JP2019137869A - 着色硬化性樹脂組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】良好な耐熱性と良好な明度とを有するカラーフィルタを与える着色硬化性樹脂組成物を提供する。【解決手段】着色剤(A)、樹脂(B)、重合性化合物(C)及び重合開始剤(D)を含む着色硬化性樹脂組成物であって、着色剤(A)が、青色顔料(A1)及びC.I.アシッドレッド52を含み、C.I.アシッドレッド52の含有量が、青色顔料(A1)100質量部に対して、0.1〜10質量部である着色硬化性樹脂組成物。着色剤(A)が、青色又は紫色染料(A2)をさらに含むことが好ましい。【選択図】なし

Description

本発明は、着色硬化性樹脂組成物に関する。
着色硬化性樹脂組成物から形成されるカラーフィルタは、液晶表示パネル、エレクトロルミネッセンスパネル及びプラズマディスプレイパネルなどの表示装置に使用され、良好な明度、良好なコントラスト、良好な解像度を有するカラーフィルタが求められていた。
良好な明度、良好なコントラスト、良好な解像度を有するカラーフィルタを実現するために、着色剤として染料を含有する着色硬化性樹脂組成物が検討されているが、染料を含有することにより耐熱性、耐薬品性等が低下することが問題となっていた。
特許文献1には、着色剤としてC.I.ピグメントブルー15:6とC.I.アシッドレッド52と下記式で表される染料とを含む着色硬化性樹脂組成物であって、C.I.アシッドレッド52の含有量が、C.I.ピグメントブルー15:6 100質量部に対して、14.7質量部である着色硬化性樹脂組成物が記載されている。
Figure 2019137869
特開2013−144724号公報
上記の着色硬化性樹脂組成物から形成されるカラーフィルタは、耐熱性と明度との両方を必ずしも十分満足できなかった。
本発明は、以下の発明を含む。
[1]着色剤(A)、樹脂(B)、重合性化合物(C)及び重合開始剤(D)を含む着色硬化性樹脂組成物であって、着色剤(A)が、青色顔料(A1)及びC.I.アシッドレッド52を含み、C.I.アシッドレッド52の含有量が、青色顔料(A1)100質量部に対して、0.1〜10質量部である着色硬化性樹脂組成物。
[2]着色剤(A)が、青色又は紫色染料(A2)をさらに含む[1]に記載の着色硬化性樹脂組成物。
[3]青色又は紫色染料(A2)の含有量が、C.I.アシッドレッド52 100質量部に対して、80〜10000質量部である[2]に記載の着色硬化性樹脂組成物。
[4]青色又は紫色染料(A2)の含有量が、C.I.アシッドレッド52 100質量部に対して、80〜1000質量部である[3]に記載の着色硬化性樹脂組成物。
[5]青色顔料(A1)が、C.I.ピグメントブルー15:6を含む[1]〜[4]のいずれかに記載の着色硬化性樹脂組成物。
[6]青色顔料(A1)が、C.I.ピグメントブルー15:6のみからなる[1]〜[4]のいずれかに記載の着色硬化性樹脂組成物。
[7]トリアリールメタン染料、青色顔料(A1)及びC.I.アシッドレッド52を含む着色剤であって、トリアリールメタン染料がポリマーである着色剤。
[8]青色顔料(A1)が、C.I.ピグメントブルー15:6を含む[7]に記載の着色剤。
[9]青色顔料(A1)が、C.I.ピグメントブルー15:6のみからなる[7]に記載の着色剤。
[10][7]〜[9]のいずれかに記載の着色剤、樹脂(B)、重合性化合物(C)及び重合開始剤(D)を含む着色硬化性樹脂組成物。
[11]式(A7)で表される染料又は式(A7)で表される染料から誘導される構成単位を含むポリマー、青色顔料(A1)及びC.I.アシッドレッド52を含む着色剤。

Figure 2019137869
[式(A7)中、
gは、任意の自然数を表す。
g−は、g価のアニオンを表す。
Dは、置換基を有していてもよいヘテロ芳香族炭化水素基を表す。
1A、R2A、R3A、R4A、R5A、R6A、R7A及びR8Aは、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、ヒドロキシ基又はアルキル基を表し、該アルキル基に含まれる−CH−は、−O−に置き換わっていてもよい。
21A及びR22Aは、それぞれ独立して、置換されていてもよいアミノ基を表す。

[12]青色顔料(A1)が、C.I.ピグメントブルー15:6を含む[11]に記載の着色剤。
[13]青色顔料(A1)が、C.I.ピグメントブルー15:6のみからなる[11]に記載の着色剤。
[14][11]〜[13]のいずれかに記載の着色剤、樹脂(B)、重合性化合物(C)及び重合開始剤(D)を含む着色硬化性樹脂組成物。
[15][1]〜[6]、[10]及び[14]のいずれかに記載の着色硬化性樹脂組成物により形成されるカラーフィルタ。
[16][15]に記載のカラーフィルタを含む表示装置。
本発明の着色硬化性樹脂組成物によれば、良好な耐熱性と良好な明度とを有するカラーフィルタを製造することができる。
本発明の着色硬化性樹脂組成物は、着色剤(A)、樹脂(B)、重合性化合物(C)及び重合開始剤(D)を含む。
本発明の着色硬化性樹脂組成物は、溶剤(E)及びレベリング剤(F)から選ばれる少なくとも1つを含むことが好ましい。
本発明の着色硬化性樹脂組成物は、重合開始助剤(D1)を含んでもよい。
<着色剤(A)>
着色剤(A)は、青色顔料(A1)及びC.I.アシッドレッド52を含む。
C.I.アシッドレッド52の含有量は、青色顔料(A1)100質量部に対して、0.1〜10質量部であることが好ましく、0.1〜8質量部であることがより好ましく、1〜8質量部であることがさらに好ましい。
着色剤(A)は、青色又は紫色染料(A2)(以下、「染料(A2)」という場合がある。)を含んでいてもよい。また、着色剤(A)は、青色顔料(A1)とは異なる顔料(以下、「顔料(Ad)」という場合がある。)、青色又は紫色染料(A2)とは異なる染料(Ac)(以下、「染料(Ac)」という場合がある。)を含んでもよい。
なお、本願において、「C.I.」はカラーインデックス(C.I)を意味する。
<青色顔料(A1)>
青色顔料(A1)としては、C.I.ピグメントブルー15、15:3、15:4、15:6、60が挙げられ、好ましくはC.I.ピグメントブルー15:3及び15:6であり、より好ましくはC.I.ピグメントブルー15:6である。
青色顔料(A1)は、2種以上含有されていてもよい。
青色顔料(A1)は、C.I.ピグメントブルー15:6を含むことが好ましく、C.I.ピグメントブルー15:6のみからなることがより好ましい。
<染料(A2)>
青色又は紫色染料とは、クロロホルム溶液中において、560nm以上650nm以下の範囲に極大吸収波長を有する染料を意味する。青色又は紫色染料は、580nm以上650nm以下の範囲に極大吸収波長を有する染料であることが好ましく、600nm以上645nm以下の範囲に極大吸収波長を有する染料であることがより好ましい。
青色又は紫色染料(A2)は、キサンテン染料(A3)、トリアリールメタン染料(A4)、テトラアザポルフィリン染料(A5)、アントラキノン染料(A6)及び式(A7)で表される染料(以下、染料(A7)という場合がある。)からなる群から選ばれる少なくとも1つであることが好ましく、
キサンテン染料(A3)、トリアリールメタン染料(A4)及び染料(A7)からなる群から選ばれる少なくとも1つであることがより好ましく、
トリアリールメタン染料(A4)及び染料(A7)からなる群から選ばれる少なくとも1つであることがさらに好ましい。
染料(A2)は、2種以上含有されていてもよい。
キサンテン染料(A3)とは、分子内にキサンテン骨格を有する化合物を含む染料である。
キサンテン染料(A3)としては、下記に記載の化合物が挙げられる。下記式中、R26およびR40は、それぞれ2−エチルヘキシル基を表す。

Figure 2019137869
Figure 2019137869
Figure 2019137869
Figure 2019137869
Figure 2019137869
Figure 2019137869
Figure 2019137869
Figure 2019137869
キサンテン染料(A3)としては、市販されているキサンテン染料(例えば、中外化成(株)製の「Chugai Aminol Fast Pink R-H/C」、田岡化学工業(株)製の「Rhodamin 6G」)も挙げられる。また、市販されているキサンテン染料を出発原料として、特開2010−32999号公報を参考に合成することもできる。
トリアリールメタン染料(A4)は、分子内にトリアリールメタン骨格を有する化合物を含む染料である。トリアリールメタン染料(A4)としては、例えば、
C.I.アシッドバイオレット(以下、C.I.アシッドバイオレットの記載を省略し、番号のみの記載とする。)15、16、17、19、21、23、24、25、38、49、72、
C.I.アシッドブルー1、3、5、7、9、11、13、15、17、22、24、26、34、38、48、75、83、84、86、88、90、90:1、91、93、93:1、99、100、103、104、108、109、110、119、123、147、213、269、
C.I.ベーシックブルー7、81、83、88、89、
C.I.ベーシックバイオレット2、
C.I.ダイレクトブルー1、3、28、29、41、42、47、52、55、
C.I.フードバイオレット3、
C.I.モーダントバイオレット1、1:1、3、6、8、10、11、15、16、17、18、19、21、23、27、28、33、36、39、49、
等が挙げられる。
トリアリールメタン染料(A4)としては、下記に記載の化合物も挙げられる。
Figure 2019137869

Figure 2019137869
Figure 2019137869

Figure 2019137869
Figure 2019137869
テトラアザポルフィリン染料(A5)は、分子内にテトラアザポルフィリン骨格を有する化合物を含む染料である。また、テトラアザポルフィリン染料が酸性染料又は塩基性染料の場合、任意のカチオン又はアニオンと塩を形成していてもよい。
テトラアザポルフィリン染料としては、下記に記載の化合物が挙げられる。
Figure 2019137869

Figure 2019137869

Figure 2019137869

Figure 2019137869

Figure 2019137869
アントラキノン染料(A6)は、分子内にアントラキノン骨格を有する化合物を含む染料である。
アントラキノン染料(A6)としては、例えば、
C.I.ソルベントバイオレット11、13、14、26、31、36、37、38、45、47、48、51、59、60、
C.I.ソルベントブルー14、18、35、36、45、58、59、59:1、63、68、69、78、79、83、94、97、98、100、101、102、104、105、111、112、122、128、132、136、139、
C.I.アシッドバイオレット34、
C.I.アシッドブルー25、27、40、45、78、80、112
C.I.ディスパースバイオレット26、27、
C.I.ディスパースブルー1、14、56、60、
C.I.ダイレクトブルー40、
C.I.モーダントブルー8
等が挙げられる。
アントラキノン染料(A6)としては、下記に記載の化合物も挙げられる。
Figure 2019137869
染料(A7)としては、式(A7)で表される化合物及びその互変異性体が挙げられる。
Figure 2019137869
[式(A7)中、
gは、任意の自然数を表す。
g−は、g価のアニオンを表す。
Dは、置換基を有していてもよいヘテロ芳香族炭化水素基を表す。
1A、R2A、R3A、R4A、R5A、R6A、R7A及びR8Aは、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、ヒドロキシ基又はアルキル基を表し、該アルキル基に含まれる−CH−は、−O−に置き換わっていてもよい。
21A及びR22Aは、それぞれ独立して、置換されていてもよいアミノ基を表す。
1A、R2A、R3A、R4A、R5A、R6A、R7A及びR8Aで表されるアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、2−エチルヘキシル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、メチルシクロヘキシル基、ジメチルシクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、シクロノニル基、シクロデシル基、デカヒドロナフチル基、アダマンチル基、2−アルキルアダマンタン−2−イル基、1−(アダマンタン−1−イル)アルカン−1−イル基、ノルボルニル基、メチルノルボルニル基及びイソボルニル基等の炭素数1〜20のアルキル基が挙げられる。好ましくは炭素数1〜8のアルキル基であり、より好ましくは炭素数1〜6のアルキル基であり、さらに好ましくは炭素数1〜4のアルキル基である。
1A、R2A、R3A、R4A、R5A、R6A、R7A及びR8Aで表されるアルキル基に含まれる−CH−は、−O−に置き換わっていてもよい。
1A、R2A、R3A、R4A、R5A、R6A、R7A及びR8Aで表されるアルキル基に含まれる−CH−が−O−に置き換わっている基としては、具体的には下記のような基が挙げられる。好ましくは、炭素数1〜10のアルキル基に含まれる−CH−が−O−に置き換わっている基であり、より好ましくは炭素数1〜6のアルキル基に含まれる−CH−が−O−に置き換わっている基である。
Figure 2019137869
1A、R2A、R3A、R4A、R5A、R6A、R7A及びR8Aで表されるハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原子が挙げられ、好ましくはフッ素原子または塩素原子である。
1A、R2A、R3A、R4A、R5A、R6A、R7A及びR8Aは、それぞれ独立して、水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基であることが好ましく、水素原子又はメチル基であることがより好ましく、水素原子であることがさらに好ましい。
21A及びR22Aで表されるアミノ基に含まれる水素原子は、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよいアルキル基、又は、アクリロイル基又はメタクリロイル基を含む基で置換されていてもよい。
置換基を有していてもよいアリール基において、アリール基としては、フェニル基、ナフチル基、アントラセニル基等の炭素数6〜14のアリール基が挙げられ、該アリール基が有していてもよい置換基としては、ハロゲン原子及び炭素数1〜8のアルキル基が挙げられる。
置換基を有していてもよいアルキル基において、アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、2−エチルヘキシル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、メチルシクロヘキシル基、ジメチルシクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、シクロノニル基、シクロデシル基、デカヒドロナフチル基、アダマンチル基、2−アルキルアダマンタン−2−イル基、1−(アダマンタン−1−イル)アルカン−1−イル基、ノルボルニル基、メチルノルボルニル基及びイソボルニル基等の炭素数1〜20のアルキル基が挙げられる。該アルキル基に含まれる窒素原子に隣接する−CH−以外の−CH−は、−O−に置き換わっていてもよく、該アルキル基が有していてもよい置換基としては、アミノ基、置換アミノ基、ハロゲン原子及びケイ素原子を含む基が挙げられる。
ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原子が挙げられる。
置換アミノ基としては、メチルアミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、イソプロピルアミノ基、ブチルアミノ基、sec−ブチルアミノ基、tert−ブチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジプロピルアミノ基、エチルメチルアミノ基等の炭素数1〜8のアルキルアミノ基及び炭素数1〜8のジアルキルアミノ基が挙げられる。
アクリロイル基又はメタクリロイル基を含む基としては、基の構成単位として、アクリロイル基又はメタクリロイル基を少なくとも1つ有している基を意味する。
アクリロイル基又はメタクリロイル基を含む基の炭素数は、通常、3〜30であり、好ましくは3〜20である。
アクリロイル基又はメタクリロイル基を含む基は、アクリロイルオキシ基又はメタクリロイルオキシ基を含む基であることが好ましい。
アクリロイル基又はメタクリロイル基を含む基は、式(A7−1)で表される基であることが好ましい。
Figure 2019137869
[式(A7−1)中、R15Aはアクリロイル基又はメタクリロイル基を表す。
14Aは、炭素数1〜8のアルカンジイル基を表し、該アルカンジイル基に含まれる−CH−は、−O−に置き換わっていてもよい。
*は窒素原子との結合手を表す。]
14Aで表される炭素数1〜8のアルカンジイル基としては、メチレン基、エチレン基、プロパン−1,3−ジイル基、ブタン−1,4−ジイル基、ペンタン−1,5−ジイル基、ヘキサン−1,6−ジイル基、ヘプタン−1,7−ジイル基、オクタン−1,8−ジイル基、エタン−1,1−ジイル基、プロパン−1,1−ジイル基、プロパン−1,2−ジイル基、プロパン−2,2−ジイル基、ペンタン−2,4−ジイル基、2−メチルプロパン−1,3−ジイル基、2−メチルプロパン−1,2−ジイル基、ペンタン−1,4−ジイル基、2−メチルブタン−1,4−ジイル基が挙げられ、好ましくは炭素数1〜4のアルカンジイル基であり、より好ましくはメチレン基又はエチレン基であり、さらに好ましくはメチレン基である。
アクリロイル基又はメタクリロイル基を含む基としては、下記に記載の基が挙げられる。(*は、窒素原子との結合の手を表す。)
Figure 2019137869
Figure 2019137869
21A及びR22Aで表される置換されていてもよいアミノ基としては、メチルアミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、イソプロピルアミノ基、ブチルアミノ基、イソブチルアミノ基、sec−ブチルアミノ基、tert−ブチルアミノ基、ペンチルアミノ基、ネオペンチルアミノ基、ヘキシルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジプロピルアミノ基、ジイソプロピルアミノ基、エチルメチルアミノ基、エチルイソプロピルアミノ基、エチルプロピルアミノ基、イソプロピルメチルアミノ基、イソプロピルプロピルアミノ基、メチルプロピルアミノ基、フェニルアミノ基、ナフチルアミノ基、2−メチルフェニルアミノ基、4−メチルフェニルアミノ基、3−メチルフェニルアミノ基、3,5−ジメチルフェニルアミノ基、4−エチルフェニルアミノ基、N−メチル−N−フェニルアミノ基、アクリロイルオキシメチルアミノ基、N−(アクリロイルオキシメチル)−N−メチルアミノ基、N−(アクリロイルオキシエチル)−N−エチルアミノ基、N−(メタクリロイルオキシエチル)−N−エチルアミノ基、N−(アクリロイルオキシエチル)−N−フェニルアミノ基、N−(アクリロイルオキシエチル)−N−(メタクリロイルオキシメチル)アミノ基、N−(アクリロイルオキシエチルオキシメチル)−N−エチルアミノ基及びN−(メタクリロイルオキシエチルオキシメチル)−N−エチルアミノ基が挙げられる。
Dで表されるヘテロ芳香族炭化水素基は、少なくとも1つのヘテロ原子を有しておればよく、ヘテロ原子としては、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子が挙げられる。
Dで表されるヘテロ芳香族炭化水素基は、単環であってもよいし、多環であってもよい。
Dで表されるヘテロ芳香族炭化水素基としては、ピリジル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾイソチアゾリル基、チエニル基、ベンゾチエニル基等の炭素数2〜8のヘテロ芳香族炭化水素基が挙げられ、環の構成要素として窒素原子または硫黄原子を少なくとも1つ含む炭素数2〜8のヘテロ芳香族炭化水素基が好ましい。
Dで表されるヘテロ芳香族炭化水素基が有していてもよい置換基としては、置換されていてもよいアミノ基、炭素数1〜20のアルキル基、置換基を有していてもよいアリール基が挙げられ、置換されていてもよいアミノ基及び置換基を有していてもよいアリール基が好ましい。
置換されていてもよいアミノ基としては、R21A及びR22Aで表される置換されていてもよいアミノ基と同じものが挙げられる。
炭素数1〜20のアルキル基としては、R1A、R2A、R3A、R4A、R5A、R6A、R7A及びR8Aで表される炭素数1〜20のアルキル基と同じものが挙げられる。
置換基を有していてもよいアリール基としては、フェニル基、ナフチル基、アントラセニル基が挙げられ、置換基としては、フッ素原子、塩素原子及び臭素原子等のハロゲン原子;炭素数1〜20のアルキル基が挙げられる。
Dで表されるヘテロ芳香族炭化水素基は、式(III)で表される基であることが好ましい。
Figure 2019137869
[式(III)中、Xは、酸素原子又は硫黄原子を示す。
55は、水素原子、炭素数1〜20のアルキル基又は置換基を有していてもよいアリール基を表す。
56は、置換されていてもよいアミノ基を表す。
*は、炭素原子との結合手を表す。]
55で表される炭素数1〜20のアルキル基としては、R1A、R2A、R3A、R4A、R5A、R6A、R7A及びR8Aで表される炭素数1〜20のアルキル基と同じものが挙げられる。
55で表される置換基を有していてもよいアリール基としては、フェニル基が挙げられる。
56で表される置換されていてもよいアミノ基としては、R21A及びR22Aで表される置換されていてもよいアミノ基と同じものが挙げられる。
55は、無置換又は置換基を有するアリール基であることが好ましく、無置換又はハロゲン原子で置換されているアリール基であることがより好ましい。
56は、置換されていてもよいアミノ基であることが好ましい。
Dで表されるヘテロ芳香族炭化水素基としては、式(III−1)で表される基〜式(III−8)で表される基が挙げられ、好ましくは式(III−1)または式(III−2)で表される基である。
Figure 2019137869
gは、任意の自然数であり、好ましくは1〜2の自然数であり、より好ましくは1である。
g−は、g価のアニオンを表し、カチオンとg価のアニオンとで塩を形成するものであれば限定されない。たとえば、gが2以上の自然数である場合、g価のアニオンを1つ有していてもよいし、1価のアニオン又は1価のアニオン部位をg個有していてもよい。
g−は、1価のアニオンであることが好ましく、たとえば、フッ化物イオン、塩化物イオン、臭化物イオン及びヨウ化物イオン等のハロゲン化物イオン、式(y1)で表されるアニオン、式(y2)で表されるアニオン及び式(y3)で表されるアニオンが挙げられる。
Figure 2019137869
[式(y1)において、RB1は、ハロゲン原子を有していてもよい炭化水素基を表す。
式(y2)において、RB2及びRB3は、それぞれ独立して、ハロゲン原子又はハロゲン化炭化水素基を表すか、又はRB2とRB3とが互いに結合して−SO−N−SO−を含む環を形成する。
式(y3)において、Mはアルミニウム原子又はホウ素原子を表し、RB4及びRB5は、それぞれ独立に、置換基を有していてもよいフェニル基を表す。]
B1で表される炭化水素基としては、炭素数1〜8のアルキル基及び炭素数6〜14の芳香族炭化水素基が挙げられる。
炭素数1〜8のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、2−エチルヘキシル基、オクチル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、メチルシクロヘキシル基が挙げられる。
炭素数6〜14の芳香族炭化水素基としては、フェニル基及びナフチル基が挙げられる。
ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原子が挙げられ、好ましくはフッ素原子である。
炭素数1〜8のハロゲン化アルキル基としては、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、1,1−ジフルオロエチル基、2,2−ジフルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、ペルフルオロエチル基、1,1,2,2−テトラフルオロプロピル基、1,1,2,2,3,3−ヘキサフルオロプロピル基、ペルフルオロエチルメチル基、1−(トリフルオロメチル)−1,2,2,2−テトラフルオロエチル基、ペルフルオロプロピル基、1,1,2,2−テトラフルオロブチル基、1,1,2,2,3,3−ヘキサフルオロブチル基、1,1,2,2,3,3,4,4−オクタフルオロブチル基、ペルフルオロブチル基、ジブロモメチル基、トリブロモメチル基が挙げられ、好ましくは炭素数1〜8のフッ化アルキル基である。
炭素数6〜14のハロゲン原子を有する芳香族炭化水素基としては、ハロゲン原子を有するフェニル基、ハロゲン原子を有するナフチル基が挙げられる。具体的には、フルオロフェニル基、クロロフェニル基、ブロモフェニル基、ジフルオロフェニル基、1−フルオロ−4−クロロフェニル基、トリフルオロフェニル基、フルオロナフチル基が挙げられる。
B1は、炭素数1〜8のハロゲン化アルキル基であることが好ましく、炭素数1〜8のフッ化アルキル基であることがより好ましい。
B2及びRB3で表されるハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原子が挙げられ、好ましくはフッ素原子または塩素原子である。
B2及びRB3で表されるハロゲン化炭化水素基としては、炭素数1〜8のハロゲン化アルキル基、ハロゲン原子を有する炭素数6〜14の芳香族炭化水素基が挙げられる。
炭素数1〜8のハロゲン化アルキル基としては、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、1,1−ジフルオロエチル基、2,2−ジフルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、ペルフルオロエチル基、1,1,2,2−テトラフルオロプロピル基、1,1,2,2,3,3−ヘキサフルオロプロピル基、ペルフルオロエチルメチル基、1−(トリフルオロメチル)−1,2,2,2−テトラフルオロエチル基、ペルフルオロプロピル基、1,1,2,2−テトラフルオロブチル基、1,1,2,2,3,3−ヘキサフルオロブチル基、1,1,2,2,3,3,4,4−オクタフルオロブチル基、ペルフルオロブチル基、ジブロモメチル基、トリブロモメチル基が挙げられ、好ましくは炭素数1〜8のフッ化アルキル基である。
炭素数6〜14のハロゲン原子を有する芳香族炭化水素基としては、ハロゲン原子を有するフェニル基、ハロゲン原子を有するナフチル基が挙げられる。具体的には、フルオロフェニル基、クロロフェニル基、ブロモフェニル基、ジフルオロフェニル基、1−フルオロ−4−クロロフェニル基、トリフルオロフェニル基、フルオロナフチル基が挙げられる。
B2及びRB3は、同じ基であることが好ましい。
B2及びRB3は、それぞれ独立して、炭素数1〜8のフッ化アルキル基であることが好ましく、トリフルオロメチル基であることがより好ましい。
B4及びRB5で表されるフェニル基が有していてもよい置換基としては、水酸基が好ましい。
B4及びRB5は、同じ基であることが好ましい。
式(y1)で表されるアニオンとしては、メタンスルホン酸アニオン、トルエンスルホン酸アニオン、ドデシルベンゼンスルホン酸アニオン、トリフルオロメタンスルホン酸アニオン、ペルフルオロブタンスルホン酸アニオン、フェニルスルホン酸アニオン、フルオロフェニルスルホン酸アニオン等が挙げられる。
式(y2)で表されるアニオンとしては、下記に記載のアニオンが挙げられる。
Figure 2019137869
式(y3)で表されるアニオンとしては、下記に記載のアニオンが挙げられる。
Figure 2019137869
染料(A7)としては、式(A−I−a1)〜(A−I−a15)で表される化合物が挙げられる。式(A−I−a5)で表される化合物〜式(A−I−a12)で表される化合物が好ましい。
Figure 2019137869

Figure 2019137869

Figure 2019137869

Figure 2019137869
染料(A7)は、例えば、韓国公開特許第2014−0026284号公報に記載の方法で製造することができる。
青色又は紫色染料は、単量体であってもよいし、ポリマーであってもよい。青色又は紫色染料であるポリマーは、青色又は紫色染料から誘導される構造単位を含むポリマーであり、青色又は紫色染料から誘導される構造単位のみからなるポリマーであってもよいし、青色又は紫色染料から誘導される構造単位と他の構造単位とを含む共重合体(以下、共重合体(a)という場合がある。)であってもよい。青色又は紫色染料から誘導される構造単位は、重合性の青色又は紫色染料の重合により生じる2価以上の基であってもよいし、青色又は紫色染料から1個以上の水素原子を除いてなる1価以上の基であってもよい。共重合体(a)としては、青色又は紫色染料から誘導される構造単位の他に、エチレン性不飽和結合を有する単量体から誘導される構造単位及び下記に記載の式(1)〜(3)で表される構造単位をからなる群から選ばれる少なくとも1つを含む共重合体が挙げられる。
また、共重合体(a)は、後述する樹脂(B)を導く単量体から誘導される構造単位と青色又は紫色染料から誘導される構造単位とを含む共重合体であってもよい。
Figure 2019137869
[式(1)中、R及びR10は、それぞれ独立して、水素原子、置換基を有していてもよい炭素数1〜30のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数6〜30のアリール基、置換基を有していてもよいアルキルアリール基又はこれらの組み合わせを表す。
m’は、0〜5の整数を表す。]
Figure 2019137869
[式(2)中、R11は、水素原子、置換基を有していてもよい炭素数1〜30のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数6〜30のアリール基、置換基を有していてもよいアルキルアリール基又はこれらの組み合わせを表す。
12は、置換基を有していてもよい炭素数1〜30のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数6〜30のアリール基、−CO−R17−COOH又はこれらの組み合わせを表す。
17は、置換基を有していてもよい炭素数1〜30のアルキレン基又は置換基を有していてもよい炭素数1〜30のアルコキシレン基を表す。]
Figure 2019137869
[式(3)中、R13及びR14は、それぞれ独立して、水素原子、置換基を有していてもよい炭素数1〜30のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数6〜30のアリール基、置換基を有していてもよいアルキルアリール基又はこれらの組み合わせを表す。
15は、−COOH又は−CONHR18を表す。
18は、置換基を有していてもよい炭素数1〜30のアルキル基又は置換基を有していてもよい炭素数6〜30のアリール基を表す。
16は、−COOHを表し、R15及びR16は、互いに結合して環を形成する。]
エチレン性不飽和結合を有する単量体としては、1つ以上のカルボキシ基を含むエチレン性不飽和単量体であり、具体的には、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、フマル酸が挙げられる。
エチレン性不飽和結合を有する単量体の重量比率は、共重合体(a)を形成する単量体の総重量に対して、通常1〜50重量%であり、好ましくは3〜40重量%であり、より好ましくは5〜30重量%である。
また、エチレン性不飽和結合を有する単量体から誘導される構造単位と共重合可能な単量体から誘導される構造単位を含んでいてもよく、具体的には、
スチレン、α-メチルスチレン、ビニルトルエン、ビニルベンジルメチルエーテル等のアルケニル芳香族単量体;
メチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、ブチルアクリレート、ブチルメタクリレート、2-ヒドロキシエチルアクリレート、2-ヒドロキシエチルメタクリレート、2-ヒドロキシブチルアクリレート、2-ヒドロキシブチルメタクリレート、ベンジルアクリレート、ベンジルメタクリレート、シクロヘキシルアクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、フェニルアクリレート、フェニルメタクリレート等の不飽和カルボン酸エステル類化合物;
2-アミノエチルアクリレート、2-アミノエチルメタクリレート、2-ジメチルアミノエチルアクリレート、2-ジメチルアミノエチルメタクリレート等の不飽和カルボン酸アミノアルキルエステル類化合物;
酢酸ビニル、安息香酸ビニル等のカルボン酸ビニルエステル類化合物;
グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート等の不飽和カルボン酸グリシジルエステル類化合物;
アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のシアン化ビニル化合物;
アクリルアミド、メタクリルアミド等の不飽和アミド類化合物、およびこれらの組み合わが挙げられる。
共重合体(a)に含まれる青色又は紫色染料から誘導される構造単位は、トリアリールメタン染料(A4)から誘導される構造単位及び式(A7)で表される染料から誘導される構造単位からなる群から選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。
トリアリールメタン染料(A4)から誘導される構造単位としては、上記に記載の式(2b−1)で表される化合物〜式(2b−13)で表される化合物から誘導されるそれぞれの構造単位が好ましい。
式(A7)で表される染料から誘導される構造単位しては、上記に記載の式(A−I−a15)で表される化合物から誘導される構造単位が好ましい。
染料(A2)の含有量は、C.I.アシッドレッド52 100質量部に対して、通常、80〜10000質量部であり、好ましくは80〜7500質量部であり、より好ましくは80〜1000質量部であり、さらに好ましくは80〜600質量部である。
<染料(Ac)及び顔料(Ad)>
染料(Ac)としては、特に限定されず公知の染料を使用することができる。
顔料(Ad)としては、特に限定されず公知の顔料を使用することができ、例えば、カラーインデックス(The Society of Dyers and Colourists出版)でピグメントに分類されている顔料が挙げられる。
顔料としては、C.I.ピグメントバイオレット1、19、23、29、32、36、38などの紫色顔料等が挙げられる。
着色剤(A)は、下記に記載の組み合わせを含む着色剤であることが好ましい。
(1)青色顔料(A1)、C.I.アシッドレッド52及び青色又は紫色染料(A2)
(2)青色顔料(A1)、C.I.アシッドレッド52、青色又は紫色染料(A2)及びバイオレット色顔料(Ad)
着色剤(A)の含有量は、固形分の総量に対して、好ましくは5〜60質量%であり、より好ましくは8〜55質量%であり、さらに好ましくは10〜50質量%である。着色剤(A)の含有量が前記の範囲にあると、カラーフィルタとしたときの色濃度が十分であり、かつ組成物中に樹脂(B)や重合性化合物(C)を必要量含有させることができるので、機械的強度が十分なパターンを形成することができる。ここで、本明細書における「固形分の総量」とは、着色硬化性樹脂組成物の総量から溶剤の含有量を除いた量のことをいう。固形分の総量及びこれに対する各成分の含有量は、例えば、液体クロマトグラフィー又はガスクロマトグラフィーなどの公知の分析手段で測定することができる。
<樹脂(B)>
樹脂(B)は、特に限定されないが、アルカリ可溶性樹脂であることが好ましい。樹脂(B)としては、以下の樹脂[K1]〜[K6]等が挙げられる。
樹脂[K1]不飽和カルボン酸及び不飽和カルボン酸無水物からなる群から選ばれる少なくとも1種(a)(以下「(a)」という場合がある)と、炭素数2〜4の環状エーテル構造とエチレン性不飽和結合とを有する単量体(b)(以下「(b)」という場合がある)との共重合体;
樹脂[K2](a)と(b)と、(a)と共重合可能な単量体(c)(ただし、(a)及び(b)とは異なる。)(以下「(c)」という場合がある)との共重合体;
樹脂[K3](a)と(c)との共重合体;
樹脂[K4](a)と(c)との共重合体に(b)を反応させた樹脂;
樹脂[K5](b)と(c)との共重合体に(a)を反応させた樹脂;
樹脂[K6](b)と(c)との共重合体に(a)を反応させ、さらにカルボン酸無水物を反応させた樹脂。
(a)としては、具体的には、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、o−、m−、p−ビニル安息香酸等の不飽和モノカルボン酸類;
マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、メサコン酸、イタコン酸、3−ビニルフタル酸、4−ビニルフタル酸、3,4,5,6−テトラヒドロフタル酸、1,2,3,6−テトラヒドロフタル酸、ジメチルテトラヒドロフタル酸、1、4−シクロヘキセンジカルボン酸等の不飽和ジカルボン酸類;
メチル−5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸、5−カルボキシビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,6−ジカルボキシビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−カルボキシ−5−メチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−カルボキシ−5−エチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−カルボキシ−6−メチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−カルボキシ−6−エチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン等のカルボキシ基を含有するビシクロ不飽和化合物類;
無水マレイン酸、シトラコン酸無水物、イタコン酸無水物、3−ビニルフタル酸無水物、4−ビニルフタル酸無水物、3,4,5,6−テトラヒドロフタル酸無水物、1,2,3,6−テトラヒドロフタル酸無水物、ジメチルテトラヒドロフタル酸無水物、5,6−ジカルボキシビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン無水物等の不飽和ジカルボン酸類無水物;
こはく酸モノ〔2−(メタ)アクリロイルオキシエチル〕、フタル酸モノ〔2−(メタ)アクリロイルオキシエチル〕等の2価以上の多価カルボン酸の不飽和モノ〔(メタ)アクリロイルオキシアルキル〕エステル類;
α−(ヒドロキシメチル)アクリル酸のような、同一分子中にヒドロキシ基及びカルボキシ基を含有する不飽和アクリレート類等が挙げられる。
これらのうち、共重合反応性の点や得られる樹脂のアルカリ水溶液への溶解性の点から、アクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸等が好ましい。
(b)は、例えば、炭素数2〜4の環状エーテル構造(例えば、オキシラン環、オキセタン環及びテトラヒドロフラン環からなる群から選ばれる少なくとも1種)とエチレン性不飽和結合とを有する重合性化合物をいう。(b)は、炭素数2〜4の環状エーテルと(メタ)アクリロイルオキシ基とを有する単量体が好ましい。
尚、本明細書において、「(メタ)アクリル酸」とは、アクリル酸及びメタクリル酸よりなる群から選ばれる少なくとも1種を表す。「(メタ)アクリロイル」及び「(メタ)アクリレート」等の表記も、同様の意味を有する。
(b)としては、例えば、オキシラニル基とエチレン性不飽和結合とを有する単量体(a1)(以下「(b1)」という場合がある)、オキセタニル基とエチレン性不飽和結合とを有する単量体(b2)(以下「(b2)」という場合がある)、テトラヒドロフリル基とエチレン性不飽和結合とを有する単量体(b3)(以下「(b3)」という場合がある)等が挙げられる。
(b1)としては、例えば、直鎖状又は分枝鎖状の脂肪族不飽和炭化水素がエポキシ化された構造を有する単量体(b1−1)(以下「(b1−1)」という場合がある)、脂環式不飽和炭化水素がエポキシ化された構造を有する単量体(b1−2)(以下「(b1−2)」という場合がある)が挙げられる。
(b1−1)としては、グリシジル(メタ)アクリレート、β−メチルグリシジル(メタ)アクリレート、β−エチルグリシジル(メタ)アクリレート、グリシジルビニルエーテル、o−ビニルベンジルグリシジルエーテル、m−ビニルベンジルグリシジルエーテル、p−ビニルベンジルグリシジルエーテル、α−メチル−o−ビニルベンジルグリシジルエーテル、α−メチル−m−ビニルベンジルグリシジルエーテル、α−メチル−p−ビニルベンジルグリシジルエーテル、2,3−ビス(グリシジルオキシメチル)スチレン、2,4−ビス(グリシジルオキシメチル)スチレン、2,5−ビス(グリシジルオキシメチル)スチレン、2,6−ビス(グリシジルオキシメチル)スチレン、2,3,4−トリス(グリシジルオキシメチル)スチレン、2,3,5−トリス(グリシジルオキシメチル)スチレン、2,3,6−トリス(グリシジルオキシメチル)スチレン、3,4,5−トリス(グリシジルオキシメチル)スチレン、2,4,6−トリス(グリシジルオキシメチル)スチレン等が挙げられる。
(b1−2)としては、ビニルシクロヘキセンモノオキサイド、1,2−エポキシ−4−ビニルシクロヘキサン(例えば、セロキサイド2000;(株)ダイセル製)、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル(メタ)アクリレート(例えば、サイクロマーA400;(株)ダイセル製)、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル(メタ)アクリレート(例えば、サイクロマーM100;(株)ダイセル製)、式(I)で表される化合物及び式(II)で表される化合物等が挙げられる。
Figure 2019137869
[式(I)及び式(II)中、R及びRは、水素原子、又は炭素数1〜4のアルキル基を表し、該アルキル基に含まれる水素原子は、ヒドロキシ基で置換されていてもよい。
及びXは、単結合、−R−、*−R−O−、*−R−S−又は*−R−NH−を表す。
は、炭素数1〜6のアルカンジイル基を表す。
*は、Oとの結合手を表す。]
炭素数1〜4のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基等が挙げられる。
水素原子がヒドロキシで置換されたアルキル基としては、ヒドロキシメチル基、1−ヒドロキシエチル基、2−ヒドロキシエチル基、1−ヒドロキシプロピル基、2−ヒドロキシプロピル基、3−ヒドロキシプロピル基、1−ヒドロキシ−1−メチルエチル基、2−ヒドロキシ−1−メチルエチル基、1−ヒドロキシブチル基、2−ヒドロキシブチル基、3−ヒドロキシブチル基、4−ヒドロキシブチル基等が挙げられる。
及びRとしては、好ましくは水素原子、メチル基、ヒドロキシメチル基、1−ヒドロキシエチル基、2−ヒドロキシエチル基が挙げられ、より好ましくは水素原子、メチル基が挙げられる。
アルカンジイル基としては、メチレン基、エチレン基、プロパン−1,2−ジイル基、プロパン−1,3−ジイル基、ブタン−1,4−ジイル基、ペンタン−1,5−ジイル基、ヘキサン−1,6−ジイル基等が挙げられる。
及びXとしては、好ましくは単結合、メチレン基、エチレン基、*−CH−O−及び*−CHCH−O−が挙げられ、より好ましくは単結合、*−CHCH−O−が挙げられる(*はOとの結合手を表す)。
式(I)で表される化合物としては、式(I−1)〜式(I−15)で表される化合物等が挙げられる。好ましくは式(I−1)、式(I−3)、式(I−5)、式(I−7)、式(I−9)又は式(I−11)〜式(I−15)で表される化合物が挙げられる。より好ましくは式(I−1)、式(I−7)、式(I−9)又は式(I−15)で表される化合物が挙げられる。
Figure 2019137869
Figure 2019137869
式(II)で表される化合物としては、式(II−1)〜式(II−15)で表される化合物等が挙げられる。好ましくは式(II−1)、式(II−3)、式(II−5)、式(II−7)、式(II−9)又は式(II−11)〜式(II−15)で表される化合物が挙げられる。より好ましくは式(II−1)、式(II−7)、式(II−9)又は式(II−15)で表される化合物が挙げられる。
Figure 2019137869
Figure 2019137869
式(I)で表される化合物及び式(II)で表される化合物は、それぞれ単独で用いることができる。また、それらは、任意の比率で混合することができる。混合する場合、その混合比率はモル比で、好ましくは式(I):式(II)で、5:95〜95:5、より好ましくは10:90〜90:10、さらに好ましくは20:80〜80:20である。
(b2)としては、オキセタニル基と(メタ)アクリロイルオキシ基とを有する単量体がより好ましい。(b2)としては、3−メチル−3−メタクリルロイルオキシメチルオキセタン、3−メチル−3−アクリロイルオキシメチルオキセタン、3−エチル−3−メタクリロイルオキシメチルオキセタン、3−エチル−3−アクリロイルオキシメチルオキセタン、3−メチル−3−メタクリロイルオキシエチルオキセタン、3−メチル−3−アクリロイルオキシエチルオキセタン、3−エチル−3−メタクリロイルオキシエチルオキセタン、3−エチル−3−アクリロイルオキシエチルオキセタン等が挙げられる。
(b3)としては、テトラヒドロフリル基と(メタ)アクリロイルオキシ基とを有する単量体がより好ましい。(b3)としては、具体的には、テトラヒドロフルフリルアクリレート(例えば、ビスコートV#150、大阪有機化学工業(株)製)、テトラヒドロフルフリルメタクリレート等が挙げられる。
(b)としては、得られるカラーフィルタの耐熱性、耐薬品性等の信頼性をより高くすることができる点で、(b1)であることが好ましい。さらに、着色硬化性樹脂組成物の保存安定性が優れるという点で、(b1−2)がより好ましい。
(c)としては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、sec−ブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、シクロペンチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、2−メチルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、トリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−8−イル(メタ)アクリレート(当該技術分野では、慣用名として「ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート」といわれている。また、「トリシクロデシル(メタ)アクリレート」という場合がある。)、トリシクロ[5.2.1.02,6]デセン−8−イル(メタ)アクリレート(当該技術分野では、慣用名として「ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート」といわれている。)、ジシクロペンタニルオキシエチル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、アダマンチル(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート、プロパルギル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、ナフチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸エステル類;
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等のヒドロキシ基含有(メタ)アクリル酸エステル類;
マレイン酸ジエチル、フマル酸ジエチル、イタコン酸ジエチル等のジカルボン酸ジエステル;
ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−メチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−エチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−ヒドロキシビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−ヒドロキシメチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−(2’−ヒドロキシエチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−メトキシビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−エトキシビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,6−ジヒドロキシビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,6−ジ(ヒドロキシメチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,6−ジ(2’−ヒドロキシエチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,6−ジメトキシビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,6−ジエトキシビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−ヒドロキシ−5−メチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−ヒドロキシ−5−エチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−ヒドロキシメチル−5−メチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−tert−ブトキシカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−シクロヘキシルオキシカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−フェノキシカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,6−ビス(tert−ブトキシカルボニル)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,6−ビス(シクロヘキシルオキシカルボニル)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン等のビシクロ不飽和化合物類;
N−フェニルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド、N−ベンジルマレイミド、N−スクシンイミジル−3−マレイミドベンゾエート、N−スクシンイミジル−4−マレイミドブチレート、N−スクシンイミジル−6−マレイミドカプロエート、N−スクシンイミジル−3−マレイミドプロピオネート、N−(9−アクリジニル)マレイミド等のジカルボニルイミド誘導体類;
スチレン、α−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、ビニルトルエン、p−メトキシスチレン、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、アクリルアミド、メタクリルアミド、酢酸ビニル、1,3−ブタジエン、イソプレン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン等が挙げられる。
これらのうち、共重合反応性及び耐熱性の点から、スチレン、ビニルトルエン、N−フェニルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド、N−ベンジルマレイミド、ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン等が好ましい。
樹脂[K1]において、それぞれに由来する構造単位の比率は、樹脂[K1]を構成する全構造単位中、
(a)に由来する構造単位;2〜60モル%
(b)に由来する構造単位;40〜98モル%
であることが好ましく、
(a)に由来する構造単位;10〜50モル%
(b)に由来する構造単位;50〜90モル%
であることがより好ましい。
樹脂[K1]の構造単位の比率が、上記の範囲にあると、着色硬化性樹脂組成物の保存安定性、着色パターンを形成する際の現像性、及び得られるカラーフィルタの耐溶剤性に優れる傾向がある。
樹脂[K1]は、例えば、文献「高分子合成の実験法」(大津隆行著 発行所(株)化学同人 第1版第1刷 1972年3月1日発行)に記載された方法及び当該文献に記載された引用文献を参考にして製造することができる。
具体的には、(a)及び(b)の所定量、重合開始剤及び溶剤等を反応容器中に入れて、例えば、窒素により酸素を置換することにより、脱酸素雰囲気にし、攪拌しながら、加熱及び保温する方法が挙げられる。なお、ここで用いられる重合開始剤及び溶剤等は、特に限定されず、当該分野で通常使用されているものを使用することができる。例えば、重合開始剤としては、アゾ化合物(2,2′−アゾビスイソブチロニトリル、2,2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)等)や有機過酸化物(ベンゾイルペルオキシド等)が挙げられ、溶剤としては、各モノマーを溶解するものであればよく、本発明の着色硬化性樹脂組成物の溶剤(E)として後述する溶剤等が挙げられる。
なお、得られた共重合体は、反応後の溶液をそのまま使用してもよいし、濃縮あるいは希釈した溶液を使用してもよいし、再沈殿等の方法で固体(粉体)として取り出したものを使用してもよい。特に、この重合の際に溶剤として、本発明の着色硬化性樹脂組成物に含まれる溶剤を使用することにより、反応後の溶液をそのまま本発明の着色硬化性樹脂組成物の調製に使用することができるため、本発明の着色硬化性樹脂組成物の製造工程を簡略化することができる。
樹脂[K2]において、それぞれに由来する構造単位の比率は、樹脂[K2]を構成する全構造単位中、
(a)に由来する構造単位;2〜45モル%
(b)に由来する構造単位;2〜95モル%
(c)に由来する構造単位;1〜65モル%
であることが好ましく、
(a)に由来する構造単位;5〜40モル%
(b)に由来する構造単位;5〜80モル%
(c)に由来する構造単位;5〜60モル%
であることがより好ましい。
樹脂[K2]の構造単位の比率が、上記の範囲にあると、着色硬化性樹脂組成物の保存安定性、着色パターンを形成する際の現像性、並びに、得られるカラーフィルタの耐溶剤性、耐熱性及び機械強度に優れる傾向がある。
樹脂[K2]は、例えば、樹脂[K1]の製造方法として記載した方法と同様に製造することができる。
樹脂[K3]において、それぞれに由来する構造単位の比率は、樹脂[K3]を構成する全構造単位中、
(a)に由来する構造単位;2〜60モル%
(c)に由来する構造単位;40〜98モル%
であることが好ましく、
(a)に由来する構造単位;10〜50モル%
(c)に由来する構造単位;50〜90モル%
であることがより好ましい。
樹脂[K3]は、例えば、樹脂[K1]の製造方法として記載した方法と同様に製造することができる。
樹脂[K4]は、(a)と(c)との共重合体を得て、(b)が有する炭素数2〜4の環状エーテルを(a)が有するカルボン酸及び/又はカルボン酸無水物に付加させることにより製造することができる。
まず(a)と(c)との共重合体を、樹脂[K1]の製造方法として記載した方法と同様に製造する。この場合、それぞれに由来する構造単位の比率は、樹脂[K3]で挙げたもの同じ比率であることが好ましい。
次に、前記共重合体中の(a)に由来するカルボン酸及び/又はカルボン酸無水物の一部に、(b)が有する炭素数2〜4の環状エーテルを反応させる。
(a)と(c)との共重合体の製造に引き続き、フラスコ内雰囲気を窒素から空気に置換し、(b)、カルボン酸又はカルボン酸無水物と環状エーテルとの反応触媒(例えばトリス(ジメチルアミノメチル)フェノール等)及び重合禁止剤(例えばハイドロキノン等)等をフラスコ内に入れて、例えば、60〜130℃で、1〜10時間反応することにより、樹脂[K4]を製造することができる。
(b)の使用量は、(a)100モルに対して、5〜80モルが好ましく、より好ましくは10〜75モルである。この範囲にすることにより、着色硬化性樹脂組成物の保存安定性、パターンを形成する際の現像性、並びに、得られるパターンの耐溶剤性、耐熱性、機械強度及び感度のバランスが良好になる傾向がある。環状エーテルの反応性が高く、未反応の(b)が残存しにくいことから、樹脂[K4]に用いる(b)としては(b1)が好ましく、さらに(b1−1)が好ましい。
前記反応触媒の使用量は、(a)、(b)及び(c)の合計量100質量部に対して0.001〜5質量部が好ましい。前記重合禁止剤の使用量は、(a)、(b)及び(c)の合計量100質量部に対して0.001〜5質量部が好ましい。
仕込方法、反応温度及び時間等の反応条件は、製造設備や重合による発熱量等を考慮して適宜調整することができる。なお、重合条件と同様に、製造設備や重合による発熱量等を考慮し、仕込方法や反応温度を適宜調整することができる。
樹脂[K5]は、第一段階として、上述した樹脂[K1]の製造方法と同様にして、(b)と(c)との共重合体を得る。上記と同様に、得られた共重合体は、反応後の溶液をそのまま使用してもよいし、濃縮あるいは希釈した溶液を使用してもよいし、再沈殿等の方法で固体(粉体)として取り出したものを使用してもよい。
(b)及び(c)に由来する構造単位の比率は、前記の共重合体を構成する全構造単位の合計モル数に対して、それぞれ、
(b)に由来する構造単位;5〜95モル%
(c)に由来する構造単位;5〜95モル%
であることが好ましく、
(b)に由来する構造単位;10〜90モル%
(c)に由来する構造単位;10〜90モル%
であることがより好ましい。
さらに、樹脂[K4]の製造方法と同様の条件で、(b)と(c)との共重合体が有する(b)に由来する環状エーテルに、(a)が有するカルボン酸又はカルボン酸無水物を反応させることにより、樹脂[K5]を得ることができる。
前記の共重合体に反応させる(a)の使用量は、(b)100モルに対して、5〜80モルが好ましい。環状エーテルの反応性が高く、未反応の(b)が残存しにくいことから、樹脂[K5]に用いる(b)としては(b1)が好ましく、さらに(b1−1)が好ましい。
樹脂[K6]は、樹脂[K5]に、さらにカルボン酸無水物を反応させた樹脂である。
環状エーテルとカルボン酸又はカルボン酸無水物との反応により発生するヒドロキシ基に、カルボン酸無水物を反応させる。
カルボン酸無水物としては、無水マレイン酸、シトラコン酸無水物、イタコン酸無水物、3−ビニルフタル酸無水物、4−ビニルフタル酸無水物、3,4,5,6−テトラヒドロフタル酸無水物、1,2,3,6−テトラヒドロフタル酸無水物、ジメチルテトラヒドロフタル酸無水物、5,6−ジカルボキシビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン無水物(ハイミック酸無水物)等が挙げられる。カルボン酸無水物の使用量は、(a)の使用量1モルに対して、0.5〜1モルが好ましい。
樹脂(B)としては、具体的に、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル(メタ)アクリレート/(メタ)アクリル酸共重合体、3,4−エポキシトリシクロ[5.2.1.02.6]デシルアクリレート/(メタ)アクリル酸共重合体等の樹脂[K1];グリシジル(メタ)アクリレート/ベンジル(メタ)アクリレート/(メタ)アクリル酸共重合体、グリシジル(メタ)アクリレート/スチレン/(メタ)アクリル酸共重合体、3,4−エポキシトリシクロ[5.2.1.02.6]デシルアクリレート/(メタ)アクリル酸/N−シクロヘキシルマレイミド共重合体、3−メチル−3−(メタ)アクリルロイルオキシメチルオキセタン/(メタ)アクリル酸/スチレン共重合体等の樹脂[K2];ベンジル(メタ)アクリレート/(メタ)アクリル酸共重合体、スチレン/(メタ)アクリル酸共重合体等の樹脂[K3];ベンジル(メタ)アクリレート/(メタ)アクリル酸共重合体にグリシジル(メタ)アクリレートを付加させた樹脂、トリシクロデシル(メタ)アクリレート/スチレン/(メタ)アクリル酸共重合体にグリシジル(メタ)アクリレートを付加させた樹脂、トリシクロデシル(メタ)アクリレート/ベンジル(メタ)アクリレート/(メタ)アクリル酸共重合体にグリシジル(メタ)アクリレートを付加させた樹脂等の樹脂[K4];トリシクロデシル(メタ)アクリレート/グリシジル(メタ)アクリレートの共重合体に(メタ)アクリル酸を反応させた樹脂、トリシクロデシル(メタ)アクリレート/スチレン/グリシジル(メタ)アクリレートの共重合体に(メタ)アクリル酸を反応させた樹脂等の樹脂[K5];トリシクロデシル(メタ)アクリレート/グリシジル(メタ)アクリレートの共重合体に(メタ)アクリル酸を反応させた樹脂にさらにテトラヒドロフタル酸無水物を反応させた樹脂等の樹脂[K6]等が挙げられる。
中でも、樹脂(B)としては、樹脂[K1]及び樹脂[K2]が好ましい。
樹脂(B)のポリスチレン換算の重量平均分子量は、好ましくは3,000〜100,000であり、より好ましくは5,000〜50,000であり、さらに好ましくは5,000〜30,000である。分子量が前記の範囲にあると、塗膜硬度が向上し、残膜率も高く、未露光部の現像液に対する溶解性が良好で、着色パターンの解像度解像度が向上する傾向がある。
樹脂(B)の分子量分布[重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn)]は、好ましくは1.1〜6であり、より好ましくは1.2〜4である。
樹脂(B)の酸価は、好ましくは50〜170mg−KOH/gであり、より好ましくは60〜150、さらに好ましくは70〜135mg−KOH/gである。ここで酸価は樹脂(B)1gを中和するに必要な水酸化カリウムの量(mg)として測定される値であり、例えば水酸化カリウム水溶液を用いて滴定することにより求めることができる。
樹脂(B)の含有量は、固形分の総量に対して、好ましくは7〜65質量%であり、より好ましくは13〜60質量%であり、さらに好ましくは17〜55質量%である。
<重合性化合物(C)>
重合性化合物(C)は、重合開始剤(D)から発生した活性ラジカル及び/又は酸によって重合しうる化合物であり、例えば、重合性のエチレン性不飽和結合を有する化合物等が挙げられ、好ましくは(メタ)アクリル酸エステル化合物である。
中でも、重合性化合物(C)は、エチレン性不飽和結合を3つ以上有する重合性化合物であることが好ましい。このような重合性化合物としては、例えば、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールオクタ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールヘプタ(メタ)アクリレート、テトラペンタエリスリトールデカ(メタ)アクリレート、テトラペンタエリスリトールノナ(メタ)アクリレート、トリス(2−(メタ)アクリロイルオキシエチル)イソシアヌレート、エチレングリコール変性ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、エチレングリコール変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、プロピレングリコール変性ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、プロピレングリコール変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
中でも、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート及びジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートが好ましい。
重合性化合物(C)の重量平均分子量は、好ましくは150以上2,900以下、より好ましくは250〜1,500以下である。
重合性化合物(C)の含有量は、固形分の総量に対して、7〜65質量%であることが好ましく、より好ましくは13〜60質量%であり、さらに好ましくは17〜55質量%である。重合性化合物(C)の含有量が、前記の範囲内にあると、着色パターン形成時の残膜率及びカラーフィルタの耐薬品性が向上する傾向がある。
<重合開始剤(D)>
重合開始剤(D)は、光や熱の作用により活性ラジカル、酸等を発生し、重合を開始しうる化合物であれば特に限定されることなく、公知の重合開始剤を用いることができる。
重合開始剤(D)としては、アルキルフェノン化合物、トリアジン化合物、アシルホスフィンオキサイド化合物、O−アシルオキシム化合物及びビイミダゾール化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種を含む重合開始剤が好ましく、O−アシルオキシム化合物を含む重合開始剤がより好ましい。
O−アシルオキシム化合物としては、例えば、N−ベンゾイルオキシ−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)ブタン−1−オン−2−イミン、N−ベンゾイルオキシ−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)オクタン−1−オン−2−イミン、N−ベンゾイルオキシ−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)−3−シクロペンチルプロパン−1−オン−2−イミン、N−アセトキシ−1−[9−エチル−6−(2−メチルベンゾイル)−9H−カルバゾール−3−イル]エタン−1−イミン、N−アセトキシ−1−[9−エチル−6−{2−メチル−4−(3,3−ジメチル−2,4−ジオキサシクロペンタニルメチルオキシ)ベンゾイル}−9H−カルバゾール−3−イル]エタン−1−イミン、N−アセトキシ−1−[9−エチル−6−(2−メチルベンゾイル)−9H−カルバゾール−3−イル]−3−シクロペンチルプロパン−1−イミン、N−ベンゾイルオキシ−1−[9−エチル−6−(2−メチルベンゾイル)−9H−カルバゾール−3−イル]−3−シクロペンチルプロパン−1−オン−2−イミン等が挙げられる。イルガキュアOXE01、OXE02(以上、BASF社製)、N−1919(ADEKA社製)等の市販品を用いてもよい。O−アシルオキシム化合物は、N−ベンゾイルオキシ−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)ブタン−1−オン−2−イミン、N−ベンゾイルオキシ−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)オクタン−1−オン−2−イミン及びN−ベンゾイルオキシ−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)−3−シクロペンチルプロパン−1−オン−2−イミンからなる群から選ばれる少なくとも1種が好ましく、N−ベンゾイルオキシ−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)オクタン−1−オン−2−イミンがより好ましい。これらのO−アシルオキシム化合物であると、高明度なカラーフィルタが得られる傾向にある。
前記アルキルフェノン化合物は、2−メチル−2−モルホリノ−1−(4−メチルスルファニルフェニル)プロパン−1−オン、2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)−2−ベンジルブタン−1−オン、2−(ジメチルアミノ)−2−[(4−メチルフェニル)メチル]−1−[4−(4−モルホリニル)フェニル]ブタン−1−オン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−〔4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル〕プロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−(4−イソプロペニルフェニル)プロパン−1−オンのオリゴマー、α,α−ジエトキシアセトフェノン、ベンジルジメチルケタール等が挙げられる。イルガキュア369、907、379(以上、BASF社製)等の市販品を用いてもよい。
トリアジン化合物としては、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(4−メトキシナフチル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−ピペロニル−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(4−メトキシスチリル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−〔2−(5−メチルフラン−2−イル)エテニル〕−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−〔2−(フラン−2−イル)エテニル〕−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−〔2−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)エテニル〕−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−〔2−(3,4−ジメトキシフェニル)エテニル〕−1,3,5−トリアジン等が挙げられる。
アシルホスフィンオキサイド化合物としては、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド等が挙げられる。イルガキュア(登録商標)819(BASF社製)等の市販品を用いてもよい。
ビイミダゾール化合物としては、例えば、2,2’−ビス(2−クロロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラフェニルビイミダゾール、2,2’−ビス(2,3−ジクロロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラフェニルビイミダゾール(例えば、特開平6−75372号公報、特開平6−75373号公報等参照。)、2,2’−ビス(2−クロロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラフェニルビイミダゾール、2,2’−ビス(2−クロロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラ(アルコキシフェニル)ビイミダゾール、2,2’−ビス(2−クロロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラ(ジアルコキシフェニル)ビイミダゾール、2,2’−ビス(2−クロロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラ(トリアルコキシフェニル)ビイミダゾール(例えば、特公昭48−38403号公報、特開昭62−174204号公報等参照。)、4,4’5,5’−位のフェニル基がカルボアルコキシ基により置換されているイミダゾール化合物(例えば、特開平7−10913号公報等参照)等が挙げられる。
さらに重合開始剤(D)としては、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル等のベンゾイン化合物;ベンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル、4−フェニルベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4’−メチルジフェニルサルファイド、3,3’,4,4’−テトラ(tert−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、2,4,6−トリメチルベンゾフェノン等のベンゾフェノン化合物;9,10−フェナンスレンキノン、2−エチルアントラキノン、カンファーキノン等のキノン化合物;10−ブチル−2−クロロアクリドン、ベンジル、フェニルグリオキシル酸メチル、チタノセン化合物等が挙げられる。これらは、後述の重合開始助剤(D1)(特にアミン類)と組み合わせて用いることが好ましい。
酸発生剤としては、例えば、4−ヒドロキシフェニルジメチルスルホニウムp−トルエンスルホナート、4−ヒドロキシフェニルジメチルスルホニウムヘキサフルオロアンチモネート、4−アセトキシフェニルジメチルスルホニウムp−トルエンスルホナート、4−アセトキシフェニルメチルベンジルスルホニウムヘキサフルオロアンチモネート、トリフェニルスルホニウムp−トルエンスルホナート、トリフェニルスルホニウムヘキサフルオロアンチモネート、ジフェニルヨードニウムp−トルエンスルホナート、ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロアンチモネート等のオニウム塩類や、ニトロベンジルトシレート類、ベンゾイントシレート類等が挙げられる。
重合開始剤(D)の含有量は、樹脂(B)及び重合性化合物(C)の合計量100質量部に対して、好ましくは0.1〜30質量部であり、より好ましくは1〜20質量部である。重合開始剤(D)の含有量が、前記の範囲内にあると、高感度化して露光時間が短縮される傾向があるためカラーフィルタの生産性が向上する。
<重合開始助剤(D1)>
重合開始助剤(D1)は、重合開始剤によって重合が開始された重合性化合物の重合を促進するために用いられる化合物、もしくは増感剤である。重合開始助剤(D1)を含む場合、通常、重合開始剤(D)と組み合わせて用いられる。
重合開始助剤(D1)としては、アミン化合物、アルコキシアントラセン化合物、チオキサントン化合物及びカルボン酸化合物等が挙げられる。
アミン化合物としては、トリエタノールアミン、メチルジエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、4−ジメチルアミノ安息香酸メチル、4−ジメチルアミノ安息香酸エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、安息香酸2−ジメチルアミノエチル、4−ジメチルアミノ安息香酸2−エチルヘキシル、N,N−ジメチルパラトルイジン、4,4’−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン(通称ミヒラーズケトン)、4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、4,4’−ビス(エチルメチルアミノ)ベンゾフェノン等が挙げられ、中でも4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノンが好ましい。EAB−F(保土谷化学工業(株)製)等の市販品を用いてもよい。
アルコキシアントラセン化合物としては、9,10−ジメトキシアントラセン、2−エチル−9,10−ジメトキシアントラセン、9,10−ジエトキシアントラセン、2−エチル−9,10−ジエトキシアントラセン、9,10−ジブトキシアントラセン、2−エチル−9,10−ジブトキシアントラセン等が挙げられる。
チオキサントン化合物としては、2−イソプロピルチオキサントン、4−イソプロピルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、2,4−ジクロロチオキサントン、1−クロロ−4−プロポキシチオキサントン等が挙げられる。
カルボン酸化合物としては、フェニルスルファニル酢酸、メチルフェニルスルファニル酢酸、エチルフェニルスルファニル酢酸、メチルエチルフェニルスルファニル酢酸、ジメチルフェニルスルファニル酢酸、メトキシフェニルスルファニル酢酸、ジメトキシフェニルスルファニル酢酸、クロロフェニルスルファニル酢酸、ジクロロフェニルスルファニル酢酸、N−フェニルグリシン、フェノキシ酢酸、ナフチルチオ酢酸、N−ナフチルグリシン、ナフトキシ酢酸等が挙げられる。
重合開始助剤(D1)を用いる場合、その含有量は、樹脂(B)及び重合性化合物(C)の合計量100質量部に対して、好ましくは0.1〜30質量部、より好ましくは1〜20質量部である。重合開始助剤(D1)の量がこの範囲内にあると、さらに高感度で着色パターンを形成することができ、カラーフィルタの生産性が向上する傾向にある。
<溶剤(E)>
溶剤(E)は、特に限定されず、当該分野で通常使用される溶剤を用いることができる。例えば、エステル溶剤(分子内に−COO−を含み、−O−を含まない溶剤)、エーテル溶剤(分子内に−O−を含み、−COO−を含まない溶剤)、エーテルエステル溶剤(分子内に−COO−と−O−とを含む溶剤)、ケトン溶剤(分子内に−CO−を含み、−COO−を含まない溶剤)、アルコール溶剤(分子内にOHを含み、−O−、−CO−及び−COO−を含まない溶剤)、芳香族炭化水素溶剤、アミド溶剤、ジメチルスルホキシド等が挙げられる。
エステル溶剤としては、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸ブチル、2−ヒドロキシイソブタン酸メチル、酢酸エチル、酢酸n−ブチル、酢酸イソブチル、ギ酸ペンチル、酢酸イソペンチル、プロピオン酸ブチル、酪酸イソプロピル、酪酸エチル、酪酸ブチル、ピルビン酸メチル、ピルビン酸エチル、ピルビン酸プロピル、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、シクロヘキサノールアセテート及びγ−ブチロラクトンなどが挙げられる。
エーテル溶剤としては、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、3−メトキシ−1−ブタノール、3−メトキシ−3−メチルブタノール、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、1,4−ジオキサン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、ジエチレングリコールジプロピルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、アニソール、フェネトール及びメチルアニソールなどが挙げられる。
エーテルエステル溶剤としては、メトキシ酢酸メチル、メトキシ酢酸エチル、メトキシ酢酸ブチル、エトキシ酢酸メチル、エトキシ酢酸エチル、3−メトキシプロピオン酸メチル、3−メトキシプロピオン酸エチル、3−エトキシプロピオン酸メチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、2−メトキシプロピオン酸メチル、2−メトキシプロピオン酸エチル、2−メトキシプロピオン酸プロピル、2−エトキシプロピオン酸メチル、2−エトキシプロピオン酸エチル、2−メトキシ−2−メチルプロピオン酸メチル、2−エトキシ−2−メチルプロピオン酸エチル、3−メトキシブチルアセテート、3−メチル−3−メトキシブチルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート及びジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテートなどが挙げられる。
ケトン溶剤としては、4−ヒドロキシ−4−メチル−2−ペンタノン、アセトン、2−ブタノン、2−ヘプタノン、3−ヘプタノン、4−ヘプタノン、4−メチル−2−ペンタノン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン及びイソホロンなどが挙げられる。
アルコール溶剤としては、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、エチレングリコール、プロピレングリコール及びグリセリンなどが挙げられる。
芳香族炭化水素溶剤としては、ベンゼン、トルエン、キシレン及びメシチレンなどが挙げられる。
アミド溶剤としては、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド及びN−メチルピロリドンなどが挙げられる。
上記の溶剤のうち、塗布性、乾燥性の点から、1atmにおける沸点が120℃以上180℃以下である有機溶剤が好ましい。溶剤としては、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、乳酸エチル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、3−エトキシプロピオン酸エチル、エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、4−ヒドロキシ−4−メチル−2−ペンタノン及びN,N−ジメチルホルムアミドが好ましく、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテル、乳酸エチル及び3−エトキシプロピオン酸エチルがより好ましい。
溶剤(E)の含有量は、本発明の着色硬化性樹脂組成物の総量に対して、好ましくは70〜95質量%であり、より好ましくは75〜92質量%である。言い換えると、着色硬化性樹脂組成物の固形分の総量は、好ましくは5〜30質量%、より好ましくは8〜25質量%である。溶剤(E)の含有量が前記の範囲内にあると、塗布時の平坦性が良好になり、またカラーフィルタを形成した際に色濃度が不足しないために表示特性が良好となる傾向がある。
<レベリング剤(F)>
レベリング剤(F)としては、シリコーン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤及びフッ素原子を有するシリコーン系界面活性剤等が挙げられる。これらは、側鎖に重合性基を有していてもよい。
シリコーン系界面活性剤としては、分子内にシロキサン結合を有する界面活性剤等が挙げられる。具体的には、トーレシリコーンDC3PA、同SH7PA、同DC11PA、同SH21PA、同SH28PA、同SH29PA、同SH30PA、同SH8400(商品名:東レ・ダウコーニング(株)製)、KP321、KP322、KP323、KP324、KP326、KP340、KP341(信越化学工業(株)製)、TSF400、TSF401、TSF410、TSF4300、TSF4440、TSF4445、TSF4446、TSF4452及びTSF4460(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製)等が挙げられる。
前記のフッ素系界面活性剤としては、分子内にフルオロカーボン鎖を有する界面活性剤等が挙げられる。具体的には、フロラード(登録商標)FC430、同FC431(住友スリーエム(株)製)、メガファック(登録商標)F142D、同F171、同F172、同F173、同F177、同F183、同F554、同R30、同RS−718−K(DIC(株)製)、エフトップ(登録商標)EF301、同EF303、同EF351、同EF352(三菱マテリアル電子化成(株)製)、サーフロン(登録商標)S381、同S382、同SC101、同SC105(旭硝子(株)製)及びE5844((株)ダイキンファインケミカル研究所製)等が挙げられる。
前記のフッ素原子を有するシリコーン系界面活性剤としては、分子内にシロキサン結合及びフルオロカーボン鎖を有する界面活性剤等が挙げられる。具体的には、メガファック(登録商標)R08、同BL20、同F475、同F477及び同F443(DIC(株)製)等が挙げられる。
レベリング剤(F)の含有量は、着色硬化性樹脂組成物の総量に対して、好ましくは0.001質量%以上0.2質量%以下であり、好ましくは0.002質量%以上0.1質量%以下、より好ましくは0.01質量%以上0.05質量%以下である。レベリング剤(F)の含有量が前記の範囲にあると、カラーフィルタの平坦性を良好にすることができる。
<その他の成分>
本発明の着色硬化性樹脂組成物は、必要に応じて、充填剤、他の高分子化合物、密着促進剤、酸化防止剤、光安定剤、連鎖移動剤等、当該技術分野で公知の添加剤を含んでもよい。
<着色硬化性樹脂組成物の製造方法>
本発明の着色硬化性樹脂組成物は、例えば、着色剤(A)、樹脂(B)、重合性化合物(C)、重合開始剤(D)、並びに必要に応じて用いられる溶剤(E)、レベリング剤(F)、重合開始助剤(D1)及びその他成分を混合することにより調製できる。
染料(A2)及び必要に応じて用いる染料(Ac)は、予め溶剤(E)の一部又は全部にそれぞれ溶解させて溶液を調製してもよい。該溶液を、孔径0.01〜1μm程度のフィルタでろ過することが好ましい。
青色顔料(A1)は、予め溶剤(E)の一部又は全部と混合し、顔料の平均粒子径が0.2μm以下程度となるまで、ビーズミルなどを用いて分散させることが好ましい。この際、必要に応じて前記顔料分散剤、樹脂(B)の一部又は全部を配合してもよい。このようにして得られた顔料分散液に、残りの成分を、所定の濃度となるように混合することにより、目的の着色硬化性樹脂組成物を調製できる。
混合後の着色硬化性樹脂組成物を、孔径0.01〜10μm程度のフィルタでろ過することが好ましい。
本発明の着色硬化性樹脂組成物によれば、特に耐熱性に優れたカラーフィルタを作製することができる。該カラーフィルタは、表示装置(例えば、液晶表示装置、有機EL装置、電子ペーパー等)及び固体撮像素子に用いられるカラーフィルタとして有用である。
以下、実施例によって本発明の着色硬化性樹脂組成物について、より詳細に説明する。
例中の「%」及び「部」は、特記ない限り、質量%及び質量部である。
以下の合成例において、化合物は、質量分析(LC;Agilent製1200型、MASS;Agilent製LC/MSD型)又は元素分析(VARIO-EL;(エレメンタール(株)製))で同定した。
〔合成例1〕
式(1x)で表される化合物20部とN−エチル−o−トルイジン(和光純薬工業(株)製)200部とを遮光条件下混合し、得られた溶液を110℃で6時間攪拌した。得られた反応液を室温まで冷却後、水800部、35%塩酸50部の混合液中に添加し室温で1時間攪拌したところ、結晶が析出した。析出した結晶を吸引濾過の残渣として取得後乾燥し、式(1−24)で表される化合物(以下「キサンテン染料1」という。)24部を得た。収率は80%であった。
Figure 2019137869
式(1−24)で表される化合物の同定;
(質量分析)イオン化モード=ESI+: m/z= [M+H]603.4
Exact Mass: 602.2
〔合成例2〕
冷却管及び攪拌装置を備えたフラスコに、式(A0−1)で表される化合物及び式(A0−2)表される化合物の混合物(商品名Chugai Aminol Fast Pink R;中外化成製)を15部、クロロホルム150部及びN,N−ジメチルホルムアミド8.9部を投入し、攪拌下20℃以下を維持しながら、塩化チオニル10.9部を滴下して加えた。滴下終了後、50℃に昇温し、同温度で5時間維持して反応させ、その後20℃に冷却した。冷却後の反応溶液を、攪拌下20℃以下に維持しながら、2−エチルヘキシルアミン12.5部及びトリエチルアミン22.1部の混合液を滴下して加えた。その後、同温度で5時間攪拌して反応させた。次いで得られた反応混合物をロータリーエバポレーターで溶媒留去した後、メタノールを少量加えて激しく攪拌した。この混合物を、イオン交換水375部の混合液中に攪拌しながら加えて、結晶を析出させた。析出した結晶を濾別し、イオン交換水でよく洗浄し、60℃で減圧乾燥して、キサンテン染料2(式(Aa−1−1)〜式(Aa−1−8)で表される化合物の混合物)11.3部を得た。
Figure 2019137869
Figure 2019137869
〔合成例3〕
以下の反応は、窒素雰囲気下で行った。冷却管及び攪拌装置を備えたフラスコに、チオシアン酸カリウム36.3部およびアセトン160.0部を投入した後、室温下で30分攪拌した。次いで、安息香酸クロリド(東京化成(株)社製)50.0部を10分かけて滴下した。滴下終了後、さらに室温下で2時間攪拌した。次いで、反応混合物を氷冷した後、N−エチル−o−トルイジン(東京化成(株)社製)45.7部を滴下した。滴下終了後、さらに室温下で30分攪拌した。次いで、反応混合物を氷冷した後、30%水酸化ナトリウム水溶液34.2部を滴下した。滴下終了後、さらに室温下で30分攪拌した。
次いで、室温下クロロ酢酸35.3部を滴下した。滴下終了後、加熱還流下で7時間攪拌した。次いで、反応混合物を室温まで放冷した後、反応溶液を水道水120.0部の中に注いだ後、トルエン200部を加えて30分攪拌した。ついで攪拌を停止し、30分静置したところ、有機層と水層に分離した。水層を分液操作で廃棄した後、有機層を一規定塩酸200部で洗浄し、次いで水道水200部で洗浄し、最後に飽和食塩水200部で洗浄した。有機層へ適当量のボウショウを加えて30分攪拌した後、ろ過して乾燥された有機層を得た。得られた有機層をエバポレーターで溶媒留去して、淡黄色液体を得た。得られた淡黄色液体をカラムクロマトグラフィーで精製した。精製した淡黄色液体を減圧下60℃で乾燥し、式(B−I−1)で表される化合物を52.0部得た。収率50%
Figure 2019137869
以下の反応は、窒素雰囲気下で行った。冷却管及び攪拌装置を備えたフラスコに、式(B−I−1)で表される化合物9.3部、4、4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン(東京化成(株)社製)10.0部およびトルエン20.0部を投入した後、次いで、オキシ塩化リン14.8部を加えて95〜100℃で3時間攪拌した。次いで、反応混合物を室温に冷却した後、イソプロパノール170.0部で希釈した。次いで、希釈した反応溶液を飽和食塩水300.0部の中に注いだ後、トルエン100部を加えて30分攪拌した。ついで攪拌を停止し、30分静置したところ、有機層と水層に分離した。水層を分液操作で廃棄した後、有機層を飽和食塩水300部で洗浄した。有機層へ適当量のボウショウを加えて30分攪拌した後、ろ過して乾燥された有機層を得た。得られた有機層をエバポレーターで溶媒留去して、青紫色固体を得た。さらに青紫色固体を減圧下60℃で乾燥し、式(A−I−a1)で表される化合物を19.8部得た。収率100%
Figure 2019137869
式(A−I−a1)で表される化合物の同定
(質量分析)イオン化モード=ESI+: m/z= 601.3[M−Cl]+
Exact Mass: 636.3
以下の反応は、窒素雰囲気下で行った。冷却管及び攪拌装置を備えたフラスコに、式(A−I−a1)で表される化合物10.0部、ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドリチウム(東京化成(株)社製)4.5部、およびN,N−ジメチルホルムアミド100.0部を投入した後、50〜60℃で3時間攪拌した。次いで、反応混合物を室温に冷却した後、水道水2000.0部へ1時間攪拌しながら滴下すると、暗青色懸濁液が得られた。得られた懸濁液をろ過すると、青緑色固体を得られた。さらに青緑色固体を減圧下60℃で乾燥し、式(A−I−a9)で表される化合物を11.3部得た。収率82%
Figure 2019137869
〔合成例4〕
還流冷却器、滴下ロート及び攪拌機を備えたフラスコ内に窒素を0.02L/分で流して窒素雰囲気とし、乳酸エチル305質量部を入れ、撹拌しながら70℃まで加熱した。
次いで、アクリル酸46質量部及び3,4−エポキシトリシクロ[5.2.1.02.6]デシルアクリレート(式(I−1)で表される化合物及び式(II−1)で表される化合物を、モル比で、50:50で混合。)240質量部を、乳酸エチル185質量部に溶解して溶液を調製し、該溶解液を、滴下ロートを用いて4時間かけて、70℃に保温したフラスコ内に滴下した。
Figure 2019137869
一方、重合開始剤2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)30質量部を乳酸エチル225質量部に溶解した溶液を、別の滴下ロートを用いて4時間かけてフラスコ内に滴下した。重合開始剤の溶液の滴下が終了した後、4時間、70℃に保持し、その後室温まで冷却して、重量平均分子量Mwは、9.1×10、分子量分布は2.1、固形分26質量%、固形分酸価120mg−KOH/gの樹脂B1溶液を得た。樹脂B1は下記に示す構造単位を有する。
Figure 2019137869
〔合成例5〕
撹拌機、温度計、還流冷却管、滴下ロート及び窒素導入管を備えたフラスコに、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート182部を導入し、フラスコ内雰囲気を空気から窒素にした後、100℃に昇温後、ベンジルメタクリレート70.5部、メタクリル酸43.0部、トリシクロデカン骨格のモノメタクリレート(日立化成(株)製FA−513M)22.0部及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート136部からなる混合物に2,2’−アゾビスイソブチロニトリル3.6部を添加した溶液を滴下し、さらに100℃で撹拌し続けた。
次に、フラスコ内雰囲気を窒素から空気にし、グリシジルメタクリレート35.5部[0.25モル、(本反応に用いたメタクリル酸のカルボキシ基に対して50モル%)]、トリスジメチルアミノメチルフェノール0.9部及びハイドロキノン0.145部をフラスコ内に投入し、110℃で反応を続け、固形分29%、固形分酸価が79mgKOH/gの樹脂B2溶液を得た。GPCにより測定したポリスチレン換算の重量平均分子量は30,000であった。
合成例で得られた樹脂の重量平均分子量(Mw)及び数平均分子量(Mn)の測定は、GPC法を用いて、以下の条件で行った。
装置;K2479((株)島津製作所製)
カラム;SHIMADZU Shim−pack GPC−80M
カラム温度;40℃
溶媒;THF(テトラヒドロフラン)
流速;1.0mL/min
検出器;RI
校正用標準物質 ;TSK STANDARD POLYSTYRENE F−40、F−4、F−288、A−2500、A−500(東ソー(株)製)
上記で得られたポリスチレン換算の重量平均分子量及び数平均分子量の比(Mw/Mn)を分子量分布とした。
〔合成例6〕
ビスN-エチル−N-ヒドロキシエチルアミノベンゾフェノン28.52部、トリエチルアミン17.80部に、ジクロロメタン50mLを添加して攪拌溶解した。その後、メタアクリル酸無水物13.56部を添加し、40℃に昇温して維持した。反応終了後、室温まで冷却後、水を添加し、層分離し、飽和塩化ナトリウム溶液20mLを追加して30分間攪拌した。層分離後、有機層を留去し、残った固体を減圧乾燥し、式(aa2)で表される化合物21.4部を得た。
Figure 2019137869
式(aa2)で表される化合物21.4部をクロロホルム500mLに添加して攪拌した。その後、オキシ塩化リン49.08部を追加して15分間攪拌した。N-フェニル-1-ナフチルアミン14.56部を追加した後、還流させた。反応終了後、室温まで冷却後、水を加え、攪拌した。撹拌後、静置し、層分離させ、有機層を留去し、残った固体を減圧乾燥し、精製して式(aa3)で表される化合物20.3部を得た。
Figure 2019137869
〔合成例7〕
式(aa3)で表される化合物10.00部をメタノール100mLに加えて溶解後、トリフルオルメタンスルホン酸ナトリウム2.50部を添加して塩を置換した。濾過後、得られた化合物を、水で洗浄し、残った固体を減圧乾燥し、式(aa4)で表される化合物5.5部を得た。
Figure 2019137869
〔合成例8〕
式(aa3)で表される化合物10.00部をメタノール100mLに加えて溶解後、リチウムビストリフルオルメタンスルホンイミド2.09部を添加して塩を置換した。濾過後、得られた化合物を水で洗浄し、減圧乾燥して式(aa5)で表される化合物7.5部を得た。
Figure 2019137869
〔合成例9〕
窒素雰囲気下で、メチルエチルケトン30部を入れた後、70℃に昇温した。式(aa4)で表される化合物2.54部と2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.16部、メチルエチルケトン20部に溶解して反応器に70℃を維持して3時間投入した。投入完了後、8時間、70℃で維持し、メチルエチルケトンを一部濃縮した後、ヘキサンに反応液を投入し、結晶を析出させた後、濾過し、残った固体をヘキサンで洗浄後、減圧乾燥してポリマー化合物(aa4)1.80部を得た。
〔合成例10〕
窒素雰囲気下で、メチルエチルケトン30部を入れた後、70℃に昇温した。式(aa4)で表される化合物2.54部と2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.25部、ベンジルメタアクリレート0.51部、メタアクリル酸0.51部、N−フェニルマレイミド0.42部をメチルエチルケトン50部に溶解して反応器に70℃を維持して3時間投入した。投入完了後、8時間、70℃で維持し、メチルエチルケトンを一部濃縮した後、ヘキサンに反応液を投入し、結晶を析出させた後、濾過し、残った固体をヘキサンで洗浄後、減圧乾燥してポリマー化合物(aa4’)2.35部を得た。
〔合成例11〕
窒素雰囲気下で、メチルエチルケトン30部を入れた後、70℃に昇温した。式(aa5)で表される化合物2.54部と2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.16部、メチルエチルケトン20部に溶解して反応器に70℃を維持して3時間投入した。投入完了後、8時間、70℃で維持し、メチルエチルケトンを一部濃縮した後、ヘキサンに反応液を投入し、結晶を析出させた後、濾過し、残った固体をヘキサンで洗浄後、減圧乾燥してポリマー化合物(aa5)1.63部を得た。
〔合成例12〕
窒素雰囲気下で、メチルエチルケトン30部を入れた後、70℃に昇温する。式(aa5)で表される化合物2.54部と2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.25部、ベンジルメタアクリレート0.51部、メタアクリル酸0.51部、N−フェニルマレイミド0.42部をメチルエチルケトン50部に溶解して反応器に70℃を維持して3時間投入する。投入完了後、15時間、70℃で維持し、メチルエチルケトンを一部濃縮した後、ヘキサンに反応液を投入し、結晶を析出させた後、濾過し、残った固体を減圧乾燥してポリマー化合物(aa5’)3.80部を得る。
〔合成例13〕
式(aa3)で表される化合物5.00部をメタノール50mLに加えて溶解後、p−トルエンスルホン酸ナトリウム塩1.46部を添加して塩を置換する。濾過後、得られた化合物を水で洗浄し、減圧乾燥し、式(aa6)で表される化合物2.84部を得る。
Figure 2019137869
〔合成例14〕
C.I.ベイシックブルー 26 5.00部をメタノール50mLを加えて溶解後、p−トルエンスルホン酸ナトリウム塩2.10部を添加して塩を置換する。濾過後、得られた化合物を水で洗浄し、減圧乾燥し、式(aa7)で表される化合物2.71部を得る。
Figure 2019137869
〔合成例15−18〕
冷却管と攪拌機を備えたフラスコに、式(aa5)で表される単量体(以下、染料Dyという場合がある。)、ベンジルメタクリレート、メタクリル酸、メチルメタクリレート及びN-ベンジルマレイミドを下記表1に記載された重量比で投入し、2,2'-アゾビス(2,4-ジメチルバレロニトリル)(開始剤)を前記単量体の総量100重量部に対して6重量部添加した。次いで、前記開始剤と単量体との総量100重量部に対してプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート300重量部を投入した後、窒素雰囲気下、徐々に攪拌を開始した。反応溶液を90℃まで昇温して、10時間攪拌し、共重合体溶液を得た。
Figure 2019137869
〔合成例19−22〕
冷却管と攪拌機を備えたフラスコに、式(aa8)で表される単量体、ベンジルメタクリレート、メタクリル酸、メチルメタクリレートおよびN-ベンジルマレイミドをそれぞれ下記表2に記載された重量で投入し、開始剤として、2,2’-azobis(2,4-dimethylvaleronitrileを前記単量体の総量100重量部に対して6重量部で添加する。次いで、前記開始剤および前記単量体の総量100重量部に対して、溶媒としてプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)300重量部を投入した後、窒素雰囲気下で、徐々に攪拌を開始する。反応溶液を90℃まで昇温して、10時間攪拌し、共重合体溶液を得る。
Figure 2019137869
Figure 2019137869
〔合成例23−26〕
式(aa8)で表される単量体の代わりに、式(aa9)で表される単量体を用いることを除いては、それぞれ前記合成例19−22と同じ方法で共重合体溶液を得る。
Figure 2019137869
Figure 2019137869
〔合成例27−30〕
式(aa8)で表される単量体の代わりに、式(aa10)で表される単量体を用いることを除いては、それぞれ前記合成例19−22と同じ方法で共重合体溶液を得る。
Figure 2019137869
Figure 2019137869
〔合成例31−42〕
前記合成例19−30で製造されるそれぞれの共重合体溶液3.5重量%、ブルー顔料(BASF、B 15:6)12重量%、分散剤(BYK、Diperbyk 6919)6重量%およびプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート78.5重量%を混合し、24時間ペイントシェーカーを用いて分散を行い、それぞれの共重合体分散液1〜12を製造する。
〔合成例43〕
反応器に、パラローザニリン(pararosaniline)塩酸塩25部およびエタノール500部を投入し、200℃で8時間攪拌する。次いで、前記溶液の温度を25℃に下げ、前記溶液に2-methyl-2-propenoic-carboxyoxy ethyl ester174部を5時間でゆっくり滴下する。次いで、前記溶液の温度を70℃に昇温した後、24時間攪拌する。反応が終結した後、エタノールでゆっくり再結晶させ、式(aa11)で表される化合物54.5部を得る。
Figure 2019137869
〔合成例44〕
反応器に、パラローザニリン塩酸塩25部およびエタノール500部を投入し、200℃で8時間攪拌する。
次いで、前記温度を25℃に下げ、前記溶液に2-methyl-2-propenoic-sulfamino ethyl ester209部を5時間でゆっくり滴下する。次いで、前記溶液の温度を70℃に昇温した後、24時間攪拌する。
反応が終結した後、エタノールでゆっくり再結晶させ、式(aa12)で表される化合物58.2部を得る。
Figure 2019137869
〔合成例45〕
合成例6においてN-フェニル-1-ナフチルアミンの代わりに、式(B−I−1)で表される化合物を用いる他は、合成例6と同様に合成し、式(aa13)で表される化合物を得た。
Figure 2019137869
〔合成例46−49〕
式(aa8)で表される単量体の代わりに、式(aa13)で表される単量体を用いたことを除いては、それぞれ前記合成例19−22と同じ方法で共重合体溶液を得た。
Figure 2019137869
〔合成例50−53〕
前記合成例46−49で製造されたそれぞれの共重合体溶液3.5重量%、C.I.ピグメントブルー顔料15:6(BASF社)12重量%、分散剤(BYK、Diperbyk 6919)6重量%およびプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート78.5重量%を混合し、24時間ペイントシェーカーを用いて分散を行い、それぞれの共重合体分散液50〜53を製造する。
〔実施例1〕
(着色硬化性樹脂組成物の調製)
(A)着色剤(A1):C.I.ピグメントブルー15:6(顔料) 20部
アクリル系顔料分散剤 3.9部
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 130部
を混合し、ビーズミルを用いて顔料を十分に分散させ、ついで、
(A)着色剤(A3):キサンテン染料1 2.2部
(A)着色剤:C.I.アシッドレッド52 1.5部
(B)樹脂:樹脂B1(固形分換算) 50部
(C)重合性化合物:ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート
(カヤラッド(登録商標)DPHA;日本化薬(株)製) 50部
(D)重合開始剤:N−ベンゾイルオキシ−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)オクタン−1−オン−2−イミン(イルガキュア(登録商標)OXE 01;BASF社製) 10部
(F)レベリング剤:ポリエーテル変性シリコーンオイル(トーレシリコーンSH8400:東レ・ダウコーニング(株)製) 0.1部
(E)溶剤:乳酸エチル 556部
(E)溶剤:プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 8部
を混合して着色硬化性樹脂組成物を得た。
〔実施例2〕
(着色硬化性樹脂組成物の調製)
(A)着色剤(A1):C.I.ピグメントブルー15:6(顔料) 20部
アクリル系顔料分散剤 3.9部
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 130部
を混合し、ビーズミルを用いて顔料を十分に分散させ、ついで、
(A)着色剤(A3):キサンテン染料2 1.3部
(A)着色剤:C.I.アシッドレッド52 1.5部
(B)樹脂:樹脂B1(固形分換算) 50部
(C)重合性化合物:ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート
(カヤラッド(登録商標)DPHA;日本化薬(株)製) 50部
(D)重合開始剤:N−ベンゾイルオキシ−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)オクタン−1−オン−2−イミン(イルガキュア(登録商標)OXE 01;BASF社製) 10部
(F)レベリング剤:ポリエーテル変性シリコーンオイル(トーレシリコーンSH8400:東レ・ダウコーニング(株)製) 0.1部
(E)溶剤:乳酸エチル 556部
(E)溶剤:プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 8部
を混合して着色硬化性樹脂組成物を得た。
〔実施例3〕
(着色硬化性樹脂組成物の調製)
(A)着色剤(A1):C.I.ピグメントブルー15:6(顔料) 20部
アクリル系顔料分散剤 3.9部
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 130部
を混合し、ビーズミルを用いて顔料を十分に分散させ、ついで、
(A)着色剤(A4):ベイシックブルー7 1.3部
(A)着色剤:C.I.アシッドレッド52 0.3部
(B)樹脂:樹脂B1(固形分換算) 50部
(C)重合性化合物:ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート
(カヤラッド(登録商標)DPHA;日本化薬(株)製) 50部
(D)重合開始剤:N−ベンゾイルオキシ−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)オクタン−1−オン−2−イミン(イルガキュア(登録商標)OXE 01;BASF社製) 10部
(F)レベリング剤:ポリエーテル変性シリコーンオイル(トーレシリコーンSH8400:東レ・ダウコーニング(株)製) 0.1部
(E)溶剤:乳酸エチル 556部
(E)溶剤:プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 8部
を混合して着色硬化性樹脂組成物を得た。
〔実施例4〕
(着色硬化性樹脂組成物の調製)
(A)着色剤(A1):C.I.ピグメントブルー15:6(顔料) 20部
アクリル系顔料分散剤 3.9部
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 130部
を混合し、ビーズミルを用いて顔料を十分に分散させ、ついで、
(A)着色剤(A5):式(2−29)で表される化合物 1.3部
(A)着色剤:C.I.アシッドレッド52 0.8部
(B)樹脂:樹脂B1(固形分換算) 50部
(C)重合性化合物:ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート
(カヤラッド(登録商標)DPHA;日本化薬(株)製) 50部
(D)重合開始剤:N−ベンゾイルオキシ−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)オクタン−1−オン−2−イミン(イルガキュア(登録商標)OXE 01;BASF社製) 10部
(F)レベリング剤:ポリエーテル変性シリコーンオイル(トーレシリコーンSH8400:東レ・ダウコーニング(株)製) 0.1部
(E)溶剤:乳酸エチル 556部
(E)溶剤:プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 8部
を混合して着色硬化性樹脂組成物を得た。
Figure 2019137869
〔実施例5〕
(着色硬化性樹脂組成物の調製)
(A)着色剤(A1):C.I.ピグメントブルー15:6(顔料) 20部
アクリル系顔料分散剤 3.9部
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 130部
を混合し、ビーズミルを用いて顔料を十分に分散させ、ついで、
(A)着色剤(A6):式(3−11)で表される化合物 1.3部
(A)着色剤:C.I.アシッドレッド52 1.1部
(B)樹脂:樹脂B1(固形分換算) 50部
(C)重合性化合物:ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート
(カヤラッド(登録商標)DPHA;日本化薬(株)製) 50部
(D)重合開始剤:N−ベンゾイルオキシ−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)オクタン−1−オン−2−イミン(イルガキュア(登録商標)OXE 01;BASF社製) 10部
(F)レベリング剤:ポリエーテル変性シリコーンオイル(トーレシリコーンSH8400:東レ・ダウコーニング(株)製) 0.1部
(E)溶剤:乳酸エチル 556部
(E)溶剤:プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 8部
を混合して着色硬化性樹脂組成物を得た。
Figure 2019137869
〔実施例6〕
(着色硬化性樹脂組成物の調製)
(A)着色剤(A1):C.I.ピグメントブルー15:6(顔料) 20部
アクリル系顔料分散剤 3.9部
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 130部
を混合し、ビーズミルを用いて顔料を十分に分散させ、ついで、
(A)着色剤(A7):式(A−I−a9)で表される化合物 1.8部(A)着色剤:C.I.アシッドレッド52 0.3部
(B)樹脂:樹脂B1(固形分換算) 50部
(C)重合性化合物:ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート
(カヤラッド(登録商標)DPHA;日本化薬(株)製) 50部
(D)重合開始剤:N−ベンゾイルオキシ−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)オクタン−1−オン−2−イミン(イルガキュア(登録商標)OXE 01;BASF社製) 10部
(F)レベリング剤:ポリエーテル変性シリコーンオイル(トーレシリコーンSH8400:東レ・ダウコーニング(株)製) 0.1部
(E)溶剤:乳酸エチル 556部
(E)溶剤:プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 8部
を混合して着色硬化性樹脂組成物を得た。
〔比較例1〕
(着色硬化性樹脂組成物の調製)
(A)着色剤(A1):C.I.ピグメントブルー15:6(顔料) 20部
アクリル系顔料分散剤 3.9部
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 130部
を混合し、ビーズミルを用いて顔料を十分に分散させ、ついで、
(A)着色剤(A3):キサンテン染料2 2.2部
(B)樹脂:樹脂B1(固形分換算) 50部
(C)重合性化合物:ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート
(カヤラッド(登録商標)DPHA;日本化薬(株)製) 50部
(D)重合開始剤:N−ベンゾイルオキシ−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)オクタン−1−オン−2−イミン(イルガキュア(登録商標)OXE 01;BASF社製) 10部
(F)レベリング剤:ポリエーテル変性シリコーンオイル(トーレシリコーンSH8400:東レ・ダウコーニング(株)製) 0.1部
(E)溶剤:乳酸エチル 556部
(E)溶剤:プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 8部
を混合して着色硬化性樹脂組成物を得た。
〔比較例2〕
(着色硬化性樹脂組成物の調製)
(A)着色剤(A1):C.I.ピグメントブルー15:6(顔料) 20部
アクリル系顔料分散剤 3.9部
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 130部
を混合し、ビーズミルを用いて顔料を十分に分散させ、ついで、
(A)着色剤(A3):キサンテン染料2 2.3部
(A)着色剤:C.I.アシッドレッド52 3.0部
(B)樹脂:樹脂B1(固形分換算) 50部
(C)重合性化合物:ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート
(カヤラッド(登録商標)DPHA;日本化薬(株)製) 50部
(D)重合開始剤:N−ベンゾイルオキシ−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)オクタン−1−オン−2−イミン(イルガキュア(登録商標)OXE 01;BASF社製) 10部
(F)レベリング剤:ポリエーテル変性シリコーンオイル(トーレシリコーンSH8400:東レ・ダウコーニング(株)製) 0.1部
(E)溶剤:乳酸エチル 556部
(E)溶剤:プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 8部
を混合して着色硬化性樹脂組成物を得た。
<着色パターンの作製>
5cm角のガラス基板(イーグル2000;コーニング社製)上に、着色硬化性樹脂組成物をスピンコート法で塗布したのち、100℃で3分間プリベークして着色層を得た。
放冷後、着色層が形成された基板と石英ガラス製フォトマスクとの間隔を100μmとして、露光機(TME−150RSK;トプコン(株)製)を用いて、大気雰囲気下、150mJ/cmの露光量(365nm基準)で光照射した。フォトマスクとしては、100μmラインアンドスペースパターンが形成されたものを使用した。光照射後の着色層を、非イオン系界面活性剤0.12%と水酸化カリウム0.04%を含む水系現像液に24℃で60秒間浸漬現像し、水洗後、オーブン中、200℃で30分間ポストベークを行い、着色パターンを得た。
<膜厚測定>
得られた着色パターンについて、膜厚を、膜厚測定装置(DEKTAK3;日本真空技術(株)製))を用いて測定した。
<色度評価>
得られた着色パターンについて、測色機(OSP−SP−200;オリンパス(株)製)を用いて分光を測定し、C光源の特性関数を用いてCIEのXYZ表色系におけるxy色度座標(x、y)と三刺激値Yとを測定した。Yの値が大きいほど明度が高いことを表す。結果を表6に示す。
〔耐熱性評価〕
得られた着色硬化性樹脂組成物の塗布膜を230℃で20分加熱し、塗布膜の加熱前後の色差(ΔEab*)を測色機(OSP−SP−200;OLYMPUS社製)を用いて測定した。得られた塗布膜について以上の耐熱性評価を実施した結果、色差(ΔEab*)を表6に示す。ΔEab*が小さいほど、加熱前後での色変化が小さく、耐熱性に優れていることを示す。
Figure 2019137869
〔実施例7〕
(着色硬化性樹脂組成物の調製)
キサンテン染料1の代わりに、合成例7で得られる式(aa4)で表される化合物を用いる以外は、実施例1と同様にして着色硬化性樹脂組成物を得る。
〔実施例9〕
(着色硬化性樹脂組成物の調製)
キサンテン染料1の代わりに、合成例8で得られる式(aa5)で表される化合物を用いる以外は、実施例1と同様にして着色硬化性樹脂組成物を得る。
〔実施例10〕
(着色硬化性樹脂組成物の調製)
キサンテン染料1の代わりに、合成例9で得られるポリマー化合物(aa4)を用いる以外は、実施例1と同様にして着色硬化性樹脂組成物を得る。
〔実施例11〕
(着色硬化性樹脂組成物の調製)
キサンテン染料1の代わりに、合成例10で得られるポリマー化合物(aa4’)を用いる以外は、実施例1と同様にして着色硬化性樹脂組成物を得る。
〔実施例11〕
(着色硬化性樹脂組成物の調製)
キサンテン染料1の代わりに、合成例11で得られるポリマー化合物(aa5)を用いる以外は、実施例1と同様にして着色硬化性樹脂組成物を得る。
〔実施例12〕
(着色硬化性樹脂組成物の調製)
キサンテン染料1の代わりに、合成例12で得られるポリマー化合物(aa5’)を用いる以外は、実施例1と同様にして着色硬化性樹脂組成物を得る。
〔実施例13〕
(着色硬化性樹脂組成物の調製)
キサンテン染料1の代わりに、合成例13で得られる式(aa6)を用いる以外は、実施例1と同様にして着色硬化性樹脂組成物を得る。
〔実施例14〕
(着色硬化性樹脂組成物の調製)
キサンテン染料1の代わりに、合成例14で得られるポリマー化合物(aa7)を用いる以外は、実施例1と同様にして着色硬化性樹脂組成物を得る。
〔実施例15〕
(着色硬化性樹脂組成物の調製)
(A)着色剤(A1):C.I.ピグメントブルー15:6(顔料) 2部
アクリル系顔料分散剤 0.5部
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 30部
を混合し、ビーズミルを用いて顔料を十分に分散させ、ついで、
(A)着色剤(A3):合成例15で得られた共重合体溶液 3.2部
(A)着色剤:C.I.アシッドレッド52 0.1部
(B)樹脂:樹脂B1(固形分換算) 50部
(C)重合性化合物:ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート
(カヤラッド(登録商標)DPHA;日本化薬(株)製) 50部
(D)重合開始剤:N−ベンゾイルオキシ−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)オクタン−1−オン−2−イミン(イルガキュア(登録商標)OXE 01;BASF社製) 10部
(F)レベリング剤:ポリエーテル変性シリコーンオイル(トーレシリコーンSH8400:東レ・ダウコーニング(株)製) 0.1部
(E)溶剤:乳酸エチル 556部
(E)溶剤:プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 8部
を混合して着色硬化性樹脂組成物を得た。
〔実施例16〕
(着色硬化性樹脂組成物の調製)
(A)着色剤(A1):C.I.ピグメントブルー15:6(顔料) 2部
アクリル系顔料分散剤 0.5部
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 30部
を混合し、ビーズミルを用いて顔料を十分に分散させ、ついで、
(A)着色剤(A3):合成例16で得られた共重合体溶液 3.3部
(A)着色剤:C.I.アシッドレッド52 0.1部
(B)樹脂:樹脂B1(固形分換算) 50部
(C)重合性化合物:ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート
(カヤラッド(登録商標)DPHA;日本化薬(株)製) 50部
(D)重合開始剤:N−ベンゾイルオキシ−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)オクタン−1−オン−2−イミン(イルガキュア(登録商標)OXE 01;BASF社製) 10部
(F)レベリング剤:ポリエーテル変性シリコーンオイル(トーレシリコーンSH8400:東レ・ダウコーニング(株)製) 0.1部
(E)溶剤:乳酸エチル 556部
(E)溶剤:プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 8部
を混合して着色硬化性樹脂組成物を得た。
〔実施例17〕
(着色硬化性樹脂組成物の調製)
(A)着色剤(A1):C.I.ピグメントブルー15:6(顔料) 2部
アクリル系顔料分散剤 0.5部
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 30部
を混合し、ビーズミルを用いて顔料を十分に分散させ、ついで、
(A)着色剤(A3):合成例17で得られた共重合体溶液 3.0部
(A)着色剤:C.I.アシッドレッド52 0.08部
(B)樹脂:樹脂B1(固形分換算) 50部
(C)重合性化合物:ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート
(カヤラッド(登録商標)DPHA;日本化薬(株)製) 50部
(D)重合開始剤:N−ベンゾイルオキシ−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)オクタン−1−オン−2−イミン(イルガキュア(登録商標)OXE 01;BASF社製) 10部
(F)レベリング剤:ポリエーテル変性シリコーンオイル(トーレシリコーンSH8400:東レ・ダウコーニング(株)製) 0.1部
(E)溶剤:乳酸エチル 556部
(E)溶剤:プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 8部
を混合して着色硬化性樹脂組成物を得た。
〔実施例18〕
(着色硬化性樹脂組成物の調製)
(A)着色剤(A1):C.I.ピグメントブルー15:6(顔料) 2部
アクリル系顔料分散剤 0.5部
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 30部
を混合し、ビーズミルを用いて顔料を十分に分散させ、ついで、
(A)着色剤(A3):合成例18で得られた共重合体溶液 3.1部
(A)着色剤:C.I.アシッドレッド52 0.1部
(B)樹脂:樹脂B1(固形分換算) 50部
(C)重合性化合物:ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート
(カヤラッド(登録商標)DPHA;日本化薬(株)製) 50部
(D)重合開始剤:N−ベンゾイルオキシ−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)オクタン−1−オン−2−イミン(イルガキュア(登録商標)OXE 01;BASF社製) 10部
(F)レベリング剤:ポリエーテル変性シリコーンオイル(トーレシリコーンSH8400:東レ・ダウコーニング(株)製) 0.1部
(E)溶剤:乳酸エチル 556部
(E)溶剤:プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 8部
を混合して着色硬化性樹脂組成物を得た。
実施例15〜実施例18で得られたそれぞれの着色硬化性樹脂組成物について、実施例1〜6及び比較例1〜2と同様に膜厚測定、色度評価及び耐熱性評価を行った。結果を表7に示す。Yの値が大きいほど明度が高いことを表し、ΔEab*が小さいほど、加熱前後での色変化が小さく、耐熱性に優れていることを示す。
Figure 2019137869
〔実施例19〕
(着色硬化性樹脂組成物の調製)
キサンテン染料1の代わりに、合成例31で得られる共重合体分散液を用いる以外は、実施例1と同様にして着色硬化性樹脂組成物を得る。
〔実施例20〕
(着色硬化性樹脂組成物の調製)
キサンテン染料1の代わりに、合成例32で得られる共重合体分散液を用いる以外は、実施例1と同様にして着色硬化性樹脂組成物を得る。
〔実施例21〕
(着色硬化性樹脂組成物の調製)
キサンテン染料1の代わりに、合成例33で得られる共重合体分散液を用いる以外は、実施例1と同様にして着色硬化性樹脂組成物を得る。
〔実施例22〕
(着色硬化性樹脂組成物の調製)
キサンテン染料1の代わりに、合成例34で得られる共重合体分散液を用いる以外は、実施例1と同様にして着色硬化性樹脂組成物を得る。
〔実施例23〕
(着色硬化性樹脂組成物の調製)
キサンテン染料1の代わりに、合成例35で得られる共重合体分散液を用いる以外は、実施例1と同様にして着色硬化性樹脂組成物を得る。
〔実施例24〕
(着色硬化性樹脂組成物の調製)
キサンテン染料1の代わりに、合成例36で得られる共重合体分散液を用いる以外は、実施例1と同様にして着色硬化性樹脂組成物を得る。
〔実施例25〕
(着色硬化性樹脂組成物の調製)
キサンテン染料1の代わりに、合成例37で得られる共重合体分散液を用いる以外は、実施例1と同様にして着色硬化性樹脂組成物を得る。
〔実施例26〕
(着色硬化性樹脂組成物の調製)
キサンテン染料1の代わりに、合成例38で得られる共重合体分散液を用いる以外は、実施例1と同様にして着色硬化性樹脂組成物を得る。
〔実施例27〕
(着色硬化性樹脂組成物の調製)
キサンテン染料1の代わりに、合成例39で得られる共重合体分散液を用いる以外は、実施例1と同様にして着色硬化性樹脂組成物を得る。
〔実施例28〕
(着色硬化性樹脂組成物の調製)
キサンテン染料1の代わりに、合成例40で得られる共重合体分散液を用いる以外は、実施例1と同様にして着色硬化性樹脂組成物を得る。
〔実施例29〕
(着色硬化性樹脂組成物の調製)
キサンテン染料1の代わりに、合成例41で得られる共重合体分散液を用いる以外は、実施例1と同様にして着色硬化性樹脂組成物を得る。
〔実施例30〕
(着色硬化性樹脂組成物の調製)
キサンテン染料1の代わりに、合成例42で得られる共重合体分散液を用いる以外は、実施例1と同様にして着色硬化性樹脂組成物を得る。
〔実施例31〕
(着色硬化性樹脂組成物の調製)
キサンテン染料1の代わりに、合成例43で得られる式(aa11)で表される化合物を用いる以外は、実施例1と同様にして着色硬化性樹脂組成物を得る。
〔実施例32〕
(着色硬化性樹脂組成物の調製)
キサンテン染料1の代わりに、合成例44で得られる式(aa12)で表される化合物を用いる以外は、実施例1と同様にして着色硬化性樹脂組成物を得る。
〔実施例33〕
(着色硬化性樹脂組成物の調製)
キサンテン染料1の代わりに、合成例45で得られる式(aa13)で表される化合物を用いる以外は、実施例1と同様にして着色硬化性樹脂組成物を得る。
〔実施例34〕
(着色硬化性樹脂組成物の調製)
(A)着色剤(A1):C.I.ピグメントブルー15:6(顔料) 0.8部
アクリル系顔料分散剤 0.2部
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 30部
を混合し、ビーズミルを用いて顔料を十分に分散させ、ついで、
(A)着色剤(A3):合成例46で得られた共重合体溶液 3.0部
(A)着色剤:C.I.アシッドレッド52 0.03部
(B)樹脂:樹脂B1(固形分換算) 50部
(C)重合性化合物:ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート
(カヤラッド(登録商標)DPHA;日本化薬(株)製) 50部
(D)重合開始剤:N−ベンゾイルオキシ−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)オクタン−1−オン−2−イミン(イルガキュア(登録商標)OXE 01;BASF社製) 10部
(F)レベリング剤:ポリエーテル変性シリコーンオイル(トーレシリコーンSH8400:東レ・ダウコーニング(株)製) 0.1部
(E)溶剤:乳酸エチル 556部
(E)溶剤:プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 8部
を混合して着色硬化性樹脂組成物を得た。
〔実施例35〕
(着色硬化性樹脂組成物の調製)
(A)着色剤(A1):C.I.ピグメントブルー15:6(顔料) 0.8部
アクリル系顔料分散剤 0.2部
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 30部
を混合し、ビーズミルを用いて顔料を十分に分散させ、ついで、
(A)着色剤(A3):合成例47で得られた共重合体溶液 3.0部
(A)着色剤:C.I.アシッドレッド52 0.04部
(B)樹脂:樹脂B1(固形分換算) 50部
(C)重合性化合物:ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート
(カヤラッド(登録商標)DPHA;日本化薬(株)製) 50部
(D)重合開始剤:N−ベンゾイルオキシ−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)オクタン−1−オン−2−イミン(イルガキュア(登録商標)OXE 01;BASF社製) 10部
(F)レベリング剤:ポリエーテル変性シリコーンオイル(トーレシリコーンSH8400:東レ・ダウコーニング(株)製) 0.1部
(E)溶剤:乳酸エチル 556部
(E)溶剤:プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 8部
を混合して着色硬化性樹脂組成物を得た。
〔実施例36〕
(着色硬化性樹脂組成物の調製)
(A)着色剤(A1):C.I.ピグメントブルー15:6(顔料) 0.8部
アクリル系顔料分散剤 0.2部
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 30部
を混合し、ビーズミルを用いて顔料を十分に分散させ、ついで、
(A)着色剤(A3):合成例48で得られた共重合体溶液 2.9部
(A)着色剤:C.I.アシッドレッド52 0.04部
(B)樹脂:樹脂B1(固形分換算) 50部
(C)重合性化合物:ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート
(カヤラッド(登録商標)DPHA;日本化薬(株)製) 50部
(D)重合開始剤:N−ベンゾイルオキシ−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)オクタン−1−オン−2−イミン(イルガキュア(登録商標)OXE 01;BASF社製) 10部
(F)レベリング剤:ポリエーテル変性シリコーンオイル(トーレシリコーンSH8400:東レ・ダウコーニング(株)製) 0.1部
(E)溶剤:乳酸エチル 556部
(E)溶剤:プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 8部
を混合して着色硬化性樹脂組成物を得た。
〔実施例37〕
(着色硬化性樹脂組成物の調製)
(A)着色剤(A1):C.I.ピグメントブルー15:6(顔料) 0.8部
アクリル系顔料分散剤 0.2部
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 30部
を混合し、ビーズミルを用いて顔料を十分に分散させ、ついで、
(A)着色剤(A3):合成例49で得られた共重合体溶液 3.1部
(A)着色剤:C.I.アシッドレッド52 0.05部
(B)樹脂:樹脂B1(固形分換算) 50部
(C)重合性化合物:ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート
(カヤラッド(登録商標)DPHA;日本化薬(株)製) 50部
(D)重合開始剤:N−ベンゾイルオキシ−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)オクタン−1−オン−2−イミン(イルガキュア(登録商標)OXE 01;BASF社製) 10部
(F)レベリング剤:ポリエーテル変性シリコーンオイル(トーレシリコーンSH8400:東レ・ダウコーニング(株)製) 0.1部
(E)溶剤:乳酸エチル 556部
(E)溶剤:プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 8部
を混合して着色硬化性樹脂組成物を得た。
実施例34〜実施例37で得られたそれぞれの着色硬化性樹脂組成物について、実施例1〜6及び比較例1〜2と同様に膜厚測定、色度評価及び耐熱性評価を行った。結果を表7に示す。Yの値が大きいほど明度が高いことを表し、ΔEab*が小さいほど、加熱前後での色変化が小さく、耐熱性に優れていることを示す。
Figure 2019137869
〔実施例38〕
(着色硬化性樹脂組成物の調製)
キサンテン染料1の代わりに、合成例50で得られる共重合体分散液を用いる以外は、実施例1と同様にして着色硬化性樹脂組成物を得る。
〔実施例39〕
(着色硬化性樹脂組成物の調製)
キサンテン染料1の代わりに、合成例51で得られる共重合体分散液を用いる以外は、実施例1と同様にして着色硬化性樹脂組成物を得る。
〔実施例40〕
(着色硬化性樹脂組成物の調製)
キサンテン染料1の代わりに、合成例52で得られる共重合体分散液を用いる以外は、実施例1と同様にして着色硬化性樹脂組成物を得る。
〔実施例41〕
(着色硬化性樹脂組成物の調製)
キサンテン染料1の代わりに、合成例53で得られる共重合体分散液を用いる以外は、実施例1と同様にして着色硬化性樹脂組成物を得る。
〔実施例42〕
(着色硬化性樹脂組成物の調製)
キサンテン染料1の代わりに、Solvent Blue 38(Orient Corp., Valifast blue1605)を用いる以外は、実施例1と同様にして着色硬化性樹脂組成物を得る。
〔実施例43〕
(着色硬化性樹脂組成物の調製)
キサンテン染料1の代わりに、Solvent Blue 129(Orient Corp., Valifast blue100)を用いる以外は、実施例1と同様にして着色硬化性樹脂組成物を得る。
〔実施例44〕
(着色硬化性樹脂組成物の調製)
キサンテン染料1の代わりに、式(4−9)で表される化合物を用いること、さらにC.I.ピグメントバイオレット23を含有すること以外は、実施例1と同様にして着色硬化性樹脂組成物を得る。
Figure 2019137869
〔実施例45〕
(着色硬化性樹脂組成物の調製)
キサンテン染料1の代わりに、式(1−44)で表される化合物を用いること、さらにC.I.ピグメントバイオレット23を含有すること以外は、実施例1と同様にして着色硬化性樹脂組成物を得る。
Figure 2019137869
〔実施例46〕
(着色硬化性樹脂組成物の調製)
(A)着色剤(A1):C.I.ピグメントブルー15:6(顔料) 20部
アクリル系顔料分散剤 3.9部
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 130部
を混合し、ビーズミルを用いて顔料を十分に分散させ、ついで、
(A)着色剤:C.I.アシッドレッド52 表9に示す量
(B)樹脂:樹脂B1(固形分換算) 50部
(C)重合性化合物:ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート
(カヤラッド(登録商標)DPHA;日本化薬(株)製) 50部
(D)重合開始剤:N−ベンゾイルオキシ−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)オクタン−1−オン−2−イミン(イルガキュア(登録商標)OXE 01;BASF社製) 10部
(F)レベリング剤:ポリエーテル変性シリコーンオイル(トーレシリコーンSH8400:東レ・ダウコーニング(株)製) 0.1部
(E)溶剤:乳酸エチル 556部
(E)溶剤:プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 8部
を混合して着色硬化性樹脂組成物を得た。
実施例46〜50及び比較例3〜4で得られたそれぞれの着色硬化性樹脂組成物について、実施例1〜6及び比較例1〜2と同様に膜厚測定、色度評価及び耐熱性評価を行った。結果を表9に示す。Yの値が大きいほど明度が高いことを表し、ΔEab*が小さいほど、加熱前後での色変化が小さく、耐熱性に優れていることを示す。
Figure 2019137869
本発明の着色硬化性樹脂組成物から形成される着色塗膜や着色パターンは、良好な耐熱性と良好な明度を有する。本発明の着色硬化性樹脂組成物から形成されるカラーフィルタは有用であり、該カラーフィルタを含む液晶表示装置は表示特性に優れることがわかる。

Claims (8)

  1. 着色剤(A)、樹脂(B)、重合性化合物(C)及び重合開始剤(D)を含む着色硬化性樹脂組成物であって、着色剤(A)が、青色顔料(A1)及びC.I.アシッドレッド52を含み、C.I.アシッドレッド52の含有量が、青色顔料(A1)100質量部に対して、0.1〜10質量部であり、青色顔料(A1)が、C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー15:4、及びC.I.ピグメントブルー15:6からなる群より選ばれる少なくとも1種である着色硬化性樹脂組成物。
  2. 着色剤(A)が、青色又は紫色染料(A2)をさらに含む請求項1に記載の着色硬化性樹脂組成物。
  3. 青色又は紫色染料(A2)の含有量が、C.I.アシッドレッド52 100質量部に対して、80〜10000質量部である請求項2に記載の着色硬化性樹脂組成物。
  4. 青色又は紫色染料(A2)の含有量が、C.I.アシッドレッド52 100質量部に対して、80〜1000質量部である請求項3に記載の着色硬化性樹脂組成物。
  5. 青色顔料(A1)が、C.I.ピグメントブルー15:6を含む請求項1〜4のいずれかに記載の着色硬化性樹脂組成物。
  6. 青色顔料(A1)が、C.I.ピグメントブルー15:6のみからなる請求項1〜4のいずれかに記載の着色硬化性樹脂組成物。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の着色硬化性樹脂組成物により形成されるカラーフィルタ。
  8. 請求項7に記載のカラーフィルタを含む表示装置。
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