JP2019150536A - セルフランドリーシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザに使い勝手の良いコインランドリーを提供する。【解決手段】ランドリー機器(20)は、蓋をロックするロック手段を有し、制御装置(30)は、携帯端末(51)からの蓋ロック要求信号に基づき、ランドリー機器(20)に対して蓋ロック指令を出力し、携帯端末(51)からの蓋アンロック要求信号に基づき、ランドリー機器(20)に対して蓋アンロック指令を出力する。【選択図】図4−1

Description

本発明は、セルフランドリーシステムに係り、詳しくはユーザの利便性向上等を実現する技術に関する。
コイン決済式のセルフランドリー(いわゆる、コインランドリー)に来店したユーザは、金銭投入機に硬貨を投入した後、洗濯機や乾燥機に付設された各種の設定ボタンや起動ボタンを操作し、衣類の量や種類に応じた洗濯や乾燥を行わせる(特許文献1参照)。
ユーザは、洗濯機や乾燥機の運転終了を待つ間、外部の商店や飲食店に出向いて買い物や食事をすることがある(特許文献2参照)。
特開2001−129300号公報 特開2006−262942号公報
したがって、ユーザに使い勝手の良いコインランドリーを提供するという課題がある。
本発明は、上記状況に鑑みなされたものであり、ユーザの利便性向上等を実現するセルフランドリーシステムを提供することを目的とする。
本発明の第1の側面によると、ランドリー店舗内に設置され、乾燥機能を少なくとも有するランドリー機器と、利用者の携帯端末と通信を行い、その通信結果に応じて前記ランドリー機器を運転制御する制御装置とを備えたセルフランドリーシステムであって、前記ランドリー機器は、蓋をロックするロック手段を有し、前記制御装置は、前記携帯端末からの蓋ロック要求信号に基づき、前記ランドリー機器に蓋ロック指令を出力するロック指令手段と、前記携帯端末からの蓋アンロック要求信号に基づき、前記ランドリー機器に蓋アンロック指令を出力するアンロック指令手段と、を備えることを特徴とする。
このようにすることによって、ユーザが所持する携帯端末を使用した、ユーザに使い勝手の良いコインランドリーを提供することが可能となる。
好適には、前記ロック指令手段は、前記ランドリー機器が運転中であっても当該ランドリー機器に対して前記蓋ロック指令を出力する。
このようにすることによって、運転前に蓋ロックをし忘れた場合であっても、運転中に蓋ロックをすることが可能である。
好適には、前記アンロック指令手段は、前記ランドリー機器が運転中であっても当該ランドリー機器に対して前記蓋アンロック指令を出力する。
このようにすることによって、運転中に蓋のアンロックが可能である。
好適には、前記ランドリー機器は、運転中に前記蓋アンロック指令を受信した場合、運転を一時停止する。
このようにすることによって、安全に蓋のアンロックが可能である。
好適には、前記ロック手段は、前記蓋にストライクプレートを取り付け、前記ランドリー機器に電磁石を内蔵した電磁ロック部を取り付け、前記ロック指令を受信することにより前記ストライクプレートと前記電磁ロック部とを吸着させ、前記アンロック指令を受信することにより前記ストライクプレートと前記電磁ロック部との吸着を脱離するようにした。
このようにすることによって、電磁ロックにより蓋のロック/アンロックが可能である。
好適には、前記ランドリー機器は、透明/不透明を切換可能なガラス窓を有し、前記制御装置は、前記携帯端末からの窓不透明化要求に基づき、前記ガラス窓を不透明に切り換える。
このようにすることによって、ユーザのプライバシーを保護することが可能である。
本発明によれば、よりユーザに使い勝手の良いコインランドリーを提供することが可能となる。
第1実施形態に係るセルフランドリーシステムの概略構成図である。 第1実施形態に係るサーバの概略構成図である。 第1実施形態で、パスワード入力画面を表示したユーザ端末を示す正面図である。 第1実施形態で、運転指令出力制御における運転開始処理の手順を示すフローチャートである。 第1実施形態で、運転指令出力制御における運転中処理の手順を示すフローチャートである。 第1実施形態で、認識信号を受信したユーザ端末を示す正面図である。 第1実施形態で、運転コース信号を受信したユーザ端末を示す正面図である。 第1実施形態で、料金信号を受信したユーザ端末を示す正面図である。 第1実施形態で、運転指令出力制御における運転終了処理の手順を示すフローチャートである。 第1実施形態で、第1終了予告信号を受信したユーザ端末を示す正面図である。 第1実施形態で、第2終了予告信号を受信したユーザ端末を示す正面図である。 第1実施形態で、エラー処理の手順を示すフローチャートである。 第1実施形態で、エラー信号を受信したユーザ端末を示す正面図である。 第1実施形態で、ユーザランク処理の手順を示すフローチャートである。 第1実施形態で、ランクアップ信号を受信したユーザ端末を示す正面図である。 第1実施形態で、ランクダウン信号を受信したユーザ端末を示す正面図である。 第2実施形態に係るセルフランドリーシステムの概略構成図である。 第2実施形態で、運転指令出力制御における運転開始処理の手順を示すフローチャートである。 第2実施形態で、認識信号を受信したユーザ端末を示す正面図である。 第2実施形態で、運転コース信号を受信したユーザ端末を示す正面図である。 第2実施形態で、料金信号を受信したユーザ端末を示す正面図である。 第2実施形態で、課金処理の手順を示すフローチャートである。 第2実施形態で、残高不足信号を受信したユーザ端末を示す正面図である。 第3実施形態で、識別コードを読み込んだユーザ端末を示す正面図である。 第3実施形態で、運転指令出力制御の手順を示すフローチャートである。 第3実施形態で、認識信号を受信したユーザ端末を示す正面図である。 第3実施形態で、運転コース信号を受信したユーザ端末を示す正面図である。 第3実施形態で、料金信号を受信したユーザ端末を示す正面図である。
[第1実施形態]
以下、図1〜図13を参照して、本発明の第1実施形態を詳細に説明する。第1実施形態は、携帯端末から制御装置への運転要求信号等の送信がワンタイムパスワードの入力および近距離無線通信によってなされること、料金支払いがクレジットカードによって行われることを特徴とする。
<第1実施形態の構成>
図1は、第1実施形態に係るセルフランドリーシステムの概略構成図である。
図2は、第1実施形態に係るサーバの概略構成図である。
図1に示すように、実施形態に係るセルフランドリーシステム1は、ランドリー店舗10内に設置された洗濯機能や乾燥機能等を備えた多数のランドリー機器20(20a,20b,20c・・・)と、これらランドリー機器20を運転制御するサーバ30(制御装置)とを有している。なお、多数のランドリー機器には、洗濯機能のみを備えるランドリー機器、乾燥機能のみを備えるランドリー機器、洗濯機能と乾燥機能を備えるランドリー機器、がある。本実施形態においては、乾燥機能のみを備える複数のランドリー機器(乾燥機)を主体として説明していく。
各ランドリー機器20には、乾燥槽を閉鎖するための蓋がユーザの操作により開閉可能に取り付けられており、この蓋にはストライクプレートが取り付けられている。そして、各ランドリー機器20には、蓋を閉めたときにストライクプレートと重合する重合位置に電磁ロック部が取り付けられている。
各ランドリー機器20は、後述する蓋ロック指令や運転再開指令を受信したときに電磁ロック部を通電させることによって、ストライクプレートを吸着することにより蓋をロックし、後述する一時停止指令や蓋ロック解除指令を受信したときに電磁ロック部を通電しないことによって、吸着されたストライクプレートを離脱することにより蓋をアンロックさせる。
また、各ランドリー機器20には、蓋が開状態であるか閉状態であるかを確認するための開閉確認部があり、蓋ロック指令を受信したときに蓋が開状態である場合は電磁ロックの通電を行わない。
そして、ストライクプレートのユーザ側の面(蓋の表側)は、蓋を操作するユーザや、蓋がロックされているランドリー機器20に接近したユーザが磁力(磁波)の影響を受けることを防ぐためのシールド部材によって覆われている。シールド部材としては金属製のシールド部材、または、樹脂等のシールド部材の内側(ストライクプレートを覆う面側)に金属メッキ加工が施されたシールド部材等が考えられる。
また、電磁ロック部も、蓋を操作するユーザや、蓋がロックされているランドリー機器20に接近したユーザが磁力(磁波)の影響を受けることを防ぐためのシールド部材によって覆われている。シールド部材としては金属製のシールド部材、または、樹脂等のシールド部材の内側(電磁ロック部を覆う面側)に金属メッキ加工が施されたシールド部材等が考えられる。
なお、本実施形態では、蓋をロックおよびアンロックさせるための装置として電磁ロックを用いたが、これに限らず、電気錠等を用いるようにしてもよい。
各ランドリー機器20には、それぞれに固有の識別表示として二次元コードが表示されている。この二次元コードは、印刷済みの二次元コードである。
なお、図1においては、「スマホをかざしてください」であるが、本実施形態では二次元コード(2次元のコード)に基づいて説明する。どちらであっても、その端末を特定できるのであれば等価であるからである。なお、「スマホをかざしてください」の内容を変化させること(例えば、「スマートフォンをかざしてください」)、又は、改行位置などによって、図1の「スマホをかざしてください」であっても、個々の各ランドリー機器20を特定できる。
そして、この二次元コードを、携帯端末51(例えば、スマートホン)を撮影することによって、電話通信網(インターネット)等を介して、この二次元コードが貼り付けられていた個々のランドリー機器20を特定することが可能となる。
換言すると、携帯端末51と、撮影対象の二次元コードが印刷されていた個々のランドリー機器20とを紐付けることが可能となる。
ただし、この方法だけであると、二次元コードをコピー等することによって、ランドリー店舗10内にユーザがいなくても操作できてしまう恐れがある。
それを回避するために、携帯端末51と各ランドリー機器20とが紐付けられた際に、各ランドリー機器20にワンタイムパスワード24aを表示するディスプレイ24が設けられる。
このワンタイムパスワード24aをユーザが携帯端末51したことによって、紐付処理を完了させる。これによって、ユーザが確実にランドリー機器20の前にいること、ユーザがランドリー店舗内10内の他のランドリー機器20の前でないことを確認すること等が可能となる。
なお、ワンタイムパスワード24aは、ランダムに生成される4桁の数字の組み合わせであり、所定の時間間隔(例えば、30秒間隔)で変化する。
更に発展的には、FeliCa(登録商標)等による極近距離無線通信用の機器側送受信機25が設置され、さらに、携帯端末51にも、極近距離無線通信用の端末側送受信機が設けられていると良い。
この場合には、単に所定の位置(例えば、図1においては、スマホをかざしてください」との表示26)に、携帯端末51をかざすことのみによって、二次元コードもワンタイムパスワード24aもなくても紐付けが可能となる。
各ランドリー機器20には、透明なガラス窓22を有する手動開閉式の蓋23が備えられている。各ランドリー機器20は、蓋23をロックするための電動式のロック機構(図示せず)を備えており、サーバ30からの指令によって蓋23を閉鎖状態でロックする。ガラス窓22は、液晶を利用した瞬間調光式であり、サーバ30からの指令によって透明/不透明が瞬時に切り換えられる。
ランドリー店舗10には、Wi−Fi(登録商標)規格による無線LAN40が設置されている。ランドリー店舗10内にいるユーザの携帯端末(スマートフォン等:以下、ユーザ端末と記す)51は、この無線LAN40(あるいは、3G回線)を介してインターネット60に接続される。
サーバ30は、有線LAN41によってインターネット60に接続しており、インターネット60を経由してユーザ端末51やランドリー店舗10の管理者の端末(パーソナルコンピュータやスマートフォン等:以下、管理者端末と記す)52との間で通信を行う。また、ユーザがランドリー店舗10外にいる場合、ユーザ端末51は、3G回線を介してインターネット60に接続される。
なお、無線LAN40ではなく、電話通信網(長距離通信)だけを用いて通信してよいことも言うまでもない。
図2に示すように、サーバ30は、運転モードやユーザ情報等を記憶する記憶部31、ユーザ端末51からの入力信号等に基づく判定処理や信号出力を行う処理部32と、処理部32の判定結果に応じてランドリー機器20への運転指令信号やユーザ端末51および管理者端末52への信号等を生成する信号生成部33等を有している。
<第1実施形態の作用>
図3は、第1実施形態で、パスワード入力画面を表示したユーザ端末を示す正面図である。
図4−1は、第1実施形態で、運転指令出力制御における運転開始処理の手順を示すフローチャートである。
図4−2は、第1実施形態で、運転指令出力制御における運転中処理の手順を示すフローチャートである。
図5は、第1実施形態で、認識信号を受信したユーザ端末を示す正面図である。
図6は、第1実施形態で、運転コース信号を受信したユーザ端末を示す正面図である。
図7は、第1実施形態で、料金信号を受信したユーザ端末を示す正面図である。
図8は、第1実施形態で、運転指令出力制御における運転中処理の手順を示すフローチャートである。
図9は、第1実施形態で、第1終了予告信号を受信したユーザ端末を示す正面図である。
図10は、第1実施形態で、第2終了予告信号を受信したユーザ端末を示す正面図である。
図11は、第1実施形態で、エラー処理の手順を示すフローチャートである。
図12は、第1実施形態で、エラー信号を受信したユーザ端末を示す正面図である。
図13は、第1実施形態で、ユーザランク処理の手順を示すフローチャートである。
図14は、第1実施形態で、ランクアップ信号を受信したユーザ端末を示す正面図である。
図15は、第1実施形態で、ランクダウン信号を受信したユーザ端末を示す正面図である。
ユーザは、ランドリー店舗10のランドリー機器20を初めて使用する場合、自宅あるいはランドリー店舗10内でランドリー店舗10のホームページにアクセスし、セルフランドリーシステム1に対応する専用アプリケーションソフトウェア(以下、専用アプリと記す)をユーザ端末51にダウンロードする。
次に、ユーザは、そのユーザ端末51を用いてユーザ登録を行う。ユーザ登録は、氏名や住所、携帯電話番号、支払情報(クレジットカード情報)をサーバ30に登録するものである。
(運転指令出力制御の流れ)
本実施形態における運転指令出力制御は、まず運転開始処理(図4−1参照)から始まり、続いて運転中処理(図4−2参照)、そして、運転終了処理(図8参照)で終了する。
以下、運転指令出力制御の各処理について詳述する。
(運転指令出力制御における運転開始処理)
ランドリー店舗10に来店したユーザが衣類の乾燥を行う場合は、乾燥を行う衣類の種類や量に応じてランドリー機器20を選定する。次にユーザは、ユーザ端末51で電話通信網(又は無線LAN40)を介してインターネットに接続した上で専用アプリを起動する。
その上で、ユーザ端末51のカメラ等で、選定されたランドリー機器20に張り付けられている二次元コードを撮影する。
その結果、通信を介して、ランドリー機器20と仮の紐付けがなされる。
そうすると、図3に示すようにユーザ端末51のディスプレイ51aにパスワード入力画面65が表示される。
そうした後、ユーザは、ランドリー機器20のディスプレイ24に表示されたワンタイムパスワード24aをユーザ端末51に入力する。
このワンタイムパスワード24aの識別信号Si、ランドリー機器20または制御装置に送られることによって、正式な紐づけが完了する。
なお、発展形としては、極短距離通信を用いる場合、ユーザが携帯端末51を機器側送受信機25にかざすと、ユーザ端末51およびランドリー機器20に対応する識別信号Siが携帯端末51から発信され、この識別信号Siが機器側送受信機25を経由してサーバ30に入力される。携帯端末51と機器側送受信機25とは、数cm以下の距離で通信を行うように設定されている。これによって、紐付けを簡単に完了することも将来的には可能である。
識別信号Siが入力されると、サーバ30は、図4−1のフローチャートにその手順を示す運転指令出力制御における運転開始処理を実行する。
運転開始処理を開始すると、サーバ30は、図4−1のステップS1で、ランドリー機器20が他のユーザによって使用中されている場合を除き、識別信号Siに基づいてユーザ端末51とランドリー機器20との紐付けを行い、ステップS2で紐付けが完了すると、ステップS3で新たな認識信号を発行し、無線LAN40を介して、新たに発行した認識信号をユーザ端末51に送信する。
認識信号を受信したユーザ端末51では、図5に示すように、「いらっしゃいませ ○○番の乾燥機をご利用ですね よろしければ、YESをタッチしてください」とのメッセージ71と、「YES」ボタン72とが画面51aに表示される。
ここでユーザが「YES」ボタン72にタッチすると、サーバ30に認識信号+YESが送信され、ステップS4でこの認識信号+YESを受信すると、ステップS5では受信した認識信号とステップS3で送信した認識信号とが一致するか否かを判定し、一致する場合はステップS6で運転コース信号をユーザ端末51に送信し、一致しない場合はステップS19で認識信号エラー処理を行う。この認識エラー信号処理では、ユーザ端末51に「認識信号が一致しませんので、最初からやり直してください。」とのメッセージが画面51aに表示される。このメッセージを確認したユーザは最初から操作をやり直すこととなる。
運転コース信号を受信したユーザ端末51では、図6に示すように、選択されたランドリー機器20に対応する「運転コース」ボタン73(73a〜73d)と、「ENTER」ボタン74とが画面51aに表示される。ユーザは、衣類の種類や量に応じて所望の「運転コース」ボタン73を選択した後、「ENTER」ボタン74をタッチする。
ここでユーザが「ENTER」ボタン72にタッチすると、サーバ30に認識信号+運転コースが送信され、ステップS7でこの認識信号+運転コースを受信すると、ステップS8では受信した認識信号とステップS3で送信した認識情報とが一致するか否かを判定し、一致する場合はステップS9で料金信号をユーザ端末51に送信し、一致しない場合はステップS19で認識信号エラー処理を行う。この認識エラー信号処理では、ユーザ端末51に「認識信号が一致しませんので、最初からやり直してください。」とのメッセージが画面51aに表示される。このメッセージを確認したユーザは最初から操作をやり直すこととなる。
料金信号を受信したユーザ端末51では、図7に示すように、「使用料金は○○○○円です 衣類を投入し、蓋を閉めてください」とのメッセージ75と、「蓋ロック」ボタン76および「窓不透明」ボタン77が画面51aに表示される。ユーザは、ランドリー機器20の運転前または運転中に蓋23をロックしたい、あるいは、ガラス窓22を不透明にしたい場合、これら「蓋ロック」ボタン76や「窓不透明」ボタン77を選択(タッチ)する。
ユーザは使用料金を確認し、衣類の投入を終えると、「蓋ロック」ボタン76をタッチする。ここでユーザが「蓋ロック」ボタン76にタッチすると、サーバ30に認識信号+蓋ロックが送信され、ステップS10でこの認識信号+蓋ロックを受信すると、ステップS11では受信した認識信号とステップS3で送信した認識情報とが一致するか否かを判定し、一致する場合はステップS12で蓋ロック指令をランドリー機器20に出力する。
この蓋ロック指令を受信したランドリー機器20は、蓋が開状態であるか閉状態であるかを確認し、閉状態である場合、電磁ロック部とストライクプレート部とを吸着させる。一方、蓋ロック指令を受信したときに蓋が開状態である場合はサーバ30に蓋エラーを送信する。この蓋エラーを受信したサーバ30は、ユーザ端末51の画面51aに「蓋をしっかり閉めてください。」とメッセージを表示させる。
また、ステップS11では受信した認識信号とステップS3で送信した認識情報とが一致しない場合はステップS19で認識信号エラー処理を行う。この認識エラー信号処理では、ユーザ端末51に「認識信号が一致しませんので、最初からやり直してください。」とのメッセージが画面51aに表示される。このメッセージを確認したユーザは最初から操作をやり直すこととなる。
なお、ここで、ユーザが「窓不透明」ボタン77にタッチした場合、サーバ30に認識信号+窓不透明が送信され、図示しない処理ステップによりこの認識信号+窓不透明を受信すると、図示しない処理ステップにおいて、受信した認識信号とステップS3で送信した認識情報とが一致するか否かを判定し、一致する場合は図示しない処理ステップにおいて窓不透明指令をランドリー機器20に出力する。
ステップS13で運転開始可能信号をユーザ端末51に送信する。運転開始可能信号を受信したユーザ端末51では、「運転を開始しますので、携帯端末をかざしてください。」とのメッセージが画面51aに表示される(図示せず)。ユーザが携帯端末51を機器側送受信機25にかざすと、ユーザ端末51からは、認識信号+運転要求信号Sdが発信され、認識信号+運転要求信号Sdがインターネット60を経由してサーバ30に入力される。
サーバ30は、ステップS14で認識信号+運転要求信号Sdを受信すると、ステップS15では受信した認識信号とステップS3で送信した認識情報とが一致するか否かを判定し、一致する場合はステップS16でランドリー機器20に運転開始指令を出力する。運転開始指令が入力したランドリー機器20は、ユーザが選択した運転モードでの運転を開始する。一方、一致しない場合はステップS19で認識信号エラー処理を行う。この認識エラー信号処理では、ユーザ端末51に「認識信号が一致しませんので、最初からやり直してください。」とのメッセージが画面51aに表示される。このメッセージを確認したユーザは最初から操作をやり直すこととなる。
なお、上述したステップS10で「蓋ロック」をするかしないかはユーザの任意にしてもよい。つまり「蓋ロックをしてから運転要求をする」場合と、「蓋ロックをせずに運転要求をする」場合とがあってもよい。
サーバ30は、ランドリー機器20が運転を開始したことを確認すると、ステップS17で課金処理を行う。課金処理は、前述した支払情報に基づき、インターネット60を経由してクレジットカード会社との間で通信を行うことでなされる。
課金処理が終わると、ステップS18で運転中処理に移行させた後、運転開始処理を終了する。
サーバ30は、運転指令出力制御における運転開始処理の各指令や課金処理の結果を逐次、管理者端末52に送信する。これにより、管理者は、ランドリー店舗10内のランドリー機器20の稼働状態や売り上げをリアルタイムに認識できる。
(運転指令出力制御における運転中処理)
ランドリー機器20が運転を開始すると、サーバ30は、図4−2のフローチャートにその手順を示す運転指令出力制御における運転開始処理を実行する。
運転中処理中において、ユーザが運転中画面(図示せず)に表示される「窓不透明」ボタンにタッチすると、サーバ30に認識信号+窓不透明が送信される。ステップS21で認識信号+窓不透明を受信すると、ステップS22で、受信した認識信号と上述したステップS3で送信した認識情報とが一致するか否かを判定し、一致する場合はステップS23において窓不透明指令をランドリー機器20に出力し、不一致の場合はステップS34で認識信号エラー処理を行う。なお、ここでの認識信号エラー処理は、ユーザ端末51に「認識信号が一致しません。」とのメッセージが画面51aに表示される。
ステップS21で認識信号+窓不透明を受信しない場合、ステップS24に進む。
運転中処理中において、ユーザが運転中画面(図示せず)に表示される「窓透明」ボタンにタッチすると、サーバ30に認識信号+窓透明が送信される。ステップS24で認識信号+窓透明を受信すると、ステップS25で、受信した認識信号と上述したステップS3で送信した認識情報とが一致するか否かを判定し、一致する場合はステップS26において窓透明指令をランドリー機器20に出力し、不一致の場合はステップS34で認識信号エラー処理を行う。なお、ここでの認識信号エラー処理は、ユーザ端末51に「認識信号が一致しません。」とのメッセージが画面51aに表示される。
ステップS24で認識信号+窓透明を受信しない場合、ステップS27に進む。
このように本実施形態では、ランドリー機器20が運転中であっても、ユーザが運転中画面(図示せず)に表示される「窓不透明」ボタンにタッチした場合、サーバ30に認識信号+窓不透明が送信されることによって窓を透明から不透明な状態に変更することができるとともに、ユーザが「不透明」ボタンにタッチした場合、サーバ30に認識信号+窓透明が送信されることによって窓を不透明から透明な状態に変更することができる。
運転中処理中において、ユーザが運転中画面(図示せず)に表示される「一時停止」ボタンにタッチすると、サーバ30に認識信号+一時停止が送信される。ステップS27で認識信号+一時停止を受信すると、ステップS28で、サーバ30はランドリー機器20が運転を一時停止可能な時期(状態)であるか否かを確認し、一時停止可能な時期である場合、ステップS29で受信した認識信号と上述したステップS3で送信した認識情報とが一致するか否かを判定し、一致する場合はステップS30において一時停止指令をランドリー機器20に出力する。
この一時停止指令を受信したランドリー機器20は、運転を一時停止させた後、電磁ロック部とストライクプレート部との吸着を脱離させ、蓋の開閉が可能な状態にする。
ステップS29で受信した認識信号と上述したステップS3で送信した認識情報とが不一致の場合はステップS34で認識信号エラー処理を行う。ここでの認識信号エラー処理は、ユーザ端末51に「認識信号が一致しません。」とのメッセージが画面51aに表示される。
ステップS28で一時停止可能な時期ではない場合、ステップS31に進む。
運転中処理中において、ユーザが運転中画面(図示せず)に表示される「運転再開」ボタンにタッチすると、サーバ30に認識信号+運転再開が送信される。ステップS31で認識信号+運転再開を受信すると、一時停止状態である場合はステップS32で受信した認識信号と上述したステップS3で送信した認識情報とが一致するか否かを判定し、一致する場合はステップS33において運転再開指令をランドリー機器20に出力する。
この運転再開指令を受信したランドリー機器20は、蓋が開状態であるか閉状態であるかを確認し、閉状態である場合、電磁ロック部とストライクプレート部とを吸着させる。一方、運転再開指令を受信したときに蓋が開状態である場合はサーバ30に蓋エラーを送信する。この蓋エラーを受信したサーバ30は、ユーザ端末51の画面51aに「蓋をしっかり閉めてください。」とメッセージを表示させる。ランドリー機器20は、蓋をロックさせた後、運転を開始する。
また、ステップS32で受信した認識信号と上述したステップS3で送信した認識情報とが不一致の場合はステップS34で認識信号エラー処理を行う。なお、ここでの認識信号エラー処理は、ユーザ端末51に「認識信号が一致しません。」とのメッセージが画面51aに表示される。なお、一時停止状態ではない場合、ステップS32の処理に進まない(つまり、運転再開指示は無効となる)。
ステップS31で認識信号+運転再開を受信しない場合、または、運転再開指令の出力が終わると、ステップS35で運転終了処理に進む。
サーバ30は、運転指令出力制御における運転中処理の各指令や各処理の結果を逐次、管理者端末52に送信する。これにより、管理者は、ランドリー店舗10内のランドリー機器20の稼働状態をリアルタイムに認識できる。
(運転指令出力制御における運転終了処理)
ランドリー機器20の運転中に、サーバ30は、図8のフローチャートにその手順を示す運転終了処理を実行する。運転終了処理を開始すると、サーバ30は、図8のステップS33で運転終了時刻の10分前となったか否かを判定する。そして、この判定がYesになると、サーバ30は、ステップS34でインターネット60を経由して第1終了予告信号をユーザ端末51に送信する。第1終了予告信号を受信したユーザ端末51では、図9に示すように、運転終了まで10分であることを示す「10分前です」とのメッセージ91が画面51aに表示されるとともに、小さな音量で着信音が鳴る。なお、終了予告信号は、ユーザがランドリー店舗10の外にいても、3G回線や店外の無線LANを介したインターネット60を経由してユーザ端末51に受信される。
次に、サーバ30は、ステップS35で運転終了時刻の5分前となったか否かを判定する。そして、この判定がYesになると、サーバ30は、ステップS36で第2終了予告信号をユーザ端末51に送信する。第2終了予告信号を受信したユーザ端末51では、図10に示すように、運転終了まで5分であることを示す「5分前です」とのメッセージ92が画面51aに点滅表示されるとともに、着信音およびバイブレータ機能が作動する。
これにより、外部の商店や飲食店に出向いていたユーザも、買い物や食事を切り上げてランドリー機器20の運転終了時刻までにランドリー店舗10に戻ることができ、ランドリー機器20の稼働率向上等が実現される。
次に、サーバ30は、ステップS37で運転終了となったか否かを判定する。そして、この判定がYesになると、サーバ30は、ステップS38−1で終了信号をユーザ端末51に送信する。終了信号を受信したユーザ端末51では、運転が終了したことを示す「運転終了です。衣類え受取りに来てください。」とのメッセージが画面51aに点滅表示されるとともに、着信音およびバイブレータ機能が作動する(図示せず)。
終了信号を受信したユーザ端末51の画面51aには、図示しない「取出し」ボタンが表示されており、ユーザが「取出し」ボタンにタッチすると、サーバ30に認識信号+取出しが送信される。ステップS38−2で認識信号+取出しを受信すると、ステップS38−3で、サーバ30は受信した認識信号と上述したステップS3で送信した認識情報とが一致するか否かを判定し、一致する場合はステップS38−4において蓋ロック解除指令をランドリー機器20に出力する。
この一時停止指令を受信したランドリー機器20は、運転を一時停止させた後、電磁ロック部とストライクプレート部との吸着を脱離させ、蓋の開閉が可能な状態にする。
また、ステップS38−3で、サーバ30は受信した認識信号と上述したステップS3で送信した認識情報とが不一致の場合はステップS38−7で認識信号エラー処理を行う。なお、ここでの認識信号エラー処理は、ユーザ端末51に「認識信号が一致しません。」とのメッセージが画面51aに表示される。
サーバ30は、ステップS38−5でランドリー機器20が蓋のロックを解除したことを確認すると、ステップS38−6で今回の認識信号をクリアした後、運転終了処理を終了する。
サーバ30は、運転開始処理や運転中処理や運転終了処理と並行して、図11のフローチャートにその手順を示すエラー処理を常時実行する。
(運転指令出力制御処理におけるエラー処理)
エラー処理を開始すると、サーバ30は、図11のステップS41でランドリー店舗10内のランドリー機器20からエラー信号が入力しているか否かを所定の時間間隔で繰り返し判定する。
ランドリー機器20に何らかのエラーが生じてステップS41の判定がYesになると、ステップS41でエラー情報42(どのランドリー機器20でどのエラーが生じたか)を管理者端末52およびメンテナンス会社の端末(図示せず)に送信し、ステップS43でユーザ端末51にエラー信号を送信する。エラー信号を受信したユーザ端末51では、図12に示すように、「エラーが生じました キャンセルして、衣類を取り出して下さい」とのメッセージ101と、「キャンセル」ボタン102とが画面51aに表示される。
管理者やメンテナンス会社は、エラー情報に応じてランドリー店舗10に赴き、当該ランドリー機器20の使用停止や修理等の処置をとる。また、ユーザは、ユーザ端末51の画面表示に従い「キャンセル」ボタン92をタッチする。
次に、サーバ30は、ステップS44で「キャンセル」ボタン102がタッチされたか否かを判定し、この判定がNoである間はステップS44の判定を繰り返す。サーバ30は、ユーザによって「キャンセル」ボタン102がタッチされてステップS44の判定がYesになると、ステップS45で運転停止信号をランドリー機器20に送信する。
運転停止信号を受信したランドリー機器20では、乾燥ドラムの回転が停止され、乾燥中である場合は温風ファン等の停止処理が行われた後、蓋23のロックが解除される。これにより、ユーザはランドリー機器20から衣類を取り出し、別のランドリー機器20で乾燥を行うことができる。
次に、サーバ30は、ステップS46で前述した課金処理による課金をキャンセル(すなわち、返金)して、エラー処理を終了する。
サーバ30は、運転指令出力制御の運転開始処理、運転中処理、運転終了処理、エラー処理における各指令や各処理や課金処理の結果を逐次、管理者端末52に送信する。これにより、管理者は、ランドリー店舗10内のランドリー機器20の稼働状態や売り上げをリアルタイムに認識できる。
(ユーザランク処理)
サーバ30は、ユーザによるランドリー機器20の使用が完了すると、図13のフローチャートにその手順を示すユーザランク処理を毎回実行する。ユーザランク処理を開始すると、サーバ30は、図13のステップS51でユーザ端末51のポイントアップ条件が成立したか否かを判定する。ポイントアップ条件は例えばユーザがランドリー機器20の停止後5分以内に衣類を取り出した場合に成立し、ステップS51の判定がYesであった場合、サーバ30は、ステップS52で初期値10のユーザポイントPuをインクリメントする。次に、サーバ30は、ステップS53でユーザポイントPuがランクアップ値Pru(例えば、15)に達したか否かを判定し、この判定がNoであれば処理を終了する。
ユーザポイントPuがランクアップ値Pruに達し、ステップS53の判定がYesになると、サーバ30は、ステップS54でランクアップ処理を実行する。すなわちサーバ30は、ユーザ端末51を所有するユーザに対してランドリー機器20の予約や運転設定(洗濯時間や乾燥時間の調整)の変更等を許可するとともに、ランクアップ信号をユーザ端末51に送信する。ランクアップ信号を受信したユーザ端末51では、図14に示すように、「おめでとうございます ”プレミアムユーザ”になりました ランドリー機器の予約 運転条件の設定変更等ができます」とのメッセージ105が画面51aに表示される。
一方、ステップS51の判定のNoであった場合、サーバ30はステップS55でポイントダウン条件が成立したか否かを判定する。ポイントダウン条件は例えばユーザがランドリー機器20の停止後15分以内に衣類を取り出さなかった場合(すなわち、長時間衣類を放置した場合)に成立し、ステップS55の判定がYesであれば、サーバ30は、ステップS56でユーザポイントPuをデクリメントする。次に、サーバ30は、ステップS57でユーザポイントPuがランクダウン値Prd(例えば、5)に達したか否かを判定し、この判定がNoであれば処理を終了する。
ユーザポイントPuがランクダウン値Prdまで減少し、ステップS57の判定がYesになると、サーバ30は、ステップS58でランクダウン処理を実行する。すなわちサーバ30は、ユーザ端末51を所有するユーザに対してランドリー機器20の予約や運転設定(洗濯時間や乾燥時間の調整)の変更等を行えなくするとともに、ランクダウン信号をユーザ端末51に送信する。ランクダウン信号を受信したユーザ端末51では、図15に示すように、「一般ユーザにランクダウンしました ランドリー機器の予約 運転条件の設定変更等はできません」とのメッセージ106が画面51aに表示される。
ステップS55の判定もNo、例えばユーザが数分程度で衣類を取り出し、ポイントアップ条件とポイントダウン条件とのどちらも成立しなかった場合、サーバ30は、なにも行わずユーザランク処理を終了する。本実施形態では、ユーザランク処理を行うことでユーザによる衣類の放置が減少し、ランドリー機器20の稼働率が向上する。
[第2実施形態]
以下、図16〜図22を参照して、本発明の第2実施形態を詳細に説明する。第2実施形態は、携帯端末からの運転要求信号等の送信が識別コードを読み込むことでなされること、および、料金支払いがプリペイドカードによって行われることを特徴とする。
<第2実施形態の構成>
図16は、第2実施形態に係るセルフランドリーシステムの概略構成図である。
第2実施形態のハードウエアは、上述した第1実施形態と同一の構成を採っているが、ワンタイムパスワードを表示するディスプレイや近距離無線通信用の受信機等をランドリー機器20に備えていない点が異なる。図16に示すように、各ランドリー機器20には、それぞれに固有の識別コードが印刷されたラベル(以下、単に識別コードと記す)21(21a,21b,21c・・・)が貼り付けられている。なお、識別コードとしては、二次元コードが望ましい。
<第2実施形態の作用>
図17は、第2実施形態で、運転指令出力制御における運転開始処理の手順を示すフローチャートである。
図18は、第2実施形態で、認識信号を受信したユーザ端末を示す正面図である。
図19は、第2実施形態で、運転コース信号を受信したユーザ端末を示す正面図である。
図20は、第2実施形態で、料金信号を受信したユーザ端末を示す正面図である。
図21は、第2実施形態で、課金処理の手順を示すフローチャートである。
図22は、第2実施形態で、残高不足信号を受信したユーザ端末を示す正面図である。
ユーザは、ランドリー店舗10のランドリー機器20を初めて使用する場合、自宅あるいはランドリー店舗10内でランドリー店舗10のホームページにアクセスし、セルフランドリーシステム1に対応する専用アプリケーションソフトウェア(以下、専用アプリと記す)をユーザ端末51にダウンロードする。
次に、ユーザは、そのユーザ端末51を用いてユーザ登録を行う。ユーザ登録は、氏名や住所、携帯電話番号、支払情報(プリペイドカードコード)をサーバ30に登録するものである。支払いに用いるプリペイドカードは、ランドリー店舗10固有のものでもよいし、コンビニエンスストア等で販売している一般のものでもよい。ユーザがプリペイドカードコードを入力すると、プリペイドカードの額面がチャージ残高Bchgとしてサーバ30に記憶される。
ランドリー店舗10に来店したユーザが衣類の乾燥を行う場合は、乾燥を行う衣類の種類や量に応じてランドリー機器20を選定する。次にユーザは、ユーザ端末51で無線LAN40を介してインターネット接続した上で専用アプリを起動し、そのランドリー機器20の識別コード21を内蔵カメラで読み込む。識別コード21を読み込んだユーザ端末51からは、ユーザ端末51およびランドリー機器20に対応する識別信号Siが発信される。識別信号Siは、インターネット60を経由してサーバ30に入力される。
識別信号Siが入力すると、サーバ30は、図17のフローチャートにその手順を示す運転指令出力制御における運転開始処理を実行する。
なお、図17のフローチャートにおけるステップS101〜ステップS113までの処理は、上述した図4−1のフローチャートにおけるステップS1〜ステップS13までの処理と同様であり、また、図17のフローチャートにおけるステップS119の処理については図4−1のフローチャートにおけるステップS19と同様であるため、説明を省略する。
また、運転中処理については上述した図4−2と同様の処理であり、運転終了処理については上述した図8と同様の処理であり、エラー処理については上述した図11と同様の処理であるため、これらの説明についても省略する。
また、図18については上述した図5の説明、図19については上述した図6の説明、図20については上述した図7の説明と同様であるため、これらの説明についても省略する。
ユーザは、使用料金の確認、および「蓋ロック」ボタン76や「窓不透明」ボタン77の選択を終えると、ランドリー機器20の識別コード21を内蔵カメラで再び読み込む。識別コード21を読み込んだユーザ端末51からは、運転要求信号Sdが発信される。運転要求信号Sdは、インターネット60を経由してサーバ30に入力される。
サーバ30は、ステップS114で認識信号+運転要求信号Sdを受信すると、ステップS115では受信した認識信号とステップS3で送信した認識情報とが一致するか否かを判定し、一致する場合はステップS116でランドリー機器20に運転開始指令を出力する。運転開始指令が入力したランドリー機器20は、ユーザが選択した運転モードでの運転を開始する。一方、一致しない場合はステップS119で認識信号エラー処理を行う。この認識エラー信号処理では、ユーザ端末51に「認識信号が一致しませんので、最初からやり直してください。」とのメッセージが画面51aに表示される。このメッセージを確認したユーザは最初から操作をやり直すこととなる。
サーバ30は、ステップS116運転開始指令を出力すると、ステップS117で図21のフローチャートにその手順を示す課金処理を行う。
課金処理を終了すると、ステップS118の運転中処理に進み、運転開始処理を終了する。
(課金処理)
課金処理を開始すると、サーバ30は、図21のステップS81でユーザのチャージ残高Bchgが使用料金Fusg以上あるか否かを判定し、この判定がYesであればステップS82で課金(チャージ残高Bchgに対する使用料金Fusgの減算)を行って、課金処理を終了する。
ステップS81の判定がNoであった場合、サーバ30は、ステップS83で残高不足信号をユーザ端末51に送信する。残高不足信号を受信したユーザ端末51では、図22に示すように、「残高が不足しています チャージして下さい」とのメッセージ81と、「キャンセル」ボタン82とが画面51aに表示される。
ユーザは、プリペイドカードを所持していればプリペイドカードコードを入力し、プリペイドカードを所持していなければランドリー店舗10でプリペイドカードを購入する。一方、プリペイドカードも現金も所持していなければ、「キャンセル」ボタン82をタッチする。
サーバ30は、ステップS84でユーザによるプリペイドカードのチャージが完了したか否かを判定し、この判定がYesであればステップS82に移行して課金を行う。一方、ステップS84の判定がNoであった場合、サーバ30は、ステップS85で「キャンセル」ボタン82がタッチされたか否かを判定し、この判定がNoである間はステップS85の判定を繰り返す。
サーバ30は、ユーザによって「キャンセル」ボタン82がタッチされてステップS85の判定がYesになると、ステップS86で運転指令出力制御自体を中止し、課金処理を終了する。
ランドリー機器20が運転を開始すると、サーバ30は、第1実施形態と同様に、図4−2のフローチャートにその手順を示す運転中処理と、図8のフローチャートにその手順を示す運転終了処理と、図11のフローチャートにその手順を示すエラー処理とを実行する。
サーバ30は、運転指令出力制御の運転開始処理、運転中処理、運転終了処理、エラー処理における各指令や各処理や課金処理の結果を逐次、管理者端末52に送信する。これにより、管理者は、ランドリー店舗10内のランドリー機器20の稼働状態や売り上げをリアルタイムに認識できる。
[第3実施形態]
以下、図23〜図27を参照して、本発明の第3実施形態を詳細に説明する。第3実施形態は、携帯端末から送信がユーザのボタン操作(画面へのタッチ)によってなされること、および、料金支払いがクレジットカードによって行われることを特徴とする。
なお、第3実施形態のハードウエアは、上述した第2実施形態と同一の構成であるため、その説明を省略する。
<第3実施形態の作用>
図23は、第3実施形態で、識別コードを読み込んだユーザ端末を示す正面図である。
図24は、第3実施形態で、運転指令出力制御における運転開始処理の手順を示すフローチャートである。
図25は、第3実施形態で、認識信号を受信したユーザ端末を示す正面図である。
図26は、第3実施形態で、運転コース信号を受信したユーザ端末を示す正面図である。
図27は、第3実施形態で、料金信号を受信したユーザ端末を示す正面図である。
ユーザは、ランドリー店舗10のランドリー機器20を初めて使用する場合、自宅あるいはランドリー店舗10内でランドリー店舗10のホームページにアクセスし、セルフランドリーシステム1に対応する専用アプリケーションソフトウェア(以下、専用アプリと記す)をユーザ端末51にダウンロードする。
次に、ユーザは、そのユーザ端末51を用いてユーザ登録を行う。ユーザ登録は、氏名や住所、携帯電話番号、支払情報(クレジットカード情報)をサーバ30に登録するものである。
ランドリー店舗10に来店したユーザが衣類の乾燥を行う場合は、乾燥を行う衣類の種類や量に応じてランドリー機器20を選定する。次にユーザは、ユーザ端末51でインターネット接続した上で専用アプリを起動し、そのランドリー機器20の識別コード21を内蔵カメラで読み込む。
識別コード21を読み込んだユーザ端末51では、図23に示すように、「識別コードを送信しますか よろしければYESをタッチしてください 別の機械にする場合にはその機械の識別コードを読み込んでください」とのメッセージ111と、「YES」ボタン112とが画面51aに表示される。
ユーザが「YES」ボタン112にタッチすると、ユーザ端末51からは、ユーザ端末51およびランドリー機器20に対応する識別信号Siが発信される。識別信号Siは、無線LAN40を介したインターネット60を経由してサーバ30に入力される。
識別信号Siが入力すると、サーバ30は、図24のフローチャートにその手順を示す運転指令出力制御における運転開始処理を実行する。
なお、図24のフローチャートにおけるステップS201〜ステップS213までの処理は、上述した図4−1のフローチャートにおけるステップS1〜ステップS13までの処理と同様であり、また、図24のフローチャートにおけるステップS219の処理については図4−1のフローチャートにおけるステップS19と同様であるため、説明を省略する。
また、運転中処理については上述した図4−2と同様の処理であり、運転終了処理については上述した図8と同様の処理であり、エラー処理については上述した図11と同様の処理であるため、これらの説明についても省略する。
また、図25については上述した図5の説明、図26については上述した図6の説明、図27については上述した図7の説明と同様であるため、これらの説明についても省略する。
ユーザは、使用料金の確認、および「蓋ロック」ボタン76や「窓不透明」ボタン77の選択を終えると、「運転開始」ボタン78をタッチする。「運転開始」ボタン78がタッチされたユーザ端末51からは、運転要求信号Sdが発信される。運転要求信号Sdは、インターネット60を経由してサーバ30に入力される。
サーバ30は、ステップS214で認識信号+運転要求信号Sdを受信すると、ステップS215では受信した認識信号とステップS3で送信した認識情報とが一致するか否かを判定し、一致する場合はステップS216でランドリー機器20に運転開始指令を出力する。運転開始指令が入力したランドリー機器20は、ユーザが選択した運転モードでの運転を開始する。一方、一致しない場合はステップS219で認識信号エラー処理を行う。この認識エラー信号処理では、ユーザ端末51に「認識信号が一致しませんので、最初からやり直してください。」とのメッセージが画面51aに表示される。このメッセージを確認したユーザは最初から操作をやり直すこととなる。
サーバ30は、ステップS216運転開始指令を出力すると、ステップS217で課金処理を行う。課金処理は、前述した支払情報に基づき、インターネット60を経由してクレジットカード会社との間で通信を行うことでなされる。
ステップS217での課金が完了すると、ステップS118の運転中処理に進み、運転開始処理を終了する。
ランドリー機器20が運転を開始すると、サーバ30は、第1実施形態と同様に、図4−2のフローチャートにその手順を示す運転中処理と、図8のフローチャートにその手順を示す運転終了処理と、図11のフローチャートにその手順を示すエラー処理とを実行する。
サーバ30は、運転指令出力制御の運転開始処理、運転中処理、運転終了処理、エラー処理における各指令や各処理や課金処理の結果を逐次、管理者端末52に送信する。これにより、管理者は、ランドリー店舗10内のランドリー機器20の稼働状態や売り上げをリアルタイムに認識できる。
以上で具体的な実施形態の説明を終えるが、本発明の態様はこれらに限られるものではない。例えば、第1実施形態および第3実施形態では課金をクレジットカードによって行うようにしたが、プリペイドカードやデビットカード、携帯電話利用料金等によって行うようにしてもよい。また、第2実施形態では課金をプリペイドカードによって行うようにしたが、クレジットカードやデビットカード、携帯電話利用料金等によって行うようにしてもよい。また、ランドリー機器を利用する毎にポイントを付与し、このポイントを利用代金の一部に充当できるようにしてもよい。また、ユーザが自宅などでインターネットに接続し、専用アプリを起動しランドリー機器の空き情報を確認できるようにしてもよい。その他、本発明の主旨を逸脱しない範囲であれば、セルフランドリーシステムの具体的構成や運転指令出力制御の具体的手順等についても適宜変更可能である。
[本実施形態に記載された他の発明]
ランドリー店舗内に設置され、乾燥機能を少なくとも有するとともに、それぞれに固有の識別コードが付された複数のランドリー機器と、利用者の携帯端末との間で通信を行い、その通信結果に応じて前記ランドリー機器を運転制御する制御装置とを備えたセルフランドリーシステムであって、前記制御装置は、前記携帯端末からの運転要求信号に基づき、当該携帯端末に紐付けられたランドリー機器に作動指令を出力する作動指令出力手段と、を有するセルフランドリーシステム。
前記携帯端末と前記制御装置との通信がインターネットを経由してなされる、セルフランドリーシステム。
前記携帯端末をインターネットに接続させる無線LANが前記ランドリー店舗に設置された、セルフランドリーシステム。
ランドリー店舗内に設置され、乾燥機能を少なくとも有するランドリー機器であって、前記ランドリー機器には、乾燥槽の蓋をロックするロック手段を備え、前記ロック手段は、前記蓋に取り付けられたストライクプレートと、前記ランドリー機器に取り付けられた電磁石を内蔵した電磁ロック部と、構成され、前記ロック手段は、ロック指令により前記ストライクプレートと前記電磁ロック部とを吸着させ、アンロック指令により前記ストライクプレートと前記電磁ロック部との吸着を脱離するようにした、ランドリー機器。このようにすることで、電磁石の吸着力によってしっかりと蓋を施錠することが可能である。
前記ストライクプレートにおける少なくとも利用者側の面に、磁力をシールドするためのシールド部材を設けた、ランドリー機器。このようにすることで、利用者側への磁力の漏れを低減することができる。
前記電磁ロック部に磁力をシールドするためのシールド部材を設けた、ランドリー機器。このようにすることで、利用者側への磁力の漏れを低減することができる。
本発明のセルフランドリーシステムは、市中に設置されるセルフランドリーに効果的に利用できる。
1 セルフランドリーシステム
10 ランドリー店舗
20 ランドリー機器
21 識別コード
22 ガラス窓
23 蓋
24a ワンタイムパスワード
25 受信機
30 サーバ
40 無線LAN
42 エラー情報
51 ユーザ端末
51a 画面
52 管理者端末
60 インターネット

Claims (6)

  1. ランドリー店舗内に設置され、乾燥機能を少なくとも有するランドリー機器と、
    利用者の携帯端末と通信を行い、その通信結果に応じて前記ランドリー機器を運転制御する制御装置とを備えたセルフランドリーシステムであって、
    前記ランドリー機器は、蓋をロックするロック手段を有し、
    前記制御装置は、
    前記携帯端末からの蓋ロック要求信号に基づき、前記ランドリー機器に蓋ロック指令を出力するロック指令手段と、
    前記携帯端末からの蓋アンロック要求信号に基づき、前記ランドリー機器に蓋アンロック指令を出力するアンロック指令手段と、
    を備えることを特徴とする、セルフランドリーシステム。
  2. 前記ロック指令手段は、前記ランドリー機器が運転中であっても当該ランドリー機器に対して前記蓋ロック指令を出力する、請求項1に記載のセルフランドリーシステム。
  3. 前記アンロック指令手段は、前記ランドリー機器が運転中であっても当該ランドリー機器に対して前記蓋アンロック指令を出力する、請求項1または2に記載のセルフランドリーシステム。
  4. 前記ランドリー機器は、運転中に前記蓋アンロック指令を受信した場合、運転を一時停止する、請求項1〜3の何れか一項に記載のセルフランドリーシステム。
  5. 前記ロック手段は、前記蓋にストライクプレートを取り付け、前記ランドリー機器に電磁石を内蔵した電磁ロック部を取り付け、
    前記ロック指令を受信することにより前記ストライクプレートと前記電磁ロック部とを吸着させ、前記アンロック指令を受信することにより前記ストライクプレートと前記電磁ロック部との吸着を脱離するようにした、請求項1〜4の何れか一項に記載のセルフランドリーシステム。
  6. 前記ランドリー機器は、透明/不透明を切換可能なガラス窓を有し、
    前記制御装置は、前記携帯端末からの窓不透明化要求に基づき、前記ガラス窓を不透明に切り換える、
    請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載のセルフランドリーシステム。
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