JP2009180043A - 折板パネル構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】波板や折板を枠材に接合する加工労力や施工労力の低減を図りながらも、十分な面内せん断抵抗性能を有する折板パネル構造を提供する。
【解決手段】断面凹凸状に屈曲形成された折板11に枠材を接合した折板パネル構造において、枠材は、折板22における屈曲により形成された稜線に対して平行方向両端に接合される2本の第1枠材32と、稜線28に対して直交方向両端に接合されていない2本の第2枠材とを有すること
を特徴とする折板パネル構造。
【選択図】図1

Description

本発明は、デッキプレートやサイディング等に代表される、断面凹凸状に屈曲形成された折板に枠材を接合した、壁、屋根、床等を構成する建築構造用の折板パネル構造に関する。
従来から、デッキプレートやサイディングをはじめとする波板や折板は、柱・梁・母屋・胴縁などの枠材に接合され、自重や積雪や積載物等による鉛直荷重、風圧力など、板面に対して直交するような面外荷重に抵抗する構造材として利用されている。
一方、近年では、特許文献1、2にみられるように、波板や折板を枠材に接合したパネル構造を、面内せん断力に抵抗させ、鋼板耐震壁のような構造材として利用する技術も提案されている。
特開2006−037586号公報 特開2006−037628号公報
しかしながら、これら特許文献1、2の開示技術では、パネルを面内せん断力に対して抵抗する構造体として利用する上で、パネル周囲の4辺を柱・梁などのフレームや応力伝達用のプレートからなる枠材に接合する必要があり、接合に要する加工労力、施工労力の負担が増大してしまうという問題があった。
そこで本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、波板や折板を枠材に接合する加工労力や施工労力の低減を図りながらも、十分な面内せん断抵抗性能を有する折板パネル構造を提供することにある。
請求項1に記載の折板パネル構造は、断面凹凸状に屈曲形成された折板に枠材を接合した折板パネル構造において、上記枠材は、上記折板における上記屈曲により形成された稜線に対して平行方向両端に接合される2本の第1枠材と、上記稜線に対して直交方向両端に接合されていない2本の第2枠材とを有することを特徴とする。
請求項2記載の折板パネル構造は、請求項1記載の発明において、上記折板は、上記第2枠材間に、上記稜線に対して直交方向に複数枚に亘り連設されていることを特徴とする。
請求項3記載の折板パネル構造は、断面凹凸状に屈曲形成された折板に枠材を接合した折板パネル構造において、上記枠材は、上記折板における上記屈曲により形成された稜線に対して平行方向両端に接合される2本の第1枠材とからなり、上記稜線に対して直行方向両端には上記枠材を配置しないことによる2辺支持とされていることを特徴とする。
請求項4記載の折板パネル構造は、請求項3記載の発明において、上記折板は、上記稜線に対して直交方向に複数枚に亘り連設されていることを特徴とする。
請求項5記載の折板パネル構造は、請求項1〜4記載の何れかの発明において、上記第1枠材は、凹部を有する形鋼で構成され、上記折板における上記稜線に対して平行方向両端がその凹部に嵌合されて接合されることを特徴とする。
上述の如き構成からなる折板パネル構造は、折板の屈曲により形成された稜線に対して平行方向(x方向)両端に第1枠材が固着されていることから、折板の屈曲により形成された稜線に対して直行方向(y方向)について十分な面内せん断抵抗を得ることが可能となる。また折板のy方向上端、並びに折板のy方向下端には、第2枠材が接合されていないが、折板のy方向上下端に位置するウェブを含む断面コ字状の凸部が枠材と同様の機能を発揮することになる。即ち、この凸部の存在により、x方向について十分な面内せん断抵抗を得ることが可能となる。以上により、折板は、第2枠材が接合されず、第1枠材のみが接合された2辺支持の条件の下、面内せん断力に抵抗する折板パネルとして十分な機能を果たすことができる。また、上述した構成からなる折板パネル構造では、折板を第2枠材に接合する際の加工労力や施工労力を低減することが可能となる。即ち、本発明では、波板や折板を枠材に接合する加工労力や施工労力の低減を図りながらも、十分な面内せん断抵抗性能を確保することが可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態として、デッキプレートやサイディング等に代表される、断面凹凸状に屈曲形成された折板に枠材を接合した建築構造用の折板パネル構造について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1(a)は、本発明を適用した折板パネル構造1の第1実施形態の平面図を、また図1(b)は、本発明を適用した折板パネル構造1の第1実施形態の側面図を示している。
折板パネル構造1は、折板11と、2本の第1枠材21と、2本の第2枠材31とを備えている。
折板11は、鋼製板体に折り曲げ加工が施されて、フランジ12と、これに接続するウェブ14と、前記ウェブ14の端部に接続するようにフランジ13とが一体に波形に連続するように断面凹凸状に屈曲形成される。この折板11において、フランジ12とウェブ14間の屈曲により、またフランジ13とウェブ14間の屈曲により、図1(a)に示すように稜線18が形成される。この稜線18に対して平行方向をx方向とし、稜線18に対して直交方向をy方向としている。
第1枠材21は、折板11における屈曲により形成された稜線18に対して平行方向x両端に接合される。第1枠材21の断面形状は、いかなる形状で構成されていてもよく、山形鋼、溝形鋼、H形鋼、Z形鋼、I形鋼、ボックス形鋼等で構成されている。形鋼は、軽量形鋼、薄板軽量形鋼でもよい。折板11のx方向端部は、第1枠材21に対して接合部4を介して例えばドリルビス、ねじ、ボルト、鋲、溶接、接着等により固定されている。
第2枠材31は、折板11の方向y両端に配置される。第2枠材31の断面形状も、いかなる形状で構成されていてもよい。枠材31と折板11は、互いに非接触となるよう離間していてもよく、また、製作に支障がない範囲で接触していてもよい。この第2枠材31の方向xの両端は、それぞれ第1枠材21に接合される。図1(a)では、あくまでこの第2枠材31が第1枠材21間に介装されるようにして配設される場合を例に示しているが、これに限定されるものではなく、第1枠材21が第2枠材31に介装されるようにして取り付けられていてもよい。何れのケースにおいても、この第2枠材31は、折板11に対して接合されていない。
ちなみに、図1(b)の例では、折板11における方向yの端部は、ウェブ14a、14bで構成されている。このウェブ14a、14bは、それぞれ第2枠材31と離間された状態で互いに対面するように配置されてもよく、また、接触していてもよい。また、折板11における方向yの端部は、ウェブ14a、14bに連続するフランジ12、13で構成されていてもよい。
このような構成からなる折板パネル構造1では、折板11のx方向両端に第1枠材21に固定されていることから、y方向について十分な面内せん断抵抗を得ることが可能となる。また折板11のy方向両端は、第2枠材31が接合されていないが、折板11のy方向両端に位置するウェブ14a、14bを含む断面コ字状の凸部23a、23bが枠材と同様の機能を発揮することになる。即ち、この凸部23a、23bの存在により、x方向について十分な面内せん断抵抗を得ることが可能となる。
以上により、折板11は、第2枠材31が接合されず、第1枠材21のみが接合された2辺支持の条件の下、面内せん断力に抵抗する折板パネルとして十分な機能を果たすことができる。
図2は、本発明を適用した折板パネル構造1の第1実施形態の他の例を示している。図2(a)は、かかる折板パネル構造1の他の例を示している。図2(a)は、かかる折板パネル構造1の平面図を、図2(b)は、その側面図を示しているが、上述した図1と同一の構成要素、部材については、同一の符号を付すことにより以下での説明を省略する。
折板11は、y方向上下端に配設された第2枠材31間に、当該y方向に向けて複数枚に亘り連設されている。この図2では、y方向に向けて3枚に亘り連設されている場合を示しているが、3枚に限定されるものではなく、いかなる枚数に亘って連設されていてもよい。複数枚の折板11を連設することで、折板パネル構造1全体の縦横の長さ比を任意に変化させることができる。なお、図2では縦横の長さ比が等しい略正方形の折板11を図示しているが、折板11の縦横の長さ比は任意のものを用いてもよい。
この3枚の折板11は、それぞれ上から下にかけて折板11a、11b、11cとして構成される。この折板11aにおけるy方向上端には、第2枠材31が接合されずに配置され、また折板11cにおけるy方向下端は、第2枠材31が接合されずに配置されている。
また折板11a〜11c間は図2に示すように互いに離間されていてもよい。かかる場合には、互いに上下に隣接する折板11a〜11cの端部に位置する凸部23a、23bが互いに離間した状態で固定されることになる。
なお、互いに上下に隣接する折板11a〜11cのy方向端部は互いに離間されている場合に限定されるものではなく、互いに接触されていてもよい。また、折板11a〜11cの端部に位置する凸部23a、23bが互いに当接や嵌合された状態で、ドリルビス、ねじ、ボルト、鋲、溶接、接着等で固定されても良く、この場合は、複数枚に分割された折板が一枚の折板を構成し、第2枠材31と折板が接合されていないことになる。
このような構成からなる図2に示す折板パネル構造1についても同様に、折板11a〜11cのx方向両端に第1枠材21が固定されていることから、y方向について十分な面内せん断抵抗を得ることが可能となる。また折板11aのy方向上端、並びに折板11cのy方向下端には、第2枠材31が接合されていないが、折板11a〜11cのy方向上下端に位置するウェブ14a、14bを含む断面コ字状の凸部23a、23bが枠材と同様の機能を発揮することになる。即ち、この凸部23a、23bの存在により、x方向について十分な面内せん断抵抗を得ることが可能となる。
以上により、折板11は、y方向上下端が第2枠材31や上下に位置する折板に接合されず、x方向両端のみが第1枠材21に接合された2辺支持の条件の下、面内せん断力に抵抗する折板パネルとして十分な機能を果たすことができる。
また、上述した第1実施形態からなる折板パネル構造1では、折板11を第2枠材31に接合する際の加工労力や施工労力を低減することが可能となる。また、複数枚の折板を用いる場合では、互いの折板同士を接合しないとすれば、接合する際に比べて、さらに加工労力や施工労力を低減することが可能となる。即ち、本発明では、波板や折板を枠材に接合する加工労力や施工労力の低減を図りながらも、十分な面内せん断抵抗性能を確保することが可能となる。
図3(a)は、本発明を適用した折板パネル構造2の第2実施形態の平面図を、また図3(b)は、本発明を適用した折板パネル構造2の第2実施形態の側面図を示している。以下、この第2実施の形態において、上述した第1実施形態と同一の構成要素、部材については、同一の符号を付すことにより以下での説明を省略する。
この第2実施形態における折板パネル構造2では、折板11と、2本の第1枠材21とを備えている。即ち、この折板11のy方向両端には、第1実施形態でいう第2枠材31を配置しないことによる2辺支持とされている。この折板11のx方向端部は、第1枠材21に対して、接合部4を介して例えばドリルビス、ねじ、ボルト、鋲、溶接、接着等により固定されている。
この第2の実施の形態においても、折板11のx方向両端に第1枠材21が固定されていることから、y方向について十分な面内せん断抵抗を得ることが可能となる。また折板11のy方向両端は、第2枠材31が配置されていないが、折板11のy方向両端に位置するウェブ14a、14bを含む断面コ字状の凸部23a、23bが枠材と同様の機能を発揮することになる。即ち、この凸部23a、23bの存在により、x方向について十分な面内せん断抵抗を得ることが可能となる。
以上により、折板11は、x方向両端のみが第1枠材21に接合された2辺支持の条件の下、面内せん断力に抵抗する折板パネルとして十分な機能を果たすことができる。
図4は、本発明を適用した折板パネル構造2の第2実施形態の他の例を示している。図4(a)は、かかる折板パネル構造2の他の例を示している。図4(a)は、かかる折板パネル構造2の平面図を、図4(b)は、その側面図を示しているが、上述した図3と同一の構成要素、部材については、同一の符号を付すことにより以下での説明を省略する。
この図4の例においては、折板11は、y方向に向けて複数枚に亘り連設されている。即ち、3枚の折板11と、2本の第1枠材21とを備えている。この折板11のy方向両端には、第1実施形態でいう第2枠材31を配置しないことによる2辺支持とされている。この折板11のx方向端部は、第1枠材21に対して、接合部4を介して例えばドリルビス、ねじ、ボルト、鋲、溶接、接着等により固定されている。この図4では、y方向に向けて3枚に亘り連設されている場合を示しているが、3枚に限定されるものではなく、いかなる枚数に亘って連設されていてもよい。複数枚の折板11を連設することで、折板パネル構造1全体の縦横の長さ比を任意に変化させることができる。なお、図2では縦横の長さ比が等しい略正方形の折板11を図示しているが、折板11の縦横の長さ比は任意のものを用いてもよい。
この3枚の折板11は、それぞれ上から下にかけて折板11a、11b、11cとして構成される。また折板11a〜11c間は図4に示すように互いに離間されていてもよい。かかる場合には、互いに上下に隣接する折板11a〜11cの端部に位置する凸部23a、23bが互いに離間した状態で固定されることになる。
なお、互いに上下に隣接する折板11a〜11cのy方向端部は互いに離間されている場合に限定されるものではなく、互いに接触されていてもよい。また、折板11a〜11cの端部に位置する凸部23a、23bが互いに当接や嵌合された状態で、ドリルビス、ねじ、ボルト、鋲、溶接、接着等で固定されても良く、この場合は、複数枚に分割された折板が一枚の折板を構成し、第2枠材31が配置されないものとなる。このような構成からなる図4に示す折板パネル構造2についても同様に、折板11a〜11cのx方向両端に第1枠材21に固定されていることから、y方向について十分な面内せん断抵抗を得ることが可能となる。また折板11aのy方向上端、並びに折板11cのy方向下端には、第2枠材31が配置されていないが、各折板11a〜11cのy方向上下端に位置するウェブ14a、14bを含む断面コ字状の凸部23a、23bが枠材と同様の機能を発揮することになる。即ち、この凸部23a、23bの存在により、x方向について十分な面内せん断抵抗を得ることが可能となる。
以上により、折板11は、y方向上下端が第2枠材31や上下に位置する折板に接合されず、x方向両端のみが第1枠材21に接合された2辺支持の条件の下、面内せん断力に抵抗する折板パネルとして十分な機能を果たすことができる。
図5(a)〜(c)は、断面に凹部を有する形鋼の一形態である溝形鋼26を第1枠材21とした場合における折板パネル構造3の構成例を示している。ちなみに図5(a)は、折板パネル構造3における平面図を、図5(b)は、折板パネル構造3における側面図を、更に図5(c)は、折板パネル構造3における正面図を示している。
溝形鋼26は、図5(c)に示すように、ウェブ27とフランジ28からなる断面コ字状に構成されている。このような溝形鋼26の凹部に、折板11のx方向端部が嵌合される。かかる状態の下で、溝形鋼26としての第1枠材21と、折板11とを互いに接合する。
接合の方法としては、例えば図6(a)に示す側面図のように、折板11におけるフランジ12、13と、溝形鋼26におけるフランジ28とを互いにドリルビス、ねじ、ボルトや鋲等の固定金具51を介して固定させるようにしてもよい。また図6(b)に示す側面図のように、折板11におけるフランジ12、13と、溝形鋼26におけるフランジ28の接触角部52とを互いに溶接や接着等により、固定させるようにしてもよい。更に図6(c)に示す側面図のように、折板11におけるフランジ12、13と、溝形鋼26におけるフランジ28とを互いに接着53により、固着させるようにしてもよい。
このようにして、折板パネル構造3は、溝形鋼26を第1枠材21とし、かかる溝形鋼26の凹部に、折板11のx方向端部が嵌合され、固定されていることにより、y方向の面内せん断抵抗をより向上させることが可能となる。特に、上下のフランジ12、13の両方を形鋼に固定することで、形鋼と折板の応力の伝達を上下フランジ面の双方で行うことができ、形鋼と折板の固定をより強固にすることが出来る。なお、形鋼としては、溝形鋼に限らず、両側面に凹部を有するH形鋼、その他凹部を形成した任意形状の形鋼、軽量形鋼、薄板軽量形鋼としてよい。
この折板パネル構造3においても同様に凸部23a、23bの存在により、x方向について十分な面内せん断抵抗を得ることが可能となる。
なお、折板パネル構造2、3については、第2枠材31の構成を省略していることから、第2枠材31の材料コストを低減させることが可能となり、また折板11を第2枠材31に接合する際の加工労力や施工労力を低減することが可能となる。即ち、本発明では、波板や折板を枠材に接合する加工労力や施工労力の低減を図りながらも、十分な面内せん断抵抗性能を確保することが可能となる。
上述した折板11は、断面凹凸状に屈曲形成されていれば、そのフランジ12、13に対してウェブ14が略90°で構成されている場合に限定されるものではなく、いかなる角度で構成されていてもよい。折板11は、ロール成形やプレス成形により折曲げ屈曲形成による稜線が明確に形成されたものに限らず、稜線が明確にならない断面が円弧の波形で形成される波板でもよい。
さらに、折板11は、y方向にわたり同一の凹凸形状、波形状を繰り返すものに限らず、y方向の上下端における凸部23a、23bの形状寸法や板厚を増加させ、凸部23a、23bの耐力(曲げ耐力、せん断耐力、軸方向耐力等)を高めることもできる。これにより、折板11の面内せん断抵抗を強化するとともに、第2枠材31を配置しなくても、従来は第2枠材31が負担していた耐力を、より確実に、折板11のy方向の上下端における凸部23a、23bで負担することができる。
実施形態の説明では、折板11の稜線18が水平方向になるよう図示しているが、折板11が90°回転した方向、すなわち折板11の稜線18が鉛直方向となるような向きとしてもよい。折板は、鋼、ステンレス、樹脂、その他素材で構成されていても構わない。また、枠材は、鋼、ステンレス、樹脂、木材、鉄筋コンクリート、鉄骨鉄筋コンクリート、その他素材で構成されていても構わない。
本発明の効果を確認するためにパネルせん断試験を行った。図7(a)に示すように、折板11を、四隅をピン66で接合した載荷梁67、68に固定し、折板11の溝方向となるy方向の上端の載荷梁67aについてx方向にせん断力Qを負荷すると、同方向に向けてせん断変形δが発生する。
図7(b)は、このパネルせん断試験において使用した折板11におけるフランジ12、13とウェブ14の詳細を示している。折板の厚みは0.4mmのものを使用し、フランジ12、13の幅は15.8mm、折板の高さは9.6mm、更にウェブ14のフランジ面への投影幅は、4.2mmで構成されている。
このパネルせん断試験では、大きく分類して2辺支持と、4辺支持の2パターンで試験を行うことが可能となる。本発明に相当する2辺支持では、載荷梁67のみを折板11のy方向両端に取り付け、載荷梁67aでx方向にせん断力Qを負荷する。また4辺支持では、さらにフレーム68を折板11のx方向両端に取り付け、載荷梁67aでx方向にせん断力Qを負荷する。
載荷梁67bには、載荷梁67aで負荷したせん断力Qに対する反作用の力が負荷され、いわゆるせん断力が負荷される状況を作り出すことが可能となる。また、4辺支持では、載荷梁68においてy方向に点線矢印で示されるせん断力が負荷される。
図8は、パネルせん断試験結果を示している。この図8に示すグラフにおいて、横軸はx方向のせん断変形δ、縦軸は載荷梁67aに負荷されるせん断力Qを表している。
4辺支持、2辺支持ともに、負荷開始後のせん断変形δが3mm前後でせん断座屈が生じ、その後、せん断変形δの増加に伴い荷重が徐々に落ちていくが、座屈波形に沿った張力場が形成されることで、δが約5mm程度の変形のあたりで荷重低下は収まり、その後は耐力を維持し、変形のさらなる進展に伴い再び荷重上昇していく。
4辺支持は2片支持に対して、面内せん断抵抗が大きくなっていることが、この図8から読み取ることができる。しかしながら4辺支持における面内せん断抵抗に対して、2辺支持における面内せん断抵抗の落ち込みは、それほど大きいものではなく、座屈点において、その落ち込み量は20%程度であり、また張力場においてその落ち込み量は15%程度である。このため、本発明に相当する2辺支持では、4辺支持に対する面内せん断抵抗の落ち込みを最小限に抑制しつつ、折板11を第2枠材31に接合する際の加工労力や施工労力を低減させることができる。即ち、本発明では、波板や折板を枠材に接合する加工労力や施工労力の低減を図りながらも、十分な面内せん断抵抗性能を確保することが可能となることが、かかるパネルせん断試験結果から示されていることが分かる。
本発明を適用した折板パネル構造の第1実施形態の平面図である。 本発明を適用した折板パネル構造の第1実施形態の他の例を示す図である。 本発明を適用した折板パネル構造の第2実施形態の平面図である。 本発明を適用した折板パネル構造の第2実施形態の他の例を示す図である。 溝形鋼を第1枠材とした場合における折板パネル構造の構成図である。 溝形鋼を第1枠材とした場合における接合方法について説明するための図である。 パネルせん断試験で使用した試験体について説明するための図である。 パネルせん断試験結果を示す図である。
符号の説明
1 折板パネル構造
11 折板
12,13 フランジ
14 ウェブ
18 稜線
21 第1枠材
23 凸部
31 第2枠材

Claims (5)

  1. 断面凹凸状に屈曲形成された折板に枠材を接合した折板パネル構造において、
    上記枠材は、上記折板における上記屈曲により形成された稜線に対して平行方向両端に接合される2本の第1枠材と、上記稜線に対して直交方向両端に接合されていない2本の第2枠材とを有すること
    を特徴とする折板パネル構造。
  2. 上記折板は、上記第2枠材間に、上記稜線に対して直交方向に複数枚に亘り連設されていること
    を特徴とする請求項1記載の折板パネル構造。
  3. 断面凹凸状に屈曲形成された折板に枠材を接合した折板パネル構造において、
    上記枠材は、上記折板における上記屈曲により形成された稜線に対して平行方向両端に接合される2本の第1枠材とからなり、上記稜線に対して直行方向両端には上記枠材を配置しないことによる2辺支持とされていること
    を特徴とする折板パネル構造。
  4. 上記折板は、上記稜線に対して直交方向に複数枚に亘り連設されていること
    を特徴とする請求項3記載の折板パネル構造。
  5. 上記第1枠材は、凹部を有する形鋼で構成され、上記折板における上記稜線に対して平行方向両端がその凹部に嵌合されて接合されること
    を特徴とする請求項1〜4のうち何れか1項記載の折板パネル構造。
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