JP2019123843A - 樹脂組成物、樹脂組成物の製造方法、並びに樹脂組成物からなる成形物及びフィルム - Google Patents

樹脂組成物、樹脂組成物の製造方法、並びに樹脂組成物からなる成形物及びフィルム Download PDF

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Abstract

【課題】親水性及び透明性に優れたフィルムを形成できる樹脂組成物を提供すること。【解決手段】セルロースエステル及び添加剤を含有する樹脂組成物であって、前記セルロースエステルのアシル置換度が2.80を超え、前記添加剤のSP値が20(MPa)1/2以上28(MPa)1/2以下であり、前記セルロースエステルと前記添加剤とが相溶している、樹脂組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、樹脂組成物、樹脂組成物の製造方法、並びに樹脂組成物からなる成形物及びフィルムに関する。
セルロース系材料、その中でも特にセルロースアセテートは、液晶表示装置において、偏光子を保護する保護膜の材料として主に用いられてきた。その理由として、セルロースアセテートからなるフィルムは適度な透湿性を有するという利点が挙げられる。よって、セルロースアセテートからなるフィルムを保護膜とすることにより、外部からの水分等から偏光子を保護すると共に、当該フィルムを接着剤を介して偏光子と張り合わせる際においても、偏光子や接着剤に含まれる水分や溶媒を透過させて、偏光子や接着剤を十分に乾燥することができる。そして、この透湿性は、フィルムの厚みや親疎水性などにより定まるところ、透湿性を高めるため、セルロースアセテートフィルムに親水性の添加剤を添加する(特許文献1)、及びセルロース系フィルムをけん化処理する(特許文献2)などにより親水性を高める方法が知られている。また、保護膜と偏光子との接着性を高める観点からも、保護膜の親水性を高めることが求められる。これは偏光子の素材が親水性であり、親水性の接着剤を用いることによる。
特に、親水性の添加剤を添加することにより親水性を高める方法を用いる場合、セルロースアセテートのアシル置換度が高い方が、フィルムからの添加剤の溶出を抑制することができるほか、安定した光学特性を有し(高い全光線透過率及び低いヘーズを有しており透明性に優れる、並びに複屈折率が小さい)、耐水性、及び耐生分解性に優れる点で好適である。
例えば、非特許文献1には、置換度2.8未満のセルロースアセテートとポリビニルピロリドン(poly(N-vinyl pyrrolidone)(PVP))などとの2成分ブレンドを、DMF(N,N−ジメチルホルムアミド)を溶媒として溶解し、溶媒を蒸発させて、フィルム化することが記載され、置換度2.8を超えるセルロールアセテートを用いてフィルム化した場合には、ブレンドが非相溶となることが示されている。また、非特許文献2には、セルロースエステルとN-vinyl pyrrolidone共重合体とのブレンドの相溶性について評価した結果が示されており、置換度2.70のセルロースアセテートとN-vinyl pyrrolidone共重合体とのブレンドが相溶した例が開示されている。さらに、特許文献3には、セルロース誘導体に対し、優れた相溶性を示す可塑剤として、アミド結合を有するビニルポリマーまたはビニル共重合ポリマーからなる可塑剤が記載されているが、アセチル置換度2.2程度のセルロースアセテートに対する相溶性が示されるのみである。
特開2009−193077号公報 特開2003−195046号公報 特許第4138984号公報
従来の方法により、置換度2.8を超えるような高置換度のセルロールアセテートからなるフィルムであっても、親水性の添加剤を添加することにより親水性を高めることができたものの、優れた透明性を併せ持つことは困難であった。本発明は、親水性及び透明性に優れたフィルムを形成できる、樹脂組成物を提供することを課題とする。
本発明の第一は、セルロースエステル及び添加剤を含有する樹脂組成物であって、前記セルロースエステルのアシル置換度が2.80を超え、前記添加剤のSP値が20(MPa)1/2以上28(MPa)1/2以下であり、前記セルロースエステルと前記添加剤とが相溶している、樹脂組成物に関する。
前記樹脂組成物において、前記添加剤が水溶性ポリマーであることが好ましい。
前記樹脂組成物において、前記添加剤が、繰り返し単位を有する高分子であって、前記繰り返し単位を構成する原子数をN2とし、前記繰り返し単位に含まれるOH基、アミド基、アミノ基、COOH基、及びNR 基の数の合計をN1とした場合、N1/N2が、0.01以上0.55以下であることが好ましい。
前記樹脂組成物において、前記添加剤が、アミド基含有ビニルポリマーであることが好ましい。
前記樹脂組成物において、前記アミド基含有ビニルポリマーが、ポリビニルピロリドン、またはビニルピロリドン共重合体であることが好ましい。
前記樹脂組成物において、前記添加剤の分子量が、1,000以上1,000,000以下であることが好ましい。
前記樹脂組成物において、前記セルロースエステルがセルロースアセテートであることが好ましい。
本発明の第二は、前記樹脂組成物の製造方法であって、前記セルロースエステル及び前記添加剤をハロゲン原子を含有する溶媒に溶解して溶液とし、前記溶液を乾燥する、樹脂組成物の製造方法に関する。
本発明の第三は、前記樹脂組成物からなる成形物に関する。
本発明の第四は、前記樹脂組成物からなるフィルムに関する。
本発明の第五は、前記樹脂組成物からなる光学用フィルムに関する。
本発明によれば、親水性及び透明性に優れたフィルムを形成できる、樹脂組成物を提供することができる。
[樹脂組成物]
本開示の樹脂組成物は、セルロースエステル及び添加剤を含有する樹脂組成物であって、前記セルロースエステルのアシル置換度が2.80を超え、前記添加剤のSP値が20(MPa)1/2以上28(MPa)1/2以下であり、前記セルロースエステルと前記添加剤とが相溶している。
本開示の樹脂組成物によれば、親水性及び透明性に優れたフィルムを形成できる。また、本開示の樹脂組成物は、けん化処理等の二次加工を行うことなく高い親水性を有するものである。これは、特に、樹脂組成物からフィルムを形成した場合、けん化処理等の二次加工が均一に行われないことにより、フィルムに斑が生じ透明性に劣ることも防ぐことができる点で有効である。
(セルロースエステル)
本開示の樹脂組成物に含まれるセルロースエステルとしては、セルロースアセテート、セルロースプロピオネート、セルロースブチレート、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテートブチレートなどのセルロース脂肪酸エステル;セルロースベンゾエート、セルロース−4−メチルベンゾエート、セルロース−4−クロロベンゾエートなどのセルロース芳香族酸エステル;セルロースアセテートベンゾエートなどの脂肪族酸と芳香族酸との混合酸セルロースエステル;メチルアセチルセルロース、エチルアセチルセルロースなどのセルロースエーテルエステル;などが挙げられる。セルロースエステルは1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
これらのなかでも、入手が容易であり、樹脂組成物を成形物、特にフィルムとした場合に、水の接触角を比較的低くできるため、セルロースアセテート、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテートブチレートが好適であり、セルロースアセテートがもっとも望ましい。
セルロースエステルのアシル置換度は、2.80を超えるものであるところ、アシル置換度は2.81以上が好ましく、2.85以上がより好ましく、2.90以上がさらに好ましい。樹脂組成物を成形物とした場合に、添加剤の溶出を抑制することができるほか、安定した光学特性を有し(高い全光線透過率及び低いヘーズを有しており透明性に優れる、並びに複屈折率が小さい)、耐水性及び耐生分解性に優れ、また力学強度が高いためである。その他、樹脂組成物の製造過程においても、上記範囲のアシル置換度のセルロースエステルは、工業的に調製が容易であり、後述のハロゲン原子を含有する溶媒への溶解性にも優れるためである。
ここで、アシル置換度とは、セルロースのモノマー繰り返し単位に存在する3つの水酸基の水素のうちアシル基で置換されている量の平均値をいう。また、アシル置換度が3.0とは、セルロースの3個の置換基がすべてアシル基で置換されている場合をいう。
アシル置換度は、ASTM D−817に準じてアシル化度を測定し、アシル置換度に換算することにより求められる。特に、アシル置換度のうちアセチル置換度は、ASTM−D−817−91に従い求めた酢化度(結合酢酸量)を、次式(1)でアセチル置換度に換算することにより得られる。
DS=162.14×AV×0.01/(60.052−42.037×AV×0.01) (1)
上記式において、DSはアセチル置換度であり、AVは酢化度(%)である。
(添加剤)
添加剤は、SP値が20(MPa)1/2以上28(MPa)1/2以下であれば、特に限定されるものではなく、用途に応じて適宜選択してよい。SP値は21(MPa)1/2以上27(MPa)1/2以下が好ましく、22(MPa)1/2以上26(MPa)1/2以下がより好ましい。上記範囲であることにより、高い相溶性と親水性が得られる。20(MPa)1/2未満であると樹脂組成物の親水性が大きく低下し、28(MPa)1/2を超えるとセルロースエステルと添加剤とが相溶しにくくなる。
ここで、SP値は、溶解性パラメーターとも称され、Fedors法により算出することができる。具体的には下記の式によりSP値を算出することができる。
SP値=√(Ev/v)=√(ΣΔei/ΣΔvi)
(式中、Ev:蒸発エネルギー(J/mol)、v:モル体積(cm/mol)、Δei:各々の原子又は原子団の蒸発エネルギー、Δvi:各々の原子又は原子団のモル体積)
本計算方法の詳細は、ポリマーハンドブック(第4版) 著者J.Brandrup、E.H.Immergut 出版社 Willey 出版年 1999年)等に記載されている。SP値の単位としては、(MPa)1/2を採用する。
添加剤としては、親水性ポリマーが好ましい。親水性ポリマーを用いることで、保護フィルムと偏光子との接着性が高まる。ここで、親水性ポリマーとは、親水性の官能基を有するポリマーである。親水性ポリマーとしては、特に限定されず、例えば、ポリビニルアルコール、及び部分ケン化されたポリビニルアセテートなどのOH基を有する高分子;ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、及びアクリル酸やメタクリル酸と他のモノマーの共重合物などのCOOH基を有する高分子;ポリエチレングリコール、1,3−ポリプロピレングリコール、及び1,4ポリブチレングリコールなどのポリエーテル骨格を有する高分子;ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ポリ−N−メチルアクリルアミド、ポリ−N,N−ジメチルアクリルアミド、ポリアクリロイルモルホリン、ポリ−N−ビニルモルホリン及びポリ−N−ビニルモルホリン−N−オキシドなど、分子内にアミド骨格を有するモノマーを組成にもつ重合物;が挙げられる。親水性ポリマーは1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
また、親水性ポリマーは、水溶性であること、つまり、水溶性ポリマーであることが好ましい。接着性がより良好となるためである。ここで、水溶性ポリマーとは、ポリマー20重量部以上に対し、水を80重量部以下混合し、室温(例えば、24℃)で十分混合攪拌させた後、少なくとも1時間以上ポリマー層と水層に層分離しないポリマーをいう。
また、添加剤、特に水溶性ポリマーとしては、繰り返し単位を有する高分子であって、前記繰り返し単位を構成する原子数をN2とし、前記繰り返し単位に含まれるOH基、アミド基、アミノ基、COOH基、及びNR 基の数の合計をN1とした場合、N1/N2が、0.01以上0.55以下が好ましく、0.1以上0.5以下がより好ましい。高い親水性が付与できるためである。なお、NR 基のRとしては、例えば、CH、CHCH等が挙げられる。
さらに、添加剤、特に水溶性ポリマーとしては、アミド基含有ビニルポリマーであることが好ましい。アミド基含有ビニルポリマーは、アミド基を有するビニル系モノマーの重合により得られる。アミド基含有ビニルポリマーは、ポリビニルピロリドン、またはビニルピロリドン共重合体であることがより好ましい。セルロースアセテートとの相溶性に優れるためである。
ビニルピロリドン共重合体としては、例えば、酢酸ビニル、メタクリル酸メチル等との共重合体が挙げられる。
添加剤の分子量は、1,000以上1,000,000以下が好ましく、5,000以上500,000以下がより好ましく、10,000以上500,000以下がさらに好ましい。上記範囲であることにより、ブリードアウトが抑制される。
添加剤の分子量は、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィーにより測定される標準PMMA換算の重量平均分子量である。ゲルパーミエーションクロマトグラフィーによる分子量及び分子量分布の測定方法としては、以下のものが挙げられる。すなわち、N−メチル−2−ピロリドンに0.1mol/LとなるようにLiBr(臭化リチウム)を添加した溶液(以下「溶液A」という)にセルロースアセテートを溶解した溶液を、カラム接続したゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)(本体:(株)島津製作所製 HPLC Prominence+解析プログラム:Lab Solutions Ver.5.73)を用いて、55℃の温度でRI(示差屈折計)にて測定する。カラムは、ガードカラム(アジレント・テクノロジー(株)製 PolyPore GUARD サイズ50×7.5mm)と本カラム(前段カラム:アジレント・テクノロジー(株)製 PolyPore サイズ300×7.5mm、後段カラム:アジレント・テクノロジー(株)製 PolyPore サイズ300×7.5mm)から成る。また、使用(測定)条件は、移動相:溶液A、カラム温度:55℃にて行う。尚、添加剤の分子量及び分子量分布の算出には、アジレント・テクノロジー(株)製のポリメチルメタクリレート(M−M−10セット)の既知の分子量との関係を用いる。
樹脂組成物における添加剤の含有量は、セルロースエステル及び添加剤の合計量100重量部に対し、1重量部以上50重量部以下が好ましく、5重量部以上40重量部以下がより好ましく、10重量部以上30重量部以下がさらに好ましい。上記範囲であることにより、優れた強度のフィルムを形成できる。
樹脂組成物において、セルロースエステルと添加剤とが相溶しているとは、示差走査熱量測定(DSC)による熱分析法を用いて、樹脂組成物のガラス転移温度がセルロースエステルのガラス転移温度とも添加剤のガラス転移温度とも異なる1点のみを示している場合をいう。
(任意成分)
本開示の樹脂組成物は、その目的を逸脱しない範囲で、セルロースエステル及び添加剤の他、任意成分を添加することができる。このような任意成分としては、例えば、相溶化剤、可塑剤、及び酸化防止剤等が挙げられる。
本開示の樹脂組成物は、相溶化剤を含有しなくとも、セルロースエステルと添加剤とを十分に相溶することができるが、相溶化剤を含有することにより、より良好な相溶性を示す。相溶化剤としては、公知のものを用いることができる。例えば、樹脂組成物が含有するセルロースエステルと同じポリマー鎖及び樹脂組成物が含有する添加剤と同じポリマー鎖を両方有するブロックポリマーもしくはグラフトポリマー;樹脂組成物が含有するセルロースエステル及び含有する添加剤のそれぞれに対し高い相溶性を有するポリマーなどが挙げられる。セルロースアセテート/ビニルピロリドン共重合体等が挙げられる。
[製造方法]
本開示の樹脂組成物の製造方法は、前記セルロースエステル及び前記添加剤をハロゲン原子を含有する溶媒に溶解して溶液とし、前記溶液を乾燥する。
(溶液)
溶液を調製するには、セルロースエステル、添加剤、及びハロゲン原子を含有する溶媒を合せ、撹拌すればよい。また、セルロースエステル、添加剤、及びハロゲン原子を含有する溶媒の配合順序については、特に限定されない。例えば、セルロースエステル及び添加剤にハロゲン原子を含有する溶媒を配合できる。
ハロゲン原子を含有する溶媒としては、ハロゲン化炭化水素類を用いることができ、例えば、ジクロロメタン、トリクロロメタン、ジクロロエタン、トリクロロエタン、テトラクロロエタン、ジクロロプロパンなどのハロアルカン;クロロシクロヘキサンなどのハロシクロアルカン;クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、クロロトルエン、クロロメチルベンゼン、クロロエチルベンゼンなどのハロゲン系芳香族炭化水素類が挙げられる。
添加剤の配合量は、セルロースエステル及び添加剤の合計量100重量部に対し、1重量部以上50重量部以下が好ましく、5重量部以上40重量部以下がより好ましく、10重量部以上30重量部以下がさらに好ましい。1重量部未満であると、十分な親水性が得られない。
ハロゲン原子を含有する溶媒の配合量は、セルロースエステル及び添加剤の合計量100重量部に対し、500重量部以上2,000重量部以下が好ましく、600重量部以上1,500重量部以下がより好ましく、700重量部以上1,000重量部以下がさらに好ましい。500重量部未満であると、十分な溶解性が得られず、2,000重量部を超えると、粘度が低下し成形が困難となる。
(乾燥)
得られた溶液の乾燥は、例えば、30℃以上200℃以下の雰囲気下に20分以上120分以下静置することにより行うことができる。
[成形物]
本開示の樹脂組成物からなる成形物は、本開示の樹脂組成物を成形することにより得られる。
成形方法としては、特に限定されるものではなく、例えば、流延成形、射出成形、押出成形、真空成形、異型成形、発泡成形、インジェクションプレス、プレス成形、ブロー成形、ガス注入成形等が挙げられる。とくに透明性に優れたフィルムを形成するためには、流延成形が好ましい。
流延成形は、前記セルロースエステル及び前記添加剤をハロゲン原子を含有する溶媒に溶解して溶液とした後、この溶液を支持体に流延し、乾燥することによって行うことができる(溶媒流延法ともいう)。支持体上の流延位置に、コートハンガーダイ及びTダイ等の加圧ダイ;アプリケーター等を用いて流延すればよい。支持体は、ガラスまたは金属支持体が好ましい。
続いて、支持体上に流延された溶液中の溶媒を支持体上で蒸発させて乾燥する。溶媒を蒸発させる方法としては、例えば、溶液の液面側から風を吹く方法;支持体の裏面から液体を媒体として加熱する方法;輻射熱により表裏から伝熱する方法;及び大気中に静置する方法等が挙げられる。これらの方法を組み合わせて用いてもよい。
また、流延成形における乾燥の条件としては、当該溶液中のハロゲン原子を含有する溶媒の配合量にもよるが、例えば、ハロゲン原子を含有する溶媒の配合量が、セルロースエステル及び添加剤の合計量100重量部に対し、10重量部以上1,000重量部以下である場合、加熱温度は、20℃以上50℃以下であってよく、20℃以上35℃以下であってよい。また、その加熱温度での加熱時間は、1分以上60分以下であってよく、10分以上30分以下であってよい。
そして、支持体上で溶媒を蒸発させた成形物を剥離してさらに乾燥することが好ましい。例えば、大気中に静置する方法等が挙げられる。このとき、乾燥温度は、30℃以上200℃以下であってよく、60℃以上100℃以下であってよく、乾燥時間は、10分以上120分以下であってよく、20分以上60分以下であってよい。
成形方法は溶媒溶解により成形する流延成形に限定されず、射出成形に代表される慣用の成形法を用いた溶融成形でも成形可能である。溶融成形の場合、前記セルロースエステル及び前記添加剤、並びに必要に応じて可塑剤を添加した後、溶融温度まで加熱し、慣用の成形法にて成形する。成形温度が低すぎると溶融せず、高すぎると分解が進行する。例えば、160〜240℃程度であってよい。また、前記樹脂組成物は、成形に先立って、予備乾燥を施してもよい。
成形物の形状は特に制限されないが、例えば、ペレット、フィルム、シート、ファイバーなどであってよい。これらは、OA及び家電機器分野、電気及び電子分野、通信機器分野、サニタリー分野、自動車等の輸送車両分野、家具及び建材等の住宅関連分野、並びに雑貨分野等において適した形状である。
本開示の樹脂組成物をフィルムとした場合、フィルムの厚みは、1μm以上1,000μm以下であってよく、10μm以上500μm以下であってよく、10μm以上100μm以下であってよい。
本開示のフィルムは、親水性に優れているため、保護膜と偏光子との高い接着性を実現できると共に、透明性にも優れる。そのため、偏光子の保護膜等の液晶表示装置に用いるフィルムを含む光学用フィルムとして特に好適である。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明は、これらの実施例によりその技術的範囲が限定されるものではない。
後述する実施例及び比較例により得られたフィルムの各物性は、以下の方法で評価した。
<水との接触角>
JIS R 3257「基板ガラス表面のぬれ性試験方法」に準拠して測定した。得られたフィルム表面上に約3μLの蒸留水を滴下し、液滴と表面とがなす角度(接触角)を5点測定してその平均値を水との接触角とした。水との接触角が55°以下の場合を○、55°を超え60未満の場合を△、さらに60°以上の場合を×とした。
<透明性>
(目視)
フィルムを目視で確認した。添加剤を含有しない以外は同じ条件で得られたフィルム(比較例1において得られたフィルム)を基準として、この基準と変わらず透明である場合を○、白くにごった場合を×とした。
(ヘーズ)
濁度計(日本電色工業(株)、「NDH5000W」)を用い、JIS K 7136に準じて、ヘーズ(%)を測定し、添加剤を配合しないこと以外は同じ条件で得られたフィルム(比較例1において得られたフィルム)のヘーズ(%)で除した値をヘーズとした。
<相溶性>
セルロースエステルと添加剤とが相溶しているか否かの判定には、示差走査熱量測定(DSC)による熱分析法を用いた。セルロースエステルのガラス転移温度及び添加剤のガラス転移温度が観測されず、樹脂組成物のガラス転移温度が1点であった場合は、セルロースエステルと添加剤とが相溶しているとし、セルロースエステル及び/又は添加剤のガラス転移温度が観測された場合は、セルロースエステルと添加剤とが非相溶であると評価した。測定は、以下に記載の装置及び条件で行った。
測定装置:示差走査熱量計(「DSC−Q2000」、ティー・エイ・インスツルメント社製)
雰囲気:窒素
温度範囲:一度ガラス転移温度以上に昇温した後(1st heat)、冷却し(cooling)、さらに昇温した(2nd heat)。詳細は次のとおりである。
(1)0℃を3分間保持し、1st heatとして、0℃から330℃まで5℃/minの速度で昇温し、(2)330℃で1分間保持し、(3)冷却(cooling)330℃から0℃まで20℃/minの速度で降温し、(4)0℃を3分間保持し、そして、(5)2nd heatとして、0℃から330℃まで5℃/minの速度で昇温した。
2nd heatにおいて、ベースラインが新しいベースラインに移行する温度、具体的には、元のベースラインと変曲点(上に凸の曲線が下に凸の曲線に変わる点)での接線の交点をガラス転移温度とした。
<実施例1>
デュラン瓶に、セルロースエステルとしてアセチル置換度(言い換えれば、アシル置換度)が2.85のセルロースアセテート75重量部、及び添加剤としてポリビニルピロリドン(PVP 10(SP値:26.0(MPa)1/2、重量平均分子量:10,000、N1/N2:0.5)、Sigma-Aldrich製)25重量部を加え、さらにハロゲン原子を含有する溶媒としてジクロロメタン900重量部を加え、一晩室温で攪拌し、セルロースエステル及び添加剤を溶媒に溶解させ溶液を調製した。続いて、この溶液を室温24℃、湿度30%の条件下にて1時間静置し、脱泡したことを確認した。その後、この溶液をガラス板上に流し、アプリケーターを用いて流延した。24℃の大気中に10分間静置し、さらに40℃の大気中に10分間静置して、溶液を乾燥させフィルムとした。このフィルムをガラス板から剥離し、80℃の大気中に20分間静置して乾燥させ、厚さ50μmのフィルムを得た。水との接触角、透明性及び相溶性を評価した結果を表1に示す。また、ガラス転移温度を測定した結果を表2に示す。
<実施例2>
添加剤としてポリビニルピロリドン(PVP10(SP値:26.0(MPa)1/2、重量平均分子量:10,000、N1/N2:0.5)、Sigma-Aldrich製)に代えて、ポリビニルピロリドン(PVP K−30(SP値:26.0(MPa)1/2、重量平均分子量:40,000、N1/N2:0.5)、ナカライテスク(株))を用いた以外は、実施例1と同じ条件にて、厚さ50μmのフィルムを得た。水との接触角、透明性及び相溶性を評価した結果を表1に示す。また、ガラス転移温度を測定した結果を表2に示す。
<実施例3>
添加剤としてポリビニルピロリドン(PVP10(SP値:26.0(MPa)1/2、重量平均分子量:10,000、N1/N2:0.5)、Sigma-Aldrich製)に代えて、ポリビニルピロリドン(PVP K−90(SP値:26.0(MPa)1/2、重量平均分子量:360,000、N1/N2:0.5)、ナカライテスク(株))を用いた以外は、実施例1と同じ条件にて、厚さ50μmのフィルムを得た。水との接触角、透明性及び相溶性を評価した結果を表1に示す。また、ガラス転移温度を測定した結果を表2に示す。
<比較例1>
添加剤を配合せず、セルロースエステルとしてアセチル置換度(言い換えれば、アシル置換度)が2.85のセルロースアセテート75重量部を100重量部とした以外は、実施例1と同じ条件にて、厚さ50μmのフィルムを得た。水との接触角、透明性及び相溶性を評価した結果を表1に示す。
<比較例2>
デュラン瓶に、セルロースエステルとしてアセチル置換度(言い換えれば、アシル置換度)が2.85のセルロースアセテート75重量部、及び添加剤としてポリビニルピロリドン(PVP10(SP値:26.0(MPa)1/2、重量平均分子量:10,000、N1/N2:0.5)、Sigma-Aldrich製)25重量部を加え、さらに溶媒としてDMF(N,N−ジメチルホルムアミド)900重量部を加え、一晩室温で攪拌し、セルロースエステル及び添加剤を溶媒に溶解させ溶液を調製した。続いて、この溶液を室温24℃、湿度30%の条件下にて1時間静置し、脱泡したことを確認した。その後、この溶液をガラス板上に流し、アプリケーターを用いて流延した。真空条件下、50℃に10時間静置して、溶液を乾燥させ、厚さ60μmのフィルムを得た。水との接触角、透明性及び相溶性を評価した結果を表1に示す。
Figure 2019123843
実施例1〜3で用いたセルロースアセテート、PVP 10、PVP K−30、及びPVP K−90のそれぞれのガラス転移温度を測定した結果も表2に示す。ガラス転移温度として、セルロースエステルのガラス転移温度とも添加剤のガラス転移温度とも異なる1点のみ観測され、セルロースエステルと添加剤とが相溶していることが確認できた。
Figure 2019123843
表1に示されるように、比較例1の添加剤を配合しないフィルムは、水との接触角が透明性に優れるものの、水との接触角が大きく親水性に劣る。また、比較例2のフィルムは、セルロースエステルと添加剤とが相溶せず、白くにごったものとなり、ヘーズも非常に高い。一方、これらに対し、実施例1〜3のフィルムは、比較例1の添加剤を配合しないフィルムと同程度の優れた透明性を備えるたけでなく、水との接触角が低く、優れた親水性を備えることが分かる。

Claims (11)

  1. セルロースエステル及び添加剤を含有する樹脂組成物であって、
    前記セルロースエステルのアシル置換度が2.80を超え、
    前記添加剤のSP値が20(MPa)1/2以上28(MPa)1/2以下であり、
    前記セルロースエステルと前記添加剤とが相溶している、樹脂組成物。
  2. 前記添加剤が水溶性ポリマーである、請求項1に記載の樹脂組成物。
  3. 前記添加剤が、繰り返し単位を有する高分子であって、
    前記繰り返し単位を構成する原子数をN2とし、前記繰り返し単位に含まれるOH基、アミド基、アミノ基、COOH基、及びNR 基の数の合計をN1とした場合、N1/N2が、0.01以上0.55以下である、請求項1または2に記載の樹脂組成物。
  4. 前記添加剤が、アミド基含有ビニルポリマーである、請求項1〜3の何れか1項に記載の樹脂組成物。
  5. 前記アミド基含有ビニルポリマーが、ポリビニルピロリドン、またはビニルピロリドン共重合体である、請求項4に記載の樹脂組成物。
  6. 前記添加剤の分子量が、1,000以上1,000,000以下である、請求項1〜5の何れか1項に記載の樹脂組成物。
  7. 前記セルロースエステルがセルロースアセテートである、請求項1〜6の何れか1項に記載の樹脂組成物。
  8. 請求項1〜7の何れか1項に記載の樹脂組成物の製造方法であって、
    前記セルロースエステル及び前記添加剤をハロゲン原子を含有する溶媒に溶解して溶液とし、前記溶液を乾燥する、樹脂組成物の製造方法。
  9. 請求項1〜7の何れか1項に記載の樹脂組成物からなる成形物。
  10. 請求項1〜7の何れか1項に記載の樹脂組成物からなるフィルム。
  11. 請求項1〜7の何れか1項に記載の樹脂組成物からなる光学用フィルム。

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