JP2019127093A - プリテンショナ制御装置及びプリテンショナ制御方法 - Google Patents

プリテンショナ制御装置及びプリテンショナ制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ウェビングの一端に取り付けられたタングによる車内装の破損を回避する。【解決手段】本発明に係るプリテンショナ制御装置は、リトラクタに設けられたプリテンショナを制御するプリテンショナ制御装置であって、ウェビングにスライド可能に設けられたインナータングが車両用シートに設けられたインナーバックルに挿着されているか否かを検出する第1センサと、車両の衝突を検知又は予知する第2センサと、前記第2センサが前記車両の衝突を検知又は予知した際、前記第1センサが前記インナータングの前記インナーバックルへの挿着を検出していれば、前記プリテンショナを作動させ、前記第1センサが前記インナータングの前記インナーバックルへの挿着を検出していなければ、前記プリテンショナを作動させない制御部と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明の実施形態は、プリテンショナ制御装置及びプリテンショナ制御方法に関する。
従来、乗員の身体を座席に拘束することで、車両衝突時に乗員が座席外へ投げ出されることを防止するための安全装置として、シートベルト装置が存在する。また、近年では、衝突時に強制的にウェビングを引き込むことで、乗員の身体をより確実に拘束して保護するプリテンショナが開発されている。
さらに、最近では、例えば後部座席側の荷室への荷物の搬入及び搬出を容易にするために、これまで固定されていたウェビングのラップアウタ側を離脱可能にした、いわゆるラップアウタ分離式のシートベルト装置が登場してきている。
特開2016−68751号公報 特開2005−219535号公報
しかしながら、例えば、ラップアウタ分離式のシートベルト装置に対し、リトラクタ側でウェビングを引き込むプリテンショナ(リトラクタプリテンショナともいう)を設けた場合、車両衝突時にウェビングのラップアウタ側の端に設けられたタングが固定されていない状態でプリテンショナが作動すると、慣性で揺動するタングがウェビングの引き込みにより加速され、それにより車室内壁やウィンドウ等に衝突してこれらを破損させてしまう可能性がある。
そこで本発明は、ラップアウタ分離式のシートベルト装置にリトラクタプリテンショナを設けた場合でも、車両衝突時のウェビングの引き込みによりラップアウタ側の端に設けられたタングが車室内壁やウィンドウ等を破損させてしまうことを回避することが可能なプリテンショナ制御装置及びプリテンショナ制御方法を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、本発明に係るプリテンショナ制御装置は、一方の端が車両用シートから離脱可能なウェビングを他方の端から巻き取るリトラクタに設けられて前記ウェビングに作用する張力を増加させるプリテンショナを制御するプリテンショナ制御装置であって、前記ウェビングにスライド可能に設けられたインナータングが前記車両用シートに設けられたインナーバックルに挿着されているか否かを検出する第1センサと、前記プリテンショナ制御装置が搭載された車両の衝突を検知又は予知する第2センサと、前記第2センサが前記車両の衝突を検知又は予知した際、前記第1センサが前記インナータングの前記インナーバックルへの挿着を検出していれば、前記プリテンショナを作動させ、前記第1センサが前記インナータングの前記インナーバックルへの挿着を検出していなければ、前記プリテンショナを作動させない制御部と、を備える。
本発明によれば、ラップアウタ分離式のシートベルト装置にリトラクタプリテンショナを設けた場合でも、車両衝突時のウェビングの引き込みによりミニタングが車室内壁やウィンドウ等を破損させてしまうことを回避することが可能なプリテンショナ制御装置及びプリテンショナ制御方法を提供することができる。
図1は、実施形態に係るプリテンショナ制御装置により制御されるプリテンショナが設けられたシートベルト装置および車両用シートの概略構成例を示す図である。 図2は、図1に示すシートベルト装置の未使用時の様子であってミニタングがベルトハンガーに保持されている状態を説明するための図である。 図3は、図1に示すシートベルト装置の未使用時の他の様子であってミニタングがベルトハンガーに保持されていない状態を説明するための図である。 図4は、第1の実施形態に係るプリテンショナ制御装置の概略構成例を示すブロック図である。 図5は、第1の実施形態に係るインナーバックル及びインナータングの概略構成例を示す図である。 図6は、実施形態に係る非接触センサに流れる電流を説明するための図である。 図7は、実施形態に係るプリテンショナ制御動作の一例を示すフローチャートである。 図8は、第2の実施形態に係るプリテンショナ制御装置の概略構成例を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態に係るプリテンショナ制御装置及びプリテンショナ制御方法を、図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態では、車両に搭載されるシートベルト装置に対して設けられたプリテンショナを制御するプリテンショナ制御装置及びプリテンショナ制御方法について、具体例を挙げて説明する。なお、本実施形態に係る車両は、例えば、ガソリンエンジン等の内燃機関を駆動源とする自動車(内燃機関自動車)であってもよいし、電動機(電気モータともいう)を駆動源とする自動車(電気自動車、燃料電池自動車等)であってもよいし、それらの双方を駆動源とする自動車(ハイブリッド自動車)であってもよい。また、車両は、種々の変速装置を搭載することができ、さらに、内燃機関や電動機を駆動するのに必要な種々の装置(システム、部品等)を搭載することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る車両の車室内の一部を抜粋して示す図であり、本実施形態に係るプリテンショナ制御装置により制御されるプリテンショナが設けられたシートベルト装置および車両用シートの概略構成例を示す図である。なお、図1及び以下の図面において、矢印Fは車両の車両前後方向前側を示し、矢印Wは車両の車幅方向左側を示し、矢印Uは車両の車高方向上側を示している。
図1に示すように、車両の車室内には、乗員Pが着座する車両用シート20とシートベルト装置10とが設けられている。車両用シート20は、乗員Pが着座するシートクッション23と、このシートクッション23の後端部に配置され、且つリクライニング機構によって傾倒可能に支持されたシートバック21と、このシートバック21の上端部に設けられ乗員Pの頭部を支持するヘッドレスト22とを含んで構成される。
一方、シートベルト装置10は、ラップアウタ分離式のシートベルト装置であり、ウェビング11、リトラクタ12、ショルダアンカ13、インナータング14、インナーバックル15、ミニタング16及びアンカーバックル17を含んで構成される。
ウェビング11は、帯状のベルトであり、ラップアウタ側の端にミニタング16が設けられ、他方の端がリトラクタ12にて引き出し可能に巻き取られるように構成されている。また、ウェビング11には、インナータング14がスライド可能に設けられている。なお、図示されていないが、ウェビング11におけるラップアウタ側の端から所定の長さの位置には、インナータング14を係止するための突起物が設けられている。したがって、インナータング14は、この突起物によりラップアウタ側へはスライドしないように構成されている。
ミニタング16は、シートクッション23に対して車幅方向Wの外側後方に設けられたアンカーバックル17に挿入されて係合される。また、アンカーバックル17に設けられた不図示の解除ボタンを押すことで、ミニタング16とアンカーバックル17との係合が解除される。すなわち、ミニタング16及びアンカーバックル17は、ラップアウタ分離式を実現するための機構であり、アンカーバックル17にミニタング16が離脱可能に挿着される。そして、ミニタング16をアンカーバックル17に挿入して係合することで(挿着することで)、ウェビング11のラップアウタ側の端がシートクッション23に対して車幅方向Wの外側後方で保持される。なお、ミニタング16とアンカーバックル17との係合を解除する解除ボタンの設置箇所は、アンカーバックル17に限らず、ミニタング16など、種々変更されてよい。
リトラクタ12は、ウェビング11を引き出し可能に巻き取る機能を有し、例えばシートクッション23に対して車幅方向Wの外側後方の位置に固定される。
ショルダアンカ13は、ウェビング11を折り返すためのものであり、シートバック21に対して車幅方向Wの外側斜め上方で且つ車両前後方向Fの後側に配置される。なお、このショルダアンカ13に対して車高方向Uの下側には、前述のリトラクタ12が位置している。
インナーバックル15は、シートクッション23の後部における車幅方向Wの内側に設けられる。このインナーバックル15には、ウェビング11が挿通されたインナータング14が挿入され係合される。なお、インナーバックル15の解除ボタンを押すことでインナータング14とインナーバックル15との係合が解除される。つまり、インナーバックル15にインナータング14が離脱可能に挿着される。そして、インナータング14をインナーバックル15に挿入して係合することで(挿着することで)、インナータング14がシートクッション23の後部における車幅方向Wの内側で保持され、これにより、ウェビング11が車両用シート20に着座した乗員Pに装着される。
また、本実施形態において、リトラクタ12には、プリテンショナ110が設けられている。プリテンショナ110は、ウェビング11を強制的に巻き取ってウェビング11に作用する張力を増加させ、ウェビング11のたるみをとり除くと共に乗員Pを車両用シート20に引き付ける装置である。
ここで、図2に示すように、シートベルト装置10の未使用時には、ウェビング11におけるミニタング16寄りの部分をリトラクタ12のカバーに設けられたベルトハンガー18に掛止又は挟持させておくことで、ミニタング16が揺動しないようにこれを保持することができる。これにより、車両の走行時等にミニタング16が慣性によって揺動することを防止できる。ただし、未使用時にウェビング11のミニタング16寄りの部分がベルトハンガー18に掛止又は挟持されていない場合、図3における破線矢印で示すように、ミニタング16が慣性によって揺動する。そして、車両の衝突時等においては、プリテンショナ110が作動してウェビング11が巻き取られるため、揺動するミニタング16が加速する。その結果、ミニタング16が車室内壁やウィンドウ等と接触してこれらを破損する可能性がある。
そこで本実施形態では、シートベルト装置10が未使用の際には、プリテンショナ110を作動させないようにする。それにより、衝突時等に揺動するミニタング16が加速して車室内壁やウィンドウ等を破損する可能性を低減することが可能となる。
図4は、本実施形態に係るプリテンショナ制御装置の概略構成例を示すブロック図である。図4に示すように、プリテンショナ制御装置100は、インナーバックル15内に設けられた非接触センサ(第1センサ)151と、衝突検知センサ(第2センサ)103と、制御部101とを備える。なお、図4には、車両の後部座席として設けられた3人掛けシートのうちの左端の車両用シート20と右端の車両用シート20とにそれぞれシートベルト装置10が設けられ、これらのシートベルト装置10に設けられたプリテンショナ110を制御するプリテンショナ制御装置100が示されている。なお、明確化のため、以下の説明において、3人掛けシートのうちの左端の車両用シート20に対する構成については、その符号の末尾に‘L’を付し、右端の車両用シート20に対する構成については、その符号の末尾に‘R’を付す。また、図4では、3人掛けシートのうちの中央の車両用シート20に設けられたシートベルト装置10のインナーバックルの符号を15Cとしているが、このシートベルト装置10にはプリテンショナ110が設けられていない場合が例示されている。
図4に示す構成において、非接触センサ151は、例えばホールスイッチや磁気抵抗スイッチなどの非接触センサであり、インナータング14がインナーバックル15に挿着されているか否かを検出するためのセンサである。この非接触センサ151は、例えばインナーバックル15内に設けられ、インナーバックル15にインナータング14が挿着されたか否かを非接触で検出する。
ただし、非接触センサ151の設置位置は、インナーバックル15内に限定されず、インナーバックル15近傍やアンカーバックル17内又は近傍やベルトハンガー18が設けられたリトラクタ12又はその近傍など、インナーバックル15にインナータング14が挿着された状態であること、若しくは、ミニタング16がいずれかの箇所に保持されている状態であることを検出可能な位置であれば、種々変更することが可能である。また、非接触センサ151には、上述したホールスイッチや磁気抵抗スイッチ等に限定されず、インナーバックル15にインナータング14が挿着された状態であること、若しくは、ミニタング16がいずれかの箇所に保持されている状態であることに加え、非接触センサ151と制御部101とを結ぶ配線(例えば後述するワイヤハーネス153)が断線しているか否かを微弱電流等で常時検知することが可能なセンサであれば、種々のセンサを使用することが可能である。
衝突検知センサ103は、車両が衝突したことを衝突直後に検知するセンサである。この衝突検知センサ103には、例えば、加速度センサ等を使用することが可能である。
ただし、車両が衝突したか否かを衝突直後に検知する衝突検知センサ103に代えて、車両が衝突するか否かを衝突直前に予知する衝突予知センサを用いることも可能である。その場合、以下の説明における衝突の検知は、衝突の予知に置き換えられる。このような衝突予知センサには、例えば、ミリ波レーダ、ステレオカメラ、アンチロック・ブレーキ・システム(ABS:Antilock Brake System)等の車両安定性制御(VSC:Vehicle Stability Control)システム、ロールオーバーセンサ等を使用することができる。
制御部101は、例えばCPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等で構成された情報処理ユニットであり、衝突検知センサ103からの信号と非接触センサ151からの電流とに基づいてプリテンショナ110を作動させるか否かを判断し、その判断結果に従ってプリテンショナ110を作動させる。例えば制御部101は、衝突検知センサ103からの信号によって衝突が検知された際に、非接触センサ151からの電流の電流値に基づいてインナータング14がインナーバックル15に挿着されていることが検出された場合、プリテンショナ110を作動させると判断し、その判断結果に従ってプリテンショナ110を作動させる。これにより、衝突時にウェビング11が強制的に巻き取られるため、乗員Pをより確実に車両用シート20に拘束することが可能となる。
この制御部101は、衝突検知センサ103によって衝突が検知された際に不図示のエアバック装置を作動させるためのエアバック(A/B)ECU(Engine Control Unit)等に組み込まれてもよいし、これらとは別の独立したチップで構成されてもよい。
ここで、本実施形態に係る非接触センサ151が設けられるインナーバックル15の構成について、図5を用いて詳細に説明する。図5は、本実施形態に係るインナーバックル及びインナータングの概略構成例を示す図である。図5に示すように、インナータング14は、ウェビング11が挿通される貫通孔143が設けられたタングプレート141を主部材としている。一方、インナーバックル15には開口部159が設けられており、この開口部159にタングプレート141の先端部142が挿入されることで、先端部142がインナーバックル15内の係合部と係合し、これにより、インナータング14がインナーバックル15に固定されるように構成されている。なお、インナーバックル15の解除ボタン158を押すことで、先端部142の係合が解除され、これにより、インナータング14がインナーバックル15から離脱可能となる。
また、インナーバックル15の内部には、上述した非接触センサ151の他に、インナータング14がインナーバックル15に挿着されたことを検出するベルト着用センサ152が設けられている。このベルト着用センサ152は、例えば接触式のセンサであり、開口部159からインナーバックル15内に挿入されたタングプレート141の先端部142と接触することで、インナータング14がインナーバックル15に挿着されたことを検出する。
ベルト着用センサ152には、例えばワイヤハーネス153における特定の配線の一方の端が接続される。ベルト着用センサ152に接続された配線の他方の端には、電流メータ102に接続するためのコネクタ155が設けられている。したがって、ベルト着用センサ152に流れた電流は、ワイヤハーネス153を介して電流メータ102に入力される。
また、図4に示すように、ワイヤハーネス153におけるベルト着用センサ152に接続された配線には、ベルト着用センサ152に対して直列接続となるように、着座センサ24が設けられている。したがって、電流メータ102には、着座センサ24が乗員Pの着座を検出した場合に、ベルト着用センサ152に流れた電流が流入するように構成されている。そして、電流メータ102により検出されたベルト着用センサ152に流れた電流の電流値は、例えば、運転者を含む乗員に対してベルト着用を促す報知を実行するか否かを不図示のECUが判断する際に使用される。
一方、図5に示すように、非接触センサ151には、例えばワイヤハーネス153における他の特定の配線の一方の端が接続される。非接触センサ151に接続された配線の他方の端には、制御部101に接続するためのコネクタ154が設けられている。したがって、非接触センサ151に流れた電流は、ワイヤハーネス153を介して制御部101に入力される。
このように、インナータング14がインナーバックル15に挿着されているか否かを検出するための非接触センサ151をインナーバックル15内に設けることで、ベルト着用センサ152で使用するワイヤハーネス153を利用することが可能となるため、車内インフラストラクチャに対する設計変更を最小限に抑えることが可能となる。
つづいて、インナーバックル15にインナータング14が挿着された状態であること、若しくは、ミニタング16がいずれかの箇所に保持されている状態であることを検出するためのセンサに非接触センサ151を用いることのメリットについて説明する。図6は、非接触センサ151に流れる電流を説明するための図である。なお、非接触センサ151は、インナータング14がインナーバックル15に挿着されているときにオンとなり、挿着されていないときにオフとなるとする。
図6に示すように、例えばホールスイッチや磁気抵抗スイッチなどで構成された非接触センサ151には、起動(タイミングt0)後、オフの状態(t0〜t1、t2〜t3の期間)で、例えば4〜7mA(ミリアンペア)程度の微弱な電流(以下、LOWレベル(又は第1電流値)の電流という)が流れる。したがって、非接触センサ151がオフである期間、制御部101には、LOWレベルの電流が入力される。一方、オンの状態(t1〜t2の期間)では、非接触センサ151には、例えば12〜18mA程度の電流(以下、HIGHレベル(又は第2電流値)の電流という)が流れる。したがって、非接触センサ151がオンである期間、制御部101には、HIGHレベルの電流が入力される。
これに対し、非接触センサ151と制御部101とを接続するワイヤハーネス153が断線している状態(t3以降の期間)では、非接触センサ151には電流が流れない。そのため、制御部101に入力される電流の電流値は零電流(0mA)となる。
このように、オフの状態で微弱な電流が流れる非接触センサ151を用いることで、インナータング14がインナーバックル15に挿着されている状態(オンの状態)と、インナータング14がインナーバックル15に挿着されていない状態(オフの状態)と、ワイヤハーネス153が断線している状態との3つの状態を区別して検出することが可能となる。それにより、断線などの原因でプリテンショナ制御装置100が正常に動作していない場合をより確実に検出できるため、プリテンショナ制御装置100をより正常に動作させることが可能となる。
つづいて、本実施形態に係るプリテンショナ制御装置100が実行するプリテンショナ制御動作を、図面を参照して詳細に説明する。図7は、本実施形態に係るプリテンショナ制御動作の一例を示すフローチャートである。なお、以下の説明では、制御部101の動作に着目する。
図7に示すように、本動作では、制御部101は、起動後、非接触センサ151から入力されている電流の電流値iを検出し(ステップS101)、つづいて、検出された電流値iが予め設定しておいた第1の閾値i_th1よりも大きいか否かを判定する(ステップS102)。ここで、第1の閾値i_th1は、例えば、0mAより大きく、LOWレベルの電流値よりも小さい値に設定される。それにより、制御部101は、検出された電流値iに基づいて、ワイヤハーネス153が断線している状態であるかと断線していない状態であるかとの2つの状態を判別することが可能となる。
電流値iが第1の閾値i_th1以下であった場合(ステップS102のNO)、制御部101は、非接触センサ151と制御部101とを結ぶワイヤハーネス153が断線していると判断し、例えば車室内のダッシュボード(インストルメントパネル)に設けられた表示装置や音声出力装置を駆動することで、運転者を含む乗員に警報を発し(ステップS103)、その後、本動作を終了する。なお、断線時にインナータング14がインナーバックル15に挿着されているか否かよりもプリテンショナ110の作動を優先させる構成も考えられる。そのような構成では、制御部101は、電流値iが第1の閾値i_th1以下であった場合(ステップS102のNO)、衝突検知センサ103から衝突を検知したことを示す信号(衝突検知信号という)の入力に応じてプリテンショナ110を作動させるように動作してもよい。
一方、電流値iが第1の閾値i_th1よりも大きい場合(ステップS102のYES)、制御部101は次に、衝突検知センサ103から衝突検知信号が入力されたか否かを判定する(ステップS104)。衝突検知信号が入力されていない場合(ステップS104のNO)、制御部101は、ステップS101へリターンし、以降の動作を継続する。一方、衝突検知信号が入力されていた場合(ステップS104のYES)、制御部101は、ステップS101で検出された電流値iが予め設定しておいた第2の閾値i_th2よりも大きいか否かを判定する(ステップS105)。ここで、第2の閾値i_th2は、例えば、LOWレベルの電流値よりも大きく、HIGHレベルの電流値よりも小さい値に設定される。それにより、制御部101は、検出された電流値iに基づいて、非接触センサ151がオンの状態であるかオフの状態であるかとの2つの状態を判別することが可能となる。
電流値iが第2の閾値i_th2以下である場合(ステップS105のNO)、すなわち、インナータング14がインナーバックル15に挿着されていない場合、制御部101は、ステップS106をスキップして、本動作を終了する。一方、電流値iが第2の閾値i_th2より大きい場合(ステップS105のYES)、すなわち、インナータング14がインナーバックル15に正常に挿着されている場合、制御部101は、プリテンショナ110を作動させ(ステップS106)、その後、本動作を終了する。
以上のように、本実施形態は、インナーバックル15にインナータング14が挿着されていない場合やミニタング16がいずれかの箇所に保持されていない場合、すなわち、衝突時のプリテンショナ110の作動によりミニタング16が加速されるような場合には、プリテンショナ110を作動させない構成を備えている。それにより、本実施形態によれば、ラップアウタ分離式のシートベルト装置10のリトラクタ12にプリテンショナ110を設けた場合でも、車両衝突時のウェビング11の引き込みによりミニタング16が車室内壁やウィンドウ等を破損させてしまうことを回避することが可能となる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係るプリテンショナ制御装置及びプリテンショナ制御方法について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明において、第1の実施形態と同様の構成及び動作については、それらを引用することで、重複する説明を省略する。
上述した第1の実施形態では、インナーバックル15にインナータング14が挿着された状態であること、若しくは、ミニタング16がいずれかの箇所に保持されている状態であることを検出するための構成として、シートベルトの着用の有無を検出するためのベルト着用センサ152とは別に、非接触センサ151をインナーバックル15内に設けた場合を例示した。これに対し、第2の実施形態では、非接触センサ151をベルト着用センサ152としても併用することを可能にした場合を例示する。
図8は、本実施形態に係るプリテンショナ制御装置の概略構成例を示すブロック図である。図8に示すように、本実施形態に係るプリテンショナ制御装置200は、図4に示したプリテンショナ制御装置100と同様の構成において、インナーバックル15L及び15R内のベルト着用センサ152が省略されると共に、インナーバックル15L及び15R内の非接触センサ151がワイヤハーネス153を介して電流メータ102に接続される構成を備える。すなわち、本実施形態では、図5に示したコネクタ154が電流メータ102に接続される。また、プリテンショナ制御装置200では、電流メータ102から制御部101へ信号が入力されるようにも構成されている。
このような構成において、車両用シート20に着座した乗員Pがシートベルトを着用しているか否かは、着座センサ24からの電流の電流値と、非接触センサ151からの電流の電流値との両方に基づいて判断される。例えば、着座センサ24から入力された電流と非接触センサ151から入力された電流との両方がオン状態を示す電流値であった場合、電流メータ102は、運転者を含む乗員に対してベルト着用を促す報知を実行するか否かを判断するECUに、乗員Pがシートベルトを着用していることを示す信号を出力し、着座センサ24からの電流と非接触センサ151からの電流との少なくとも一方がオフ状態を示す電流値であった場合、このECUに乗員Pがシートベルトを着用していないことを示す信号を出力する。ただし、これに限らず、電流メータ102が着座センサ24からの電流と非接触センサ151からの電流とのそれぞれの電流値をECUに入力し、ECU側で乗員Pがシートベルトを着用しているか否かを判断してもよい。
一方、電流メータ102から制御部101へは、非接触センサ151から入力された電流の電流値を示す信号が入力される。制御部101は、電流メータ102から入力された信号に基づいて、非接触センサ151と電流メータ102とを結ぶワイヤハーネス153が断線しているか否か、及び、インナータング14がインナーバックル15に正しく挿着されているか否かを判断し、その判断結果に基づいて、プリテンショナ110を作動させるか否かを判断する。なお、本実施形態に係る制御部101の動作は、第1の実施形態において図7を用いて説明した動作と同様であってよいため、ここでは詳細な説明を省略する。
以上のように、本実施形態によれば、ベルト着用センサ152を省略して部品点数を削減することが可能となる。なお、その他の構成、動作及び効果については、上述した第1の実施形態と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
10 シートベルト装置
11、11L、11R ウェビング
12、12L、12R リトラクタ
13 ショルダアンカ
14 インナータング
15、15C、15L、15R インナーバックル
16 ミニタング
17 アンカーバックル
18 ベルトハンガー
20 車両用シート
21 シートバック
22 ヘッドレスト
23 シートクッション
24 着座センサ
100、200 プリテンショナ制御装置
101 制御部
102 電流メータ
103 衝突検知センサ
110、110L、110R プリテンショナ
141 タングプレート
142 先端部
143 貫通孔
151 非接触センサ
152 ベルト着用センサ
153 ワイヤハーネス
154、155 コネクタ
158 解除ボタン
159 開口部

Claims (5)

  1. 一方の端が車両用シートから離脱可能なウェビングを他方の端から巻き取るリトラクタに設けられて前記ウェビングに作用する張力を増加させるプリテンショナを制御するプリテンショナ制御装置であって、
    前記ウェビングにスライド可能に設けられたインナータングが前記車両用シートに設けられたインナーバックルに挿着されているか否かを検出する第1センサと、
    前記プリテンショナ制御装置が搭載された車両の衝突を検知又は予知する第2センサと、
    前記第2センサが前記車両の衝突を検知又は予知した際、前記第1センサが前記インナータングの前記インナーバックルへの挿着を検出していれば、前記プリテンショナを作動させ、前記第1センサが前記インナータングの前記インナーバックルへの挿着を検出していなければ、前記プリテンショナを作動させない制御部と、
    を備えるプリテンショナ制御装置。
  2. 前記第1センサには、前記インナータングが前記インナーバックルに挿着されていない状態で零電流以外の第1電流値の電流が流れ、前記インナータングが前記インナーバックルに挿着されている状態で零電流以外であって前記第1電流値とは異なる第2電流値の電流が流れ、
    前記制御部は、前記第1センサから入力される電流の電流値が零電流である場合、前記車両の乗員に警報を発する制御を実行する
    請求項1に記載のプリテンショナ制御装置。
  3. 前記第1センサは、非接触センサである請求項1又は2に記載のプリテンショナ制御装置。
  4. 前記第1センサに流れた電流は、所定の電流メータを介して前記制御部に入力される請求項1又は2に記載のプリテンショナ制御装置。
  5. 一方の端が車両用シートから離脱可能なウェビングを他方の端から巻き取るリトラクタに設けられて前記ウェビングに作用する張力を増加させるプリテンショナを制御するプリテンショナ制御方法であって、
    前記ウェビングにスライド可能に設けられたインナータングが前記車両用シートに設けられたインナーバックルに挿着された否かを検出し、
    プリテンショナ制御装置が搭載された車両の衝突を検知又は予知し、
    前記車両の衝突が検知又は予知された際、前記インナータングの前記インナーバックルへの挿着が検出されていれば、前記プリテンショナを作動させ、前記インナータングの前記インナーバックルへの挿着が検出されていなければ、前記プリテンショナを作動させない
    ことを備えるプリテンショナ制御方法。
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