JP4114203B2 - 排水ソケット - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水洗大便器の排水ソケットに係り、特に水洗大便器からの排水と他の機器の排水路を合流させてこれらの排水路を床面に設けられた排水配管に連通させる水洗大便器の排水ソケットに関する。
【0002】
【従来の技術】
水洗大便器と手洗い器が併設されているトイレにおいては、水洗大便器からの排水と、手洗い器からの排水を合流させて1本の排水配管に排出することが行われている。この配管方式には、図8に示すような、水洗大便器Bからの排水路B1と、手洗い器(図示せず)からの排水路L1とを合流させ、排水配管Dに排出する排水ソケット100が使用されている。この配管方式は、特に、既設のトイレに手洗い器を増設するような場合に、手洗い器用の排水配管を新たに立上げ直す必要がないため、便利である。
【0003】
特開2003−27563号公報は、水洗大便器と手洗い器とを、L字形カウンターを介して配置したトイレユニットを記載している。このトイレユニットでは、手洗い器からの排水を流す管路がL字形カウンターの中を通って水洗大便器のトラップの下流側の排水ソケットに接続されている。従って、水洗大便器からの排水と手洗い器からの排水は、水洗大便器のトラップの下流で合流され、排水配管から排出される。
【0004】
【特許文献1】
特開2003−27563号公報(第7、8図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、水洗大便器トラップの下流側管路の構成は、水洗大便器のサイホン作用に関係するため、水洗大便器からの排水と手洗い器からの排水とを合流させる合流出口の位置、形状によっては、サイホン作用を弱める可能性があるという問題がある。これは、水洗大便器からの排水が管路内を流れることにより管路内に負圧が発生すると、手洗い器排水の合流出口から管路内に空気が吸込まれるため、サイホン作用の発生に必要な管路内の水膜の形成が阻害されたり、サイホン作用の持続を阻害される場合があるためである。
【0006】
また、合流部分の管路の構成によっては、水洗大便器から排出された汚水が合流出口を通って手洗い器排水の管路に逆流するため、手洗い器排水の管路に汚物が堆積し、管路を詰まらせる恐れがあるという問題がある。さらに、水洗大便器からの排水が管路内を流れて管路内に負圧が発生すると、手洗い器と合流出口との間の管路に形成された手洗い器排水のトラップ内の封水が吸い出され、手洗い器の封水が破られる破封を引起こす場合があるという問題がある。
【0007】
従って、本発明は、サイホン作用が弱められることが少ない排水ソケットを提供することを目的としている。
また、本発明は、水洗大便器から排出された汚物が水洗大便器からの排水と合流する排水路に堆積しにくい排水ソケットを提供することを目的としている。
さらに、本発明は、水洗大便器からの排水に合流された他の機器の排水路に悪影響を与えにくい排水ソケットを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するために、本発明は、水洗大便器の排水路と他の機器の排水路を合流させこれらの排水路を床面に設けられた排水配管に連通させる水洗大便器の排水ソケットであって、水洗大便器の排水路に接続されるソケット流入口をその上端に備え且つほぼ鉛直方向に延びる鉛直管路と、この鉛直管路と排水配管とを接続し横方向に延びる横管路と、鉛直管路の周囲を取り囲むように形成され且つ他の機器の排水路に接続される緩衝室流入口と横管路上部に開口した合流出口を備えた緩衝室と、を有することを特徴としている。
【0009】
上記のように構成された本発明においては、水洗大便器からの排水は、ソケット流入口から流入し、鉛直管路、横管路を通って排水配管に排出される。また、他の機器からの排水は、緩衝室流入口から流入し、緩衝室を通って、合流出口から流出して水洗大便器からの排水と合流し、排水配管に排出される。
このように構成された本発明によれば、他の機器からの排水が、緩衝室を経て水洗大便器からの排水と合流するので、水洗大便器からの排水が鉛直管路及び横管路を流れることによって発生する鉛直管路及び横管路内の圧力低下が、他の機器からの排水路に悪影響を及ぼしにくい。また、合流出口が、横管路上部に開口しているので、水洗大便器から洗浄水と共に排出される汚物が合流出口に堆積し、他の機器の排水路を詰まらせることがない。
【0010】
また、本発明においては、好ましくは、緩衝室は、その合流出口が、緩衝室流入口よりも低い位置に設けられており、緩衝室の底面が緩衝室流入口から合流出口の方へ傾斜している。
このように構成された本発明においては、緩衝室の底面が傾斜しているので、緩衝室に入った他の機器からの排水は、緩衝室内に滞留することなく合流出口を通って横管路に流出する。
【0011】
さらに、本発明においては、好ましくは、鉛直管路及び緩衝室は、内径の異なる円筒状の部材による入れ子構造により、上記鉛直管路の周囲に上記緩衝室が形成されている
このように構成された本発明によれば、比較的容易に製作することができる円筒状の部材を組合せることによって、鉛直管路の周囲に形成された緩衝室を製造することができる。
【0012】
また、本発明においては、好ましくは、緩衝室は、その緩衝室流入口を、鉛直管路に対し、鉛直管路から延びる横管路とは反対の側に備えている。
このように構成された本発明によれば、他の機器の排水路を接続する緩衝室流入口が、水洗大便器の背面側に開口することになるので、水洗大便器の背面側に設けた切欠等を通して、排水路を容易に接続することができる。
【0013】
さらに、本発明においては、好ましくは、緩衝室は、その合流出口を、鉛直管路から所定の距離間隔を隔てた位置に備えている。
このように構成された本発明によれば、合流出口が鉛直管路から所定の距離間隔を隔てた位置に形成されているので、水洗大便器内の洗浄水及び汚物を排出するために必要なサイホン作用が、合流出口に接続された緩衝室及び排水路の影響によって阻害されることがない。
【0014】
また、本発明は、水洗大便器の排水路と他の機器の排水路とを合流させこれらの排水路を床面に設けられた排水配管に連通させる水洗大便器の排水ソケットであって、水洗大便器の排水路に接続されるソケット流入口をその上端に備え且つほぼ鉛直方向に延びる鉛直管路と、この鉛直管路と排水配管とを接続し横方向に延びる横管路と、鉛直管路に対し、鉛直管路から延びる横管路とは反対の側に設けられ、且つ他の機器の排水路に接続された接続管路流入口と横管路の上部壁面に開口した合流出口を備え、鉛直管路の一方の側面を迂回するように形成された接続管路と、を有することを特徴としている。
【0015】
このように構成された本発明においては、水洗大便器からの排水は、ソケット流入口から流入し、鉛直管路、横管路を通って排水配管に排出される。また、他の機器からの排水は、接続管路流入口から流入し、接続管路を通って、合流出口から流出して水洗大便器からの排水と合流し、排水配管に排出される。
上記のように構成された本発明によれば、合流出口が、横管路上部に開口しているので、水洗大便器から洗浄水と共に排出される汚物が合流出口に堆積し、他の機器の排水路を詰まらせることがない。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に、添付図面を参照して、本発明の実施形態の排水ソケットを説明する。
まず、図1乃至図4を参照して、本発明の第1実施形態の排水ソケットを説明する。図1は、本発明の第1実施形態の排水ソケットを、タンク式の水洗大便器及び手洗い器に接続した様子を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。図2は、本発明の第1実施形態の排水ソケットの全断面図を示す。図3は、図2のiii-iii断面図を示す。図4は、本発明の第1実施形態の排水ソケットの平面図を示す。
【0017】
図1に示すように、本発明の第1実施形態の排水ソケット1は、水洗大便器Bの排水路B1及び手洗い器Lの排水路L1に接続され、それらの排水を床面Fに設けられた排水配管Dに排出する。
【0018】
図1乃至図4に示すように、排水ソケット1は、水洗大便器Bの排水路B1に接続される鉛直管路2と、この鉛直管路の下端からほぼ水平方向に延びる横管路4と、鉛直管路2の周囲に形成された緩衝室6と、鉛直管路2を床面F上に支持、固定する第1脚部8と、横管路4の下流側端部を床面F上に支持、固定する第2脚部10と、を有する。
【0019】
鉛直管路2は、上方に開口したソケット流入口2aから鉛直下方に延びている。ソケット流入口2aにはパッキンP1が被せられ、水洗大便器Bの排水路B1とソケット流入口2aとの間の水密性、気密性が確保されている。また、鉛直管路2の下端にはエルボー部2bが設けられ、管路がほぼ直角に曲げられている。鉛直管路2の下端には、両側に突出する第1脚部8が設けられている。各第1脚部8の先端部には、各第1脚部8を床面に固定するネジを通すための穴8aが開けられている。
【0020】
横管路4は、鉛直管路2のエルボー部2bに接続され、ほぼ水平に延びている。横管路4の下流端にはベンド部4aが設けられ、横管路4を床面Fに設けられた排水配管Dに接続するようになっている。横管路4の下流端には、ほぼ円形の第2脚部10が設けられている。第2脚部10には、第2脚部10を床面に固定するネジを通すための長穴10aが開けられている。好ましくは、横管路4は、長さ調節が可能であるように構成する。
【0021】
緩衝室6は、円筒状の部材12を、円筒状の鉛直管路2の周りに同心円状に配置することによって、即ち、鉛直管路2を円筒状の部材12の中に入れ子構造に配置することによって形成されている。横管路4の反対側の、円筒状の部材12の下部側面には、入口管部12aが形成され、緩衝室6の緩衝室流入口6aを構成している。また、横管路4側の、円筒状の部材12の下部には、出口部12bが形成され、緩衝室6の合流出口6bを構成している。この合流出口6bは、横管路4の上部壁面の、鉛直管路2から間隔を隔てた位置に開口している。本実施形態においては、合流出口6bは鉛直管路2から25mm離れた位置に形成されている。好ましくは、鉛直管路2と合流出口6bの間の距離は5mm以上とする。また、緩衝室流入口6aは、合流出口6bよりも高い位置にあり、緩衝室6の底面は、緩衝室流入口6aから合流出口6bに向って低くなるように傾斜している。なお、緩衝室6の流路断面積は、排水路L1の流路断面積よりも広く構成されている。
【0022】
次に、本発明の第1実施形態の排水ソケット1を用いた水洗大便器の設置方法を説明する。まず、横管路4のベンド部4aが、床面Fに設けられた排水配管Dと連通するように、パッキンP2を介して排水ソケット1を配置する。次いで、第2脚部10の長穴10aにネジ(図示せず)を通し、第2脚部10を床面Fに仮止めする。更に、横管路4の長さ、及び、排水ソケット1の方向を調整して、鉛直管路2のソケット流入口2aを所定の位置に位置決めする。次いで、第1脚部8の穴8aにネジ(図示せず)を通し、第1脚部8を床面Fに仮止めする。排水ソケット1の位置、方向を確認した後、長穴10a、穴8aのネジを締付けて、排水ソケット1を固定する。排水ソケット1と排水配管Dとの間の水密性、気密性はパッキンP2によって確保される。
【0023】
次に、手洗い器Lの排水路L1を円筒状の部材12の入口管部12aに接続する。即ち、排水路L1と緩衝室6の緩衝室流入口6aが連通される。また、手洗い器Lと緩衝室流入口6aとの間の排水路L1には、トラップ(図示せず)が形成されている。次に、水洗大便器Bの排水路B1が、鉛直管路2のソケット流入口2aに挿入されるように、水洗大便器Bを床面Fに配置する。また、排水ソケット1から手洗い器Lへ延びる排水路L1は、水洗大便器Bの背面に形成された切欠部B2に通される。次いで、水洗大便器Bの位置、方向を確認し、水洗大便器Bを床面Fにネジ止めする。水洗大便器Bの排水路B1と排水ソケット1との間の水密性、気密性は、ソケット流入口2aに被せられたパッキンP1によって確保される。
【0024】
次に、本発明の第1実施形態の排水ソケット1の作用を説明する。まず、水洗大便器Bの便鉢に洗浄水が流れ込んでいない時には、図1に示すように、便鉢内の水位は、水洗大便器Bの排水トラップの最高点の高さに維持されている。便鉢内に洗浄水が流れ込むと、便鉢内の洗浄水が排水トラップを越えて排水ソケット1に流入する。排水ソケット1に流入した洗浄水は鉛直管路2を流下し、下端のエルボー部2bに当たって跳ね上がる。跳ね上がった洗浄水によって、鉛直管路2の下端部付近に水膜が形成されてサイホン作用が発生し、便鉢内の洗浄水及び汚物が吸引される。本実施形態の排水ソケット1においては、鉛直管路2に充満した洗浄水に作用する引力によって鉛直管路2内及び排水路B1内に負圧を発生させ、便鉢内の洗浄水及び汚物を吸引するサイホン作用を利用している。従って、鉛直管路2から距離を隔てた位置に合流出口6bが設けられていても、サイホン作用に与える影響は非常に少ない。
【0025】
鉛直管路2を通過した洗浄水は、横管路4の中を流れ、排水配管Dへ排出される。横管路4の中を洗浄水が流れると横管路4内の圧力が低下するので、緩衝室6内の空気が合流出口6bを通って横管路4の中に吸引される。しかしながら、横管路4内の圧力低下の影響は、大きな容積を有する緩衝室6によって遮断され、緩衝室6に接続された手洗い器Lの排水路L1には殆ど及ばない。従って、手洗い器Lと排水ソケット1との間の排水路L1に形成されたトラップ(図示せず)内の封水が吸い出され、破封の発生が防止される。また、横管路4内を洗浄水と共に流れる汚物の大部分は、横管路4の下側の壁面に沿って流れるので、横管路4の上部壁面に設けられた合流出口6bの部分に汚物が堆積することはない。
【0026】
また、手洗い器Lからの排水は、排水路L1、緩衝室6の緩衝室流入口6aを通って緩衝室6に流入する。緩衝室6に流入した排水は、図3に示すように2つに分岐され、鉛直管路2と円筒状の部材12との間を通って、緩衝室6の合流出口6bから流出する。合流出口6bから横管路4に流入した排水は、排水配管Dに排出される。また、緩衝室6の底面には傾斜が付けられているので、緩衝室6に流入した排水は、緩衝室6内に滞留せず、すべて横管路4に流れ込む。
【0027】
本発明の第1実施形態の排水ソケットによれば、合流出口6bが鉛直管路2から距離を隔てた横管路4に設けられているので、他の機器の排水路の合流により排水ソケットのサイホン作用が阻害されることがない。また、本実施形態の排水ソケットによれば、合流出口6bが横管路4の上部壁面に設けられているので、排水ソケット内を流れる汚物が他の機器の排水路に逆流して、他の機器の排水路に堆積することがない。さらに、本実施形態の排水ソケットによれば、排水路L1と横管路4との間に緩衝室6が設けられているので、横管路4内の圧力低下の影響が排水路L1に及んで、排水路L1に設けられたトラップの封水を破ることがない。
【0028】
次に、図5及び図6を参照して、本発明の第2実施形態の排水ソケットを説明する。図5は本発明の第2実施形態の排水ソケットの斜視図であり、図6(a)は平面図、(b)は全断面図である。図5及び図6に示すように、本発明の第2実施形態の排水ソケットは。横管路が非常に短い点が、第1実施形態とは異なる。従って、ここでは、第2実施形態の第1実施形態とは異なる点のみを説明する。
【0029】
図5及び図6に示すように、本発明の第2実施形態の排水ソケット20は、水洗大便器Bの排水路B1に接続される鉛直管路22と、この鉛直管路の下端から横方向に延びる横管路24と、鉛直管路22の周囲に形成された緩衝室26と、鉛直管路22を床面F上に支持、固定する第1脚部28と、横管路24の下流側端部を床面F上に支持、固定する第2脚部30と、を有する。
【0030】
鉛直管路22は、上方に開口したソケット流入口22aと、下端のエルボー部22bとを有し、このソケット流入口22aにはパッキンPが被せられている。鉛直管路22の下端には、両側に突出するように第1脚部28が設けられている。横管路24は、鉛直管路22のエルボー部22bと一体に形成されている。ベンド部24aが横管路24の下流端に取付けられている。ベンド部24aの下流側には、排水配管Dに挿入される直管部24bが設けられ、排水配管Dと横管路24とを接続している。ベンド部24aの周囲にはほぼ円形の第2脚部30が形成されている。
【0031】
緩衝室26は、円筒状の部材32を、円筒状の鉛直管路22の周りに同心円状に配置することによって形成されている。横管路24の反対側には、入口管部32aが形成され、緩衝室26の緩衝室流入口26aを構成している。また、横管路24側の、円筒状の部材32の下部には開口部が設けられ、この開口部にベンド部24aを構成する部材を被せることによって、合流出口26bが構成される。これにより、合流出口26bは、鉛直管路22から間隔を隔てた横管路24の上部に位置することになる。また、緩衝室流入口26aは、合流出口26bよりも高い位置にあり、緩衝室26の底面は、緩衝室流入口26aから合流出口26bの方へ低くなるように傾斜している。
【0032】
本発明の第2実施形態の排水ソケット20の設置方法は、第1実施形態と同様である。第2実施形態の排水ソケット20は、水洗大便器Bの排水路B1と、排水配管Dとの間の水平方向距離が近い場合に適用することができる。
また、本発明の第2実施形態の排水ソケット20の作用も、第1実施形態と同様である。緩衝室26の合流出口26bが鉛直管路22から所定距離間隔を隔てて設けられているので、緩衝室26及びそれに接続された排水路L1によって、排水ソケット30のサイホン作用を阻害することがない。また、合流出口26bが横管路24の上部に位置するので、排水ソケット30を流れる汚物が逆流して、緩衝室26や排水路L1に堆積することがない。さらに、合流出口26bと排水路L1との間に緩衝室26が設けられているので、横管路24の圧力の低下が排水路L1に及ぶことがない。
【0033】
次に、図7を参照して、本発明の第3実施形態の排水ソケットを説明する。図7は、本発明の第3実施形態の排水ソケットを水洗大便器に取付けた様子を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図を示す。本発明の第3実施形態の排水ソケットは、手洗い器の排水路L1が、接続管路によって横管路に接続されている点が、第1、第2実施形態と異なる。従って、ここでは、本発明の第3実施形態の排水ソケットの第1、第2実施形態とは異なる点のみを説明する。
【0034】
図7に示すように、本発明の第3実施形態の排水ソケット40は、水洗大便器Bの排水路B1に接続される鉛直管路42と、この鉛直管路の下端からほぼ水平方向に延びる横管路44と、鉛直管路42の側面を通って横管路44に合流する接続管路46と、鉛直管路42を床面F上に支持、固定する第1脚部48と、横管路44の下流側端部を床面F上に支持、固定する第2脚部50と、を有する。
【0035】
鉛直管路42は、上方に開口したソケット流入口42aと、下端のエルボー部42bとを有し、このソケット流入口42aにはパッキン(図示せず)が被せられている。鉛直管路42の下端には、両側に突出するように第1脚部48が設けられている。横管路44は、鉛直管路42のエルボー部42bに接続されている。ベンド部44aが横管路44の下流端に設けられ、排水配管Dと横管路44とを接続している。ベンド部44aの周囲にはほぼ円形の第2脚部50が形成されている。接続管路46は、水洗大便器Bの背面側に取付けられた接続管路流入口46aから、鉛直管路42の一方の側面を迂回して、横管路44の上部壁面に開口した合流出口46bまで延びるように構成されている。
【0036】
本実施形態の排水ソケット40の設置方法は、第1、第2実施形態の排水ソケットの設置法方と同様である。
次に、本発明の第3実施形態の排水ソケット40の作用を説明する。水洗大便器Bの便鉢内に洗浄水が流れ込むと、便鉢内の洗浄水が排水トラップを越えて排水ソケット40に流入する。排水ソケット40に流入した洗浄水は鉛直管路42を流下し、下端のエルボー部42bに当たって跳ね上がり、サイホン作用が発生する。サイホン作用によって排水ソケット40に引込まれた洗浄水及び汚物は、横管路44を通って排水配管Dへ排出される。本実施形態の排水ソケット40においては、鉛直管路42から距離を隔てた位置に接続管路46の合流出口46bが設けられているので、接続管路46及びそれに接続された排水路L1がサイホン作用に与える影響は非常に少ない。また、横管路44内を洗浄水と共に流れる汚物の大部分は、横管路44の下側の壁面に沿って流れるので、横管路44の上部壁面に設けられた合流出口46bの部分に汚物が堆積することはない。
【0037】
また、手洗い器Lからの排水は、排水路L1、接続管路流入口46aを通って接続管路46に流入する。接続管路46に流入した排水は、接続管路46の中を通って合流出口46bから流出する。合流出口46bから横管路44に流入した排水は、排水配管Dに排出される。
【0038】
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、上述した実施形態に種々の変更を加えることができる。特に、上述した実施形態では、水洗大便器からの排水と手洗い器からの排水を合流させる排水ソケットについて説明したが、本発明は、水洗大便器からの排水と、水洗大便器以外の任意の排水とを合流させる排水ソケットに適用することができる。
【0039】
【発明の効果】
本発明の排水ソケットによれば、水洗大便器からの排水に他の機器の排水を合流させることによりサイホン作用が弱められることが少ない。
また、本発明によれば、水洗大便器から排出された汚物が、水洗大便器からの排水と合流する排水路に堆積しにくい排水ソケットを提供することができる。
さらに、本発明の排水ソケットによれば、水洗大便器からの排水に合流された、他の機器の排水路に悪影響を与えにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の排水ソケットを、タンク式の水洗大便器及び手洗い器に接続した様子を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図を示す。
【図2】本発明の第1実施形態の排水ソケットの全断面図を示す。
【図3】図2のiii-iii断面図を示す。
【図4】本発明の第1実施形態の排水ソケットの平面図を示す。
【図5】本発明の第2実施形態の排水ソケットの斜視図を示す。
【図6】本発明の第2実施形態の排水ソケットを示す図であり、(a)は平面図、(b)は全断面図を示す。
【図7】本発明の第3実施形態の排水ソケットを水洗大便器に取付けた様子を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図を示す。
【図8】水洗大便器からの排水路と、手洗い器からの排水路とを合流させ、排水配管に排出する従来の排水ソケットを示す図である。
【符号の説明】
B 水洗大便器
B1 排水路
D 排水配管
F 床面
L 手洗い器
L1 排水路
P1 パッキン
P2 パッキン
1 本発明の第1実施形態の排水ソケット
2 鉛直管路
2a ソケット流入口
2b エルボー部
4 横管路
6 緩衝室
6a 緩衝室流入口
6b 合流出口
8 第1脚部
10 第2脚部
12 円筒状の部材
20 本発明の第2実施形態の排水ソケット
22 鉛直管路
24 横管路
26 緩衝室
28 第1脚部
30 第2脚部
32 円筒状の部材
40 本発明の第3実施形態の排水ソケット
42 鉛直管路
44 横管路
46 接続管路
48 第1脚部
50 第2脚部

Claims (6)

  1. 水洗大便器の排水路と他の機器の排水路を合流させこれらの排水路を床面に設けられた排水配管に連通させる水洗大便器の排水ソケットであって、
    上記水洗大便器の排水路に接続されるソケット流入口をその上端に備え且つほぼ鉛直方向に延びる鉛直管路と、
    この鉛直管路と上記排水配管とを接続し横方向に延びる横管路と、
    上記鉛直管路の周囲を取り囲むように形成され且つ上記他の機器の排水路に接続される緩衝室流入口と上記横管路上部に開口した合流出口を備えた緩衝室と、
    を有することを特徴とする排水ソケット。
  2. 上記緩衝室は、その合流出口が、上記緩衝室流入口よりも低い位置に設けられており、上記緩衝室の底面が上記緩衝室流入口から上記合流出口の方へ傾斜している請求項1記載の排水ソケット。
  3. 上記鉛直管路及び上記緩衝室は、内径の異なる円筒状の部材による入れ子構造により、上記鉛直管路の周囲に上記緩衝室が形成されている請求項1又は2記載の排水ソケット。
  4. 上記緩衝室は、その緩衝室流入口を、上記鉛直管路に対し、上記鉛直管路から延びる上記横管路とは反対の側に備えている請求項1乃至3の何れか1項記載の排水ソケット。
  5. 上記緩衝室は、その合流出口を、上記鉛直管路から所定の距離間隔を隔てた位置に備えている請求項1乃至4の何れか1項記載の排水ソケット。
  6. 水洗大便器の排水路と他の機器の排水路とを合流させこれらの排水路を床面に設けられた排水配管に連通させる水洗大便器の排水ソケットであって、
    上記水洗大便器の排水路に接続されるソケット流入口をその上端に備え且つほぼ鉛直方向に延びる鉛直管路と、
    この鉛直管路と上記排水配管とを接続し横方向に延びる横管路と、
    上記鉛直管路に対し、上記鉛直管路から延びる上記横管路とは反対の側に設けられ、且つ上記他の機器の排水路に接続された接続管路流入口と上記横管路の上部壁面に開口した合流出口を備え、上記鉛直管路の一方の側面を迂回するように形成された接続管路と、
    を有することを特徴とする排水ソケット。
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