JP2019148890A - コントローラ、制御方法およびプログラム - Google Patents

コントローラ、制御方法およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2019148890A
JP2019148890A JP2018032043A JP2018032043A JP2019148890A JP 2019148890 A JP2019148890 A JP 2019148890A JP 2018032043 A JP2018032043 A JP 2018032043A JP 2018032043 A JP2018032043 A JP 2018032043A JP 2019148890 A JP2019148890 A JP 2019148890A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
communication
program
data
external device
controller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018032043A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7013934B2 (ja
Inventor
隆宏 徳
Takahiro Toku
隆宏 徳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
Priority to JP2018032043A priority Critical patent/JP7013934B2/ja
Priority to EP19757690.3A priority patent/EP3761126A4/en
Priority to US16/643,545 priority patent/US11137734B2/en
Priority to PCT/JP2019/001780 priority patent/WO2019163366A1/ja
Priority to CN201980004180.1A priority patent/CN111052011B/zh
Publication of JP2019148890A publication Critical patent/JP2019148890A/ja
Priority to JP2021189951A priority patent/JP7294391B2/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7013934B2 publication Critical patent/JP7013934B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B19/00Programme-control systems
    • G05B19/02Programme-control systems electric
    • G05B19/04Programme control other than numerical control, i.e. in sequence controllers or logic controllers
    • G05B19/042Programme control other than numerical control, i.e. in sequence controllers or logic controllers using digital processors
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B19/00Programme-control systems
    • G05B19/02Programme-control systems electric
    • G05B19/04Programme control other than numerical control, i.e. in sequence controllers or logic controllers
    • G05B19/05Programmable logic controllers, e.g. simulating logic interconnections of signals according to ladder diagrams or function charts
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B19/00Programme-control systems
    • G05B19/02Programme-control systems electric
    • G05B19/418Total factory control, i.e. centrally controlling a plurality of machines, e.g. direct or distributed numerical control [DNC], flexible manufacturing systems [FMS], integrated manufacturing systems [IMS] or computer integrated manufacturing [CIM]
    • G05B19/4185Total factory control, i.e. centrally controlling a plurality of machines, e.g. direct or distributed numerical control [DNC], flexible manufacturing systems [FMS], integrated manufacturing systems [IMS] or computer integrated manufacturing [CIM] characterised by the network communication
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F9/00Arrangements for program control, e.g. control units
    • G06F9/06Arrangements for program control, e.g. control units using stored programs, i.e. using an internal store of processing equipment to receive or retain programs
    • G06F9/46Multiprogramming arrangements
    • G06F9/50Allocation of resources, e.g. of the central processing unit [CPU]
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F9/00Arrangements for program control, e.g. control units
    • G06F9/06Arrangements for program control, e.g. control units using stored programs, i.e. using an internal store of processing equipment to receive or retain programs
    • G06F9/46Multiprogramming arrangements
    • G06F9/54Interprogram communication
    • G06F9/541Interprogram communication via adapters, e.g. between incompatible applications
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Software Systems (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Programmable Controllers (AREA)

Abstract

【課題】コントローラ内において外部装置との通信機能が多重化された環境を提供する。【解決手段】コントローラは、複数の通信プログラムを実行し、また、制御対象を制御するためのユーザープログラムであって、外部装置と通信するための命令を含むユーザープログラムを実行する。また、コントローラは、複数の通信プログラムのいずれにも接続可能に構成されて、複数の通信プログラムと外部装置との通信を制御する通信インターフェイスを備える。コントローラは、上記の命令の実行時に、外部装置と通信するデータを受付け、データの宛先に基づき、複数の通信プログラムのうちからデータを外部装置に送信する通信プログラムを決定する。【選択図】図1

Description

本開示は、プログラマブルロジックコントローラ(PLC:Programmable Logic Controller)等のコントローラ、制御方法およびプログラムに関し、特に、コントローラと外部装置との通信を実施する通信部が多重化されたコントローラ、制御方法およびプログラムに関する。
PLC等のコントローラは、工場などの自動機械の制御などに用いられ、複数の入出力機能を有して、例えば、センサ等から出力される値を逐次、読みこんでデータを保持する。近年、PLCは、データベースシステム等の外部装置と接続して、PLCで保持しているデータを、データベースシステムに蓄積する。これにより、データベースに接続する情報処理装置同士でのデータの共有を容易にしたり、各種データを収集して、データの集計や解析などを容易にしたりすることができる。
例えば特開2014−194592号公報(特許文献1)では、機器監視端末が、複数の通信仲介機器を接続する設定情報管理装置と接続する。各通信仲介機器は、複数の通信対応機器を接続する。機器監視端末は、設定情報管理装置を介して通信仲介機器を管理する。
また、特開2014−078253号公報(特許文献2)は、ホストコンピュータ上で実行する構成ツールソフトウェアを使用して、フィールド機器を構成する。ホストコンピュータは、構成ツールを用いて複数のフィールド機器にメッセージを送信し、また設定を転送する。
特開2014−194592号公報 特開2014−078253号公報
PLC等のコントローラが、データベースシステム等の外部装置と通信し、データを集計する場合は、コントローラの信頼性を維持するために、データの消失がなく集計することが望まれる。特許文献1は、複数の通信仲介機器を備えることで通信機器を冗長または多重化した構成を備えるが、PLC等の既存のハードウェア設備に、特許文献1の多重化の構成を組み入れる場合は、PLCを含む設備の交換が必要となる。
本開示は、既存の設備を活かしつつ、コントローラ内において外部装置との通信機能が多重化された環境を提供することを目的とする。
この開示に係るコントローラは、複数の通信プログラムを実行する通信プログラム実行部と、制御対象を制御するためのユーザープログラムであって、外部装置と通信するための命令を含むユーザープログラムを実行するためのユーザープログラム実行部と、複数の通信プログラムのいずれにも接続可能に構成されて、複数の通信プログラムと外部装置との通信を制御する通信インターフェイスと、ユーザープログラム実行部による命令の実行時に、ユーザープログラム実行部から外部装置と通信するデータを受付け、当該データの宛先に基づき、複数の通信プログラムのうちから当該データを外部装置に送信する通信プログラムを決定する決定部と、を備える。
この開示によれば、コントローラ内において、コントローラが有する通信インターフェイスを共用しながら、外部装置と通信する複数のプログラムが備えられる。これにより、コントローラ内で外部装置と通信するための多重化された通信環境が提供される。
上述の開示において、各通信プログラムについて、通信スタックが備えられてもよい。
この開示によれば、通信スタックが、各通信プログラムについて個別に備えられることで、通信スタックレベルでの上記に述べた多重化が可能となる。
上述の開示において、決定部は、各通信プログラムの実行状態と上記の宛先に基づき、複数の通信プログラムのうちからデータを外部装置に送信する通信プログラムを決定してもよい。
この開示によれば、データの宛先に基づき、複数の通信プログラムのうちから、当該データを外部装置に送信するための通信プログラムを決定することができる。
上述の開示において、決定部は、宛先に基づく通信プログラムの実行状態が予め定められた条件を満たすとき、当該通信プログラムを、データを外部装置に送信する通信プログラムとして決定してもよい。
この開示によれば、データを外部装置に送信するための通信プログラムを、データの宛先と通信プログラムの実行状態とに基づいて決定することができる。
上述の開示において、通信プログラムの実行状態は、実行中における当該通信プログラムの通信の応答性能により示されてもよい。
この開示によれば、通信プログラムの応答性能を、当該通信プログラムの実行状態によって示すことができる。
上述の開示において、予め定められた条件は、応答性能の閾値を含み、当該閾値は、応答性能に関連した通信特徴量を用いた機械学習により決定してもよい。
この開示によれば、応答性能を評価するための閾値を、応答性能に関連した通信特徴量を用いた機械学習で決定することができる。
上述の開示において、決定部は、宛先に基づく通信プログラムの実行状態が予め定められた条件を満たさないとき、他の通信プログラムを、データを外部装置に送信する通信プログラムとして決定してもよい。
この開示によれば、宛先に基いて決定された通信プログラムの実行状態が予め定められた条件を満たさなければ、他の通信プログラムによりデータを外部装置に送信することができる。
上述の開示において、決定部は、宛先に基づく通信プログラムの実行状態が予め定められた条件を満たさないとき、データを格納部に出力してもよい。
この開示によれば、宛先に基づく通信プログラムの実行状態が予め定められた条件を満たさないときは、データを格納しておくことで保存することが可能となる。
上述の開示において、宛先に基づく通信プログラムの種類と、上記の所定の通信プログラムの種類とは異なり、通信プログラムの種類は、当該通信プログラムがデータを伝送するための通信プロトコルの種類に対応してもよい。
この開示によれば、データの宛先に基づいた種類の通信プログラムとは異なる種類の通信プログラムを用いて、すなわち異なる伝送プロトコルに従いデータを外部装置に送信することが可能になる。
上述の開示において、外部装置は、データベースサーバーまたはデータベースサーバーとコントローラとの通信を制御する通信部を含み、通信プロトコルの種類は、当該データベースサーバーに接続するための通信プロトコルを含んでもよい。
この開示によれば、コントローラは、上記の多重化された通信環境として、ユーザープログラムからのデータを用いてデータベースへアクセスするための通信環境、またはデータベースサーバーとコントローラとの通信を制御する通信部を中継することによるデータベースへアクセスするための通信環境を提供することが可能となる。
本開示の一例によれば、外部装置と接続するための通信インターフェイスを備えたコントローラによる制御方法が提供される。制御方法は、制御対象を制御するためのユーザープログラムであって、外部装置と通信するための命令を含むユーザープログラムを実行するステップと、通信インターフェイスを介した外部装置との通信を制御する複数の通信プログラムを実行するステップと、命令の実行時に、ユーザープログラムか外部装置と通信するデータを受付け、データの宛先に基づき、複数の通信プログラムのうちからデータを外部装置に送信する通信プログラムを決定するステップ、とを備える。
この開示によれば、コントローラ内において、外部装置と通信するための複数のプログラムが備えられることで、コントローラ内で外部装置と通信するための多重化された通信環境が提供される。
本開示の一例によれば、上記に述べた制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムが提供される。
本開示の一例によれば、コントローラ内において、外部装置と通信するための複数のプログラムが備えられることで、コントローラ内で外部装置と通信するための多重化された通信環境が提供される。
本実施の形態に係るコントローラの適用場面の一例を示す模式図である。 本実施の形態に係る制御システムの全体構成例を示す図である。 本実施の形態に係るPLCの主要部を示すハードウェア構成の一例を示す模式図である。 本実施の形態に係るPLCのソフトウェア構成の一例を示す模式図である。 本実施の形態に係るサーバーの構成の一例を示す模式図である。 本実施の形態に係るデータの流れとともにPLCの構成の一例を示す模式図である。 本実施の形態に係る割付ルールと状態情報の一例を示す模式図である。 本実施の形態に係るアドレス変換テーブルの一例を示す模式図である。 本実施の形態に係る割付処理のフローチャートの一例を模式的に示す図である。 本実施の形態に係る通信監視処理の一例を模式的に示す図である。 本実施の形態に係るデータの流れとともにPLCの構成の他の例を示す模式図である。 本実施の形態に係る割付ルールの他の例を示す模式図である。 本実施の形態に係る機械学習による閾値の変化パターンの一例を模式的に示す図である。 本実施の形態に係るデータの流れとともにPLCの構成のさらなる他の例を示す模式図である。 本実施の形態に係る割付ルールのさらなる他の例を模式的に示す図である。 本実施の形態に係る割付処理の他の例を示すフローチャートである。 本実施の形態に係る通信監視処理の他の例を示すフローチャートであある。 本実施の形態に係る通信スタックにおける使用されるメモリサイズの変化の一例を模式的に示す図である。 本実施の形態に係る通信クライアントの切替えの態様の一例を模式的に示す図である。 本実施の形態に係る通信クライアントの切替えの態様の他の例を模式的に示す図である。
本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰返さない。
<A.適用例>
まず、図1を参照して、本発明が適用される場面の一例について説明する。図1は、本実施の形態に係るコントローラの適用場面の一例を示す模式図である。PLC100は、本実施の形態に係る制御システムのコントローラの一例である。コントローラ(例えば、PLC100)は、1または複数の外部装置(例えば、サーバー400)と接続するための通信インターフェイス(例えば、上位通信コントローラ160)と、制御対象を制御するためのユーザープログラム186であって、外部装置と通信するための命令を含む当該ユーザープログラム186を実行するためのユーザープログラム実行部(例えば、CPUユニット104)と、通信インターフェイスを介した外部装置との通信を制御する複数の通信プログラム(例えば、通信クライン(X)プログラム181,通信クライアント(Y)プログラム182)を実行する通信プログラム実行部(例えば、CPUユニット104)と、割付部188とを備える。
通信クライン(X)プログラム181と通信クライアント(Y)プログラム182とは、実行されることにより、同じ通信機能を提供する。例えば、通信クライアント(Y)プログラム182は、通信クライン(X)プログラム181をコピーすることにより作成される。
図1の制御システムでは、例えばサーバークライアントシステムが適用され得る。クライアントとしてのPLC100は、アプリケーション層のユーザープログラム186を実行しながら、物理層にある電気的な通信回路に相当する通信インターフェイス(例えば、上位通信コントローラ160)を介して、例えばTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)に従い外部装置のサーバー400と通信する。
PLC100内では、アプリケーション層と物理層との間の層において、例えばセッション層において、割付部188および通信クライアント(X)181,通信クライアント(Y)182を備えている。PLC100内では、このように階層化を採用することで、各層のプログラムまたはモジュール(回路を含む)を他の層から分離することができる。
PLC100は、例えば汎用のコンピュータが適用され得る。ユーザープログラム186は、汎用のコンピュータが備えるOS(Operating System)(より典型的にはリアルタイムOS)のもとで実行されて、各種のフィールド機器との間でデータを遣り取りする。これらのフィールド機器は、制御対象に対して何らかの処理を行うためのアクチュエータまたは制御対象から情報を取得するためのセンサ等を含む。
割付部188は、ユーザープログラム実行部による命令の実行時に、ユーザープログラム実行部からサーバー400と通信するデータを受付け、データの宛先に基づき、複数の通信プログラムのうちからデータをサーバー400に送信するための通信プログラムを決定する「決定部」の一実施例である。割付部188は、典型的にはソフトウェア(プログラム)により提供される。
このように本実施の形態では、PLC100の内部において、実行されることで同じ通信機能を提供する複数の通信プログラムを備えることが可能となる。これにより、PLC100に、複数の通信機器を接続せずとも、PLC100内においてサーバー400との通信手段を多重化(または冗長化)することができる。また、既存のPLC100に複数の通信プログラムおよび決定部(割付部188)のプログラムをインストールすることで、PLC100等の機器を交換することなく既存の設備を活かしつつ、PLC100内において上記の多重化を実現することが可能となる。
また、図1のPLC100は、複数の通信プログラム(通信クライアント(X)181,通信クライアント(Y)182)が1個の通信インターフェイスを共用するよう構成される。すなわち、1個の通信インターフェイスが複数の通信プログラムのいずれにも接続可能に構成されて、複数の通信プログラムとサーバー400の通信を制御する。これにより、PLC100内における通信手段の多重化の構成を、PLC100の通信インターフェイス160等の回路点数の増加を伴わずに実現することができる。
また、本実施の形態では、PLC100は、複数の通信プログラムを、データの宛先によって切替えながら使用することが可能となり、PLC100とサーバー400の間での通信にかかる負荷を、複数の通信プログラム間で分散し得る環境も提供し得る。
上記のサーバー400は、例えば各種のサーバーを含み得る。サーバー400には、データベースサーバーが含まれ得る。ユーザープログラム186からのデータは、このデータベースサーバーにアクセスするためのデータベース操作命令(SQL文等)を含み得る。また、データには、当該データを伝送するためにユーザープログラム168が指定したプロトコル(例えば、FTP(File Transfer Protocol)等)が含まれ得る。これのSQL文または伝送プロトコルは、データの種類を示し得る。
また、割付部188は、各通信プログラムの実行状態に基づき、複数の通信プログラムのうちから、データをサーバー400に送信する通信プログラムを決定する。この実行状態は、各通信プログラムについて測定される通信の応答性能により示され得て、この応答性能は、通信プログラムの実行中に、すなわちデータを送信する場合に測定され得る。
通信プログラムの応答性能としては、例えば通信プログラムの応答時間が含まれ得る。応答時間は、例えば、通信プログラムにデータ通信の要求をしてから要求に対する応答(Ack)を受信するまでの所要時間を測定することで取得され得る。または、通信プログラムにデータを送信し、それに対する応答(例えば、データをサーバー400に送信完了した旨の応答)を受信するまでの所要時間を測定することにより取得され得る。本実施の形態では、例えば、割付部188が有する監視部189により、各通信プログラムについて、この応答性能(応答時間)が測定され得る。
PLC100では、各通信プログラムについて、通信スタック(図4の通信スタック191,192)が個別に備えられる。通信スタックは、1種のメモリ領域であり、例えばPLC100の不揮発性メモリの一部に相当する。このように、通信プログラム毎に通信スタックを備えることで、通信スタックレベルでの多重化が可能となる。
通信スタックは、通信プログラムが実行されるときに生成されるオブジェクトを格納する領域に使用される。通信スタックは、使用済領域のサイズが大きくなると、使用済領域を使用可能領域に解放するための処理、いわゆるガベージコレクションがなされる。したがって、一方の通信スタックでガベージコレクションがなされる間は、他方の通信スタックを、この間で生成されるオブジェクトを格納する領域に利用することができる。これにより、上記の多重化において、複数の通信プログラム間で(すなわち、複数の通信スタック間で)通信負荷を分散しながら、PLC100とサーバー400との通信を継続することが可能になる。
以下、本発明のより具体的な応用例として、本実施の形態に係るコントローラ100のより詳細な構成および処理について説明する。
<B.システム構成>
本実施の形態に係る制御システムのシステム構成について説明する。本実施の形態においては、機械や設備などの制御対象を制御するPLCをコントローラの典型例として説明を行う。但し、本発明に係るコントローラは、PLCに限られることなく、各種のコントローラへ適用可能である。
図2は、本実施の形態に係る制御システムの全体構成例を示す図である。図2を参照して、制御システム1は、PLC100と、PLC100に接続されるサポート装置300と、PLC100からのアクセスを受けるDB(データベース)430を備えるサーバー400とを含む。本実施の形態では、制御システム1が備えるサーバー400は複数台としているが、少なくとも1台以上を備えていればよい。サーバー400は、DB430と、DB430へのデータの書き込みおよび読み出しを制御する後述するDBMS(Database Management System)を備える。
PLC100は、ユーザープログラム186を周期的またはイベント的に実行する。このユーザープログラム186にDB430へのアクセス命令を含めることができ、PLC100は、このアクセスに従って、サーバー400にアクセスすることができる。すなわち、PLC100およびサーバー400は、イーサネット(登録商標)などのネットワーク112を介して、データを互いに遣り取りできるように構成される。
サポート装置300は、PLC100に接続可能な情報処理装置の典型例である。サポート装置300は、接続ケーブル114を介してPLC100に接続され、PLC100との間で各種パラメータの設定、プログラミング、モニタ、デバッグなどの機能を提供する。PLC100とサポート装置300との間は、典型的には、USB(Universal Serial Bus)規格に従って通信可能に構成される。
PLC100は、制御演算を実行するCPUユニット104と、1つ以上のIO(Input/Output)ユニット106とを含む。これらのユニットは、PLCシステムバス108を介して、データを互いに遣り取りできるように構成される。また、これらのユニットには、電源ユニット102によって適切な電圧の電源が供給される。
制御システム1において、PLC100は、(PLCシステムバス108を介して接続される)IOユニット106を介して、および/または、フィールドバス110を介して、各種のフィールド機器との間でデータを遣り取りする。これらのフィールド機器は、制御対象に対して何らかの処理を行うためのアクチュエータや、制御対象から各種情報を取得するためのセンサなどを含む。図2には、このようなフィールド機器の一例として、検出スイッチ10、リレー20およびモータ32を駆動するサーボモータドライバ30を含む。また、PLC100は、フィールドバス110を介してリモートIOターミナル200も接続されている。リモートIOターミナル200は、基本的には、IOユニット106と同様に、一般的な入出力処理に関する処理を行う。より具体的には、リモートIOターミナル200は、フィールドバス110でのデータ伝送に係る処理を行うための通信カプラ202と、1つ以上のIOユニット204とを含む。これらのユニットは、リモートIOターミナルバス208を介して、データを互いに遣り取りできるように構成される。
<C.PLC100のハードウェア構成>
次に、本実施の形態に係るPLC100のハードウェア構成について説明する。図3は、本実施の形態に係るPLC100の主要部を示すハードウェア構成の一例を示す模式図である。
図3を参照して、PLC100のCPUユニット104のハードウェア構成について説明する。CPUユニット104は、プロセッサ120と、チップセット122と、システムクロック124と、主メモリ126と、不揮発性メモリ128と、USBコネクタ130と、PLCシステムバスコントローラ140と、フィールドバスコントローラ150と、上位通信コントローラ160と、メモリカードインターフェイス170とを含む。チップセット122と他のコンポーネントとの間は、各種のバスを介してそれぞれ結合されている。
プロセッサ120およびチップセット122は、典型的には、汎用的なコンピュータアーキテクチャに準じて構成される。すなわち、プロセッサ120は、チップセット122から内部クロックに従って順次供給される命令コードを解釈して実行する。チップセット122は、接続されている各種コンポーネントとの間で内部的なデータを遣り取りするとともに、プロセッサ120に必要な命令コードを生成する。システムクロック124は、予め定められた周期のシステムクロックを発生してプロセッサ120に提供する。チップセット122は、プロセッサ120での演算処理の実行の結果得られたデータなどをキャッシュする機能を有する。
CPUユニット104は、記憶手段として、主メモリ126および不揮発性メモリ128を有する。主メモリ126は、揮発性の記憶領域であり、プロセッサ120で実行されるべき各種プログラムを保持するとともに、各種プログラムの実行時の作業用メモリとしても使用される。不揮発性メモリ128は、OS、システムプログラム、ユーザープログラム、データ定義情報、ログ情報などの各種プログラムおよびデータを不揮発的に保持する。
USBコネクタ130は、サポート装置300とCPUユニット104とを接続するためのインターフェイスである。典型的には、サポート装置300から転送される実行可能なプログラムなどは、USBコネクタ130を介してCPUユニット104に取込まれる。
CPUユニット104は、通信手段として、PLCシステムバスコントローラ140、フィールドバスコントローラ150、および上位通信コントローラ160を有する。これらの通信回路は、データの送信および受信を行う。
PLCシステムバスコントローラ140は、PLCシステムバス108を介したデータの遣り取りを制御する。より具体的には、PLCシステムバスコントローラ140は、バッファメモリ142と、PLCシステムバス制御回路144と、DMA(Dynamic Memory Access)制御回路146とを含む。PLCシステムバスコントローラ140は、PLCシステムバスコネクタ148を介してPLCシステムバス108と接続される。
フィールドバスコントローラ150は、バッファメモリ152と、フィールドバス制御回路154と、DMA制御回路156とを含む。フィールドバスコントローラ150は、フィールドバスコネクタ158を介してフィールドバス110と接続される。上位通信コントローラ160は、バッファメモリ162と、上位通信制御回路164と、DMA制御回路166とを含む。上位通信コントローラ160は、通信ポート168を介してネットワーク112と接続される。通信ポート168は、上位システムと接続するための物理的なポートに相当し、例えば、通信ポート168を接続する上位通信コントローラ160は、「通信インターフェイス」の一実施例である。
メモリカードインターフェイス170は、CPUユニット104に対して着脱可能なメモリカード172とプロセッサ120とを接続する。
<D.PLC100のソフトウェア構成>
図4は、本実施の形態に係るPLC100のソフトウェア構成の一例を示す模式図である。次に、図4を参照して、本実施の形態に係るPLC100が提供する各種機能を実現するためのソフトウェア構成について説明する。これらのソフトウェアに含まれる命令コードは、適切なタイミングで読み出され、CPUユニット104のプロセッサ120によって実行される。
PLC100は、OS180の元で実行されるユーザープログラム186、通信クライアント(X)プログラム181および通信クライアント(Y)プログラム182を含む各プログラムを周期的に実行するためのスケジューラを有する。PLC100は、ユーザープログラム186を実行する場合、PLC100内のメモリ領域の情報を読み書きして、ユーザープログラム186に示される命令を順に実行する。PLC100は、入出力機能を備えており、センサ出力などPLC100の外部からデータを受け付けて、データを蓄積する。PLC100は、蓄積されたデータをDB430に格納するためにサーバー400と通信する。なお、PLC100は、サーバー400からDB430のデータを読出し、ユーザープログラム186等に渡すことができる。
図4を参照して、PLC100の各機能は、OS180、システムプログラム187、ユーザープログラム186等が動作することで発揮される。
OS180は、PLC100のメモリ等を含むハードウェアリソース190を管理するオペレーティングシステムであり、タスクのスケジューリングや、サーバー400へのアクセス処理等を行う機能をPLC100に発揮させる。OS180は、例えばリアルタイムOSであって、システムプログラム187およびユーザープログラム186を実行するための基本的な実行環境を提供する。
システムプログラム187は、PLC100としての基本的な機能を提供するためのソフトウェア群である。本実施の形態では、システムプログラム187は、PLC100がサーバー400へアクセスするためのプログラム群を含む。このプログラム群は、例えばJava(登録商標)プログラムで実現される通信クライアント(X)プログラム181および通信クライアント(Y)プログラム182、これらJavaプログラムを実行するための仮想計算機として実装されたJVM(Java virtual machine)183,184、およびOS180を介して仮想計算機がハードウェアリソース190を利用するために実装されるハイパーバイザ185を含む。
例えば、通信クライアント(X)プログラム181および通信クライアント(Y)プログラム182は、それぞれ、実行されることによりPLC100に対して、サーバー400と通信するための共通した通信環境を提供する。以下では、通信クライアント(X)プログラム181を、通信クライアント(X)181とも称し、通信クライアント(Y)プログラム182を、通信クライアント(Y)182とも称する。また、通信クライアント(X)181と通信クライアント(Y)182を総称する場合は、通信クライアントと称する。
通信クライアント(X)181はJVM183により実行され、通信クライアント(Y)182はJVM184により実行されることにより、通信クライアント(X)181と通信クライアント(Y)182は並列に実行され得る。通信クライアント(X)181および通信クライアント(Y)182が実行中は、JVM183およびJVM184は、ハイパーバイザ185およびOS180を介してハードウェアリソース190等の資源を利用する。
このように、PLC100内において、サーバー400と通信するための通信クライアントを多重化(または冗長化)することができる。なお、ここでは、JVM183,184上で実行されるプログラムは、通信クライアント(X)181および通信クライアント(Y)182の2つとしているが、この2つに限定されず、他のJavaプログラムが含まれてもよい。
ハードウェアリソース190の不揮発性メモリ128等の記憶領域には、通信クライアント(X)181および通信クライアント(Y)18のそれぞれについて、予め定められたサイズに制限された通信スタック191および通信スタック192が備えられる。図4では、通信スタック191と通信スタック192は分離した領域として示されるが、両者は連続した領域であってもよい。
本実施の形態では、ユーザープログラム186は、ユーザにおける制御目的(たとえば、対象のラインやプロセス)に応じて作成される。また、通信クライアントのプログラムも、ユーザにおけるPLC100とサーバー400との間の通信の目的に応じて作成される。ユーザープログラム186は、典型的には、CPUユニット104のプロセッサ120で実行可能なオブジェクトプログラム形式になっている。また、通信クライアント(X)181および通信クライアント(Y)182は、JVM183および184により実行可能な形式になっている。ユーザープログラム186または通信クライアント(X)181,通信クライアント(Y)182は、サポート装置300等において、作成されてコンパイルされることで生成される。そして、生成されたこれらプログラムは、サポート装置300からCPUユニット104へ転送され、不揮発性メモリ128などに格納される。
なお、本実施の形態では、通信クライアント(X)181および通信クライアント(Y)182等の通信クライアントのプログラムは、仮想計算機により実行されるとしているが、通信クライアントのプログラムの実行環境は仮想計算機によるものに限定されない。例えば、ユーザープログラム186と同様にCPUユニット104が備えるOS180により実行されるとしてもよい。
<E.サーバー400の構成>
次に、本実施の形態に係るサーバー400の構成について説明する。図5は、本実施の形態に係るサーバー400の構成の一例を示す模式図である。サーバー400は、典型的には、汎用のコンピュータで構成される。
図5を参照して、サーバー400は、OSを含む各種プログラムを実行するCPU402と、BIOSや各種データを格納するROM(Read Only Memory)404と、CPU402でのプログラムの実行に必要なデータを格納するための作業領域を提供するメモリRAM406と、CPU402で実行されるプログラムなどを不揮発的に格納するハードディスク(HDD)408とを含む。より具体的には、ハードディスク408には、DB430およびDBMS431のプログラムを含む各種のプログラムおよびデータが格納されている。
サーバー400は、さらに、ユーザからの操作を受け付けるキーボード310およびマウス312と、情報をユーザに提示するためのモニタ314とを含む。さらに、サーバー400は、PLC100(CPUユニット104)などと通信するための通信インターフェイス(IF)418を含む。
サーバー400は、DB430を提供するための公知の構成を有する。DB430としては、例えばリレーショナルデータ型やオブジェクトデータ型といった任意の構成を採用できる。サーバー400は、汎用的なコンピュータアーキテクチャに従って構成されるため、ここではその詳細な説明は繰り返さない。
サーバー400は、PLC100からの接続要求またはアクセス要求(リレーショナルデータ型では、SQL文)を受けて、必要な処理を実行し、その処理結果などをPLC100へ応答する。ここでは、例えば、DB430は、リレーショナルデータ型であって、DBMS431は、SQL文に従いDB430にデータを読書きするが、DB430の型およびDB430の操作言語はSQLに限定されない。
<F.データの流れと設定データ>
図6は、本実施の形態に係るデータの流れとともにPLCの構成の一例を示す模式図である。図7は、本実施の形態に係る割付ルールと状態情報の一例を示す模式図である。図7(A)を参照して、割付ルール90は、複数の異なるレコードを有する。各レコードは、宛先91と、通信クライアントを識別するためのクライアント識別子92、および条件93を関連付けて含む。条件93は、対応の通信クライアントの応答性能を判断するための閾値96を含む。条件93は、例えば、応答時間<Tms(ただし、T>0)を示す。なお、本実施の形態では、通信クライアントの応答性能として例えば応答時間を示すが、応答時間に限定されない。
図7(B)を参照して、状態情報95は、通信クライアント(X)181および通信クライアント(Y)182のそれぞれに対応して、クライアント識別子92および当該通信クライアントの状態94を有する。状態94は、実行中における当該通信プログラムの通信の応答性能により示される。すなわち、プログラムの実行速度が遅い状態(プログラムの異常も含む)であれば応答性能は低下し(例えば応答時間が長くなる)、プログラムの実行速度が早い状態であれば応答性能は高くなる(例えば応答時間は短くなる)。このような背景のもと、例えば、状態94には、応答性能の一例である応答時間が閾値96を含む条件93(例えば応答時間<Tms)(ただし、T>0)を満たさないことを示す「Time Out発生」、または応答時間が条件93(例えば応答時間<Tms)を満たすことを示す「Good」のいずれかが設定される。状態94は、応答性能の変化に従い、「Time Out発生」→「Good」に切替わり、または「Good」→「Time Out発生」に切替わる。なお、閾値96は、例えば予め実験等により決定される。
図8は、本実施の形態に係るアドレス変換テーブル80の一例を示す模式図である。アドレス変換テーブル80は、宛先91と、各宛先91に対応してIPアドレス82を有する。割付ルール90、状態情報95およびアドレス変換テーブル80は、不揮発性メモリ128等に格納される。
図6を参照して、PLC100内でのサーバー400宛のデータの流れを説明する。図6では、PLC100に接続する複数のサーバー400は、例えばサーバーA、サーバーBおよびサーバーCの3種類に分類されている。まず、ユーザープログラム186中のサーバー400と通信するための命令が実行されてデータ70が出力されるとき、ユーザープログラム186は、データ70を、割付部188が備える複数のポート68のうちの1のポートに出力する。このとき、ユーザープログラム186は、データ70の種類に基づき複数のポート68のうちから1を選択し、選択したポート68にデータ70を出力する。
監視部189は、通信クライアント(X)181と通信クライアント(Y)182の応答時間を測定し、測定の結果に基づき割付指令を出力し、また、状態情報95を変更する。監視部189による割付指令の出力および状態情報95の変更の詳細は後述する。
割付部188は、割付処理を実施する。割付処理では、割付部188は、データ70を受付けたポート68の番号(識別子に相当する)を、予め定められた変換規則に従い宛先91に変換する。これにより、データ70は、その種類毎に宛先91が決まる。割付部188は、監視部189からの後述する割付指令に基づき、データ70を割付ける通信クライアント(通信クライアント(X)181および通信クライアント(Y)182のいずれか1方)を決定し、決定した通信クライアントに、宛先91を付加してデータ70を渡す。
通信クライアントは、割付部188からデータ70を受付けると、受付けたデータ70に付加されている宛先91に基づき、図8のアドレス変換テーブル80から宛先91に関連付けられたIPアドレス82を検索する。通信クライアントは、検索されたIPアドレス82をデータ70に付加し、データ70を上位通信コントローラ160に出力する。上位通信コントローラ160は、通信コントローラからデータ70を受付けて、TCP/IPに従い、サーバー400に送信する。
本実施の形態では、上記のように、データ70の種類に対応したサーバー400宛に、データ70を送信することが可能となる。
割付ルール90の優先度に従う検索を説明する。図7(A)を参照して、割付ルール90は例えばテーブル形式を有する。割付ルール90では、例えば通信クライアント(X)181のクライアント識別子92を含むレコードが、テーブルのより先頭側に登録され、通信クライアント(Y)182のクライアント識別子92を含むレコードが、それ以降に続いて登録されている。割付部188は、割付ルール90を検索する場合、割付ルール90のテーブルの先頭側のレコードから下方向に順に検索する。このように、割付ルール90でレコードが検索される優先度は、通信クライアント毎に異なるように設定され得る、すなわち、データ70を送信するべき通信クライアントとして割付けられる優先度は、複数の通信クライアント間で異なるように設定され得る。本実施の形態では、図7(A)に示すように、この優先度は、通信クライアント(X)181の方が、通信クライアント(Y)182よりも高い。
本実施の形態では、上記の優先度を考慮して、優先度が高い通信クライアント(X)181の閾値96は「Tms」と設定されて、優先度が低い通信クライアント(Y)182の条件93の閾値96は「なし」に設定される。
具体的には、閾値96は、本実施の形態では通信クライアントの通信負荷の大きさにより変更され得る。つまり、通信クライアント(X)181は、データ70を送信するべき通信クライアントとして割付けられる優先度が高いので、データ70の送信にかかる負荷が、優先度が低い通信クライアント(Y)182の通信負荷に比較して大きくなりやすい。
このような通信負荷のばらつきを考慮して、本実施の形態では、優先度の高い通信クライアント(X)181の閾値96には、上記のように優先度の低い通信クライアント(Y)182の閾値96よりも厳しめの値が設定される。これにより、通信クライアント(X)181の通信負荷が過剰となり通信不能に陥る前に「Time out発生」に切替えて、通信クライアント(Y)182を割付けて、通信負荷の分散を実現することが可能となる。
<G.フローチャート>
図9は、本実施の形態に係る割付処理のフローチャートの一例を模式的に示す図である。図10は、本実施の形態に係る通信監視処理の一例を模式的に示す図である。まず、図10を参照して、通信監視処理を説明する。監視部189は、割付部188がユーザープログラム186からデータ70を受付けたとき、複数の通信クライアントに対して、上記に述べた優先度の高→低の順番に従い、通信の要求を送信する。図10では、優先度の高い方の通信クライアント(X)181にデータ70の送信の要求を送信し、要求に対する応答(Ack)を受信するまでの所要時間、すなわち応答時間を測定する(ステップS11)。
監視部189は応答時間が通信クライアント(X)181に対応の条件93を満たさないと判断した、すなわち応答時間が条件93の閾値96を超えると判断した場合(ステップS13でNO)、監視部189は、状態情報95の通信クライアント(X)181に対応の状態94の現在値が「Time Out発生」を示すと判断したときは(ステップS15でYES)、通信クライアント(Y)182を指定する割付指令を生成し、割付部188に出力する(ステップS19)。一方、監視部189は、通信クライアント(X)181に対応の状態94の現在値が「Time Out発生」を示さないと判断したときは(ステップS15でNO)、監視部189は、通信クライアント(X)181に対応の状態94を「Time Out発生」に設定し(ステップS17)、ステップS19の処理に移行する。これにより、PLC100では、データ70を送信する場合に、優先度が高い通信クライアント(X)181の応答時間が条件93を満たさない場合は、データ70を送信するための通信クライアントに、次の優先度(すなわち、優先度の低い)である通信クライアント(Y)182が割付けられる。
監視部189は応答時間が通信クライアント(X)181に対応の条件93を満たすと判断した、すなわち応答時間が条件93の閾値96を超えないと判断した場合(ステップS13でYES)、監視部189は、通信クライアント(X)181に対応の状態94の現在値が「Time Out発生」を示すと判断したときは(ステップS19でYES)、監視部189は、通信クライアント(X)181に対応の状態94を「Good」に設定し(ステップS21)、通信クライアント(X)181を指定する割付指令を生成し、割付部188に出力する(ステップS23)。一方、監視部189は、通信クライアント(X)181に対応の状態94の現在値が「Time Out発生」を示さないと判断したときは(ステップS19でNO)、ステップS23の処理に移行する。これにより、PLC100では、データ70を送信する場合に、優先度が高い通信クライアント(X)181の応答時間が条件93を満たす場合は、データ70を送信するための通信クライアントに、優先度の高い通信クライアント(X)181が割付けられる。
図9を参照して、割付部188の処理を説明する。ユーザープログラム186は、実行されると(ステップR1)、データ70を割付部188に出力する(ステップR3)。その後、プログラムの実行を終了すると判断したときは(ステップR5でYES)、実行を終了するが、実行を終了しないと判断すると(ステップR5でNO)、ステップR1に戻る。
割付部188は、ユーザープログラム186からポート68を介してデータ70を受付けるか否かを判断する(ステップS1)。データ70を受付けないと判断すると(ステップS1でNO)、ステップS1の処理を繰り返すが、データ70を受付けたと判断すると(ステップS1でYES)、監視部189は、上記に述べた図10の通信監視処理を実施して、割付指令を割付部188に出力する(ステップS3)。割付部188は、監視部189から割付指令を用いて上記に述べた割付処理を実施する(ステップS5)。
通信クライアント(X)181または通信クライアント(Y)182は、プログラム実行中(ステップR7)、割付部188からデータ70を受付けて、受付けたデータ70にIPアドレス82を付加して、上位通信コントローラ160に出力する。その後、通信コントローラはプログラムの実行を終了すると判断したときは(ステップR8でYES)、実行を終了するが、実行を終了しないと判断すると(ステップR8でNO)、ステップR7に戻る。
(応答時間の変形例)
上記の割付処理では、データ70を送信する前に、監視部189が通信クライアントに要求を送信し、応答(Ack)を受信するまでの時間を測定することで、応答時間を検出したが、応答時間の測定方法は、この方法に限定されない。例えば、割付部188は、データ70を、優先度が高い通信クライアント(X)181に送信し、通信クライアント(X)181から応答(例えば、データ70をサーバー400に送信完了した旨の応答等)を受信するまでの時間を測定することで応答時間を取得してもよい。この場合、割付部188は、応答時間が通信クライアント(X)181に対応の条件93を満たすかを判断し、満たさないと判断したときは、次位の優先度の通信クライアント、すなわち通信クライアント(Y)182にデータ70を送信する。また、この変形例においても、割付部188は、上述と同様に、通信クライアントの状態94を設定(変更)する。
上記で述べたように、割付部188は、データ70を送信する通信クライアントとして優先的に通信クライアント(X)181を割付けるが、通信クライアント(X)181の応答時間が条件93を満たさなくなると、割付け先は通信クライアント(Y)182に切り替わる。その後、通信クライアント(X)181の応答時間が条件93を満たすようになると、割付先は通信クライアント(X)181に戻る。これにより、PLC100はデータ70をサーバー400に通信する場合に、PLC100内の多重化された通信クライアント間で通信にかかる負荷を分散させながら、当該通信を継続することができる。
<H.割付ルールの変更>
本実施の形態では、割付ルール90の条件93を可変に設定することができる。図11は、本実施の形態に係るデータの流れとともにPLCの構成の他の例を示す模式図である。図12は、本実施の形態に係る割付ルールの他の例を示す模式図である。図13は、本実施の形態に係る機械学習による閾値の変化パターンの一例を模式的に示す図である。図11を参照して、PLC500は、図6に示したPLC100の構成に追加して学習部1872と、図12の割付ルール901を備える。PLC500の他の部分は、図6に示したPLC100のそれらと同様であるので、説明は繰返さない。
図12を参照して、割付ルール901の各レコードは、宛先91、クライアント識別子92および条件931を含む。条件931は例えば(応答時間<学習閾値97)を示す。学習部1872は、割付ルール901の学習閾値97を設定(または変更)する。学習部1872は、通信クライアントとの通信における各種の通信特徴量を用いた機械学習により、応答性能を予め定められた値に保証するための閾値の変化パターンを検出する。学習部1872は、検出した変化パターンに従い、割付ルール901の学習閾値97を設定する。
図13を参照して、学習部1872が検出する変化パターンP1,P2がグラフで示される。このグラフでは、横軸に「Time Out発生」の間隔(すなわち、「Time Out発生」の検出から次に「Time Out発生」までの時間)、またはサーバー400への送信データ量がとられて、縦軸に学習閾値97がとられている。また、図13のパターンP1とP2は、応答性能を保証するための最適な閾値の変化パターンの一例である。パターンP1は、例えば「Time Out発生」の間隔に対応し、パターンP2は例えば送信データ量に対応する。学習部1872は、生成した図13の閾値の変化パターンを不揮発性メモリ128に格納する。なお、図13では、応答性能の変化を、「Time Out発生」の間隔および送信データ量の2種類を例示したが、これらに限定されず、例えば「Good」の継続時間であってもよい。
学習部1872は、例えば、パターンP1に基づき学習閾値97を設定する場合は、PLC500とサーバー400との通信を実施中に通信クライアント(X)181の「Time Out発生」の間隔の代表値(所定期間における平均値、最頻値等)RPを測定する。学習部1872は、パターンP1から代表値RPに対応する閾値THを取得(決定)し、取得した閾値THを割付ルール901の学習閾値97に設定する。
これにより、例えば通信クライアントのソフトウェア異常が発生すると、または通信の負荷が過剰になると「Time Out発生」の間隔が変化(長くなる)するが、この場合であっても、「Time Out発生」の間隔の変化に連動して、応答性能を保証するような学習閾値97に変更することが可能になる。
また、学習部1872は、PLC500とサーバー400とのネットワーク112の輻輳等により通信クライアントの通信負荷が過剰になる事態に対応するように学習閾値97を変更してもよい。この場合は、学習部1872は、ネットワーク112の輻輳が発生する時系列・時間帯パターンを学習し、学習結果に基づき、輻輳が発生する前に、閾値を変更するとしてもよい。
<I.通信クライアントの種類による割付け>
上記に述べた通信クライアント(X)181および通信クライアント(Y)182は実行されると、同じ種類の通信機能を提供したが、提供される通信機能は異なる種類であってもよい。図14は、本実施の形態に係るデータの流れとともにPLCの構成のさらなる他の例を示す模式図である。図15は、本実施の形態に係る割付ルールのさらなる他の例を模式的に示す図である。図16は、本実施の形態に係る割付処理の他の例を示すフローチャートである。図17は、本実施の形態に係る通信監視処理の他の例を示すフローチャートであある。
図14を参照してPLC600は、アプリケーション層が用いるデータ伝送のプロトコルとして、データベースサーバーに接続するための通信プロトコルであるDB接続プロトコルに従う通信処理を実施するDB接続通信クライアント(X)1811およびFTP(File Transfer Protocol)通信クライアント(Y)1821の2種類を備える。なお、通信クライアントに適用されるデータ伝送のプロトコルの種類はこれらに限定されない。また、PLC600がデータベースサーバーに接続する場合に、当該データベースサーバーとPLC600(より特定的にはDB接続通信クライアント(X)1811)との間において、DB接続プロトコルに従い両者の通信を制御する通信部が介在してもよい。このような通信部としては、例えば両者の通信を中継る通信機器(例えば中継器)またはソフトウェア等を含み得る。また、図14のPLC600は、監視部1891を有する割付部188と、ユーザープログラム186から受付けたデータ70をデータバッファ1874に格納する格納部1875を備える。割付部188は、割付ルール902と状態情報95を検索する。PLC600の他の部分は、図6または図11に示されたものと同様であり、説明は繰返さない。
図15を参照して割付ルール902の各レコードは、図12の割付ルール901のレコードの内容に追加して、アクション識別子98を含む。アクション識別子98は、ユーザープログラム186からデータ70を受付けた場合に、割付部188がとるべきアクション(処理)を示す。本実施の形態では、このアクション識別子98は「通信クライアントへ送信」または「バッファ送信」のいずれかを示す。
PLC600では、監視部1891が、DB接続通信クライアント(X)1811の応答性能(例えば、応答時間)を監視し、応答性能が良いと判断する期間は、DB接続通信クライアント(X)1811を利用してリアルタイムにデータをサーバー400のいずれかに送出し、応答性能が劣化している期間に受付けたデータ70は、格納部1875によりデータバッファ1874に格納させる。これにより、優先度の高いDB接続通信クライアント(X)1811の応答性能が劣化している期間にユーザープログラム186から受付けたデータ70は、データバッファ1874に格納(保存)される。割付部188は、データバッファ1874に格納されたデータ70を一括して、FTP通信クライアント(Y)1821に送出する。FTP通信クライアント(Y)1821は、データバッファ1874格納されていたデータを、サーバー400にファイル転送する。
これにより、サーバーAまたはサーバーBのサーバー400がダウンしたとしても、サーバーCのサーバー400に上記の保存されていたデータ70を一括転送することができる。サーバーCはPLC600からファイル転送による受信したデータ70を、サーバーAまたはサーバーBへ送出することができる。サーバーAまたはサーバーBのDBMS431は、サーバーCからのデータ70をトレーサビリティ情報として用いて、ダウン期間における更新内容を反映した状態にDB430を回復させる。これにより、サーバーAまたはサーバーBのDB430の正確性を保証することが可能となる。具体的な処理を、図16と図17を参照して説明する。
まず、図17を参照して監視部1891による通信監視処理を説明する。監視部1891は、割付部1881がユーザープログラム186からデータ70を受付けたとき、上記に述べた優先度の高→低の順番に従い、通信クライアントに通信の要求を送信する。図14では、優先度の高い方のDB接続通信クライアント(X)181に要求を送信し、要求に対する応答(Ack)を受信するまでの所要時間、すなわち応答時間を測定する(ステップS11)。
監視部1891は応答時間がDB接続通信クライアント(X)1811に対応の条件931を満たさないと判断する、すなわち応答時間が条件931の学習閾値97を超えると判断する場合(ステップS13でNO)、監視部1891は、状態情報95のDB通信クライアント(X)181に対応の状態94の現在値が「Time Out発生」を示すと判断したときは(ステップS15でYES)、割付先として格納部1875を指定する割付指令を生成し、割付部188に出力する(ステップS22)。監視部1891は、この割付指令に、割付ルール902から読出された対応のアクション識別子98(「バッファ送信」)を含める。
一方、監視部1891は、DB接続通信クライアント(X)1811に対応の状態94の現在値が「Time Out発生」を示さないと判断したときは(ステップS15でNO)、監視部1891は、DB接続通信クライアント(X)181に対応の状態94を「Time Out発生」に設定し(ステップS17)、ステップS22の処理に移行する。これにより、PLC100では、データ70を送信する場合に、優先度が高いDB接続通信クライアント(X)1811の応答時間が条件93を満たさない場合は、データ70をデータバッファ1874に送信するために格納部1875が割付けられる。
監視部1891は応答時間が通信クライアント(X)181に対応の条件931を満たすと判断する、すなわち応答時間が条件931の学習閾値97を超えないと判断した場合(ステップS13でYES)、監視部1891は、DB接続通信クライアント(X)1811に対応の状態94の現在値が「Time Out発生」を示すと判断したときは(ステップS19でYES)、監視部1891は、DB接続通信クライアント(X)1811に対応の状態94を「Good」に設定し(ステップS21)、優先度の高い通信クライアント、すなわちDB接続通信クライアント(X)1811を指定する割付指令を生成し、割付部188に出力する(ステップS25)。監視部1891は、この割付指令に、割付ルール902の対応のアクション識別子98(「通信クライアント送信」)を含める。
一方、監視部189は、通信クライアント(X)181に対応の状態94の現在値が「Time Out発生」を示さないと判断したときは(ステップS19でNO)、ステップS25の処理に移行する。これにより、PLC100では、データ70を送信する場合に、優先度が高いDB接続通信クライアント(X)1811の応答時間が条件931を満たす場合は、データ70を送信するための通信クライアントに、優先度の高いDB接続通信クライアント(X)181が割付けられる。
次に、図16を参照して、割付部1881の処理を説明する。割付部1881は、ユーザープログラム186からポート68を介してデータ70かを受付けるか否かを判断する(ステップS1)。データ70を受付けないと判断すると(ステップS1でNO)、ステップS1の処理を繰り返すが、データ70を受付けたと判断すると(ステップS1でYES)、監視部1891は、図17の通信監視処理を実施して、アクション識別子98を含む割付指令を割付部1881に出力する(ステップS2)。
割付部1881は、監視部1891からの割付指令を用いて割付処理を実施する(ステップS4)。具体的には、割付指令が、DB接続通信クライアント1811を示すとき、割付部188は、アクション指令(「通信クライアント送信」)に従い、データ70に宛先91を付加し、データ70を割付指令に基づきDB接続通信クライアント1811に渡す。一方、割付指令が、格納部1875を示すとき、割付部188は、アクション指令(「バッファ送信」)に従い、割付指令が示す割付先の格納部1875にデータ70を渡す。
DB接続通信クライアント1811は、割付部188からデータ70を受付けたとき、受付けたデータ70にIPアドレス82を付加して、上位通信コントローラ160に出力する。
また、格納部1875は、割付部188からデータ70を受付けたとき、例えば受付けた順に従いデータ70をデータバッファ1874に格納する。
割付部188は、ファイル転送するか否かを判断する(ステップS7)。例えば、データバッファ1874に格納されたデータ70のうち未送信のデータ70のサイズが予め定められた閾値を超えたとき、割付部1881はファイル転送を実施すると判断する(ステップS7でYES)。ファイル転送を実施しないと判断すると(ステップS7でNO)、処理は終了する。
ファイル転送を実施すると判断したとき(ステップS7でYES)、割付部188は、データバッファ1874から未送信のデータ70を読出し、FTP通信クライアント1821に渡す(ステップS9)。FTP通信クライアント1821は、割付部188から受付けたデータ70をFTPに従い、サーバーCのIPアドレスを付したファイル形式でサーバーCに送信する。
このように、データ70を送信する通信クライアントとして優先的にDB接続通信クライアント(X)1811を割付けるが、その後、通信クライアント(X)1811の応答時間が条件93を満たさすようになると、割付先はDB接続通信クライアント(X)1811に戻る。この期間において、すなわちDB接続通信クライアント(X)1811の応答時間が条件93を満たさない間において、ユーザープログラム186から受付けたデータ70は、格納部1875にサーバーに送信されないが、データバッファ1874に格納して、保存しておくことができる。これにより、この期間においてユーザープログラム186から出力されるデータ70の消失を防止することができる。
データバッファ1874のデータは、一括してサーバーCにファイル転送されて、サーバーAまたはサーバーBのDB430の回復に利用することができる。
なお、図16と図17に示す割付処理においても、上記に述べた(応答時間の変形例)による応答時間の測定方法を適用することができる。
<J.プログラム>
本実施の形態に示した各フローチャートの処理を示すプログラムまたは図4に示す少なくとも1つのプログラムは、PLC100の記憶部(不揮発性メモリ128、メモリカード172等)に格納されている。CPU110は、記憶部からプログラムを読出し、実行することにより、本実施の形態で説明した通信の制御を実現することが可能となる。
このようなプログラムは、PLC100に付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)、ROM、RAMおよびメモリカード172などのコンピュータ読み取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、PLC100に内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、図示しないネットワークから通信インターフェイス(上位通信コントローラ160および通信ポート168等)を介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
<K.実施の形態の利点>
図18は、本実施の形態に係る通信スタックにおける使用されるメモリサイズの変化の一例を模式的に示す図である。図18を参照して、ガベージコレクションを考慮した利点を説明する。
本実施の形態では、通信クライアントが実行中に、JVMにより通信スタックに格納されるオブジェクトのサイズが、通信スタックが有する制限サイズを超えると通信クライアントの実行速度が低下する。このようなオブジェクトの格納によるメモリサイズの変化が図18に例示される。図18のメモリサイズの変化は、通信スタック191および192の両方について同様に適用することができる。
通信スタックの予め定められた制限サイズは、ヒープ領域のサイズに相当する。ヒープ領域は、生成されると直ぐに不要となるような短命オブジェクトを格納するためのNew世代と、比較的に長い時間必要とされる長命オブジェクトを格納するためのold世代とからなる。図18では、ヒープ領域の使用済サイズ214、old世代の使用済サイズ211の変化が、時間の経過に従い示されている。
JVMは、old世代を含むヒープ領域の略全体を対象にしたフルガベージコレクションと、New領域のみを対象とするガベージコレクションを実施する。図18では、フルガベージコレクションが実施される時刻212、時刻213および時刻215と、ガベージコレクションの所要時間210とが示されている。フルガベージコレクションとフルガベージコレクションとの間の期間において、New領域のみを対象とするガベージコレクションが実施され得る。
図18に示されるように、フルガベージコレクションが実施されるとき、ガベージコレクションの所要時間210は長くなるので、これに伴いJVMによる通信クライアントの実行速度は低下する。本実施の形態では、フルガベージコレクションの実施時期を通信クライアントの応答時間が条件93(931)を満たさなくなったことで検出(推定)することが可能である。これにより、フルガベージコレクションの実施時間においても、PLCとサーバーとのデータ70の通信継続およびデータバッファ1874に格納することによるデータ消失を防止することができる。
<L.実施の形態の他の利点>
図19は、本実施の形態に係る通信クライアントの切替えの態様の一例を模式的に示す図である。図19を参照して、例えば通信クライアント(X)181が通信を実行中に異常が発生した場合に、通信クライアント(Y)182に切替えることで通信を継続できる場合を説明する。
まず、通信クライアント(X)181と通信クライアント(Y)182のうち、通信クライアント(X)181が実行中の状態ST3にあり、通信クライアント(Y)182は停止している状態ST1であったとする。通信クライアント(X)181の通信実行中に、通信クライアント(X)181で例えばプログラム異常等が起きて応答時間が条件93を満たさなくなったとき(状態ST4)、通信クライアント(X)181は通信を停止し、異常確認または自動復旧処理の実行状態(状態ST5)に移行する。また、このときデータ70の割付先は通信クライアント(Y)182に切替えられて、通信クライアント(Y)182宛に、切替通知がなされる(状態ST2)。JVM184は、切替通知を受けると、通信クライアント(Y)182を停止状態から通信実行状態(状態ST6)に切替える。これにより、通信クライアント(Y)182により通信が実行されて、サーバー400にデータ70が送信される。
このように、通信クライアント(X)181に異常が生じた場合は、停止状態にある通信クライアント(Y)182を停止状態にから通信実行状態に切替えて、通信クライアント(Y)182によりサーバー400にデータ70を到達させることができる。また、切替通知を受けるまでは、通信クライアント(Y)182は停止状態にあるので、この停止状態ある期間は、PLC100におけるプログラム実行にかかる負荷を低減できる。
<M.実施の形態の他の利点>
図20は、本実施の形態に係る通信クライアントの切替えの態様の他の例を模式的に示す図である。図20を参照して、通信クライアント(X)181による通信と通信クライアント(Y)182による通信とを同時に実施する場合を説明する。
図20を参照して、通信クライアント(X)181によるデータ70の通信実行状態(状態ST3)において、応答時間が条件93を満たさなくなる状態(状態ST4)になると、割付部188は、次に受付けたデータ70を通信クライアント(Y)182に渡す(状態ST7)。通信クライアント(Y)182は通信停止状態(状態ST1)から通信実行状態(状態ST6)に移行する。これにより、通信クライアント(X)181の負荷を下げることができる。仮に、割付部188は、通信クライアント(Y)182のデータ70の通信が完了する前に、更に次のデータ70を受付けた場合は、この時点で応答時間が条件93を満たすことになった通信クライアント(X)側に当該データ70を渡すことができる。これにより、PLC100において、通信クライアント(X)181の通信実行状態(状態ST3)と、通信クライアント(Y)182の通信実行状態(状態ST6)を並行して継続させることができて、通信クライアント(X)181,通信クライアント(Y)182の両者によるデータ70の上位通信コントローラ160による多重通信(例えば、時分割多重通信)が可能となる。
<N.実施の形態の更なる他の利点>
PLCの利用環境を考慮した利点を説明する。近年、PLCは、データベースシステムなどの外部装置と接続して、PLCで保持しているデータを、データベースシステムに蓄積する。これにより、データベースに接続する情報処理装置同士でのデータの共有を容易に、また、各種データを収集して、データの集計や解析などを容易化する。
このような外部装置と接続するPLC内蔵の通信機能について、例えばCommon Industrial Protocol(CIP)を用いたPLC内蔵の通信機能は、2つの通信ポートに対応するために、各ポートに対応した通信スタックを提供する。
このように2つの通信ポートを用いることで、PLC内で通信部を多重化するケースに比較して、本実施の形態に係るPLCは、物理的な通信ポート168を共用した通信部の多重化を実現するので、部品点数を少なくすることができる。また、PLC内の通信部が多重化されたとしても、サーバー400側において当該多重化に対応する特別な変更は要求されない。したがって、本実施の形態は、既存の制御システムを利用して実現することが可能となる。
<O.付記>
上述したような本実施の形態は、以下のような技術思想を含む。
[構成1]
コントローラ(100)であって、
複数の通信プログラム(181,182)を実行する通信プログラム実行部(104)と、
制御対象を制御するためのユーザープログラム(186)であって、外部装置(400)と通信するための命令を含むユーザープログラムを実行するためのユーザープログラム実行部(104)と、
前記複数の通信プログラムのいずれにも接続可能に構成されて、前記複数の通信プログラムと前記外部装置との通信を制御する通信インターフェイス(160)と、
前記ユーザープログラム実行部による前記命令の実行時に、前記ユーザープログラム実行部から前記外部装置と通信するデータ(70)を受付け、前記データの宛先に基づき、前記複数の通信プログラムのうちから前記データを前記外部装置に送信する通信プログラムを決定する決定部(188)と、を備える、コントローラ。
[構成2]
前記コントローラは、各通信プログラムについて、通信スタック(191,192)を備える、構成1に記載のコントローラ。
[構成3]
前記決定部は、
各通信プログラムの実行状態と宛先(91)に基づき、複数の通信プログラムのうちから前記データを前記外部装置に送信する通信プログラムを決定する、構成1または2に記載のコントローラ。
[構成4]
前記決定部は、
前記宛先に基づく前記通信プログラムの前記実行状態が予め定められた条件(93)を満たすとき、当該通信プログラムを、前記データを前記外部装置に送信する通信プログラムとして決定する、構成3に記載のコントローラ。
[構成5]
前記通信プログラムの実行状態は、実行中における当該通信プログラムの通信の応答性能により示される、構成4に記載のコントローラ。
[構成6]
前記予め定められた条件は、前記応答性能の閾値(96)を含み、
前記閾値は、応答性能に関連した通信特徴量を用いた機械学習により決定する、構成4または5に記載のコントローラ。
[構成7]
前記決定部は、
前記宛先に基づく前記通信プログラムの前記実行状態が予め定められた条件を満たさないとき、他の前記通信プログラムを、前記データを前記外部装置に送信する通信プログラムとして決定する、構成4から6のいずれか1に記載のコントローラ。
[構成8]
前記決定部は、
前記宛先に基づく前記通信プログラムの前記実行状態が予め定められた条件を満たさないとき、前記データを格納部(1875)に出力する、構成4から6のいずれか1に記載のコントローラ。
[構成9]
前記コントローラは、
前記格納部のデータを、前記通信プログラムのうちの所定の通信プログラム(1821)を介して前記外部装置に送信する、構成8に記載のコントローラ。
[構成10]
前記宛先に基づく前記通信プログラムの種類と、前記所定の通信プログラムの種類とは異なり、
前記通信プログラムの種類は、当該通信プログラムがデータを伝送するための通信プロトコルの種類に対応する、構成9に記載のコントローラ。
[構成11]
前記外部装置は、データベースサーバーを含み、
前記通信プロトコルの種類は、前記データベースサーバーまたは前記データベースサーバーと前記コントローラとの通信を制御する通信部に接続するための通信プロトコルを含む、構成10に記載のコントローラ。
[構成12]
コントローラ(100)による制御方法であって、
複数の通信プログラム(181,182)を実行するステップ(R7)と、
制御対象を制御するためのユーザープログラム(186)であって、外部装置(400)と通信するための命令を含む前記ユーザープログラムを実行するステップ(R1)と、を備え、
前記コントローラは、
前記複数の通信プログラムのいずれにも接続可能に構成されて、前記複数の通信プログラムと前記外部装置との通信を制御する通信インターフェイス(160)を備え、
前記制御方法は、さらに、
前記ユーザープログラムの前記命令が実行されるときに、前記ユーザープログラムから前記外部装置と通信するデータ(70)を受付け、前記データの宛先に基づき、前記複数の通信プログラムのうちから当該データを前記外部装置に送信する通信プログラムを決定するステップ(S3,S5)を備える、制御方法。
[構成13]
構成12に記載の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 制御システム、68 ポート、70 データ、80 アドレス変換テーブル、90,901,902 割付ルール、95 状態情報、96,TH 閾値、97 学習閾、100 コントローラ、112 ネットワーク、120 プロセッサ、128 不揮発性メモリ、160 上位通信コントローラ、168 通信ポート、181 通信クライアント(X)、182 通信クライアント(Y)、185 ハイパーバイザ、186 ユーザープログラム、187 システムプログラム、188,1881 割付部、189,1891 監視部、190 ハードウェアリソース、191,192 通信スタック、1811 DB接続通信クライアント、1821 FTP通信クライアント、1872 学習部、1874 データバッファ、1875 格納部、P1,P2 パターン、RP 代表値。

Claims (13)

  1. コントローラであって、
    複数の通信プログラムを実行する通信プログラム実行部と、
    制御対象を制御するためのユーザープログラムであって、外部装置と通信するための命令を含む前記ユーザープログラムを実行するためのユーザープログラム実行部と、
    前記複数の通信プログラムのいずれにも接続可能に構成されて、前記複数の通信プログラムと前記外部装置との通信を制御する通信インターフェイスと、
    前記ユーザープログラム実行部による前記命令の実行時に、前記ユーザープログラム実行部から前記外部装置と通信するデータを受付け、前記データの宛先に基づき、前記複数の通信プログラムのうちから前記データを前記外部装置に送信する通信プログラムを決定する決定部と、を備える、コントローラ。
  2. 各前記通信プログラムについて、通信スタックを備える、請求項1に記載のコントローラ。
  3. 前記決定部は、
    各前記通信プログラムの実行状態と前記宛先に基づき、前記複数の通信プログラムのうちから前記データを前記外部装置に送信する通信プログラムを決定する、請求項1または2に記載のコントローラ。
  4. 前記決定部は、
    前記宛先に基づく前記通信プログラムの前記実行状態が予め定められた条件を満たすとき、当該通信プログラムを、前記データを前記外部装置に送信する通信プログラムとして決定する、請求項3に記載のコントローラ。
  5. 前記通信プログラムの実行状態は、実行中における当該通信プログラムの通信の応答性能により示される、請求項4に記載のコントローラ。
  6. 前記予め定められた条件は、前記応答性能の閾値を含み、
    前記閾値は、応答性能に関連した通信特徴量を用いた機械学習により決定する、請求項5に記載のコントローラ。
  7. 前記決定部は、
    前記宛先に基づく前記通信プログラムの前記実行状態が予め定められた条件を満たさないとき、他の前記通信プログラムを、前記データを前記外部装置に送信する通信プログラムとして決定する、請求項4から6のいずれか1項に記載のコントローラ。
  8. 前記決定部は、
    前記宛先に基づく前記通信プログラムの前記実行状態が予め定められた条件を満たさないとき、前記データを格納部に出力する、請求項4から6のいずれか1項に記載のコントローラ。
  9. 前記コントローラは、
    前記格納部のデータを、前記通信プログラムのうちの所定の通信プログラムを介して前記外部装置に送信する、請求項8に記載のコントローラ。
  10. 前記宛先に基づく前記通信プログラムの種類と、前記所定の通信プログラムの種類とは異なり、
    前記通信プログラムの種類は、当該通信プログラムがデータを伝送するための通信プロトコルの種類に対応する、請求項9に記載のコントローラ。
  11. 前記外部装置は、データベースサーバーまたは前記データベースサーバーと前記コントローラとの通信を制御する通信部を含み、
    前記通信プロトコルの種類は、前記データベースサーバーに接続するための通信プロトコルを含む、請求項10に記載のコントローラ。
  12. コントローラによる制御方法であって、
    複数の通信プログラムを実行するステップと、
    制御対象を制御するためのユーザープログラムであって、外部装置と通信するための命令を含む前記ユーザープログラムを実行するステップと、を備え、
    前記コントローラは、
    前記複数の通信プログラムのいずれにも接続可能に構成されて、前記複数の通信プログラムと前記外部装置との通信を制御する通信インターフェイスを備え、
    前記制御方法は、さらに、
    前記ユーザープログラムの前記命令が実行されるときに、前記ユーザープログラムから前記外部装置と通信するデータを受付け、前記データの宛先に基づき、前記複数の通信プログラムのうちから当該データを前記外部装置に送信する通信プログラムを決定するステップを備える、制御方法。
  13. 請求項12に記載の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
JP2018032043A 2018-02-26 2018-02-26 コントローラ Active JP7013934B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018032043A JP7013934B2 (ja) 2018-02-26 2018-02-26 コントローラ
EP19757690.3A EP3761126A4 (en) 2018-02-26 2019-01-22 CONTROL UNIT, CONTROL METHOD AND PROGRAM
US16/643,545 US11137734B2 (en) 2018-02-26 2019-01-22 Controller, control method and program
PCT/JP2019/001780 WO2019163366A1 (ja) 2018-02-26 2019-01-22 コントローラ、制御方法およびプログラム
CN201980004180.1A CN111052011B (zh) 2018-02-26 2019-01-22 控制器、控制方法以及记录介质
JP2021189951A JP7294391B2 (ja) 2018-02-26 2021-11-24 コントローラ、制御方法およびプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018032043A JP7013934B2 (ja) 2018-02-26 2018-02-26 コントローラ

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021189951A Division JP7294391B2 (ja) 2018-02-26 2021-11-24 コントローラ、制御方法およびプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019148890A true JP2019148890A (ja) 2019-09-05
JP7013934B2 JP7013934B2 (ja) 2022-02-01

Family

ID=67686753

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018032043A Active JP7013934B2 (ja) 2018-02-26 2018-02-26 コントローラ

Country Status (5)

Country Link
US (1) US11137734B2 (ja)
EP (1) EP3761126A4 (ja)
JP (1) JP7013934B2 (ja)
CN (1) CN111052011B (ja)
WO (1) WO2019163366A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6915762B1 (ja) * 2020-07-03 2021-08-04 三菱電機株式会社 割付支援プログラム、割付支援装置、割付学習プログラム、割付学習装置、及び、演算装置可読記憶媒体

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11644808B2 (en) * 2019-10-03 2023-05-09 Keyence Corporation Programable logic controller

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20030023743A1 (en) * 2001-07-26 2003-01-30 Raphel Jose Kolencheril System, method and computer program product to maximize server throughput while avoiding server overload by controlling the rate of establishing server-side net work connections
JP2003067014A (ja) * 2001-08-30 2003-03-07 Howa Mach Ltd モニタリングシステムにおける通信システム
US20100191796A1 (en) * 2009-01-29 2010-07-29 Almeida Kiran Joseph Method and system for a service intermediary selection in a web service management system
JP2015125654A (ja) * 2013-12-26 2015-07-06 オムロン株式会社 制御装置および通信制御方法

Family Cites Families (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CH680812A5 (ja) * 1990-09-28 1992-11-13 Coenco Sa
US6026425A (en) * 1996-07-30 2000-02-15 Nippon Telegraph And Telephone Corporation Non-uniform system load balance method and apparatus for updating threshold of tasks according to estimated load fluctuation
US6034946A (en) * 1997-04-15 2000-03-07 International Business Machines Corporation Selection of routing paths in data communications networks to satisfy multiple requirements
US6453210B1 (en) * 1998-07-23 2002-09-17 Vulcan Engineering Company, Inc. Autonomous control method and process for an investment casting shell
JP2000341357A (ja) 1999-05-27 2000-12-08 Mitsubishi Electric Corp 通信制御装置、計測制御システム、及び記録媒体
US6725272B1 (en) * 2000-02-18 2004-04-20 Netscaler, Inc. Apparatus, method and computer program product for guaranteed content delivery incorporating putting a client on-hold based on response time
EP1322097A1 (en) * 2001-12-21 2003-06-25 Siemens Aktiengesellschaft A method and computer system for client server inter process communication
US20040006615A1 (en) * 2002-07-02 2004-01-08 Sun Microsystems, Inc., A Delaware Corporation Method and apparatus for cerating proxy auto-configuration file
BRPI0705484A (pt) * 2006-03-31 2008-04-29 Research In Motion Ltd método e aparelhos para associar funcionalidade e informação de mapeamento em listas de contato de dispositivos de comunicação móveis
US7984199B2 (en) 2008-03-05 2011-07-19 Fisher-Rosemount Systems, Inc. Configuration of field devices on a network
US8244934B2 (en) * 2008-12-22 2012-08-14 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Data storage network management
US8261269B2 (en) 2009-09-21 2012-09-04 Oracle International Corporation System and method for synchronizing transient resource usage between virtual machines in a hypervisor environment
US20110289485A1 (en) * 2010-05-21 2011-11-24 International Business Machines Corporation Software Trace Collection and Analysis Utilizing Direct Interthread Communication On A Network On Chip
US8856800B2 (en) * 2010-05-21 2014-10-07 Red Hat, Inc. Service-level enterprise service bus load balancing
RU2446457C1 (ru) * 2010-12-30 2012-03-27 Закрытое акционерное общество "Лаборатория Касперского" Система и способ для удаленного администрирования персональных компьютеров в рамках сети
RU2460132C1 (ru) * 2011-06-28 2012-08-27 Закрытое акционерное общество "Лаборатория Касперского" Система и способ для контроля доступа к ресурсам корпоративной сети для персональных компьютеров
EP2566135B1 (en) * 2011-09-01 2018-04-04 Software AG Cloud-based mainframe integration system and method
CN103634129B (zh) * 2012-08-22 2018-03-20 腾讯科技(深圳)有限公司 一种设置代理服务器的方法及装置
JP6171387B2 (ja) 2013-02-15 2017-08-02 オムロン株式会社 コントローラ、情報処理装置およびプログラム
JP6171386B2 (ja) * 2013-02-15 2017-08-02 オムロン株式会社 コントローラ、情報処理装置およびプログラム
JP2014194592A (ja) 2013-03-28 2014-10-09 Azbil Corp 機器管理システム
US9870269B1 (en) * 2013-09-05 2018-01-16 Amazon Technologies, Inc. Job allocation in a clustered environment
FR3019955B1 (fr) * 2014-04-15 2017-12-01 Devialet Ensemble de dispositifs electroniques destines a etre raccordes a au moins un reseau informatique et procede de transfert de donnees numeriques dans cet ensemble
US9329842B1 (en) * 2014-11-25 2016-05-03 Yahoo! Inc. Method and system for providing a user interface
JP2016103179A (ja) * 2014-11-28 2016-06-02 株式会社日立製作所 計算機リソースの割り当て方法及び計算機システム
KR101632835B1 (ko) * 2015-04-14 2016-06-23 엘에스산전 주식회사 Plc 시스템의 프로토콜 자동 설정 방법
US10171295B2 (en) * 2016-04-07 2019-01-01 Red Hat, Inc. Distributed remote execution

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20030023743A1 (en) * 2001-07-26 2003-01-30 Raphel Jose Kolencheril System, method and computer program product to maximize server throughput while avoiding server overload by controlling the rate of establishing server-side net work connections
JP2003067014A (ja) * 2001-08-30 2003-03-07 Howa Mach Ltd モニタリングシステムにおける通信システム
US20100191796A1 (en) * 2009-01-29 2010-07-29 Almeida Kiran Joseph Method and system for a service intermediary selection in a web service management system
JP2015125654A (ja) * 2013-12-26 2015-07-06 オムロン株式会社 制御装置および通信制御方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6915762B1 (ja) * 2020-07-03 2021-08-04 三菱電機株式会社 割付支援プログラム、割付支援装置、割付学習プログラム、割付学習装置、及び、演算装置可読記憶媒体
WO2022003935A1 (ja) * 2020-07-03 2022-01-06 三菱電機株式会社 割付支援プログラム、割付支援装置、割付学習プログラム、割付学習装置、及び、演算装置可読記憶媒体

Also Published As

Publication number Publication date
US11137734B2 (en) 2021-10-05
EP3761126A4 (en) 2022-04-06
CN111052011B (zh) 2023-04-25
EP3761126A1 (en) 2021-01-06
JP7013934B2 (ja) 2022-02-01
US20200201279A1 (en) 2020-06-25
CN111052011A (zh) 2020-04-21
WO2019163366A1 (ja) 2019-08-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7127558B2 (en) Virtualization controller, access path control method and computer system
JP4677813B2 (ja) サーバ性能計測方法及びサーバ性能計測システム並びにこれらに用いるコンピュータプログラム
US20120222029A1 (en) Method of monitoring performance of virtual computer and apparatus using the method
EP2012226A2 (en) Computer system, method and program for managing volumes of storage system
JP2006196014A5 (ja)
US20140201356A1 (en) Monitoring system of managing cloud-based hosts and monitoring method using for the same
JP2004021556A5 (ja)
WO2019163366A1 (ja) コントローラ、制御方法およびプログラム
JP2019153144A (ja) 制御装置、システムプログラム、制御方法
CN111641669B (zh) 以网络为中心的进程控制系统中的动态负载平衡
JP2019139631A (ja) 制御装置、制御システム、制御方法、および、制御プログラム
JP5066222B2 (ja) ネットワーク解析支援装置、ネットワーク解析支援方法及びプログラム
JP7294391B2 (ja) コントローラ、制御方法およびプログラム
JP2007221364A (ja) コントローラ、制御システム及び制御装置の拡張方法
JP2012141671A (ja) 仮想計算機の移動方法、仮想計算機システム及び管理サーバ
JP6279816B2 (ja) ストレージ監視システムおよびその監視方法
JP2004306200A (ja) ロボット制御システム
JP2009284119A (ja) フィールドバス通信システム及びデータ管理装置
JP5876425B2 (ja) 仮想マシンのライブマイグレーションスケジューリング方法及び仮想マシンシステム
KR102203648B1 (ko) 정보 처리 장치, 방법, 및 프로그램
CN113711187B (zh) 数据处理装置、数据处理方法及储存有程序的记录介质
JP6861895B1 (ja) データ処理装置、データ処理システム、データ処理方法およびプログラム
JP7324315B2 (ja) データ収集装置
JP7403709B1 (ja) 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
JP2001318710A (ja) システムコントローラおよび生産システムにおけるデータ送受信方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200305

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210112

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210218

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210824

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211124

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20211124

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20211202

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20211207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211221

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220103