JP2019147874A - 解体性接着剤組成物、及び被着体の解体方法 - Google Patents
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Abstract
Description
構造材用途に適している接着剤として従来から接着後に硬化する性質を有する有機樹脂(以下、接着硬化性有機樹脂という)が使用されている。接着硬化性有機樹脂は接着強度、及び耐熱性に優れているが、このような特性のため解体が難しかった。接着硬化性有機樹脂は高温に加熱されると接着強度が低下、乃至消失(以下、接着強度が低下、乃至消失する温度を熱分解温度ということがある)して被着物の剥離が可能となるが、このような熱分解温度にまで被着体全体を加熱するには長時間の加熱が必要であり、また加熱時間が長くなる程、被着材が損傷、変質することがある。そこで本発明者らは被着体の接着層を局所的に加熱する手段について検討した。
本発明の接着剤組成物に含まれる無機物粒子とは、すなわち、有機物でない粒子であり、また無機物粒子には金属、及び非金属のいずれも含まれる。また無機物粒子は1種、または2種以上を併用することも可能である。2種以上を併用する場合は任意の無機物粒子の組み合わせでよく、例えば金属系無機物粒子同士、非金属系無機物粒子同士、または金属系無機物粒子と非金属系無機物粒子の組み合わせなど、各種無機物粒子を組み合わせて使用できる。金属系無機物粒子としては特に限定されず、アルミニウム、チタン、クロム、マンガン、コバルト、ニッケル、マグネシウム、亜鉛、銅などの各種非鉄金属、及び鉄、並びにこれらの酸化物などが例示される。また非金属系無機物粒子としても特に限定されず、ケイ素、炭素などであり、シリカなどの酸化物も含まれる。
比誘電率及び誘電損率が大きい無機物粒子は、マイクロ波の吸収率が高く、加熱されやすいため解体時にマイクロ波を照射すると短時間で無機物粒子を接着層の熱分解温度まで加熱できるため望ましい。また腐食抑制効果や接着強度なども加味すると無機物粒子は好ましくは比誘電率ε5〜1000、且つ誘電損率tanδ0.05〜1000、より好ましくは比誘電率ε10〜1000、誘電損率tanδ0.1〜1000である。
無機物粒子としては、炭化ケイ素、炭素、酸化鉄、酸化マンガン、酸化チタン、及び酸化ジルコニウムよりなる群から選ばれる少なくとも1種が好ましい。これらはセラミックス粒子であり、セラミックス粒子を含有させることで接着強度と解体性を両立できるので好ましい。これらのなかでも加熱された後、周囲の接着層へ熱を移転でき、輻射率に優れている炭化ケイ素がより好ましい。また被着材に金属を使用する場合、電位差による腐食を防ぐためには上記粒子のうち、非金属のものが好ましく、より好ましくは腐食を抑制できる程度の絶縁性を有するものが望ましい。なお、上記粒子に不純物が含まれていると導電性が高くなるため、上記粒子は純度が高いほど好ましく、例えば純度は98.0%以上であることが望ましい。
無機物粒子自体は接着能力がないため、無機物粒子含有量が増加したり、無機物粒子の粒子径が大きくなるほど、接着剤同士の化学的相互作用力、及び被着材と接着剤との物理的相互作用力が減少して接着強度が低下すると考えられていた。しかしながら無機物粒子を含有させても粒子分散強化によって十分な接着強度が得られることがわかった。一方、無機物粒子を含有させると短時間のマイクロ波照射で接着層の接着強度を減少、乃至消失させることができる。このような効果を十分得るためには無機物粒子の含有率は、接着剤組成物に含まれる無機物粒子、及び接着剤の合計体積を基準とし、該合計体積に対して好ましくは0体積%超、より好ましくは5体積%以上、更に好ましくは10体積%以上、より更に好ましくは15体積%以上である。一方、無機物粒子が多すぎると接着強度が減少し過ぎるため、好ましくは30体積%以下、より好ましくは25体積%以下、更に好ましくは20体積%以下である。本発明において無機物粒子の含有量は、接着硬化性有機樹脂、及びその硬化剤(ただし、硬化剤を含む場合)(以下、接着硬化性有機樹脂組成物ということがある)、及び無機物粒子それぞれの質量を測定し、密度に基づいて体積含有率に換算した値である。
無機物粒子は小さい程、マイクロ波照射によって発熱に寄与する表面積が増大するため好ましいが、小さすぎると凝集しやすくなり接着阻害要因となるおそれがある。したがって無機物粒子の平均粒子径は好ましくは0.02μm以上、より好ましくは0.3μm以上である。一方、無機物粒子が大きくなりすぎると接着強度が低下することがあるため、好ましくは80.0μm以下、より好ましくは1.2μm以下である。本発明において無機物粒子の平均粒子径は、レーザー回析式粒度分布測定によって測定し、求めた値である。
無機物粒子の形状は接着剤と無機物粒子との接触面積、及び接着剤の接着強度確保を考慮すると球形であることが好ましい。球形には長球、扁球などのだ円体、真球体、略真球体が含まれるが、真球度が高い球体が好ましい。
本発明で使用する接着硬化性有機樹脂は、上記の通り接着後に硬化する性質を有する有機樹脂であればいずれも使用可能である。好ましくは各種公知の熱硬化型、二液反応型、湿気硬化型、及び光硬化型よりなる群から選ばれる少なくとも1種であり、市販されている各種接着硬化性有機樹脂を使用できる。また各種公知の接着硬化性有機樹脂を1種、又は2種以上を併用できる。熱硬化型とは、加熱することで樹脂に混合した硬化剤が活性化し、硬化する性質を有するものである。二液反応型とは樹脂に硬化剤を添加することで化学反応を起こし硬化する性質を有するものである。湿気硬化型とは、空気中の湿気と反応し硬化する性質を有するものである。光硬化型とは、紫外線などを照射することで重合硬化する性質を有するものである。好ましい接着硬化性有機樹脂としては、アクリル樹脂、アルキド樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、ポリウレタン、ポリエステル、メラミン樹脂、ユリア樹脂、レゾルシノール樹脂などの熱硬化型が例示される(熱硬化性樹脂ということがある)。好ましくはアクリル樹脂、エポキシ樹脂、及びシリコーン樹脂などである。特にエポキシ樹脂は耐熱性、及び接着強度に優れているためより好ましい。以下、エポキシ樹脂を代表例として説明するが、他の接着硬化性有機樹脂についても同様に適用でき、適宜選択して組み合わせることができる。
本発明の接着剤組成物には、必要に応じて、更に硬化促進剤、稀釈剤、カップリング剤、充填剤、溶剤、可塑剤、増粘剤、改質用樹脂、酸化防止剤、各種安定剤など各種公知の添加剤が含まれていてもよく、これらの含有量も通常の接着剤組成物に含まれる程度でよい。
本発明の接着剤組成物に含まれる接着硬化性有機樹脂は公知の方法で製造されたものを使用できる。また接着硬化性有機樹脂と各種添加剤とを公知の方法で混合した接着剤原料を使用できる。更に本発明では市販されている接着硬化性有機樹脂を使用することもできる。
以下、本発明の解体方法について説明する。
本発明の解体方法は、上記被着体にマイクロ波を照射する工程と、第1の被着材と第2の被着材を分離する工程を含む。本発明の被着体にマイクロ波を照射すると、接着層に含まれる無機物粒子の温度が急激に上昇し、該無機物粒子からの輻射熱によって接着層を構成する熱硬化性接着剤の接着強度を低下乃至消失させることができる。その結果、接着剤と被着物との接着力や接着剤同士の結合力が消失、乃至大きく減少するため、その後、冷却しても第1の被着材と第2の被着材をマイクロ波照射前よりも小さな力で分離できる。特に本発明の接着剤組成物を用いると、マクロ波の照射によって接着層内部からの局所加熱によって接着層の接着強度を低下、乃至消失させることができるため、長時間かけて被着体全体を加熱する必要がなく、また長時間加熱による被着材の損傷も防止できる。
接着剤組成物を介して被着材を接合させた被着体を作製し、これを試験片として引張せん断強度を測定した。
二液性エポキシ樹脂接着剤(ハンツマンジャパン社製、Araldite20011)に無機物粒子としてセラミックス粒子(FUJIMI社製、製品名:GC30000、球状粉末、平均粒径0.3μm、炭化ケイ素粒子(SiC)) を混合して接着剤組成物を作製した。具体的にはエポキシ樹脂主剤50質量部、硬化剤50質量部を混合してエポキシ樹脂組成物(100質量部)を得た。接着剤組成物に含まれるエポキシ樹脂組成物、及びセラミックス粒子の合計体積に対してセラミックス粒子含有量(体積%)がそれぞれ10体積%(No.1−1)、20体積%(No.1−2)、30体積%(No.1−3)となるようにエポキシ樹脂組成物とセラミックス粒子をミキサー(シンキー社製、AR−100:2000rpm) に充填して5分間攪拌した後、5分間脱泡して混合して接着剤組成物No.1−1〜1−3を製造した。またセラミックス粒子を添加せず、エポキシ樹脂組成物のみの接着剤組成物No.1−4(セラミックス粒子=0体積%)を作製した。
ガラス繊維強化複合材料([0/90]s)を使用した。JIS K 6850に準拠してガラス繊維強化複合材料を長さ100mm、幅25mm、厚さ1mmに裁断して被着材とした。
第1の被着材の端部から12mmまでの部分に接着剤組成物を塗布した後、該塗布箇所に第2の被着材の端部から12mmまでを重ねて図1に示す被着体を作製し、接着剤組成物No.1−1〜1−4に対応させて試験片No.1−1〜No.1−4とした。試験片は、室温(23℃)で24時間硬化させた後、更に恒温乾燥機で80℃に加熱して30分間保持して接着剤組成物を硬化させた。なお、室温で24時間硬化させている間は、被着材の上部に20kgfの等分布荷重を加えた。硬化後の接着層の厚みはいずれも約0.10mmであった。
JIS K 6850に基づいて試験片の引張せん断接着強さ試験を行った。引張圧縮試験機(島津製作所社製、EHF−ED10−20L)に試験片長手方向の両端部を挟持させて室温(23℃)下、引張負荷速度1mm/minで最大せん断応力を測定した。試験は各3回行い、その平均値を採用した。結果を図2に示す。また試験片の破断面をマイクロスコープ(キーエンス社製、VW−6000)で撮影し、図5、7に示した。
接着剤組成物を介して被着材を接合させた被着体を作製し、これを試験片としてマイクロ波照射後の接着強度を測定した。
実施例1の各接着剤組成物、及び被着材を用いて試験片No.1−1〜1−4と同様にして試験片を作製した(試験片No.2−1〜2−4)。試験片はそれぞれ3体ずつを作製した(第1の試験片〜第3の試験片)。
マイクロ波照射前後の試験片の温度を非接触赤外線放射温度計(キーエンス社製、FT−H20)で計測した。第1の試験片にマイクロ波を照射した後、温度を再測定し、その後、最大せん断応力を測定した。具体的にはマイクロ波発生装置(MOASTORE社製、JM17BGZ01)の中心部に試験片の長手方向が手前から奥になるように配置(なお、配置面は非回転である)してマイクロ波(周波数2.45GHz、500W)を30秒間照射し、試験片の温度を非接触赤外線放射温度計で計測した。試験片を放置して常温まで冷却した後、接着層の接着力が消失、具体的には一方の被着材の端部を上に持ち上げることにより剥離できるか確認し、被着材が剥離できる程度になるまで上記マイクロ波照射を繰り返した。該剥離時間を測定した後、第2の試験片、第3の試験片を用いて当該剥離時間までマイクロ波を連続照射して被着材が剥離することを確認し、接着力消失時間として図3に示した。また30秒毎に測定した温度を図4に示した。更に試験片の破断面を実施例1と同様にしてマイクロスコープで撮影して図6、8に示した。なお、試験片No.2−4はマイクロ波を5分間照射しても接着力が消失しなかったため撮影を行わなかった。
セラミックス粒子の粒径を変えた接着剤組成物を介して被着材を接合させた被着体を作製し、これを試験片としてマイクロ波照射前後の接着強度について測定した。
平均粒径が0.02μm(No.3−1)、0.3μm(No.3−2)、1.2μm(No.3−3)、80.0μm(No.3−4)のセラミック粒子が5体積%濃度となるように混合した以外は、実施例1と同様にして接着剤組成物を作製した。なお、セラミックス粒子を含まない接着剤組成物(No.3−5)も実施例1と同様にして作製した。
実施例1と同様にして作製した被着材を使用した。
[試験片]
実施例1と同様にして図1に示す被着体を作製し、接着剤組成物No.3−1〜3−5に対応して試験片No.3−1〜3−5とした。
JIS K 6850に基づいて試験片の引張せん断接着強さ試験を行った。引張圧縮試験機(島津製作所社製、EHF−ED10−20L)に試験片長手方向の両端部を挟持させて室温(23℃)下、引張負荷速度1mm/minで最大せん断応力を測定した。試験は各3回行い、その平均値を採用した。結果を図9に示す。また図示しないが実施例1と同様にしてマイクロスコープで破断面の撮影を行った。
マイクロ波照射時間を4分間に変更した以外は実施例2と同様にしてマイクロ波照射後の試験片No.3−1〜3−5の引張せん断接着強さ試験を行って最大せん断応力を測定し、結果を図9に示した。また図示しないが実施例1と同様にしてマイクロスコープで破断面の撮影を行った。
接着剤組成物を介して異なる被着材を接合させた被着体の接着強度等を測定した。
実施例1と同様にセラミックス粒子の含有量を変化させて作製した接着剤組成物No.1−1〜1−4を接着剤組成物No.4−1〜4−4とした。また実施例3と同様にセラミックス粒子の粒子径を変化させて作製した接着剤組成物No.3−1〜3−5を接着剤組成物No.5−1〜5−5とした。
第1の被着材として実施例1のガラス繊維強化複合材料を使用し、第2の被着材としてアルミフラットバー(A6063)を使用した。
実施例1と同様にして図1に示す形状の試験片を作製し、接着剤組成物No.4−1〜4−4に対応して試験片No.4−1〜4−4、及び接着剤組成物No.5−1〜5−5に対応して試験片No.5−1〜5−5とした。
試験片No.4−1〜4−4、試験片No.5−1〜5−5について、実施例1と同様にして各試験片の最大せん断応力を測定した。結果を図10、図11に示す。
また断面写真を図16、17に示す。
試験片No.5−1、及び試験片No.5−5に対して実施例2と同様にしてマイクロ波を照射し、30秒毎に温度を測定した。マイクロ波照射時間は15分とした。結果を図12に示す。なお、第1の被着材側を上面にして被着体を設置した。
接着剤組成物を介して2種類の被着材を接合させた被着体にグラスウールを積層させた被処理体にマイクロ波を照射し、接着強度等を測定した。
[接着剤組成物]
平均粒子径0.3μmのセラミックス粒子を10体積%含有させた以外は実施例1と同様にして接着剤組成物No.6−1を作製した。またセラミックス粒子を含まない実施例1の接着剤組成物を接着剤組成物No.6−2とした。
[被着材]
実施例4と同じ第1の被着材、第2の被着材を使用した。
[試験片]
実施例1と同様にして図1に示す形状の試験片を作製し、接着剤組成物No.6−1、6−2に対応して試験片No.6−1、6−2とした。
[引張せん断接着強さ試験(常温接着強度)]
実施例3と同様にして引張せん断接着強さ試験を行って最大せん断応力を測定し、結果を図13に示した。またせん断後の第2の試験片(Al)の接着層側の表面を写真撮影し(図14)、接着剤等の付着状態を調べた。
試験片をグラスウール(日本板硝子社製硝子綿(マイクロガラスZ−SW−19))を用いて試験片の約2割程度厚みとなるように包み込んでグラスウールに被覆された試験片を作製した。マイクロ波照射時間を15分とした以外は、実施例3と同様にして該試験片にマイクロ波を照射し、マイクロ波照射後の試験片の引張せん断接着強さ試験を行って最大せん断応力を測定した。結果を図13に示す。またせん断後の第2の試験片(Al)の接着層側の表面を写真撮影し(図15)、接着剤等の付着状態を調べた。
Claims (10)
- 無機物粒子、及び接着硬化性有機樹脂を含有する、熱解体性に優れた特徴を有する接着剤組成物。
- 前記無機物粒子は、6GHz帯の空胴共振器を用いて室温下で測定した比誘電率εが5〜1000、且つ誘電損率tanδが0.05〜1000である請求項1に記載の接着剤組成物。
- 前記無機物粒子は、炭化ケイ素、炭素、酸化鉄、酸化マンガン、酸化チタン、及び酸化ジルコニウムよりなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1または2に記載の接着剤組成物。
- 前記接着剤組成物は、更に前記接着硬化性有機樹脂の硬化剤を含み、且つ前記接着剤組成物に含まれる前記無機物粒子、前記接着硬化性有機樹脂、及び前記硬化剤の合計体積に対して前記無機物粒子の含有量は、30体積%以下である請求項1〜3のいずれかに記載の接着剤組成物。
- 前記無機物粒子の平均粒子径は、80.0μm以下である請求項1〜4のいずれかに記載の接着剤組成物。
- 前記接着硬化性有機樹脂は熱硬化型、二液反応型、湿気硬化型、及び光硬化型よりなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1〜5のいずれかに記載の接着剤組成物。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の接着剤組成物を介して第1の被着材と第2の被着材とが接合されている被着体。
- 前記被着体を構成する前記第1の被着材、及び前記第2の被着材は、異なる材料である請求項7に記載の被着体。
- 請求項7または8に記載の前記被着体の解体方法であって、
前記被着体にマイクロ波を照射する工程と、前記第1の被着材と前記第2の被着材を分離する工程を含む被着体の解体方法。 - 前記被着体の少なくとも熱伝導率が高い面にマイクロ波透過性を有し、且つ前記被着体よりも熱伝導率が低い無機材を積層させてなる被処理体に、マイクロ波を照射する請求項9に記載の被着体の解体方法。
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