JP2019129929A - 棚板支持具、及び棚 - Google Patents

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Abstract

【課題】棚板の着脱を容易に行えるとともに、棚板の落下を防止できる棚板支持具を提供する。【解決手段】壁固定手段Hで壁Wに固定される壁側金具2と、棚板固定手段Iで棚板Sに固定される棚板側金具3とを備える。壁側金具2は、取付板部A、及び取付板部Aの一端部から前方へ延びる棚板支持部B、並びに、取付板部Aと棚板支持部Bとの交差部に位置する壁側磁着部4を有する。棚板側金具3は、棚板支持部Bに載った状態から後方へスライドさせることにより、壁側磁着部4に磁着する棚板側磁着部5を有する。棚板支持部Bは、壁側掛止部6A,6Bを有するとともに、棚板側金具3は、壁側磁着部4と棚板側磁着部5とが磁着した状態で、壁側掛止部6A,6Bに掛止する棚板側掛止部7A,7Bを有する。壁側掛止部6A,6Bに棚板側掛止部7A,7Bが掛止した状態では、棚板側金具3の上方への移動が規制される。【選択図】図3

Description

本発明は、石膏ボード等の壁に取り付けて棚板を支持する棚板支持具に関する。
壁に取り付けて棚板を支持する棚板支持具として、L字型のもの(特許文献1の図10の支持部材103)を複数用いるものや、断面コの字型で長尺のもの(特許文献1の図4及び図8の係止金具4)を用いるものがある。
前記L字型の棚板支持具は、壁体(101)にねじにより固定され、その上に棚板(102)をねじにより固定している(特許文献1の図10)。
前記断面コの字型で長尺の棚板支持具は、壁体(2)にねじ(S1)により固定され、その断面コの字型の凹部に棚板(板材31c)の一端部を挿入し、ねじ(S2)により固定している(特許文献1の図8)。
前記棚板支持具として、直角三角形状の枠体で構成することにより棚板の荷重に対する耐荷重性を高めたものがある(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2の構成は、例えば、壁面(W)への取り付け用の垂直辺部(20,30)と、垂直辺部(20,30)から水平方向に突出形成された上下の水平辺部(21,31)と、を有し、垂直辺部(30)、水平辺部(31)及び斜辺部(32)で直角三角形状の枠体を構成している。そして、上下の水平辺部(21,31)間に棚板(S)を挟持し、垂直辺部(20,30)を壁面(W)に木ねじ等のビス(b)で固定するとともに、棚板(S)を水平辺部(21)等に木ねじ等のビス(b)で固定している。
前記棚板支持具として、2枚の棚板を左右に食い違いに取り付けた違い棚専用の壁取付具を用いて壁に対する取付強度を高くしたものがある(例えば、特許文献3参照)。
特許文献3の構成は、略Z字に似た形状に折れ曲がった薄い板材からなる取付具本体(2)に、方立固定部(4)及び上下の棚板固定部(6,6)を突設して壁取付具(1)としており、取付具本体(2)をねじ(S,S,…)により壁(W)に固定している。そして、方立固定部(4)及び上下の棚板固定部(6,6)を、棚本体(10)における、方立材(11)の後端面に形成した方立固定部収容凹部(15)及び上下の水平棚板(12,12)の後端面に形成した棚板固定部収容凹部(16,16)に収容した状態で、棚本体(10)をねじ(S,S,…)により壁取付具(1)に固定している。
また、特許文献1及び特許文献3には、猫をペットとして飼育している住居において、猫の運動不足解消用として壁に設置する棚が記載されている。
さらに、壁材が石膏ボード、モルタル、又は発泡樹脂等であり、ビス止めが効かない脆弱な壁面に対して棚を取り付ける際には、壁に対する棚板支持具の固定手段として、石膏ボード等に用いるアンカーを用いるか、あるいは、壁面に対する傾斜方向を変えた複数の固定ピン(例えば、特許文献4及び5参照)を所要数用いることが考えられる。
特開2010−11761号公報 実開平1−99251号公報 特開2016−205053号公報 特開2012−184628号公報 特開2016−118055号公報
以上のような従来の特許文献1ないし3のような棚板支持具において、壁に固定された棚板支持具への棚板の取付けは、棚板の落下を防止するために、ビス止めにより行っている。
したがって、壁に固定された棚板支持具に対して棚板を取り付ける作業を、ドライバーや六角レンチ等の工具を用いて行う必要があるので、棚板を取り付ける作業に手間が掛かる。
その上、棚板を交換する際には、前記工具を用いて棚板を取り外した後に、前記工具を用いて別の棚板を棚板支持具に取り付ける作業を行う必要があるので、作業者の負担が増大する。
そこで本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、棚板の着脱を容易に行えるとともに、棚板の落下を防止できる棚板支持具を提供する点にある。
本発明に係る棚板支持具は、前記課題解決のために、壁に取り付けて棚板を支持する棚板支持具であって、
壁固定手段で壁に固定される壁側金具と、
棚板固定手段で棚板に固定される棚板側金具とを備え、
前記壁側金具は、
壁面に沿う、上下方向に長い取付板部、及び、前記取付板部の一端部から前方へ延びる棚板支持部、並びに、
前記取付板部と前記棚板支持部との交差部に位置する壁側磁着部を有し、
前記棚板側金具は、
前記棚板支持部に載った状態から前記取付板部に近づけるように後方へスライドさせることにより、前記壁側磁着部に磁着する棚板側磁着部を有し、
さらに、
前記壁側金具の棚板支持部は、壁側掛止部を有するとともに、
前記棚板側金具は、前記壁側磁着部と前記棚板側磁着部とが磁着した状態で、前記壁側掛止部に掛止する棚板側掛止部を有し、
前記壁側掛止部に前記棚板側掛止部が掛止した状態では、前記棚板側金具の上方への移動が規制されることを特徴とする(請求項1)。
このような棚板支持具は、壁側金具及び棚板側金具により構成され、棚板側金具は予め棚板固定手段で棚板に固定しておく。
壁に棚を取り付ける際には、壁面の所望位置に壁側金具の取付板部を位置決めし、壁固定手段で壁に固定する。
次に、壁に固定した壁側金具の棚板支持部上に、棚板側金具を取り付けた棚板を載置し、棚板側金具を取付板部に近づけるように後方へスライドさせ、棚板側磁着部を壁側磁着部に磁着させる。それにより、棚板の取付けが完了するとともに、棚板の前方へのスライドを妨げる方向に磁気吸引力が作用する。
その上、壁側磁着部と棚板側磁着部とが磁着した状態では、棚板側掛止部が壁側掛止部に掛止する。それにより、棚板側金具の上方への移動が規制されるので、前記磁気吸引力の作用と相俟って、棚板の落下を防止できる。
棚板を取り外す際には、棚板を前方へスライドさせることにより、前記磁気吸引力に抗して棚板側磁着部を壁側磁着部から離反させるとともに、棚板側掛止部の壁側掛止部への掛止を解除する。それにより棚板及び棚板側金具を取り外すことができる。
以上のとおり、壁側金具の棚板支持部に対して、棚板及び棚板側金具の着脱を、工具を用いずに非常に容易に行うことができる。
ここで、前記壁側磁着部と前記棚板側磁着部とが磁着した状態から前記棚板側金具を前方へスライドさせた際に、前記棚板支持部に当止される当止片を前記棚板側金具に備えるのが好ましい実施態様である(請求項2)。
このような構成によれば、棚板を取り外す際に棚板を前方へスライドさせ、それにより前方へスライドした棚板側金具は、その当止片が棚板支持部に当止される。
よって、棚板及び棚板側金具の前方へのそれ以上のスライド移動が規制されるので、棚板の不意の落下を防止できる。
また、前記壁側金具の棚板支持部は上下対称形状であるのがより好ましい実施態様である(請求項3)。
このような構成によれば、上下方向に長い取付板部及び取付板部の一端部から前方へ延びる棚板支持部により構成される側面視略L字状の壁側金具を、棚板支持部が取付板部の下端部から前方へ延びる第1形態、及び棚板支持部が取付板部の上端部から前方へ延びる第2形態の両形態で、棚板支持部上に棚板を取り付けることができるので、棚の使い勝手を向上できる。
さらに、前記棚板側金具と前記棚板との間にスペーサを備えるとともに、
前記壁固定手段で前記壁側金具を壁に固定し、前記壁側金具の壁側磁着部と前記棚板側金具の棚板側磁着部とが磁着し、前記壁側金具の壁側掛止部に前記棚板側金具の棚板側掛止部が掛止した状態で、前記スペーサにより形成される前記棚板側金具と前記棚板との間の間隙に挿入可能な挿入片を有する、前記壁側金具の棚板支持部及び前記棚板側金具を被う棚板下面カバー体を備え、
前記棚板下面カバー体を装着した状態では、前記間隙に挿入された前記挿入片により、前記壁側金具の棚板支持部から前記棚板側金具を取り外すことが規制されるのが一層好ましい実施態様である(請求項4)。
このような構成によれば、棚板下面カバー体を装着した状態では、棚板側金具と棚板との間の間隙に挿入された棚板下面カバー体の挿入片により、壁側金具の棚板支持部から棚板側金具を取り外すことが規制されることから、棚板の落下を確実に防止できる。
その上、棚板下面カバー体により壁側金具の棚板支持部及び棚板側金具を被っていることから、棚板の下面側から見た際の外観が滑らかな印象となるので、意匠性を向上できる。
さらにまた、前記壁固定手段は、壁面に対する傾斜方向を変えた複数の固定ピンを斜めに打ち込むものであるのも好ましい実施態様である(請求項5)。
このような構成によれば、壁材が石膏ボード、モルタル、又は発泡樹脂等であり、ビス止めが効かない脆弱な壁面であっても、壁面に対する傾斜方向を変えた複数の固定ピンを斜めに打ち込む壁固定手段により壁側金具を壁に固定できる。
その上、固定ピンを抜いた穴跡は小さいので、賃貸住宅等であっても穴跡を気にせずに施工できる。
本発明に係る棚は、前記棚板支持具の複数と、一つの棚板とを備えたものである(請求項6)。
このような構成によれば、前記棚板支持具と同様の作用効果を奏する。
その上、壁側金具の棚板支持部に対する棚板及び棚板側金具の着脱が容易であるので、本発明の既設の棚に対して、使用者が、内装の変更又は自身の好み若しくは気分等に合わせて選択した棚板を容易に付け替えることができる。
あるいは、本発明の既設の複数の棚の間で、使用者が棚板を容易に交換することができる。
ここで、前記壁側金具の取付板部を被う壁前面カバー体、並びに、
前記壁側金具の棚板支持部及び前記棚板側金具を被う棚板下面カバー体を備えるのが好ましい実施態様である(請求項7)。
このような構成によれば、壁前面カバー体により壁側金具の取付板部を被っていることから、取付板部が棚板支持部よりも上方にある場合は棚板の上面側から見た際の外観が滑らかな印象となり、取付板部が棚板支持部よりも下方にある場合は棚板の下面側から見た際の外観が滑らかな印象となるので、意匠性を向上できる。
その上、棚板下面カバー体により壁側金具の棚板支持部及び棚板側金具を被っていることから、棚板の下面側から見た際の外観が滑らかな印象となるので、さらに意匠性を向上できる。
以上のように、本発明に係る棚板支持具、及び棚によれば、壁側金具及び棚板側金具からなる棚板支持具を用いており、壁側金具の壁側磁着部に棚板側金具の棚板側磁着部を磁着させるとともに、壁側金具の壁側掛止部に棚板側掛止部を掛止させる構成を採用している。それにより、壁側金具の棚板支持部に対して、棚板及び棚板側金具の着脱を、工具を用いずに非常に容易に行うことができる。
その上、壁側磁着部と棚板側磁着部とが磁着した状態では、棚板側掛止部が壁側掛止部に掛止し、その状態では、棚板側金具の上方への移動が規制されるので、壁側磁着部と棚板側磁着部との磁気吸引力の作用と相俟って、棚板の落下を防止できる。
本発明の実施の形態に係る棚を3つ、壁に段違いに並設して、猫の運動不足解消用のステップとした例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る棚の斜視図である。 同じく縦断面右側面図である。 本発明の実施の形態に係る棚板支持具の壁側金具を壁固定手段で壁に固定する方法を示す分解斜視図である。 壁側金具を壁に固定した状態を示す斜視図である。 壁前面カバー体の取付け方法を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る棚板支持具の棚板側金具の壁側金具への取付け方法を示す斜視図である。 棚板に棚板側金具を取り付けた状態で、上下を反転して示す要部拡大斜視図である。 棚板側金具を壁側金具に取り付けた状態、及び棚板下面カバー体の取付け方法を示す斜視図である。 棚板側金具の壁側金具への取付け方法、及び棚板下面カバー体の取付け方法を示す部分縦断面右側面図である。 棚板及び棚板側金具に棚板下面カバー体を装着した状態を示す要部拡大縦断面正面図である。 棚板下面カバー体、並びに棚板及び棚板側金具を取り外す方法を示す縦断面右側面図である。 棚板下面カバー体を装着した状態で、棚板側金具の取外しを規制する構造を示す縦断面右側面図である。 棚板及び棚板側金具のセットを交換する例を示す斜視図である。 上下を反転させて壁に固定した壁側金具に対し、棚板及び棚板側金具のセットを取り付けた状態を示す、本発明の実施の形態に係る棚の斜視図である。 同じく縦断面右側面図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。
以下の実施形態において、壁に棚を取り付けた状態を基準として、壁から離れる方向(壁に向かった状態で手前側)を前、壁に近づく方向を後、後方へ向かって左右を定義し、前方から後方を見た図を正面図とする。
本発明における「磁着」とは、磁気吸引力が作用して磁気により吸着することをいう。
本発明における「磁着部」とは、磁着する部分のことであり、一対の磁着部において、例えば、一方はマグネット(永久磁石)であり、他方は強磁性体である。
<棚>
図1及び図2の斜視図に示す本発明の実施の形態に係る棚10は、二つの棚板支持具1,1、及び一つの棚板Sを備える。
図1の斜視図は、棚10を3つ、例えば石膏ボードである壁Wに段違いに並設して、猫の運動不足解消用のステップとした例を示している。
棚10は、棚板Sが大きい場合等において、三つ以上の棚板支持具1,1,…で棚板Sを支持するようにしてもよい。
<棚板支持具>
図2の斜視図、及び図3の縦断面右側面図に示すように、棚板支持具1は、壁Wに取り付けて棚板Sを支持するものであり、壁固定手段Hで壁Wに固定される壁側金具2と、棚板固定手段Iで棚板Sに固定される棚板側金具3とを備える。
壁側金具2は、壁面Fに沿う、上下方向に長い取付板部A、及び、取付板部Aの一端部(例えば下端部)から前方へ延びる棚板支持部B、並びに、取付板部Aと棚板支持部Bとの交差部に位置する壁側磁着部4であるマグネットM1を有する。
棚板側金具3は、棚板支持部Bに載った状態から取付板部Aに近づけるように後方へスライドさせることにより、マグネットM1に磁着する棚板側磁着部5を有する。
壁側金具2の棚板支持部Bは、壁側掛止部である軸体6A及び溝部6Bを有するとともに、棚板側金具3は、棚板側掛止部である掛止片7A及び7Bを有する。
壁側磁着部4であるマグネットM1と棚板側磁着部5とが磁着した状態では、軸体6Aに掛止片7Aが掛止し、溝部6Bに掛止片7Bが掛止する。
<壁側金具の取付け>
図4の分解斜視図に示すように、左右に配置する壁側金具2,2の取付板部A,Aを壁面Fに位置決めした状態で、壁固定手段Hで壁側金具2,2を壁Wに固定する。
ピン受け具11ないし14、及び固定ピンP,P,…が、壁固定手段Hを構成する。
ピン受け具11は、横長孔2A,2Aに嵌合する嵌合部、及び固定ピンP,P,…を挿通する傾斜孔を備え、ピン受け具12は、横長孔2B,2Bに嵌合する嵌合部、及び固定ピンP,P,…を挿通する傾斜孔を備える。
また、ピン受け具13は、縦長孔2Cに嵌合する嵌合部、及び固定ピンP,P,…を挿通する傾斜孔を備え、ピン受け具14は、縦長孔2Dに嵌合する嵌合部、及び固定ピンP,P,…を挿通する傾斜孔を備える。
なお、ピン受け具14は、壁側磁着部4であるマグネットM1を支持する。
壁側金具2の取付板部Aの横長孔2A,2Aにピン受け具11を嵌合した状態で、ピン受け具11の傾斜孔に固定ピンP,P,…を挿通し、ピン挿入用専用部材等で固定ピンP,P,…を壁Wに打ち込む。
ピン受け具12,13,14についても、同様に、傾斜孔に挿通した固定ピンP,P,…を壁Wに打ち込む。
このような壁固定手段Hにより、図5の斜視図に示すように、壁Wへの壁側金具2,2の取付けが完了する。
このような壁面Fに対する傾斜方向を変えた複数の固定ピンP,P,…を斜めに打ち込む壁固定手段Hによれば、壁材が石膏ボード、モルタル、又は発泡樹脂等であり、ビス止めが効かない脆弱な壁面Fであっても、壁固定手段Hにより壁側金具2を壁Wに固定できる。
その上、固定ピンP,P,…を抜いた穴跡は小さいので、賃貸住宅等であっても穴跡を気にせずに施工できる。
<壁前面カバー体の取付け>
図6の斜視図に示すように棚板支持部Bを壁前面カバー体Cの開口部Jに通し、取付板部Aを被うように、壁前面カバー体Cを図7の斜視図に示すように取り付ける。
それにより、図3の縦断面右側面図に示すように、壁前面カバー体CのマグネットM2が取付板部Aの前面に磁着するので、壁前面カバー体Cは、取付板部Aと一体化する。
<棚板及び棚板側金具の取付け>
図7の斜視図、及び図8の上下を反転して示す要部拡大斜視図に示すように、棚板側金具3,3は、予め棚板固定手段Iで棚板Sに固定しておく。
図3の縦断面右側面図、及び図7の斜視図に示すように、棚板側金具3は棚板Sの下面側に位置する。棚板側金具3と棚板Sとの間に例えば座金であるスペーサ8,8を備え、棚板固定手段Iである取付ねじ9,9を螺着することにより、棚板側金具3を棚板Sに固定する。
このように予め一体化された棚板S及び棚板側金具3,3を、図7の斜視図、及び図10の部分縦断面右側面図に示すように、棚板側金具3,3を棚板支持部B,Bに載せ、取付板部Aに近づけるように後方へスライドさせる。
それにより、図3の縦断面右側面図に示すように、棚板側磁着部5が壁側磁着部4であるマグネットM1に磁着する。その状態では、図3の縦断面右側面図及び図9の斜視図に示すように、棚板側掛止部である掛止片7Aが壁側掛止部である軸体6Aに掛止し、棚板側掛止部である掛止片7Bが壁側掛止部である溝部6Bに掛止する。
<棚板下面カバー体の取付け>
図3の縦断面右側面図、及び図11の要部拡大縦断面正面図に示すように、棚板側金具3と棚板Sとの間には、スペーサ8,8があるので、間隙Gを有する。
よって、図9の斜視図、及び図10の部分縦断面右側面図に示すように、棚板下面カバー体Dの上面の挿入片K,Kを、棚板Sの下面に沿わせるように後方へスライドさせることにより、図3の縦断面右側面図、及び図11の要部拡大縦断面正面図に示すように、棚板下面カバー体Dを、壁側金具2の棚板支持部B及び棚板側金具3を被うように装着できる。
図2の斜視図、及び図3の縦断面右側面図のように、壁前面カバー体Cにより壁側金具2の取付板部Aを被っているとともに、棚板下面カバー体Dにより壁側金具2の棚板支持部B及び棚板側金具3を被っていることから、外観が滑らかな印象となるので意匠性を向上できる。
<棚板及び棚板側金具の取外し>
棚板S及び棚板側金具3,3を取り外す際には、先ず、図12の縦断面右側面図に示すように、棚板下面カバー体D,Dを前方ヘスライドさせて取り外す。
次に、図3の縦断面右側面図に示す位置から図12の縦断面右側面図の実線の位置まで棚板Sを前方へスライドさせる。それにより、マグネットM1の磁気吸引力に抗して棚板側磁着部5をマグネットM1から離反させるとともに、掛止片7Aの軸体6Aへの掛止及び掛止片7Bの溝部6Bへの掛止を解除する。
次に、図12の縦断面右側面図の二点鎖線のように棚板Sを上方へ持ち上げることにより、棚板S及び棚板側金具3,3を取り外すことができる。
図12の縦断面右側面図に示す棚板S及び棚板側金具3,3の取外し時における棚板Sの前方へのスライド移動は、図13の縦断面右側面図に示すように棚板側金具3,3の当止片E,Eが棚板支持部B,Bの軸体6A,6Aに当止されることで規制されるので、棚板S不意の落下を防止できる。
ここで、本実施の形態では、当止片Eの機能を棚板側磁着部5に持たせているので、部品点数を削減できる。
図11の要部拡大縦断面正面図、及び図13の縦断面右側面図に示すように棚板下面カバー体Dを装着した状態では、スペーサ8により形成される棚板側金具3と棚板Sの間の間隙Gに、棚板下面カバー体Dの挿入片K,K(図9の斜視図も参照)が挿入されている。
間隙Gに挿入された挿入片K,Kにより、壁側金具2の棚板支持部Bから棚板側金具3を取り外すことが規制されるので、図12の縦断面右側面図の二点鎖線のように棚板Sを上方へ持ち上げることができない。
このような構成により、棚板下面カバー体Dを装着した状態では、棚板Sの落下を確実に防止できる。
以上のような本発明の実施の形態に係る棚板支持具1によれば、壁Wに固定した壁側金具2の棚板支持部B上に、棚板側金具3を取り付けた棚板Sを載置し、棚板側金具3を取付板部Aに近づけるように後方へスライドさせ、棚板側磁着部5を壁側磁着部4に磁着させる。それにより、棚板Sの取付けが完了するとともに、棚板Sの前方へのスライドを妨げる方向に磁気吸引力が作用する。
その上、壁側磁着部4と棚板側磁着部5とが磁着した状態では、棚板側掛止部7A,7Bが壁側掛止部6A,6Bに掛止する。それにより、棚板側金具3の上方への移動が規制されるので、前記磁気吸引力の作用と相俟って、棚板Sの落下を防止できる。
棚板Sを取り外す際には、棚板Sを前方へスライドさせることにより、前記磁気吸引力に抗して棚板側磁着部5を壁側磁着部4から離反させるとともに、棚板側掛止部7A,7Bの壁側掛止部6A,6Bへの掛止を解除する。それにより棚板S及び棚板側金具3,3を取り外すことができる。
以上のとおり、棚10において、壁側金具2及び棚板側金具3からなる棚板支持具1を用いているので、棚板S及び棚板側金具3,3の着脱を、工具を用いずに非常に容易に行うことができる。
よって、既設の複数の棚、例えば図14の斜視図に示す既設の三つの棚10,…の間で、異なる棚板S1,S2,S3を使用者が容易に交換できる。
また、既設の棚10に対して、使用者が、内装の変更又は自身の好み若しくは気分等に合わせて選択した棚板を容易に付け替えることができる。
図3の縦断面右側面図、及び図4の分解斜視図に示すように、壁側金具2の棚板支持部Bは上下対称形状である。すなわち、図3における棚板支持部Bの上面U及び棚板支持部Bの下面Lは水平であり、壁側掛止部である軸体6A及び溝部6Bも含め、水平線Nを対称の軸とする線対称である。
よって、図3の縦断面右側面図に示すような、壁側金具2の棚板支持部Bが取付板部Aの下端部から前方へ延びた形態(第1形態)とともに、壁側金具2の上下を反転させた、図15の斜視図、及び図16の縦断面右側面図に示すような、壁側金具2の棚板支持部Bが取付板部Aの上端部から前方へ延びた形態(第2形態)としても、棚板支持部B上に棚板Sを取り付けることができる。
すなわち前記第2形態においても、棚板側金具3を、棚板支持部Bに載った状態から取付板部Aに近づけるように後方へスライドさせることにより、図16の縦断面右側面図のように壁側磁着部4であるマグネットM1と棚板側磁着部5とが磁着し、壁側掛止部である軸体6Aに棚板側掛止部である掛止片7Aが掛止し、壁側掛止部である溝部6Bに棚板側掛止部である掛止片7Bが掛止する。
このような構成によれば、上下方向に長い取付板部A及び取付板部Aの一端部から前方へ延びる棚板支持部Bにより構成される側面視略L字状の壁側金具2を、前記第1形態(図3)及び前記第2形態(図16)の両形態で、棚板支持部B上に棚板Sを取り付けることができるので、棚10の使い勝手を向上できる。
ここで、前記第2形態を示す図16では、その棚板支持部Bにおいて、図3における棚板支持部Bの上面Uが下面になっており、図3における棚板支持部Bの下面Lが上面になっている。
また、前記第1形態から前記第2形態にすると、前記第1形態である図7において壁側金具2の右側にある溝部6Bが、前記第2形態である図15及び図16では壁側金具2の左側に位置する。
しかしながら、図7に示すように、棚板側金具3には左右に掛止片7B,7Bがあるので、前記第1形態(図3)及び前記第2形態(図16)の両方の形態で、棚板側磁着部5が壁側磁着部4であるマグネットM1に磁着した状態で、掛止片7Bが溝部6Bに掛止する。
以上の実施の形態の記載はすべてすべて例示であり、これに制限されるものではない。本発明の範囲から逸脱することなく種々の改良及び変更を施すことができる。
1 棚板支持具
2 壁側金具
2A,2B 横長孔
2C,2D 縦長孔
3 棚板側金具
4 壁側磁着部
5 棚板側磁着部
6A 軸体(壁側掛止部)
6B 溝部(壁側掛止部)
7A,7B 掛止片(棚板側掛止部)
8 スペーサ
9 取付ねじ
10 棚
11,12,13,14 ピン受け具
A 取付板部
B 棚板支持部
C 壁前面カバー体
D 棚板下面カバー体
E 当止片
F 壁面
G 間隙
H 壁固定手段
I 棚板固定手段
J 開口部
K 挿入片
L 棚板支持部の下面
M1,M2 マグネット
N 水平線(対称の軸)
P 固定ピン
S,S1,S2,S3 棚板
U 棚板支持部の上面
W 壁

Claims (7)

  1. 壁に取り付けて棚板を支持する棚板支持具であって、
    壁固定手段で壁に固定される壁側金具と、
    棚板固定手段で棚板に固定される棚板側金具とを備え、
    前記壁側金具は、
    壁面に沿う、上下方向に長い取付板部、及び、前記取付板部の一端部から前方へ延びる棚板支持部、並びに、
    前記取付板部と前記棚板支持部との交差部に位置する壁側磁着部を有し、
    前記棚板側金具は、
    前記棚板支持部に載った状態から前記取付板部に近づけるように後方へスライドさせることにより、前記壁側磁着部に磁着する棚板側磁着部を有し、
    さらに、
    前記壁側金具の棚板支持部は、壁側掛止部を有するとともに、
    前記棚板側金具は、前記壁側磁着部と前記棚板側磁着部とが磁着した状態で、前記壁側掛止部に掛止する棚板側掛止部を有し、
    前記壁側掛止部に前記棚板側掛止部が掛止した状態では、前記棚板側金具の上方への移動が規制されることを特徴とする
    棚板支持具。
  2. 前記壁側磁着部と前記棚板側磁着部とが磁着した状態から前記棚板側金具を前方へスライドさせた際に、前記棚板支持部に当止される当止片を前記棚板側金具に備える
    請求項1記載の棚板支持具。
  3. 前記壁側金具の棚板支持部は上下対称形状である
    請求項1又は2に記載の棚板支持具。
  4. 前記棚板側金具と前記棚板との間にスペーサを備えるとともに、
    前記壁固定手段で前記壁側金具を壁に固定し、前記壁側金具の壁側磁着部と前記棚板側金具の棚板側磁着部とが磁着し、前記壁側金具の壁側掛止部に前記棚板側金具の棚板側掛止部が掛止した状態で、前記スペーサにより形成される前記棚板側金具と前記棚板との間の間隙に挿入可能な挿入片を有する、前記壁側金具の棚板支持部及び前記棚板側金具を被う棚板下面カバー体を備え、
    前記棚板下面カバー体を装着した状態では、前記間隙に挿入された前記挿入片により、前記壁側金具の棚板支持部から前記棚板側金具を取り外すことが規制される
    請求項1〜3の何れか1項に記載の棚板支持具。
  5. 前記壁固定手段は、壁面に対する傾斜方向を変えた複数の固定ピンを斜めに打ち込むものである
    請求項1〜4の何れか1項に記載の棚板支持具。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載の棚板支持具の複数と、一つの棚板とを備えた棚。
  7. 前記壁側金具の取付板部を被う壁前面カバー体、並びに、
    前記壁側金具の棚板支持部及び前記棚板側金具を被う棚板下面カバー体を備える
    請求項6記載の棚。
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