JP6809125B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は電子写真式の画像形成装置に関し、特に感光体に対する光書込部の位置決め構造に関する。
「光書込装置」(「プリントヘッド(PH)」ともいう。)とは、プリンター、コピー機等、電子写真式の画像形成装置が含む印刷エンジンにおいて、感光体表面の露光を行う処理部をいう。「露光」は、画像データで変調した光を感光体表面の一様な帯電領域に照射してその領域に、照射光量の変調パターンに対応する帯電量分布、すなわち静電潜像を形成する処理である。感光体は、画像形成装置の中に回転可能に支持されたドラムまたはベルト等の回転体の外周面を覆っている。光書込装置は、感光体表面のうち回転体の回転軸の方向(以下、「主走査方向」という。)に伸びる直線状領域(以下、「1ライン」という。)を露光する。光書込装置は更にこの露光動作を、感光体の回転に同期して繰り返す。これにより、感光体表面には回転方向(以下、「副走査方向」という。)に露光済みのラインが連なるので、露光領域が2次元的に拡がる。
光書込装置には光走査方式と発光素子配列方式との2種類がある。「光走査方式」は、レーザー光をポリゴンミラー等の偏向器で周期的に偏向し、各周期の間にそのレーザー光で感光体表面の1ラインを走査する。「発光素子配列方式」は、主走査方向に配列された複数の発光ダイオード(LED)、半導体レーザー等の発光素子と、複数のロッドレンズ(登録商標)、セルフォック(登録商標)等の屈折率分布(grandient index:GRIN)レンズとを利用して、感光体表面の1ライン全体を同時に露光する。
近年の光書込装置の開発では発光素子配列方式が主流である。発光素子配列方式は光走査方式とは異なり、偏向器が不要であるので騒音が比較的低く、複数の発光素子とGRINレンズとで1ラインの各部を個別に照らすので発光素子から感光体までの光路長が比較的短い。その結果、発光素子配列方式は光走査方式と比べて静音化と小型化との点で有利である。したがって、レーザープリンター等の画像形成装置を特にオフィスと家庭とへ更に普及させるには、発光素子配列方式の利用が効果的であると期待されている。
発光素子配列方式の利用において重要な技術の1つが光書込装置の位置決め構造である(たとえば、特許文献1、2、3参照)。GRINレンズは光走査方式の光学系と比べて焦点深度が狭いので、感光体表面を正確に露光するには、GRINレンズによる発光素子の像面を感光体表面に確実に整合させる構造が必要である。具体的にはたとえば、特許文献1に開示された構造では、バネがPHを感光体に向けて押圧することにより、感光体の軸受を保持する部材に、PHの表面に突出しているスペーサーが突き当たる。これにより感光体の回転軸からPH表面までの距離が所定値に制限される。特許文献2に開示された構造では、感光体の回転に伴ってその外周面上を摺動する単一の部材に、PHと現像ユニットとのそれぞれから突出しているピンが嵌め込まれる。これによりその単一の部材でPHと現像ユニットとの両方が位置決めされる。特許文献3に開示された構造では、感光体の回転軸に板状部材が固定され、その先端に別の板状部材がネジ留めされている。この別の板状部材に現像ローラーと同軸のトラッキングローラーが接触することにより、感光体の回転軸から現像ローラーの中心軸までの距離が所定値に制限される。この距離は更に、ネジ留めの位置を変えることで製品ごとに調整可能である。したがって、部品の成形誤差または組み立て誤差に起因する製品間でのその距離のばらつきが除去可能である。
特開2012−025130号公報 特開2005−242119号公報 特開平06−167869号公報
発光素子配列方式の光書込装置の需要を更に伸ばすには、その高性能化と製造コストの削減とが共に重要である。高性能化については、たとえば有機発光ダイオード(OLED)を光源として利用することが考えられている。一方、製造コストの削減については、たとえば、機能の共通する部品を可能な限り統合することにより、部品点数と組み立ての工程数とを減らす工夫が試みられている。
しかし、OLEDの利用による高性能化と、光書込装置の位置決め構造に関する部品点数/工程数の削減とを両立させることは難しい。これは、以下に述べる理由に因る。
OLEDはLEDと比べて、黒レベルが低く、色表現力が高く、消費電力が低く、小型/薄型/軽量化が容易である点で有利である。しかし、OLEDはLEDよりも発光量が弱い。したがって、OLEDの利用にはGRINレンズのF値の増大が必要である。F値の増大は焦点深度を狭めるので、感光体表面に対する光書込装置の位置決めを更に高精度化しなければならない。たとえば、焦点深度が100μm程度に抑えられる場合、感光体の回転に伴う感光体表面と回転軸との振動に対する余裕を除くと、位置決めには±15μm程度の誤差しか許されない。位置決めに利用可能な部品の成形精度がたとえば±25μm程度である場合、部品の加工を高精度化するだけでは必要な位置決め精度を達成することができない。それ故、特許文献3に開示されたネジ留め構造のように、感光体表面に対する光書込装置の位置を製品の組み立て時において調整可能にする機能を位置決め部材に持たせる工夫が不可欠である。
しかし、この工夫は、部品点数/工程数の削減との両立が難しい。実際、特許文献2に開示された構造のように、光書込装置と印刷エンジンの他の処理部、すなわち、帯電部、現像部、転写部、清掃部、または除電部とを単一の部材で位置決めした場合、他の処理部の位置を固定したまま光書込装置の位置を調整可能にする機能をその部材にどのように持たせるかが自明ではない。特許文献3に開示されたネジ留め構造そのものでは、必要な位置決め精度に対してネジのガタが過大である。
本発明の目的は上記の課題を解決することであり、特に、光書込装置の位置決め構造への調整機能の実装とその位置決め構造における部品点数/工程数の削減とを両立可能な画像形成装置を提供することにある。
本発明の1つの観点における画像形成装置は電子写真式の画像形成装置であって、感光体と、その感光体の表面を露光する発光素子配列方式の光書込部と、感光体の表面を処理する処理部と、感光体を回転可能に支持するフレームと、感光体の回転軸のまわりにその回転軸とは独立して回転可能であるようにその回転軸によって支持され、光書込部と処理部との両方を感光体に対して位置決めした状態で感光体の回転軸のまわりの回転が不能となるようにフレームに固定された位置決め部材とを備えている。この位置決め部材は、感光体の表面へ接近する処理部の動きを直に、または間接的に阻むことにより感光体の表面から処理部までの距離を規制する第1面と、感光体の表面へ接近する光書込部の動きを直に、または間接的に阻むことにより感光体の表面から光書込部までの距離を規制する第2面とを一体的に含む。第1面は、感光体の回転軸に対して垂直な仮想平面へ投影された輪郭が、その回転軸と同軸の円弧である。第2面は、感光体の回転軸に対して垂直な仮想平面へ投影された輪郭が、その回転軸のまわりの角度に依存してその回転軸からの距離を変化させる曲線である。この場合、光書込部は、先端面で位置決め部材の第2面に接触する突起部材を含み、第2面は、その突起部材の先端面との接点における接平面が、感光体の回転軸のまわりの角度にかかわらず一定となる形状である
第2面は、感光体の回転軸に対して垂直な仮想平面へ投影された輪郭が、感光体の回転軸とは中心の異なる円弧であってもよい。突起部材は、突出方向が第2面との接点における接平面に対して垂直であってもよい。
本発明の別の観点における画像形成装置は、電子写真式の画像形成装置であって、感光体と、感光体の表面を露光する発光素子配列方式の光書込部と、感光体の表面を処理する処理部と、感光体を回転可能に支持するフレームと、感光体の回転軸のまわりにその回転軸とは独立して回転可能であるようにその回転軸によって支持され、光書込部と処理部との両方を感光体に対して位置決めした状態で感光体の回転軸のまわりの回転が不能となるようにフレームに固定された位置決め部材と、感光体の回転軸のまわりにその回転軸とは独立して回転可能であるようにその回転軸によって支持され、光書込部を感光体に対して位置決めした状態で感光体の回転軸のまわりの回転が不能となるようにフレームに固定された補助位置決め部材とを備え、その位置決め部材は、感光体の表面へ接近する処理部の動きを直に、または間接的に阻むことにより感光体の表面から処理部までの距離を規制する第1面と、感光体の表面へ接近する光書込部の動きを直に、または間接的に阻むことにより感光体の表面から光書込部までの距離を規制する第2面と一体的に含み、第1面は、感光体の回転軸に対して垂直な仮想平面へ投影された輪郭が、その回転軸と同軸の円弧であり、第2面は、感光体の回転軸に対して垂直な仮想平面へ投影された輪郭が、その回転軸のまわりの角度に依存してその回転軸からの距離を変化させる曲線であり、光書込部は、感光体の回転軸の方向に並ぶ発光素子の配列と、感光体の回転軸の方向に並ぶ屈折率分布レンズの配列と、感光体の回転軸の方向に長尺の形状であり、発光素子の配列と屈折率分布レンズの配列とを保持する保持部材とを含み、位置決め部材の第2面は、保持部材の長手方向の一端と直に、または間接的に接触して、感光体の表面へ接近する光書込部の動きを阻むことにより、感光体の表面から光書込部までの距離を規制し、補助位置決め部材は、保持部材の長手方向の他端と直に、または間接的に接触して、感光体の表面へ接近する光書込部の動きを阻むことにより、感光体の表面から光書込部までの距離を規制する第3面を含み、第3面は、感光体の回転軸に対して垂直な仮想平面へ投影された輪郭が、その回転軸のまわりの角度に依存してその回転軸からの距離を変化させる曲線であり、その角度に対するその距離の変化率、またはその変化率の誤差が、位置決め部材の第2面よりも大きいことを特徴とする。
本発明のさらに別の観点における画像形成装置は、電子写真式の画像形成装置であって、感光体と、感光体の表面を露光する発光素子配列方式の光書込部と、感光体の表面を処理する処理部と、感光体を回転可能に支持するフレームと、感光体の回転軸のまわりにその回転軸とは独立して回転可能であるようにその回転軸によって支持され、光書込部と処理部との両方を感光体に対して位置決めした状態で感光体の回転軸のまわりの回転が不能となるようにフレームに固定された位置決め部材と、感光体の表面の接線方向において接近する光書込部の動きを直に、または間接的に阻むことにより光書込部を位置決めする接線方向位置決め部材とを備え、位置決め部材は、感光体の表面へ接近する処理部の動きを直に、または間接的に阻むことにより感光体の表面から処理部までの距離を規制する第1面と、感光体の表面へ接近する光書込部の動きを直に、または間接的に阻むことにより感光体の表面から光書込部までの距離を規制する第2面とを一体的に含み、第1面は、感光体の回転軸に対して垂直な仮想平面へ投影された輪郭が、その回転軸と同軸の円弧であり、第2面は、感光体の回転軸に対して垂直な仮想平面へ投影された輪郭が、その回転軸のまわりの角度に依存してその回転軸からの距離を変化させる曲線であり、光書込部に対して接線方向位置決め部材が位置する側の端部が反対側の端部よりも感光体の回転軸に近いことを特徴とする。
第1面と第2面とは感光体の回転軸に対して対称的に配置されていてもよい。処理部が感光体の表面に対して行う処理は、帯電、現像、転写、清掃、および除電のうちの少なくともいずれかであってもよい。この処理部は、感光体の表面に形成されたトナー像をその表面から中間転写体またはシートへ転写する転写部であってもよい。位置決め部材は、第1面と第2面との間に伸びる棒状または板状であり、他の部位よりも幅の狭い部位でフレームに固定されていてもよい。光書込部は、発光素子として有機発光ダイオードを含んでいてもよい。
本発明による画像形成装置では上記のとおり、感光体の回転軸の径方向において光書込部と処理部との両方を位置決めするための部材がその回転軸により、そのまわりに回転可能に支持されている。この位置決め部材は、処理部を位置決めする第1面と、光書込部を位置決めする第2面とを一体的に含む。第1面は感光体の回転軸と同軸の円弧面であり、第2面はその回転軸のまわりの角度に依存してその回転軸からの距離が異なる曲面である。したがって、位置決め部材をその回転軸のまわりに回転させることにより、その回転軸から処理部までの距離を一定に維持したまま、その回転軸から光書込部までの距離を調整することができる。こうしてこの画像形成装置は、光書込装置の位置決め構造への調整機能の実装とその位置決め構造における部品点数/工程数の削減とが両立可能である。
(a)は、本発明の実施形態による画像形成装置の外観を示す斜視図である。(b)は、(a)の示す直線b−bに沿ったプリンターの模式的な断面図である。(c)は、(b)の示す感光体ユニットの1つの拡大図である。 (a)は、図1の示す光書込部の斜視図であり、(b)は、(a)の示す直線b−bに沿った光書込部の断面図である。(c)は、(b)の示す光源基板のブロック図である。(d)は、(a)の示すレンズアレイが含むGRINレンズの1つにおける光路を示す模式図である。 (a)は、図1の示すプリンターの中間転写ユニットを示す模式的な斜視図であり、(b)は、(a)の示す破線で囲まれた部分の拡大図である。 (a)は、図1の示す感光体ユニットの1つが含む感光体ドラムの支持構造の外観を示す斜視図である。(b)は、(a)が示す支持構造からフレームを除去したときの外観を示す斜視図であり、(c)は、同じ状態における感光体ドラムの端面近傍を別の視点から示す部分斜視図である。 (a)は、図4の示す位置決め部材の端面に接触する中間転写ユニットの支持部材と光書込部との感光体ドラムに対する位置を示す斜視図である。(b)は、(a)の示す部材の部分正面図である。(c)は、図4の示す位置決め部材の側面図である。 (a)は、図5の示す部材の模式的な側面図である。(b)は、(a)の示す位置決め部材の姿勢と他の部材の位置との間の対応関係を示す模式的な側面図である。 (a)は等角螺旋のグラフであり、(b)は、感光体ドラムの中心軸と同軸の等角螺旋の一部を輪郭とする位置決め部材の第2端面を示す模式的な側面図である。(c)は、この位置決め部材の姿勢と光書込部のピンの位置との間の対応関係を模式的に示す部分側面図である。(d)は、この位置決め部材の第2端面との接点がその頂点と一致するように傾いた光書込部のピンを模式的に示す部分側面図である。 (a)は、光書込部に対する副走査方向位置決め部の配置と位置決め部材の第2端面の形状とを模式的に示す側面図である。(b)は、感光体ドラムの両側に配置された位置決め部材間における第2端面の形状の違いを示す模式的な斜視図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
[画像形成装置の外観]
図1の(a)は、本発明の実施形態による画像形成装置100の外観を示す斜視図である。この画像形成装置100はプリンターである。その筐体の上面には排紙トレイ41が設けられ、その奥に開いた排紙口42から排紙されたシートを収容する。排紙トレイ41の前方には操作パネル51が埋め込まれている。プリンター100の底部には給紙カセット11が引き出し可能に取り付けられている。
[画像形成装置の内部構造]
図1の(b)は、図1の(a)の示す直線b−bに沿ったプリンター100の模式的な断面図である。プリンター100は電子写真式のカラープリンターであり、給送部10、作像部20、定着部30、および排紙部40を含む。
給送部10は、まずピックアップローラー12を用いて、給紙カセット11に収容されたシートの束からシートSH1を1枚ずつ分離する。給送部10は次にタイミングローラー13を用いて、分離したシートを作像部20へ、その動作にタイミングを合わせて送出する。「シート」とは、紙製もしくは樹脂製の薄膜状もしくは薄板状の材料、物品、または印刷物をいう。給紙カセット11に収容可能なシートの種類すなわち紙種はたとえば、普通紙、上質紙、カラー用紙、または塗工紙であり、サイズはたとえば、A3、A4、A5、またはB4である。さらに、シートの姿勢は縦置きと横置きとのいずれにも設定可能である。
作像部20はたとえば中間体転写方式による印刷エンジンであり、タンデム配置の感光体ユニット20Y、20M、20C、20K、中間転写ベルト21、1次転写ローラー22Y、22M、22C、22K、および2次転写ローラー23を含む。中間転写ベルト21は従動プーリー21Lと駆動プーリー21Rとの間に回転可能に掛け渡されている。これらのプーリー21L、21Rの間の空間には4つの感光体ユニット20Y、…と4本の1次転写ローラー22Y、…とが1つずつ対を成すように配置され、中間転写ベルト21を間に挟んで対向している。2次転写ローラー23は中間転写ベルト21を間に挟んで駆動プーリー21Rとニップを形成している。このニップには、タイミングローラー13から送出されたシートSH2が通紙される。
各感光体ユニット20Y、…では、対向する1次転写ローラー22Y、…に感光体ドラム24Y、24M、24C、24Kが、中間転写ベルト21を間に挟んだ状態で接触してニップを形成している。各感光体ユニット20Y、…は、中間転写ベルト21が(図1の(b)では反時計方向に)回転する間、その同じ表面部分が1次転写ローラー22Y、…と感光体ドラム24Y、…との間のニップを通過する際にその表面部分に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、およびブラック(K)のうち異なる1色のトナー像を形成する。これにより、その表面部分にはこれら4色のトナー像が重ねられて1つのカラートナー像が形成される。このカラートナー像が駆動プーリー21Rと2次転写ローラー23との間のニップを通過するタイミングに合わせて、そのニップへシートSH2がタイミングローラー13から通紙される。これによりそのニップではカラートナー像が中間転写ベルト21からシートSH2へ転写される。
定着部30は、作像部20から送出されたシートSH3にトナー像を熱定着させる。具体的には、定着部30は定着ローラー31と加圧ローラー32とを回転させながらそれらの間のニップにシートSH2を通紙する。このとき、定着ローラー31はそのシートSH3の表面へ内蔵のヒーターの熱を加え、加圧ローラー32はそのシートSH3の加熱部分に対して圧力を加えて定着ローラー31へ押し付ける。定着ローラー31からの熱と加圧ローラー32からの圧力とにより、トナー像がそのシートSH3の表面に定着する。定着部30は更に定着ローラー31と加圧ローラー32との回転により、そのシートSH3を排紙部40へ送り出す。
排紙部40は、トナー像が定着したシートSH3を排紙口42から排紙トレイ41へ排紙する。具体的には、排紙部40は、排紙口42の内側に配置された排紙ローラー43を用いて、定着部30の上部から排紙口42へ移動してきたシートSH3を排紙口42の外へ送出して排紙トレイ41に載せる。
[感光体ユニットの構造とそれによる画像形成処理]
図1の(c)は、図1の(b)の示す感光体ユニットの1つ20Kの拡大図である。この感光体ユニット20Kは感光体ドラム24Kに加え、帯電部201、光書込部202、現像部203、クリーニングブレード204、およびイレーサー205を含む。これらは感光体ドラム22の周囲に配置され、その外周面に対して電子写真方式による画像形成処理のうち定着以外、すなわち、帯電、露光、現像、転写、清掃、および除電を行う。他の感光体ユニット20Y、20M、20Cも共通の構造を含む。
感光体ドラム24Kは、外周面241が感光体で覆われたアルミニウム等の導電体製の円筒部材であり、その中心軸(図1の(c)では、感光体ドラム24Kの円形断面の中心を紙面に対して垂直に貫く軸)242のまわりに中心軸242とは独立して回転可能であるように支持されている。感光体は、露光量に依存して帯電量が変化する素材であり、アモルファスセレン、セレン合金、アモルファスシリコン等の無機材料、または複数の有機材料の積層構造(OPC)を含む。図1の(c)は示していないが、感光体ドラム24Kの中心軸242は、ギア、ベルト等、回転力の伝達機構を通して駆動モーターに接続されている。その駆動モーターからの回転力で感光体ドラム24Kが(図1の(c)では時計方向に)1回転すると、感光体の各表面部分が周囲の処理部201、202、203、204、205に順番に面してそれらの処理を受ける。
帯電部201は、感光体ドラム24Kの外周面241から間隔をおいてその軸方向に伸びるワイヤーまたは薄板形状の電極211を含む。帯電部201はこの電極211に対してたとえば負の高電圧を印加することにより、この電極211と感光体ドラム24Kの外周面241との間にコロナ放電を生じさせる。この放電が、帯電部201に面した感光体の表面部分を負に帯電させる。
光書込部202は、感光体ドラム24Kの帯電部分のうち軸方向、すなわち主走査方向に伸びる直線状領域、すなわち1ラインを露光する。このとき、光書込部202は感光体ドラム24Kへの照射光量を、画像データが表す階調値に基づいて変調する。感光体ドラム24K上の1ラインでは照射光量が高いほど帯電量が減少するので、画像データが表す階調値分布に対応する帯電量分布、すなわち静電潜像が形成される。1ラインに対するこの露光動作を光書込部202は、感光体ドラム24Kの回転に同期して繰り返す。これにより感光体ドラム24Kの外周面にはその回転方向、すなわち副走査方向に露光済みのラインが連なるので、静電潜像が2次元的に拡がる。
現像部203は、感光体ドラム24K上の静電潜像をK色のトナーで現像する。具体的には、現像部203はまず2本のオーガスクリュー231、232で2成分現像剤DVLを撹拌し、そのときの摩擦で現像剤DVLの含むトナーを負に帯電させる。現像部203は次に現像ローラー233を用いて、現像剤DVLを感光体ドラム24Kとの間のニップへ搬送する。これと並行して現像部203は、現像ローラー233に対して負の高電圧を印加する。これにより、静電潜像のうち帯電量の比較的少ない領域は現像ローラー233よりも電位が上がるので、現像ローラー233の搬送する現像剤から、帯電量の減少分に応じた量のトナーが分離して付着する。こうして静電潜像がトナー像として顕在化する。
このトナー像は感光体ドラム24Kの回転に伴い、それと1次転写ローラー22Kとの間のニップへ移動する。1次転写ローラー22Kに対しては正の高電圧が印加されているので、負に帯電したトナー像が感光体ドラム24Kの外周面から中間転写ベルト21へ転写される。
クリーニングブレード204は、たとえばポリウレタンゴム等の熱硬化性樹脂から形成された薄い矩形板状の部材であり、その長さが感光体ドラム24Kの外周面241のうち感光体で覆われた部分とほぼ等しい。ブレード204の板面のうち感光体ドラム24Kの外周面241に面した方は、その長辺の1つ(エッジ)が感光体ドラム24Kの軸方向に対して平行な状態でその外周面241に接触し、その外周面241からトナー像の転写跡に残るトナーを掻き取る。こうして、その外周面が清掃される。
イレーサー205は、たとえば感光体ドラム24Kの軸方向に配列されたLEDから感光体ドラム24Kの外周面241に光を照射する。その外周面241のうち照射光を受けた部分からは残存する電荷が消失する。こうして、その外周面241が除電される。
[光書込部の構造]
図2の(a)は光書込部202の斜視図であり、(b)は、(a)の示す直線b−bに沿った光書込部202の断面図である。光書込部202は発光素子配列方式であり、光源基板221、レンズアレイ222、およびホルダー223を含む。光源基板221は長尺形状のガラス基板または樹脂基板であり、片側の板面(図2の(b)では上面)224から光を出射させる。レンズアレイ222は光源基板221と同方向に長く透明なガラス製または樹脂製の矩形板であり、2枚の板面の間にGRINレンズの配列を封止している。各GRINレンズは、レンズアレイ222の板面の短辺に対して平行に伸びる円柱形状であり、一方の端面(図2の(b)では下面)225を光源基板221の光出射面224に対向させ、他方の端面(図2の(b)では上面)226を感光体ドラム24Kの外周面に向けている。各GRINレンズは光源基板221から一方の端面225へ入射する光を他方の端面226から出射し、感光体ドラム24Kの外周面に結像させる。ホルダー223は光源基板221と同方向に長い板状の樹脂製部材であり、片側の板面(図2の(b)では下面)には凹部227を含み、反対側の板面(図2の(b)では上面)にはスリット228を含む。凹部227の内側の空間とスリット228の内側の空間とは連通している。凹部227の内面のうち、スリット228に繋がる部分には光源基板221が固定され、スリット228の中にはレンズアレイ222が挟まれている。このようにホルダー223は光源基板221とレンズアレイ222とを保持している。
−光源基板−
図2の(c)は光源基板221のブロック図である。光源基板221は、発光素子アレイ251、選択回路252、およびドライバー集積回路(IC)253を含む。発光素子アレイ251は、光源基板221上に直に形成された、LED、OLED等の固体発光素子の配列である。図2の(c)が示す例では、発光素子260が3列、光源基板221の長手方向に沿って千鳥形状に配置されている。各列には数千個の発光素子が数十μmのピッチで並んでいる。各発光素子は外部からの輝度信号に応じて駆動電流量を変化させる。この駆動電流量が多いほど発光素子からの出射光量が高い。選択回路252は、光源基板221上に直に形成された薄膜トランジスタ(TFT)回路であり、発光素子を順番にドライバーIC253に接続する。ドライバーIC253は、光源基板221に実装された特定用途向け集積回路(ASIC)またはプログラム可能な集積回路(FPGA)等のチップである。このチップはたとえば、発光素子アレイ251と選択回路252とが形成された板面とは反対側の板面の長手方向における片端に配置されている。ドライバーIC253はフレキシブル印刷回路基板(FPC)254を通してプリンター100内の光源制御部255に接続されており、そこからデジタルの画像データを受信する。この画像データをドライバーIC253はアナログの輝度信号に変換し、選択回路252により接続された発光素子へ送信する。
−レンズアレイ−
図2の(d)は、レンズアレイ222が含むGRINレンズの1つ280における光路を示す模式図である。GRINレンズ280は、直径が数百μm〜数mmの透明なガラス製または樹脂製の円柱形状であり、屈折率が中心軸から外周面に向かって放物線状に低下するように分布している。この屈折率分布により、GRINレンズ280の一方の端面281から入射した光は、軸方向に沿って正弦波状の軌跡を描きながら伝搬し、一定の距離(たとえば数mm〜十数mm)を進むごとに結像を繰り返す。したがって、GRINレンズ280の他方の端面282から出射した光は、GRINレンズ280の軸方向の長さAXLに合わせて正立像または倒立像を結ぶ。図2の(d)では白抜きの矢印が示すように倒立像である。この像のぼけは、結像点PBFの前後、GRINレンズ280の焦点深度DOF(=数百μm)の範囲内では許容レベルに抑えられる。
[中間転写ユニットの構造]
図3の(a)は、プリンター100の中間転写ユニット300を示す模式的な斜視図であり、(b)は、(a)の示す破線で囲まれた部分310の拡大図である。(b)はこの部分310の前後に位置する部分が取り除かれたように描かれている。中間転写ユニット300は、図1の(b)が示す、中間転写ベルト21、従動プーリー21L、駆動プーリー21R、1次転写ローラー22Y、22M、22C、22K、および2次転写ローラー23に加え、フレーム301を含む。このフレーム301はたとえば矩形状であり、プリンター100のシャーシ(図は示していない。)に固定されている。その矩形の4辺に相当するフレーム301の側面302、303、304、305のうち対向する2枚(図3の(b)では左右方向に位置する2枚)302、303はそれぞれ、従動プーリー21Lと駆動プーリー21Rとを支持している。2次転写ローラー23はフレーム301の中心に対して駆動プーリー21Rよりも外側に配置され、両端がフレーム301の側面303に支持されている。中間転写ベルト21は、別の対向する2枚の側面(図3の(b)では奥行方向に位置する2枚)304、305で挟まれた空間を内側に閉じ込めるように伸びている。各1次転写ローラー22Y、…の両端には支持部材311が1つずつ固定されている。この支持部材311は実質的に矩形板状であり、板面が1次転写ローラー22Y、…の中心軸311に対して垂直であり、フレーム301の側面304、305により、それらの開口部306の中で摺動可能であるように支持されている。1次転写ローラー22Y、…は、フレーム301の内側の空間に面した中間転写ベルト21の表面(図3の(b)では中間転写ベルト21のうち、フレーム301の下側を伸びる部分の上面)21Aに接触する。フレーム301の側面304、305の各開口部306は更に第1バネ312を1つずつ含む。第1バネ312はたとえばコイルバネであり、同じ開口部306内の支持部材311に対して弾性力を加える。この弾性力が支持部材311を通して1次転写ローラー22Y、…に作用し、そのローラーの外周面を中間転写ベルト21の表面21Aに押し付ける。
[感光体ドラムの支持構造]
図4の(a)は、感光体ユニットの1つ20Kが含む感光体ドラム24Kの支持構造の外観を示す斜視図である。この図は、感光体ドラム24Kの中心軸242の延長線上よりも少し上方に位置する視点から描かれている。他の感光体ユニット20Y、20M、20Cも共通の支持構造を含む。
この支持構造はフレーム401を含む。このフレーム401は感光体ドラム24Kの各端面243の外側に配置され、その端面243に対して平行に拡がっている。フレーム401は自身の穴402に感光体ドラム24Kの中心軸242の各端部を貫通させ、それらを回転可能に支持している。フレーム401の隙間からは感光体ドラム24Kの外周面241の一部が露出している。この露出部分の上に中間転写ユニット300が位置し、中間転写ベルト21越しに1次転写ローラー22Kが接触する。
フレーム401の隙間には更に図4の(a)が示すように、光書込部202が配置されている。光書込部202はホルダー223の底面が板金404で下から支えられている。この板金404は第2バネ405により、感光体ドラム24Kの径方向において摺動可能に支持されている。第2バネ405はたとえばコイルバネであり、その弾性力によって光書込部202を板金404越しに感光体ドラム24Kへ向かって押し上げる。
図4の(b)は、(a)が示す支持構造からフレーム401を除去したときの外観を示す斜視図であり、(c)は、同じ状態における感光体ドラム24Kの端面243近傍を別の視点から示す部分斜視図である。感光体ドラム24Kの各端面243とフレーム401との間には位置決め部材410が設置されている。位置決め部材410はたとえば金属製または硬質樹脂製の細長い棒状部材または板状部材である。位置決め部材410は中央部に穴411を含み、その穴411に感光体ドラム24Kの中心軸242の端部を貫通させた状態でその端部により、そのまわりに回転可能であるように支持されている。位置決め部材410は長手方向の第1端面(図4の(b)では上端面)412と第2端面(図4の(b)では下端面)413とが、それらの間を繋ぐ部分と共に、一体成形されている。第1端面412は中間転写ユニット300の支持部材311の1つに接触し、第2端面413は光書込部202の表面(図4の(b)では上面)に接触する。位置決め部材410は更に、中央部の穴411と第2端面413との中間部分414がネジ(図4は示していない。)で、図4の(a)の示すフレーム401のネジ穴406に固定される。
図3の(b)が示すように、中間転写ユニット300の支持部材311は第1バネ312から押圧力を受けて感光体ドラム24Kの中心軸242へ接近する。この支持部材311に位置決め部材410の第1端面412が接触するので、感光体ドラム24Kの中心軸242から支持部材311までの距離が、位置決め部材410の中央部の穴411から第1端面412までの長さに制限される。すなわち、第1端面412は、感光体ドラム24Kへ接近する1次転写ローラー22Kの動きを間接的に阻むことにより、感光体ドラム24Kの外周面241から1次転写ローラー22Kまでの距離を規制する。
図4の(a)が示すように、光書込部202は第2バネ405から感光体ドラム24Kの径方向に押圧力を受けて、上面を感光体ドラム24Kの中心軸242へ接近させる。この上面には、図2の(a)が示すように、長手方向の各端部に突起部材271が設置されている。突起部材271はたとえば金属製または硬質樹脂製のピンであり、ホルダー223の上面から感光体ドラム24Kの径方向に突出している。このピン271の先端面はたとえば球面の一部である。この先端面に位置決め部材410の第2端面413が接触するので、感光体ドラム24Kの中心軸242から光書込部202までの距離が位置決め部材410の中央部の穴411から第2端面413までの長さに制限される。すなわち、第2端面413は、感光体ドラム24Kへ接近する光書込部202の動きを直に阻むことにより、感光体ドラム24Kの外周面241から光書込部202までの距離を規制する。
[位置決め部材の構造]
図5の(a)は、位置決め部材410の端面412、413に接触する中間転写ユニット300の支持部材311と光書込部202との感光体ドラム24Kに対する位置を示す斜視図である。図5の(b)は(a)の示す部材24K、410、311、202の部分正面図であり、(c)は位置決め部材410の側面図である。位置決め部材410の第1端面412は感光体ドラム24Kの中心軸242と同軸の円弧面である。すなわち、図5の(c)が示すように、その中心軸242に対して垂直な仮想平面へ投影された第1端面412の輪郭が、その中心軸242と中心CT1が等しい円弧である。したがって、第1端面412はいずれの部分もその中心CT1から同じ距離R1に位置する。位置決め部材410の第2端面413は、図5の(c)が示すように、感光体ドラム24Kの中心軸242に対して垂直な仮想平面へ投影された輪郭が、その中心軸242の中心CT1まわりの角度θに依存してその中心軸242からの距離RAを変化させる曲線である。それ故、第2端面413では感光体ドラム24Kの周方向における位置の異なる部分が、その中心軸242の中心CT1から異なる距離に位置する。
図6の(a)は、図5の示す部材24K、410、311、202の模式的な側面図である。この図では、位置決め部材410の両端面412、413間での形状の違いが容易に理解されるように、位置決め部材410の全体形状が簡略化され、かつ両端面412、413の形状が誇張されている。また、光書込部202のピン271の先端面が半球形状に誇張されている。位置決め部材410の第1端面412は半径R1の円弧面であり、感光体ドラム24Kの中心軸242と中心CT1が等しい。すなわち、第1端面412はいずれの部分もその中心CT1から同じ距離R1に位置する。一方、第2端面413は第1端面412とは異なる半径R2を持つ円弧面であり、その中心CT2が感光体ドラム24Kの中心軸242の中心CT1から外れている。その結果、その中心軸242の中心CT1から第2端面413の各部分までの距離RAは、その部分が感光体ドラム24Kの周方向においてどこに位置するかに依存して異なる。特にその距離RAは、周方向における第2端面413の一端部601では最大値RLに等しく、その一端部601から反対側に位置する他端部602へ近づくにつれて単調に減少し、その他端部602で最小値RSに達する。
図6の(b)は、位置決め部材410の姿勢と他の部材311、202の位置との間の対応関係を示す模式的な側面図である。この図でも図6の(a)と同様な形状の簡略化と誇張とがされている。位置決め部材410の第1端面412はいずれの部分も感光体ドラム24Kの中心軸242の中心CT1から同じ距離R1に位置する。したがって、その中心CT1まわりにおける位置決め部材410の回転角にかかわらず、支持部材311はその中心CT1から一定の距離R1に位置する点CP1で第1端面412と接触し続ける。これに対し、位置決め部材410の第2端面413は、感光体ドラム24Kの周方向の位置が異なる部分ごとに感光体ドラム24Kの中心軸242の中心CT1からの距離RAが異なる。この距離RAは特に、第2端面413の周方向の一端部601から他端部602にかけて最大値RLから最小値RSまで単調に減少する。ここで、この距離RAの平均値がその最大値RLと最小値RSとの間の差RL−RSよりも十分に大きいように第2端面413の形状、たとえば図6の(a)の示す半径R2と中心CT2の位置とは設計されている。したがって、位置決め部材410の回転により第2端面413と光書込部202のピン271との接点CP2がピン271の先端面上で変位しても、感光体ドラム24Kの中心軸242の中心CT1からピン271の先端までの距離はその中心CT1から接点CP2までの距離RAに等しいとみなせる。その結果、この距離は、接点CP2が第2端面413の一端部601に位置するときに最大値RLと等しく、接点CP2が第2端面413の一端部601から他端部602に向かって移動するにつれて単調に減少し、接点CP2が他端部602に到達したときに最小値LSに達する。
このように位置決め部材410は感光体ドラム24Kの中心軸242まわりの回転により、その中心軸242から支持部材311までの距離R1を一定に維持したまま、その中心軸242から光書込部202までの距離RAを変化させる。具体的にはたとえば、位置決め部材410の回転角が±数度の範囲で変化するのに応じてその距離RAが±十数μmの範囲で変化する。
位置決め部材410の構造、特に第2端面413の形状に関するこの特徴は、プリンター100の製造において感光体ドラム24Kの外周面241に対する光書込部202の位置決めに利用される。具体的には、感光体ユニット20Kの組み立て時、位置決め部材410をフレーム401に固定する前に、感光体ドラム24Kの周囲に中間転写ユニットと光書込部とのそれぞれのダミーを実際のそれら300、202と同様に配置する。位置決め部材410の第1端面412には支持部材のダミーが接触し、第2端面413にはピンのダミーが接触する。この状態で位置決め部材410を感光体ドラム24Kの中心軸242まわりに回転させる。1次転写ローラー22Kに対する位置決め精度は支持部材311と第1端面412との成形精度で十分であるので、感光体ドラム24Kの中心軸242から支持部材311までの距離R1は位置決め部材410の回転角にかかわらず、設計値と許容範囲内で一致し続ける。一方、その中心軸242から光書込部202までの距離RAは位置決め部材410の回転角に依存し、最大値RLから最小値RSまでの範囲内で変化する。この変化によりその距離RAの設計値からの誤差が許容範囲内に収まれば、位置決め部材410の中間部分414がネジでフレーム401のネジ穴406に固定される。こうして、位置決め部材410は単独で1次転写ローラー22Kと光書込部202との両方を感光体ドラム24Kの径方向において位置決めする。特にその位置決め精度は、1次転写ローラー22Kについては第1端面412の成形精度に維持したまま、光書込部202については第2端面413の成形精度以上に調整可能である。
[実施形態の利点]
本発明の実施形態によるプリンター100では上記のとおり、位置決め部材410が単独で光書込部202と1次転写ローラー22Kとの両方を、感光体ドラム24Kの径方向において位置決めする。特に位置決め部材410の第1端面412は支持部材311に接触して、感光体ドラム24Kへ接近する1次転写ローラー22Kの動きを間接的に阻み、第2端面413は光書込部202に接触して、感光体ドラム24Kへ接近する光書込部202の動きを直に阻む。第1端面412は感光体ドラム24Kの中心軸242と同軸の円弧面であり、第2端面413は、その中心軸242のまわりの角度に依存してその中心軸242からの距離RAが異なる曲面である。したがって、位置決め部材410を感光体ドラム24Kの中心軸242のまわりに回転させることにより、その中心軸242から支持部材311までの距離R1を一定に維持したまま、その中心軸242から光書込部202までの距離RAを調整することができる。特に、位置決め部材410は第1端面412と第2端面413とがそれらの間を繋ぐ部分と共に一体成形されているので、感光体ドラム24Kの中心軸242のまわりに回転する際のガタがない。その結果、1次転写ローラー22Kに対する位置決め精度が第1端面412の成形精度に維持されたままで、光書込部202に対する位置決め精度が第2端面413の成形精度以上に向上する。こうして、光書込部202に対する位置決め部材が1次転写ローラー22Kに対する位置決め部材と、それぞれの位置決め精度を損なうことなく一体化される。それ故、プリンター100は、光書込部202の位置決め構造への調整機能の実装とその位置決め構造における部品点数/工程数の削減とが両立可能である。
[変形例]
(A)図1の示す電子写真式の画像形成装置100は、タンデム配置の感光体ユニット20Y、…と中間転写ベルト21とを備えた中間体転写方式のカラープリンターである。本発明の実施形態による画像形成装置はその他に、直接転写方式のカラープリンター、モノクロプリンター、ファクシミリ機、コピー機、または複合機(MFP)であってもよい。
(B)図1の(c)が示す感光体ユニット20Kの構造は一例に過ぎない。たとえば、帯電部は、電極211を利用するコロナ放電式のもの201に代えて、ローラー等を利用する近接放電式のものであってもよい。また、クリーニングブレード204よりもイレーサー205が1次転写ローラー22Kに近くてもよい。
(C)図1の(c)ではドラム24Kの外周面が感光体で覆われている。その他に、ドラム24Kに代えてベルトの外周面が感光体で覆われていてもよい。このベルトはドラム24Kと同様、帯電部、現像部、クリーニングブレード、およびイレーサーに囲まれるように配置される。ベルトが1回転すると、これらの処理部に順番に感光体の各表面部分が対向して、帯電、露光、現像、転写、清掃、および除電の各処理を受ける。この場合、位置決め部材410はドラム24Kの中心軸242に代えて、ベルトを駆動するプーリーの回転軸に支持されてもよい。
(D)図2の(c)の示す光源基板221では、固体発光素子260が3列、光源基板221の長手方向に沿って千鳥形状に配置されている。発光素子の配列はその他に、列数が1、2、または4以上であってもよく、千鳥形状に代えて格子形状であってもよい。
固体発光素子は特にOLEDであってもよい。OLEDはLEDよりも発光量が弱いので、レンズアレイ222ではGRINレンズのF値が大きく設計される。これに伴うGRINレンズの焦点深度の狭化にも対応可能な程度に、位置決め部材410による光書込部202の位置決め精度は十分に高い。
(E)図4では位置決め部材410の中間部分414がネジでフレーム401のネジ穴406に固定される。この固定はネジに代えて接着剤で行われてもよい。中間部分414は中央部と端部とに比べて幅が細いので、そこがフレーム401に固定されることにより、感光体ドラム24Kの回転に伴う振動等、外部からの振動/衝撃に対する位置決め部材410の強度が向上する。その結果、位置決め部材410の変形に起因する位置決め精度の低下を防ぐことができる。しかし、中間部分414がすでに十分な強度を持つ場合には、別の部分がフレーム401へ固定されてもよい。
(F)図4、図5が示すように、位置決め部材410は支持部材311と光書込部202との両方を位置決めする。支持部材311は感光体ドラム24Kの中心軸242に対して光書込部202と対称的に位置するので、支持部材311と光書込部202とのそれぞれから位置決め部材410が受ける押圧力は互いに逆方向である。また、いずれの押圧力も大きさが同程度であるように、支持部材311と光書込部202とのそれぞれを押圧するバネ312、405の弾性力は設定されている。したがって、これらの押圧力の有無によっては、感光体ドラム24Kの中心軸242が位置決め部材410から受ける曲げモーメントと、位置決め部材410が回転時に感光体ドラム24Kの中心軸242から受ける摩擦力とがいずれも実質的には変わらない。その結果、感光体ドラム24Kの中心軸242の曲げ変形に起因する位置決め誤差の低下が防止され、位置決め部材410の回転の滑らかさが操作性を損なわない程度に維持される。さらに、支持部材311と光書込部202とからの押圧力に伴う曲げモーメントを位置決め部材410が実質的には受けないので、その曲げ変形に起因する位置決め精度の低下が防止される。
しかし、光書込部202に対する位置決め部材は、支持部材311に加えて、またはそれに代えて他の部材、たとえば現像ローラー233を位置決めしてもよい。位置決め対象の部材が位置決め部材に対して加える押圧力と、これらの押圧力に起因して感光体ドラムの中心軸に対して加えられる曲げモーメントとがいずれも位置決め精度を低下させない程度に保たれる限り、単一の位置決め部材で光書込部202と共に位置決めすべき部材は自由に設定可能である。
(G)図5が示すように、位置決め部材410の第1端面412は、中間転写ユニット300の含む支持部材311に接触して、感光体ドラム24Kへ接近する1次転写ローラー22Kの動きを間接的に阻み、第2端面413は光書込部202に接触して、感光体ドラム24Kへ接近する光書込部202の動きを直に阻む。その他に、第1端面412は1次転写ローラー22Kの中心軸等に接触して、感光体ドラム24Kへ接近する1次転写ローラー22Kの動きを直に阻んでもよい。第2端面413は、光書込部202に固定された別の部材に接触して、感光体ドラム24Kへ接近する光書込部202の動きを間接的に阻んでもよい。
(H)図6の示す位置決め部材410の第2端面413は、第1端面412とは異なる半径R2を持つ円弧面であり、その中心CT2が感光体ドラム24Kの中心軸242の中心CT1から外れている。しかし、この形状に第2端面は限られず、感光体ドラム24Kの中心軸242に対して垂直な仮想平面へ投影された輪郭が、その中心軸242まわりの角度に依存してその中心軸242からの距離を変化させる曲線であればよい。このような曲線としては、たとえばその中心軸242と同軸の螺旋が挙げられる。この曲線が特に等角螺旋である場合は以下に説明するように、位置決め部材410の回転角にかかわらず、第2端面を常に光書込部202のピン271の同じ部位に接触させ続けることができる。
図7の(a)は等角螺旋のグラフであり、(b)は、感光体ドラム24Kの中心軸と同軸の等角螺旋の一部を輪郭とする第2端面713を示す模式的な側面図である。図7の(b)では図6の(a)と同様な形状の簡略化と誇張とがされている。等角螺旋は、極座標(動径r、偏角θ)において式r=aexp(bθ)(a、b:定数。)で表される平面曲線であり、動径と接線とが一定の角度α>0(以下、「特徴角」と呼ぶ。)で交差するという特徴を持つ。等角螺旋の一部を第2端面713は、感光体ドラム24Kの中心軸に対して垂直な仮想平面へ投影された輪郭に持つ。図7の(b)が示すように、第2端面713は感光体ドラム24Kの周方向における位置が異なる部分ごとに感光体ドラム24Kの中心軸の中心CT1からの距離RAが異なり、特にその距離RAは一端部701から他端部702にかけて最大値RLから最小値RSまで単調に減少する。さらに、第2端面713上のいずれの点に接する平面TPLにも、その点を感光体ドラム24Kの中心軸の中心CT1に結ぶ直線は同じ角度αで交差する。
図7の(c)は、位置決め部材410の姿勢と光書込部のピン271の位置との間の対応関係を模式的に示す部分側面図である。この図が実線で示すように、ピン271の初期配置は次の2つの条件を満たす。(1)ピン271の先端面とその極角(ピン271の突出方向に対する傾斜角)β>0の点CP2で接する平面TPLは、第2バネ405(図4参照。)の伸縮に伴う光書込部202の移動方向MVDに対し、位置決め部材410の第2端面713の輪郭を成す等角螺旋の特徴角αだけ傾斜している。(2)この極角βの点CP2に対して感光体ドラム24Kの中心軸の中心CT1は光書込部202の移動方向MVDに位置する。これらの条件から、ピン271上の極角βの点CP2を感光体ドラム24Kの中心軸の中心CT1に結ぶ直線は、その点CP2における接平面TPLと等角螺旋の特徴角αで交差する。一方、図7の(b)が示すように、位置決め部材410の第2端面713に接する平面TPLには、接点を感光体ドラム24Kの中心軸の中心CT1に結ぶ直線が同じ角度αで交差する。ピン271に第2端面713が接触するとき、両部材271、713間の接点ではそれらの接平面が一致するので、この接点はピン271上では極角βの点CP2と一致する。さらに、位置決め部材410が感光体ドラム24Kの中心軸のまわりに回転するのに伴ってピン271が移動しても、条件(2)は満たされたままである。したがって、上記と同様な考察により第2端面713は、図7の(c)が破線と2点鎖線とで示すように、移動後のピン271ともその極角βの点CP2で接する。
こうして、位置決め部材410はその回転角にかかわらず、第2端面713を常にピン271の同じ部位CP2に接触させ続けることができる。この場合、位置決め部材410の回転角に対する光書込部202の移動量の変化率は、ピン271の先端面の形状と理想的な球面との間の差には影響を受けにくい。したがって、位置決め部材410の第2端面713が十分に滑らかであれば、位置決め部材410の回転に伴う光書込部202の移動量を滑らかに変化させることができる。さらに、回転角に対する移動量の変化率は、製品間において位置決め部材410の第2端面713の成形精度が十分に揃ってさえいれば、ピン271の先端面の成形精度がばらついていても十分に均一化される。その結果、光書込部202に対する位置決め精度を製品間で揃えることが容易である。
図7の(d)は、第2端面713との接点CP2が頂点TPVと一致するように傾いたピン771を模式的に示す部分側面図である。図7の(c)が示すピン271はその極角=0の方向、すなわち突出方向が光書込部202の移動方向MVDに対して平行であり、極角β>0の点CP2で位置決め部材410の第2端面713と接触する。この場合、図7の(d)が示すように、ピン771の極角=0の方向を光書込部202の移動方向MVDに対して角度βだけ傾斜させる。球面加工では一般に、極角=0の点、すなわち頂点近傍の成形精度が最も高く、製品間でのばらつきが最も小さい。したがって、ピン771が頂点TPVで第2端面713と接触すれば、位置決め部材410の回転角に対する光書込部202の移動量の変化率が製品間において更に均一化される。
(I)図4の(a)が示すように、光書込部202は感光体ドラム24Kの径方向においては、第2バネ405によって位置決め部材410へ押し付けられることで位置決めされる。光書込部202は更に、感光体ドラム24Kの回転方向、すなわち副走査方向においても同様に位置決めされてもよい。この場合、副走査方向において光書込部202が受ける押圧力の向きに合わせて、位置決め部材410の第2端面は、以下に述べるような形状であってもよい。
図8の(a)は、光書込部202に対する副走査方向位置決め部800の配置と位置決め部材410の第2端面813の形状とを模式的に示す側面図である。副走査方向位置決め部800は補助位置決め部材801と第3バネ802とを含む。補助位置決め部材801は、図4の(a)が示すフレーム401に固定された壁状部材であり、その壁面を光書込部202のホルダー223の長手方向に伸びる側面の一方229に対向させている。この壁面からは対向するホルダー223の側面229に向かって複数の突起803が突出している。第3バネ802はたとえばコイルバネであり、光書込部202に対して補助位置決め部材801とは反対側に配置され、ホルダー223の長手方向に伸びる側面の他方22Aに対して副走査方向(図8の(a)では右向き)の押圧力FHを加える。この押圧力FHにより光書込部202は補助位置決め部材801へ接近する。この接近を補助位置決め部材801は突起803で阻むことにより、副走査方向における光書込部202の位置を規定する。
位置決め部材410の第2端面813は、図8の(a)が示すように、光書込部202に対して補助位置決め部材801側の端部811が反対側の端部812よりも感光体ドラム24Kの中心軸242に近い。第2端面813のこのような傾きはその反対の傾きよりも、副走査方向における光書込部202の安定性が高い点で有利である。これは次の2つの理由に因る。〈1〉光書込部202を補助位置決め部材801へ押し付ける力が強い。〈2〉光書込部202が外力を受けて補助位置決め部材801から遠ざかるときはそれへ近づくときよりも強い摩擦力を、ピン271が第2端面813から受ける。
〈1〉光書込部202が第2バネ405から受ける感光体ドラム24Kの径方向の押圧力FVを第2端面813とピン271との共通の接平面TPLに対し、平行な第1分力FTと垂直な第2分力FNとに分解した場合を想定する。第1分力FTは、ピン271を接平面TPLに沿って上昇させるように作用する。特に第1分力FTのうち副走査方向(図8の(a)では左右方向)への分力FAは、光書込部202の全体を補助位置決め部材801へ押し付ける。これにより、光書込部202を補助位置決め部材801へ押し付ける力は副走査方向の押圧力FHよりも強化される。
〈2〉たとえば外部からの振動/衝撃により、光書込部202が補助位置決め部材801から離れる方向の外力を受けた場合を想定する。この外力のうち、第2端面813とピン271との共通の接平面TPLに対して垂直な分力は、図8の(a)が示すように第2端面813が傾いているので、ピン271を第2端面813へ押し付ける。これにより、第2端面813がピン271から受ける接平面TPLに対して垂直な力が第2分力FNよりも強化されるので、その反作用としてピン271が第2端面813から受ける垂直抗力が第2分力FNよりも強化される。この反作用に対し、光書込部202の副走査方向への移動に伴ってピン271が第2端面813から受ける摩擦力は比例関係にある。したがって、光書込部202を補助位置決め部材801から引き離す方向の外力が強いほどこの摩擦力は強い。光書込部202が補助位置決め部材801へ近づく方向の外力を受けた場合はその逆であり、光書込部202を補助位置決め部材801へ接近させる方向の外力が強いほどこの摩擦力は弱い。
(J)図4の(b)では、位置決め部材410の第2端面413が感光体ドラム24Kの両側において同じ成形精度で同じ形状である。その他に、それらの第2端面間で形状または成形精度が異なってもよい。
図8の(b)は、このような第2端面823、833を持つ位置決め部材810、820を示す模式的な斜視図である。これらの第2端面の一方(図8の(b)が実線で示す方)823は他方(図8の(b)が破線で示す方)833よりも傾きが緩く、すなわち、感光体ドラム24Kの中心軸242まわりの回転角に対する径方向の変位率が低い。傾きの差は、故意に設計されたものであっても、一方823の成形精度が他方833よりも高いことに伴う表面粗さの差によって結果的に生じたものであってもよい。
第2端面823、833間でのこのような形状の差は、感光体ドラム24Kに対する光書込部202の位置決め工程において次のように利用される。感光体ドラム24Kの周囲に中間転写ユニットと光書込部とのそれぞれのダミーを配置した後、まず、感光体ドラム24Kの中心軸242まわりの回転角に対する径方向の変位率が高い第2端面833を持つ位置決め部材830で、周方向における光書込部202の位置を調整する。その位置の設計値からの誤差が許容範囲内に収まれば、次に、回転角に対する径方向の変位率が低い第2端面823を持つ位置決め部材820で、径方向における中心軸242から光書込部202までの距離を調整する。これらの調整を必要に応じて交互に繰り返すことにより、周方向と径方向との両方で光書込部202が位置決めされる。光書込部202の位置決め精度は一般に周方向では径方向よりも低くてもよいので、周方向の位置決めに利用する第2端面833は径方向の位置決めに利用する第2端面823よりも傾きが急であっても、または表面が粗くてもよい。こうして、位置決め部材の製造コストが削減可能である。
本発明は、電子写真式の画像形成装置において感光体に対する光書込部の位置を決める構造に関し、上記のとおり、単一の位置決め部材の一端面を感光体の回転軸と同軸の円弧面にすると共に、他端面をその回転軸のまわりの角度に依存してその回転軸からの距離が異なる曲面にする。このように、本発明は明らかに産業上利用可能である。
100 プリンター
20Y、20M、20C、20K 感光体ユニット
21 中間転写ベルト
21L 従動プーリー
21R 駆動プーリー
22Y、22M、22C、22K 1次転写ローラー
23 2次転写ローラー
24Y、24M、24C、24K 感光体ドラム
202 光書込部
221 光源基板
222 レンズアレイ
223 ホルダー
241 感光体ドラムの外周面
242 感光体ドラムの中心軸
243 感光体ドラムの端面
271 ピン
300 中間転写ユニット
301 中間転写ユニットのフレーム
302、303、304、305 フレームの側面
311 支持部材
312 第1バネ
401 感光体ユニットのフレーム
404 板金
405 第2バネ
410 位置決め部材
411 位置決め部材の中央部の穴
412 位置決め部材の第1端面
413 位置決め部材の第2端面
414 位置決め部材の中間部分
601、602 感光体ドラムの周方向における第2端面の端部

Claims (10)

  1. 電子写真式の画像形成装置であって、
    感光体と、
    前記感光体の表面を露光する発光素子配列方式の光書込部と、
    前記感光体の表面を処理する処理部と、
    前記感光体を回転可能に支持するフレームと、
    前記感光体の回転軸のまわりに当該回転軸とは独立して回転可能であるように当該回転軸によって支持され、前記光書込部と前記処理部との両方を前記感光体に対して位置決めした状態で前記感光体の回転軸のまわりの回転が不能となるように前記フレームに固定された位置決め部材と
    を備え、
    前記位置決め部材は、
    前記感光体の表面へ接近する前記処理部の動きを直に、または間接的に阻むことにより前記感光体の表面から前記処理部までの距離を規制する第1面と、
    前記感光体の表面へ接近する前記光書込部の動きを直に、または間接的に阻むことにより前記感光体の表面から前記光書込部までの距離を規制する第2面と
    を一体的に含み、
    前記第1面は、前記感光体の回転軸に対して垂直な仮想平面へ投影された輪郭が、当該回転軸と同軸の円弧であり、
    前記第2面は、前記感光体の回転軸に対して垂直な仮想平面へ投影された輪郭が、当該回転軸のまわりの角度に依存して当該回転軸からの距離を変化させる曲線であり、
    前記光書込部は、先端面で前記位置決め部材の第2面に接触する突起部材を含み、
    前記第2面は、前記突起部材の先端面との接点における接平面が、前記感光体の回転軸のまわりの角度にかかわらず一定となる形状である
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記突起部材は、突出方向が前記第2面との接点における接平面に対して垂直であることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  3. 電子写真式の画像形成装置であって、
    感光体と、
    前記感光体の表面を露光する発光素子配列方式の光書込部と、
    前記感光体の表面を処理する処理部と、
    前記感光体を回転可能に支持するフレームと、
    前記感光体の回転軸のまわりに当該回転軸とは独立して回転可能であるように当該回転軸によって支持され、前記光書込部と前記処理部との両方を前記感光体に対して位置決めした状態で前記感光体の回転軸のまわりの回転が不能となるように前記フレームに固定された位置決め部材と、
    前記感光体の回転軸のまわりに当該回転軸とは独立して回転可能であるように当該回転軸によって支持され、前記光書込部を前記感光体に対して位置決めした状態で前記感光体の回転軸のまわりの回転が不能となるように前記フレームに固定された補助位置決め部材
    を備え、
    前記位置決め部材は、
    前記感光体の表面へ接近する前記処理部の動きを直に、または間接的に阻むことにより前記感光体の表面から前記処理部までの距離を規制する第1面と、
    前記感光体の表面へ接近する前記光書込部の動きを直に、または間接的に阻むことにより前記感光体の表面から前記光書込部までの距離を規制する第2面と
    を一体的に含み、
    前記第1面は、前記感光体の回転軸に対して垂直な仮想平面へ投影された輪郭が、当該回転軸と同軸の円弧であり、
    前記第2面は、前記感光体の回転軸に対して垂直な仮想平面へ投影された輪郭が、当該回転軸のまわりの角度に依存して当該回転軸からの距離を変化させる曲線であり、
    前記光書込部は、
    前記感光体の回転軸の方向に並ぶ発光素子の配列と、
    前記感光体の回転軸の方向に並ぶ屈折率分布レンズの配列と、
    前記感光体の回転軸の方向に長尺の形状であり、前記発光素子の配列と前記屈折率分布レンズの配列とを保持する保持部材と
    を含み、
    前記位置決め部材の第2面は、前記保持部材の長手方向の一端と直に、または間接的に接触して、前記感光体の表面へ接近する前記光書込部の動きを阻むことにより、前記感光体の表面から前記光書込部までの距離を規制し、
    前記補助位置決め部材は、
    前記保持部材の長手方向の他端と直に、または間接的に接触して、前記感光体の表面へ接近する前記光書込部の動きを阻むことにより、前記感光体の表面から前記光書込部までの距離を規制する第3面
    を含み、
    前記第3面は、前記感光体の回転軸に対して垂直な仮想平面へ投影された輪郭が、当該回転軸のまわりの角度に依存して当該回転軸からの距離を変化させる曲線であり、当該角度に対する当該距離の変化率、または当該変化率の誤差が、前記位置決め部材の第2面よりも大きい
    ことを特徴とする画像形成装置。
  4. 電子写真式の画像形成装置であって、
    感光体と、
    前記感光体の表面を露光する発光素子配列方式の光書込部と、
    前記感光体の表面を処理する処理部と、
    前記感光体を回転可能に支持するフレームと、
    前記感光体の回転軸のまわりに当該回転軸とは独立して回転可能であるように当該回転軸によって支持され、前記光書込部と前記処理部との両方を前記感光体に対して位置決めした状態で前記感光体の回転軸のまわりの回転が不能となるように前記フレームに固定された位置決め部材と、
    前記感光体の表面の接線方向において接近する前記光書込部の動きを直に、または間接的に阻むことにより前記光書込部を位置決めする接線方向位置決め部材
    を備え、
    前記位置決め部材は、
    前記感光体の表面へ接近する前記処理部の動きを直に、または間接的に阻むことにより前記感光体の表面から前記処理部までの距離を規制する第1面と、
    前記感光体の表面へ接近する前記光書込部の動きを直に、または間接的に阻むことにより前記感光体の表面から前記光書込部までの距離を規制する第2面と
    を一体的に含み、
    前記第1面は、前記感光体の回転軸に対して垂直な仮想平面へ投影された輪郭が、当該回転軸と同軸の円弧であり、
    前記第2面は、前記感光体の回転軸に対して垂直な仮想平面へ投影された輪郭が、当該回転軸のまわりの角度に依存して当該回転軸からの距離を変化させる曲線であり、前記光書込部に対して前記接線方向位置決め部材が位置する側の端部が反対側の端部よりも前記感光体の回転軸に近い
    ことを特徴とする画像形成装置。
  5. 前記第2面は、前記感光体の回転軸に対して垂直な仮想平面へ投影された輪郭が、前記感光体の回転軸とは中心の異なる円弧であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記第1面と前記第2面とは前記感光体の回転軸に対して対称的に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項までのいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記処理部が前記感光体の表面に対して行う処理は、帯電、現像、転写、清掃、および除電のうちの少なくともいずれかであることを特徴とする請求項1から請求項までのいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記処理部は、前記感光体の表面に形成されたトナー像を当該表面から中間転写体またはシートへ転写する転写部であることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  9. 前記位置決め部材は、前記第1面と前記第2面との間に伸びる棒状または板状であり、他の部位よりも幅の狭い部位で前記フレームに固定されていることを特徴とする請求項1から請求項までのいずれかに記載の画像形成装置。
  10. 前記光書込部は、発光素子として有機発光ダイオードを含む、請求項1から請求項までのいずれかに記載の画像形成装置。
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