JP2019128687A - 監視システム - Google Patents

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Abstract

【課題】車載撮影手段を用いて建物又は敷地の監視対象を監視する上で、利便性の向上を図ることができる監視システムを提供する。【解決手段】監視システムは、敷地11内には建物10と車両33の駐車スペース34とがあり、その車両に設けられた車載撮影部35を用いて建物10又は敷地11における監視対象を監視する。車両33は、外部との無線通信が可能な通信機能と、自動走行機能とを有しており、敷地11には、車両33の車両位置として、車載撮影部35により監視対象の監視が可能となる第1監視位置E1が設定されており、車両33との間で無線通信が可能な通信手段と、通信手段を通じて監視指令信号を送信する制御手段と、を備える。監視指令信号は、車両33に対し、自動走行機能により駐車スペース34から監視位置E1へと移動させる移動指令を行う信号である。【選択図】図3

Description

本発明は、監視システムに関する。
住宅等の建物においては、防犯性向上等の目的で、監視カメラにより建物周辺の監視を行う監視システムが設けられている場合がある。かかる監視システムには、複数台の監視カメラにより建物周辺の監視を行うものがある。
複数台の監視カメラで建物周辺の監視を行う上記の監視システムでは、監視カメラの設置コストが増大するといった問題が生じるおそれがある。そこで、特許文献1には、車両に設けられた車載カメラを用いて建物周辺の監視を行う技術が提案されている。この特許文献1の技術では、建物周辺に設定された駐車スペースに車両が駐車されている場合に、その車両の車載カメラを用いて建物周辺の監視が行われるようになっている。
特開2011−232877号公報
ところで、建物周辺に設定される駐車スペースの位置は、各建物ごとにそれぞれ異なることが考えられる。このため、建物によっては、上記特許文献1の技術を適用しても、車両を駐車スペースに駐車した状態で、車両の車載カメラにより建物周辺の監視対象(例えば出入口や窓部など)を撮影できない場合が想定されうる。その場合、車両を、車載カメラにより監視対象を撮影できる位置まで移動させ、その位置において車載カメラによる監視対象の監視を行う必要がある。
しかしながら、車両を、車載カメラにより監視対象を撮影できる位置まで移動させるには、実際に車載カメラで撮影される撮影画像を見ながら車両を移動させる等、面倒な作業が発生すると考えられる。このため、車載カメラを用いて建物周辺の監視を行うにあたっては、その点で改善の余地があると考えられる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、車載撮影手段を用いて建物又は敷地の監視対象を監視する上で、利便性の向上を図ることができる監視システムを提供することを主たる目的とするものである。
上記課題を解決すべく、第1の発明の監視システムは、建物が設けられた敷地には車両を駐車する駐車スペースが設定されており、その車両に設けられた車載撮影手段を用いて前記建物又は前記敷地における監視対象を監視する監視システムであって、前記車両は、外部との無線通信が可能な通信機能と、当該車両を自動走行させる自動走行機能とを有しており、前記敷地には、前記車両の車両位置として、前記車載撮影手段により前記監視対象の監視が可能となる監視位置が設定されており、前記車両との間で無線通信が可能な通信手段と、所定の監視実施要求に基づき、前記車両に前記通信手段を通じて監視指令信号を送信する制御手段と、を備え、前記監視指令信号は、前記車両に対し、前記自動走行機能により当該車両を前記駐車スペースから前記監視位置へと移動させる移動指令を行う信号であることを特徴とする。
本発明によれば、建物が設けられた敷地内に、車両の車両位置として、車両の駐車スペースに加え、車載撮影手段により監視対象の監視が可能となる監視位置が設定されている。また、所定の監視実施要求に基づき、車両に通信手段を通じて監視指令信号が送信されるようになっており、この監視指令信号が車両側で受信されると、車両が自動走行機能により駐車スペースから監視位置へと自動で移動するようになっている。この場合、車載撮影手段を用いて監視対象の監視を行うにあたり、車両を監視位置へと移動させる面倒な作業を行う必要がなく、利便性の向上を図ることが可能となる。
ここで、車両を監視位置に常時駐車させておき、その監視位置にて車載撮影手段による監視対象の監視を常時行うことも考えられる。しかしながら、監視位置は、道路から離れた位置に設定されることが考えられ、その場合、車両を敷地から出入りさせるのが困難になるおそれがある。その点本発明では、通常時には、車両を道路近くの駐車スペースに駐車しておき、監視実施要求があった場合には、車両を駐車スペースから監視位置へ移動させることが可能となる。そのため、車両の敷地からの出入りが困難になるのを回避しながら、上述の効果を得ることができる。
第2の発明の監視システムは、第1の発明において、前記監視指令信号は、前記車両に対し、前記監視位置への移動指令に加え、前記車載撮影手段による前記監視対象の監視を実行させる監視実行指令を行う信号であることを特徴とする。
本発明によれば、通信手段より送信される監視指令信号が車両側で受信されると、車両が自動走行機能により監視位置へと移動するとともに、その監視位置にて車載撮影手段による監視対象の監視を実行(開始)する。この場合、監視位置への車両の移動に加え、車載撮影手段による監視の実行も自動で行われるため、より一層利便性の向上を図ることが可能となる。
第3の発明の監視システムは、第2の発明において、前記建物内に住人が不在になったことを判定する不在判定手段を備え、前記制御手段は、前記不在判定手段により住人が不在になったと判定された場合に前記監視実施要求があったとして、前記車両に前記監視指令信号を送信することを特徴とする。
本発明によれば、建物内に住人が不在となった場合に、通信手段より車両に対し監視指令信号が送信されるため、建物内に住人が不在となったタイミングで、車両を自動で監視位置へと移動させ車載撮影手段による監視を実行させることができる。これにより、住人の不在時に車載撮影手段を用いて監視対象の監視を行う上で好適な構成とすることができる。
第4の発明の監視システムは、第1乃至第3のいずれかの発明において、前記制御手段は、前記車載撮影手段による前記監視対象の監視実行時に、所定の監視停止要求があった場合に、前記車両に対し前記通信手段を通じて監視停止信号を送信し、前記監視停止信号は、前記車両に対し、前記車載撮影手段による前記監視対象の監視を停止させるとともに、前記自動走行機能により当該車両を前記監視位置から前記駐車スペースへと移動させる旨の指令を行う指令信号であることを特徴とする。
本発明によれば、車載撮影手段による監視対象の監視実行時に、所定の監視停止要求があった場合に、通信手段より車両に対し監視停止信号が送信される。この場合、この監視停止信号が車両側で受信されると、車両側では車載撮影手段による監視対象の監視が停止される。そして、車両が自動走行機能により監視位置から駐車スペースへと自動で移動する(戻る)。この場合、車載撮影手段による監視を停止させるにあたり、車両を元の駐車スペースへと移動させる(戻す)作業をわざわざ行う必要がなく、さらなる利便性向上を図ることができる。
第5の発明の監視システムは、第1乃至第4のいずれかの発明において、前記敷地には、前記監視対象として、第1監視対象及び第2監視対象が設定されており、前記監視位置として、前記車載撮影手段により前記第1監視対象の監視が可能となる第1監視位置と、前記第2監視対象の監視が可能となる第2監視位置とが設定されており、前記制御手段は、前記監視実施要求としての第1監視実施要求に基づき、前記車両に前記監視指令信号としての第1監視指令信号を送信し、また前記監視実施要求としての第2監視実施要求に基づき、前記車両に前記監視指令信号としての第2監視指令信号を送信し、前記第1監視指令信号は、前記車両に対し、当該車両を前記駐車スペースから前記第1監視位置へと移動させる指令を行う信号であり、前記第2監視指令信号は、前記車両に対し、当該車両を前記駐車スペースから前記第2監視位置へと移動させる指令を行う信号であることを特徴とする。
本発明によれば、監視対象として、第1監視対象と第2監視対象とが設定されており、そして、敷地には、車両の監視位置として、それら各監視対象にそれぞれ対応させて第1監視位置及び第2監視位置が設定されている。この場合、これら各監視位置にそれぞれ車両を自動で移動させることができるため、複数の監視対象を車載撮影手段を用いて監視する場合において、利便性の向上を図ることが可能となる。
第6の発明の監視システムは、第1乃至第5のいずれかの発明において、前記監視対象は、前記建物に設けられ屋内外を連通する開口部であることを特徴とする。
建物において開口部は不審者が建物内へ侵入する際の侵入口となる部分である。その点本発明によれば、監視対象として開口部が設定されているため、車載撮影手段を用いて開口部周辺における不審者の有無等を監視することが可能となる。
第7の発明の監視システムは、第6の発明において、前記建物には、前記開口部として、出隅を形成する2つの外壁部にそれぞれ第1開口部及び第2開口部が設けられ、前記車載撮影手段は、互いに異なる方向を撮影可能な第1車載カメラ及び第2車載カメラを有しており、前記監視位置は、前記第1車載カメラにより前記第1開口部を監視可能で、かつ、前記第2車載カメラにより前記第2開口部を監視可能な位置であることを特徴とする。
本発明によれば、監視位置として、第1車載カメラにより第1開口部を監視可能で、かつ、第2車載カメラにより第2開口部を監視可能な位置が設定されている。この場合、車両を監視位置に配置することで、車載カメラにより2つの開口部を同時に監視することが可能となる。そのため、建物側に設ける監視カメラの個数をその分削減することができ、監視カメラの設置コスト低減等の効果を大きな効果として得ることが可能となる。
ここで、車両を上記の監視位置までユーザ自らが移動させることを考えると、第1車載カメラ及び第2車載カメラで撮影される各撮影画像をそれぞれ確認しながら車両を移動させるというとても面倒な作業が発生することが考えられる。この点、本発明では、かかる監視位置まで車両を自動で移動させることができるため、車載カメラ(車載撮影手段)を用いて2つの開口部を監視するにあたり、利便性の向上を大いに図ることができる。
建物が設けられた敷地を示す平面図。 監視システムの電気的構成を示す図。 (a)が車両が第1監視位置に位置する状態を示す図であり、(b)が車両が第2監視位置に位置する状態を示す図である。 建物側コントローラにより実行される制御処理を示すフローチャート。 第1監視指令処理を示すフローチャート。 第2監視指令処理を示すフローチャート。 監視停止指令処理を示すフローチャート。 車両側コントローラにより実行される制御処理を示すフローチャート。 第1監視実行処理を示すフローチャート。 第2監視実行処理を示すフローチャート。 監視停止実行処理を示すフローチャート。
以下に、本発明を具体化した一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、図1は、建物が設けられた敷地を示す平面図である。
図1に示すように、敷地11には建物10(詳しくは住宅)が設けられている。敷地11は、平面視において矩形形状をなしており、その一辺側には道路Rが隣接している。建物10は、敷地11と同様、平面視にて矩形形状をなしている。建物10の外周部には外壁部12が設けられている。この外壁部12により屋内(建物10内)と屋外とが仕切られている。また、建物10内には、複数の屋内空間14〜18が設けられている。これら屋内空間14〜18には、玄関14と居室15〜17と寝室18とが含まれている。
外壁部12には屋内と屋外とを連通する複数の開口部が設けられている。かかる開口部には、玄関14に設けられた玄関口21と、居室15に設けられた窓部22と、寝室18に設けられた窓部23と、居室16に設けられた窓部24とが含まれている。玄関口21には玄関ドア25が設けられ、各窓部22〜24にはそれぞれガラス戸26〜28が設けられている。
外壁部12には、建物10の4方に設けられた複数の外壁部12a〜12dが含まれている。これら外壁部12a〜12dのうち、外壁部12aと外壁部12bとは出隅29を介して隣接している。これら外壁部12a,12bのうち、外壁部12aは道路Rに面して(道路R側に)設けられ、道路Rと同じ方向に延びている。この外壁部12aには玄関口21が設けられている。玄関口21は、外壁部12aにおいて出隅29寄りの位置に配置されている。また、外壁部12bには居室15の窓部22と寝室18の窓部23とが設けられている。これら各窓部22,23のうち、窓部22が窓部23よりも出隅29寄りに配置されている。また、外壁部12bと対向する外壁部12dには居室16の窓部24が設けられている。
敷地11には、車両33を駐車する駐車スペース34が設けられている。駐車スペース34は道路Rに隣接して設けられ、その車両出入方向(前後方向)が道路Rと直交する方向(つまり外壁部12bの壁幅方向と同方向)となっている。また、駐車スペース34は、敷地11の隅部に位置している。詳しくは、駐車スペース34は、外壁部12aの壁幅方向において外壁部12bよりも建物10外側に位置し、外壁部12bの壁幅方向において外壁部12aよりも建物10外側に位置している。なお、本実施形態では、車両33が駐車スペース34に後向きで駐車されることを想定している。
車両33は、ハイブリッド自動車(PHV)からなる。車両33には、車両33周辺を撮影するための車載撮影部35が設けられている。車載撮影部35は、複数の車載カメラ36を有して構成され、具体的には車両33の前方を撮影するフロントカメラ36aと、車両33の後方を撮影するバックカメラ36bと、車両33の右方を撮影する右サイドカメラ36cと、車両33の左方を撮影する左サイドカメラ36dとを有している。なお、車載撮影部35が車載撮影手段に相当する。
次に、建物10周辺の監視を行う監視システムについて説明する。
建物10には、その建物10内に人が存在することを検知する人検知センサ41が設けられている。人検知センサ41は、例えば居室15に設けられている。なお、人検知センサ41は、建物10内において複数設けられてもよい。例えば、各屋内空間15〜18ごとに設けられていてもよい。
建物10には、監視カメラ42が設置されている。監視カメラ42は、外壁部12(詳しくは外壁部12d)に設けられ、居室16の窓部24を監視対象として監視を行う。
建物10には、警報装置43が設けられている。警報装置43は、建物10の周囲に不審者が現れた場合に、その不審者に警報を発するための装置である。警報装置43は、ブザー音等の音声を出力することで警報を発する。警報装置43は、例えば外壁部12bに設けられている。
続いて、監視システムの電気的構成について図2に基づいて説明する。図2は、監視システムの電気的構成を示す図である。
図2に示すように、監視システムは、制御手段としての建物側コントローラ50を備える。建物側コントローラ50は、CPU等の周知のマイクロコンピュータを有して構成されている。建物側コントローラ50は、例えば建物10内の壁面に設けられている。
建物側コントローラ50には、人検知センサ41が接続されている。建物側コントローラ50には、人検知センサ41から逐次検知結果が入力される。
建物側コントローラ50には、監視カメラ42が接続されている。建物側コントローラ50には、監視カメラ42から逐次監視画像が入力される。建物側コントローラ50は、その入力された監視画像に基づき、建物10周辺における異常の有無を判定する。
建物側コントローラ50には警報装置43が接続されている。建物側コントローラ50は、建物10周辺に異常があると判定した場合、警報装置43に警報信号を出力し、警報装置43より警報音を出力させる。
建物側コントローラ50は、車両33との間で無線通信が可能な通信部51を有している。この通信部51は、車両33に設けられた車両側コントローラ60との間で通信可能とされている。なお、通信部51が通信手段に相当する。
ここで、本監視システムでは、上述した監視カメラ42に加え、車両33に設けられた車載撮影部35を用いて建物10周辺の監視を行うことが可能となっている。そこで、以下においては、その点に関する構成について図3を用いながら説明する。図3は、(a)が車両33が第1監視位置に位置する状態を示す図であり、(b)が車両33が第2監視位置に位置する状態を示す図である。
図3に示すように、敷地11には、車載撮影部35を用いて建物10の監視を行う際に、車両33を位置させる監視位置E1,E2が設定されている。監視位置E1,E2としては、車載撮影部35により玄関口21と居室15の窓部22との監視が可能となる第1監視位置E1(図3(a)参照)と、車載撮影部35により寝室18の窓部23の監視が可能となる第2監視位置E2(図3(b)参照)とが設定されている。これら各監視位置E1,E2はいずれも、駐車スペース34に対して反道路R側に位置している。各監視位置E1,E2と駐車スペース34とは外壁部12bの壁幅方向(道路Rと直交する方向)に並んでおり、第1監視位置E1が第2監視位置E2よりも駐車スペース34側に位置している。
図3(a)に示すように、車両33を第1監視位置E1に位置させた場合、車両33の右サイドカメラ36cにより玄関口21を監視可能となり、バックカメラ36bにより居室15の窓部22を監視可能となる。つまり、この場合、右サイドカメラ36cによる監視範囲に玄関口21が含まれ、かつバックカメラ36bによる監視範囲に窓部22が含まれることになる。一方、図3(b)に示すように、車両33を第2監視位置E2に位置させた場合、車両33のバックカメラ36bにより寝室18の窓部23を監視可能となる。つまり、この場合、バックカメラ36bによる監視範囲に窓部23が含まれることになる。
なお、玄関口21と居室15の窓部22とがそれぞれ第1監視対象に相当し、寝室18の窓部23が第2監視対象に相当する。また、玄関口21が第1開口部に相当し、居室15の窓部22が第2開口部に相当する。また、右サイドカメラ36cが第1車載カメラに相当し、バックカメラ36bが第2車載カメラに相当する。
図1の説明に戻って、敷地11には、駐車スペース34と各監視位置E1,E2とにそれぞれ対応させて車両位置センサ45が設けられている。これら各車両位置センサ45のうち、車両位置センサ45aは、車両33が駐車スペース34に位置することを検知するセンサであり、車両位置センサ45bは、車両33が第1監視位置E1に位置することを検知するセンサであり、車両位置センサ45cは、車両33が第2監視位置E2に位置することを検知するセンサである。これら各車両位置センサ45a〜45cは、例えば敷地11の地上面に設けられている。また、各車両位置センサ45a〜45cは建物側コントローラ50と接続されており、建物側コントローラ50には、それら各車両位置センサ45a〜45cから逐次検知結果が入力される。
続いて、車両33の構成について説明する。
図2に示すように、車両33は、当該車両33の運転制御等を行う車両側コントローラ60を備える。車両側コントローラ60は、CPU等を有する周知のマイクロピュータを有して構成されている。車両側コントローラ60は、建物側コントローラ50の通信部51と無線通信可能な通信部61を有している。この場合、車両側コントローラ60は、各通信部51,61を介して建物側コントローラ50と通信可能とされている。
車両側コントローラ60には、各車載カメラ36a〜36dが接続されている。車載カメラ36a〜36dにより撮影された画像は車両側コントローラ60に逐次入力される。なお、車載カメラ36a〜36dは車載バッテリ(図示略)に蓄えられた電力を用いて作動する。
車両側コントローラ60には、車両駆動部38が接続されている。車両駆動部38は、車両33を走行させるための駆動源であり、エンジン及び電動機を有している。
車両側コントローラ60は、車両33を自動走行(自動運転)させる自動走行機能を有している。車両側コントローラ60は、自動走行機能により、車両33を停止状態から自動で走行させたり、車両33を走行状態から自動で停止させたりすることができる。車両側コントローラ60は、車両33を自動で走行させる際には、車両33のイグニッションスイッチをONにし、車両駆動部38を駆動させることで車両33を走行させる。また、車両側コントローラ60は、この際、車両33のギアを制御して車両33を前進又は後進のいずれかで走行させる。一方、車両側コントローラ60は、車両33を自動で停止させる際には、車両駆動部38の駆動を停止させ、ブレーキを制御することで車両33を停止させる。また、車両側コントローラ60は、車両33を停止させた後、イグニッションスイッチをOFFにする。
建物側コントローラ50は、人検知センサ41からの検知結果等に基づき、通信部51より車両側コントローラ60に向けて監視信号(監視指令信号に相当)を送信する。この監視信号が車両側コントローラ60により受信されると、車両側コントローラ60は、車両33を自動運転機能により駐車スペース34から第1監視位置E1又は第2監視位置E2へと移動させる。また、車両側コントローラ60は、それとともに、その監視位置E1,E2において車載撮影部35による監視処理を実行する。
車両側コントローラ60は、車両33を第1監視位置E1に移動させた場合には、監視処理として第1監視処理を実行する。この第1監視処理では、車載撮影部35の各車載カメラ36a〜36dのうち、バックカメラ36b及び右サイドカメラ36cに作動信号を出力する。これにより、バックカメラ36bにより居室15の窓部22の監視(撮影)が行われ、右サイドカメラ36cにより玄関口21の監視が行われる(図3(a)参照)。
また、車両側コントローラ60は、車両33を第2監視位置E2に移動させた場合には、監視処理として第2監視処理を実行する。この第2監視処理では、バックカメラ36bに作動信号を出力することで、バックカメラ36bにより寝室18の窓部23の監視(撮影)を行う(図3(b)参照)。
車両側コントローラ60は、第1監視処理又は第2監視処理の実行時において、車載撮影部35による監視画像を通信部61より逐次建物側コントローラ50に送信する。建物側コントローラ50では、車両側コントローラ60から送信される監視画像を受信すると、その監視画像に基づき建物10周辺における異常の有無を判定する。そして、異常有りと判定すると、警報装置43による警報処理を実行する。
次に、建物側コントローラ50により実行される制御処理と、車両側コントローラ60により実行される制御処理とについて説明する。まず、建物側コントローラ50により実行される制御処理について図4に示すフローチャートに基づき説明する。なお、本処理は、所定の周期で繰り返し実行される。
図4に示すように、まずステップS11では、車両33が敷地11内にあるか否かを判定する。この判定は、各車両位置センサ45a〜45cからの検知結果に基づいて行う。各車両位置センサ45a〜45cのいずれによっても検知がされていない場合、つまり車両33が駐車スペース34及び各監視位置E1,E2のいずれにもない場合には、車両33が敷地11内にないと判定し本処理を終了する。一方、いずれかの車両位置センサ45により検知がされている場合、つまり車両33が駐車スペース34及び各監視位置E1,E2のうちいずれかに位置している場合には、車両33が敷地11内にあると判定しステップS12に進む。
ステップS12では、人検知センサ41からの検知結果に基づき、建物10内に住人が不在であるか否かを判定する(不在判定手段に相当)。住人が不在である場合にはステップS14に進み、車両33による第1監視処理(後述する図9のステップS74)が実行中であるか否かを判定する。この判定は、車両位置センサ45bからの検知結果に基づき、つまり車両33が第1監視位置E1に位置しているか否かに基づき行う。車両33による第1監視処理がすでに実行中である場合にはステップS25に進む。一方、車両33による第1監視処理が実行中でない場合、例えば車両33が駐車スペース34に駐車中である場合にはステップS15に進む。
ステップS15では、第1監視指令処理を実行する。第1監視指令処理は、車両33に対し、第1監視処理を実行させる旨の指令を行う処理である。以下、この第1監視指令処理について図5に示すフローチャートに基づき説明する。
図5に示すように、第1監視指令処理では、まずステップS31において、通信部51より第1監視信号(第1監視指令信号に相当)を車両33に向けて送信する。この第1監視信号は、車両33に対し、当該車両33を第1監視位置E1へと移動させる旨の指令(移動指令)を行う指令信号である。また、この第1監視信号は、車両33に対し、車載撮影部35による第1監視処理を実行させる旨の指令(監視実行指令)を行う信号でもある。第1監視信号が車両33側で受信されると、車両33が第1監視位置E1へ向けて移動する(この点については後述)。
続くステップS32では、車両位置センサ45bからの検知結果に基づき、車両33が第1監視位置E1まで移動したか否かを判定する。車両33が第1監視位置E1まで移動した場合にはステップS33に進む。一方、車両33が第1監視位置E1まで移動していない場合には車両33が第1監視位置E1に移動するまでステップS32の判定を繰り返し行う。
ステップS33では、通信部51より車両停止信号を車両33に向けて送信する。この車両停止信号は、車両33を停止させるための指令信号である。車両停止信号が車両33側で受信されると、車両33が第1監視位置E1において停止する。そして、車両33において、車載撮影部35による第1監視処理が開始され、車載撮影部35による監視画像(詳しくは玄関口21及び窓部22の監視画像)が逐次車両33から建物10側へ送信される(これらの詳細については後述)。その後、本処理を終了する。
図4の説明に戻って、第1監視指令処理(ステップS15)の後のステップS16では、監視カメラ42にON信号を出力することで、監視カメラ42をONにする。これにより、監視カメラ42による窓部24の監視が実行される。
続くステップS25では、車両33(詳しくは車両側コントローラ60)から送信される監視画像(玄関口21及び窓部22の監視画像)を受信したか否かを判定する。監視画像を受信していない場合には本処理を終了し、受信した場合にはステップS26に進む。
ステップS26では、受信した監視画像に基づいて、玄関口21及び窓部22周辺における異常の有無を判定する。詳しくは、玄関口21及び窓部22周辺に不審者が存在しているか否かを判定する。玄関口21及び窓部22周辺に異常がないと判定した場合には本処理を終了し、異常があると判定した場合にはステップS27に進む。
なお、ステップS26では、監視カメラ42から入力される監視画像(窓部24の監視画像)に基づき、窓部24周辺に異常があるか否かについても判定する。そして、異常ありと判定した場合にはステップS27に進む。
ステップS27では、警報装置43に警報信号を出力し、警報装置43による警報処理を実行する。これにより、玄関口21周辺又は窓部22,24周辺に不審者がいる場合には、その不審者を威嚇して敷地11からの退散を促すことができる。その後、本処理を終了する。
先のステップS12において、住人が建物10に在宅している場合には、ステップS13に進み、今現在が夜間時間帯であるか否かを判定する。夜間時間帯は、住人が寝室18で就寝する時間帯に相当し、例えば22:00〜5:00に設定されている。今現在が夜間時間帯である場合にはステップS17に進む。
ステップS17では、車両33による第2監視処理(後述する図10のステップS84)が実行中であるか否かを判定する。この判定は、車両位置センサ45cからの検知結果に基づき、つまり車両33が第2監視位置E2に位置しているか否かに基づき行う。車両33による第2監視処理がすでに実行中である場合にはステップS25に進む。一方、車両33による第2監視処理が実行中でない場合、例えば車両33が駐車スペース34に駐車中である場合にはステップS18に進む。
ステップS18では、第2監視指令処理を実行する。第2監視指令処理は、車両33に対し、第2監視処理を実行させる旨の指令を行う処理である。以下、この第2監視指令処理について図6に示すフローチャートに基づき説明する。
図6に示すように、第2監視指令処理では、まずステップS41において、通信部51より第2監視信号(第2監視指令信号に相当)を車両33に向けて送信する。第2監視信号は、車両33に対し、当該車両33を第2監視位置E2へと移動させる旨の指令(移動指令)を行う指令信号である。また、第2監視信号は、車両33に対し、車載撮影部35による第2監視処理を実行させる旨の指令(監視実行指令)を行う信号でもある。第2監視信号が車両33側で受信されると、車両33が第2監視位置E2へ向けて移動する(この点については後述)。
続くステップS42では、車両位置センサ45cからの検知結果に基づき、車両33が第2監視位置E2まで移動したか否かを判定する。車両33が第2監視位置E2まで移動した場合にはステップS43に進む。一方、車両33が第2監視位置E2まで移動していない場合には車両33が第2監視位置E2に移動するまでステップS42の判定を繰り返し行う。
ステップS43では、通信部51より車両停止信号を車両33に向けて送信する。車両停止信号が車両33側で受信されると、車両33が第2監視位置E2において停止する。そして、車両33において、車載撮影部35による第2監視処理が開始され、車載撮影部35による監視画像(詳しくは窓部23の監視画像)が逐次車両33から建物10側へ送信される(これらの詳細については後述)。その後、本処理を終了する。
再び図4の説明に戻って、第2監視指令処理(ステップS18)の後のステップS19では、監視カメラ42にOFF信号を出力することで、監視カメラ42をOFFにする。これにより、監視カメラ42による窓部24の監視が停止される。つまり、本制御処理では、建物10内に住人が在宅している場合には、監視カメラ42による監視を行わないこととしている。
続くステップS25では、車両33(詳しくは車両側コントローラ60)から送信される監視画像(窓部23の監視画像)を受信したか否かを判定し、受信した場合には、受信した監視画像に基づき、窓部23周辺における異常(不審者)の有無を判定する(ステップS26)。そして、異常ありと判定した場合には警報処理を実行する(ステップS27)。
先のステップS13において、今現在が夜間時間帯でないと判定された場合にはステップS21に進み、車両33による監視処理(詳しくは第1監視処理又は第2監視処理)が実行中であるか否かを判定する。この判定は、車両位置センサ45b,45cからの検知結果に基づき、つまり車両33がいずれかの監視位置E1,E2に位置しているか否かに基づき行う。車両33による監視処理が実行中でない場合、つまり車両33が駐車スペース34に駐車中である場合には本処理を終了する。一方、車両33による監視処理が実行中である場合にはステップS22に進む。
ステップS22では、監視停止指令処理を実行する。監視停止指令処理は、車両33に対し、監視処理を停止させる旨の指令を行う処理である。以下、この監視停止指令処理について図7に示すフローチャートに基づき説明する。
図7に示すように、監視停止指令処理では、まずステップS51において、通信部51より監視停止信号を車両33に向けて送信する。監視停止信号は、車両33に対し、車載撮影部35による監視処理を停止させる旨の指令を行うとともに、当該車両33を駐車スペース34へと移動させる旨の指令を行う指令信号である。監視停止信号が車両33側で受信されると、車両33が駐車スペース34へ向けて移動する(この点については後述)。
続くステップS52では、車両位置センサ45aからの検知結果に基づき、車両33が駐車スペース34まで移動したか否かを判定する。車両33が駐車スペース34まで移動した場合にはステップS53に進む。一方、車両33が駐車スペース34まで移動していない場合には車両33が駐車スペース34に移動するまでステップS52の判定を繰り返し行う。
ステップS53では、通信部51より車両停止信号を車両33に向けて送信する。車両停止信号が車両33側で受信されると、車両33が駐車スペース34において停止する。その後、本処理を終了する。
再び図4の説明に戻って、監視停止指令処理(ステップS22)の後のステップS23では、監視カメラ42にOFF信号を出力することで、監視カメラ42をOFFにする。その後、本処理を終了する。
次に、車両側コントローラ60により実行される制御処理について図8に示すフローチャートに基づき説明する。なお、本処理は所定の周期で繰り返し実行される。
図8に示すように、まずステップS61では、建物側コントローラ50から送信される第1監視信号(図5のステップS31)を受信したか否かを判定する。第1監視信号を受信した場合にはステップS64に進み、第1監視実行処理を行う。一方、第1監視信号を受信していない場合にはステップS62に進み、建物側コントローラ50から送信される第2監視信号(図6のステップS41)を受信したか否かを判定する。第2監視信号を受信した場合にはステップS65に進み、第2監視実行処理を行う。
続いて、第1監視実行処理(ステップS64)及び第2監視実行処理(ステップS65)について説明する。まず、第1監視実行処理について図9に示すフローチャートに基づき説明する。
図9に示すように、第1監視実行処理では、まずステップS71において、車両33を自動走行機能により第1監視位置E1へ向けて移動(走行)させる。この場合、車両33が駐車スペース34にあるときには車両33を後進させることで第1監視位置E1へ移動させ、また車両33が第2監視位置E2にあるときには車両33を前進させることで第1監視位置E1へ移動させる。
続くステップS72では、建物側コントローラ50から送信される車両停止信号(図5のステップS33)を受信したか否かを判定する。車両停止信号を受信した場合にはステップS73に進み、車両停止信号を受信していない場合には車両停止信号を受信するまで繰り返し本ステップの判定を行う。
ステップS73では、車両33を自動走行機能により停止させる。これにより、車両33が第1監視位置E1にて停止される。続くステップS74では、第1監視処理を実行する。第1監視処理では、バックカメラ36b及び右サイドカメラ36cに作動信号を出力し、これらの車載カメラ36b,36cにより玄関口21及び窓部22の監視を行う(図3(a)参照)。その後、本処理を終了する。
次に、第2監視実行処理について図10に示すフローチャートに基づき説明する。
図10に示すように、第2監視実行処理では、まずステップS81において、車両33を自動走行機能により第2監視位置E2へ向けて移動(走行)させる。この場合、車両33を駐車スペース34又は第1監視位置E1から後進させることで第2監視位置E2へと移動させる。
続くステップS82では、建物側コントローラ50から送信される車両停止信号(図6のステップS43)を受信したか否かを判定する。車両停止信号を受信した場合にはステップS83に進み、車両停止信号を受信していない場合には車両停止信号を受信するまで繰り返し本ステップの判定を行う。
ステップS83では、車両33を自動走行機能により停止させる。これにより、車両33が第2監視位置E2にて停止される。続くステップS84では、第2監視処理を実行する。第2監視処理では、バックカメラ36bに作動信号を出力し、そのバックカメラ36bにより窓部23の監視を行う(図3(b)参照)。その後、本処理を終了する。
図8の説明に戻って、先のステップS62において、第2監視信号を受信していない場合にはステップS63に進み、建物側コントローラ50から送信される監視停止信号を受信したか否かを判定する。監視停止信号を受信していない場合にはステップS67に進み、監視処理(第1監視処理又は第2監視処理)を実行中であるか否かを判定する。監視処理を実行中でない場合には本処理を終了し、実行中である場合にはステップS68に進む。
ステップS68では、車載撮影部35による監視画像を通信部61より建物10側に送信する。第1監視処理の実行時においては、玄関口21及び窓部22の監視画像を建物10側に送信し、第2監視処理の実行時においては、窓部23の監視画像を建物10側に送信する。その後、本処理を終了する。
上記ステップS63において建物側コントローラ50から監視停止信号を受信した場合にはステップS66に進み、監視停止実行処理を行う。以下、この監視停止実行処理について図11に示すフローチャートに基づき説明する。
図11に示すように、監視停止実行処理では、まずステップS91において監視処理(第1監視処理又は第2監視処理)を停止させる。第1監視処理が実行中である場合には、バックカメラ36b及び右サイドカメラ36cに作動停止信号を出力する。これにより、これら各車載カメラ36b,36cによる玄関口21及び窓部22の監視が停止される。また、第2監視処理が実行中である場合には、バックカメラ36bに作動停止信号を出力する。これにより、バックカメラ36bによる窓部23の監視が停止される。
続くステップS92では、車両33を自動走行機能により駐車スペース34へ向けて移動(走行)させる。この場合、車両33を第1監視位置E1又は第2監視位置E2から前進させることで駐車スペース34へと移動させる。
続くステップS93では、建物側コントローラ50から送信される車両停止信号(図7のステップS53)を受信したか否かを判定する。車両停止信号を受信した場合にはステップS94に進み、車両停止信号を受信していない場合には車両停止信号を受信するまで繰り返し本ステップの判定を行う。
ステップS94では、車両33を自動走行機能により停止させる。これにより、車両33が駐車スペース34にて停止される。その後、本処理を終了する。
以上、詳述した本実施形態の構成によれば、以下の優れた効果が得られる。
敷地11内に、車両33の車両位置として、車両33の駐車スペース34に加え、車載撮影部35により監視対象(具体的には、玄関口21、窓部22,23)の監視が可能となる監視位置E1,E2を設定した。また、所定の監視実施要求に基づき、車両33に通信部51を通じて監視信号(具体的には第1監視信号又は第2監視信号)を送信するようにし、この監視信号が車両33側で受信されると、車両33が自動走行機能により駐車スペース34から監視位置E1,E2へと自動で移動するようにした。この場合、車載撮影部35を用いて監視対象の監視を行うにあたり、車両33を監視位置E1,E2へと移動させる面倒な作業を行う必要がなく、利便性の向上を図ることが可能となる。
具体的には、通信部51より送信される監視信号が車両33側で受信されると、車両33が自動走行機能により監視位置E1,E2へと移動するとともに、その監視位置E1,E2にて車載撮影部35による監視対象の監視を実行(開始)するようにした。この場合、監視位置E1,E2への車両33の移動に加え、車載撮影部35による監視の実行も自動で行われるため、より一層利便性の向上を図ることが可能となる。
建物10内に住人が不在となった場合に(所定の監視実施要求があったとして)、通信部51より車両33に対し第1監視信号を送信するようにした。この場合、建物10内に住人が不在となったタイミングで、車両33を自動で第1監視位置E1へと移動させ車載撮影部35による玄関口21及び窓部22の監視(つまり第1監視処理)を実行させることができる。これにより、住人の不在時に車載撮影部35を用いて玄関口21等の監視を行う上で好適な構成とすることができる。
住人が寝室18で就寝する夜間時間帯になった場合に(所定の監視実施要求があったとして)、通信部51より車両33に対し第2監視信号を送信するようにした。この場合、住人が寝室18で就寝する時間に合わせて、車両33を自動で第2監視位置E2へと移動させ車載撮影部35による寝室18の窓部23の監視(つまり第2監視処理)を実行させることができる。これにより、住人の就寝時に車載撮影部35を用いて窓部23の監視を行う上で好適な構成とすることができる。
敷地11内に、車両33の監視位置として、車載撮影部35により玄関口21及び窓部22の監視が可能となる第1監視位置E1と、車載撮影部35により窓部23の監視が可能となる第2監視位置E2とを設定した。そして、通信部51より第1監視信号又は第2監視信号を車両33に送信することで、車両33をそれら各監視位置E1,E2にそれぞれ自動で移動させることができるようにした。この場合、複数の監視対象を車載撮影部35を用いて監視する場合において、利便性の向上を図ることが可能となる。
第1監視処理又は第2監視処理の実行時に、建物10内にて住人が在宅しかつ今現在が夜間時間帯でなくなった場合に(所定の監視停止要求があったとして)、通信部51より車両33に対し監視停止信号を送信するようにした。この場合、この監視停止信号が車両33側で受信されると、車両33側では車載撮影部35による監視対象の監視が停止される。そして、車両33が自動走行機能により監視位置E1,E2から駐車スペース34へと自動で移動する(戻る)。この場合、車載撮影部35による監視を停止させるにあたり、車両33を元の駐車スペース34へと移動させる(戻す)作業をわざわざ行う必要がなく、さらなる利便性向上を図ることができる。
第1監視位置E1として、右サイドカメラ36cにより玄関口21を監視可能で、かつ、バックカメラ36bにより窓部22を監視可能な位置を設定した。この場合、車両33を第1監視位置E1に位置させることで、それら各車載カメラ36b,36cにより2つの開口部21,22を同時に監視することが可能となる。そのため、建物10側に設ける監視カメラ42の個数をその分削減することができ、監視カメラ42の設置コスト低減等の効果を大きな効果として得ることが可能となる。
ここで、車両33を上記の第1監視位置E1まで住人自らが移動させることを考えると、各車載カメラ36b,36cで撮影される撮影画像をそれぞれ確認しながら車両33を移動させるというとても面倒な作業が発生することが考えられる。この点、上記実施形態の構成では、かかる第1監視位置E1まで車両33を自動で移動させることができるため、車載撮影部35を用いて2つの開口部21,22を同時に監視するにあたり、利便性の向上を大いに図ることができる。
本発明は上記実施形態に限らず、例えば次のように実施されてもよい。
・上記実施形態では、監視位置として、2つの監視位置(第1監視位置E1,第2監視位置E2)を設定したが、監視位置を1つだけ設定したり、3つ以上設定したりしてもよい。要するに、監視したい監視対象(例えば開口部)の数等に応じて、設定する監視位置の数を適宜決めればよい。
・例えば、住人が携帯する携帯機器(携帯電話機やスマートフォンなど)による監視開始操作に基づき、車両33側に通信部51より監視信号(第1監視信号又は第2監視信号)を送信するようにしてもよい。その場合、携帯機器により監視開始操作がされると、監視開始信号が携帯機器から建物側コントローラ50に送信されるようにし、建物側コントローラ50がその監視開始信号を受信すると監視実施要求があったとして、車両33側に監視信号を送信するようにすることが考えられる。この場合、住人が車載撮影部35による監視を行いたい場合に、いつでも当該監視を行うことが可能となる。
また、これと同様に、携帯機器による監視停止操作に基づき、車両33側に通信部51より監視停止信号を送信するようにしてもよい。その場合、住人が車載撮影部35による監視処理を停止させたい場合には、いつでも当該停止を行うことが可能となる。なお、監視開始操作や監視停止操作を行う監視用操作部は必ずしも携帯機器である必要はなく、例えば建物10に設けられた専用の操作部であってもよい。
・上記実施形態では、建物側コントローラ50より車両33に送信される第1監視信号が、車両33に対して、当該車両33を駐車スペース34から第1監視位置E1へと移動させる移動指令に加え、車載撮影部35による第1監視処理を実行させる監視実行指令についても行うようになっていたが、これを変更して、第1監視信号が、車両33に対し移動指令のみ行うようにしてもよい。その場合、例えば、住人が車両33側で車載撮影部35の作動操作を行うことで、車載撮影部35による第1監視処理を行うことになると考えられる。
・上記実施形態では、監視対象として、建物10側の開口部(詳しくは玄関口21、窓部22、窓部23)を設定したが、監視対象は必ずしも開口部とする必要はない。例えば死角となり易い外壁部12c周辺を監視対象として設定してもよい。
また、監視対象は必ずしも建物10である必要はなく、敷地11であってもよい。つまり、敷地11における所定エリアを監視対象として設定してもよい。この場合、例えば敷地11を警戒度の異なる複数のエリアに分割し、そのうち、警戒度の高いエリアを車載撮影部35による監視対象として設定することが考えられる。
10…建物、11…敷地、12…外壁部、21…第1監視対象及び第1開口部としての玄関口、22…第1監視対象及び第2開口部としての窓部、23…第2監視対象としての窓部、29…出隅、33…車両、34…駐車スペース、35…車載撮影手段としての車載撮影部、36…監視カメラ、36b…第2車載カメラとしてのバックカメラ、36c…第1車載カメラとしての右サイドカメラ、50…制御手段としての建物側コントローラ、51…通信手段としての通信部、E1…第1監視位置、E2…第2監視位置。

Claims (7)

  1. 建物が設けられた敷地には車両を駐車する駐車スペースが設定されており、その車両に設けられた車載撮影手段を用いて前記建物又は前記敷地における監視対象を監視する監視システムであって、
    前記車両は、外部との無線通信が可能な通信機能と、当該車両を自動走行させる自動走行機能とを有しており、
    前記敷地には、前記車両の車両位置として、前記車載撮影手段により前記監視対象の監視が可能となる監視位置が設定されており、
    前記車両との間で無線通信が可能な通信手段と、
    所定の監視実施要求に基づき、前記車両に前記通信手段を通じて監視指令信号を送信する制御手段と、を備え、
    前記監視指令信号は、前記車両に対し、前記自動走行機能により当該車両を前記駐車スペースから前記監視位置へと移動させる移動指令を行う信号であることを特徴とする監視システム。
  2. 前記監視指令信号は、前記車両に対し、前記監視位置への移動指令に加え、前記車載撮影手段による前記監視対象の監視を実行させる監視実行指令を行う信号であることを特徴とする請求項1に記載の監視システム。
  3. 前記建物内に住人が不在になったことを判定する不在判定手段を備え、
    前記制御手段は、前記不在判定手段により住人が不在になったと判定された場合に前記監視実施要求があったとして、前記車両に前記監視指令信号を送信することを特徴とする請求項2に記載の監視システム。
  4. 前記制御手段は、前記車載撮影手段による前記監視対象の監視実行時に、所定の監視停止要求があった場合に、前記車両に対し前記通信手段を通じて監視停止信号を送信し、
    前記監視停止信号は、前記車両に対し、前記車載撮影手段による前記監視対象の監視を停止させるとともに、前記自動走行機能により当該車両を前記監視位置から前記駐車スペースへと移動させる旨の指令を行う指令信号であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の監視システム。
  5. 前記敷地には、前記監視対象として、第1監視対象及び第2監視対象が設定されており、
    前記監視位置として、前記車載撮影手段により前記第1監視対象の監視が可能となる第1監視位置と、前記第2監視対象の監視が可能となる第2監視位置とが設定されており、
    前記制御手段は、前記監視実施要求としての第1監視実施要求に基づき、前記車両に前記監視指令信号としての第1監視指令信号を送信し、また前記監視実施要求としての第2監視実施要求に基づき、前記車両に前記監視指令信号としての第2監視指令信号を送信し、
    前記第1監視指令信号は、前記車両に対し、当該車両を前記駐車スペースから前記第1監視位置へと移動させる指令を行う信号であり、
    前記第2監視指令信号は、前記車両に対し、当該車両を前記駐車スペースから前記第2監視位置へと移動させる指令を行う信号であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の監視システム。
  6. 前記監視対象は、前記建物に設けられ屋内外を連通する開口部であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の監視システム。
  7. 前記建物には、前記開口部として、出隅を形成する2つの外壁部にそれぞれ第1開口部及び第2開口部が設けられ、
    前記車載撮影手段は、互いに異なる方向を撮影可能な第1車載カメラ及び第2車載カメラを有しており、
    前記監視位置は、前記第1車載カメラにより前記第1開口部を監視可能で、かつ、前記第2車載カメラにより前記第2開口部を監視可能な位置であることを特徴とする請求項6に記載の監視システム。
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