JP2019140303A - 波長可変レーザ装置、及び波長可変レーザ装置の波長制御方法 - Google Patents

波長可変レーザ装置、及び波長可変レーザ装置の波長制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】レーザ光の波長を精度良く目標波長に制御すること。【解決手段】波長可変レーザ装置1を構成する制御装置3は、出力するレーザ光の波長を可変とする波長可変光源部から出力されたレーザ光の強度と、入射する光の波長に対して周期的な透過特性を有し、波長可変光源部から出力されたレーザ光を当該透過特性に応じた透過率で透過する光フィルタを透過したレーザ光の強度とに基づいて、レーザ光の波長に対応するモニタ値を算出するモニタ値算出部312と、周囲温度と、モニタ値と、レーザ光の目標波長に対応するとともに、当該モニタ値の目標となる制御目標値とに基づいて、波長可変光源部から出力されるレーザ光の波長を目標波長に制御する動作制御部313とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、波長可変レーザ装置、及び波長可変レーザ装置の波長制御方法に関する。
従来、波長可変レーザ装置において、入射する光の波長に対して周期的な透過特性を有する光フィルタを用いて、出力するレーザ光の波長を制御する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の波長可変レーザ装置は、出力するレーザ光の波長を可変とする波長可変光源部と、波長可変光源部から出力されたレーザ光の強度を取得する第1の受光素子と、エタロン等の光フィルタと、光フィルタを透過したレーザ光の強度を取得する第2の受光素子と、波長可変光源部の動作を制御する制御装置(演算回路)とを備える。
ここで、制御装置は、第1,第2の受光素子がそれぞれ取得したレーザ光の強度に基づいて、レーザ光の波長に対応するモニタ値を算出する。また、制御装置は、光フィルタにおける所定の温度(以下、基準温度と記載)での透過特性を用いて、レーザ光の目標波長に対応し、当該モニタ値の目標となる制御目標値を設定する。そして、制御装置は、モニタ値が制御目標値に合致するように、波長可変光源部の動作を制御する。
特開2015−60961号公報
ところで、光フィルタの透過特性は、当該光フィルタの温度が基準温度からずれると、波長軸上で全体がシフトするものである。すなわち、光フィルタの温度が基準温度からずれているにも拘らず、当該基準温度での透過特性を用いて、レーザ光の目標波長に対応する制御目標値を設定した場合には、光フィルタの透過特性が基準温度での透過特性からシフトしているため、当該制御目標値は、レーザ光の目標波長に対応した値とはならない。このため、モニタ値が当該制御目標値に合致するように波長可変光源部の動作を制御すると、レーザ光の波長は、目標波長からずれた波長に制御されてしまう。
そこで、特許文献1に記載の波長可変レーザ装置では、温度制御装置によって、光フィルタの温度を一定に制御している。しかしながら、光フィルタの温度を一定に制御していても、波長可変レーザ装置内部の温度バラつきや外部からの熱流入等により、意図せずに光フィルタの温度が基準温度からずれてしまう場合がある。すなわち、レーザ光の波長を精度良く目標波長に制御することが難しい、という問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、レーザ光の波長を精度良く目標波長に制御することができる波長可変レーザ装置、及び波長可変レーザ装置の波長制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る波長可変レーザ装置は、出力するレーザ光の波長を可変とする波長可変光源部と、前記波長可変光源部から出力されたレーザ光の強度を取得する第1の受光素子と、入射する光の波長に対して周期的な透過特性を有し、前記波長可変光源部から出力されたレーザ光を当該透過特性に応じた透過率で透過する光フィルタと、前記光フィルタを透過したレーザ光の強度を取得する第2の受光素子と、周囲温度を検出する温度センサと、前記波長可変光源部の動作を制御する制御装置とを備え、前記制御装置は、前記第1の受光素子が取得したレーザ光の強度と前記第2の受光素子が取得したレーザ光の強度とに基づいて、レーザ光の波長に対応するモニタ値を算出するモニタ値算出部と、前記周囲温度と、前記モニタ値と、レーザ光の目標波長に対応するとともに、当該モニタ値の目標となる制御目標値とに基づいて、前記波長可変光源部から出力されるレーザ光の波長を前記目標波長に制御する動作制御部とを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る波長可変レーザ装置では、上記発明において、前記制御装置は、前記周囲温度に基づいて、前記光フィルタの温度を推定する温度推定部をさらに備え、前記動作制御部は、前記光フィルタの温度と、前記モニタ値と、前記制御目標値とに基づいて、前記波長可変光源部から出力されるレーザ光の波長を前記目標波長に制御することを特徴とする。
また、本発明に係る波長可変レーザ装置では、上記発明において、前記制御装置は、前記光フィルタにおける複数の温度毎の透過特性をそれぞれ示す複数の透過特性情報を記憶する記憶部をさらに備え、前記透過特性情報は、複数の波長と、当該複数の波長にそれぞれ対応し、前記モニタ値の参照値となる複数の制御参照値とがそれぞれ関連付けられた情報であり、前記動作制御部は、前記複数の透過特性情報のうち前記光フィルタの温度に対応する透過特性情報を参照し、当該透過特性情報における前記複数の制御参照値のうち前記目標波長が関連付けられた制御参照値に基づいて前記制御目標値を算出する目標値算出部と、前記モニタ値と前記制御目標値とに基づいて、前記波長可変光源部から出力されるレーザ光の波長を前記目標波長に制御する波長制御部とを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る波長可変レーザ装置では、上記発明において、前記制御装置は、前記光フィルタにおける基準温度での透過特性を示す透過特性情報と、前記光フィルタにおける温度特性を示す第1の温度特性情報とを記憶する記憶部をさらに備え、前記透過特性情報は、複数の波長と、当該複数の波長にそれぞれ対応し、前記モニタ値の参照値となる複数の制御参照値とがそれぞれ関連付けられた情報であり、前記第1の温度特性情報は、単位温度当たりの波長のずれ量を示す情報であり、前記動作制御部は、前記光フィルタの温度及び前記基準温度の温度差と、前記第1の温度特性情報とに基づいて、当該温度差に応じた波長のずれ量を算出する波長ずれ量算出部と、前記温度差に応じた波長のずれ量により前記透過特性情報を補正して補正透過特性情報を生成し、当該補正透過特性情報及び前記目標波長に基づいて、前記制御目標値を算出する目標値算出部と、前記モニタ値と前記制御目標値とに基づいて、前記波長可変光源部から出力されるレーザ光の波長を前記目標波長に制御する波長制御部とを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る波長可変レーザ装置では、上記発明において、前記制御装置は、前記光フィルタにおける基準温度での透過特性を示す透過特性情報と、前記光フィルタにおける温度特性を示す第2の温度特性情報とを記憶する記憶部をさらに備え、前記透過特性情報は、複数の波長と、当該複数の波長にそれぞれ対応し、前記モニタ値の参照値となる複数の制御参照値とがそれぞれ関連付けられた情報であり、前記第2の温度特性情報は、単位温度当たりの前記モニタ値のずれ量を示す情報であり、前記動作制御部は、前記光フィルタの温度及び前記基準温度の温度差と、前記第2の温度特性情報とに基づいて、当該温度差に応じたモニタ値のずれ量を算出するモニタ値ずれ量算出部と、前記透過特性情報における前記複数の制御参照値のうち、前記目標波長が関連付けられた制御参照値を前記温度差に応じたモニタ値のずれ量により補正して前記制御目標値を算出する目標値算出部と、前記モニタ値と前記制御目標値とに基づいて、前記波長可変光源部から出力されるレーザ光の波長を前記目標波長に制御する波長制御部とを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る波長可変レーザ装置では、上記発明において、前記制御装置は、前記光フィルタにおける基準温度での透過特性を示す透過特性情報と、前記光フィルタにおける温度特性を示す第2の温度特性情報とを記憶する記憶部をさらに備え、前記透過特性情報は、複数の波長と、当該複数の波長にそれぞれ対応し、前記モニタ値の参照値となる複数の制御参照値とがそれぞれ関連付けられた情報であり、前記第2の温度特性情報は、単位温度当たりの前記モニタ値のずれ量を示す情報であり、前記動作制御部は、前記光フィルタの温度及び前記基準温度の温度差と、前記第2の温度特性情報とに基づいて、当該温度差に応じたモニタ値のずれ量を算出するモニタ値ずれ量算出部と、前記温度差に応じたモニタ値のずれ量により前記モニタ値を補正して補正モニタ値を算出するモニタ値補正部と、前記透過特性情報における前記複数の制御参照値のうち、前記目標波長が関連付けられた制御参照値を前記制御目標値として算出する目標値算出部と、前記補正モニタ値と前記制御目標値とに基づいて、前記波長可変光源部から出力されるレーザ光の波長を前記目標波長に制御する波長制御部とを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る波長可変レーザ装置では、上記発明において、前記制御装置は、前記温度センサ及び前記光フィルタ間の熱抵抗を示す熱抵抗情報と、複数の波長と前記波長可変光源部に供給する複数の電力とがそれぞれ関連付けられた波長電力情報とを記憶する記憶部をさらに備え、前記温度推定部は、前記周囲温度と、前記波長電力情報における前記複数の電力のうち前記目標波長が関連付けられた電力と、前記熱抵抗情報とに基づいて、前記光フィルタの温度を推定することを特徴とする。
また、本発明に係る波長可変レーザ装置では、上記発明において、前記温度センサは、前記波長可変光源部及び前記光フィルタの周囲の前記周囲温度を検出することを特徴とする。
また、本発明に係る波長可変レーザ装置では、上記発明において、前記波長可変光源部は、出力するレーザ光の波長を可変とする光源部と、前記動作制御部から供給される電力に応じて発熱し、前記光源部を局所的に加熱することで、当該光源部から出力されるレーザ光の波長を変更する波長可変部とを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る波長可変レーザ装置では、上記発明において、前記波長可変光源部及び前記光フィルタが設置される設置面を有する温度調節器をさらに備え、前記波長可変光源部及び前記光フィルタは、前記温度調節器の同一の前記設置面に設置されることを特徴とする。
また、本発明に係る波長可変レーザ装置では、上記発明において、前記温度センサは、前記設置面に設置されることを特徴とする。
また、本発明に係る波長可変レーザ装置では、上記発明において、前記温度センサは、前記設置面を前記波長可変光源部が設置される第1の領域と前記光フィルタが設置される第2の領域との2つの領域に区画した場合に、当該第2の領域に設置されることを特徴とする。
本発明に係る波長可変レーザ装置の波長制御方法は、出力するレーザ光の波長を可変とする波長可変光源部と、前記波長可変光源部から出力されたレーザ光の強度を取得する第1の受光素子と、入射する光の波長に対して周期的な透過特性を有し、前記波長可変光源部から出力されたレーザ光を当該透過特性に応じた透過率で透過する光フィルタと、前記光フィルタを透過したレーザ光の強度を取得する第2の受光素子と、周囲温度を検出する温度センサとを備えた波長可変レーザ装置の波長制御方法であって、前記第1の受光素子が取得したレーザ光の強度と前記第2の受光素子が取得したレーザ光の強度とに基づいて、レーザ光の波長に対応するモニタ値を算出するモニタ値算出ステップと、前記周囲温度と、前記モニタ値と、レーザ光の目標波長に対応するとともに、当該モニタ値の目標となる制御目標値とに基づいて、前記波長可変光源部から出力されるレーザ光の波長を前記目標波長に制御する動作制御ステップとを備えることを特徴とする。
本発明に係る波長可変レーザ装置、及び波長可変レーザ装置の波長制御方法によれば、レーザ光の波長を精度良く目標波長に制御することができる、という効果を奏する。
図1は、本実施の形態1に係る波長可変レーザ装置の構成を示す図である。 図2は、波長可変光源部の構成を示す図である。 図3は、制御装置の構成を示すブロック図である。 図4は、記憶部に記憶された波長電力情報を示す図である。 図5は、記憶部に記憶された複数の透過特性情報を示す図である。 図6は、記憶部に記憶された複数の透過特性情報を示す図である。 図7は、制御装置による波長制御方法を示すフローチャートである。 図8は、波長制御方法を説明する図である。 図9は、本実施の形態2に係る制御装置の構成を示すブロック図である。 図10は、制御装置による波長制御方法を示すフローチャートである。 図11は、波長制御方法を説明する図である。 図12は、本実施の形態3に係る制御装置の構成を示すブロック図である。 図13は、制御装置による波長制御方法を示すフローチャートである。 図14は、波長制御方法を説明する図である。 図15は、本実施の形態4に係る制御装置の構成を示すブロック図である。 図16は、制御装置による波長制御方法を示すフローチャートである。
以下に、図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施の形態)について説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。さらに、図面の記載において、同一の部分には同一の符号を付している。また、図面は模式的なものであり、各要素の寸法の関係、各要素の比率等は、現実と異なる場合がある。さらに、図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。また、図中で適宜xyz座標軸を示し、これにより方向を説明する。
(実施の形態1)
〔波長可変レーザ装置の概略構成〕
図1は、本実施の形態1に係る波長可変レーザ装置1の構成を示す図である。
波長可変レーザ装置1は、モジュール化された波長可変レーザモジュール2と、当該波長可変レーザモジュール2の動作を制御する制御装置3とを備える。
なお、図1では、波長可変レーザモジュール2と制御装置3とを別体で構成しているが、当該各部材2,3を一体にモジュール化しても構わない。
〔波長可変レーザモジュールの構成〕
波長可変レーザモジュール2は、制御装置3による制御の下、出力するレーザ光の波長を複数の波長のうちいずれか一波長のレーザ光に可変とし、当該一波長のレーザ光を出力する。この波長可変レーザモジュール2は、波長可変光源部4と、半導体光増幅器(Semiconductor Optical Amplifier:SOA)5と、平面光波回路(Planar Lightwave Circuit:PLC)6と、光検出部7と、温度センサ8と、温度調節器9とを備える。
図2は、波長可変光源部4の構成を示す図である。
波長可変光源部4は、例えばバーニア効果を利用した波長可変レーザであり、制御装置3による制御の下、レーザ光L1を出力する。この波長可変光源部4は、出力するレーザ光L1の波長を可変とする光源部41と、制御装置3から供給される電力に応じて発熱する3つのマイクロヒータ421〜423を有し、光源部41を局所的に加熱することで、光源部41から出力されるレーザ光L1の波長を変更する波長可変部42とを備える。
光源部41は、共通の基部B1上にそれぞれ形成された第1,第2の導波路部43,44を備える。ここで、基部B1は、例えばn型InPからなる。そして、基部B1の裏面には、例えばAuGeNiを含んで構成され、当該基部B1とオーミック接触するn側電極45が形成されている。
第1の導波路部43は、埋め込み導波路構造を有している。この第1の導波路部43は、導波路部431と、半導体積層部432と、p側電極433とを備える。
導波路部431は、半導体積層部432内にz方向に延伸するように形成されている。
また、第1の導波路部43内には、利得部431aと、DBR(Distributed Bragg Reflector)型の回折格子層431bとが配置されている。
ここで、利得部431aは、InGaAsPからなる多重量子井戸構造と光閉じ込め層とを有する活性層である。また、回折格子層431bは、InGaAsPとInPとからなる標本化回折格子で構成されている。
半導体積層部432は、InP系半導体層が積層して構成されており、導波路部431に対してクラッド部の機能等を備える。
p側電極433は、半導体積層部432上において、利得部431aに沿うように配置されている。なお、半導体積層部432上には、SiN保護膜(図示略)が形成されている。そして、p側電極433は、当該SiN保護膜に形成された開口部(図示略)を介して半導体積層部432に接触している。
ここで、マイクロヒータ421は、半導体積層部432のSiN保護膜上において、回折格子層431bに沿うように配置されている。そして、マイクロヒータ421は、制御装置3から供給される電力に応じて発熱し、回折格子層431bを加熱する。また、制御装置3がマイクロヒータ421に供給する電力を制御することによって回折格子層431bの温度が変化し、その屈折率が変化する。
第2の導波路部44は、2分岐部441と、2つのアーム部442,443と、リング状導波路444とを備える。
2分岐部441は、1×2型の多モード干渉型(MMI)導波路441aを含む1×2型の分岐型導波路で構成され、2ポート側が2つのアーム部442,443のそれぞれに接続されるとともに1ポート側が第1の導波路部43側に接続されている。すなわち、2分岐部441により、2つのアーム部442,443は、その一端が統合され、回折格子層431bと光学的に結合される。
アーム部442,443は、いずれもz方向に延伸し、リング状導波路444を挟むように配置されている。これらアーム部442,443は、リング状導波路444といずれも同一の結合係数κでリング状導波路444と光学的に結合している。κの値は、例えば0.2である。そして、アーム部442,443とリング状導波路444とは、リング共振器フィルタRF1を構成している。また、リング共振器フィルタRF1と2分岐部441とは、反射ミラーM1を構成している。
ここで、マイクロヒータ422は、リング状であり、リング状導波路444を覆うように形成されたSiN保護膜(図示略)上に配置されている。そして、マイクロヒータ422は、制御装置3から供給される電力に応じて発熱し、リング状導波路444を加熱する。また、制御装置3がマイクロヒータ422に供給する電力を制御することによってリング状導波路444の温度が変化し、その屈折率が変化する。
上述した2分岐部441、アーム部442,443、及びリング状導波路444は、いずれも、InGaAsPからなる光導波層44aがInPからなるクラッド層によって挟まれたハイメサ導波路構造を有している。
ここで、マイクロヒータ423は、アーム部443の一部のSiN保護膜(図示略)上に配置されている。当該アーム部443のうちマイクロヒータ423の下方の領域は、光の位相を変化させる位相調整部445として機能する。そして、マイクロヒータ423は、制御装置3から供給される電力に応じて発熱し、位相調整部445を加熱する。また、制御装置3がマイクロヒータ423に供給する電力を制御することによって位相調整部445の温度が変化し、その屈折率が変化する。
以上説明した第1,第2の導波路部43,44は、互いに光学的に接続された回折格子層431bと反射ミラーM1とにより構成される光共振器C1を構成している。また、利得部431aと位相調整部445とは、光共振器C1内に配置される。
回折格子層431bは、略所定の波長間隔で略周期的な反射特性を有する第1の櫛状反射スペクトルを生成する。一方、リング共振器フィルタRF1は、略所定の波長間隔で略周期的な反射特性を有する第2の櫛状反射スペクトルを生成する。
ここで、第2の櫛状反射スペクトルは、第1の櫛状反射スペクトルのピークの半値全幅よりも狭い半値全幅のピークを有し、第1の櫛状反射スペクトルの波長間隔とは異なる波長間隔で略周期的な反射特性を有する。但し、屈折率の波長分散を考慮すると、スペクトル成分は厳密には等波長間隔になっていないことに注意が必要である。
各櫛状反射スペクトルの特性について例示すると、第1の櫛状反射スペクトルのピーク間の波長間隔(自由スペクトル領域:FSR)は、光の周波数で表すと373GHzである。また、各ピークの半値全幅は、光の周波数で表すと43GHzである。一方、第2の櫛状反射スペクトルのピーク間の波長間隔(FSR)は、光の周波数で表すと400GHzである。また、各ピークの半値全幅は、光の周波数で表すと25GHzである。すなわち、第2の櫛状反射スペクトルの各ピークの半値全幅(25GHz)は、第1の櫛状反射スペクトルの各ピークの半値全幅(43GHz)より狭い。
波長可変光源部4では、レーザ発振を実現するために、第1の櫛状反射スペクトルのピークの一つと第2の櫛状反射スペクトルのピークの一つとを波長軸上で重ね合わせ可能に構成されている。このような重ね合わせは、マイクロヒータ421,422の少なくとも一つを用いて、マイクロヒータ421により回折格子層431bを加熱して熱光学効果によりその屈折率を変化させて第1の櫛状反射スペクトルを波長軸上で全体的に移動させて変化させる、及び、マイクロヒータ422によりリング状導波路444を加熱してその屈折率を変化させて第2の櫛状反射スペクトルを波長軸上で全体的に移動させて変化させる、の少なくともいずれか一つを行うことにより、実現することができる。
一方、波長可変光源部4において、光共振器C1による共振器モードが存在する。そして、波長可変光源部4において、共振器モードの間隔(縦モード間隔)は、25GHz以下となるように光共振器C1の共振器長が設定されている。この設定の場合、光共振器C1の共振器長は、1800μm以上となり、発振するレーザ光の狭線幅化を期待することができる。なお、光共振器C1の共振器モードの波長は、マイクロヒータ423を用いて位相調整部445を加熱してその屈折率を変化させて共振器モードの波長を波長軸上で全体的に移動させることにより微調整することができる。すなわち、位相調整部445は、光共振器C1の光路長を能動的に制御するための部分である。
波長可変光源部4は、制御装置3により、n側電極45及びp側電極433から利得部431aへ電流を注入し、利得部431aを発光させると、第1の櫛状反射スペクトルのスペクトル成分のピーク、第2の櫛状反射スペクトルのスペクトル成分のピーク、及び光共振器C1の共振器モードの一つが一致した波長、例えば1550nmでレーザ発振し、レーザ光L1を出力するように構成されている。
また、波長可変光源部4では、バーニア効果を利用してレーザ光L1の波長を変化させることができる。例えば、回折格子層431bをマイクロヒータ421で加熱すると、熱光学効果により回折格子層431bの屈折率が上昇し、回折格子層431bの第1の櫛状反射スペクトルは、全体的に長波側にシフトする。その結果、1550nm付近における第1の櫛状反射スペクトルのピークは、リング共振器フィルタRF1の第2の櫛状反射スペクトルのピークとの重なりが解かれ、長波側に存在する第2の櫛状反射スペクトルの別のピーク(例えば1556nm付近)に重なる。さらに、位相調整部445をチューニングして共振器モードを微調し、共振器モードの一つを二つの櫛状反射スペクトルに重ねることで、1556nm付近でのレーザ発振を実現することができる。すなわち、波長可変光源部4では、回折格子層431bに対するマイクロヒータ421とリング共振器フィルタRF1に対するマイクロヒータ422とにより第1,第2の櫛状反射スペクトルをそれぞれチューニングすることで粗調、位相調整部445に対するマイクロヒータ423により共振器長をチューニングすることで微調を行う波長可変動作が実現される。
半導体光増幅器5は、具体的な図示は省略したが、第1の導波路部43と同様の材料及び構造からなる活性コア層を備える埋め込み導波路構造を有する。但し、回折格子層431bは設けられていない。この半導体光増幅器5は、空間結合光学系(図示略)により波長可変光源部4に対して光学的に結合している。そして、波長可変光源部4から出力されたレーザ光L1は、半導体光増幅器5に入力される。また、半導体光増幅器5は、レーザ光L1を増幅してレーザ光L2として出力する。なお、半導体光増幅器5は、基部B1上に、波長可変光源部4とモノリシックに構成されていてもよい。
平面光波回路6は、空間結合光学系(図示略)によりアーム部442に光学的に結合している。そして、レーザ光L1と同様に波長可変光源部4におけるレーザ発振により発生したレーザ光L3の一部は、アーム部442を介して平面光波回路6に入力される。なお、レーザ光L3は、レーザ光L1の波長と同一の波長を有する。この平面光波回路6は、図1に示すように、光分岐部61と、光導波路62と、リング共振器型光フィルタ63aを有する光導波路63と、リング共振器型光フィルタ64aを有する光導波路64とを備える。
光分岐部61は、入力したレーザ光L3を3つのレーザ光L4〜L6に分岐する。
そして、光導波路62は、レーザ光L4を光検出部7における後述するPD(Photo Diode)71に導波する。また、光導波路63は、レーザ光L5を光検出部7における後述するPD72に導波する。さらに、光導波路64は、レーザ光L6を光検出部7における後述するPD73に導波する。
ここで、リング共振器型光フィルタ63a,64aは、入射する光の波長に対して周期的な透過特性をそれぞれ有し、当該透過特性に応じた透過率でレーザ光L5,L6をそれぞれ選択的に透過する。そして、リング共振器型光フィルタ63a,64aを透過したレーザ光L5,L6は、PD72,73にそれぞれ入力する。すなわち、リング共振器型光フィルタ63a,64aは、本発明に係る光フィルタに相当する。以下では、説明の便宜上、リング共振器型光フィルタ63a,64aを光フィルタ63a,64aと記載する。
なお、光フィルタ63a,64aは、例えば、1周期の1/3〜1/5の範囲で互いに位相が異なる透過特性を有する。
光検出部7は、図1に示すように、PD71〜73を備える。
PD71は、レーザ光L4(波長可変光源部4から出力されたレーザ光L1と同一)を受光し、当該レーザ光L4の強度に応じた電気信号を制御装置3に出力する。すなわち、PD71は、本発明に係る第1の受光素子に相当する。
PD72は、光フィルタ63aを透過したレーザ光L5を受光し、当該レーザ光L5の強度に応じた電気信号を制御装置3に出力する。すなわち、PD72は、本発明に係る第2の受光素子に相当する。
PD73は、光フィルタ64aを透過したレーザ光L6を受光し、当該レーザ光L6の強度に応じた電気信号を制御装置3に出力する。すなわち、PD73は、本発明に係る第2の受光素子に相当する。
そして、PD71〜73からそれぞれ出力された電気信号は、制御装置3による波長ロック制御(波長可変光源部4から出力されるレーザ光L1を目標波長にするための制御)に用いられる。
温度センサ8は、例えばサーミスタ等で構成され、波長可変光源部4及び平面光波回路6の周囲温度を検出する。
温度調節器9は、例えばペルチェ素子を含むTEC(Thermo Electric Cooler)等で構成されている。この温度調節器9には、波長可変光源部4、半導体光増幅器5、平面光波回路6、光検出部7、及び温度センサ8が載置される。そして、温度調節器9は、供給された電力に応じて当該各部材4〜8の温度を調節する。
なお、温度調節器9において、当該各部材4〜8が載置される設置面91を波長可変光源部4及び半導体光増幅器5が載置される第1の領域Ar1と、平面光波回路6及び光検出部7が載置される第2の領域Ar2の2つの領域に区画した場合には、温度センサ8は、第2の領域Ar2に載置される。すなわち、温度センサ8は、平面光波回路6に近接して配置されている。
〔制御装置の構成〕
次に、制御装置3の構成について説明する。
図3は、制御装置3の構成を示すブロック図である。
制御装置3は、例えばユーザインターフェースを備えた上位の制御装置(図示略)と接続されており、当該上位の制御装置を介したユーザからの指示にしたがって、波長可変レーザモジュール2の動作を制御する。
なお、以下では、本発明の要部である制御装置3による波長ロック制御を主に説明する。また、図3では、説明の便宜上、制御装置3の構成として、波長ロック制御を実行する構成のみを図示している。さらに、以下で説明する波長ロック制御では、説明の便宜上、PD72,73からそれぞれ出力された電気信号のうち、PD72から出力された電気信号を用いることとする。
この制御装置3は、制御部31と、記憶部32とを備える。
制御部31は、CPU等を用いて構成されている。この制御部31は、温度推定部311と、モニタ値算出部312と、動作制御部313とを備える。
温度推定部311は、上位の制御装置(図示略)から取得した目標波長、温度センサ8にて検出された周囲温度、記憶部32に記憶された熱抵抗情報及び波長電力情報に基づいて、平面光波回路6(光フィルタ63a,64a)の温度(以下、フィルタ温度と記載)を推定する。
ここで、熱抵抗情報は、波長可変レーザモジュール2において、温度センサ8及び平面光波回路6間の熱抵抗を示す情報である。
図4は、記憶部32に記憶された波長電力情報を示す図である。
波長電力情報は、複数の波長λ1〜λn[nm]と、レーザ光L1の波長を当該波長λ1〜λn[nm]に制御するためにマイクロヒータ421〜423にそれぞれ供給する複数の電力(初期電力)とがそれぞれ関連付けられた情報である。なお、図4では、説明の便宜上、マイクロヒータ421〜423にそれぞれ供給する総電力を各電力P1〜Pn[W]として記載している。
モニタ値算出部312は、PD71から出力された電気信号の出力値とPD72から出力された電気信号の出力値とに基づいて、レーザ光L1の波長に対応するモニタ値を算出する。本実施の形態1では、モニタ値算出部312は、PD71から出力された電気信号の出力値に対するPD72から出力された電気信号の出力値の比率をモニタ値(以下、PD比と記載)として算出する。
動作制御部313は、波長可変光源部4から出力されるレーザ光L1の波長を上位の制御装置(図示略)から取得した目標波長に制御する。この動作制御部313は、目標値算出部314と、波長制御部315とを備える。
目標値算出部314は、上位の制御装置(図示略)から取得した目標波長と、温度推定部311にて推定されたフィルタ温度と、記憶部32に記憶された複数の透過特性情報とに基づいて、PD比の目標となる制御目標値を算出する。
図5及び図6は、記憶部32に記憶された複数の透過特性情報を示す図である。なお、図6では、横軸を波長とし、縦軸をPD比としている。
複数の透過特性情報は、複数の温度T1〜Tn[℃]毎に、複数の波長λ1〜λn[nm]と、レーザ光L1の波長を当該波長λ1〜λn[nm]にそれぞれ設定した場合でのPD71から出力された電気信号の出力値に対するPD72から出力された電気信号の出力値の比率である各PD比の参照値となる複数の制御参照値とがそれぞれ関連付けられた情報である。なお、PD比は、光フィルタ63aの透過率に略比例する。このため、複数の透過特性情報は、光フィルタ63aにおける複数の温度T1〜Tn[℃]毎の透過特性をそれぞれ示す情報である。
なお、図6では、説明の便宜上、複数の温度T1〜Tn[℃]での複数の透過特性情報のうち、3つの温度での透過特性情報のみを曲線CL1〜CL3で示している。当該図6に示すように、光フィルタ63aの透過特性は、当該光フィルタ63aの温度が変化すると、波長軸上で全体が短波側または長波側にシフトする。
波長制御部315は、上位の制御装置(図示略)から取得した目標波長と、記憶部32に記憶された波長電力情報と、モニタ値算出部312にて算出されたPD比と、目標値算出部314にて算出された制御目標値とに基づいて、マイクロヒータ421〜423にそれぞれ供給する複数の電力を変化させ、レーザ光L1の波長を目標波長に制御する。
記憶部32は、制御部31にて実行されるプログラムや、制御部31の処理に必要な情報(例えば、熱抵抗情報、波長電力情報、及び複数の透過特性情報等)等を記憶する。
〔波長制御方法〕
次に、上述した制御装置3による波長制御方法(波長ロック制御)について説明する。
図7は、制御装置3による波長制御方法を示すフローチャートである。
先ず、動作制御部313は、ユーザインターフェースを介して上位の制御装置(図示略)に入力された目標波長を当該上位の制御装置から取得する(ステップS1)。
ステップS1の後、目標値算出部314は、記憶部32に記憶された複数の透過特性情報のうち、基準温度(例えば温度T2[℃])に対応する透過特性情報を読み出す。そして、目標値算出部314は、当該基準温度に対応する透過特性情報における複数の制御参照値(例えば制御参照値Pd21〜Pd2n)のうち、ステップS1にて取得された目標波長(例えば波長λ1)に関連付けられた制御参照値(例えば制御参照値Pd21)を制御目標値として算出する(ステップS2)。
ステップS2の後、波長制御部315は、記憶部32に記憶された波長電力情報を参照し、ステップS1にて取得された目標波長に関連付けられた各電力(初期電力)をマイクロヒータ421〜423にそれぞれ供給する(ステップS3)。
ステップS3の後、モニタ値算出部312は、PD71から出力された電気信号の出力値に対するPD72から出力された電気信号の出力値の比率であるPD比を算出する(ステップS4:モニタ値算出ステップ)。
ステップS4の後、動作制御部313は、ステップS2にて算出された制御目標値とステップS4にて算出されたPD比とのずれを算出し、当該ずれが所定の閾値δPaより大きいか否かを判断する(ステップS5)。
制御目標値とPD比とのずれが閾値δPa以下であると判断された場合(ステップS5:No)には、制御装置3は、波長ロック制御を終了する。
一方、制御目標値とPD比とのずれが閾値δPaより大きいと判断された場合(ステップS5:Yes)には、制御装置3は、温度センサ8を用いて、波長可変光源部4及び平面光波回路6の周囲温度を検出する(ステップS6)。
ステップS6の後、温度推定部311は、記憶部32に記憶された波長電力情報を参照し、各電力P1〜Pn[W]のうち、ステップS1にて取得された目標波長に関連付けられた電力を、現在、マイクロヒータ421〜423に供給されている総電力として認識する。そして、温度推定部311は、当該認識した総電力、ステップS6にて検出された周囲温度、及び記憶部32に記憶された熱抵抗情報に基づく熱抵抗に基づいて、平面光波回路6のフィルタ温度を推定する(ステップS7)。
ステップS7の後、目標値算出部314は、記憶部32に記憶された複数の透過特性情報のうち、ステップS7にて推定されたフィルタ温度(例えば温度T3[℃])に対応する透過特性情報を読み出す。そして、目標値算出部314は、当該フィルタ温度に対応する透過特性情報における複数の制御参照値(例えば制御参照値Pd31〜Pd3n)のうち、ステップS1にて取得された目標波長(例えば波長λ1)に関連付けられた制御参照値(例えば制御参照値Pd31)を制御目標値として算出する(ステップS8)。
ステップS8の後、波長制御部315は、ステップS4またはステップS10にて算出された最新のPD比がステップS8にて算出された制御目標値に合致するように、マイクロヒータ421〜423にそれぞれ供給する複数の電力を変化させる波長調整制御を実行する(ステップS9)。
ステップS9の後、モニタ値算出部312は、ステップS4と同様に、PD71から出力された電気信号の出力値に対するPD72から出力された電気信号の出力値の比率であるPD比を算出する(ステップS10:モニタ値算出ステップ)。
ステップS10の後、動作制御部313は、ステップS5と同様に、ステップS8にて算出された制御目標値とステップS10にて算出されたPD比とのずれを算出し、当該ずれが閾値δPaより大きいか否かを判断する(ステップS11)。
制御目標値とPD比とのずれが閾値δPa以下であると判断された場合(ステップS11:No)には、制御装置3は、波長ロック制御を終了する。
一方、制御目標値とPD比とのずれが閾値δPaより大きいと判断された場合(ステップS11:Yes)には、制御装置3は、ステップS9に戻る。
以上説明したステップS8,S9,S11は、本発明に係る動作制御ステップに相当する。なお、図7では、制御目標値とPD比とのずれが閾値δPaより大きいと判断した場合(ステップS11:Yes)にステップS9に戻るフローとしているが、これに限らず、ステップS6に戻るフローとしても構わない。
図8は、波長制御方法を説明する図である。具体的に、図8は、図6に対応した図であって、基準温度に対応する透過特性情報を曲線CL4で示し、ステップS7にて推定されたフィルタ温度に対応する透過特性情報を曲線CL5で示している。
光フィルタ63aの温度が基準温度からずれると、当該光フィルタ63aの透過特性は、波長軸上で全体がシフト(曲線CL4から曲線CL5にシフト)する。すなわち、光フィルタ63aの温度が基準温度からずれて当該光フィルタ63aの透過特性が曲線CL5になっているにも拘らず、当該基準温度に対応する透過特性情報(曲線CL4)における目標波長TWに関連付けられた制御参照値を制御目標値PDTとして波長調整制御を実行した場合には、レーザ光L1の波長は、目標波長TWからずれた波長TW´に制御されてしまう。
そこで、本実施の形態1では、記憶部32に複数の温度に対応した複数の透過特性情報を記憶しておく。光フィルタ63aの温度が基準温度からずれた場合には、制御装置3は、当該光フィルタ63aのフィルタ温度を推定し、当該フィルタ温度に対応した透過特性情報(曲線CL5)に基づいて、目標波長TWに関連付けられた制御参照値を制御目標値PDT´として算出する。そして、制御装置3は、PD比が制御目標値PDT´に合致するように、波長調整制御を実行する。
なお、推定した光フィルタ63aのフィルタ温度に対応した透過特性情報が記憶部32に記憶されていない場合には、当該フィルタ温度を挟む2つの温度に対応する各透過特性情報において、目標波長に関連付けられた2つの制御参照値から線形補間により制御目標値を算出すればよい。また、目標波長が波長λ1〜λnのいずれの波長でもない場合には、推定した光フィルタ63aのフィルタ温度に対応した透過特性情報において、当該目標波長を挟む2つの波長に関連付けられた2つの制御参照値から線形補間により制御目標値を算出しても構わない。
以上説明した本実施の形態1によれば、以下の効果を奏する。
本実施の形態1に係る波長可変レーザ装置1では、制御目標値PDT´を算出するにあたって、光フィルタ63aのフィルタ温度に対応した透過特性情報を用いている。このため、光フィルタ63aのフィルタ温度が基準温度からずれた場合であっても、制御目標値PDT´を目標波長TWに対応した値として精度良く算出することができる。したがって、PD比が制御目標値PDT´に合致するように波長調整制御を実行することで、レーザ光L1の波長を精度良く目標波長TWに制御することができる。
また、本実施の形態1に係る波長可変レーザ装置1では、1つのみの温度調節器9により、波長可変光源部4、半導体光増幅器5、平面光波回路6、光検出部7、及び温度センサ8の温度を調節する。このように1つのみの温度調節器9により当該各部材4〜8の温度を調節する構造とした場合には、複数の温度調節器を設けた場合と比較して、低消費電力化及び小型化を図ることができる。一方で、1つのみの温度調節器9を用いた場合には、設置面91の面内に生じる温度分布の影響を受ける虞がある。特に、波長可変部42は、光源部41を局所的に加熱するマイクロヒータ421〜423で構成されている。このため、設置面91の面内に温度分布が生じ易い。すなわち、平面光波回路6に近接した位置に温度センサ8を配置した場合であっても、マイクロヒータ421〜423からの熱伝達の影響を受けるため、当該温度センサ8で検出された温度は、平面光波回路6(光フィルタ63a)の温度に一致しない。すなわち、光フィルタ63aの温度を測定することが難しい。
そこで、本実施の形態1に係る波長可変レーザ装置1では、温度センサ8にて検出された周囲温度と、波長電力情報における複数の電力のうち目標波長が関連付けられた電力と、熱抵抗情報とに基づいて、光フィルタ63aのフィルタ温度を推定している。このため、マイクロヒータ421〜423からの熱伝達の影響を考慮して、光フィルタ63aのフィルタ温度を精度良く推定することができる。したがって、光フィルタ63aの温度に対応した透過特性情報を用いることができ、上述したレーザ光L1の波長を精度良く目標波長TWに制御することができる、という効果を好適に実現することができる。
また、温度センサ8は、光フィルタ63aに近接した第2の領域Ar2に配置されている。このため、温度センサ8が例えば第1の領域Ar1に配置されている場合と比較して、光フィルタ63aの温度をさらに精度良く推定することができる。
(実施の形態2)
次に、本実施の形態2について説明する。
以下の説明では、上述した実施の形態1と同様の構成には同一符号を付し、その詳細な説明は省略または簡略化する。
図9は、本実施の形態2に係る制御装置3Aの構成を示すブロック図である。図10は、制御装置3Aによる波長制御方法を示すフローチャートである。
本実施の形態2に係る波長可変レーザ装置1Aでは、上述した実施の形態1で説明した波長可変レーザ装置1に対して、制御装置3とは異なる手法で波長ロック制御を実行する制御装置3Aを採用している。
制御装置3Aは、上述した実施の形態1で説明した制御装置3に対して、動作制御部313の機能、及び記憶部32に記憶する情報を異なるものとしている。
以下では、説明の便宜上、本実施の形態2に係る制御部(動作制御部)及び記憶部をそれぞれ制御部31A(動作制御部313A)及び記憶部32Aとする。
記憶部32Aは、制御部31Aにて実行されるプログラムや、制御部31Aの処理に必要な情報等を記憶する。なお、記憶部32Aは、制御部31Aの処理に必要な情報として、上述した実施の形態1で説明した熱抵抗情報及び波長電力情報の他、上述した実施の形態1で説明した複数の透過特性情報のうち基準温度(例えば温度T2[℃])に対応した透過特性情報、及び第1の温度特性情報を記憶する。
第1の温度特性情報は、光フィルタ63aにおける温度特性を示す情報である。具体的に、上述したように、光フィルタ63aの透過特性は、当該光フィルタ63aの温度が変化すると、波長軸上で全体が短波側または長波側にシフトする。そして、第1の温度特性情報は、単位温度当たりに当該透過特性がシフトする波長のずれ量X[nm/℃]を示す情報である。
動作制御部313Aでは、上述した実施の形態1で説明した動作制御部313に対して、波長ずれ量算出部316の機能が追加されている。
以下、波長ずれ量算出部316の機能について、図10を参照しつつ説明する。
制御装置3Aによる波長制御方法では、図10に示すように、上述した実施の形態1で説明した波長制御方法(図7)に対して、ステップS8の代わりにステップS12〜S15が採用されている点が異なる。以下では、ステップS12〜S15のみを説明する。
ステップS12は、ステップS7の後に実行される。
具体的に、波長ずれ量算出部316は、ステップS7にて推定されたフィルタ温度と基準温度(例えば温度T2[℃])との温度差δTを算出する(ステップS12)。
ステップS12の後、波長ずれ量算出部316は、記憶部32Aに記憶された第1の温度特性情報(単位温度当たりの波長のずれ量X[nm/℃])とステップS12にて算出した温度差δTとに基づいて、当該温度差δTに応じた波長のずれ量(X×δT)を算出する(ステップS13)。
ステップS13の後、目標値算出部314は、ステップS13にて算出された温度差δTに応じた波長のずれ量(X×δT)により記憶部32Aに記憶された基準温度に対応する透過特性情報を補正して補正透過特性情報を生成する(ステップS14)。
ステップS14の後、目標値算出部314は、ステップS14にて生成した補正透過特性情報と、ステップS1にて取得された目標波長とに基づいて、制御目標値を算出する(ステップS15)。この後、制御装置3Aは、ステップS9に移行する。
なお、ステップS9では、波長制御部315は、ステップS4またはステップS10にて算出された最新のPD比がステップS15にて算出された制御目標値に合致するように、波長調整制御を実行する。また、ステップS11では、動作制御部313は、ステップS15にて算出された制御目標値とステップS10にて算出されたPD比とのずれを算出し、当該ずれが閾値δPaより大きいか否かを判断する。
以上説明したステップS12〜S15,S9,S11は、本発明に係る動作制御ステップに相当する。なお、図10では、制御目標値とPD比とのずれが閾値δPaより大きいと判断した場合(ステップS11:Yes)にステップS9に戻るフローとしているが、これに限らず、ステップS6に戻るフローとしても構わない。
図11は、波長制御方法を説明する図である。具体的に、図11は、図6に対応した図であって、基準温度に対応する透過特性情報を曲線CL4で示し、ステップS14にて生成された補正透過特性情報を曲線CL6で示している。
光フィルタ63aの温度が基準温度からずれると、当該光フィルタ63aの透過特性は、波長軸上で全体がシフト(曲線CL4から曲線CL6にシフト)する。すなわち、光フィルタ63aの温度が基準温度からずれて当該光フィルタ63aの透過特性が曲線CL6になっているにも拘らず、当該基準温度に対応する透過特性情報(曲線CL4)における目標波長TWに関連付けられた制御参照値を制御目標値PDTとして波長調整制御を実行した場合には、レーザ光L1の波長は、目標波長TWからずれた波長TW´に制御されてしまう。
そこで、本実施の形態2では、記憶部32Aに基準温度に対応した透過特性情報(曲線CL4)及び第1の温度特性情報を記憶しておく。光フィルタ63aの温度が基準温度からずれた場合には、制御装置3Aは、当該光フィルタ63aのフィルタ温度を推定し、第1の温度特性情報を用いて、当該フィルタ温度と基準温度との温度差δTに応じた波長のずれ量(X×δT)を算出する。また、制御装置3Aは、基準温度に対応した透過特性情報(曲線CL4)を波長軸上で当該ずれ量(X×δT)分、シフトさせて補正透過特性情報(曲線CL6)を生成する。さらに、制御装置3Aは、補正透過特性情報(曲線CL6)に基づいて、目標波長TWに対応する制御目標値PDT´を算出する。そして、制御装置3Aは、PD比が制御目標値PDT´に合致するように、波長調整制御を実行する。
以上説明した本実施の形態2のように波長ロック制御を実行した場合であっても、上述した実施の形態1と同様の効果を奏する。
また、複数の温度毎の複数の透過特性情報を記憶部32Aに記憶しておく必要がないため、記憶部32Aに記憶するデータ量を少なくすることができる。
(実施の形態3)
次に、本実施の形態3について説明する。
以下の説明では、上述した実施の形態1と同様の構成には同一符号を付し、その詳細な説明は省略または簡略化する。
図12は、本実施の形態3に係る制御装置3Bの構成を示すブロック図である。図13は、制御装置3Bによる波長制御方法を示すフローチャートである。
本実施の形態3に係る波長可変レーザ装置1Bでは、上述した実施の形態1で説明した波長可変レーザ装置1に対して、制御装置3とは異なる手法で波長ロック制御を実行する制御装置3Bを採用している。
制御装置3Bは、上述した実施の形態1で説明した制御装置3に対して、動作制御部313の機能、及び記憶部32に記憶する情報を異なるものとしている。
以下では、説明の便宜上、本実施の形態3に係る制御部(動作制御部)及び記憶部をそれぞれ制御部31B(動作制御部313B)及び記憶部32Bとする。
記憶部32Bは、制御部31Aにて実行されるプログラムや、制御部31Bの処理に必要な情報等を記憶する。なお、記憶部32Bは、制御部31Aの処理に必要な情報として、上述した実施の形態1で説明した熱抵抗情報及び波長電力情報の他、上述した実施の形態1で説明した複数の透過特性情報のうち基準温度(例えば温度T2[℃])に対応した透過特性情報、及び第2の温度特性情報を記憶する。
第2の温度特性情報は、光フィルタ63aにおける温度特性を示す情報である。具体的に、上述したように、光フィルタ63aの透過特性は、当該光フィルタ63aの温度が変化すると、波長軸上で全体が短波側または長波側にシフトする。このため、PD比についても、光フィルタ63aの温度が変化すると、その値が変化する。そして、第2の温度特性情報は、単位温度当たりに当該PD比が変化するずれ量Y[1/℃]を示す情報である。
動作制御部313Bは、上述した実施の形態1で説明した動作制御部313に対して、モニタ値ずれ量算出部317の機能が追加されている。
以下、モニタ値ずれ量算出部317の機能について、図13を参照しつつ説明する。
制御装置3Bによる波長制御方法では、図13に示すように、上述した実施の形態1で説明した波長制御方法(図7)に対して、ステップS8の代わりにステップS16〜S18が採用されている点が異なる。以下では、ステップS16〜S18のみを説明する。
ステップS16は、ステップS7の後に実行される。
具体的に、モニタ値ずれ量算出部317は、ステップS7にて推定されたフィルタ温度と基準温度(例えば温度T2[℃])との温度差δTを算出する(ステップS16)。
ステップS16の後、モニタ値ずれ量算出部317は、記憶部32Bに記憶された第2の温度特性情報(単位温度当たりのPD比のずれ量Y[1/℃])とステップS16にて算出した温度差δTとに基づいて、当該温度差δTに応じたPD比のずれ量(Y×δT)を算出する(ステップS17)。
ステップS17の後、目標値算出部314は、ステップS17にて算出された温度差δTに応じたPD比のずれ量(Y×δT)によりステップS2にて算出した制御目標値を補正して補正制御目標値を生成する(ステップS18)。この後、制御装置3Bは、ステップS9に移行する。
なお、ステップS9では、波長制御部315は、ステップS4またはステップS10にて算出された最新のPD比がステップS18にて生成された補正制御目標値に合致するように、波長調整制御を実行する。また、ステップS11では、動作制御部313は、ステップS18にて生成された補正制御目標値とステップS10にて算出されたPD比とのずれを算出し、当該ずれが閾値δPaより大きいか否かを判断する。
以上説明したステップS16〜S18,S9,S11は、本発明に係る動作制御ステップに相当する。なお、図13では、制御目標値とPD比とのずれが閾値δPaより大きいと判断した場合(ステップS11:Yes)にステップS9に戻るフローとしているが、これに限らず、ステップS6に戻るフローとしても構わない。
図14は、波長制御方法を説明する図である。具体的に、図14は、図6に対応した図であって、基準温度に対応する透過特性情報を曲線CL4で示し、ステップS7にて推定されたフィルタ温度での光フィルタ63aの透過特性を曲線CL7で示している。
光フィルタ63aの温度が基準温度からずれると、当該光フィルタ63aの透過特性は、波長軸上で全体がシフト(曲線CL4から曲線CL7にシフト)する。すなわち、光フィルタ63aの温度が基準温度からずれて当該光フィルタ63aの透過特性が曲線CL7になっているにも拘らず、当該基準温度に対応する透過特性情報(曲線CL4)における目標波長TWに関連付けられた制御参照値を制御目標値PDTとして波長調整制御を実行した場合には、レーザ光L1の波長は、目標波長TWからずれた波長TW´に制御されてしまう。
そこで、本実施の形態3では、記憶部32Bに基準温度に対応した透過特性情報(曲線CL4)及び第2の温度特性情報を記憶しておく。光フィルタ63aの温度が基準温度からずれた場合には、制御装置3Bは、当該光フィルタ63aのフィルタ温度を推定し、第2の温度特性情報を用いて、当該フィルタ温度と基準温度との温度差δTに応じたPD比のずれ量(Y×δT)を算出する。また、制御装置3Bは、基準温度に対応した透過特性情報(曲線CL4)から算出した目標波長TWに対応する制御目標値PDTを当該ずれ量(Y×δT)分、シフトさせて補正制御目標値PDT´を算出する。そして、制御装置3Bは、PD比が補正制御目標値PDT´に合致するように、波長調整制御を実行する。
以上説明した本実施の形態3のように波長ロック制御を実行した場合であっても、上述した実施の形態1,2と同様の効果を奏する。
(実施の形態4)
次に、本実施の形態4について説明する。
以下の説明では、上述した実施の形態1,3と同様の構成には同一符号を付し、その詳細な説明は省略または簡略化する。
図15は、本実施の形態4に係る制御装置3Cの構成を示すブロック図である。図16は、制御装置3Cによる波長制御方法を示すフローチャートである。
上述した実施の形態3に係る波長可変レーザ装置1Bでは、フィルタ温度と基準温度との温度差δTに応じたPD比のずれ量(Y×δT)により制御目標値PDTを補正し、PD比が当該補正した補正制御目標値PDT´に合致するように波長調整制御を実行していた。
これに対して、本実施の形態4に係る波長可変レーザ装置1Cでは、フィルタ温度と基準温度との温度差δTに応じたPD比のずれ量(Y×δT)によりPD比自体を補正し、当該補正したPD比が制御目標値PDTに合致するように波長調整制御を実行する。そして、本実施の形態4に係る波長可変レーザ装置1C(制御装置3C)では、上述した実施の形態3で説明した波長可変レーザ装置1B(制御装置3B)に対して、補正モニタ値算出部318の機能が追加されている。
以下では、説明の便宜上、本実施の形態4に係る制御部(動作制御部)を制御部31C(動作制御部313C)とする。
なお、本実施の形態4に係る記憶部32Bには、上述した実施の形態3で説明した記憶部32Bと同様の情報が記憶されている。
以下、補正モニタ値算出部318の機能について、図16を参照しつつ説明する。
制御装置3Cによる波長制御方法では、図16に示すように、上述した実施の形態3で説明した波長制御方法(図13)に対して、ステップS18の代わりにステップS20が採用されている点が異なる。以下では、ステップS20のみを説明する。
ステップS20は、ステップS17の後に実行される。
具体的に、補正モニタ値算出部318は、ステップS17にて算出された温度差δTに応じたPD比のずれ量(Y×δT)によりステップS4またはステップS10で算出された最新のPD比を補正して補正PD比を生成する(ステップS20)。この後、制御装置3Cは、ステップS9に移行する。
なお、ステップS9では、波長制御部315は、ステップS20にて生成された補正PD比がステップS2にて算出された制御目標値に合致するように、波長調整制御を実行する。ステップS9の後、ステップS11に移行し、動作制御部313は、ステップS2にて算出された制御目標値とステップS20にて生成された補正PD比とのずれを算出し、当該ずれが閾値δPaより大きいか否かを判断する。制御目標値と補正PD比とのずれが閾値δPaより大きいと判断された場合(ステップS11:Yes)には、ステップS10に移行し、その後、ステップS20に戻る。
以上説明したステップS16,S17,S20,S9,S11は、本発明に係る動作制御ステップに相当する。なお、図16では、ステップS10の後、ステップS20に戻るフローとしているが、これに限らず、ステップS6に戻るフローとしても構わない。
以上説明した本実施の形態4のように波長ロック制御を実行した場合であっても、上述した実施の形態1,3と同様の効果を奏する。
(その他の実施形態)
ここまで、本発明を実施するための形態を説明してきたが、本発明は上述した実施の形態1〜4によってのみ限定されるべきものではない。
上述した実施の形態1〜4では、本発明に係る光フィルタとして、リング共振器型光フィルタ63a,64aを採用していたが、これに限らない。入射する光の波長に対して周期的な透過特性を有する光フィルタであれば、エタロン等のその他の光フィルタを本発明に係る光フィルタとして採用しても構わない。また、本発明に係る光フィルタの数は、2つに限らず、1つでもよく、あるいは、3つ以上であっても構わない。
上述した実施の形態1〜4において、本発明に係る光フィルタ及び第1,第2の受光素子を配設する位置は、上述した実施の形態1〜4で説明した位置に限らない。例えば、波長可変光源部4から出力されたレーザ光L1を2つのレーザ光に分岐し、一方のレーザ光を半導体光増幅器5に出力する光分岐部を設ける。そして、本発明に係る光フィルタ及び第1,第2の受光素子として、光分岐部にて分岐された他方のレーザ光を受ける位置に配設しても構わない。
上述した実施の形態1〜4において、温度センサ8の配設位置は、第2の領域Ar2に限らず、第1の領域Ar1としても構わない。さらに、温度調節器9の外部の環境温度や波長可変レーザ装置1,1A〜1Cの外部の環境温度を検出するために温度調節器9の外部(波長可変レーザモジュール2の外部)に温度センサ8を設置し、当該温度センサ8にて検出された周囲温度と当該温度センサ8及び本発明に係る光フィルタ間の熱抵抗を示す熱抵抗情報とに基づいてフィルタ温度を推定しても構わない。このように構成した場合には、温度調節器9の外部の環境や波長可変レーザ装置1,1A〜1Cの外部の環境の影響を低減することも可能となる。
上述した実施の形態1〜4では、温度センサ8にて検出された周囲温度に基づいて、フィルタ温度を推定していたが、これに限らない。例えば、フィルタ温度を推定せずに、周囲温度から、制御目標値、補正制御目標値、あるいは、補正PD比を算出するように構成しても構わない。
1,1A〜1C 波長可変レーザ装置
2 波長可変レーザモジュール
3,3A〜3C 制御装置
4 波長可変光源部
5 半導体光増幅器
6 平面光波回路
7 光検出部
8 温度センサ
9 温度調節器
31,31A〜31C 制御部
32,32A〜32B 記憶部
41 光源部
42 波長可変部
43 第1の導波路部
44 第2の導波路部
44a 光導波層
45 n側電極
61 光分岐部
62 光導波路
63 光導波路
63a リング共振器型光フィルタ
64 光導波路
64a リング共振器型光フィルタ
71〜73 PD
91 設置面
311 温度推定部
312 モニタ値算出部
313,313A〜313C 動作制御部
314 目標値算出部
315 波長制御部
316 波長ずれ量算出部
317 モニタ値ずれ量算出部
318 補正モニタ値算出部
421〜423 マイクロヒータ
431 導波路部
431a 利得部
431b 回折格子層
432 半導体積層部
433 p側電極
441 2分岐部
441a 多モード干渉型導波路
442,443 アーム部
444 リング状導波路
445 位相調整部
Ar1 第1の領域
Ar2 第2の領域
B1 基部
C1 光共振器
CL1〜CL7 曲線
L1〜L6 レーザ光
M1 反射ミラー
PDT,PDT´ 制御目標値(補正制御目標値)
RF1 リング共振器フィルタ
TW 目標波長
TW´ 波長

Claims (13)

  1. 出力するレーザ光の波長を可変とする波長可変光源部と、
    前記波長可変光源部から出力されたレーザ光の強度を取得する第1の受光素子と、
    入射する光の波長に対して周期的な透過特性を有し、前記波長可変光源部から出力されたレーザ光を当該透過特性に応じた透過率で透過する光フィルタと、
    前記光フィルタを透過したレーザ光の強度を取得する第2の受光素子と、
    周囲温度を検出する温度センサと、
    前記波長可変光源部の動作を制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、
    前記第1の受光素子が取得したレーザ光の強度と前記第2の受光素子が取得したレーザ光の強度とに基づいて、レーザ光の波長に対応するモニタ値を算出するモニタ値算出部と、
    前記周囲温度と、前記モニタ値と、レーザ光の目標波長に対応するとともに、当該モニタ値の目標となる制御目標値とに基づいて、前記波長可変光源部から出力されるレーザ光の波長を前記目標波長に制御する動作制御部とを備える
    ことを特徴とする波長可変レーザ装置。
  2. 前記制御装置は、
    前記周囲温度に基づいて、前記光フィルタの温度を推定する温度推定部をさらに備え、
    前記動作制御部は、
    前記光フィルタの温度と、前記モニタ値と、前記制御目標値とに基づいて、前記波長可変光源部から出力されるレーザ光の波長を前記目標波長に制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の波長可変レーザ装置。
  3. 前記制御装置は、
    前記光フィルタにおける複数の温度毎の透過特性をそれぞれ示す複数の透過特性情報を記憶する記憶部をさらに備え、
    前記透過特性情報は、
    複数の波長と、当該複数の波長にそれぞれ対応し、前記モニタ値の参照値となる複数の制御参照値とがそれぞれ関連付けられた情報であり、
    前記動作制御部は、
    前記複数の透過特性情報のうち前記光フィルタの温度に対応する透過特性情報を参照し、当該透過特性情報における前記複数の制御参照値のうち前記目標波長が関連付けられた制御参照値に基づいて前記制御目標値を算出する目標値算出部と、
    前記モニタ値と前記制御目標値とに基づいて、前記波長可変光源部から出力されるレーザ光の波長を前記目標波長に制御する波長制御部とを備える
    ことを特徴とする請求項2に記載の波長可変レーザ装置。
  4. 前記制御装置は、
    前記光フィルタにおける基準温度での透過特性を示す透過特性情報と、前記光フィルタにおける温度特性を示す第1の温度特性情報とを記憶する記憶部をさらに備え、
    前記透過特性情報は、
    複数の波長と、当該複数の波長にそれぞれ対応し、前記モニタ値の参照値となる複数の制御参照値とがそれぞれ関連付けられた情報であり、
    前記第1の温度特性情報は、
    単位温度当たりの波長のずれ量を示す情報であり、
    前記動作制御部は、
    前記光フィルタの温度及び前記基準温度の温度差と、前記第1の温度特性情報とに基づいて、当該温度差に応じた波長のずれ量を算出する波長ずれ量算出部と、
    前記温度差に応じた波長のずれ量により前記透過特性情報を補正して補正透過特性情報を生成し、当該補正透過特性情報及び前記目標波長に基づいて、前記制御目標値を算出する目標値算出部と、
    前記モニタ値と前記制御目標値とに基づいて、前記波長可変光源部から出力されるレーザ光の波長を前記目標波長に制御する波長制御部とを備える
    ことを特徴とする請求項2に記載の波長可変レーザ装置。
  5. 前記制御装置は、
    前記光フィルタにおける基準温度での透過特性を示す透過特性情報と、前記光フィルタにおける温度特性を示す第2の温度特性情報とを記憶する記憶部をさらに備え、
    前記透過特性情報は、
    複数の波長と、当該複数の波長にそれぞれ対応し、前記モニタ値の参照値となる複数の制御参照値とがそれぞれ関連付けられた情報であり、
    前記第2の温度特性情報は、
    単位温度当たりの前記モニタ値のずれ量を示す情報であり、
    前記動作制御部は、
    前記光フィルタの温度及び前記基準温度の温度差と、前記第2の温度特性情報とに基づいて、当該温度差に応じたモニタ値のずれ量を算出するモニタ値ずれ量算出部と、
    前記透過特性情報における前記複数の制御参照値のうち、前記目標波長が関連付けられた制御参照値を前記温度差に応じたモニタ値のずれ量により補正して前記制御目標値を算出する目標値算出部と、
    前記モニタ値と前記制御目標値とに基づいて、前記波長可変光源部から出力されるレーザ光の波長を前記目標波長に制御する波長制御部とを備える
    ことを特徴とする請求項2に記載の波長可変レーザ装置。
  6. 前記制御装置は、
    前記光フィルタにおける基準温度での透過特性を示す透過特性情報と、前記光フィルタにおける温度特性を示す第2の温度特性情報とを記憶する記憶部をさらに備え、
    前記透過特性情報は、
    複数の波長と、当該複数の波長にそれぞれ対応し、前記モニタ値の参照値となる複数の制御参照値とがそれぞれ関連付けられた情報であり、
    前記第2の温度特性情報は、
    単位温度当たりの前記モニタ値のずれ量を示す情報であり、
    前記動作制御部は、
    前記光フィルタの温度及び前記基準温度の温度差と、前記第2の温度特性情報とに基づいて、当該温度差に応じたモニタ値のずれ量を算出するモニタ値ずれ量算出部と、
    前記温度差に応じたモニタ値のずれ量により前記モニタ値を補正して補正モニタ値を算出するモニタ値補正部と、
    前記透過特性情報における前記複数の制御参照値のうち、前記目標波長が関連付けられた制御参照値を前記制御目標値として算出する目標値算出部と、
    前記補正モニタ値と前記制御目標値とに基づいて、前記波長可変光源部から出力されるレーザ光の波長を前記目標波長に制御する波長制御部とを備える
    ことを特徴とする請求項2に記載の波長可変レーザ装置。
  7. 前記制御装置は、
    前記温度センサ及び前記光フィルタ間の熱抵抗を示す熱抵抗情報と、複数の波長と前記波長可変光源部に供給する複数の電力とがそれぞれ関連付けられた波長電力情報とを記憶する記憶部をさらに備え、
    前記温度推定部は、
    前記周囲温度と、前記波長電力情報における前記複数の電力のうち前記目標波長が関連付けられた電力と、前記熱抵抗情報とに基づいて、前記光フィルタの温度を推定する
    ことを特徴とする請求項2〜6のいずれか一つに記載の波長可変レーザ装置。
  8. 前記温度センサは、
    前記波長可変光源部及び前記光フィルタの周囲の前記周囲温度を検出する
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の波長可変レーザ装置。
  9. 前記波長可変光源部は、
    出力するレーザ光の波長を可変とする光源部と、
    前記動作制御部から供給される電力に応じて発熱し、前記光源部を局所的に加熱することで、当該光源部から出力されるレーザ光の波長を変更する波長可変部とを備える
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載の波長可変レーザ装置。
  10. 前記波長可変光源部及び前記光フィルタが設置される設置面を有する温度調節器をさらに備え、
    前記波長可変光源部及び前記光フィルタは、
    前記温度調節器の同一の前記設置面に設置される
    ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の波長可変レーザ装置。
  11. 前記温度センサは、
    前記設置面に設置される
    ことを特徴とする請求項10に記載の波長可変レーザ装置。
  12. 前記温度センサは、
    前記設置面を前記波長可変光源部が設置される第1の領域と前記光フィルタが設置される第2の領域との2つの領域に区画した場合に、当該第2の領域に設置される
    ことを特徴とする請求項11に記載の波長可変レーザ装置。
  13. 出力するレーザ光の波長を可変とする波長可変光源部と、前記波長可変光源部から出力されたレーザ光の強度を取得する第1の受光素子と、入射する光の波長に対して周期的な透過特性を有し、前記波長可変光源部から出力されたレーザ光を当該透過特性に応じた透過率で透過する光フィルタと、前記光フィルタを透過したレーザ光の強度を取得する第2の受光素子と、周囲温度を検出する温度センサとを備えた波長可変レーザ装置の波長制御方法であって、
    前記第1の受光素子が取得したレーザ光の強度と前記第2の受光素子が取得したレーザ光の強度とに基づいて、レーザ光の波長に対応するモニタ値を算出するモニタ値算出ステップと、
    前記周囲温度と、前記モニタ値と、レーザ光の目標波長に対応するとともに、当該モニタ値の目標となる制御目標値とに基づいて、前記波長可変光源部から出力されるレーザ光の波長を前記目標波長に制御する動作制御ステップとを備える
    ことを特徴とする波長可変レーザ装置の波長制御方法。
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