JP6816455B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
本発明のさらに別の観点における画像形成装置は電子写真式の画像形成装置であって、感光体と、この感光体の表面を露光する発光素子配列方式の光書込部と、その感光体を回転可能に支持するフレームと、その感光体の回転軸のまわりにその回転軸とは独立して回転可能であるようにその回転軸によって支持され、光書込部を感光体に対して位置決めした状態で感光体の回転軸のまわりの回転が不能となるようにフレームに固定された位置決め部材とを備えている。この位置決め部材は、感光体の回転軸に対して垂直な仮想平面へ投影された輪郭がその回転軸のまわりの角度に依存してその回転軸からの距離を変化させる曲線であり、感光体の表面へ接近する光書込部の動きを直に、または間接的に阻むことにより、感光体の表面から光書込部までの距離を規制する規制面と、位置決め部材を感光体の回転軸の方向から見て、この規制面における第1部分からその回転軸までの領域を第1領域、その規制面における第1部分よりもその回転軸からの距離が短い第2部分からその回転軸までの領域を第2領域としたとき、第1領域に設けられ、感光体の回転軸の方向から見たときに第1領域と第2領域とが並ぶ方向に第1領域に対して第2領域が位置する側とは反対側の、位置決め部材の端面の一部からこの端面の法線方向に張り出した突起を含む熱良導部と、を含む。
位置決め部材は、感光体の回転軸に支持された部位と前記規制面との間に伸びる棒状または板状であってもよい。熱良導部は、表面から突出したリブを含んでいてもよい。
を更に備えていてもよい。光書込部は、感光体の回転軸の方向に並ぶ発光素子の配列と、感光体の回転軸の方向に並ぶ屈折率分布レンズの配列と、感光体の回転軸の方向に長尺の形状であり、発光素子の配列と屈折率分布レンズの配列とを保持する保持部材とを含んでいてもよい。位置決め部材の規制面は、保持部材の長手方向の一端と直に、または間接的に接触して、感光体の表面へ接近する光書込部の動きを阻むことにより、感光体の表面から光書込部までの距離を規制してもよい。補助位置決め部材は、感光体の回転軸に対して垂直な仮想平面へ投影された輪郭がその回転軸のまわりの角度に依存してその回転軸からの距離を変化させる曲線であり、保持部材の長手方向の他端と直に、または間接的に接触して、感光体の表面へ接近する光書込部の動きを阻むことにより、感光体の表面から光書込部までの距離を規制する規制面と、補助位置決め部材を感光体の回転軸の方向から見て、補助位置決め部材の規制面における第1部分からその回転軸までの領域を第3領域、その規制面における第1部分よりもその回転軸からの距離が短い第2部分からその回転軸までの領域を第4領域としたとき、第3領域に設けられ、第4領域よりもその回転軸と平行な方向における厚みが大きい熱良導部とを含んでいてもよい。補助位置決め部材の熱良導部は位置決め部材の熱良導部よりも、その回転軸と平行な方向における厚みが小さくてもよい。光書込部は、発光素子として有機発光ダイオードを含んでいてもよい。
[画像形成装置の外観]
図1の(a)は、本発明の実施形態による画像形成装置100の外観を示す斜視図である。この画像形成装置100はプリンターである。その筐体の上面には排紙トレイ41が設けられ、その奥に開いた排紙口42から排紙されたシートを収容する。排紙トレイ41の前方には操作パネル51が埋め込まれている。プリンター100の底部には給紙カセット11が引き出し可能に取り付けられている。
図1の(b)は、図1の(a)の示す直線b−bに沿ったプリンター100の模式的な断面図である。プリンター100は電子写真式のカラープリンターであり、給送部10、作像部20、定着部30、および排紙部40を含む。
給送部10は、まずピックアップローラー12を用いて、給紙カセット11に収容されたシートの束からシートSH1を1枚ずつ分離する。給送部10は次にタイミングローラー13を用いて、分離したシートを作像部20へ、その動作にタイミングを合わせて送出する。「シート」とは、紙製もしくは樹脂製の薄膜状もしくは薄板状の材料、物品、または印刷物をいう。給紙カセット11に収容可能なシートの種類すなわち紙種はたとえば、普通紙、上質紙、カラー用紙、または塗工紙であり、サイズはたとえば、A3、A4、A5、またはB4である。さらに、シートの姿勢は縦置きと横置きとのいずれにも設定可能である。
[感光体ユニットの構造とそれによる画像形成処理]
図1の(c)は、図1の(b)の示す感光体ユニットの1つ20Kの拡大図である。この感光体ユニット20Kは感光体ドラム24Kに加え、帯電部201、光書込部202、現像部203、クリーニングブレード204、およびイレーサー205を含む。これらは感光体ドラム22の周囲に配置され、その外周面に対して電子写真方式による画像形成処理のうち定着以外、すなわち、帯電、露光、現像、転写、清掃、および除電を行う。他の感光体ユニット20Y、20M、20Cも共通の構造を含む。
クリーニングブレード204は、たとえばポリウレタンゴム等の熱硬化性樹脂から形成された薄い矩形板状の部材であり、その長さが感光体ドラム24Kの外周面241のうち感光体で覆われた部分とほぼ等しい。ブレード204の板面のうち感光体ドラム24Kの外周面241に面した方は、その長辺の1つ(エッジ)が感光体ドラム24Kの軸方向に対して平行な状態でその外周面241に接触し、その外周面241からトナー像の転写跡に残るトナーを掻き取る。こうして、その外周面が清掃される。
[光書込部の構造]
図2の(a)は光書込部202の斜視図であり、(b)は、(a)の示す直線b−bに沿った光書込部202の断面図である。光書込部202は発光素子配列方式であり、光源基板221、レンズアレイ222、およびホルダー223を含む。光源基板221は長尺形状のガラス基板または樹脂基板であり、片側の板面(図2の(b)では上面)224から光を出射させる。レンズアレイ222は光源基板221と同方向に長く透明なガラス製または樹脂製の矩形板であり、2枚の板面の間にGRINレンズの配列を封止している。各GRINレンズは、レンズアレイ222の板面の短辺に対して平行に伸びる円柱形状であり、一方の端面(図2の(b)では下面)225を光源基板221の光出射面224に対向させ、他方の端面(図2の(b)では上面)226を感光体ドラム24Kの外周面に向けている。各GRINレンズは光源基板221から一方の端面225へ入射する光を他方の端面226から出射し、感光体ドラム24Kの外周面に結像させる。ホルダー223は光源基板221と同方向に長い板状の樹脂製部材であり、片側の板面(図2の(b)では下面)には凹部227を含み、反対側の板面(図2の(b)では上面)にはスリット228を含む。凹部227の内側の空間とスリット228の内側の空間とは連通している。凹部227の内面のうち、スリット228に繋がる部分には光源基板221が固定され、スリット228の中にはレンズアレイ222が挟まれている。このようにホルダー223は光源基板221とレンズアレイ222とを保持している。
図2の(c)は光源基板221のブロック図である。光源基板221は、発光素子アレイ251、選択回路252、およびドライバー集積回路(IC)253を含む。発光素子アレイ251は、光源基板221上に直に形成された、LED、OLED等の固体発光素子の配列である。図2の(c)が示す例では、発光素子260が3列、光源基板221の長手方向に沿って千鳥形状に配置されている。各列には数千個の発光素子が数十μmのピッチで並んでいる。各発光素子は外部からの輝度信号に応じて駆動電流量を変化させる。この駆動電流量が多いほど発光素子からの出射光量が高い。選択回路252は、光源基板221上に直に形成された薄膜トランジスタ(TFT)回路であり、発光素子を順番にドライバーIC253に接続する。ドライバーIC253は、光源基板221に実装された特定用途向け集積回路(ASIC)またはプログラム可能な集積回路(FPGA)等のチップである。このチップはたとえば、発光素子アレイ251と選択回路252とが形成された板面とは反対側の板面の長手方向における片端に配置されている。ドライバーIC253はフレキシブル印刷回路基板(FPC)254を通してプリンター100内の光源制御部255に接続されており、そこからデジタルの画像データを受信する。この画像データをドライバーIC253はアナログの輝度信号に変換し、選択回路252により接続された発光素子へ送信する。
図2の(d)は、レンズアレイ222が含むGRINレンズの1つ280における光路を示す模式図である。GRINレンズ280は、直径が数百μm〜数mmの透明なガラス製または樹脂製の円柱形状であり、屈折率が中心軸から外周面に向かって放物線状に低下するように分布している。この屈折率分布により、GRINレンズ280の一方の端面281から入射した光は、軸方向に沿って正弦波状の軌跡を描きながら伝搬し、一定の距離(たとえば数mm〜十数mm)を進むごとに結像を繰り返す。したがって、GRINレンズ280の他方の端面282から出射した光は、GRINレンズ280の軸方向の長さAXLに合わせて正立像または倒立像を結ぶ。図2の(d)では白抜きの矢印が示すように倒立像である。この像のぼけは、結像点PBFの前後、GRINレンズ280の焦点深度DOF(=数百μm)の範囲内では許容レベルに抑えられる。
図3の(a)は、感光体ユニットの1つ20Kが含む感光体ドラム24Kの支持構造の外観を示す斜視図である。この図は、感光体ドラム24Kの中心軸242の延長線上よりも少し上方に位置する視点から描かれている。他の感光体ユニット20Y、20M、20Cも共通の支持構造を含む。
図4の(a)は、位置決め部材410の端面413に接触する光書込部202の感光体ドラム24Kに対する位置を示す斜視図である。図4の(b)は、(a)の示す部材24K、410、202の部分正面図であり、(c)は位置決め部材410の側面図である。位置決め部材410の規制面413は、図4の(c)が示すように、感光体ドラム24Kの中心軸242に対して垂直な仮想平面へ投影された輪郭が、中心軸242の中心CT1まわりの角度θに依存してその中心軸242からの距離RAを変化させる曲線である。したがって、規制面413では感光体ドラム24Kの周方向における位置の異なる部分が、その中心軸242の中心CT1から異なる距離に位置する。
位置決め部材410の構造、特に規制面413の形状に関するこの特徴は、プリンター100の製造において感光体ドラム24Kの外周面241に対する光書込部202の位置決めに利用される。具体的には、感光体ユニット20Kの組み立て時、位置決め部材410をフレーム401に固定する前に、感光体ドラム24Kの近傍に光書込部のダミーを実際の光書込部202と同様に配置する。位置決め部材410の規制面413にはピンのダミーが接触する。この状態で位置決め部材410を感光体ドラム24Kの中心軸242まわりに回転させる。この回転に伴い、感光体ドラム24Kの中心軸242から光書込部202までの距離RAは最大値RLから最小値RSまでの範囲内で変化する。この変化によりその距離RAの設計値からの誤差が許容範囲内に収まれば、位置決め部材410の中間部分414がネジでフレーム401のネジ穴406に固定される。こうして、位置決め部材410は光書込部202を感光体ドラム24Kの径方向において位置決めする。特に感光体ドラム24Kの中心軸242まわりの回転により、その位置決め精度を規制面413の成形精度以上に調整することができる。
光書込部202の光源基板221は、図2の(c)が示すように、発光素子アレイ251とドライバーIC253とを含む。これらはいずれも動作に伴う発熱量が大きいので、光書込部202の近傍に配置された部材は加熱される。特に位置決め部材410は、図4の(b)が示すように、光書込部202のピン271に直に接触しているので、このピン271を通して伝わる熱に起因する温度上昇が大きい。その結果、この温度上昇に伴う位置決め部材410の熱膨張量は位置決め精度に対して無視できない。
ΔDL=DL×α(TrL)×ΔTL。 (2)
図6の(b)の示す位置決め部材410の姿勢では距離DAが最小値DSに等しい。熱膨張量ΔDSは、温度分布の代表値Trf=TrSと温度差TH−TL=ΔTSとを用いて次式(3)で表される:
ΔDS=DS×α(TrS)×ΔTS。 (3)
式(2)、(3)の右辺の間において、距離DAの差DL−DSに比べて熱膨張率α(Trf)の差α(TrL)−α(TrS)と温度差TH−TLの差ΔTL−ΔTSとがいずれも無視可能に小さい場合を想定する。この場合、位置決め部材410の熱膨張量ΔDは、距離DAが最小値DSに等しいときの値ΔDSよりも、最大値DLに等しいときの値ΔDLが大きい:ΔDS<ΔDL。これらの差ΔDL−ΔDSが過大であれば、距離DAが最小値DSに等しいときの熱膨張量ΔDSは位置決め誤差の許容範囲内であっても、距離DAが最大値DLに等しいときの熱膨張量ΔDLはその許容範囲を超えかねない。
図6の(a)の示す位置決め部材410の姿勢では、規制面413のうち感光体ドラム24Kの中心軸242からの距離が比較的長い部分に光書込部202のピン271との接点CP2が位置する。このときにピン271から中心軸242への熱流HFLが主に通過する領域、すなわち、規制面413のうち中心軸242からの距離が比較的長い部分から中心軸242までの領域611を「第1領域」と呼ぶ。
このように、熱良導部420は第2領域612よりも温度差TH−TLが小さく、熱膨張率α(Trf)が低い。これらの差が中心軸242からピン271との接点CP2までの距離DAの差DL−DSを相殺するように、突起721、722のサイズは設計されている。こうして熱良導部420により、第1領域611と第2領域612との間での熱膨張量の差ΔDL−ΔDSが十分に小さく抑えられる。
本発明の実施形態によるプリンター100では上記のとおり、位置決め部材410が感光体ドラム24Kの中心軸242によってそのまわりに回転可能に支持され、感光体ドラム24Kの径方向において光書込部202を位置決めする。位置決め部材410は特に規制面413を光書込部202のピン271に接触させて、感光体ドラム24Kへ接近する光書込部202の動きを直に阻むことにより、感光体ドラム24Kの外周面241から光書込部202までの距離を規制する。規制面413は、感光体ドラム24Kの中心軸242のまわりの角度に依存して中心軸242からの距離が異なる曲面である。したがって、位置決め部材413はその回転によってピン271との接点CP2を規制面413上で変位させることにより中心軸242から光書込部202までの距離を調整し、位置決め精度を規制面413の成形精度以上に調整することができる。
(A)図1の示す電子写真式の画像形成装置100は、タンデム配置の感光体ユニット20Y、…と中間転写ベルト21とを備えた中間体転写方式のカラープリンターである。本発明の実施形態による画像形成装置はその他に、直接転写方式のカラープリンター、モノクロプリンター、ファクシミリ機、コピー機、または複合機(MFP)であってもよい。
(C)図1の(c)ではドラム24Kの外周面が感光体で覆われている。その他に、ドラム24Kに代えてベルトの外周面が感光体で覆われていてもよい。このベルトはドラム24Kと同様、帯電部、現像部、クリーニングブレード、およびイレーサーに囲まれるように配置される。ベルトが1回転すると、これらの処理部に順番に感光体の各表面部分が対向して、帯電、露光、現像、転写、清掃、および除電の各処理を受ける。この場合、位置決め部材410はドラム24Kの中心軸242に代えて、ベルトを駆動するプーリーの回転軸に支持されてもよい。
固体発光素子は特にOLEDであってもよい。OLEDはLEDよりも発光量が弱いので、レンズアレイ222ではGRINレンズのF値が大きく設計される。これに伴うGRINレンズの焦点深度の狭化にも対応可能な程度に、位置決め部材410による光書込部202の位置決め精度は十分に高い。
(G)図5の(a)の示す位置決め部材410の規制面413は、感光体ドラム24Kとは異なる半径R2を持つ円弧面であり、その中心CT2が感光体ドラム24Kの中心軸242の中心CT1から外れている。しかし、この形状に規制面は限られず、感光体ドラム24Kの中心軸242に対して垂直な仮想平面へ投影された輪郭が、その中心軸242まわりの角度に依存してその中心軸242からの距離を変化させる曲線であればよい。このような曲線としては、たとえばその中心軸242と同軸の螺旋が挙げられる。この曲線が特に等角螺旋である場合は、位置決め部材410の回転角にかかわらず、規制面を常に光書込部202のピン271の同じ部位に接触させ続けることができる。
図8の(a)は、そのような熱良導部820を含む位置決め部材410の側面811が見える位置で描いたその位置決め部材410の斜視図であり、(b)は、(a)の示す側面811とは反対側の側面812が見える位置で描いた同じ位置決め部材410の斜視図である。これらの図では図7と同様、位置決め部材410の全体形状が簡略化され、熱良導部820の突起821の大きさが誇張されている。これらの図が示すように熱良導部420は、位置決め部材410の片方の側面811から法線方向に張り出した直方体形状の突起821を含む。熱良導部820は位置決め部材410の他の部分と共に一体成形されている。突起821の5枚の表面のうち、1枚は規制面413と一体化し、別の1枚は、感光体ドラム24Kの周方向における規制面413の一端部601から位置決め部材410の長手方向に伸びる端面731と一体化している。突起821により熱良導部820の厚みL1は第2領域612の厚みL2よりも大きい。その結果、熱良導部820は第2領域612よりも、体積が大きいので熱容量が大きく、表面積が大きいので放熱能力が高く、伝熱面積が大きいので熱抵抗が低い。したがって、熱良導部820は第2領域612よりも温度が上がりにくく、温度勾配が生じにくい。その結果、熱良導部820は第2領域612よりも熱膨張率α(Trf)が低く、光書込部202のピン271との接点CP2と感光体ドラム24Kの中心軸242近傍との間での温度差TH−TLが小さい。これらの差が中心軸242から接点CP2までの距離DAの差DL−DSを相殺するように突起821のサイズは設計されている。こうして熱良導部820により、第1領域611と第2領域612との間での熱膨張量の差ΔDL−ΔDSが十分に小さく抑えられる。
(I)第1領域611と第2領域612との間での熱膨張量の差ΔDL−ΔDSを十分に小さく抑えるには、式(2)、(3)の右辺間において、光書込部202のピン271との接点CP2から感光体ドラム24Kの中心軸242までの距離DAの差DL−DSが他の因子の差、すなわち熱膨張率α(Trf)の差α(TrL)−α(TrS)、または接点CP2と中心軸242近傍との間での温度差TH−TLの差ΔTL−ΔTSのいずれかで相殺されさえすればよい。したがって、熱良導部は第2領域612と比べて、熱容量、放熱能力、熱抵抗のすべてにおいて有利である必要はない。
図10の(a)は、感光体ドラム24Kとその両側に配置された位置決め部材410、510との斜視図であり、(b)は一方の位置決め部材510の斜視図であり、(c)は他方の位置決め部材410の斜視図である。図10の(c)の示す第1位置決め部材410は図7の示すものと同じ構造であり、熱良導部420が直方体形状の突起721、722を含む。これに対し、図10の(b)の示す第2位置決め部材510は、熱良導部が直方体形状の突起A21、A22を含む点では共通する。しかし、それらの突起A21、A22のサイズTGC×LLGは第1位置決め部材410の突起721、722のサイズTHC×LNGよりも小さい。これは次の理由に因る。
20Y、20M、20C、20K 感光体ユニット
21 中間転写ベルト
21L 従動プーリー
21R 駆動プーリー
22Y、22M、22C、22K 1次転写ローラー
23 2次転写ローラー
24Y、24M、24C、24K 感光体ドラム
202 光書込部
221 光源基板
222 レンズアレイ
223 ホルダー
241 感光体ドラムの外周面
242 感光体ドラムの中心軸
243 感光体ドラムの端面
271 ピン
300 中間転写ユニット
301 中間転写ユニットのフレーム
302、303、304、305 フレームの側面
311 支持部材
312 第1バネ
401 感光体ユニットのフレーム
404 板金
405 第2バネ
410 位置決め部材
411 位置決め部材の中央部の穴
412 位置決め部材の第1端面
413 位置決め部材の第2端面
414 位置決め部材の中間部分
601、602 感光体ドラムの周方向における第2端面の端部
Claims (7)
- 電子写真式の画像形成装置であって、
感光体と、
前記感光体の表面を露光する発光素子配列方式の光書込部と、
前記感光体を回転可能に支持するフレームと、
前記感光体の回転軸のまわりに当該回転軸とは独立して回転可能であるように当該回転軸によって支持され、前記光書込部を前記感光体に対して位置決めした状態で前記感光体の回転軸のまわりの回転が不能となるように前記フレームに固定された位置決め部材と
を備え、
前記位置決め部材は、
前記感光体の回転軸に対して垂直な仮想平面へ投影された輪郭が当該回転軸のまわりの角度に依存して当該回転軸からの距離を変化させる曲線であり、当該感光体の表面へ接近する前記光書込部の動きを直に、または間接的に阻むことにより、前記感光体の表面から前記光書込部までの距離を規制する規制面と、
前記位置決め部材を前記感光体の回転軸の方向から見て、前記規制面における第1部分から前記回転軸までの領域を第1領域、前記規制面における前記第1部分よりも前記回転軸からの距離が短い第2部分から前記回転軸までの領域を第2領域としたとき、
前記第1領域に設けられ、前記第2領域よりも前記回転軸と平行な方向における厚みが大きい熱良導部と、
を含む画像形成装置。 - 電子写真式の画像形成装置であって、
感光体と、
前記感光体の表面を露光する発光素子配列方式の光書込部と、
前記感光体を回転可能に支持するフレームと、
前記感光体の回転軸のまわりに当該回転軸とは独立して回転可能であるように当該回転軸によって支持され、前記光書込部を前記感光体に対して位置決めした状態で前記感光体の回転軸のまわりの回転が不能となるように前記フレームに固定された位置決め部材と
を備え、
前記位置決め部材は、
前記感光体の回転軸に対して垂直な仮想平面へ投影された輪郭が当該回転軸のまわりの角度に依存して当該回転軸からの距離を変化させる曲線であり、当該感光体の表面へ接近する前記光書込部の動きを直に、または間接的に阻むことにより、前記感光体の表面から前記光書込部までの距離を規制する規制面と、
前記位置決め部材を前記感光体の回転軸の方向から見て、前記規制面における第1部分から前記回転軸までの領域を第1領域、前記規制面における前記第1部分よりも前記回転軸からの距離が短い第2部分から前記回転軸までの領域を第2領域としたとき、
前記第1領域に設けられ、前記第2領域よりも表面が粗い、または前記第2領域を構成する材質よりも熱伝導率が高い材質で構成されている熱良導部と、
を含む画像形成装置。 - 電子写真式の画像形成装置であって、
感光体と、
前記感光体の表面を露光する発光素子配列方式の光書込部と、
前記感光体を回転可能に支持するフレームと、
前記感光体の回転軸のまわりに当該回転軸とは独立して回転可能であるように当該回転軸によって支持され、前記光書込部を前記感光体に対して位置決めした状態で前記感光体の回転軸のまわりの回転が不能となるように前記フレームに固定された位置決め部材と
を備え、
前記位置決め部材は、
前記感光体の回転軸に対して垂直な仮想平面へ投影された輪郭が当該回転軸のまわりの角度に依存して当該回転軸からの距離を変化させる曲線であり、当該感光体の表面へ接近する前記光書込部の動きを直に、または間接的に阻むことにより、前記感光体の表面から前記光書込部までの距離を規制する規制面と、
前記位置決め部材を前記感光体の回転軸の方向から見て、前記規制面における第1部分から前記回転軸までの領域を第1領域、前記規制面における前記第1部分よりも前記回転軸からの距離が短い第2部分から前記回転軸までの領域を第2領域としたとき、
前記第1領域に設けられ、前記感光体の回転軸の方向から見たときに前記第1領域と前記第2領域とが並ぶ方向に前記第1領域に対して前記第2領域が位置する側とは反対側の、前記位置決め部材の端面の一部から当該端面の法線方向に張り出した突起を含む熱良導部と、
を含む画像形成装置。 - 前記熱良導部は、表面から突出したリブを含む請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記位置決め部材は、前記感光体の回転軸に支持された部位と前記規制面との間に伸びる棒状または板状であることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記感光体の回転軸のまわりに当該回転軸とは独立して回転可能であるように当該回転軸によって支持され、前記光書込部を前記感光体に対して位置決めした状態で前記感光体の回転軸のまわりの回転が不能となるように前記フレームに固定された補助位置決め部材
を更に備え、
前記光書込部は、
前記感光体の回転軸の方向に並ぶ発光素子の配列と、
前記感光体の回転軸の方向に並ぶ屈折率分布レンズの配列と、
前記感光体の回転軸の方向に長尺の形状であり、前記発光素子の配列と前記屈折率分布レンズの配列とを保持する保持部材と
を含み、
前記位置決め部材の規制面は、前記保持部材の長手方向の一端と直に、または間接的に接触して、前記感光体の表面へ接近する前記光書込部の動きを阻むことにより、前記感光体の表面から前記光書込部までの距離を規制し、
前記補助位置決め部材は、
前記感光体の回転軸に対して垂直な仮想平面へ投影された輪郭が当該回転軸のまわりの角度に依存して当該回転軸からの距離を変化させる曲線であり、前記保持部材の長手方向の他端と直に、または間接的に接触して、前記感光体の表面へ接近する前記光書込部の動きを阻むことにより、前記感光体の表面から前記光書込部までの距離を規制する規制面と、
前記補助位置決め部材を前記感光体の回転軸の方向から見て、前記補助位置決め部材の規制面における第1部分から前記回転軸までの領域を第3領域、前記規制面における前記第1部分よりも前記回転軸からの距離が短い第2部分から前記回転軸までの領域を第4領域としたとき、
前記第3領域に設けられ、前記第4領域よりも前記回転軸と平行な方向における厚みが大きい熱良導部と
を含み、
前記補助位置決め部材の熱良導部は前記位置決め部材の熱良導部よりも、前記回転軸と平行な方向における厚みが小さい
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記光書込部は、発光素子として有機発光ダイオードを含む、請求項1から請求項6までのいずれかに記載の画像形成装置。
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