JP2019124108A - 排水管用の構成部材および排水システム - Google Patents

排水管用の構成部材および排水システム Download PDF

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博章 花木
Hiroaki Hanaki
博章 花木
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【課題】汚物詰まりを改善する排水管用の構成部材を提供する。【解決手段】排水管用の構成部材20は、外周面20aが、排水管の管軸に直交する横断面視において真円形状であり、内周面20bのうち、排水管の管路内面10bを形成する流路形成部20cの少なくとも一部は、横断面視において卵形状である。より好ましくは、外周面20aが、排水管の管軸方向の全長にわたって真円形状であり、流路形成部20cが、管軸方向の全長にわたって卵形状である。【選択図】図5

Description

本発明は、排水管用の構成部材および排水システムに関する。
従来から、例えば下記特許文献1に記載の排水管が知られている。
特開2015−68139号公報
しかしながら、前記従来の排水管では、汚物詰まりを改善する余地がある。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、汚物詰まりを改善することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る排水管用の構成部材は、排水管を構成する部材であって、外周面は、前記排水管の管軸に直交する横断面視において真円形状であり、内周面のうち、前記排水管の管路内面を形成する流路形成部の少なくとも一部は、前記横断面視において卵形状である。
この場合、構成部材の内周面の流路形成部が、前記横断面視において卵形状である。したがって、卵形状の先細り部分が管底に位置するように構成部材(排水管)を配置することができる。これにより、例えば、内周面の横断面視形状が真円形状である構成部材(排水管)を採用する場合に比べて、同一量の排水を排出する場合であっても水位を高くすること等が可能になり、汚水詰まりを抑制することができる。
しかも、構成部材の外周面が、真円形状である。したがって、一般的な構成部材(排水管)と同様に施工することができる。
前記外周面が、前記排水管の管軸方向の全長にわたって真円形状であり、前記流路形成部が、前記管軸方向の全長にわたって卵形状であってもよい。
この場合、構成部材の外周面が、管軸方向の全長にわたって真円形状であり、構成部材の内周面の流路形成部が、管軸方向の全長にわたって卵形状である。したがって、施工性を確保しつつ、汚水詰まりを効果的に抑制することができる。
前記流路形成部が、前記排水管の管軸方向の第1側から第2側に向けて真円形状から卵形状に変化してもよい。
この場合、流路形成部が、管軸方向の第1側から第2側に向けて真円形状から卵形状に変化する。したがって、この構成部材を継手として採用し、この継手によって、上流側の第1の構成部材と、下流側の第2の構成部材と、を接続するとき、第1の構成部材の流路形成部の横断面視形状や第2の構成部材の流路形成部の横断面視形状によらず、第1の構成部材と第2の構成部材とを滑らかに接続し易くすることができる。
例えば、第1の構成部材の流路形成部が真円形状であり、第2の構成部材の流路形成部が卵形状である場合には、継手の第1側を上流側に向け、第2側を下流側に向ける。これにより、第1の構成部材と第2の構成部材とを接続する流路を、上流側から下流側に向けて真円形状から卵形状に徐々に変化させることができる。
さらに例えば、第1の構成部材の流路形成部および第2の構成部材の流路形成部のいずれもが卵形状である場合には、継手によって形成される真円形状の流路断面積を、第1の構成部材によって形成される卵形状の流路断面積に対して大きく形成しておいた上で、継手の第1側を上流側に向け、第2側を下流側に向ける。これにより、継手と第1の構成部材との接続部分において、継手の流路断面積を第1の構成部材の流路断面積よりも大きくすることができる。また、継手と第2の構成部材との接続部分において、継手の流路断面積と第2の構成部材の流路断面積とを同等にすることができる。したがって、第1の構成部材と第2の構成部材とを接続する流路を、第1の構成部材に対して急激に狭めることなく、上流側から下流側に向けて徐々に減少させることができる。
前記外周面に、前記卵形状の向きを示す表示部が設けられていてもよい。
この場合、構成部材の外周面に表示部が設けられている。したがって、例えば、複数の構成部材を互いに組み合わせて排水管を形成するときに、表示部に基づいて各構成部材における卵形状の向きを認識することができる。これにより、各構成部材における卵形状の向きを調整した上で各構成部材を組み合わせることができる。
他の前記構成部材に係止し、他の前記構成部材を前記排水管の周方向に位置決めする係止部を備えていてもよい。
この場合、係止部が、他の構成部材に係止して他の構成部材を周方向に位置決めする。したがって、複数の構成部材を互いに組み合わせて排水管を形成するときに、係止部を他の構成部材に係止させることで、各構成部材における卵形状の向きを調整した上で各構成部材を組み合わせることができる。
本発明に係る排水管は、前記排水管用の構成部材を備えている。
この場合、排水管が前記構成部材を備えているので、施工性を確保しつつ汚物詰まりを抑制することができる。
本発明に係る排水システムは、節水形便器と、前記排水管用の構成部材としての配管および継手により形成される排水管と、を備え、前記排水管は、節水形便器からの排水を排出する。
この場合、排水管が、排水量が少なく汚物詰まりが生じ易い節水形便器(例えば、JIS A 5207:2011に規定される節水形大便器の節水I形や節水II形)からの排水を排出する。そのため前述したような、汚物詰まりを抑制することができるという作用効果を顕著に奏功させることができる。
本発明によれば、汚物詰まりを改善することができる。
本発明の第1実施形態に係る排水管を示す斜視図である。 図1に示す排水管の一部の側面図である。 図2に示す排水管を構成する第1継手の平面図である。 図3に示す第1継手の正面図である。 図1に示す排水管を構成する横管の斜視図である。 図5に示す横管の正面図である。 図1に示す排水管を構成する第2継手の斜視図である。 図7に示す第2継手の正面図である。 図1に示す排水管の一部の断面図である。 本発明の第2実施形態に係る排水管を構成する横管の斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る排水管を構成する横管の正面図である。 本発明の第3実施形態に係る排水管を構成する第2継手の正面図である。 本発明の第4実施形態に係る排水管を構成する横管の正面図である。 本発明の第4実施形態に係る排水管を構成する第2継手の正面図である。 図13に示す横管を支持金具によって支持した状態を示す正面図である。 本発明の変形例に係る排水管の一部の側面図である。 図16に示す排水管を構成する第1横管において、第1例の通気弁を含む部分の正面図である。 本発明の変形例に係る排水管の一部の側面図である。 図18に示す排水管を構成する第2例の通気弁の正面図である。 本発明の変形例に係る排水管を構成する第3例の通気弁の側面図である。 図20に示す通気弁の上面図である。 図20に示す通気弁の断面図である。 本発明の変形例に係る排水管の一部の側面図である。 図23に示す排水管を構成する第1継手において、第4例の通気弁を含む部分の断面図である。 本発明の変形例に係る排水管を構成する第1継手において、第5例の通気弁を含む部分の断面図である。 本発明の変形例に係る排水管を構成する第1継手において、第6例の通気弁を含む部分の断面図である。 本発明の変形例に係る排水管を構成する第1継手の側面図である。 本発明の変形例に係る排水管を構成する第2継手の第1例の平面図である。 本発明の変形例に係る排水管を構成する第2継手の第2例の平面図である。 本発明の変形例に係る排水管を構成する第2継手の第3例の正面図である。 図30に示す第2継手の断面図である。 本発明の第5実施形態に係る排水管の一部の側面図である。 図32に示す排水管を構成する第3継手の正面図である。 本発明の第6実施形態に係る排水管を構成する第1継手および第1横管の斜視図である。 図34に示す第1継手および第1横管の縦断面図であって、第1継手および第1横管を鉛直面に沿って切断した縦断面図である。 図34に示す第1横管を構成する第4継手を下流側から見た斜視図である。 図36に示す第4継手を上流側から見た斜視図である。 図34に示す第1継手および第1横管の要部の縦断面図であって、第1継手および第1横管を水平面に沿って切断した縦断面図である。 本発明の変形例に係る排水管を構成する第5継手を上流側から見た断面斜視図である。 図39に示す第5継手を下流側から見た断面斜視図である。 本発明の変形例に係る排水管を構成する第2継手を上流側から見た正面図である。 図41に示す第2継手を下流側から見た正面図である。 本発明の変形例に係る排水管を構成する第4継手の斜視図である。
(第1実施形態)
以下、図1から図9を参照し、本発明の第1実施形態に係る排水管10を説明する。
図1に示すように、排水管10は、例えば、住宅用の排水を処理する住宅用排水システムに用いられる。排水管10は、例えば、宅地内に建設された建物の床下や壁内などに配置され、建物内の排水設備1から排出される排水が流通する。本実施形態では、排水設備1からの汚水を排水ヘッダー2に排水する。排水ヘッダー2に排出された排水は、例えば、建物の宅地内に配置された図示しない排水マスや、宅地外に配置された図示しない公共マスを通して図示しない下水道本管に排出される。なお排水管10は、排水設備1からの排水を排水ヘッダー2に排出する構成に限られない。例えば排水管10が、排水設備1からの排水を、基礎を貫通するさや管とさや管内部に配置された排水管とで構成された配管構造(いわゆる基礎貫通配管)に排出してもよい。さらに、排水管10が2階に設置されている場合には、排水管10が、排水設備1からの排水を、汚水を下階へと搬送する縦管に接続するための継手に排出してもよい。
本実施形態では、排水設備1としての節水形便器3が建物内に設けられており、排水管10は、節水形便器3からの排水を排出する。節水形便器3としては、例えば、JIS A 5207:2011に規定される節水形大便器であって、洗浄水量が8.5L以下の節水I形の便器や、洗浄水量が6.5L以下の節水II形の便器などが挙げられる。節水II形の便器としては、洗浄水量が4.8L以下の便器が好ましく、洗浄水量が3.8L以下の便器がより好ましい。なお排水管10は、節水形便器3からの排水を排出する構成に限られない。例えば、排水管10が、節水形便器3と異なる排水設備1からの排水を排出してもよい。節水形便器3と異なる排水設備1としては、例えば、浴槽や洗濯機、洗面所、流し台、節水形でない便器などが挙げられる。
排水管10は、縦管11と、第1継手12と、第1横管13と、第2継手14と、第2横管15と、を備えている。
縦管11は、鉛直方向Zに延びている。縦管11は、節水形便器3から下方に向けて延びている。縦管11の下端部には、第1継手12が設けられている。
第1継手12は、縦管11と第1横管13とを接続する。第1継手12は、いわゆるエルボであり、L字状に形成されている。図2に示すように、第1継手12は、継手本体12aと、上流受け口12bと、下流受け口12cと、を備えている。上流受け口12bは、上方を向いており、上流受け口12b内には、縦管11が嵌合される。下流受け口12cは、水平方向を向いており、下流受け口12c内には、第1横管13が嵌合される。各受け口12b、12cの内周面と、縦管11の外周面および第1横管13の外周面と、は接着剤などで固着される。なお各受け口12b、12cが、透明である場合、例えば、前記接着剤による接着状況を外部から視認したり、各受け口12b、12c内に縦管11や第1横管13が正規の位置まで挿し込まれているかを視認したりすることができる。
第1継手12の上流受け口12bの中心軸と、下流受け口12cの中心軸とがなす角度は、第1横管13が後述する排水勾配となるように90°より大きな角度とされ、91°以上であることが好ましい。
図1に示すように、第1横管13は、水平方向に延びている。第1横管13には、上流側から下流側に向けて下る排水勾配が設けられている。第1横管13の下流側の端部には、第2継手14が設けられている。
第2継手14は、第1横管13と第2横管15とを接続する。第2継手14は、いわゆるエルボであり、L字状に形成されている。図7および図9に示すように、第2継手14は、継手本体14aと、上流受け口14bと、下流受け口14cと、を備えている。上流受け口14bおよび下流受け口14cは、いずれも水平方向を向いている。上流受け口14b内には、第1横管13が嵌合され、下流受け口14c内には、第2横管15が嵌合される。各受け口14b、14cの内周面と、第1横管13の外周面および第2横管15の外周面と、は接着剤などで固着される。
図1に示すように、第2横管15は、第1横管13と同様に、水平方向に延びており、上流側から下流側に向けて下る排水勾配を有している。第2横管15の下流側の端部は、排水ヘッダー2に接続されている。
第1横管13および第2横管15の排水勾配としては、少なくとも、水平方向長さが100cmである時に高さ方向に1cm下がる勾配(1/100)がつけられ、1/100以上の勾配であることが好ましく、2/100以上の勾配であることがより好ましい。一方、前記排水勾配は、横管13、15の床下の収まりを向上させ、汚物を汚水と一体に搬送させるために、5/100以下の勾配とすることが好ましい。なお、第2横管15の排水勾配は、第1横管13の排水勾配以上(例えば、2/100以上)であることが好ましい。第2横管15の排水勾配は、例えば、第2継手14の角度によって調整すること等ができる。
第1継手12から排水ヘッダー2までの排水管10の全長は例えば4m以下とされ、3m以下であることがより好ましい。
これらの縦管11、第1継手12、第1横管13、第2継手14および第2横管15は、排水管10を構成する部材(排水管用の構成部材20、以下「構成部材20」という。)である。構成部材20はいずれも、管状に形成されており、各構成部材20の中心軸は、排水管10の管軸と一致している。以下では、前記管軸(各構成部材20の中心軸)に沿う方向を管軸方向といい、管軸に直交する方向を径方向といい、管軸回りに周回する方向を周方向という。
各構成部材20により構成された排水管10は、節水形便器3から下方に向けて延びた(縦管11)後、第1継手12によって向きを水平方向のうちの第1方向に変化させられ、第2継手14によって向きを更に変化させられるまで第1方向に延びる(第1横管13)。排水管10は、第2継手14によって、その向きを第1方向から、第1方向とは異なる水平方向である第2方向に変化させられ、第2方向に延びた(第2横管15)後、排水ヘッダー2に至る。
図3から図9に示すように、排水管10の外周面10aは、各構成部材20の外周面20aにより形成され、排水管10の管路内面10b(流路を形成する面)は、各構成部材20の内周面20bにより形成されている。なお図5および図6に示すように、構成部材20のうち、縦管11および横管13、15(第1横管13および第2横管15)の各内周面は、管軸方向の全長にわたって、排水管10の管路内面10bを形成する流路形成部20cとなっている。図3、図4および図7から図9に示すように、構成部材20のうち、継手12、14(第1継手12および第2継手14)では、それぞれの継手本体12a、14aの内周面のみが流路形成部20cとなっていて、それぞれの受け口12b、12c、14b、14cは、流路形成部20cではない。
図1に示すように、管軸に直交する横断面視において、排水管10の外周面10aは、管軸方向の全長にわたって真円形状に形成されている。排水管10の外周面10aには、図示しない支持金具が取り付けられ、排水管10は、前記支持金具により支持される。排水管10の外周面10aが真円形状であることにより、例えば、前記支持金具として汎用の製品を使用すること等が可能となる。
一方、図3から図9に示すように、前記横断面視において、排水管10の管路内面10bでは、少なくとも一部が卵形状に形成されている。図示の例では、排水管10のうち、図4から図9に示すような水平方向に延びる水平部分(第1継手12の一部、第1横管13、第2継手14および第2横管15によって形成される部分)の管路内面10bが、卵形状であり、図3に示すような鉛直方向Zに延びる鉛直部分(縦管11と、第1継手12の他の一部と、によって形成される部分)の管路内面10bが、真円形状である。
図4、図6および図8に示すように、前述の卵形状(倒立卵形状)は、前記横断面視において鉛直方向Zに直交する幅方向Wに対称に形成されている。卵形状は、上方から下方に向かうに従い、幅方向Wに徐々に広がった後、徐々に狭まっている。卵形状の最大幅部分は、卵形状の鉛直方向Zの中央部よりも上側に位置している。卵形状は、全体として下方に向けて突をなしている。
卵形状の周縁は、周方向の全周にわたって段差なく滑らかに連なっている。卵形状の周縁は、径方向の外側(卵形状の内部から外部)に向けて突をなす複数の曲率線によって形成されている。図示の例では、卵形状の周縁は、上方に位置する第1曲率線31と、下方に位置する第2曲率線32と、幅方向Wの両側に一対配置され第1曲率線31と第2曲率線32とを接続する第3曲率線33と、を備えている。これらのうち、例えば第2曲率線32の曲率は、例えば、R15〜R21.5としたり、R21.5〜R35としたりすることができる。
排水管10の前記水平部分の流路断面積(卵形状の面積)は、前記鉛直部分の流路断面積(真円形状の面積)と同等となっていて、例えば、排水管10の外径が、呼び径の従来排水管の外径と同じである場合、例えば呼び径75Aの場合には4500cm〜4800cmである。
図3から図9に示すように、前記排水管10を構成する各構成部材20の外周面20aは、前記横断面視において、管軸方向の全長にわたって真円形状である。一方、構成部材20の内周面20bは、排水管10の管路内面10bのうち、図4から図9に示すような前記水平部分を形成する部分については、前記横断面視において卵形状であり、図3に示すような他の部分については、前記横断面視において真円形状である。具体的には、図5から図9に示すように、横管13、15の内周面、および、第2継手14の継手本体14aの内周面は、管軸方向の全長にわたって卵形状である。一方、縦管11の内周面は、管軸方向の全長にわたって真円形状である。また図3および図4に示すように、第1継手12の継手本体12aの内周面では、上流側の端部が真円形状であり、下流側の端部が卵形状であり、両端部の間に位置する中間部分では、上流側から下流側に向けて、真円形状から卵形状に徐々に変化している。第1継手12は、排水管10の管路内面10bの形状を変換する変換継手である。なお、継手12、14の各受け口12b、12c、14b、14cの内周面は、管軸方向の全長にわたって真円形状である。
図4、図6および図8に示すように、前述の卵形状は、横管13、15の内周面や継手12、14の継手本体12a、14aの内周面が、幅方向Wの内側に向けて張り出すことにより形成されており、横管13、15や継手本体12a、14aでは、頂部21や底部22の肉厚が側部23の肉厚よりも薄くなっている。横管13、15や継手本体12aのうち、最も薄肉の部分の肉厚(すなわち、頂部21や底部22の肉厚)は、例えば、縦管11の肉厚と同等となっている。
なお、各構成部材20は任意の製造方法により製造することができる。例えば、各構成部材20を、各構成部材20の外形と同形状の内部空間を有する金型を用い、射出成型により形成してもよい。また例えば、内周面として、前述の卵形状よりも流路断面積が小さい形状を有する第1予備成型体を成型し、その第1予備成型体の内周面を切削することで、内周面が前述の卵形状をなす構成部材20を形成してもよい。さらに例えば、内周面として、前述の卵形状よりも流路断面積が大きい形状を有する第2予備成型体を成型し、その第2予備成型体の内周面に追加部材を固着することで、内周面が前述の卵形状をなす構成部材20を形成してもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る排水管10および構成部材20によれば、構成部材20の内周面20bの流路形成部20cが、前記横断面視において卵形状である。したがって、卵形状の先細り部分が管底に位置するように構成部材20(排水管10)を配置することができる。これにより、例えば、内周面の横断面視形状が真円形状である構成部材(排水管)を採用する場合に比べて、同一量の排水を排出する場合であっても水位を高くすること等が可能になり、汚水詰まりを抑制することができる。
しかも、構成部材20の外周面20aが、真円形状である。したがって、一般的な構成部材(排水管)と同様に施工することができる。
構成部材20の外周面20aが、管軸方向の全長にわたって真円形状であり、構成部材20の内周面20bの流路形成部20cが、管軸方向の全長にわたって卵形状である。したがって、施工性を確保しつつ、汚水詰まりを効果的に抑制することができる。
排水管10が前記構成部材20を備えているので、施工性を確保しつつ汚物詰まりを抑制することができる。
排水管10が、排水量が少なく汚物詰まりが生じ易い節水形便器3からの排水を排出する。そのため前述したような、汚物詰まりを抑制することができるという作用効果を顕著に奏功させることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る構成部材40を、図10を参照して説明する。
なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
本実施形態に係る横管13、15(構成部材40)では、外周面に、卵形状の向きを示す表示部41が設けられている。表示部41は、外周面に、管軸方向に沿って直線状に延びる標線により形成されている。表示部41は、横管13、15の外周面の頂部21に、その管軸方向の全長にわたって形成されている。
なお表示部41は、横管13、15の頂部21に限られず、例えば底部22や側部23に形成されていてもよい。また表示部41は、標線に限られず、例えばリブ等であってもよい。
さらに表示部41が、継手12、14に形成されていてもよい。横管13、15および継手12、14の両方に表示部41がある場合、両方の表示部41を、例えばいわゆる合いマークなどとして利用し、横管13、15および継手12、14との周方向の相対的な位置関係を把握してもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る構成部材40によれば、構成部材40の外周面20aに表示部41が設けられている。したがって、例えば、複数の構成部材40を互いに組み合わせて排水管10を形成するときに、表示部41に基づいて各構成部材40における卵形状の向きを認識することができる。これにより、各構成部材40における卵形状の向きを調整した上で各構成部材40を組み合わせることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係る構成部材50を、図11および図12を参照して説明する。
なお、この第3実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
本実施形態に係る横管13、15および第2継手14(構成部材50)には、肉抜き部51が形成されている。肉抜き部51は、前記横断面視において、前記第3曲率線33の径方向の外側に位置している。すなわち、横管13、15や第2継手14の継手本体14aでは、内周面の横断面視形状が卵形状であることで、側部23の肉厚が、頂部21や底部22に比べて厚くなっている。そのため、この側部23に肉抜き部51が形成されている。肉抜き部51は、横管13、15および継手本体14aの管軸方向の全長にわたって設けられ、横管13、15および継手本体14aを管軸方向に貫通している。
以上説明したように、本実施形態に係る構成部材50によれば、構成部材50に肉抜き部51が形成されているので、軽量化を図ることができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態に係る構成部材60を、図13から図15を参照して説明する。
なお、この第4実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
本実施形態に係る横管13、15(構成部材60)は、第1係止部61を備え、第2継手14(構成部材60)は、第2係止部62を備えている。第1係止部61は、第2継手14(他の構成部材60)に係止し、横管13、15に対して第2継手14を周方向に位置決めする。第2係止部62は、横管13、15(他の構成部材60)に係止し、第2継手14に対して横管13、15を周方向に位置決めする。本実施形態では、第1係止部61は、横管13、15の外周面から幅方向Wに突出する凸部によって形成されている。第2係止部62は、受け口14b、14cの内周面から幅方向Wに窪む凹部によって形成されている。第1係止部61および第2係止部62は、互いに凹凸嵌合(係止)する。
図15に示すように、本実施形態のような横管13、15では、支持金具70として上下一対の分割体71を組み合わせる構成を採用する場合、第1係止部61を利用して支持金具70を周方向に位置決めすることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る構成部材60によれば、係止部61、62が、他の構成部材60に係止して他の構成部材60を周方向に位置決めする。したがって、複数の構成部材60を互いに組み合わせて排水管10を形成するときに、係止部61、62を他の構成部材60に係止させることで、各構成部材60における卵形状の向きを調整した上で各構成部材60を組み合わせることができる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態に係る第1横管13Aを、図32および図33を参照して説明する。
なお、この第5実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
図32に示すように、本実施形態に係る第1横管13Aは、2つの分割管81、82と、2つの分割管81、82を接続する第3継手83と、を備えている。
各分割管81、82は、前記第1実施形態に係る第1横管13と同等の形状をなし、前記第1横管13よりも短い。各分割管81、82の内周面は、前記横断面視において前述の卵形状に形成されている。分割管81、82は、上流側に位置する第1分割管81と、下流側に位置する第2分割管82と、を備えている。
第3継手83は、いわゆるソケットであり、直線状に形成されている。第3継手83は、管部84と、フランジ部85と、を備えている。
管部84内には、分割管81、82が嵌合可能である。フランジ部85は、管部84における管軸方向の中央部に配置されている。フランジ部85は、管部84の内周面から径方向の内側に向けて突出している。フランジ部85は、管部84における内周面の全周にわたって連続して伸びる環状に形成されている。
第3継手83において、管部84のうち、フランジ部85よりも上流側に位置する部分は上流受け口83bを構成し、フランジ部85よりも下流側に位置する部分は下流受け口83cを構成する。また、管部84の残りの部分とフランジ部85は、継手本体83aを構成する。上流受け口83bおよび下流受け口83cは、いずれも水平方向を向いている。上流受け口83b内には、第1分割管81が嵌合され、下流受け口83c内には、第2分割管82が嵌合される。各受け口83b、83cの内周面と、第1分割管81の外周面および第2分割管82の外周面と、は接着剤などで固着される。継手本体83aの内周面は、流路形成部20cとなっていて、前記横断面視において前述の卵形状に形成されている。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態に係る構成部材90を、図34から図38を参照して説明する。
なお、この第6実施形態においては、第5実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
図34および図35に示すように、本実施形態に係る第1横管13Bは、前述した2つの分割管81、82および第3継手83と、第4継手91(構成部材90)と、を備えている。
本実施形態では、第3継手83における継手本体83aの内周面は、前記横断面視において真円形状に形成されている。前記横断面視において、第3継手83がなす真円形状の流路断面積は、各分割管81、82がなす卵形状の流路断面積よりも大きく、第3継手83の内周面は、分割管81、82の内周面上、または、分割管81、82の内周面よりも径方向の外側に位置している。
図35から図38に示すように、第4継手91は、いわゆる片持ちソケットであり、直線状に形成されている。第4継手91は、第3継手83と第2分割管82との間に配置されている。第4継手91は、排水管10の管路内面10bの形状を、第3継手83の内周面がなす真円形状から第2分割管82の内周面がなす卵形状に変換する。第4継手91は、挿し口92と、受け口93と、を備えている。挿し口92は、受け口93よりも上流側に位置し、第3継手83の下流受け口83c内に嵌合される。挿し口92の外周面と第3継手83の下流受け口83cの内周面とは、接着剤などで固着される。受け口93内には、第2分割管82が嵌合される。受け口93の内周面と第2分割管82の外周面とは、接着剤などで固着される。
挿し口92の内周面は、流路形成部20cである。挿し口92の内周面は、排水管10の管路内面10bのうち、第3継手83の継手本体83aと第2分割管82との間に位置する部分を形成している。挿し口92の内周面は、上流側(第1側)から下流側(第2側)に向けて真円形状から卵形状に徐々に変化している。
ところで、図35に示す第1継手12では、前記実施形態と同様に、流路形成部20cが真円形状から卵形状に変化する。したがって、縦管11と第1横管13Bとを接続する流路を、上流側から下流側に向けて真円形状から卵形状に徐々に変化させることができる。
また、本実施形態に係る第4継手91についても、流路形成部20cが真円形状から卵形状に変化している。しかも、第4継手91によって形成される真円形状の流路断面積が、第1分割管81によって形成される卵形状の流路断面積に対して大きい。したがって、図38に示すように、第4継手91と第1分割管81との接続部分において、第4継手91の流路断面積を第1分割管81の流路断面積よりも大きくすることができる。また、第4継手91と第2分割管82との接続部分において、第4継手91の流路断面積と第2分割管82の流路断面積とを同等にすることができる。したがって、第1分割管81と第2分割管82とを接続する流路を、第1分割管81に対して急激に狭めることなく、上流側から下流側に向けて徐々に減少させることができる。
以上のような第1継手12や第4継手91(構成部材90)では、流路形成部20cが真円形状から卵形状に変化する。したがって、これらの継手12、91によって、上流側の第1の構成部材20(例えば、縦管11や第1分割管81)と、下流側の第2の構成部材20(例えば、第1横管13や第2分割管82)と、を接続するとき、第1の構成部材20の流路形成部20cの横断面視形状や第2の構成部材20の流路形成部20cの横断面視形状によらず、第1の構成部材20と第2の構成部材20とを滑らかに接続し易くすることができる。
なお図39および図40に示す第5継手95のように、本実施形態に係る第3継手83および第4継手91を一体に形成した構成を採用してもよい。第5継手95は、管路内面10bを形成する継手本体95a(流路形成部20c)と、継手本体95aの上流側に位置して第1分割管81が嵌合される上流受け口95bと、継手本体95aの下流側に位置して第2分割管82が嵌合される下流受け口95cと、を備えている。継手本体95aの内周面は、上流側(第1側)から下流側(第2側)に向けて、真円形状から卵形状に徐々に変化している。
さらに、上記第5継手95のような直線状の継手(ソケット)の継手本体95aの内周面を、上流側から下流側に向けて、真円形状から卵形状に徐々に変化させるのに代えて、図41および図42に示す第2継手14のようなL字状の継手(エルボ)の継手本体14aの内周面を、上流側から下流側に向けて、真円形状から卵形状に徐々に変化させてもよい。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
前記実施形態では、排水管10が縦管11を備え、排水管10の管路内面10bの一部が、前記横断面視において卵形状であるが、本発明はこれに限られない。排水管10の管路内面10bが、管軸方向の全長にわたって、前記横断面視において卵形状であってもよい。
ところで、排水管10の管路内面10bが卵形状であると、排水管10内の水位が上昇して排水管10内が満水になり易い。排水管10内が満水状態で排水すると、排水管10内の上流側が負圧になるため、排水設備1(節水形便器3)のトラップ内の水が流出する、いわゆる封水破壊が起こる可能性がある。
そこで図16から図26に示すように、排水管10に、通気弁100、110、120、130、140、150を設けることが好ましい。通気弁100、110、120、130、140、150は、排水管10内を外部に連通させる連通筒200を備えている。
例えば図16から図19に示す通気弁100、110のように、通気弁100、110が、第1横管13に設けられていてもよい。図16および図17に示す第1例の通気弁100では、通気弁100がいわゆるサドルにより形成され、通気弁100(サドル)が第1横管13の外面に固着されている。図18および図19に示す第2例の通気弁110では、通気弁がいわゆるチーズにより形成され、第1横管13が管軸方向に複数に分割されるとともに、その一部が通気弁110(チーズ)により形成されている。これらの第1例、第2例の通気弁100、110では、連通筒200がいずれも、第1横管13から上方に真直に延びているが、本発明はこれに限られない。例えば、図20から図22に示す第3例の通気弁130(チーズ)のように、連通筒200は、第1横管13の頂部21から水平方向に延びていてもよい。
また図23および図24に示す第4例の通気弁130のように、連通筒200が第1継手12に設けられた構成であってもよい。なお第4例の通気弁130では、連通筒200が第1継手12から上方に真直に延びているが、本発明はこれに限られない。例えば、図25に示す通気弁140のように、連通筒200が、鉛直方向Zに対して傾斜する方向に真直に延びていてもよい。さらに例えば、図26に示す通気弁150のように、連通筒200が、水平方向に真直に延びていてもよい。
前記実施形態では、継手12、14がL字状に形成され、各継手12、14において、受け口12b、12c、14b、14c同士がなす角度が略90度であるが、本発明はこれに限られない。例えば、第2継手14における前記角度が135度などであってもよい。前記角度が大きいほど(例えば、90度より135度のほうが)、継手本体14aの曲がりが緩やかになり、継手本体14aで汚物が滞留し難くなる。
さらに、図27および図28に示す変形例に係る第1継手112や第2継手114のように、継手本体12a、14aが、前記実施形態に係る第1継手12や第2継手14の継手本体12a、14aより長くてもよい。また図29に示す変形例に係る第2継手214のように、継手本体14aが、前記実施形態に係る第2継手14の継手本体14aより短くてもよい。
さらにまた、図30および図31に示す変形例に係る第2継手314のように、前記第4実施形態に係る係止部61、62とは異なる形態の係止部63を備える構成であってもよい。図31に示すように、この係止部63は、第2継手314の継手本体14aの管軸方向の端部から、受け口14b、14c(図示の例では、上流受け口14b)内に向けて突出している。係止部63は、板状に形成されている。図30に示すように、係止部63は、管軸方向から見た正面視において、継手本体14aの内周面(卵形状)に沿って延びている。係止部63は、前記第1曲率線31に沿って延びる上部分63aと、上部分63aの幅方向Wの両端部から下方に向けて延び、前記第3曲率線33の上端部に位置する一対の横部分63bと、を備えている。係止部63は、全体として上方に向けて突となる曲線状に形成されている。係止部63は、前述の卵形状の鉛直方向Zにおける中央よりも上方に位置している。
図31に示すように、係止部63には、横管13、15(図示の例では、第1横管13)が外側から嵌合される。係止部63が前記正面視において継手本体14aの内周面に沿って延びているので、係止部63が横管13、15の内周面に係止することで、係止部63と横管13、15との周方向の相対的な位置関係が決められる。ここで図示の例では、係止部63が、前記正面視において第1曲率線31に留まらずに第3曲率線33に至るまで延びていて、互いに異なる曲率をなす複数の曲率線31、33に沿って延びている(上部分63aと横部分63bを備えている)ので、前述した周方向の相対的な位置関係を精度よく決めることができる。なお係止部63が、卵形状の鉛直方向Zにおける中央よりも上方に位置し、頂部21側に位置していることで、この係止部63が、排水管10内の底部22側を流れる排水の流れ易さに影響を与えるのを抑えることができる。
また、図43に示す変形例に係る第4継手191のような係止部99を備える構成であってもよい。この第4継手191の受け口93には、図11に示す第3実施形態に示す横管13、15のような、肉抜き部51(係止部)が形成された構成部材50が嵌合される。第4継手191には、挿し口92と受け口93とを接続する段部94が設けられている。係止部99は、段部94に設けられ、段部94から管軸方向に突出している。係止部99は、肉抜き部51内に嵌合される。前記横断面視において、係止部99は、肉抜き部51と同等の位置に、同等の形状かつ同等の大きさで形成されている。
さらに前記第1実施形態から第4実施形態では、第1継手12と第2継手14の2個の継手12、14を用いた場合について説明したが、前記第5実施形態および第6実施形態のように、継手は2個に限るものではなく、例えば、節水形便器3(排水設備1)から排水ヘッダー2に至るまでに3個以上の継手を設けてもよい。ただし、汚物の搬送性を向上させるために、継手は4個以下とすることが好ましい。
さらにまた、第1横管13がなくてもよい。この場合、第1継手12の下流受け口12cに代えて挿し口を設け、第2継手14の上流受け口14bに前記挿し口を挿入してもよい。またこの場合、例えば、第2継手14を適宜設計することで、第2横管15の排水勾配を調整すること等ができる。
さらに、前記第1実施形態から第6実施形態では、卵形状が横断面視において鉛直方向Zに直交する幅方向Wに対称である場合について説明したが、横断面視において鉛直方向Zに直交する幅方向Wに非対称であってもよい。
さらにまた、前記第1実施形態から第6実施形態では、卵形状が上方から下方に向かうに従って幅方向Wに徐々に広がった後、徐々に狭まっている場合について説明したが、卵形状は上方から下方に向かう途中で急激に縮径した段差部を有していてもよい。
さらにまた、前記第1実施形態から第6実施形態では、卵形状の最大幅部分が卵形状の鉛直方向Zの中央部よりも上側に位置している場合について説明したが、最大幅部分が卵形状の鉛直方向Zの中央部よりも下側に位置していてもよい。
さらに、前記第1実施形態から第6実施形態では、横断面視で卵形状の場合について説明したが、これに限られない。例えば、排水管10の横断面視において、底部22と排水管10の中心(管軸)を通る第1直線と直交し、かつ、排水管10の中心を通る第2直線により、排水管10の流路を鉛直方向Zに上側と下側とで区切ったとき、第2直線の下側の流路断面積が上側の流路断面積よりも小さい他の形態を採用してもよい。これにより、排水時における水位を高くすることが可能になり、汚水詰まりを抑制することができる。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
3 節水形便器
10 排水管
10b 管路内面
20、40、50、60、90 構成部材
20a 外周面
20b 内周面
20c 流路形成部
41 表示部
61、62 係止部

Claims (6)

  1. 排水管を構成する部材であって、
    外周面は、前記排水管の管軸に直交する横断面視において真円形状であり、
    内周面のうち、前記排水管の管路内面を形成する流路形成部の少なくとも一部は、前記横断面視において卵形状である排水管用の構成部材。
  2. 前記外周面が、前記排水管の管軸方向の全長にわたって真円形状であり、
    前記流路形成部が、前記管軸方向の全長にわたって卵形状である請求項1に記載の排水管用の構成部材。
  3. 前記流路形成部が、前記排水管の管軸方向の第1側から第2側に向けて真円形状から卵形状に変化する請求項1に記載の排水管用の構成部材。
  4. 前記外周面に、前記卵形状の向きを示す表示部が設けられている請求項1から3のいずれか1項に記載の排水管用の構成部材。
  5. 他の前記構成部材に係止し、他の前記構成部材を前記排水管の周方向に位置決めする係止部を備えている請求項1から4のいずれか1項に記載の排水管用の構成部材。
  6. 節水形便器と、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の排水管用の構成部材としての配管および継手により形成される排水管と、を備え、
    前記排水管は、前記節水形便器からの排水を排出する排水システム。
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