JP2019127460A - ゲル状化粧料 - Google Patents

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【課題】粘度の経時変化が少なく、且つ皮膚に適用した際の使用感にも優れるゲル状化粧料を提供すること【解決手段】カルボキシ基含有アニオン性高分子と、ヒドロキシプロピルメチルセルロース及びキサンタンガムの少なくとも一方の化合物と、を含有する、ゲル状化粧料を提供する。【選択図】なし

Description

本発明は、ゲル状化粧料に関する。
ゲル状の化粧料は、しっとり感、肌へのなじみの良さ、及び滑らかな使用感などから広く使用されている。
特許文献1には、(A)カルボキシル基含有増粘性高分子化合物、(B)テトラヒドロキシプロピルエチレンジアミン、(C)水溶性アルコール、(D)非水溶性物質、(E)非イオン性界面活性剤を含有し、D成分とE成分の比D/Eが1以上であることを特徴とするゲル状化粧料が提案されている。
特開2002−187814号公報
しかし、適度な粘度を有することで手に取りやすく、皮膚に適用する際には液ダレが生じにくいにもかかわらず、容易に伸び広がる特有の使用感を有するといったゲル状化粧料の特徴は、時間の経過とともに失われるような傾向にある。この経時変化を抑制することは商品価値を高めるうえで重要である。
そこで本発明は、これらの欠点を補い、粘度の経時変化が少なく、且つ皮膚に適用した際の使用感にも優れるゲル状化粧料を提供することを目的とする。
本発明に係るゲル状化粧料は、カルボキシ基含有アニオン性高分子化合物と、ヒドロキシプロピルメチルセルロース及びキサンタンガムの少なくとも一方の化合物と、を含有する。
上記ゲル状化粧料は、ヒドロキシプロピルメチルセルロース及びキサンタンガムの少なくとも一方の化合物を含むことで、使用感を損なうことなく、粘度の経時変化が低減されたものとなる。
上記ゲル状化粧料は、水溶性多価アルコールを更に含有し、上記水溶性多価アルコールが、ジプロピレングリコール及びグリセリンを含んでもよい。ジプロピレングリコール及びグリセリンを含むことで、ゲル状化粧料の保湿性をより充分なものとすることができる。
ゲル状化粧料は、非イオン性界面活性剤を更に含有してもよい。非イオン性界面活性剤を含むことで、ゲル状化粧料の保存安定性がより優れる。上記非イオン性界面活性剤が、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル及びポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の少なくとも一方の界面活性剤を含んでもよい。
ゲル状化粧料は、美肌成分を更に含有してもよい。上記美肌成分が、茶エキス、酒粕エキス、柑橘類エキス、植物性油、及び動物性油からなる群より選択される1種以上の成分を含んでよい。
本発明によれば、粘度の経時変化が抑制され、皮膚に適用した際には液ダレが生じにくいにくく、容易に伸び広がる特有の使用感にも優れるゲル状化粧料を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
本発明の一実施形態に係るゲル状化粧料は、カルボキシ基含有アニオン性高分子と、ヒドロキシプロピルメチルセルロース及びキサンタンガムの少なくとも一方の化合物と、を含有する。当該ゲル状化粧料は、例えば、水溶性多価アルコール、非イオン性界面活性剤、及び美肌成分等を含有してもよい。
本明細書において「ゲル状化粧料」とは、流動性がない状態の化粧料を指し、例えば、B型粘度計による25℃における粘度が1500〜7000mPa・sである化粧料が含まれる。
カルボキシ基含有アニオン性高分子(以下、単に(A)成分ともいう)は、カルボキシ基を含有する高分子化合物の少なくとも一部のカルボキシ基をアルカリ性物質で中和させたものである。水系化粧料の粘度を上昇させることから、カルボキシ基含有増粘性高分子化合物ともいう。(A)成分としては、水溶性増粘剤を使用することができ、例えば、ポリアクリル酸ナトリウム等が挙げられる。(A)成分は、カルボキシビニルポリマーとも呼ばれ、「カーボポール」、及び「ハイビスワコー」等の商品名で市販されている。
(A)成分の含有量は、ゲル状化粧料全量を基準として、好ましくは0.05質量%以上であり、より好ましくは0.1質量%以上であり、更に好ましくは0.17質量%以上である。(A)成分の含有量が0.05質量%以上であることで、ゲル状化粧料に充分な粘度を持たせることが可能であり、より良好な使用感が得られる。(A)成分の含有量は、ゲル状化粧料全量を基準として、2質量%以下であってよく、0.5質量%以下であってよく、又は0.3質量%以下であってもよい。
ヒドロキシプロピルメチルセルロース及びキサンタンガムの少なくとも一方の化合物(以下、単に(B)成分ともいう)は、両化合物が併用されてもよいが、好ましくはヒドロキシプロピルメチルセルロースが使用される。ゲル状化粧料が(B)成分を含有することで、ゲル状化粧料の粘度の経時変化を低減することができる。ゲル状化粧料において、半合成高分子や天然系高分子などの配合によってゲル状化粧料の粘度を調整することが行われる。しかし、本実施形態に係るゲル状化粧料においては、半合成高分子及び天然系高分子化合物の中でも特に、ヒドロキシプロピルメチルセルロース及びキサンタンガムの少なくとも一方の化合物を選択することで、驚くべきことに、使用感を損なうことなく、粘度の経時変化を低減することができる。
(B)成分の含有量は、ゲル状化粧料全量を基準として、好ましくは0.01質量%以上であり、より好ましくは0.05質量%以上であり、更に好ましくは0.08質量%以上である。(B)成分の含有量を0.01質量%以上とすることで、ゲル状化粧料の粘度の経時変化をより充分抑制することができる。(B)成分の含有量は、ゲル状化粧料全量を基準として、好ましくは0.5質量%以下であり、より好ましくは0.3質量%以下であり、更に好ましくは0.2質量%以下である。(B)成分の含有量を0.5質量%以下とすることで、ゲル状化粧料を適度な粘度とすることができ、使用感をより向上させることができる。
水溶性多価アルコール(以下、単に(C)成分ともいう)としては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ソルビトール、マンニトール、及びポリエチレングリコール等を挙げることができる。
(C)成分の含有量は、ゲル状化粧料全量を基準として、好ましくは5質量%以上であり、より好ましくは10質量%以上であり、更に好ましくは15質量%以上である。(C)成分の含有量が5質量%以上であることで、ゲル状化粧料に適度な保湿性を付与することが可能であり、より良好な使用感が得られる。(C)成分の含有量は、ゲル状化粧料全量を基準として、40質量%以下であってよく、又は25質量%以下であってよい。
水溶性多価アルコールは、好ましくはジプロピレングリコール及びグリセリンを含む。ジプロピレングリコールと、グリセリンとを併用したゲル状化粧料では、より良好な保湿性が得られる。
(C)成分が、ジプロピレングリコール及びグリセリンを含む場合、ジプロピレングリコールの含有量に対するグリセリンの含有量(グリセリンの含有量/ジプロピレングリコールの含有量)の質量比は、好ましくは0.25〜3であり、より好ましくは0.5〜2であり、更に好ましくは0.75〜1.5である。ジプロピレングリコールの含有量に対するグリセリンの含有量の質量比が上記範囲となるように調整することによって、ゲル状化粧料の保湿性をより充分なものとすることができる。
非イオン性界面活性剤(以下、単に(D)成分ともいう)としては、例えば、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロール、ポリオキシエチレンフィトスタノール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレンラノリン、ポリオキシエチレンラノリンアルコール、ポリオキシエチレンミツロウ誘導体、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、ポリオキシエチレンアルキルフェニルホルムアルデヒド縮合物、単一鎖長ポリオキシエチレンアルキルエーテル、アルキルグルコシド、及びポリオキシアルキレンアルキルグルコシドなどの界面活性剤が挙げられる。これらの中でも非イオン性界面活性剤は、好ましくはポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル及びポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の少なくとも一方の界面活性剤を含む。
(D)成分は、8〜17のHLB値を有する界面活性剤を含んでもよく、10〜15のHLB値を有する界面活性剤を含んでもよい。(D)成分が、HLB値が8〜17である界面活性剤を含むことで、ゲル状化粧料のベタツキをより抑制することができる。ここで、HLB値とは、化合物の親水性と親油性のバランスを示す値であり、HLBがゼロに近いほど、親油性が高いことを意味する。界面活性剤のHLB値は、計算法又は乳化法(実測法)によって求めることができる。
(D)成分の含有量は、ゲル状化粧料全量を基準として、好ましくは0.05〜10質量%であり、より好ましくは0.1〜5質量%であり、更に好ましくは0.5〜1.5質量%である。(D)成分の含有量を0.05質量%以上とすることで、ゲル状化粧料の保存安定性をより優れたものとすることができる。また、(D)成分の含有量が10質量%以下であると、ゲル状化粧料のベタツキがより抑制されたものとなる。
美肌成分(以下、単に(E)成分ともいう)は、好ましくは、茶エキス、酒粕エキス、柑橘類エキス、植物性油、及び動物性油からなる群より選択される1種以上の成分を含む。ここで、エキスとは、茶、柑橘類、酒粕等の原料から主に水溶性成分を水、アルコール類等で抽出して得られる抽出液を意味する。
茶エキスとしては、からつ茶エキス、うれしの茶エキス、及び静岡茶エキス等が挙げられる。酒粕エキスとしては、純米大吟醸酒粕エキス、大吟醸酒粕エキス、純米吟醸酒粕エキス、及び吟醸酒粕エキス等が挙げられる。柑橘類エキスとしては、ゲンコウエキス、スダチエキス、及び温州みかんエキス等が挙げられる。植物性油としては、つばき油、ホホバ油、及びローズ油等が挙げられる。動物性油としては、エミュー油、馬油、及びミンク油等が挙げられる。
(E)成分の含有量は、ゲル状化粧料全量を基準として、好ましくは0.01〜10質量%であり、より好ましくは0.05〜7質量%であり、更に好ましくは0.02〜5質量%である。(E)成分の含有量を0.01質量%以上とすることで、ゲル状化粧料に充分に美肌成分由来の効果を持たせることができる。
本実施形態に係るゲル状化粧料は、香料(以下、単に(F)成分ともいう)を含んでもよい。香料としては、例えば、茶香料、酒粕香料、柑橘類香料に加え、植物を連想させる香料、及び動物を連想させる香料などが挙げられる。香料は上記美肌成分として使用する成分に対応するものを用いることができる。例えば、美肌成分として茶エキスを使用した場合、香料は茶香料を使用することができる。
茶香料とは、抹茶風フローラルの香気を有する香料を意味するが、抹茶を原料とするものに限定されるものではない。酒粕香料とは、日本酒風フローラルの香気を有する香料を意味する。柑橘類香料とは、スダチ風シトラスの香気を有する香料を意味するが、スダチを原料とするものに限定されるものではない。植物を連想させる香料とは、上記の香料以外に、植物を連想させるフローラルの香気を有する香料を意味するが、植物を原料とするものに限定されるものではない。動物を連想させる香料とは、動物を連想させる香気を有する香料を意味するが、動物を原料とするものに限定されるものではない。
ゲル状化粧料全量を基準として0.05質量%〜5質量%の美肌成分及び0.001質量%〜0.5質量%の香料が含まれることで、心地よい香りを奏することが可能となる。美肌成分及び香料の組み合わせは、美肌成分は茶エキスであり香料は茶香料であるか、美肌成分は酒粕エキスであり香料は酒粕香料であるか、美肌成分は柑橘類エキスであり香料は柑橘類香料であり、美肌成分は植物性油であり香料は植物を連想させる香料であるか、又は美肌成分は動物性油であり香料は動物を連想させる香料である。美肌成分及び香料の組み合わせにおける両成分の配合は、より好ましくは、0.05質量%〜0.2質量%の茶エキス及び0.01質量%〜0.1質量%の茶香料であるか、0.05質量%〜0.2質量%の酒粕エキス及び0.01質量%〜0.1質量%の酒粕香料であるか、又は0.05質量%〜0.2質量%の柑橘類エキス及び0.05質量%〜0.5質量%の柑橘類香料であるか、1.5質量%〜5質量%の植物性油及び0.001質量%〜0.1質量%の植物を連想させる香料であるか、0.2質量%〜1質量%の動物性油及び0.001質量%〜0.05質量%の動物を連想させる香料である。
本実施形態に係るゲル状化粧料は、(A)成分〜(F)成分の他に、その他の成分を、必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で含有してもよい。その他の成分としては、例えば、油性成分(上述の植物性油、及び動物性油を除く)、粉体、防腐剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、及びpH調整剤等が挙げられる。
油性成分としては、例えば、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、揮発性イソパラフィン等の炭化水素油、オレイン酸、ステアリン酸等の脂肪酸類、オクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、ペンタエリスリトールエステル等のエステル油、ジメチルシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等のシリコーン油、及び高級アルコールなどが挙げられる。
粉体成分としては、通常、化粧品に使用されるものを使用することができる。粉体成分は、例えば、着色顔料、及び体質粉体等が挙げられる。
その他の成分の含有量は、ゲル状化粧料全量を基準として、好ましくは0〜20質量%であり、より好ましくは0.1〜10質量%であり、更に好ましくは0.1〜5質量%である。
ゲル状化粧料は水を含有してよい。水は、精製水、及び水道水等であってよいが、好ましくは精製水である。精製水は、例えば、イオン交換水、蒸留水、及び限外濾過水等である。
水の含有量は、ゲル状化粧料全量を基準として、好ましくは20〜90質量%であり、より好ましくは40〜85質量%であり、更に好ましくは50〜80質量%である。水の含有量が20質量%以上であると、ゲル状化粧料の粘性が高くなりすぎず、皮膚に塗布しやすいなどの使用感により優れ、かつ塗布後にベタツキがより生じにくくなる。また、水の含有量が90質量%以下であると、皮膚に適用し、伸び広げる前に液ダレ等が生じることを更に抑制することができる。
本実施形態に係るゲル状化粧料は、例えば、上述の各成分を秤量し、攪拌機等によって混合して調製ことができる。例えば、水溶性の成分を先に混合して水相を形成した後に、親油性の成分を順次加えて混合することでゲル状化粧料を調製してもよく、逆に親油性の成分を先に混合して油相を形成した後に、親水性の成分を順次加えて混合することでゲル状化粧料を調製してもよい。
本実施形態に係るゲル状化粧料は、例えば、コロン、ローション、及びデオドラントなどの化粧料として好適である。
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。ただし、本発明は下記の実施例のみに限定されるものではない。
(実施例1)
表1に示す配合で、表に記載の成分を、表に記載の配合量で均一に混合することによりゲル状化粧料を得た。
<粘度の経時変化>
上記で得られたゲル状化粧料に対して、B型粘度計(brookfield社製、「RV DV−II+」)を用いて、25℃、5rpmの条件で、粘度を測定した。なお、測定にあたっては、ゲル状化粧料をB型粘度計のチャンバ−に入れて、5分間静置した後に測定を開始した。測定は、ゲル状化粧料の製造完了時、製造完了から1週間経過後、製造完了から1ヶ月経過後に実施した。ゲル状化粧料の粘度の経時変化は、ゲル状化粧料製造完了時の粘度と、製造完了から1ヶ月経過後の粘度との差を測定し、以下の基準で判断した。結果を表1に示す。
◎:粘度差が、500未満
○:粘度差が、500以上700未満
△:粘度差が、700以上1000未満
×:粘度差が、1000以上
<相分離>
上記で得られたゲル状化粧料8gを、10mLのスピッツ管に入れたものを2本用意し、一本は、60℃、1ヶ月の条件で保存し、他方は、50℃、2か月の条件で保存した。保存後のスピッツ管内のゲル状化粧料の状態を目視で観察し、下記の基準で評価した。結果を表1に示す。
○:いずれのスピッツ管でも、ゲル状化粧料に相分離が観測されなかった。
×:少なくともいずれか一方のスピッツ管で、ゲル状化粧料に相分離が観測された。
<官能試験>
無作為に選出した熟練したパネル5名により、得られたゲル状化粧料に対して官能試験を実施した。官能試験は、使用感、及び香りの強さの観点から行った。
[使用感]
上記で得られたゲル状化粧料を製造後1週間、室温にて保存した。このゲル状化粧料を50μL採取し、手の甲に乗せたゲル状化粧料が皮膚の上を流れて広がらず、液ダレしにくいか否かを5段階で評価した。
5点:とても液ダレしにくい、
4点:液ダレしにくい、
3点:どちらともいえない、
2点:液ダレしやすい、
1点:とても液ダレしやすい。
上記5段階の評価結果を、パネル5名分で平均した。そして、使用感に関する官能評価結果を下記の基準で判断した。結果を表1に示す。
○:4.5超5以下
△:4超4.5以下
×:4以下
[香りの強さ]
上記で得られたゲル状化粧料を50μL採取し、手の甲に載せ、香りを評価した。香りの評価は、ゲル状化粧料の製造直後、及び60℃において2週間保管した後の二回行い、その香りの変化の有無を下記基準で評価した、
3点:保管後のゲル状化粧料の香りの強さは、製造直後と比べて同程度であった、
2点:保管後のゲル状化粧料の香りの強さは、製造直後と比べて弱くなった、
1点:保管後のゲル状化粧料の香りの強さは、製造直後と比べてかなり弱くなった。
上記3段階の評価結果を、パネル5名分で平均した。そして、香りの強さに関する官能評価結果を下記の基準で判断した。結果を表1に示す。
○:2.5超
×:2.5以下
Figure 2019127460
(実施例2〜6)
表1に記載の成分、含有割合に変更した以外は、実施例1と同様にして、ゲル状化粧料を得た。実施例2〜6において、得られたゲル状化粧料それぞれについて、実施例1と同様に評価を行った。結果を表1に示す。
(比較例1〜6)
表2に記載の成分、含有量に変更した以外は、実施例1と同様にしてゲル状化粧料を得た。比較例1〜6において、得られたゲル状化粧料それぞれについて、実施例1と同様に評価を行った。結果を表2に示す。
Figure 2019127460
(実施例7〜10)
表3に記載の成分、含有割合に変更した以外は、実施例1と同様にして、ゲル状化粧料を得た。実施例7〜10において、得られたゲル状化粧料それぞれについて、実施例1と同様に評価を行った。結果を表3に示す。
Figure 2019127460
(比較例7〜10)
表4に記載の成分、含有量に変更した以外は、実施例1と同様にしてゲル状化粧料を得た。比較例7〜10において、得られたゲル状化粧料それぞれについて、実施例1と同様に評価を行った。結果を表4に示す。
Figure 2019127460
以上の結果から、本発明のゲル状化粧料が、皮膚に適用する際には液ダレが生じにくいにもかかわらず、容易に伸び広がる特有の使用感を有し、この使用感を損なうことなく、粘度の経時変化が抑制された優れた化粧料であることが確認された。

Claims (6)

  1. カルボキシ基含有アニオン性高分子と、ヒドロキシプロピルメチルセルロース及びキサンタンガムの少なくとも一方の化合物と、を含有する、ゲル状化粧料。
  2. 水溶性多価アルコールを更に含有し、
    前記水溶性多価アルコールが、ジプロピレングリコール及びグリセリンを含む、請求項1に記載のゲル状化粧料。
  3. 非イオン性界面活性剤を更に含有する、請求項1又は2に記載のゲル状化粧料。
  4. 前記非イオン性界面活性剤が、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル及びポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の少なくとも一方の界面活性剤を含む、請求項3に記載のゲル状化粧料。
  5. 美肌成分を更に含有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載のゲル状化粧料。
  6. 前記美肌成分が、茶エキス、酒粕エキス、柑橘類エキス、植物性油、及び動物性油からなる群より選択される1種以上の成分を含む、請求項5に記載のゲル状化粧料。
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