JP2019133416A - 駐車領域検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】特定の種類の車両以外の車両の駐車スペースについても、車両が駐車可能か否かを判断して、駐車領域検出装置の汎用性を高める。【解決手段】実施形態の駐車領域検出装置は、一例として、自車両の種類を示す自車両情報を記憶する記憶部と、撮像部によって自車両の周囲を撮像して得られる撮像画像に基づいて、自車両の周囲の駐車領域、および当該駐車領域に駐車可能な車両の種類を示す駐車領域情報を検出する検出部と、自車両情報が駐車領域情報と一致するか否かを判断し、その判断結果を表示部に表示させる判断部と、を備える。【選択図】図4
Description
本発明の実施形態は、駐車領域検出装置に関する。
駐車場側の駐車管理装置と車両側の端末装置との間で、車両の充電の要否を送受信して、当該車両の充電の要否に基づいて、車両の駐車領域を検索する技術が提案されている。
しかしながら、車両の充電の要否に基づいて車両の駐車領域を検索する技術では、充電を必要とする特定の車両のみをターゲットとして、当該車両の駐車領域を検索しており、特定の車両以外の車両については駐車領域を検索できず汎用性に欠ける。また、駐車管理装置と端末装置との間で通信を行う必要があり、駐車場側と車両側の双方に対して、車両の駐車領域を検索可能とするシステムを導入する必要が生じる。
実施形態の駐車領域検出装置は、一例として、自車両の種類を示す自車両情報を記憶する記憶部と、撮像部によって自車両の周囲を撮像して得られる撮像画像に基づいて、自車両の周囲の駐車領域、および当該駐車領域に駐車可能な車両の種類を示す駐車領域情報を検出する検出部と、自車両情報が駐車領域情報と一致するか否かを判断し、その判断結果を表示部に表示させる判断部と、を備える。よって、一例として、特定の種類の車両以外の車両の駐車領域についても、車両が駐車可能か否かを判断できるので、駐車領域検出装置の汎用性を高めることができる。
また、実施形態の駐車領域検出装置は、一例として、判断部は、自車両が駐車領域に駐車可能か否かを識別可能とする画面を判断結果として表示部に表示させる。よって、一例として、車両を駐車することができない駐車スペースに対して誤って駐車することを効果的に防止できる。
また、実施形態の駐車領域検出装置は、一例として、ユーザによる操作部の操作に応じて、自車両情報を選択して、記憶部に保存する選択部をさらに備える。よって、一例として、専用の駐車領域を必要としない車両が当該専用の駐車スペースに駐車されることを防止できる。
また、実施形態の駐車領域検出装置は、一例として、判断部は、自車両情報が示す自車両の種類が電気自動車または燃料電池自動車である場合、自車両の充電量または燃料の残量が所定量以上であるか否かに応じて判断結果を変更する。よって、一例として、電気自動車または燃料電池自動車の駐車スペースの選択範囲を拡大することができる。
また、実施形態の駐車領域検出装置は、一例として、自車両情報と一致する駐車領域情報の駐車領域に対して自動的に自車両を駐車させる駐車制御部をさらに備える。よって、一例として、車両が駐車できない駐車領域に対して当該車両が誤って駐車されることを防止できる。
以下、本発明の例示的な実施形態が開示される。以下に示される実施形態の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用、結果、および効果は、一例である。本発明は、以下の実施形態に開示される構成以外によって実現可能であるとともに、基本的な構成に基づく種々の効果や、派生的な効果のうち、少なくとも1つを得ることが可能である。
本実施形態にかかる駐車領域検出装置を搭載する車両は、内燃機関(エンジン)を駆動源とする自動車(内燃機関自動車)であっても良いし、電動機(モータ)を駆動源とする自動車(電気自動車、燃料電池自動車等)であっても良いし、それらの双方を駆動源とする自動車(ハイブリッド自動車)であっても良い。また、車両は、種々の変速装置、内燃機関や電動機の駆動に必要な種々の装置(システム、部品等)を搭載可能である。また、車両における車輪の駆動に関わる装置の方式、個数、レイアウト等は、種々に設定可能である。
図1は、本実施形態にかかる駐車領域検出装置を搭載する車両の車室の一部が透視された状態の一例が示された斜視図である。図1に示すように、車両1は、車体2と、操舵部4と、加速操作部5と、制動操作部6と、変速操作部7と、モニタ装置11と、を備える。車体2は、乗員が乗車する車室2aを有する。車室2a内には、乗員としての運転手が座席2bに臨む状態で、操舵部4や、加速操作部5、制動操作部6、変速操作部7等が設けられている。操舵部4は、例えば、ダッシュボード24から突出したステアリングホイールである。加速操作部5は、例えば、運転手の足下に位置されたアクセルペダルである。制動操作部6は、例えば、運転手の足下に位置されたブレーキペダルである。変速操作部7は、例えば、センターコンソールから突出したシフトレバーである。
モニタ装置11は、例えば、ダッシュボード24の車幅方向(すなわち、左右方向)の中央部に設けられる。モニタ装置11は、例えば、ナビゲーションシステムまたはオーディオシステム等の機能を有していても良い。モニタ装置11は、表示装置8、音声出力装置9、および操作入力部10を有する。また、モニタ装置11は、スイッチ、ダイヤル、ジョイスティック、および押しボタン等の各種の操作入力部を有しても良い。
表示装置8は、LCD(Liquid Crystal Display)やOELD(Organic Electroluminescent Display)等で構成され、画像データに基づいて各種画像を表示可能である。音声出力装置9は、スピーカ等で構成され、音声データに基づいて各種音声を出力する。音声出力装置9は、車室2a内において、モニタ装置11以外の異なる位置に設けられていても良い。
操作入力部10は、タッチパネル等で構成され、乗員による各種情報の入力を可能とする。また、操作入力部10は、表示装置8の表示画面に設けられ、表示装置8に表示される画像を透過可能である。これにより、操作入力部10は、表示装置8の表示画面に表示される画像を乗員に視認させることを可能とする。操作入力部10は、表示装置8の表示画面上における乗員のタッチ操作を検出することによって、乗員による各種情報の入力を受け付ける。
図2は、本実施形態にかかる車両の一例の平面図である。図1および図2に示すように、車両1は、四輪自動車等であり、左右2つの前輪3Fと、左右2つの後輪3Rと、を有する。4つの車輪3の全てまたは一部が、転舵可能である。
車両1は、複数の撮像部15を搭載する。本実施形態では、車両1は、例えば、4つの撮像部15a〜15dを搭載する。撮像部15は、CCD(Charge Coupled Device)またはCIS(CMOS Image Sensor)等の撮像素子を有するデジタルカメラである。撮像部15は、所定のフレームレートで車両1の周囲を撮像可能である。そして、撮像部15は、車両1の周囲を撮像して得られた撮像画像を出力する。撮像部15は、それぞれ、広角レンズまたは魚眼レンズを有し、水平方向には、例えば、140°〜220°の範囲を撮像可能である。また、撮像部15の光軸は、斜め下方に向けて設定されている場合もある。
具体的には、撮像部15aは、例えば、車体2の後側の端部2eに位置し、リアハッチのドア2hのリアウィンドウの下方の壁部に設けられている。そして、撮像部15aは、車両1の周囲のうち、当該車両1の後方の領域を撮像可能である。撮像部15bは、例えば、車体2の右側の端部2fに位置し、右側のドアミラー2gに設けられている。そして、撮像部15bは、車両1の周囲のうち、当該車両1の側方の領域を撮像可能である。撮像部15cは、例えば、車体2の前側、すなわち、車両1の前後方向の前方側の端部2cに位置し、フロントバンパやフロントグリル等に設けられている。そして、撮像部15cは、車両1の周囲のうち、当該車両1の前方の領域を撮像可能である。撮像部15dは、例えば、車体2の左側、すなわち、車幅方向の左側の端部2dに位置し、左側のドアミラー2gに設けられている。そして、撮像部15dは、車両1の周囲のうち、当該車両1の側方の領域を撮像可能である。
図3は、本実施形態にかかる車両の機能構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、車両1は、操舵システム13と、ブレーキシステム18と、舵角センサ19と、アクセルセンサ20と、シフトセンサ21と、車輪速センサ22と、車内ネットワーク23と、ECU(Electronic Control Unit)14と、を備える。モニタ装置11、操舵システム13、ブレーキシステム18、舵角センサ19、アクセルセンサ20、シフトセンサ21、車輪速センサ22、およびECU14が、電気通信回線である車内ネットワーク23を介して電気的に接続されている。車内ネットワーク23は、CAN(Controller Area Network)等により構成される。
操舵システム13は、電動パワーステアリングシステムやSBW(Steer By Wire)システム等である。操舵システム13は、アクチュエータ13aおよびトルクセンサ13bを有する。そして、操舵システム13は、ECU14等によって電気的に制御され、アクチュエータ13aを動作させて、操舵部4に対して、トルクを付加して操舵力を補うことによって、車輪3を転舵する。トルクセンサ13bは、運転者が操舵部4に与えるトルクを検出し、その検出結果をECU14に送信する。
ブレーキシステム18は、車両1のブレーキのロックを制御するABS(Anti-lock Brake System)、コーナリング時の車両1の横滑りを抑制する横滑り防止装置(ESC:Electronic Stability Control)、ブレーキ力を増強させてブレーキをアシストする電動ブレーキシステム、およびBBW(Brake By Wire)を含む。ブレーキシステム18は、アクチュエータ18aおよびブレーキセンサ18bを有する。ブレーキシステム18は、ECU14等によって電気的に制御され、アクチュエータ18aを介して、車輪3に制動力を付与する。ブレーキシステム18は、左右の車輪3の回転差等から、ブレーキのロック、車輪3の空回り、および横滑りの兆候等を検出して、ブレーキのロック、車輪3の空回り、および横滑りを抑制する制御を実行する。ブレーキセンサ18bは、制動操作部6の可動部としてのブレーキペダルの位置を検出する変位センサであり、ブレーキペダルの位置の検出結果をECU14に送信する。
舵角センサ19は、ステアリングホイール等の操舵部4の操舵量を検出するセンサである。本実施形態では、舵角センサ19は、ホール素子等で構成され、操舵部4の回転部分の回転角度を操舵量として検出し、その検出結果をECU14に送信する。アクセルセンサ20は、加速操作部5の可動部としてのアクセルペダルの位置を検出する変位センサであり、その検出結果をECU14に送信する。
シフトセンサ21は、変速操作部7の可動部(バー、アーム、ボタン等)の位置を検出するセンサであり、その検出結果をECU14に送信する。車輪速センサ22は、ホール素子等を有し、車輪3の回転量や単位時間当たりの車輪3の回転数を検出するセンサであり、その検出結果をECU14に送信する。
ECU14は、撮像部15により車両1の周囲を撮像して得られる撮像画像に基づいて、車両1が駐車可能な領域である駐車スペースを検出する駐車領域検索処理を実行する。ECU14は、コンピュータ等で構成され、ハードウェアとソフトウェアが協働することにより、車両1の制御全般を司る。具体的には、ECU14は、CPU(Central Processing Unit)14a、ROM(Read Only Memory)14b、RAM(Random Access Memory)14c、表示制御部14d、音声制御部14e、およびSSD(Solid State Drive)14fを備える。CPU14a、ROM14b、およびRAM14cは、同一の回路基板内に設けられていても良い。
CPU14aは、ROM14b等の不揮発性の記憶装置に記憶されたプログラムを読み出し、当該プログラムに従って各種の演算処理を実行する。例えば、CPU14aは、表示装置8に表示させる画像データに対する画像処理、車両1の周囲に存在する障害物までの距離の算出等を実行する。
ROM14bは、各種プログラムおよび当該プログラムの実行に必要なパラメータ等を記憶する。RAM14cは、CPU14aでの演算で用いられる各種データを一時的に記憶する。表示制御部14dは、ECU14での演算処理のうち、主として、撮像部15から取得してCPU14aへ出力する画像データに対する画像処理、CPU14aから取得した画像データを表示装置8に表示させる表示用の画像データへの変換等を実行する。音声制御部14eは、ECU14での演算処理のうち、主として、CPU14aから取得して音声出力装置9に出力させる音声の処理を実行する。SSD14fは、書き換え可能な不揮発性の記憶部であって、ECU14の電源がオフされた場合にあってもCPU14aから取得したデータを記憶し続ける。
図4は、本実施形態にかかる車両が有するECUの機能構成の一例を示すブロック図である。図4に示すように、ECU14は、車両情報記憶部401、選択部402、駐車スペース検出部403、判断部404、および駐車制御部405を備える。例えば、回路基板に搭載されたCPU14a等のプロセッサが、ROM14bまたはSSD14f等の記憶媒体内に格納された駐車スペース検出用のプログラムを実行することにより、ECU14は、選択部402、駐車スペース検出部403、判断部404、および駐車制御部405の機能を実現する。選択部402、駐車スペース検出部403、判断部404、および駐車制御部405の一部または全部を回路等のハードウェアによって構成しても良い。
車両情報記憶部401は、SSD14f等により構成され、車両1の種類(例えば、内燃機関自動車、電気自動車、燃料電池自動車、福祉車両)を示す自車両情報を記憶する記憶部である。選択部402は、車両1の乗員(ユーザ)による操作入力部10(操作部)の操作に応じて、自車両情報を選択する。そして、選択部402は、ユーザにより選択した自車両情報を車両情報記憶部401に保存する。
駐車スペース検出部403は、撮像部15により当該車両1の周囲を撮像して得られる撮像画像を取得する。そして、駐車スペース検出部403は、取得した撮像画像に基づいて、車両1の周囲の駐車スペース、および当該駐車スペースに駐車可能な車両の種類を示す駐車領域情報を検出する。
判断部404は、車両情報記憶部401に記憶される自車両情報と検出した駐車領域情報とを比較し、自車両情報が駐車領域情報と一致するか否かを判断する。そして、判断部404は、表示制御部14dを制御して、自車両情報が駐車領域情報と一致するか否かの判断結果を表示装置8に表示させる。
これにより、特定の種類の車両(例えば、電気自動車)以外の車両1の駐車スペースについても、車両1が駐車可能か否かを判断できるので、駐車領域検出装置の汎用性を高めることができる。また、車両1側に対してのみ駐車領域検出装置を導入するだけで、車両1が駐車可能な駐車スペースを検索できるので、駐車場側に新たなシステムを導入することなく、車両1が駐車可能な駐車スペースを検索可能とする。また、車両1の駐車スペースを検索するシステムの実現に要するコストを抑えることができる。さらに、車両1が駐車スペースに対して駐車可能か否かを運転者に報知できるので、福祉車両用の駐車スペースなどの専用の駐車スペースを必要としない車両1が当該専用の駐車スペースに駐車されることを防止できる。
駐車制御部405は、操舵システム13やブレーキシステム18等を制御して、自車両情報と一致する駐車領域情報を有する駐車領域に対して自動的に車両1を駐車させる駐車支援制御を実行する。これにより、車両1が駐車できない駐車スペースに対して当該車両1が誤って駐車されることを防止できる。
図5は、本実施形態にかかる車両における駐車領域検索処理の流れの一例を示すフローチャートである。本実施形態では、選択部402は、操作入力部10の操作により入力される自車両情報を予め車両情報記憶部401に保存しておくものとする。これにより、専用の駐車スペースを必要としない車両1が当該専用の駐車スペースに駐車されることを防止できる。
また、本実施形態では、選択部402は、車両1の種類が電気自動車または燃料電池自動車である場合、電気自動車の充電量または燃料電池自動車の燃料の残量に応じて、自車両情報と駐車領域情報とが一致するか否かの判断結果を変更するか否かの設定情報を自車両情報に含める。また、本実施形態では、選択部402は、操作入力部10の操作に応じて、駐車領域検索処理を行うか否か(駐車領域検索処理のオンまたはオフ)を予め設定する。駐車領域検索処理がオフされている場合には、以下に説明する処理は行われない。これにより、車両1の運転者の嗜好に合わせて駐車領域検索処理を実行することによって、駐車領域検索処理に拡張性を持たせることができる。
駐車スペース検出部403は、表示装置8に表示されるボタンまたは車両1に予め設けられたハードウェアスイッチ等の操作入力部10が操作されて、駐車領域検索処理の実行が指示されたか否かを判断する(ステップS501)。本実施形態では、駐車スペース検出部403は、操作入力部10の操作に応じて、駐車領域検索処理の実行が指示されたか否かを判断しているが、これに限定するものではない。
例えば、駐車スペース検出部403は、GPS(Global Positioning System)受信機等を用いて検出される車両1の位置が、地図情報における駐車場内若しくは当該駐車場近傍である場合に、駐車領域検索処理の実行が指示されたと判断しても良い。または、駐車スペース検出部403は、車輪速センサ22による車輪3の回転数の検出結果に基づいて、車両1の車速を検出し、当該検出した車速が所定の車速以下である場合に、駐車領域検索処理の実行が指示されたと判断しても良い。ここで、所定の車速は、予め設定された車速であり、例えば、車両1が徐行する10km/h以下の車速である。または、駐車スペース検出部403は、地図情報および車両1の車速の両方を用いて、駐車領域検索処理の実行が指示されたか否かを判断しても良い。具体的には、駐車スペース検出部403は、GPS受信機等を用いて検出される車両1の位置が地図情報における駐車場内若しくはその近傍であり、かつ車両1の車速が所定の車速以下である場合に、駐車領域検索処理の実行が指示されたと判断する。
駐車領域検索処理の実行が指示された場合(ステップS501:Yes)、駐車スペース検出部403は、撮像部15により車両1の周囲を撮像して得られる撮像画像を取得し、当該撮像画像に基づいて、車両1の周囲の駐車スペースを検出する駐車スペース検出処理を実行する(ステップS502)。本実施形態では、駐車スペース検出部403は、車両1の側方を撮像可能な撮像部15b,15dから、撮像画像を取得する。また、本実施形態では、駐車スペース検出部403は、取得した撮像画像に含まれる白線等の駐車スペースの境界を示す情報を用いて、駐車スペースを検出する。
次いで、駐車スペース検出部403は、検出した駐車スペースが、駐車可能な車両1の種類が限定される専用の駐車スペース(以下、専用スペースと言う)であるか否かを判断する(ステップS503)。本実施形態では、駐車スペース検出部403は、検出した駐車スペースに表示される「軽」や「EV」等の文字や記号、駐車スペースの近傍に存在する充電装置、駐車スペースの色などの特徴情報を抽出する。そして、駐車スペース検出部403は、抽出した特徴情報と、所定の特徴情報とを比較して、検出した駐車スペースが専用スペースであるか否かを判断する。ここで、所定の特徴情報は、予め設定された特徴情報であり、専用スペースおよびその近傍の特徴情報である。
そして、駐車スペース検出部403は、抽出した特徴情報が所定の特徴情報と一致した場合または抽出した特徴情報と所定の特徴情報との類似度が予め設定された類似度以上である場合、検出した駐車スペースが専用スペースであると判断する。一方、駐車スペース検出部403は、抽出した特徴情報と所定の特徴情報との類似度が予め設定された類似度より低い場合、検出した駐車スペースが、いずれの種類の車両も駐車可能な駐車スペースである一般駐車スペースであると判断する。
また、駐車スペース検出部403は、検出した駐車スペースが専用スペースであると判断した場合、検出した専用スペースに駐車可能な車両の種類である駐車領域情報を検出する。例えば、駐車スペース検出部403は、検出した駐車スペースに表示される文字が「軽」である場合、軽自動車を示す駐車領域情報を検出する。また、駐車スペース検出部403は、検出した駐車スペースに表示される文字が「EV」である場合や検出した駐車スペースの近傍に充電装置が存在する場合、電気自動車を示す駐車領域情報を検出する。
次いで、検出した駐車スペースが専用スペースであると判断した場合(ステップS503:Yes)、判断部404は、車両情報記憶部401に記憶される自車両情報が、検出した駐車領域情報と一致するか否か、すなわち、車両1の種類が専用スペースに駐車可能な車両の種類と一致するか否かを判断する(ステップS504)。車両1の種類が専用スペースに駐車可能な車両の種類と一致した場合(ステップS504:Yes)または検出した駐車スペースが専用スペースではない駐車スペース(以下、一般駐車スペースと言う)である場合(ステップS503:No)、判断部404は、表示制御部14dを制御して、車両1を、検出した駐車スペースに対して駐車可能であることを表示装置8に表示させる(ステップS505)。一方、車両1の種類が専用スペースに駐車可能な車両の種類と一致しない場合(ステップS504:No)、判断部404は、車両1を、検出した駐車スペースに対して駐車できないことを表示装置8に表示させる(ステップS506)。
検出した駐車スペースに対して車両1が駐車可能であることを表示装置8に表示させた場合、駐車制御部405は、自動的に駐車支援制御を実行するか否かを判断する(ステップS507)。本実施形態では、車両1の運転者等の乗員は、操作入力部10を操作して、駐車スペースが検出された場合に自動的に駐車支援制御を実行するか否かを予め設定しておくものとする。自動的に駐車支援制御を実行することが設定されている場合(ステップS507:Yes)、駐車制御部405は、検出した駐車スペースに対する駐車支援制御を自動的に開始する(ステップS508)。
一方、自動的に駐車支援制御を実行することが設定されていない場合(ステップS507:No)、駐車制御部405は、操作入力部10の操作によって、駐車支援制御の実行が指示されたか否かを判断する(ステップS509)。駐車支援制御の実行が指示された場合(ステップS509:Yes)、駐車制御部405は、検出した駐車スペースに対する駐車支援制御を実行する(ステップS508)。一方、駐車支援制御の実行が指示されない場合(ステップS509:No)、駐車領域検索処理を継続すると判断して、ステップS502に戻り、再度、駐車スペース検出処理を実行する。または、駐車制御部405は、駐車支援制御の実行が指示されないと判断される度に、操作入力部10の操作に応じて、逐次、駐車領域検索処理を継続するか否かを判断しても良い。または、駐車制御部405は、操作入力部10により駐車領域検索処理の中止が指示されたり、駐車場から車両1が退出したりしない限り、駐車領域検索処理を継続すると判断しても良い。
また、検出した駐車スペースに車両1を駐車できないことを表示装置8に表示させた場合(ステップS506)、駐車制御部405は、駐車領域検索処理を継続するか否かを判断する(ステップS510)。本実施形態では、駐車制御部405は、駐車スペースに車両1を駐車できないことを表示装置8に表示する度に、操作入力部10の操作に応じて、逐次、駐車領域検索処理を継続するか否かを判断する。または、駐車制御部405は、操作入力部10により駐車領域検索処理の中止が指示されたり、駐車場から車両1が退出したりしない限り、駐車領域検索処理を継続すると判断しても良い。駐車領域検索処理を継続すると判断した場合(ステップS510:Yes)、ステップS502に戻り、駐車スペース検出処理を実行する。一方、駐車領域検索処理を継続しないと判断した場合(ステップS510:No)、駐車領域検索処理は終了する。
図6および図7は、本実施形態にかかる車両における駐車支援画面の一例を示す図である。本実施形態では、判断部404は、検出した駐車スペースに対して車両1が駐車可能か否を識別可能とする駐車支援画面を、自車両情報が駐車領域情報と一致するか否かの判断結果として表示装置8に表示させる。これにより、検出した駐車スペースに対して車両1が駐車可能であるか否かを容易に識別可能となるので、車両1を駐車することができない駐車スペースに対して誤って駐車することを効果的に防止できる。
例えば、図6に示すように、車両1の種類が内燃機関自動車(例えば、ガソリン車)であり、6つの駐車スペースA1〜A6が検出された場合、判断部404は、検出した駐車スペースA1〜A6および車両1を含む駐車支援画面Gを表示装置8に表示させる。また、判断部404は、駐車スペースA1〜A6のうち車両1が駐車可能な駐車スペースA2,A3,A6(一般駐車スペース)に対しては、駐車可能であること示す情報(例えば、「〇」)を表示させる。また、判断部404は、駐車スペースA1〜A6のうち車両1が駐車できない駐車スペースA1,A4,A5(電気自動車の駐車スペース)に対しては、駐車不可能であることを示す情報(例えば、「×」)を表示させる。
一方、図7に示すように、車両1の種類が電気自動車(所謂、EV車)であり、6つの駐車スペースA1〜A6が検出された場合、判断部404は、検出した駐車スペースA1〜A6および車両1を含む駐車支援画面Gを表示装置8に表示させる。また、判断部404は、駐車スペースA1〜A6のうち車両1が駐車可能な駐車スペースA1,A4,A5に対しては、駐車可能であることを示す情報(例えば、「〇」)を表示させる。また、判断部404は、駐車スペースA1〜A6のうち車両1が駐車できない駐車スペースA2,A3,A6に対しては、駐車不可能であることを示す情報(例えば、「×」)を表示させる。
また、判断部404は、自車両情報が示す車両1の種類が電気自動車または燃料電池自動車である場合、車両1の充電量または燃料の残量が所定量以上であるか否かに応じて、自車両情報と駐車領域情報とが一致するか否かの判断結果を変更しても良い。ここで、所定量は、予め設定された充電量または燃料の残量であり、例えば、車両1の充電量の上限または燃料の上限残量を基準として、80%以上の充電量または燃料の残量である。例えば、判断部404は、車両1の種類が電気自動車であり、車両1の充電量が所定量以上である場合、車両1が駐車可能な駐車スペースを一般駐車スペースにまで拡大する。この場合、判断部404は、図7に示す駐車スペースA1〜A6の全てに対して、駐車可能であることを示す情報(例えば、「〇」)を表示させる。これにより、電気自動車または燃料電池自動車を一般駐車スペースにも案内することが可能となるので、電気自動車または燃料電池自動車の駐車スペースの選択範囲を拡大することができる。
駐車支援画面Gが表示装置8に表示されると、車両1の乗員は、駐車支援画面Gに表示された駐車スペースA1〜A6のうち駐車可能であることを示す情報が表示された駐車スペースに対してタッチ操作することにより、車両1を駐車する駐車スペースを選択できる。そして、駐車制御部405は、操作入力部10によって駐車スペースに対するタッチ操作が検出されると、選択された駐車スペースに対する駐車支援制御を実行する。
また、選択された駐車スペース(例えば、駐車スペースA1)が車両1を駐車する向きが設定されている駐車スペース(例えば、前向き駐車用の駐車スペース)である場合、判断部404は、駐車スペースA1に対するタッチ操作が検出された後、駐車スペースA1に対する駐車支援制御を実行する前に、車両1を駐車する向き(前向きまたは後ろ向き)を選択可能な選択画面を表示装置8に表示させる。駐車スペースA1が車両1を駐車する向きが設定された駐車スペースであるか否かは、駐車スペース検出部403が、撮像部15b,15dの撮像により得られる撮像画像に基づいて、検出するものとする。例えば、駐車スペース検出部403は、撮像画像に含まれる駐車スペースの後方に、前向き駐車用の駐車スペースであることを示す文字(例えば、「前向き駐車」)を検出した場合に、検出した駐車スペースが、前向き駐車用の駐車スペースであると判断する。そして、駐車制御部405は、選択画面において選択された向きに従って車両1が駐車されるように駐車支援制御を実行する。これにより、車両1の運転者が希望する向きに従って車両1を駐車スペースに対して駐車できる。
さらに、車両1を駐車する向き(例えば、前向きまたは後ろ向き)を含む自車両情報を車両情報記憶部401に保存しておいても良い。この場合、判断部404は、自車両情報が含む向きに応じて、自車両情報と駐車領域情報とが一致するか否かの判断結果を変更する。例えば、駐車スペース検出部403により検出した駐車スペースに駐車可能な車両1の向きと、自車両情報が含む向きとが一致した場合には、判断部404は、当該検出した駐車スペースを、車両1が駐車可能な駐車スペースのままとする。一方、駐車スペース検出部403により検出した駐車スペースに駐車可能な車両1の向きと、自車両情報が含む向きとが一致しない場合には、判断部404は、当該検出した駐車スペースを、車両1が駐車可能な駐車スペースから除外する。これにより、車両1の運転者が希望する車両1の向きで駐車可能な駐車スペースに対して車両1を駐車することができる。
このように、本実施形態にかかる車両1によれば、様々な種類の車両の駐車スペースについても、車両1が駐車可能か否かを判断できるので、駐車領域検出装置の汎用性を高めることができる。また、車両1に対してのみ駐車領域検出装置を導入するだけで、車両1が駐車可能な駐車スペースを検索できるので、駐車場側に新たなシステムを導入することなく、車両1が駐車可能な駐車スペースを検索可能とする。
1…車両、8…表示装置、14…ECU、14a…CPU、14b…ROM、14c…RAM、14d…表示制御部、14f…SSD、15…撮像部、401…車両情報記憶部、402…選択部、403…駐車スペース検出部、404…判断部、405…駐車制御部。
Claims (5)
- 自車両の種類を示す自車両情報を記憶する記憶部と、
撮像部によって前記自車両の周囲を撮像して得られる撮像画像に基づいて、前記自車両の周囲の駐車領域、および当該駐車領域に駐車可能な車両の種類を示す駐車領域情報を検出する検出部と、
前記自車両情報が前記駐車領域情報と一致するか否かを判断し、その判断結果を表示部に表示させる判断部と、
を備える駐車領域検出装置。 - 前記判断部は、前記自車両が駐車領域に駐車可能か否かを識別可能とする画面を前記判断結果として前記表示部に表示させる請求項1に記載の駐車領域検出装置。
- ユーザによる操作部の操作に応じて、前記自車両情報を選択して、前記記憶部に保存する選択部をさらに備える請求項1または2に記載の駐車領域検出装置。
- 前記判断部は、前記自車両情報が示す前記自車両の種類が電気自動車または燃料電池自動車である場合、前記自車両の充電量または燃料の残量が所定量以上であるか否かに応じて前記判断結果を変更する請求項1から3のいずれか一に記載の駐車領域検出装置。
- 前記自車両情報と一致する前記駐車領域情報の駐車領域に対して自動的に前記自車両を駐車させる駐車制御部をさらに備える請求項1から4のいずれか一に記載の駐車領域検出装置。
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