JP2019131144A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数の増加を抑制でき、コストが増加することを抑制できる車両用空調装置を得る。【解決手段】本車両用空調装置10では、送風装置84の吸込部における隔壁よりも車両前側部分に第1ダクト36の他端が間接的に接続され、吸込部における隔壁よりも車両後側部分に第2ダクト36の他端が間接的に接続される。さらに、送風装置84の第2排気部に第3ダクト58が接続され、第2ダクトから送られた気流W2を送風装置84の第1排気部から放出できる。このように、第1ダクト36側からの気流W1の吸込み、第2ダクト44側からの気流W2の吸込み、第3ダクト58側への気流W1の送給、第2ダクト44を通った気流W2の排気の全てを1台の送風装置84で行なうことができる。これによって、本車両用空調装置10の構成部品の増加を抑制できる。【選択図】図1

Description

本発明は、調和空気を生成して車両の室内へ送る車両用空調装置に関する。
例えば、下記特許文献1に開示されたシート空調装置では、室内空調ユニットに主ダクト部材の一端と、補助ダクト部材の一端とが接続されている、主ダクト部材の途中には、第1補助送風機が設けられており、主ダクト部材の他端側は、シートのシートクッション及びシートバックの内部に配置され、シートバックの車両上側及びシートバックの車両前側へ調和空気を送ることができる。また、補助ダクト部材の途中には、第2補助送風機が設けられており、補助ダクト部材の他端側は、シートのシートクッション及びシートバックの内部に配置され、シートバックの車両上側及びシートバックの車両前側へ調和空気を送ることができる。このように、複数の送風機を設けることで、部品点数が多くなり、コスト高になる。
国際公開2017/145630A1のパンフレット
本発明は、上記事実を考慮して、部品点数の増加を抑制でき、コストの増加を抑制できる車両用空調装置を得ることが目的である。
請求項1に記載の車両用空調装置は、車両に搭載されて調和空気を生成する空調装置本体と、一端が前記空調装置本体に接続され、前記空調装置本体から送られた前記調和空気が内側を流れる第1ダクトと、前記車両に設けられた座席の内部に一端側が設けられ、他端側で空気が吸込まれることによって一端が前記座席の乗員側から内側へ空気を吸込む第2ダクトと、一端側が前記座席の内部に設けられ第3ダクトと、前記シートに設けられ、前記第3ダクトの内側を前記第3ダクトの他端側から一端側へ流れた空気を前記座席の外側へ吹出し可能な吹出部と、隔壁によって仕切られた吸込部を有し、前記隔壁を挟んだ前記吸込部の一方の側に前記第1ダクトの他端が接続されて前記隔壁を挟んだ前記吸込部の他方の側に前記第2ダクトの他端が接続され、作動状態では、前記吸込部を介して前記第1ダクトの他端側が及び前記第2ダクトの他端側に負圧を発生させると共に、前記第3ダクトの他端が接続され、前記作動状態では、前記第1ダクトから前記吸込部へ吸込まれた調和空気が前記第3ダクトへ送給される送風装置と、を備えている。
請求項1に記載の車両用空調装置では、空調装置本体には第1ダクトの一端が接続されており、空調装置本体よって生成された調和空気は、第1ダクトへ流れる。第1ダクトの他端は、送風装置の吸込部において隔壁で仕切られた一方の側(すなわち、吸込部における隔壁を挟んだ一方の側)へ接続されており、送風装置が作動されると、第1ダクトの他端側で負圧が発生される。これによって、第1ダクト内の調和空気が送風装置に吸込まれる。
また、本車両用空調装置は、第2ダクトを備えている。第2ダクトの一端側は、車両に設けられた座席の内側に配置されており、第2ダクトの他端は、送風装置の吸込部において隔壁で仕切られた他方の側(すなわち、吸込部における隔壁を挟んだ他方の側)へ接続されている。このため、上記のように、送風装置が作動されると、第2ダクトの他端側で負圧が発生される。これによって、第2ダクトの一端では、座席の乗員側から空気が吸込まれ、この空気が第2ダクトを流れて送風装置に吸込まれる。
一方、本車両用空調装置は、第3ダクトを備えている。第3ダクトの一端側は、座席の内部に設けられており、第3ダクトの他端は、送風装置に接続される。送風装置が作動されると、第1ダクトから送風装置に吸込まれた調和空気は、第3ダクトへ送給される。これによって、第3ダクトを流れた調和空気は、座席に設けられた吹出部から座席の外側へ吹出される。
このように、本車両用空調装置では、送風装置を作動させることによって第1ダクト及び第2ダクトから調和空気及び空気を吸込み、第3ダクトへ調和空気を送給できるため、本車両用空調装置の部品点数の増加を抑制でき、コストが増加することを抑制できる。
以上、説明したように、請求項1に記載の車両用空調装置は、部品点数の増加を抑制でき、コストが増加することを抑制できるという優れた効果を有する。
本発明の一実施の形態に係る車両空調装置の概略を車幅方向左側から見た側面図である。 フロントシートの斜視図である。 図2の3−3線に沿って切ったフロントシートのシートバックの断面図である。 送風装置の斜視図である。 図4の5−5に沿って切った送風装置の平断面図である。
次に、図1から図5の各図に基づいて本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において矢印FRは、本発明の実施の形態に係る車両用空調装置10が適用された車両12の前側(車両前後方向前側)を示し、矢印UPは、車両上側(車両上下方向上側)を示し、矢印LHは、車幅方向左側(車両左右方向左側)を示す。
<本実施の形態の構成>
図1に示されるように、本実施の形態に係る車両用空調装置10は、空調装置本体としてのHVAC(Heating, Ventilation, and Air Conditioning)ユニット14を備えている。HVACユニット14は、車両12のインスツルメントパネル16の車両前下側に配置されている。HVACユニット14は、メインファン18を備えており、メインファン18が作動されることによって気流W1が形成される。メインファン18に対して気流W1の下流側(図1においては、車両後側)には、エバポレータ20、ヒータコア22等が設けられており、気流W1の温度、湿度等が調整された調和空気になる。メインファン18は、メインファンモータ(図示省略)を備えており、メインファンモータが駆動されることによってメインファン18が作動される。
一方、HVACユニット14には、デフロスタダクト24の一端が接続されている。デフロスタダクト24の他端は、デフロスタ吹出部26へ接続されている。デフロスタ吹出部26は、インスツルメントパネル16の車両上側部分における車両前側端部に設けられており、HVACユニット14からデフロスタダクト24へ流れた気流W1は、デフロスタ吹出部26から送出されてフロントシールドガラス(図示省略)の車両室内側面へ吹付けられ、これによって、例えば、フロントシールドガラスの曇り等が除去される。
また、HVACユニット14には、フロントフェイスダクト28の一端が接続されている。フロントフェイスダクト28の他端は、フロントフェイス吹出部30へ接続されている。フロントフェイス吹出部30は、インスツルメントパネル16の車両後側部分に設けられており、HVACユニット14からフロントフェイスダクト28へ流れた気流W1は、フロントフェイス吹出部30から車両後側へ吹出され、車両12の座席としてのフロントシート32(以下、「フロントシート32」を単に「シート32」と称する)に着座した乗員34の上半身(例えば、乗員34の顔部近傍)へ流れる。
また、HVACユニット14には、第1ダクト36の一端が接続されている。第1ダクト36の一端と他端との間の中間部には、リアフットダクト38の一端が接続されている。リアフットダクト38の他端は、リアフット吹出部40へ接続されている。リアフット吹出部40は、例えば、シート32の車両後側端部の車両下側に設けられており、HVACユニット14からリアフットダクト38へ流れた気流W1は、リアフット吹出部40から車両後側へ吹出され、車両12の後部座席(図示省略)に着座した後部乗員の足元へ流れる。
さらに、HVACユニット14には、フロントフットダクト(図示省略)の一端が接続されている。フロントフットダクトの他端は、フロントフット吹出部(図示省略)へ接続されている。リアフット吹出部40は、例えば、シート32の車両後側端部の車両下側に設けられており、フロントフット吹出部は、インスツルメントパネル16の車両後側部分における車両下側部に設けられており、HVACユニット14からフロントフットダクトへ流れた気流W1は、フロントフット吹出部から車両下側へ吹出され、車両12のシート32に着座した乗員34の足元へ流れる。
一方、図1に示されるように、本車両用空調装置10は、シートベンチレーションシステム42(以下、「シートベンチレーションシステム42」を「SVS42」と称する)を備えている。SVS42は、第2ダクト44を備えている。第2ダクト44の中間部は、シート32のシートクッション46の内部で分岐されている。第2ダクト44の中間部で分岐された第2ダクト44の一方の一端側は、シートクッション46の車両上側へ延びており、図1及び図2に示されるように、第2ダクト44の一方の一端は、シートクッション46を構成するシートパッド48の被覆部50(すなわち、座席の乗員側部分の一態様であるシートクッション46の車両上側部分)の車両下側で開口されている。
これに対して、図1に示されるように、第2ダクト44の中間部で二叉に分岐された第2ダクト44の他方の一端側は、シートクッション46の内部を車両後側へ延び、更に、シート32のシートバック52の車両下側から車両上側へ延びてシートクッション46の内部に入っている。さらに、第2ダクト44の他方の一端は、シートバック52を構成するシートパッド54の被覆部56(すなわち、座席の乗員側部分の一態様であるシートバック52の車両前側部分)の車両後側で開口されている。このような構成の第2ダクト44では第2ダクト44の中間部における分岐部分よりも後端側で負圧が生じると、第2ダクト44の両一端側から他端側へ向けて気流W2が流れる。
このような気流W2の発生によって、第2ダクト44の両一端から空気が吸込まれる。これによって、シートクッション46のシートパッド48の被覆部50の車両上側から車両下側へ被覆部50を通過して第2ダクト44の一方の一端へ流れる気流W2が発生すると共に、シートクッション46のシートパッド54の被覆部56の車両前側から車両後側へ被覆部50を通過して第2ダクト44の他方の一端へ流れる気流W2が発生する。
また、図1に示されるように、SVS42は、第3ダクト58を備えている。第3ダクト58は、シート32のシートバック52の内部に設けられている。第3ダクト58の一端側は、図3に示されるように、シートバック52の内部で二叉に分岐されており、シートバック52を構成するシートパッド54のパッド中央側部60とバックボード62の背板部64との間に配置されている。
第3ダクト58の一方の一端部は、シートパッド54の車両左側(シート左側)のパッド側部66と、バックボード62の車両左側(シート左側)の側板部68との間に配置されており、第3ダクト58を通った気流W1を車両前側(シート前側)へ送出できる。バックボード62の車両左側(シート左側)の側板部68の車両前側端(シート前側端)とシートパッド54の車両左側(シート左側)のパッド側部66との間は、吹出部としての左側吹出部70とされている。
第3ダクト58の一方の一端部から第3ダクト58の外側へ送出された気流W1は、シートパッド54の車両左側(シート左側)のパッド側部66と、バックボード62の車両左側(シート左側)の側板部68との間を通って左側吹出部70からシートバック52の外側へ吹出される。このように左側吹出部70から吹出された気流W1は、パッド側部66の車幅方向左側面(シート幅方向左側面)に沿って車両前側(シート前側)へ流れる。
これに対して、第3ダクト58の他方の一端部は、シートパッド54の車両右側(シート右側)のパッド側部66と、バックボード62の車両右側(シート右側)の側板部68との間に配置されており、第3ダクト58を通った気流W1を車両前側(シート前側)へ送出できる。バックボード62の車両右側(シート右側)の側板部68の車両前側端(シート前側端)とシートパッド54の車両右側(シート右側)のパッド側部66との間は、吹出部としての右側吹出部72とされている。
第3ダクト58の他方の一端部から第3ダクト58の外側へ送出された気流W1は、シートパッド54の車両右側(シート右側)のパッド側部66と、バックボード62の車両右側(シート右側)の側板部68との間を通って右側吹出部72からシートバック52の外側へ吹出される。このように右側吹出部72から吹出された気流W1は、パッド側部66の車幅方向右側面(シート幅方向右側面)に沿って車両前側(シート前側)へ流れる。
図1に示されるように、以上の第2ダクト44の他端及び第3ダクト58の他端の各々は、シートクッション46の車両下側で開口されている。第2ダクト44の他端及び第3ダクト58の他端の車両下側には、第4ダクト74が設けられている。第4ダクト74は、筒状とされており、車両上下方向側の両端が開口されている。第4ダクト74の内側には、仕切壁76が設けられており、第4ダクト74の内側の空間は、仕切壁76によって仕切られている。第2ダクト44の他端は、第4ダクト74の内側の空間における仕切壁76よりも一方の側へ接続されており、第3ダクト58の他端は、第4ダクト74の内側の空間における仕切壁76よりも他方の側へ接続されている。
また、第4ダクト74は、例えば、蛇腹状に形成されており、第4ダクト74の車両上側部分が第4ダクト74の車両下側部分に対して車両前後方向及び車両上下方向へ移動するような第4ダクト74の変形が可能とされている。これによって、第4ダクト74の車両下側端の位置を変えることなく、第4ダクト74の車両上側端は、シート32の車両前後方向、車両上下方向への移動に追従できる。
さらに、第4ダクト74の車両下側端は、車両12のフロアパネル78に固定されていると共に、第4ダクト74の車両下側には、第5ダクト80及び第6ダクト82が設けられている。第5ダクト80の一端は、第4ダクト74の車両下側端へ接続され、第4ダクト74の内側の空間における仕切壁76よりも一方の側に繋がっている。これによって、第2ダクト44の他端は、第4ダクト74を介して第5ダクト80へ繋がっている。これに対して、第6ダクト82の一端は、第4ダクト74の車両下側端へ接続され、第4ダクト74の内側の空間における仕切壁76よりも他方の側に繋がっている。これによって、第3ダクト58の他端は、第4ダクト74を介して第6ダクト82へ繋がっている。
一方、本車両用空調装置10は、送風装置84を備えている。図4及び図5に示されるように、送風装置84は、筐体86を備えている。図5に示されるように、筐体86の内側には、ターボファン88が設けられている。ターボファン88は、ターボファンモータ(図示省略)の出力軸へ機械的に連結されており、ターボファンモータの駆動力が伝えられることによって車両上下方向を軸方向とする中心軸線周りに図4の矢印A方向へ回転される。筐体86におけるターボファン88の車両上側には、吸込部90が設けられている。吸込部90の車両上下方向側の両端は、開口されている。吸込部90の車両下側端は、筐体86の内側に繋がっており、ターボファン88が回転されると、吸込部90側で負圧が生じ、吸込部90から筐体86の内側へ流れる気流が生じる。
また、筐体86には第1排気部92及び第2排気部94が設けられている。第1排気部92は、筒状とされており、第1排気部92の車両前後方向側両端は開口され、第1排気部92の車両後側端は、筐体86の内側に繋がっている。第1排気部92の開口の車幅方向中央は、ターボファン88の回転中心よりも車幅方向右側(すなわち、ターボファン88の第1排気部92側の部分におけるターボファン88の回転接線方向とは反対側)にずれて配置されている。
これに対して、第2排気部94は、筒状とされており、第2排気部94の車両前後方向側両端は開口され、第2排気部94の車両前側端は、筐体86の内側に繋がっている。第2排気部94の開口の車幅方向中央は、ターボファン88の回転中心よりも車幅方向左側(すなわち、ターボファン88の第2排気部94側の部分におけるターボファン88の回転接線方向とは反対側)にずれて配置されている。ターボファン88が回転されることによって吸込部90から筐体86の内側へ流れる気流は、ターボファン88の回転によってターボファン88の半径方向外側へ送られ、これによって、気流は、第1排気部92及び第2排気部94へ向かう。
ここで、上述した吸込部90の内側には、隔壁96が設けられている。隔壁96は、概ね、ターボファン88の回転中心の車両上側に配置されている。隔壁96のターボファン88の回転中心よりも車両左側部分は、車両左前側へ傾斜されており、隔壁96のターボファン88の回転中心よりも車両右側部分は、車両右後側へ傾斜されている。隔壁96の車幅方向両端は、吸込部90の内側面に繋がっており、このため、吸込部90の内側は、隔壁96によって、概ね、車両前後方向に二分割されている。このため、ターボファン88の回転によって吸込部90の内側において隔壁96よりも車両前側の部分を通った気流は、ターボファン88の回転中心よりも車両前側で筐体86の内側に入る。これによって、ターボファン88において回転方向に互いに隣合う羽の間に入った気流は、ターボファン88の回転方向へ移動されながらターボファン88の半径方向外側へ移動される。このため、吸込部90の内側において隔壁96よりも車両前側の部分を通った気流は、主に、第2排気部94から筐体86の外側へ流れる。
これに対して、ターボファン88の回転によって吸込部90の内側において隔壁96よりも車両後側の部分を通った気流は、ターボファン88の回転中心よりも車両後側で筐体86の内側に入る。これによって、ターボファン88において回転方向に互いに隣合う羽の間に入った気流は、ターボファン88の回転方向へ移動されながらターボファン88の半径方向外側へ移動される。このため、吸込部90の内側において隔壁96よりも車両後側の部分を通った気流は、主に、第1排気部92から筐体86の外側へ流れる。
以上の構成の送風装置84の吸込部90において隔壁96よりも車両前側部分には、上述した第5ダクト80の他端が接続されており、吸込部90において隔壁96よりも車両後側部分には、上述した第6ダクト82の他端が接続されている。さらに、送風装置84の第2排気部94の車両後側端には、第3ダクト58の他端が接続されており、送風装置84の第1排気部92の車両前側端は、例えば、車両12のフロアパネル78の車両下側で開放されている。
<本実施の形態の作用、効果>
次に、本車両用空調装置10を冷房運転した際の作用並びに効果について説明する。
例えば、車両12のイグニッションスイッチが操作されて、車両12のエンジンが起動され、更に、車両12のインスツルメントパネル16等に設けられたエアコンスイッチが操作されると、本車両用空調装置10が起動される。このように、本車両用空調装置10が起動されると、HVACユニット14内で調和空気である冷気が生成されると共に、メインファン18が作動される。これによって、冷気の気流W1の一部は、フロントフェイスダクト28を通ってフロントフェイス吹出部30から車両12の室内へ吹出される。これによって、気流W1は、車両12のシート32に着座した乗員34の上半身(例えば、乗員34の顔部近傍)へ流れる。
また、HVACユニット14内で生成された冷気の気流W1の他の一部は、第1ダクト36の一端から第1ダクト36内を流れる。この状態で送風装置84が作動されていると、第1ダクト36内の気流W1は、送風装置84の吸込部90において隔壁96よりも車両前側部分を通って送風装置84の筐体86の内側に入る。このようにして筐体86内に入った気流W1の大部分は、ターボファン88の回転によって第2排気部94へ送られる。第2排気部94へ送られた気流W1は、第3ダクト58内を流れる、第3ダクト58内を流れて第3ダクト58の車幅方向両側の一端から放出された気流W1は、左側吹出部70及び右側吹出部72の各々から車両前側へ吹出され、シートバック52のシートパッド54の両パッド側部66に沿って車両前側へ流れる。
一方、この状態では、送風装置84が作動されている。このため、この状態では、送風装置84の吸込部90における隔壁96よりも車両後側部分で負圧が生じる。このため、第2ダクト44から第4ダクト74の仕切壁76よりも一方の側を介して第5ダクト80へ流れる気流W2が生ずる。これによって、シート32のシートクッション46の車両上側の空気がシートクッション46のシートパッド48の被覆部50を通って第2ダクト44の一方(シートクッション46側)の一端に吸込まれる。これによって、シート32の乗員34の臀部及び太腿部の側方を通って第2ダクト44の一方の一端へ流れる気流W2が生ずる。
また、上記のように、第2ダクト44から第5ダクト80へ流れる気流W2が生ずることで、シート32のシートバック52の車両前側の空気がシートバック52のシートパッド54の被覆部56を通って第2ダクト44の他方(シートバック52側)の一端に吸込まれる。これによって、シート32の乗員34の上半身の車幅方向両側を通って第2ダクト44の他方の一端へ流れる気流W2が生ずる。
このような気流W2が生じている状態で、左側吹出部70及び右側吹出部72の各々からシートバック52のシートパッド54の両パッド側部66に沿って車両前側へ気流W1が流れていると、気流W1が気流W2へ合流され、気流W1が気流W2と共にシート32の乗員34の身体の側方を通る。ここで、気流W1は、HVACユニット14にて生成された冷気(調和空気)である。このため、気流W1が気流W2と共にシート32の乗員34の身体の側方を通ることによって、乗員34は、効果的に涼感を感じることができる。
さらに、乗員34の身体の側方を通った気流W2は、乗員34の身体との間で熱交換が成され、気流W2は、それまでよりも熱を帯びる。このように熱を帯びた気流W2は、第2ダクト44から第5ダクト80へ流れ、送風装置84の吸込部90における隔壁96よりも車両後側部分から筐体86内に入る。筐体86内に入った気流W2の大部分は、ターボファン88の回転によって第1排気部92へ送られる。これによって、上記のように熱を帯びた気流W2を第1排気部92から筐体86の外側へ放出できる。
このように、本車両用空調装置10では、冷房運転に際して送風装置84を作動させることによって乗員34に効果的に涼感を感じさせることができる。
また、本車両用空調装置10では、第1ダクト36側からの気流W1の吸込み、第2ダクト44側からの気流W2の吸込み、第3ダクト58側への気流W1の送給、第2ダクト44を通った気流W2の排気の全てを1台の送風装置84で行なうことができる。これによって、本車両用空調装置10の構成部品の増加を抑制できる。しかも、第1ダクト36側からの気流W1の吸込み、第2ダクト44側からの気流W2の吸込み、第3ダクト58側への気流W1の送給、第2ダクト44を通った気流W2の排気を複数のファン等によって行なう構成に比べて、本車両用空調装置10は、このような気流W1又は気流W2の吸込み、送給、排気を1台の送風装置84で行なえるため、静粛性能を向上できる。
さらに、このように、気流W1又は気流W2の吸込み、送給、排気を1台の送風装置84で行なえることによって、本車両用空調装置10の設置スペースが大きくなることを抑制できると共に、コストの増大を抑制できる。
さらに、本車両用空調装置10では、第2ダクト44側からの気流W2が、車両12のフロアパネル78の車両下側(すなわち、車両12の室外)に設けられた送風装置84に吸込まれる。このため、シート32のシートクッション46、シートバック52等の内部に、ファン等を設けなくてもよい。これによって、シート32の周囲における静粛性能の低下を抑制できる。
なお、本実施の形態では、第1ダクト36の中間部にリアフットダクト38の一端を接続した構成であったが、リアフットダクト38は、第1ダクト36に接続されない構成であってもよいし、第1ダクト36を設けない構成であってもよい。
また、本実施の形態では、第3ダクト58を流れた気流W1は、シートバック54に設けられての左側吹出部70及び右側吹出部72から吹出される構成であった。しかしながら、シートクッション46に吹出部を設けて、第3ダクト58を流れた気流W1がシートクッション46の吹出部から吹出される構成としてもよい。
さらに、本実施の形態では、第2ダクト44の一方の一端がシートクッション46側で開口され、他方の一端がシートバック54側で開口された構成であった。しかしながら、第2ダクト44の一端側を二叉に分岐させず、第2ダクト44の一端をシートクッション46側及びシートバック54側の一方で開口する構成としてもよい。
10 車両用空調装置
12 車両
14 HVACユニット(空調装置本体)
32 フロントシート(座席)
36 第1ダクト
44 第2ダクト
58 第3ダクト
70 左側吹出部(吹出部)
72 右側吹出部(吹出部)
84 送風装置
90 吸込部

Claims (1)

  1. 車両に搭載されて調和空気を生成する空調装置本体と、
    一端が前記空調装置本体に接続され、前記空調装置本体から送られた前記調和空気が内側を流れる第1ダクトと、
    前記車両に設けられた座席の内部に一端側が設けられ、他端側で空気が吸込まれることによって一端が前記座席の乗員側から内側へ空気を吸込む第2ダクトと、
    一端側が前記座席の内部に設けられ第3ダクトと、
    前記座席に設けられ、前記第3ダクトの内側を前記第3ダクトの他端側から一端側へ流れた空気を前記座席の外側へ吹出し可能な吹出部と、
    隔壁によって仕切られた吸込部を有し、前記隔壁を挟んだ前記吸込部の一方の側に前記第1ダクトの他端が接続されて前記隔壁を挟んだ前記吸込部の他方の側に前記第2ダクトの他端が接続され、作動状態では、前記吸込部を介して前記第1ダクトの他端側が及び前記第2ダクトの他端側に負圧を発生させると共に、前記第3ダクトの他端が接続され、前記作動状態では、前記第1ダクトから前記吸込部へ吸込まれた調和空気が前記第3ダクトへ送給される送風装置と、
    を備える車両用空調装置。
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