JP2007113343A - 集合排水装置およびヘッダ - Google Patents

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教通 土岸
Takahiro Kobayashi
毅博 小林
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良平 須賀
Yasushi Inoue
恭志 井上
Teiichi Goto
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Abstract

【構成】 集合排水装置10は、排水ます12およびヘッダ14を備え、基礎16上に配置される。排水ます12の側面にヘッダ14の流出口44およびトイレに繋がる排水枝管38が接続され、排水ます12の出口27に基礎16を貫通する排水管20が接続される。また、ヘッダ14の流入口60にトイレ以外の排水設備に繋がる排水枝管62が接続される。
【効果】 トイレに繋がる排水枝管38とこれ以外の排水設備に繋がる排水枝管62とを分離することにより、トイレ以外の排水設備はトイレからの排水の影響を受けにくい。また、排水ます12でトイレからの排水およびこれ以外の排水設備からの排水を集めて、排水管20に流すことにより、トイレからの排水だけを流す排水管の配管、その排水管を基礎に貫通させるための穿孔、基礎16の強度低下を抑えるための補強筋の設置をする必要がなく、施工性および経済性に優れる。
【選択図】 図3

Description

この発明は、集合排水装置およびヘッダに関し、特にたとえば、建物内の排水設備から排出された排水を集めて公共ますや下水管などと繋がる排水管へ流す、集合排水装置およびヘッダに関する。
従来の集合排水装置およびヘッダの一例が、特許文献1および特許文献2に開示されている。
特許文献1の図2に示す住宅用排水システムでは、トイレに繋がる排水管および洗面所などトイレ以外の排水設備に繋がる排水枝管が1つのヘッダに接続され、そのヘッダに建物の基礎を貫通する排水主管が接続されている。
この場合、トイレは、他の排水設備を比較して、短時間に大量の水を排出するため、ヘッダの中が満水になりやすい。特に、トイレからの排水とその他の排水設備からの排水とが同時に排水されると、さらにヘッダの中が満水になる恐れが高まる。
また、トイレから排出される排水が、ヘッダを介してトイレ以外の排水設備に繋がる排水枝管に流入し、トイレ以外の排水設備を汚染してしまう恐れがある。
そこで、特許文献1の図10に示す住宅用排水システムでは、トイレに繋がる排水枝管をこの他の排水設備に繋がる排水枝管と別系統にして、トイレに繋がる排水枝管はヘッダに接続されず、建物の基礎を貫通する排水主管に直接接続されている。
また、特許文献2の集合一括排水設備では、特許文献1の図10に示す住宅用排水システムと同様に、トイレ以外の排水設備に繋がる排水枝管は集合ますに接続され、集合ますに基礎を貫通する排水主管が接続される。そして、トイレはこれらと別系統で、基礎を貫通する宅地内排水管に接続される。
特許第3634226号公報[E03C 1/122、E03F 3/02、F16L 41/03] 特開2002−327474号公報[E03C 1/122、E03F 3/02、F16L 41/03]
特許文献1の図2に示す従来技術では、大量の排水が一度にヘッダに流入すると、ヘッダ内が満水になり、真空状態が形成されて、ヘッダに接続される排水設備の封水が破壊される恐れがある。このような場合、トイレからの汚物による臭いなどが、ヘッダを介して封水が破壊された排水設備から漏れ出してしまう。
また、特許文献1の図10および特許文献2に示す従来技術では、トイレに繋がる排水枝管を、これ以外の排水設備に繋がる排水枝管と別系統にすることにより、トイレ以外の排水設備がトイレからの排水から影響を受けない。しかし、ヘッダや集合ますに接続する排水枝主管が基礎を貫通するだけでなく、トイレに繋がる排水枝管や宅地内排水管も基礎を貫通する。このため、穿孔だけでなく、基礎を貫通する孔が増えることによる基礎の強度低下を抑えるために補強筋を基礎内に設ける必要があり、材料コストや施工コストなどが嵩んでしまう。また、トイレに繋がる排水枝管などを、これ以外の排水設備に繋がる排水枝管と別に配管する必要があり、施工性が悪い。
それゆえに、この発明の主たる目的は、経済性および施工性に優れ、かつトイレ以外の排水設備にトイレからの排水の影響を与えない、集合排水装置およびヘッダを提供することである。
請求項1の発明は、建物内のトイレおよびトイレ以外の排水設備から排出される排水を集めて排水管へ流す、集合排水装置において、少なくとも1つの流入口と1つの流出口とを有し、かつ流入口にトイレ以外の排水設備から排出される排水を流す排水枝管が接続されるヘッダ、および少なくとも2つの入口と1つの出口とを有し、かつ少なくとも2つの入口の1つにトイレから排出される排水を流す排水枝管が接続される排水ますを備え、少なくとも2つの入口の他の1つは流出口から排出される排水を受け、出口から排出される排水を排水管へ排出する、集合排水装置である。
請求項1の発明では、集合排水装置は排水ますおよびヘッダを備え、排水ますはヘッダの流出口から排出される排水を受ける。また、排水ますの入口にトイレに繋がる排水枝管が直接接続され、ヘッダの流入口にトイレ以外の排水設備に繋がる排水枝管が接続される。
この集合排水装置によると、トイレ以外の排水設備のそれぞれから排出された排水は、流入口からヘッダ内に流入して、一度ヘッダで集められてから、合流した排水は流出口から排出される。次に、排水は排水ますの入口から流れ込み、排水ますの出口から排水管へ流される。また、トイレからの排水は、排水ますの入口から直接流入し、そこで他の排水と合流してから、出口から排水管へ流される。
このように、トイレ以外の排水の合流位置をヘッダとし、これらの排水とトイレからの排水との合流位置を排水ますとして、トイレからの排水とトイレ以外の排水設備からの排水との合流位置を分け、かつ排水ますをヘッダより下流側に設ける。これにより、トイレからの排水がトイレ以外の排水設備に繋がる排水枝管に流れ込みにくく、しかもヘッダの中が満水になりにくいため、トイレからの排水の逆流およびトイレ以外の排水設備における封水破壊が防止され、トイレ以外の排水設備はトイレからの排水に影響を受けにくい。
また、排水ますでトイレからの排水とトイレ以外からの排水とを集めて、集めた排水を排水ますに接続される排水管などにより下水管へ流すことにより、トイレからの排水がこれ以外からの排水と同一系統にまとめられる。このため、排水管を通すための基礎の貫通口の数が少なくて済み、貫通孔の穿孔や補強筋の配置などの作業を省け、かつ材料コストや施工コストが抑えられる。
請求項2の発明は、排水ますの側面に入口が設けられ、排水ますの下部に出口が設けられる、請求項1記載の集合排水装置である。
請求項2の発明では、排水ますの側面に入口を設けて、入口にトイレに繋がる排水枝管などを接続すると、排水ますの上方に空間が開くため、作業者が集合排水装置の維持管理をしやすい。
また、排水ますの下部に出口を設けて、出口に、たとえば下水管などに繋がる排水管を接続すると、トイレから排出される排水は排水ますの側方から流入して、排水管により排水ますの下方へ排出される。このため、排水ます内が満水になりにくく、排水設備の封水の破壊が生じにくい。
請求項3の発明は、一端が流出口に接続され、他端が入口に接続される接続管をさらに備える、請求項1または2記載の集合排水装置である。
請求項3の発明では、接続管の一端をヘッダの流出口に接続し、他端を排水ますの入口に接続して、ヘッダと排水ますとを接続管で離すことにより、トイレに繋がる排水枝管とトイレ以外の排水設備に繋がる排水枝管との遮断性が増し、トイレ以外の排水設備はトイレからの排水に影響を受けにくい。
また、接続管の長さを調整することにより、ヘッダの位置を排水設備の位置に合わせることができる。
請求項4の発明は、側面に設けられた少なくとも1つの入口と下部に設けられた出口とを有する本体を備え、入口の管軸が本体の管軸の直交軸から側方へ片寄らせられる、排水ますである。
請求項4の発明では、排水ますの入口の管軸を排水ますの管軸の直交軸から側方へ片寄らせると、排水は入口から排水ますへ偏心流入するため、排水ます内に旋回流が生じることにより通気が確保されて、排水は円滑に流れる。よって、排水ますが排水で満たされにくく、排水設備の封水破損が生じにくい。
請求項5の発明は、少なくとも1つの接続口を有する本体、本体の上方に設けられる継手部、および継手部の側面に形成され、かつ排水枝管が接続される流入口を備え、少なくとも1つの接続口は流出口として用いられる、ヘッダである。
請求項5の発明では、排水枝管からの排水が、継手部の側方から流入口へ流入し、それから継手部から本体へ流下して、本体を通って、流出口から排出される。
このように、継手部の側面に排水枝管を接続することにより、継手部の上方に空間を開けることができるため、作業者がヘッダの維持管理などをしやすい。
また、排水を継手部から本体へ流下させることにより、継手部へ流入する排水が、他の排水設備からの排水の影響を受けにくく、ヘッダにスムーズに流入し、他の排水と合流することができる。
請求項6の発明は、継手部が本体に対して回転自在に装着された、請求項5記載のヘッダである。
請求項6の発明では、排水設備の配置に合わせて、継手部を本体に対して回転することにより、排水設備と継手部との間を結ぶ排水枝管の配管を単純化したり、排水枝管の方向を変える曲部継手の使用箇所を減らしたりすることができ、施工性の向上や施工コストの低減が図られる。
請求項7の発明は、継手部が本体に対して脱着可能に装着された、請求項5または6記載のヘッダである。
請求項7の発明では、排水設備の数に合わせて、継手部の数を増減することができる。
請求項8の発明は、継手部が本体に直接装着された継手部の上方に装着された、請求項5ないし7のいずれかに記載のヘッダである。
請求項8の発明では、本体に継手部を装着し、その継手部に別の継手部をさらに装着して、継手部を2段重ねなどにすることができる。これにより、排水設備の数が継手部の数により制限されず、継手部、延いては排水設備の数を自由に増やすことができる。
請求項9の発明は、請求項4記載の排水ますと請求項5ないし8のいずれかに記載のヘッダとを用いて、建物内のトイレおよびトイレ以外の排水設備から排出される排水を集めて排水管へ流す、集合排水装置であって、ヘッダは少なくとも2つの接続口を有し、少なくとも2つの接続口の1つにトイレから排出される排水を流す排水枝管が接続され、少なくとも2つの接続口の他の1つは流出口として用いられ、流入口にトイレ以外の排水設備から排出される排水を流す排水枝管が接続され、少なくとも1つの入口は流出口から排出される排水を受け、出口から排出される排水を前記排水管へ排出する、集合排水装置である。
請求項9の発明では、ヘッダの少なくとも2つの接続口の1つにトイレに繋がる排水枝管が接続され、ヘッダの流入口にトイレ以外の排水設備に繋がる排水枝管が接続され、ヘッダの少なくとも2つの接続口の他の1つを流出口として用いられる。このため、トイレから排出される排水は接続口からヘッダに流入し、またトイレ以外の排水設備から排出される排水は流入口からヘッダに流入して、これらの排水はヘッダ内で合流する。そして、ヘッダ内で集められた排水は流出口から排出されて、入口から排水ますに流入し、排水ますの出口から排水管へ排出される。
このように、ヘッダ内でトイレから排出される排水とトイレ以外の排水設備から排出される排水とを集めて1つの排水管へ流すことができるため、トイレ専用の排水管などを設ける必要がない。このため、排水管を通すための基礎の貫通口の数が少なくて済み、貫通孔の穿孔や補強筋の配置などの作業を省け、かつ材料コストや施工コストが抑えられる。
また、接続口は本体に設けられ、流入口はこの本体の上方に設けられるため、トイレから排出された排水は接続口から本体に流入し、流入口の下方を流れる。よって、トイレから排出される排水が流入口からトイレ以外の排水設備に繋がる排水枝管へ逆流しにくい。
さらに、排水が入口から排水ますに流入する際、排水は偏心流入することにより、排水ます内に通気が確保されて、排水は円滑に流れる。このため、排水が排水ますやヘッダへ逆流して、排水ますやヘッダが満水になりにくいため、トイレ以外の排水設備の封水破壊が防がれる。
この発明によれば、トイレから排出される排水を流す排水枝管を排水ますに接続し、トイレ以外の排水設備から排出される排水を流す排水枝管をヘッダに接続することにより、施工性や経済性に優れながら、しかもトイレ以外の排水設備にトイレからの排水の影響を与えないようにすることができる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
図1に示すこの発明の一実施例である集合排水装置10は、排水ます12およびヘッダ14を備え、ヘッダ14は排水ます12に接続される。集合排水装置10は、図2〜図4に示すように、建物の床下に配置され、排水ます12はべた基礎16上に設置される。べた基礎16の中には鞘管18が設けられ、その鞘管18の中に排水管20が挿通される。
図5および図6に示す排水ます12は、排水ます12の側方から流入した排水を排水ます12の下方へ排出する、いわゆるドロップますであり、塩化ビニルなど合成樹脂で形成される。排水ます12の本体22は、円筒形状であり、本体22の径は、後述するトイレに繋がる排水枝管の径およびヘッダ14の本体の径より大きい。本体22の上端および下端は開口し、上端開口24は、点検口などとして利用され、上端開口24に蓋26が装着される。また、下端開口は排水ます12の出口27として利用され、出口27に排水管20(図2)が接続される。
本体22の側面に入口36が設けられ、入口36は少なくとも2つ、この実施例では3つの第1入口36、第2入口36および第3入口36を有する。各入口36は、受口構造であって、排水を入口36から偏心流入させるために、入口36の管軸36aが本体22の管軸22aに直交する軸22bから一方側方に片寄った状態で、設けられる。また、各入口36は、本体22側から開口に向かって僅かに上側に傾けられる。そして、図3および図4に示すように、第1入口36に排水枝管38が接続され、その排水枝管38に、入口36側から上り勾配が付けられて、たとえば建物の1階に設けられたトイレが接続される。また、第2入口36に別の排水枝管38が接続され、その排水枝管38に、入口36側から上り勾配が付けられて、たとえば建物の2階に設けられたトイレが接続される。さらに、第3入口36にヘッダ14が接続される。
ヘッダ14は、塩化ビニルなど合成樹脂で形成され、本体40を有し、本体40はべた基礎16から一定の高さになるように、固定具42で保持される。図7〜図9に示すように、本体40は管状で、その断面は縦長の楕円形状に形成される。本体40の一方端は塞がれて、塞がれた面は曲面に形成される。また、本体40の他方端は開口し、その開口により本体40は1つの接続口を有する。この接続口は流出口44として利用されて、排水ます12の第3入口36(図4)に接着接合される。また、本体40の上面に複数、たとえば3つの連結口46(図8)が設けられ、連結口46と対向する本体40の下面40aは、流出口44側から管軸に沿って上り勾配が付けられる。
ヘッダ14の連結口46に継手部48が接続されて、継手部48は本体40の上方に配置される。継手部48は円筒形状に形成され、その径は後述する流入口に接続する排水枝管の径とほぼ同じ大きさに設定される。継手部48の上端および下端は開口し、上端開口50は連結口46と同径で、ほぼ同形状に形成される。上端開口50は点検口などとして利用され、蓋52が脱着可能に装着される。蓋52は円板形状の上部および円筒形状の下部を含み、蓋52の外面にゴム輪54が装着されたゴム輪溝56が形成される。
継手部48の下端部58は蓋52の下部とほぼ同径で同形状であり、下端部58の外面にゴム輪溝56が形成され、ゴム輪溝56にゴム輪54が嵌め込まれている。これにより、継手部48の下端部58は本体40の連結口46とゴム輪接合されて、継手部48が本体40に密閉されながら、脱着可能で、かつ回転自在に装着される。
継手部48の側面に流入口60が設けられ、流入口60は、受口構造を有し、開口に向かって僅かに上側に傾けられる。流入口60に可撓管などを用いた排水枝管62(図2)が接続され、その排水枝管62に、流入口60から上り勾配が付けられて、トイレ以外の排水設備、たとえば流し台、風呂、洗濯機が接続される。
このような集合排水装置10を用いると、図2〜図4に示すように、トイレ以外の排水設備から排出される排水は、排水枝管62を流下して、流入口60からヘッダ14内に流入する。そして、ヘッダ14の側方から流入した排水は、ヘッダ14内において継手部48から本体40へ流れ落ちて、他の排水設備からの排水と合流しながら、下り勾配が付けられた下面40a上を流下し、流出口44から排出される。次に、排水は、第3入口36から排水ます12内に偏心流入し、本体22の側面上を伝って螺旋を描きながら、出口27へ流下して、排水管20へ排出される。このとき、排水が旋回流を生じることにより、排水ます12内に通気が確保されるため、排水は円滑に排水ます12内を流下する。
また、トイレから排出される排水は、排水枝管38を流下して、第1入口36または第2入口36を通って、排水ます12内に偏心流入する。この流入した排水は、第3入口36から流入する他の排水設備からの排水と合流しながら、螺旋を描いて出口27へ流下する。そして、排水ます12から排出された排水は、排水管20を通って、下水管などへ流れる。
このように、排水ます12の本体22の径をヘッダ14の本体40の径やトイレに繋がる排水枝管38の径より大きくし、かつ排水を排水ます12へ偏心流入させることにより、大量の排水が排水ます12内に一度に流入しても、排水ます12内に通気が確保される。しかも、排水ます12にドロップますを用いて、流入した排水を排水管20へ流れ落とすため、排水が排水ます12内に満水になりにくく、排水枝管38、62に接続された排水器具の封水破壊が防止される。これにより、排水管20内の臭いが他の排水設備から漏れ出すことが防がれる。
そして、トイレに繋がる排水枝管38を排水ます12に接続し、他の排水設備に繋がる排水枝管62をヘッダ14に接続することにより、トイレからの排水の合流位置とトイレ以外の排水設備からの排水の合流位置とが分離される。また、ヘッダ14が排水ます12より上流側に設けられるため、トイレからの排水がヘッダ14や他の排水設備などに逆流することが防がれる。
また、トイレ以外の排水設備に繋がる排水枝管62をヘッダ14を介して排水ます12に接続し、トイレに繋がる排水枝管38を排水ます12に直接接続して、排水ます12に排水管20を接続することにより、トイレからの排水を流すための排水管を別に設けて、この排水管を通すための貫通孔を基礎に形成する必要がない。よって、排水管20の配管、基礎の穿孔または補強筋の配置などの作業が省け、しかもこれらの材料コストや施工コストなどが抑えられるため、施工性および経済性に優れる。
さらに、排水設備の配置に合わせて、継手部48を本体40に対して回転することにより、排水設備と継手部48との間を結ぶ排水枝管62の配管を単純化したり、排水枝管62の方向を変える曲部継手の使用箇所を減らしたりすることができるため、施工性の向上や施工コストの低減が図られる。
また、排水ます12および継手部48の上端を開口して、この開口24、50を点検口に利用することにより、各部分の点検や掃除などをすることができ、集合排水装置10の維持管理の容易化が図られる。
そして、排水ます12をべた基礎16上に設置して、集合排水装置10を床下の低い位置に設ける。しかも、トイレに繋がる排水枝管38を側方から排水ます12へ接続し、トイレ以外の排水設備に繋がる排水枝管62を側方から継手部48へ接続することにより、これらの排水枝管38、62を床下の低い位置から配管することができる。このため、排水枝管38、62に、緩やかな上り勾配を付けて、集合排水装置10から遠くに位置する排水設備を接続することができる。また、集合排水装置10の近くに位置する排水設備には、従来に比べて急な勾配を排水枝管38、62に付けることができる。さらに、集合排水装置10や排水枝管38、62などの上方に空間が開くため、作業者が集合排水装置10の維持管理をしやすい。
さらに、継手部48の側方から流入した排水を下方にある本体40へ流下させて、継手部48へ流入する排水が他の継手部48から流入する排水の影響を受けにくくすることにより、排水をヘッダ14へ円滑に流入させて、他の排水と合流させることができる。また、これにより、ヘッダ14内が満水になりにくく、ヘッダ14に接続する排水設備の封水破壊を防止することができる。
なお、ヘッダ14の連結口46に継手部48を装着したが、図10に示すように、継手部48に代えて蓋52を装着することもできる。この場合、蓋52が装着された連結口46はヘッダ14の点検口として利用される。そして、連結口46は継手部48の上端開口50と同径で、ほぼ同形状であるため、継手部48の上端開口50を塞ぐ蓋52を連結口46の蓋として用いることができる。
また、継手部48の上端開口50に蓋52を装着したが、図11に示すように、継手部48の上端開口50に別の継手部48の下端部58を接続して、継手部48を重ねることができる。これにより、継手部48の数を増やすことができるため、排水設備の数が継手部48の数により制限されず、排水設備の数を自由に増やすことができる。
この継手部48を連結口46にゴム輪接合により接続したが、継手部48を連結口46に接着接合することもできる。
さらに、ヘッダ14の流出口44を排水ます12の第3入口36に接着接合したが、接合方法はこれに限定されず、たとえば、ゴム輪接合によりこれらを接続することもできる。
そして、このヘッダ14の流出口44を排水ます12に直接接続したが、図12に示すように、接続管64を介してこれらを接続することもできる。この場合、接続管64は、一方に差口66を有し、他方に受口68を有する。差口66は排水ます12の第3入口36に接続され、受口68はヘッダ14の流出口44に接続される。そして、ヘッダ14の流出口44から排出される排水は、接続管64を通って、排水ます12に流れ込む。このように、ヘッダ14と排水ます12とを接続管64で離すことにより、トイレに繋がる排水枝管38とトイレ以外の排水設備に繋がる排水枝管62との遮断性が増し、トイレ以外の排水設備はトイレからの排水に影響を受けにくい。また、接続管64の長さを調整することにより、ヘッダ14の位置を排水設備の位置に合わせることができる。
また、継手部48の径を排水枝管62の径とほぼ同じ大きさに設定したが、継手部48の径を排水枝管62の径より大きく設定することもできる。これにより、継手部48内に通気が確保され、排水がヘッダ14へ円滑に流入されて、ヘッダ14内が排水で満水になりにくい。
図13に示すこの発明の他の実施例である集合排水装置10は、排水ます12および複数、この実施例では3つのヘッダ70を備える。なお、図1および図12に示す集合排水装置10と同様により共通する部分については同じ番号を付して説明を省略する。
図14〜図16に示すように、ヘッダ70は、塩化ビニルなど合成樹脂で形成され、本体72を有する。本体72は管状で、その断面は縦長の楕円形状に形成される。本体72の両端は開口され、この開口により本体72は2つの接続口を有する。一方の接続口は、差口構造を有し、流出口74として用いられる。また、他方の接続口は、受口構造を有し、接続口76として用いられる。そして、本体72の上面に、たとえば1つの連結口46が設けられ、連結口46に継手部48が接続される。連結口46と対向する本体72の下面72aは、接続口76から流出口74に向かって下り勾配が付けられる。
そして、図13に示すように、排水ます12の第3入口36に接続管64の差口66が接続され、接続管64の受口68にヘッダ70の流出口74が接続されて、1つ目のヘッダ70は接続管64を介して排水ます12に接続される。また、1つ目のヘッダ70の接続口76に連結管78の差口80が接続され、連結管78の受口82に次のヘッダ70の流出口74が接続されて、2つ目のヘッダ70は連結管78を介して1つ目のヘッダ70に接続される。さらに、3つ目のヘッダ70は、その流出口74が2つ目のヘッダ70の接続口76に直接接続される。そして、そのヘッダ70の接続口76に蓋84が取り付けられ、接続口76は塞がれる。
このように、ヘッダ70に接続口76を設けることにより、接続口76に流出口74を直接または連結管78を介して接続し、複数のヘッダ70を連結することができる。このため、排水設備の数などに合わせて、ヘッダ70、つまり流入口60の数を調整することができる。
また、直接または連結管78を介してヘッダ70を連結すると、ヘッダ70の位置を排水設備などの位置に対応させることができるため、最適な配管が実現される。
なお、ヘッダ70の流出口74を差口構造にし、接続口76を受口構造にしたが、これに限定されない。
図17に示すこの発明の他の実施例である集合排水装置10は、排水ます86およびヘッダ70を備える。なお、図1および図13に示す集合排水装置10と同様により共通する部分については同じ番号を付して説明を省略する。
図17および図18に示すように、排水ます86は、ドロップますであり、塩化ビニルなど合成樹脂で形成される。排水ます86の本体88は円筒形状であり、その径はヘッダ70の本体72の径より大きく設定される。本体88の上端および下端は開口し、上端開口24に蓋26が装着され、下端開口は排水ます86の出口27として排水管20に接続される。
本体88の側面に、たとえば1つの入口90が設けられる。入口90は、受口構造を有し、その管軸が本体88の管軸に直交する軸から一方側方に片寄った状態で、設けられる。また、入口90は本体88側から開口に向かって僅かに上側に傾けられ、入口90にヘッダ70の流出口74が接続される。
ヘッダ70はその流出口74を入口90に接続することにより排水ます86に連結される。そして、ヘッダ70の接続口76にはトイレに繋がる排水枝管38が接続され、ヘッダ70の上部に設けられる流入口60にはトイレ以外の排水設備に繋がる排水枝管62が接続される。
このような集合排水装置10を用いると、トイレから排出される排水は、排水枝管38を通り、ヘッダ70内に流入し、本体72内でトイレ以外の排水設備からの排水と合流しながら、下面72a上を流下し、流出口74から排出される。
また、トイレ以外の排水設備から排出される排水は、流入口60からヘッダ70内に流入し、継手部48から本体72へ流れ落ちて、トイレの排水設備からの排水と合流しながら、下面72a上を流下し、流出口74から排出される。
そして、これらの流出口74から排出された排水は、入口90から排水ます86内に偏心流入し、本体88の側面上を伝って旋回して通気を確保しながら、出口27へ流下して、排水管20へ排出される。
このように、トイレ以外の排水設備に繋がる排水枝管62は、トイレからの排水が流れる本体72より上方のヘッダ70の上部に接続されている。しかも、排水が排水ます86へ偏心流入し、通気が確保されることにより、排水は排水ます86およびヘッダ70へ逆流しにくい。このため、ヘッダ70の本体72を流れるトイレからの排水がトイレ以外の排水設備に繋がる排水枝管62へ逆流しにくい。また、ヘッダ70が満水になりにくいことにより、ヘッダ70に接続される排水設備の封水破壊も生じにくい。
また、ヘッダ70でトイレからの排水とトイレ以外の排水設備からの排水とを集め、排水ます86を介して排水管20へ流すことにより、基礎16を貫通する排水管20へ流す前にこれらの排水を一本化するため、鞘管18を設置する数などを減らすことができ、施工性および経済性に優れる。
なお、ヘッダ70を排水ます86に直接接続したが、接続管64を介してヘッダ70を排水ます86に接続することもできる。
また、図17に示す集合排水装置10に1つのヘッダ70を設けたが、複数のヘッダ70を用い、これらを連結して設けることもできる。このとき、複数のヘッダ70を連結管78により接続することもできる。
さらに、図17では排水ます86に1つの入口90を設けたが、排水ます86に複数の入口を設けてもよい。この場合、1つの入口90にヘッダ70の流出口74を接続し、他の入口にトイレに繋がる排水枝管を接続することもできる。
この発明の一実施例の集合排水装置を示す平面図である。 図1の集合排水装置を床下に配置し、集合排水装置に排水管および排水枝管を接続した状態を示す断面図である。 図1の集合排水装置に排水管および排水枝管を接続した状態を示す平面図である。 図1の集合排水装置に排水管および排水枝管を接続した状態を示す側面図である。 図1の集合排水装置に用いられる排水ますを示す平面図である。 図5の排水ますを示す断面図である。 図1の集合排水装置に用いられるヘッダを示す平面図である。 図7のヘッダを示す縦断面図である。 図7のヘッダを示す横断面図である。 この発明の別の実施例の集合排水装置に用いられるヘッダを示す断面図である。 この発明のさらに別の実施例の集合排水装置に用いられるヘッダを示す断面図である。 この発明のさらに別の実施例の集合排水装置に排水枝管を接続した状態を示す平面図である。 この発明のさらに別の実施例の集合排水装置に排水枝管を接続した状態を示す平面図である。 図13の集合排水装置に用いられるヘッダを示す平面図である。 図14のヘッダを示す縦断面図である。 図14のヘッダを示す横断面図である。 この発明のさらに別の実施例の集合排水装置に排水枝管を接続した状態を示す平面図である。 図17の集合排水装置を示す側面図である。
符号の説明
10…集合排水装置
12、86…排水ます
14,70…ヘッダ
22、88…排水ますの本体
22a…本体の管軸
22b…直交する軸
27…出口
36…入口
36a…入口の管軸
38、62…排水枝管
40、72…ヘッダの本体
44、74…流出口
48…継手部
60…流入口
64…接続管
76…接続口

Claims (9)

  1. 建物内のトイレおよびトイレ以外の排水設備から排出される排水を集めて排水管へ流す、集合排水装置において、
    少なくとも1つの流入口と1つの流出口とを有し、かつ前記流入口に前記トイレ以外の排水設備から排出される排水を流す排水枝管が接続されるヘッダ、および
    少なくとも2つの入口と1つの出口とを有し、かつ前記少なくとも2つの入口の1つに前記トイレから排出される排水を流す排水枝管が接続される排水ますを備え、
    前記少なくとも2つの入口の他の1つは前記流出口から排出される排水を受け、前記出口から排出される排水を前記排水管へ排出する、集合排水装置。
  2. 前記排水ますの側面に前記入口が設けられ、前記排水ますの下部に前記出口が設けられる、請求項1記載の集合排水装置。
  3. 一端が前記流出口に接続され、他端が前記入口に接続される接続管をさらに備える、請求項1または2記載の集合排水装置。
  4. 側面に設けられた少なくとも1つの入口と下部に設けられた出口とを有する本体を備え、
    前記入口の管軸が前記本体の管軸の直交軸から側方へ片寄らせられる、排水ます。
  5. 少なくとも1つの接続口を有する本体、
    前記本体の上方に設けられる継手部、および
    前記継手部の側面に形成され、かつ排水枝管が接続される流入口を備え、
    前記少なくとも1つの接続口は流出口として用いられる、ヘッダ。
  6. 前記継手部が前記本体に対して回転自在に装着された、請求項5記載のヘッダ。
  7. 前記継手部が前記本体に対して脱着可能に装着された、請求項5または6記載のヘッダ。
  8. 継手部が前記本体に直接装着された前記継手部の上方に装着された、請求項5ないし7のいずれかに記載のヘッダ。
  9. 請求項4記載の排水ますと請求項5ないし8のいずれかに記載のヘッダとを用いて、建物内のトイレおよびトイレ以外の排水設備から排出される排水を集めて排水管へ流す、集合排水装置であって、
    前記ヘッダは少なくとも2つの接続口を有し、前記少なくとも2つの接続口の1つに前記トイレから排出される排水を流す排水枝管が接続され、前記少なくとも2つの接続口の他の1つは流出口として用いられ、
    前記流入口に前記トイレ以外の排水設備から排出される排水を流す排水枝管が接続され、
    前記少なくとも1つの入口は前記流出口から排出される排水を受け、前記出口から排出される排水を前記排水管へ排出する、集合排水装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012149506A (ja) * 2010-12-27 2012-08-09 Daikin Ind Ltd 排水管継手
JP2016037817A (ja) * 2014-08-11 2016-03-22 クボタシーアイ株式会社 合流ます
CN114718163A (zh) * 2022-05-06 2022-07-08 北京首控建设工程有限责任公司 绿色高效排水管道结构

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