JP2019138487A - 凝縮器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヘッダタンクからモジュレータへの伝熱を抑制しながらも、部品点数の増加に伴う接合不良を防止することのできる凝縮器を提供する。【解決手段】凝縮器10は、内部を冷媒が通る複数のチューブ300と、それぞれのチューブ300が接続されたヘッダタンク200と、ヘッダタンク200に接合された容器であって、ヘッダタンク200から受け入れた冷媒の気液を分離するモジュレータ500と、を備える。ヘッダタンク200のうちモジュレータ500と対向する部分には、モジュレータ500側に向けて突出する突出部210、220がプレス加工によって形成されている。モジュレータ500は、ヘッダタンク200のうち突出部210、220に接合されている。【選択図】図1

Description

本開示は、空気との熱交換によって冷媒を凝縮させる凝縮器に関する。
空調装置等の冷凍サイクルには、冷媒を凝縮させる凝縮器が設けられる。凝縮器では、内部を流れる高温の気相冷媒と、外部を流れる空気との間で熱交換が行われ、気相冷媒は凝縮して液相冷媒となる。
このような凝縮器には、冷媒の気液を分離するための容器であるモジュレータ、が設けられることが多い。モジュレータは「受液器」とも称されるものであり、気液分離後の液相冷媒のみをその下流側(例えばサブクール部)に供給するためのものである。下記特許文献1に記載されているように、モジュレータは、凝縮器のヘッダタンクに対して固定された状態で設けられる。
高温の冷媒が貯えられるヘッダタンクから、低温の液相冷媒が貯えられるモジュレータへと熱が伝えられてしまうと、モジュレータ内の液相冷媒が気化してしまうので好ましくない。そこで、下記特許文献1に記載された凝縮器では、ヘッダタンクとモジュレータとの間に断熱用の隙間が形成されており、当該隙間の一部に接合用のプレートを介在させた構成となっている。当該プレートは、予め両面にろう材がクラッドされた板材である。上記の凝縮器では、ヘッダタンク、モジュレータ、及び上記プレートの全体がろう材によって接合されており、これによりモジュレータが固定されている。
特開2003−314928号公報
上記特許文献1に記載された凝縮器では、ヘッダタンクとモジュレータとの間の接合を、別部品であるプレートを介在させることによって行っている。しかしながら、このように部品点数を増加させ、ろう材による接合箇所を増加させてしまうと、一部の接合箇所において接合不良が生じてしまう可能性が高くなる。接合不良の発生を防止するためには、接合対象となる部品の点数は可能な限り少ない方が好ましい。
本開示は、ヘッダタンクからモジュレータへの伝熱を抑制しながらも、部品点数の増加に伴う接合不良を防止することのできる凝縮器、を提供することを目的とする。
本開示に係る凝縮器は、空気との熱交換によって冷媒を凝縮させる凝縮器(10)であって、内部を冷媒が通る複数のチューブ(300)と、それぞれのチューブが接続されたヘッダタンク(200)と、ヘッダタンクに接合された容器であって、ヘッダタンクから受け入れた冷媒の気液を分離するモジュレータ(500)と、を備える。ヘッダタンクのうちモジュレータと対向する部分には、モジュレータ側に向けて突出する突出部(210,220)がプレス加工によって形成されており、モジュレータは、ヘッダタンクのうち突出部に接合されている。
このような構成の凝縮器では、モジュレータが、ヘッダタンクに形成された突出部に接合されている。突出部は、ヘッダタンクの一部を、プレス加工によってモジュレータ側に向けて突出させた部分である。このような突出部にモジュレータが接合されているので、突出部以外の部分では、ヘッダタンクとモジュレータとの間に隙間が形成されている。その結果、ヘッダタンクからモジュレータに向けた伝熱が抑制される。
また、上記の突出部は、ヘッダタンクに対して別部品を接合するのではなく、ヘッダタンクの一部にプレス加工を施すことによって形成されている。このような構成では、ヘッダタンクに対してモジュレータが直接接合されるので、接合箇所の増加に伴う接合不良の発生が防止される。
本開示によれば、ヘッダタンクからモジュレータへの伝熱を抑制しながらも、部品点数の増加に伴う接合不良を防止することのできる凝縮器、が提供される。
図1は、第1実施形態に係る凝縮器の全体構成を示す図である。 図2は、ヘッダタンクとモジュレータとの接合部分における構成を示す断面図である。 図3は、図1におけるA−A断面、及びB−B断面を示す図である。 図4は、ヘッダタンクの形状を説明するための図である。 図5は、突出部の突出量と、減肉部の板厚との関係を示す図である。 図6は、突出部の突出量と、減肉部における応力との関係を示す図である 図7は、第2実施形態に係る凝縮器の、ヘッダタンクとモジュレータとの接合部における構成を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
図1を主に参照しながら、第1実施形態に係る凝縮器10の構成について説明する。凝縮器10は、車両用空調装置の冷凍サイクル(全体は不図示)の一部を構成するものであって、冷凍サイクルを循環する冷媒を、空気との熱交換によって凝縮させるための熱交換器である。凝縮器10は、一対のヘッダタンク100、200と、チューブ300と、フィン400と、モジュレータ500と、を備えている。
ヘッダタンク100は、外部から供給される冷媒を一時的に貯えるための容器である。ヘッダタンク100は、略円柱形上の細長い容器として形成されており、その長手方向を上下方向に沿わせた状態で配置されている。
ヘッダタンク100のうち、その上下方向において中央となる位置よりも上方側の部分には、受入部110が形成されている。受入部110は、外部から供給される冷媒を受け入れて、これをヘッダタンク100の内部に流入させる部分である。受入部110は、冷凍サイクルにおいて冷媒が流れる配管を接続するためのコネクタとして形成されている。
ヘッダタンク100のうち、その上下方向において中央となる位置よりも下方側の部分には、排出部120が形成されている。排出部120は、凝縮器10において冷却され液相となった冷媒を、外部に排出するための部分である。排出部120は、上記の受入部110と同様に、冷凍サイクルにおいて冷媒が流れる配管を接続するためのコネクタとして形成されている。
ヘッダタンク100の内部のうち、その上下方向において中央となる位置よりも下方側の部分には、板状のセパレータSP1が配置されている。ヘッダタンク100の内部空間は、このセパレータSP1によって上下に分けられている。セパレータSP1が配置されている位置は、受入部110が形成されている位置よりも低く、排出部120が形成されている位置よりも高い。
ヘッダタンク200は、ヘッダタンク100と同様に、冷媒を一時的に貯えるための容器として設けられている。ヘッダタンク200は、略円柱形上の細長い容器として形成されており、その長手方向を上下方向に沿わせた状態で配置されている。ヘッダタンク200は、その長手方向がヘッダタンク100の長手方向と略平行もしくは平行となるように配置されている。
ヘッダタンク200の内部のうち、その上下方向において中央となる位置よりも下方側の部分には、板状のセパレータSP2が配置されている。ヘッダタンク200の内部空間は、このセパレータSP2によって上下に分けられている。セパレータSP2が配置されている位置の高さは、セパレータSP1が配置されている位置の高さと同じである。
図3に示されるように、ヘッダタンク200は、タンク部材201とベースプレート202とを備えており、両者をろう接することによって構成されている。タンク部材201及びベースプレート202は、いずれも金属によって形成されている。タンク部材201は、後述のモジュレータ500に向けて円弧状に突出する部分である。タンク部材201は、プレス/ロール成形によって全体が形成された後、一部にプレス加工を施すことにより、後述の突出部210、220が形成されている。
ベースプレート202は、複数のチューブ300を保持する部分である。ベースプレート202には、それぞれのチューブ300に対応して複数の貫通穴(不図示)が形成されている。次に述べるチューブ300は、その先端部分がそれぞれの貫通穴に挿通された状態で、ベースプレート202に対してろう接されている。尚、図3ではこのようなチューブ300の図示が省略されている。
尚、ヘッダタンク100の構成は、一部に突出部210、220が形成されていない点を除き、以上に述べたヘッダタンク200の構成と同一である。このため、その具体的な図示や説明については省略する。
図1に戻って説明を続ける。チューブ300は、筒状に形成された金属製の配管であって、内部を冷媒が通る管となっている。チューブ300は、凝縮器10に複数本備えられている。チューブ300の内部には、冷媒が流れる流路が形成されている。冷媒の流れ方向に対して垂直な断面におけるチューブ300の形状は扁平形状となっており、当該扁平形状の長手方向は空気の流れ方向(図1においては紙面に垂直な方向)に沿っている。
それぞれのチューブ300は、その一端がヘッダタンク100に接続されており、その他端がヘッダタンク200に接続されている。これにより、ヘッダタンク100の内部空間は、それぞれのチューブ300を介して、ヘッダタンク200の内部空間と連通されている。
また、それぞれのチューブ300は、その長手方向がヘッダタンク100等の長手方向とは垂直となっており、ヘッダタンク100等の長手方向(つまり上下方向)に沿って互いに積層された状態で保持されている。
フィン400は、波状に折り曲げられた金属板であって、隣り合うチューブ300の間に挿入されている。波状となっているフィン400のそれぞれの頂部は、チューブ300の側面(上下面)にろう付けされている。冷凍サイクルの動作中においては、冷媒の熱がチューブ300を介して空気に伝達される他、チューブ300及びフィン400を介しても空気に伝達される。つまり、空気との接触面積がフィン400によって大きくなっており、これにより空気と冷媒との熱交換が効率的に行われる。
積層された全てのチューブ300及びフィン400が配置された部分は、空気と冷媒との間で熱交換が行われる部分であって、所謂「熱交換コア部」と称される部分である。
熱交換コア部の上下両側となる位置には、金属板であるサイドプレート11、12が設けられている。サイドプレート11、12は、熱交換コア部を上下両側から挟み込むことにより、熱交換コア部を補強してその形状を維持するためのものである。
サイドプレート11の一端はヘッダタンク100に固定されており、他端はヘッダタンク200に固定されている。サイドプレート12も同様である。最も上方側に配置されたチューブ300とサイドプレート11との間、及び、最も下方側に配置されたチューブ300とサイドプレート12との間にも、上記のフィン400が配置されている。
モジュレータ500は、ヘッダタンク200から冷媒を受け入れて、当該冷媒の気液を分離するための容器である。モジュレータ500は、略円柱形上の細長い容器として形成されており、その長手方向を上下方向に沿わせた状態で配置されている。モジュレータ500は、ヘッダタンク200を間に挟んで、熱交換コア部とは反対側となる位置に配置されている。モジュレータ500の位置は、上記とは異なる位置であってもよい。例えば、図1においてヘッダタンク200の紙面手前側若しくは奥側となる位置に、モジュレータ500が配置されていてもよい。
ヘッダタンク200のうちモジュレータ500と対向する部分には、突出部210、220が形成されている。突出部210、220はいずれも、ヘッダタンク200を構成する板材(具体的にはタンク部材201)の一部を、内側からのプレス加工により、モジュレータ500側に向けて突出させた部分となっている。
図1に示されるように、突出部210は、ヘッダタンク200内のセパレータSP2よりも上方側となる位置に形成されている。一方、突出部220は、セパレータSP2よりも下方側となる位置に形成されている。これら突出部210、220はいずれも、その先端をモジュレータ500の側面に当接させた状態で、当該側面に対してろう材により接合されている。換言すれば、モジュレータ500は、ヘッダタンク200のうち上記の突出部210、220に対して接合されている。
図2に示されるのは、上記接合部分の内部構造を模式的に示す断面図である。同図に示されるように、突出部210には貫通穴211が形成されている。また、モジュレータ500のうち貫通穴211と対向する部分にも、貫通穴211と同一形状の貫通穴511が形成されている。このため、ヘッダタンク200の内部空間のうちセパレータSP2よりも上方側の部分と、モジュレータ500の内部空間との間は、貫通穴211及び貫通穴511によって連通されている。貫通穴211及び貫通穴511は、ヘッダタンク200とモジュレータ500との間で冷媒が流通するための冷媒通路FP1として機能する。尚、貫通穴211及び貫通穴511は、それぞれの縁全体がろう材によって密に接合されている。このため、上記冷媒通路FP1を通る冷媒の一部が外部に漏出してしまうことはない。
上記と同様に、突出部220には貫通穴221が形成されている。また、モジュレータ500のうち貫通穴221と対向する部分にも、貫通穴221と同一形状の貫通穴521が形成されている。このため、ヘッダタンク200の内部空間のうちセパレータSP2よりも下方側の部分と、モジュレータ500の内部空間との間は、貫通穴221及び貫通穴521によって連通されている。貫通穴221及び貫通穴521も、ヘッダタンク200とモジュレータ500との間で冷媒が流通するための冷媒通路FP2として機能する。尚、貫通穴221及び貫通穴521は、それぞれの縁全体がろう材によって密に接合されている。このため、上記冷媒通路FP2を通る冷媒の一部が外部に漏出してしまうことはない。
図2に示されるように、突出部210と突出部220との間となる部分では、セパレータSP2の一部がモジュレータ500側に向けて外側に突出している。本実施形態では、このようなセパレータSP2の突出部分を避けるために、突出部210と突出部220とが、それぞれの冷媒通路FP1、FP2毎に分かれるように形成されている。
仮に、セパレータSP2の全部がヘッダタンク200の内部に収容されているような構成においては、突出部210と突出部220とが分かれていない構成とすることができる。つまり、セパレータSP2の上下両側に亘るように形成された単一の突出部に対し、冷媒通路FP1、FP2がそれぞれ形成された構成とすることができる。
尚、突出部210、220とは別に、冷媒通路FP1等が形成されていない突出部が、ヘッダタンク200に更に設けられているような態様としてもよい。つまり、複数設けられた突出部210等のうち、一部の突出部210等のみに冷媒通路FP1等が形成されているような態様としてもよい。
図1を再び参照しながら、冷凍サイクルが動作しているときにおける冷媒の流れについて説明する。冷媒は、冷凍サイクルのうち凝縮器10よりも上流側において不図示の圧縮機により圧縮され、その温度及び圧力を上昇させた状態で凝縮器10に供給される。このとき、冷媒はそのほぼ全体が気相の状態となっている。当該冷媒は、受入部110からヘッダタンク100の内部に流入し、セパレータSP1よりも上方側の空間において一時的に貯えられる。その後、冷媒はそれぞれのチューブ300の内部に流入し、チューブ300内の流路を通ってヘッダタンク200に向かって流れる。
冷媒は、チューブ300の内部を通る際において、熱交換コア部を通過する外部の空気によって冷却される。つまり、冷媒から空気への放熱が行われる。これにより、チューブ300の内部を通る冷媒はその温度を低下させ、その一部又は全部が凝縮して気相から液相へと変化する。また、熱交換コア部を通過する空気は加熱され、その温度を上昇させる。
ヘッダタンク200に到達した冷媒は、ヘッダタンク200の内部のうち、セパレータSP2よりも上方側の空間において一時的に貯えられる。当該冷媒は、突出部210の冷媒通路FP1を通ってモジュレータ500の内部に流入し、モジュレータ500内に一時的に貯えられる。
ヘッダタンク200からモジュレータ500に流入する冷媒は、多くの場合、気液混合の状態となっている。モジュレータ500では、当該冷媒の気液分離が行われる。その結果、モジュレータ500の下方側部分には液相冷媒が溜まった状態となっている。
上記の液相冷媒は、突出部220の冷媒通路FP2を通って、ヘッダタンク200のうちセパレータSP2よりも下方側の空間に流入し、当該空間に一時的に貯えられる。その後、液相冷媒は、セパレータSP1、SP2よりも下方側に設けられたチューブ300の内部に流入し、チューブ300内の流路を通って再びヘッダタンク100に向かって流れる。このとき、液相冷媒は、外部の空気との熱交換によって更に冷却される。熱交換コア部のうち、セパレータSP1、SP2よりも下方側の部分(図1において一点鎖線DLよりも下方側の部分であって、符号SCが付された部分)は、上記のような液相冷媒が冷却される部分、すなわち、所謂「サブクール部」として機能する部分となっている。当該部分のことを、以下では「サブクール部SC」とも表記する。
サブクール部SCを通った冷媒は、ヘッダタンク100の内部のうち、セパレータSP1よりも下方側の空間において一時的に貯えられる。その後、当該冷媒は排出部120から排出され、下流側の絞り弁(不図示)に向かって流れる。
突出部210、220が形成されていることの効果について、図3を参照しながら説明する。図3(A)は、図1のA−A断面を示す図である。同図に示されるように、突出部210、220が形成されていない部分では、ヘッダタンク200とモジュレータ500との間に隙間が形成されている。ヘッダタンク200とモジュレータ500との間のうち殆どの部分では、両者は接合されておらず隙間が形成されているので、ヘッダタンク200からモジュレータ500に向けた伝熱が抑制されている。その結果、ヘッダタンク200からの熱によって、モジュレータ500内の液相冷媒が気化してしまうような事態が防止される。
図3(B)は、図1のB−B断面を示す図である。同図に示されるように、突出部210が形成されている部分では、ヘッダタンク200(具体的には突出部210の先端面)が、モジュレータ500の一部に対して当接しろう接されている。尚、モジュレータ500のうちヘッダタンク200と対向する部分には、凹状の面を有する被当接部501が上下全体に亘って形成されている。これにより、突出部210の先端面の略全体を、モジュレータ500に対して当接させることが可能となっている。以上のような構成は、突出部220が形成されている部分においても同様である。
ヘッダタンク200とモジュレータ500との間の接合の態様としては、例えば、別部品であるプレートを両者の間に介在させ、ヘッダタンク200、モジュレータ500、及びプレートをろう接するような態様も考えられる。しかしながら、そのように部品点数を増加させ、ろう材による接合箇所を増加させてしまうと、一部の接合箇所において接合不良が生じてしまう可能性が高くなる。接合不良の発生を防止するためには、接合対象となる部品の点数は可能な限り少ない方が好ましい。
そこで、本実施形態に係る凝縮器10では、ヘッダタンク200とモジュレータ500との間に別の部品を介在させるのではなく、ヘッダタンク200の突出部210、220に対し、モジュレータ500を直接接合することとしている。突出部210、220は、ヘッダタンク200(タンク部材201)の一部にプレス加工を施すことによって形成された部分である。このため、本実施形態の態様としても、ろう材による接合箇所が増加することは無いので、接合箇所の増加に伴う接合不良の発生が防止される。
図4は、図3(B)と同様に、突出部210の位置におけるヘッダタンク200の断面を示したものである。同図に示される「M」は、突出部210(及び突出部220)の突出量である。ここでいう「突出量」とは、図4に示される断面において、モジュレータ500に対向する部分のうち突出部210、220が形成されていない部分から、突出部210、220の先端面までの距離のことである。以下では、この突出量のことを「突出量M」とも表記する。
突出量Mは、0.5ミリメートル以上であることが好ましい。突出量Mが0.5ミリメートルよりも小さいと、ヘッダタンク200とモジュレータ500との隙間にろう材が侵入してしまうおそれがある。その結果、両者間の断熱が十分には行われず、モジュレータ500内の液相冷媒が気化するおそれがある。
図4に示される「t」は、ヘッダタンク200の板厚である。ここでいう「板厚」とは、ヘッダタンク200のうち、突出部210等が形成される板状部材(つまりタンク部材201)の板厚であって、突出部210等が形成されるよりも前の時点におけるタンク部材201の板厚のことである。以下では、この板厚のことを「板厚t」とも表記する。尚、本実施形態では、突出部210等が形成されるよりも前の(つまり当初の)タンク部材201の板厚が、略全体において板厚tとなっている。しかしながら、タンク部材201の当初の板厚は、全体において均一でなくてもよい。
図4に示される「R」は、空気の流れ方向に沿ったヘッダタンク200の内寸である。具体的には、ヘッダタンク200のうち、突出部210等が形成される板状部材(つまりタンク部材201)の同方向に沿った内寸である。以下では、この内寸のことを「内寸R」とも表記する。
図4では、突出部210等が形成される前におけるタンク部材201の形状が、一点鎖線で示されている。この一点鎖線の形状は、突出部210、220が形成されていない部分におけるタンク部材201の形状に等しい。
突出部210等が形成される際には、タンク部材201の一部にプレス加工が施され、当該部分が図4の矢印で示される方向に突出量Mだけ変形する。このような変形に伴って、タンク部材201の一部においては、板厚が上記の板厚tよりも小さくなる。このような部分は、突出部210等の根元部分であり、図4において符号RDの付された点線で囲まれた部分である。ヘッダタンク200のうち、プレス加工により突出部210、220を形成したことで上記のように板厚が小さくなっている部分のことを、以下では「減肉部RD」とも表記する。
図5に示されるように、突出量M(横軸)が大きくなるほど、減肉部RDにおける板厚(縦軸)は小さくなる。その結果、内圧に対するヘッダタンク200の強度は弱くなる。よく知られているように、冷凍サイクルの動作中においては、凝縮器10の内部における冷媒の圧力は高くなるので、ヘッダタンク200には一定の強度が求められる。従って、突出量Mが大きくなり過ぎると、減肉部RDにおける板厚が小さくなり、ヘッダタンク200の強度が不足してしまうことが懸念される。
図6の線L1乃至L3に示されるのは、突出部210等の突出量M(横軸)と、減肉部RDにおいて生じる応力(縦軸)との関係である。図6の各線においては、ヘッダタンク200の内部において10MPaの内圧が生じているときの上記応力が示されている。この10MPaという内圧は、冷凍サイクルの通常の動作時において生じ得る内圧の最大値である。
線L1は、板厚tが0.9mmであり、内寸Rが20mmである場合に、減肉部RDにおいて生じる応力である。本発明者らが実験等で確認したところによれば、上記形状のヘッダタンク200では、突出部210、220が形成されていない場合でも、10MPaを超えた圧力に耐えることなくヘッダタンク200の一部が破損した。このときにおいて減肉部RDにおいて生じていた応力のことを、以下では「限界応力σ0」と表記する。
線L1等で示される減肉部RDの応力は、突出部210等の突出量Mに応じて大きくなる。このため、上記形状のヘッダタンク200(線L1)では、突出部210、220が形成されていない場合でも、減肉部RDの応力が限界応力σ0に達するので、突出部210、220を形成することができない。
図6の線L2は、板厚tが0.9mmであり、内寸Rが15mmである場合に、減肉部RDにおいて生じる応力である。この場合、線L1の場合に比べて内寸Rが小さくなっているので、これに応じて減肉部RDの応力も小さくなっている。上記形状のヘッダタンク200においては、突出量Mが概ね0.5mm以下であれば、減肉部RDの応力が限界応力σ0よりも小さくなるので、内圧によるヘッダタンク200の破損は生じない。
図6の線L3は、板厚tが1.4mmであり、内寸Rが12mmである場合に、減肉部RDにおいて生じる応力である。上記形状のヘッダタンク200においては、突出量Mが概ね1.5mm以下であれば、減肉部RDの応力が限界応力σ0よりも小さくなるので、内圧によるヘッダタンク200の破損は生じない。
本発明者らが行った実験や解析によれば、突出量M、板厚t、内寸Rのそれぞれをミリメートルの単位で表した場合に、突出量Mが以下の式(1)を満たしていれば、減肉部RDの応力を限界応力σ0よりも小さく抑えることができるという知見が得られている。尚、タンク部材201の当初の板厚が均等ではない場合における式(1)の「t」は、タンク部材201のうち、減肉部RDが形成される部分における当初の板厚を示すものとする。
M≦2.5−0.12×R/t・・・・(1)
上記の式(1)に示される条件を満たすようにヘッダタンク200が構成されていれば、減肉部RDで生じる応力が、通常の使用時においては限界応力σ0よりも小さく抑えられるので、ヘッダタンク200の破損が防止される。
第2実施形態について、図7を参照しながら説明する。本実施形態では、モジュレータ500のうち突出部210等と対向する部分の構成においてのみ第1実施形態と異なっており、他については第1実施形態と同じである。
図7は、図3(B)と同様に、突出部210の位置におけるヘッダタンク200及びモジュレータ500の断面を示したものである。本実施形態では、モジュレータ500の一部が、ヘッダタンク200に向けて突出するように形成されている。このように形成された部分のことを、以下では「保護部502」とも表記する。保護部502の先端部分は凹状となっており、その内面の形状は、タンク部材201の表面形状と概ね同一である。保護部502は、その内面の全体がタンク部材201の表面に当接しており、当該表面に対してろう接されている。タンク部材201の表面のうち、保護部502によって外側から覆われた部分には、減肉部RDの全体が含まれている。
尚、保護部502の一部には、第1実施形態と同様の冷媒通路FP1、FP2が、突出部210等や保護部502を貫くように形成されているのであるが、図7ではその図示が省略されている。
このように、本実施形態に係る凝縮器10では、モジュレータ500に形成された保護部502が、減肉部RDの全体を外側から覆っている。耐久性が比較的小さくなっている減肉部RDが外側から覆われることにより、内圧に対するヘッダタンク200の耐久性が向上している。このため、本実施形態の場合には、突出量Mが上記の式(1)を満たしていなくてもよい。
尚、ヘッダタンク200の耐久性を十分に確保することができるのであれば、減肉部RDの一部のみが保護部502によって覆われており、減肉部RDの他の一部が外側に露出しているような態様としてもよい。
以上、具体例を参照しつつ本実施形態について説明した。しかし、本開示はこれらの具体例に限定されるものではない。これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素およびその配置、条件、形状などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。
10:凝縮器
200:ヘッダタンク
210,220:突出部
300:チューブ
500:モジュレータ

Claims (6)

  1. 空気との熱交換によって冷媒を凝縮させる凝縮器(10)であって、
    内部を冷媒が通る複数のチューブ(300)と、
    それぞれの前記チューブが接続されたヘッダタンク(200)と、
    前記ヘッダタンクに接合された容器であって、前記ヘッダタンクから受け入れた冷媒の気液を分離するモジュレータ(500)と、を備え、
    前記ヘッダタンクのうち前記モジュレータと対向する部分には、前記モジュレータ側に向けて突出する突出部(210,220)がプレス加工によって形成されており、
    前記モジュレータは、前記ヘッダタンクのうち前記突出部に接合されている凝縮器。
  2. 前記突出部には、前記ヘッダタンクと前記モジュレータとの間で冷媒が流通するための冷媒通路(FP1,FP2)が形成されている、請求項1に記載の凝縮器。
  3. 前記冷媒通路は複数形成されており、
    前記突出部は、それぞれの前記冷媒通路毎に分かれている、請求項2に記載の凝縮器。
  4. 前記突出部の突出量が0.5ミリメートル以上である、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の凝縮器。
  5. 前記突出部の突出量をミリメートルの単位で表したものをMとし、空気の流れ方向に沿った前記ヘッダタンクの内寸をミリメートルの単位で表したものをRとし、前記ヘッダタンクの板厚をミリメートルの単位で表したものをtとした場合において、M≦2.5−0.12×R/tの条件を満たすように前記ヘッダタンクが構成されている、請求項4に記載の凝縮器。
  6. 前記ヘッダタンクのうち、プレス加工により前記突出部を形成したことで板厚が小さくなっている部分、を減肉部(RD)としたときに、
    前記モジュレータに形成された保護部(502)が、前記減肉部の少なくとも一部を外側から覆っている、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の凝縮器。
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