JP2019135348A - コンクリート構造物の耐震補強構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造が簡単で、補強部材自体の強度が高く組み立て配置が容易で耐震性能を増加することが可能なコンクリート構造物の耐震補強構造の提供。【解決手段】コンクリート柱1及びコンクリと梁2に固定され前方に突出する部分を有するあと施工アンカー3と、あと施工アンカー3が設置されたコンクリート柱1及びコンクリート梁2の表面にウェブがコンクリート柱1及びコンクリート梁2の表面と平行になるように配置されたフランジとウェブからなるH形鋼補強部材4と、ウェブとフランジに囲まれた空間に配置される曲げ補強鉄筋5と、コンクリート柱1及びコンクリート梁2と反対側のフランジ間に配置される型枠部材6と、型枠部材6とフランジ表面に配置される連続繊維シート7と、コンクリート柱1及びコンクリート梁2とフランジ及びウェブで囲まれた空間と、フランジ及びウェブと型枠部材6に囲まれた空間に充填される固化材9と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、鉄筋コンクリート造(RC造)又は鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)のコンクリート柱とコンクリート梁からなるコンクリート構造物の耐震補強構造に関する。
従来、鉄筋コンクリート造(RC造)又は鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)のコンクリート柱とコンクリート梁からなるコンクリート構造物の耐震補強構造として、コンクリート柱、コンクリート梁の表面に補強枠体を配置し、コンクリート柱、コンクリート梁と補強枠体との空間にコンクリートモルタル等の固化材を充填し固化させ、補強枠体とコンクリート柱、コンクリート梁を一体化する外付け耐震補強工法が提案されている。
外付け耐震補強工法は、建物を使用した状態で工事が可能で美観を保ち経済性が高く、需要が増大している。
特開2015−86690号公報 特開2016−204844号公報
しかしながら、従来のコンクリート構造物の外付け耐震補強工法は、補強枠体自体の強度が十分でなく、必要な耐震性能を得るため補強鉄筋の配置本数を増加する等の措置が必要となるという問題を有していた。
本発明は、従来技術の持つ課題を解決するもので、構造が簡単で、補強部材自体の強度が高く組み立て配置が容易で耐震性能を増加することが可能なコンクリート構造物の耐震補強構造を提供することを目的とする。
本発明のコンクリート構造物の耐震補強構造は、前記課題を解決するために、コンクリート柱とコンクリート梁からなるコンクリート構造物の耐震補強構造において、コンクリート柱及びコンクリートと梁に固定され前方に突出する部分を有するあと施工アンカーと、あと施工アンカーが設置されたコンクリート柱及びコンクリート梁の表面にウェブがコンクリート柱及びコンクリート梁の表面と平行になるように配置されたフランジとウェブからなるH形鋼補強部材と、ウェブとフランジに囲まれた空間に配置される曲げ補強鉄筋と、コンクリート柱及びコンクリート梁と反対側のフランジ間に配置される型枠部材と、型枠部材とフランジ表面に配置される連続繊維シートと、コンクリート柱及びコンクリート梁とフランジ及びウェブで囲まれた空間と、フランジ及びウェブと型枠部材に囲まれた空間に充填される固化材と、を備えることを特徴とする。
また、本発明のコンクリート構造物の耐震補強構造は、型枠部材を2つの部材で形成し、2つの部材の端部を折り曲げて水平に重なるようにし、2つの部材の端部間に水平方向に変位可能な隙間を設けることを特徴とする。
また、本発明のコンクリート構造物の耐震補強構造は、連続繊維シートの上に補強プレートを積層配置することを特徴とする。
また、本発明のコンクリート構造物の耐震補強構造は、コンクリート柱及びコンクリート梁の表面にL字形連結部材をアンカーボルトで固定し、L字形連結部材にH形鋼補強部材のフランジを連結ボルトで固定することを特徴とする。
また、本発明のコンクリート構造物の耐震補強構造は、耐震補強されたコンクリート柱とコンクリート梁に鉄骨製の制振ブレースを配置することを特徴とする。
また、本発明のコンクリート構造物の耐震補強構造は、コンクリート柱及びコンクリート梁の複数の表面に障害物が無く露出している場合、露出している複数の表面に前記請求項1〜4のいずれか1項に記載の耐震補強を施すことを特徴とする。
コンクリート柱とコンクリート梁からなるコンクリート構造物の耐震補強構造において、コンクリート柱及びコンクリート梁に固定され前方に突出する部分を有するあと施工アンカーと、あと施工アンカーが設置されたコンクリート柱及びコンクリート梁の表面にウェブがコンクリート柱及びコンクリート梁の表面と平行になるように配置されたフランジとウェブからなるH形鋼補強部材と、ウェブとフランジに囲まれた空間に配置される曲げ補強鉄筋と、コンクリート柱及びコンクリート梁と反対側のフランジ間に配置される型枠部材と、型枠部材とフランジ表面に配置される連続繊維シートと、コンクリート柱及びコンクリート梁とフランジ及びウェブで囲まれた空間と、フランジ及びウェブと型枠部材に囲まれた空間に充填される固化材と、を備えることで、H形鋼補強部材はフランジによる曲げ抵抗とウェブによるせん断抵抗をそれぞれ独立して構成された構造部材であり、この特性に固化材と曲げ補強鉄筋を付加した合成構造は、両者が一体となって耐震性能を飛躍的に増加することが可能となる。
型枠部材を2つの部材で形成し、2つの部材の端部を折り曲げて水平に重なるようにし、2つの部材の端部間に水平方向に変位可能な隙間を設けることで、地震時に負荷される応力により2つの部材間に滑り変形が発生し、その際の摩擦減衰により地震エネルギーを吸収することが可能となる。
連続繊維シートの上に補強プレートを積層配置することで、より耐震性能を向上させることが可能となる。
ンクリート柱及びコンクリート梁の表面にL字形連結部材をアンカーボルトで固定し、L字形連結部材にH形鋼補強部材のフランジを連結ボルトで固定することで、H形鋼補強部材を確実にコンクリート柱とコンクリート梁に固定することが可能となる。
耐震補強されたコンクリート柱とコンクリート梁に鉄骨製の制振ブレースを配置することで、耐震性能をより向上させることが可能となる。
コンクリート柱及びコンクリート梁の複数の表面に障害物が無く露出している場合、露出している複数の表面に前記請求項1〜4のいずれか1項に記載の耐震補強を施すことで、強度及び靭性共に飛躍的に増大することが可能となる。
本発明の実施形態を示す図である。 本発明の実施形態を示す図である。 本発明の実施形態を示す図である。 本発明の実施形態を示す図である。 本発明の実施形態を示す図である。 本発明の実施形態を示す図である。 本発明の実施形態を示す図である。 本発明の実施形態を示す図である。
本発明の実施の形態を図により説明する。図1、図2、図3は、本発明のコンクリート柱、コンクリート梁からなるコンクリート構造物の耐震補強構造の一実施形態を示す図である。
コンクリート柱1、コンクリート梁2に外付け耐震補強をするため、コンクリート柱1とコンクリート梁2に先端がコンクリート柱1とコンクリート梁2の表面から突出するあと施工アンカー3を設置する。
あと施工アンカー3を設置したコンクリート柱1とコンクリート梁2に、ウェブ4a、フランジ4bからなるH形鋼補強部材4をウェブ4aがコンクリート柱1とコンクリート梁2の表面と平行になるように配置する。あと施工アンカー3の突出部が位置するフランジ4bとウェブ4aの空間に曲げ補強筋5を配置する。コンクリート柱1とコンクリート梁2と反対側のフランジ4bとウェブ4aの空間に曲げ補強筋5を配置する。
H形鋼補強部材4の開放されたフランジ4b、4bとウェブ4aに囲まれた空間を封鎖する永久型枠となる型枠部材6を設置する。型枠部材6は、図5に示されるように、端部が折り曲げ加工された2つの部材6a、6bにより構成される。折り曲げ加工された2つの部材6a、6bの端部は水平に重なるように配置され、水平に重なった端部間には水平方向に変位可能な隙間Rを設ける。変位可能な隙間Rは、地震時に負荷される応力により2つの部材6a、6b間に滑り変形が発生し、その際の摩擦減衰により地震エネルギーを吸収することが可能となる。
型枠部材6とH形鋼補強部材4のフランジ4b上に連続繊維シート7を接着剤により貼布する。連続繊維シート7の材料としては、カーボン繊維などの無機系繊維、アラミド繊維、ポリエチレン繊維、ポリアレート繊維などの有機系繊維である。これらの繊維で形成される1方向及び2方向の繊維シートの引張強度は5〜180ton/mと大きい。連続繊維シート7を型枠部材6とH形鋼補強部材4のフランジ4b上に貼布することにより防錆による耐久性の向上が期待される。
連続繊維シート7の上に補強プレート8を積層配置し、耐震性能を一層向上させる。
コンクリート柱1及びコンクリート梁2とH形鋼補強部材4のフランジ4bとウェブ4aに囲まれた空間と、型枠部材6とH形鋼補強部材4のフランジ4bとウェブ4aに囲まれた空間に高強度高流動性コンクリートモルタル等の固化材9を充填し固化させ、コンクリート柱1及びコンクリート梁2とH形鋼補強部材4を一体化する。あと施工アンカー3は、H形鋼補強部材4とコンクリート柱1、コンクリート梁2との空間に充填される固化材の固化によりH形鋼補強部材4とコンクリート柱1とコンクリート梁
2との一体化を促進し耐震性を向上させる。
H形鋼補強部材4は、フランジ4bによる曲げ抵抗とウェブ4aによるせん断抵抗をそれぞれ独立して構成された構造部材であり、この特性に固化材9と曲げ補強鉄筋5を付加した合成構造は、両者が一体となって耐震性能を飛躍的に増加することが可能となる。
図2に示されるように、コンクリート柱1及びコンクリート梁2にH形鋼補強部材4を配置した架構の中にガセットプレート10を介して鉄骨製の制振ブレース11を組み込むことによりさらに強靭な耐震性能を得ることが可能となる。図2中12は床スラブである。
図4は、コンクリート柱1、コンクリート梁2からなるコンクリート構造物の耐震補強構造の他の実施形態を示す図である。
コンクリート柱1、コンクリート梁2に外付け耐震補強をするため、コンクリート柱1とコンクリート梁2に先端がコンクリート柱1とコンクリート梁2の表面から突出するあと施工アンカー3を設置する。
コンクリート柱1、コンクリート梁2に断面L字形連結部材13をアンカーボルト14で固定する。コンクリート柱1とコンクリート梁2に、ウェブ4a、フランジ4bからなるH形鋼補強部材4をウェブ4aがコンクリート柱1とコンクリート梁2の表面と平行になるように配置し、フランジ4bと断面L字形連結部材13を連結ボルト15で固定する。
あと施工アンカー3の突出部が位置するフランジ4bとウェブ4aの空間に曲げ補強筋5を配置する。コンクリート柱1とコンクリート梁2と反対側のフランジ4bとウェブ4aの空間に曲げ補強筋5を配置する。
H形鋼補強部材4の開放されたフランジ4b、4bとウェブ4aに囲まれた空間を封鎖する永久型枠となる型枠部材6を設置する。型枠部材6とH形鋼補強部材4のフランジ4b上に連続繊維シート7を接着剤により貼布する。連続繊維シート7の上に補強プレート8を積層配置し、耐震性能を一層向上させる。
コンクリート柱1及びコンクリート梁2とH形鋼補強部材4のフランジ4bとウェブ4aに囲まれた空間と、型枠部材6とH形鋼補強部材4のフランジ4bとウェブ4aに囲まれた空間に高強度高流動性コンクリートモルタル等の固化材9を充填し固化させ、コンクリート柱1及びコンクリート梁2とH形鋼補強部材4を一体化する。
この実施形態では、コンクリート柱1及びコンクリート梁2とH形鋼補強部材4が断面L字形連結部材13を介して固定されるので、さらに耐震性能が向上する。
図6、図7、図8は、コンクリート柱1とコンクリート梁2の複数の外表面が障害物が無い状態で露出する場合、図3、図4に示される外付けタイプの耐震補強を複数の外表面に実施する。特に,コンクリート柱1の複数の外表面に実施するのが有効である。
図6は、コンクリート柱1とコンクリート梁2の2面に図3、図4に示される外付けタイプの耐震補強を施した実施形態を示す図であり、図7は、コンクリート柱1とコンクリート梁2の3面に図3、図4に示される外付けタイプの耐震補強を施した実施形態を示す図であり、図8は、コンクリート柱1とコンクリート梁2の4面(全周)に図3、図4に示される外付けタイプの耐震補強を施した実施形態を示す図である。複数のコンクリート柱1及びコンクリート梁2の外表面に耐震補強を施すことにより強度及び靭性共に増加する。
以上のように、本発明のコンクリート構造物の耐震補強構造によれば、H形鋼補強部材はフランジによる曲げ抵抗とウェブによるせん断抵抗をそれぞれ独立して構成された構造部材であり、この特性に固化材と曲げ補強鉄筋を付加した合成構造は、両者が一体となって耐震性能を飛躍的に増加することが可能となる。
1:コンクリート柱、2:コンクリート梁、3:あと施工アンカー、4:H形鋼補強部材、4a:ウェブ、4b:フランジ、5:曲げ補強筋、6:型枠部材、6a:折り曲げ加工された部材、6b:折り曲げ加工された部材、7:連続繊維シート、8:補強プレート、9:固化材、10:ガセットプレート、11:制振ブレース、12:床スラブ、13:断面L字形連結部材、14:アンカーボルト、15:連結ボルト
本発明のコンクリート構造物の耐震補強構造は、前記課題を解決するために、コンクリート柱とコンクリート梁からなるコンクリート構造物の耐震補強構造において、コンクリート柱及びコンクリート梁に固定され前方に突出する部分を有するあと施工アンカーと、
あと施工アンカーが設置されたコンクリート柱及びコンクリート梁の表面にウェブがコンクリート柱及びコンクリート梁の表面と平行になり、両フランジ端部がコンクリート柱とコンクリート梁の表面と接するように配置されたフランジとウェブからなるH形鋼補強部材と、ウェブとフランジに囲まれた空間に配置される曲げ補強鉄筋と、コンクリート柱及びコンクリート梁と反対側のフランジの内側に配置され、フランジの内側面にそれぞれ接する部分を有する2つの部材で形成され、2つの部材の端部を互いに逆方向に平行に伸び段差を設けて折り曲げ、互いに逆方向に平行に伸び段差を設けた2つの部材の折り曲げ部の表面及びフランジ端部表面が水平に重なるようにし、段差を設けて逆方向に平行に伸びる2つの部材の端部間に水平方向に変位可能な隙間を設けた型枠部材と、型枠部材とフランジ表面に配置される連続繊維シートと、コンクリート柱及びコンクリート梁とフランジ及びウェブで囲まれた空間と、フランジ及びウェブと型枠部材に囲まれた空間に充填される固化材と、を備えることを特徴とする。
また、本発明のコンクリート構造物の耐震補強構造は、コンクリート柱及びコンクリート梁の複数の表面に障害物が無くコンクリート柱及びコンクリート梁の表面が露出している場合、露出している複数の表面に前記請求項1〜4のいずれか1項に記載の耐震補強を施すことを特徴とする。
コンクリート柱とコンクリート梁からなるコンクリート構造物の耐震補強構造において、コンクリート柱及びコンクリート梁に固定され前方に突出する部分を有するあと施工アンカーと、あと施工アンカーが設置されたコンクリート柱及びコンクリート梁の表面にウェブがコンクリート柱及びコンクリート梁の表面と平行になり、両フランジ端部がコンクリート柱とコンクリート梁の表面と接するように配置されたフランジとウェブからなるH形鋼補強部材と、ウェブとフランジに囲まれた空間に配置される曲げ補強鉄筋と、コンクリート柱及びコンクリート梁と反対側のフランジの内側に配置され、フランジの内側面にそれぞれ接する部分を有する2つの部材で形成され、2つの部材の端部を互いに逆方向に平行に伸び段差を設けて折り曲げ、互いに逆方向に平行に伸び段差を設けた2つの部材の折り曲げ部の表面及びフランジ端部表面が水平に重なるようにし、段差を設けて逆方向に平行に伸びる2つの部材の端部間に水平方向に変位可能な隙間を設けた型枠部材と、型枠部材とフランジ表面に配置される連続繊維シートと、コンクリート柱及びコンクリート梁とフランジ及びウェブで囲まれた空間と、フランジ及びウェブと型枠部材に囲まれた空間に充填される固化材と、を備えることで、H形鋼補強部材はフランジによる曲げ抵抗とウェブによるせん断抵抗をそれぞれ独立して構成された構造部材であり、この特性に固化材と曲げ補強鉄筋を付加した合成構造は、両者が一体となって耐震性能を飛躍的に増加することが可能となり、互いに逆方向に平行に伸び段差を設けた2つの部材の折り曲げ部の表面及びフランジ端部表面が水平に重なるよう配置されるので表面に配置される連続繊維シートを段差無く配置することが可能となり、地震時に負荷される応力により型枠部材の2つの部材間に滑り変形が発生し、その際の摩擦減衰により地震エネルギーを吸収することが可能となる。
連続繊維シートの上に補強プレートを積層配置することで、より耐震性能を向上させることが可能となる。
コンクリート柱及びコンクリート梁の表面にL字形連結部材をアンカーボルトで固定し、L字形連結部材にH形鋼補強部材のフランジを連結ボルトで固定することで、H形鋼補強部材を確実にコンクリート柱とコンクリート梁に固定することが可能となる。
耐震補強されたコンクリート柱とコンクリート梁に鉄骨製の制振ブレースを配置することで、耐震性能をより向上させることが可能となる。
コンクリート柱及びコンクリート梁の複数の表面に障害物が無くコンクリート柱及びコンクリート梁の表面が露出している場合、露出している複数の表面に前記請求項1〜4のいずれか1項に記載の耐震補強を施すことことで、強度及び靭性共に飛躍的に増大することが可能となる。
本発明のコンクリート構造物の耐震補強構造は、前記課題を解決するために、コンクリート柱とコンクリート梁からなるコンクリート構造物の耐震補強構造において、コンクリート柱及びコンクリート梁に固定され前方に突出する部分を有するあと施工アンカーと、あと施工アンカーが設置されたコンクリート柱及びコンクリート梁の表面にウェブがコンクリート柱及びコンクリート梁の表面と平行になり、両フランジ端部がコンクリート柱とコンクリート梁の表面と接するように配置されたフランジとウェブからなるH形鋼補強部材と、ウェブとフランジに囲まれた空間に配置される曲げ補強鉄筋と、コンクリート柱及びコンクリート梁と反対側のフランジの内側に配置され、フランジの内側面にそれぞれ接する部分を有する2つの部材で形成され、2つの部材の端部を互いに逆方向に平行に伸び段差を設けて重なるように折り曲げ、互いに逆方向に平行に伸び段差を設けた2つの部材の端部の表面及びフランジ端部表面が面一になるようにし、段差を設けて逆方向に平行に伸びる2つの部材の端部間に該端部を水平方向に変位可能とする隙間を該段差によって設けた型枠部材と、型枠部材とフランジ表面に配置される連続繊維シートと、コンクリート柱及びコンクリート梁とフランジ及びウェブで囲まれた空間と、フランジ及びウェブと型枠部材に囲まれた空間に充填される固化材と、を備えることを特徴とする。
また、本発明のコンクリート構造物の耐震補強構造は、コンクリート柱及びコンクリート梁の複数の表面に障害物が無くコンクリート柱及びコンクリート梁の表面が露出しており、露出している複数の表面に請求項1〜4のいずれか1項に記載の耐震補強構造構造を備えている。
コンクリート柱とコンクリート梁からなるコンクリート構造物の耐震補強構造において、コンクリート柱及びコンクリート梁に固定され前方に突出する部分を有するあと施工アンカーと、あと施工アンカーが設置されたコンクリート柱及びコンクリート梁の表面にウェブがコンクリート柱及びコンクリート梁の表面と平行になり、両フランジ端部がコンクリート柱とコンクリート梁の表面と接するように配置されたフランジとウェブからなるH形鋼補強部材と、ウェブとフランジに囲まれた空間に配置される曲げ補強鉄筋と、コンクリート柱及びコンクリート梁と反対側のフランジの内側に配置され、フランジの内側面にそれぞれ接する部分を有する2つの部材で形成され、2つの部材の端部を互いに逆方向に平行に伸び段差を設けて重なるように折り曲げ、互いに逆方向に平行に伸び段差を設けた2つの部材の端部の表面及びフランジ端部表面が面一になるようにし、段差を設けて逆方向に平行に伸びる2つの部材の端部間に該端部を水平方向に変位可能とする隙間を該段差によって設けた型枠部材と、型枠部材とフランジ表面に配置される連続繊維シートと、コンクリート柱及びコンクリート梁とフランジ及びウェブで囲まれた空間と、フランジ及びウェブと型枠部材に囲まれた空間に充填される固化材と、を備えることで、H形鋼補強部材はフランジによる曲げ抵抗とウェブによるせん断抵抗をそれぞれ独立して構成された構造部材であり、この特性に固化材と曲げ補強鉄筋を付加した合成構造は、両者が一体となって耐震性能を飛躍的に増加することが可能となり互いに逆方向に平行に伸び段差を設けた2つの部材の部の表面が面一なので表面に配置される連続繊維シートを段差無く配置することが可能となり、地震時に負荷される応力により型枠部材の2つの部材間に滑り変形が発生し、その際の摩擦減衰により地震エネルギーを吸収することが可能となる。
連続繊維シートの上に補強プレートを積層配置することで、より耐震性能を向上させることが可能となる。
コンクリート柱及びコンクリート梁の表面にL字形連結部材をアンカーボルトで固定し、L字形連結部材にH形鋼補強部材のフランジを連結ボルトで固定することで、H形鋼補強部材を確実にコンクリート柱とコンクリート梁に固定することが可能となる。
耐震補強されたコンクリート柱とコンクリート梁に鉄骨製の制振ブレースを配置することで、耐震性能をより向上させることが可能となる。
コンクリート柱及びコンクリート梁の複数の表面に障害物が無くコンクリート柱及びコンクリート梁の表面が露出しており、露出している複数の表面に請求項1〜4のいずれか1項に記載の耐震補強構造構造を備えたことで、強度及び靭性共に飛躍的に増大することが可能となる。

Claims (6)

  1. コンクリート柱とコンクリート梁からなるコンクリート構造物の耐震補強構造において、
    コンクリート柱及びコンクリと梁に固定され前方に突出する部分を有するあと施工アンカーと、
    あと施工アンカーが設置されたコンクリート柱及びコンクリート梁の表面にウェブがコンクリート柱及びコンクリート梁の表面と平行になるように配置されたフランジとウェブからなるH形鋼補強部材と、
    ウェブとフランジに囲まれた空間に配置される曲げ補強鉄筋と、
    コンクリート柱及びコンクリート梁と反対側のフランジ間に配置される型枠部材と、
    型枠部材とフランジ表面に配置される連続繊維シートと、
    コンクリート柱及びコンクリート梁とフランジ及びウェブで囲まれた空間と、フランジ及びウェブと型枠部材に囲まれた空間に充填される固化材と、
    を備えることを特徴とするコンクリート構造物の耐震補強構造。
  2. 型枠部材を2つの部材で形成し、2つの部材の端部を折り曲げて水平に重なるようにし、2つの部材の端部間に水平方向に変位可能な隙間を設けることを特徴とする請求項1に記載のコンクリート構造物の耐震補強構造。
  3. 連続繊維シートの上に補強プレートを積層配置することを特徴とする請求項1又は2に記載のコンクリート構造物の耐震補強構造。
  4. コンクリート柱及びコンクリート梁の表面にL字形連結部材をアンカーボルトで固定し、L字形連結部材にH形鋼補強部材のフランジを連結ボルトで固定することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のコンクリート構造物の耐震補強構造。
  5. 耐震補強されたコンクリート柱とコンクリート梁に鉄骨製の制振ブレースを配置することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のコンクリート構造物の耐震補強構造。
  6. コンクリート柱及びコンクリート梁の複数の表面に障害物が無く露出している場合、露出している複数の表面に前記請求項1〜4のいずれか1項に記載の耐震補強を施すことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のコンクリート構造物の耐震補強構造。
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