JP2019126270A - 両軸受リールのスプール制動装置 - Google Patents

両軸受リールのスプール制動装置 Download PDF

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Abstract

【課題】バックラッシュの発生を抑制しながら、スプールの制動の精度を向上させる。【解決手段】スプール制動部31は、スプール軸と一体回転可能に設けられる少なくとも一つの磁石41及び直列接続された複数のコイル42を有する。スプール制動部31は、スプールを発電により制動する。回転数検出部32は、スプールの回転数を検出する。制御部34は、第1制動力で第1所定時間スプールを制動するようスプール制動部31を制御する。さらに制御部34は、第1所定時間経過後の回転数の変化に基づいた第2制動力でスプールを制動するようスプール制動部31を制御する。【選択図】図4

Description

本発明は、リール本体に回転可能に支持されるスプールを制動する両軸受リールのスプール制動装置に関する。
釣糸が繰り出される際に、釣糸が巻かれているスプールが回転する魚釣用リールでは、キャスティング時にスプールの回転速度が糸繰り出し速度より速くなるバックラッシュが生じることがある。バックラッシュが生じると、釣糸がたるむ、いわゆる糸ふけが生じ、糸がらみの原因になる。そこで、両軸受リール、特に、釣糸の先端にルアーを装着してキャスティングするベイトキャスティングリールには、キャスティング時のバックラッシュを防止するためにスプールを制動する制動装置が設けられている。
特許文献1に開示される両軸受リールの制動装置は、張力検出手段で検出された張力がキャスティング当初の張力より小さい第1所定値以下になったとき、第1所定時間の間、キャスティング当初のスプールの回転速度に応じて変化する第1制動力でスプールを制動する。該制動装置は、第1所定時間経過後の第2所定時間の間、第1制動力より弱い第2制動力でスプールを制動する。
特許文献2に開示される両軸受リールのスプール制動装置は、第1制動力でスプールを制動するようスプール制動部を制御する。その後、張力検出部で検出された検出張力が参照張力以下になると、該制動装置は、第1制動力を基準として制動力を増加させた第2制動力でスプールを制動するようスプール制動部を制御する。
特許第4039951号公報 特許第5122273号公報
特許文献1に開示される両軸受リールの制動装置のように、スプールの回転速度に応じた制動力でスプールを制動する場合、釣糸の量によって、スプールの制動の過不足が生じることがある。特許文献2に開示される両軸受リールのスプール制動装置のように、張力の減少を検出すると、第1制動力より大きい第2制動力でスプールを制動する場合、キャスティングの後半に、より強い制動力でスプールを制動するため、スプールを過剰に制動してしまうことがある。バックラッシュを防止するための制動が過剰になると、飛距離が伸びない。また、いろいろな種類のルアーや様々な太さ、材質等の釣糸が巻かれたスプールを付替えてキャスティングを行う釣法の場合、ルアーの飛行中の空気抵抗やその飛行姿勢、釣糸の空気抵抗やキャスティングコントロールによるスプールへの回転抵抗など、様々な状況が変化し、さらに、追い風や向かい風等状況が変化しやすいボートでの釣法であったりすると、これらの状況の変化に制動の制御が追い付かず、スプールの制動の過不足が生じることがある。
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、バックラッシュの発生を抑制しながら、スプールの制動の精度を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る両軸受リールのスプール制動装置は、
リール本体に回転可能に支持されるスプールを制動するスプール制動装置であって、
スプールを電気的に制御可能に制動するスプール制動部と、
スプールの回転数を検出する回転数検出部と、
第1制動力で第1所定時間スプールを制動するようスプール制動部を制御し、第1所定時間経過後の回転数の変化に基づいた第2制動力でスプールを制動するようスプール制動部を制御する制御部と、
を備える。
好ましくは、制御部は、
回転数検出部で検出した回転数に基づいて、釣糸に作用すると推定される推定張力値を算出する推定張力算出部を有し、
第1所定時間経過後の回転数の変化に基づいて、推定張力値を算出し、該推定張力値に基づいた第2制動力でスプールを制動するようスプール制動部を制御する。
好ましくは、制御部は、
第2制動力でスプールを制動するようスプール制動部を制御した後、制御後所定時間経過後に、推定張力値が第1所定範囲にある場合、第1制動力で第1所定時間スプールを制動するようスプール制動部を制御し、該第1所定時間経過後の回転数の変化に基づいた第2制動力でスプールを制動するようスプール制動部を制御することを繰り返す。
好ましくは、制御部は、
第2制動力でスプールを制動するようスプール制動部を制御した後、制御後所定時間経過後に、回転数の変化率が第2所定範囲にある場合、第1制動力で第1所定時間スプールを制動するようスプール制動部を制御し、該第1所定時間経過後の回転数の変化に基づいた第2制動力でスプールを制動するようスプール制動部を制御することを繰り返す。
好ましくは、制御部は、
回転数検出部で検出した回転数が所定割合で増大したことを検出するキャスティング検出部を、さらに有し、
キャスティング検出部で回転数が所定割合で増大したことを検出した後、第2所定時間経過後に、第1制動力で第1所定時間スプールを制動するようスプール制動部を制御する。
本発明によれば、第1制動力で第1所定時間スプールを制動し、第1所定時間経過後の回転数の変化に基づいた第2制動力でスプールを制動することで、バックラッシュの発生を抑制しながら、スプールの制動の精度を向上させることが可能である。
本発明の実施の形態に係る両軸受リールの斜視図 実施の形態に係る両軸受リールの断面図 実施の形態に係る両軸受リールの拡大断面図 実施の形態に係る両軸受リールの制動装置の構成を示すブロック図 実施の形態におけるスプールの制動の一例を示す図 実施の形態に係るスプール制動装置における第2制動力の算出方法の例を示す図 実施の形態におけるスプールの制動の第1の変形例を示す図 実施の形態におけるスプールの制動の第2の変形例を示す図 実施の形態におけるスプールの制動の第3の変形例を示す図 実施の形態に係る両軸受リールの制動装置の変形例の構成を示すブロック図
以下、本発明の実施の形態に係る両軸受リールのスプール制動装置について図面を参照して詳細に説明する。なお図中、同一または同等の部分には同一の符号を付す。
以下の図中において、X軸正方向が、両軸受リール1が取り付けられる釣り竿の前方であり、X軸負方向が釣り竿の後方である。Y軸方向がハンドル軸の軸方向である。Z軸方向は、X軸方向およびY軸方向に直交する方向である。図1は、本発明の実施の形態に係る両軸受リールの斜視図である。両軸受リール1は、リール本体10、リール本体10の側方に配置されたハンドル2、ハンドル2のリール本体10側に配置されたドラグ調整用のスタードラグ3を備える。ハンドル2は、板状のアーム部2a、アーム部2aの両端に回転自在に装着された1対の把手2bを有する。
リール本体10は、フレーム11、ならびに、フレーム11の両側方に装着された第1側カバー12および第2側カバー13を有する。フレーム11は、Y軸方向に間隔を開けて対向する第1側板14および第2側板15、ならびに、第1側板14および第2側板15を連結する複数の連結部16を有する。フレーム11は、Z軸正方向側に一本の連結部16を有し、Z軸負方向側に一対の連結部16を有する。連結部16は、フレーム11の外径より内側に配置される。図1の例では、一対の連結部16の内、X軸負方向側に位置する連結部16に竿装着脚部17が固定される。竿装着脚部17を釣り竿に装着することで、両軸受リール1が釣り竿に取り付けられる。
リール本体10はさらに、釣糸が巻かれるスプール18を有する。スプール18は、第1側カバー12と第2側カバー13の間に配置され、回転可能に支持される。リール本体10の後方にクラッチ操作レバー19が配置される。クラッチ操作レバー19を操作すると、ハンドル2とスプール18の間のクラッチを切ることができる。
クラッチ操作レバー19を操作してクラッチを切り、キャスティングを行うと、釣糸が繰り出され、スプール18が回転する。キャスティング動作時のバックラッシュを防止するために、リール本体10の内部に、後述するスプール制動装置が設けられる。第1側カバー12に、スプール制動装置の動作モードを指定する操作つまみ20が配置されている。操作つまみ20は、スプール支持部21に回動自在に装着される。操作つまみ20を取り囲む、第1側カバー12の一部に、動作モードに応じたマークが形成される。操作つまみ本体20の外面に、外側に突出するつまみ部分が形成される。つまみ部分の一端は、上記マークのいずれかを指し示す。ユーザがつまみ部分をつまんで、操作つまみ20を回すことで、スプール制動装置の動作モードを指定することができる。例えば、操作つまみ20を回すことによって、フロロカーボン、ポリエチレン、ナイロンモノフェラメント等の釣糸の種類に応じた動作モードを指定し、指定された動作モードでスプール制動装置が自動的にスプール18を制動する。
図2は、実施の形態に係る両軸受リールの断面図である。図2は、XY平面での断面図である。第1側カバー12には、スプール支持部21がはめ込まれる。フレーム11の内側には、スプール18、レベルワインド機構22が配置される。レベルワインド機構22は、スプール18に釣糸を均一に巻き付けるための機構である。第2側板15と第2側カバー13との間には、ギア機構23、クラッチ機構24、およびクラッチ係脱機構25が配置される。ギア機構23は、ハンドル2からの回転力を、スプール18およびレベルワインド機構22に伝える。クラッチ係脱機構25は、クラッチ操作レバー19の操作に応じて、クラッチ機構24の係脱を行う。
スプール18は、Y軸方向に直交する断面が円環の形状である一対のフランジ部18aを有する。スプール18はさらに、一対のフランジ部18aの間に、一対のフランジ部18aと一体に形成された筒状のボス部18bを有する。スプール18は、ボス部18bを貫通するスプール軸26に相対回転不能に、例えばセレーション結合により固定される。スプール軸26は、第2側板15を貫通して第2側カバー13の外方に延びる。スプール軸26のハンドル2に近い端は、軸受27で第2側カバー13に対して回転自在に支持される。スプール軸26の第1側カバー12に近い端は、軸受28でスプール支持部21に回転自在に支持される。
ハンドル2を回すとその回転は、ギア機構23およびクラッチ機構24を介してスプール軸26に伝えられる。クラッチ操作レバー19を操作するとクラッチ機構24を切ることができる。クラッチ機構24を切れば、スプール軸26およびスプール18はハンドル2に無関係に自由に回転できる。
キャスティング時のバックラッシュの発生を抑制するため、両軸受リール1は、リール本体10に回転可能に支持されるスプール18を制動するスプール制動装置30を備える。スプール制動装置30は、スプール18を制動するスプール制動部31、スプール18の回転数を検出する回転数検出部32、および、操作つまみ20が示す動作モードを検出するモード検出部33を備える。スプール制動装置30は、図示しない制御部をさらに備える。制御部は、スプール18より第1側板14の側に設けられた回路基板50に搭載され、スプール制動部31を制御する。スプール制動部31は、電気的に制御可能である。詳細には、スプール制動部31は、スプール軸26と一体回転可能に設けられる少なくとも一つの磁石41、および直列接続された複数のコイル42を有する。スプール制動部31は、スプール18を発電により制動する。
図3は、実施の形態に係る両軸受リールの拡大断面図である。スプール軸26の第1側板14の側にスプール制動部31が設けられる。少なくとも1つの磁石41は、スプール軸26に一体回転可能に装着される。例えば、磁石41は、極異方性着磁され、スプール18の回転方向に並べて配置された複数の磁極を有する円筒形の磁石であり、接着によってスプール軸26に固定される。
複数のコイル42、例えば4つのコイル42は、磁石41の径方向の外側に、磁石41と間隔を空けて対向して配置され、コイル取付部材43によって、回路基板50に取り付けられる。詳細には、複数のコイル42は円弧状に湾曲して形成されて、Y軸に対する周方向に間隔を空けて配置されることで、全体として中心軸がY軸に平行な筒状に形成される。複数のコイル42は、コギングを防止してスプール18の回転をスムーズにするためにコアレスタイプのものが採用されている。複数のコイル42は、巻回された芯線が磁石41に対向して磁石41の磁場内に配置されるように、それぞれ略矩形に巻回されている。複数のコイル42は、回路基板50に取り付けられる。
回転数検出部32は、スプール18の回転数を検出する。例えば、回転数検出部32は、投光部および受光部を有する反射型の光電スイッチであり、スプール18のフランジ部18aと対向する回路基板50の面に配置される。フランジ部18aのY軸負方向側の面には、投光部から照射された光を反射する読取対象パターン51が形成される。例えば、読取対象パターン51は、印刷、シール貼り付け、反射板の取付等によって形成される。受光部は、投光部から照射され、読取対象パターン51で反射された光を読み取る。上記構成により、回転数検出部32は、回転数を検出する。
モード検出部33は、操作つまみ20が示す動作モードを検出する。例えば、モード検出部33は、投光部および受光部を有する反射型の光電スイッチであり、スプール支持部21と対向する回路基板50の面に配置される。回路基板50のY軸負方向側の面には、投光部から照射された光を反射する識別パターン52が形成される。詳細には、回路基板50のY軸負方向側の面において、第1側カバー12に形成されたマークとXZ平面に対して対称な位置に識別パターン52が形成される。例えば、識別パターン52は、印刷、シール貼り付け、反射板の取付等によって形成される。受光部は、投光部から照射され、識別パターン52で反射された光を読み取る。上記構成により、モード検出部33は、ユーザの操作に応じて回動する操作つまみ20が示す動作モードを検出する。
上述の制御部は、回転数検出部32で検出された回転数およびモード検出部33で検出されたモードに応じて、スプール18を制動するようスプール制動部31を制御する。図4は、実施の形態に係るスプール制動装置の構成を示すブロック図である。スプール制動装置30は、スプール制動部31、回転数検出部32、モード検出部33、および、スプール制動部31を制御する制御部34を備える。
スプール制動装置30はさらに、スイッチ素子35、整流回路36、および、蓄電素子37を備える。直列接続された複数のコイル42の両端は、スイッチ素子35に電気的に接続される。キャスティング時におけるスプール制動部31の磁石41とコイル42との相対回転により電流が発生する。磁石41とコイル42との相対回転により発生した電流はスイッチ素子35および整流回路36を通って、蓄電素子37に流れる。整流回路36は、キャスティング時に発生する電流を整流し、蓄電素子37に出力する。蓄電素子37には、キャスティング時に発生した電力が蓄えられる。蓄電素子37は、回転数検出部32、モード検出部33、および、制御部34に電力を供給する電源として機能する。蓄電素子37は、例えば電解コンデンサである。制御部34は、スイッチ素子35のオンオフを制御する。制御部34がスイッチ素子35のデューティ比を制御することで、スプール制動部31を制御することができる。スイッチ素子35のオン時間が長くなる、すなわちデューティ比が高くなると、スプール制動部31で生じる制動力が増大する。
スプール制動装置30はさらに、中心軸がY軸に平行な環状の形状を有する回路基板50を備える。回路基板50の主面が、スプール18のフランジ部18aと対向する向きで、回路基板50はスプール支持部21に取り付けられる。図3に示さないが、回路基板50には、制御部34、スイッチ素子35、整流回路36、および蓄電素子37が搭載される。
制御部34の動作について説明する。制御部34は、第1制動力で第1所定時間スプール18を制動するようスプール制動部31を制御する。さらに制御部34は、第1所定時間経過後の回転数の変化に基づいた第2制動力でスプール18を制動するようスプール制動部31を制御する。
詳細には、制御部34は、回転数検出部32で検出した回転数に基づいて、釣糸に作用すると推定される推定張力値を算出する推定張力算出部61、および、スプール制動部31が発生させる制動力の目標値を設定する制動力設定部62を備える。制御部34はさらに、制動力設定部62が設定した制動力の目標値に応じてスイッチ素子35のデューティ比を算出し、算出したデューティ比に応じてスイッチ素子35を制御する素子制御部63を備える。
推定張力値の算出方法について説明する。回転数検出部32で検出した回転数をωとすると、スプール18の回転数の変化率(Δω/Δt)およびスプール18の慣性モーメントJから、推定張力値Fを算出することができる。キャスティング中のある時点において、スプール18の回転数が変化する場合、スプール18が単独で自由回転する場合の回転数との差は、釣糸からの張力により発生した回転トルクに起因する。回転トルクTは、下記(1)式で表される。下記(1)式で求められた回転トルクTおよび、釣糸の作用点の半径から推定張力値Fを算出することができる。
T=J×(Δω/Δt) ・・・(1)
キャスティング時にスプール18を制動する動作の詳細について説明する。図5は、実施の形態におけるスプールの制動の一例を示す図である。図5の上段は、キャスティング時の回転数の変化を示す図である。図5の中段は、キャスティング時にスプール制動部31が発生させる制動力の変化を示す図である。図5の下段は、キャスティング時の推定張力値の変化を示す図である。図5の各横軸は時間を示す。図5の上段に示すように、回転数検出部32は、スプール18の回転数を検出する。図5の中段に示す制動力を生じさせることで、スプール制動部31は、スプール18を電気的に制御可能に制動する。図5の中段に示すように、制御部34は、第1制動力F1で第1所定時間τ1だけスプール18を制動するようスプール制動部31を制御し、第1所定時間τ1経過後の回転数の変化に基づいた第2制動力F2でスプール18を制動するようスプール制動部31を制御する。詳細には、制御部34は、推定張力算出部61が第1所定時間τ1経過後の回転数の変化に基づいて算出した推定張力値に基づいた第2制動力F2でスプール18を制動するようスプール制動部31を制御する。
制御部34はさらに、回転数検出部32で検出した回転数が所定割合で増大したことを検出するキャスティング検出部64を有する。図5の例では、時刻T1において、キャスティング検出部64は、回転数が所定割合で増大したことを検出する。所定割合は、キャスティングが開始されたとみなせる回転数の変化率である。キャスティング検出部64で回転数が所定割合で増大したことを検出した後、第2所定時間τ2が経過した後に、制御部34は、第1制動力F1でスプール18を制動するようスプール制動部31を制御する。第2所定時間τ2は、キャスティングの開始から、回転数の変化率がマイナスに転じる時点までの時間より短い時間である。例えば、第2所定時間τ2は、シミュレーション、試験等に基づく固定値、または、キャスティング開始直後の回転数に応じた値である。時刻T2において、制動力設定部62はスプール制動部31が発生させる制動力の目標値を、第1制動力F1に設定する。第1制動力F1は、シミュレーション、試験等に基づく固定値、または、キャスティング開始直後の回転数に応じた値である。
制動力設定部62は、時刻T2から時刻T3までの第1所定時間τ1の間、制動力の目標値を第1制動力F1に維持する。素子制御部63は、第1制動力F1に応じたデューティ比を算出し、算出したデューティ比に応じてスイッチ素子35を制御する。詳細には、素子制御部63は、例えば、一次遅れフィルタを有し、第1制動力F1に応じたデューティ比に到達するまで、デューティ比を段階的に大きくする。上述の構成により、制御部34は、第1制動力F1で第1所定時間τ1の間、スプール18を制動するようスプール制動部31を制御する。すなわち、制御部34は、制動力が目標の第1制動力F1になるように第1所定時間τ1の間、スプール制動部31を制御する。図5の例では、第1所定時間τ1は、回転数検出部32で検出した回転数が増大する期間に含まれる。例えば、第1所定時間τ1の長さは、0.1秒である。
時刻T3において、第1制動力F1でスプール18を制動するようスプール制動部31を制御する処理が終了すると、制御部34は、制動力が段階的に減少するようスプール制動部31を制御する。詳細には、時刻T3以降、素子制御部63は、デューティ比を段階的に小さくする。これにより、図5の例では、時刻T3から時刻T4の間、スプール制動部31が発生させる制動力は減少する。時刻T3からT4の間の制動力の変化の仕方は、ルアーの飛行状況、例えばルアーの重量、追い風や向かい風の状況等、に依存する。
上述のように第1所定時間τ1だけ、第1制動力F1でスプール18を制動するようスプール制動部31を制御した後、制御部34は、その後の回転数の変化から両軸受リール1の使用状況を把握し、使用状況に基づいて第2制動力F2を算出する。図5の例では、回転数の変化は、ハッチングで示す部分の面積S1に相当する。また使用状況は、例えば、使用しているルアーや釣糸、追い風や向かい風の状況等である。制御部34は、使用状況に適した制動力である第2制動力F2でスプール18を制動するようスプール制動部31を制御する。
図5の例では、第1所定時間τ1が経過した時刻T3から一定時間経過後の時刻T4において、制動力設定部62は、制動力の目標値を、時刻T3以降の回転数の変化に基づく第2制動力F2に設定する。詳細には、制動力設定部62は、上記一定時間、すなわち、時刻T3以降の回転数の変化に応じた推定張力値に基づいて、第2制動力F2を算出し、制動力の目標値を、算出した第2制動力F2に設定する。例えば、制動力設定部62は、時刻T3から時刻T4までの間で、第1閾値以上の推定張力値の積分値、および動作モードに基づいて第2制動力F2を算出する。第1閾値は、例えば0であり、図5の例では、制動力設定部62は、図5においてハッチングで示す部分の面積、および動作モードに基づいて第2制動力を算出する。時刻T3から時刻T4までの時間は、例えば0.3秒である。
図6は、実施の形態に係るスプール制動装置における第2制動力の算出方法の例を示す図である。制動力設定部62は、上述の推定張力値の積分値が取り得る値の範囲であるレンジR1,R2,R3、および動作モードFL,PE,NMから第2制動力を算出するためのテーブルを保持する。図6の例では、動作モードは、フロロカーボンを示すFL,ポリエチレンを示すPE,ナイロンモノフェラメントを示すNMである。例えば、推定張力値の積分がレンジR1に含まれる値であり、動作モードがFLである場合、制動力設定部62は、f1を第2制動力F2として算出する。
制動力設定部62は、時刻T4から時刻T5までの間、制動力の目標値を第2制動力F2に設定する。素子制御部63は、第2制動力F2に応じたデューティ比を算出し、算出したデューティ比に応じてスイッチ素子35を制御する。詳細には、素子制御部63は、第2制動力F2に応じた値に到達するまで、デューティ比を段階的に大きくする。上述の構成により、制御部34は、時刻T4から時刻T5までの間、第2制動力F2でスプール制動部31を制御する。すなわち、制御部34は、制動力が目標の第2制動力F2になるように時刻T4から時刻T5までの間、スプール制動部31を制御する。時刻T4から時刻T5までの間は、例えば0.1秒である。
時刻T5において、第2制動力F2でスプール18を制動するようスプール制動部31を制御する処理が終了すると、制御部34は、制動力が段階的に減少するようスプール制動部31を制御する。詳細には、時刻T5以降、素子制御部63は、デューティ比を段階的に小さくする。これにより、図6の例では、時刻T5以降、スプール制動部31が発生させる制動力は減少する。時刻T5以降の制動力の変化の仕方は、ルアーの飛行状況に依存する。
(変形例1)
スプール18の制動の方法は上述の例に限られない。図7は、実施の形態におけるスプールの制動の第1の変形例を示す図である。図7の例では、第1制動力F1の大きさと第2制動力F2の大きさは一致するとみなせる。
(変形例2)
図8は、実施の形態におけるスプールの制動の第2の変形例を示す図である。図8の例では、第1制動力F1は、第2制動力F2より大きい。図8の例では、スプール制動装置30は、第1制動力F1でスプール18を制動した後に、第1制動力F1より小さい第2制動力F2でスプール18を制動する。先に十分に大きい制動力である第1制動力F1でスプール18を制動するため、バックラッシュの発生を抑制することができる。
(変形例3)
上述の例では、第1制動力F1での制動および第2制動力F2での制動が1回ずつ行われたが、第1制動力F1での制動および第2制動力F2での制動は、複数回行われてもよい。第1制動力F1での制動および第2制動力F2での制動が複数回行われる例について説明する。
制御部34は、第2制動力F2でスプール18を制動するようスプール制動部31を制御した後、第3所定時間経過後に、推定張力算出部61が算出した推定張力値に基づいて、追加の制動の要否を判断する。追加の制動が不要であると判断した場合、スプール制動装置30の動作は、上述の実施の形態と同様である。追加の制動が必要であると判断した場合、スプール制動装置30は、追加の制動を行う。詳細には、制御部34は、推定張力値が第1所定範囲にある場合、第1制動力で第1所定時間スプール18を制動するようスプール制動部31を制御し、第2制動力でスプール18を制動するようスプール制動部31を制御することを繰り返す。実際には、ルアーの飛行状況、例えばルアーの重量、追い風や向かい風の状況等に大きく依存するので、推定張力値が第1所定範囲にある場合、スプール18が十分に制動されていないとみなせる。なお、第1所定範囲は、実機試験、シミュレーション等に基づいて定められる。
図9は、実施の形態におけるスプールの制動の第3の変形例を示す図である。図の見方は、図5と同様である。図9を用いて、スプール18の制動の第3の変形例について説明する。時刻T5から制御後所定時間τ3が経過した時刻T6において推定張力値が第1所定範囲にあるとみなされ、時刻T6以降に追加の制動を行う場合を例にして説明する。時刻T5までの回転数、制動力、および推定張力値の変化は、図5の例と同様である。時刻T6において、推定張力値が第1所定範囲にあるため、制御部34は、時刻T6から時刻T7までの第1所定時間τ1の間、第1制動力F1でスプール18を制動するようスプール制動部31を制御する。詳細には、時刻T6において、推定張力値が第1所定範囲にあるため、制動力設定部62は、スプール制動部31が発生させる制動力の目標値を、第1制動力F1に設定する。図5の例と同様に、制動力設定部62は、時刻T6から時刻T7までの第1所定時間τ1の間、制動力の目標値を第1制動力F1に維持する。図5の例と同様に、素子制御部63は、第1制動力F1に応じたデューティ比に到達するまで、デューティ比を連続的に大きくする。上述の構成により、制御部34は、時刻T6から時刻T7までの第1所定時間τ1の間、第1制動力F1でスプール18を制動するようスプール制動部31を制御することができる。
時刻T7において、第1制動力F1でスプール18を制動するようスプール制動部31を制御する処理が終了すると、制御部34は、制動力が連続的に減少するようスプール制動部31を制御する。詳細には、時刻T7以降、素子制御部63は、デューティ比を連続的に小さくする。これにより、図9の例では、時刻T7以降、スプール制動部31が発生させる制動力は減少する。時刻T7以降の制動力の変化の仕方は、ルアーの飛行状況に依存する。
その後、制御部34は、時刻T7以降の回転数の変化から両軸受リール1の使用状況を把握し、使用状況に基づいて第2制動力F2’を算出する。図9の例では、回転数の変化は、ハッチングで示す部分の面積S2に相当する。制御部34は、使用状況に適した制動力である第2制動力F2’でスプール18を制動するようスプール制動部31を制御する。図9の例では、時刻T7から一定時間経過後の時刻T8において、制動力設定部62は、制動力の目標値を、時刻T7以降の回転数の変化に基づく第2制動力F2’に設定する。詳細には、図5の例と同様に、制動力設定部62は、時刻T7以降の回転数の変化に応じた推定張力値に基づいて、第2制動力F2’を算出し、制動力の目標値を、算出した第2制動力F2’に設定する。時刻T7から時刻T8までの時間は、例えば0.3秒である。
制動力設定部62は、時刻T8から時刻T9までの間、制動力の目標値を第2制動力F2’に設定する。素子制御部63は、第2制動力F2’に応じたデューティ比を算出し、算出したデューティ比に応じてスイッチ素子35を制御する。詳細には、素子制御部63は、第2制動力F2’に応じた値に到達するまで、デューティ比を連続的に大きくする。上述の構成により、制御部34は、時刻T8から時刻T9までの間、第2制動力F2’でスプール制動部31を制御する。すなわち、制御部34は、制動力が目標の第2制動力F2’になるように時刻T8から時刻T9までの間、スプール制動部31を制御する。時刻T8から時刻T9までの間は、例えば0.1秒である。
時刻T9において、第2制動力F2’でスプール18を制動するようスプール制動部31を制御する処理が終了すると、制御部34は、制動力が連続的に減少するようスプール制動部31を制御する。詳細には、時刻T9以降、素子制御部63は、デューティ比を連続的に小さくする。これにより、図9の例では、時刻T9以降、スプール制動部31が発生させる制動力は減少する。時刻T9以降の制動力の変化の仕方は、ルアーの飛行状況に依存する。
上述のように、第1制動力での制動および第2制動力での制動を繰り返すことで、制動力が不足することを抑制することが可能である。上述の例では、最初の制動における第1制動力と、追加の制動における第1制動力とは、上述の例のように同じ値でもよいし、異なる値でもよい。
(変形例4)
追加の制動の要否を判断する方法は、上述の例に限られない。回転数検出部32が検出した回転数に基づいて追加の制動の要否を判断する例について説明する。図10は、実施の形態に係る両軸受リールの制動装置の変形例4の構成を示すブロック図である。変形例4では、制動力設定部62は、回転数検出部32から回転数を取得する。スプール制動装置30のその他の構成は、図4と同様である。
制御部34は、第2制動力F2でスプール18を制動するようスプール制動部31を制御した後、第3所定時間経過後に、回転数検出部32が検出した回転数に基づいて、追加の制動の要否を判断する。追加の制動が不要であると判断した場合、スプール制動装置30の動作は、上述の実施の形態と同様である。追加の制動が必要であると判断した場合、スプール制動装置30は、追加の制動を行う。詳細には、制御部34は、回転数が第2所定範囲にある場合、第1制動力で第1所定時間スプール18を制動するようスプール制動部31を制御し、第2制動力でスプール18を制動するようスプール制動部31を制御することを繰り返す。回転数が第2所定範囲にある場合、スプール18が十分に制動されていないとみなせる。第2所定範囲は、実機試験、シミュレーション等に基づいて定められる。
変形例4におけるスプール18の制動の例は、図9に示す変形例3におけるスプール18の制動の例と同様である。ただし、変形例4においては、時刻T6において、回転数が第2所定範囲にあるとみなされ、時刻T6以降に追加の制動が行われる。
以上説明したとおり、本実施の形態に係るスプール制動装置30によれば、第1制動力でスプール18を第1所定時間制動し、第1所定時間経過後の回転数の変化を検出することで、使用しているルアーや釣糸、追い風や向かい風の状況を把握し、それに基づいた第2制動力でスプール18を制動することで、バックラッシュの発生を抑制しながら、スプール18の制動の精度を向上させることが可能である。スプール18の制動の精度を向上させることができると、キャスティングの後半に制動力が過剰になることがなく、飛距離を伸ばすことができる。また回転数の変化に基づいた第2制動力でスプール18を制動するため、ラインの量の変化に起因する回転数の変化に応じて、スプール18を制動することができる。すなわち、ラインの量に応じた制動力でスプール18を制動するため、制動力の不足、または過剰な制動力が生じない。
本発明の実施の形態は上述の実施の形態に限られない。制動力設定部62は、第1所定時間τ1経過後において、第1閾値以上の推定張力値の平均値、中央値等に基づいて第2制動力F2を算出してもよい。また制動力設定部62は、第1所定時間τ1経過後の推定張力値から第2制動力F2を算出する関数を保持していてもよい。この場合、制動力設定部62は、第1所定時間経過後の推定張力値および関数から、第2制動力F2を算出する。制御部34は、回転数の変化率が第2閾値を下回った時点から第1所定時間τ1の間、第1制動力でスプール18を制動するようスプール制動部31を制御してもよい。制動力設定部62は、第1所定時間τ1が経過した直後の一定時間における推定張力値に基づいて第2制動力F2を算出してもよいし、第1所定時間τ1が経過した後、さらに時間が経過した時点からの一定期間における推定張力値に基づいて第2制動力F2を算出してもよい。
1 両軸受リール
2 ハンドル
2a アーム部
2b 把手
3 スタードラグ
10 リール本体
11 フレーム
12 第1側カバー
13 第2側カバー
14 第1側板
15 第2側板
16 連結部
17 竿装着脚部
18 スプール
18a フランジ部
18b ボス部
19 クラッチ操作レバー
20 操作つまみ
21 スプール支持部
22 レベルワインド機構
23 ギア機構
24 クラッチ機構
25 クラッチ係脱機構
26 スプール軸
27,28 軸受
30 スプール制動装置
31 スプール制動部
32 回転数検出部
33 モード検出部
34 制御部
35 スイッチ素子
36 整流回路
37 蓄電素子
41 磁石
42 コイル
43 コイル取付部材
50 回路基板
51 読取対象パターン
52 識別パターン
61 推定張力算出部
62 制動力設定部
63 素子制御部
64 キャスティング検出部

Claims (5)

  1. リール本体に回転可能に支持されるスプールを制動するスプール制動装置であって、
    前記スプールを電気的に制御可能に制動するスプール制動部と、
    前記スプールの回転数を検出する回転数検出部と、
    第1制動力で第1所定時間前記スプールを制動するよう前記スプール制動部を制御し、前記第1所定時間経過後の回転数の変化に基づいた第2制動力で前記スプールを制動するよう前記スプール制動部を制御する制御部と、
    を備える両軸受リールのスプール制動装置。
  2. 前記制御部は、
    前記回転数検出部で検出した前記回転数に基づいて、釣糸に作用すると推定される推定張力値を算出する推定張力算出部を有し、
    前記第1所定時間経過後の前記回転数の変化に基づいて、推定張力値を算出し、該推定張力値に基づいた前記第2制動力で前記スプールを制動するよう前記スプール制動部を制御する、
    請求項1に記載の両軸受リールのスプール制動装置。
  3. 前記制御部は、
    前記第2制動力で前記スプールを制動するよう前記スプール制動部を制御した後、制御後所定時間経過後に、前記推定張力値が第1所定範囲にある場合、第1制動力で第1所定時間前記スプールを制動するよう前記スプール制動部を制御し、該第1所定時間経過後の回転数の変化に基づいた第2制動力で前記スプールを制動するよう前記スプール制動部を制御することを繰り返す、
    請求項2に記載の両軸受リールのスプール制動装置。
  4. 前記制御部は、
    前記第2制動力で前記スプールを制動するよう前記スプール制動部を制御した後、制御後所定時間経過後に、前記回転数の変化率が第2所定範囲にある場合、第1制動力で第1所定時間前記スプールを制動するよう前記スプール制動部を制御し、該第1所定時間経過後の回転数の変化に基づいた第2制動力で前記スプールを制動するよう前記スプール制動部を制御することを繰り返す、
    請求項1または2に記載の両軸受リールのスプール制動装置。
  5. 前記制御部は、
    前記回転数検出部で検出した前記回転数が所定割合で増大したことを検出するキャスティング検出部を、さらに有し、
    前記キャスティング検出部で前記回転数が所定割合で増大したことを検出した後、第2所定時間経過後に、前記第1制動力で前記第1所定時間前記スプールを制動するよう前記スプール制動部を制御する、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の両軸受リールのスプール制動装置。
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