JP2019137569A - 一酸化炭素安定同位体の製造方法及び二酸化炭素安定同位体の製造方法 - Google Patents

一酸化炭素安定同位体の製造方法及び二酸化炭素安定同位体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】特定の酸素原子の安定同位体の存在比率を任意の値に制御できる一酸化炭素安定同位体の製造方法の提供。【解決手段】12C16O、12C17O、12C18O、13C16O、13C17O及び13C18Oからなる群より選ばれる少なくとも一種類の安定同位体を選択的に含む一酸化炭素と、H216O、H217O及びH218Oからなる群より選ばれる少なくとも一種類の安定同位体を選択的に含む水蒸気とを混合して、二酸化炭素安定同位体を得、前記二酸化炭素安定同位体と水素とを混合する、一酸化炭素安定同位体の製造方法。【選択図】なし

Description

本発明は、一酸化炭素安定同位体の製造方法及び二酸化炭素安定同位体の製造方法に関する。
一酸化炭素の安定同位体は反応性に富むため、自然科学及び医療等の産業分野における標識用物質等として有用であり、工業的に広く製造されている。一酸化炭素の安定同位体としては1216O、1217O、1218O、1316O、1317O、1318Oの六種類の安定同位体が主に存在する。
複数種類の安定同位体を含む一酸化炭素から、特定の種類の一酸化炭素の安定同位体を濃縮する方法の一つとして、深冷分離方法が知られている。深冷分離方法によれば、13Cを有する一酸化炭素の安定同位体(13CO)を濃縮し、13Cの存在比率を上げ、一酸化炭素中の13COの濃度を、例えば95原子%以上に高くできる。
深冷分離方法と同位体の交換反応とを組み合わせた濃縮方法も知られている(非特許文献1)。非特許文献1に記載の方法では、例えば、まず深冷分離方法によって1218Oを濃縮し、濃縮した1218Oの一部を、下式(1)に示す同位体の交換反応によって1318Oに変換する。次いで変換した1318Oを深冷分離方法で再び濃縮することで、13COを98〜99原子%の高濃度にまで濃縮し、13Cの存在比率をさらに高くすることも可能である。
1218O+1316O→1318O+1216O ・・・式(1)
一方で深冷分離法によれば、特定の種類の一酸化炭素の安定同位体を濃縮し、一酸化炭素中の13COの濃度を95原子%未満の値に任意に制御しながら濃縮することもできる。
表1は深冷分離法によって濃縮される一酸化炭素の各安定同位体の存在比の一例を示す。表1に示すように深冷分離法によれば、天然存在比では1.1原子%である1316Oを92.4原子%程度にも濃縮できる。
このように従来技術においては、13Cの存在比率を任意の値に自在に制御しながら特定の種類の一酸化炭素の安定同位体を濃縮することが可能であった。
Figure 2019137569
B.Andreev著,"Separation of Isotopes of Biogenic Elements in Two−phase Systems",第1版,ISBN:9780444529817,Elsevier Science,2006年12月28日,p217−245.
しかしながら非特許文献1に記載の従来の方法では、酸素原子の安定同位体の存在比率についてなんら検討がなされていない。そのため従来の方法にあっては、酸素原子の安定同位体の存在比率は13COの濃縮と同時に成り行きで決定されてしまう。よって非特許文献1に記載の従来の方法では、特定の酸素原子の安定同位体の存在比率を任意の値に制御することが困難であった。
本発明の発明者が従来の方法で13COを濃縮して確認したところ、濃縮した13COにおける18Oの存在比率は8〜17原子%程度であったため、従来の方法で濃縮された13COはそのままでは産業上の用途に適用困難な場合があることが判った。
例えば、約15原子%の1318Oと約85原子%の1316Oとを主に含む13COは、さらに高濃度の1316Oを必要とする産業上又は医療上の用途には適用しにくい場合がある。この場合、1318Oの存在比率を1原子%未満に減少させるプロセスがさらに必要となる。
一方で従来の方法で濃縮した13COにおける18Oの存在比率は8〜17原子%程度であるため、高濃度の1318Oを必要とする用途に適用するには、1318Oの存在比率を98原子%以上に増大させるプロセスがさらに必要となる場合もあった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、特定の酸素原子の安定同位体の存在比率を任意の値に制御できる一酸化炭素安定同位体の製造方法の提供を課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下の構成を備える。
[1] 1216O、1217O、1218O、1316O、1317O及び1318Oからなる群より選ばれる少なくとも一種類の安定同位体を選択的に含む一酸化炭素と、H 16O、H 17O及びH 18Oからなる群より選ばれる少なくとも一種類の安定同位体を選択的に含む水蒸気とを混合して、二酸化炭素安定同位体を得、前記二酸化炭素安定同位体と水素とを混合する、一酸化炭素安定同位体の製造方法。
[2] 前記一酸化炭素と前記水蒸気とを混合する際、前記水蒸気の流量Vと前記一酸化炭素の流量Vとの体積比(V/V)を1〜100とする、[1]の一酸化炭素安定同位体の製造方法。
[3] 前記二酸化炭素安定同位体と前記水素とを混合する際、前記水素の流量Vと前記二酸化炭素安定同位体の流量Vとの体積比(V/V)を1〜20とする、[1]又は[2]の一酸化炭素安定同位体の製造方法。
[4] 前記一酸化炭素と前記水蒸気とを混合する前に、前記一酸化炭素における炭素原子の安定同位体の存在比率をあらかじめ任意の値に制御する、[1]〜[3]のいずれかの一酸化炭素安定同位体の製造方法。
[5] 前記一酸化炭素と前記水蒸気とを混合する前に、前記水蒸気における酸素原子の安定同位体の存在比率をあらかじめ任意の値に制御する、[1]〜[4]のいずれかの一酸化炭素安定同位体の製造方法。
[6] 前記二酸化炭素安定同位体と前記水素とを混合した後に、炭素原子の安定同位体の存在比率を任意の値に制御する、[1]〜[5]のいずれかの一酸化炭素安定同位体の製造方法。
[7] 前記二酸化炭素安定同位体と前記水素とを混合する操作を複数回行なう、[1]〜[6]のいずれかの一酸化炭素安定同位体の製造方法。
[8] 前記水蒸気が、H 16OとH 17OとH 18Oとの合計100原子%に対し、H 18Oを95原子%以上含む、[1]〜[7]のいずれかの一酸化炭素安定同位体の製造方法。
[9] 前記一酸化炭素が選択的に含む安定同位体が有する少なくとも一種類の酸素原子の安定同位体と、前記水蒸気に選択的に含まれる安定同位体が有する酸素原子の安定同位体とが異なる、[1]〜[7]のいずれかの一酸化炭素安定同位体の製造方法。
[10] 前記水蒸気が、H 16O及びH 17Oのいずれか一方又は両方を選択的に含む、[9]の一酸化炭素安定同位体の製造方法。
[11] 1216O、1217O、1218O、1316O、1317O及び1318Oからなる群より選ばれる少なくとも一種類の安定同位体を選択的に含む一酸化炭素と、H 16O、H 17O及びH 18Oからなる群より選ばれる少なくとも一種類の安定同位体を選択的に含む水蒸気とを混合する、二酸化炭素安定同位体の製造方法。
本発明によれば、一酸化炭素安定同位体における特定の酸素原子の安定同位体の存在比率を任意の値に制御できる。
第1の実施形態の一酸化炭素安定同位体の製造方法に適用可能な製造装置の構成の一例を示す模式図である。 第3の実施形態の一酸化炭素安定同位体の製造方法に適用可能な製造装置の構成の一例を示す模式図である。
本明細書において「安定同位体を選択的に含む」とは、特定の種類の安定同位体を天然存在比率より多く含むことを意味する。
本明細書で数値範囲を示す際に「〜」を用いた場合、「〜」の前後に記載された数値を下限値及び上限値として含む。
以下、本発明を適用した一実施形態の一酸化炭素安定同位体の製造方法及び二酸化炭素安定同位体の製造方法について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率等が実際と同じであるとは限らない。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態の一酸化炭素安定同位体の製造方法に適用可能な製造装置1の構成の一例を示す模式図である。製造装置1は複数種類の安定同位体を含む一酸化炭素における特定の種類の安定同位体の存在比率を制御するための装置である。図1に示すように、製造装置1は、供給源3,4,5と供給ラインL1,L2,L4と接続ラインL3と導出ラインL5と触媒管C1,C2と温度調節手段6,7と除湿器F1,F2とを備えている。
供給ラインL1は第1の端部が供給源3と接続され、第2の端部が触媒管C1の一次側(上流側)と接続される。供給ラインL1には一次側から流量調整器M1と熱交換器H1とがこの順に設けられている。
供給ラインL2は第1の端部が供給源4と接続され、第2の端部が熱交換器H1と触媒管C1との間の部分の供給ラインL1と接続される。供給ラインL2には一次側からポンプPと熱交換器H2とがこの順に設けられている。
接続ラインL3は第1の端部が触媒管C1の二次側(下流側)と接続され、第2の端部が触媒管C2の一次側と接続される。これにより、接続ラインL3は触媒管C1の二次側と触媒管C2の一次側とを接続する。接続ラインL3には一次側から除湿器F1と熱交換器H3とがこの順に設けられている。
供給ラインL4は第1の端部が供給源5と接続され、第2の端部が熱交換器H3と触媒管C2との間の部分の接続ラインL3と接続される。供給ラインL4には一次側から流量調整器M2と熱交換器H4とがこの順に設けられている。
導出ラインL5は第1の端部が触媒管C2の二次側と接続され、図示略の第2の端部が図示略の貯蔵容器と接続される。導出ラインL5には除湿器F2が設けられている。なお、除湿器F2の二次側の部分の導出ラインL5には図示略の分析計が設けられている。図示略の分析計としては、FT−IR、ガスクロマトグラフィー等が例示される。ただし、分析計はこれらの例示に限定されない。
触媒管C1,C2が備える触媒としては、特に限定されない。Cu/Zn/Al系の触媒、Cu/Cr/Fe系の触媒、Cu/Zn/Al/Mg系の触媒、Fe/Cr/Cu/C系の触媒、Ni/Al系の触媒等が例示される。
温度調節手段6は、熱交換器H1,H2及び触媒管C1の温度を調節できる形態であれば特に限定されない。同様に、温度調節手段7は、熱交換器H3,H4及び触媒管C2の温度を調節できる形態であれば特に限定されない。
供給源3は一酸化炭素の供給源である。供給源3は供給ラインL1を介して一酸化炭素を触媒管C1に供給する。
一酸化炭素は1216O、1217O、1218O、1316O、1317O及び1318Oからなる群より選ばれる少なくとも一種類の安定同位体を選択的に含む。一酸化炭素は複数種類の安定同位体を含んでもよい。ここで複数種類の安定同位体とは、1216O、1217O、1218O、1316O、1317O及び1318Oからなる群より選ばれる少なくとも二種類以上である。
一酸化炭素が選択的に含む特定の安定同位体の含有量は、一酸化炭素に含まれる全種類の安定同位体の合計100原子%に対し、30原子%以上が好ましく、50原子%以上がより好ましく、90原子%以上がさらに好ましく、95原子%以上が特に好ましい。一酸化炭素が選択的に含む安定同位体の含有量がこの範囲内であると、本実施形態の方法で得られる一酸化炭素安定同位体における特定の炭素原子の安定同位体の存在比率及び特定の酸素原子の安定同位体の存在比率を任意の値に制御しやすくなる。
本明細書において、特定の炭素原子の安定同位体とは、12C及び13Cのいずれか一方又は両方であり、特定の酸素原子の安定同位体とは、16O、17O及び18Oからなる群より選ばれる少なくとも一種類である。
一酸化炭素が選択的に含む安定同位体は12C又は13Cの存在比率があらかじめ任意の値に制御されていることが好ましい。これにより、本実施形態の方法で得られる一酸化炭素安定同位体における特定の酸素原子の安定同位体の存在比率を任意の値に制御すると同時に、特定の炭素原子の安定同位体の存在比率を任意の値に制御できる。
さらに、一酸化炭素が選択的に含む特定の安定同位体は12C又は13Cのいずれか一方を有することが好ましい。一酸化炭素が選択的に含む特定の安定同位体が12C又は13Cのいずれか一方を有すると、本実施形態の方法で得られる一酸化炭素安定同位体における特定の酸素原子の安定同位体の存在比率を任意の値に制御すると同時に、特定の炭素原子の安定同位体の存在比率を任意の値に制御しやすくなる。
一酸化炭素は、深冷分離法で特定の種類の安定同位体を濃縮することにより調製してもよい。他にも深冷分離法と同位体の交換反応とを組み合わせて、特定の安定同位体を選択的に含む一酸化炭素を調製してもよい。例えば深冷分離法又は深冷分離法と同位体の交換反応とを組み合わる方法により、一酸化炭素における炭素原子の安定同位体の存在比率をあらかじめ任意の値に制御できる。
供給源4は水の供給源である。供給源4は供給ラインL2と供給ラインL1の一部とを介して熱交換器H2で加熱された水蒸気を触媒管C1に供給する。水蒸気はH 16O、H 17O及びH 18Oからなる群より選ばれる少なくとも一種類の安定同位体を選択的に含む。
水蒸気が選択的に含む特定の安定同位体の含有量は、水蒸気に含まれる全種類の安定同位体の合計100原子%に対し、30原子%以上が好ましく、50原子%以上がより好ましく、90原子%以上がさらに好ましく、95原子%以上が特に好ましい。特定の安定同位体の含有量がこの範囲内であると、本実施形態の方法で得られる一酸化炭素安定同位体における特定の酸素原子の安定同位体の存在比率を任意の値に制御しやすくなる。
本実施形態においては、水蒸気が特定の安定同位体としてH 16O、H 17O又はH 18Oのいずれか一種類を選択的に含むことが好ましい。水蒸気が特定の安定同位体としてH 16O、H 17O又はH 18Oのいずれか一種類を選択的に含むと、本実施形態の方法で得られる一酸化炭素安定同位体における特定の酸素原子の安定同位体の存在比率を任意の値に高く制御する、すなわち任意の値に濃縮できる。
例えば、水蒸気が特定の安定同位体としてH 18Oの一種類を選択的に含む場合、得られる一酸化炭素安定同位体における18Oの存在比率を任意の値に濃縮できる。
供給源5は水素の供給源である。供給源5は供給ラインL4と接続ラインL3の一部とを介して水素を触媒管C2に供給する。
以上説明した構成を備える製造装置1は、触媒管C1で一酸化炭素と水蒸気とを混合し、二酸化炭素安定同位体を含む反応生成物を生成できる。ここで生成可能な二酸化炭素安定同位体は、121616O、121717O、121818O、121617O、121718O、121816O、131616O、131717O、131818O、131617O、131718O及び131816Oからなる群より選ばれる少なくとも一種類の二酸化炭素の安定同位体を選択的に含む。
なお、二酸化炭素安定同位体は、複数種類の二酸化炭素の安定同位体を含んでもよい。ここで複数種類の二酸化炭素の安定同位体とは121616O、121717O、121818O、121617O、121718O、121816O、131616O、131717O、131818O、131617O、131718O及び131816Oからなる群より選ばれる少なくとも二種類以上である。
二酸化炭素安定同位体が選択的に含む特定の二酸化炭素の安定同位体の含有量は、二酸化炭素安定同位体に含まれる全種類の二酸化炭素の安定同位体の合計100原子%に対し、30原子%以上が好ましく、50原子%以上がより好ましく、90原子%以上がさらに好ましく、95原子%以上が特に好ましい。二酸化炭素安定同位体が選択的に含む特定の二酸化炭素の安定同位体の含有量がこの範囲内であると、製造装置1を用いて得られる一酸化炭素安定同位体における特定の炭素原子の安定同位体の存在比率及び特定の酸素原子の安定同位体の存在比率を任意の値に制御しやすくなる。
製造装置1においては、二酸化炭素安定同位体が特定の二酸化炭素の安定同位体として121616O、121717O、121818O、131616O、131717O及び131818Oからなる群より選ばれる少なくとも一種類を選択的に含むように、一酸化炭素安定同位体及び水蒸気を選択することが好ましく、121717O、121818O、131616O、131717O及び131818Oからなる群より選ばれる少なくとも一種類を選択的に含むように、一酸化炭素安定同位体及び水蒸気を選択することがさらに好ましい。二酸化炭素安定同位体が特定の二酸化炭素の安定同位体として121616O、121717O、121818O、131616O、131717O及び131818Oからなる群より選ばれる少なくとも一種類を選択的に含むと、本実施形態の方法で得られる一酸化炭素安定同位体における特定の酸素原子の安定同位体の存在比率を任意の値に制御しやすくなる。
特定の二酸化炭素の安定同位体として121616O、121717O、121818O、131616O、131717O及び131818Oからなる群より選ばれる少なくとも一種類を選択的に含む二酸化炭素安定同位体を得る方法としては、後述する本実施形態の二酸化炭素安定同位体の製造方法を適用できるが、これに限定されない。
(一酸化炭素安定同位体の製造方法)
次に図1を参照しながら、第1の実施形態の一酸化炭素安定同位体の製造方法について説明する。なお、説明を簡略化するため以下の第1の実施形態においては、一酸化炭素が特定の安定同位体として1316Oの一種類を選択的に含み、水蒸気が特定の安定同位体としてH 18Oの一種類を選択的に含む場合を一形態例として説明する。
まず第1の実施形態の一酸化炭素安定同位体の製造方法では、一酸化炭素と水蒸気とを混合する。具体的には、供給源3から一酸化炭素を触媒管C1に供給し、供給源4から水蒸気を触媒管C1に供給することで、触媒管C1で一酸化炭素と水蒸気とを混合する。このとき、供給ラインL1を流れる一酸化炭素は、流量調整器M1で流量が調節され、熱交換器H1で加熱された後、触媒管C1に供給される。また供給ラインL2を流れる水蒸気は、ポンプPによって圧力が調節され、熱交換器H2で加熱された後、触媒管C1に供給される。
触媒管C1で一酸化炭素と水蒸気とを混合することにより、下式(2)に示す平衡反応が起きる。下式(2)に示す平衡反応が生じることで、水蒸気が選択的に含む特定の安定同位体が有する酸素原子(本形態例では18O)が、一酸化炭素が選択的に含む安定同位体(本形態例では1316O)に導入され、この例では131816Oが生成する。
1316O+H 18O⇔131816O+H ・・・式(2)
式(2)に示す平衡状態において、水蒸気(本形態例ではH 18O)を過剰に供給することで、下式(3)に示す同位体の交換反応が起きる。下式(3)に示す反応が生じることで、131816Oの酸素原子が過剰量の水蒸気に含まれる18Oと交換され、131818Oが生成する。
131816O+H 18O→131818O+H 16O ・・・式(3)
次に、131818Oを選択的に含む二酸化炭素安定同位体と水素とを混合する。具体的には、式(3)の反応生成物は、触媒管C1から接続ラインL3を経由し、除湿器F1で水分が除去され、熱交換器H3で加熱された後、131818Oを選択的に含む二酸化炭素安定同位体として触媒管C2に供給される。一方で、供給ラインL4を流れる水素は、流量調整器M2で流量が調節され、熱交換器H4で加熱された後、触媒管C2に供給される。
触媒管C2では、特に水素を過剰に供給することで下式(4)に示す化学反応が起きる。下式(4)に示す化学反応を行う際の温度は触媒管C1が備える触媒の種類に合わせて適宜選択すればよく、特に制限されない。
131818O+H1318O+H 18O ・・・式(4)
その後、式(4)に示す化学反応の反応生成物は除湿器F2で水分が除去され、導出ラインL5を経由して図示略の貯蔵容器に1318Oを選択的に含む一酸化炭素安定同位体として導出される。この際、図示略の分析計で特定の種類の一酸化炭素安定同位体(本形態例では1318O)の存在比率を分析してもよい。
式(4)に示す化学反応が生じることで、二酸化炭素安定同位体が選択的に含む特定の二酸化炭素の安定同位体(本形態例では131818O)と水素との間で酸素原子が交換される。その結果、特定の安定同位体(本形態例では1316O)に特定の酸素原子の同位体(本形態例では18O)を導入できる。このような化学反応により、一酸化炭素における酸素原子の同位体の存在比率を容易且つ効率的に変更でき、特定の一酸化炭素安定同位体を選択的に生成させることが可能になる。
一酸化炭素と水蒸気とを混合する際、水蒸気の流量Vと一酸化炭素の流量Vとの体積比(V/V)を1〜100とすることが好ましい。ただし、前記体積比(V/V)は、一酸化炭素が選択的に含む特定の安定同位体における炭素原子の安定同位体又は酸素原子の安定同位体の存在比率にあわせて適宜設定できる。特に、本形態例で説明するように、1316Oを選択的に含む一酸化炭素における酸素原子の安定同位体の存在比率を制御する場合、前記体積比(V/V)は、1〜10がより好ましく、5〜10がさらに好ましい。前記体積比(V/V)が前記下限値以上であると、一酸化炭素と水蒸気との化学反応が進行しやすくなる。前記体積比(V/V)が前記上限値以下であると、コスト面で有利である。
一酸化炭素と水蒸気とを混合する際の温度は、特に限定されない。前記温度は例えば、100〜700℃とすることができる。前記温度は触媒管C1が備える触媒の種類に合わせて適宜選択してもよい。
二酸化炭素安定同位体と水素とを混合する際、水素の流量Vと二酸化炭素安定同位体の流量Vとの体積比(V/V)を1〜20とすることが好ましく、5〜20とすることがより好ましい。前記体積比(V/V)が前記下限値以上であると、二酸化炭素安定同位体と水素との化学反応が進行しやすくなる。前記体積比(V/V)が前記上限値以下であると、コスト面で有利である。
二酸化炭素安定同位体と水素とを混合する際の温度は、特に限定されない。前記温度は例えば、600〜800℃とすることができる。前記温度は触媒管C2が備える触媒の種類に合わせて適宜選択してもよい。
本実施形態では、下記の操作A1〜A3のうち少なくとも一つを行うことが好ましい。
操作A1:一酸化炭素と水蒸気とを混合する前に、一酸化炭素における炭素原子の安定同位体の存在比率をあらかじめ任意の値に制御する操作。
操作A2:一酸化炭素と水蒸気とを混合する前に、水蒸気における酸素原子の安定同位体の存在比率をあらかじめ任意の値に制御する操作。
操作A3:二酸化炭素安定同位体と水素とを混合した後に、一酸化炭素安定同位体における炭素原子の安定同位体の存在比率を任意の値に制御する操作。
操作A1〜A3のうち少なくとも一つを行うと、本実施形態の方法で得られる一酸化炭素安定同位体における特定の酸素原子の安定同位体の存在比率を任意の値に制御すると同時に、特定の炭素原子の安定同位体の存在比率を任意の値に制御できる。
操作A1,A3において、炭素原子の安定同位体の存在比率を任意の値に制御する方法としては、製造装置1内の一酸化炭素安定同位体又は二酸化炭素安定同位体を導出ラインL5から貯蔵容器に導出し、深冷分離法又は深冷分離法と同位体の交換反応とを組み合わる方法を適用する方法が例示される。
操作A1〜A3はいずれか1つを単独で行ってもよく、複数の操作を組み合わせて行ってもよい。複数の操作を組み合わせて行う場合でも、組み合わせたそれぞれの操作による効果を得ることができる。
操作A2についてより詳細に説明する。第1の実施形態において一酸化炭素と水蒸気とを混合する前に、水蒸気における酸素原子の安定同位体の存在比率をあらかじめ任意の値に制御すると、得られる二酸化炭素安定同位体における特定の酸素原子の安定同位体の存在比率を任意に制御できる。その結果、得られる一酸化炭素安定同位体における特定の酸素原子の安定同位体の存在比率を任意に制御できる。
より具体的に説明すると、一酸化炭素と水蒸気とを混合する前に、水蒸気における酸素原子の安定同位体の存在比率をあらかじめ任意の値に制御し、H 16OとH 17OとH 18Oとの合計100原子%に対し、H 18Oを95原子%以上含む水蒸気を用いる場合にあっては、得られる二酸化炭素安定同位体における18Oの存在比率を95原子%以上に制御できる。その結果、得られる一酸化炭素安定同位体における1318Oの存在比率を95原子%以上にまで任意に制御して濃縮できる。
このように、水蒸気に含まれる特定の種類の安定同位体(上述の形態例ではH 18O)が有する酸素原子の存在比率を任意に変更することにより、得られる二酸化炭素安定同位体及び一酸化炭素安定同位体における特定の種類の酸素原子の安定同位体(上述の形態例では18O)の存在比率を任意に制御できる。
(二酸化炭素安定同位体の製造方法)
二酸化炭素安定同位体の製造方法について説明する。本実施形態では、1216O、1217O、1218O、1316O、1317O及び1318Oからなる群より選ばれる少なくとも一種類の安定同位体を選択的に含む一酸化炭素と、H 16O、H 17O及びH 18Oからなる群より選ばれる少なくとも一種類の安定同位体を選択的に含む水蒸気とを混合する。
具体的には、供給源3から一酸化炭素を触媒管C1に供給し、供給源4から水蒸気を触媒管C1に供給することで、触媒管C1で一酸化炭素と水蒸気とを混合し、一酸化炭素と水蒸気との化学反応による反応生成物から除湿器F1で水分を除去し、接続ラインL3及び導出ラインL5を経由して図示略の貯蔵容器に二酸化炭素安定同位体を導出する。これにより、特定の種類の二酸化炭素の安定同位体を選択的に含む二酸化炭素安定同位体を得ることができる。
一酸化炭素と水蒸気とを混合する際における好ましい条件及び態様は、上述した第1の実施形態の一酸化炭素安定同位体の製造方法と同様である。
(作用効果)
以上説明した第1の実施形態にあっては、1216O、1217O、1218O、1316O、1317O及び1318Oからなる群より選ばれる少なくとも一種類の安定同位体を選択的に含む一酸化炭素と、H 16O、H 17O及びH 18Oからなる群より選ばれる少なくとも一種類の安定同位体を選択的に含む水蒸気とを混合して、特定の種類の二酸化炭素の安定同位体を選択的に含む二酸化炭素安定同位体を得るため、水蒸気由来の特定の酸素原子の同位体を一酸化炭素に導入できる。よって、第1の実施形態の一酸化炭素安定同位体の製造方法によれば、特定の酸素原子の安定同位体の存在比率を減損又は増大させるプロセスを追加することなく、特定の酸素原子の安定同位体の存在比率を任意の値に制御できる。
<第2の実施形態>
以下、図1を参照しながら、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態の説明において、第1の実施形態で説明した構成と同一の構成については、同一の語及び同一の符号を用いてその説明を省略する。
第2の実施形態においては、一酸化炭素が特定の安定同位体として1318Oを選択的に含み、水蒸気が特定の安定同位体としてH 16O及びH 17Oのいずれか一方又は両方を選択的に含む場合について説明する。
まず、第2の実施形態では一酸化炭素と水蒸気とを触媒管C1に供給してこれらを混合する。これにより、触媒管C1で下式(5)〜(10)に示す平衡反応の少なくとも1つが、一酸化炭素が含む安定同位体の種類に応じて起きる。
1318O+H 16O⇔131816O+H ・・・式(5)
1318O+H 17O⇔131718O+H ・・・式(6)
1317O+H 16O⇔131617O+H ・・・式(7)
1317O+H 17O⇔131717O+H ・・・式(8)
1316O+H 16O⇔131616O+H ・・・式(9)
1316O+H 17O⇔131617O+H ・・・式(10)
式(5)に示す平衡状態において、H 16Oを過剰に供給すると、下式(11)に示す同位体の交換反応が起きる。下式(11)に示す反応が生じることで、131816Oの酸素原子が過剰量の水蒸気に含まれる16Oと交換され、131616Oが生成する。
131816O+H 16O→131616O+H 18O ・・・式(11)
式(6)に示す平衡状態において、H 17Oを過剰に供給すると、下式(12)に示す同位体の交換反応が起きる。下式(12)に示す反応が生じることで、131718Oの酸素原子が過剰量の水蒸気に含まれる17Oと交換され、131717Oが生成する。
131718O+H 17O→131717O+H 18O ・・・式(12)
式(11),(12)に示すように第2の実施形態においては、1318Oの酸素原子が16O又は17Oと交換され、二酸化炭素安定同位体における18Oの存在比率が低下する。このように18Oの存在比率が低下した二酸化炭素安定同位体と水素とを触媒管C2に供給してこれらを混合することで、触媒管C2では式(13)に示す化学反応が主に起きる。式(13)に示す反応が生じることで、18Oの存在比率が低下した一酸化炭素安定同位体が得られる。
13COO+H13CO+HO ・・・式(13)
ただし式(13)において、Oは16O又は17Oのいずれか一方である。
第2の実施形態の一酸化炭素安定同位体の製造方法では、式(5)〜(13)に示す反応を行う際の流量及び温度等の条件については、第1の実施形態における式(2)〜(4)に示す反応を行う際と同様である。
(作用効果)
以上説明した第2の実施形態にあっては、1318Oを選択的に含む一酸化炭素とH 16O及びH 17Oのいずれか一方又は両方を選択的に含む水蒸気とを混合するため、18Oの存在比率が低下した二酸化炭素安定同位体が得られる。よって、第2の実施形態の一酸化炭素安定同位体の製造方法によれば、18Oを減損する工程を追加することなく、18Oの存在比率を任意の値に低下させて希釈できる。
第2の実施形態によれば、一酸化炭素が16Oを有する安定同位体と17Oを有する安定同位体と18Oを有する安定同位体との合計100原子%に対し、18Oを有する安定同位体(この形態例では1318O)を1〜20原子%含む場合であっても、得られる二酸化炭素安定同位体における18Oの存在比率を8原子%未満に制御できる。その結果、第2の実施形態の方法で得られる一酸化炭素安定同位体における1318Oの存在比率を8原子%未満に低下させて希釈できる。
このように第2の実施形態によれば、一酸化炭素が選択的に含む安定同位体が有する少なくとも一種類の酸素原子の安定同位体(上述の形態例では18O)と、水蒸気に選択的に含まれる安定同位体が有する酸素原子の安定同位体(上述の形態例では16O又は17O)とが異なるため、一酸化炭素と水蒸気とを混合することで得られる二酸化炭素安定同位体における特定の酸素原子の安定同位体(上述の形態例では18O)の存在比率を任意の値に低下させて希釈できる。こうして得られる二酸化炭素安定同位体と水素とを混合することにより、得られる一酸化炭素安定同位体における特定の酸素原子の安定同位体の存在比率を任意の値に低下させて希釈できる。
以上説明した第2の実施形態に係る一酸化炭素安定同位体の製造方法は複数の安定同位体を含む一酸化炭素における特定の種類の安定同位体の存在比率を低下させて特定の種類の安定同位体を希釈する方法である。第2の実施形態では水蒸気がH 16O及びH 17Oのいずれか一方又は両方を選択的に含む場合を一例として説明を行ったが、第2の実施形態はこの一例に限定されない。例えば、一酸化炭素における1316Oの存在比率を任意の値に低下させて希釈するには、H 17O及びH 18Oのいずれか一方又は両方を選択的に含む水蒸気と一酸化炭素とを混合すればよい。
<第3の実施形態>
以下、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態の説明において、第1の実施形態で説明した構成と同一の構成については、同一の語及び同一の符号を用いてその説明を省略する。
図2は、第3の実施形態の一酸化炭素安定同位体の製造方法に適用可能な製造装置2の構成の一例を示す模式図である。図2に示すように、製造装置2は供給源3,4,5と供給ラインL1,L2,L4,L7と触媒管C1,C2,C3と温度調節手段6,7,8と接続ラインL3,L6と導出ラインL8と除湿器F1,F2,F3とを備えている。
接続ラインL6は第1の端部が触媒管C2の二次側と接続され、第2の端部が触媒管C3の一次側と接続される。これにより、接続ラインL6は触媒管C2の二次側と触媒管C3の一次側とを接続する。接続ラインL6には一次側から除湿器F2と熱交換器H5とがこの順に設けられている。
供給ラインL7は、第1の端部が供給源5と流量調整器M2との間の部分の供給ラインL4と接続され、第2の端部が熱交換器H5と触媒管C3との間の部分の接続ラインL6と接続される。供給ラインL7には一次側から流量調整器M3と熱交換器H6とがこの順に設けられている。
供給源5は水素の供給源である。第3の実施形態では、供給源5は供給ラインL4と接続ラインL3の一部とを介して水素を触媒管C2に供給し、供給ラインL4の一部と供給ラインL7と接続ラインL6の一部とを介して水素を触媒管C3に供給する。
触媒管C3が備える触媒としては、触媒管C1,C2が備える触媒と同様の触媒が例示される。
温度調節手段8は、熱交換器H5,H6及び触媒管C3の温度を調節できる形態であれば特に限定されない。
導出ラインL8は第1の端部が触媒管C3の二次側と接続され、図示略の第2の端部が図示略の貯蔵容器と接続される。導出ラインL8には除湿器F3が設けられている。なお、除湿器F3の二次側の部分の導出ラインL8には図示略の分析計が設けられている。
次に図2を参照しながら、第3の実施形態の一酸化炭素安定同位体の製造方法について説明する。なお、説明を簡略化するため以下の第3の実施形態でも第1の実施形態と同様に、一酸化炭素が特定の安定同位体として1316Oの一種類を選択的に含み、水蒸気が特定の安定同位体としてH 18Oの一種類を選択的に含む場合を一形態例として説明する。ただし、第3の実施形態はこの一形態例に限定されない。
まず第3の実施形態の一酸化炭素安定同位体の製造方法では、一酸化炭素と水蒸気とを混合する。具体的には、供給源3から一酸化炭素を触媒管C1に供給し、供給源4から水蒸気を触媒管C1に供給する。これにより、触媒管C1では、下式(2)に示す平衡反応が起きる。
1316O+H 18O⇔131816O+H ・・・式(2)
式(2)に示す平衡状態において、水蒸気を過剰に供給することで、下式(3)に示す同位体の交換反応が起きる。下式(3)に示す反応が生じることで、131816Oの酸素原子が過剰量の水蒸気に含まれる18Oと交換され、131818Oが生成する。
131816O+H 18O→131818O+H 16O ・・・式(3)
次に第3の実施形態の一酸化炭素安定同位体の製造方法では、二酸化炭素安定同位体と水素とを混合する操作を行う。式(3)の反応生成物である131818Oは、接続ラインL3を経由し、除湿器F1で水分が除去され、熱交換器H3で加熱された後、131818Oを選択的に含む二酸化炭素安定同位体として触媒管C2に供給される。一方で、触媒管C2には、供給源5から供給ラインL4等を経由して過剰量の水素が供給される。そのため、触媒管C2では、下式(4)に示す化学反応が起きる。
131818O+H1318O+H 18O ・・・式(4)
次に第3の実施形態の一酸化炭素安定同位体の製造方法では、二酸化炭素安定同位体と水素とを混合する操作をさらにもう一回行う。接続ラインL6内には、式(4)によって水素と反応しなかった未反応の二酸化炭素安定同位体が流れている。未反応の二酸化炭素安定同位体は、式(4)に示す化学反応の反応生成物である1318Oとともに接続ラインL6を経由し、除湿器F2で水分が除去され、熱交換器H5で加熱された後、触媒管C3に供給される。一方で、触媒管C3には供給源5から供給ラインL7等を経由して過剰量の水素が供給される。そのため、触媒管C3では、式(4)に示す化学反応がもう一回起きる。
その後、式(4)に示す化学反応の反応生成物である1318Oは、導出ラインL8を経由し、除湿器F3で水分が除去された後、図示略の貯蔵容器に導出される。
(作用効果)
以上説明した第3の実施形態にあっては、二酸化炭素安定同位体と水素とを混合する操作を複数回行うため、1回目の式(4)に示す化学反応では水素と反応しなかった未反応の二酸化炭素安定同位体を確実に水素と反応させることができる。よって、第3の実施形態の一酸化炭素安定同位体の製造方法によれば、第1の実施形態と同様の作用効果が得られる他、特定の酸素原子の安定同位体の存在比率が任意の値に制御された一酸化炭素安定同位体の収量が第1の実施形態の場合と比較して多くなる。
以上、いくつかの実施の形態を説明したが、本発明はかかる特定の実施の形態に限定されない。また、本発明は特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が加えられてよい。
例えば上述した第1の実施形態及び第3の実施形態においては、一酸化炭素が1316Oの一種類を選択的に含み、水蒸気がH 18Oの一種類を選択的に含む場合を一例として説明を行ったが、第1の実施形態はこの一例に限定されない。すなわち、一酸化炭素は1316O以外の一種類の安定同位体を選択的に含んでもよく、少なくとも二種類以上の安定同位体を含んでもよい。同様に、水蒸気はH 18O以外の一種類の安定同位体を選択的に含んでもよく、少なくとも二種類以上の安定同位体を含んでもよい。
<実施例>
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、本発明は以下の記載によっては限定されない。なお、下記の実施例では一酸化炭素は17Oを有する安定同位体(C17O)を含むが、説明の簡略のためC17Oの記載を省略することがある。
(実施例1)
実施例1では1216Oと1217Oと1218Oとからなる一酸化炭素X1をあらかじめ調製した。一酸化炭素X1に含まれる全種類の安定同位体の合計100原子%に対し、1216Oの含有量は、約99原子%であり、1218Oの含有量は、約1原子%であり、1217Oの含有量は、1216Oの含有量と1218Oの含有量との合計を一酸化炭素X1の全量から除いた残りである。
次にH 16OとH 17OとH 18Oとからなる水蒸気Y1を用意した。H 16Oの含有量は、水蒸気Y1に含まれる全種類の安定同位体の合計100原子%に対し、約2原子%であり、H 18Oの含有量は、約98原子%であり、H 17Oの含有量は、H 16Oの含有量とH 18Oの含有量との合計を水蒸気Y1の全量から除いた残りである。
一酸化炭素X1と水蒸気Y1とを製造装置1を用いて触媒管C1で混合した。実施例1では、供給ラインL4から触媒管C2に水素を供給せず、接続ラインL3を介して導出ラインL5から二酸化炭素安定同位体Z1を得た。なお、実施例1では触媒管C1が備える触媒として、Cu/Cr/Fe系触媒を適用し、触媒管C1の温度を250℃とした。分析計を用いて二酸化炭素安定同位体Z1に含まれる二酸化炭素の安定同位体の組成を分析した。その結果、二酸化炭素安定同位体Z1は、二酸化炭素安定同位体Z1に含まれる全種類の二酸化炭素の安定同位体の合計100原子%に対し、約2原子%の121616Oと、約95原子%の121818Oと、約3原子%の121816Oとを主に含有していた。
実施例1によれば、1216Oを選択的に含む一酸化炭素X1とH 18Oを選択的に含む水蒸気とを混合して、特定の種類の二酸化炭素の安定同位体として、121818Oを選択的に含む二酸化炭素安定同位体Z1を得ることができ、水蒸気由来の酸素原子の同位体である18Oを一酸化炭素X1に導入できたことが判った。
(実施例2)
次に、実施例1と同様にして二酸化炭素安定同位体Z1を得、得られた二酸化炭素安定同位体Z1と水素とを触媒管C2で混合し、一酸化炭素安定同位体E1を得た。なお、なお、実施例2では触媒管C2が備える触媒として、Ni/Al系の触媒を適用し、触媒管C2の温度を600℃とした。分析計を用いて一酸化炭素安定同位体E1の組成を分析した。その結果、一酸化炭素安定同位体E1は、一酸化炭素安定同位体E1に含まれる全種類の安定同位体の合計100原子%に対し、約4原子%の1216Oと、約96原子%の1218Oとを主に含有していた。
実施例2によれば、一酸化炭素X1で約99原子%であった16Oの存在比率を、一酸化炭素安定同位体E1で約4原子%に制御でき、一酸化炭素X1で約1原子%であった18Oの存在比率を、一酸化炭素安定同位体E1では約96原子%に制御できたことが判った。
(実施例3)
実施例3では一酸化炭素X1と水蒸気Y1とを製造装置2を用いて混合し、二酸化炭素安定同位体Z1を得た。なお、実施例3においても触媒管C1の温度を250℃とし、一酸化炭素X1、水蒸気Y1及び二酸化炭素安定同位体Z1の組成は実施例1と同様である。
次に、得られた二酸化炭素安定同位体Z1と水素とを製造装置2を用いて触媒管C2で混合し、二酸化炭素安定同位体Z1を含む反応混合物R1を得た。なお、触媒管C2の温度を600℃とした。分析計を用いて反応混合物R1の組成を分析した。その結果、反応混合物R1は、反応混合物R1に含まれる全種類の安定同位体の合計100原子%に対し、約2原子%の121616Oと、約95原子%の121818Oと、約3原子%の121816Oとを主に含有していた。
さらに、反応混合物R1と水素とを製造装置2を用いて触媒管C3で混合し、一酸化炭素安定同位体E2を得た。なお、実施例3では触媒管C3が備える触媒として、Ni/Al系の触媒を適用し、触媒管C3の温度を600℃とした。分析計を用いて一酸化炭素安定同位体E2の組成を分析した。その結果、一酸化炭素安定同位体E2は、一酸化炭素安定同位体E2に含まれる全種類の一酸化炭素安定同位体の合計100原子%に対し、約4原子%の1216Oと約96原子%の1218Oとを主に含有していた。
実施例3によれば、一酸化炭素X1で約99原子%であった16Oの存在比率を、得られる一酸化炭素安定同位体E2中では約4原子%に制御でき、一酸化炭素X1で約1原子%であった18Oの存在比率を、得られる一酸化炭素安定同位体E2中では約96原子%に制御できたことが判った。また、実施例3で得られた一酸化炭素安定同位体E2の収量は実施例2で得られた一酸化炭素安定同位体E1の収量より多かった。
本発明の一酸化炭素安定同位体の製造方法及び二酸化炭素安定同位体の製造方法は、安定同位体標識ガスの製造産業に適用できる。
1,2…製造装置、3〜5…供給源、6〜8…温度調節手段、L1,L2,L4,L7…供給ライン、L3,L6…接続ライン、L5,L8…導出ライン、C1〜C3…触媒管、F1〜F3…除湿器、H1〜H6…熱交換器、M1〜M3…流量計

Claims (11)

  1. 1216O、1217O、1218O、1316O、1317O及び1318Oからなる群より選ばれる少なくとも一種類の安定同位体を選択的に含む一酸化炭素と、H 16O、H 17O及びH 18Oからなる群より選ばれる少なくとも一種類の安定同位体を選択的に含む水蒸気とを混合して、二酸化炭素安定同位体を得、
    前記二酸化炭素安定同位体と水素とを混合する、一酸化炭素安定同位体の製造方法。
  2. 前記一酸化炭素と前記水蒸気とを混合する際、前記水蒸気の流量Vと前記一酸化炭素の流量Vとの体積比(V/V)を1〜100とする、請求項1に記載の一酸化炭素安定同位体の製造方法。
  3. 前記二酸化炭素安定同位体と前記水素とを混合する際、前記水素の流量Vと前記二酸化炭素安定同位体の流量Vとの体積比(V/V)を1〜20とする、請求項1又は2に記載の一酸化炭素安定同位体の製造方法。
  4. 前記一酸化炭素と前記水蒸気とを混合する前に、前記一酸化炭素における炭素原子の安定同位体の存在比率をあらかじめ任意の値に制御する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の一酸化炭素安定同位体の製造方法。
  5. 前記一酸化炭素と前記水蒸気とを混合する前に、前記水蒸気における酸素原子の安定同位体の存在比率をあらかじめ任意の値に制御する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の一酸化炭素安定同位体の製造方法。
  6. 前記二酸化炭素安定同位体と前記水素とを混合した後に、炭素原子の安定同位体の存在比率を任意の値に制御する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の一酸化炭素安定同位体の製造方法。
  7. 前記二酸化炭素安定同位体と前記水素とを混合する操作を複数回行なう、請求項1〜6のいずれか一項に記載の一酸化炭素安定同位体の製造方法。
  8. 前記水蒸気が、H 16OとH 17OとH 18Oとの合計100原子%に対し、H 18Oを95原子%以上含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の一酸化炭素安定同位体の製造方法。
  9. 前記一酸化炭素が選択的に含む安定同位体が有する少なくとも一種類の酸素原子の安定同位体と、前記水蒸気に選択的に含まれる安定同位体が有する酸素原子の安定同位体とが異なる、請求項1〜7のいずれか一項に記載の一酸化炭素安定同位体の製造方法。
  10. 前記水蒸気が、H 16O及びH 17Oのいずれか一方又は両方を選択的に含む、請求項9に記載の一酸化炭素安定同位体の製造方法。
  11. 1216O、1217O、1218O、1316O、1317O及び1318Oからなる群より選ばれる少なくとも一種類の安定同位体を選択的に含む一酸化炭素と、H 16O、H 17O及びH 18Oからなる群より選ばれる少なくとも一種類の安定同位体を選択的に含む水蒸気とを混合する、二酸化炭素安定同位体の製造方法。
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