JP2020037789A - 水洗式便器 - Google Patents

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謙之 小清水
Kaneyuki Koshimizu
謙之 小清水
万祐子 岩月
Mayuko Iwatsuki
万祐子 岩月
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Abstract

【課題】床上排水方式と床下排水方式とに対応できるとともに、床下排水方式の排水の流れを良くすることが可能な水洗式便器を提供する。【解決手段】便鉢11と、前記便鉢11の下流側に連通し、斜め下後方に向かって開口した排水口23が下流側に形成された排水トラップ24と、を有する便器本体10を備えた水洗式便器Tであって、前記排水口23と床の排水管100とを連結する排水ソケット81を配置できる配置空間Sが、後方に開口して前記排水トラップ24の下方に形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、水洗式便器に関する。
従来、便鉢を有し、便鉢の下流側に排水トラップが形成され、排水トラップの下流側に排水口が形成された便器本体を有する水洗式便器が知られている。例えば下記特許文献1に記載された便器本体の排水口は、後方に向かって水平方向に開口している。この便器本体の排水口は、トイレルームの壁に設けられた排水管に接続される。また、この便器本体の排水口は、排水ソケットを用いて、床に設けられた排水管に接続される。これにより、水洗式便器は、壁に設けられた排水管に汚水を排水する床上排水方式と、床に設けられた排水管に汚水を排水する床下排水方式とのどちらにも対応できる。
特許第3451843号公報
しかしながら、上記のように、便器本体の排水口が水平方向に開口している構成では、便器本体の排水口から排水ソケットに流れ込んだ水が、排水ソケット内で垂直方向に流れを変える。このため、排水の流れが悪くなることが懸念された。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、床上排水方式と床下排水方式とに対応できるとともに、床下排水方式の排水の流れを良くすることが可能な水洗式便器を提供することを目的とする。
本発明の水洗式便器は、便鉢と、前記便鉢の下流側に連通し、斜め下後方に向かって開口した排水口が下流側に形成された排水トラップと、を有する便器本体を備えた水洗式便器であって、前記排水口と床の排水管とを連結する排水ソケットを配置できる配置空間が、後方に開口して前記排水トラップの下方に形成されているものである。
本発明によれば、便器本体の排水口が後方に向かって開口しているから、トイレルームの壁に設けられた排水管に接続できる。また、床下排水方式の排水管に対しては、床の排水管と便器本体の排水口とを連結する排水ソケットを排水トラップの下方の配置空間に配置して接続できる。そして、便器本体の排水口から排水ソケットには、斜め下方に水が流れ込むため、排水の流れを良くすることができる。したがって、床上排水方式と床下排水方式とに対応できるとともに、床下排水方式の排水の流れを良くすることができる。
実施例1における水洗式便器であって、床下排水方式に対応した状態を示す断面図 床下排水方式に対応した状態の水洗式便器であって、カバー部材を取り付ける前の状態を示す背面図 床下排水方式に対応した状態の水洗式便器であって、カバー部材を取り付けた状態を示す背面図 第1床上排水方式に対応した状態の水洗式便器を示す断面図 第2床上排水方式に対応した状態の水洗式便器を示す断面図 実施例2における水洗式便器であって、床下排水方式に対応した状態を示す断面図
本発明の好ましい形態を以下に示す。
本発明の水洗式便器は、前記排水口に連続するように斜め下後方に向かって傾斜した流入口が形成された流入管部を有する前記排水ソケットを備えているものとしてもよい。このような構成によれば、便器本体の排水口と排水ソケットの流入口とが同方向に連続するから、床下排水方式において排水の流れを良くすることができる。
また、本発明の水洗式便器は、前記排水ソケットが、前記排水口に取り付けられ、下流端部に下方に開口する第1開口が形成された第1管部と、上流端部に上方に開口する第2開口が形成された第2管部と、を有し、前記第1管部と前記第2管部とを嵌合することで前記第1開口と第2開口とが連通するものとしてもよい。従来、床下排水方式に対応した便器本体の排水口は下方に開口し、床の排水管は上方に開口している。このため、床下排水方式の水洗式便器の設置は、床の排水管の開口の上方に、便器本体の排水口の位置を合わせ、便器本体を下方に下ろすようにして、床の排水管に便器本体の排水口を接続していた。本発明の構成によれば、第2開口の上方に、第1開口の位置を合わせ、便器本体を下方に下ろすようにして第1開口と第2開口とを接続し排水流路を形成できる。すなわち、従来と同様の施工方法で床下排水式の便器を設置できる。
また、本発明の水洗式便器は、前記配置空間の後方の開口を塞いで前記排水ソケットを覆うカバー部材を備えているものとしてもよい。このような構成によれば、水洗式便器の見た目及び清掃性を良くすることができる。
<実施例1>
以下、本発明を具体化した実施例1について、図1〜図5を参照しつつ詳細に説明する。本実施例における水洗式便器Tは、床置き式の便器であり、便鉢11を有する便器本体10を備えている。以下、各構成部材において、図1の上側(水洗式便器Tを床面105に設置した状態における上側)を上方、下側を下方、右側を前方、左側を後方として説明する。
便鉢11は、上端部の概ね全周に設けられた立面部12と、立面部12の下方に連なって設けられた鉢面部13と、鉢面部13の下方に連なって設けられた凹部14と、を具備している。
立面部12は、上下方向に立った形態をなし、図示しない吐水口が開口している。鉢面部13は、鉢状をなし、立面部12の下端から凹部14に向かって次第に下がる傾斜をなしている。凹部14は、下方に凹んだ形状をなし、便鉢11の前後方向における後ろ寄りに位置している。凹部14の底壁15は略水平をなしている。底壁15には、排水路21に連通する便鉢開口部16が形成されている。立面部12の吐水口から吐出された洗浄水は、便鉢11の内面(立面部12及び鉢面部13)に沿って旋回しつつ流下し、凹部14に流れ込む。
便器本体10には、汚水を排水する排水路21を形成する排水管部22が設けられている。排水管部22は便鉢11の底壁15から後側に延びている。
排水路21は、便鉢開口部16から斜め後方へ下がる第1排水路21Fと、第1排水路21Fの下流端から斜め後方へ上る第2排水路21Sと、第2排水路21Sの下流端から斜め後方へ下がる第3排水路21Tとを有している。
第2排水路21Sの上端より下方に位置する第2排水路21S、第1排水路21F、及び凹部14の下部に洗浄水が滞留され水封が形成される。すなわち便鉢11の下部と排水管部22とにより排水トラップ24が形成されている。
第3排水路21Tの下流側には、排水口23が連なっている。排水口23は、斜め下後方に向かって開口している。排水口23の軸線23Zは、重力の方向と直角をなす水平面に対して10度の傾斜をなしている。排水口23は、排水管部22のうち便器本体10の後壁34から斜め下後方に突出した排水突出管部22Aに形成されている。
便器本体10は、下端が床面105に設置されるスカート部31を有している。スカート部31は、便鉢11の周囲を包囲する外壁32と、外壁32の内側に設けられた内壁33と、便鉢11の後側に設けられた後壁34とを備えている。
外壁32は、便鉢11の上端(立面部12の上端)から外方に向かって略水平に延出した水平壁35の外周縁から下方に垂下している。内壁33は、凹部14の底壁15から下方に垂下している。内壁33の前面部33Fは、上端から下端に向かって前方に延出し、外壁32の下端に繋がっている。後壁34は、排水管部22の周囲から略垂直に垂下している。
排水トラップ24の下方には、排水口23と床の排水管100とを繋ぐ排水ソケット40を配置できる配置空間Sが設けられている。
配置空間Sは、排水トラップ24の真下に位置している。配置空間Sは、排水管部22、便鉢11、及びスカート部31によって周囲を囲まれ、下方が開放された空間である。
配置空間Sは、後壁34に形成された開口部36により、後方に開口している。開口部36は、図2に示すように、後壁34のうち排水突出管部22Aより下側の部分に形成されている。開口部36は、横長の方形状をなし、後述する排水ソケット40の水平部45Hを前後方向に通すことができる大きさを有している。開口部36の幅寸法(図2の左右方向の寸法)は、排水ソケット40のフランジ部52の幅寸法より大きくされている。
排水ソケット40は、図1に示すように、排水口23に連通する流入口41が形成された流入管部42と、床の排水管100に連通する流出口43が形成された流出管部44と、流入管部42と流出管部44とを繋ぐ本体管部45とを有している。
流入口41は、排水口23に連続するように斜め下後方に向かって傾斜している。すなわち流入口41の軸線41Zは、排水口23の軸線23Zと同様、水平面に対して10度の傾斜をなしている。流入口41の高さ位置は、排水ソケット40を床に固定した状態で、便器本体10の排水口23の高さ位置に整合する。
流入管部42は、流入口41の軸線41Zに沿って傾斜した傾斜部42Kと、傾斜部42Kの下端から下方に垂下した垂下部42Sとを有している。垂下部42Sには、下方(垂直方向下向き)に開口して本体管部45に連なる下端開口46が形成されている。
流入管部42の流入口41には、弾性材料により形成されたパッキン60が取り付けられている。パッキン60は、流入管部42の外周側に嵌合する環状をなす外嵌部61と、流入管部42の内周側に延出する延出部62とを有している。流入管部42の流入口41に便器本体10の排水突出管部22Aが挿入されると、延出部62が排水突出管部22Aの外周面と流入管部42の内周面とに密着した状態になり、流入管部42と排水突出管部22Aとが接続される。
本体管部45は、流入管部42の下流側に連続する。本体管部45は、水平方向に延びる水平部45Hを有している。水平部45Hは、便器本体10の排水口23と床の排水管100との距離に対応するように、長さ寸法を調節することができるアジャスタ部となる。水平部45Hの上流側には、上方に開口して流入管部42の下端開口46に連通する上端開口47が形成されている。水平部45Hの下流側には、水平方向に開口して流出管部44に連通する前端開口48が形成されている。
流出管部44には、後側に向かって水平方向に開口し、本体管部45の前端開口48に連なる後端開口49と、下方に(垂直下向き)に開口して床の排水管100に連なる流出口43とが形成されている。流出管部44には、床に接続されるフランジ部52が備えられている。
水洗式便器Tには、配置空間Sの後方の開口を塞ぎ、かつ排水ソケット40を覆うカバー部材70が備えられている。カバー部材70は、板金等の不燃材料で形成されているため、排水ソケット40がカバー部材70により被覆され、全体として耐火構造となる。
カバー部材70は、排水ソケット40の後側を覆う後カバー部71と、排水ソケット40の上側を覆う上カバー部72と、排水ソケット40の両側を覆う一対の側カバー部73と、を備えている(図3参照)。後カバー部71及び一対の側カバー部73は床面105に対して略垂直に立ち、上カバー部72は床面105に対して略平行に配される。上カバー部72は、排水突出管部22Aの上側を覆っている。上カバー部72の前端は、便器本体10の後面に当接または近接する。
次に、本実施例における水洗式便器Tの設置作業の一例を説明する。この水洗式便器Tは、便器本体10の床に設けられた排水管100に汚水を排水する床下排水方式(図1参照)と、トイレルームの壁に設けられた排水管101に汚水を排水する床上排水方式(図4及び図5参照)とのどちらにも対応できる。床上排水方式には、トイレルームの壁に設けられた排水管101の流入口101Mが水平方向に開口する場合と、斜め方向に開口する場合との2つの方式がある。2つの床上排水方式のうち、図4に示すように、流入口101Mが水平方向に開口する排水管101(以後、第1排水管101Fと称する)に水洗式便器Tの汚水を排水する方式を第1床上排水方式、図5に示すように、流入口101Mが斜め方向に開口する排水管101(以後、第2排水管101Sと称する)に水洗式便器Tの汚水を排水する方式を第2床上排水方式と称する。
まず、床下排水方式の施工方法について説明する(図1参照)。床の排水管100は、壁からの水平方向の距離が様々な位置に配されている。一般に、床の排水管100の壁からの距離は、120mm、200mm、または200〜550mmとされている。この方式に対応する場合、便器本体10の排水口23と床の排水管100とを繋ぐ排水ソケット40を用いる。
床の排水管100の位置及び水洗式便器Tの設置位置から、便器本体10の排水口23と床の排水管100とを繋ぐのに適した排水ソケット40を用意する。ここでは、図1に示すように、水平部45Hを有する排水ソケット40を用いる場合を例示する。排水ソケット40の水平部45Hは、現場毎に適した長さ寸法とされている。排水ソケット40の流入管部42、流出管部44及び本体管部45は接着されている。
最初に、床の排水管100に排水ソケット40を接続する。床の排水管100に、排水ソケット40の流出管部44を嵌合して固定する。このとき、排水ソケット40の流入口41が、所定の位置に配されるように排水ソケット40の水平方向の向きを調整する。排水ソケット40が床の排水管100に接続された状態において流入口41は斜め前上方に開口している。
次に、便器本体10の排水突出管部22Aを排水ソケット40の流入管部42に接続するべく、便器本体10を持ち上げて若干傾け、排水突出管部22Aを流入管部42に挿入する。そして、排水ソケット40に便器本体10を被せるようにして便器本体10を床面105に降ろす。すると、排水ソケット40の水平部45Hの前側部分及び流出管部44は配置空間Sに収まり、排水ソケット40の水平部45Hは、便器本体10の後壁34の開口部36を前後方向に貫通した状態になる。
次に、カバー部材70を取り付ける。排水ソケット40のうち便器本体10の後側に露出している部分(水平部45Hの後端部及び流入管部42)を覆うようにしてカバー部材70を取り付ける。カバー部材70によって、排水ソケット40の露出部分全体が覆われるとともに、便器本体10の開口部36の全体が塞がれる。
以上により、床下排水方式の水洗式便器Tの設置作業が完了する。
次に、第1床上排水方式の施工方法について説明する(図4参照)。第1排水管101Fは、床面105から高さ120mmの位置に配されている。第1床上排水方式の施工には、第1排水管101Fの流入口101Mと便器本体10の排水口23とを繋ぐ排水ソケット(以後、床上排水ソケット106と称する)を用いる。床上排水ソケット106は、第1排水管101F側から便器本体10の排水口23側に向けて上る傾斜をなしている。床上排水ソケット106の上流端には、便器本体10の排水口23に連続するように傾斜した流入口107が形成されている。流入口107は、水平面に対して10度の勾配で斜め前上方に開口している。
まず、床上排水ソケット106を第1排水管101Fに接続する。床上排水ソケット106の下流端部を、第1排水管101Fの上流端部(流入口101M)に差し込んで接着剤により固定する。
次に、床上排水ソケット106の上流端部(流入口107)に便器本体10の排水口23を接続する。便器本体10を持ち上げて若干傾け、排水突出管部22Aを流入口107に挿入して接続し、便器本体10を床面105に降ろす。
以上により、第1床上排水方式の水洗式便器Tの設置作業が完了する。
次に、第2床上排水方式の施工方法について説明する(図5参照)。第2排水管101Sは、床面105から高さ148mmの位置に配された水平排水管部102と、水平排水管部102の前端(上流端)から斜め前上方に傾斜した傾斜排水管部103とを有している。傾斜排水管部103は、水平面に対して10度の角度で斜め上方に延びている。便器本体10を持ち上げて若干傾け、排水突出管部22Aを流入口101Mに挿入して接続し、便器本体10を床面105に降ろす。
以上により、第2床上排水方式の水洗式便器Tの設置作業が完了する。
次に、上記のように構成された実施例の作用および効果について説明する。
本実施例の水洗式便器Tは、便鉢11と、便鉢11の下流側に連通し、斜め下後方に向かって開口した排水口23が下流側に形成された排水トラップ24と、を有する便器本体10を備えている。排水トラップ24の下方には、排水口23と床の排水管100とを繋ぐ排水ソケット40を配置できる配置空間Sが、後方に開口して設けられている。
この構成によれば、便器本体10の排水口23が後方に向かって開口しているから、トイレルームの壁に設けられた排水管101に接続できる。また、床下排水方式の排水管100に対しては、床の排水管100と便器本体10の排水口23とを連結する排水ソケット40を排水トラップ24の下方の配置空間Sに配置して接続できる。そして、便器本体10の排水口23が斜め下方に向かって開口しているから、便器本体10の排水口23から排水ソケット40には、斜め下方に水が流れ込むため、排水の流れを良くすることができる。したがって、床上排水方式と床下排水方式とに対応できるとともに、床下排水方式の排水の流れを良くすることができる。
また、便器本体10の排水口23が斜め下方に開口しているから、排水ソケット40の流入管部42の前後方向の寸法(水平方向の寸法)を従来に比して小さくできる。すなわち、便器本体の排水口が水平方向に開口している従来のものは、排水ソケットの流入管部が水平に延びる部分と垂直に延びる部分とを有するのに対し、本実施例の排水ソケット40の流入管部42は傾斜部42Kと垂下部42Sとを有している。流入管部42の傾斜部42Kの前後方向の寸法(水平方向の寸法)と、従来の流入管部の水平部分の前後方向の寸法とは、流路の長さが同じである場合、傾斜部42Kの方が小さくなる。よって、本実施例の水洗式便器Tによれば、従来よりも排水ソケット40の後端を前側に位置することができ、便器本体10を後方(トイレルームの壁に近い側)に配置できる。また、本実施例の水洗式便器Tは、便器本体10の排水口23から排水ソケット40に勢いよく水が流れ込むため、仮に排水ソケット40の内径寸法を従来に比して小さくしても、排水の勢いを保つことができる。よって、本実施例の水洗式便器Tによれば、従来よりも排水ソケット40の径寸法を小さくし、便器本体10をより後方(トイレルームの壁に近い側)に配置できる。
また、本実施例の水洗式便器Tによれば、第1床上排水方式の第1排水管101Fに対しては、壁の第1排水管101Fの流入口101Mと便器本体10の排水口23とを繋ぐ床上排水ソケット106を用いて接続できる。第2床上排水方式の第2排水管101Sに対しては、便器本体10の排水口23が斜め下後方に向かって開口しているから直接的に接続できる。したがって、一つの便器本体10で床下排水方式と第1排水管101F及び第2排水管101Sの床上排水方式とに対応することができる。
これにより、従来、第1排水管101F用の便器本体と第2排水管101S用の便器本体とをそれぞれ開発、製造していたところ、そのように開発、製造をしなくてすむ。また、従来、施工業者は、第1排水管101F用の便器本体と第2排水管101S用の便器本体とのいずれかを選択して手配する必要があったけれども、そのような選択が不要であるから、手配の煩雑さを解消できる。さらに、従来、第1排水管101F用の便器本体と第2排水管101S用の便器本体とを間違えて手配すると、便器本体自体を交換する必要があったけれども、本構成によれば、便器本体10を交換することなく、排水ソケット40等の交換で済む。
また、水洗式便器Tは、排水口23に連通する流入口41が形成された流入管部42と、床の排水管100に連通する流出口43が形成された流出管部44とを有する排水ソケット40を備え、流入口41が、排水口23に連続するように斜め下後方に向かって傾斜している。この構成によれば、便器本体10の排水口23と排水ソケット40の流入口41とが同方向に連続するから、床下排水方式において排水の流れを良くすることができる。
また、水洗式便器Tは、配置空間Sの後方の開口を塞ぎ、かつ排水ソケット40を覆うカバー部材70を備えている。この構成によれば、水洗式便器Tの見た目及び清掃性を良くすることができる。
<実施例2>
次に、本発明を具体化した実施例2に係る水洗式便器80を図6によって説明する。
本実施例の水洗式便器80は、排水ソケット81が、下方に開口する第1開口84が形成された第1管部85と、上方に開口する第2開口82が形成された第2管部83と、に分割されている点で、実施例1とは相違する。なお、実施例1と同様の構成には同一符号を付して重複する説明を省略する。
本実施例に係る水洗式便器80は、実施例1と同様の構成を有する便器本体10を備えている。すなわち便器本体10は、便鉢11と、便鉢11の下流側に連通し、斜め下後方に向かって開口した排水口23が下流側に形成された排水トラップ24と、を有し、排水トラップ24の下方には、排水ソケット81を配置できる配置空間Sが、後方に開口して設けられている。
排水ソケット81は、実施例1と同様、排水口23に連通する流入口41が形成された流入管部42と、床の排水管100に連通する流出口43が形成された流出管部44と、流入管部42と流出管部44とを繋ぐ本体管部45とを有している。流入口41は、実施例1と同様、排水口23に連続するように斜め下後方に向かって傾斜し、流入管部42は、流入口41の軸線41Zに沿って傾斜した傾斜部42Kと、傾斜部42Kの下端から下方に垂下した垂下部42Sとを有している。本体管部45は、実施例1と同様、水平に延びる水平部45Hを有している。
流入管部42は、第1管部85を構成し、予め便器本体10の排水突出管部22Aに取り付けられる。垂下部42Sの下端開口46が、下方(鉛直方向下向き)に開口する第1開口84を構成している。
本体管部45及び流出管部44は、第2管部83を構成し、本体管部45の上端開口47が、上方(鉛直方向上向き)に開口する第2開口82を構成している。第2開口82には、弾性材料により形成されたパッキン60が取り付けられている。パッキン60は、実施例1のパッキン60と同様の構成を有し、第2管部83の外周側に嵌合する環状をなす外嵌部61と、第2管部83の内周側に延出する延出部62とを有している。
次に、本実施例の排水ソケット81を用いた床下排水方式の施工方法の一例を説明する。
まず、床の排水管100に排水ソケット81の第2管部83を接続する。床の排水管100に、第2管部83の流出管部44を嵌合して固定する。このとき、第2管部83の第2開口82が、所定の位置に配されるように第2管部83の水平方向の向きを調整する。第2管部83が床の排水管100に接続された状態において、第2開口82は鉛直方向上向きに開口する。
また、便器本体10の排水突出管部22Aに第1管部85を接続する。第1管部85の第1開口84が、便器本体10の下側に向くようにして、便器本体10の排水突出管部22Aと第1管部85の流入管部42とを嵌合して固定する。
次に、便器本体10に取り付けられた第1管部85と床に固定された第2管部83とを接続する。便器本体10を持ち上げ、第1管部85の垂下部42Sを第2管部83の第2開口82に鉛直方向下向きに挿入する。すると、パッキン60の延出部62が第1管部85の外周面と第2管部83の内周面とに密着した状態になり、第2管部83と第1管部85とが接続される。また、排水ソケット81に便器本体10を被せるようにして、便器本体10を床面105に降ろす。排水ソケット81の大部分は配置空間Sに収まり、排水ソケット81の水平部45Hは、便器本体10の後壁34の開口部36を前後方向に貫通した状態になる。
以上により、床下排水方式の水洗式便器80の設置作業が完了する。
本実施例の排水ソケット81を用いることにより、従来の床下排水方式と同様の施工方法で、水洗式便器80を設置できる。すなわち従来、床下排水方式に対応した便器本体の排水口は下方に開口し、床の排水管は上方に開口している。このため、床下排水方式の水洗式便器の設置は、床の排水管の開口の真上に、便器本体の排水口の位置を合わせ、便器本体を真下に下ろすようにして排水口を排水管に接続していた。本実施例の排水ソケット81によれば、第2開口82の位置に、第1開口84の位置を合わせ、便器本体10を下方に下ろすようにして第2開口82と第1開口84とを接続し排水流路を形成できる。すなわち、従来と同様の施工方法で床下排水式の便器を設置できる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例では、便器本体10のスカート部31の形状を例示したが、これに限らず、スカート部の形状は変更でき、またそれに伴ってスカート部に囲まれてなる配置空間の形状、大きさを変更できる。
(2)上記実施例では、配置空間Sが、後壁34に形成された開口部36により後方へ開口しているが、これに限らず、スカート部が後壁を有さないことにより、配置空間が後方へ開口してもよい。
(3)上記実施例では、カバー部材70が不燃材料で形成されているが、これに限らず、カバー部材は不燃材料で形成されていなくてもよく、このような場合、カバー部材により排水ソケットが隠されるから水洗式便器の見た目及び清掃性を良くすることができる。
(4)上記実施例では、排水ソケット40が水平部45H(アジャスタ部)を有しているが、これに限らず、排水ソケットは、床の排水管の位置と水洗式便器を設置する位置との関係に応じて適したものを使用すればよく、例えば排水ソケットは水平部を有しないS字形状をなすものであってもよい。
S…配置空間
T,80…水洗式便器
10…便器本体
11…便鉢
23…排水口
24…排水トラップ
40,81…排水ソケット
41…流入口
42…流入管部
70…カバー部材
82…第2開口
83…第2管部
84…第1開口
85…第1管部
100…床の排水管

Claims (4)

  1. 便鉢と、前記便鉢の下流側に連通し、斜め下後方に向かって開口した排水口が下流側に形成された排水トラップと、を有する便器本体を備えた水洗式便器であって、
    前記排水口と床の排水管とを連結する排水ソケットを配置できる配置空間が、後方に開口して前記排水トラップの下方に形成されている水洗式便器。
  2. 前記排水口に連続するように斜め下後方に向かって傾斜した流入口が形成された流入管部を有する前記排水ソケットを備えている請求項1に記載の水洗式便器。
  3. 前記排水ソケットが、
    前記排水口に取り付けられ、下流端部に下方に開口する第1開口が形成された第1管部と、上流端部に上方に開口する第2開口が形成された第2管部と、を有し、
    前記第1管部と前記第2管部とを嵌合することで前記第1開口と第2開口とが連通する請求項2に記載の水洗式便器。
  4. 前記配置空間の後方の開口を塞いで前記排水ソケットを覆うカバー部材を備えている請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の水洗式便器。
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