JP2019123128A - 光書込装置、およびそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

光書込装置、およびそれを備えた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】光源基板のたわみを正確に維持することと光源基板の熱歪みを確実に抑制することとが可能な光書込装置を提供する。【解決手段】光源基板(310)の発光領域(311)から出射する光をレンズアレイ(320)が感光体表面(241)に結像させる。保持台(400)の平坦な台面(401)の法線方向には感光体(24K)が位置する。その台面からは法線方向に支持部材(411−417)の先端が突出して光源基板を長手方向(X軸方向)の複数箇所で支持し、光源基板の光出射面(315)を感光体表面に対向させる。光源基板と保持台の台面との間の接着層は光源基板を支持部材の先端上に安定化させる。支持部材間では保持台の台面から先端までの距離が異なるので、その台面の法線方向に光源基板の発光領域はたわむ。その台面側への凹みの曲率が最大である発光領域の区間(HCS)と長手方向の同じ範囲では他の範囲よりも、接着層は剛性が高い。【選択図】図5

Description

本発明は電子写真式の画像形成装置に関し、特に光書込装置の構造に関する。
光書込装置は「プリントヘッド(PH)」とも呼ばれ、プリンター、コピー機等、電子写真式の画像形成装置において感光体表面の露光に利用される。光書込装置は画像データによる変調光を、感光体表面の上を一方向に伸びる直線状領域(以下、「1ライン」という。)に照射する。ライン単位の露光の繰り返しにより感光体表面には、画像データに従った帯電量の2次元分布、すなわち静電潜像が形成される。
光書込装置には光走査方式と発光素子配列方式とがある。「光走査方式」は、レーザー光をポリゴンミラーで偏向させることにより感光体表面の1ラインを連続的に露光する。「発光素子配列方式」は、発光ダイオード(LED)、半導体レーザー(LD)等、発光素子の配列と、ロッドレンズ(登録商標)、セルフォック(登録商標)レンズ等、屈折率分布(grandient index:GRIN)レンズの配列とで感光体表面の1ライン全体を同時に露光する。光走査方式に比べて発光素子配列方式は、ポリゴンミラーとその駆動モーターとからの騒音がなく、発光素子から感光体までの光路長が短い分小型であるので、電子写真式の画像形成装置を特にオフィスと家庭とへ更に普及させる上で有利である。
発光素子配列方式は光源基板とレンズアレイとを含む。光源基板は長尺であり、長手方向の直線状領域に発光素子の配列を含み、この領域(以下、「発光領域」という。)の脇に発光素子の駆動回路を含む。発光領域からは板面の法線方向に光が出射する。光源基板は保持台(「光源ホルダー」ともいう。)の平坦な台面の上に支持され、その台面に接着されている。その台面の法線方向に感光体が位置する。その台面からは法線方向に複数の支持部材が突出している。支持部材は感光体表面のラインの方向(以下、「主走査方向」という。)に平行に並び、光源基板を長手方向の複数箇所で支持している。これにより光源基板は、長手方向が主走査方向に平行に保たれ、発光領域からの光の出射方向が保持台の台面の法線方向に揃う。レンズアレイは、光軸に垂直に並ぶGRINレンズの配列の一体成形物であり、周囲を保持枠(「レンズホルダー」ともいう。)で抱えられている。この保持枠が保持台に固定されることにより、レンズアレイは光源基板と感光体との間に配置され、長手方向が主走査方向に平行に保たれ、GRINレンズの光軸が保持台の台面の法線方向、すなわち光源基板からの光の出射方向に揃う。こうして、レンズアレイはその光を感光体表面に結像させる。
レンズアレイによる発光領域の像は感光体表面に静電潜像として残る。この静電潜像の高画質化には、発光領域の像全体を含む面(以下、「像面」という。)を感光体表面に一致させる工夫が必要である。たとえば、レンズアレイに起因する像面のたわみを光源基板のたわみで打ち消す技術が知られている(たとえば、特許文献1、2参照)。GRINレンズ間では発光素子間と比べ、光学特性を主走査方向の広範囲で高精度に揃えることが難しい。さらに、レンズアレイを保持枠に抱えさせた際、レンズアレイからGRINレンズの光軸方向のたわみを高精度に除くことが難しい。これらの結果、像面には感光体表面の法線方向にたわみが生じる。このたわみに伴う感光体表面に対する像面の位置誤差が許容範囲を超えないように、光源基板に法線方向のたわみが故意に与えられる。発光領域からレンズアレイまでの距離が主走査方向の位置に応じて変化し、像面を感光体表面に接近させる。この技術の他にも、光源基板を保持台に固定する接着層の弾性で光源基板の熱歪みを抑える技術が知られている(たとえば、特許文献3参照)。発光素子とその駆動回路との発熱で温度が上昇すると、光源基板と保持台との間での熱膨張量の差が接着層に熱応力を生じさせる。接着層が固すぎると、熱応力に対する反作用が光源基板を歪ませる。これにより光源基板の平面度が過度に低下すると、感光体表面の法線方向における感光体表面と像面との間の位置誤差が許容範囲を超えうる。この危険性を低減する目的で、熱応力に対して適度な弾性が接着層に与えられる。熱応力が接着層を弾性変形させることにより緩和されるので、光源基板の過大な熱歪みが防止される。
特開2013−173315号公報 特開2011−095460号公報 特開2003−344740号公報
発光素子配列方式には更なる高性能化が求められている。そのための工夫としては、たとえば有機発光ダイオード(OLED)を光源として利用することが考えられている。OLEDはLEDと比べて、黒レベルが低く、色表現力が高く、消費電力が低く、小型/薄型/軽量化が容易である点で有利である。その反面、OLEDはLEDよりも発光量が弱い。したがって、OLEDの利用にはGRINレンズのF値の増大が必要である。F値の増大は焦点深度を浅くするので、レンズアレイによる光源基板の発光領域の像面が感光体表面からその法線方向へ逸れ得る範囲が更に狭められなければならない。
しかし、この更なる縮小は次の理由で難しい。レンズアレイに起因する像面のたわみを光源基板のたわみで打ち消す技術では、光源基板のたわみが正確に維持されなければならない。それには、光源基板と保持台との間の接着層が固いほどよい。一方、接着層の弾性で光源基板の熱歪みを抑える技術では、その弾性が熱応力に対して十分に高くなければならない。このように、接着層の固さについてはトレードオフの関係が生じている。したがって、接着層がどのような固さであれば感光体表面に対する像面の位置誤差を更に縮小可能であるかは、当業者にとっても自明ではない。
本発明の目的は上記の課題を解決することであり、特に、光源基板のたわみを正確に維持することが可能であると共に、光源基板の熱歪みを確実に抑制可能な光書込装置を提供することにある。
本発明の1つの観点における光書込装置は光で情報を感光体に書き込む。この光書込装置は、平坦な台面を含み、その台面を感光体に対向させるように設置された保持台と、その保持台の台面からその法線方向に先端を突出させており、その台面からその先端までの距離が調節可能である複数の支持部材と、長尺の板形状であって、その長手方向に伸びている発光領域を含み、その長手方向の複数箇所が複数の支持部材の先端で支持されることにより発光領域からの光が出射する板面を感光体に対向させている光源基板と、その光源基板の長手方向に平行に並んでいるレンズの配列を含み、光源基板から出射した光をレンズごとに感光体に結像させるレンズアレイと、光源基板を保持台に接着して各支持部材の先端上に安定化させている接着層とを備えている。複数の支持部材の間では保持台の台面から先端までの距離が異なり、その距離の違いに従って光源基板の発光領域は、その台面の法線方向にたわんでいる。光源基板の長手方向において、発光領域のうち、保持台の台面側への凹みの曲率が最大である最大曲率区間が位置する範囲では他の範囲よりも接着層は剛性が高い。
光源基板の発光領域がその長手方向において平坦であり、かつ保持台の台面に平行であったならば、レンズアレイによる発光領域の像面には感光体の法線方向にたわみが生じ、そのたわみを打ち消すように発光領域のたわみは設計されていてもよい。
光源基板の長手方向において発光領域の最大曲率区間が位置する範囲には、複数の支持部材の中で保持台の台面から先端までの距離が最小である支持部材が存在し、または光源基板の長手方向において隣接する支持部材との間で互いの先端を結ぶ直線の傾きが最大である支持部材の対のうち保持台の台面から先端までの距離の小さい方が存在してもよい。
光源基板の長手方向において発光領域の最大曲率区間が位置する範囲では他の範囲よりも、接着層は面積が広くてもよい。接着層は、面積が一定である複数の小片を含んでいてもよい。この場合、光源基板の長手方向において発光領域の最大曲率区間が位置する範囲では他の範囲よりも、接着層は小片を多く含んでいてもよい。接着層は、硬化後の弾性率が異なる少なくとも2種類の接着剤を含んでいてもよい。この場合、光源基板の長手方向において発光領域の最大曲率区間が位置する範囲では他の範囲よりも、接着層は、少なくとも2種類の接着剤のうち、硬化した際の弾性率が高い方の含有率が高くてもよい。
接着層は、光源基板の長手方向において発光領域の最大曲率区間が位置する範囲では光源基板と支持部材の先端との間に薄層接着部を含み、他の範囲では光源基板と保持台の台面との間に厚肉接着部を含んでいてもよい。光源基板の長手方向において発光領域の最大曲率区間が位置する範囲では、薄層接着部により接着された支持部材が光源基板の長手方向に垂直な方向に少なくとも2つ並んでおり、他の範囲では、支持部材が光源基板の長手方向に沿って千鳥配置に並んでいてもよい。
光源基板の長手方向において隣接する3つの支持部材を発光領域の最大曲率区間に近い順に、第1支持部材、第2支持部材、第3支持部材とし、第1支持部材と第3支持部材との先端間を結ぶ直線よりも第2支持部材の先端が保持台の台面に近い場合、光源基板の長手方向において第2支持部材の位置では接着層の剛性は閾値よりも高くてもよく、その直線よりも第2支持部材の先端が保持台の台面から遠い場合、光源基板の長手方向において第2支持部材の位置では接着層の剛性は閾値以下であってもよい。光源基板の長手方向において最も端の支持部材がその隣の支持部材よりも先端が保持台の台面に近い場合、光源基板の長手方向における最も端の支持部材の位置では接着層の剛性は閾値よりも高くてもよく、最も端の支持部材がその隣の支持部材よりも先端が保持台の台面から遠い場合、光源基板の長手方向における最も端の支持部材の位置では接着層の剛性は閾値以下であってもよい。
本発明の1つの観点における画像形成装置は電子写真式の画像形成装置であり、感光体と、その感光体の表面を露光して静電潜像を形成する上記の光書込装置と、その静電潜像をトナーで現像する現像部と、現像部が現像したトナー像を感光体からシートへ転写する転写部とを備えている。
本発明による光書込装置では上記のとおり、光源基板の長手方向において発光領域の最大曲率区間が位置する範囲では他の範囲よりも接着層は剛性が高い。接着層における剛性のこのような違いにより、光源基板では発光領域の最大曲率区間が常に形状を変えないと共に、熱膨張の起点(不動点)となる。こうして、この光書込装置は、光源基板のたわみを正確に維持することが可能であると共に、光源基板の熱歪みを確実に抑制可能である。
(a)は、本発明の実施形態による画像形成装置であるプリンターの外観を示す斜視図である。(b)は、(a)の示す直線b−bに沿ったプリンターの模式的な断面図である。(c)は、(b)の示す感光体ユニットの1つの拡大図である。 (a)は、図1の(c)の示す光書込部の分解組立図であり、(b)は、(a)の示す直線b−bに沿った光書込部の横断面図である。(c)は、(b)の示すGRINレンズの1つにおける光路を示す模式図である。 (a)は、図2の(a)の示す直線IIIa−IIIaに沿った光書込部の縦断面図である。(b)は、光源基板と保持台の台面との部分的な上面図である。(c)は、光源基板に組み込まれた電子回路系統のブロック図である。 (a)は、感光体ドラム、レンズアレイ、光源基板、および保持台の台面の、その法線方向に平行な断面を示す模式図である。(b)は、(a)よりも更に法線方向の縮尺が拡大された、感光体表面、光源基板、および保持台の台面の模式的断面図である。 (a)は、たわんだ光源基板と保持台の台面とのその法線方向に平行な断面を示す模式図である。(b)は、(a)の示す光源基板と保持台の台面との上面図であり、(c)はこれら光源基板と保持台の台面との側面図である。 (a)は、レンズアレイによる発光領域の像面の位置計測と、計測結果に基づく接着剤の塗布面積の調節との繰り返しで形成された接着層を含む光源基板と保持台の台面との上面図である。(b)は、硬化した際の弾性率が異なる2種類の接着剤で形成された接着層を含む光源基板と保持台の台面との上面図である。(c)は、貫通穴の列を幅方向の両縁部に含む保持台の台面と光源基板との上面図であり、(d)は、(c)の示す直線d−dに沿った断面図である。 (a)は、光源基板のたわみの目標形状と座面の高さとの間の関係の一例を模式的に示す側面図であり、(b)は、(a)の示す座面間での高低差に基づいて設計された接着層の小片を模式的に示す上面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
[画像形成装置の外観]
図1の(a)は、本発明の実施形態による画像形成装置100の外観を示す斜視図である。この画像形成装置100はプリンターである。その筐体の上面には排紙トレイ41が設けられ、その奥に開いた排紙口42から排紙されたシートを収容する。排紙トレイ41の前方には操作パネル51が埋め込まれている。プリンター100の底部には給紙カセット11が引き出し可能に取り付けられている。
[画像形成装置の内部構造]
図1の(b)は、図1の(a)の示す直線b−bに沿ったプリンター100の模式的な断面図である。プリンター100は電子写真式のカラープリンターであり、給送部10、作像部20、定着部30、および排紙部40を含む。
給送部10は、まずピックアップローラー12を用いて、給紙カセット11に収容されたシートの束からシートSH1を1枚ずつ分離する。給送部10は次にタイミングローラー13を用いて、分離したシートを作像部20へ、その動作にタイミングを合わせて送出する。「シート」とは、紙製もしくは樹脂製の薄膜状もしくは薄板状の材料、物品、または印刷物をいう。給紙カセット11に収容可能なシートの種類すなわち紙種はたとえば、普通紙、上質紙、カラー用紙、または塗工紙であり、サイズはたとえば、A3、A4、A5、またはB4である。さらに、シートの姿勢は縦置きと横置きとのいずれにも設定可能である。
作像部20はたとえば中間体転写方式であり、タンデム配置の感光体ユニット20Y、20M、20C、20K、中間転写ベルト21、1次転写ローラー22Y、22M、22C、22K、および2次転写ローラー23を含む。中間転写ベルト21は従動プーリー21Lと駆動プーリー21Rとの間に回転可能に掛け渡されている。これらのプーリー21L、21Rの間の空間には4つの感光体ユニット20Y、…、20Kと4本の1次転写ローラー22Y−22Kとが1つずつ対を成すように配置され、中間転写ベルト21を間に挟んで対向している。2次転写ローラー23は中間転写ベルト21を間に挟んで駆動プーリー21Rとニップを形成している。このニップには、タイミングローラー13から送出されたシートSH2が通紙される。
感光体ユニット20Y−20Kでは感光体ドラム24Y、24M、24C、24Kが、対向する1次転写ローラー22Y−22Kに、中間転写ベルト21を間に挟んだ状態で接触してニップを形成している。感光体ユニット20Y−20Kは、中間転写ベルト21が(図1の(b)では反時計方向に)回転する間、その同じ表面部分が1次転写ローラー22Y−22Kと感光体ドラム24Y−24Kとの間のニップを通過する際にその表面部分に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、およびブラック(K)のうち異なる1色のトナー像を形成する。中間転写ベルト21のその表面部分にはこれら4色のトナー像が重ねられて1つのカラートナー像が形成される。このカラートナー像が駆動プーリー21Rと2次転写ローラー23との間のニップを通過するタイミングに合わせて、そのニップへシートSH2がタイミングローラー13から通紙される。これによりそのニップではカラートナー像が中間転写ベルト21からシートSH2へ転写される。
定着部30は、作像部20から送出されたシートSH3にトナー像を熱定着させる。具体的には、定着部30は定着ローラー31と加圧ローラー32とを回転させながらそれらの間のニップにシートSH2を通紙する。このとき、定着ローラー31はそのシートSH3の表面へ内蔵のヒーターの熱を加え、加圧ローラー32はそのシートSH3の加熱部分に対して圧力を加えて定着ローラー31へ押し付ける。定着ローラー31からの熱と加圧ローラー32からの圧力とにより、トナー像がそのシートSH3の表面に定着する。定着部30は更に定着ローラー31と加圧ローラー32との回転により、そのシートSH3を排紙部40へ送り出す。
排紙部40は、トナー像が定着したシートSH3を排紙口42から排紙トレイ41へ排紙する。具体的には、排紙部40は、排紙口42の内側に配置された排紙ローラー43を用いて、定着部30の上部から排紙口42へ移動してきたシートSH3を排紙口42から送出して排紙トレイ41に載せる。
[感光体ユニットの構造とそれによる画像形成処理]
図1の(c)は、図1の(b)の示す感光体ユニットの1つ20Kの拡大図である。この感光体ユニット20Kは感光体ドラム24Kに加え、帯電部201、光書込部202、現像部203、クリーニングブレード204、およびイレーサー205を含む。これらは感光体ドラム24Kの周囲に配置され、その外周面に対して電子写真式による画像形成処理のうち定着以外、すなわち、帯電、露光、現像、転写、清掃、および除電を行う。他の感光体ユニット20Y、20M、20Cも共通の構造を含む。
感光体ドラム24Kは、外周面241が感光体で覆われたアルミニウム等の導電体製の円筒部材であり、その中心軸(図1の(c)では、感光体ドラム24Kの円形断面の中心を紙面に対して垂直に貫く軸)242のまわりを回転可能に支持されている。感光体は、露光量に依存して帯電量が変化する素材であり、アモルファスセレン、セレン合金、アモルファスシリコン等の無機材料、または複数の有機材料の積層構造(OPC)を含む。図1の(c)は示していないが、感光体ドラム24Kの中心軸242は、ギア、ベルト等、回転力の伝達機構を通して駆動モーターに接続されている。その駆動モーターからの回転力で感光体ドラム24Kが(図1の(c)では時計方向に)1回転すると、感光体の各表面部分が周囲の処理部201、202、203、204、205に順番に面してそれらの処理を受ける。
帯電部201は、感光体ドラム24Kの外周面241から間隔をおいてその軸方向に伸びるワイヤーまたは薄板形状の電極211を含む。帯電部201はこの電極211に対してたとえば負の高電圧を印加することにより、この電極211と感光体ドラム24Kの外周面241との間にコロナ放電を生じさせる。この放電が、帯電部201に面した感光体の表面部分を負に帯電させる。
光書込部202は本発明の実施形態による光書込装置の主要な機能部であり、感光体ドラム24Kの帯電部分のうち軸方向(主走査方向)に伸びる直線状領域、すなわち1ラインを露光する。このとき、光書込部202は感光体ドラム24Kへの照射光量を、画像データが表す階調値に基づいて変調する。感光体ドラム24K上の1ラインでは照射光量が高いほど帯電量が減少するので、画像データが表す階調値分布に対応する帯電量分布、すなわち静電潜像が形成される。1ラインに対するこの露光動作を光書込部202は、感光体ドラム24Kの回転に同期して繰り返す。これにより感光体ドラム24Kの外周面にはその回転方向、すなわち副走査方向に露光済みのラインが連なり、静電潜像が2次元的に拡がる。
現像部203は感光体ドラム24K上の静電潜像をK色のトナーで現像する。具体的には、現像部203はまず2本のオーガスクリュー231、232で2成分現像剤DVLを撹拌し、そのときの摩擦で現像剤DVLの含むトナーを負に帯電させる。現像部203は次に現像ローラー233を用いて、現像剤DVLを感光体ドラム24Kとの間のニップへ搬送する。これと並行して現像部203は、現像ローラー233に対して負の高電圧を印加する。これにより、静電潜像のうち帯電量の比較的少ない領域は現像ローラー233よりも電位が上がるので、現像ローラー233の搬送する現像剤から、帯電量の減少分に応じた量のトナーが分離して付着する。こうして静電潜像がトナー像として顕在化する。
このトナー像は感光体ドラム24Kの回転に伴い、それと1次転写ローラー22Kとの間のニップへ移動する。1次転写ローラー22Kに対しては正の高電圧が印加されているので、負に帯電したトナー像が感光体ドラム24Kの外周面から中間転写ベルト21へ転写される。
クリーニングブレード204は、たとえばポリウレタンゴム等の熱硬化性樹脂から形成された薄い矩形板状の部材であり、その長さが感光体ドラム24Kの外周面241のうち感光体で覆われた部分とほぼ等しい。ブレード204の板面のうち感光体ドラム24Kの外周面241に面した方は、その長辺の1つ(エッジ)が感光体ドラム24Kの軸方向に対して平行な状態でその外周面241に接触し、その外周面241からトナー像の転写跡に残るトナーを掻き取る。こうして、その外周面が清掃される。
イレーサー205は、たとえば感光体ドラム24Kの軸方向に配列されたLEDから感光体ドラム24Kの外周面241に光を照射する。その外周面241のうち照射光を受けた部分からは残存する電荷が消失する。こうして、その外周面241が除電される。
[光書込部の構造]
図2の(a)は光書込部202の分解組立図であり、(b)は、(a)の示す直線b−bに沿った光書込部202の横断面図であり、図3の(a)は、図2の(a)の示す直線IIIa−IIIaに沿った光書込部202の縦断面図である。図3の(b)は、光源基板310と保持台400の台面401との部分的な上面図である。光書込部202は発光素子配列方式であり、光源基板310、レンズアレイ320、およびレンズホルダー330を含む。
−光源基板−
光源基板310は、長尺形状の透明なガラス基板または樹脂基板であり、たとえば長さ数十cm×幅数cm×厚さ数百μmである。光源基板310は、発光領域311、封止部材312、および集積回路(IC)チップ313を含む。発光領域311は、たとえば長さ数十cm×幅数mmの矩形領域であり、光源基板310の幅方向(図ではY軸方向)の中央部を長手方向(図ではX軸方向)のほぼ全体にわたって伸びている。発光領域311は、片側の板面314(図では下面)に直に形成された、LED、OLED等の固体発光素子を複数含む。これらの素子が発光すると、光は光源基板310を透過して、反対側の板面315(図では上面)からその法線方向(図ではZ軸の正方向)へ出射する。封止部材312は、たとえばガラス、または金属酸化物もしくは窒化物とポリマーとの多層構造体であり、発光領域311の発光素子側の板面214の上で発光領域311を囲んで外部から気密に隔離する。これにより、外気中の水分および酸素から発光素子が保護される。ICチップ313は、光源基板310の長手方向の一端部(図3の(a)では左端部)において発光素子側の板面314に実装されている。ICチップ313は、光源基板310の長手方向(X軸方向)に細長い矩形状であり、その中に発光素子に対する駆動回路が組み込まれている。
図3の(c)は、光源基板310に組み込まれた電子回路系統のブロック図である。この系統は、発光素子配列351、選択回路352、および駆動回路353を含む。発光素子配列351は、光源基板310の発光領域311に直に形成された固体発光素子、たとえばOLEDの配列である。図3の(c)が示す例では、発光素子360が数μm−十数μm角の矩形状であり、光源基板310の長手方向に沿って数十μmのピッチで数千個×3列の千鳥配置に並んでいる。発光素子360は外部からの輝度信号に応じて駆動電流量を変化させる。この駆動電流量が多いほど発光素子260の輝度が高い。選択回路352は、光源基板310上に直に形成された薄膜トランジスタ(TFT)回路であり、発光素子360を順番に駆動回路353に接続する。駆動回路353は特定用途向け集積回路(ASIC)またはプログラム可能な集積回路(FPGA)で構成され、光源基板310上に直に実装されたICチップ313の中に組み込まれている(chip on grass:COG)。駆動回路353はフレキシブル印刷回路基板(FPC)354を通してプリンター100内の光源制御部355に接続されており、そこからデジタルの画像データを受信する。この画像データを駆動回路353はアナログの輝度信号に変換し、選択回路352により接続された発光素子へ送信する。
−レンズアレイ−
レンズアレイ320は透明なガラス製または樹脂製の矩形板であり、光源基板310の長手方向(X軸方向)に長尺の直方体形状、たとえば長さ数十cm×幅数cm×厚さ数cmである。レンズアレイ320の2枚の板面の間にはGRINレンズの配列が封止されている。各GRINレンズは、たとえば、直径数百μm−数mm、長さ数cmの透明なガラス製または樹脂製の円柱形状であり、その軸がレンズアレイ320の板面の短辺に対して平行に(図2、図3ではZ軸方向に)伸びている。各GRINレンズは一方の端面321(図では下面)を光源基板310の光出射面315に対向させ、他方の端面322(図では上面)を感光体ドラム24Kの外周面に向けている。各GRINレンズは、光源基板310から一方の端面321へ入射する光を他方の端面322から出射して感光体ドラム24Kの外周面に結像させる。
図2の(c)は、GRINレンズの1つ280における光路を示す模式図である。GRINレンズ280の内部では屈折率が、中心軸から外周面に向かって放物線状に低下するように分布している。この屈折率分布により、GRINレンズ280の一方の端面281から入射した光は、軸方向に沿って正弦波状の軌跡を描きながら伝搬し、一定の距離、たとえば数mm−十数mmを進むごとに結像を繰り返す。したがって、GRINレンズ280の他方の端面282から出射した光は、GRINレンズ280の軸方向の長さAXLに合わせて正立像または倒立像を結ぶ。図2の(c)では白抜きの矢印が示すように正立像である。この像のぼけは、結像点PBFの前後、GRINレンズ280の焦点深度DOF=数百μmの範囲内では許容レベルに抑えられる。
−レンズホルダー−
レンズホルダー330は、光源基板310の長手方向(X軸方向)に長尺の板状部材であり、たとえば樹脂から成る。レンズホルダー330は、片側の板面(図2、図3では下面)には凹部331を含み、反対側の板面(図では上面)にはスリット332を含む。凹部331とスリット332とは互いに内側の空間を連通させている。レンズホルダー330は、凹部331の内側には光源基板310を収容し、スリット332の間にはレンズアレイ320を挟んで保持している。
[光書込部の支持構造]
図2、図3は、光書込部202に加えてその支持構造を示す。この支持構造は、保持台400、複数の支持部材411−417、および接着層421−427、431−437を含む。光書込部202とこの支持構造との全体で本発明の実施形態による光書込装置は構成されている。
保持台400は、プリンター100のシャーシ(図は示していない。)に固定された長尺の棒状部材であり、剛性の高い素材、たとえば、電気亜鉛メッキ鋼(SECC)、ステンレス鋼(SUS)、アルミニウム等の金属製の溝形鋼板(横断面が「コ」の字形状である鋼板)で形成されている。保持台400の台面401は、保持台400の長手方向(図2、図3ではX軸方向)に伸びている実質的な平面(すなわち、理想的な平面からのずれが許容範囲内である曲面)である。台面401は、たとえば溝形鋼の背面(「コ」の字の縦線部分)であり、図2の(b)が示すように、その法線方向に感光体ドラム24Kが位置するように設置されている。台面401は更に、図2の(b)が示すように、幅方向(Y軸方向)の両縁でレンズホルダー330の両縁を支持し、図3の(a)が示すように、長手方向(X軸方向)の両端でレンズホルダー330の両端を支持する。この状態で台面401とレンズホルダー330とは互いに接着剤402で固定されている。
各支持部材411−417は、金属または硬質樹脂等、剛性の高い素材から成るピンであり、たとえば直径数mm、長さ数mm−十数mmの円柱形状である。各支持部材411−417の先端面410(図2、図3では上端面)は、長手方向(図ではZ軸方向)に垂直な平面である。各支持部材411−417は台面401の貫通穴から台面401の法線方向(図ではZ軸の正方向)へ突出し、先端面410を光源基板310のうち発光領域311の近傍、特に封止部材312に接触させる。台面401から支持部材411−417の先端面までの距離(図では高さ)はたとえば数十μm−数百μmであり、光書込部202の組み立て工程では支持部材411−417ごとに、たとえば数百nm−数μm単位で調節可能である。
図2、図3が示す例では台面401の貫通穴が台面401の幅方向(Y軸方向)において中央部に位置し、台面401の長手方向(X軸方向)に1列に等間隔、たとえば数cm間隔で数個−十数個並んでいる。したがって、これらの貫通穴と同様な1列に支持部材411−417は並び、先端面を光源基板310の幅方向の中央部に、その長手方向の複数箇所において接触させている。これにより、光源基板310は、長手方向、幅方向がそれぞれ台面401の長手方向(X軸方向)、幅方向(Y軸方向)に平行に保たれる。この意味で支持部材411−417の先端面を、以下では光源基板310に対する「座面」とも呼ぶ。座面間では台面401からの高さが、たとえば数μm−数百μm異なる。座面でのこの高低差に従って光源基板310の発光領域311は台面401の法線方向にたわんでいる。このたわみの詳細については後述する。
接着層421−427、431−437は、光源基板310と保持台400の台面401との隙間に充填されて硬化した接着剤の層であり、光源基板310を保持台400に固定して座面、すなわち支持部材411−417の先端面の上に安定化させている。接着剤はたとえばシリコーン樹脂系弾性接着剤であり、接着層421−427、431−437に接着強さ、すなわち台面401の法線方向の力に対する十分に高い剛性を与える。光書込部202の組み立て工程ではたとえば、まず光源基板310が平坦な状態で支持部材411−417の先端面の列の上に置かれ、次に接着剤が光源基板310の両縁から光源基板310と保持台400の台面401との隙間に充填される。その後、接着剤が硬化する際の収縮力(以下、「硬化収縮力」と呼ぶ。)により光源基板310は座面列に押し当てられ、座面間での高低差に従って台面401の法線方向にたわむ。図2の(b)、図3の(b)が示す例では、接着層は数個−十数個の小片421−427、431−437に分割されている。これらの小片は、光源基板310の幅方向(Y軸方向)の各縁に沿って長手方向(X軸方向)に1列ずつ、間隔を空けて配置されている。各小片は支持部材411−417の1つと長手方向(X軸方向)の中心が同じ位置である。いずれの列も、他の小片よりも面積の広い小片を1つずつ423、433、長手方向(X軸方向)の同じ位置に含む。他の小片421、422、424−427、431、432、434−437はいずれも同じ面積である。
[光源基板へのたわみの付与]
レンズアレイ320の含むGRINレンズ間では、光源基板310の含む発光素子間と比べ、形状、屈折率分布等の光学特性を主走査方向の広範囲で高精度に揃えることが難しい。さらに、レンズアレイ320をレンズホルダー330に挟持させた際、レンズアレイ320からGRINレンズの光軸方向のたわみを高精度に除くことが難しい。これらの結果、レンズアレイ320による発光領域311の像全体を含む面、すなわち像面に感光体ドラム24Kの外周面241の法線方向(Z軸方向)のたわみが生じる。
図4の(a)は、感光体ドラム24K、レンズアレイ320、光源基板310、および保持台400の台面401の、その法線方向(Z軸方向)に平行な断面を示す模式図である。この図では、縮尺が法線方向(Z軸方向)において長手方向(X軸方向)よりも拡大されている。感光体ドラム24Kの外周面241(正確には、その中で光源基板310に最も近接する部分。以下、「感光体表面」と呼ぶ。)は太い実直線で示され、像面は細い実曲線ISFで示されている。感光体表面241と光源基板310の発光領域311とが保持台400の台面401に対して高精度に平行であっても、像面ISFは一般に感光体表面241の法線方向(Z軸方向)にたわむ。このときのたわみは、図4の(a)が示すような緩やかな曲線を描く。具体的には、像面ISFのたわみ量PER、すなわち感光体表面241からその法線方向(Z軸方向)への像面ISFの変位量は、主走査方向(X軸方向)の位置に応じて変化する。この変化量は、感光体表面241と像面ISFとの間の位置誤差に対する許容範囲ACRの大きさ、たとえば数十μm−数百μmと比較された場合、たとえばGRINレンズ数個分である長さ数百μm−数mmの狭い範囲では無視可能である。しかし、たとえば支持部材411−417の間隔と同程度である長さ数cmの広い範囲では、像面ISFのたわみ量PERの変化量が許容範囲ACRの大きさと同程度にまで増大し得る。これは次の理由に因る。GRINレンズ間での光学特性のばらつきとレンズアレイ320の主走査方向(X軸方向)におけるたわみ量とはいずれも、主走査方向(X軸方向)の狭い範囲(長さ数百μm−数mm)では発光素子間での光学特性のばらつきと同程度に小さい。一方、主走査方向の広い範囲(長さ数cm)では発光素子間での光学特性のばらつきよりも有意に大きい。
像面ISFのたわみ量PERの主走査方向(X軸方向)における変化が、感光体表面241と像面ISFとの間の位置誤差に対する許容範囲ACRを超える場合、像面ISFを単に感光体表面241の法線方向(Z軸方向)へ平行移動させるだけでは、像面ISFの全体で位置誤差を許容範囲ACRの中に収めることはできない。しかし、像面ISFのたわみ量PERは主走査方向(X軸方向)において十分に緩やかに変化している。したがって、支持部材411−417ごとに座面の高さを調節して、支持部材411−417の間隔と空間周期が同程度のたわみを光源基板310に与える。これにより、像面ISFのたわみを打ち消すことができる。
図4の(b)は、(a)よりも更に法線方向(Z軸方向)の縮尺が拡大された、感光体表面241、光源基板310、および保持台の台面401の模式的断面図である。図2の(c)が示すようにGRINレンズ280の透過光に正立像を結ばせる場合、像面ISFのたわみを発光領域311のたわみで打ち消すには、像面ISFと同じ方向に光源基板310をたわませればよい。すなわち、図4の(b)が2点鎖線TCSで示すように、発光領域311のうち、レンズアレイ320による像が感光体表面241よりも近い部分FPTはレンズアレイ320から遠ざけ、遠い部分NPTは逆に近づければよい。平らな発光領域311のたわんだ像面ISFと、たわませた発光領域TCSとの間では、主走査方向(X軸方向)の同じ位置におけるたわみ量DFT、DFIが互いに同符号である。これらのたわみ量の比DFT/DFIは、実験またはシミュレーションにより、次の条件が満たされるように決定される:たわませた発光領域TCSの像面は主走査方向(X軸方向)の全体にわたり、感光体表面241に対するその法線方向(Z軸方向)での位置誤差が許容範囲ACRの中に収まる。こうして、発光領域のたわみの目標形状TCSが決まる。この目標形状TCSでは平らな発光領域311の像面ISFのたわみ形状と同様、たわみ量DFTの主走査方向(X軸方向)における空間周期が支持部材411−417の間隔と同程度、たとえば数cmである。したがって、目標形状TCSに沿って座面が並ぶように台面401に対する座面の高さPLGが支持部材411−417ごとに調節される。調節後の座面全体に光源基板310が押し当てられれば、発光領域311には目標形状TCSと実質的に等しい形状のたわみが生じる。
[接着層の剛性分布と光源基板のたわみとの間の関係]
接着層421−427、431−437は、光書込部202の組み立て工程においては接着剤の硬化収縮力により平らな光源基板310を座面の列に押し当てて、発光領域311を目標形状TCSにたわませる。このたわみを接着層421−427、431−437は更に光書込部202の完成後も、台面401の法線方向の力に対する剛性により目標形状TCSに正確に保つ。一方、接着層421−427、431−437は光源基板310の熱歪みを確実に抑制可能である。これは、以下に述べるとおり、座面間での高さ分布と接着層の剛性分布との間の関係に因る。
図5の(a)は、たわんだ光源基板310と保持台の台面401との、その法線方向(Z軸方向)に平行な断面を示す模式図である。この図では、縮尺が法線方向(Z軸方向)において長手方向(X軸方向)よりも拡大されている。発光領域311のたわみは曲率が長手方向(X軸方向)の位置に応じて変化する。すでに説明したとおり、発光領域311のたわみは十分に緩やかであるので、このたわみの曲率は、主走査方向(X軸方向)の狭い範囲(たとえば長さ数百μm−数mm)では一定とみなせる。発光領域311のうち、台面401側への凹みの曲率が最大である点を含み、かつ曲率が一定とみなせる範囲を「最大曲率区間」と呼ぶ。図5の(a)が示す例では細実線の楕円で囲まれた部分、すなわち光源基板310の長手方向(X軸方向)の一端316から数えて3番目の支持部材413の近傍に、台面401側への大きな凹み、すなわち最大曲率区間HCSが位置する。この最大曲率区間HCSと光源基板310の長手方向(X軸方向)の同じ範囲には、次の条件の少なくともいずれかを満たす座面が存在する:A.保持台の台面401からの距離が最小である。すなわち、座面の中で最も低い。B.光源基板310の長手方向(X軸方向)において隣接する座面の対のうち、互いの間を結ぶ直線の傾きが最大である対に属し、かつ同じ対の相手よりも低い。特に座面が等間隔に並んでいる場合、長手方向(X軸方向)において隣接する座面の対のうち、台面401からの距離の差、すなわち高低差が最大の対に属し、かつ同じ対の相手よりも低い。条件A、Bはいずれも、光源基板310のたわみに沿って座面が配置されていることによる。図5の(a)が示す例では、光源基板310の一端316から数えて3番目の支持部材413の先端面、すなわち3番目の座面が条件A、Bを2つとも満たす。すなわち、3番目の支持部材413は座面の高さPLGが最小であり(A)、4番目の支持部材414との間では他の隣接する支持部材間よりも高低差ΔHが大きく、かつ4番目の支持部材414よりも座面が低い(B)。したがって、3番目の座面413は光源基板310の長手方向(X軸方向)において最大曲率区間HCSと同じ範囲に存在する。
図5の(b)は、図5の(a)が示す光源基板310と保持台の台面401との上面図である。光源基板310と保持台の台面401との間では接着層が小片421−427、431−437を含む。各小片は支持部材411−417の1つ、すなわち座面の1つと長手方向(X軸方向)の中心が同じ位置である。これらの小片のうち、条件A、Bのいずれかを満たす座面と長手方向(X軸方向)の中心位置が等しい小片は、他の小片よりも広い面積が与えられている。図5の(a)、(b)が示す例では3番目の座面413が条件A、Bを満たすので、それと長手方向(X軸方向)の中心位置が等しい3番目の小片423、433は他の小片よりも面積が広い。他の小片421、422、424−427、431、432、434−437はいずれも同じ面積である。これらの小片の面積は、たとえば光源基板310を組み立てる前に実験またはシミュレーションを行い、その結果に基づいて決定される。
図5の(c)は光源基板310と保持台の台面401との側面図である。小片421−427の台面401に平行な断面積の下限は、たとえば次の条件を満たすように決定される。光書込部202の組み立て工程では、各小片の位置に充填された接着剤の硬化収縮力が、光源基板310の弾性による復元力に抗して光源基板310をすべての座面に確実に押し当てて、発光領域311を目標形状TCSに正確にたわませる。さらに、この接着剤にはシリコーン樹脂系弾性接着剤等、硬化後も弾性を保つ種類が使用されるので、小片の断面積の下限は次の条件も満たすように選択される。光源基板310と台面401との隙間ΔCL程度の厚み、たとえば数十μm−数百μmでは、光源基板310の復元力等、台面401の法線方向(Z軸方向)の力に起因する小片の弾性変形が光源基板310のたわみと比べて無視できる。
一方、3番目の小片423は他の小片よりも面積が広いので、台面401に平行なせん断力に対する剛性(せん断弾性率)が高い。これにより、光源基板310では常に最大曲率区間HCSが熱膨張の起点(不動点)となり、その両側に位置する光源基板310の部分は主走査方向(X軸方向)に伸縮して起点からの距離を増減させる。これは次の理由に因る。光源基板310と台面401との間での熱膨張量の差に起因して接着層の各小片に生じる熱応力は、台面401に平行なせん断力SHFである。したがって、熱応力SHFが同程度の強さであれば、主走査方向(X軸方向)において最大曲率区間HCSと同じ範囲に位置する小片423よりも先に、それらよりも剛性の低い他の小片421、422、424−427が台面401に平行な方向(X軸方向)にたわむ(図5の(c)が示す2点鎖線参照)。熱応力に従ってこのたわみが生じる程度に、これら他の小片の面積は上限が設計される。
熱膨張に起因する光源基板310の各部の変位が上記のとおりであるので、発光領域311のたわみは目標形状TCSからの変形量が十分に小さく抑えられる。実際、発光領域311のたわみは一般に、曲率が高い部分ほど、光源基板310の主走査方向(X軸方向)での伸縮量に対する台面401の法線方向(Z軸方向)での変位量の割合が高い。しかし、発光領域311のうち最大曲率区間HCSは光源基板310の熱膨張の起点(不動点)であり主走査方向(X軸方向)において実質上伸縮しないので、台面401の法線方向(Z軸方向)での変位が実質上無視できる。最大曲率区間HCS以外は、光源基板310の熱膨張に伴って主走査方向(X軸方向)で伸縮するものの、たわみの曲率が十分に低いので、主走査方向(X軸方向)での伸縮量に対する台面401の法線方向(Z軸方向)での変位量の割合が十分に低い。このように、主走査方向(X軸方向)において最大曲率区間HCSとは異なる範囲に位置する接着層のみが熱応力に従って弾性変形することにより光源基板310の過大な熱歪みが防止され、発光領域311のたわみTCSが実質的には熱変形しない。その結果、光源基板310と台面401とが互いに異なる大きさで熱膨張したとしても、発光領域311の像面は主走査方向(X軸方向)の全体にわたり、感光体表面241に対するその法線方向(Z軸方向)での位置誤差が許容範囲ACRの中に維持される。
[実施形態の利点]
本発明の実施形態によるプリンター100では上記のとおり、光書込部202の光源基板310が座面列411−417に押し当てられることにより保持台400の台面401の法線方向(Z軸方向)にたわめられ、接着層の小片421−427、431−437により台面401に固定される。光源基板310と台面401との隙間は十分に狭いので、接着層の小片は、硬化後も弾性を保つ接着剤で形成されていても、台面401の法線方向(Z軸方向)への弾性変形が実質上無視可能な程度である。これらの小片の接着強さが光源基板310を座面の列に安定に押し当て続けて発光領域311のたわみを目標形状TCSに正確に保つ。
一方、光源基板310の長手方向(X軸方向)において、発光領域311の最大曲率区間HCSが位置する範囲では他の範囲よりも接着層の小片423、433は面積が広いので、保持台の台面401に平行なせん断力に対する剛性が高い。したがって、光源基板310と台面401との間の熱膨張量の差に起因して熱応力SHFが生じた場合、面積が広い小片423、433よりも先に他の小片421、422、424−427、431、432、434−437が台面401に平行な方向(X軸方向)にたわむ。すなわち、最大曲率区間HCSが熱膨張の起点(不動点)となり、温度変化にかかわらず主走査方向(X軸方向)では実質上伸縮しないので、台面401の法線方向(Z軸方向)では実質上変位しない。最大曲率区間HCS以外の部分はたわみTCSの曲率が低いので、主走査方向(X軸方向)における熱膨張量に対する台面401の法線方向(Z軸方向)での変位量の割合は十分に低い。こうして、光源基板310の過大な熱歪みが防止され、発光領域311のたわみTCSが実質的には熱変形しない。その結果、光源基板310と台面401とが互いに異なる大きさで熱膨張したとしても、発光領域311の像面は主走査方向(X軸方向)の全体にわたり、感光体表面241に対するその法線方向(Z軸方向)での位置誤差が許容範囲ACRの中に維持される。
このように光書込部202は、光源基板310のたわみを正確に維持することが可能であると同時に、光源基板310の熱歪みを確実に抑制可能である。
[変形例]
(A)図1の示す画像形成装置100は、タンデム配置の感光体ユニット20Y−20Kと中間転写ベルト21とを備えた中間体転写方式のカラープリンターである。本発明の実施形態による画像形成装置はその他に、直接転写方式のカラープリンター、モノクロプリンター、ファクシミリ機、コピー機、または複合機(MFP)であってもよい。
(B)図1の(c)ではドラム24Kの外周面241が感光体で覆われている。その他にドラム24Kに代えてベルトの外周面が感光体で覆われていてもよい。このベルトはドラム24Kと同様、帯電部、現像部、クリーニングブレード、およびイレーサーに囲まれるように配置される。ベルトが1回転すると、これらの処理部に順番に感光体の各表面部分が対向して、帯電、露光、現像、転写、清掃、および除電の各処理を受ける。
(C)図2の(c)の示す光源基板310ではOLEDの配列が、光源基板310の長手方向に沿った3列の千鳥配置である。発光素子の配列はその他に、列数が1、2、または4以上であってもよく、千鳥配置に代えて格子配置であってもよい。
(D)上記の実施形態では支持部材411−417は円柱形状のピンであり、座面である先端面が光源基板310よりも十分に小さいので、光源基板310に対する多点支持構造を成す。ピンの断面形状は円に限らず、楕円、多角形等、他の形状であってもよい。座面はピンの軸方向に垂直な平面である。その他に、錐面、または半球面等の曲面であってもよい。支持部材はまた、保持台400の台面401の上を主走査方向に垂直に伸びる棒材であってもよく、床板に対する根太のように光源基板310に対する線支持構造を成してもよい。
(E)図5の(b)が示す接着層では他の小片よりも面積の広い小片423、433が発光領域311の最大曲率区間HCSと長手方向(X軸方向)の同じ範囲に位置するので、最大曲率区間HCSには他の区間よりも接着剤の硬化収縮力が強く作用する。これにより光書込部202の組み立て工程において接着剤を塗布する際、治具を用いることなく接着剤の硬化収縮力だけで平坦な光源基板310を座面の列411−417に押し当てて光源基板310を目標形状TCSにたわませることができる。もちろん、光書込部202の組み立て工程において光源基板310を治具で目標形状TCSにたわませている間に接着剤を光源基板310と保持台400の台面401との隙間に充填し、接着剤の硬化後に光源基板310を治具から解放してもよい。
(F)図5の(b)が示す接着層の小片421−427、431−437の面積は、光源基板310の組み立て工程に先立つ実験またはシミュレーションの結果に基づいて設計される。その他に、光書込部202の組み立て工程において光源基板310と保持台400の台面401とが接着される際、レンズアレイ320による発光領域311の像面の位置計測と、計測結果に基づく接着剤の塗布面積の調節とが繰り返されてもよい。
図6の(a)は、この方法で形成された接着層521−529、531−539を含む光源基板310と保持台400の台面401との上面図である。接着層は、光源基板310の幅方向(Y軸方向)の縁に沿ってその長手方向(X軸方向)に伸びる2列521−529、531−539に分割されている。各列は一定面積の小片521−529、531−539を数個−十数個ずつ含む。各列の小片521−529、531−539は支持部材411−417と同数のグループに分割され、各グループは支持部材411−417の1つと長手方向(X軸方向)の中心が同じ位置である。いずれの列においても、小片を最も多く含むグループが1つずつ523−525、533−535、発光領域311の最大曲率区間と長手方向(X軸方向)の同じ範囲に位置する。
光書込部202の組み立て工程では、まず光源基板310が平坦な状態で同じ高さの座面列411−417の上に置かれ、次に接着剤が光源基板310と保持台400の台面401との隙間のうち、各支持部材411−417と長手方向(X軸方向)の中心が同じ位置に一定量ずつ塗布される。塗布された接着剤が硬化した後、光源基板310の発光領域311が発光させられて、レンズアレイ320による発光領域311の像面の位置が計測される。計測結果が示す像面のたわみから、高さを下げるべき座面、すなわち、像面が感光体表面よりも遠い部分と長手方向(X軸方向)の位置が同じ範囲に属する座面が特定される。さらに、光源基板310と保持台400の台面401との隙間のうち、特定された座面と長手方向(X軸方向)の中心が同じ位置に追加の接着剤が一定量ずつ塗布される。追加の接着剤の硬化収縮力により、特定された座面と長手方向(X軸方向)の中心が同じ位置では光源基板310が台面401に引き付けられてたわみが増大する。以後、像面の位置計測、像面のたわみに基づく調整対象の座面の特定、および追加の接着剤の塗布が、感光体表面241に対する像面の位置誤差が主走査方向(X軸方向)の全体で許容範囲内に収まるまで繰り返される。
発光領域311のうち最大曲率区間では他の部分よりも接着剤の硬化収縮力が強く作用し、光源基板310のたわみ量が大きくなければならないので、追加の接着剤の塗布量が常に最大となる。したがって、図6の(a)が示すように接着層の各列521−529、531−539には小片の最も多いグループが1つずつ、523−525、533−535、長手方向(X軸方向)の同じ範囲に現れる。この範囲は最大曲率区間と主走査方向(X軸方向)の位置が等しいはずである。追加の接着剤の塗布量が多い、すなわち小片が多いグループほど面積が広く、剛性が高いので、最大曲率区間と主走査方向(X軸方向)の位置が等しいグループは他のグループよりも剛性、特に台面401に平行なせん断力に対する剛性(せん断弾性率)が高い。このように、光書込部202の組み立て工程の前に接着層の面積分布が決定されていなくても、その工程の中で像面の位置誤差を計測しながら接着層の面積分布を最適化することは可能である。
(G)上記の実施形態では、接着層421−427、431−437がシリコーン樹脂系弾性接着剤で形成されている。弾性接着剤はその他に、変性シリコーン樹脂系、シリル化ウレタン樹脂系等の他の種類であっても、光源基板310と保持台400の台面401との間の熱膨張量の差に起因する熱応力に対して適度な弾性を与えうる種類であればよい。さらに、弾性接着剤に加えて、硬化した際の弾性率が更に高い接着剤、たとえばエポキシ樹脂系またはフェノール樹脂系等の構造用接着剤が利用され、それらの含有率が小片ごとに、必要とされる剛性に応じて変更されていてもよい。
図6の(b)は、硬化した際の弾性率が異なる2種類の接着剤で形成された接着層を含む光源基板310と保持台400の台面401との上面図である。接着層は、図5の(b)が示す接着層421−427、431−437と同様、光源基板310の幅方向(Y軸方向)の縁に沿って伸びる2列に分割され、各列は数個−十数個の小片621−627、631−637に分割されている。各小片は座面411−417の1つと長手方向(X軸方向)の中心が同じ位置であり、面積が等しい。しかし、これらの小片のうち、条件A、Bのいずれかを満たす座面、図6の(b)が示す例では3番目の座面413と長手方向(X軸方向)の中心位置が等しい小片は、弾性率の高い接着剤、たとえばエポキシ樹脂系構造用接着剤で形成され、他の小片は弾性率の低い接着剤、たとえばシリコーン樹脂系弾性接着剤で形成されている。したがって、3番目の小片623、633は他の小片よりも剛性、特に台面401に平行なせん断力に対する剛性(せん断弾性率)が高い。さらに、2種類の接着剤の間では弾性率が、たとえば数十倍−百倍異なる。小片間でのこの剛性分布により、光源基板310では常に最大曲率区間が熱膨張の起点(不動点)となり、主走査方向(X軸方向)において最大曲率区間の両側に位置する小片621、622、624−627、631、632、634−637が熱応力に従って台面401に平行にたわむ。その結果、光源基板310の過大な熱歪みが防止され、発光領域311のたわみが実質的には熱変形しない。
(H)図2、図3が示す例では、台面401の貫通穴が台面401の幅方向(Y軸方向)の中央を長手方向(X軸方向)に1列に等間隔で並び、これらの貫通穴と同様な1列に支持部材411−417、すなわち座面が並んでいる。座面の配置はこの例には限られず、光源基板310を幅方向(Y軸方向)では台面401に平行な姿勢に安定化させ、長手方向(X軸方向)では目標形状TCSのたわみを正確に与えられるものであればよい。特に長手方向(X軸方向)の間隔が不揃いであってもよく、列数が2以上であっても、列の方向が長手方向(X軸方向)に対して傾斜していてもよい。
図6の(c)は、貫通穴の列を幅方向(Y軸方向)の両縁部に含む保持台400の台面701と光源基板310との上面図であり、(d)は、(c)の示す直線d−dに沿った断面図である。この台面701では貫通穴741−747、751−757が台面701の幅方向(Y軸方向)の各縁に沿って数個−十数個ずつ、主走査方向(X軸方向)に1列に等間隔、たとえば数cm間隔で並んでいる。これら2列は発光領域311に対して対称である。光書込部202の製造工程ではいずれの貫通穴にも支持部材が挿抜可能であり、座面の高さも調節可能である。支持部材711−718は、上記の実施形態のもの411−417と同様、金属または硬質樹脂等、剛性の高い素材から成るピンであり、たとえば直径数mm、長さ数mm−十数mmの円柱形状であり、先端面710(図では上端面)が軸方向に垂直な平面である。支持部材711−718のうち1対711、712は、台面701の長手方向(X軸方向)の位置が等しい2個の貫通穴743、753から突出している。他の支持部材713−718は、他の貫通穴のうち台面701の長手方向(X軸方向)に沿って交互に並ぶ半数741、752、754、745、756、747から突出し、千鳥配置を成している。支持部材711−718の先端面、すなわち座面の高さPLGは、座面が光源基板310のたわみの目標形状TCSに沿って位置するように調整される。特に、1対の支持部材711、712の先端面は光源基板310の発光領域311の最大曲率区間HCSと主走査方向(X軸方向)の同じ範囲に配置される。すなわち、これらの先端面は上記の実施形態における条件A、Bの少なくともいずれかを満たす。
接着層は厚肉接着部721−726、731−736と薄層接着部761、762とを含む。厚肉接着部721−726、731−736は、図5の(b)が示す接着層の小片421−427、431−437と同様に、光源基板310と保持台400の台面701との隙間で硬化した接着剤の小片であり、光源基板310の幅方向(Y軸方向)の各縁に沿って長手方向(X軸方向)に1列ずつ、間隔を空けて配置されている。各小片は、台面701の法線方向(Z軸方向)の厚さが光源基板310と台面701との隙間と同程度、たとえば数十μm−数百μmであり、千鳥配置の支持部材713−718の1つと長手方向(X軸方向)の中心が同じ位置である。薄層接着部761、762は、1対の支持部材613、618の先端面と光源基板310との隙間に充填されて硬化した接着剤の薄膜であり、台面701の法線方向(Z軸方向)の厚さが台面701の表面粗さと同程度、たとえば数μmである。接着剤はシリコーン樹脂系等の弾性接着剤であり、台面701の法線方向の力に対しては、いずれの接着部721−726、731−736、761、762も十分に高い剛性、すなわち接着強さを持つ。一方、厚肉接着部721−726、731−736と比べて薄層接着部761、762はかなり薄く、たとえば0.01−0.1倍の厚さでしかないので、台面701に平行なせん断力に対する剛性(せん断弾性率)が高い。
光書込部202の組み立て工程ではたとえば、まず1対の支持部材713、718の先端面に接着剤が塗布されてその上に光源基板310が平坦な状態で置かれ、次に接着剤が光源基板310の両縁から光源基板310と台面701との隙間に充填される。その後、接着剤の硬化収縮力により光源基板310は座面列に押し当てられ、座面間での高低差に従って台面701の法線方向にたわむ。このたわみが目標形状TCSに正確に一致するように、厚肉接着部721−726、731−736の各面積の下限は設計される。また、厚肉接着部721−726、731−736と主走査方向(X軸方向)の同じ範囲に位置する座面713−718が千鳥配置であるので、厚肉接着部721−726、731−736の間では、接着剤の硬化収縮力が光源基板310の幅方向(Y軸方向)の中心線CNLのまわりに作用させるトルクが相殺する。これにより、薄層接着部761、762では中心線CNLまわりのねじり応力が抑えられるので、光源基板310の発光領域311の最大曲率区間HCSが目標形状TCSに更に高精度に維持される。さらに、厚肉接着部721−726、731−736よりも薄層接着部761、762は、台面701に平行なせん断力に対する剛性(せん断弾性率)が高いので、光源基板310では常に最大曲率区間HCSが熱膨張の起点(不動点)となり、厚肉接着部721−726、731−736が熱応力に従って台面401に平行にたわむ。その結果、光源基板310の過大な熱歪みが防止され、発光領域311のたわみTCSが実質的には熱変形しない。
(I)図2の(b)、図3の(b)が示す例では、接着層のうち、光源基板310の発光領域311の最大曲率区間HCSと長手方向(X軸方向)の同じ範囲に位置する1対の小片423、433は面積が最大であり、他の小片は同じ面積である。これら他の小片の間では、光源基板310のたわみの曲率に応じて面積が異なっていてもよい。
図7の(a)は、光源基板310のたわみの目標形状TCSと支持部材811−817の先端面、すなわち座面の高さとの間の関係の一例を模式的に示す側面図であり、(b)は、(a)の示す座面間での高低差に基づいて設計された接着層の小片822−825、827、832−835、837を模式的に示す上面図である。これらの小片の面積はたとえば次のように設計される。まず、座面811−817が光源基板310の長手方向、すなわち主走査方向(X軸方向)に等間隔で配置され、それぞれの高さがたわみの目標形状TCSに沿って設定される。次に、最大曲率区間HCSが位置する主走査方向の範囲に存在する座面として、上記の条件A、Bのいずれかを満たす座面813が特定される。最大曲率区間HCSに対して接着層は接着剤の硬化収縮力を最大限に作用させるべきであるので、特定された座面813と主走査方向の位置が等しい小片823、833には最大の面積が割り当てられる。続いて、他の小片に対し、最大面積の小片823、833から主走査方向の距離が近い順に面積が、次の2つのルールに従って割り当てられる。
ルール1:光源基板の長手方向において隣接する3本の支持部材を発光領域の最大曲率区間に近い順に、第1支持部材、第2支持部材、第3支持部材とする。第1支持部材と第3支持部材との先端間を結ぶ直線よりも第2支持部材の先端が保持台の台面に近い場合、光源基板の長手方向において第2支持部材の位置では接着層の小片の面積が閾値よりも広い。その直線よりも第2支持部材の先端が保持台の台面から遠い場合、光源基板の長手方向において第2支持部材の位置では接着層の小片の面積が閾値以下である。
ルール2:光源基板の長手方向において最も端の座面がその隣の座面よりも保持台の台面に近い場合、光源基板の長手方向における最も端の座面の位置では接着層の小片の面積が閾値よりも広い。最も端の座面がその隣の座面よりも保持台の台面から遠い場合、光源基板の長手方向における最も端の座面の位置では接着層の小片の面積が閾値以下である。この閾値はルール1の閾値と等しくても、異なっていてもよい。
まずルール1により、主走査方向(X軸方向)の両端の小片以外の小片について面積が閾値よりも広いか否かが決まり、次にルール2により、残る両端の小片について面積が閾値よりも広いか否かが決まる。なお、閾値は“0”であってもよい。この場合、各座面811−817と主走査方向の同じ位置に接着層の小片を設けるか否かが、ルール1、2に従って決定される。また、各小片に割り当てられる面積の具体的な値は、たとえば実験またはシミュレーションの結果に基づき、光源基板310には必要なたわみ量が与えられ、各小片には適度なせん断弾性率が与えられるように設計されればよい。
図7の例では、主走査方向(X軸方向)に並ぶ7つの座面811−817のうち、主走査方向における光源基板310の一端316から数えて3番目の座面813が最大曲率区間HCSと主走査方向の同じ範囲に位置する。ルール1、2の閾値は共に“0”に設定される。
まずルール1に従い、3番目の座面813、2番目の座面812、1番目の座面811を順に、第1座面、第2座面、第3座面とし、第1座面813と第3座面811との先端間を直線LN1で結ぶ。この直線LN1よりも第2座面812が保持台の台面401に近い、すなわち低いので、第2座面812と主走査方向(X軸方向)の同じ位置に接着層の小片822、832が設けられる。同様に、3−5番目の座面813−815では、3番目の座面813と5番目の座面815との先端間を結ぶ直線LN2よりも4番目の座面814が低いので、4番目の座面814と主走査方向の同じ位置に小片824、834が設けられる。4−6番目の座面814−816では、4番目の座面814と6番目の座面816との先端間を結ぶ直線LN3よりも5番目の座面815が低いので、5番目の座面815と主走査方向の同じ位置に小片825、835が設けられる。5−7番目の座面815−817では、5番目の座面815と7番目の座面817との先端間を結ぶ直線LN4よりも6番目の座面814が高いので、6番目の座面816と主走査方向の同じ位置には接着層が設けられない。
主走査方向(X軸方向)の両端の座面のうち、1番目の座面811は2番目の座面812よりも高く、7番目の座面817は6番目の座面816よりも低い。したがって、ルール2に従い、1番目の座面811と主走査方向の同じ位置には接着層が設けられず、7番目の座面817と主走査方向の同じ範囲には接着層の小片827、837が設けられる。
このように、最大曲率区間HCSとは主走査方向(X軸方向)の異なる範囲のうち、最大面積の小片823、833の硬化収縮力だけでは光源基板310に必要なたわみ、特に保持台の台面401側への凹みを与えられない箇所では接着層の小片に閾値を超える面積が割り当てられ、それ以外の箇所では閾値以下の面積しか与えられない。これにより、光源基板310に作用する接着剤の硬化収縮力の強度分布が最適化されるので、光源基板310のたわみを目標形状TCSに更に高精度に一致させることができる。
なお、接着層の小片間では、面積に代えて接着剤の弾性率、たとえば構造用接着剤と弾性接着剤との間での混合比に変化が与えられてもよい。すなわち、ルール1、2では、接着層の小片の面積に代えてその剛性が閾値を超えるか否かが、座面の高低差から決定されてもよい。
本発明は、電子写真式の画像形成装置が備える光書込装置に関し、上記のとおり、光源基板の発光領域の最大曲率区間と主走査方向の同じ範囲では他の範囲よりも接着層の剛性が高い。このように、本発明は明らかに産業上利用可能である。
100 プリンター
20Y、20M、20C、20K 感光体ユニット
21 中間転写ベルト
21L 従動プーリー
21R 駆動プーリー
22Y、22M、22C、22K 1次転写ローラー
23 2次転写ローラー
24Y、24M、24C、24K 感光体ドラム
202 光書込部
310 光源基板
311 発光領域
312 封止部材
313 ICチップ
315 光源基板の一端
320 レンズアレイ
330 レンズホルダー
400 保持台
401 保持台の台面
411−417 支持部材
HCS 光源基板の発光領域の最大曲率区間
TCS 光源基板の発光領域のたわみの目標形状

Claims (11)

  1. 光で情報を感光体に書き込む光書込装置であって、
    平坦な台面を含み、当該台面を前記感光体に対向させるように設置された保持台と、
    前記保持台の台面からその法線方向に先端を突出させており、当該台面から当該先端までの距離が調節可能である複数の支持部材と、
    長尺の板形状であって、その長手方向に伸びている発光領域を含み、当該長手方向の複数箇所が前記複数の支持部材の先端で支持されることにより当該発光領域からの光が出射する板面を前記感光体に対向させている光源基板と、
    前記光源基板の長手方向に平行に並んでいるレンズの配列を含み、前記光源基板から出射した光をレンズごとに前記感光体に結像させるレンズアレイと、
    前記光源基板を前記保持台に接着して各支持部材の先端上に安定化させている接着層と
    を備え、
    前記複数の支持部材の間では前記保持台の台面から先端までの距離が異なり、当該距離の違いに従って前記光源基板の発光領域は当該台面の法線方向にたわんでおり、
    前記光源基板の長手方向において、前記発光領域のうち、前記保持台の台面側への凹みの曲率が最大である最大曲率区間が位置する範囲では他の範囲よりも前記接着層は剛性が高い
    ことを特徴とする光書込装置。
  2. 前記光源基板の発光領域がその長手方向において平坦であり、かつ前記保持台の台面に平行であったならば、前記レンズアレイによる前記発光領域の像面には前記感光体の法線方向にたわみが生じ、当該たわみを打ち消すように前記発光領域のたわみは設計されていることを特徴とする請求項1に記載の光書込装置。
  3. 前記光源基板の長手方向において前記発光領域の最大曲率区間が位置する範囲には、前記複数の支持部材の中で前記保持台の台面から先端までの距離が最小である支持部材が存在し、または、前記光源基板の長手方向において隣接する支持部材の対のうち、互いの先端間を結ぶ直線の傾きが最大である対に属し、かつ当該対の相手よりも前記保持台の台面から先端までの距離が小さい支持部材が存在することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光書込装置。
  4. 前記光源基板の長手方向において前記発光領域の最大曲率区間が位置する範囲では他の範囲よりも、前記接着層は面積が広いことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載の光書込装置。
  5. 前記接着層は、面積が一定である複数の小片を含み、
    前記光源基板の長手方向において前記発光領域の最大曲率区間が位置する範囲では他の範囲よりも、前記接着層は小片を多く含むことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載の光書込装置。
  6. 前記接着層は、硬化後の弾性率が異なる少なくとも2種類の接着剤を含み、
    前記光源基板の長手方向において前記発光領域の最大曲率区間が位置する範囲では他の範囲よりも、前記接着層は、前記少なくとも2種類の接着剤のうち、硬化した際の弾性率が高い方の含有率が高いことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載の光書込装置。
  7. 前記接着層は、前記光源基板の長手方向において前記発光領域の最大曲率区間が位置する範囲では前記光源基板と支持部材の先端との間に薄層接着部を含み、他の範囲では前記光源基板と前記保持台の台面との間に厚肉接着部を含む、請求項1から請求項6までのいずれかに記載の光書込装置。
  8. 前記光源基板の長手方向において前記発光領域の最大曲率区間が位置する範囲では、前記薄層接着部により接着された支持部材が前記光源基板の長手方向に垂直な方向に少なくとも2つ並んでおり、他の範囲では、支持部材が前記光源基板の長手方向に沿って千鳥配置に並んでいることを特徴とする請求項7に記載の光書込装置。
  9. 前記光源基板の長手方向において隣接する3つの支持部材を前記発光領域の最大曲率区間に近い順に、第1支持部材、第2支持部材、第3支持部材とし、
    前記第1支持部材と前記第3支持部材との先端間を結ぶ直線よりも前記第2支持部材の先端が前記保持台の台面に近い場合、前記光源基板の長手方向において前記第2支持部材の位置では前記接着層の剛性は閾値よりも高く、当該直線よりも前記第2支持部材の先端が前記保持台の台面から遠い場合、前記光源基板の長手方向において前記第2支持部材の位置では前記接着層の剛性は前記閾値以下である
    ことを特徴とする請求項1から請求項8までのいずれかに記載の光書込装置。
  10. 前記光源基板の長手方向において最も端の支持部材がその隣の支持部材よりも先端が前記保持台の台面に近い場合、前記光源基板の長手方向における前記最も端の支持部材の位置では前記接着層の剛性は閾値よりも高く、前記最も端の支持部材がその隣の支持部材よりも先端が前記保持台の台面から遠い場合、前記光源基板の長手方向における前記最も端の支持部材の位置では前記接着層の剛性は前記閾値以下であることを特徴とする請求項9に記載の光書込装置。
  11. 電子写真式の画像形成装置であり、
    感光体と、
    前記感光体の表面を露光して静電潜像を形成する、請求項1から請求項10までのいずれかに記載の光書込装置と、
    前記静電潜像をトナーで現像する現像部と、
    前記現像部が現像したトナー像を前記感光体からシートへ転写する転写部と、
    を備えた画像形成装置。
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