JP2019142728A - CdTe膜を含む積層体、及び該積層体の製造方法 - Google Patents

CdTe膜を含む積層体、及び該積層体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】放射線検出器用の半導体として用いた場合に、画像解像度を改善し得るCdTe膜をSi基板上に備えた積層体を提供する。
【解決手段】Si基板とCdTe膜との積層体であって、
前記CdTe膜のXRDパターンにおいて、(133)のピーク強度I133と、(133)以外の面での最も大きいピーク強度Isecとが、以下の式を充足する、積層体。(式): I133/Isec≧10
【選択図】図6

Description

本発明は、CdTe(テルル化カドミウム)膜を含む積層体、特にSi基板上で成長させた、Si基板とCdTe膜との積層体、及びその製造方法に関する。
CdTeは放射線検出器用の半導体として有用である。現在この用途で実用化されているのは、トラベリングヒータ法で成長されるバルクCdTe結晶である(非特許文献1参照)。しかし、バルクCdTe結晶は大型化が難しく、また、結晶性や電気特性の均一性が十分ではないといわれている。
かかる問題点を解決するために、Si基板やGaAs基板のような大面積基板上に、CdTe厚膜をヘテロエピタキシャル成長により形成する試みが行われている。例えば、(211)Si基板をGaAs片と共にアニールすることにより、その上にMOVPE(Metal-Organic Vapor Phase Epitaxy)法で良質なCdTe層をエピタキシャル成長させることができたという報告がある(非特許文献2、3)。
M. Funaki, T. Ozaki, K. Satoh, R. Ohno, Nuclear Instruments and Methods in Physics Research, A 436 (1999) 120-126 M. Niraula, K. Yasuda, H. Ohnishi, K. Eguchi, H. Takahashi, K. Noda, Y. Agata, J. Crystal Growth 284 (2005) 15-19 K.-C. Kim, H.J. Kim, Suh, Carmody, Sivananthan, J.-S. Kim, J. Electronic Material, 39 (2010) 863-867
非特許文献2によると、良質なCdTe層をエピタキシャル成長できたということではあるが、本発明者らが検討したところ、CdTeの放射線検出用の半導体としての性能が不十分である可能性を見出した。即ち、(211)Si基板上にエピタキシャル成長させたCdTeはXRDパターンにおいて(211)ピークを有する場合があり、このようなCdTe膜は、後述する比較例1で示すように、表面平滑性に改善の余地を有することが判明した。また、非特許文献3によると、GaAs膜を形成した(211)Si基板上に、(133)CdTeをエピタキシャル成長させているが、やはり表面平滑性に改善の余地があった。このような表面を有するCdTeである場合には、γ線の入射面が不均一、及びドープ元素が表面において不均一、となり、ひいては、面内均一に電子を出力することができなくなり、放射線検出器用の半導体として用いた場合に、CTやMRIなどで得られる画像解像度が不十分となることが懸念される。
本発明は、上記本発明者らが見出した課題を解決するものであり、放射線検出器用の半導体として用いた場合に画像解像度を改善し得る、Si基板とCdTe膜との積層体を提供する。
本発明者らは、上記課題を解決すべく検討を進め、XRDパターンにおいて特定のピーク強度を有するCdTe膜をSi基板上に形成することで、表面平滑性が高いCdTe膜が得られることを見出し、本発明を完成させた。
本発明の実施形態には以下が含まれる。
[1]Si基板とCdTe膜との積層体であって、
Si基板とCdTe膜の間にAs膜を有さず、
前記CdTe膜のXRDパターンにおいて、(133)のピーク強度I133と、(133)以外の面での最も大きいピーク強度Isecとが、以下の式を充足する、積層体。(式): I133/Isec≧10
[2]Si基板とCdTe膜との積層体であって、
前記CdTe膜は、共焦点顕微鏡で測定される表面の50μm×60μmの範囲における表面粗さRaの標準偏差が400nm以下である箇所を含む、積層体。
[3]Si基板とCdTe膜との積層体であって、
前記CdTe膜は、XRDパターンにおいて、(133)のピーク強度をI133と、(133)以外の面で最も大きいピーク強度をIsecとが、以下の式を充足し、且つ共焦点顕微鏡で測定される表面の50μm×60μmの範囲における表面粗さRaの標準偏差が400nm以下である箇所を含む、積層体。
(式): I133/Isec≧10
[4]前記Si基板が、(211)を主面とするSi基板である、[1]〜[3]のいずれかに記載の積層体。
[5]Si基板を準備するステップ、及び
単体Cdと単体Te又は有機Te化合物とをそれぞれCd源およびTe源に用いて、該Si基板の表面上にCdTeを気相から堆積させる成長ステップ、を有し
前記成長ステップにおいて、Cd源の供給量が430μmol/min以下である、Si基板とCdTe膜との積層体の製造方法。
本発明により、Si基板上に、表面平滑性が改善されたCdTe膜を有する積層体を提供することができ、表面平滑性が改善されることで、放射線検出器用の半導体として用いた場合に、γ線の入射面が均一となり、且つドープ元素が表面において均一となる。そのため、CTやMRIなどで得られる画像解像度が向上し得る。
図1は、気相堆積装置の模式図を示す。 図2は、気相堆積装置の模式図を示す。 図3は、気相堆積装置の模式図を示す。 図4は、気相堆積装置の模式図を示す。 図5は、CdTe膜の(133)、(111)、(211)、(255)の面方位の関係を表す模式図を示す。 図6は、比較例1、実施例1及び2のCdTe膜の鳥瞰SEM像、表面SEM像及び断面SEM像を示す(図面代用写真)。 図7は、実施例1及び2のCdTe膜の鳥瞰SEM像を示す(図面代用写真)。 図8は、比較例1のCdTe膜のXRDによる2θ/θスペクトルパターンを示す。 図9は、実施例1のCdTe膜のXRDによる2θ/θスペクトルパターンを示す。 図10は、実施例2のCdTe膜のXRDによる2θ/θスペクトルパターンを示す。
1.CdTe膜
本発明の実施形態にかかる積層体は、Si基板とCdTe膜との積層体である。積層体
は、Si基板とCdTe膜のみからなる積層体であってよく、別の層を含んでもよい。別の層としては、半導体デバイスを構成する層として許容されるものであれば特段制限されないが、一形態では、Si基板とCdTe膜との間にAs膜を有さない。なお、As膜とはAsを含む膜を意味し、As単体膜やGaAs膜などがあげられる。
CdTe膜は、XRDによる2θ/θスペクトルパターンにおいて、(133)のピーク強度I133と、(133)以外の面での最も大きいピーク強度Isecとが、以下の式を充足する。
(式): I133/Isec≧10
(133)のピークは、XRDパターンにおいて2θ=62°付近に存在するピークである。本実施形態のCdTe膜は高い(133)ピーク強度を有し、(133)以外の面での最も大きいピーク強度よりも10倍以上のピーク強度を有する。即ち、上記式I133/Isecの値は10以上であり、好ましくは20以上、より好ましくは50以上、更に好ましくは100以上であり、上限は特に限定されないが、通常100,000以下である。
本実施形態では、CdTe膜のXRDパターンは、CuKαを線源として用いたX線回折法により、2θ/ωスキャンから得られる。
このように、(133)ピーク強度が特異的に高いCdTe膜は、表面平滑性が劇的に改善される。そのため、放射線検出器用の半導体として用いた場合に、γ線の入射面が均一となり、且つドープ元素が表面において均一となる。そのため、面内均一に電子を出力することが可能となり、CTやMRIなどで得られる画像解像度が向上し得る。
なお、CdTe(211)面とCdTe(133)面は、CdTe(111)面に対して対称の関係にある。このため、CdTe(211)面とCdTe(133)面は互いに双晶の関係にあり、厳密に言えば、CdTe(133)面は、(111)面方向にマイナス2.53°傾いたCdTe(255)面ということが出来る(図5参照)。すなわち本発明では、CdTe(255)面もCdTe(133)面に含まれる。
本実施形態のCdTe膜の表面は、共焦点顕微鏡で測定される領域、具体的には50μm×60μmの範囲において、表面粗さRaの標準偏差(二乗平均平方根粗さRq、またはRSM)が400nm以下である箇所を含む。好ましくは350nm以下であり、より好ましくは300nm以下であり、下限は特段限定されないが、通常50nm以上であり、100nm以上であってよく、150nm以上であってよく、200nm以上であってよい。表面粗さRaの標準偏差が400nm以下である箇所は、CdTe膜表面の一部に存在すればよく、全面であってよい。
本実施形態に係る(133)ピーク強度が特異的に高い強度を有するCdTe膜、すなわち表面平滑性が改善されたCdTe膜は、例えば、Si基板上、好ましくは(211)を主面とするSi基板上に成長させること、単体Cdと単体Te又は有機Te化合物とを原料に用いてCdTeを気相から堆積させること、該気相からの堆積においてCd源の供給量を430μmol/min以下とすること、などの方法を採用することで製造し得る。
本実施形態のCdTe膜の膜厚は特段限定されないが、通常0.1μm以上、好ましくは1μm以上、より好ましくは5μm以上、更に好ましくは10μm以上であり、上限は特に限定されないが、通常100cm以下、好ましくは50cm以下、より好ましくは10cm以下である。
膜厚の測定方法は既知の方法が用いられる。例えば分光エリプソメトリー法、断面SEM像測定等があげられる。
本実施形態のCdTe膜は、ドーパントがドープされていてもよい。一般的にアンドープのCdTe膜はP型のキャリア型を示すが、III族又はVII族の元素をドープすることで、N型のキャリア型を有するCdTe膜が得られる。VII族の元素としてはF、Cl、Br、I等のハロゲン元素があげられるが、原料前駆体の取扱い易さの点においてBr又はIが好ましい。
ドーピング元素の含有量は特に限定されないが、通常1×1014cm−3以上であり、好ましくは5×1014cm−3以上であり、また通常1×1020cm−3以下であり、好ましくは1×1019cm−3以下である。
ドーピング元素の含有量の分析方法は特に限定されないが、2次イオン質量分析法が一般的に用いられる。
本実施形態のCdTe膜は、結晶性の指標となるFWHWが、通常1000arcsec以下、より好ましくは900arcsec以下、更に好ましくは800arcsec以下であり、下限は制限されないが、通常0より大きい。
結晶性を示すFWHMの大小は、ωスキャンを行うことで得られるX線ロッキングカーブの半値幅をFWHMと定義しているために、小さければ小さいほど結晶性は良好なことを示す。
本実施形態のCdTe膜は、厚みを有する結晶性の膜であり、CdTe結晶を含む。また、CdTe膜はCdTe基板として用いられ得る。
CdTe膜を構成するCdTe結晶は、単結晶であってよく、多結晶(ポリ)であってよいが、結晶性の観点からは単結晶であることが好ましい。
2.積層体
本実施形態に係る積層体は、上記説明したCdTe膜をSi基板上に備える。積層体の製造方法は特に限定されないが、典型的には後述するCdTe膜の製造方法において、Si基板を用いることで、積層体を得ることができる。Si基板の厚さは特段限定されず、その上にCdTe膜を形成できればよい。Si基板の主面も特に限定されないが、表面平滑性に優れたCdTe膜の製造容易性から、(211)を主面とするSi基板であることが好ましい。
3.CdTe膜の製造方法
上記説明したCdTe膜を製造する方法は特段限定されるものではないが、以下の方法が好ましく例示される。即ち、本発明の別の実施形態は、Si基板を準備するステップ、及び単体Cdと単体Te又は有機Te化合物とをそれぞれCd源およびTe源に用いて、該Si基板の表面上にCdTeを気相から堆積させる成長ステップ、を有し前記成長ステップにおいて、Cd源の供給量が430μmol/min以下である、CdTe膜の製造方法であり得る。以下、CdTe膜を製造する方法を詳細に説明する。
CdTe膜を製造するために準備する基板は典型的にはSi基板である。その他サファイア基板やCdTe基板であってよいが、表面平滑性が高いCdTe膜を製造するためにはSi基板が好ましい。Si基板の主面は特に限定されず、{111}面、{100}面、{211}面を用いることが可能であり、{211}面が好ましく、(211)であることがより好ましい。Si基板は、単結晶であることが好ましい。なお主面とは、基板のうち最も広い面積を有する面をいう。
準備した単結晶Si基板は、後述する成長ステップの前に、還元性ガス又は不活性ガス中でベークしてもよい。
準備するSi基板は表面酸化膜を有し得る。ここでいう表面酸化膜は、当該Si基板に由来するケイ素が、該基板の外部から供給された酸素と反応して形成された、あらゆる酸化ケイ素膜を含む。
準備するSi基板が有し得る表面酸化膜は、非意図的に形成された酸化膜と意図的に形成された酸化膜のいずれでもあり得るし、どのようにして形成された酸化膜であっても、また、どのような条件下で形成された酸化膜であってもよい。
Si基板が有し得る表面酸化膜の一例は、自然酸化膜(非意図的に形成された酸化膜)である。一般には、空気中で室温下形成される酸化膜、RCA洗浄のような化学洗浄に伴い形成される酸化膜、超純水によるSiウエハの洗浄過程で形成される酸化膜等が、自然酸化膜に分類される。
Si基板が有し得る表面酸化膜の他の一例は、熱酸化膜、熱硝酸溶液などの酸化剤による処理で形成された酸化膜等、意図的な酸化処理により形成された酸化膜である。Si基板の表面クリーニング法として知られる石坂−白木法で形成される化学酸化膜も、ここに分類することができる。石坂−白木法の詳細は、A. Ishizaka, et al, “Low Temperature Surface Cleaning of Silicon and Its Application to Silicon MBE”, J. Electrochem. Soc., Vol. 133, pp 666-671 (1986)を参照されたい。
Si基板が有し得る表面酸化膜は、非意図的な酸化により生じた酸化ケイ素からなる部分と、意図的な酸化処理で形成された酸化ケイ素からなる部分とを含むものであり得る。
更に、Si基板は、上述の表面酸化膜に代えて、あるいは上述の表面酸化膜に加えて、酸化ケイ素、窒化ケイ素または酸窒化ケイ素からなる堆積膜が表面に形成されたものであってもよい。
準備したSi基板を、還元性ガス又は不活性ガス、好ましくはHを含むベーキングガス流中でベークし、その表面を清浄化することによって、後の成長ステップにおいてCdTe結晶をエピタキシャル成長させ易くなり、好ましい。
ベーキングガスは、還元性ガス又は不活性ガスが好ましい。還元性ガスとしてはHがより好ましいが、限定されるものではなく、N、希ガス(He、Ne、Ar等)等の不活性ガスを含有してもよい。ベーキングガス中のHガスの割合としては、通常50体積%以上、より好ましくは60体積%以上、更に好ましくは70体積%以上である。
また、Si基板の表面の清浄化が困難とならない限りで、ベーキングガスがHと不活性ガスだけでなく他のガスを含有することも許容される。ベーキング雰囲気中にGaあるいはAsが存在する必要はない。
Si基板の表面上に他の成分を堆積させることなく行われることが不純物による結晶のキャリアタイプ、およびキャリア濃度制御がしやすくなる点から好ましい。具体的には、GaやAs等の元素を含む成分を含まない雰囲気で、ベーキングするといった形態が挙げられる。
また、ベーキングガスにより、Si基板の表面を清浄化することが好ましい。本明細書でいう清浄化とは、基板表面のCdTe結晶の堆積において不要な成分を除去することをいい、例えばSi基板の表面に存在し得る表面酸化膜を除去することが挙げられる。ベーキングガスにより、Si基板の表面を十分に清浄化することにより、CdTe結晶を堆積することが容易となる。
Si基板が表面酸化膜を有する場合には、これを除去することが好ましいことから、その厚さに応じてベーキング温度およびベーキング時間を設定する。
ベーキング中のSi基板の温度であるベーキング温度は、通常500℃以上、好ましく
は700℃以上、より好ましくは800℃以上、更に好ましくは850℃以上、特に好ましくは900℃以上、最も好ましくは950℃以上であり、Siの融点未満とする。ベーキング温度が高い程、表面の清浄化に必要な時間は短くなるが、ベーキング容器の熱劣化も速くなることに注意が必要である。
また、ベーキング時間は、通常1分以上、好ましくは5分以上、より好ましくは10分以上、更に好ましくは15分以上、特に好ましくは20分以上である。
Si基板が有する表面酸化膜の少なくとも一部は、上述のベーキングの前に、湿式または乾式の化学エッチングで除去してもよい。湿式法で用い得るエッチング溶液としては、HF水溶液(フッ化水素酸)や、NHF(フッ化アンモニウム)を含む水溶液が好ましく例示される。
CdTe膜の原料としては、Cd元素及びTe元素をリアクターに供給できるものであれば特に制限されない。
Cd源としては、単体Cdや有機Cd化合物を用いることができ、好ましくは単体Cd(金属Cd)、ジメチルカドミウム[(CHCd]、ジエチルカドミウム[(CCd]、ジイソプロピルカドミウム[(CHCH−Cd−CH(CH]、ジターシャリーブチルカドミウム[(CHC−Cd−C(CH]およびジイソプロピルジカドミウム[(CHCH−Cd−Te−CH(CH]が挙げられる。このうち、金属Cdが、温度400℃以上で気相成長法に求められる十分な原料分圧を持ち、コストの点で好ましい。
Te源としては、単体Te、有機Te化合物を用いることができ、好ましくは単体Te(金属Te)、ジメチルテルル[(CHTe]、ジエチルテルル[(CTe]、ジイソプロピルテルル[(CHCH−Te−CH(CH]、ジターシャリーブチルテルル[(CHC−Te−C(CH]およびジイソプロピルジテルル[(CHCH−Te−Te−CH(CH]が挙げられる。有機Te化合物に関しては、ある特定の温度における蒸気圧は化合物により異なり、目的とするTe分圧に応じて有機Te化合物が選ばれる。有機Te化合物と比較して、金属Teは蒸気圧が非常に低く、十分な原料分圧を得ることは困難である。
基板上にCdTe膜をエピタキシャル成長させる方法を実施するうえで、特に好ましく用いることのできる気相堆積装置の一例を、図1に模式的に示す。
図1を参照すると、気相堆積装置100は、ホットウォール型のリアクター111と、基板を支持するために該リアクター内に配置されたサセプタ112と、該サセプタによって支持される基板を加熱するために該リアクターの外部に配置された第一ヒーター113と、該リアクター内に配置されたCdリザーバー114と、該Cdリザーバーに収容される金属Cdを加熱するために該リアクターの外部に配置された第二ヒーター115と、配管を介して該リアクター内に供給される有機Te化合物を気化させるために該リアクターの外部に配置されたバブラー120と、を備えている。
リアクター111は石英管チャンバーであり得るが、限定はされない。サセプタ112は、例えば石英、SiC(炭化珪素)等で形成され得る。
第一ヒーター113は、サセプタ112が配置されたゾーンを環状に取り囲んでいる。
Cdリザーバー114は、例えば石英で形成されており、溶融した金属Cdを収容することが可能である。金属Cdは換言すれば単体Cdである。
第二ヒーター115は、Cdリザーバー114が配置されたゾーンを環状に取り囲んでいる。
リアクター111には、他端が第一キャリアガス供給源(図示せず)に接続された第一キャリアガス供給管116の一端が接続されている。Cdリザーバーに収容される金属Cdから生じる単体Cd蒸気を輸送するための第一キャリアガスが、該第一キャリアガス供給管116を通してリアクター111内に供給される。
リアクター111の外部には、有機Te化合物を気化させるためのバブラー120が配置されている。バブラー120で気化された有機Te化合物は、第二キャリアガス源(図示せず)から該バブラーに供給される第二キャリアガス(以下、バブリングガスと称する場合がある。)と共に、Te源供給管117を通じてリアクター111内に輸送される。
Te源供給管117の途中には、他端が第三キャリアガス源(図示せず)に接続された第三キャリアガス供給管121の一端が接続されており、リアクター111に供給される有機Te化合物蒸気を第三キャリアガスによって希釈できるようになっている。
リアクター111には、更に、他端がバリアガス源(図示せず)に接続されたバリアガス供給管118の一端が接続されている。リアクター111内において、Te源供給管117とバリアガス共有管118とは、前者を内管、後者を外管とする二重管を構成しており、内管から放出されるTe源含有ガス流が、外管から放出されるバリアガス流により包囲されるようになっている。
リアクター111には、更に、排気口119が設けられている。排気口119は通常、スクラバーに接続される。
図1に示す気相堆積装置の変形例を図2〜4に例示する。図2〜4では、図1に示す構成と対応する構成に同じ符号を付与している。
図2に示す気相堆積装置は、サセプタ112が基板を装置の底面に対して垂直に支持するように構成されている。
図3に示す気相堆積装置では、リアクター111が縦型で、ガス流は該リアクター内を上方から下方に向かうようになっている。
また、CdTe膜の製造方法は、図4に示す構成を備える気相堆積装置を用いて実施することもできる。
図4を参照すると、気相堆積装置200は、ホットウォール型のリアクター211と、基板を支持するために該リアクター内に配置されたサセプタ212と、該サセプタによって支持される基板を加熱するために該リアクターの外部に配置された第一ヒーター213と、配管を介して該リアクター内に供給される有機Te化合物を気化させるために該リアクターの外部に配置されたバブラー220とを備えている。
Cdリザーバー231はチャンバー型となっており、該Cdリザーバーに収容される金属Cdは、該Cdリザーバーの外部に配置された第二ヒーター232によって加熱される。
Cdリザーバー231内で生じる単体Cd蒸気は、第一キャリアガス源(図示せず)からキャリアガス供給管234を通して該Cdリザーバーに供給される第一キャリアガスと共に、Cd源供給管233を通してリアクター211内に輸送される。
その他、図1〜4にそれぞれ示す気相堆積装置において、サセプタを回転させる機構は任意に設けることができる。
また、他の元素をドーピングする場合は、例えばバリアガス供給管118などから導入することができる。
Si基板上でのCdTe膜のエピタキシャル成長方法は、単体Cd又は有機Cd化合物と、単体Te又は有機Te化合物とをそれぞれCd源およびTe源に用いて、該Si基板の表面上にCdTe結晶を気相から堆積させる成長ステップ、を有する。
成長ステップでは、単体Cd又は有機Cd化合物と、単体Te又は有機Te化合物とをそれぞれCd源およびTe源に用いて、準備したSi基板上にCdTe結晶を気相から堆積させる。
具体的には、Si基板を内部に設置したリアクター内に、単体Cd蒸気又は有機Cd化合物蒸気と、単体Te蒸気又は有機Te化合物蒸気とを供給する。Si基板は、堆積するCdTeの結晶化に必要な最低温度よりも高い温度に加熱する。該Si基板の表面がベークによって清浄化されているとき、該表面上においてCdTe結晶のエピタキシャル成長が起こり易くなる。
特に好ましい例では、成長ステップにおいて、CdTe結晶の二次元成長が生じる。二次元成長とは、結晶が基板表面を切れ目なく覆う層を形成するように成長する成長モードのことをいう。
二次元成長により形成されるCdTe結晶層における層厚の面内変動は、中央値に対して好ましくは±50%である。
CdTe結晶の二次元成長は、例えば、堆積温度の最適化により実現することができる。
CdTe結晶の堆積温度は特に限定されないが、通常570℃以上、より好ましくは600℃以上であり、通常730℃以下、より好ましくは720℃以下である。
CdTe結晶の成長時間は所望の膜厚により適宜設定することが可能であり、特に限定されないが、通常15分以上、より好ましくは30分以上であり、通常100時間以下、より好ましくは50時間以下である。
成長ステップにおける、Cd源の供給量及びTe源の供給量や分圧は特段限定されないが、Cd源の供給量は通常50μmol/min以上であり、好ましくは100μmol/min以上であり、また通常430μmol/min以下であり、好ましくは400μmol/min以下であり、より好ましくは350μmol/min以下であり、さらに好ましくは300μmol/min以下であり、特に好ましくは250μmol/min以下である。Te源の供給量は通常1μmol/min以上であり、好ましくは2μmol/min以上であり、また通常100μmol/min以下であり、好ましくは80μmol以下である。
特にCd源の供給量を430μmol/min以下にすることで、表面平滑性が改善されたCdTe膜を製造し得る。
Cd源の分圧は通常1.8×10−4atm以上であり、好ましくは3.8×10−4atm以上であり、また通常1.1×10−2atm以下であり、好ましくは7.5×10−3atm以下である。また、Te源の分圧は通常5×10−6atm以上であり、好ましくは1×10−5atm以上であり、また通常5.0×10−5atm以下であり、好ましくは4.0×10−5atm以下である。
成長ステップにおけるキャリアガスは、特に限定されず任意の組成のガスを用いることができるが、ベーキングガスと同様のものを用いてもよい。
また、CdTe膜に他の元素をドーピングするには、成長ステップにおいて、リアクター内に、ドーピングしたい元素を含む分子を蒸気の状態で供給すればよい。
また、成長ステップにおけるリアクター内の圧力は、特に制限されないが、通常0.4atm以上、好ましくは0.6atm以上、より好ましくは0.8atm以上である。
また、成長ステップにおける結晶の成長速度は、通常1μm/h以上であり、好ましくは3μm/h以上であり、また通常25μm/h以下であり、好ましくは20μm/h以下である。
4.好ましい実施形態
ここでは、図1に示す気相堆積装置100を用いて、(211)Si基板上にCdTe結晶をエピタキシャル成長させる例について説明する。
<基板の準備およびリアクター内への設置>
表面酸化膜を有する(211)Si基板を準備する。表面酸化膜は自然酸化膜であってもよいし、石坂−白木法で用いられる手順により形成された化学酸化膜であってもよい。
次いで、準備した(211)Si基板をサセプタ112上にセットしたうえで、そのサセプタをリアクター111内の、第一ヒーター113によって環状に取り囲まれたゾーンに置く。
Cdリザーバーへの金属Cdの投入は、Si基板をリアクター内に設置する前に済ませておく。
<基板のベーキング>
リアクター111内にSi基板を設置した後、該リアクター内にHを含むベーキングガスを供給する。
気相堆積装置100にベーキングガス用の配管を設ける必要はなく、第一キャリアガス、第三キャリアガスおよび/またはバリアガスを供給するための配管を利用して、ベーキングガスをリアクター111内に供給することができる。第一キャリアガス、第三キャリアガスおよび/またはバリアガスの組成と、ベーキングガスの組成とを、同じとすることもできる。
ベーキングガスの供給開始以降は、排気口119に接続した外部の排気手段、例えばファンを用いて、リアクター111内の圧力を例えば0.8〜1.0atmの範囲内に制御する。
リアクター内がベーキングガスで置換された後、第一ヒーター113による基板の加熱を開始する。
ベーキング温度は、好ましくは900℃以上、より好ましくは1000℃以上である。リアクター111が石英管チャンバーである場合、ベーキング温度は1300℃以下とすることが好ましい。ベーキング温度は1100℃以下でも目的を達成することが可能である。
(211)Si基板が有する表面酸化膜の厚さにもよるが、ベーキング時間は好ましくは30分以上である。
<CdTe結晶の堆積>
ベーキング後、第一ヒーター113の出力を下げて、(211)Si基板の温度を所定の堆積温度まで下げる。ベーキングガスは、基板温度を降下させている間も流し続ける。基板をリアクター111から取り出す必要はなく、CdTe結晶の堆積開始までの間、基板表面はベーキングにより清浄化されたままの状態に保たれる。基板をリアクターから取り出す必要がないことは、プロセスを簡略化できるという点でも好都合である。
基板温度の制御と同時に、第二ヒーター115によってCdリザーバー114内の金属Cdを融点より高い所定温度まで加熱し、融解させる。
金属Cdの温度は、基板温度より低く設定することが好ましく、より好ましくは金属Cdと基板の温度差を100℃以上とする。そうすることによって、基板上に金属Cdが堆
積することを防止できる。
基板および金属Cdの温度がそれぞれ所定値に達したら、第一キャリアガス、第三キャリアガスおよびバリアガスの組成および流量を各々所定の組成および値に設定するとともに、第二キャリアガスの供給を開始する。
第一キャリアガス、第二キャリアガス、第三キャリアガスおよびバリアガスの組成は、それぞれ100%Hであることが好ましいが、限定はされない。各ガスは、CdTe結晶のエピタキシャル成長が阻害されない限りで、H以外のガスを含んでもよい。H以外のガスの一例は不活性ガス、すなわちNまたは希ガス(He、Ne、Ar等)であるが、限定はされない。
第二キャリアガスの供給を開始すると、バブラー120で発生する有機Te化合物蒸気がTe源供給管117を通してリアクター111内に輸送される。リアクター111内に運ばれた有機Te化合物蒸気は、第一ヒーター113による加熱を受けて分解するとともに、金属Cdの気化により生じた単体Cd蒸気と反応してCdTe結晶を生じる。生成したCdTe結晶の少なくとも一部が、(211)Si基板上に堆積する。この際の堆積温度は570℃以上であってよく、600℃以上であってよい。
堆積条件が適切に設定されたとき、(211)Si基板上ではCdTe結晶がエピタキシャル成長する。好ましい例では、CdTe結晶の二次元成長が起こる。
<用途>
一例として、本実施形態において、Si基板上に堆積したCdTe膜は、Si基板と結合したままの積層体の状態で用いて、放射線検出器や太陽電池のような半導体デバイスを構成することができる。
図1に示す気相堆積装置と同じ基本構成を備える気相堆積装置を用いて、{211}Si基板上へのCdTe堆積を試みた。有機Te化合物にはジイソプロピルテルル(DiPTe)を用いた。気相堆積装置のリアクターは、石英を用いて作製した。リアクターの排気口は、排気ファンを備えたスクラバーに接続した。
(比較例1)
市販の(211)Si基板に対し、石坂−白木法で用いられる手順に則って化学酸化処理を施した。該化学酸化処理をした(211)Si基板を気相堆積装置のリアクター内にセットし、次いで、キャリアガス用の配管およびバリアガス用の配管を通してリアクター内にHを導入した。流量は4460sccmとした。
リアクター内がHで置換された後、ベーキング温度1000℃、ベーキング時間30分の条件で、該基板をベークした。リアクター内の全圧は1atmとした(以後のステップにおいても同様とした)。
ベーキング後、リアクター内にHを流したままヒーター出力を制御して、基板温度を所定の堆積温度まで低下させた。同時に、リアクター内に設置したリザーバー内の金属Cdを、融点より高い455℃となるように加熱した。
基板と金属Cdがそれぞれ目標温度に達したところで、リアクター内に流すキャリアガスおよびバリアガスの流量を所定値に調整した。バブラーへのキャリアガス(バブリングガス)の供給は、このタイミングで開始した。バブリング温度は29℃とした。
堆積温度は、600℃とした。
リアクター内に供給するキャリアガスおよびバリアガスには全てHを用い、その総流量は7980sccmに設定した。
リアクター内のDiPTeの供給量は25μmol/min、Cd供給量は454μmol/minに設定した。
DiPTe供給量は、常法に従い、バブラー内圧力が800Torr(微加圧状態)であるとの仮定の下、バブリング温度におけるDiPTeの蒸気圧とバブリングガスの流量とから算出した。
Cd供給量は、455℃におけるCdの蒸気圧と、Cd蒸気を輸送するために供給したキャリアガスの流量とから算出した。
1時間の堆積後、バブラーへのバブリングガスの供給を停止することで、リアクター内へのDiPTeの供給を停止するとともに、リアクターの加熱を停止した。
リアクター内の温度が室温に下がった後、CdTe結晶を堆積した(211)Si基板をリアクターから取り出し、該基板上に堆積したCdTe膜を得た。
比較例1で得たCdTe膜の鳥瞰SEM,表面SEM、断面SEM画像を図6に、成長条件、I133/Isec及びRMS(表面粗さRaの標準偏差)を表1に示す。図8にCdTe膜のXRDにより2θ/θスペクトルパターンを示す。このスペクトルにおいて、Isecは2θ=72°付近(±1°)に観察される(422)面からの反射ピークである。なお、XRD及びRMSの測定方法を以下に示す。
・I133およびIsecの測定方法
XRDにより2θ/θスペクトルパターンを取得する。測定に用いるX線の線源は、CuKαを用いることができる。2θの範囲は20度から80度に設定した。得られたスペクトルにおいて2θ=62°付近(±1°)がI133、I133以外で最も大きいピークがIsecになる。
・RMSの測定方法
RMSは共焦点顕微鏡により測定した。測定範囲は50μm×60μm、レンズ倍率は5000倍、z方向の間隔は0.05nmで行った。測定した三次元像から50μm×60μmの範囲のRMSを算出した。
(実施例1)
堆積温度を612℃とし、リアクター内のDiPTeの供給量を12μmol/min、Cd供給量を227μmol/minにした以外は、比較例1と同様にして、CdTe結晶を堆積した(211)Si基板を得た。
(実施例2)
リアクター内のDiPTeの供給量を6μmol/min、Cd供給量を114μmol/minにした以外は、比較例1と同様にして、CdTe結晶を堆積した(211)Si基板を得た。
実施例1および2の鳥瞰SEM,表面SEM、断面SEM画像を図6に、鳥瞰SEM画像を図7に、成長条件、I133/Isec及びRMSを表1に示す。CdTe膜のXRDにより2θ/θスペクトルパターンを図9と図10にそれぞれ示す。
Figure 2019142728
上記結果から、I133/Isecが10以上であるCdTe膜は、RMS値が小さくなり表面平滑性が劇的に改善されることが分かった。そのため、放射線検出器用の半導体として用いた場合に、γ線の入射面が均一となり、且つドープ元素が表面において均一となる。従って、面内均一に電子を出力することが可能となり、CTやMRIなどで得られる画像解像度が向上し得るCdTe膜が得られることが分かった。
100、200 気相堆積装置
111、211 リアクター
112、212 サセプタ
113、213 第一ヒーター
114、231 Cdリザーバー
115、232 第二ヒーター
116 第一キャリアガス供給管
117、217 Te源ガス供給管
118、218 バリアガス供給管
119、219 排気口
120、220 バブラー
121、221 第三キャリアガス供給管
233 Cd源供給管
234 キャリアガス供給管

Claims (5)

  1. Si基板とCdTe膜との積層体であって、
    Si基板とCdTe膜の間にAs膜を有さず、
    前記CdTe膜のXRDパターンにおいて、(133)のピーク強度I133と、(133)以外の面での最も大きいピーク強度Isecとが、以下の式を充足する、積層体。(式): I133/Isec≧10
  2. Si基板とCdTe膜との積層体であって、
    前記CdTe膜は、共焦点顕微鏡で測定される表面の50μm×60μmの範囲における表面粗さRaの標準偏差が400nm以下である箇所を含む、積層体。
  3. Si基板とCdTe膜との積層体であって、
    前記CdTe膜は、XRDパターンにおいて、(133)のピーク強度をI133と、(133)以外の面で最も大きいピーク強度をIsecとが、以下の式を充足し、且つ共焦点顕微鏡で測定される表面の50μm×60μmの範囲における表面粗さRaの標準偏差が400nm以下である箇所を含む、積層体。
    (式): I133/Isec≧10
  4. 前記Si基板が、(211)を主面とするSi基板である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の積層体。
  5. Si基板を準備するステップ、及び
    単体Cdと単体Te又は有機Te化合物とをそれぞれCd源およびTe源に用いて、該Si基板の表面上にCdTeを気相から堆積させる成長ステップ、を有し
    前記成長ステップにおいて、Cd源の供給量が430μmol/min以下である、Si基板とCdTe膜との積層体の製造方法。
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