JP2019135748A - 垂直共振型面発光レーザ - Google Patents

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哲弥 熊野
Tetsuya Kumano
哲弥 熊野
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Abstract

【課題】ポスト内の活性層からの熱の放出を容易にする構造を有する垂直共振型面発光レーザを提供する。【解決手段】垂直共振型面発光レーザは、第1エリア及び前記第1エリアを囲む第2エリア含む主面を有する基板と、前記第1エリア上にポスト構造を有しており、前記基板の前記主面上に設けられた積層体と、前記ポスト構造の上面上に設けられ分布ブラッグ反射のための誘電体積層と、前記ポスト構造に接触を成すオーミック電極と前記ポストの側面及び前記第2エリア上を延在する閉じた上部電極とを含む金属構造体と、を備え、前記積層体は、分布ブラッグ反射のための第1半導体積層、活性層、及び分布ブラッグ反射のための第2半導体積層を含み、前記ポストは、前記活性層及び前記第2半導体積層を含む。【選択図】図2

Description

本発明は、垂直共振型面発光レーザに関する。
特許文献1は、面発光レーザを開示する。
特開2010−19267号公報
特許文献1の面発光レーザは、メサ構造部を埋め込む絶縁膜と、絶縁膜及びメサ構造部上に設けられたp側電極と、p側電極をGaAs基板の裏面に導く貫通ビアと、GaAs基板の裏面に設けられた窪みと、該窪みを満たすn側電極とを含む。
基板の裏面の窪み内のn側電極は、動作中に熱を発生する活性層から離れている。発明者の知見によれば、垂直共振型面発光レーザのポストは、活性層上に設けられると共に分布ブラッグ反射を可能にする厚い半導体積層を含んでおり、活性層からの熱は、活性層から電極への放熱経路に位置する厚い半導体積層を介してポストの上面上の電極に至る。厚い半導体積層は、ポスト内の活性層からポストの上面又は側面への距離を小さくすることを妨げる。
本発明の一側面は、ポスト内の活性層からの熱の放出を容易にする構造を有する垂直共振型面発光レーザを提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る垂直共振型面発光レーザは、第1エリア及び前記第1エリアを囲む第2エリア含む主面を有する基板と、前記第1エリア上にポスト構造を有しており、前記基板の前記主面上に設けられた積層体と、前記ポスト構造の上面上に設けられ分布ブラッグ反射のための誘電体積層と、前記ポスト構造に接触を成すオーミック電極と前記ポストの側面及び前記第2エリア上を延在する閉じた上部電極とを含む金属構造体と、を備え、前記積層体は、分布ブラッグ反射のための第1半導体積層、活性層、及び分布ブラッグ反射のための第2半導体積層を含み、前記ポストは、前記活性層及び前記第2半導体積層を含む。
本発明の上記の目的および他の目的、特徴、並びに利点は、添付図面を参照して進められる本発明の好適な実施の形態の以下の詳細な記述から、より容易に明らかになる。
以上説明したように、本発明の一側面によれば、ポスト内の活性層からの熱の放出を容易にする構造を有する垂直共振型面発光レーザが提供される。
図1は、実施形態に係る垂直共振型面発光レーザを概略的に示す平面図である。 図2は、図1に示されたII−II線に沿ってとられた断面において実施形態に係る垂直共振型面発光レーザを概略的に示す図面である。 図3は、実施形態に係る垂直共振型面発光レーザを作製する方法における主要な工程を概略的に示す図面である。 図4は、実施形態に係る垂直共振型面発光レーザを作製する方法における主要な工程を概略的に示す図面である。 図5は、実施形態に係る垂直共振型面発光レーザを作製する方法における主要な工程を概略的に示す図面である。 図6は、実施形態に係る垂直共振型面発光レーザを作製する方法における主要な工程を概略的に示す図面である。 図7は、上部電極の開口の大きさと、垂直共振型面発光レーザからのレーザ光強度との関係を示すグラフである。
引き続き、いくつかの具体例を説明する。
具体例に係る垂直共振型面発光レーザは、(a)第1エリア及び前記第1エリアを囲む第2エリア含む主面を有する基板と、(b)前記第1エリア上にポスト構造を有しており、前記基板の前記主面上に設けられた積層体と、(c)前記ポスト構造の上面上に設けられ分布ブラッグ反射のための誘電体積層と、(d)前記ポスト構造に接触を成すオーミック電極と前記ポストの側面及び前記第2エリア上を延在する閉じた上部電極とを含む金属構造体と、を備え、前記積層体は、分布ブラッグ反射のための第1半導体積層、活性層、及び分布ブラッグ反射のための第2半導体積層を含み、前記ポストは、前記活性層及び前記第2半導体積層を含む。
垂直共振型面発光レーザによれば、上部電極が、活性層を含むポストの側面及び上面並びに前記第2エリアに沿って閉じるように延在する。また、ポスト構造の上面上の誘電体積層は、所望の反射率を上部分布反射器に提供するために必要なポスト構造の高さを低くできて、ポスト構造内の活性層からポスト構造の上面までの距離を長くしない。閉じた上部電極及び低いポスト構造によれば、活性層から上部電極までの放熱経路を幅広くまた短くできる。
具体例に係る垂直共振型面発光レーザは、前記基板の裏面に設けられた下部電極を更に備え、前記第1半導体積層は、前記基板の前記主面に接触を成す。
垂直共振型面発光レーザによれば、活性層は、第1半導体積層及び導電性の基板を介して下部電極に接続される。
具体例に係る垂直共振型面発光レーザでは、前記上部電極は、前記ポスト構造の前記上面において前記誘電体積層の上面より高い。
垂直共振型面発光レーザによれば、上部電極に、誘電体積層の上面より高い側面の上端を有するような厚みを提供できる。
具体例に係る垂直共振型面発光レーザでは、前記上部電極は、Au、Ag、Pt、又はTiを含む。
垂直共振型面発光レーザによれば、上部電極は、これらの金属の少なくともいずれかを備えることができる。
具体例に係る垂直共振型面発光レーザでは、前記上部電極は、銀層と、該銀層上に設けられた金層とを含み、前記銀層は、前記金層の厚さより大きい厚さを有する。
垂直共振型面発光レーザによれば、オーミック金属層と金層との間を延在する銀層を含む上部電極は、ワイヤボンディング及び低い接触抵抗を可能にすると共に、良好な放熱経路を提供できる。
本発明の知見は、例示として示された添付図面を参照して以下の詳細な記述を考慮することによって容易に理解できる。引き続いて、添付図面を参照しながら、垂直共振型面発光レーザ。及び垂直共振型面発光レーザを作製する方法に係る実施の形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付する。
図1は、実施形態に係る垂直共振型面発光レーザを概略的に示す平面図である。図2は、図1に示されたII−II線に沿ってとられた断面において実施形態に係る垂直共振型面発光レーザを概略的に示す図面である。
垂直共振型面発光レーザ11は、基板13と、積層体15と、誘電体積層17と、金属構造体19とを備える。基板13は、主面13a及び裏面13bを有しており、主面13aは裏面13bの反対側にある。主面13aは、第1エリア13c及び第2エリア13dを有し、第1エリア13cは、単連結の形状である。第2エリア13dは、多重連結の形状(例えば、閉じた帯の形状)であって、第1エリア13cを囲む。本実施例では、更に第3エリア13eを有することができ、第3エリア13eは、多重連結の形状(例えば、閉じた帯の形状)であって、第1エリア13c及び第2エリア13dを囲む。積層体15は、基板13の主面13a上に設けられる。積層体15は、第1エリア13c上にポスト構造21を有する。誘電体積層17は、分布ブラッグ反射のために設けられ、ポスト構造21の上面21a上に設けられる。金属構造体19は、オーミック電極23及び上部電極25を含み、オーミック電極23は、ポスト構造21に接触を成しており、本実施例では、誘電体積層17を囲むように閉じた形状を有する。上部電極25は、第1エリア13c上のポスト構造21の上面21aを延在して、オーミック電極23に接触を成す。
積層体は15、分布ブラッグ反射のための第1半導体積層27a、活性層27b、及び分布ブラッグ反射のための第2半導体積層27cを含み、第1半導体積層27a、活性層27b、及び第2半導体積層27cは、主面13aに交差する方向に延在する第1軸Ax1の方向に配列される。ポスト構造21は、活性層27b及び第2半導体積層27cを含む。本実施例では、第1半導体積層27a及び第2半導体積層27cは、それぞれ、下部分布ブラッグ反射器及び上部分布ブラッグ反射のために設けられる。
引き続き、上部電極25を説明する。
本実施例では、上部電極25は、ポスト構造21の上面21a上において誘電体積層17の上面17aより高く、またポスト構造21の側面21bを延在する。垂直共振型面発光レーザ11によれば、上部電極25に、誘電体積層17の上面17aより高い内側面25bの上端を有するような厚みを提供できる。
垂直共振型面発光レーザ11によれば、上部電極25は、ポスト構造21の上面21a上に設けられ、また誘電体積層17の上面17aより大きな高さを有する。上部電極25は、誘電体積層17の上面17aからポスト構造21の側面21bに延在する。厚い上部電極25を有する金属構造体19は、低熱抵抗の放熱路を提供できる。また、誘電体積層17は、ポスト構造21の上面21a上に設けられて、所望の反射率を上部分布反射器に提供するために必要なポスト構造の高さを低くできると共にポスト構造21内の活性層27bからポスト構造21の上面21aまでの距離を長くしない。厚い上部電極25及び低いポスト構造21によれば、活性層27bから上部電極25までの放熱経路を幅広くまた短くできる。
本実施例では、上部電極25は、第1エリア13c及び第2エリア13d上において、誘電体積層17を囲むように閉じた形状を有する。具体的には、上部電極25は、ポスト構造21の側面21b上において閉じた形状を有する。
垂直共振型面発光レーザ11によれば、上部電極25が、活性層27bを含むポスト構造21の上面21a及び側面21b並びに第2エリア13dに沿って閉じるように延在する。また、誘電体積層17は、ポスト構造21の上面21a上に設けられて、所望の反射率を上部分布反射器に提供するために必要なポスト構造の高さを低くできると共にポスト構造21内の活性層27bからポスト構造21の上面21aまでの距離を長くしない。閉じた上部電極25及び低いポスト構造21によれば、活性層27bから上部電極25までの放熱経路を幅広くまた短くできる。
垂直共振型面発光レーザ11は、基板13の裏面13bに設けられた下部電極29を更に備える。基板13は導電性を有しており、第1半導体積層27aは基板13の主面13aに接触を成す。垂直共振型面発光レーザ11によれば、活性層27bは、第1半導体積層27a及び導電性の基板13を介して下部電極29に接続される。
本実施例では、上部電極25は、誘電体積層17の上面17a上に位置すると共に内側面25bによって規定される開口25cを有する、上部電極25の開口25c内に、誘電体積層27が位置する。垂直共振型面発光レーザ11は、上部電極25の開口25cを介してレーザ光ビームを出射する。具体的には、開口25cを規定する内側面25bは、誘電体積層27の上面17aに位置しており、この結果、上部電極25が、誘電体積層17の側面17bを覆っている。
本実施例では、積層体15は、第1エリア13c上のポスト構造21に加えて、第2エリア13d及び第3エリア13e上にそれぞれ設けられた分離構造31及びテラス構造33を含むことができる。分離構造31は、テラス構造33から及びポスト構造21を隔置する。この隔置のために、分離構造31は、積層体15内に設けられた溝35を有する。具体的には、溝35は、ポスト構造21を規定するように閉じた形状を有する。本実施例では、溝35は、第2半導体積層27c及び活性層27bを貫通して、第1半導体積層27aに到達する。溝35は、第1半導体積層27a内に底35aを有する。可能な場合には、溝35は、第2半導体積層27c、活性層27b及び第1半導体積層27aを貫通して、基板13に到達するようにしてもよい。ポスト構造21と同様に、テラス構造33は、活性層27b及び第2半導体積層27cを含むことができる。本実施例では、垂直共振型面発光レーザ11では、誘電体積層17は、ポスト構造21上に位置しており、テラス構造33上には設けられていない。垂直共振型面発光レーザ11は、テラス構造33上、誘電体積層17の代わりに、パッド電極を有する。
垂直共振型面発光レーザ11によれば、低いポスト構造21及び低いテラス構造33は、上部電極25を溝35内に設けることを容易にして、溝35内の上部電極25の厚さを大きくできる。
第1半導体積層27aは、複数の第1III−V化合物半導体層30a及び複数の第21III−V化合物半導体層30bを含み、第1III−V化合物半導体層30a及び第21III−V化合物半導体層30bは、分布ブラッグ反射を可能にするように交互に配列される。第1III−V化合物半導体層30a及び第21III−V化合物半導体層30aは、互いに異なる屈折率を有する。必要な場合には、第1半導体積層27aは、下部コンタクト層を含むことができる。
活性層27bは、一又は複数の井戸層32a及び一又は複数の障壁層32bを含み、障壁層32bは井戸層32aを隔てる。障壁層32bのバンドギャップは井戸層32aのバンドギャップより大きく、障壁層32bは井戸層32aは量子井戸構造を形成するように交互に配列されることができる。必要な場合には、活性層27bは、上部スペーサ層32c及び下部スペーサ層32dの少なくともいずれか一方を含むことができる。
第2半導体積層27cは、複数の第3III−V化合物半導体層30c及び複数の第41III−V化合物半導体層30dを含み、第3III−V化合物半導体層30c及び第41III−V化合物半導体層30dは、分布ブラッグ反射を可能にするように交互に配列される。第3III−V化合物半導体層30c及び第41III−V化合物半導体層30dは、互いに異なる屈折率を有する。本実施例では、第2半導体積層27cは、電流狭窄構造28を含み、必要な場合には、第2半導体積層27cは、上部コンタクト層27dを含むことができる。
垂直共振型面発光レーザ11は、絶縁膜37を含む。絶縁膜37は、積層体15及び誘電体積層17上に設けられることができる。具体的には、絶縁膜37は、積層体15のポスト構造21の上面21a及び側面21b並びに誘電体積層17の上面17a及び側面17bを覆うと共に、オーミック電極23上に開口37aを有する。上部電極25は、絶縁膜37の開口37aを介してオーミック電極23に接触を成すと共に、絶縁膜37を延在して、積層体15に望まれない電気的な接触を成すことを避ける。絶縁膜37は、シリコン系無機絶縁体を含むことができ、例えばSiNを含む。
本実施例では、上部電極25は、溝35を実質的に埋め込んでいる。この埋込によれば、上部電極25が、ポスト構造21内の活性層27bの側面上の絶縁膜上を延在するようにできる。具体的には、溝35を埋め込む厚い上部電極25が、活性層27bの側面に沿って絶縁膜を延在することを可能にする。
垂直共振型面発光レーザ11は、パッシベーション膜39を更に備えることができる。パッシベーション膜39は、積層体15、誘電体積層17、上部電極25及び絶縁膜37上に設けられる。具体的には、パッシベーション膜39は、積層体15のポスト構造21上の誘電体積層17の上面17a(側面17bは上部電極25によって覆われる)、上部電極25の表面、並びに積層体15上の絶縁膜37を覆うと共に、上部電極25のパッド電極上に開口39aを有する。パッド電極のための開口39aは、テラス構造33上に位置する。パッシベーション膜39は、シリコン系無機絶縁体を含むことができ、例えばSiNを含む。
上部電極25は、Au、Ag、Pt、又はTiを含むことができる。具体的には、上部電極25は、オーミック電極23上に設けられた銀層26aと、該銀層26a上に設けられた金層26bとを含むことができる。銀層26aは、例えばオーミック電極23の厚さ及び金層26bの厚さより大きい厚さを有するようにしてもよい。
垂直共振型面発光レーザ11によれば、金層26bとオーミック電極23との間を延在する銀層26aを含む上部電極25は、ワイヤボンディング及び低い接触抵抗を可能にすると共に、良好な放熱経路を提供できる。
上部電極25の銀層26aは、銀断面積/全断面積が0.8以上の厚さを有することが好ましい。この断面は、基板13の主面13aに交差する第1軸Ax1の方向に延在する基準面REFに沿ってテラス構造33上において取られる。垂直共振型面発光レーザ11によれば、厚い銀層26aは、良好な熱伝導を提供できる。銀層26aにおいて、銀断面積/全断面積が0.8以上の厚さであるときには、一般的な金を多く含む金属層と比較して明確に高い熱伝導率を得ることができる。
垂直共振型面発光レーザ11の例示。
基板13:n型GaAs基板(厚さ、200マイクロメートル)。
積層体15。
第1半導体積層27a:n型AlGaAs/AlGaAs。
活性層27b:アンドープAlInGaAs/AlGaAs。
第2半導体積層27c:p型AlGaAs/AlGaAs。
電流狭窄構造28:高Al組成半導体28a及びアルミニウム酸化物といったIII族酸化物28b。
上部コンタクト層27d:p型GaAs。
誘電体積層17:Ta/Al
金属構造体19。
オーミック電極23:TiPtAu。
上部電極25:銀層/金層。
チタンは、良好な密着性を提供でき、白金は良好なバリア性を示し、金は良好なボンディング性能を提供でき、銀は高い熱伝導性を発揮する。
下部電極29:AuGeNi。
誘電体積層17の厚さは、例えば3〜20マイクロメートルであることができる。上部電極25の厚さは、ポスト構造21上において、例えば3〜10マイクロメートルであることができる。第2半導体積層27c及び上部コンタクト層27dの厚さの総和は、例えば0.1〜1マイクロメートルであることができる。ポスト構造21の厚さは、ポスト構造21上において、例えば0.5〜3マイクロメートルであることができる。
図3〜図6を参照しながら、垂直共振型面発光レーザを作製する方法における主要な工程を説明する。理解を容易にするために、図1及び図2を参照しながら行われた記述における参照符合を引き続く記述において用いる。方法の説明に参照される図面の断面は、図2に示される一素子の配列を作製できるウエハにおける一素子区画を示す。
工程S101では、図3の(a)部に示されるように、エピタキシャル基板EP上にオーミック金属層を形成する。この形成に先立って、エピタキシャル基板EPを準備する。この準備は、以下の手順によって行われる。半導体基板51上にエピタキシャル半導体領域53を成長する。この成長は、例えば有機金属気相成長法又は分子線エピタキシー法によって行われることができる。エピタキシャル半導体領域53は、第1半導体積層27a、活性層27b、並びに上部コンタクト層27d及び高Al組成半導体28aを含む第2半導体積層27cのためのそれぞれの半導体多層膜(55、57、59)を含む。具体的には、半導体多層膜55は、分布ブラッグ反射器のための超格子構造を含み、半導体多層膜57は、活性層のための量子井戸構造を含み、半導体多層膜59は、分布ブラッグ反射器のための超格子構造及び酸化狭窄構造のための高Al組成半導体膜58を含む。
具体的には、エピタキシャル基板EPの主面の第1エリア(13c)内に閉じたオーミック金属層61を形成する。第2エリア(13d)上にはオーミック金属層61は形成されない。本実施例では、リフトオフ法を用いて、パターン形成されたオーミック金属層61を作製する。具体的には、リフトオフのために第1マスクM1をエピタキシャル基板EP上に形成すると共に、オーミック金属層61のための金属を堆積させる。金属の堆積は、例えば電子ビーム蒸着法を用いて行われる。第1マスクM1の開口に、オーミック金属層61が形成される。第1マスクM1の除去により、第1マスクM1上の堆積物DP61は第1マスクM1と一緒に消失する。
工程S102では、図3の(b)部に示されるように、オーミック金属層61を形成した後に、分布ブラッグ反射器のための誘電体多層膜63をエピタキシャル基板EP上に形成する。本実施例では、オーミック金属層61を覆うようにエピタキシャル基板EPの第1エリア(13c)上に、パターン形成された誘電体多層膜63を堆積する。誘電体の堆積は、例えば電子ビーム蒸着法を用いて行われる。誘電体多層膜63は、例えば少なくとも二種類の金属酸化物層を含む。具体的には、リフトオフのために第2マスクM2をエピタキシャル基板EP上に形成すると共に、誘電体多層膜63のための誘電体を堆積させる。第2マスクM2の開口に、誘電体多層膜63が形成される。第2マスクM2の除去により、第2マスクM2上の堆積物DP63は第2マスクM2と一緒に消失する。
工程S103では、図4の(a)部に示されるように、ポスト構造を規定する第3マスクM3をエピタキシャル基板EP上に形成すると共に、第3マスクM3を用いてエピタキシャル基板EPをエッチングする。第3マスクM3のパターンは、半導体ポスト65a、半導体テラス65b、及び半導体ポスト65aから半導体テラス65bを隔置する分離溝65cを規定する。本実施例では、第3マスクM3は、エピタキシャル基板EPの第1エリア(13c)及び第3エリア(13e)を覆うパターンを有すると共に、分離構造31を規定する開口M4OPを有する。このパターンは、誘電体多層膜63の上面及び側面をしっかり覆う。第3マスクM3を用いてエピタキシャル基板EPをエッチングして、ポスト構造21のための半導体ポスト65a、分離構造31のための分離溝65c、及びテラス構造33のための半導体テラス65bを形成する。エッチングの後に第3マスクM3を除去して、第1基板生産物S1Pを得る。
工程S104では、図4の(b)部に示されるように、第1基板生産物S1Pの半導体ポスト65aを酸化雰囲気内において酸化して、電流狭窄構造を形成する。本実施例では、この酸化は、高温スチーム(例えば摂氏200度の水蒸気)の雰囲気内で行われる。半導体ポスト65a内の高Al組成半導体膜58の酸化がその側面から速やかに進んで、酸化物で周囲を囲まれた高Al組成半導体を有する電流狭窄構造28が形成される。具体的には、この酸化処理により、半導体ポスト65a及び半導体テラス65bから、それぞれ、ポスト構造21及びテラス構造33が形成される。酸化処理の完了により、第2基板生産物S2Pを得る。
工程S104では、図5の(a)部に示されるように、電流狭窄構造28を形成した後に、誘電体多層膜63を加工して誘電体多層膜63から誘電体積層17を形成する。本実施例では、第4マスクM4を第2基板生産物S2P上に形成すると共に、第4マスクM4を用いて誘電体多層膜63をエッチングする。第4マスクM4は、オーミック金属層61上に開口を有すると共に誘電体積層17を規定するパターンを有する。エッチャントは、例えばSiCl/Clを用いる。具体的には、半導体ポスト65aを酸化し後に、オーミック金属層61を露出させるように第4マスクM4を用いてポスト構造21上の誘電体多層膜63を加工して、誘電体多層膜63から誘電体積層17を形成する。オーミック金属層61上の誘電体多層膜63を除去すると、誘電体積層17を囲むオーミック金属層61が現れる。第4マスクM4を除去して、第3基板生産物S3Pを得る。
工程S104では、図5の(b)部に示されるように、誘電体積層17を作製した後に絶縁膜37を形成すると共に、絶縁膜37を形成した後に上部金属を形成する。本実施例では、絶縁膜37は、化学的気相成長法、フォトリソグラフィ及びエッチングにより作製される。絶縁膜37は、オーミック金属層61上に開口37aを有する。また、上部電極25は、リフトオフ法及び/又はメッキ法を用いて、パターン形成された上部電極25を作製する。具体的には、第5マスクM5を第3基板生産物S3P上に形成すると共に、上部電極25のための金属を堆積すると共に、メッキ法により金属を析出させる。金属の堆積は、例えば電子ビーム蒸着法を用いて行われる。第5マスクM5の開口に、上部電極25が形成される。上部電極25が形成された後に、第5マスクM5を除去して、第4基板生産物S4Pを得る。
工程S105では、図6の(a)部に示されるように、第4基板生産物S4P上にパッシベーション膜39を形成すると共に、パッシベーション膜39を形成した後に、半導体基板51を薄くする。本実施例では、パッシベーション膜39は、化学的気相成長法、フォトリソグラフィ及びエッチングにより作製される。絶縁膜37は、上部電極25のパッド電極上に開口39aを有する。半導体基板51を薄くすることは、例えば裏面研磨によって行われる。裏面研磨の後に、第5基板生産物S5Pを得る。第5基板生産物S5Pは、研磨された基板52を有する。
工程S106では、図6の(b)部に示されるように、第5基板生産物S5Pの研磨された基板52の裏面に下部電極67を形成する。
これらの工程により、垂直共振型面発光レーザ11が完成される。
図7は、上部電極の開口の大きさ(直径)と、垂直共振型面発光レーザからのレーザ光強度との関係を示すグラフである。図7では、上部電極25の開口25cの直径と、開口25cを介して出射されるレーザ光の光強度との関係が実験によって求められている。電流狭窄構造28のIII族酸化物28bの内径は7マイクロメートルである。
上部電極25の開口25cの大きさが7マイクロメートル未満のときのレーザ光強度は、開口25cの大きさが7〜9マイクロメートルのときのレーザ光強度よりも大きく減少した。この結果は、上部電極25の開口25cの大きさを7〜9マイクロメートルの範囲とすることが望ましいことを意味する。
好適な実施の形態において本発明の原理を図示し説明してきたが、本発明は、そのような原理から逸脱することなく配置および詳細において変更され得ることは、当業者によって認識される。本実施の形態では、本発明は、本実施の形態に開示された特定の構成に限定されるものではない。したがって、特許請求の範囲およびその精神の範囲から来る全ての修正および変更に権利を請求する。
以上説明したように、本実施形態によれば、ポスト内の活性層からの熱の放出を容易にする構造を有する垂直共振型面発光レーザを提供できる。
11…垂直共振型面発光レーザ、13…基板、13a…主面、13b…裏面、13c…第1エリア、13d…第2エリア、15…積層体、17…誘電体積層、19…金属構造体、21…ポスト構造、23…オーミック電極、25…上部電極。

Claims (5)

  1. 垂直共振型面発光レーザであって、
    第1エリア及び前記第1エリアを囲む第2エリア含む主面を有する基板と、
    前記第1エリア上にポスト構造を有しており、前記基板の前記主面上に設けられた積層体と、
    前記ポスト構造の上面上に設けられ分布ブラッグ反射のための誘電体積層と、
    前記ポスト構造に接触を成すオーミック電極と前記ポストの側面及び前記第2エリア上を延在する閉じた上部電極とを含む金属構造体と、
    を備え、
    前記積層体は、分布ブラッグ反射のための第1半導体積層、活性層、及び分布ブラッグ反射のための第2半導体積層を含み、
    前記ポストは、前記活性層及び前記第2半導体積層を含む、垂直共振型面発光レーザ。
  2. 前記基板の裏面に設けられた下部電極を更に備え、
    前記第1半導体積層は、前記基板の前記主面に接触を成す、請求項1に記載された垂直共振型面発光レーザ。
  3. 前記上部電極は、前記ポスト構造の前記上面において前記誘電体積層の上面より高い、請求項1又は請求項2に記載された垂直共振型面発光レーザ。
  4. 前記上部電極は、Au、Ag、Pt、又はTiを含む、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載された垂直共振型面発光レーザ。
  5. 前記上部電極は、銀層と、該銀層上に設けられた金層とを含み、
    前記銀層は、前記金層の厚さより大きい厚さを有する、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載された垂直共振型面発光レーザ。
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