JP2019150550A - 棒灸保持具、その製造方法、温灸棒、および灸装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】製造や組立が簡単であり、変形や破損し難い棒灸保持具、その製造方法、棒灸保持具を有する温灸棒、および棒灸保持具を有する灸装置を提供する。【解決手段】外管10Aと、当該外管10Aの内部に配置されて棒灸50を収納する内管20Aとを有する棒灸保持具1Aにおいて、外管10Aには、先端部に棒灸50を保持するためのグリッパーが設けられ、外管10Aと内管20Aとの間に、圧縮スプリング30が配置される位置制限空間が設けられ、外管10Aと内管20Aとは、リアリング40Aを介して、相対移動可能に接続されている。【選択図】図1
Description
本発明は、棒灸保持具、その製造方法、棒灸保持具を有する温灸棒、および棒灸保持具を有する灸装置に関する。
灸装置において、中空円筒状の棒もぐさ(以下、棒灸と称する)を燃やすことによって熱放射を実現するものが多い。このような灸装置は、棒灸保持具を備える必要がある。従来の棒灸保持具は、以下の2種類に分けられている。
(1)固定型
固定型の棒灸保持具は、通常、スプリング板またはスプリングワイヤーで構成されたものであり、棒灸がスプリング板またはスプリングワイヤーの間に直接挿し込まれるようになっている。従来の灸装置の多くは、例えば、特許文献1に開示されるように、このような固定型の棒灸保持具を備えている。
固定型の棒灸保持具は、通常、スプリング板またはスプリングワイヤーで構成されたものであり、棒灸がスプリング板またはスプリングワイヤーの間に直接挿し込まれるようになっている。従来の灸装置の多くは、例えば、特許文献1に開示されるように、このような固定型の棒灸保持具を備えている。
(2)移動型
移動型の棒灸保持具として、例えば、特許文献2に開示された健康温療器に用いた棒灸保持具が挙げられる。当該棒灸保持具は、外管と、当該外管の内部に配置された押出内管とを備え、押出内管の先端にグリッパーが設けられている。押出内管を前進させるとグリッパーが広がり、押出内管を後退させるとグリッパーが閉じるように構成されて、棒灸を押出内管の先端のグリッパーで保持するようになっている。このような棒灸保持具は、グリッパーが外管の口径に制限されているため、グリッパーを外管に対して移動させることによって、棒灸の伸縮制御や燃焼状態の制御を実現することができる。
移動型の棒灸保持具として、例えば、特許文献2に開示された健康温療器に用いた棒灸保持具が挙げられる。当該棒灸保持具は、外管と、当該外管の内部に配置された押出内管とを備え、押出内管の先端にグリッパーが設けられている。押出内管を前進させるとグリッパーが広がり、押出内管を後退させるとグリッパーが閉じるように構成されて、棒灸を押出内管の先端のグリッパーで保持するようになっている。このような棒灸保持具は、グリッパーが外管の口径に制限されているため、グリッパーを外管に対して移動させることによって、棒灸の伸縮制御や燃焼状態の制御を実現することができる。
また、例えば、特許文献3には、さらに改良された移動型の棒灸保持具が開示されている。当該棒灸保持具では、グリッパーが内管の先端に固定接続されている。即ち、グリッパーは、内管と別部材として構成されてから内管に接合されたものである。図17に示す棒灸保持具1のように、予め成形されたグリッパー6は、内管2の先端に固定接合されて棒灸5を保持するようになっている。
上記移動型の棒灸保持具は、いずれも内管の先端にグリッパーが設けられ、当該内管を外管に対して進退させてグリッパーの伸縮を制御することによって棒灸の伸縮および保持を実現することができる。しかしながら、このような構造では、製造および組立が複雑で、コストが高いだけではなく、頻繁に動かされる内管にグリッパーが設けられているため、グリッパーが変形や破損し易くなるといった問題点がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてされたものであり、製造や組立が簡単であり、変形や破損し難い棒灸保持具、その製造方法、棒灸保持具を有する温灸棒、および棒灸保持具を有する灸装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、外管と、当該外管の内部に配置されて棒灸を収納する内管とを有する棒灸保持具であって、前記外管には、先端部に前記棒灸を保持するためのグリッパーが設けられ、前記外管と前記内管との間に、圧縮スプリングが配置される位置制限空間が設けられ、前記外管と前記内管とは、リアリングを介して、相対移動可能に接続されていることを特徴とする。
上記構成の棒灸保持具において、前記内管が前記外管に対して前進すると前記グリッパーが広げられ、前記内管が前記外管に対して後退すると前記グリッパーが収束するようになっていることが好ましい。また、前記外管の内径が、前記内管の外径より大きく、前記棒灸の直径が、前記内管の内径より小さくなっており、前記内管の外壁面において、前記外管の末端部よりも内側に位置する箇所に環状リブが設けられ、前記リアリングの内径が、前記内管の外径より大きく、前記環状リブの外径より小さくなっており、前記リアリングは、前記外管の末端に接続されていることが好ましい。また、前記外管は、末端から所定の範囲にわたって内径が拡大された大径部と、内径差によって形成された内径段差部とを有し、前記大径部の内壁面と前記内管の外壁面との間の空間は、前記位置制限空間となっており、前記圧縮スプリングは、一端が前記内径段差部に制限され、他端が前記内管の環状リブに制限されるように前記位置制限空間に配置されていることが好ましい。また、前記外管の先端部に、前記グリッパーと接続するための接続ヘッドを有し、前記内管は、先端から所定領域において外径が縮小された小径部と、外径差によって形成された外径段差部とを有し、前記小径部の外壁面と前記外管の内壁面との間の空間は、前記位置制限空間となっており、前記圧縮スプリングは、一端が前記外径段差部に制限され、他端が前記接続ヘッドの末端に制限されるように前記位置制限空間に配置されていることが好ましい。
上記構成の棒灸保持具において、前記外管の先端部において、外径が先端へ向かって小さくなるテーパ部が形成され、前記グリッパーは、前記テーパ部に2つ以上の弾性指状部材が接合されて構成されたものであることが好ましい。また、前記グリッパーは、前記外管の先端部に脱着可能に接続され、一端部がネジ部を介して前記外管の先端部に接続され、他端部に3つ以上の弾性指が設けられていることが好ましい。また、前記グリッパーは、前記ネジ部が末端部に設けられた中空円筒状の外リングと、先端から2つ以上の指が伸び出すように前記外リングの内部に嵌め込まれる中空円筒状の指リングと、当該指リングを前記外リング内に固定する中空円筒状の内リングとを有していることが好ましい。また前記グリッパーは、前記ネジ部が末端部に設けられた中空円筒状の外リングと、先端から2つ以上の指が伸び出すように前記外リングの内部に嵌め込まれる環状の指リングと、当該指リングを前記外リング内に固定する環状の内リングとを有していることが好ましい。
本発明は、上記構成の棒灸保持具の製造方法であって、所定の厚さおよび硬度を有する金属板を用いて、板状部材に加工してから立体成型することによって前記指リングを作製するステップと、前記指リングを前記外リング内に固定するステップと、前記外リングと前記外管の先端とを螺子部によって接続させるステップと、前記圧縮スプリングを前記内管外に嵌めて、前記内管を前記外管内に挿入して、前記リアリングを前記外管の末端に螺子部によって接続するステップとを備えていることを特徴とする。
本発明は、灸装置であって、上記構成の棒灸保持具を備えていることを特徴とする。また、本発明は、温灸棒であって、上記構成の棒灸保持具を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、グリッパーが内管に設けられた従来の移動型棒灸保持具を、グリッパーが外管に設けられた構造に変更し、内管が外管に対して前進すれば、外管先端のグリッパーが広げられて、内管が外管に対して後退すればグリッパーが収束し、位置制限空間に配置された圧縮スプリングによって内管が元の位置に自動的に戻ることができるようになっているため、構造が簡単であり、損傷や変形し難い棒灸保持具が実現される。
ここで、従来では、棒灸から発生するタールがグリッパーおよび外管の先端部に付きやすく、頻繁に取り除かないと、棒灸が粘着されてしまうことがある。これに対し、本発明によれば、内管が外管の先端を突き抜けてグリッパーを広げる操作が頻繁に行われるため、タールを外管の外部に押し出すことができる。さらに、本発明によれば、グリッパーが外管に対して簡単に脱着することができるため、グリッパーが汚れた時、それを取り外して洗浄することができる。そのため、操作が便利になっている。
また、本発明によれば、グリッパーが外管に対して簡単に脱着することができるため、変形や破損したグリッパーを交換して棒灸保持具を継続して使用することができ、コストの低減に有利である。
次に、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
<第1実施の形態>
図1〜図3を参照しながら、本発明の第1実施の形態の棒灸保持具1Aを説明する。棒灸保持具1Aは、図1に示すように、外管10Aと、内管20Aと、圧縮スプリング30と、リアリング40Aとを備えている。
図1〜図3を参照しながら、本発明の第1実施の形態の棒灸保持具1Aを説明する。棒灸保持具1Aは、図1に示すように、外管10Aと、内管20Aと、圧縮スプリング30と、リアリング40Aとを備えている。
外管10Aは、図2に示すように、中空円筒状の外管本体11Aを有している。当該外管本体11Aにおいて、先端部は、外径が先端に向かって次第に縮小するテーパ部12として形成され、末端部は、末端から所定の範囲にわたって内径が拡大された大径部13Aが形成されている。また、弾性帯状板で構成された一対の保持指(弾性指状部材)14が互いに対向して、それぞれの先端部が前方へ突出するように、外管10Aのテーパ部12の外面に接合されて、棒灸50を保持するグリッパーが構成されている。
内管20Aは、図2に示すように、中空円筒状の押出管23と、一端開口の中空円筒状の末端管22とが接続されて構成されたものである。押出管23は、先端縁が面取り加工され、末端部の外面に雄ネジ部が形成されている。末端管22は、先端縁にフランジ(即ち、環状リブ)21が形成され、先端部の内壁面に雌ネジ部が形成されている。押出管23の末端部が末端管22の先端部内に挿入されて相互のネジ部の螺合によって、押出管23と末端管22とが接続されるようになっている。なお、内管20Aは、外径が外管10Aの内径より小さく、内径が棒灸50の外径より大きくなっている。
圧縮スプリング30は、図1に示すように、弾性ステンレスワイヤーで構成された中空円筒状の螺旋型バネであり、内管20Aの押出管23の外壁面と外管10Aの大径部13Aの内壁面とで構成された位置制限空間に配置されるように構成されている。
リアリング40Aは、図1に示すように、中空円筒状に形成されており、その前半部分の外面に雄ネジ部が形成され、その後半部分の外面にローレット加工が施されており、その前半部分の外径が外管10Aの大径部13Aの内径より小さく、その前半部の内径が末端管22のフランジ21の外径より小さく、その後半部分の外径が外管10Aの大径部13Aの内径より大きくなっている。
棒灸保持具1Aの組立方法として、まず、図1に示すように、内管20Aの押出管23から圧縮スプリング30を、末端が末端管22のフランジ21に当接するように嵌め込み、棒灸50を先端部が外部に露出されるように内管20Aに挿し込む。そして、外管10Aの末端から内管20Aを挿入して、内管20Aの末端管22にリアリング40Aを嵌めて、当該リアリング40Aを外管本体11Aの末端部にねじ込んで接合することによって、棒灸保持具1Aを図3に示す状態に組み立てることができる。
組立てられた棒灸保持具1Aにおいて、圧縮スプリング30は、上記位置制限空間に収納され、その先端が大径部13Aの先端縁の段差(内径拡大で形成された段差)に当接し、その末端縁が内管20Aのフランジ21に当接するようになっている。また、外管10Aの内部において、内管20Aは、末端管22のフランジ21がリアリング40Aの先端に制限されているため、外管10Aの末端から抜けることができないが、末端管22が押されると、圧縮スプリング30を押して前進することができるようになっている。
したがって、内管20Aの末端管22を押すと、圧縮スプリング30が圧縮されて、内管20Aが外管10Aに対して前進して外管10Aのテーパ部12に接合された2つの保持指14の間を突き抜けると、2つの保持指14が広げられて、棒灸50が2つの保持指14の間に送られ、そして、手を放すと、圧縮スプリング30の復元に連れて内管20Aが外管10Aに対して後退するため、保持指14が収束して、棒灸50がそのまま2つの保持指14の間に挟まれて保持されるようになっている。逆に、棒灸50が保持指14に保持された状態において、内管20Aの末端管22を押すと、内管20Aが前進して2つの保持指14を広げて、棒灸50を後退させることができる。このように、内管20Aの末端管22を押す操作だけで、棒灸50の伸縮を調整し、棒灸50の燃焼を維持したり、棒灸50の燃焼を止めたりすることができる。
次に、棒灸保持具1Aの製造方法について、大型サイズの棒灸に適用される棒灸保持具1Aの一実施例を挙げて説明する。
(1−1)外管10A
外径が24mm、内径が17mm、長さが138mmのステンレス管を用いて外管本体11Aを作製する。当該外管本体11Aの先端部を削ることによって、外面が当該外管本体11Aの中心軸線に対して内方へ傾斜する(傾斜角度は18度である)テーパ部12を形成する。さらに、外管本体11Aの末端部において、長さが35mmの範囲にわたって管内壁を削ることによって内径が20mmまで拡大された大径部13Aを形成する。
外径が24mm、内径が17mm、長さが138mmのステンレス管を用いて外管本体11Aを作製する。当該外管本体11Aの先端部を削ることによって、外面が当該外管本体11Aの中心軸線に対して内方へ傾斜する(傾斜角度は18度である)テーパ部12を形成する。さらに、外管本体11Aの末端部において、長さが35mmの範囲にわたって管内壁を削ることによって内径が20mmまで拡大された大径部13Aを形成する。
(1−2)保持指14
弾性を有するステンレス板を使って、厚さが0.2mm、長さが16mm、幅が3.4mmの帯状の保持指14を2枚作製する。作成された2枚の保持指14を、外管10Aのテーパ部12の両側で互いに向かい合う状態でテーパ部12の外面に溶着(レーザーまたはアルゴンアーク溶接)して接合させる。
弾性を有するステンレス板を使って、厚さが0.2mm、長さが16mm、幅が3.4mmの帯状の保持指14を2枚作製する。作成された2枚の保持指14を、外管10Aのテーパ部12の両側で互いに向かい合う状態でテーパ部12の外面に溶着(レーザーまたはアルゴンアーク溶接)して接合させる。
(1−3)内管20A
直径が20mm、長さが25mmのステンレス棒を用いて、その先端部から内径が15mm、深さが21mmの孔を掘削し、孔内に雌ネジ部を設け、さらに、その末端部から先端部へ向かって外面を旋削することによって、孔の開口端縁に外径が20mm、幅が2mmのフランジ21を形成するとともに、外径が17mm、長さが23mmの円筒部を形成するように、末端管22を作製する。
直径が20mm、長さが25mmのステンレス棒を用いて、その先端部から内径が15mm、深さが21mmの孔を掘削し、孔内に雌ネジ部を設け、さらに、その末端部から先端部へ向かって外面を旋削することによって、孔の開口端縁に外径が20mm、幅が2mmのフランジ21を形成するとともに、外径が17mm、長さが23mmの円筒部を形成するように、末端管22を作製する。
外径が16.5mm、内径が15mm、長さが136mmのステンレス管を用いて、その先端の端縁に対して面取り加工(半径が0.5mm)を施し、その末端部の外面に雄ネジ部を形成するように、押出管23を作製する。
末端管22に押出管23の末端部を挿入して、末端管22の孔内に形成された雌ネジ部と押出管23の末端部外面に形成された雄ネジ部とを螺合することによって、末端管22と押出管23とを固定接続して、内管20Aを構成する。
(1−4)圧縮スプリング30
線径が1mmの弾性ステンレスワイヤーを用いて、外径が18.6mm、内径が16.6mm、所定のピッチとターン(外管10Aの大径部13Aの長さに合わせる)を有する中空円筒状の螺旋型バネを形成することによって、圧縮スプリング30を作製する。作製された圧縮スプリング30を、内管20Aの押出管23の先端から嵌め込んで、その一端が末端管22のフランジ21と当接するように、内管20Aの上に装着する。
線径が1mmの弾性ステンレスワイヤーを用いて、外径が18.6mm、内径が16.6mm、所定のピッチとターン(外管10Aの大径部13Aの長さに合わせる)を有する中空円筒状の螺旋型バネを形成することによって、圧縮スプリング30を作製する。作製された圧縮スプリング30を、内管20Aの押出管23の先端から嵌め込んで、その一端が末端管22のフランジ21と当接するように、内管20Aの上に装着する。
(1−5)リアリング40A
外径が24mm、内径が18mm、長さが9mmの銅管を用いて、前半部分の外面を削ることによって外径が20mm、長さが4.5mmであり、外面に雄ネジ部を有する接続部41を形成し、残りの長さが4.5mmの後半部分の外面にローレット加工を施すことによって、リアリング40Aを作製する。
外径が24mm、内径が18mm、長さが9mmの銅管を用いて、前半部分の外面を削ることによって外径が20mm、長さが4.5mmであり、外面に雄ネジ部を有する接続部41を形成し、残りの長さが4.5mmの後半部分の外面にローレット加工を施すことによって、リアリング40Aを作製する。
(1−6)組立
棒灸50を先端部が外部に露出されるように内管20Aに差し込んでから、外管10Aの末端から内管20Aを差し込み、そして、内管20Aの末端管22にリアリング40Aを嵌めて、当該リアリング40Aの接続部41を外管本体11Aの末端部に固定接合することによって、棒灸保持具1Aは、図3に示す状態に組み立てられる。
棒灸50を先端部が外部に露出されるように内管20Aに差し込んでから、外管10Aの末端から内管20Aを差し込み、そして、内管20Aの末端管22にリアリング40Aを嵌めて、当該リアリング40Aの接続部41を外管本体11Aの末端部に固定接合することによって、棒灸保持具1Aは、図3に示す状態に組み立てられる。
本実施の形態に係る棒灸保持具1Aによれば、グリッパーが外管10Aに設けられ、内管20Aが外管10Aに対して前進すれば、外管先端のグリッパーが広げられて、内管20Aが外管10Aに対して後退すればグリッパーが収束し、位置制限空間に配置された圧縮スプリング30によって内管20Aが元の位置に自動的に戻ることができるようになっているため、構造が簡単で、操作が便利であり、損傷や変形し難い棒灸保持具を実現することができる。
<第2実施の形態>
図4〜図9を参照しながら、本発明の第2実施の形態の棒灸保持具1Bを説明する。図4に示すように、棒灸保持具1Bは、外管10Bと、内管20Bと、圧縮スプリング30と、グリッパー60Bと、リアリング40Bとを備えている。
図4〜図9を参照しながら、本発明の第2実施の形態の棒灸保持具1Bを説明する。図4に示すように、棒灸保持具1Bは、外管10Bと、内管20Bと、圧縮スプリング30と、グリッパー60Bと、リアリング40Bとを備えている。
外管10Bは、図4、図5に示すように、中空円筒状の外管本体11Bを有し、当該外管本体11Bは、先端部に外径が縮小され、中央部に環状リブ(図示省略)を有し、環状リブの前方に雄ネジ部を有する接続端部15が形成されており、末端部に所定の範囲にわたって内径が拡大された大径部13Bが形成されている。
内管20B、圧縮スプリング30、およびリアリング40Bは、それぞれ、第1実施の形態における内管20A、圧縮スプリング30、リアリング40Aと同じ構造とされているため、ここでは、その説明を省略する。
本実施の形態において、外管の先端部にテーパ部を形成し保持指を接合する第1実施の形態の構造に代えて、外管の先端部に脱着自在のグリッパー60Bを装着する構造を有している。
グリッパー60Bは、図7に示すように、中空円筒状の外リング61と、中空円筒状の内リング62と、指を有する中空円筒状の指リング63とを備えている。外リング61は、円筒の外面にローレット加工が施されており、円筒の先端縁にテーパ加工され、円筒の末端部の内壁面に雌ネジ部が形成されている。
内リング62は、中空円筒状に形成されて、外径が外リング61の内径よりやや大きく、深さが外リング61より小さくなっている。
指リング63は、例えば、図9に示す形状に加工された弾性板部材631を中空円筒状に丸めて構成(立体加工)されたものである。板部材631は、細長い長方形の板本体632と、当該板本体632の一側から並列に伸びだした3つの帯状の指(弾性指)633とを有している。板部材631の板本体632の両端を接近させるように板本体632を中空円筒状に曲げ、等間隔に配置された三本の指を円筒の中心線に対して所定の角度で傾斜するように内側へ折り曲げることによって、図9に示すような指リング63が構成される。
そして、外リング61内部に指リング63を押圧し、指リング63内部に内リング62を押圧することによって、図8に示すグリッパー60Bが組み立てられる。
棒灸保持具1Bの組立方法として、まず、図6に示すように、内管20Bの押出管23から圧縮スプリング30を、末端管22のフランジ21に当接するように嵌め込ませ、棒灸50を先端部が外部に露出されるように内管20Bに挿し込む。そして、外管10Bの末端から内管20Bを挿入し、内管20Bの末端管22にリアリング40Bを嵌めて、当該リアリング40Bを外管本体11Bの末端部にねじ込んで接合し、さらに、グリッパー60Bを外管10Bの接続端部15に環状リブまで嵌めて接続端部15の雄ネジ部と螺合させることによって、棒灸保持具1Bが組み立てられる。
組立てられた棒灸保持具1Bにおいて、圧縮スプリング30は、内管20Bの外壁面と外管10Bの大径部13Bの内壁面との間の位置制限空間に収納され、その先端縁が大径部13Bの先端縁の段差(内径拡大で形成された段差)に当接され、その末端縁が内管20Bのフランジ21に当接されるようになっている。そのため、手で内管20Bの末端管22を押すと、圧縮スプリング30が圧縮されて、内管20Bが外管10Bに対して前進して外管10B先端部のグリッパー60Bを突き抜けてグリッパー60Bが広げられ、棒灸50が3つの指633の間に送られ、手を放すと、圧縮スプリング30の復元に連れて内管20Bが外管10Bに対して後退するため、グリッパー60Bが収束して、棒灸50がそのまま3つの指633の間に挟まれて保持されるようになっている。逆に、棒灸50が指633に保持された状態において、手で内管20Bの末端管22を押すと、内管20Bが前進して3つの指633が広げるため、棒灸50を後退させることができる。このように、内管20Bの末端管22を押す操作だけで、棒灸50の伸縮を調整し、棒灸50の燃焼を維持したり、棒灸50の燃焼を止めたりすることができる。
次に、棒灸保持具1Bの製造方法について、小型サイズの棒灸に適用される棒灸保持具1Bの一実施例を挙げて説明する。
(2−1)外管10B
外径が11mm、内径が7mm、長さが98mmのアルミ管を用いて外管本体11Bを作製する。当該外管本体11Bの先端部の外面を、長さが14mmにわたって旋削することによって、外径が7.9mmの接続部を形成し、さらに、当該接続部の中間部位に環状リブを形成し、当該環状リブより前側の部分に雄ネジ部を形成する。外管本体11Bの末端部において、長さが18mmの範囲にわたって管内壁を削ることによって内径が9mmまで拡大された大径部13Bを形成する。
外径が11mm、内径が7mm、長さが98mmのアルミ管を用いて外管本体11Bを作製する。当該外管本体11Bの先端部の外面を、長さが14mmにわたって旋削することによって、外径が7.9mmの接続部を形成し、さらに、当該接続部の中間部位に環状リブを形成し、当該環状リブより前側の部分に雄ネジ部を形成する。外管本体11Bの末端部において、長さが18mmの範囲にわたって管内壁を削ることによって内径が9mmまで拡大された大径部13Bを形成する。
(2−2)内管20B
直径が8.8mm、長さが17mmの銅棒を用いて、その先端部から内径が6.9mm、深さが4mmの孔を掘削し、孔内に雌ネジ部を設け、さらに、その末端部から先端部へ向かって外面を旋削することによって、孔の開口端縁に幅が1mmのフランジ21を形成するとともに、外径が7.9mm、長さが16mmの円筒部を形成するように、末端管22を作製する。
直径が8.8mm、長さが17mmの銅棒を用いて、その先端部から内径が6.9mm、深さが4mmの孔を掘削し、孔内に雌ネジ部を設け、さらに、その末端部から先端部へ向かって外面を旋削することによって、孔の開口端縁に幅が1mmのフランジ21を形成するとともに、外径が7.9mm、長さが16mmの円筒部を形成するように、末端管22を作製する。
外径が6.9mm、内径が5.9mm、長さが79mmの銅管を用いて、銅管の先端縁に対して面取り加工を施し、その末端部の外面に雄ネジ部を形成するように、押出管23を作製する。
末端管22に押出管23の末端部を挿入して、末端管22の孔内に形成された雌ネジ部と押出管23の末端部外面に形成された雄ネジ部とを螺合することによって、末端管22と押出管23とを固定接続して、内管20Bを構成する。
(2−3)圧縮スプリング30
線径が0.7mmの弾性ステンレスワイヤーを用いて、外径が8.35mm、内径が6.95mm、所定のピッチとターン(外管10Bの大径部13Bの長さに合わせる)を有する中空円筒状の螺旋型バネを形成することによって、圧縮スプリング30を作製する。作製された圧縮スプリング30を、内管20Bの押出管23の先端から嵌め込んで、その一端が末端管22のフランジ21と当接するように、内管20Bの上に装着する。
線径が0.7mmの弾性ステンレスワイヤーを用いて、外径が8.35mm、内径が6.95mm、所定のピッチとターン(外管10Bの大径部13Bの長さに合わせる)を有する中空円筒状の螺旋型バネを形成することによって、圧縮スプリング30を作製する。作製された圧縮スプリング30を、内管20Bの押出管23の先端から嵌め込んで、その一端が末端管22のフランジ21と当接するように、内管20Bの上に装着する。
(2−4)リアリング40B
外径が11mm、内径が8mm、長さが8mmのアルミ管を用いて、前半部分の外面を削ることによって外径が9mm、長さが4mmであり、外面に雄ネジ部を有する接続部41を形成し、残りの長さが4.5mmの後半部分の外面にローレット加工を施すことによって、リアリング40Bを作製する。
外径が11mm、内径が8mm、長さが8mmのアルミ管を用いて、前半部分の外面を削ることによって外径が9mm、長さが4mmであり、外面に雄ネジ部を有する接続部41を形成し、残りの長さが4.5mmの後半部分の外面にローレット加工を施すことによって、リアリング40Bを作製する。
(2−5)グリッパー60B
外径が11mm、内径が8mm、長さが6mmの銅管を用いて、銅管の外面にローレット加工を施し、銅管の末端から5mmにわたって銅管の内壁を削って内径を9.4mmにするとともに、残りの先端部の1mmの部分に対して、当該部分の内壁面が銅管の軸心線に対して内側へ20度傾斜し、最少内径が8.87mmになるようにテーパ加工を施すことによって、外リング61を作製する。
外径が11mm、内径が8mm、長さが6mmの銅管を用いて、銅管の外面にローレット加工を施し、銅管の末端から5mmにわたって銅管の内壁を削って内径を9.4mmにするとともに、残りの先端部の1mmの部分に対して、当該部分の内壁面が銅管の軸心線に対して内側へ20度傾斜し、最少内径が8.87mmになるようにテーパ加工を施すことによって、外リング61を作製する。
外径が9.1mm、内径が7.9mm、長さが5mmの銅管を用いて、銅管の内壁に雌ネジ部を形成するように、内リング62を作製する。
厚さが0.15mmの高硬度ステンレス板を用いて、図9に示す形状にスタンピングまたは腐食フォーミングすることにより、長さが28.57mm、幅が5mmの板本体632と、当該板本体632の一側から並列に伸びだした長さが7.68mm、幅が2mmの3つの帯状の指633とを有する板部材631を作製する。
そして、外リング61の末端から板部材631を中空円筒状に丸めて外リング61内部に押さえ込むと、その3つの指633は、外リング61から通り抜けるとともに、その根元が先端縁のテーパ部に制限されて、約20度の角度で内側へ傾斜する状態になる。さらに、このように形成された指リング63内部に内リング62を押圧すると、図8に示すグリッパー60Bが作製される。
(2−6)組立
棒灸50を先端部が外部に露出されるように内管20Bに差し込んでから、外管10Bの末端から内管20Bを差し込む。そして、内管20Bの末端管22にリアリング40Bを嵌めて、当該リアリング40Bの接続部41を外管本体11Bの末端部に固定接合し、さらに、グリッパー60Bを外管10Bの接続端部15に環状リブまで嵌めて接続端部15の雄ネジ部と螺合させることによって、棒灸保持具1Bが組み立てられる。
棒灸50を先端部が外部に露出されるように内管20Bに差し込んでから、外管10Bの末端から内管20Bを差し込む。そして、内管20Bの末端管22にリアリング40Bを嵌めて、当該リアリング40Bの接続部41を外管本体11Bの末端部に固定接合し、さらに、グリッパー60Bを外管10Bの接続端部15に環状リブまで嵌めて接続端部15の雄ネジ部と螺合させることによって、棒灸保持具1Bが組み立てられる。
本実施の形態の棒灸保持具1Bによれば、上述した棒灸保持具1Aの効果に加え、グリッパー60Bが外管10Bに対して簡単に脱着することができるため、グリッパー60Bが汚れた時、それを取り外して洗浄し、グリッパー60Bが変形や破損した時、それを交換して棒灸保持具1Bを継続して使用することができるといった効果を有している。
<第3実施の形態>
図10〜図16を参照しながら、本発明の第3実施の形態の棒灸保持具1Cを説明する。図10に示すように、棒灸保持具1Cは、外管10Cと、内管20Cと、圧縮スプリング30と、グリッパー60Cと、リアリング40Cとを備えている。
図10〜図16を参照しながら、本発明の第3実施の形態の棒灸保持具1Cを説明する。図10に示すように、棒灸保持具1Cは、外管10Cと、内管20Cと、圧縮スプリング30と、グリッパー60Cと、リアリング40Cとを備えている。
外管10Cは、図10に示すように、中空円筒状の外管本体11Cと、当該外管本体11Cに接続される接続端部16とを有している。外管本体11Cは、両端部の内壁に雌ネジ部が形成されている。接続端部16は、末端部に雄ネジ部が形成された後部と、当該後部より外径が小さく、先端部に雄ネジが形成された前部とを有している。接続端部16の末端部が外管本体11Cの先端部に挿入され、雄ネジ部を介して外管本体11Cの雌ネジ部と螺合して結合されて、外管10Cが構成されている。接続端部16の後部は、先端部に外径が縮小され、中央部に環状リブが設けられ、環状リブの前方に雄ネジ部が形成されるようになっている。
内管20Cは、図10に示すように、押出部24と小径部23Cとを有している。押出部24は、中央から後側よりの箇所にリブ25が設置されている。小径部23Cは、押出部24との間に段差を有するように、押出部24より外径が小さく形成されている。
圧縮スプリング30は、図10に示すように、弾性ステンレスワイヤーで構成された中空円筒状の螺旋型バネであり、内管20Cの小径部23Cと外管10Cとの間に配置されるように構成されている。
リアリング40Cは、第1実施の形態におけるリアリング40A、第2実施の形態におけるリアリング40Bと同じ構造とされているため、ここでは、その説明を省略する。
グリッパー60Cは、図12に示すように、外リング65と、指リング66と、制限リング67とを備えている。外リング61は、中空円筒状に形成され、円筒の外面にローレット加工が施されており、円筒の先端部の内壁面には、内径差によって形成された段差部651が設けられ、段差部651よりも前側寄りの内壁に環状の位置決め溝652が形成されており、円筒の末端部の内壁に雌ネジ部が設けられている。
指リング66は、図13に示すように、円形の環状部661と、環状部661から等間隔で円心まで伸びだした4つの指662とからなる円盤状部材を加工して、そして、4つの指662が環状部661に対して所定の角度で曲折して立ち上がるように立体成形加工することによって作製されたものである。なお、円形の環状部661の外径が外リング65の先端部の内径と対応している。
制限リング67は、開口のあるリング状部材で構成されたものである。その外径が外リング65の先端部の内径より若干大きくなっている。
外リング65の段差部651に指リング66を配置してから、制限リング67を外リング65の位置決め溝652に嵌め込むことによって、グリッパー60Cが構成される。
棒灸保持具1Cの組立方法として、まず、図11に示すように、上述したように圧縮スプリング30を嵌めた内管20Cを、棒灸50を先端部が外部に露出されるように、外管10Cに挿入する。そして、内管20Cの末端管22にリアリング40Cを嵌めて、当該リアリング40Cを外管本体11Cの末端部に固定接合し、さらに、グリッパー60Cを外管10Cの接続端部16の先端部に嵌めて螺合することによって、棒灸保持具1Cが組み立てられる。
組立てられた棒灸保持具1Cにおいて、圧縮スプリング30は、外管10Cの内壁と内管20Cの小径部23Cとの間に形成された位置制限空間に収納されて、一端が外管10Cの接続端部16の末端に当接し、他端が内管20Cの小径部23Cと押出部24との間に段差に当接するようになっている。そのため、手で内管20Cの末端管22を押すと、圧縮スプリング30が圧縮されて、内管20Cが外管10Cに対して前進して外管10C先端部のグリッパー60Cを突き抜けてグリッパー60Cを広げて、棒灸50が4つの指662の間に送られ、手を放すと、圧縮スプリング30の復元に連れて内管20Cが外管10Cに対して後退するため、グリッパー60Cが収束して、棒灸50がそのまま4つの指662の間に挟まれて保持されるようになっている。逆に、棒灸50が指662に保持された状態において、手で内管20Cの末端管22を押すと、内管20Cが前進して3つの指662が広げられるため、棒灸50を後退させることができる。このように、内管20Cの末端管22を押す操作だけで、棒灸50の伸縮を調整し、棒灸50の燃焼を維持したり、棒灸50の燃焼を止めたりすることができる。
図14は、グリッパー60Cの指リング66が広がる前の状態を示し、図15は指リング66が広がっている状態をし、図16は、棒灸保持具1Cが棒灸50を保持している状態を示している。なお、図14〜図16において、指リング66の動作を見やすいように、外管10Cの表示が簡略され、グリッパー60Cの他の部分の表示が省略されている。
次に、棒灸保持具1Cの製造方法について、中型サイズの棒灸に適用される棒灸保持具1Cの一実施例を挙げて説明する。
(3−1)外管10C
外径が16mm、内径が13.6mm、長さが98mmのアルミ管を用いて、管の両端部内部に雌ネジ部を形成することによって、外管本体11Cを作製する。
外径が16mm、内径が13.6mm、長さが98mmのアルミ管を用いて、管の両端部内部に雌ネジ部を形成することによって、外管本体11Cを作製する。
外径が15mm、内径が11.5mm、長さが31.5mmのステンレス管を用いて、管先端まで17mmの長さの範囲にわたって外径が12.7mmになるように管の外面を削り、末端から14mmの長さの範囲にわたって外径が14.3mmになるように管の外面を削るとともに、外面に雄ネジ部を形成することによって、接続端部16を作製する。
外管本体11Cの先端部に接続端部16の末端部を挿入してねじこむことによって、外管本体11Cと接続端部16とが固定接合された外管10Cが作製される。
(3−2)内管20C
外径が12mm、内径が10mm、長さが149mmの管を用いて、管の先端部まで60mmの長さの範囲にわたって外径が11mmになるように、管の外面を削って小径部23Cを形成し、末端まで31mm離れた箇所に環状溝を形成し、その環状溝にリングを嵌めてリブ25を形成することによって、内管20Cが作製される。
外径が12mm、内径が10mm、長さが149mmの管を用いて、管の先端部まで60mmの長さの範囲にわたって外径が11mmになるように、管の外面を削って小径部23Cを形成し、末端まで31mm離れた箇所に環状溝を形成し、その環状溝にリングを嵌めてリブ25を形成することによって、内管20Cが作製される。
(3−3)圧縮スプリング30
線径が0.8mmの弾性ステンレスワイヤー(高硬度のものが望ましい)を用いて、外径が12.60mm、内径が11mm、所定のピッチとターン(内管20Cの小径部23Cの長さに合わせる)を有する中空円筒状の螺旋型バネを形成することによって、圧縮スプリング30を作製する。作製された圧縮スプリング30を、内管20Cの小径部23Cに嵌め込むように、内管20Cの上に装着する。
線径が0.8mmの弾性ステンレスワイヤー(高硬度のものが望ましい)を用いて、外径が12.60mm、内径が11mm、所定のピッチとターン(内管20Cの小径部23Cの長さに合わせる)を有する中空円筒状の螺旋型バネを形成することによって、圧縮スプリング30を作製する。作製された圧縮スプリング30を、内管20Cの小径部23Cに嵌め込むように、内管20Cの上に装着する。
(3−4)リアリング40C
外径が16.5mm、内径が12.4mm、長さが10mmの銅管を用いて、前半部分の外面を削ることによって、外径が15mm、長さが5mmであり、外面に雄ネジ部を有する接続部41を形成し、残りの後半部分の外面にローレット加工を施すことによって、リアリング40Cを作製する。
外径が16.5mm、内径が12.4mm、長さが10mmの銅管を用いて、前半部分の外面を削ることによって、外径が15mm、長さが5mmであり、外面に雄ネジ部を有する接続部41を形成し、残りの後半部分の外面にローレット加工を施すことによって、リアリング40Cを作製する。
(3−5)グリッパー60C
外径が18mm、内径が11.6mm、長さが6.7mmの銅管を用いて、銅管先端から2mm以内の範囲にわたって内径を16mmとし、残りの部分の内径を12.6mmとするように銅管の内壁面を削ることによって、段差部651を形成し、当該段差部651よりも先端寄りの内壁面に環状の位置決め溝652を形成し、さらに、銅管の末端部の内壁に雌ネジ部を形成し、銅管外表面の全体をローレット加工することによって、外リング65を作製する。
外径が18mm、内径が11.6mm、長さが6.7mmの銅管を用いて、銅管先端から2mm以内の範囲にわたって内径を16mmとし、残りの部分の内径を12.6mmとするように銅管の内壁面を削ることによって、段差部651を形成し、当該段差部651よりも先端寄りの内壁面に環状の位置決め溝652を形成し、さらに、銅管の末端部の内壁に雌ネジ部を形成し、銅管外表面の全体をローレット加工することによって、外リング65を作製する。
ベリリウム銅板をスタンピング成形することによって、図13に示すような、外径が16mmの円形の環状部661と、環状部から等間隔で円心まで伸びだした4つの指662とからなる円盤状部材を作製し、そして、4つの指662が環状部661に対して所定の角度で曲折して立ち上がるように立体成形加工することによって、図13に示すような指リング66を作製する。
金属板をスタンピング成形することによって、図11に示す開口のある円盤状の制限リング67リングを作製する。
そして、外リング65の段差部651に指リング66を配置してから、制限リング67を外リング65の位置決め溝652に嵌め込むように、グリッパー60Cを作製する。
(3−6)組立
棒灸50を先端部が外部に露出されるように内管20Cに差し込んでから、外管10Cの末端から内管20Cを差し込む。そして、内管20Cの末端管22からリアリング40Cを嵌めて、当該リアリング40Cの接続部41を外管本体11Cの末端部に固定接合し、さらに、グリッパー60Cを外管10Cの接続端部15に環状リブまで嵌めて接続端部15の雄ネジ部と螺合させることによって、棒灸保持具1Cが組み立てられる。
棒灸50を先端部が外部に露出されるように内管20Cに差し込んでから、外管10Cの末端から内管20Cを差し込む。そして、内管20Cの末端管22からリアリング40Cを嵌めて、当該リアリング40Cの接続部41を外管本体11Cの末端部に固定接合し、さらに、グリッパー60Cを外管10Cの接続端部15に環状リブまで嵌めて接続端部15の雄ネジ部と螺合させることによって、棒灸保持具1Cが組み立てられる。
本実施の形態の棒灸保持具1Cによれば、上述した棒灸保持具1Aおよび棒灸保持具1Bの効果に加え、さらに次の効果を有している。即ち、外管10Cの先端部として、外管本体11Cに対して簡単に脱着できる接続端部16が設けられている。外管10Cの先端部は、棒灸50の高温部に近いため、棒灸から発生するタールが付きやすくなっているが、タールを頻繁に取り除かないと、棒灸50が粘着されてしまうことがある。棒灸保持具1Cおいて、接続端部16が簡単に脱着することができるため、タールが付いた場合、それを取り外して洗浄することができる。そのため、操作が便利になっている。
なお、棒灸50の燃焼温度が300℃近くなるため、上述した棒灸保持具1A、1B、1Cの構成部分は、すべて耐高温材料で作製される必要がある。
また、本発明に係る温灸棒は、上述した棒灸保持具1A、1B、1Cを備えていることを特徴としている。さらに、本発明に係る灸装置は、上述した棒灸保持具1A、1B、1Cを備えていることを特徴としている。このような温灸棒および灸装置によれば、上述した棒灸保持具1A、1B、1Cと同様の作用効果が得られる。
また、上述した各実施の形態は、本発明のすべての点について例示したものであり、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本考案の技術的範囲は、上記した実施の形態のみによって解釈されるものではなく、当業者による本発明の主旨を超えない範囲内に行われた様々な同等な変更および改良はすべて本発明の範囲内に含まれている。
1A、1B、1C 棒灸保持具
10A、10B、10C 外管
20A、20B、20C 内管
30 圧縮スプリング
40A、40B、40C リアリング
50 棒灸
60B、60C グリッパー
10A、10B、10C 外管
20A、20B、20C 内管
30 圧縮スプリング
40A、40B、40C リアリング
50 棒灸
60B、60C グリッパー
Claims (12)
- 外管と、当該外管の内部に配置されて棒灸を収納する内管とを有する棒灸保持具であって、
前記外管には、先端部に前記棒灸を保持するためのグリッパーが設けられ、
前記外管と前記内管との間に、圧縮スプリングが配置される位置制限空間が設けられ、
前記外管と前記内管とは、リアリングを介して、相対移動可能に接続されていることを特徴とする棒灸保持具。 - 請求項1に記載の棒灸保持具であって、
前記内管が前記外管に対して前進すると前記グリッパーが広げられ、前記内管が前記外管に対して後退すると前記グリッパーが収束するようになっていることを特徴とする棒灸保持具。 - 請求項1または2に記載の棒灸保持具であって、
前記外管の内径が、前記内管の外径より大きく、前記棒灸の直径が前記内管の内径より小さくなっており、
前記内管の外壁面において、前記外管の末端部よりも内側に位置する箇所に環状リブが設けられ、
前記リアリングの内径が、前記内管の外径より大きく、前記環状リブの外径より小さくなっており、
前記リアリングは、前記外管の末端に接続されていることを特徴とする棒灸保持具。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の棒灸保持具であって、
前記外管は、末端から所定の範囲にわたって内径が拡大された大径部と、内径差によって形成された内径段差部とを有し、前記大径部の内壁面と前記内管の外壁面との間の空間は、前記位置制限空間となっており、前記圧縮スプリングは、一端が前記内径段差部に制限され、他端が前記内管の環状リブに制限されるように前記位置制限空間に配置されていることを特徴とする棒灸保持具。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の棒灸保持具であって、
前記外管の先端部に、前記グリッパーと接続するための接続ヘッドを有し、
前記内管は、先端から所定領域において外径が縮小された小径部と、外径差によって形成された外径段差部とを有し、前記小径部の外壁面と前記外管の内壁面との間の空間は、前記位置制限空間となっており、前記圧縮スプリングは、一端が前記外径段差部に制限され、他端が前記接続ヘッドの末端に制限されるように前記位置制限空間に配置されていることを特徴とする棒灸保持具。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の棒灸保持具であって、
前記外管の先端部において、外径が先端へ向かって小さくなるテーパ部が形成され、
前記グリッパーは、前記テーパ部に2つ以上の弾性指状部材が接合されて構成されたものであることを特徴とする棒灸保持具。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載の棒灸保持具であって、
前記グリッパーは、前記外管の先端部に脱着可能に接続され、一端部がネジ部を介して前記外管の先端部に接続され、他端部に3つ以上の弾性指が設けられていることを特徴とする棒灸保持具。 - 請求項7に記載の棒灸保持具であって、
前記グリッパーは、前記ネジ部が末端部に設けられた中空円筒状の外リングと、先端から2つ以上の指が伸び出すように前記外リングの内部に嵌め込まれる中空円筒状の指リングと、当該指リングを前記外リング内に固定する中空円筒状の内リングとを有していることを特徴とする棒灸保持具。 - 請求項7に記載の棒灸保持具であって、
前記グリッパーは、前記ネジ部が末端部に設けられた中空円筒状の外リングと、先端から2つ以上の指が伸び出すように前記外リングの内部に嵌め込まれる環状の指リングと、当該指リングを前記外リング内に固定する環状の内リングとを有していることを特徴とする棒灸保持具。 - 請求項8または9に記載の棒灸保持具の製造方法であって、
所定の厚さおよび硬度を有する金属板を用いて、板状部材に加工してから立体成型することによって前記指リングを作製するステップと、
前記指リングを前記外リング内に固定するステップと、
前記外リングと前記外管の先端とを螺子部によって接続させるステップと、
前記圧縮スプリングを前記内管外に嵌めて、前記内管を前記外管内に挿入して、前記リアリングを前記外管の末端に螺子部によって接続するステップとを備えていることを特徴とする棒灸保持具の製造方法。 - 灸装置であって、
請求項1〜9のいずれか1項に記載の棒灸保持具を備えていることを特徴とする灸装置。 - 温灸棒であって、
請求項1〜9のいずれか1項に記載の棒灸保持具を備えていることを特徴とする温灸棒。
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