JP2019136386A - 電気掃除機の吸込口体 - Google Patents

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Ryuta Isaka
竜太 伊坂
隼人 佐藤
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隼人 佐藤
真浩 吉田
Masahiro Yoshida
真浩 吉田
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Yuji Onishi
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Abstract

【課題】清掃時に発生する静電気による電子回路基板の破壊を防止する電気掃除機の吸込口体を提供する。【解決手段】吸込口31a11を有する吸込口本体31と、前記吸込口本体内で前記吸込口の近傍に回転可能に設けられた回転ブラシ31xとを備え、前記吸込口本体は、前記回転ブラシを部分的に包囲する回転ブラシ包囲壁部31aw1を有し、前記回転ブラシ包囲壁部が帯電防止剤を含む樹脂にて形成されたことを特徴とする電気掃除機の吸込口体である。【選択図】図4

Description

本発明は、電気掃除機の吸込口体に関する。
従来の電気掃除機として、電動送風機および集塵部を有する掃除機本体と、回転ブラシを有する吸込口体と、掃除機本体と吸込口体とを接続する延長パイプとを備えたスティック型の電気掃除機が知られている(例えば、特許文献1)。
また、他の従来の電気掃除機として、電動送風機および集塵部を有する掃除機本体と、回転ブラシを有する吸込口体と、掃除機本体に接続される一端部を有しかつ他端部にハンドルを有する可撓性ホースと、吸込口体と可撓性ホースの他端部とを接続する延長管とを備えたキャニスター型の電気掃除機が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2017−192436号公報 特許第5734233号公報
特許文献1の電気掃除機では、吸込口体内に空気と共に吸引されるダストは気流によって吸込口体から延長パイプを介して掃除機本体の集塵部まで運ばれて捕集されるが、この間、高速回転する回転ブラシとダストとの摩擦、吸込口体内の流路形成壁とダストとの摩擦、ダスト同士の摩擦等によって静電気が発生し、この静電気によって掃除機本体内の電子回路基板が破壊される場合があった。この現象(静電破壊現象)は、特に、多量の粉状のダストを一気に吸引したときに生じることが本発明者らの実験により明らかにされた。
また、本発明者らは、回転ブラシを有さない吸込口体を備えた電気掃除機にて床面上の多量のダストを一気に吸い込んでも掃除機本体内の電子回路基板が静電気によって破壊され難いことも実験によって確認した。
このことから、清掃時の吸込口体内で回転ブラシが回転することによって吸込口体とダストとの摩擦が激しくなり、それによって掃除機本体内の電子回路基板が破壊される程度の静電気が生じていると考えられる。
一方、特許文献2の電気掃除機では、吸込口体の外面部分を、帯電防止剤を含む樹脂からなる第1部材と、炭素繊維を含む樹脂からなる第2部材にて構成し、第2部材に帯電した静電気を第1部材を通じて放電(帯電を防止)することができるとされている。
また、特許文献2の電気掃除機では、延長管の内管本体に被着されるベース部材が帯電防止剤を含む樹脂にて形成することにより、内管本体に帯電する静電気は、ベース部材に装着される金属製の通電端子を介して給電手段(導電線やフラットケーブル)に放電することができ、これにより延長管を持った際に静電気による電気的ショックを受け難くなるとされている。
特許文献2では多量のダスト(特に、粉状のダスト)を一気に吸引したときに生じる静電気によって掃除機本体内の電子回路基板が破壊される静電破壊現象について記載されていないが、特許文献2の電気掃除機も吸込口体内に回転ブラシが設けられていることから掃除機本体内の電子回路基板が静電によって破壊されるおそれがある。
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、清掃時に発生する静電気による電子回路基板の破壊を防止する電気掃除機の吸込口体を提供することを目的とする。
かくして、本発明によれば、吸込口を有する吸込口本体と、前記吸込口本体内で前記吸込口の近傍に回転可能に設けられた回転ブラシとを備え、
前記吸込口本体は、前記回転ブラシを部分的に包囲する回転ブラシ包囲壁部を有し、
前記回転ブラシ包囲壁部が帯電防止剤を含む樹脂にて形成された電気掃除機の吸込口体が提供される。
本発明の電気掃除機の吸込口体によれば、回転ブラシ包囲壁部が帯電防止剤を含む樹脂にて形成されているため、回転ブラシが回転する吸込口体にて多量のダスト、特に静電気を発生させやすい粉状のダストを一気に吸い込んでも、回転ブラシと近接する回転ブラシ包囲壁部での帯電が防止されるため、静電気による掃除機本体内の電子回路基板の破壊が防止される。
本発明に係る電気掃除機の実施形態1を示す斜視図である。 実施形態1の電気掃除機における吸込口体を示す斜視図である。 図2の吸込口体の分解図である。 図2の吸込口体における接続管部の起立状態であって(A)は右側面図、(B)は右側断面図である。 図2の吸込口体における接続管部の倒れ状態であって(A)は右側面図、(B)は右側断面図である。 実施形態1の吸込口体における回転ブラシであって(A)は正面図、(B)は(A)のI-I線矢視断面図である。 実施形態1の吸込口体における回転ブラシであって(A)は右側面図、(B)は図7(A)のII-II線矢視断面図、(C)は左側面図である。 実施形態1の電気掃除機における延長パイプのパイプ本体を示す斜視図である。 図8のパイプ本体からカバーを取り外した状態を示す斜視図である。 図8のパイプ本体の分解図である。 図8のパイプ本体における一端部を示す拡大側断面図である。 図8のパイプ本体における他端部を示す拡大側断面図である。 図8のパイプ本体におけるロック機構部の動作説明図であって(A)はロック状態、(B)はロック解除状態である。 実施形態1における延長パイプの一端部を示す左側面図である。 図14の延長パイプの端子部カバーの起立状態であって(A)は斜視図、(B)は左側断面図である。 図14の延長パイプの端子部カバーの倒れ状態であって(A)は斜視図、(B)は左側断面図である。
(実施形態1)
図1は本発明に係る電気掃除機の実施形態1を示す斜視図である。
この電気掃除機1は、掃除機本体10と、吸込口体30と、掃除機本体10と吸込口体30とを直接的に接続可能な延長パイプ20とを備える。
なお、本明細書において、上下方向、左右方向および前後方向とは、電気掃除機1を使用する使用者から見た方向を示す。
〈掃除機本体〉
図1に示すように、掃除機本体10は、駆動装置11と、駆動装置11に着脱可能に装着されるサイクロン方式の集塵ユニット12とを備える。
駆動装置11は、電動送風機(不図示)を内部に収納しかつ右側面に排気口(不図示)が形成された筐体11aと、筐体11aの後部に着脱可能に装着されるバッテリー11bと、筐体11aに連設されたハンドル11cと、ハンドル11cに設けられて電動送風機の駆動と停止を操作する操作スイッチ11dと、延長パイプ20と接続可能なように筐体11aおよびハンドル11cに連設された接続管部11eとを備える。
集塵ユニット12は、集塵容器12aと、集塵容器12aに着脱可能に装着されるフィルター部12bとを有する。
集塵容器12aは、駆動装置11の接続管部11eに設けられた流出口11e1と接続可能な流入口(不図示)を有する。
フィルター部12bは、集塵ユニット12の駆動装置11への装着時に筐体11aの流入口(不図示)と接続される。
このように構成された掃除機本体10によれば、電動送風機の駆動時において、接続管部11eから吸い込まれたダストを含む空気は、接続管部11eの流出口11e1から集塵容器12a内に流入する。そして、ダストは集塵容器12a内に捕集され、ダストが除去された空気がフィルター部12bを通過して掃除機本体10の筐体11a内に流入し、電動送風機を通過して排気口から排出される。
〈吸込口体〉
図2は実施形態1の電気掃除機における吸込口体を示す斜視図であり、図3は図2の吸込口体の分解図である。また、図4は図2の吸込口体における接続管部の起立状態であって(A)は右側面図、(B)は右側断面図である。また、図5は図2の吸込口体における接続管部の倒れ状態であって(A)は右側面図、(B)は右側断面図である。
図2〜図5に示すように、吸込口体30は、吸込口31a11を有する吸込口本体31と、床面F上に載置された吸込口本体31に対して左右方向軸心を中心に上下方向(矢印A方向)へ揺動可能かつ延長パイプ20と接続可能な接続管部32と、接続管部32を吸込口本体31に対して前後方向軸心を中心に左右方向へ揺動させる関節部33と、吸込口本体31に対して接続管部32を上方へ揺動させるよう付勢可能な接続管部用付勢部材34とを有する。
吸込口本体31は、下部ケース31aと、上部ケース31bとを有する。
下部ケース31aは、底部に前記吸込口31a11が形成されかつ吸込口31a11の上方に回転ブラシ31xを回転可能に収納する前スペース31a1と、回転ブラシ駆動用モータ31yを収納する後スペース31a2と、ローラ31zを回転可能に保持しかつ関節部33を前後方向軸心を中心に回動可能に支持する後方突出状の支持板部31a3とを有する。
さらに詳しく説明すると、下部ケース31aは、前スペース31a1および吸込口31a11形成して回転ブラシ31xをその下部(吸込口31a11から外部へ露出した部分)を除いて包囲する下方開口状の回転ブラシ包囲壁部31aw1と、後スペース31a2を形成するように回転ブラシ包囲壁部31aw1の後端面に連設された上方開口状の後スペース形成壁部31aw2と、この後スペース形成壁部31aw2の後端面に連設された前記支持板部31a3とを有する。
なお、回転ブラシ31xの左端部に後述の溝付きプーリー31x411(図6(A))が設けられると共に、回転ブラシ駆動用モータ31yの出力軸に溝付きプーリー(不図示)が設けられており、これらの溝付きプーリーはタイミングベルト(不図示)にて連結されて回転ブラシ駆動用モータ31yの回転力を回転ブラシ31xに伝達するようになっている。
吸込口本体31において、回転ブラシ包囲壁部31aw1は、前端部に設けられたバンパー31aw11と、バンパー31aw11の上端部から後方へ側面視円弧形に湾曲して設けられた上湾曲壁部31aw12と、上湾曲壁部31aw12の上端部から下方へ向かって垂設された区画壁部31aw13と、バンパー31aw11と上湾曲壁部31aw12と区画壁部31aw13との左右端部に連設された左右側壁部31aw14とを有し、バンパー31aw11の左右端部は半円弧形に形成されて左右側壁部31aw14の外周部に一体化されている。
実施形態1の場合、回転ブラシ包囲壁部31aw1において、上湾曲壁部31aw12と左右側壁部31aw14とは帯電防止剤を含む熱可塑性樹脂にて形成されている。
具体的には、上湾曲壁部31aw12と左右側壁部31aw14とは、帯電防止剤を5〜15重量%、好ましくは7〜13重量%、より好ましくは9、10または11重量%含有する透明樹脂(例えば、ABS樹脂)にて形成されている。
帯電防止剤としては、一般的なノニオン型活性剤、カチオン型活性剤等を用いることができ、実施形態1では三洋化成株式会社製のPELESTAT-NC6321を用いている。
なお、透明樹脂中の帯電防止剤の含有量が5重量%より少ないと所望の帯電防止効果が得られ難くなる傾向にあり、15重量%を超えると所望の透明性および強度が得られ難くなる傾向にある。
下部ケース31aは、回転ブラシ包囲壁部31aw1における透明な上湾曲壁部31aw12と左右側壁部31aw14、およびバンパー31aw11を除いた部分は、帯電防止剤を含まない着色された熱可塑性樹脂(例えば、ABS樹脂等)にて形成されており、これらの着色された樹脂部分と透明な樹脂部分とが二色成形により一体化されている。また、バンパー31aw11は、例えば着色されたPE樹脂にて形成されており、回転ブラシ包囲壁部31aw1の上湾曲壁部31aw12と左右側壁部31aw14に融着または接着により一体化されている。
なお、上部ケース31bも帯電防止剤を含まない着色された熱可塑性樹脂(例えば、ABS樹脂等)にて形成されている。
接続管部32は、左右両端面に左右方向軸心を中心とする軸部32a1を有する基端円柱部32aと、基端円柱部32aに連設された大径部32bと、大径部32bに連設された先端小径部32cと、大径部32bと先端小径部32cとの間の裏面側の段差部から先端小径部32cの方へ突設された一対の棒状の外部端子部32dとを有する。なお、ここで「裏面側」とは使用状態の電気掃除機を正面から視たときの反対側の面を意味し、「裏面側」の反対面を「表面側」ということとする。
大径部32bは一対の外部端子部32dの基端部およびこれらと電気的に接続された後述の導電体を覆うカバー部材32b1を有しており、接続管部32におけるカバー部材32b1を除いた部分(通風路を形成する部分)は帯電防止剤を5〜15重量%、好ましくは7〜13重量%、より好ましくは9、10または11重量%含有する着色樹脂(例えば、PP樹脂)にて形成されている。
基端円柱部32aには関節部33の内部に開口する基端開口部32a2が形成されており、回転ブラシ駆動用モータ31yの一対の端子部(不図示)から延びる導電体(例えば、一対のリード線)(不図示)が関節部33の後述する流入口33cと接続管部32の基端開口部32a2および大径部32bを通って一対の外部端子部32dに電気的に接続されている。
また、先端小径部32cの裏面には、延長パイプ20に設けられた後述するロック機構部21dの係止爪21d11(図11参照)が係脱可能に係止する係止凹部32c1が設けられている。
関節部33は、接続管部32の左右の軸部32a1を回動可能に支持する下ケース33aと、接続管部32の基端円筒部32aを覆うように下ケース33aと接合される上ケース33bとを有し、間接部33の前端部には吸込口本体31の吸込口31a11と連通する前記流入口33cが形成されている。
下ケース33aおよび上ケース33bの内部には接続管部32の基端円柱部32aの軸部32a1を回動可能に保持するリブが設けられると共に、それらの内面は基端円柱部32aが軸部32a1を中心に上下方向に揺動可能なように凹曲面となっている。
また、下ケース33aおよび上ケース33bにおける流入口33cの周囲部には円弧状の外鍔部33a1および内鍔部33b1が設けられており、外鍔部33a1および内鍔部33b1はこれらを回動可能に保持するよう吸込口本体31の下部ケース31aおよび上部後ケース31に設けられた円弧状溝部に嵌り込んでいる。
接続管部用付勢部材34は、接続管部32の左右の軸部32a1のうちの少なくとも一方を挿入させるように取り付けられた捻りコイルバネ(捻りバネ)からなり、捻りコイルバネの両端部は接続管部32の基端円柱部32aと関節部33の上ケース33bに固定されている。
この接続管部用付勢部材34によって、接続管部32はその先端小径部32cがほぼ垂直状に起立する方向(矢印A方向)に付勢されている。そのため、図5(A)および(B)に示すように接続管部32を手で後方へ押して倒れた状態に揺動させても、図4(A)および(B)に示すように手を離せば接続管部32は自動的にほぼ垂直状態まで起き上がる。
また、本発明の電気掃除機1における吸込口体30は、図1のように掃除機本体10の自立状態を保つために、吸込口体30の接続管部32(図2)をほぼ垂直状態より前方に僅かに傾けられる状態で位置決めすることができる構造であり、この自立状態を補助する役割を果たすことができる。
なお、接続管部用付勢部材34は接続管部32が自動的にほぼ垂直状態まで起き上がるように付勢するものであればどのようなものでもよく、捻りコイルバネ(捻りバネ)に限定されないが、狭い収納スペースに設けることができ、かつ強い付勢力が得られやすい上で捻りコイルバネが好適である。
また、接続管部用付勢部材34は接続管部32が起き上がるように付勢するものであるが、接続管部32がほぼ垂直状態まで起き上がることに限らず、任意の角度に位置するようにしてもよい。この場合には、捻りコイルバネの付勢力を調整することで接続管部32を任意の位置に留めることができる。例えば、身長が低い使用者の場合には、延長パイプ20を吸込口体30の接続管部32に挿入する際に、接続管部32が傾斜している方がほぼ垂直状態から挿入する場合より挿入しやすくなる。
図6は実施形態1の吸込口体における回転ブラシであって(A)は正面図、(B)は(A)のI-I線矢視断面図である。また、図7は実施形態1の吸込口体における回転ブラシであって(A)は右側面図、(B)は図7(A)のII-II線矢視断面図、(C)は左側面図である。なお、図6では回転ブラシ31xのブラシ毛およびブレードは図示を省略している。
図6(A)と(B)および図7(A)〜(C)に示すように、回転ブラシ31xは、外周部に複数の螺旋溝31x11を有する軸本体31x1と、軸本体31x1の複数の螺旋溝に嵌め込まれた2種類の清掃部材31x21、31x22と、軸本体31x1の両端部に取り付けられた軸受部31x3、31x4とを有する。
一方の清掃部材31x21は帯状のブラシ台に樹脂繊維(例えば、ポリアミド系樹脂)の毛部が設けられたブラシであり、他方の清掃部材31x22はゴム製または布製のブレードであり、それぞれ交互に中心角度90°で配置されている。なお、図6(A)および(B)中の点線部分は清掃部材31x21、31x22の輪郭を示している。
右側端部の軸受部31x3は、軸本体31x1の右側端部に嵌め込まれた固定部材31x31と、軸本体31x3の中心と一致する固定部材31x31の中心に固定された軸31x32と、軸31x32に取り付けられたベアリング31x33と、ベアリング31x33に取り付けられたフランジ31x34とを有する。
この軸受部31x3において、フランジ31x34の軸31x32を覆う中心部に角筒部31x341が設けられている。
左側端部の軸受部31x4は、軸本体31x1の左側端部に嵌め込まれた固定部材31x41と、軸本体31x3の中心と一致する固定部材31x41の中心に固定された軸31x42と、軸31x42に取り付けられたベアリング31x43と、ベアリング31x43に取り付けられたブロック31x34とを有する。
この軸受部31x4において、固定部材31x41の外周部には、駆動用モータ31yの出力軸に固定された前記溝付きプーリー(不図示)と前記タイミングベルト(不図示)によって連結する前記溝付きプーリー31x411が設けられている。
回転ブラシ31xの軸受部31x3の角筒部31x341および軸受部31x4のブロック31x34は、吸込口本体31の回転ブラシ包囲壁部31aw1の左右側壁部31aw14の内面に設けられたリブに着脱可能に嵌め込まれ、これにより回転ブラシ31xがブラシ包囲壁部31aw1内で回転可能に支持される。
なお、回転ブラシ31xの外周部となる一対の清掃部材31x21(ブラシ)の径方向への突出寸法および一対の清掃部材31x22(ブレード)の径方向への突出寸法は、回転ブラシ31xが吸込口本体31内で回転しても回転ブラシ包囲壁部31aw1に接触しない寸法、具体的には回転ブラシ包囲壁部31aw1との間に1〜5mm程度の隙間が形成される寸法に設定されている。
本発明の吸込口体30は、吸込口本体31における回転ブラシ包囲壁部31aw1が帯電防止剤を含む樹脂にて形成されたことにより、回転ブラシ包囲壁部31aw1の固有抵抗値が小さくなって摩擦等で発生する静電気が空気中に放電しやすくなり、この結果、回転ブラシ包囲壁部31aw1への帯電が予防される。したがって、回転ブラシ31xが高速回転(例えば、1500〜5000rpm程度)する吸込口体30にて多量のダスト、特に静電気を発生させやすい粉状のダストを一気に吸い込んでも、回転ブラシ31xと近接する回転ブラシ包囲壁部31aw1での帯電が防止されるため、静電気が延長パイプ20の導電体を伝うことによる掃除機本体10内の電子回路基板の破壊が防止される。
それに加え、ダストが吸込口本体31から延長パイプ20へ向かう際に通る狭い通風路である接続管部32も帯電防止剤を含む樹脂にて形成されていることにより、接続管部32での帯電も防止されるため、回転ブラシ包囲壁部31aw1による帯電防止と接続管部32による帯電防止の相乗効果によって静電気による掃除機本体10内の電子回路基板の破壊が効果的に防止される。
〈延長パイプ〉
図8は実施形態1の電気掃除機における延長パイプのパイプ本体を示す斜視図であり、図9は図8のパイプ本体からカバーを取り外した状態を示す斜視図であり、図10は図8のパイプ本体の分解図である。また、図11は図8のパイプ本体における一端部を示す拡大側断面図であり、図12は図8のパイプ本体における他端部を示す拡大側断面図である。また、図13は図8のパイプ本体における一端部側のロック機構部の動作説明図であって(A)はロック状態、(B)はロック解除状態である。また、図14は実施形態1における延長パイプの一端部を示す左側面図である。
図1、図8および図14に示すように、延長パイプ20は、パイプ本体21と、パイプ本体21における吸込口体30と接続される一端部側に設けられた環状ブラシ部22とを備える。
図9〜図13に示すように、パイプ本体21は、中間円筒部21aと、中間円筒部21aの一端部(上流側端部)に挿入され連結される第1接続部21bと、中間円筒部21aの他端部(下流側端部)に挿入され連結される第2接続部21cと、第1接続部21bに設けられた前記ロック機構部21dと、第1接続部21bの外面から第2接続部21cの外面に亘って設けられた一対の導電体21eおよびロック解除操作機構部21fと、第1接続部21bの外面から第2接続部21cの外面に亘って設けられて一対の導電体21eの一部およびロック解除操作機構部21fの一部を覆う中間円筒部カバー21g、第1接続部21bの外面に設けられてロック機構部21dと一対の導電体21eの一部とを覆う第1接続部カバー21hと、第2接続部21cの外面に設けられてロック解除操作機構部21fの一部と一対の導電体21eの一部とを覆う第2接続部カバー21iとを備える。
第1接続部21bは、中間円筒部21aの一端部(上流側端部)に挿入され固定される挿入管部21b1と、挿入管部21b1に連設された接続管部21b2とを有する。
接続管部21b2はその外面に、吸込口体30の一対の外部端子部32d(図2参照)を挿入させる一対の孔部21b21を有する端部閉鎖用リブと、一対の導電体21eの一部とロック機構部21dとを収納する収納用リブとが設けられている。
さらに、接続管部21b2は、その収納用リブで囲まれた部分における外面から内面に亘って貫通し、ロック機構部21dの後述する係止爪21d11を挿通させる貫通孔21b22が形成されている。
第2接続部21cは、中間円筒部21aの他端部(下流側端部)に挿入され固定される挿入管部21c1と、挿入管部21c1に連設された中間部21c2と、中間部21c2に連設された接続管部21c3とを有する。
中間部21c2はその外面に、一対の導電体21eの後述する棒形端子21e3を接続管部21c3側へ突出させるよう保持する保持用リブを有している。
接続管部21c3はその外面における一対の棒形端子21e3と対向する側の面に、掃除機本体10の駆動装置11の接続管部11eに設けられた図示しないロック機構部の係止爪を係脱可能に係止させる係止凹部21c31を有している。なお、駆動装置11のロック機構は、延長パイプ20の後述するロック機構部21dと同様に構成されている。
導電体21eは、リード線21e1と、リード線21e1の両端部に電気的に接続されたクリップ形端子21e2および棒形端子21e3とを有し、前記孔部21b21と対向するようにクリップ形端子21e2が前記収納用リブで囲まれたスペースに収納される。
[ロック機構部]
ロック機構部21dは、延長パイプ20の一端部の貫通孔21b22を挿通可能な係止爪21d11を有しかつ係止爪21d11の貫通孔21b22への挿通方向に揺動可能として一端部(第1接続部21b)の外面に設けられたロック部材21d1と、係止爪21d11を貫通孔21b22に挿通させる方向にロック部材21d1を付勢するロック部材用付勢部材とを備える。
さらに詳しく説明すると、ロック機構部21dは、吸込口体30の接続管部32における係止凹部32c1(図2参照)と係脱可能な前記係止爪21d11を有するロック部材21d1と、ロック部材21d1の係止爪21d11を係止凹部32c1に係止させる方向に付勢するロック部材用付勢部材としての圧縮バネ21d2とを有する。
ロック部材21d1において、係止爪21d11は一方の端部に設けられ、反対側の端部には押しボタン21d12が係止爪21d11とは反対方向に突出して設けられ、係止爪21d11と押しボタン21d12との間にはそれらの突出方向と直交する方向に突出する左右一対の軸部21d13が設けられている。
また、ロック部材21d1は、延長パイプ20の他端部(第2接続部21c)へ向かうにつれて延長パイプ20の外面に接近する方向に傾斜する摺接片21d14を有する。
さらに詳しく説明すると、ロック部材21d1における係止爪21d11の近傍には、押しボタン21d12側から軸部21d13側へ向かうにつれて係止爪21d11の方へ傾斜する左右一対の摺接片21d14が設けられている(図13参照)。
ロック部材21d1が第1接続部21bに組み込まれた状態において、圧縮バネ21d2は第1接続部21bと押しボタン21d12との間に配置され、これにより軸部d13を支点として係止爪21d11は貫通孔21b22を挿通する方向に付勢されている。
[第1接続部カバー]
第1接続部カバー21hは、ロック部材21d1の押しボタン21d12を外部へ露出させる孔部21h1と、タッピングネジ21jを挿通させる孔部21h2とを有し、孔部21h2を挿通したタッピングネジ21jが第1接続部21bに設けられたボス部に螺着することにより第1接続部21bに固定される。
[中間円筒部カバー]
中間円筒部カバー21gは、内面側に長手方向に延びる3つの長細いスペースを形成するよう長手方向の2本リブ(不図示)を有すると共に、他端部(下流側端部)にロック解除操作機構部21fの後述するワイヤー21f1の折れ曲がった他端部を長手方向にスライド可能に挿通させる孔部21g1と、ロック解除操作機構部21fの後述する付勢部材21f4を収納する凹部21g2と、タッピングネジ21kを挿通させる孔部21g3とを有する。
なお、中間円筒部カバー21gの内側の3つの長細いスペースのうち両側のスペースに一対のリード線21e1が通され、中央のスペースには後述のロック解除操作機構部21fのワイヤー21f1が通される。
[ロック解除操作機構部]
ロック解除操作機構部21fは、延長パイプ20の長手方向にスライド可能に延長パイプ20の他端部(第2接続部21c)に設けられた操作レバー21f3と、ロック部材21d1と摺接可能なように延長パイプ20の一端部(第1接続部21b)の外面に長手方向にスライド可能に設けられたスライド片21f2と、延長パイプ20の外面に長手方向に沿って設けられて操作レバー21f3とスライド片21f2とを連結する連結部材とを備え、操作レバー21f3にて連結部材を介してスライド片21f2を延長パイプ20の長手方向へスライドさせることにより、圧縮バネ21d2の付勢力に抗して係止爪21d11を係止凹部32c1から離脱させる方向に揺動させるように構成されている。
さらに詳しく説明すると、ロック解除操作機構部21fは、第1接続部21bから第2接続部21cに亘って延びる前記連結部材としてのワイヤー21f1と、ロック部材21d1の左右一対の摺接片21d14と摺接可能にワイヤー21f1の一端部に連結されてスライド片21f2と、ワイヤー21f1の他端部に連結された操作レバー21f3と、操作レバー21f3を第1接続部21bの方へスライドするよう付勢する付勢部材21f4とを備える。なお、ワイヤー21f1は、圧縮方向に撓まないものが使用される。
スライド片21f2は、延長パイプ20の他端部側(第2接続部21c側)へのスライド時にロック部材21d1の摺接片21d14と摺接して係止爪21d11が吸込口体30の係止凹部32c1から離脱する方向にロック部材21d1を揺動させる摺接爪21f21を有する。
さらに詳しく説明すると、スライド片21f2は、略U形に形成されており、その両端部に互いに向かい合う方向に折れ曲がった一対の摺接爪21f21を有し、両端部の間の中間部に設けられた差込孔にワイヤー21f1の折れ曲がった一端部が横方向から差し込まれて連結されている(図10参照)。
操作レバー21f3は、トリガー形に形成されており、その突起部分に使用者の指を引っ掛けて引くことができるよう構成されると共に、突起部分の内側近傍に設けられた差込孔にワイヤー21f1のL形に折れ曲がった他端部が差し込まれて連結されている(図12参照)。
付勢部材21f4は、中間円筒部カバー21gの凹部21g2c内に収納された圧縮バネであり、操作レバー21f3を第1接続部21bの方へスライドするよう付勢しており、これによりワイヤー21f1を介してスライド片21f2がロック部材21d1の軸部21d13の方へ付勢されている。
なお、ワイヤー21f1を介してスライド片21f2をロック部材21d1の軸部21d13の方へスライドさせるものであれば付勢部材21f4は圧縮バネに限定されるものではなく、例えば、板バネでもよい。
[第2接続部カバー]
第2接続部カバー21iは、ロック操作解除機構部21fにおける操作レバー21f3の突起部分を長手方向スライド可能に挿通させる孔部21i1と、タッピングネジ21kを挿通させる孔部21i2とを有し、孔部21i2を挿通したタッピングネジ21kが第2接続部21cに設けられたボス部に螺着することにより第2接続部21cに固定される。これにより、操作レバー21f3のスライド方向の両端部が第2接続部カバー21iによって覆われ、かつスライド方向への移動が所定範囲内に規制される。
[環状ブラシ部]
図14は実施形態1における延長パイプの一端部を示す左側面図である。また、図15は図14の延長パイプの端子部カバーの起立状態であって(A)は斜視図、(B)は左側断面図である。また、図16は図14の延長パイプの端子部カバーの倒れ状態であって(A)は斜視図、(B)は左側断面図である。なお、図15および図16では、環状ブラシ部22のブラシ毛束の図示を省略している。
環状ブラシ部22は、パイプ本体21の一端部の第1接続部21bに接続される接続管部22aと、接続管部22aの開口端部の外面に取り付けられたノズル形のブラシ基部22bと、ブラシ基部22bの開口端面に形成された複数の植設孔22b1に植設された複数のブラシ毛束22cと、接続管部22aの開口端部の内面に揺動可能に取り付けられた端子部カバー22dと、端子部カバー22dを起き上がらせる方向に付勢する端子部カバー用付勢部材(不図示)とを備える。
接続管部22aは、パイプ本体21の第1接続部21bが差し込まれる端部に、第1接続部21bの押しボタン21d12を外部へ露出させるスリット22a1が形成されている。また、接続管部22aの左右側面には左右一対の半球形軸部22a2が同一軸心上に設けられると共に、開口端部の外面は凸曲面となっている。
ブラシ基部22bは、接続管部22aの左右一対の半球形軸部22a2を嵌め込む左右一対の孔部22b11を有すると共に、接続管部22aの外面の凸曲面と嵌り合う凹曲面を内面に有している。したがって、ブラシ基部22bは、左右一対の半球形軸部22a2を中心に揺動可能に接続管部22aに取り付けられている。
端子部カバー22dは、延長パイプ20のクリップ形端子21e2を外部へ露出させる状態または外部から覆う状態に切り替えるためのものであり、直方体の一面に凹曲面部22d1を形成した形状に形成されており、左右方向の軸22eによって揺動可能に接続管部22aの開口端部におけるスリット22a1側の内面に取り付けられている。また、端子部カバー22dは、軸22eの周囲部に接続管部22aの凹曲面を摺動する揺動片22d2を有している。
図示しない付勢部材は、軸22eの左右一方の端部に取り付けられた捻りコイルバネであり、例えば、この捻りコイルバネの一端部は端子部カバー22dに固定され、かつ他端部は接続管部22aに固定されている。
〈吸込口体の延長パイプへの着脱について〉
このように構成された環状ブラシ部22がパイプ本体21aの第1接続部21bに接続された状態において、第1接続部21bの一対のクリップ形端子21e2に通じる一対の孔部21b21(図9参照)は、図15(A)および(B)に示すように、起き上がった端子部カバー22dによって外部から覆われている。
したがって、延長パイプ30から吸込口体30を取り外して環状ブラシ22にて床面の隅部等を清掃する際、ダストを含む空気が端子部カバー22dの凹曲面部22d1に沿って流れてパイプ本体21a内に流入するため、第1接続部21bの一対のクリップ形端子21e2にダストが付着しないようになっている。
さらに、端子部カバー22dの揺動片22d2が接続管部22aの凹曲面との間の隙間を塞いでいるため、この隙間にダストを含む空気が流入してダストが第1接続部21bの一対のクリップ形端子21e2に付着することもない。
この結果、吸込口体30を延長パイプ20に接続したときに、延長パイプ20側のクリップ形端子21e2と吸込口体30側の外部端子部32dとの接点不良といった故障を防止することができる。さらに、外部端子部32dに接続管部22aが接触したり、外部端子部32dに手が触れることを防止することができる。
また、吸込口体30を延長パイプ20に接続する際、吸込口体30の接続管部32の先端小径部32c(図2参照)を環状ブラシ部22に挿入していくと、先端小径部32cが起き上がった端子部カバー22dの凹曲面部22d1によってパイプ本体21の第1接続部21bの開口部へ案内される。そして、先端小径部32cが第1接続部21b内に挿入されていくと、吸込口体30の一対の外部端子部32dおよび大径部32bが端子部カバー22dの凹曲面部22d1を押し、図16(A)および(B)に示すように、端子部カバー22dは軸22eを中心に揺動してパイプ本体21と平行な状態まで倒れる。
これにより、パイプ本体21側の一対のクリップ形端子21e2が外部に露出するため、吸込口体30側の一対の外部端子部32dがパイプ本体21側の一対のクリップ形端子21e2内に挿入されて電気的に接続すると共に、吸込口体30側の係止凹部32c1に延長パイプ20側のロック機構部21dの係止爪21d11が係止し、吸込口体30の延長パイプ20への接続が完了する。
さらに詳しく説明すると、延長パイプ20のロック機構部21dの自由状態においては、図13(A)に示すように圧縮バネ21d2によってロック部材21d1の押しボタン21d12が外方へ押し出され、かつ係止爪21d11が第1接続部21bの内部へ突出している。この状態の延長パイプ20の第1接続部21b内に吸込口体30の接続管部32の先端小径部32cを差し込むと、先端小径部32cの係止凹部32c1にロック機構部21dの係止爪21d11が係止し、延長パイプ20に抜けないように吸込口体30が接続され、吸込口体30の一対の外部端子部32dが延長パイプ20の一対のクリップ形端子21e2内に挿入されて電気的に接続する。
このとき、吸込口体30の一対の外部端子部32dは接続管部32cの裏面側に配置されているため、吸込口体30と接続した延長パイプ20のロック機構部21dおよびロック解除操作機構部21fの操作レバー21f3も裏面側に配置されることになる(図1参照)。
また、延長パイプ20の他端部の接続管部21c3は、掃除機本体10の駆動装置11の接続管部11e内に差し込まれて接続され、これにより延長パイプ20の接続管部21c3の係止凹部21c31に駆動装置11の接続管部11eに設けられた図示しないロック機構部の係止爪が係止してロックし、かつ延長パイプ20の一対の棒形端子21e3が駆動装置11の接続管部11e内に設けられた図示しない一対のクリップ形端子内に差し込まれて電気的に接続する。なお、駆動装置11側のロック機構部は、延長パイプ20側のロック機構部21dと同様に構成されている。
一方、ロック機構部21dのロック部材21d1の押しボタン21d12を押すことにより、図13(B)に示すように軸部21d13を中心にロック部材21d1が揺動し、係止爪21d11が第1接続部21b内から外方(矢印C方向)へ引っ込んで係止爪21d11が係止凹部32c1から離脱してロックが解除される。そのため、押しボタン21d12を押しながら延長パイプ20と吸込口体30とを互いに引き離すことにより、延長パイプ20から吸込口体30を取り外すことができる。
さらに、本発明の電気掃除機1によれば、ロック解除操作機構部21fの操作レバー21f3を矢印B方向(図12参照)に引くことによってもロック機構部21dのロックを解除することもできる。
この場合、操作レバー21f3を指で矢印B方向に引くと、図13(B)に示すようにワイヤー21f1を介してスライド片21f2が矢印B方向に引っ張られ、スライド片21f2の左右一対の摺接爪21f21がロック部材21d1の左右一対の摺接片21d14の傾斜面に摺接しながら矢印B方向に移動する。これにより、左右一対の摺接片21d14と共に係止爪21d11が軸部21d13を中心に矢印C方向に揺動して第1接続部21b内から外方へ引っ込み、係止爪21d11が係止凹部32c1から離脱してロックが解除される。
そのため、使用者は立った姿勢で吸込口体30の吸込口本体31を踏んで床面Fに押さえ付け、操作レバー21f3を矢印B方向に引きながら延長パイプ20を引っ張ることにより、使用者は腰を屈めることなく立ったままの楽な姿勢で延長パイプ20から吸込口体30を取り外すことができる。
なお、操作レバー21f3から指を離すと、付勢部材21f4によって第1接続部21bの方へ付勢された操作レバー21f3、ワイヤー21f1およびスライド片21f2がロック部材21d1の軸部21d13側へスライドし、かつ圧縮バネ21d2によって付勢されたロック部材21d1が軸部21d13を中心に図13(A)に示す自由状態まで揺動する。
図2、図4(A)および(B)に示すように、延長パイプ20から取り外された床面F上の吸込口体30は、付勢部材34によって接続管部32が起立した状態を維持する。そのため、再び延長パイプ20を吸込口体30に接続する際も、使用者は立った姿勢で吸込口体30の吸込口本体31を踏んで床面Fに押さえ付け、延長パイプ20の一端部の第1接続部21b内に吸込口体30の接続管部32を差し込むことにより、使用者は腰を屈めることなく立ったままの楽な姿勢で延長パイプ20に吸込口体30を取り付けることができる。
(実施形態2)
実施形態1では吸込口体30の回転ブラシ31xがモータ31yにて回転駆動する場合を例示したが、本発明の吸込口体は気流によって回転ブラシが回転するものであってもよい。
すなわち、図示しない実施形態2の吸込口体は、吸込口本体内に設けられた回転ブラシおよびタービンと、タービンの回転力を回転ブラシに伝達するように吸込口本体内に設けられた回転力伝達機構部とを備え、実施形態1と同様に吸込口体における吸込口本体の回転ブラシ包囲壁部は帯電防止剤を含む樹脂にて形成されたものであり、さらには吸込口体の接続管部も帯電防止剤を含む樹脂にて形成されたものであってもよい。
実施形態2の場合、実施形態1のように回転ブラシ用モータに電力を供給する導電体が吸込口体および延長パイプに設けられることはないが、炭素繊維を含む樹脂にて形成された延長パイプに対応している。
炭素繊維を含む樹脂は導電性を有するため、このような導電性を有する材料にて形成された延長パイプを用いても吸込口体での帯電を防止することにより掃除機本体内の電子回路基板の静電破壊を防止することができる。
(実施形態3)
実施形態3の吸込口体(不図示)は、実施形態2の吸込口体の構成に加えて、吸込口本体に回転可能に設けられた駆動輪と、駆動輪に吸込口本体内に設けられた駆動輪用モータと、接続管部に設けられた一対の外部端子部と、一対の外部端子部と駆動輪用モータが有する一対の端子部とをそれぞれ電気的に接続する導電体とをさらに備える。
モータ駆動の駆動輪を備えた吸込口体を備えた電気掃除機の場合、吸込口体と掃除機本体とを接続する延長パイプに沿って、掃除機本体から駆動輪用モータへ電力を供給する導電体が設けられ、この導電体を伝って吸込口体から掃除機本体へ静電気が導電しやすくなっているが、実施形態3の吸込口体ではこのような場合でも吸込口体から掃除機本体への静電気の導電を防止することができる。
なお、モータ駆動の駆動輪は、実施形態1の吸込口体に設けられてもよい。
(他の実施形態)
実施形態1〜3ではスティック型電気掃除機の場合を例示したが、本発明は掃除機本体に車輪が設けられたキャニスター型電気掃除機、延長パイプを介さずに掃除機本体と吸込口体とが接続されたアップライト型電気掃除機等にも適用可能である。
また、各種端子部およびリード線の数量については、実施形態1〜3に限定されない。例えば、端子部が3個でリード線が3本とする場合も本発明に包含される。
(まとめ)
本発明の電気掃除機の吸込口体は、吸込口を有する吸込口本体と、前記吸込口本体内で前記吸込口の近傍に回転可能に設けられた回転ブラシとを備え、
前記吸込口本体は、前記回転ブラシを部分的に包囲する回転ブラシ包囲壁部を有し、
前記回転ブラシ包囲壁部が帯電防止剤を含む樹脂にて形成されている。
本発明の電気掃除機の吸込口体は、次のように構成されてもよく、それらが適宜組み合わされてもよい。
(1)前記回転ブラシ包囲壁部は、前記帯電防止剤を5〜15重量%含有する透明樹脂にて形成されてもよい。
この構成によれば、回転ブラシ包囲壁部での帯電防止効果を低下させることなく、回転ブラシが外部から目視可能なように回転ブラシ包囲壁部の透明性を確保することができると共に、回転ブラシ包囲壁部の強度も確保することができる。
(2)前記吸込口本体内に設けられた回転ブラシ用モータと、前記回転ブラシ用モータの回転力を前記回転ブラシに伝達するように前記吸込口本体内に設けられた回転力伝達機構部と、前記接続管部に設けられた外部端子部と、前記外部端子部と前記回転ブラシ用モータが有する端子部とをそれぞれ電気的に接続する導電体とをさらに備えてもよい。
モータ駆動の回転ブラシを備えた吸込口体の場合、吸込口体と掃除機本体とを接続する延長パイプに沿って、掃除機本体から回転ブラシ用モータへ電力を供給する導電体が設けられ、この導電体を伝って吸込口体から掃除機本体へ静電気が導電しやすくなっているが、本発明の吸込口体ではこのような導電体を伝っての吸込口体から掃除機本体への静電気の導電を防止することができる。
(3)前記吸込口本体内に設けられたタービンと、前記タービンの回転力を前記回転ブラシに伝達するように前記吸込口本体内に設けられた回転力伝達機構部とをさらに備えてもよい。
タービン駆動の回転ブラシを備えた吸込口体の場合、回転ブラシを気流にて回転させるため、前記(2)のように回転ブラシ用モータに電力を供給する導電体を延長パイプに設ける必要はないが、延長パイプが導電性の素材、例えば炭素繊維を含む樹脂にて形成されている場合は静電気が延長パイプを伝って掃除機本体へ導電しやすくなっている。このような場合でも、本発明の吸込口体では導電性を有する延長パイプを伝っての吸込口体から掃除機本体への静電気の導電を防止することができる。
(4)前記吸込口本体に回転可能に設けられた駆動輪と、前記駆動輪に前記吸込口本体内に設けられた駆動輪用モータと、前記接続管部に設けられた外部端子部と、前記外部端子部と前記駆動輪用モータが有する端子部とをそれぞれ電気的に接続する導電体とをさらに備えてもよい。
モータ駆動の駆動輪を備えた吸込口体の場合、吸込口体と掃除機本体とを接続する延長パイプに沿って、掃除機本体から駆動輪用モータへ電力を供給する導電体が設けられ、この導電体を伝って吸込口体から掃除機本体へ静電気が導電しやすくなっているが、本発明の吸込口体ではこのような導電体を伝っての吸込口体から掃除機本体への静電気の導電を防止することができる。
(5)前記吸込口本体に揺動可能に取り付けられた接続管部をさらに備え、
前記接続管部が、帯電防止剤を含む樹脂にて形成されてもよい。
接続管部は流路が狭いためダストとの摩擦によって帯電しやすいが、帯電防止剤を含む樹脂にて接続管部を形成することにより接続管部での帯電が防止され、回転ブラシ包囲壁部との相乗効果によって静電気の掃除機本体への流れをより効果的に防止することができる。
なお、開示された実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上述の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 電気掃除機
30 吸込口体
31 吸込口本体
31a11 吸込口
31aw1 回転ブラシ包囲壁部
31x 回転ブラシ
31y 回転ブラシ用モータ
32 接続管部
32d 外部端子部

Claims (6)

  1. 吸込口を有する吸込口本体と、前記吸込口本体内で前記吸込口の近傍に回転可能に設けられた回転ブラシとを備え、
    前記吸込口本体は、前記回転ブラシを部分的に包囲する回転ブラシ包囲壁部を有し、
    前記回転ブラシ包囲壁部が帯電防止剤を含む樹脂にて形成されたことを特徴とする電気掃除機の吸込口体。
  2. 前記回転ブラシ包囲壁部は、前記帯電防止剤を5〜15重量%含有する透明樹脂にて形成された請求項1に記載の吸込口体。
  3. 前記吸込口本体内に設けられた回転ブラシ用モータと、前記回転ブラシ用モータの回転力を前記回転ブラシに伝達するように前記吸込口本体内に設けられた回転力伝達機構部と、前記接続管部に設けられた外部端子部と、前記外部端子部と前記回転ブラシ用モータが有する端子部とをそれぞれ電気的に接続する導電体とをさらに備えた請求項1または2に記載の吸込口体。
  4. 前記吸込口本体内に設けられたタービンと、前記タービンの回転力を前記回転ブラシに伝達するように前記吸込口本体内に設けられた回転力伝達機構部とをさらに備えた請求項1または2に記載の吸込口体。
  5. 前記吸込口本体に回転可能に設けられた駆動輪と、前記駆動輪に前記吸込口本体内に設けられた駆動輪用モータと、前記接続管部に設けられた外部端子部と、前記外部端子部と前記駆動輪用モータが有する端子部とをそれぞれ電気的に接続する導電体とをさらに備えた請求項1〜4のいずれか1つに記載の吸込口体。
  6. 前記吸込口本体に揺動可能に取り付けられた接続管部をさらに備え、
    前記接続管部が、帯電防止剤を含む樹脂にて形成された請求項1〜5のいずれか1つに記載の吸込口体。
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