JP2019122660A - 防火装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】火災時において避難者に対する防火を的確に行える防火装置を提供する。【解決手段】防火装置1は、遠隔操作により飛行する飛行体10と、飛行体10に取り付けられ霧雨状の水を放出する放水ヘッド12とを備えて構成されている。この防火装置1は、火災時において飛行体10を避難者Pのいる場所へ移動させることが可能である。そして、避難者Pに対し飛行体10から霧雨状の水Wを放出することが可能である。このため、霧雨状の水Wによって避難者Pが火炎に曝されることを抑制することができ、避難者Pに対する防火を的確に行える。【選択図】図1

Description

本発明は、火災時などに用いられる防火装置に関する。
火災時において、火炎の輻射熱や対流熱による熱暴露によって避難者が火傷などの傷害を受ける場合がある。このような熱暴露傷害を防ぐためには水等を用いて冷却することが考えられる。従来、火災時などに用いられる防火装置に関連する装置として、例えば、特開2016−106866号公報に記載されるように、構造物の天井にスプリンクラーヘッドを設け、このスプリンクラーヘッドから放水することにより、火災の消火を行う装置が知られている。
特開2016−106866号公報
しかしながら、構造物に固定されて設置されるスプリンクラーは、火災を初期段階で消火させるものである。このため、スプリンクラーの放水によって火災が鎮火されない場合には避難者に対する防火が的確に行えないこととなる。
そこで、本発明は、火災時において避難者に対する防火を的確に行える防火装置を提供することを目的とする。
すなわち、本発明に係る防火装置は、遠隔操作により飛行する飛行体と、前記飛行体に取り付けられ、霧雨状の水を放出する放水部とを備えて構成されている。この防火装置によれば、遠隔操作により飛行体を飛行させ、火災時において飛行体を避難者のいる場所へ移動させることが可能である。そして、避難者に対し飛行体から霧雨状の水を放出することが可能である。このため、霧雨状の水によって避難者が火炎に曝されることを抑制することができ、避難者に対する防火を的確に行える。また、飛行体は、霧雨状の水を放出するため、少ない放水量で防火効果が得られ、長時間の放水が可能となる。
また、本発明に係る防火装置において前記飛行体は、火災の避難者の上方を飛行し、前記放水部により放水しながら前記避難者の移動に追従して移動してもよい。この場合、飛行体が避難者の上方で放水することにより、避難者の周囲に水幕を形成することができ、避難者の熱暴露を軽減することができる。また、飛行体が避難者の移動に追従して移動することにより、避難者が移動しても避難者の周囲に継続して水幕を形成することができる。
本発明によれば、飛行体から霧雨状の水を放出させることにより、火災時において避難者に対する防火を的確に行うことができる。
図1は、本発明の実施形態に係る防火装置の概要説明図である。 図2は、図1の防火装置の電気的構成を示すブロック図である。 図3は、図1の防火装置における飛行体の説明図である。 図4は、図1の防火装置の飛行体の動作を示すフローチャートである。 図5は、図1の防火装置の変形例の説明図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明を実施するための形態を詳細に説明する。図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は本発明の実施形態に係る防火装置1の概要説明図である。
図1に示すように、本実施形態に係る防火装置1は、火災時に避難者Pの防火を行う装置であり、放水機能を備えた飛行体10を備えている。飛行体10は、遠隔操作により飛行する無人の航空機である。この飛行体10としては、例えば、複数の回転翼を有するマルチコプター、いわゆるドローンが用いられる。飛行体10は、複数のロータ11を有し、ロータ11の回転制御により、前後左右及び上下に移動して飛行が可能であり、位置停止飛行であるホバリングも行うことができる。また、飛行体10は、避難者Pの存在を認識して、避難者Pの上方を飛行し、避難者Pの移動に従って移動することも可能となっている。なお、本実施形態では、飛行体10が手動操縦でなく自動飛行制御によって飛行する場合について説明する。
飛行体10には、放水ヘッド12が設けられている。放水ヘッド12は、霧雨状の水Wを放水又は散水する放水部として機能する。この放水ヘッド12は、例えば飛行体10の下部に取り付けられ、飛行体10の本体13から供給される水を霧雨状に放出する。避難者Pの周囲に霧雨状の水Wを放出することによって、避難者Pに対する火炎Fの熱暴露が軽減され、防火装置1の防火機能が発揮される。放水ヘッド12の詳細については、後述する。
防火装置1は、制御器20を備えている。制御器20は、飛行体10の作動を制御する制御機器である。制御器20は、飛行体10と無線通信可能とされ、飛行体10へ飛行指令の信号を出力する。このため、制御器20は、飛行体10の遠隔操作機器として機能する。制御器20としては、例えばCPU、ROM、RAMを含むコンピュータにより構成される。制御器20は、例えば防火対象となる構造物内に設置される。なお、飛行体10は、その構造物内に配置されていてもよいし、構造物の外部に配置されていてもよい。
図2は、本実施形態に係る防火装置1の電気的構成を示すブロック図である。
飛行体10は、制御部101、通信部102、バッテリ103、モータ104、ポンプ105、カメラ106及び距離検出器107を備えている。制御部101は、飛行体10の飛行制御及び放水制御を行う制御ユニットである。制御部101は、飛行制御部101a、放水制御部101b、避難者認識部101c及び記憶部101dを備えている。これらの飛行制御部101a、放水制御部101b及び避難者認識部101cは、例えば、それぞれの制御を実行するためのプログラムを制御部101に導入することにより構成される。飛行制御部101aは、制御器20から送信される制御指令に従い又は避難者Pの位置に追従して飛行体10を飛行させるように、モータ104に駆動信号を出力しモータ104を回転駆動させる。なお、図2には図示していないが、飛行体10には、通常の飛行に必要なジャイロセンサなど機器が搭載されている。
放水制御部101bは、放水ヘッド12から放出される水の放水制御を行う。放水制御部101bは、ポンプ105に作動信号を出力し、ポンプ105を作動させることにより放水ヘッド12から霧雨状の水を放出させる。避難者認識部101cは、飛行体10の周囲の避難者Pの存在を認識する。例えば、避難者認識部101cは、カメラ106が撮像した画像又は映像を画像処理することにより避難者Pが存在するか否かを認識する。なお、この避難者認識部101cは、制御器20に設けられていてもよい。例えば、通信部102を介してカメラ106の撮像データを制御器20に送信し、制御器20において避難者Pの存在の有無を検出してもよい。記憶部101dは、構造物の見取り図に応じた内部構造データなどを記憶している。
通信部102は、制御器20との送受信を行う通信機器であり、制御部101と電気的に接続され、制御部101とデータなどの入出力を行う。バッテリ103は、飛行体10の電力源であり、制御部101と電気的に接続され、制御部101及び飛行体10に搭載される電気部品に対し電力供給を行う。モータ104は、ロータ11を回転駆動させるアクチュエータであり、制御部101からの駆動信号に従って駆動する。モータ104は、例えば、一つのロータ11に対し一つ設けられている。図2では、説明の便宜上、一つのモータ104のみを示しているが、飛行体10は、ロータ11の設置数と同数のモータ104を備えている。
ポンプ105は、放水ヘッド12へ水を送るための送水機器である。このポンプ105は、制御部101と電気的に接続され、制御部101の放水制御信号に従って作動する。カメラ106は、飛行体10の周囲を撮像する撮像機器である。例えば、カメラ106は、飛行体10の本体13に取り付けられ、飛行体10の周囲を撮像し、撮像信号を制御部101に出力する。距離検出器107は、飛行体10の周囲の物体(例えば、避難者P)との距離を検出する距離センサである。例えば、距離検出器107としては、レーザ式、レーダ式又は超音波式などのセンサが用いられる。距離検出器107は、制御部101と電気的に接続され、検出信号を制御部101に出力する。
制御器20は、制御部201、火災感知器202及び通信部203を備えている。制御部201は、火災の状況に応じて飛行体10の飛行指令信号を出力する制御ユニットである。制御部201は、飛行制御部201a及び記憶部201bを備えている。飛行制御部201aは、例えば、飛行制御を実行するためのプログラムを制御部201に導入することにより構成される。飛行制御部201aは、火災の状況に応じて飛行体10が向かうべき目標位置を算出し、その目標位置へ向かうように飛行体10に対し飛行指令を出力する。目標位置は、例えば、避難者Pが存在する位置であり、避難者Pが存在すると認識又は推定される位置として算出される。飛行制御部201aは、飛行体10が目標位置に到着したら、飛行体10に対し放水を開始させる放水指令を出力してもよい。記憶部201bは、防火対象となる構造物の内部構造データなどのデータを記憶している。
火災感知器202は、構造物内における火災発生を検知するセンサである。この火災感知器202は、構造物に設置される既存の火災報知器又は火災検知器を代用してもよい。火災感知器202は、制御部201と電気的に接続され、制御部201に対し火災感知信号を出力する。通信部203は、飛行体10と通信するための通信機として機能する。通信部203は、制御部201と電気的に接続され、制御部201から出力される飛行指令の信号などを飛行体10へ送信する。
図3は、飛行体10の構造を示す概要図である。
図3に示すように、飛行体10は、本体13の周囲にアーム14を介してロータ11が配置されている。ロータ11は、鉛直方向又はほぼ鉛直方向に向けた回転軸を中心に回転駆動できるように取り付けられている。図3では、説明の便宜上、ロータ11が二つ示されているが、ロータ11の設置数は、四つまたは六つとされる。また、飛行体10は、ロータ11の設置数が四つ及び六つ以外の設置数のものであってもよい。ロータ11は、モータ104の回転軸に取り付けられ、モータ104の回転に伴って回転する。また、ロータ11の外側にはロータ11が外部と接触することを防止するガイドを設けてもよい。
本体13は、飛行体10の中央に配置されている。本体13内には、制御部101、通信部102、バッテリ103、ポンプ105及びタンク108が収容されている。タンク108は、放水用の水を貯めておくため収容器である。タンク108には、流路を介してポンプ105が接続されている。ポンプ105には、流路を介して放水ヘッド12と接続されている。制御部101の作動指令を受けて、ポンプ105が作動すると、タンク108内の水が放水ヘッド12に向けて送水される。これにより、放水ヘッド12から水が放出される。
放水ヘッド12は、例えば、スパイラル状に形成される散水部12aを備えたものが用いられる。本体13から噴射される水が散水部12aに衝突することにより、水が霧雨状となって飛行体10の下方へ放出される。このとき、放出される水は、例えば200ミクロンの水粒子とされる。このような水粒子を放水することにより、少ない放水量により高い防火効果が得られる。すなわち、微細な水粒子により水幕が形成され、避難者Pの熱暴露が抑制される。水粒子の大きさは、霧雨状となる水粒子であれば、ほぼ200ミクロンの大きさであってもよい。好ましくは、水粒子の大きさが50〜500ミクロンとされる。さらに、より好ましくは、水粒子の大きさが150〜250ミクロンとされる。水粒子の大きさが50ミクロン未満であると、水が霧状となり適切な場所に噴霧することが困難となってしまう。逆に、水粒子の大きさが500ミクロンより大きくなると、放水される水粒子の分布が粗くなって熱の遮断効果が低くなると共に、放水量が多くなってしまう。このため、水粒子の大きさを200ミクロン程度として霧雨状に放水することにより、少ない放水量で高い防火効果が得られるのである。特に、飛行体10の積載能力は大きくないため、少ない放水量で防火効果が得られることは重要である。
また、放水ヘッド12において、散水部12aへ向けて噴出する水量、水が衝突する散水部12aのスパイラル部分の表面形状又は散水部12aのスパイラル部分の大きさなどを調整することにより、放水ヘッド12から放出される水粒子の大きさを調整すればよい。
なお、ここでは、スパイラル状の散水部12aを備えた放水ヘッド12を用いる場合について説明したが、霧雨状の水を放出可能であれば、スパイラル状の散水部12aを備えた放水ヘッド12以外の放水ヘッドを用いてもよい。
本体13の下部にはカメラ106及び距離検出器107が取り付けられている。カメラ106は、飛行体10の周囲を撮像する。距離検出器107は、飛行体10の下方に存在する物体、例えば避難者Pまでの距離を検出する。
次に、本実施形態に係る防火装置1の動作について説明する。
工場やビルなどの構造物において、火災が発生すると、火災感知器202が作動し、防災管理センタなどよって構造物内に火災発生が報知され、避難誘導が行われる。これにより、構造物内にいる人員は構造物の外部又は構造物内の安全な場所へ避難する。
この火災時において、図2に示すように、本実施形態に係る防火装置1では、火災感知器202が作動し、制御器20の制御部201に火災感知信号が入力される。制御部201は、火災感知信号に基づいて、構造物内の火災発生を認識し、構造物内における火災場所を認識する。このとき、制御部201は、火災感知器202の感知信号に基づいて火災範囲を認識してもよい。そして、制御器20は、構造物内の避難者Pのいる位置を認識し、避難者Pの位置に向かうように飛行体10に飛行指令を出力する。すなわち、制御部201は、避難者Pの位置情報を含む飛行指令信号を出力し、通信部203から飛行指令信号が飛行体10側へ送信される。
避難者Pのいる位置は、火災場所の情報に基づいて避難者Pが集まる位置として推定されてもよい。また、避難者Pに装着されるマーカから発信される個人識別信号に基づいて避難者Pの位置が認識されてもよい。また、構造物に設置される監視カメラなどの映像に基づいて避難者Pの位置が認識されてもよい。さらに、上述した以外の手法により避難者Pの位置が認識されてもよい。
図4は、飛行体10の動作を示すフローチャートである。図4の制御処理は、例えば飛行体10の制御部101により実行される。
まず、図4のステップS10(以下、単に「S10」と記載する。S10以降のスッテプについても同様とする。)において、飛行体10の発進指令があるかどうかが判定される。例えば、飛行体10の制御部101に対し通信部102を介して飛行指令信号が入力された場合に発進指令があると判定され、飛行指令信号が入力されていない場合には発進指令がないと判定される。
S10にて飛行体10の発進指令がないと判定された場合、図4の制御処理を終了する。この場合、図4の制御処理が再度実行され、S10の発進指令の有無の判定が繰り返されることとなる。一方、S10にて飛行体10の発進指令があると判定された場合、第一飛行制御処理が実行される。第一飛行制御処理は、飛行体10を避難者Pのいる位置まで飛行させる制御処理である。飛行制御部101aは、飛行指令信号に基づいて避難者Pの位置を認識し、現在の飛行体10の位置から避難者Pの位置までの飛行経路を生成する。飛行経路は、例えばGPS(GlobalPositioning System)などの位置座標値を用いて生成される。
そして、制御部101は、モータ104に駆動制御信号を出力し、飛行体10を発進させ避難者Pの位置まで飛行させる。なお、飛行体10を避難者Pの位置まで飛行させる手法は、GPSなどの位置座標値を用いたものに限られず、飛行体10が避難者Pの位置まで飛行できれば、それ以外の手法を用いてもよい。例えば、加速度計及びジャイロセンサなどの情報に基づいて飛行体10の三次元空間での飛行状態を計測し、構造物の内部構造データを参照して、飛行体10を避難者Pの位置まで飛行させてもよい。
このとき、制御部101は、カメラ106を作動させ、カメラ106で撮像された画像又は映像を取得する。このカメラ106で撮像した画像又は映像は、通信部102及び通信部203を介して制御器20に入力されてもよい。この場合、制御器20にモニタ(図示なし)を設けておくことにより、飛行体10のカメラ106で撮像した画像又は映像をモニタに表示させることができる。
図4において、S12の第一飛行制御の実行後、飛行体10が避難者Pの位置に到着した否かが判定される(S14)。例えば、制御部101は、飛行体10の現在位置が避難者Pの位置に一致する場合に飛行体10が避難者Pの位置へ到着したと判定し、飛行体10の現在位置が避難者Pの位置に一致していない場合に飛行体10が避難者Pの位置に到着していないと判定する。
S14にて飛行体10が避難者Pの位置に到着していないと判定された場合、S12の第一飛行制御処理が継続して実行される。一方、S14にて飛行体10が避難者Pの位置に到着したと判定された場合、第二飛行制御処理が実行される(S16)。第二飛行制御処理は、避難者Pの防火を行いつつ、飛行体10を飛行させる制御処理である。例えば、図1に示すように、避難者Pの上方を飛行し、放水ヘッド12から霧雨状の水を放出する。これにより、避難者Pの周囲に水幕が形成され、この水幕により避難者Pにおいて火炎Fの熱暴露が軽減される。
このとき、飛行体10は、例えばカメラ106の画像に基づいて一番近い避難者Pを認識し、その避難者Pの移動に追従して移動するように飛行する。また、飛行体10は、カメラ106の画像及び距離検出器107の検出信号に基づいて一番近い避難者Pを認識し、その避難者Pの移動に追従して移動するように飛行してもよい。その際、飛行体10は、避難者Pの移動方向の前方位置の上方を飛行してもよい。つまり、飛行体10は、避難者Pの移動方向において、避難者Pの少し前の位置の上方を飛行してもよい。この場合、飛行体10によって避難者Pの避難誘導を行うことが可能となる。
一方、S16の第二移行制御処理において、図3に示すように、制御部101から放水制御信号が出力され、ポンプ105が作動し、タンク108の水が放水ヘッド12に送水される。放水ヘッド12では、噴射する水がスパイラル状の散水部12aに衝突して霧雨状の水粒子が放出される。
避難者Pが安全な位置まで避難完了したら、S16の第二飛行制御処理を終了し、図4の一連の制御処理を終了する。また、他の避難者Pの存在が制御器20に認識された場合には、図4のS10〜S16の制御処理を繰り返してもよいし、飛行体10のタンク108の水補給のために飛行体10を待機位置へ帰還させてもよい。
以上のように、本実施形態に係る防火装置1によれば、遠隔操作により飛行体10を飛行させ、火災時において飛行体10を避難者Pのいる位置へ移動させることが可能である。そして、避難者Pに対し飛行体10から霧雨状の水Wを放出することが可能である。このため、霧雨状の水Wによって避難者Pが火炎Fに曝されることを抑制することができ、避難者Pに対する防火を的確に行える。また、飛行体10は、霧雨状の水Wを放出するため、少ない放水量で防火効果が得られ、長時間の放水が可能となる。
また、本実施形態に係る防火装置1によれば、飛行体10が火災の避難者Pの上方を飛行し、放水ヘッド12により放水しながら避難者Pの移動に追従して移動する。このため、避難者Pの周囲に水幕を形成することができ、避難者Pの熱暴露を軽減することができる。また、飛行体10が避難者Pの移動に追従して移動することにより、避難者Pが移動しても避難者Pの周囲に継続して水幕を形成することができる。
以上、本発明を上述の実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。本発明は、特許請求の範囲の記載の要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
例えば、上述した実施形態では、放水ヘッド12が飛行体10の本体13の下部に取り付けられていたが、放水ヘッド12を本体13の上部に取り付け、上方へ向けて放水させてもよい。この場合、上述した実施形態と同様に、飛行体10の周囲に水幕を形成することが可能であり、放水によって飛行体10を冷却することができる。つまり、構造物の火災では天井付近に熱気が溜まり、飛行体10が高熱に曝されるおそれがある。これに対し、上方へ向けて水を放出することによって、飛行体10を冷却して飛行体10の高熱化を抑制しつつ、避難者Pの防火も行えることとなる。
また、上述した実施形態では、図4のS16の第二飛行制御処理として、避難者Pの移動に応じて飛行体10を移動させて飛行させる場合について説明したが、飛行体10を火炎Fの位置で飛行させて避難者Pの避難を促進させてもよい。例えば、図5に示すように、火炎Fの位置で飛行体10をホバリングさせて放水させる。これにより、火炎Fの位置で水幕が形成され、避難しにくい場所の防火が効果的に行える。このため、避難者Pは火炎Fの位置を通過して安全な場所へ避難することができる。
また、上述した実施形態では、一つの飛行体10を用いる防火装置1について説明したが、複数の飛行体10を用いる防火装置であってもよい。例えば、複数の飛行体10について、それぞれ図4の制御処理を実行させることにより、避難者Pの防火支援を効率よく行うことが可能となる。具体的には、複数の飛行体10がそれぞれ異なる避難者Pの上方を飛行して防火を行うことにより、より多くの避難者Pを同時に防火することができる。
また、複数の飛行体10を用いる防火装置とすることにより、図5のように火炎Fの位置で飛行体10をホバリングさせて放水させる場合、火炎Fの広い範囲に対応することが可能となる。すなわち、複数の飛行体10を並べてホバリングさせることにより、火炎Fが広い範囲で存在する場合であっても、広く水幕を形成することができ、安全に避難者Pの避難が行える。
さらに、上述した実施形態では、飛行体10を自動飛行制御により飛行させる場合について説明したが、本発明に係る防火装置は手動操作により飛行体10を飛行させるものであってもよい。例えば、制御器20に代えて、飛行体10をマニュアルで遠隔操作できるコントローラを用いればよい。火災の際には、コントローラを用いた手動操作により飛行体10を避難者Pの位置へ飛行させ、避難者Pの位置で飛行体10から放水を行えばよい。この場合であっても、霧雨状の水Wの放水により避難者Pが火炎Fに曝されることを抑制することができ、避難者Pに対する防火を的確に行える。また、飛行体10は、霧雨状の水Wを放出するため、少ない放水量で防火効果が得られ、長時間の放水が可能となる。さらに、カメラ106の映像を見ながら、避難者Pの移動に追従して飛行体10を移動させることもできる。
1…防火装置、10…飛行体、12…放水ヘッド(放水部)、20…制御器、F…火炎、P…避難者、W…水。

Claims (2)

  1. 遠隔操作により飛行する飛行体と、
    前記飛行体に取り付けられ、霧雨状の水を放出する放水部と、
    を備えた防火装置。
  2. 前記飛行体は、火災の避難者の上方を飛行し、前記放水部により放水しながら前記避難者の移動に追従して移動する、
    請求項1に記載の防火装置。
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