JP2019124176A - ロッカアーム - Google Patents

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Abstract

【課題】耐久性を向上させることができるロッカアームを提供する。【解決手段】ロッカアーム40は、アウターアーム60、インナーアーム70、及び切り替え機構90を備える。切り替え機構90は、アクチュエータと、ロッド100と、挿通部106Bを有する連結ピン105とを有し、ロッド100の一端部と挿通部106Bとを係止させて、連結ピン105の位置をインナーアーム70がロック状態となる第1位置からアンロック状態となる第2位置に切り替える。連結ピン105は、第1位置に配置された状態において、インナーアーム70及びアウターアーム60とともに揺動する。連結ピン105が揺動するときには、連結ピン105とロッド100とが離間した状態で挿通部106Bのロッド100に対する相対位置が変化する。ロッド100は、連結ピン105が揺動するときの挿通部106Bの内周面109における軌跡R1上には配置されていない。【選択図】図4

Description

本発明は、ロッカアームに関する。
特許文献1に記載されているロッカアームは、一端部がラッシュアジャスタによって支持され、他端部が機関バルブによって支持されているアウターアームと、アウターアームに対して傾動可能に設けられているインナーアームとを有している。インナーアームには、カムシャフトのカムによって押圧されるローラが設けられている。ロッカアームには、インナーアームの状態を、アウターアームに対する傾動が制限されたロック状態と、アウターアームに対する傾動が許容されたアンロック状態とに切り替え可能な切り替え機構が設けられている。
アウターアームがアンロック状態となっているときには、インナーアームのアウターアームに対する傾動が制限されていることから、カムによってローラが押圧されたときに、カムから作用する力がインナーアームを介してアウターアームへと伝わる。これにより、アウターアームがラッシュアジャスタによって支持されている他端部を中心として揺動し、機関バルブが駆動される。一方で、アウターアームがアンロック状態となっているときには、カムによってローラが押圧されたときにインナーアームがアウターアームに対して傾動するため、カムから作用する力はアウターアームへ伝わらない。そのため、アウターアームは揺動せず、機関バルブは駆動されない。
特許文献1に記載のロッカアームの切り替え機構は、電動のアクチュエータと、該アクチュエータに連結されているロッドとを有している。ロッドの一端部は、連結ピンの貫通孔内に挿通されている。切り替え機構は、アクチュエータを駆動することで、ロッドを通じて連結ピンの位置を変化させる。連結ピンがインナーアームとアウターアームとの間に配置されてこれらに係合することで、インナーアームの状態がロック状態となる。また、連結ピンがインナーアームとアウターアームとの間の位置から移動して、これらの係合が解除されることにより、インナーアームの状態がアンロック状態となる。
特開平9‐21306号公報
特許文献1に記載のロッカアームでは、インナーアームの状態がロック状態となっているときには、カムから作用する力によって連結ピンがインナーアーム及びアウターアームとともに揺動する。連結ピンが揺動するときには、該連結ピンがロッドに対して摺動することで、ロッドに力が作用する。そのため、特許文献1に記載のロッカアームでは、耐久性を向上させる上で改善の余地がある。
上記課題を解決するためのロッカアームは、一端部がラッシュアジャスタによって支持され、他端部が機関バルブによって支持されているアウターアームと、前記アウターアームに対して傾動可能に設けられていて、カムシャフトのカムによって押圧されるローラを有するインナーアームと、前記インナーアームの状態を、前記アウターアームに対する傾動が制限されたロック状態と、前記アウターアームに対する傾動が許容されたアンロック状態とに切り替え可能な切り替え機構とを備えるロッカアームであって、前記切り替え機構は、アクチュエータと、前記アクチュエータに連結されているロッドと、前記ロッドの一端部が挿通されていて該一端部と対向する内周面が設けられた挿通部を有する連結ピンとを有し、前記ロッドと前記連結ピンとが離間した状態において、前記アクチュエータを駆動させて前記ロッドを移動させることにより、前記ロッドの一端部と前記挿通部とを係止させて、前記連結ピンの位置を、前記インナーアームが前記ロック状態となる第1位置から前記アンロック状態となる第2位置に切り替え、前記連結ピンは、前記第1位置に配置された状態において、前記カムによって前記ローラが押圧されることにより前記インナーアーム及び前記アウターアームとともに揺動し、前記連結ピンが揺動するときには、該連結ピンと前記ロッドとが離間した状態で前記挿通部の前記ロッドに対する相対位置が変化し、前記ロッドは、前記連結ピンが揺動するときの前記挿通部の前記内周面における軌跡上には配置されていない。
上記構成では、連結ピンは、インナーアーム及びアウターアームとともに揺動するときに、ロッドから離間した状態で相対移動する。また、ロッドは、連結ピンが揺動するときの軌跡上に配置されないことから、連結ピンの揺動の際に該連結ピンと接触しない。したがって、上記構成によれば、連結ピンが揺動する際に該連結ピンからロッドに作用する荷重を抑えることができ、耐久性を向上させることができる。
ロッカアームを有する内燃機関の構成を模式的に示す断面図。 ロッカアームの斜視図。 ロッカアームの平面図。 ロッカアームが揺動するときの状態を模式的に示す断面図。 インナーアームがアウターアームに対して傾動するときの状態を模式的に示す断面図。
ロッカアームの一実施形態について、図1〜図5を参照して説明する。
図1に示すように、ロッカアームを有する内燃機関200のシリンダヘッド10には、燃焼室20に連通している吸気ポート11及び排気ポート12が形成されている。吸気ポート11には燃料噴射弁21が配置されている。燃料噴射弁21は、吸気ポート11に燃料を噴射する。シリンダヘッド10には、吸気ポート11の上方に設けられている第1収容部13と、排気ポート12の上方に設けられている第2収容部14とが形成されている。第1収容部13及び第2収容部14の各々は、シリンダヘッド10の上端に対して窪んだ形状に形成されている。シリンダヘッド10の上端部には、第1収容部13と第2収容部14との間に配置されている中間部15が形成されている。中間部15は、シリンダヘッド10の上端に対して窪んだ形状に形成されており、第1収容部13と第2収容部14とを連通している。中間部15の深さは、第1収容部13及び第2収容部14の各々の深さよりも浅い。そのため、シリンダヘッド10の上端部には、第1収容部13と第2収容部14との間に、第1収容部13及び第2収容部14の底壁よりも上方に突出した保持部16が設けられている。シリンダヘッド10には、第1収容部13と吸気ポート11とを連通する第1連通孔17が形成されている。第1連通孔17には、円筒状に形成されている第1バルブガイド22が固定されている。また、シリンダヘッド10には、第2収容部14と排気ポート12とを連通する第2連通孔18が形成されている。第2連通孔18には、円筒状に形成されている第2バルブガイド23が固定されている。
内燃機関200には、吸気ポート11と燃焼室20との間を連通、遮断する吸気バルブ24が設けられている。吸気バルブ24は、第1バルブガイド22を通じて吸気ポート11から第1収容部13まで延びている。吸気バルブ24において第1収容部13に配置されている上端部には、第1バルブリフタ25が連結されている。第1バルブリフタ25と第1収容部13との間には、第1圧縮ばね26が配置されている。第1圧縮ばね26は、吸気バルブ24を吸気ポート11から第1収容部13側に向けて付勢している。これにより、吸気バルブ24は、図1に示すようにシリンダヘッド10に当接した状態となり、吸気ポート11と燃焼室20との間を遮断する。
また、内燃機関200には、排気ポート12と燃焼室20との間を連通、遮断する排気バルブ27が設けられている。排気バルブ27は、第2バルブガイド23を通じて排気ポート12から第2収容部14まで延びている。排気バルブ27において第2収容部14に配置されている上端部には、第2バルブリフタ28が連結されている。第2バルブリフタ28と第2収容部14との間には、第2圧縮ばね29が配置されている。第2圧縮ばね29は、排気バルブ27を排気ポート12から第2収容部14側に向けて付勢している。これにより、排気バルブ27は、図1に示すようにシリンダヘッド10に当接した状態となり、排気ポート12と燃焼室20との間を遮断する。
内燃機関200には、シリンダヘッド10の保持部16に保持されているラッシュアジャスタ30が設けられている。ラッシュアジャスタ30は、吸気バルブ24及び排気バルブ27に対応した位置に複数配置されている。ラッシュアジャスタ30は、シリンダヘッド10の保持部16に埋設されているアジャスタ本体部31と、該アジャスタ本体部31に対して出没可能に設けられているプランジャ32とを有している。
内燃機関200には、一端部がラッシュアジャスタ30によって支持され、他端部が吸気バルブ24によって支持されている吸気側ロッカアーム40が設けられている。また、内燃機関200には、一端部がラッシュアジャスタ30によって支持され、他端部が排気バルブ27によって支持されている排気側ロッカアーム110が設けられている。
吸気側ロッカアーム40は、吸気カムシャフト33の吸気カム34に当接している。吸気カムシャフト33は、シリンダヘッド10の上端に連結されているカムハウジング37に載置されている。また、排気側ロッカアーム110は、排気カムシャフト35の排気カム36に当接している。吸気カムシャフト33及び排気カムシャフト35は、シリンダヘッド10の上端に連結されているカムハウジング37に載置されている。カムハウジング37には、吸気カムシャフト33及び排気カムシャフト35の上端部を覆うようにカムキャップ38が連結されている。カムキャップ38は、複数のボルト120によってカムハウジング37に締結されている。カムハウジング37及びカムキャップ38によって吸気カムシャフト33及び排気カムシャフト35が回転可能に支持されている。内燃機関200には、カムハウジング37の上端に連結されているシリンダヘッドカバー39が設けられている。
次に、吸気側ロッカアーム40の構成について説明する。吸気側ロッカアーム40の構成と、排気側ロッカアーム110の構成とは左右対称である。そのため、排気側ロッカアーム110の構成については、吸気側ロッカアーム40と共通の符号を付して説明を省略する。
吸気側ロッカアーム40は、吸気バルブ24を押し下げるためのアーム部50を有している。
図2に示すように、アーム部50は、アウターアーム60と、アウターアーム60に対して傾動可能に設けられているインナーアーム70とを有する。図2及び図3に示すように、アウターアーム60は、一対のアウター側壁61を有している。アウター側壁61は、板状に形成されている。アウター側壁61は、吸気バルブ24側に配置されている揺動端部62と、該揺動端部62よりもラッシュアジャスタ30側に配置されている中央部63と、該中央部63よりもラッシュアジャスタ30側に配置されている支持端部64とからなる。図2に示すように、揺動端部62の外側面には、切り欠き部62Aが形成されている。切り欠き部62Aは、下端側ほど大きく切り欠かれていて三角柱形状に形成されている。また、支持端部64には、その上端部に支持孔64Aが形成されている。一対のアウター側壁61の各支持端部64に設けられている支持孔64Aは、同軸上に配置されている。アウターアーム60は、一対のアウター側壁61の揺動端部62同士を連結するバルブ側底壁65を有している。
図4に示すように、バルブ側底壁65には、下端部が開口した形状のバルブ穴65Aが形成されている。バルブ側底壁65のバルブ穴65Aに吸気バルブ24の上端部が挿通されることで、アウターアーム60の揺動端部62が吸気バルブ24によって支持される。また、図3及び図4に示すように、アーム部50は、一対のアウター側壁61の支持端部64同士を連結するアジャスタ側底壁66を有している。図3に示すように、アジャスタ側底壁66は、支持端部64よりもラッシュアジャスタ30側(図3の右側)に延びている。図3及び図4に示すように、アジャスタ側底壁66には、上方に向かって半球状に湾曲した形状に形成されたアジャスタ穴部66Aが形成されている。アジャスタ側底壁66のアジャスタ穴部66Aにラッシュアジャスタ30のプランジャ32が挿通されることで、アウターアーム60の支持端部64がラッシュアジャスタ30によって支持される。
アウターアーム60には、バルブ側底壁65の一端面に連結されている支持壁67が設けられている。支持壁67は、四角板状に構成されていて、図4に示すようにピン孔67Aが形成されている。
図2〜図4に示すように、インナーアーム70は、一対のインナー側壁71を有している。インナー側壁71は、吸気バルブ24側に配置されている傾動端部72と、該傾動端部72よりもラッシュアジャスタ30側に配置されている支点端部73とからなる。支点端部73には、その上端部に連結孔73Aが形成されている。一対のインナー側壁71の各支点端部73に設けられている連結孔73Aは、互いに同軸上に配置されているとともに、アウター側壁61の支持孔64Aとも同軸上に配置されている。図3に示すように、支持孔64A及び連結孔73Aには、傾動軸80が挿通されている。傾動軸80は、支持孔64Aに対して回転可能に支持されているとともに、連結孔73Aに連結されている。そのため、傾動軸80とインナー側壁71とは一体にアウターアーム60に対して相対回動可能になっている。一対のインナーアーム70の各々の傾動端部72には、同軸上に配置された挿通孔72Aが形成されている。挿通孔72Aにはローラ軸74が挿通されている。
図4に示すように、ローラ軸74には、ボールベアリング75を介してローラ76が回転可能に支持されている。図1に示すように、ローラ76の外周面には、吸気カムシャフト33の吸気カム34が当接している。ローラ76は、吸気カムシャフト33の回転に伴って吸気カム34によって押圧される。また、図2〜図4に示すように、インナーアーム70には、一対のインナー側壁71の傾動端部72同士を連結する伝達壁部77を有している。伝達壁部77は、アウターアーム60のバルブ側底壁65よりも上方に配置されている。
吸気側ロッカアーム40は、インナーアーム70の状態を、アウターアーム60に対する傾動が制限されたロック状態と、アウターアーム60に対する傾動が許容されたアンロック状態とに切り替え可能な切り替え機構90を備えている。
図1に示すように、切り替え機構90は、アクチュエータとしての電磁ソレノイドバルブ91と、電磁ソレノイドバルブ91に連結されているロッド100とを有している。電磁ソレノイドバルブ91は、カムハウジング37に組付けられている駆動部92と、該駆動部92に挿通された弁体96とからなる。駆動部92には、弁体96が挿通される摺動穴93Aが形成されたハウジング部93と、該ハウジング部93において摺動穴93Aの周囲を囲うように配置されたコイル94と、摺動穴93A内に配置されていて弁体96をハウジング部93から突出する方向に付勢する付勢ばね95とからなる。
弁体96は、磁性材料から構成されている。弁体96は、ハウジング部93側(図1の左側)に配置されていて円筒状に形成されている付勢端部97と、該付勢端部97よりもハウジング部93から離間する側(図1の右側)に配置されている円柱状の大径部98と、大径部98よりもハウジング部93から離間する側に配置されていて、大径部98よりも縮径された円柱状の小径部99とからなる。コイル94への通電によって電磁ソレノイドバルブ91が駆動されると、弁体96は付勢ばね95の付勢力に抗してハウジング部93側に移動する。弁体96の小径部99の周面は、ネジ形状に形成されている。小径部99にロッド100の上端部101を挟むようにしてナット130が締結されることで、弁体96にロッド100の上端部101が組み付けられている。
ロッド100の上端部101は、上下方向に延びている。ロッド100は、上端部101の下端から下方に延びている傾斜部102を有している。傾斜部102は、下端側ほどアーム部50側に位置するように傾斜して延びている。また、ロッド100は、傾斜部102の下端から下方に延びている下端部103を有している。切り替え機構90は、ロッド100の下端部103が挿通されている連結ピン105も有している。
図2〜図4に示すように、連結ピン105は、アウターアーム60の支持壁67に形成されているピン孔67Aに挿通されている。連結ピン105は、円柱状に形成されている円柱部106と、該円柱部106の一端に連結されているブロック部107とからなる。円柱部106には、その軸方向における中央部分に拡径された形状のフランジ部106Aが形成されている。フランジ部106Aは、支持壁67の側面に当接している。円柱部106においてフランジ部106Aよりも支持壁67から離間する側(図2の左側)には、上半周部分が切り欠かれた凹形状の挿通部106Bが形成されている。図4に示すように、挿通部106Bには、ロッド100の下端部103が配置される。挿通部106Bは、ロッド100の下端部103と対向している内周面109を有している。内周面109は、ロッド100の下端部103の下端面と対向している底面109Aと、底面109Aの両端部から立設されていて、ロッド100の下端部103の側周面と対向している一対の内側面109Bとからなる。図4に示す状態では、ロッド100の下端部103は挿通部106Bの底面109Aとは接触しない。すなわち、ロッド100の下端部103の下端面と、挿通部106Bの底面109Aとの間にはクリアランスC1が形成されている。また、ロッド100の下端部103は円柱部106の軸方向において挿通部106Bの中央部分に配置されている。そのため、ロッド100の下端部103の側周面と、挿通部106Bの内側面109Bとの間にはクリアランスC2が形成されている。すなわち、ロッド100と連結ピン105とは離間した状態となっている。連結ピン105のブロック部107は、直方体状に形成されていて、アウターアーム60のバルブ側底壁65の上面に載置されている。連結ピン105のブロック部107とアウターアーム60の支持壁67との間には、押圧ばね108が配置されている。押圧ばね108は、ブロック部107をインナーアーム70側(図4の右側)に付勢するように作用する。そのため、連結ピン105は、他の外力が作用していないときには、フランジ部106Aが支持壁67に当接した位置に配置される。この状態では、図4に示すように、ブロック部107が、アウターアーム60のバルブ側底壁65と、インナーアーム70の伝達壁部77との間に配置される。これにより、インナーアーム70は、傾動軸80を中心としたアウターアーム60に対する傾動が制限されたロック状態となる。インナーアーム70がロック状態となっている場合、吸気カム34によってローラ76が押圧されたときに、吸気カム34から作用する力がインナーアーム70を介してアウターアーム60へと伝わる。これにより、図4に矢印で示すように、アウターアーム60がラッシュアジャスタ30によって支持されている支持点O1を中心として揺動し、図4に二点鎖線で示すように、アウターアーム60の揺動端部62が下方に移動する。これにより、吸気バルブ24が押し下げられ、吸気ポート11と燃焼室20との間が連通することで、吸気ポート11を流れる空気及び燃料が燃焼室20に導入される。このように、インナーアーム70がロック状態となるときの連結ピン105の位置を第1位置という。なお、こうして、インナーアーム70及びアウターアーム60が揺動するときには連結ピン105も揺動する。図4に示すように、連結ピン105が揺動するときには、挿通部106Bの下面がロッド100から遠ざかる方向(図4の下方)に移動するように揺動する。ロッド100の下端部103の下端面と、挿通部106Bの底面109Aとの間のクリアランスC1、及びロッド100の下端部103の側周面と、挿通部106Bの内側面109Bとの間のクリアランスC2は、連結ピン105が揺動するときの挿通部106Bの内周面109における軌跡R1上にロッド100が配置されないように設定されている。
また、切り替え機構90においてコイル94が通電されると、電磁ソレノイドバルブ91が駆動される。
図5に示すように、電磁ソレノイドバルブ91が駆動されると、弁体96の移動に伴って、ロッド100が支持壁67から離間する側(図5の左側)に移動する。これにより、ロッド100は、連結ピン105と離間した状態(図5の二点鎖線)から、その下端部103が挿通部106Bと係止する位置へと移動する。そして、図5に一点鎖線の矢印で示すように、図5に実線で示す位置までロッド100がさらに移動することで、連結ピン105の位置が変化する。こうしてフランジ部106Aが支持壁67から離間する側へと連結ピン105を移動させることで、ブロック部107は、アウターアーム60のバルブ側底壁65と、インナーアーム70の伝達壁部77との間から引き抜かれる。これにより、インナーアーム70は、傾動軸80を中心としたアウターアーム60に対する傾動が許容されたアンロック状態となる。このように、切り替え機構90では、電磁ソレノイドバルブ91を駆動することで、連結ピン105の位置を、図4に示すようにインナーアーム70がロック状態となる第1位置から、図5に示すようにインナーアーム70がアンロック状態となる第2位置に切り替える。
図5に実線の矢印で示すように、インナーアーム70がアンロック状態であるときには、吸気カム34によってローラ76が押圧されたときに、インナーアーム70は傾動軸80を支持点O2としてアウターアーム60に対して傾動する。そのため、吸気カム34からローラ76に作用する力は、図5に二点鎖線で示すようにインナーアーム70を傾動させる力として作用することとなり、アウターアーム60へ伝わりにくくなる。その結果、図5に実線で示すように、アウターアーム60ではラッシュアジャスタ30によって支持されている支持点O1を中心とした揺動が行われず、吸気カムシャフト33の回転に伴った吸気バルブ24の駆動が休止される。
なお、切り替え機構90においてコイル94への通電が解除されると、弁体96は付勢ばね95の付勢力によってハウジング部93から突出する方向に移動する。これにより、ロッド100が支持壁67に近接する側(図5の右側)に移動する。連結ピン105は、押圧ばね108の付勢力によりロッド100と同方向に移動して、フランジ部106Aが支持壁67に当接するまで移動する。これにより、連結ピン105の位置は、第2位置から第1位置へと切り替えられる。なお、ロッド100の移動量は、連結ピン105の移動量よりも多いため、連結ピン105のフランジ部106Aが支持壁67に当接してその移動が停止した後もロッド100は移動を続ける。これにより、図4に示すように、ロッド100は、下端部103の下端面及び側周面が挿通部106Bの内周面109から離間した位置に配置される。
本実施形態の作用及び効果について説明する。
(1)本実施形態では、連結ピン105が、インナーアーム70及びアウターアーム60とともに揺動するときに、連結ピン105はロッド100から離間した状態で相対移動する。また、ロッド100は、連結ピン105が揺動するときの軌跡上に配置されないことから、連結ピン105の揺動の際に該連結ピン105と接触しない。したがって、連結ピン105が揺動する際に該連結ピン105からロッド100に作用する荷重を抑えることができ、吸気側ロッカアーム40及び排気側ロッカアーム110の耐久性向上に貢献できる。
(2)連結ピン105をインナーアーム70及びアウターアーム60とともに揺動させる際に該連結ピン105をロッド100に対して摺動させる従来の構成では、連結ピン105の移動を円滑にするために、連結ピン105の摺動に合わせてロッド100を揺動させるための機構が必要になる場合がある。また、連結ピン105がロッド100から外れることを抑えるためにはロッド100の長さを相応に長くする必要もある。本実施形態では、連結ピン105が揺動するときには、連結ピン105はロッド100から離間した状態で相対移動する。そのため連結ピン105の揺動に合わせてロッド100を揺動可能にするための機構を設ける必要がなく、また、ロッド100の長さについても設計自由度を高めることが可能になる。したがって、従来の構成に比して、吸気側ロッカアーム40及び排気側ロッカアーム110の小型化に貢献することもできる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・挿通部106Bにおけるロッド100の下端部103の配置は上記実施形態のものに限らない。例えば、ロッド100の下端部103を、円柱部106の軸方向において挿通部106Bの中央部分よりも一端側や他端側に配置してもよい。この場合であっても、ロッド100の下端部103の下端面と挿通部106Bの底面109Aとの間にクリアランスC1を設け、ロッド100の下端部103の側周面と挿通部106Bの内側面109Bとの間にクリアランスC2を設ける。これにより、ロッド100を連結ピン105が揺動するときの挿通部106Bの内周面109における軌跡R1上に配置しない構成を実現できる。
・挿通部106Bの形状を上半周部分が切り欠かれた凹形状としたが、挿通部106Bの形状は適宜変更が可能である。例えば、挿通部106Bの形状を右半周部分を切り欠いた凹形状としてもよいし、左半周部分を切り欠いた凹形状としてもよい。また、半周に満たない部分を切り欠いたような凹形状としてもよいし、半周を超えた部分を切り欠いたような凹形状としてもよい。
・挿通部106Bは、凹形状に形成されたものに限らない。例えば、連結ピン105の円柱部106に貫通孔を形成することで挿通部106Bを構成してもよい。この構成では、ロッド100の下端部103は、貫通孔を通じて挿通部106Bに挿通される。挿通部106Bにおける貫通孔を構成している内周面は、ロッド100の下端部103の側周面と対向する。こうした構成では、ロッド100の下端部103の形状を、連結ピン105が揺動するときの挿通部106Bの内周面における軌跡上には配置されないように設計すればよい。
・吸気側ロッカアーム40及び排気側ロッカアーム110の一方のみを上記実施形態と同様の構成にすることも可能である。すなわち、吸気側ロッカアーム40及び排気側ロッカアーム110のうち、一方のロッド100を、連結ピン105が揺動するときの挿通部106Bの内周面109における軌跡R1上に配置するとともに、他方のロッド100を、連結ピン105が揺動するときの挿通部106Bの内周面109における軌跡R1上には配置しない構成としてもよい。また、上記実施形態では、吸気側ロッカアーム40及び排気側ロッカアーム110の双方を備える構成を例示したが、吸気側ロッカアーム40及び排気側ロッカアーム110の一方を省略することも可能である。なお、一方のロッカアームを省略した場合には、カムと機関バルブとを直接当接するようにしてもよいし、カムの力を機関バルブに作用させるための他の機構を備えるようにしてもよい。
10…シリンダヘッド、11…吸気ポート、12…排気ポート、13…第1収容部、14…第2収容部、15…中間部、16…保持部、17…第1連通孔、18…第2連通孔、20…燃焼室、21…燃料噴射弁、22…第1バルブガイド、23…第2バルブガイド、24…吸気バルブ、25…第1バルブリフタ、26…第1圧縮ばね、27…排気バルブ、28…第2バルブリフタ、29…第2圧縮ばね、30…ラッシュアジャスタ、31…アジャスタ本体部、32…プランジャ、33…吸気カムシャフト、34…吸気カム、35…排気カムシャフト、36…排気カム、37…カムハウジング、38…カムキャップ、39…シリンダヘッドカバー、40…吸気側ロッカアーム、50…アーム部、60…アウターアーム、61…アウター側壁、62…揺動端部、62A…切り欠き部、63…中央部、64…支持端部、64A…支持孔、65…バルブ側底壁、65A…バルブ穴、66…アジャスタ側底壁、66A…アジャスタ穴部、67…支持壁、67A…ピン孔、70…インナーアーム、71…インナー側壁、72…傾動端部、72A…挿通孔、73…支点端部、73A…連結孔、74…ローラ軸、75…ボールベアリング、76…ローラ、77…伝達壁部、80…傾動軸、90…切り替え機構、91…電磁ソレノイドバルブ、92…駆動部、93…ハウジング部、93A…摺動穴、94…コイル、95…付勢ばね、96…弁体、97…付勢端部、98…大径部、99…小径部、100…ロッド、101…上端部、102…傾斜部、103…下端部、105…連結ピン、106…円柱部、106A…フランジ部、106B…挿通部、107…ブロック部、108…押圧ばね、109…内周面、109A…底面、109B…内側面、110…排気側ロッカアーム、120…ボルト、130…ナット、200…内燃機関。

Claims (1)

  1. 一端部がラッシュアジャスタによって支持され、他端部が機関バルブによって支持されているアウターアームと、
    前記アウターアームに対して傾動可能に設けられていて、カムシャフトのカムによって押圧されるローラを有するインナーアームと、
    前記インナーアームの状態を、前記アウターアームに対する傾動が制限されたロック状態と、前記アウターアームに対する傾動が許容されたアンロック状態とに切り替え可能な切り替え機構とを備えるロッカアームであって、
    前記切り替え機構は、
    アクチュエータと、
    前記アクチュエータに連結されているロッドと、
    前記ロッドの一端部が挿通されていて該一端部と対向する内周面が設けられた挿通部を有する連結ピンとを有し、
    前記ロッドと前記連結ピンとが離間した状態において、前記アクチュエータを駆動させて前記ロッドを移動させることにより、前記ロッドの一端部と前記挿通部とを係止させて、前記連結ピンの位置を、前記インナーアームが前記ロック状態となる第1位置から前記アンロック状態となる第2位置に切り替え、
    前記連結ピンは、前記第1位置に配置された状態において、前記カムによって前記ローラが押圧されることにより前記インナーアーム及び前記アウターアームとともに揺動し、
    前記連結ピンが揺動するときには、該連結ピンと前記ロッドとが離間した状態で前記挿通部の前記ロッドに対する相対位置が変化し、
    前記ロッドは、前記連結ピンが揺動するときの前記挿通部の前記内周面における軌跡上には配置されていないロッカアーム。
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