JP2020108183A - モータ - Google Patents

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丈典 川島
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Abstract

【課題】モータに用いられるカバーを、他の部品に干渉せず、容易に取り付けることができる構造を提供する。【解決手段】静止部2は、ステータを保持するケーシング22と、ケーシングに固定されるカバー23と、を有する。ケーシングは、少なくとも軸方向の一方側に形成されたケーシング開口部において開口し、ケーシング開口部から軸方向に凹む凹部を有する。回転部の少なくとも一部は、凹部の内側に位置する。さらに、ケーシングの外周面には、ケーシング側係合部225を有する。カバーは、板部231と、カバー係合部品232と、を有する。カバー係合部品は、カバー係合部品の少なくとも一部が板部に覆われ、かつ板部から露出するカバー側係合部2321を有する。カバー側係合部とケーシング側係合部とが係合し、カバーがケーシング開口部を覆っている。【選択図】図1

Description

本発明は、モータに関する。
特許文献1には、ステータ(ステータアッシー200、300)と、ステータに対し軸方向の一端側に接触し、回路基板600に接合されるフロントプレート210と、ステータに対し軸方向の他端側に接触するエンドプレート310と、フロントプレート210とエンドプレート310との間であってステータの外周に架け渡され、両プレート210、310をステータを挟持した状態で互いに結合させるバンド500とを備える記載されている。
特開2017−70206号公報
特許文献1のモータは、別部品のバンドをエンドプレートに取り付けて固定している。この構造において、エンドプレート上に、例えば、実機に固定する部品を取り付ける必要がある場合、バンドと干渉する虞がある。特に、モータの組立時に、バンドをエンドプレート上の部品を避けて取り付ける必要があると、容易に取り付けることができない課題が有る。
本発明の目的は、モータに用いられるカバーを、他の部品に干渉せず、容易に取り付けることができる構造を提供することである。
本願の例示的な第1発明は、モータであって、ステータを含む静止部と、前記ステータと対向して配置されるロータを含み、上下に延びる中心軸を中心に回転する回転部と、を有し、前記静止部は、前記ステータを保持するケーシングと、前記ケーシングに固定されるカバーと、を有し、前記ケーシングは、少なくとも軸方向の一方側に形成されたケーシング開口部において開口し、前記ケーシング開口部から軸方向に凹む凹部を有し、前記回転部の少なくとも一部は、前記凹部の内側に位置し、さらに、前記ケーシングの外周面には、ケーシング側係合部を有し、前記カバーは、板部と、カバー係合部品と、を有し、前記カバー係合部品は、前記カバー係合部品の少なくとも一部が前記板部に覆われ、かつ前記板部から露出するカバー側係合部を有し、前記カバー側係合部と前記ケーシング側係合部とが係合し、前記カバーが前記ケーシング開口部を覆っている。
本願の例示的な第1発明によれば、モータを覆うカバーを、強固に固定することができる構造でありながら、容易に固定することができる構造である。
図1は、本発明の第1実施形態に係るモータのカバー側の全体斜視図である。 図2は、本発明の第1実施形態に係るモータの縦断面図である。 図3は、本発明の第1実施形態に係るモータの内部斜視図である。 図4は、本発明の第1実施形態に係るモータの底部側の全体斜視図である。 図5は、本発明の第1実施形態に係るカバーの上面斜視図である。 図6は、本発明の第1実施形態に係るカバーの下面斜視図である。 図7は、本発明の第1実施形態に係るカバー係合部品の下面斜視図である。 図8は、本発明の第1実施形態に係るカバーの一部拡大図である。 図9は、本発明の第1実施形態に係るケーシングの一部拡大図である。 図10は、本発明の第2実施形態に係るカバーの上面斜視図である。 図11は、本発明の第2実施形態に係るカバー係合部品の上面斜視図である。
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本願では、モータの中心軸と平行な方向を「軸方向」、モータの中心軸に直交する方向を「径方向」、モータの中心軸を中心とする円弧に沿う方向を「周方向」、とそれぞれ称する。また、本願では、軸方向を上下方向とし、ステータに対してカバー側を上として、各部の形状や位置関係を説明する。ただし、この上下方向の定義により、本発明に係るモータの製造時および使用時の向きを限定する意図はない。
<1.第1実施形態>
<1−1.モータの構造>
図1は、モータ1のカバー側の全体斜視図である。図2は、モータ1の縦断面図である。図3は、モータ1の内部斜視図である。図4は、モータ1の底部側の全体斜視図である。このモータ1は、樹脂に覆われた後述するステータ21の径方向内側にロータ32が配置された、いわゆるインナーロータ型のモールドモータである。モータ1は、例えば、空調機等の家電製品に使用される。ただし、本発明のモータは、家電製品以外の用途に使用されるものであってもよい。例えば、本発明のモータは、自動車や鉄道等の輸送機器、OA機器、医療機器、工具、産業用の大型設備等に搭載されて、種々の駆動力を発生させるものであってもよい。
図1および図2に示すように、モータ1は、静止部2と回転部3とを有する。静止部2と回転部3とは、径方向に対向する。静止部2は、駆動対象となる機器に取り付けられる。回転部3は、静止部2に対して、上下に延びる中心軸9の周りに、上側軸受71および下側軸受72を介して、回転可能に支持される。
静止部2は、ステータ21と、ケーシング22と、カバー23と、回路基板51と、を有する。
ステータ21は、外部電源からモータ1内に設けられた回路基板51を介して供給される駆動電流に応じて、磁束を発生させる電機子である。ステータ21は、中心軸9の周りを環状に取り囲む。ステータ21は、ステータコア211、インシュレータ212、および複数のコイル213を有する。ステータコア211は、円環状のコアバック2111と、コアバック2111から径方向内側へ向けて突出する複数のティース2112と、を有する磁性体である。コアバック2111は、中心軸9と略同軸に配置される。複数のティース2112は、周方向に等間隔に配列される。ステータコア211には、例えば、積層鋼板が用いられる。
インシュレータ212は、ステータコア211に取り付けられる。インシュレータ212の材料には、絶縁体である樹脂が用いられる。インシュレータ212は、ステータコア211の表面の少なくとも一部を覆う。具体的には、インシュレータ212は、複数のティース2112の軸方向上側の端面、軸方向下側の端面、および周方向の両面を覆う。コイル213は、複数のティース2112の周囲にインシュレータ212を介して巻かれた導線からなる。
ケーシング22は、ステータ21を保持する樹脂製の部品である。より詳細には、ケーシング22は、少なくとも各々のティース2112の径方向内側端面を露出させて、ステータ21を覆う。ケーシング22は、軸方向上側に形成されたケーシング開口部220において開口し、ケーシング開口部220から軸方向下側に凹む凹部223を有する。後述する回転部3のうち、シャフト31の一部とロータ32とは、凹部223の内側に位置する。ケーシング22は、底部221、側壁部222を有する。
底部221は、径方向に板状に拡がる。ここで、「径方向に拡がる」とは、径方向に平板状に拡がる場合のみならず、傾斜している場合および段差を有する場合等を含むものとする。底部221は、ステータ21およびロータ32よりも軸方向下側に位置する。また、底部221は、ケーシング突出部224を有する。ケーシング突出部224は、中心軸9の周囲において、底部221から軸方向下側へ向けて円筒状に突出する。また、ケーシング突出部224の外周面には、下側防振部品62が取り付けられている。
側壁部222は、底部221から軸方向上側へ向けて、中心軸9を中心とする円筒状に延びる。また、側壁部222の径方向内側には、後述するロータ32が配置される。なお、本実施形態では、ステータ21の少なくとも外周面、およびステータ21の複数のコイル213は、側壁部222を形成している樹脂によって埋め込まれ、覆われている。これにより、ステータ21に水滴がかかるのを防ぐことができる。また、ステータ21のステータコア211および複数のコイル213を、外部から電気的に絶縁することができる。ただし、ティース2112の径方向内側の端面を含むステータ21の一部は、側壁部222から露出していてもよい。
図3に示すように、側壁部222の一部に、切欠部2221が形成される。切欠部2221にはブッシュ91が配置されている。ブッシュ91は、回路基板51に接続されるリード線(図示せず)を、側壁部222の内側から外側へ配線し、保持する部品である。リード線は、回路基板51に対して外部電源を供給したり、実機からの制御信号を通電する。ブッシュ91は、切欠部2221において、ケーシング22とカバー23とに挟まれ固定される。
回転部3は、シャフト31およびロータ32を有する。シャフト31は、中心軸9に沿って配置される柱状の部品である。シャフト31は、ロータ32に対して固定される。固定方法としては、圧入固定や、樹脂材料で覆って一体に固定する方法が有る。シャフト31は、上側軸受71および下側軸受72によって支持される。これにより、シャフト31およびロータ32は、上側軸受71および下側軸受72に支持されながら、ケーシング22を含む静止部2に対して、中心軸9を中心として回転する。
ロータ32は、シャフト31の外周面に固定され、シャフト31の周囲において中心軸9を中心として環状に拡がる部品である。ロータ32は、ステータ21の径方向内側に対向して配置される。ロータ32は、マグネット33を有する。本実施形態においては、マグネット33は、ロータ32の内部に収納され固定される。ロータ32の外周面は、ステータ21のティース2112の径方向内側の端面と、僅かな隙間を介して径方向に対向する。本実施形態においては、マグネット33は、ロータ32の内部に収納され固定されるが、ロータ32の径方向外側に配置されていてもよい。その場合、マグネット33が、ステータ21のティース2112の径方向内側の端面と、僅かな隙間を介して径方向に対向する。
カバー23は、後述する固定構造でケーシング22に固定され、ケーシング開口部220を覆う部品である。カバー23は、板部231と、カバー係合部品232と、を有する。
板部231は、樹脂製である。板部231は、径方向に板状に拡がる。ここで、「径方向に拡がる」とは、径方向に平板状に拡がる場合のみならず、傾斜している場合および段差を有する場合等を含むものとする。
板部231は、カバー外側突出部235を有する。カバー外側突出部235は、中心軸9の周囲において、板部231から軸方向上側へ向けて円筒状に突出する。カバー外側突出部235の外周面には、上側防振部品61が取り付けられている。
さらに、カバー23は、軸方向に貫通するカバー貫通孔236が形成される。より詳細には、カバー貫通孔236は、カバー外側突出部235と後述するカバー内側突出部233を軸方向に貫通する。本実施形態のシャフト31の上部は、カバー貫通孔236を軸方向に貫通して、モータ1の外部へ突出する。シャフト31の上端部には、例えば、送風機に用いられ風を送るインペラ(図示省略)が取り付けられる。
カバー外側突出部235の内周面には、上側軸受収容部品81が取り付けられている。上側軸受収容部品81は、少なくとも一方が開口し、上側軸受71を収容する。本実施形態においては、上側軸受71は、滑り軸受である。上側軸受71は、孔部が設けられ、孔部にシャフト31が貫通する。上側軸受71は、孔部の内周面に対して、シャフト31が滑りながら支持する。上側軸受71は、外周面が球面形状であり、上側軸受収容部品81の内周面に対して滑りながら傾くことで、中心軸8に対するシャフト31の向きを調整する。
図2および図4に示すように、ケーシング突出部224の内周面には、下側軸受収容部品82が取り付けられている。下側軸受収容部品82は、少なくとも一方が開口し、下側軸受72を収容する。本実施形態においては、下側軸受72は、滑り軸受である。下側軸受72は、孔部が設けられ、孔部にシャフト31が貫通する。下側軸受72は、孔部の内周面に対して、シャフト31が滑りながら支持する。下側軸受72は、外周面が球面形状であり、下側軸受収容部品82の内周面に対して滑りながら傾くことで、中心軸8に対するシャフト31の向きを調整する。
本実施形態においては、上側軸受71および下側軸受72は、滑り軸受構造について説明したが、他の種類の軸受に変えても良い。例えば、玉軸受に変えても良い。その場合、上側軸受収容部品81及び下側軸受収容部品82は、金属製の部品であり、玉軸受の外輪が上側軸受収容部品81及び下側軸受収容部品82の内周面に対して圧入などにより嵌め合わされる構造となる。
上述のとおり、モータ1の駆動時には、外部電源から、導線を介して、コイル213に駆動電流が供給される。これにより、ステータコア211の複数のティース2112に、磁場が生じる。そして、ティース2112と、ロータ32に搭載されているマグネット33との間の磁場が及ぼす作用により、周方向のトルクが発生する。その結果、中心軸9を中心として回転部3が回転する。また、シャフト31の上端部に取り付けられているインペラ(図示省略)が、回転部3とともに回転する
<1−2.カバーとケーシングの詳細な構成>
続いて、カバー23とケーシング22とを固定するための構成について、より詳細に説明する。
図5は、カバー23の上面斜視図である。図6は、カバー23の下面斜視図である。図7は、カバー係合部品232の下面斜視図である。図8は、カバー23の一部拡大図である。図9は、ケーシング22の一部拡大図である。
図5に示すように、カバー23の板部231は、樹脂製部品であり、カバー係合部品232の一部分を、樹脂で覆うことで固定されている。より詳細には、板部231は、カバー内側突出部233と、カバー内側突出部233の径方向外側に張り出した係合部配置部234と、カバー外側突出部235を有する。板部231の係合部配置部234から軸方向下側に向かって後述する複数のカバー側係合部2321が露出する。
図6に示すように、カバー内側突出部233は、中心軸9の周囲において、板部231の軸方向下面から下側へ向けて円筒状に突出する。カバー内側突出部233の外周面は、ケーシング22の側壁部222の内周面に対して、圧入によって嵌め合わされる。これにより、カバー23は、ケーシング22に対して固定される。
図3に示すように、ケーシング22は、側壁部222の外周面にケーシング側係合部225が形成される。ケーシング側係合部225は、複数個形成され、その数はカバー係合部品232のカバー側係合部2321の数と同じ数である。また、各々のケーシング側係合部225は、各々のカバー側係合部2321に対応する間隔で設けられる。これにより、カバー32がケーシング開口部220を覆うことで、ケーシング側係合部225と、カバー係合部品232のカバー側係合部2321とが係合する。
板部が金属製部品であると、鋼板の打ち抜き成型や絞り成型などの成型方法にて形成する必要があり、複雑な形状を形成することは難しい。一方、本発明の実施形態のように、板部231が樹脂製部品であると、樹脂成型金型の内部に設けられた空洞に流動性のある樹脂を流し込むことで容易に形状を形成することができる。
また、樹脂製のケーシング22で、ステータ21を覆って保持するモータは、いわゆるモールドモータと呼ばれる。モールドモータを、高周波インバータ制御によって駆動されることにより、ケーシング22およびカバー23に電位差が発生する。これにより、軸受において発生する電位差により絶縁破壊が生じ、放電が起きることで軸受が摩耗する(軸受電食)虞がある。軸受を保持するカバーが金属製であると、軸受の電食はより顕著となる。しかし、カバー23が樹脂製であることによって、軸受の電食を低減することができる。
板部231のカバー内側突出部233の外周面が、側壁部222の内周面に対して圧入されることにより、カバー23はケーシング22に対して固定される。しかし、板部231およびケーシング22は樹脂製であるため、モータ駆動時に発生する熱や外部の気温により、膨張・収縮を起こし、圧入力が弱くなる可能性がある。本発明の実施形態のように、カバー23とケーシング22との圧入力が弱くなっても、カバー側係合部2321とケーシング側係合部225が係合することにより、カバー23がケーシング22から抜けるのを防止することができる。
さらに、ケーシング側係合部225が、カバー32によりインサートされた構造であるため、従来、別部品であるバンドのような係合部品を使って、カバーをケーシングに固定する工程が不要となる。また、カバーの外部で係合部品を固定する必要が無いため、上述した防振部品などの外部取付部品を取り付ける際、係合部品が外部取付部品と干渉せずに済む。
図7および図8に示すように、カバー係合部品232は、複数のカバー側係合部2321と、連結部2322を有する。連結部2322は環状形状である。本実施形態では、カバー側係合部2321は、軸方向上側が開口したU字形状のフック状の部品である。カバー側係合部2321と連結部2322は、連結部2322の外周面において繋がっている。カバー側係合部2321は、連結部2322から軸方向下側に向かって突出する。各々のカバー側係合部2321は、周方向に間隔をあけて、互いに連結部2322によって連結される。板部231を成型する際、カバー係合部品232は、樹脂成型金型の内部の空洞に配置され、樹脂成型金型の空洞に樹脂を流し込むことで、一体に成型される。複数のカバー側係合部2321が連結部2322によって連結されることで、樹脂成型金型内に、カバー側係合部2321を複数個配置する必要がない。
図5および図6に示すように、連結部2322は、係合部配置部234の位置で、板部231によって覆われる。各々のカバー側係合部2321は、係合部配置部234の下面から露出する。より詳細には、図8に示すように、係合部配置部234の外周側で、カバー側係合部2321に対応した位置にカバー側切欠部237を有する。カバー側切欠部237は、カバー側係合部2321の開口と連続して切り欠かれている。カバー側切欠部237は、カバー側係合部2321を板部231から露出させるため、樹脂成型金型によりカバー側係合部2321の開口を閉じたことにより、板部231に形成される跡である。
連結部2322の軸方向下側面には、複数の連結部凸部2323が形成される。各々の連結部凸部2323の軸方向端面は、板部231から露出する。樹脂成型にて、一体に成型する際、カバー係合部品232の軸方向位置決めを行う必要がある。板部231から露出する連結部凸部2323の軸方向端面箇所は、樹脂成型金型の位置決め部の跡である。
各々の連結部凸部2323の周方向側面および径方向側面は、板部231により覆われる。より詳細には、各々の連結部凸部2323の間の連結部2322は、板部231により覆われる。これにより、カバー係合部品232が板部231により保持され、軸方向に抜けるのを防止することができる。また、連結部凸部2323は、板部231に対する回り止めとなり、カバー係合部品232が、板部231に対してより強固に固定される。
連結部凸部2323の軸方向端面の位置と、板部231の下端面は、軸方向に同一の高さの面であることが望ましい。どちらかの面の高さが異なると、カバー23とケーシング22の側壁部222の間に隙間が生じ、そこから異物あるいは水分が、モータ内部に浸入する虞がある。連結部凸部2323の軸方向端面の位置と、板部231の下端面は、軸方向に同一の高さの面とすることで、カバー23と側壁部222との間に隙間を生じないようにすることができる。上記により、板部231の下端面と連結部凸部2323とは、側壁部222の軸方向上端面と接する。
板部231の上面にカバー凹部2311が形成される。カバー凹部2311において、連結部2322の上面が板部231から露出する。樹脂成型にて、一体に成型する際、カバー係合部品232が樹脂の流れで浮き上がらないようにする必要がある。その際、樹脂成型金型に設けた浮き上がり防止用の金型を、カバー係合部品232に当てる。カバー凹部2311は、浮き上がり防止用金型の跡である。
カバー係合部品232は、樹脂製部品であり、板部231の材料よりも溶融温度が高いものが良い。板部231にカバー係合部品232をインサート成型する際、カバー係合部品232の材料は、板部231を構成する樹脂の熱でも融けない材料である必要がある。
カバー係合部品232のうち、少なくともカバー側係合部2321の材料は、板部231の材料よりも弾性力が高い材料が良い。板部231は、ケーシング22に圧入されたり、軸受材を保持したりする必要があるため、板部231が変形しない程度の強度が必要になる。一方、カバー係合部品232は、ケーシング22に対して軸方向から取り付ける際、取り付けやすさを考慮すると、弾性力が高い方が良い。
図3および図9に示すように、ケーシング側係合部225は、軸方向にケーシング開口部220から底部221に向かう、つまり、軸方向上方から下方に向かうにつれて、径方向外側に傾斜する構造である。より詳細には、ケーシング側係合部225は、傾斜面2251と段差面2252を有する。カバー23をケーシング22に取り付ける際、軸方向上方から下方に向かってカバー23を移動させる。その際、カバー側係合部2321がケーシング側係合部225の傾斜面2251に当たる。カバー23をさらに軸方向下方に向かって移動させることで、カバー側係合部2321は外側に広がりながら傾斜面2251を乗り越える。カバー側係合部2321は、傾斜面2251を越えると内側に戻って、段差面2252に引っ掛かる。この構造により、容易にカバー23をケーシング22に取り付けることができる。
カバー側係合部2321は、ケーシング側係合部225の傾斜面2251を乗り越え、乗り越えた後、元の位置に戻る必要があることから、カバー側係合部2321の材料は、弾性力が高い材料が良い。
ケーシング22の外周面に溝部226が形成され、溝部226の箇所にケーシング側係合部225が位置する。溝部226により、ケーシング側係合部225が側壁部222の外径よりも外側に飛び出さないようにして、モータの外径を大きくしないようにする。
溝部226は、ケーシング22の側壁部222のケーシング開口部220から底部221、つまり、軸方向上方端から下方端まで延びる。ケーシング22を樹脂成型金型で形成する際、上下に分離する樹脂成型金型が用いられる。ケーシング側係合部225の段差面2252を樹脂成型金型で形成する際、段差面2252を境にして上下の樹脂成型金型が位置するため、溝部226は、ケーシング22の側壁部222のケーシング開口部220から底部221まで延びる。そのため、別途、横方向から挿入される金型を必要とせず、金型費を安価に済ませることができる。
<2.第2実施形態>
続いて、本発明の第2実施形態に係るカバー23Bの構成について説明する。図10は、カバー23Bの上面斜視図である。図11は、カバー係合部品232Bの上面斜視図である。なお、第2実施形態のカバー23B以外の部位については、第1実施形態の部位と同等の構造を有するため、重複説明を省略する。
本発明の第1実施形態において、カバー係合部品232の連結部2322は、軸方向下面に複数の連結部凸部2323が形成される。しかし、本発明の第2実施形態においては、カバー係合部品232Bの連結部2322Bの軸方向上面には、複数の連結部凸部2323Bが形成される。各々の連結部凸部2323Bの軸方向端面は、板部231Bから露出する。樹脂成型にて、一体に成型する際、カバー係合部品232Bの軸方向位置決めを行う必要がある。板部231Bから露出する連結部凸部2323Bの軸方向端面箇所は、樹脂成型金型の位置決め部の跡である。
各々の連結部凸部2323Bの周方向側面および径方向側面は、板部231Bにより覆われる。より詳細には、各々連結部凸部2323Bの間の連結部2322Bは、板部231Bにより覆われる。これにより、カバー係合部品232Bが板部231Bにより保持され、軸方向に抜けるのを防止することができる。また、連結部凸部2323Bは、板部231Bに対する回り止めとなり、カバー係合部品232Bが、板部231Bに対してより強固に固定される。
<3.変形例>
以上、本発明の例示的な実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態には限定されない。
上述の実施形態および変形例では、シャフトは、カバーを軸方向に貫通して、モータの外部へ突出していた。しかしながら、シャフトは、ケーシングのケーシング突出部を軸方向に貫通して、モータの外部へ突出してもよい。
さらに、本発明に係るモータの構成は、上述の実施形態および変形例において記載された上下方向の定義には限定されない。すなわち、上述の実施形態および変形例で用いられた「(軸方向)上側」は、「(軸方向)一方側」と読み替えられるものとし、「(軸方向)下側」は、「(軸方向)他方側」と読み替えられるものとする。さらに、上述の実施形態および変形例で用いられた「(軸方向)上側」は、「(軸方向)他方側」と読み替えられてもよく、「(軸方向)下側」は、「(軸方向)一方側」と読み替えられてもよい。
また、各部品の細部の形状については、本願の各図に示された形状と、相違していてもよい。また、上述の実施形態や変形例に登場した各要素を、矛盾が生じない範囲で、適宜に組み合わせてもよい。
本発明は、モータに利用できる。
1 モータ
2 静止部
3 回転部
9 中心軸
21 ステータ
22 ケーシング
23 カバー
31 シャフト
32 ロータ
220 ケーシング開口部
221 底部
222 側壁部
225 ケーシング側係合部
226 溝部
231 板部
232 カバー係合部品
233 カバー内側突出部
234 係合部配置部
237 カバー側切欠部
2311 カバー凹部
2321 カバー側係合部
2322 連結部
2323 連結部凸部

Claims (12)

  1. モータであって、
    ステータを含む静止部と、
    前記ステータと対向して配置されるロータを含み、上下に延びる中心軸を中心に回転する回転部と、
    を有し、
    前記静止部は、
    前記ステータを保持するケーシングと、
    前記ケーシングに固定されるカバーと、
    を有し、
    前記ケーシングは、少なくとも軸方向上側に形成されたケーシング開口部において開口し、前記ケーシング開口部から軸方向下側に凹む凹部を有し、
    前記回転部の少なくとも一部は、前記凹部の内側に位置し、
    さらに、前記ケーシングの外周面には、ケーシング側係合部を有し、
    前記カバーは、板部と、カバー係合部品と、を有し、
    前記カバー係合部品は、前記カバー係合部品の少なくとも一部が前記板部に覆われ、かつ前記板部から露出するカバー側係合部を有し、
    前記カバー側係合部と前記ケーシング側係合部とが係合し、前記カバーが前記ケーシング開口部を覆っている、モータ。
  2. 請求項1に記載のモータであって、
    前記板部は、樹脂製部品である、モータ。
  3. 請求項2に記載のモータであって、
    前記板部は、軸方向下側に向けて突出するカバー内側突出部と、前記カバー内側突出部から、径方向外側に張り出した係合部配置部と、を有し、
    前記カバー内側突出部は、前記ケーシング開口部において、前記ケーシングの内周面に嵌め合わされ、
    前記係合部配置部において、前記カバー係合部品のうち少なくとも前記カバー側係合部が軸方向に露出する、モータ。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のモータであって、
    前記カバー側係合部は、複数有し、
    複数の前記カバー側係合部は、互いに連結部にて連結される、モータ。
  5. 請求項4に記載のモータであって、
    前記板部にカバー凹部が形成され、
    前記カバー凹部において、前記連結部が前記板部から露出する、モータ。
  6. 請求項4又は請求項5に記載のモータであって、
    前記連結部には、複数の連結部凸部が形成され、
    前記連結部凸部の側面が前記板部に覆われる、モータ。
  7. 請求項6に記載のモータであって、
    前記凸部の端面が前記板部から露出する、モータ。
  8. 請求項2から請求項7までのいずれか1項に記載のモータであって、
    前記カバー係合部品は、樹脂製部品であり、
    前記カバー係合部品の材料は、前記板部の材料よりも溶融温度が高い、モータ。
  9. 請求項2から請求項8までのいずれか1項に記載のモータであって、
    前記カバー係合部品は、樹脂製部品であり、
    前記カバー係合部品のうち、少なくとも前記カバー係合部の材料は、前記板部の材料よりも弾性力が高い材料である、モータ。
  10. 請求項9に記載のモータであって、
    前記ケーシング側係合部は、軸方向上方から下方に向かうにつれて、径方向外側に傾斜する、モータ。
  11. 請求項1から請求項10までのいずれか1項に記載のモータであって、
    前記ケーシングの外周面に溝部が形成され、
    前記溝部に、前記ケーシング側係合部が位置する、モータ。
  12. 請求項11に記載のモータであって、
    前記溝部は、前記ケーシングの軸方向上方端から下方端まで延びる、モータ。

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