JP2019126925A - パウチの製造方法及び製袋機 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の凸部又は複数の凹部が形成された側部シール部を備えるパウチを製造する。【解決手段】パウチの製造方法は、基材層とシーラント層とを含み、表面フィルム及び裏面フィルムを構成する長尺状の包装材料を準備する工程と、表面フィルムを構成する包装材料のシーラント層と裏面フィルムを構成する包装材料のシーラント層とを向い合わせた状態で、包装材料を所定の搬送ピッチで間欠的に搬送する搬送工程と、包装材料の一部を加熱しながら押圧して、パウチの側部シール部を形成するシール部形成工程と、シール部形成工程の後、支持板と、支持板のうち包装材料と対向する側の面に取り付けられ、複数の凸部又は複数の凹部を含む加工用シート材と、を有する加工部を用いて側部シール部を押圧して、側部シール部に複数の凹部又は複数の凸部を形成する加工工程と、シール部形成工程の後、側部シール部を冷却しながら押圧する冷却工程と、を備える。【選択図】図7

Description

本発明は、パウチの製造方法及び製袋機に関する。
食品や生活用品などの内容物を収容するための袋として、軟包装材から構成されたパウチが用いられている。パウチは、パウチの表面フィルムを構成する包装材料と裏面フィルムを構成する包装材料とを熱溶着などによって接合することによって作製される。例えば特許文献1は、軟包装材から構成された、自立可能な底ガセットタイプのパウチを開示している。
軟包装材から構成されたパウチは変形し易いので、使用者がパウチの胴部を掴むと、パウチに収容されている液体などの内容物が押圧されてパウチの開口部から飛び出してしまうことがある。従って、使用者がパウチを掴むための部分としては、側部シール部などの、パウチの外縁に沿って延びるシール部が好ましい。特許文献1は、使用者が側部シール部を掴みやすくするため、側部シール部に複数の凸部又は複数の凹部を形成することを提案している。これにより、パウチが使用者の手から滑り落ちることを抑制することができる。
特開2008−254747号公報
特許文献1には、側部シール部に複数の凸部又は複数の凹部を形成するための具体的な方法が開示されていない。
本発明は、複数の凸部又は複数の凹部が形成された側部シール部を備えるパウチの製造方法及び製袋機を提供することを目的とする。
本発明は、表面フィルム及び裏面フィルムを備えるパウチの製造方法であって、少なくとも基材層とシーラント層とを含み、前記表面フィルム及び前記裏面フィルムを構成する長尺状の包装材料を準備する工程と、前記表面フィルムを構成する前記包装材料の前記シーラント層と前記裏面フィルムを構成する前記包装材料の前記シーラント層とを向い合わせた状態で、前記包装材料を所定の搬送ピッチで間欠的に搬送する搬送工程と、前記包装材料の一部を加熱しながら押圧して、前記パウチの側部シール部を少なくとも形成するシール部形成工程と、前記シール部形成工程の後、支持板と、前記支持板のうち前記包装材料と対向する側の面に取り付けられ、複数の凸部又は複数の凹部を含む加工用シート材と、を有する加工部を用いて前記側部シール部を押圧して、前記側部シール部に複数の凹部又は複数の凸部を形成する加工工程と、前記シール部形成工程の後、前記側部シール部を冷却しながら押圧する冷却工程と、を備える、製造方法である。
本発明による製造方法において、前記加工部は、前記加工用シート材を冷却する冷却源を更に有し、前記シール部形成工程の後、前記加工部を用いて前記側部シール部を押圧することにより、前記側部シール部に複数の凹部又は複数の凸部を形成する前記加工工程と、前記側部シール部を冷却しながら押圧する前記冷却工程と、を同時に実施してもよい。
本発明による製造方法において、前記冷却工程は、前記加工工程の後、冷却板及び冷却源を含む冷却部を用いて、前記複数の凹部又は前記複数の凸部が形成された前記側部シール部を冷却しながら押圧してもよい。
本発明による製造方法において、前記加工部は、前記加工用シート材を冷却する冷却源を更に有し、前記加工工程は、前記シール部形成工程の後、前記加工部を用いて前記側部シール部を冷却しながら押圧することにより、前記側部シール部に複数の凹部又は複数の凸部を形成してもよい。
本発明による製造方法において、前記加工部は、前記加工用シート材を冷却する冷却源を有さなくてもよい。
本発明による製造方法において、前記加工部は、第1の支持板と、前記第1の支持板のうち前記包装材料と対向する側の面に取り付けられ、複数の凸部又は複数の凹部を含む第1の加工用シート材と、前記第1の支持板よりも前記包装材料の搬送方向の下流側に位置する第2の支持板と、前記第2の支持板のうち前記包装材料と対向する側の面に取り付けられ、複数の凸部又は複数の凹部を含む第2の加工用シート材と、を有し、前記加工工程は、前記第1の支持板及び前記第1の加工用シート材を用いて前記側部シール部を押圧する第1の加工工程と、前記第2の支持板及び前記第2の加工用シート材を用いて、前記第1の支持板及び前記第1の加工用シート材によって押圧された前記側部シール部を再び押圧する第2の加工工程と、を有していてもよい。
本発明による製造方法において、前記加工用シート材は、250℃以上の融点を有する樹脂を含んでいてもよい。
本発明による製造方法において、前記加工用シート材の前記樹脂は、フッ素樹脂を含んでいてもよい。
本発明による製造方法において、前記包装材料の搬送方向における前記支持板の寸法が、前記搬送ピッチよりも大きくてもよい。
本発明は、表面フィルム及び裏面フィルムを備えるパウチの製袋機であって、少なくとも基材層とシーラント層とを含み、前記表面フィルムを構成する長尺状の包装材料の前記シーラント層と前記裏面フィルムを構成する前記包装材料の前記シーラント層とを向い合わせた状態で、前記包装材料を所定の搬送ピッチで間欠的に搬送する搬送部と、前記包装材料の一部を加熱しながら押圧して、前記パウチの側部シール部を少なくとも形成するシール形成部と、前記シール形成部よりも前記包装材料の搬送方向の下流側に位置する支持板と、前記支持板のうち前記包装材料と対向する側の面に取り付けられ、複数の凸部又は複数の凹部を含む加工用シート材と、前記加工用シート材を冷却する冷却源と、を有し、前記側部シール部を冷却しながら押圧して前記側部シール部に複数の凹部又は複数の凸部を形成する加工部と、を備える、製袋機である。
本発明による製袋機は、前記加工部よりも前記包装材料の搬送方向の下流側に位置する冷却板及び冷却源を有し、前記複数の凹部又は前記複数の凸部が形成された前記側部シール部を冷却しながら押圧する冷却部を更に備えていてもよい。
本発明は、表面フィルム及び裏面フィルムを備えるパウチの製袋機であって、少なくとも基材層とシーラント層とを含み、前記表面フィルム及び前記裏面フィルムを構成する長尺状の包装材料の前記シーラント層と前記裏面フィルムを構成する前記包装材料の前記シーラント層とを向い合わせた状態で、前記包装材料を所定の搬送ピッチで間欠的に搬送する搬送部と、前記包装材料の一部を加熱しながら押圧して、前記パウチの側部シール部を少なくとも形成するシール形成部と、前記シール形成部よりも前記包装材料の搬送方向の下流側に位置する支持板と、前記支持板のうち前記包装材料と対向する側の面に取り付けられ、複数の凸部又は複数の凹部を含む加工用シート材と、を有し、前記側部シール部を押圧して前記側部シール部に複数の凹部又は複数の凸部を形成する加工部と、前記加工部よりも前記包装材料の搬送方向の下流側に位置する冷却板及び冷却源を有し、前記複数の凹部又は前記複数の凸部が形成された前記側部シール部を冷却しながら押圧する冷却部と、を備える、製袋機である。
本発明による製袋機において、前記加工部は、第1の支持板と、前記第1の支持板のうち前記包装材料と対向する側の面に取り付けられ、複数の凸部又は複数の凹部を含む第1の加工用シート材と、前記第1の支持板よりも前記包装材料の搬送方向の下流側に位置する第2の支持板と、前記第2の支持板のうち前記包装材料と対向する側の面に取り付けられ、複数の凸部又は複数の凹部を含む第2の加工用シート材と、を有していてもよい。
本発明による製袋機において、前記加工用シート材は、250℃以上の融点を有する樹脂を含んでいてもよい。
本発明による製袋機において、前記加工用シート材の前記樹脂は、フッ素樹脂を含んでいてもよい。
本発明による製袋機において、前記包装材料の搬送方向における前記支持板の寸法が、前記搬送ピッチよりも大きくてもよい。
本発明によれば、複数の凸部又は複数の凹部が形成された側部シール部を備えるパウチを製造することができる。
本発明の実施の形態におけるパウチを示す正面図である。 図1のパウチのうち符号IIが付された一点鎖線で囲まれた部分を拡大して示す正面図である。 図2の側部シール部の加工領域をIII−III方向から見た断面図である。 側部シール部の加工領域の一変形例を示す正面図である。 図4の側部シール部の加工領域をV−V方向から見た断面図である。 袋の表面フィルム及び裏面フィルムを構成する包装材料の層構成の一例を示す断面図である。 本発明の実施の形態における製袋機を示す図である。 製袋機の加工部の加工用シート材の一例を示す平面図である。 製袋機の加工部の加工用シート材の一例を示す断面図である。 包装材料に側部シール部を形成する工程を説明する図である。 側部シール部に凹部又は凸部を形成する第1の加工工程を説明する図である。 側部シール部に凹部又は凸部を形成する第2の加工工程を説明する図である。 包装材料を切断する切断工程を示す図である。 内容物が収容された状態のパウチを示す正面図である。 本発明の実施の形態の第1の変形例における製袋機を示す図である。 本発明の実施の形態の第1の変形例における製造方法を説明する図である。 本発明の実施の形態の第2の変形例における製袋機を示す図である。 本発明の実施の形態の第2の変形例における製造方法を説明する図である。 本発明の実施の形態の第3の変形例における製袋機を示す図である。 本発明の実施の形態の第3の変形例における製造方法を説明する図である。
以下、図1乃至図14を参照して、本発明の一実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから適宜変更し誇張してある。
また、本明細書において用いる、形状や幾何学的条件並びにそれらの程度を特定する、例えば、「直交」、「同一」等の用語や長さや角度の値等については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈することとする。
パウチ
図1は、本実施の形態によるパウチ10を表面側から見た場合を示す正面図である。図1においては、内容物が収容されていない状態のパウチ10が示されている。パウチ10は、上部11、下部12及び一対の側部13を含む。なお、「上部」、「下部」及び「側部」などの名称、並びに、「上方」、「下方」、「上下方向」、「水平方向」などの用語は、後述する下部フィルム17が下方に位置するようにパウチ10が自立している状態を基準としてパウチ10やその構成要素の位置や方向を表している。
パウチ10は、パウチ10の表面を構成する表面フィルム15、パウチ10の裏面を構成する裏面フィルム16、及び、パウチ10の下部12を構成する下部フィルム17を備える。下部フィルム17は、折り返し部17fで折り返された状態で、表面フィルム15と裏面フィルム16との間に配置されている。表面フィルム15、裏面フィルム16及び下部フィルム17によって囲まれた空間に、内容物を収容する収容部18が画成される。
なお、上述の「表面フィルム」、「裏面フィルム」及び「下部フィルム」という用語は、位置関係に応じて各フィルムを区画したものに過ぎず、パウチ10を製造する際のフィルムの提供方法が、上述の用語によって限定されることはない。例えば、パウチ10は、表面フィルム15と裏面フィルム16と下部フィルム17が連設された1枚の包装材料を用いて製造されてもよく、表面フィルム15と下部フィルム17が連設された1枚の包装材料と裏面フィルム16用の1枚の包装材料という計2枚の包装材料を用いて製造されてもよく、表面フィルム15用の1枚の包装材料と裏面フィルム16用の1枚の包装材料と下部フィルム17用の1枚の包装材料という、計3枚の包装材料を用いて製造されてもよい。
表面フィルム15、裏面フィルム16及び下部フィルム17は、内面同士がシール部によって接合されている。図1などのパウチ10の平面図においは、シール部にハッチングが施されている。
図1に示すように、シール部は、パウチ10の外縁に沿って延びる外縁シール部を含む。外縁シール部は、下部12に広がる下部シール部12a、一対の第1側部13に沿って延びる一対の側部シール部13aを含む。なお、内容物が収容されていない状態のパウチ10においては、図1に示すように、パウチ10の上部11は開口部11bになっている。パウチ10に内容物を収容した後、表面フィルム15の内面と裏面フィルム16の内面とを上部11において接合することにより、上部シール部が形成されてパウチ10が封止される。
側部シール部13a及び上部シール部は、表面フィルム15の内面と裏面フィルム16の内面とを接合することによって構成されるシール部である。一方、下部シール部12aは、表面フィルム15の内面と下部フィルム17の内面とを接合することによって構成されるシール部、及び、裏面フィルム16の内面と下部フィルム17の内面とを接合することによって構成されるシール部を含む。
対向するフィルム同士を接合してパウチ10を封止することができる限りにおいて、シール部を形成するための方法が特に限られることはない。例えば、加熱などによってフィルムの内面を溶融させ、内面同士を溶着させることによって、すなわちヒートシールによって、シール部を形成してもよい。若しくは、接着剤などを用いて対向するフィルムの内面同士を接着することによって、シール部を形成してもよい。
図1において、符号W1は、パウチ10の幅、すなわち、一対の側部13の外縁の間の距離を表す。パウチ10の幅W1は、例えば40mm以上且つ600mm以下であり、50mm以上且つ500mm以下であってもよい。パウチ10は、例えば、長尺状の包装材料をパウチ10の幅方向に平行な方向において幅W1に対応する搬送ピッチで間欠的に搬送しながら、包装材料の搬送方向に沿って下部シール部12a及び側部シール部13aを包装材料に順次形成した後、包装材料を切り出すことによって作製され得る。
次に、使用者がパウチ10を掴みやすくするための構成要素について説明する。図2は、図1のパウチ10のうち符号IIが付された一点鎖線で囲まれた部分を拡大して示す正面図である。図2に示すように、パウチ10は、表面フィルム15又は裏面フィルム16の表面に形成された複数の凹部21を含む加工領域20を備える。複数の凹部21は、パウチ10のうち側部シール部13aと重なる部分に少なくとも形成されている。
図2に示すように、複数の凹部21は、パウチ10のうち側部シール部13aの内縁13cよりも収容部18側の部分にも形成されていてもよい。図2において、符号W2は、パウチ10のうち側部シール部13aの内縁13cよりも収容部18側の部分において複数の凹部21が形成されている領域の、パウチ10の幅方向における寸法を表す。寸法W2は、例えば1mm以上である。
図2に示すように、複数の凹部21は、所定の方向に沿って所定の配列ピッチC1で規則的に並んでいてもよい。凹部21の配列ピッチC1は、使用者の手とパウチ10との間の摩擦力を十分に高めることができるよう設定されており、例えば6mm以下であり、5mm以下であってもよい。また、凹部21の配列ピッチC1は、例えば0.2mm以上であり、0.4mm以上であってもよい。また、側部シール部13aの1cm当たりに存在する凹部21の個数は、例えば30個以上であり、より好ましくは50個以上である。また、側部シール部13aの1cm当たりに存在する凹部21の個数は、例えば300個以下であり、より好ましくは100個以下である。
図3は、図2の側部シール部の加工領域をIII−III方向から見た断面図である。図3に示すように、表面フィルム15に複数の凹部21が形成されている場合、裏面フィルム16のうち表面フィルム15の凹部21と重なる位置には凸部22が形成されていてもよい。凹部21及び凸部22は、例えば、複数の凸部を有する後述する加工用シート材を用いて表面フィルム15及び裏面フィルム16を表面フィルム15側から押圧することによって形成され得る。
図3において、符号S1は、側部シール部13aと重なる部分に形成されている凹部21の、パウチ10の面方向における寸法を表す。また、符号S2は、側部シール部13aと重ならない部分に形成されている、例えば収容部18と重なる部分に形成されている凹部21の、パウチ10の面方向における寸法を表す。後述するように、加工用シート材を用いて表面フィルム15及び裏面フィルム16を押圧して凹部21を形成する際、表面フィルム15及び裏面フィルム16のうち側部シール部13aと重なる部分の温度は、表面フィルム15及び裏面フィルム16のうち側部シール部13aと重ならない部分の温度よりも高い。このため、表面フィルム15及び裏面フィルム16のうち側部シール部13aと重なる部分は、側部シール部13aと重ならない部分よりも柔らかくて加工され易く、この結果、寸法S1が寸法S2よりも大きくなる。寸法S1は、例えば0.1mm以上且つ2.0mm以下であり、0.2mm以上且つ1.5mm以下であってもよい。また、寸法S2は、例えば0.1mm以上且つ1.5mm以下であり、1.0mm以下であってもよい。
図3において、符号T1は、側部シール部13aと重なる部分に形成されている凹部21の深さを表す。また、符号T2は、収容部18と重なる部分に形成されている凹部21の深さを表す。上述の寸法S1及びS2の場合と同様に、深さT1は深さT2よりも大きい。深さT1は、例えば0.01mm以上且つ0.2mm以下であり、0.02mm以上且つ0.12mm以下であってもよい。また、深さT2は、例えば0.005mm以上且つ0.1mm以下であり、0.04mm以下であってもよい。
図3において、符号S31は、側部シール部13aと重なる部分に形成されている凸部22の、パウチ10の面方向における寸法を表す。また、符号T3は、側部シール部13aと重なる部分に形成されている凸部22の高さを表す。寸法S3は、例えば0.001mm以上且つ0.1mm以下であり、0.01mm以上であってもよい。また、高さT3は、例えば0.001mm以上且つ0.1mm以下であり、0.01mm以上であってもよい。
なお、上述の凹部21の深さや凸部22の高さは、パウチ10のうち加工領域20以外の部分における表面フィルム15の外面又は裏面フィルム16の外面の位置を基準として測定される。
図4は、側部シール部13aの加工領域20の一変形例を示す正面図である。また、図5は、図4の側部シール部13aの加工領域20をV−V方向から見た断面図である。図4及び図5に示すように、表面フィルム15及び裏面フィルム16の一方に、凹部21及び凸部22の両方が形成されていてもよい。これらの凹部21及び凸部22は、例えば、一対の加工用シート材を用いて表面フィルム15及び裏面フィルム16を両側から押圧することによって形成され得る。
図4に示すように、複数の凸部22は、複数の凹部21の間に位置していてもよく、若しくは、図示はしないが、凹部21と凸部22とが部分的に重なっていてもよい。また、複数の凸部22は、凹部21の場合と同様に、所定の方向に沿って所定の配列ピッチC2で規則的に並んでいてもよい。凸部22の配列ピッチC2は、凹部21の配列ピッチC1と同様に、例えば6mm以下であり、5mm以下であってもよい。凸部22の配列ピッチC2は、例えば0.2mm以上であり、0.4mm以上であってもよい。また、側部シール部13aの1cm当たりに存在する凸部22の個数は、例えば30個以上であり、より好ましくは50個以上である。また、側部シール部13aの1cm当たりに存在する凸部22の個数は、例えば300個以下であり、より好ましくは100個以下である。
(包装材料の層構成)
図6は、表面フィルム15及び裏面フィルム16を構成する包装材料30の層構成の一例を示す断面図である。包装材料30は、少なくとも基材層31及びシーラント層32を含む。図6に示す例においては、基材層31が包装材料30の外面30yを構成し、シーラント層32が包装材料30の内面30xを構成している。また、包装材料30は、基材層31とシーラント層32とを接着する接着層33を更に含んでいてもよい。包装材料30の厚みは、例えば12μm以上であり、より好ましくは40μm以上である。また、包装材料30の厚みは、例えば230μm以下であり、より好ましくは150μm以下である。
基材層31を構成する材料としては、例えばポリエチレンテレフタレートやポリプロピレンやナイロンなどのプラスチックを用いることができる。基材層31は、熱溶着によってシール部を形成する際に求められる高い耐熱性を有している。基材層31は、一軸または二軸に延伸されていてもよい。また、基材層31には、製品情報を示したり美感を付与したりするための印刷表示が施されていてもよい。印刷表示としては、文字、数字、記号、図形、絵柄などを挙げることができる。基材層31の厚みは、例えば9μm以上且つ40μm以下である。
シーラント層32を構成する材料としては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレンを用いることができる。シーラント層32の厚みは、例えば20μm以上且つ200μm以下である。
基材層31及びシーラント層32を積層する方法としては、溶融押出法、ドライラミネート法などを挙げることができる。溶融押出法においては、基材層31の上にシーラント層32を構成する材料を押し出す。ドライラミネート法においては、フィルム状の基材層31とフィルム状のシーラント層32とを、接着剤を用いて貼り合わせる。
包装材料30は、基材層31及びシーラント層32以外の層を含んでいてもよい。例えば、表面フィルム15、裏面フィルム16及び下部フィルム17は、基材層31とシーラント層32との間に位置する機能層を更に含んでいてもよい。
機能層としては、水蒸気その他のガスバリア性、遮光性、各種の機械的強度など、必要とされる性能に応じて、適切なものが選択され得る。例えば、機能層がガスバリア層の場合、アルミニウムなどの無機物や酸化アルミニウムや酸化珪素などの無機酸化物の蒸着層などが設けられ得る。その他にも、ガスバリア層として、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)、ポリ塩化ビニリデン樹脂(PVDC)や、ナイロンMXD6などの芳香族ポリアミドなどの、ガスバリア性を有する樹脂層を設けてもよい。このようなガスバリア層を設けることにより、酸素や水蒸気がパウチ10の内部に浸入することを抑制することができる。また、機械的強度を付与するために、機能層として、支持体を設けてもよい。支持体としては、基材層と同じものを用いることができる。例えば、支持体として、延伸ナイロンフィルムを設けてもよい。この場合、パウチ10の耐突き刺し性を高めることができる。
次に、下部フィルム17の層構成について説明する。表面フィルム15の内面及び裏面フィルム16の内面と接合可能な内面を有する限りにおいて、下部フィルム17の層構成は任意である。例えば、表面フィルム15及び裏面フィルム16と同様に、下部フィルム17として上述の包装材料30を用いてもよい。若しくは、内面がシーラント層によって構成され、且つ包装材料30とは異なる構成の包装材料を、下部フィルム17として用いてもよい。
パウチの製袋機
次に、パウチ10を製造するための製袋機40について説明する。図7は、製袋機40を示す図である。製袋機40は、搬送部45、シール形成部50、及び加工部60を備える。
(搬送部)
搬送部45は、表面フィルム15を構成する長尺状の包装材料と、裏面フィルム16を構成する長尺状の包装材料とを、搬送方向Fに沿って所定の搬送ピッチで間欠的に搬送する。この際、表面フィルム15を構成する包装材料のシーラント層と裏面フィルム16を構成する包装材料のシーラント層とを向い合わせた状態で、包装材料が搬送される。図示はしないが、表面フィルム15を構成する包装材料と裏面フィルムを構成する包装材料との間には、折り返された状態の上述の下部フィルムが挿入されている。搬送部45における搬送ピッチは、パウチ10の幅W1に等しい。搬送部45は、例えば、包装材料を挟持する一対の搬送ローラーを有する。以下の説明において、表面フィルム15を構成する包装材料のことを単に「表面フィルム」とも称し、裏面フィルム16を構成する包装材料のことを単に「裏面フィルム」とも称する。
(シール部)
シール形成部50は、重ね合された表面フィルム15及び裏面フィルム16の一部を加熱しながら押圧して、上述の側部シール部13aを少なくとも形成する。シール形成部50は、側部シール部13aに加えて上述の下部シール部12aを更に形成するよう構成されていてもよい。
シール形成部50は、例えば、表面フィルム15側及び裏面フィルム16のそれぞれに位置する一対の熱板51を含む。熱板51には、ヒーターなどの熱源が内蔵されている。なお、図示はしないが、熱源を含む熱板51は、表面フィルム15側又は裏面フィルム16側のいずれか一方にのみ設けられていてもよい。
図7に示すように、シール形成部50は、熱板51と表面フィルム15又は裏面フィルム16との間に位置するシート材52を有していてもよい。シート材52は、加熱されることによって表面フィルム15又は裏面フィルム16から漏れ出たシーラント層の一部が熱板51に付着することを抑制するための部材である。シート材52としては、シール部形成工程の際の熱板51の温度よりも高い融点を有するものを用いることができ、例えばテフロンシートを用いることができる。シート材52を構成するテフロンシートの例としては、例えば、本多産業株式会社製のホンダフロー(登録商標)ファブリック HGS-P504を挙げることができる。
図7に示すように、シール形成部50は、シート材52を巻き出す巻出部53及びシート材52を巻き取る巻取部54を有していてもよい。これにより、熱板51と表面フィルム15又は裏面フィルム16との間に位置するシート材52を、シーラント層からの溶出成分が付着していないものに容易に交換することができる。
(加工部)
加工部60は、シール形成部50よりも搬送方向Fの下流側において側部シール部13aを冷却しながら押圧して、側部シール部13aに複数の凹部又は凸部を形成する。加工部60は、例えば、表面フィルム15側及び裏面フィルム16のそれぞれに位置する一対の支持板61と、一対の支持板61のうち表面フィルム15又は裏面フィルム16と対向する側の面にそれぞれ取り付けられた一対の加工用シート材62と、加工用シート材62を冷却する冷却源63と、を有する。なお、図示はしないが、支持板61及び加工用シート材62は、表面フィルム15側又は裏面フィルム16側のいずれか一方にのみ設けられていてもよい。支持板61及び加工用シート材62は、搬送部45による1回の間欠的な搬送につき1回、表面フィルム15又は裏面フィルム16を押圧する。
加工用シート材62は、図示しない固定部材によって支持板61に取り付けられている。固定部材としては、例えば、インシュロック(登録商標)などのプラスチック製の結束バンドを用いることができる。この場合、結束バンドを破断させることなどにより、加工用シート材62を支持板61から取り外し、別の種類の加工用シート材62を再び支持板61に取り付けることができる。すなわち、加工用シート材62は交換可能である。
図7において、符号W3は、搬送方向Fにおける支持板61の寸法を表す。図7に示す例において、支持板61の寸法W3は、搬送部45の搬送ピッチよりも大きい。支持板61の寸法W3は、例えば50mm以上である。また、支持板61の寸法W3は、例えば搬送ピッチに側部シール部13aの幅を加えた値以上である。この場合、支持板61及び支持板61に取り付けられた加工用シート材62は、搬送方向Fに沿って間欠的に搬送されている表面フィルム15及び裏面フィルム16に形成された1つの側部シール部13aを、複数回にわたって、例えば2回にわたって押圧することができる。
図8及び図9は、加工用シート材62を示す平面図及び断面図である。加工用シート材62は、複数の凸部62aを含む。これらの複数の凸部62aを含む加工用シート材62を用いて表面フィルム15又は裏面フィルム16を押圧することにより、表面フィルム15又は裏面フィルム16に複数の凹部21を形成することができる。
図8に示すように、複数の凸部62aは、所定の方向に沿って所定の配列ピッチC4で規則的に並んでいてもよい。凸部62aの配列ピッチC4は、例えば6mm以下であり、5mm以下であってもよい。凸部62aの配列ピッチC4は、例えば0.2mm以上であり、0.4mm以上であってもよい。また、加工用シート材62の1cm当たりに存在する凸部62aの個数は、例えば30個以上であり、より好ましくは50個以上である。また、加工用シート材62の1cm当たりに存在する凸部62aの個数は、例えば300個以下であり、より好ましくは100個以下である。
加工用シート材62は、シール部形成工程の際の熱板51の温度よりも高い融点を有するよう構成される。加工用シート材62は、例えば図9に示すように、互いに交差する複数のヨコ糸62c及び複数のタテ糸62dを含む織布を有する。ヨコ糸62c及びタテ糸62dとしては、例えばガラスクロスを用いることができる。加工用シート材62は、ヨコ糸62c及びタテ糸62dを覆う被覆層62eを有していてもよい。被覆層62eの材料としては、250℃以上の融点を有する樹脂を用いることができ、例えばPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)などのフッ素樹脂を用いることができる。
ヨコ糸62c及びタテ糸62dの寸法、被覆層62eの厚みなどは、加工用シート材62の凸部62aの高さT4が所望の値になるよう設定される。凸部62aの高さT4は、パウチ10の側部シール部13aに形成される上述の凹部21の深さT1に応じて設定され、例えば0.2mm以上且つ1.5mm以下である。
図9に示す構造を有する加工用シート材62としては、例えば、シール形成部50のシート材52に比べて粗く織られたテフロンシートを用いることができる。加工用シート材62を構成するテフロンシートの例としては、例えば、中興化成工業株式会社製のテフロンシート FGF-400-35を挙げることができる。FGF-400-35の1cm当たりに存在する凸部62aの個数は、約80個である。
冷却源63は、例えば、支持板61の内部に冷媒を循環させる冷媒循環路を含む。冷却源63を設けることにより、支持板61に取り付けられた加工用シート材62を冷却することができる。これにより、側部シール部13aから加工用シート材62が受ける熱によって加工用シート材62の温度が高くなり過ぎることを抑制することができる。
パウチの製造方法
次に、上述の製袋機40を用いてパウチ10を製造する方法について説明する。
まず、表面フィルム15及び裏面フィルム16を構成する長尺状の包装材料を準備する。続いて、表面フィルム15を構成する包装材料のシーラント層と裏面フィルム16を構成する包装材料のシーラント層とを向い合わせた状態で、包装材料を、パウチ10の幅W1に対応した搬送ピッチで搬送方向Fにおいて間欠的に搬送する。
(シール部形成工程)
続いて、図10に示すように、シール形成部50の熱板51を用いて表面フィルム15及び裏面フィルム16の一部を加熱しながら押圧して、側部シール部13aを少なくとも形成するシール部形成工程を実施する。熱板51の温度は、例えば100℃以上且つ300℃以下である。この際、下部シール部12aは、側部シール部13aよりも前に形成されていてもよい。若しくは、下部シール部12aは、側部シール部13aと同時にシール形成部50によって形成されてもよい。
(加工工程)
シール部形成工程の後、加工部60を用いて加工工程を実施する。加工工程においては、図11に示すように、支持板61、加工用シート材62及び冷却源63を有する上述の加工部60を用いて側部シール部13aを押圧して、側部シール部13aに複数の凹部21又は複数の凸部を形成する。本実施の形態においては、加工部60が、加工用シート材62を冷却する冷却源63を有している。従って、加工部60は、側部シール部13aを冷却しながら押圧することができる。すなわち、本実施の形態においては、側部シール部13aに複数の凹部21又は複数の凸部を形成する加工工程と、側部シール部13aを冷却しながら押圧する冷却工程とを、同時に実施することができる。
ところで、図11において点線で示すように、加工用シート材62が取り付けられた支持板61は、表面フィルム15及び裏面フィルム16のうち側部シール部13aが形成されている部分だけでなく側部シール部13aが形成されていない部分にも重なっている。このため、加工工程においては、表面フィルム15及び裏面フィルム16のうち側部シール部13aが形成されていない部分も、支持板61及び加工用シート材62によって押圧される。一方、側部シール部13aが形成されていない部分は、上述のシール部形成工程において熱板51によって押圧されていないので、その温度及び加工性は、側部シール部13aの部分に比べて低い。このため、加工工程においては、表面フィルム15及び裏面フィルム16のうち側部シール部13aが形成されている部分に主に凹部21が形成される。なお、表面フィルム15及び裏面フィルム16のうち側部シール部13aの近傍の部分は、側部シール部13aからの熱を受け易いため、支持板61及び加工用シート材62からの押圧によって変形し易い。このため、表面フィルム15及び裏面フィルム16のうち側部シール部13aの近傍の部分には凹部21が形成され易い。
図11に示す第1の加工工程の後、支持板61及び加工用シート材62によって一度押圧された後の側部シール部13aを再び押圧する第2の加工工程を実施する。図12は、図11に示す状態から表面フィルム15及び裏面フィルム16を1搬送ピッチ分だけ搬送方向Fに搬送した状態を示す図である。図12に示す状態において、加工部60は、側部シール部13aを再び冷却しながら押圧する。これにより、より確実に側部シール部13aに凹部21又は凸部を形成することができる。
(切断工程)
続いて、図13に示すように、複数の凹部21が形成された側部シール部13aを、パウチ10の輪郭に対応する所定の形状に切断する。図10乃至図13に示す工程を順次実施することにより、複数の凹部21が形成された側部シール部13aを備えるパウチ10を得ることができる。
パウチ10を作製した後、パウチ10の上部11の開口部から内容物を収容部18に充填し、上部11に上部シール部を形成する。このようにして、図14に示すように、内容物が収容されて封止された状態のパウチ10を得ることができる。本実施の形態によれば、パウチ10の側部シール部13aに、複数の凹部21又は凸部を含む加工領域20が形成されているので、パウチ10が使用者の手から滑り落ちることを抑制することができる。
また、本実施の形態においては、加工部60において、複数の凸部62aを含む加工用シート材62が、支持板61から取り外し可能に構成されている。このため、加工用シート材62を交換することにより、パウチ10の側部シール部13aに形成される凹部21や凸部の形状、寸法、ピッチを任意に調整することができる。
なお、上述した実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、必要に応じて図面を参照しながら、変形例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。また、上述した実施の形態において得られる作用効果が変形例においても得られることが明らかである場合、その説明を省略することもある。
(第1の変形例)
上述の実施の形態においては、搬送方向Fにおける支持板61の寸法E3が、表面フィルム15及び裏面フィルム16の搬送ピッチよりも大きい例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、図15に示すように、搬送方向Fにおける支持板61の寸法W3は、表面フィルム15及び裏面フィルム16の搬送ピッチよりも小さくてもよい。この場合、支持板61及び支持板61に取り付けられた加工用シート材62は、搬送方向Fに沿って間欠的に搬送されている表面フィルム15及び裏面フィルム16に形成された1つの側部シール部13aを1回のみ押圧する。
加工部60は、複数の支持板61と、各支持板61に取り付けられた加工用シート材62と、を有していてもよい。図15に示す例において、加工部60は、一対の第1の支持板61と、第1の支持板61のうち包装材料と対向する側の面に取り付けられた第1の加工用シート材62と、第1の支持板61よりも搬送方向Fの下流側に位置する一対の第2の支持板61と、第2の支持板61のうち包装材料と対向する側の面に取り付けられた第2の加工用シート材62と、を有する。第1の加工用シート材62及び第2の加工用シート材62はいずれも、上述の実施の形態の場合と同様に、複数の凸部又は複数の凹部を含む。また、第1の支持板61及び第2の支持板61には、上述の実施の形態の場合と同様に、加工用シート材62を冷却する冷却源63が設けられている。
図16は、図15に示す製袋機40を用いてパウチ10に加工領域20を形成する方法を示す図である。本変形例においては、まず、第1の支持板61及び第1の加工用シート材62を用いて、側部シール部13aを押圧する第1の加工工程を実施する。第1の支持板61には、第1の加工用シート材62を冷却する冷却源63が設けられている。従って、第1の加工工程においては、複数の凹部又は複数の凸部が形成された側部シール部13aを冷却しながら押圧することができる。すなわち、第1の加工工程と冷却工程とを同時に実施することができる。
続いて、図16に示すように、第1の支持板61よりも搬送方向Fにおける下流側に位置する第2の支持板61及び第2の加工用シート材62を用いて、第1の支持板及61及び第1の加工用シート材62によって押圧された側部シール部13aを再び押圧する第2の加工工程を実施する。第2の支持板61には、第2の加工用シート材62を冷却する冷却源63が設けられている。従って、第2の加工工程においても、側部シール部13aを冷却しながら押圧することができる。すなわち、第2の加工工程と冷却工程とを同時に実施することができる。
本変形例においても、1つの側部シール部13aを2回にわたって冷却しながら押圧するので、より確実に側部シール部13aに凹部21又は凸部を形成することができる。
(第2の変形例)
本変形例においては、図17に示すように、製袋機40が、加工部60よりも搬送方向Fの下流側に位置する冷却部70を更に備える例について説明する。冷却部70は、冷却板71及び冷却板71を冷却する冷却源73を有する。冷却源73は、冷却源63と同様に、例えば、冷却板71の内部に冷媒を循環させる冷媒循環路を含む。冷却部70は、冷却板71と表面フィルム15又は裏面フィルム16との間に位置するシート材72を有していてもよい。シート材72は、シート材52の場合と同様に、例えば、加工用シート材62に比べて薄いテフロンシートである。
図18は、図17に示す製袋機40を用いてパウチ10に加工領域20を形成し、その後、加工領域20を冷却する工程を示す図である。まず、加工部60を用いて側部シール部13aを押圧する加工工程を実施する。図17に示すように加工部60が第1の支持板61、第1の加工用シート材62、第2の支持板61及び第2の加工用シート材62を有する場合、第1の変形例の場合と同様に、1つの側部シール部13aに対して第1の加工工程及び第2の加工工程を実施することができる。また、第1の支持板61及び第2の支持板61のいずれにも冷却源63が設けられているので、第1の加工工程及び第2の加工工程と同時に、側部シール部13aを冷却する冷却工程を実施することができる。
続いて、図18に示すように、加工部60よりも搬送方向Fにおける下流側に位置する一対の冷却板71を用いて、複数の凹部又は複数の凸部が形成された側部シール部13aを冷却しながら押圧する冷却工程を実施する。以下の説明において、側部シール部13aへの凹部又は凸部の形成を伴わない冷却工程のことを、単独の冷却工程とも称する。単独の冷却工程を実施するための冷却部70のシート材72は、上述のように、加工部60の加工用シート材62に比べて薄く、このため、シート材72の温度を低く維持し易い。本変形例によれば、加工工程の後に単独の冷却工程を実施することにより、側部シール部13aの温度をより確実に低下させることができる。
(第3の変形例)
上述の実施の形態及び各変形例においては、加工工程において、支持板61、加工用シート材62及び冷却源63を有する加工部60を用いて側部シール部13aを冷却しながら押圧する例を示した。すなわち、加工工程と冷却工程とを同時に実施する例を示した。本変形例においては、加工部60が、加工用シート材62を冷却する冷却源を有さず、このため、加工工程においては側部シール部13aの冷却を実施しない例について説明する。
図19は、本変形例に係る製袋機40を示す図である。図19に示すように、加工部60の支持板61には冷却源が設けられていない。また、製袋機40は、上述の第2の変形例の場合と同様に、加工部60よりも搬送方向Fの下流側に位置する冷却部70を備える。冷却部70は、冷却板71及び冷却板71を冷却する冷却源73を有する。冷却源73は、冷却源63と同様に、例えば、冷却板71の内部に冷媒を循環させる冷媒循環路を含む。冷却部70は、冷却板71と表面フィルム15又は裏面フィルム16との間に位置するシート材72を有していてもよい。シート材72は、シート材52の場合と同様に、例えば、加工用シート材62に比べて薄いテフロンシートである。
図20は、図19に示す製袋機40を用いてパウチ10に加工領域20を形成し、その後、加工領域20を冷却する工程を示す図である。まず、支持板61及び加工用シート材62を有する加工部60を用いて側部シール部13aを押圧する加工工程を実施する。上述のように、加工部60は、加工用シート材62を冷却する冷却源を有さない。このため、本変形例においては、複数の凹部又は複数の凸部が形成された後の側部シール部13aの温度は高く、例えば60℃以上である。
続いて、図20に示すように、加工部60よりも搬送方向Fにおける下流側に位置する一対の冷却板71を用いて、複数の凹部又は複数の凸部が形成された側部シール部13aを冷却しながら押圧する単独の冷却工程を実施する。これにより、側部シール部13aの温度を低下させることができる。
(その他の変形例)
上述の本実施の形態においては、パウチが、自立可能な底ガセットタイプのパウチである例を示したが、これに限られることはない。例えば、図示はしないが、パウチは、三方シールパウチや四方シールパウチなどの平パウチであってもよい。これらの場合にも、側部シール部に複数の凹部又は凸部を形成することにより、パウチが使用者の手から滑り落ちることを抑制することができる。
なお、上述した実施の形態に対するいくつかの変形例を説明してきたが、当然に、複数の変形例を適宜組み合わせて適用することも可能である。
10 パウチ
11 上部
11a 上部シール部
12 下部
12a 下部シール部
13 側部
13a 側部シール部
15 表面フィルム
16 裏面フィルム
17 下部フィルム
18 収容部
19 ノッチ
20 加工領域
21 凹部
22 凸部
30 包装材料
31 基材層
32 シーラント層
33 接着層
40 製袋機
45 搬送部
50 シール形成部
51 熱板
52 シート材
53 巻出部
54 巻取部
60 加工部
61 支持板
62 加工用シート材
62a 凸部
62b 凹部
62c ヨコ糸
62d タテ糸
62e 被覆層
63 冷却源
70 冷却部
71 冷却板
72 シート材
73 冷却源

Claims (16)

  1. 表面フィルム及び裏面フィルムを備えるパウチの製造方法であって、
    少なくとも基材層とシーラント層とを含み、前記表面フィルム及び前記裏面フィルムを構成する長尺状の包装材料を準備する工程と、
    前記表面フィルムを構成する前記包装材料の前記シーラント層と前記裏面フィルムを構成する前記包装材料の前記シーラント層とを向い合わせた状態で、前記包装材料を所定の搬送ピッチで間欠的に搬送する搬送工程と、
    前記包装材料の一部を加熱しながら押圧して、前記パウチの側部シール部を少なくとも形成するシール部形成工程と、
    前記シール部形成工程の後、支持板と、前記支持板のうち前記包装材料と対向する側の面に取り付けられ、複数の凸部又は複数の凹部を含む加工用シート材と、を有する加工部を用いて前記側部シール部を押圧して、前記側部シール部に複数の凹部又は複数の凸部を形成する加工工程と、
    前記シール部形成工程の後、前記側部シール部を冷却しながら押圧する冷却工程と、を備える、製造方法。
  2. 前記加工部は、前記加工用シート材を冷却する冷却源を更に有し、
    前記シール部形成工程の後、前記加工部を用いて前記側部シール部を押圧することにより、前記側部シール部に複数の凹部又は複数の凸部を形成する前記加工工程と、前記側部シール部を冷却しながら押圧する前記冷却工程と、を同時に実施する、請求項1に記載の製造方法。
  3. 前記冷却工程は、前記加工工程の後、冷却板及び冷却源を含む冷却部を用いて、前記複数の凹部又は前記複数の凸部が形成された前記側部シール部を冷却しながら押圧する、請求項1に記載の製造方法。
  4. 前記加工部は、前記加工用シート材を冷却する冷却源を更に有し、
    前記加工工程は、前記シール部形成工程の後、前記加工部を用いて前記側部シール部を冷却しながら押圧することにより、前記側部シール部に複数の凹部又は複数の凸部を形成する、請求項3に記載の製造方法。
  5. 前記加工部は、前記加工用シート材を冷却する冷却源を有さない、請求項3に記載の製造方法。
  6. 前記加工部は、第1の支持板と、前記第1の支持板のうち前記包装材料と対向する側の面に取り付けられ、複数の凸部又は複数の凹部を含む第1の加工用シート材と、前記第1の支持板よりも前記包装材料の搬送方向の下流側に位置する第2の支持板と、前記第2の支持板のうち前記包装材料と対向する側の面に取り付けられ、複数の凸部又は複数の凹部を含む第2の加工用シート材と、を有し、
    前記加工工程は、前記第1の支持板及び前記第1の加工用シート材を用いて前記側部シール部を押圧する第1の加工工程と、前記第2の支持板及び前記第2の加工用シート材を用いて、前記第1の支持板及び前記第1の加工用シート材によって押圧された前記側部シール部を再び押圧する第2の加工工程と、を有する、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の製造方法。
  7. 前記加工用シート材は、250℃以上の融点を有する樹脂を含む、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の製造方法。
  8. 前記加工用シート材の前記樹脂は、フッ素樹脂を含む、請求項7に記載の製造方法。
  9. 前記包装材料の搬送方向における前記支持板の寸法が、前記搬送ピッチよりも大きい、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の製造方法。
  10. 表面フィルム及び裏面フィルムを備えるパウチの製袋機であって、
    少なくとも基材層とシーラント層とを含み、前記表面フィルムを構成する長尺状の包装材料の前記シーラント層と前記裏面フィルムを構成する前記包装材料の前記シーラント層とを向い合わせた状態で、前記包装材料を所定の搬送ピッチで間欠的に搬送する搬送部と、
    前記包装材料の一部を加熱しながら押圧して、前記パウチの側部シール部を少なくとも形成するシール形成部と、
    前記シール形成部よりも前記包装材料の搬送方向の下流側に位置する支持板と、前記支持板のうち前記包装材料と対向する側の面に取り付けられ、複数の凸部又は複数の凹部を含む加工用シート材と、前記加工用シート材を冷却する冷却源と、を有し、前記側部シール部を冷却しながら押圧して前記側部シール部に複数の凹部又は複数の凸部を形成する加工部と、を備える、製袋機。
  11. 前記加工部よりも前記包装材料の搬送方向の下流側に位置する冷却板及び冷却源を有し、前記複数の凹部又は前記複数の凸部が形成された前記側部シール部を冷却しながら押圧する冷却部を更に備える、請求項10に記載の製袋機。
  12. 表面フィルム及び裏面フィルムを備えるパウチの製袋機であって、
    少なくとも基材層とシーラント層とを含み、前記表面フィルム及び前記裏面フィルムを構成する長尺状の包装材料の前記シーラント層と前記裏面フィルムを構成する前記包装材料の前記シーラント層とを向い合わせた状態で、前記包装材料を所定の搬送ピッチで間欠的に搬送する搬送部と、
    前記包装材料の一部を加熱しながら押圧して、前記パウチの側部シール部を少なくとも形成するシール形成部と、
    前記シール形成部よりも前記包装材料の搬送方向の下流側に位置する支持板と、前記支持板のうち前記包装材料と対向する側の面に取り付けられ、複数の凸部又は複数の凹部を含む加工用シート材と、を有し、前記側部シール部を押圧して前記側部シール部に複数の凹部又は複数の凸部を形成する加工部と、
    前記加工部よりも前記包装材料の搬送方向の下流側に位置する冷却板及び冷却源を有し、前記複数の凹部又は前記複数の凸部が形成された前記側部シール部を冷却しながら押圧する冷却部と、を備える、製袋機。
  13. 前記加工部は、第1の支持板と、前記第1の支持板のうち前記包装材料と対向する側の面に取り付けられ、複数の凸部又は複数の凹部を含む第1の加工用シート材と、前記第1の支持板よりも前記包装材料の搬送方向の下流側に位置する第2の支持板と、前記第2の支持板のうち前記包装材料と対向する側の面に取り付けられ、複数の凸部又は複数の凹部を含む第2の加工用シート材と、を有する、請求項10乃至12のいずれか一項に記載の製袋機。
  14. 前記加工用シート材は、250℃以上の融点を有する樹脂を含む、請求項10乃至13のいずれか一項に記載の製袋機。
  15. 前記加工用シート材の前記樹脂は、フッ素樹脂を含む、請求項14に記載の製袋機。
  16. 前記包装材料の搬送方向における前記支持板の寸法が、前記搬送ピッチよりも大きい、請求項10乃至15のいずれか一項に記載の製袋機。
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