JP2019139846A - 熱収縮チューブ付電線 - Google Patents

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佑樹 矢部
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博 須藤
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Yukiyasu Sakamoto
幸康 坂本
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宏介 蓮井
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Abstract

【課題】電線の中間部に端子を接続する場合に、端子と電線との接続部分を良好に防食できる技術を提供することを目的とする。【解決手段】熱収縮チューブ付電線10は、電線12と、端子20と、熱収縮チューブ40と、接着剤50とを備える。電線12は、芯線13と、間に中間露出部14が形成された第1被覆部17及び第2被覆部18を有する絶縁被覆16とを含む。端子20は、中間露出部14に接続される電線接続部22と、電線接続部22から第1被覆部17側に延出する板状延出部24と、板状延出部24に突設された相手側接続部32とを含む。板状延出部24にその両面側に開口する流通空間26Sが形成されている。熱収縮チューブ40は、電線接続部22と中間露出部14との接続部分から板状延出部24のうち流通空間26Sに至るまでの領域を少なくとも覆う。接着剤50は、熱収縮チューブ40の内部領域を止水する。【選択図】図1

Description

この発明は、端子と電線との接続部分を防食する技術に関する。
特許文献1は、端子と電線との接続部分に接着剤付きの熱収縮チューブを被せて当該接続部分における異金属接触腐食を防ぐ技術を開示している。特許文献1において、端子は、電線の端部に接続されており、熱収縮チューブの両端部のうち一方は、端子の中間部に位置し、他方は電線の中間部に位置している。
特開2017−91642号公報
端子は、電線の中間部に接続される場合がある。この場合でも、端子と電線の芯線とが異金属である場合等には、端子付電線の配設箇所によっては接続部分を防食する必要がある。
しかしながら、端子が電線の中間部に接続された端子付電線に特許文献1に記載の熱収縮チューブによる防食構造を適用した場合、熱収縮チューブの両端部のうち少なくとも一方が端子と電線とが重なる部分に位置することになる。このとき、端子と電線とが重なる部分において端子と電線とが当接していると、端子と電線との隙間に接着剤が行き渡りにくくなる恐れがある。
そこで本発明は、電線の中間部に端子を接続する場合に、端子と電線との接続部分を良好に防食できる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係る熱収縮チューブ付電線は、芯線と、間隔をあけて前記芯線を覆う第1被覆部及び第2被覆部を有する絶縁被覆とを含み、前記第1被覆部と前記第2被覆部との間に前記芯線が露出する中間露出部が形成されている電線と、前記中間露出部に接続される電線接続部と、前記電線接続部から前記第1被覆部側に延出する板状延出部と、前記板状延出部に突設された相手側接続部とを含み、前記板状延出部にその両面側に開口する流通空間が形成された端子と、熱収縮した状態にあり、前記電線接続部と前記中間露出部との接続部分から前記板状延出部のうち前記流通空間に至るまでの領域を少なくとも覆う熱収縮チューブと、前記熱収縮チューブの内部に設けられて前記熱収縮チューブの内部領域を止水する接着剤とを備える。
第2の態様は、第1の態様に係る熱収縮チューブ付電線であって、前記芯線の断面積が15mm以上とされている。
第3の態様は、第1又は第2の態様に係る熱収縮チューブ付電線であって、前記中間露出部と前記電線接続部とが超音波接合されているものである。
第4の態様は、第1から第3のいずれか1つの態様に係る熱収縮チューブ付電線であって、前記板状延出部の幅が、前記第1被覆部の径以上とされている。
第5の態様は、第1から第4のいずれか1つの態様に係る熱収縮チューブ付電線であって、前記流通空間は、前記板状延出部の長手方向に沿った方向において、前記第1被覆部と重なる位置に形成されているものである。
第6の態様は、第1から第5のいずれか1つの態様に係る熱収縮チューブ付電線であって、前記流通空間は、前記板状延出部にその両面側に開口する貫通孔によって形成されたものを含む。
第7の態様は、第6の態様に係る熱収縮チューブ付電線であって、前記貫通孔は、前記板状延出部と前記第1被覆部との接触幅より大きい幅に形成されているものである。
第8の態様は、第6又は第7の態様に係る熱収縮チューブ付電線であって、前記貫通孔は、前記板状延出部と前記第1被覆部との接触部分の両側で開口しているものである。
第9の態様は、第1から第8のいずれか1つの態様に係る熱収縮チューブ付電線であって、前記流通空間は、前記板状延出部の両側部の少なくとも一方に形成された凹部によって形成されたものを含む。
第10の態様は、第9の態様に係る熱収縮チューブ付電線であって、前記凹部は、前記板状延出部の両側部に形成されているものである。
第11の態様は、第10の態様に係る熱収縮チューブ付電線であって、前記板状延出部の両側部に形成された複数の前記凹部は、前記板状延出部の長手方向において互いにずれた位置に形成されているものである。
第1の態様によると、熱収縮チューブ内の接着剤は、板状延出部に形成された流通空間を通って、端子の板状延出部と電線との隙間に行き渡り易い。このため、電線の中間部に端子を接続する場合に、端子と電線との接続部分を良好に防食できる。
第2の態様のように、芯線の断面積が15mm以上であると、電線が太くなり、接着剤が、端子の板状延出部と電線との隙間に行き渡り難い。このような場合に、板状延出部にその両面側に開口する流通空間が形成されていると、熱収縮チューブ内の接着剤が、板状延出部に形成された流通空間を通って、端子の板状延出部と電線との隙間に行き渡り易くなり、特に、有効である。
第3の態様のように、中間露出部と電線接続部とが超音波接合されていると、板状延出部と絶縁被覆とが近接し、接着剤が、端子の板状延出部と電線との隙間に行き渡り難い。このような場合に、板状延出部にその両面側に開口する流通空間が形成されていると、熱収縮チューブ内の接着剤が、板状延出部に形成された流通空間を通って、端子の板状延出部と電線との隙間に行き渡り易くなり、特に、有効である。
第4の態様のように、板状延出部の幅が、第1被覆部の径以上であると、板状延出部の両縁が熱収縮チューブの内周面に近接し或は押し当てられ、接着剤が、端子の板状延出部と電線との隙間に行き渡り難い。このような場合に、板状延出部にその両面側に開口する流通空間が形成されていると、熱収縮チューブ内の接着剤が、板状延出部に形成された流通空間を通って、端子の板状延出部と電線との隙間に行き渡り易くなり、特に、有効である。
第5の態様によると、前記流通空間は、板状延出部の長手方向に沿った方向において、第1被覆部と重なる位置に形成されているため、接着剤が、端子の板状延出部と電線の第1被覆部との隙間に行き渡り易い。
第6の態様によると、接着剤が、板状延出部に形成された貫通孔内の流通空間を通って、端子の板状延出部と電線の第1被覆部との隙間に行き渡り易い。
第7の態様によると、貫通孔が第1被覆部によって塞がれ難くなり、接着剤が、板状延出部に形成された貫通孔内の流通空間を通って、端子の板状延出部と電線の第1被覆部との隙間に行き渡り易い。
第8の態様によると、接着剤が、板状延出部と第1被覆部との接触部分の両側から、端子の板状延出部と電線の第1被覆部との隙間に行き渡り易くなる。
第9の態様によると、熱収縮チューブが熱収縮し、板状延出部の両側部に接触した状態となっても、接着剤が、板状延出部に形成された凹部内の流通空間を通って、端子の板状延出部と電線の第1被覆部との隙間に行き渡り易い。
第10の態様によると、接着剤が、板状延出部の両側部に形成された凹部を通って、端子の板状延出部と電線の第1被覆部との隙間に行き渡り易くなる。
第11の態様によると、板状延出部の両側部に形成された複数の凹部が、板状延出部の長手方向において互いにずれた位置に形成されているため、板状延出部の強度をある程度確保できる。
第1実施形態に係る熱収縮チューブ付電線を示す側面図である。 図1のII−II線に沿って切断した横断面図である。 図1のIII−III線に沿って切断した横断面図である。 端子を示す斜視図である。 熱収縮チューブ付電線を製造する様子を示す説明図である。 熱収縮チューブ付電線を製造する様子を示す説明図である。 第1変形例に係る熱収縮チューブ付電線を示す断面図である。 端子を示す斜視図である。 第2実施形態に係る熱収縮チューブ付電線を示す側面図である。 図9のX−X線に沿って切断した横断面図である。 端子を示す斜視図である。 第2変形例に係る端子を示す斜視図である。
{第1実施形態}
以下、第1実施形態に係る熱収縮チューブ付電線について説明する。図1は、第1実施形態に係る熱収縮チューブ付電線10を示す側面図である。図2は、図1のII−II線に沿って切断した横断面図である。図3は、図1のIII−III線に沿って切断した横断面図である。図4は、第1実施形態に係る端子20を示す斜視図である。
熱収縮チューブ付電線10は、電線12と、電線12の中間部に接続される端子20と、電線12と端子20との接続部分を含む領域を覆う熱収縮チューブ40と、熱収縮チューブ40の内部領域を止水する接着剤50と、を備える。
電線12は、例えば車両に搭載された電気機器を繋ぐ配線材として用いられる。電線12は、芯線13と、芯線13の周囲を覆う絶縁被覆16とを含む。電線12の長手方向中間部において絶縁被覆16がなく、芯線13が露出する中間露出部14が形成されている。
芯線13は、1本又は複数本の素線15によって構成されている。素線15は、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等の導電材料によって形成されている。ここでは芯線13は、アルミニウム、アルミニウム合金等によって形成された複数本の素線15が撚られた撚線であるものとして説明する。
絶縁被覆16は、ポリエチレン、ポリ塩化ビニルなどの絶縁性を有する樹脂が芯線13の周囲に押出成形されたり、エナメル塗料などの絶縁性を有する樹脂塗料が芯線13の周囲に塗布されたりすることによって形成される。絶縁被覆16は、第1被覆部17及び第2被覆部18を有する。第1被覆部17及び第2被覆部18は、芯線13の長手方向に沿って間隔をあけて設けられており、それぞれ芯線13の周囲を覆っている。従って、電線12において第1被覆部17と第2被覆部18との間に中間露出部14が形成されている。例えば、芯線13に対して長手方向に沿って一様に被覆された電線の中間部において一部の被覆部が皮剥ぎされることによって、第1被覆部17、第2被覆部18及び中間露出部14が形成される。
芯線13の断面積は特に限定されない。芯線13の断面積は、15mm以上であってもよい。芯線13の断面積が、15mm以上であると、芯線13は比較的太くなり、当該芯線13を絶縁被覆16で覆った電線12も比較的太くなる。太い電線12が後述する板状延出部24に接すると、電線12の絶縁被覆16と板状延出部24の一方主面との接触幅も比較的太幅になりがちである。
端子20は、電線12の中間部に接続される。かかる端子20は、中間端子などとも呼ばれる。端子20は、電線接続部22と、板状延出部24と、相手側接続部32とを含み、板状延出部24に流通空間26Sが形成されている。ここでは端子20は、被覆圧着部36をさらに含む。端子20は、例えば銅、銅合金等の導電性を有する一の板材に対して打ち抜き加工、曲げ加工が施されて形成される。なお、端子20には、必要に応じて錫等によるメッキが施されている場合もあり得る。
電線接続部22は、中間露出部14に接続される。ここでは電線接続部22は平板状に形成されている。電線接続部22と中間露出部14とは、超音波接合されることによって接続されている。もっとも電線接続部22と中間露出部14との接続態様は超音波接合に限られるものではなく、例えば、抵抗溶接等、他の溶接によって接続されるものであってもよい。また、電線接続部が中間露出部に圧着によって接続されてもよい。圧着による接続態様が採用される場合、電線接続部は、底部と底部に立設されて中間露出部に圧着される圧着片とを含む形状に形成される。
板状延出部24は、電線接続部22から第1被覆部17側に延出する板状に形成されている。ここでは板状延出部24は、電線接続部22と同幅でかつ同厚みの平板状に形成されている。板状延出部24は、第1被覆部17のうち中間露出部14側の縁を越えて第1被覆部17の中間部と対向する位置まで延出している。板状延出部24は第1被覆部17の外周に沿って湾曲する湾曲板状に形成されている場合もあり得る。
板状延出部24の厚み、幅は、許容電流、必要とされる強度等に鑑みて設定される。板状延出部24の幅は、第1被覆部17の径以上であってもよく、第1被覆部17の径を越える大きさであってもよい。図2では、板状延出部24の幅が、第1被覆部17の径を越える大きさである場合が示されている。
相手側接続部32は、板状延出部24に突設されている。ここでは、相手側接続部32は、板状延出部24のうち電線接続部22に対して反対側の先端部に、中間露出部14に対して反対側に突出するように形成されている。相手側接続部32は、ボルト締め可能な形状に形成されている。具体的には相手側接続部32は、板状延出部24の延出方向に沿った先端部から板状延出部24と直交するように延出している。この相手側接続部32に、ボルトを挿通可能な貫通孔34が形成されている。相手側接続部は、板状延出部の先端部から側方に延出するように形成されていてもよい。
被覆圧着部36は、電線接続部22に対して板状延出部24とは反対側に設けられている。被覆圧着部36は、第2被覆部18に圧着されている。被覆圧着部36は、電線接続部22から板状延出部24とは反対側に延出する底部37と、底部37に立設された一対の圧着片38とを含む。例えば、底部37は、湾曲状に曲げられている。そして圧着片38は、底部37と共に第2被覆部18を挟み込む形状にかしめ変形される。被覆圧着部36は省略されてもよい。
板状延出部24には、その両面側に開口する流通空間26Sが形成されている。ここでは、流通空間26Sは、板状延出部24の長手方向に沿った方向において、第1被覆部17と重なる位置に形成されている。流通空間26Sは、板状延出部24の長手方向に沿った方向において、第1被覆部17と重なる位置に形成されている場合には、板状延出部24の長手方向に沿った方向において、流通空間26Sの全体が第1被覆部17と重なっている場合、及び、流通空間の一部が第1被覆部と重なっている場合を含む。図1では、前者の場合が示されている。流通空間は、板状延出部の長手方向に沿った方向において、第1被覆部と重なる位置に形成されず、中間露出部と重なる位置に形成されていてもよい。
流通空間26Sは、板状延出部24の両面側に開口しており、これにより、流動状態にある接着剤50を、当該流通空間26Sを通じて、板状延出部24の両面の一方から他方に流動させることができる空間であればよい。
本実施形態においては、板状延出部24にその両面側に開口する貫通孔26が形成されており、この貫通孔26によって、流通空間26Sが形成されている。
より具体的には、貫通孔26は、板状延出部24のうち、板状延出部24の長手方向において第1被覆部17と重なる部分であって、板状延出部24の幅方向中央部に形成されている。
貫通孔26の形状は特に限定されず、丸孔であってもよいし、楕円丸孔であってもよいし、多角形孔(三角形孔、四角形孔)形状であってもよい。図4では、貫通孔26が丸孔形状である場合が例示されている。
貫通孔26は、板状延出部24と第1被覆部17との接触幅W2よりも大きい幅W1に形成されている。
すなわち、上記したように、電線接続部22の一方主面に中間露出部14が超音波接合されている。この場合、中間露出部14は、電線接続部22の一方主面に強く押付けられた状態で、両者に対して超音波振動が付与される。このため、第1被覆部17のうち中間露出部14に近い部分が板状延出部24の一方主面にある程度押し当てられるように接近した状態になる。また、電線12の絶縁被覆16は、完全な剛体では無く、板状延出部24の一方主面に接触してある程度変形し得る場合がある。このため、第1被覆部17と板状延出部24とは、線接触ではなく、板状延出部24の幅方向に多少広がった帯状の面接触領域Rで面接触し得る(図2及び図3参照)。
貫通孔26の幅W1(板状延出部24の幅方向における寸法)が、上記面接触領域Rの幅(接触幅)W2よりも小さいと、貫通孔26が第1被覆部17によって塞がれる可能性がある。そこで、貫通孔26の幅W1が、板状延出部24と第1被覆部17との接触幅W2よりも大きく形成されていると、貫通孔26は、第1被覆部17と板状延出部24との面接触領域Rからはみ出る。これにより、接着剤50が、貫通孔26内の流通空間26Sを通って、板状延出部24の両面間で流動し易くなる。貫通孔26の幅W1は、例えば、4mm以上であるとよく、より好ましくは、5mm以上であるとよい。
また、貫通孔26は、板状延出部24と第1被覆部17との接触部分である面接触領域Rの両側で開口していてもよい。
本実施形態においては、貫通孔26が板状延出部24の幅方向中央部に形成されている。また、貫通孔26の幅W1が、上記面接触領域Rの幅(接触幅)W2よりも大きい。さらに、中間露出部14が電線接続部22幅方向中央部に位置するように電線接続部22と接続されており、第1被覆部17が板状延出部24の幅方向中央ラインに沿って、板状延出部24側に延出している。このため、板状延出部24と第1被覆部17との面接触領域Rが、板状延出部24の一方主面の幅方向中央ラインに沿って延在しており、貫通孔26のうち板状延出部24の幅方向両側部分が、面接触領域Rの両側で開口している。このため、流動状態にある接着剤50は、面接触領域Rの両側で、貫通孔26を通って、板状延出部24の両面間で流動し易い。
仮に、貫通孔が面接触領域の一方側でのみ開口していると、流動状態にある接着剤は、貫通孔が面接触領域Rの一方側では、板状延出部24の両面間で流動し易いのに対して、面接触領域Rの他方側では、板状延出部24の両面間で流動し難く、板状延出部24と第1被覆部17との間のすき間を埋め難い。
熱収縮チューブ40は、熱収縮した状態で、電線接続部22と中間露出部14との接続部分から板状延出部24のうち流通空間26Sに至るまでの領域を少なくとも覆う。ここでは、熱収縮チューブ40の一端部は、第2被覆部18を覆っている。特にここでは熱収縮チューブ40の一端部は、被覆圧着部36を超えた位置で第2被覆部18を覆っている。このため、熱収縮チューブ40の一端部は、第2被覆部18の外形に沿った形状に熱収縮しており、熱収縮チューブ40と第2被覆部18との隙間に接着剤50が充填されやすくなっている。また、ここでは、熱収縮チューブ40の他端部は、板状延出部24のうち流通空間26Sが形成された部分よりも先端側を覆っている。特にここでは熱収縮チューブ40の他端部は、相手側接続部32の近傍の位置を覆っている。熱収縮チューブ40の他端部において、流通空間26Sが形成されていることによって熱収縮チューブ40と第1被覆部17と端子20との隙間に接着剤50が充填されやすくなっている。
熱収縮チューブ40は、例えば、ポリオレフィン系樹脂又はナイロン系樹脂などの合成樹脂によって形成された管状の部材である。収縮前の熱収縮チューブ40Bは、押出成形によって細い管状に成形された樹脂部材が、架橋処理後、加熱された状態で太い管状へ引き伸ばされた後に冷却されることによって得られる。このようにして得られた熱収縮チューブ40Bは、加熱された場合、引き伸ばされる前の細い管状まで収縮する形状記憶特性を有する。熱収縮チューブ付電線10における熱収縮チューブ40は、熱収縮した状態にあり、熱収縮することによって太い管状から細い管状へと移行する過程で被覆対象である端子20と電線12との接続部分の外形に沿った形状に変形している。
接着剤50は、熱収縮チューブ40の内部に設けられている。接着剤50は、熱収縮チューブ40の内部領域を止水する。接着剤50としては、例えば、ポリアミド系の熱可塑性のホットメルト接着剤などが用いられる。もっとも接着剤50としては、上記したものに限られず、例えばエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)などのポリオレフィン系の熱可塑性のホットメルト接着剤などが用いられてもよい。接着剤50は、接着剤50Bが加熱により流動することによって熱収縮チューブ40内の隙間を埋めた状態に維持される。
接着剤50Bは、例えば収縮前の熱収縮チューブ40Bの内周面に予め設けられてもよいし、端子20付き電線12側に設けられていてもよいし、その両方であってもよい。そして接着剤50Bは、熱収縮チューブ40を収縮させるための加熱時に併せて加熱されることによって流動可能な状態となり、熱収縮チューブ40の熱収縮に伴って内部領域の隙間を埋めるように流動する。流動した接着剤50は、冷えて固まることによって熱収縮チューブ40の内部領域の隙間を埋めた状態に維持され、熱収縮チューブ40の内部領域を止水する接着剤50となる。
<製造方法>
図5及び図6は、熱収縮チューブ付電線10を製造する様子を示す説明図である。図6において接着剤50B付きの熱収縮チューブ40Bのみ縦断面図で示されている。
熱収縮チューブ付電線10を製造するに当たって、まず中間部において芯線13が露出した中間露出部14を有する電線12と、流通空間26Sが形成された端子20とを用意する。例えば、一様に被覆された電線の中間部を皮剥ぎすることによって電線12を形成することができる。また、端子を構成する板材の一部にプレス孔開け、切削孔開け加工等することによって、流通空間26Sを形成するための貫通孔26を形成することができる。
次に当該中間露出部14に端子20を接続する。ここでは、中間露出部14と電線接続部22とを例えば、図示省略の超音波溶接装置によって溶接する。また端子20が被覆圧着部36を有する場合、図示省略の圧着装置を用いて被覆圧着部36を第2被覆部18に圧着する。中間露出部14と電線接続部22との溶接と、被覆圧着部36の圧着とはどちらが先に行われてもよい。
次に熱収縮チューブ40Bを、端子20と電線12との接続部分に被せる。ここでは収縮前の熱収縮チューブ40Bの内面に接着剤50Bが予め付与された接着剤50B付きの熱収縮チューブ40Bが用いられている。熱収縮チューブ40Bを端子20と電線12との接続部分に被せるに当たって、例えば熱収縮チューブ40Bの一端部を相手側接続部32に突き当てることによって、容易に熱収縮チューブ40Bを位置決めできる。
次に端子20と電線12との接続部分に被せられた熱収縮チューブ40Bを、図示省略のヒータ等の加熱装置によって加熱し熱収縮させる。このとき熱収縮チューブ40B内の接着剤50Bも加熱し、流動状態にさせる。熱収縮チューブ40Bが熱収縮すると共に、接着剤50Bが流動することによって、熱収縮チューブ40と電線12と端子20との間の隙間が接着剤50によって埋められる。
この際、熱収縮チューブ40Bが熱収縮すると、板状延出部24の両縁が熱収縮チューブ40の内周面に近づく、或は、接触しようとする。すると、熱収縮チューブ40内の接着剤50のうち板状延出部24の他方主面(第1被覆部17の反対側の面)側に存在するものが、板状延出部24によってせき止められてしまう。しかしながら、本実施形態においては、板状延出部24に貫通孔26による流通空間26Sが形成されている。このため、熱収縮チューブ40内の接着剤50のうち板状延出部24の他方主面(第1被覆部17の反対側の面)側に存在するものが、流通空間26Sを通って、板状延出部24の一方主面と第1被覆部17との間の空間に流動し易くなる。これにより、図2に示されるように板状延出部24と第1被覆部17との間のすき間に接着剤50が充填され易い。
<効果等>
以上のように構成された熱収縮チューブ付電線10によると、熱収縮チューブ40内の接着剤50は、板状延出部24に形成された流通空間26Sを通って、端子20の板状延出部24と電線との間に行き渡ってそれらの間の隙間を埋め易い。このため、電線12の中間部に端子20を接続する場合に、端子20と電線12との接続部分を良好に防食できる。
また、例えば、芯線13の断面積が15mm以上であると、電線12が太くなって、第1被覆部17と板状延出部24との面接触領域Rの幅が大きくなり、それらの間に接着剤50が行き渡りにくい。このような場合に、板状延出部24にその両面側に開口する流通空間26Sが形成されていると、熱収縮チューブ40内の接着剤50が、板状延出部24に形成された流通空間26Sを通って、端子20の板状延出部24と電線12との隙間に行き渡り易くなり、有効である。
また、例えば、中間露出部14と電線接続部22とが超音波接合されていると、板状延出部24と第1被覆部17とが近接してしまい、接着剤50が、端子20の板状延出部24と第1被覆部17との隙間に行き渡り難い。このような場合に、板状延出部24にその両面側に開口する流通空間26Sが形成されていると、熱収縮チューブ40内の接着剤50が、板状延出部24に形成された流通空間26Sを通って、板状延出部24と第1被覆部17との隙間に行き渡り易くなり、有効である。
また、例えば、板状延出部24の幅が、第1被覆部17の径以上であると、板状延出部24の両縁が熱収縮した熱収縮チューブ40の内面に近接し或は押し当てられた状態となり易い。すると、接着剤50が、板状延出部24の他方主面(中間露出部14の反対側の面)と熱収縮チューブ40との間の空間に溜り、板状延出部24と第1被覆部17との間に行き渡り難くなる。そこで、このような場合に、板状延出部24に流通空間26Sが形成されていると、熱収縮チューブ40内の接着剤が、流通空間26Sを通って、板状延出部24と第1被覆部17との隙間に行き渡り易くなり、有効である。
また、例えば、板状延出部24の長手方向に沿った方向において、流通空間26Sが、第1被覆部17と重なる位置に形成されていると、流通空間26Sを通った接着剤50が、板状延出部24と第1被覆部17との間に直接的に流れ込むことができ、当該接着剤50が板状延出部24と第1被覆部17との間に行き渡り易い。
流通空間26Sが、板状延出部24に形成された貫通孔26内の空間として形成されていると、接着剤50が流動する流通空間26Sを確保し易く、接着剤50が貫通孔26内の流通空間26Sを通って、板状延出部24と第1被覆部17との隙間に行き渡り易い。
この場合、貫通孔26の幅W1が、第1被覆部17と板状延出部24との面接触領域Rの幅(接触幅)W2より大きくなるように形成されていると、貫通孔26が第1被覆部17によって塞がれ難くなり、接着剤50が、板状延出部24に形成された貫通孔26内の流通空間26Sを通って、板状延出部24と第1被覆部17との隙間に行き渡り易い。
また、貫通孔26が、板状延出部24と第1被覆部17との面接触領域Rの両側で開口していると、接着剤50が、板状延出部24と第1被覆部17との面接触領域Rの両側から、板状延出部24と第1被覆部17との隙間に行き渡り易くなり、それらの間を有効に埋め易い。
<変形例>
第1実施形態を前提とする変形例について説明する。
図7は第1変形例に係る熱収縮チューブ付電線110を示す断面図であり、図8は同変形例に係る端子120を示す斜視図である。
上記第1実施形態では、板状延出部24に貫通孔26が1つのみ形成されている例を説明した。この熱収縮チューブ付電線110では、貫通孔26に対応する貫通孔126が複数(ここでは2つ)形成されている。この2つの貫通孔126によって2つの流通空間126Sが形成されている。
より具体的には、板状延出部24に対応する板状延出部124の中央ラインの一側に1つの貫通孔126が形成され、中央ラインの他側にもう一つの貫通孔126が形成されている。2つの貫通孔126によって、2つの流通空間126Sが形成されている。2つの貫通孔126は、それぞれ板状延出部124の両面側に貫通している。貫通孔126の形状は特に限定されず、丸孔であってもよいし、楕円丸孔であってもよいし、多角形孔(三角形孔、四角形孔)形状であってもよい。図8では、貫通孔126が丸孔形状である場合が例示されている。
貫通孔126の幅は、板状延出部124と第1被覆部17との接触幅である面接触領域Rの幅W2以下であってもよい。
しかしながら、2つの貫通孔126のうちの一方の開口の少なくとも一部は、板状延出部124と第1被覆部17との面接触領域Rを一方外側に越えて存在している。また、2つの貫通孔126のうちの他方の開口の少なくとも一部は、板状延出部124と第1被覆部17との面接触領域Rを他方外側に越えて存在している。このため、2つの貫通孔126は、板状延出部124と第1被覆部17との面接触領域Rの両側で開口している。ここでは、2つの貫通孔126の開口全体が、板状延出部124と第1被覆部17との面接触領域Rの外側で開口している。
この第1変形例に係る熱収縮チューブ付電線110によっても、熱収縮チューブ40内の接着剤50は、板状延出部124に形成された2つの貫通孔126によって形成された流通空間126Sを通って、端子120の板状延出部124と電線との間に行き渡ってそれらの間の隙間を埋め易い。このため、電線12の中間部に端子120を接続する場合に、端子120と電線12との接続部分を良好に防食できる。
また、接着剤50が、板状延出部124と第1被覆部17との面接触領域Rの両側の貫通孔126を通って、板状延出部124と第1被覆部17との隙間に行き渡り易くなり、それらの間を有効に埋め易い。
その他、上記第1実施形態の場合と同様の作用効果を得ることができる。
板状延出部に対して、貫通孔がより多数形成されていてもよい。例えば、複数の貫通孔が、板状延出部に対して水玉模様状に形成されていてもよい。また、板状延出部の両側部のそれぞれに、複数の貫通孔が間隔をあけて列をなすように形成されていてもよい。
{第2実施形態}
第2実施形態に係る熱収縮チューブ付電線210について説明する。図9は、第2実施形態に係る熱収縮チューブ付電線210を示す側面図である。図10は、図9のX−X線に沿って切断した横断面図である。図11は、第2実施形態に係る端子220を示す斜視図である。なお、本実施の形態の説明において、第1実施形態で説明したものと同様構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
第1実施形態では、流通空間26Sが、貫通孔26又は貫通孔126によって形成されている例を説明した。第2実施形態に係る熱収縮チューブ付電線210では、流通空間226Sが、少なくとも1つの凹部226によって形成されている例を説明する。
より具体的には、板状延出部24に対応する板状延出部224に凹部226が形成されている。ここでは、凹部226は複数(ここでは2つ)形成されている。凹部226は、板状延出部224の一方の側部に形成された第1凹部226aと、他方の側部に形成された第2凹部226bとを含む。つまり、凹部226は、板状延出部224の両側部に形成されている。
上記第1凹部226a、第2凹部226bは、例えば、板状延出部224を構成する板材の両側部から回転切削工具等によって切込みを形成すること、打抜き型等で打抜き加工等することによって形成することができる。
第1凹部226aは、板状延出部224の一方の側部から板状延出部224の幅方向中央に向けて凹む直線溝状に形成されている。第2凹部226bは、板状延出部224の他方の側部から板状延出部224の幅方向中央に向けて凹む直線溝状に形成されている。
図10及び図11では、第1凹部226a及び第2凹部226bは、板状延出部224の側部から、板状延出部224の幅方向に沿って、板状延出部224の幅方向中央に達するスリット状に形成されている。
また、第1凹部226a及び第2凹部226bは、板状延出部224の長手方向において互いにずれた位置に形成されている。ここでは、第1凹部226aは、相手側接続部32に近い位置に形成され、第2凹部226bは電線接続部22に近い位置に形成されている。
板状延出部224のうち第1凹部226a及び第2凹部226bが形成された部分では、強度が弱くなる。上記のように、第1凹部226a及び第2凹部226bを、板状延出部224の長手方向において互いにずれた位置に形成することで、凹み形成箇所を板状延出部224の長手方向において分散させることができ、板状延出部224として望まれる強度を担保し易い。
第2実施形態に係る熱収縮チューブ付電線210によると、熱収縮チューブ40が熱収縮して板状延出部224の両側部に接触した状態となっても、接着剤50が、第1凹部226a、第2凹部226b内の流通空間226Sを通って、板状延出部224と第1被覆部17との隙間に行き渡り易い。このため、端子220と電線12との接続部分を良好に防食できる。
特に、板状延出部224の両側部に第1凹部226a、第2凹部226bが形成されているため、接着剤50が両側の第1凹部226a、第2凹部226b内の流通空間226Sを通って、板状延出部224と第1被覆部17との接触部分にその両側から流れ込む。このため、接着剤50が板状延出部224と第1被覆部17との隙間を埋め易い。
また、第1凹部226a及び第2凹部226bが、板状延出部224の長手方向において互いにずれた位置に形成されているため、板状延出部224の強度をある程度確保できる。
その他、流通空間を孔によって形成すること、及び、これに起因する作用効果を除き、上記第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
<変形例>
第2実施形態を前提とする変形例について説明する。流通空間を形成する凹部の数、位置、形状例は、上記第2実施形態で説明したものに限られない。
図12は第2変形例に係る端子320を示す斜視図である。
この変形例に係る端子320では、流通空間326Sを形成する凹部326は。第1凹部326a及び第2凹部326bを含む。第1凹部226aに対応する第1凹部326a、第2凹部226bに対応する第2凹部326bが、板状延出部224に対応する板状延出部324の長手方向において同じ位置に形成されている。
すなわち、第1凹部326aは、板状延出部324の一方の側部から板状延出部324の幅方向中央部の手前迄の部分に至る細長い溝状に形成されている。第2凹部326bは、板状延出部324の他方の側部から板状延出部324の幅方向中央部の手前迄の部分に至る細長い溝状に形成されている。板状延出部324のうち相手側接続部32側の部分と電線接続部22側の部分とは、第1凹部326aと第2凹部326bとの間の部分を介して繋がっている。
熱収縮チューブ付電線が本変形例に係る端子320を含む構成である場合にも、接着剤50が、第1凹部326a、第2凹部326b内の流通空間326Sを通って、板状延出部324と第1被覆部17との隙間に行き渡り易い。このため、端子320と電線12との接続部分を良好に防食できる。
その他、第1凹部226a及び第2凹部226bを、板状延出部224の長手方向にずらして形成することによる作用効果を除き、上記第2実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
流通空間を形成するための凹部の位置、数、形状例は上記第2実施形態及び第2変形例で説明したものに限られない。
例えば、第2実施形態及び第2変形例において、半円状、三角形状、方形状、その他の多角形状の凹部が形成されてもよい。また、例えば、第2実施形態及び第2変形例において、直線溝状の凹部が板状延出部の幅方向に対して斜め方向に延在していてもよいし、曲った溝状の凹部が形成されてもよい。また、例えば、第2実施形態及び第2変形例において、板状延出部のそれぞれの側部に、複数の凹部が形成されてもよい。また、板状延出部の長手方向において、凹部が、板状延出部のうち中間露出部と重なる領域に形成されていてもよい。
さらに、板状延出部の一方の側部のみに凹部が形成されていてもよい。この場合、凹部は、板状延出部の幅方向中央ラインを越えて形成されているとよく、板状延出部と第1被覆部との接触領域を越えて形成されていることが好ましい。
{変形例}
なお、上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組合わせることができる。例えば、板状延出部に形成された流通空間は、貫通孔によって形成されたものと、凹部によって形成されたものとを含んでいてもよい。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10、110、210 熱収縮チューブ付電線
12 電線
13 芯線
14 中間露出部
16 絶縁被覆
17 第1被覆部
18 第2被覆部
20、120、220、320 端子
22 電線接続部
24、124、224、324 板状延出部
26、126、226 貫通孔
26S、126S、226S、326S 流通空間
32 相手側接続部
40 熱収縮チューブ
50 接着剤
226a、326a 第1凹部
226b、326b 第2凹部
326 凹部
R 面接触領域

Claims (11)

  1. 芯線と、間隔をあけて前記芯線を覆う第1被覆部及び第2被覆部を有する絶縁被覆とを含み、前記第1被覆部と前記第2被覆部との間に前記芯線が露出する中間露出部が形成されている電線と、
    前記中間露出部に接続される電線接続部と、前記電線接続部から前記第1被覆部側に延出する板状延出部と、前記板状延出部に突設された相手側接続部とを含み、前記板状延出部にその両面側に開口する流通空間が形成された端子と、
    熱収縮した状態にあり、前記電線接続部と前記中間露出部との接続部分から前記板状延出部のうち前記流通空間に至るまでの領域を少なくとも覆う熱収縮チューブと、
    前記熱収縮チューブの内部に設けられて前記熱収縮チューブの内部領域を止水する接着剤と、
    を備える、熱収縮チューブ付電線。
  2. 請求項1に記載の熱収縮チューブ付電線であって、
    前記芯線の断面積が15mm以上である、熱収縮チューブ付電線。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の熱収縮チューブ付電線であって、
    前記中間露出部と前記電線接続部とが超音波接合されている、熱収縮チューブ付電線。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の熱収縮チューブ付電線であって、
    前記板状延出部の幅が、前記第1被覆部の径以上である、熱収縮チューブ付電線。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の熱収縮チューブ付電線であって、
    前記流通空間は、前記板状延出部の長手方向に沿った方向において、前記第1被覆部と重なる位置に形成されている、熱収縮チューブ付電線。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の熱収縮チューブ付電線であって、
    前記流通空間は、前記板状延出部にその両面側に開口する貫通孔によって形成されたものを含む、熱収縮チューブ付電線。
  7. 請求項6に記載の熱収縮チューブ付電線であって、
    前記貫通孔は、前記板状延出部と前記第1被覆部との接触幅より大きい幅に形成されている、熱収縮チューブ付電線。
  8. 請求項6又は請求項7に記載の熱収縮チューブ付電線であって、
    前記貫通孔は、前記板状延出部と前記第1被覆部との接触部分の両側で開口している、熱収縮チューブ付電線。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の熱収縮チューブ付電線であって、
    前記流通空間は、前記板状延出部の両側部の少なくとも一方に形成された凹部によって形成されたものを含む、熱収縮チューブ付電線。
  10. 請求項9に記載の熱収縮チューブ付電線であって、
    前記凹部は、前記板状延出部の両側部に形成されている、熱収縮チューブ付電線。
  11. 請求項10に記載の熱収縮チューブ付電線であって、
    前記板状延出部の両側部に形成された複数の前記凹部は、前記板状延出部の長手方向において互いにずれた位置に形成されている、熱収縮チューブ付電線。
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