JP2019147226A - クーラント供給装置及びクーランント供給方法およびクーラント射出方向変換装置 - Google Patents
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Abstract
Description
従来のクーラント供給手段である球状ノズルや銅製パイプでは、刃物全体にクーラントを供給することしかできず、優先的にクーラントを供給すべき刃先部分に集中してクーラントを供給できない。
また内径切削時タレットのクーラント射出口との位置関係上、刃物がワークの奥まで入り込むとクーラントがワークの外径側に当たってしまい内径側に入らないことがある(図31参照)。その結果、刃先にクーラントが当たらず刃先の傷みが早くなる。
図31に図示する、CNC旋盤Aに取り付けられた従来の最も一般的なクーラント供給手段Bでは、刃物台111にクーラント射出口112を設ける。
刃物台111にボーリングバースリーブ115が取り付けられる。ボーリングバースリーブ115には、工具であるボーリングバー113が取り付けられる。
同クーラント供給手段Bでは、クーラント射出口112からのクーラント117射出時、構造上、ボーリングバー113がワーク121の奥に入り込むと、刃物台111に設けられたクーラント射出口112から射出されるクーラント117がワーク121のワーク端面122に当たり、刃先114までクーラント117が入り込まない問題点を有する。
更に、刃先114にクーラント117を供給できなくなると刃先114の傷みが早くなる上、切粉の排出にも悪い問題点を有する。
しかし、クーラント射出口112は、刃物等クーラント被射出物の取付け基部の周囲に設けられる。そのため、クーラント被射出物に対して水平に射出しようとしても、角度があるため、クーラント117は刃物等のクーラント被射出物のクーラント射出必要箇所である先端等の手前にある被加工物、ワーク等で遮られ、同刃物等先端には届かない問題点を有した。
その上ホルダー端面よりワーク側に突き出しているため、その分だけ刃物をホルダーから突き出さなければならない。
よってあまり汎用性が高くない。
刃物台に設けられたクーラント射出口から、クーラントを、クーラント被射出必要箇所とは異なるクーラント被射出物の刃物台への取付け部付近に設けた変換箇所に向けて射出し、クーラント射出方向を変換させて、クーラント射出方向をクーラント被射出物のクーラント被射出必要箇所に向けるクーラント供給装置、
からなる。
刃物台に設けられたクーラント射出口から、クーラントを、クーラント被射出必要箇所とは異なるクーラント被射出物の刃物台への取付け部付近に設けた変換箇所に向けて射出し、クーラント射出方向を変換させて、クーラント射出方向をクーラント被射出物のクーラント被射出必要箇所に向けるクーラント供給方法、
からなる。
刃物台に設けられたクーラント被射出物の刃物台への取付け部付近に設けられたクーラント射出方向変換箇所に設置され、クーラント射出口から射出されたクーラントを、射出方向を変換させて、クーラント射出方向をクーラント被射出物のクーラント被射出必要箇所に向けるクーラント射出方向変換装置、
からなる。
ボーリングバー又はドリルに装着可能且つボーリングバー又はドリルの外径の極めて近くからクーラントが射出されるよう樋又は誘導用孔を設けたクーラント供給装置、
からなる。
誘導用孔に整流板もしくは傾斜を設けたもの又は整流板と傾斜両方を兼ね備えたクーラント供給装置、
からなる。
ドリルチャック用アーバーのジャコブステーパー中心部にクーラント射出口を設け、アーバー側面にクーラント注入口を設けたクーラント供給装置、
からなる。
クーラント注入口に直接配管可能としたクーラント供給装置、
からなる。
クーラント注入口に漏斗状のアタッチメント又はボールジョイント付きの漏斗状のアタッチメントを追加したクーラント供給装置、
からなる。
CNC旋盤Aは、タレット01と呼ばれる複数の工具(ボーリングバー13)を取り付ける台を搭載しており、切削する形により工具を自動で交換する機構を有する。タレット01の機構のひとつにクーラント供給機構あるいはクーラント供給手段Bが含まれる。
11は刃物台である。刃物台11は、CNC旋盤Aに取り付けられる。12はクーラント供給手段Bであるクーラント射出口である。クーラント射出口12は、刃物台11の前面に設けられる。刃物台11前面には、ボーリングバースリーブ15が取り付けられる。ボーリングバースリーブ15には、工具であるボーリングバー13が取り付けられる。刃物台11には、取り付けられたボーリングバー13の根本付近に、クーラント射出口12が設けられる。工具であるボーリングバー13がクーラント被射出物である。
21はワーク、17はクーラントである。22は、ワーク21の端面である。14は刃先である。刃先14は、クーラント射出必要箇所である。刃先14は、クーラント被射出物であるボーリングバー13先端に取り付けられる。
ワーク21は、CNC旋盤Aに取り付けられて、刃先14により加工される。クーラント射出口12からクーラント17は、噴出される。
刃物台11に設けられたクーラント供給手段Bであるクーラント射出口12に、クーラント供給手段Bであるエルボ19を取り付け、クーラント供給手段Bであるクーラント誘導用孔18にクーラントが入るよう調整する。クーラント誘導孔18は機械形式やクーラント射出口12の位置に合わせて1か所又は複数設ける。クーラント誘導孔18は、クーラント導入口181とクーラント噴出口182は略直角となるように内部で曲げられる。第4実施例では、クーラント誘導孔18が、変換箇所となる。第4実施例ではボーリングバースリーブ15が、クーラント射出方向変換装置となる。
刃物台11に設けられたクーラント供給手段Bであるクーラント射出口12から射出されたクーラント17がクーラント導入部161から、樋16に入る。樋16内でクーラント17の方向は、略直角方向に噴出方向は変換される。クーラント17は、樋16を伝ってボーリングバー13の根元からボーリングバー13バーに沿って、クーラント被射出必要箇所であるワーク21内ボーリングバー13刃先14に供給される。
第1実施例では、刃先14がクーラント被射出必要箇所である。第1実施例ではボーリングバースリーブ15が、クーラント射出方向変換装置となる。
クーラント供給手段Bであるクーラント誘導用の樋16により、クーラント17の射出方向を、直角に変換しボーリングバー13と水平に射出する。
部品図に図示するように、変換箇所となる樋16の溝の形状は、図5に図示する第2実施例においては、断面V字状からなる。第2実施例、第3実施例ではボーリングバースリーブ15が、クーラント射出方向変換装置となる。
クーラント供給手段Bであるクーラント誘導用の樋16は、クーラント被射出必要箇所とは異なるクーラント被射出物のクーラント射出口12の直近付近に設けられたクーラント射出方向変換箇所に設置し、クーラント射出口12から射出されたクーラント17を、射出方向を変換させて、クーラント射出方向をクーラント被射出物のクーラント被射出必要箇所であるワーク21内のボーリングバー13刃先14に向ける。
クーラント誘導孔18は、クーラント導入口181とクーラント噴出口182は略直角となるように内部で曲げられる。第5実施例では、クーラント誘導孔18が、変換箇所となる。第5実施例ではスリーブ31が、クーラント射出方向変換装置となる。
この第6実施例ではドリルチャック43の芯孔44を利用しドリルチャック43の爪45とチャッキングされたドリル46の隙間47からクーラント17が射出される構造に着目し応用したものである。
クーラント供給手段Bであるクーラント誘導孔18は、クーラント導入口181とクーラント噴出口182は略直角となるように内部で曲げられる。クーラント噴出口182は先端で、ドリルチャック43の芯孔44に嵌合できるように先端は凸状としている。第6実施例では、クーラント誘導孔18が、変換箇所となる。第6実施例ではドリルチャック用ストレートアーバー41とドリルチャック用ストレートアーバー41のジャコブステーパー部42が、クーラント射出方向変換装置となる。
エルボ19およびクーラント誘導用孔18は、クーラント射出口12から射出されたクーラント17を、射出方向を変換させて、ドリルチャック43の芯孔44を通じて、クーラント射出方向をクーラント被射出物のクーラント被射出必要箇所であるドリル46先端部に向ける。
クーラント供給手段Bであるクーラント注入口51とクーラント射出口52は、略直角となるように内部で曲げられる。第7実施例では、クーラント供給手段Bであるクーラント注入口51からクーラント射出口52が、変換箇所となる。第7実施例ではクーラント注入口51とボーリングバースリーブ15が、クーラント射出方向変換装置となる。
クーラント17が射出されるとクーラント射出口12から射出されたクーラント17がクーラント注入口51から入る。クーラント注入口51とクーラント射出口52間でクーラント17の噴出方向は、略直角方向に変換される。クーラント射出口52から、ボーリングバー13に極めて近い位置からボーリングバー13に平行に射出されクーラント被射出必要箇所である刃先14に供給される。第7実施例では、刃先14がクーラント被射出必要箇所である。
刃物台11に設けられたクーラント供給手段Bであるクーラント射出口12から射出されたクーラント17を、クーラント注入口61に注入し、クーラント射出口62から射出する。
クーラント供給手段Bであるクーラント注入口61とクーラント射出口62は、クーラント射出口12と略直角となるように内部で曲げられる。第8実施例では、クーラント供給手段Bであるクーラント注入口61からクーラント射出口62が、変換箇所となる。第8実施例ではクーラント注入口61とボーリングバースリーブ15が、クーラント射出方向変換装置となる。
クーラント誘導孔18は、クーラント導入口181とクーラント噴出口182は略直角となるように内部で曲げられる。第9実施例では、クーラント誘導用孔18が、変換箇所となる。
第8実施例ではホース71とボーリングバースリーブ15が、クーラント射出方向変換装置となる。
クーラント誘導孔18は、クーラント導入口181とクーラント噴出口182は略直角となるように内部で曲げられる。第10実施例では、クーラント誘導孔18が、変換箇所となる。
この形態はエルボ19から射出されたクーラント17の進行方向を短距離で変えることができる。第10実施例ではアタッチメントタイプ81が、クーラント射出方向変換装置となる。
クーラント供給手段Bであるクーラント射出口12からクーラント供給手段Bであるエルボ19を介しクーラント17が射出されると、コレット後端部の逃げ94にクーラント17が進入しコレット95の隙間を通りドリル46にクーラント17がかかる。孔93は略直角となるように内部で曲げられる。
第12実施例では、孔93が、変換箇所となる。第12実施例では、ドリル46先端がクーラント被射出必要箇所である。第12実施例ではコレットチャック91が、クーラント射出方向変換装置となる。
クーラント誘導用孔18は、略直角となるように内部で曲げられる。
第13実施例では、クーラント誘導用孔18が変換箇所となる。第13実施例では、ドリル46先端がクーラント被射出必要箇所である。第10実施例では逆コレットチャック96乃至カバー97が、クーラント射出方向変換装置となる。
そして、特殊な機材を用いず安価且つ刃物台の長さ、ワークの内径深さ、機械年式型式に係わらず使用でき、汎用性が高く、クーラントを根元から刃物に沿わせ確実にワーク内部に到達させることができ、大量のクーラントが刃物に供給出来るため刃物寿命を延ばし且つ切削直後の切粉が急冷され、割れを起こし小さくなり切粉排出効率も上げることができるクーラント供給手段を提供する。
12 クーラント射出口(クーラント供給手段B)
13 ボーリングバー(クーラント被射出物)
14 刃先(クーラント被射出必要箇所)
15 ボーリングバースリーブ
16 樋(変換箇所、クーラント供給手段B)
17 クーラント
18 クーラント誘導孔(変換箇所、クーラント供給手段B)
21 ワーク
22 ワークの端面
B クーラント供給手段
Claims (8)
- 刃物台に設けられたクーラント射出口から、クーラントを、クーラント被射出必要箇所とは異なるクーラント被射出物の刃物台への取付け部付近に設けた変換箇所に向けて射出し、クーラント射出方向を変換させて、クーラント射出方向をクーラント被射出物のクーラント被射出必要箇所に向けるクーラント供給装置。
- 刃物台に設けられたクーラント射出口から、クーラントを、クーラント被射出必要箇所とは異なるクーラント被射出物の刃物台への取付け部付近に設けた変換箇所に向けて射出し、クーラント射出方向を変換させて、クーラント射出方向をクーラント被射出物のクーラント被射出必要箇所に向けるクーラント供給方法。
- 刃物台に設けられたクーラント被射出物の刃物台への取付け部付近に設けられたクーラント射出方向変換箇所に設置され、クーラント射出口から射出されたクーラントを、射出方向を変換させて、クーラント射出方向をクーラント被射出物のクーラント被射出必要箇所に向けるクーラント射出方向変換装置。
- ボーリングバー又はドリルに装着可能且つボーリングバー又はドリルの外径の極めて近くからクーラントが射出されるよう樋又は誘導用孔を設けた、
請求項1又は請求項3いずれか記載のクーラント供給装置。 - 誘導用孔に整流板もしくは傾斜を設けたもの又は整流板と傾斜両方を兼ね備えた、請求項1又は請求項3又は請求項4いずれか記載のクーラント供給装置。
- ドリルチャック用アーバーのジャコブステーパー中心部にクーラント射出口を設け、アーバー側面にクーラント注入口を設けた、請求項1又は請求項3又は請求項4又は請求項5いずれか記載のクーラント供給装置。
- クーラント注入口に直接配管可能とした、請求項1又は請求項3又は請求項4又は請求項5又は請求項6いずれか記載のクーラント供給装置。
- クーラント注入口に漏斗状のアタッチメント又はボールジョイント付きの漏斗状のアタッチメントを追加してなる請求項1又は請求項3又は請求項4又は請求項5又は請求項6又は請求項7いずれか記載のクーラント供給装置。
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