JP2019133081A - ラベル連続体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ロール状に巻き取った際にブロッキングを生じ難いラベル連続体を提供する。【解決手段】 本発明のラベル連続体1は、1つのラベルデザインを表したデザイン印刷層3が縦方向に複数設けられている長尺帯状の基材2と、前記基材2の第1面側に積層された第1印刷層4と、前記基材2の第2面側に積層され且つ連続体の第2面側における最外面を構成する第2印刷層5と、を有し、さらに、前記第1印刷層4の第1面側を覆うように積層され且つ連続体の第1面側における最外面を構成する保護層6と、を有し、前記第1印刷層4及び第2印刷層5が、それぞれ、主成分樹脂と前記主成分樹脂に対して反応性を有する樹脂硬化剤とを含み、前記保護層6が、前記第2印刷層5の主成分樹脂及び樹脂硬化剤の何れに対しても実質的に反応性を有さない印刷層から構成されている。【選択図】 図3

Description

本発明は、複数のラベルが連続的に形成されているラベル連続体に関する。
従来より、容器などに各種のラベルが装着されている。
ラベルは、通常、ラベル連続体の形態で提供され、ラベル連続体は、ロール状に巻いた状態で保管・運搬に供される。ラベル連続体は、概念的には、複数のラベルが連続的に繋がったもの(複数のラベルが連続的に形成されているもの)である。ラベル連続体は、長尺帯状の基材を有し、その基材に、1つのラベルデザインを表したデザイン印刷層が複数繰り返して設けられており、このラベル連続体の中から、前記1つのデザイン印刷層を含む基材の一部分を切り出すことにより、1つのラベルが得られる。
例えば、特許文献1には、ラベル基材と、ラベル基材の少なくとも一方の面に設けられた印刷層(X)と、印刷層(X)を覆うように設けられた保護印刷層と、を有し、前記保護印刷層が、ポリエステルポリオールに由来する構成単位をポリオール成分の主成分として含むウレタン系樹脂と芳香族ポリイソシアネート化合物の反応物を含み、前記印刷層(X)が、芳香族ポリイソシアネート化合物などの硬化剤を実質的に含まないプラスチックラベルが開示されている。また、特許文献1には、前記印刷層(X)がラベル基材の両面(一方の面及び他方の面)に設けられたプラスチックラベルも開示されている。
このようなプラスチックラベルも、通常、その複数が連続的に繋がったラベル連続体の形態で提供される。
特開2017−181612号公報
しかしながら、特許文献1のプラスチックラベルのラベル連続体を、ロール状に巻いた状態で保管などしていると、ブロッキングを生じるおそれがある。ブロッキングを生じると、ラベル連続体を円滑に引き出すことができず、その改善が求められる。
本発明の目的は、ブロッキングを生じ難いラベル連続体を提供することである。
上記ラベル連続体をロール状に巻き取ると、他方の面に設けられた印刷層(X)の上に保護印刷層が重なる(或いは、保護印刷層の上に他方の面に設けられた印刷層(X)が重なる)ようになる。そして、この印刷層(X)と保護印刷層の重なっている範囲の一部分で、両層が付着し合うおそれがある(つまり、ブロッキングを生じるおそれがある)。
本発明者らは、ブロッキングが生じる原因について鋭意研究したところ、ウレタン系樹脂と芳香族ポリイソシアネート化合物の反応物を含む保護印刷層において、芳香族ポリイソシアネート化合物の未反応分が残存しており、その芳香族ポリイソシアネート化合物と印刷層(X)に含まれるウレタン系樹脂が反応することによって両層が部分的に付着し合うことが判ってきた。
本発明のラベル連続体は、1つのラベルデザインを表したデザイン印刷層が縦方向に複数設けられている長尺帯状の基材と、前記基材の第1面側に積層された第1印刷層と、前記基材の第2面側に積層され且つ連続体の第2面側における最外面を構成する第2印刷層と、を有し、さらに、前記第1印刷層の第1面側を覆うように積層され且つ連続体の第1面側における最外面を構成する保護層と、を有し、前記第1印刷層及び第2印刷層が、それぞれ、主成分樹脂と前記主成分樹脂に対して反応性を有する樹脂硬化剤とを含み、前記保護層が、前記第2印刷層の主成分樹脂及び樹脂硬化剤の何れに対しても実質的に反応性を有さない印刷層から構成されている。
本発明の好ましいラベル連続体は、前記保護層が、前記第2印刷層の樹脂硬化剤に対して実質的に反応性を有さない樹脂を主成分樹脂として含み且つ前記第2印刷層の主成分樹脂に対して反応性を有する樹脂硬化剤を実質的に含まない。
本発明の好ましいラベル連続体は、前記第1印刷層が、レーザー照射によって表示が現われるレーザー印字層である。
本発明の好ましいラベル連続体は、前記基材の第2面と前記第2印刷層との間に、前記デザイン印刷層が設けられている。
本発明の好ましいラベル連続体は、前記第2印刷層と前記保護層が、それぞれ無色透明である。
本発明のラベル連続体は、ロール状に巻き取ってもブロッキングが生じ難い。かかるラベル連続体は、ロール体の形態で、比較的長い間、支障なく保管することができる。
本発明のラベル連続体を第1面側から見た平面図。 同背面図(同ラベル連続体を第2面側から見た平面図)。 図1のIII−III線で切断した断面図。 図3の一部分を拡大した断面図。 図1のV−V線で切断した断面図。 ロール状に巻いたラベル連続体のロール品の斜視図。 ラベル連続体を縦方向に切断した状態を、ラベル連続体の第1面側から見た平面図。 筒状ラベルの形成工程を示す平面図。 (a)は、巻き付けラベルの形成過程を示す平面図、(b)は、巻き付けラベルを被着体に巻き付ける過程を示す正面図、(c)は、巻き付けラベルが装着されたラベル付き容器の正面図。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
本明細書において、「下限値X〜上限値Y」で表される数値範囲は、下限値X以上上限値Y以下を意味する。前記数値範囲が別個に複数記載されている場合、任意の下限値と任意の上限値を選択し、「任意の下限値〜任意の上限値」を設定できるものとする。
各断面図において、各構成要素の大きさ及び厚みなどは、実際の製品とは異なっていることに留意されたい。
[第1実施形態]
図1乃至図5は、本発明の第1実施形態のラベル連続体を示す。
本発明のラベル連続体1は、図1及び図2に示すように、長尺帯状の基材2と、前記基材2に設けられた各種の印刷層と、を有する。
本明細書において、長尺帯状は、縦方向の長さが横方向よりも十分に長い平面視略長方形状をいう。前記縦方向は、横方向と直交する方向である。前記長尺帯状の基材2は、縦方向の長さが、例えば、5m以上、好ましくは10m以上、より好ましくは50m以上である。また、前記基材2の横方向の長さは、例えば、20mm〜2mであり、好ましくは30mm〜1mである。
<基材>
基材2は、柔軟性並びにラベルに必要な適宜な強度及び剛性を有するものであれば特に限定されず、例えば、合成樹脂製シート、金属蒸着シート、発泡樹脂シート、紙、合成紙、不織布、及びこれらが2層以上積層された積層シートなどが挙げられる。後述する熱伸縮性及び/又は自己伸縮性を有する基材2としては、合成樹脂製シート、金属蒸着シート及びこれらを含む積層シートが用いられる。なお、シートという用語には、一般にフィルムと呼ばれるものも含まれる。
合成樹脂製シートなどの材質は特に限定されず、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状オレフィン、ポリエチレンを含む共重合ポリマーなどのポリオレフィン系、ポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸などのポリエステル系、ポリアミド系、ポリスチレン系などの各種の熱可塑性樹脂が挙げられる。
好ましくは、基材2は、後述する第2印刷層及び保護層に対して実質的に反応性を有さないシートから構成される。前記に例示したポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリスチレン系などの合成樹脂製シートは、第2印刷層及び保護層に対して実質的に反応性を有さない。
また、基材2は、熱収縮性及び/又は自己伸縮性を有するものでもよく、或いは、実質的に熱収縮性及び自己伸縮性を有さないものでもよい。前記熱収縮性は、所望温度(例えば、70℃〜100℃)に加熱されることによって収縮する性質をいう。自己伸縮性は、引っ張り力を加えることによって伸張し、その後、引っ張り力を解除することによってほぼ元の状態に復元する性質をいう。なお、実質的に熱収縮性を有さない基材2としては、例えば、縦方向及び横方向のそれぞれの熱収縮率が5%以下の基材、好ましくは同熱収縮率が3%以下の基材が挙げられる。
基材2が熱収縮性及び/又は自己伸縮性を有する場合、その基材2は、縦方向に熱収縮及び/又は自己伸縮するものでもよく、或いは、横方向に熱収縮及び/又は自己伸縮するものでもよく、或いは、縦方向及び横方向に熱収縮及び/又は自己伸縮するものでもよい。
また、基材2が熱収縮性及び/又は自己伸縮性を有する場合、その基材2は、縦方向に主として熱収縮及び/又は自己伸縮するものでもよく、或いは、横方向に主として熱収縮及び/又は自己伸縮するものでもよく、或いは、縦方向及び横方向に同等に熱収縮及び/又は自己伸縮するものでもよい。
図示例では、横方向に主として熱収縮する基材2が用いられている。かかる基材2の主たる熱収縮方向(例えば横方向)の熱収縮率は、特に限定されないが、比較的大きな径差を有する被着体にも良好に熱収縮装着できる点から、好ましくは20%以上であり、より好ましくは30%以上であり、さらに好ましくは40%以上である。前記基材2は、主たる熱収縮方向に対して直交する方向(例えば縦方向)に熱変化するものでもよく、その方向における熱収縮率は、例えば、−3〜15%であり、好ましくは1〜10%である。前記熱収縮率のマイナスは、熱伸長を意味する。
ただし、本明細書において、熱収縮率は、加熱前(23℃雰囲気下)の基材の長さ(元の長さ)と、90℃の温水中に10秒間浸漬した後の基材の長さ(浸漬後の長さ)との割合であり、下記式から求められる。
熱収縮率(%)=[{(横方向(又は縦方向)の元の長さ)−(横方向(又は縦方向)の浸漬後の長さ)}/(横方向(又は縦方向)の元の長さ)]×100。
基材2の厚みは、特に限定されず、例えば、8μm〜500μmであり、好ましくは、10μm〜200μmである。例えば、合成樹脂製シート、金属蒸着シート、合成紙及びこれらを含む積層シートなどからなる基材2の厚みは、8μm〜200μmであり、好ましくは、10μm〜120μmである。
また、基材2は、透明又は不透明のいずれでもよい。本明細書において、透明は、有色透明又は無色透明という意味である。好ましくは透明な基材2が用いられ、より好ましくは無色透明な基材2が用いられる。上記例示した中で、透明な基材2としては、合成樹脂製シート、合成樹脂製シートと透明な別のシートの積層シートなどが挙げられる。
ここで、透明(有色透明又は無色透明)は、対象物の裏面側に、その裏面から1cm離れた箇所に、白地の紙に黒色インキで任意の数字(大きさ12ポイント)を印刷したものを配置し、前記対象物を透かしてその数字を表面側から識別できる状態をいう。不透明は、前記と同じ条件で裏面側に配置した数字を対象物の表面側から視認できない状態(数字を認識できない状態)をいう。透明(無色透明又は有色透明)の指標としては、例えば、全光線透過率などを用いて表すことができる。透明(無色透明又は有色透明)の指標としては、例えば、全光線透過率が70%以上であり、好ましくは80%以上であり、より好ましくは90%以上である。ただし、全光線透過率は、JIS K 7361(プラスチック−透明材料の全光線透過率の試験方法)に準拠した測定法によって測定される値をいう。
前記基材2には、幾つかの印刷層3,4,5,6(デザイン印刷層3、第1印刷層4、第2印刷層5及び保護層6)が印刷されている。
<デザイン印刷層>
デザイン印刷層3は、1つのラベルデザイン(1つのラベルを構成する纏まりのあるデザイン)が表された印刷層である。前記ラベルデザインを表したデザイン印刷層3は、縦方向に複数繰り返して基材2に印刷されている。前記基材2の縦方向に並んだ複数のデザイン印刷層3を「列」とすると、デザイン印刷層3は、基材2の横方向に1列だけ設けられていてもよいが、通常、横方向に2列以上(複数列)設けられる。図示例では、便宜上、横方向に3列のデザイン印刷層3が設けられたラベル連続体1を示している。
前記基材2を、1つのデザイン印刷層3を含むように切り取ることによって1つのラベルが得られ、従って、ラベル連続体1は、複数のラベルが連続的に繋がったものである。
1つのラベルデザインが表されたデザイン印刷層3は、その複数が基材2の縦方向に連続して配置(隙間なく繋がって配置)されていてもよいが、図示例では、複数のデザイン印刷層3は、基材2の縦方向に所定間隔を空けて配置されている。1つのラベルデザインが表されたデザイン印刷層3は、その複数が基材2の横方向に連続して配置されていてもよいが、図示例では、複数のデザイン印刷層3は、基材2の横方向に所定間隔を空けて配置されている。
従って、デザイン印刷層3を基準にして、その横方向及び縦方向にデザイン印刷層3を有さない非デザイン部3a,3bが存在している。この非デザイン部3a,3bは、基材2の縦方向に帯状に延びる縦非デザイン部3aと、基材2の横方向に帯状に延びる横非デザイン部3bと、からなる。
図示例では、デザイン印刷層3が横方向に3列設けられているので、縦非デザイン部3aは、横方向に4本存在している。
デザイン印刷層3は、基材2の第1面側に設けられていてもよく、或いは、基材2の第2面側に設けられていてもよく、或いは、基材2の第1面側及び第2面側に設けられていてもよい。
デザイン印刷層3は、そのデザインを基材2の第1面側及び/又は第2面側から視認できるように、基材2に設けられている。例えば、第1面側からデザインを視認できるようにする場合であって、(1)基材2が不透明である場合には、デザイン印刷層3は基材2の第1面側に設けられ、(2)基材2が透明である場合には、デザイン印刷層3は基材2の第1面側及び/又は第2面側に設けられる。第2面側からデザインを視認できるようにする場合であって、(1)基材2が不透明である場合には、デザイン印刷層3は基材2の第2面側に設けられ、(2)基材2が透明である場合には、デザイン印刷層3は基材2の第1面側及び/又は第2面側に設けられる。
図示例では、透明な基材2が用いられており、第1面側からデザインを視認できるように、基材2の第2面側にデザイン印刷層3が設けられている。また、図示例では、デザイン印刷層3は、基材2に直接的に設けられている。
デザイン印刷層3は、所望の文字、図形などが1色又は2色以上の色彩で表された印刷層である。デザイン印刷層3は、通常、所望の文字、図形などが表された文字等表示部を有し、必要に応じて、前記文字などの背景又は周囲に色彩を付与する背景印刷部を有する。文字等表示部は、黒色や赤色などの所望の色彩を有するインキの1種又は2種以上を、グラビア印刷法などの公知の印刷法を用いて文字などの表示を表すように印刷することによって形成される。背景印刷部は、白色や銀色などの色彩を有するインキを、グラビア印刷法などの公知の印刷法を用いてベタ状に印刷することによって形成される。
デザイン印刷層3の厚みは、特に限定されず、例えば、0.5μm〜5μmである。
デザイン印刷層3は、主成分樹脂及び顔料・染料などの着色剤を含み、必要に応じて、各種の添加剤を含む。これらを含む液状のインキが、デザイン印刷層の形成材料である。
ここで、本明細書において、各種の印刷層の主成分樹脂は、その層に含まれる樹脂成分の中で最も多い成分(重量比)をいう。印刷層の主成分樹脂は、その層を主として構成する構造材料である。着色剤を含む印刷層にあっては、主成分樹脂は、着色剤を保持する機能を有するバインダー樹脂でもある。
デザイン印刷層3の主成分樹脂は、特に限定されず、例えば、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、セルロース系樹脂、塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂(例えば、ポリエチレン系樹脂、ポリブタジエン系樹脂等)、イソシアネート系樹脂、ロジン樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂(PVA系樹脂)、イミン系樹脂などが挙げられる。中でも、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂が好ましく、ウレタン系樹脂がより好ましい。
前記ウレタン系樹脂は、ポリエステルポリオールに由来する構成単位を、ウレタン系樹脂を構成するポリオール成分の主成分として含む。具体的には、本発明のウレタン系樹脂は、ポリイソシアネート化合物とポリオール化合物とを反応させて得られる樹脂であって、ポリオール化合物の主成分としてポリエステルポリオールを用いた樹脂である。前記ウレタン系樹脂としては、例えば、特開2017−181612号公報の[0020]乃至[0031]に記載されたものが挙げられる。本明細書では、前記公報の[0020]乃至[0031]を記載したものとして(本明細書に前記公報の[0020]乃至[0031]の記載をそのまま取り込めるものとして)、紙面の都合上、前記公報の記載を省略する。
前記デザイン印刷層3には、樹脂硬化剤が含まれていてもよく、或いは、樹脂硬化剤が含まれていなくてもよい。
本明細書において、樹脂硬化剤は、樹脂の官能基に結合し且つ樹脂を架橋して、樹脂の硬化を促進する剤である。
樹脂硬化剤は、主成分樹脂に対して反応性(結合性)を有するものであれば特に限定されず、例えば、ヒドロキシ基又はカルボキシル基に対して反応性(ヒドロキシ基又はカルボキシル基に結合する性質)を有する樹脂硬化剤が好ましい。このような樹脂硬化剤としては、イソシアネート系硬化剤、アジリジン系硬化剤などが挙げられ、特に、ウレタン系樹脂に対して反応性に優れることから、イソシアネート系硬化剤がより好ましい。
前記イソシアネート硬化剤としては、例えば、イソシアネート基を2以上有する芳香族化合物(芳香族ポリイソシアネート化合物)などが挙げられる。前記芳香族ポリイソシアネート化合物としては、公知の芳香族ジイソシアネート類が挙げられ、例えば、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、1,3−フェニレンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート等が挙げられる。また、必要に応じて3官能以上の芳香族ポリイソシアネート類やポリイソシアネートアダクト体を前記芳香族ジイソシアネート類と混合して用いることもできる。前記芳香族ポリイソシアネート化合物は、一種のみを用いてもよいし、二種以上を用いてもよい。
前記必要に応じて添加される添加剤としては、例えば、可塑剤、沈降防止剤、分散剤、安定剤、消泡剤、充填剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、色別れ防止剤、香料、消臭剤、スリップ剤などが挙げられる。
デザイン印刷層3中の主成分樹脂の含有量は、特に限定されないが、デザイン印刷層3の全重量(100重量%)に対して、10重量%〜70重量%であり、好ましくは、15重量%〜60重量%である。
デザイン印刷層3中の着色剤の含有量は、特に限定されないが、デザイン印刷層3の全重量(100重量%)に対して、1重量%〜80重量%であり、好ましくは5重量%〜75重量%である。特に、デザイン印刷層3が白色の背景印刷部を含む場合、その白色の背景印刷部は、酸化チタンなどの白色顔料を含む白色インキで形成されるが、このような背景印刷部には、比較的多量の着色剤(白色顔料)が含有される。
また、デザイン印刷層3が樹脂硬化剤を含む場合、デザイン印刷層3中の樹脂硬化剤の含有量は、特に限定されないが、主成分樹脂の全重量(100重量%)に対して、1重量%〜70重量%であり、好ましくは3重量%〜50重量%である。
<第1印刷層>
第1印刷層4は、基材2の第1面側に積層された印刷層である。
第1印刷層4は、1つのデザイン印刷層3に対応して、基材2の第1面側に設けられている。
第1印刷層4は、基材2の厚み方向において、デザイン印刷層3に重なるように設けられていてもよく、或いは、デザイン印刷層3に重ならないように設けられていてもよい。好ましくは、第1印刷層4は、基材2の厚み方向において、デザイン印刷層3の少なくとも一部分に重なるような位置に設けられている。
例えば、図示例のように、デザイン印刷層3が基材2の第2面側に設けられている場合、第1印刷層4は、基材2の第1面側であって、基材2の厚み方向においてデザイン印刷層3に重なるような位置に設けられている。詳しくは、第1印刷層4は、基材2の第1面側であって、基材2の厚み方向においてデザイン印刷層3の一部分に重なり且つ縦非デザイン部3a及び横非デザイン部3bに重ならないような位置に設けられている。
なお、デザイン印刷層3が基材2の第1面側に設けられている場合、第1印刷層4は、そのデザイン印刷層3の第1面側に設けられ、好ましくは、デザイン印刷層3の第1面に直接的に設けられる。
第1印刷層4は、透明でもよく、或いは、不透明でもよい。
第1印刷層4が透明である場合、第1印刷層4は、デザイン印刷層3の全体に重なるように、デザイン印刷層3と同形同大又はデザイン印刷層3よりも大面積に形成されていてもよく、或いは、デザイン印刷層3の一部分に重なるように、デザイン印刷層3よりも小面積に形成されていてもよい。
また、第1印刷層4が不透明である場合、第1印刷層4は、デザイン印刷層3に表されたデザインを隠蔽しないようにするため、デザイン印刷層3の一部分に重なるようにデザイン印刷層3よりも小面積に形成される。この場合、不透明な第1印刷層4は、デザイン印刷層3のデザインを避けて配置される。
第1印刷層4は、インキをグラビア印刷法などの公知の印刷法を用いて印刷することによって形成される。
無色透明な第1印刷層4は、例えば、主成分樹脂及び前記主成分樹脂に対して反応性を有する樹脂硬化剤を含み、さらに、必要に応じて各種の添加剤を含み、実質的に着色剤を含まないインキを用いて形成できる。
有色透明又は不透明な第1印刷層4は、例えば、主成分樹脂、前記主成分樹脂に対して反応性を有する樹脂硬化剤及び着色剤を含み、さらに、必要に応じて各種の添加剤を含むインキを用いて形成できる。
第1印刷層4に含まれる主成分樹脂としては、上記デザイン印刷層3の主成分樹脂で例示したようなものが挙げられ、中でも、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂が好ましく、ウレタン系樹脂がより好ましい。また、第1印刷層4に含まれる樹脂硬化剤としては、上記デザイン印刷層3の樹脂硬化剤で例示したようなものが挙げられ、中でも、イソシアネート系硬化剤が好ましい。また、第1印刷層4に含まれる添加剤としては、上記デザイン印刷層3で例示したようなものが挙げられる。
ここで、本明細書において、「実質的にAAAを含まない」とは、不可避的に含まれる程度の微量のAAAの混入は許容され、有意な量の混入は除外されるという意味である。例えば、樹脂硬化剤を実質的に含まない印刷層の、樹脂硬化剤の含有量は、印刷層全体の重量を100重量%とした場合、5重量%未満であり、好ましくは3重量%未満であり、より好ましくは1重量%未満である。
着色剤を含む第1印刷層4の主成分樹脂、着色剤及び樹脂硬化剤の含有量は、上記デザイン印刷層3と同様の範囲を例示できる。なお、デザイン印刷層3と第1印刷層4の成分及び含有量が、同一という意味でないことに留意されたい。
着色剤を実質的に含まない第1印刷層4については、着色剤を含む第1印刷層4の主成分樹脂及び樹脂硬化剤の合計を、着色剤に相当する量だけ増やすことが好ましい。
第1印刷層4の厚みは、特に限定されず、例えば、0.5μm〜5μmである。
第1印刷層4は、デザイン印刷層のような、所望の文字などが表された文字等表示部及び/又は背景印刷部を含む印刷層であってもよい。
また、第1印刷層4は、機能的な観点では、例えば、レーザー印字層であることが好ましい。
レーザー印字層は、レーザー照射によって表示が現われる層である。レーザー印字層としては、代表的には、(a)レーザー照射された部分が発色するもの、又は、(b)レーザー照射された部分が消失するもの、などが挙げられる。
(a)レーザー照射された部分が発色するレーザー印字層は、レーザー照射前には透明で且つレーザー照射によって発色することによって表示(発色部分が表示となる)が現れるもの、又は、レーザー照射前には不透明又は有色透明で且つレーザー照射によって異なる色彩に発色することによって表示(発色部分が表示となる)が現れるもの、などが挙げられる。前記(a)のようなレーザー印字層は、主成分樹脂、樹脂硬化剤及び発色剤を含み、必要に応じて各種の添加剤を含む。レーザー印字層(第1印刷層4)の主成分樹脂、樹脂硬化剤及び添加剤は、上述の通りである。発色剤としては、レーザーの照射によってそれ自身が発色する剤、レーザーの照射によってその周囲に存する樹脂などを発色(例えば、炭化によって黒色に変化)させる剤、発色剤自身と樹脂等との協働によって発色する剤などが挙げられる。前記発色剤としては、例えば、顔料、染料、無機材料等などを使用することができる。具体的には、発色剤としては、黄色酸化鉄、無機鉛化合物、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット、水銀、コバルト、銅、ビスマス、ニッケル等の金属化合物、真珠光沢顔料、珪素化合物、雲母類、カオリン類、珪砂、硅藻土、タルク、酸化アンチモン・酸化スズ、酸化チタン被覆雲母類などが挙げられる。これら発色剤は、1種単独で、又は2種以上併用できる。
(b)レーザー照射された部分が消失するレーザー印字層は、レーザー照射前には不透明又は有色透明で且つレーザー照射によって着色剤が除去されることによって表示(除去された部分が表示となる)が現れるものなどが挙げられる。前記(b)のようなレーザー印字層は、主成分樹脂、樹脂硬化剤及び着色剤を含み、必要に応じて各種の添加剤を含む。前記レーザー印字層の着色剤は、レーザー照射によって除去可能で且つ長期間使用可能な耐候性を有するものであれば特に限定されず、例えば、Colour Index 3rd Edition(1971)及びSupplements(1975)に掲載されている着色剤などが挙げられる。また、レーザー照射された部分が消失するレーザー印字層として、例えば、カーボン顔料を含有する黒色印刷層などを用いてもよい。
なお、レーザー印字層を構成する主成分樹脂及び樹脂硬化剤は、上記第1印刷層4と同様である。
第1印刷層4がレーザー印字層である場合、その厚みは、特に限定されないが、例えば、1μm〜3μmである。
<第2印刷層>
第2印刷層5は、基材2の第2面側に積層された印刷層である。
第2印刷層5は、1つのデザイン印刷層3に対応して、基材2の第2面側に設けられている。
第2印刷層5は、基材2の厚み方向において、デザイン印刷層3の全体に重なるように設けられていてもよく、或いは、デザイン印刷層3の一部分に重なるように設けられていてもよい。好ましくは、第2印刷層5は、基材2の厚み方向において、少なくともデザイン印刷層3の全体に重なるような位置に設けられている。
例えば、図示例のように、デザイン印刷層3が基材2の第2面側に設けられている場合、第2印刷層5は、少なくともデザイン印刷層3の全体の第2面側に重なるような位置に設けられ、好ましくは、少なくともデザイン印刷層3に直接的に設けられる。また、デザイン印刷層3が基材2の第1面側に設けられている場合、第2印刷層5は、基材2の第2面側であって、基材2の厚み方向において少なくともデザイン印刷層3の全体に重なるような位置に設けられる。
図示例では、第2印刷層5は、1列のデザイン印刷層3(基材2の縦方向に配置された複数のデザイン印刷層3)に跨がるように、縦方向に延びる帯状に設けられている。デザイン印刷層3が3列設けられているので、第2印刷層5も、横方向に所定間隔を空けて3列設けられている。従って、第2印刷層5は、全てのデザイン印刷層3の第2面側を覆っているが、縦非デザイン部3aに重なっていない。
かかる第2印刷層5は、ラベル連続体1の第2面側における最外面を構成している。
なお、基材2の第2面のうち、第2印刷層5が設けられていない領域(図示例では、縦非デザイン部3aに対応する領域)は、基材2の第2面が露出しており、従って、基材2の第2面のうち、第2印刷層5が設けられていない領域も、ラベル連続体1の第2面側における最外面を構成している。
第2印刷層5は、透明でもよく、或いは、不透明でもよい。好ましくは、第2印刷層5は、透明であり、より好ましくは無色透明である。
第2印刷層5は、インキをグラビア印刷法などの公知の印刷法を用いて印刷することによって形成される。
無色透明な第2印刷層5は、例えば、主成分樹脂及び前記主成分樹脂に対して反応性を有する樹脂硬化剤を含み、さらに、必要に応じて各種の添加剤を含み、実質的に着色剤を含まないインキを用いて形成できる。
有色透明又は不透明な第2印刷層5は、主成分樹脂、前記主成分樹脂に対して反応性を有する樹脂硬化剤及び着色剤を含み、さらに、必要に応じて各種の添加剤を含むインキを用いて形成できる。
第2印刷層5に含まれる主成分樹脂としては、上記デザイン印刷層3の主成分樹脂で例示したようなものが挙げられ、中でも、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂が好ましく、ウレタン系樹脂がより好ましい。また、第2印刷層5に含まれる樹脂硬化剤としては、上記デザイン印刷層3の樹脂硬化剤で例示したようなものが挙げられ、中でも、イソシアネート系硬化剤が好ましい。また、第2印刷層5に含まれる添加剤としては、上記デザイン印刷層3で例示したようなものが挙げられる。
着色剤を含む第2印刷層5の主成分樹脂、着色剤及び樹脂硬化剤の含有量は、上記デザイン印刷層3と同様の範囲を例示できる。
着色剤を実質的に含まない第2印刷層5中の主成分樹脂の含有量は、特に限定されないが、第2印刷層5の全重量(100重量%)に対して、15重量%〜80重量%であり、好ましくは、20重量%〜60重量%であり、樹脂硬化剤の含有量は、主成分樹脂の全重量(100重量%)に対して、1重量%〜70重量%であり、好ましくは5重量%〜50重量%である。
第2印刷層5の厚みは、特に限定されず、例えば、0.5μm〜5μmである。
第2印刷層5は、デザイン印刷層のような、所望の文字などが表された文字等表示部及び/又は背景印刷部を含む印刷層であってもよい。
第2印刷層5は、機能的な観点では、例えば、滑り層であることが好ましい。
滑り層は、被着体に対するラベルの動摩擦係数を小さくするために設けられた層である。滑り層は、滑り成分を含む。滑り成分としては、例えば、ワックス類、シリコーン、シリカなどの無機微粒子、有機微粒子などが挙げられる。
滑り層は、主成分樹脂、樹脂硬化剤及び滑り成分を含み、必要に応じて各種の添加剤を含み、実質的に着色剤を含まないインキを用いて形成できる。
滑り層中の滑り成分の含有量は、特に限定されないが、滑り層(第2印刷層5)の全重量(100重量%)に対して、0.5重量%〜20重量%であり、好ましくは、1重量%〜10重量%である。
なお、滑り層を構成する主成分樹脂及び樹脂硬化剤は、上記第2印刷層5と同様である。
第2印刷層5が滑り層である場合、その厚みは、特に限定されないが、例えば、1μm〜3μmである。
<保護層>
保護層6は、第1印刷層4を保護すると共に、ラベル連続体1のブロッキングを防止する層である。
保護層6は、第1印刷層4の第1面側を覆うように積層されている。
保護層6は、少なくとも第1印刷層4の全体に重なるように設けられており、従って、第1印刷層4の第1面側は、保護層6で覆われている。
保護層6は、少なくとも第1印刷層4を覆うように設けられていればよく、基材2の第1面の全体に設けられていてもよく、或いは、第1印刷層4と同形同大でもよく、或いは、第1印刷層4よりも大面積に設けられている。
図示例では、保護層6は、第1印刷層4よりも大面積に形成され、且つ第1印刷層4の全体を覆いつつ第1印刷層4の周縁から少しはみ出て設けられている。
かかる保護層6は、ラベル連続体1の第1面側における最外面を構成している。
なお、基材2の第1面のうち、保護層6が設けられていない領域(図示例では、縦非デザイン部3a及び横非デザイン部3bを含む大部分に対応する領域)は、基材2の第1面が露出しており、従って、基材2の第1面のうち、保護層6が設けられていない領域も、ラベル連続体1の第1面側における最外面を構成している。
前記保護層6は、前記第2印刷層5の主成分樹脂及び樹脂硬化剤の何れに対しても実質的に反応性を有さない印刷層から構成されている。
具体的には、前記保護層6は、前記第2印刷層5の樹脂硬化剤に対して実質的に反応性を有さない樹脂を主成分樹脂として含み且つ前記第2印刷層5の主成分樹脂に対して反応性を有する樹脂硬化剤を実質的に含まない。なお、保護層6は、前記主成分樹脂を含み且つ樹脂硬化剤を含まないことを条件として、必要に応じて、着色剤、滑り成分及び各種の添加剤を含んでいてもよい。
このような保護層6は、第1印刷層4を構成する主成分樹脂及び樹脂硬化剤との関係で決定できる。
例えば、第2印刷層5が主成分樹脂としてウレタン系樹脂及び樹脂硬化剤としてイソシアネート系硬化剤を含む場合、保護層6は、主成分樹脂としてアクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、セルロース系樹脂、塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂(例えば、ポリエチレン系樹脂、ポリブタジエン系樹脂等)、イソシアネート系樹脂、ロジン樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂(PVA系樹脂)及びイミン系樹脂から選ばれる少なくとも1種を含み、且つ、イソシアネート系硬化剤などの樹脂硬化剤を実質的に含まない。
保護層6は、透明又は不透明のいずれでもよいが、第1印刷層4がレーザー印字層である場合には、その層に印字された表示が見えるようにするために、保護層6は、透明であることが好ましく、無色透明であることがより好ましい。
好ましくは、透明な保護層6は、主成分樹脂としてアクリル系樹脂を含み、樹脂硬化剤を実質的に含まず、さらに必要に応じて各種の添加剤を含む。
透明な保護層6中の主成分樹脂の含有量は、特に限定されないが、保護層6の全重量(100重量%)に対して、20重量%〜90重量%であり、好ましくは、30重量%〜80重量%である。
保護層6の厚みは、特に限定されないが、例えば、1μm〜3μmである。
<ラベル連続体の構成例>
本発明のラベル連続体1は、上述の各印刷層の中から適切なものを選択することによって構成される。
ラベル連続体1の構成例を幾つか示す。下記構成例によれば、各層6,4,3,5の耐浸食性が特に優れている。なお、下記構成例(1)及び(2)は、第1面側から順に記載している。
・構成例(1)
保護層6:無色透明の印刷層(アクリル系樹脂を含み且つ樹脂硬化剤を含まない)。
第1印刷層4:レーザー印字層(ウレタン系樹脂及び樹脂硬化剤を含む)。
基材2:透明な熱収縮性基材。
デザイン印刷層3:文字表示部(デザイン)を含む印刷層(ウレタン系樹脂及び樹脂硬化剤を含む)。
第2印刷層5:無色透明の印刷層(ウレタン系樹脂、滑り成分及び樹脂硬化剤を含む)。
・構成例(2)
保護層6:無色透明の印刷層(アクリル系樹脂を含み且つ樹脂硬化剤を含まない)。
第1印刷層4:文字表示部(デザイン)を含む印刷層(ウレタン系樹脂及び樹脂硬化剤を含む)。
基材2:透明な熱収縮性基材。
デザイン印刷層3:文字表示部(デザイン)を含む印刷層(ウレタン系樹脂及び樹脂硬化剤を含む、又は、ウレタン系樹脂及び樹脂硬化剤を含まない)。
第2印刷層5:白色ベタ印刷層(ウレタン系樹脂及び樹脂硬化剤を含む)。
<ラベル連続体の製造方法>
上記ラベル連続体1は、長尺帯状の基材2の第1面に、第1印刷層形成用のインキ(例えば、上述の発色剤、主成分樹脂及び樹脂硬化剤を含むインキ)を印刷することにより第1印刷層4を形成し、その第1印刷層4の第1面及びその周囲の基材2の第1面に保護層形成用のインキ(例えば、上述の主成分樹脂を含み、着色剤及び樹脂硬化剤を実質的に含まないインキ)を印刷することにより保護層6を形成する。
また、前記基材2の第2面に、デザイン印刷層形成用のインキ(例えば、上述の着色剤発色剤を含むインキ)を印刷することによりデザイン印刷層3を形成し、そのデザイン印刷層3の第2面及びその周囲の基材2の第2面に第2印刷層形成用のインキ(例えば、上述の主成分樹脂及び樹脂硬化剤を含み、着色剤を実質的に含まないインキ)を印刷することにより第2印刷層5を形成する。各インキの印刷方法は、特に限定されず、グラビア印刷法、フレキソ印刷法、凸版輪転印刷法などの各種の印刷方法を用いることができる。このようにしてラベル連続体1を形成できる。
上記ラベル連続体1は、図6に示すように、芯材8の周囲にロール状に巻き取られてロール体10の形態で、保管・運搬に供される。
ラベル連続体1は、その第1面側を芯材8に向けて巻き取られていてもよく、或いは、その第2面側を芯材8に向けて巻き取られていてもよい。図6では、第2面側を芯材8に向けて巻き取られた状態を表している。
本発明のラベル連続体1によれば、ロール状に巻き取ってもブロッキングを生じ難くなる。
具体的には、ラベル連続体1をロール状に巻き取ったロール体10においては、ラベル連続体1の第1面側の最外面(又は第2面側の最外面)に第2面側の最外面(又は第1面側の最外面)が接触し、巻き圧によって両最外面が強く密着する。本発明のラベル連続体1は、その第1面側の最外面が保護層6及び基材2の第1面で構成され、その第2面側の最外面が第2印刷層5及び基材2の第2面で構成されている。前記第2印刷層5は、主成分樹脂と前記主成分樹脂に対して反応性を有する樹脂硬化剤とを含むが、保護層6は、前記第2印刷層5の主成分樹脂及び樹脂硬化剤の何れに対しても実質的に反応性を有さない印刷層からなるので、第2印刷層5と保護層6が付着し合うことを防止できる。例えば、第2印刷層5がポリウレタン系樹脂及びイソシアネート系硬化剤を含み、保護層6がアクリル系樹脂を含み且つイソシアネート系硬化剤などの樹脂硬化剤を実質的に含まないので、保護層6の主成分樹脂であるアクリル系樹脂が第2印刷層5のイソシアネート系硬化剤と反応せず、第2印刷層5と保護層6が互いに付着し難くなる。なお、基材2の形成材料は、主成分樹脂及び樹脂硬化剤などの第2印刷層5の形成材料及び保護層6の形成材料に対して反応性を有さないので、基材2の第1面が第2印刷層5の第2面に付着することはなく、且つ、基材2の第2面が保護層6の第1面に付着することはない。
従って、本発明のラベル連続体1は、ロール状に巻き取った際にブロッキングを生じ難くなる。
<ラベル連続体の使用>
上記ラベル連続体1を切り取ることによって、ラベルが得られる。
上記のように、横方向に複数列のデザイン印刷層3(ラベル)が設けられているラベル連続体1からのラベルの作製方法は、通常、ラベル連続体1を縦方向に切断して1列毎に分割する分割工程と、分割工程後に得られる1列のラベル連続体1からラベルを形成するラベル形成工程と、を有する。
具体的には、図7に示すように、縦非デザイン部3aにおいてラベル連続体1を縦方向に切断することにより、複数のデザイン印刷層3(ラベル)が縦方向に1列に並んだラベル連続体11が得られる(以下、このラベル連続体11を特に「単列ラベル連続体11」という)。
前記ラベル連続体1を縦方向に切断して単列ラベル連続体11を得る加工は、一般に、スリット加工とも呼ばれ、公知な加工である。通常、スリット加工は、ラベル連続体1の横方向端部に印刷された基準線(図示せず)を、位置検出用の検出器にて読み取りながら、切断刃などを備えるスリッターがラベル連続体1を所定位置で縦方向に切断する。
切断箇所は、縦非デザイン部3aの横方向中央部でもよく、或いは、縦非デザイン部3aの横方向一方寄りでもよい。図示例では、縦非デザイン部3aの横方向一方寄りの位置において、ラベル連続体1を縦方向に分断することにより、複数本(図示例では3本)の単列ラベル連続体11が得られる。なお、図7及び図4に、切断位置を白抜き矢印で示している。なお、横方向両側端部に生じる端材(一般に、耳とも呼ばれる)は、回収される。
得られた単列ラベル連続体11は、一旦、ロール状に巻き取って保管した後、ラベル形成工程を行ってもよく、或いは、スリット工程後に連続してラベル形成工程を行ってもよい。
ラベル形成工程は、ラベルの形態に応じて適宜設定できる。
熱収縮性及び/又は自己伸縮性を有する基材2を有する単列ラベル連続体11にあっては、例えば、被着体に嵌め入れて装着するラベル(以下、筒状ラベルという)として使用することもできる。
単列ラベル連続体11から筒状ラベルを形成する際には、図8に示すように、単列ラベル連続体11の横方向を周方向にして筒状に丸め、その横方向一方側の端部11a(縦非デザイン部)を横方向反対側の端部11bに重ね合わせて接着して筒状ラベル連続体12を形成する。この筒状ラベル連続体12を、1つのデザイン印刷層3毎に分割するべく、横方向において切断することによって、1つの筒状ラベルが得られる。
前記単列ラベル連続体11の第2面側を内側にして筒状に形成してもよく、或いは、第1面側を内側にして筒状に形成してもよい。第2面側を内側にして筒状に形成することにより、筒状の内面に滑り層(第2印刷層5)を有する筒状ラベルが得られる。
かかる筒状ラベルは、筒状の内面が滑り層であるため、被着体にスムースに外嵌できる。
また、熱収縮性及び自己伸縮性を有さない基材2を有する単列ラベル連続体11、及び、熱収縮性及び/又は自己伸縮性を有する基材2を有する単列ラベル連続体11にあっては、例えば、被着体に巻き付けるように装着するラベル(以下、巻き付けラベルという)として使用することができる。
単列ラベルから巻き付けを形成する際には、図9(a)に示すように、単列ラベル連続体11を、1つのデザイン印刷層3毎に分割するべく、横方向において切断することによって、1つの巻き付けラベル7が得られる。
この巻き付けラベル7の横方向両端部の裏面に接着剤を塗布し、図9(b)に示すように、その一方の端部7aを容器などの被着体9に貼り付け、巻き付けラベル7を被着体9の周囲に巻き付けた後、同図(c)に示すように、その反対側の端部7bの裏面を一方の端部7aの表面に貼り付けることにより、ラベル付き容器79が得られる。
また、特に図示しないが、巻き付けラベル7の一方の端部7aの裏面を容器などの被着体9に貼り付け、巻き付けラベル7を被着体9の周囲に巻き付けた後、その反対側の端部7bの裏面をその被着体9に貼り付けてもよい。
熱収縮性を有する基材2が使用されている場合には、巻き付けラベル7を被着体9に巻き付けた後、必要に応じて、加熱し、巻き付けラベル7を熱収縮させて被着体9に密着させてもよい。
なお、第1印刷層4がレーザー印字層である場合には、上記筒状ラベル及び巻き付けラベルを被着体に装着する前又は装着した後に、レーザー照射してレーザー印字層に、製造日やロット番号などの任意の表が印字される。前記レーザー光としては、YAGレーザー光線(イットリウム・アルミニウム・ガーネットレーザー光線。波長=1,064nm)や、YVOレーザー光線(イットリウム・バナデートレーザー光線。波長=1,064nm)、FAYbレーザー光線(Fiber Amplified Ytterbiumレーザー光線。波長=1,064nm)などを使用できる。
1 ラベル連続体
2 基材
3 デザイン印刷層
4 第1印刷層
5 第2印刷層
6 保護層

Claims (5)

  1. 1つのラベルデザインを表したデザイン印刷層が縦方向に複数設けられている長尺帯状の基材と、
    前記基材の第1面側に積層された第1印刷層と、
    前記基材の第2面側に積層され且つ連続体の第2面側における最外面を構成する第2印刷層と、を有し、
    さらに、前記第1印刷層の第1面側を覆うように積層され且つ連続体の第1面側における最外面を構成する保護層と、を有し、
    前記第1印刷層及び第2印刷層が、それぞれ、主成分樹脂と前記主成分樹脂に対して反応性を有する樹脂硬化剤とを含み、
    前記保護層が、前記第2印刷層の主成分樹脂及び樹脂硬化剤の何れに対しても実質的に反応性を有さない印刷層から構成されている、ラベル連続体。
  2. 前記保護層が、前記第2印刷層の樹脂硬化剤に対して実質的に反応性を有さない樹脂を主成分樹脂として含み且つ前記第2印刷層の主成分樹脂に対して反応性を有する樹脂硬化剤を実質的に含まない、請求項1に記載のラベル連続体。
  3. 前記第1印刷層が、レーザー照射によって表示が現われるレーザー印字層である、請求項1に記載のラベル連続体。
  4. 前記基材の第2面と前記第2印刷層との間に、前記デザイン印刷層が設けられている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のラベル連続体。
  5. 前記第2印刷層と前記保護層が、それぞれ無色透明である、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のラベル連続体。
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