JP2019134533A - 車載用のdcdcコンバータ - Google Patents

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Abstract

【課題】出力電流の増大時にインダクタに流れる電流のピーク値を抑制し得る構成を、インダクタのサイズを抑えて実現する。【解決手段】車載用のDCDCコンバータ1は、デューティ設定部32Aと、周波数設定部32Bとを備える。周波数設定部32Bは、電流検出部44で検出される電流の値に基づき、出力側導電路が所定の通常電流状態である場合にPWM信号の周波数を第1周波数に設定し、出力側導電路が所定の大電流状態である場合にPWM信号の周波数を第1周波数よりも大きい第2周波数に設定する。【選択図】図1

Description

本発明は、車載用のDCDCコンバータに関するものである。
車載用のDCDCコンバータの構成部品のうち、体格が大きい部品として、コイル、及びコンデンサがある。昨今の車載用のDCDCコンバータに対する小型化と高出力の要求に応じるために、PWMスイッチング方式の複数のDCDC変換部(以下、電圧変換部ともいう)を並列に接続し、且つ複数のPWM制御に位相差を設けたインターリーブ方式を利用する方法がある。これにより、出力平滑コンデンサのリップル電流は、周波数が各DCDC変換部の相数倍になり、コンデンサの実効電流が低下するため、出力平滑コンデンサの小型化が可能になる。特に、特許文献1では、並列に構成されたDCDC変換部のインダクタの出力側端子と出力平滑コンデンサを接続する経路の寄生インピーダンスの影響を小さくするため、接続用のバスバーや、インダクタのインダクタンスを調節する方法が開示されている。
特開2015−56912号公報
しかし、特許文献1の技術では、インダクタの小型化が解決されていない。インダクタの大きさは、DCDCコンバータが動作しているときにコアが磁気飽和しないように設計する必要がある。ここで、インダクタにおけるコアの磁束密度Bは以下の式にて表される。
ただし、数1において、Lはインダクタのインダクタンスであり、Iはインダクタに流れる電流の値であり、nはインダクタのコイルのターン数(巻数)であり、Aはインダクタのコアの断面積である。
数1に示すように、インダクタに流れる電流の値Iが大きくなる場合、コアの磁気飽和を抑えるためには、インダクタンスLを小さくしたり、インダクタのコイルのターン数nやコアの断面積Aを大きくするといった手段をとらざるを得ない。インダクタンスLを小さくすると、リップル電流の増加を招き、コンデンサのサイズを増大させる要因となる。また、インダクタのコイルのターン数nやコアの断面積Aを大きくするとインダクタの大型化を招いてしまう。
本発明は、上述した課題の少なくとも一つを解決するためになされたものであり、入力側導電路に印加された電圧を昇圧又は降圧して出力側導電路に出力する車載用のDCDCコンバータにおいて出力電流の増大時にインダクタに流れる電流のピーク値を抑制し得る構成を、インダクタのサイズを抑えて実現することを目的とするものである。
第1の発明は、
第1導電路及び第2導電路に電気的に接続されるとともに前記第1導電路及び前記第2導電路のいずれか一方を入力側導電路とし、他方を出力側導電路とする、前記入力側導電路に印加された電圧を昇圧又は降圧して前記出力側導電路に出力する車載用のDCDCコンバータであって、
PWM信号が与えられることに応じてオンオフ動作するスイッチング素子を備え、前記スイッチング素子のオンオフ動作により前記入力側導電路に印加された電圧を昇圧又は降圧して前記出力側導電路に出力する電圧変換部と、
前記出力側導電路の電圧の値を検出する電圧検出部と、
前記出力側導電路の電流の値を検出する電流検出部と、
少なくとも前記電圧検出部で検出された電圧の値に基づいて前記出力側導電路の電圧を目標電圧値に近づけるように前記PWM信号のデューティを演算するフィードバック演算を繰り返す演算部と、
前記電流検出部で検出される電流の値に基づき、前記出力側導電路が所定の通常電流状態である場合に前記PWM信号の周波数を第1周波数に設定し、前記出力側導電路が所定の大電流状態である場合に前記PWM信号の周波数を前記第1周波数よりも大きい第2周波数に設定する周波数設定部と、
前記スイッチング素子に対し、前記演算部で演算されるデューティのPWM信号を前記周波数設定部で設定される周波数で出力する駆動部と、
を有する。
第2の発明は、
第1導電路及び第2導電路に電気的に接続されるとともに前記第1導電路及び前記第2導電路のいずれか一方を入力側導電路とし、他方を出力側導電路とする、前記入力側導電路に印加された電圧を昇圧又は降圧して前記出力側導電路に出力する車載用のDCDCコンバータであって、
PWM信号が与えられることに応じてオンオフ動作するスイッチング素子を備え、前記スイッチング素子のオンオフ動作により前記入力側導電路に印加された電圧を昇圧又は降圧して前記出力側導電路に出力する電圧変換部と、
前記出力側導電路の電圧の値を検出する電圧検出部と、
少なくとも前記電圧検出部で検出された電圧の値に基づいて前記出力側導電路の電圧を目標電圧値に近づけるように前記PWM信号のデューティを演算するフィードバック演算を繰り返す演算部と、
所定の通常期間において前記PWM信号の周波数を第1周波数に設定し、前記通常期間外において所定の電流増加条件が成立してから所定の終了条件が成立するまでの特定期間に前記PWM信号の周波数を前記第1周波数よりも大きい第2周波数に設定する周波数設定部と、
前記スイッチング素子に対し、前記演算部で演算されるデューティのPWM信号を前記周波数設定部で設定される周波数で出力する駆動部と、
を有する。
第1の発明の車載用のDCDCコンバータは、出力側導電路が通常電流状態である場合にPWM信号の周波数を相対的に小さい第1周波数に設定し、出力側導電路が大電流状態である場合にPWM信号の周波数を相対的に大きい第2周波数に設定する。
この構成によれば、出力側導電路が通常電流状態のときには相対的に小さい周波数(第1周波数)に設定して動作負荷を抑えることができ、出力側導電路が大電流状態のときには相対的に大きい周波数(第2周波数)に設定し、インダクタにおいてリップルを抑制することができる。このようにリップルを抑制すれば、大電流状態に伴ってインダクタの平均電流が増大しても、インダクタのピーク電流は抑えられる。しかも、インダクタサイズを増大させたり、付随するキャパシタのサイズを増大させたりすることなく、インダクタでのピーク電流を抑えることができる。
第2の発明の車載用のDCDCコンバータは、所定の通常期間においてPWM信号の周波数を第1周波数に設定し、通常期間外において所定の電流増加条件が成立してから所定の終了条件が成立するまでの特定期間にPWM信号の周波数を第1周波数よりも大きい第2周波数に設定する。
このようにすれば、通常期間にはPWM信号の周波数を相対的に小さい周波数(第1周波数)に設定して動作負荷を抑えることができ、特定期間には相対的に大きい周波数(第2周波数)に設定し、インダクタにおいてリップルを抑制することができる。特定期間にリップルを抑制すれば、リップルを抑制しない場合(第1周波数の場合)と比較してインダクタ電流のピークを抑えることができ、ピーク電流の上昇が懸念される特定期間において、ピーク電流の抑制効果が高まる。しかも、インダクタサイズを増大させたり、付随するキャパシタのサイズを増大させたりすることなく、インダクタ電流のピークを抑えることができる。
実施例1の車載用の降圧型DCDCコンバータを備えた車載用電源システムを概略的に示す回路図である。 実施例1の車載用の降圧型DCDCコンバータにおける電圧変換部の制御の流れを例示するフローチャートである。 (A)は、実施例1の車載用の降圧型DCDCコンバータにおける出力電流値と時間との関係を示すグラフであり、(B)は、PWM信号の周波数と時間との関係を示すグラフである。 他の実施例の車載用の降圧型DCDCコンバータにおいて、第1素子、及び第2素子の切り替わる速さを変化させた場合に、出力電流のIave、及びIpeakの変化を模式的に示すグラフである。
ここで、発明の望ましい例を示す。
上記第1の発明において、周波数設定部は、電流検出部で検出される電流の値が大きいほど周波数を大きくするようにPWM信号の周波数を設定してもよい。
このようにすれば、出力電流が大きくなるほどリップルの抑制度合いが大きくなり、インダクタにおいてピーク電流を抑制する効果が高まる。
上記第2の発明において、特定期間は、特定の負荷が動作する期間を含んでいてもよい。
このようにすれば、特定の負荷が動作する期間に、インダクタでのリップルを抑えることができるため、特定の負荷が動作することに応じてインダクタの平均電流が上昇しても、インダクタ電流のピークは抑えられる。
<実施例1>
以下、本発明を具体化した実施例1について説明する。
図1で示す車載用の電源システム100は、車載用の電源部として構成される第1電源部91及び第2電源部92と、車載用の降圧型DCDCコンバータ1(以下、DCDCコンバータ1ともいう)とを備え、車両に搭載された負荷94に電力を供給し得るシステムとして構成されている。負荷94は、車載用電気部品であり、その種類や数は限定されない。
第1電源部91は、例えば、リチウムイオン電池、電気二重層キャパシタ等の蓄電手段によって構成され、第1の所定電圧を発生させるものである。例えば、第1電源部91の高電位側の端子は所定電圧(例えば、24V、或いは48Vなど)に保たれ、低電位側の端子はグラウンド電位(0V)に保たれている。第1電源部91の高電位側の端子は、車両内に設けられた配線部81に電気的に接続されており、第1電源部91は、配線部81に対して所定電圧を印加する。第1電源部91の低電位側の端子は、車両内のグラウンド部として構成される基準導電路83に電気的に接続されている。配線部81は、DCDCコンバータ1の入力側端子51に接続されており、入力側端子51を介して第1導電路21と電気的に接続されている。
第2電源部92は、例えば、鉛蓄電池等の蓄電手段によって構成され、第1電源部91で発生する第1の所定電圧よりも低い第2の所定電圧を発生させるものである。例えば、第2電源部92の高電位側の端子は12Vに保たれ、低電位側の端子はグラウンド電位(0V)に保たれている。第2電源部92の高電位側の端子は、車両内に設けられた配線部82に電気的に接続されており、第2電源部92は、配線部82に対して所定電圧を印加する。第2電源部92の低電位側の端子は基準導電路83に電気的に接続されている。配線部82は、DCDCコンバータ1の出力側端子52に接続されており、出力側端子52を介して第2導電路22と電気的に接続されている。
基準導電路83は、車両のグラウンドとして構成され、一定のグラウンド電位(0V)に保たれている。この基準導電路83には、第1電源部91の低電位側の端子と第2電源部92の低電位側の端子とが電気的に接続され、更に、後述する第2素子12のソースが第3導電路23及びグラウンド端子53を介して電気的に接続されている。
DCDCコンバータ1は、車両内に搭載されて使用される車載用の降圧型DCDCコンバータとして構成されている。なお、以下の説明では、DCDCコンバータ1が、第1導電路21を入力側導電路とし、第2導電路22を出力側導電路とし、第1導電路21に印加された直流電圧を降圧して第2導電路22に出力するように動作する例について説明する。
DCDCコンバータ1は、主として、第1導電路21、第2導電路22、第3導電路23、電圧変換部10、制御部30、電圧検出部40、電流検出部44、入力側端子51、出力側端子52、グラウンド端子53等を備える。
第1導電路21は、相対的に高い電圧が印加される一次側(高圧側)の電源ラインとして構成されている。第1導電路21は、配線部81を介して第1電源部91の高電位側の端子に電気的に接続されるとともに、第1電源部91から所定の直流電圧が印加される構成をなす。図1の構成では、第1導電路21の端部に入力側端子51が設けられ、この入力側端子51に配線部81が電気的に接続されている。
第2導電路22は、相対的に低い電圧が印加される二次側(低圧側)の電源ラインとして構成されている。第2導電路22は、配線部82を介して第2電源部92の高電位側の端子に電気的に接続されるとともに、第2電源部92から第1電源部91の出力電圧よりも小さい直流電圧が印加される構成をなす。図1の構成では、第2導電路22の端部に出力側端子52が設けられ、この出力側端子52に配線部82が電気的に接続されている。
電圧変換部10は、第1導電路21と第2導電路22との間に設けられ、第1導電路21に電気的に接続された半導体スイッチング素子として構成されるハイサイド側の第1素子11と、第1導電路21と基準導電路83(第1導電路21の電位よりも低い所定の基準電位に保たれる導電路)との間に電気的に接続された半導体スイッチング素子として構成されるローサイド側の第2素子12と、第1素子11及び第2素子12と第2導電路22との間に電気的に接続されたインダクタ14とを備える。電圧変換部10は、スイッチング方式の降圧型DCDCコンバータの要部をなし、スイッチング素子の一例に相当する第1素子11のオンオフ動作の切り替えによって第1導電路21に印加された電圧を降圧して第2導電路22に出力する降圧動作を行い得る。なお、図示は省略するが、第1導電路21と第3導電路23との間には図示しない入力側コンデンサが設けられ、第2導電路22と第3導電路23との間には図示しない出力側コンデンサが設けられている。
第1素子11及び第2素子12のいずれも、Nチャネル型のMOSFETとして構成され、ハイサイド側の第1素子11のドレインには、第1導電路21の一端が接続されている。第1素子11のドレインは、図示しない入力側コンデンサの一方側の電極に電気的に接続されるとともに第1導電路21及び配線部81を介して第1電源部91の高電位側端子にも電気的に接続され、これらとの間で導通し得る。また、第1素子11のソースには、ローサイド側の第2素子12のドレイン及びインダクタ14の一端が電気的に接続され、これらとの間で導通し得る。第1素子11のゲートには、制御部30に設けられた駆動部34からの駆動信号及び非駆動信号(具体的にはPWM信号)が入力されるようになっており、制御部30からの信号に応じて第1素子11がオン状態とオフ状態とに切り替わるようになっている。
ローサイド側の第2素子12のソースには、第3導電路23が接続されている。第3導電路23は、第2素子12のソースとグラウンド端子53との間の導電路であり、グラウンド端子53を介して基準導電路83に電気的に接続され、基準導電路83の電位(0V)と同程度の電位に保たれている。この第3導電路23には、図示しない入力側コンデンサ及び出力側コンデンサのそれぞれの他方側の電極が電気的に接続されている。ローサイド側の第2素子12のゲートにも、制御部30からの駆動信号及び非駆動信号が入力されるようになっており、制御部30からの信号に応じて第2素子12がオン状態とオフ状態とに切り替わるようになっている。
インダクタ14は、第1素子11と第2素子12との間の接続部に一端が接続され、その一端は第1素子11のソース及び第2素子12のドレインに電気的に接続されている。インダクタ14の他端は、第2導電路22(具体的には、第2導電路22において、電流検出部44よりも電圧変換部10側の部分)に接続されている。
電流検出部44は、抵抗器44A及び差動増幅器44Bを有し、第2導電路22を流れる電流を示す値(具体的には、第2導電路22を流れる電流の値に応じたアナログ電圧)を出力する。電圧変換部10からの出力電流によって抵抗器44Aに生じた電圧降下は、差動増幅器44Bで増幅されて出力電流に応じた検出電圧(アナログ電圧)となり、制御回路32に入力される。そして、この検出電圧(アナログ電圧)は、制御回路32に設けられた図示しないA/D変換器によってデジタル値に変換される。
電圧検出回路41は、第1導電路21に接続されるとともに第1導電路21の電圧に応じた値を制御回路32に入力する構成をなす。電圧検出回路41は、第1導電路21の電圧を示す値(第1導電路21の電位と基準導電路83の電位との電位差を特定する値)を制御回路32に入力し得る公知の電圧検出回路であればよく、例えば、第1導電路21の電圧を分圧して制御回路32に入力するような分圧回路として構成されていている。同様に、電圧検出回路42は、第2導電路22に接続されるとともに第2導電路22の電圧に応じた値(第2導電路22の電位と基準導電路83の電位との電位差を特定する値)を制御回路32に入力する構成をなす。電圧検出回路42は、第2導電路22の電圧を示す値を制御回路32に入力し得る公知の電圧検出回路であればよく、例えば、第2導電路22の電圧を分圧して制御回路32に入力するような分圧回路として構成されている。
本構成では、電圧検出回路41,42及び制御回路32が電圧検出部40として機能する。電圧検出部40は、第2素子12と基準導電路83との間の所定位置(具体的には、第3導電路23)の電位を基準とし、この所定位置の電位と第1導電路21の電位との電位差を第1導電路21の電圧として検出する。また、電圧検出部40は、第2素子12と基準導電路83との間の所定位置(具体的には、第3導電路23)の電位を基準とし、この所定位置の電位と第2導電路22の電位との電位差を第2導電路22の電圧として検出する。
制御部30は、制御回路32と駆動部34とを備える。制御回路32は、例えば、マイクロコンピュータとして構成され、様々な演算処理を行うCPU、プログラム等の情報を記憶するROM、一時的に発生した情報を記憶するRAM、入力されたアナログ電圧をデジタル値に変換するA/D変換器等を備える。A/D変換器には、電圧検出回路41,42からの各検出信号(検出電圧に対応したアナログ電圧信号)や、電流検出部44からの検出信号(検出電流に対応したアナログ電圧信号)が与えられる。
制御回路32は、電圧変換部10に降圧動作を行わせる場合、電圧検出回路42によって検出される電圧の値(第2導電路22に印加される電圧の値)と予め定められた目標電圧値との偏差に基づいて公知のフィードバック演算方式(公知のPI演算方式や公知のPID演算方式など)でデューティを算出するフィードバック演算を周期的に繰り返し、デューティを算出する毎に、新たなデューティでPWMを出力する。
駆動部34は、例えば公知のドライバ回路として構成され、制御回路32から出力されるPWM信号に対応するPWM信号(制御回路32から出力されるPWM信号と同周期及び同デューティのPWM信号であって、オン信号が第1素子11を駆動し得る電圧レベルに設定された信号)を第1素子11に出力する。
このように構成されるDCDCコンバータ1は、同期整流方式の降圧型DCDCコンバータとして機能し、PWM信号に応じてハイサイド側の第1素子11をオンオフさせるとともにローサイド側の第2素子12のオンオフをハイサイド側の第1素子11の動作と同期させて行うことで、第1導電路21に印加された直流電圧を降圧し、第2導電路22に出力する。第2導電路22に印加される電圧(出力電圧)は、第1素子11のゲートに与えるPWM信号のデューティに応じて定まる。
次に、DCDCコンバータ1で行われる制御について、図2等を参照しつつ説明する。
DCDCコンバータ1の制御部30は、所定の開始条件の成立に応じて電圧変換部10を駆動し、電圧変換動作を行わせる。具体的には、イグニッションスイッチがオン状態である場合に外部装置から制御部30に対してイグニッションオン信号が与えられるようになっており、イグニッションスイッチがオフ状態である場合に外部装置から制御部30に対してイグニッションオフ信号が与えられるようになっている。制御部30は、例えばイグニッションスイッチがオフ状態からオン状態に切り替わったことを開始条件として電圧変換部10に制御信号を与え、電圧変換部10に電圧変換動作を行わせる。
具体的には、制御部30は、図2のような流れで電圧変換部10を制御する。図2で示す電圧変換制御は、例えば、イグニッションスイッチがオフ状態からオン状態に切り替わった場合に制御部30によって開始され、制御部30は、電圧変換制御の開始後、ステップS1において所定の切替条件が成立したか否かを判定する。なお、以下の説明では、所定の切替条件が、「出力側導電路が所定の大電流状態である」という条件であり、「出力側導電路の電流の値が閾値を超える状態」が「所定の大電流状態」である場合を例に挙げて説明する。
この例では、制御部30は、ステップS1において第2導電路22(出力側導電路)の電流の値が閾値を超えている否かを判定し、第2導電路22の電流の値が閾値を超えていないと判定した場合には、ステップS2においてPWM信号の周波数を第1周波数f1に設定し、第1周波数f1でPWM信号を出力する動作(第1の制御動作)を行う。一方、制御部30は、ステップS1において第2導電路22(出力側導電路)の電流の値が閾値を超えていると判定した場合には、ステップS3においてPWM信号の周波数を第2周波数f2に設定し、第2周波数f2でPWM信号を出力する動作(第2の制御動作)を行う。制御部30は、ステップS2の制御動作を開始した場合、次にステップS3が実行されるか、所定の電圧変換終了条件が成立するまでは、ステップS2の制御動作(第1周波数f1でPWM信号を出力する第1の制御動作)を継続する。同様に、制御部30は、ステップS3の制御動作を開始した場合、次にステップS2が実行されるか、所定の電圧変換終了条件が成立するまでは、ステップS3の制御動作(第2周波数f2でPWM信号を出力する第2の制御動作)を継続する。なお、制御部30は、第1の制御動作又は第2の制御動作の実行中に所定の電圧変換終了条件が成立した場合、ステップS4でYesに進み、図2の制御を終了する。「所定の電圧変換終了条件」は、例えばイグニッションスイッチがオン状態からオフ状態に切り替わるという条件である。
次に、デューティが所定値に設定されたPWM信号について、周波数を相対的に低い第1周波数f1に設定した場合と、相対的に高い第2周波数f2に設定した場合とを比較して説明する。なお、図3(A)は、デューティが所定値に設定され且つ周波数が第1周波数f1に設定されたPWM信号によって第1素子11が駆動される場合のインダクタ電流の変化を例示するグラフであり、図3(B)は、デューティが所定値に設定され且つ周波数が第2周波数f2に設定されたPWM信号によって第1素子11が駆動される場合のインダクタ電流の変化を例示するグラフである。
インダクタ14のコイルに流すことができる電流の最大値Imax(以下、コイル電流の最大値Imaxともいう)は、以下の数2の式で表すことができる。
数2の式において、Lは、インダクタ14のインダクタンスであり、nはインダクタ14のコイルのターン数(巻数)であり、Aはインダクタ14のコアの断面積であり、Bmaxは、インダクタ14のコアの最大磁束密度である。コイル電流の最大値Imaxは、これら4つの変数によって、所定の値に決定されるものである。
また、DCDCコンバータ1が動作しているときのコイル電流の最大値Ipeak(以下、最大値Ipeakともいう)は以下の数3の式で表すことができる。
ここで、Iaveは、DCDCコンバータ1の出力電流Ioutを電圧変換部10の相数で除した値である。以下、平均電流Iaveともいう。図1で示す本実施例のDCDCコンバータ1は電圧変換部10が1つ(すなわち、相数が1つ)であるため、Iave=Ioutである。数3の式で表される最大値Ipeakは、コイル電流の最大値Imaxより大きいとインダクタ14が磁気飽和し、電圧・電流リップルの増加や、これに伴うコンバータの故障を
生じるおそれがある。従って、Ipeak≦Imaxとなる必要がある。インダクタ14が許容する最大限の電流を流す場合、Ipeak=Imaxとなる。また、ΔILはインダクタ14におけるリップル電流であり、以下の数4の式で表すことができる。
数4の式において、VHは電圧検出部40が検出した第1導電路21の電圧の値であり、VLは電圧検出部40が検出した第2導電路22の電圧の値であり、fは、駆動部34から第1素子11に与えるPWM信号の周波数である。
数4の式から、PWM信号の周波数fが大きくなるとリップル電流ΔILが小さくなり、PWM信号の周波数fが小さくなるとリップル電流ΔILが大きくなることがわかる。
図3(A)のようにPWM信号の周波数fを相対的に小さい第1周波数f1にした場合、リップル電流ΔILは、第2周波数f2(第1周波数f1よりも大きい周波数)のときに比べて大きくなり、平均電流Iaveも小さくなる。一方、図3(B)のように、PWM信号の周波数fを第1周波数f1よりも大きい第2周波数f2にした場合、リップル電流ΔILは、第1周波数f1のときに比べて小さくなり、平均電流Iaveも大きくなる。このような関係があるため、インダクタ14の平均電流が図3(A)の状態から図3(B)の状態に上昇するような場面では、周波数を増大させれば、平均電流Iaveの上昇度合いに比べてピーク電流の上昇度合いを抑えることができ、図3(A)(B)の例では、PWM信号の周波数fを第1周波数f1から第2周波数f2に変化させることで、図3(B)の場合でもピーク電流を図3(A)の場合と同程度(Ipeak=Imax)としている。
図3の例では、Ithはインダクタ14のコイルに連続して流すことができる電流の最大値である。図3(A)に示すように、PWM信号の周波数fを第1周波数f1にすることによって平均電流IaveがIth以下になる場合には、インダクタ14のコイルには平均電流Iaveの大きさの電流を連続して流すことができる。これに対して、図3(B)に示すように、PWM信号の周波数fを第2周波数f2にすることによって平均電流IaveがIthより大きくなる場合でも、IpeakをImax以下に留めることができる。しかし、第1素子11(降圧時)や第2素子12(昇圧時)でスイッチング時に生じる損失は、一般に駆動周波数に比例するため、所定時間以上にわたって第2周波数f2を維持すると、第1素子11や第2素子12が自己発熱を許容できず故障するおそれがある。このため、図3(B)のように平均電流IaveをIthよりも大きくする動作は、所定時間未満の短時間に制限する必要がある。
また、PWM信号の周波数fは、数3及び数4から数5のように表すことができる。また、数5から、PWM信号の周波数fは、コイル電流の最大値Imax(最大値Ipeak)と平均電流Iaveとの差に反比例しており、コイル電流の最大値Imaxと平均電流Iaveとの差が小さくなるとその値は大きくなることがわかる。
以下、本構成の効果を例示する。
上述したDCDCコンバータ1では、第2導電路22(出力側導電路)が通常電流状態である場合(具体的には、第2導電路22の電流の値が閾値以下である場合)にPWM信号の周波数を相対的に小さい第1周波数f1に設定し、第2導電路22(出力側導電路)が大電流状態である場合(具体的には、第2導電路22の電流の値が閾値を超える場合)にPWM信号の周波数を相対的に大きい第2周波数f2に設定する。この構成によれば、第2導電路22(出力側導電路)が通常電流状態のときには相対的に小さい周波数(第1周波数)に設定して動作負荷を抑えることができ、第2導電路22(出力側導電路)が大電流状態のときには相対的に大きい周波数(第2周波数)に設定し、インダクタ14においてリップルを抑制することができる。このようにリップルを抑制すれば、大電流状態に伴ってインダクタ14の平均電流が増大しても、インダクタ14のピーク電流は抑えられる。しかも、インダクタサイズを増大させたり、付随するキャパシタのサイズを増大させたりすることなく、インダクタ14のピーク電流を抑えることができる。
<実施例2>
次に、実施例2について説明する。
実施例2は、図2におけるステップS1の判定方法を変更した点のみが実施例1と異なり、それ以外は実施例1と同一である。よって、実施例1と同一である点については詳細な説明は省略し、適宜、図1〜図3等を参照することとする。
実施例2では、図2で示す制御のステップS1において、所定の切替条件が、「所定の電流増加条件が成立してから所定の終了条件が成立するまでの特定期間である」という条件であり、「特定期間」が、特定の負荷が動作する期間である例を挙げて説明する。
以下の説明では、「特定の負荷」がスタータである場合を代表例として説明する。この例では、例えば、スタータが動作する前の所定の第1条件が成立した場合(例えば、イグニッションスイッチがオフ状態からオン状態に切り替わった場合、所定のスタータ駆動信号が発生した場合等)が「所定の電流増加条件が成立した場合」の一例に相当する。また、スタータが動作した後の所定の第2条件が成立した場合(例えば、スタータが動作状態から動作停止状態に切り替わった場合、所定の開始条件が成立してから一定時間が経過した場合など)が「所定の終了条件が成立した場合」の一例に相当する。
この例では、制御部30は、ステップS1においてステップS1の実行時期が上述の「特定期間」に該当するか否かを判定し、ステップS1の実行時期が特定期間に該当しないと判定した場合には、ステップS2においてPWM信号の周波数を第1周波数f1に設定し、第1周波数f1でPWM信号を出力する動作(第1の制御動作)を行う。一方、制御部30は、ステップS1においてステップS1の実行時期が上述の「特定期間」に該当すると判定した場合には、ステップS3においてPWM信号の周波数を第2周波数f2に設定し、第2周波数f2でPWM信号を出力する動作(第2の制御動作)を行う。制御部30は、ステップS2の制御動作を開始した場合、次にステップS3が実行されるか、所定の電圧変換終了条件が成立するまでは、ステップS2の制御動作(第1周波数f1でPWM信号を出力する第1の制御動作)を継続する。同様に、制御部30は、ステップS3の制御動作を開始した場合、次にステップS2が実行されるか、所定の電圧変換終了条件が成立するまでは、ステップS3の制御動作(第2周波数f2でPWM信号を出力する第2の制御動作)を継続する。なお、制御部30は、第1の制御動作又は第2の制御動作の実行中に所定の電圧変換終了条件が成立した場合、図2の制御を終了する。「所定の電圧変換終了条件」は、例えばイグニッションスイッチがオン状態からオフ状態に切り替わるという条件である。なお、この例では、電圧変換部10を動作させるべき期間として予め定められた期間(例えば、イグニッションスイッチがオン状態となっている期間)のうち、「特定期間」ではない期間が「通常期間」の一例に相当する。
実施例2のDCDCコンバータ1は、「通常期間」においてPWM信号の周波数を第1周波数f1に設定し、「特定期間」(通常期間外において所定の電流増加条件が成立してから所定の終了条件が成立するまでの期間)にPWM信号の周波数を第1周波数f1よりも大きい第2周波数f2に設定する。このようにすれば、通常期間にはPWM信号の周波数を相対的に小さい周波数(第1周波数f1)に設定して動作負荷を抑えることができ、特定期間には相対的に大きい周波数(第2周波数f2)に設定し、インダクタ14においてリップルを抑制することができる。特定期間にリップルを抑制すれば、リップルを抑制しない場合(第1周波数f1の場合)と比較してインダクタ電流のピークを抑えることができ、ピーク電流の上昇が懸念される特定期間において、ピーク電流の抑制効果が高まる。しかも、インダクタサイズを増大させたり、付随するキャパシタのサイズを増大させたりすることなく、インダクタ電流のピークを抑えることができる。
「特定期間」は、特定の負荷(例えば、スタータ)が動作する期間を含んでいる。このようにすれば、特定の負荷(例えばスタータ)が動作する期間に、インダクタ14でのリップルを確実に抑えることができるため、特定の負荷が動作することに応じてインダクタの平均電流が上昇しても、インダクタ電流のピークは抑えられる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。また、上述した実施例や後述する実施例は矛盾しない範囲で組み合わせることが可能である。
実施例1、2では、電圧変換部が1つのみのDCDCコンバータ1を例示したが、第1導電路と第2導電路との間に電圧変換部が複数個並列に接続された多相式のDCDCコンバータとしてもよい。この場合、相数は、2以上の数であればよい。また、降圧型の多相コンバータでもよく、昇圧型の多相コンバータでもよく、昇降圧型の多相コンバータであってもよい。また、実施例1では、第1導電路を入力側導電路とし、第2導電路を出力側導電路とする一方向型のDCDCコンバータを例示したが、第1導電路を入力側導電路とし、第2導電路を出力側導電路とする制御と、第2導電路を入力側導電路とし、第1導電路を出力側導電路とする制御とを切り替えることができる双方向型のコンバータとして構成されていてもよい。
実施例1、2では、出力側となる第2導電路に第2電源部が電気的に接続された構成を例示したが、第2導電路に第2電源部が電気的に接続されていなくてもよい。
実施例1、2では、第2素子がスイッチング素子として構成された同期整流方式の降圧型DCDCコンバータを例示したが、第2素子がダイオード(第1素子側にカソードが接続され基準導電路側にアノードが接続されたダイオード)として構成されたダイオード方式の降圧型DCDCコンバータであってもよい。或いは、ダイオード方式の昇圧型DCDCコンバータとしてもよい。
実施例2では、「特定の負荷」をスタータとしているが、「特定の負荷」を他の負荷(例えばエアコンやヒータなど)としてもよい。例えば、ヒータを「特定の負荷」とする例では、ヒータが動作する前の所定の第1条件が成立した場合が「所定の電流増加条件が成立した場合」の一例に相当する。また、ヒータが動作した後の所定の第2条件が成立した場合が「所定の終了条件が成立した場合」の一例に相当する。そして、第1条件が成立してから第2条件が成立するまでの期間が「特定期間」の一例に相当する。この場合の第1条件としては、例えば、ヒータの動作が実際に開始したこと、或いは、ヒータを動作させるための所定条件が成立したこと(例えば、車内に設けられた温度センサによる検出温度が設定された閾値以下に低下したこと等)などが挙げられる。また、第2条件としては、例えば、ヒータの動作が実際に停止したこと、或いは、ヒータの動作を停止させるための所定条件が成立したこと(例えば、車内に設けられた温度センサによる検出温度が設定された閾値以上となったこと等)などが挙げられる。
実施例1では、周波数設定部32Bが周波数を2段階に切り替え得る例を示したが、周波数設定部32Bは、電流検出部で検出される電流の値に基づき、出力側導電路の電流の値が大きいほど周波数を大きくするようにPWM信号の周波数を連続的に又は3段階以上に段階的に切り替え得るようにしてもよい。図4は、このような構成のものについて、出力電流と周波数との関係について説明するグラフである。
図4(A)のグラフは、図1で示すDCDCコンバータ1において、第1導電路21の電圧Vinが24Vであり、第2導電路22の電圧Voutが12Vであり、インダクタ14のインダクタンスLが3μHであり、インダクタ14に流すことができるコイル電流の最大値Imaxが40Aであり、インダクタ14でのリップル電流ΔILが20Aであり、インダクタ14のコイルに連続して流すことができる電流の最大値Ithが30Aであり、周波数設定部32Bが周波数を3段階以上に切り替え得る場合についての、出力電流値と時間との関係を示すグラフである。図4(B)のグラフは、時間軸を図4(A)のグラフに対応させ、周波数と時間との関係を示したグラフである。図4の例では、出力電流値が第1の範囲内(30A以下の範囲内)である場合にPWM信号の周波数が第1周波数(通常周波数)である100Hzに設定され、出力電流値が第1の範囲よりも大きい場合にPWM信号の周波数が第2周波数(100Hzよりも大きい特定周波数)に設定される。第2周波数は、複数種類用意されており、出力電流値が第1の範囲よりも大きい電流の値の範囲である第2の範囲内(30Aより大きく32A以下の範囲内)である場合にPWM信号の周波数が第1特定周波数である125Hzに設定され、出力電流値が第2の範囲よりも大きい電流の値の範囲である第3の範囲内(32Aより大きく34A以下の範囲内)である場合にPWM信号の周波数が第2特定周波数である166Hzに設定され、出力電流値が第3の範囲よりも大きい電流の値の範囲である第4の範囲内(34Aよりも大きい範囲内)である場合にPWM信号の周波数が第3特定周波数である500Hzに設定されるようになっている。
図4の例では、時刻T1〜T2に出力電流値(平均電流Iaveと同程度の値)が38Aとなっており、この期間では、PWM信号の周波数fが第3の特定周波数である500Hzに設定されている。また、時刻T3〜T4の期間では、出力電流値(平均電流Iave)が下降しており、時刻T4を通過すると30A(Ith)より小さくなり、上述の第1の範囲内となっている。この時刻T4〜T5の期間では、周波数fが第1周波数(通常周波数)である100Hzに設定されている。更に、時刻T5〜T6において、出力電流値(平均電流Iave)が上昇し、時刻T6〜T7の期間では、出力電流値(平均電流Iave)が上述の第3の範囲内となっている。この時刻T6〜T7の期間では、周波数fが第2の特定周波数である166Hzに設定されている。更に、時刻T8〜T9の期間では、出力電流値(平均電流Iave)が上述の第2の範囲内となっている。従って、時刻T8〜T9の期間では、周波数fが第1の特定周波数である125Hzに設定されている。このように、周波数設定部32Bは、第2導電路22(出力側導電路)の電流の値が大きいほど周波数を大きくするようにPWM信号の周波数を3段階以上に段階的に切り替え得るようにしている。この例では、出力電流値(平均電流Iave)が大きいほどリップル電流が抑えられ、いずれの場合でも、インダクタ14のピーク電流Ipeakは最大値Imax(図4では40A)を超えないようになっている。
1…車載用のDCDCコンバータ
10…電圧変換部
11…第1素子(スイッチング素子)
21…第1導電路(入力側導電路)
22…第2導電路(出力側導電路)
32A…演算部
32B…周波数設定部
34…駆動部
42…電圧検出部
44…電流変換部
94…負荷

Claims (6)

  1. 第1導電路及び第2導電路に電気的に接続されるとともに前記第1導電路及び前記第2導電路のいずれか一方を入力側導電路とし、他方を出力側導電路とする、前記入力側導電路に印加された電圧を昇圧又は降圧して前記出力側導電路に出力する車載用のDCDCコンバータであって、
    PWM信号が与えられることに応じてオンオフ動作するスイッチング素子を備え、前記スイッチング素子のオンオフ動作により前記入力側導電路に印加された電圧を昇圧又は降圧して前記出力側導電路に出力する電圧変換部と、
    前記出力側導電路の電圧の値を検出する電圧検出部と、
    前記出力側導電路の電流の値を検出する電流検出部と、
    少なくとも前記電圧検出部で検出された電圧の値に基づいて前記出力側導電路の電圧を目標電圧値に近づけるように前記PWM信号のデューティを演算するフィードバック演算を繰り返す演算部と、
    前記電流検出部で検出される電流の値に基づき、前記出力側導電路が所定の通常電流状態である場合に前記PWM信号の周波数を第1周波数に設定し、前記出力側導電路が所定の大電流状態である場合に前記PWM信号の周波数を前記第1周波数よりも大きい第2周波数に設定する周波数設定部と、
    前記スイッチング素子に対し、前記演算部で演算されるデューティのPWM信号を前記周波数設定部で設定される周波数で出力する駆動部と、
    を有する車載用のDCDCコンバータ。
  2. 前記周波数設定部は、前記電流検出部で検出される電流の値に基づき、前記出力側導電路の電流の値が大きいほど周波数を大きくするように前記PWM信号の周波数を設定する請求項1に記載の車載用のDCDCコンバータ。
  3. 第1導電路及び第2導電路に電気的に接続されるとともに前記第1導電路及び前記第2導電路のいずれか一方を入力側導電路とし、他方を出力側導電路とする、前記入力側導電路に印加された電圧を昇圧又は降圧して前記出力側導電路に出力する車載用のDCDCコンバータであって、
    PWM信号が与えられることに応じてオンオフ動作するスイッチング素子を備え、前記スイッチング素子のオンオフ動作により前記入力側導電路に印加された電圧を昇圧又は降圧して前記出力側導電路に出力する電圧変換部と、
    前記出力側導電路の電圧の値を検出する電圧検出部と、
    少なくとも前記電圧検出部で検出された電圧の値に基づいて前記出力側導電路の電圧を目標電圧値に近づけるように前記PWM信号のデューティを演算するフィードバック演算を繰り返す演算部と、
    所定の通常期間において前記PWM信号の周波数を第1周波数に設定し、前記通常期間外において所定の電流増加条件が成立してから所定の終了条件が成立するまでの特定期間に前記PWM信号の周波数を前記第1周波数よりも大きい第2周波数に設定する周波数設定部と、
    前記スイッチング素子に対し、前記演算部で演算されるデューティのPWM信号を前記周波数設定部で設定される周波数で出力する駆動部と、
    を有する車載用のDCDCコンバータ。
  4. 前記特定期間は、特定の負荷が動作する期間を含む請求項3に記載の車載用のDCDCコンバータ。
  5. 前記特定の負荷は、スタータを含む請求項4に記載の車載用のDCDCコンバータ。
  6. 前記特定の負荷は、ヒータを含む請求項4に記載の車載用のDCDCコンバータ。
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