JP2019140761A - 回転電機および軸受構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転電機において軸受の電気的な絶縁を簡単な構造で実現する。【解決手段】回転電機は、ロータシャフト11と回転子鉄心とを有する回転子と、固定子と、静止固定されてロータシャフト11を回転子鉄心を挟んだ両側で回転可能に支持する2つの軸受構造100とを備える。2つの軸受構造100のそれぞれは、ロータシャフト11の径方向外側に配されロータシャフト11と摺動可能に接してロータシャフト11からの反力を受ける軸受本体110と、軸受本体110の径方向外側に設けられて軸受本体110を支持するハウジング120と、ハウジング120の内面に取り付けられハウジング120の軸受本体110と対向する部分を覆う面状部131と、面状部131から径方向外側に突出し周方向に延びる突出部132とを有する絶縁部材130とを具備する。ハウジング120には、突出部132と嵌合する受け溝が形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、回転電機およびその軸受構造に関する。
回転機械の代表的な例としての回転電機は、回転子と固定子を有する。回転子は、軸方向に延びて両端を軸受により回転可能に支持されたロータシャフトと、その径方向外側に取り付けられた回転子鉄心を有する。固定子は、回転子鉄心の径方向外側に設けられた固定子鉄心と、その径方向内側部分を軸方向に貫通する固定子巻線を有する固定子とを備える。
回転子鉄心および固定子は、通常、フレーム内に収納される。フレームの回転中心軸方向の両側は、軸受ブラケットにより閉止している。軸受はそれぞれ、軸受ブラケットにより支持されている。
軸受には、大別して、すべり軸受ところがり軸受とがある。一般に、高速で回転する回転電機に使用する場合は、すべり軸受が有利であり、回転電機の多くは、すべり軸受を使用している。
PWM(Pulse Width Modulation)により誘導電動機を運転すると、中性点電圧はゼロとならずコモンモード電圧が残る。この結果、ロータシャフトと大地間に電位差が生じる。
また、発電機の軸電圧は、固定子鉄心の磁気抵抗の不均一による軸の交鎖磁束の不平衡、静電荷の蓄積による静電作用、回転子巻線の接地による軸と軸受間の電位の発生等によるものである。
このような軸電圧が発生している状態では、軸受の油膜が切れると、ロータシャフトと軸受を含む経路で軸電流が流れる。この際、軸と軸受間にアークが流れ、軸受の回転部と静止部の金属に溶融現象を起こす。この溶融現象は、すべり軸受では、メタル部にピッチング(Pitting)を、軸にスコーリング(Scoring)と呼ばれるひっかき傷を生ずる。また、ころがり軸受では、リッジマーク(Ridgemark)として現れる。
また、軸電流が発生した場合、軸受が過熱して焼損に至ることも懸念される。あるいは、ロータシャフトと軸受の接触面の腐食の問題、異音の発生の問題などもある。
このための対策として、すべり軸受かころがり軸受かを問わず、軸受とその取り付け台との間に絶縁物を挿入し、軸電流の発生を防止している(特許文献1、2参照)。すなわち、電気的な絶縁物である絶縁部材が、たとえば、軸受メタルとハウジングとの間に挟まれた状態で設けられている。
特開2000−245100号公報 特開2008−148453号公報
図5は、回転電機の従来の軸受構造30の構成例を示す軸方向の上半立断面図である。また、図6は、絶縁部材およびその嵌め込みを説明するための図5のA部を中心に示す部分縦断面図である。図5および図6は、すべり軸受の場合を示している。
図5に示すように、従来、絶縁部材33は、軸受本体31に取り付けられている。絶縁部材33の径方向外側表面は、ハウジング32の内面と互いに密着するような形状に形成されている。
なお、図5および図6に示すように、以下、ロータシャフト11の回転中心軸の延びる方向をz方向、回転中心軸から径方向外側に向かう方向をr方向と称することとする。
図6に示すように、軸受本体31の径方向外側の表面には、周方向に延びた複数の受け溝31aが形成されている。それぞれの受け溝31aは、z方向に軸受本体31を穿つように広がっている。
絶縁部材33は、軸受本体31の径方向の外表面を覆う面状部33aと、面状部33aを軸受本体31に固定する突出部33bとを有する。突出部33bは、最終的に受け溝31a内の空間と同じ形状となっている。
このような、従来の軸受構造においては、受け溝31aの形成、絶縁部材33の嵌めこみ、およびその後の最終組み立て状態までの成形等、必要とする手順が多く手間がかかっており、より簡潔な構成、方法が望まれていた。
そこで本発明は、回転電機において軸受の電気的な絶縁を簡単な構造で実現することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明は、回転中心軸方向に延びたロータシャフトと、前記ロータシャフトの径方向外側に取り付けられた回転子鉄心とを有する回転子と、前記回転子鉄心の径方向外側に設けられた円筒状の固定子鉄心と、前記固定子鉄心を前記回転中心軸方向に貫通する複数の固定子巻線とを有する固定子と、静止支持されて、前記ロータシャフトを、前記回転子鉄心を挟んだ両側で回転可能に支持する2つの軸受構造と、を備える回転電機であって、前記2つの軸受構造のそれぞれは、前記ロータシャフトの径方向外側に配され前記ロータシャフトと摺動可能に接して前記ロータシャフトからの反力を受ける軸受本体と、前記軸受本体の径方向外側に設けられて、前記軸受本体を支持するハウジングと、前記ハウジングの内面に取り付けられ、前記ハウジングの前記軸受本体と対向する部分を覆う面状部と、前記面状部から径方向外側に突出し周方向に延びる突出部とを有する絶縁部材とを具備し、前記ハウジングには、前記突出部と嵌合する受け溝が形成されている、ことを特徴とする。
また、本発明は、回転中心軸方向に延びたロータシャフトと、回転子鉄心とを有する回転子と、固定子と、静止支持されて、前記ロータシャフトを備える回転電機の前記回転子鉄心を挟んだ両側でそれぞれ前記ロータシャフトを回転可能に支持する軸受構造であって、前記ロータシャフトの径方向外側に配され前記ロータシャフトと摺動可能に接して前記ロータシャフトからの反力を受ける軸受本体と、前記軸受本体の径方向外側に設けられて、前記軸受本体を支持するハウジングと、前記ハウジングの内面に取り付けられ、前記ハウジングの前記軸受本体と対向する部分を覆う面状部と、前記面状部から径方向外側に突出し周方向に延びる突出部とを有する絶縁部材とを具備し、前記ハウジングには、前記突出部と嵌合する受け溝が形成されている、ことを特徴とする。
本発明によれば、回転電機において軸受の電気的な絶縁を簡単な構造で実現することができる。
本実施形態に係る回転電機の構成を示す縦断面図である。 本実施形態に係る回転電機の軸受構造の構成を示す軸方向の上半立断面図である。 本実施形態に係る回転電機の軸受構造の絶縁部材およびその嵌め込みを説明するための図2のB部を中心に示す部分縦断面図である。 本実施形態に係る回転電機の軸受構造の絶縁部材の取り付け方法の手順を示すフロー図である。 回転電機の従来の軸受構造の構成例を示す軸方向の上半立断面図である。 回転電機の従来の軸受構造の構成例における絶縁部材およびその嵌め込みを説明するための図5のA部を中心に示す部分縦断面図である。 回転電機の従来の軸受構造の構成例における絶縁部材の取り付け方法の手順を示すフロー図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る回転電機およびその軸受構造について説明する。ここで、互いに同一または類似の部分には、共通の符号を付して、重複説明は省略する。
図1は、本実施形態に係る回転電機の構成を示す縦断面図である。回転電機200は、回転子10、固定子20、2つの軸受構造100、フレーム40、および2つの軸受ブラケット45を有する。
回転子10は、回転中心軸方向(軸方向)に延びたロータシャフト11、およびロータシャフト11の径方向外側に取り付けられた回転子鉄心12を有する。以下、ロータシャフト11の軸方向をz方向、回転中心軸から径方向に延びる方向をr方向と呼ぶこととする。
固定子20は、回転子鉄心12の径方向外側に配された円筒状の固定子鉄心21、および固定子鉄心21を軸方向に貫通する複数の固定子巻線22を有する。固定子巻線22は、固定子鉄心21の径方向内側表面近くに形成されて周方向に互いに間隔をあけてz方向に延びた複数の固定子スロット(図示せず)内に収納されてz方向に延びている。
2つの軸受構造100はそれぞれ、ロータシャフト11の軸方向の両側を回転可能に支持する。
フレーム40は、固定子20の径方向外側に配されて、回転子鉄心12および固定子20を収納する。フレーム40の軸方向の両端は、それぞれ軸受ブラケット45により閉止されている。それぞれの軸受ブラケット45は、それぞれの軸受構造100を静止支持している。
図2は、本実施形態に係る回転電機の軸受構造の構成を示す軸方向の上半立断面図である。軸受構造100は、軸受本体110、ハウジング120を有する。図2の軸受構造100は、すべり軸受の場合を示している。
軸受本体110は、ロータシャフト11の径方向外側を円周方向に包囲し、内面がロータシャフト11と接触するような形状に形成されている。軸受本体110は、たとえば、2つの部分(図示しない)に分割可能に構成されている。2つの部分は、ロータシャフト11の径方向の両側からロータシャフト11を囲むように取り付けられた後に、たとえばねじ等により結合され一体化する。一体化された軸受本体110は、回転中心軸を中心にした回転体形状である。
軸受本体110の内面のロータシャフト11との接触面は、ロータシャフト11が回転する状態においてロータシャフト11と摺動可能に接して、ロータシャフト11との摺動面となる。軸受本体110は、摺動面に沿って拡がった摺動部材111を有する。摺動部材111の材質は、軸受本体110の摺動部材111以外の本体部112の材質と異なる。摺動部材111の材質は、たとえば、鉛、スズ、アンチモン、亜鉛などの低融点合金を主体とするすべり軸受用の合金(以下、ホワイトメタルと称する)である。摺動部材以外は、構造材料、すなわち構造強度を有する鉄鋼材料あるいはカーボン材料等を用いることができる。
軸受本体110は、摺動部材111にてロータシャフト11と接し、ロータシャフト11からの反力を受ける。軸受本体110の径方向外側は、軸方向の両側に向かって径が縮小する形状であり、たとえば、ロータシャフト11の回転中心軸CLを中心とする円錐形状、球面状あるいは回転楕円体面状に形成されている。軸受本体110の軸方向の中央部分には、少なくとも1か所、径方向に貫通する給油孔113が形成されている。
ハウジング120は、軸受本体110が受けるロータシャフト11からの反力に抗して、軸受本体110を支持する。ハウジング120は、軸受ブラケット45(図1)に支持されている。なお、ハウジング120が軸受ブラケット45と一致に形成されていてもよい。
ハウジング120の径方向の内側面は、軸受本体110の外側面の形状に対向するような形状に形成されている。軸受本体110は、回転軸を中心にした回転体形状であるので、ハウジング120の径方向内側面も回転対称形状である。ハウジング120は、構造材料としての鉄鋼材料、あるいはカーボン材料等を用いることができる。
軸受本体110の軸方向の中央位置に対応する位置には、ハウジング120の内面に、周方向にわたり、潤滑油の通路としての窪み部121が形成されている。また、窪み部121に外部から連通するように、給油孔123が形成されている。
軸受本体110とハウジング120との間には、絶縁部材130が設けられており、曲面状に広がっている。絶縁部材130は、軸受本体110とハウジング120との間を電気的に絶縁する。絶縁部材130は、面状部131と突出部132とを有する。絶縁部材130の材料は、たとえば、シリコンゴム、エポキシ樹脂等の絶縁材である。
ハウジング120の径方向内側表面は、軸受本体110の径方向外側表面と、互いに密着するような形状に形成されている。軸受本体110とハウジング120とは、絶縁部材130の面状部131を介して、互いに密着している。ハウジング120についても、たとえば、2つの部分(図示しない)に分割可能に構成され、2つの部分は、軸受本体110の上下方向の両側から軸受本体110を囲むように取り付けられた後に、たとえばねじ等により一体に組み立てられる。
図3は、本実施形態に係る回転電機の軸受構造の絶縁部材およびその嵌め込みを説明するための図2のB部を中心に示す部分縦断面図である。軸方向に一方のみを図示しているが、他方もこれと面対称に形成されている。
面状部131はハウジング120の径方向の内側表面を覆うように取り付けられている。面状部131において、軸受本体110の給油孔113に対応する部分には、開口133が形成されている。
突出部132は、面状部131をハウジング120に固定する。突出部132は、軸方向に互いに間隔をおいて形成されている。複数の突出部132のそれぞれは、面状部131の外側表面からr方向に突出している。すなわち、面状部131の外側表面から延びる突出部側面132aが、回転軸CLに垂直な平面内にある。また、突出部132は、周方向に沿ってリング状に延びるように形成されている。
ハウジング120の径方向内側には、絶縁部材130の突出部132と嵌合する複数の受け溝124が形成されている。突出部132は、r方向に突出しているので、受け溝124も、r方向に深くなるように形成されている。すなわち、受け溝124の受け溝側面124aが、回転軸CLに垂直な平面内にある。
絶縁部材130は、ハウジング120の分割形態に対応して、同様に、分割される。分割された絶縁部材130のそれぞれが、分割されたハウジング120のそれぞれに取付けられた後に、互いに結合され一体化する。以下の説明では、分割およびそれぞれの取り付け後の一体化に関わる部分の説明は省略する。
なお、図3では、絶縁部材130の突出部132およびこれに対応するハウジング120の受け溝124のそれぞれの数は、一方に2つ、すなわち全体で4つ形成されている場合を例にとって示しているが、これに限定されない。一方に2つ、すなわち全体で2つの場合であってもよい。あるいは、それぞれ3つ以上の場合であってもよい。ハウジング120の径方向内側の曲面の形状、伝達荷重の大きさ、製作性等から適宜設定すればよい。
図4は、本実施形態に係る回転電機の軸受構造の絶縁部材の取り付け方法の手順を示すフロー図である。
まず、絶縁部材130の成形を行う(ステップS11)。ハウジング120が上下に2分割の場合、絶縁部材130は、上側部分に嵌合する部分と下側部分に嵌合する部分に嵌合する部分を別個に成形する。
ステップS11の次に、ハウジング120の受け溝124を形成する(ステップS12)。ハウジング120の径方向内側表面は、回転軸を中心にした回転体表面形状である。また、受け溝124は、r方向に深くなるように形成されている。このため、ハウジング120の径方向内側表面に、受け溝124を形成することは、旋盤を使用して容易に実施可能である。ここで、受け溝124を形成するに際しては、上下のハウジング120を一体にした状態で切削加工を行ってもよい。
なお、ステップS12は、ステップS11の次に行わずに、ステップS11と並行して行ってもよい。
ステップS11およびステップS12の後に、ハウジング120の径方向の内表面に形成された受け溝124に、絶縁部材130の突出部132を嵌合させる(ステップS13)。この際、ハウジング120の分割された各要素、たとえば、上下に分割されている場合は、ハウジング120の上半部、下半部のそれぞれと、絶縁部材130の上半部、下半部のそれぞれとを嵌合させる。受け溝124および突出部132は、それぞれr方向に形成されていることから、絶縁部材130の挿入は、絶縁部材130の向きを、突出部側面132aと受け溝側面124aとを平行となるようにして、絶縁部材130をr方向の一方向に移動させることにより可能であり、容易に行うことができる。
この後、回転電機200の組み立て工程において、軸受構造100の各部材を順次取り付ける。
図7は、従来の軸受構造の構成例における絶縁部材の取り付け方法の手順を示すフロー図である。
まず、絶縁部材33の成形を行う(ステップS01)。この際、面状部33aおよび突出部33bを有するように成形を行う。
ステップS01の次に、軸受本体31に受け溝31aを形成する(ステップS02)。軸受本体31は、回転軸CLまわりに回転対称である。したがって、軸受本体31全体の切削は、z方向に移動しながらr方向の距離を変化させるような切削となる。一方、受け溝31aは、z方向に延びる溝である。このため、受け溝31aの形成の際は、切削時の構成は、全く異なった状態とする必要がある。
ステップS01およびステップS02の後に、軸受本体31に形成された受け溝31aに、絶縁部材33の突出部33bを嵌合させる(ステップS03)。絶縁部材33は、z方向に挿入することになる。
次に、絶縁部材33の突出部33bと受け溝31aとを嵌合させた状態で、絶縁部材33を加熱する(ステップS04)。加熱により絶縁部材33が変形可能な状態となったら、絶縁部材33を径方向内側からプレスする(ステップS05)。プレスすることにより、絶縁部材33の突出部33bが、受け溝31aの奥まで浸透する。この結果、絶縁部材33が常温に戻った際にも、突出部33bが受け溝31a内の空間を完全に満たした状態となる。
次に、軸受本体31の外側表面に絶縁部材33が取り付けられた状態で、その外側表面の仕上げを行う(ステップS06)。これは、ステップS04およびステップS05における処理により、絶縁部材33の表面形状が変形するためである。
このように、従来例の軸受構造30においては、図6で示すように、絶縁部材33のz方向に中央の両側にある突出部33bが、互いにz方向に中央の側に向いており、絶縁部材33を完全に成形した後に軸受本体31の径方向の外側に取り付けることが困難である。このため、従来例の軸受構造30においては、絶縁部材33を形成するために複雑な手順をとる必要がある。
一方、本実施形態においては、前述のように、図3で示すような形状であり、図4で示したように、絶縁部材130を最終的な形状に形成した後に、ハウジング120の受け溝124に取付けることが可能である。このため、従来例の軸受構造30に比べ、手順が単純である。したがって、本実施形態によれば、回転電機200において電気的な絶縁を、より簡潔な構成およびより容易かつ確実な方法によって実現することが可能な軸受構造100、およびそれを有する回転電機200を提供することができる。
[その他の実施形態]
以上、本発明の実施形態を説明したが、実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。たとえば、実施形態では、回転電機がフレームと軸受ブラケットを有する場合において、ハウジングが軸受ブラケットに支持されているか、あるいはハウジングが軸受ブラケットと一体に形成されている場合を例にとって示した。しかしながら、これには限定されずない。たとえば、回転電機が、フレームおよび軸受ブラケットを有さずに、軸受構造が、直接に外部から静止支持されている場合であってもよい。
また、実施形態では、軸受本体110の径方向外側表面およびハウジング120の径方向内側表面が回転軸を中心とした回転対称である場合を示したが、これに限定されない。たとえば、軸方向に垂直な断面が、円形ではなく、多角形の場合であってもよい。
さらに、実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…回転子、11…ロータシャフト、12…回転子鉄心、20…固定子、21…固定子鉄心、22…固定子巻線、30…軸受構造、31…軸受本体、31a…受け溝、32…ハウジング、33…絶縁部材、33a…面状部、33b…突出部、40…フレーム、45…軸受ブラケット、100…軸受構造、110…軸受本体、111…摺動部材、112…本体部、113…給油孔、120…ハウジング、121…窪み部、122…固定用溝、123…給油孔、124…受け溝、124a…受け溝側面、130…絶縁部材、131…面状部、132…突出部、132a…突出部側面、133…開口、200…回転電機

Claims (3)

  1. 回転中心軸方向に延びたロータシャフトと、前記ロータシャフトの径方向外側に取り付けられた回転子鉄心とを有する回転子と、
    前記回転子鉄心の径方向外側に設けられた円筒状の固定子鉄心と、前記固定子鉄心を前記回転中心軸方向に貫通する複数の固定子巻線とを有する固定子と、
    静止支持されて、前記ロータシャフトを、前記回転子鉄心を挟んだ両側で回転可能に支持する2つの軸受構造と、
    を備える回転電機であって、
    前記2つの軸受構造のそれぞれは、
    前記ロータシャフトの径方向外側に配され前記ロータシャフトと摺動可能に接して前記ロータシャフトからの反力を受ける軸受本体と、
    前記軸受本体の径方向外側に設けられて、前記軸受本体を支持するハウジングと、
    前記ハウジングの内面に取り付けられ、前記ハウジングの前記軸受本体と対向する部分を覆う面状部と、前記面状部から径方向外側に突出し周方向に延びる突出部とを有する絶縁部材とを具備し、
    前記ハウジングには、前記突出部と嵌合する受け溝が形成されている、
    ことを特徴とする回転電機。
  2. 前記軸受本体の径方向外側表面およびこれに対向する前記ハウジングの径方向内側表面は、それぞれが回転対称の形状を有することを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 回転中心軸方向に延びたロータシャフトと、回転子鉄心とを有する回転子と、固定子と、静止支持されて、前記ロータシャフトを備える回転電機の前記回転子鉄心を挟んだ両側でそれぞれ前記ロータシャフトを回転可能に支持する軸受構造であって、
    前記ロータシャフトの径方向外側に配され前記ロータシャフトと摺動可能に接して前記ロータシャフトからの反力を受ける軸受本体と、
    前記軸受本体の径方向外側に設けられて、前記軸受本体を支持するハウジングと、
    前記ハウジングの内面に取り付けられ、前記ハウジングの前記軸受本体と対向する部分を覆う面状部と、前記面状部から径方向外側に突出し周方向に延びる突出部とを有する絶縁部材とを具備し、
    前記ハウジングには、前記突出部と嵌合する受け溝が形成されている、
    ことを特徴とする軸受構造。
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