JP2019127771A - 建築用パネルの接続構造及びユニット建物 - Google Patents

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【課題】 成形加工性に優れた部材を主要構造材にすることが可能な建築用パネルの接続構造を提供する。【解決手段】 水平に配置される建築用パネル(床パネル10,天井パネル40)と垂直に配置される建築用パネル(桁側壁パネル20,妻側壁パネル30)との接続構造であって、建築用パネルは、一対の枠材に面材が取り付けられて構成され、少なくとも1つの枠材は、Z形鋼11,21,31,41で形成され、水平に配置される建築用パネルの上側フランジ部11a,41aと下側フランジ部11c,41cとが、垂直に配置される建築用パネルの上側フランジ部21a,31aと下側フランジ部21c,31cとにそれぞれ当接した状態で、Z形鋼を重ね合わす。【選択図】図8

Description

本発明は、水平に配置される建築用パネルと垂直に配置される建築用パネルとの接続構造、及びユニット建物に関するものである。
従来、建築物の梁として、建物ユニットの外側に対して凹状をなすL型部と上部に対して平坦な平坦部とからなる略Z型断面材にて構成されている天井梁が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3207276号公報
しかしながら、特許文献1に記載の略Z型断面材にて構成されている天井梁は、主要構造材であり、ある程度の厚みを有して形成される必要があるため、成形加工性が低下する、という問題がある。
そこで、本発明は、成形加工性に優れた部材を主要構造材にすることが可能な建築用パネルの接続構造を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の建築用パネルの接続構造は、水平に配置される建築用パネルと垂直に配置される建築用パネルとの接続構造であって、前記建築用パネルは、一対の枠材に面材が取り付けられて構成され、少なくとも1つの前記枠材は、ウェブ部と、前記ウェブ部の上端から直角に突出した上側フランジ部と、前記ウェブ部の下端から直角に前記上側フランジ部とは反対方向に向けて突出した下側フランジ部と、からなるZ形鋼で形成され、水平に配置される前記建築用パネルの前記上側フランジ部と前記下側フランジ部とが、垂直に配置される前記建築用パネルの前記上側フランジ部と前記下側フランジ部とにそれぞれ当接した状態で、前記Z形鋼を重ね合わすことを特徴とする。
ここで、本発明の建築用パネルの接続構造は、水平に配置される前記建築用パネルの前記ウェブ部と垂直に配置される前記建築用パネルの前記ウェブ部とが、離間した状態で、前記Z形鋼を重ね合わせても良い。
また、上記した本発明の建築用パネルの接続構造を備える建物ユニットでは、前記建物ユニットは、前記重ね合わされたZ形鋼の前記下側フランジ部を介して、基礎に固定されても良い。
また、上記した本発明の建築用パネルの接続構造を備える建物ユニットでは、上階の前記建物ユニットは、上階の前記建物ユニットの前記重ね合わされたZ形鋼の前記下側フランジ部と、下階の前記建物ユニットの前記重ね合わされたZ形鋼の前記上側フランジ部と、を重ね合わせて、下階の前記建物ユニットに固定されても良い。
このように構成された本発明の建築用パネルの接続構造では、単体の建築用パネルにおいては、Z形鋼を建築用パネルの枠材として機能させると共に、水平に配置される建築用パネルと、垂直に配置される建築用パネルとを接続した状態では、2つのZ形鋼を重ね合わせて梁材として機能させることができる。そのため、主要構造材としての梁材を、成形加工性に優れた板厚を薄くしたZ形鋼によって形成することができる。
また、本発明の建築用パネルの接続構造では、水平に配置される前記建築用パネルの前記ウェブ部と垂直に配置される前記建築用パネルの前記ウェブ部とが、離間した状態で、前記Z形鋼を重ね合わせることで、重ね合わせられた2つのZ形鋼の断面2次モーメントを向上させることができ、主要構造材としての梁材としての機能を向上させることができる。
また、上記した建築用パネルの接続構造を備える建物ユニットでは、前記建物ユニットは、前記重ね合わされたZ形鋼の前記下側フランジ部を介して、基礎に固定されることで、建築用パネルの枠材を使用して、建物ユニットを基礎に固定することができ、簡易な構成でユニット建物を構築することができる。
また、上記した建築用パネルの接続構造を備える建物ユニットでは、上階の前記建物ユニットは、上階の前記建物ユニットの前記重ね合わされたZ形鋼の前記下側フランジ部と、下階の前記建物ユニットの前記重ね合わされたZ形鋼の前記上側フランジ部と、を重ね合わせて、下階の前記建物ユニットに固定されることで、建築用パネルの枠材を使用して、上階の建物ユニットを下階の建物ユニットに固定することができ、簡易な構成でユニット建物を構築することができる。
実施例1のユニット建物の構成を示す構成図である。 実施例1の建物ユニットを示す分解斜視図である。 Z形鋼の構成を説明する斜視図である。 実施例1の床パネルへのZ形鋼の取付構造を示す断面図である。 実施例1の桁側壁パネルへのZ形鋼の取付構造を示す断面図である。 実施例1の妻側壁パネルへのZ形鋼の取付構造を示す断面図である。 実施例1の天井パネルへのZ形鋼の取付構造を示す断面図である。 実施例1の床パネルと桁側壁パネルとの接続構造を説明する断面図である。 実施例1の桁側壁パネルと天井パネルとの接続構造を説明する断面図である。 実施例1の桁側壁パネルと妻側壁パネルとの接続構造を説明する斜視図である。 実施例1の建物ユニットの組立手順を説明する説明図である。 実施例1の建物ユニットの組立手順を説明する説明図である。 実施例1の建物ユニットの組立手順を説明する説明図である。 実施例1のユニット建物の構築を説明する断面図である。 実施例1のユニット建物の構築を説明する断面図である。
以下、本開示による建築用パネルの接続構造及びユニット建物を実現する実施形態を、図面に示す実施例1に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
実施例1における建築用パネルの接続構造及びユニット建物は、工場で予め製造された建物ユニットを建築現場へ搬送して、建築現場で複数の建物ユニットを並べて組み立てることによって構築するユニット建物に適用される。
[ユニット建物の構成]
図1は、実施例1のユニット建物の構成を示す構成図である。以下、図1に基づいて、実施例1のユニット建物の構成を説明する。
ユニット建物1は、基礎2の上に下階の建物ユニット3が複数設置され、下階の建物ユニット3の上に上階の建物ユニット4が複数設置された多階構造のものとなっている。なお、下階の建物ユニット3と、上階の建物ユニット4とは、同様の構成であるため、下階の建物ユニット3ついて説明し、上階の建物ユニット4について説明を適宜省略する。
[建物ユニットの構成]
図2は、実施例1の建物ユニットを示す分解斜視図である。以下、図1及び図2に基づいて、実施例1の建物ユニットの構成を説明する。
建物ユニット3は、水平に配置される建築用パネルとしての床パネル10と、垂直に配置される建築用パネルとしての桁側壁パネル20と、垂直に配置される建築用パネルとしての妻側壁パネル30と、水平に配置される建築用パネルとしての天井パネル40と、から構成される。
床パネル10は、梁材としての一対のZ形鋼11と、Z形鋼11間に架け渡された床小梁12と、床小梁12に取り付けられた面材としての床面材13と、から形成される。
Z形鋼11は、対向する長辺側(桁側)の枠材として設けられる。Z形鋼11は、Z形鋼11の長手方向の垂直断面からみて、略Z形状の鋼材から形成される。対向するZ形鋼11は、鏡面対称に配置される。Z形鋼11の間には、角型鋼管で形成された複数本の床小梁12が略平行に略等間隔で架け渡される。床小梁12の上には、セメントボード等から成る床面材13が取り付けられる。
桁側壁パネル20は、梁材としての一対のZ形鋼21と、Z形鋼21間に架け渡された間柱22と、間柱22に取り付けられた面材としての内壁面材23と、間柱22に取り付けられた面材としての外壁面材24と、から形成される。
Z形鋼21は、対向する上下側に枠材として設けられる。Z形鋼21は、Z形鋼21の長手方向の垂直断面からみて、略Z形状の鋼材から形成される。対向するZ形鋼21は、鏡面対称に配置される。Z形鋼21の間には、角型鋼管で形成された複数本の間柱22が略平行に略等間隔で架け渡される。間柱22の内側の側面には、石膏ボード等から成る内壁面材23が取り付けられる。間柱22の外側の側面には、サイディングボード等から成る外壁面材24が取り付けられる。
妻側壁パネル30は、梁材としての一対のZ形鋼31と、Z形鋼31間に架け渡された間柱33と、間柱33に取り付けられた面材としての内壁面材34と、間柱33に取り付けられた面材としての外壁面材35と、から形成される。
Z形鋼31は、対向する上下側に枠材として設けられる。Z形鋼31は、Z形鋼31の長手方向の垂直断面からみて、略Z形状の鋼材から形成される。対向するZ形鋼31は、鏡面対称に配置される。Z形鋼31の長手方向両端部には、矩形の板状の鋼材からなるエンドプレート32が溶接などにより取り付けられる。Z形鋼31の間には、角型鋼管で形成された複数本の間柱33が略平行に略等間隔で架け渡される。間柱33の内側の側面には、石膏ボード等から成る内壁面材34が取り付けられる。間柱22の外側の側面には、サイディングボード等から成る外壁面材35が取り付けられる。
天井パネル40は、梁材としての一対のZ形鋼41と、Z形鋼41間に架け渡された天井小梁42と、天井小梁42に野縁を介して取り付けられた面材としての天井面材43と、から形成される。
Z形鋼41は、対向する長辺側(桁側)に枠材として設けられる。Z形鋼41は、Z形鋼41の長手方向の垂直断面からみて、略Z形状の鋼材から形成される。対向するZ形鋼41は、鏡面対称に配置される。Z形鋼41の間には、角型鋼管で形成された複数本の天井小梁42が略平行に略等間隔で架け渡される。天井小梁42の下には、石膏ボード等から成る天井面材43が野縁を介して取り付けられる。
[Z形鋼の構成]
図3は、Z形鋼の構成を説明する斜視図である。以下、図3に基づいて、実施例1のZ形鋼の構成を説明する。なお、Z形鋼11,21,31,41は、それぞれ同様の構成であるため、Z形鋼11ついて説明し、Z形鋼21,31,41について説明を省略する。
Z形鋼11は、例えば、厚さ2.3mmの鋼材で長尺状に形成される。Z形鋼11は、長尺状のウェブ部11bと、ウェブ部11bの上端から直角に突出した上側フランジ部11aと、ウェブ部11bの下端から直角に上側フランジ部11aとは反対方向に向けて突出した下側フランジ部11cと、からなるZ形状で形成される。すなわち、Z形鋼11は、Z形鋼11の長手方向に垂直な断面でZ形を形成する。
これにより、Z形鋼11,21,31,41を運搬する際に、Z形鋼11,21,31,41を重ねることができる。そのため、運搬時の荷姿を小さくすることができる。また、床パネル10,桁側壁パネル20,妻側壁パネル30,天井パネル40のZ形鋼11,21,31,41を共通化することができる。そのため、製造コストの削減をはかることができる。
[Z形鋼の取付構造]
図4は、実施例1の床パネルへのZ形鋼の取付構造を示す断面図である。図5は、実施例1の桁側壁パネルへのZ形鋼の取付構造を示す断面図である。図6は、実施例1の妻側壁パネルへのZ形鋼の取付構造を示す断面図である。図7は、実施例1の天井パネルへのZ形鋼の取付構造を示す断面図である。以下、図4〜図7に基づいて、実施例1のZ形鋼の取付構造について説明する。
床パネル10のZ形鋼11は、図4に示すように、ウェブ部11bを、床小梁12の先端に当接させ、溶接によって固定される。床小梁12は、床小梁12の両端部の上面が、下方に凹んだ凹部12aを有する。上側フランジ部11aは、床小梁12の凹部12aと、床面材13との間に配置される。上側フランジ部11aと、床面材13との間には、桁側壁パネル20の下枠側のZ形鋼21の上側フランジ部21aが挿入可能な程度の間隙Dを有する。下側フランジ部11cは、床小梁12の長手方向に突出するように配置される。Z形鋼11は、対向する長辺側(桁側)に設けられるが、互いに鏡面対称に設けられる。
桁側壁パネル20の下枠側のZ形鋼21は、図5に示すように、ウェブ部21bを、内壁面材23が取り付けられた間柱22の面に当接させ、支圧板92を介して複数(実施例1では、3つ)のビスなどの締結具91によって固定される。上側フランジ部21aは、桁側壁パネル20の厚み方向で、内壁面材23側から突出するように配置される。下側フランジ部21cは、間柱22の端部の下方に配置される。桁側壁パネル20の上枠側のZ形鋼21は、下枠側のZ形鋼21に鏡面対称に設けられる。
妻側壁パネル30の下枠側のZ形鋼31、図6に示すように、ウェブ部31bを、内壁面材34が取り付けられた間柱33の面に当接させ、支圧板92を介して複数(実施例1では、3つ)のビスなどの締結具91によって固定される。上側フランジ部31aは、妻側壁パネル30の厚み方向で、内壁面材34側から突出するように配置される。下側フランジ部31cは、間柱33の端部の下方に配置される。
Z形鋼31の長手方向の両端には、エンドプレート32が溶接によって取り付けられる。エンドプレート32は、矩形の板状の鋼材で形成される。エンドプレート32の外形は、Z形鋼31の外縁からはみ出さない大きさに形成され、Z形鋼31の両端部を塞ぐように配置される。エンドプレート32の上側フランジ部31a側には、桁側壁パネル20を取り付けるためのプレート穴32aが複数(実施例1では、2つ)形成される。妻側壁パネル30の上枠側のZ形鋼31は、下枠側のZ形鋼31に鏡面対称に設けられる。
天井パネル40のZ形鋼41は、図7に示すように、ウェブ部41bを、天井小梁42の先端に当接させ、溶接によって固定される。上側フランジ部41aは、天井小梁42の長手方向に突出するように配置される。下側フランジ部41cは、天井小梁42の下面と、天井面材43との間に配置される。なお、図7では、下側フランジ部41cの下方に、天井面材を有していないが、建物ユニット3を組み立てた後に、天井面材を取り付けるものとする。下側フランジ部41cと、天井面材43との間には、桁側壁パネル20の上枠側のZ形鋼21の下側フランジ部21cが挿入可能な程度の間隙Eを有する。Z形鋼41は、対向する長辺側(桁側)に設けられるが、互いに鏡面対称に設けられる。
[建築用パネルの接続構造]
図8は、実施例1の床パネルと桁側壁パネルとの接続構造を説明する断面図である。図9は、実施例1の桁側壁パネルと天井パネルとの接続構造を説明する断面図である。図10は、実施例1の桁側壁パネルと妻側壁パネルとの接続構造を説明する斜視図である。以下、図8〜図10に基づいて、実施例1の建築用パネルの接続構造について説明する。
床パネル10と桁側壁パネル20とを接続する際は、図8に示すように、床パネル10のZ形鋼11の上側フランジ部11aと、桁側壁パネル20の下枠側のZ形鋼21の上側フランジ部21aと、を当接させ、かつ、床パネル10のZ形鋼11の下側フランジ部11cと、桁側壁パネル20の下枠側のZ形鋼21の下側フランジ部21cと、を当接させて、床パネル10のZ形鋼11と、桁側壁パネル20のZ形鋼21とを重ね合わせるように配置する。
この際、床パネル10のZ形鋼11のウェブ部11bと、桁側壁パネル20の下枠側のZ形鋼21のウェブ部21bとは、長さN(実施例1では、10mm)の間隙を有するようにする。
このように、床パネル10のZ形鋼11と、桁側壁パネル20のZ形鋼21とを重ね合わすことで、梁(Z梁)を構成する。
床パネル10のZ形鋼11と、桁側壁パネル20のZ形鋼21とは、アンカーボルト8(図14参照)や連結ボルト9(図15参照)などによって固定される。
このように配置された状態で、床パネル10の床面材13の上方から下方に向かって、ビスなどの締結具93を打込むことで、桁側壁パネル20を床パネル10に取り付ける。
天井パネル40と桁側壁パネル20とを接続する際は、図9に示すように、天井パネル40のZ形鋼41の上側フランジ部41aと、桁側壁パネル20の上枠側のZ形鋼21の上側フランジ部21aと、を当接させ、かつ、天井パネル40のZ形鋼41の下側フランジ部41cと、桁側壁パネル20の上枠側のZ形鋼21の下側フランジ部21cと、を当接させて、天井パネル40のZ形鋼41と、桁側壁パネル20のZ形鋼21とを重ね合わせるように配置する。
この際、天井パネル40のZ形鋼41のウェブ部41bと、桁側壁パネル20の上枠側のZ形鋼21のウェブ部21bとは、長さN(実施例1では、10mm)の間隙を有するようにする。
このように、天井パネル40のZ形鋼41と、桁側壁パネル20のZ形鋼21とを重ね合わすことで、梁(Z梁)を構成する。
なお、天井パネル40のZ形鋼41と、桁側壁パネル20のZ形鋼21とは、連結ボルト9(図15参照)などによって固定される。
妻側壁パネル30と桁側壁パネル20とは、図10に示すように、妻側壁パネル30のエンドプレート32と、桁側壁パネル20のZ形鋼21のウェブ部21bと、を当接させた状態で、2つのボルト94aを、プレート穴32aと、ウェブ部21bに設けられたウェブ穴とに挿通して、ナット94bで固定することで、妻側壁パネル30と桁側壁パネル20とを接続する。
[建物ユニットの組立手順]
図11〜図13は、実施例1の建物ユニットの組立手順を説明する説明図である。以下、図11〜図13に基づいて、実施例1の建物ユニットの組立手順について説明する。
建物ユニット3は、「壁パネル設置工程」と、「付属設備取付工程」と、「天井パネル取付工程」と、を経て組み立てられる。建物ユニット3は、工場内で組み立てられる。
(壁パネル設置工程)
壁パネル設置工程では、図11に示すように、床パネル10に対して、桁側壁パネル20と、妻側壁パネル30と、が取り付けられる。
この際、桁側壁パネル20を水平方向に移動し、桁側壁パネル20の下枠側のZ形鋼21の上側フランジ部21aを、床パネル10のZ形鋼11と床面材13との間に形成された間隙Dに挿入して、桁側壁パネル20の下枠側のZ形鋼21を床パネル10のZ形鋼11に重ねるようにして、桁側壁パネル20を床パネル10に設置する。また、妻側壁パネル30を水平方向に移動し、妻側壁パネル30のエンドプレート32を、床パネル10に取り付けられた桁側壁パネル20のZ形鋼21のウェブ部21bに重ねるようにして、妻側壁パネル30を桁側壁パネル20及び床パネル10に設置する。
(付属設備取付工程)
付属設備取付工程では、図12に示すように、床パネル10上に、フローリングなどの床内装材5を敷き、間仕切り7等の付属設備を取り付ける。
(天井パネル取付工程)
天井パネル取付工程では、図13に示すように、天井パネル40が、桁側壁パネル20の上端と、妻側壁パネル30の上端と、に取り付けられ、クロスや壁紙等の化粧材が貼り付けられる。
この際、天井パネル40を、垂直下方に移動し、天井パネル40のZ形鋼41を、桁側壁パネル20の上枠側のZ形鋼21と、妻側壁パネル30の上枠側のZ形鋼31とに重ね合わせるようにして、天井パネル40を、桁側壁パネル20及び妻側壁パネル30に設置する。
これにより、下階の建物ユニット3が組み立てられる。上階の建物ユニット4も、下階の建物ユニット3と同様に組み立てられる。下階の建物ユニット3と上階の建物ユニット4は、ユニット建物1の施工現場に搬送される。なお、建物ユニット3,4の各建築用パネル10,20,30,40間は、ビスやボルト等によって、仮固定されても良い。
[ユニット建物の構築]
図14及び図15は、実施例1のユニット建物の構築を説明する断面図である。以下、図14及び図15に基づいて、実施例1のユニット建物の構築について説明する。
下階の建物ユニット3は、図14に示すように、クレーンなどの建設機械によって、基礎2の上に載置される。この際、基礎2の上面に、重ね合わされたZ形鋼11,21の下側フランジ部11c,21cを載置する。下側フランジ部11c,21cには、基礎2に設けられたアンカーボルト8を挿通する挿通穴が形成されており、この挿通穴にアンカーボルト8が挿入され、ナットで固定される。このアンカーボルト8による固定によって、Z形鋼11,21同士が一体化され、主要構造材としての梁を形成する。
これにより、床パネル10のZ形鋼11の下側フランジ部11cと、桁側壁パネル20の下枠側のZ形鋼21の下側フランジ部21cとは、基礎2に設けられたアンカーボルト8とナットによって固定され、下階の建物ユニット3は、基礎2の上に固定される。
上階の建物ユニット4は、図15に示すように、クレーンなどの建設機械によって、建物ユニット3の上に載置される。この際、下階の建物ユニット3の重ね合わされたZ形鋼21,41の上側フランジ部21a,41aの上面に、上階の建物ユニット4の重ね合わされたZ形鋼11,21の下側フランジ部11c,21cを載置する。上側フランジ部21a,41aと下側フランジ部11c,21cには、連結ボルト9を挿通する挿通穴が形成されており、この挿通穴に連結ボルト9が挿入され、ナットで固定される。この連結ボルト9による固定によって、Z形鋼21,41同士が一体化され、主要構造材としての梁を形成する。
これにより、下階の建物ユニット3の桁側壁パネル20の上枠側のZ形鋼21の上側フランジ部21aと、下階の建物ユニット3の天井パネル40のZ形鋼41の上側フランジ部41aと、上階の建物ユニット4の床パネル10のZ形鋼11の下側フランジ部11cと、上階の建物ユニット4の桁側壁パネル20の下枠側のZ形鋼21の下側フランジ部21cと、が連結ボルト9とナットによって固定されることで、上階の建物ユニット4が下階の建物ユニット3に固定される。
次に、実施例1の建築用パネルの接続構造及びユニット建物における作用効果を説明する。
実施例1の建築用パネルの接続構造では、水平に配置される建築用パネル(床パネル10,天井パネル40)と垂直に配置される建築用パネル(桁側壁パネル20,妻側壁パネル30)との接続構造であって、建築用パネル(床パネル10,桁側壁パネル20,妻側壁パネル30,天井パネル40)は、一対の枠材に面材(床面材13,内壁面材23,外壁面材24,内壁面材34,外壁面材35,天井面材43)が取り付けられて構成される。少なくとも1つの枠材は、ウェブ部11b,21b,31b,41bと、ウェブ部11b,21b,31b,41bの上端から直角に突出した上側フランジ部11a,21a,31a,41aと、ウェブ部11b,21b,31b,41bの下端から直角に上側フランジ部11a,21a,31a,41aとは反対方向に向けて突出した下側フランジ部11c,21c,31c,41cと、からなるZ形鋼11,21,31,41で形成される。水平に配置される建築用パネル(床パネル10,天井パネル40)の上側フランジ部11a,41aと下側フランジ部11c,41cとが、垂直に配置される建築用パネル(桁側壁パネル20,妻側壁パネル30)の上側フランジ部21a,31aと下側フランジ部21c,31cとにそれぞれ当接した状態で、Z形鋼11,21,31,41を重ね合わす(図8,図9)。
これにより、単体の建築用パネル(床パネル10,桁側壁パネル20,妻側壁パネル30,天井パネル40)においては、Z形鋼11,21,31,41を建築用パネル(床パネル10,桁側壁パネル20,妻側壁パネル30,天井パネル40)の枠材として機能させることができる。また、水平に配置される建築用パネル(床パネル10,天井パネル40)と、垂直に配置される建築用パネル(桁側壁パネル20,妻側壁パネル30)とを接続した状態では、2つのZ形鋼11,21,31,41を重ね合わせて、断面2次モーメントを向上させ、主要構造材としての梁材として機能させる。そのため、主要構造材としての梁材を、成形加工性に優れた板厚を薄くしたZ形鋼によって形成することができる。
実施例1の建築用パネルの接続構造では、水平に配置される建築用パネル(床パネル10,天井パネル40)のウェブ部11b,41bと垂直に配置される建築用パネル(桁側壁パネル20,妻側壁パネル30)のウェブ部21b,31bとが、離間した状態で、Z形鋼11,21,31,41を重ね合わす(図8,図9)。
これにより、重ね合わせられた2つのZ形鋼11,21,31,41の断面2次モーメントを向上させることができる。そのため、主要構造材としての梁材としての機能を向上させることができる。
実施例1の建築用パネルの接続構造を有するユニット建物では、建物ユニットは、重ね合わされたZ形鋼の下側フランジ部を介して、基礎に固定される(図14)。
これにより、建築用パネル10,20の枠材を使用して、建物ユニット3を基礎2に固定することができる。その結果、簡易な構成でユニット建物1を構築することができる。
実施例1の建築用パネルの接続構造を有するユニット建物では、上階の建物ユニット4は、上階の建物ユニット4の重ね合わされたZ形鋼11,21の下側フランジ部11c,21cと、下階の建物ユニット3の重ね合わされたZ形鋼21,41の上側フランジ部21a,41aと、を重ね合わせて、下階の建物ユニット3に固定される(図15)。
これにより、建築用パネル10,20,40の枠材を使用して、上階の建物ユニット4を下階の建物ユニット3に固定することができる。その結果、簡易な構成でユニット建物1を構築することができる。
以上、本開示の建築用パネルの接続構造及びユニット建物を実施例1に基づき説明してきた。しかし、具体的な構成については、この実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、各実施例の組み合わせ、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1では、ウェブ部同士が離間した状態で、Z形鋼を重ね合わす例を示した。しかし、ウェブ同士が接触した状態で、Z形鋼を重ね合わしても良い。
実施例1では、Z形鋼11,21,31,41を床パネル10、桁側壁パネル20、妻側壁パネル30、天井パネル40に使用する例を示した。しかし、Z形鋼としては、屋根パネルなどの他の建築用パネルに使用することができる。
実施例1では、一対のZ形鋼11,21,31,41を各建築用パネルに設ける例を示した。しかし、Z形鋼としては、一対として設けなくても良い。
実施例1では、Z形鋼11,21,31,41を2階建てのユニット建物に適用する例を示した。しかし、Z形鋼としては、1階建てや3階建て以上のユニット建物に適用可能である。
1 ユニット建物
2 基礎
3 下階の建物ユニット(建物ユニットの一例)
4 上階の建物ユニット(建物ユニットの一例)
10 床パネル(水平に設置される建築用パネルの一例)
13 床面材(面材の一例)
20 桁側壁パネル(垂直に設置される建築用パネルの一例)
23 内壁面材(面材の一例)
24 外壁面材(面材の一例)
30 妻側壁パネル(垂直に設置される建築用パネルの一例)
34 内壁面材(面材の一例)
35 外壁面材(面材の一例)
40 天井パネル(水平に設置される建築用パネルの一例)
43 天井面材(面材の一例)
11,21,31,41 Z形鋼
11a,21a,31a,41a 上側フランジ部
11b,21b,31b,41b ウェブ部
11c,21c,31c,41c 下側フランジ部

Claims (4)

  1. 水平に配置される建築用パネルと垂直に配置される建築用パネルとの接続構造であって、
    前記建築用パネルは、一対の枠材に面材が取り付けられて構成され、
    少なくとも1つの前記枠材は、
    ウェブ部と、
    前記ウェブ部の上端から直角に突出した上側フランジ部と、
    前記ウェブ部の下端から直角に前記上側フランジ部とは反対方向に向けて突出した下側フランジ部と、からなるZ形鋼で形成され、
    水平に配置される前記建築用パネルの前記上側フランジ部と前記下側フランジ部とが、垂直に配置される前記建築用パネルの前記上側フランジ部と前記下側フランジ部とにそれぞれ当接した状態で、前記Z形鋼を重ね合わす
    ことを特徴とする建築用パネルの接続構造。
  2. 水平に配置される前記建築用パネルの前記ウェブ部と垂直に配置される前記建築用パネルの前記ウェブ部とが、離間した状態で、前記Z形鋼を重ね合わす
    ことを特徴とする、請求項1に記載の建築用パネルの接続構造。
  3. 請求項1又は2に記載の建築用パネルの接続構造を有する建物ユニットから構築されるユニット建物であって、
    前記建物ユニットは、前記重ね合わされたZ形鋼の前記下側フランジ部を介して、基礎に固定される
    ことを特徴とするユニット建物。
  4. 上階の前記建物ユニットは、上階の前記建物ユニットの前記重ね合わされたZ形鋼の前記下側フランジ部と、下階の前記建物ユニットの前記重ね合わされたZ形鋼の前記上側フランジ部と、を重ね合わせて、下階の前記建物ユニットに固定される
    ことを特徴とする、請求項3に記載のユニット建物。
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