JP2018053640A - 排水管部材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】大便器21の壁19側となる側部に横向きに開設された排水口部25に接続されるベンド部35と、床17下に配置された排水横管15に接続されるとともにベンド部35が接続される継手部41と、を備え、ベンド部35は、排水口部25の向きに設けられた接続受部と、接続受部に隣接して鉛直方向に設けられ、下端側が調整代を有して所定断面形状で延びた縦筒部と、有し、継手部41は、大便器21と壁19との間の床17に鉛直方向上向きに開設され、縦筒部を挿入及び接続可能な接続開口を有している。
【選択図】図1
Description
各住戸に設けられたトイレには、壁及び床で仕切られた空間内に大便器が設置されている。図7に示すように、大便器21には、排水を排出するための排水口部25が壁19側となる側部に横向きに開設されたもの(壁排水タイプ)と、床17側となる底部に下向きに開設されたもの(床排水タイプ)とが、存在している(例えば、特許文献1参照)。
排水口部25が横向きに開設されている場合、壁19を貫通して排水経路33を設け、排水横管15を介して排水を排水竪管11まで導いている。一方、排水口部が下向きに開設されている場合、床を貫通して排水経路を設けて、床下の排水横管を通して排水を排水竪管まで導いている。
ところが、狭い室内で、排水口部25が壁19側となる側部に横向きに開設された大便器21の排水口部25から、大便器21と壁19との間の狭い領域で床17を貫通させて排水経路33を設けることは容易でない。そこで従来は、図8に示すように、フレキシブル配管18を用いて狭い空間に床17を貫通する排水経路33を設けていた。しかしながら、フレキシブル配管18を用いることにより、耐久性を確保することが困難で、例えば変形が生じたり、変形により逆勾配が生じたり、接続部分に劣化が生じたりするなどの問題点があった。
一方、排水横管に接続される継手部は、平面視で大便器と壁との間のスペースにおいて鉛直方向上向きに開設された接続開口を有している。そのため、鉛直方向に配置されたベンド部の縦筒部を、継手部の接続開口に無理なく挿入して確実に接続できる。これにより縦筒部と接続開口との接続部位には曲げや捻れ等の局部的な歪みなどが生じることを防止でき、接続状態における耐久性を向上できる。
したがって、排水口部が壁側となる側部に横向きに開設された大便器であっても、大便器と壁との間の狭い領域で床を無理なく貫通させて排水経路を設けることができる。よって、排水口部から床を貫通させた耐久性の高い排水経路を設けることが可能な排水管部材を提供することができる。
図1は本実施形態に係る排水管部材を用いた大便器の排水経路の縦断面を示し、図2はその排水経路を有する大便器の平面図、図3はその排水管部材を示し、図4は排水管部材のベンド部を示し、図5は排水管部材の継手部を示している。
各住戸には床17及び壁19により区画されてトイレが設けられ、床17上に大便器21が設置されている。大便器21からの排水を排水横管15に流下するため、排水管部材31により排水経路33が構築されている。
張出部27の下方には、大便器21の下部23と壁19との間に空間Sが形成されている。本実施形態ではこの空間Sに排水経路33が配設されている。
排水管部材31は、大便器21の排水口部25に接続されたベンド部35と、排水横管15に接続されるとともにベンド部35が接続された継手部41と、を備えている。
接続受部36は、端部が大便器21の排水口部25の形状に対応した形状、即ち、排水口部25に液密に接続可能な形状を有している。また接続受部36は、縦筒部37の上端に対して屈曲又は湾曲して設けられており、縦筒部37から端部側へ拡開して連通する形状を有している。
縦筒部37の下端側は、調整代を有して所定断面形状で延設されている。本実施形態では、縦筒部37の接続受部36近傍を除く部位が、中心軸Oを中心とした一定の円環形状の断面で下端まで延びている。
縦筒部37の下端側は、大便器21の排水口部25の位置および継手部41が配置される位置などに応じて切断することで、適切な長さに調整できるように構成されている。
また、縦筒部37に対して接続受部36を所望の向きにする曲げ部38の曲率半径は適宜設定し、排水(汚物)がスムーズに流下できる形状で縦筒部37と接続受部36とを連設させるとよい。
これにより縦筒部37と接続開口44との接続部位には曲げや捻れ等の局部的な歪みが生じることを防止でき、接続状態で高い耐久性を実現できる。
そのため、排水口部25が壁19側となる側部に斜めに開設された大便器21から、壁19との間の狭い領域で床17を貫通させて排水経路33を設けても、十分な耐久性を容易に確保することが可能である。
例えば、上記では大便器21の排水口部25として軸L1が斜め下向きとなるように開設されていたが、限定されるものではなく、軸L1が水平方向となるように開設された排水口部25を有する大便器21であっても本発明を適用することが可能である。
そのため、上記実施形態と同様に、大便器21と壁19との間の狭い領域で床17を無理なく貫通させて排水経路33を設けることができ、排水経路33の耐久性を向上することが可能である。
上記では大便器21に水タンク29が固定されているものに本発明を適用したが、水タンク29が固定されていない大便器21であっても本発明を適用可能である。その場合、ベンド部35の接続受部36及縦筒部37は大便器21の輪郭範囲と重なる位置に配置されるのが特に好適であるが、輪郭範囲を超えて配置されていても、できるだけ大便器21に近接させることで、本発明の効果を得ることが可能である。
13…床スラブ
15…排水横管
17…床
19…壁
21…大便器
23…下部
25…排水口部
27…張出部
29…水タンク
31…排水管部材
33…排水経路
35…ベンド部
36…接続受部
37…縦筒部
38…曲げ部
41…継手部
42…継手本体
43…横管接続部
44…接続開口
45…螺合リング
46…弾性体リング
Claims (3)
- 排水横管と、大便器の排水口部とを接続する排水管部材において、
前記大便器の壁側となる側部に横向きに開設された前記排水口部に接続されるベンド部と、該ベンド部と床下に配置された前記排水横管との間に配設される継手部と、を備え、
前記ベンド部は、前記排水口部と接続される接続受部と、該接続受部に連設して鉛直方向に設けられ、下端側が調整代を有して所定断面形状で延設された縦筒部と、を有し、
前記継手部は、前記縦筒部を挿入及び接続可能な接続開口を有することを特徴とする排水管部材。 - 前記接続受部は、斜め下向きに開設された前記排水口部の軸に沿う向きで設けられていることを特徴とする請求項1に記載の排水管部材。
- 前記ベンド部の前記接続受部と前記縦筒部とが、装着状態における平面視で、前記大便器又は該大便器に固定された水タンクの輪郭範囲と重なる位置に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の排水管部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016193587A JP6870948B2 (ja) | 2016-09-30 | 2016-09-30 | 排水管部材 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2016193587A JP6870948B2 (ja) | 2016-09-30 | 2016-09-30 | 排水管部材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2018053640A true JP2018053640A (ja) | 2018-04-05 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020037789A (ja) * | 2018-09-03 | 2020-03-12 | 株式会社Lixil | 水洗式便器 |
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2016
- 2016-09-30 JP JP2016193587A patent/JP6870948B2/ja active Active
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JP2020037789A (ja) * | 2018-09-03 | 2020-03-12 | 株式会社Lixil | 水洗式便器 |
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