JP2019135030A - アンモニア除去システム - Google Patents
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Abstract
【課題】少ない曝気量で効率的にアンモニアを除去することを可能にするアンモニア除去システムを提供する。【解決手段】処理対象水1を貯留するとともに、空気2を散気して処理対象水1を曝気する曝気手段3を有する第一アンモニア除去部4と、回収液5を貯留し、第一アンモニア除去部4の気相から空気2を回収液5に通気するための第一通気手段6を有する第一アンモニア回収部7とを備える。【選択図】図1
Description
本発明は、アンモニアを含む廃水等からアンモニアを除去するシステムに関する。
アンモニアは富栄養化の原因物質であるため、水質汚濁防止法によって、特定施設を有する事業場(特定事業場)から排出される水(廃水)はアンモニア濃度を100mg/L以下にすることが義務づけられている。
ここで、アンモニアを含む廃水からアンモニアを除去する手法としては、塩素分解処理法やストリッピング法が知られている。
塩素分解処理法は、アンモニア分解時の残留塩素の挙動が独特であり、アンモニア性窒素濃度の高い廃水の処理に用いると、多量の塩素化合物が必要になってしまう。また、反応が急激に起きると発泡し、クロラミンや塩素ガスが発生する。このため、反応の制御を慎重に行う必要がある。
これに対し、アンモニアストリッピング法は、高濃度のアンモニア性窒素が含まれる廃水のpHをアルカリに、水温を高く調整することで、廃水中のアンモニアの主形態をアンモニアイオン(NH4+)からアンモニア(NH3)へと変化させる。ここにスチームや空気を吹き込んで曝気処理し、アンモニアガスを廃水から除去する(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
アンモニアストリッピング法では、アルカリ剤の添加量を考慮するとpHは10.5程度がよく、水温を高くするほど除去効率が高くなる。また、廃水と曝気する気体の気液比を高くするほど除去効率が高くなる。
しかしながら、アンモニアストリッピング法においては、曝気量が大きくなるとこれにかかるコストが増大するといった問題が生じる。このため、同じ曝気量で、効果的にアンモニアを除去可能な手法が強く望まれていた。
本発明は、上記事情に鑑み、少ない曝気量で効率的にアンモニアを除去することを可能にするアンモニア除去システムを提供することを目的とする。
上記の目的を達するために、この発明は以下の手段を提供している。
本発明のアンモニア除去システムは、アンモニアを含む処理対象水からアンモニアを除去するためのシステムであって、処理対象水を貯留するとともに、空気を散気して処理対象水を曝気する曝気手段を有する第一アンモニア除去部と、回収液を貯留し、前記第一アンモニア除去部の気相から前記空気を回収液に通気するための第一通気手段を有する第一アンモニア回収部とを備えることを特徴とする。
本発明のアンモニア除去システムおいては、処理対象水を貯留するとともに、気体を通過させ、液体を遮蔽する通気膜体を介して前記第一アンモニア回収部と連通し、前記第一アンモニア回収部の気相から前記通気膜体を通じて前記空気を処理対象水に送って処理対象水を曝気するように構成された第二アンモニア除去部と、回収液を貯留し、前記第二アンモニア除去部の気相から前記空気を回収液に通気するための第二通気手段を有する第二アンモニア回収部とを備えることが望ましい。
本発明のアンモニア除去システムにおいて、前記第一通気手段と前記第二通気手段の少なくとも一つは、前記第一アンモニア除去部または前記第二アンモニア除去部の気相に開口する導入口と、前記第一アンモニア回収部または前記第二アンモニア回収部の液相の中に設けられ、下方に向けて開口する排出口とを備えるとともに、前記導入口から前記排出口よりも所定の高さ位置まで上方に延びて屈曲し、前記排出口まで下方に延びて前記導入口と前記排出口を連通させる通気路を備えて構成されていることがより望ましい。
本発明のアンモニア除去システムにおいては、第一アンモニア除去部の曝気手段で空気を供給し、この空気を複数のアンモニア除去部と複数のアンモニア回収部に順次流通させることにより、廃水などの処理対象水からアンモニアを連続的に除去することができ、従来と比較し、アンモニアの除去効率を向上させることが可能になる。
よって、本発明のアンモニア除去システムによれば、従来と比較し、空気量を増大させることなく廃水などの処理対象水のアンモニア除去処理を連続的に行うことができ、低コストで効率的に処理対象水からアンモニアを除去することが可能になる。
以下、図1及び図2を参照し、本発明の一実施形態に係るアンモニア除去システムについて説明する。ここで、本実施形態は、アンモニアを含む廃水(処理対象水)からアンモニアを除去するためのシステムに関するものである。
本実施形態のアンモニア除去システムAは、図1に示すように、アンモニアを含む廃水1を貯留するとともに、空気2を散気して廃水1を曝気する曝気手段3を備えた第一アンモニア除去部4と、酸性液などの回収液5を貯留し、第一アンモニア除去部4の気相と回収液5とを連通させる第一通気手段6を備えた第一アンモニア回収部7と、アンモニアを含む廃水1を貯留するとともに、廃水1と第一アンモニア回収部7の気相との間に設けられ、気体を通過させ、液体を遮蔽する通気膜体8を備え、該通気膜体8によって第一アンモニア回収部7と連通する第二アンモニア除去部9と、酸性液などの回収液5を貯留し、第二アンモニア除去部9の気相と回収液5とを連通させる第二通気手段10を備えた第二アンモニア回収部11とを備えて構成されている。
本実施形態のアンモニア除去システムAにおいては、第一アンモニア除去部4と第一アンモニア回収部7と第二アンモニア除去部9とが下方からこの順に積層配置され、一体に形成されている。
また、本実施形態では、第二アンモニア除去部9に廃水1を供給する廃水供給口が設けられている。さらに、第二アンモニア除去部9と第一アンモニア除去部4とを連通させるポンプ12を備えたバイパス流路13が設けられ、ポンプ12の駆動とともに第二アンモニア除去部9の廃水1を第一アンモニア除去部4に適宜給送可能に構成されている。
第一通気手段6は、第一アンモニア除去部4の気相に開口する導入口6aと、第一アンモニア回収部7の液相の中に設けられ、下方に開口する排出口6bと、導入口6aから排出口6bよりも所定の高さ位置まで上方に延びて屈曲し、排出口6bまで下方に延びて導入口6aと排出口6bを連通させる通気路6cとを備えて構成されている。
気体を通過させ、液体を遮蔽する通気膜体8としては、例えば、Nitto社製のTEMISHなどが挙げられる(図2参照)。
第二通気手段10は、第一アンモニア除去部4と第一アンモニア回収部7と第二アンモニア除去部9と個別に設けられた第二アンモニア回収部11を、第二アンモニア除去部9と連通/連結する配管10aを備えて構成されている。
上記構成からなるアンモニア除去システムAを用いてアンモニアを含む廃水1を処理する際には、第一アンモニア回収部7及び第二アンモニア回収部11に酸性液などの回収液5を貯留する。また、pHや温度を調節した廃水1を廃水供給口から第二アンモニア除去部9に供給するとともにバイパス流路13を通じて第一アンモニア除去部4に廃水1を供給し、第一アンモニア除去部4と第二アンモニア除去部9にそれぞれ廃水1を貯留する。
この状態で、曝気手段3から空気2を供給すると、第一アンモニア除去部4に貯留した廃水1に空気2が供給されて曝気され、第一アンモニア除去部4の廃水1に溶存するアンモニアがアンモニアガスとして除去される。
そして、アンモニアガスが空気2とともに第一通気手段6から第一アンモニア回収部7に送られ、回収液5に接触する。これにより、アンモニアガスが回収液5中に溶解して捕捉され、第一アンモニア回収部7からアンモニアを除去した空気(アンモニア濃度がほぼゼロになった空気)2が通気膜体8を通じて第二アンモニア除去部9に送られる。
この第二アンモニア除去部9に送られた空気2によって第二アンモニア除去部9に貯留した廃水1が曝気され、この廃水1に溶存するアンモニアがアンモニアガスとして除去される。
そして、第二アンモニア除去部9からアンモニアガスが空気2とともに第二通気手段10を通じて第二アンモニア回収部11に送られ、回収液5に接触する。これにより、第二アンモニア除去部9で生成したアンモニアガスが第二アンモニア回収部11の回収液5中に溶解して捕捉され、第二アンモニア回収部11からアンモニアを除去した空気(アンモニア濃度がほぼゼロになった空気)2が外部に排出される。
したがって、本実施形態のアンモニア除去システムAにおいては、第一アンモニア除去部4の曝気手段3で空気2を供給し、この空気2を複数のアンモニア除去部4、9と複数のアンモニア回収部7、11に順次流通させることにより、廃水1からアンモニアを連続的に除去することができ、従来と比較し、アンモニアの除去効率を向上させることが可能になる。
よって、本実施形態のアンモニア除去システムAによれば、従来と比較し、空気量を増大させることなく廃水1のアンモニア除去処理を連続的に行うことができ、低コストで効率的に廃水1からアンモニアを除去することが可能になる。
以上、本発明に係るアンモニア除去システムの一実施形態について説明したが、本発明は上記の一実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本発明は、アンモニアを含むあらゆる処理対象水からアンモニアを除去するために適用可能であり、処理対象水を廃水に限定する必要はない。
また、図3に示すように、第二通気手段10を第一通気手段6と同様に構成し、第二アンモニア回収部11を第二アンモニア除去部9と一体に設けてもよい。さらに、第二アンモニア回収部11の上に第三のアンモニア除去部、第三のアンモニア回収部を設けるなど、さらに多くのアンモニア除去部、アンモニア回収部を備えてアンモニア除去システムAを構成しても勿論構わない。
1 廃水(処理対象水)
2 空気
3 曝気手段
4 第一アンモニア除去部
5 回収液
6 第一通気手段
6a 導入口
6b 排出口
6c 通気路
7 第一アンモニア回収部
8 通気膜体
9 第二アンモニア除去部
10 第二通気手段
10a 配管
11 第二アンモニア回収部
12 ポンプ
13 バイパス流路
A アンモニア除去システム
2 空気
3 曝気手段
4 第一アンモニア除去部
5 回収液
6 第一通気手段
6a 導入口
6b 排出口
6c 通気路
7 第一アンモニア回収部
8 通気膜体
9 第二アンモニア除去部
10 第二通気手段
10a 配管
11 第二アンモニア回収部
12 ポンプ
13 バイパス流路
A アンモニア除去システム
Claims (3)
- アンモニアを含む処理対象水からアンモニアを除去するためのシステムであって、
処理対象水を貯留するとともに、空気を散気して処理対象水を曝気する曝気手段を有する第一アンモニア除去部と、
回収液を貯留し、前記第一アンモニア除去部の気相から前記空気を回収液に通気するための第一通気手段を有する第一アンモニア回収部とを備えることを特徴とするアンモニア除去システム。 - 請求項1記載のアンモニア除去システムにおいて、
処理対象水を貯留するとともに、気体を通過させ、液体を遮蔽する通気膜体を介して前記第一アンモニア回収部と連通し、前記第一アンモニア回収部の気相から前記通気膜体を通じて前記空気を処理対象水に送って処理対象水を曝気するように構成された第二アンモニア除去部と、
回収液を貯留し、前記第二アンモニア除去部の気相から前記空気を回収液に通気するための第二通気手段を有する第二アンモニア回収部とを備えることを特徴とするアンモニア除去システム。 - 請求項1または請求項2に記載のアンモニア除去システムにおいて、
前記第一通気手段と前記第二通気手段の少なくとも一つは、前記第一アンモニア除去部または前記第二アンモニア除去部の気相に開口する導入口と、前記第一アンモニア回収部または前記第二アンモニア回収部の液相の中に設けられ、下方に向けて開口する排出口とを備えるとともに、前記導入口から前記排出口よりも所定の高さ位置まで上方に延びて屈曲し、前記排出口まで下方に延びて前記導入口と前記排出口を連通させる通気路を備えて構成されていることを特徴とするアンモニア除去システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018018089A JP2019135030A (ja) | 2018-02-05 | 2018-02-05 | アンモニア除去システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018018089A JP2019135030A (ja) | 2018-02-05 | 2018-02-05 | アンモニア除去システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019135030A true JP2019135030A (ja) | 2019-08-15 |
Family
ID=67623614
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018018089A Pending JP2019135030A (ja) | 2018-02-05 | 2018-02-05 | アンモニア除去システム |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2019135030A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023084962A1 (ja) * | 2021-11-10 | 2023-05-19 | 三菱重工業株式会社 | 浮体 |
-
2018
- 2018-02-05 JP JP2018018089A patent/JP2019135030A/ja active Pending
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