JP2019122121A - インバータ装置、昇圧回路制御方法及びプログラム - Google Patents

インバータ装置、昇圧回路制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】モータの脱調に対する対策を、比較的簡単な方法で行えるようにする。【解決手段】整流電圧の二倍の電圧に昇圧する昇圧回路11を構成する2つのスイッチング素子のうち、何れか一方のスイッチング素子をオンにする時間を増加させながらオン/オフの切替を繰り返し、当該スイッチング素子をオンにする時間の時間全体に対するデューティ比が所定値に達すると、他方のスイッチング素子をオンにする時間を増加させながらオン/オフの切替を繰り返す。【選択図】図1

Description

本発明は、インバータ装置、昇圧回路制御方法及びプログラムに関する。
モータへの電力供給に関連して、特許文献1に記載の直流電源装置は、全波整流モードと、全波整流で得られる電圧の二倍の電圧を生成してモータに供給する昇圧モードとを切り替えてモータに電圧を供給する。また、特許文献1に記載の直流電源装置は、全波整流モードと昇圧モードとの切替の際、突入電流を軽減するために、昇圧のための2つのスイッチング素子のオンデューティ比を徐々に増加させる。
再公表WO2015/056721号公報
モータへの電力供給では、突入電力の軽減のみならず、モータの脱調に対する対策も重要である。モータの脱調に対する対策を、比較的簡単な方法で行えることが好ましい。
本発明は、モータの脱調に対する対策を、比較的簡単な方法で行うことができるインバータ装置、昇圧回路制御方法及びプログラムを提供する。
本発明の第1の態様によれば、インバータ装置は、モータに電力を供給するインバータ回路に対し、一倍圧直流電圧から、前記一倍圧直流電圧の2倍に相当する二倍圧直流電圧までの範囲内で直流電圧を供給する昇圧回路であって、前記インバータ回路と直列に接続された正極側コンデンサおよび負極側コンデンサと、自らがオンとなることで電圧供給元である整流回路の両端と前記負極側コンデンサの両端とを接続する回路を形成する正極側スイッチング素子と、自らがオンとなることで前記整流回路の両端と前記正極側コンデンサの両端とを接続する回路を形成する負極側スイッチング素子と、を備える昇圧回路と、前記昇圧回路が前記インバータ回路に供給する電圧を、前記一倍圧直流電圧から前記二倍圧直流電圧まで所定時間かけて徐々に増加させるよう、前記昇圧回路を制御する昇圧回路制御部であって、前記正極側スイッチング素子および負極側スイッチング素子のうち何れか一方のスイッチング素子をオンにする時間を増加させながらオン/オフの切替を繰り返し、当該スイッチング素子をオンにする時間の時間全体に対するデューティ比が所定値に達すると、他方のスイッチング素子をオンにする時間を増加させながらオン/オフの切替を繰り返すことで、前記直流電圧を増加させる昇圧回路制御部と、を備える。
前記昇圧回路制御部は、前記正極側スイッチング素子および負極側スイッチング素子のうち何れか一方のスイッチング素子をオンにする時間を減少させながらオン/オフの切替を繰り返し、当該スイッチング素子をオンにする時間が0に達すると、他方のスイッチング素子をオンにする時間を減少させながらオン/オフの切替を繰り返すことで、前記直流電圧を減少させるようにしてもよい。
本発明の第2の態様によれば、昇圧回路制御方法は、モータに電力を供給するインバータ回路に対し、一倍圧直流電圧から、前記一倍圧直流電圧の2倍に相当する二倍圧直流電圧までの範囲内で直流電圧を供給する昇圧回路であって、前記インバータ回路と直列に接続された正極側コンデンサおよび負極側コンデンサと、自らがオンとなることで電圧供給元である整流回路の両端と前記負極側コンデンサの両端とを接続する回路を形成する正極側スイッチング素子と、自らがオンとなることで前記整流回路の両端と前記正極側コンデンサの両端とを接続する回路を形成する負極側スイッチング素子と、を備える昇圧回路が、前記正極側スイッチング素子および負極側スイッチング素子のうち何れか一方のスイッチング素子をオンにする時間を増加させながらオン/オフの切替を繰り返し、当該スイッチング素子をオンにする時間の時間全体に対するデューティ比が所定値に達すると、他方のスイッチング素子をオンにする時間を増加させながらオン/オフの切替を繰り返すことで、前記直流電圧を増加させるよう、前記昇圧回路を制御することを含む。
本発明の第3の態様によれば、プログラムは、モータに電力を供給するインバータ回路に対し、一倍圧直流電圧から、前記一倍圧直流電圧の2倍に相当する二倍圧直流電圧までの範囲内で直流電圧を供給する昇圧回路であって、前記インバータ回路と直列に接続された正極側コンデンサおよび負極側コンデンサと、自らがオンとなることで電圧供給元である整流回路の両端と前記負極側コンデンサの両端とを接続する回路を形成する正極側スイッチング素子と、自らがオンとなることで前記整流回路の両端と前記正極側コンデンサの両端とを接続する回路を形成する負極側スイッチング素子と、を備える昇圧回路を制御するコンピュータに、前記正極側スイッチング素子および負極側スイッチング素子のうち何れか一方のスイッチング素子をオンにする時間を増加させながらオン/オフの切替を繰り返し、当該スイッチング素子をオンにする時間の時間全体に対するデューティ比が所定値に達すると、他方のスイッチング素子をオンにする時間を増加させながらオン/オフの切替を繰り返すことで、前記直流電圧を増加させるよう、前記昇圧回路を制御させるためのプログラムである。
上記したインバータ装置、昇圧回路制御方法及びプログラムによれば、モータの脱調に対する対策を、比較的簡単な方法で行うことができる。
本実施形態に係るインバータ装置の回路構成を示す図である。 同実施形態に係る昇圧回路制御部の機能構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態に係る昇圧回路がインバータ回路へ一倍圧直流電圧を供給する場合の、正極側スイッチング素子および負極側スイッチング素子のオン/オフの例を示す図である。 同実施形態に係る昇圧回路がインバータ回路へ中間電圧を供給し、中間電圧が徐々に大きくなる第1段階における、正極側スイッチング素子および負極側スイッチング素子のオン/オフの例を示す図である。 同実施形態に係る昇圧回路がインバータ回路へ中間電圧を供給し、中間電圧が徐々に大きくなる第2段階における、正極側スイッチング素子および負極側スイッチング素子のオン/オフの例を示す図である。 同実施形態に係る昇圧回路がインバータ回路へ二倍圧直流電圧を供給する場合の、正極側スイッチング素子および負極側スイッチング素子のオン/オフの例を示す図である。 同実施形態で、直流電圧が、一倍圧直流電圧から二倍圧直流電圧へと徐々に変化する例を示す図である。 同実施形態で、直流電圧が、二倍圧直流電圧から一倍圧直流電圧へと徐々に変化する例を示す図である。 同実施形態で、正極側スイッチング素子が、オンになる時間の時間全体に対するデューティ比50%でオン/オフの切替を繰り返し、負極側スイッチング素子がオフの状態を継続する場合の、これらスイッチング素子のオン/オフの例を示す図である。 同実施形態で、直流電圧の増加時に、正極側スイッチング素子が、オンになる時間の時間全体に対するデューティ比50%でオン/オフの切替を繰り返し、負極側スイッチング素子がオフの状態を一定時間継続する例を示す図である。 同実施形態で、直流電圧の減少時に、正極側スイッチング素子が、オンになる時間の時間全体に対するデューティ比50%でオン/オフの切替を繰り返し、負極側スイッチング素子がオフの状態を一定時間継続する例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
(インバータ装置の回路構成)
図1は、本実施形態に係るインバータ装置の回路構成を示す図である。
インバータ装置1は、空気調和機(空調機)90の室外機に搭載される。インバータ装置1は、上記室外機の圧縮機を駆動するための三相交流モータ(モータ4)に対し、別途入力された回転数指令に応じた負荷駆動用交流電圧(三相交流電圧)を出力する。インバータ装置1は、この負荷駆動用交流電圧に基づいて、負荷である三相交流モータ(モータ4)を所望の回転数で回転駆動させる。
なお、インバータ装置1は、商用電源である三相交流電源3から供給される三相交流電圧を、上記負荷駆動用交流電圧に変換して出力する。ここで、三相交流電源3は、例えば、AC200V(実効値200V)で周波数が50Hz(若しくは60Hz)の交流電圧であって、位相が互いに120°異なるR相、S相、T相からなる三相の交流電圧を出力する。以下、三相交流電源3が出力する各相の交流電圧を、それぞれ、「R相交流電圧」、「S相交流電圧」、「T相交流電圧」とも記載する。
図1に示すように、インバータ装置1は、三相倍電圧整流回路1Aと、インバータ回路20と、インバータ回路制御部21と、回転数検出部13とを備える。
三相倍電圧整流回路1Aは、三相交流電源3から供給される三相の交流電圧を整流して、「直流電圧Vdc」を出力する。三相倍電圧整流回路1Aの出力電圧である直流電圧Vdcは、図1に示す正極側出力端子Qaと負極側出力端子Qbとの間に出力される。
本実施形態に係る三相倍電圧整流回路1Aは、後述するように、入力される三相の交流電圧の最大値の倍電圧を出力する倍電圧整流回路としての機能を有する。
インバータ回路20は、三相倍電圧整流回路1Aから出力された直流電圧Vdcを、モータ4を回転駆動させるための負荷駆動用交流電圧に変換する。インバータ回路20は、正極側出力端子Qaと負極側出力端子Qbとの間に直列に接続された2つのスイッチング素子の対を3対有する。ここで、スイッチング素子とは、例えば、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(Insulated Gate Bipolar Transistor:IGBT)等のパワートランジスタである。上記直列接続されたスイッチング素子の各対は、三相交流モータ(モータ4)を回転駆動させるための3つの相のそれぞれに対応して設けられる。
インバータ回路20は、モータ電流検出部22をさらに備える。
モータ電流検出部22は、三相倍電圧整流回路1Aへ戻る電流(モータ電流)を検出する。モータ電流検出部22は、検出したモータ電流の検出結果を、検出信号として、インバータ回路制御部21へ出力する。
インバータ回路制御部21は、インバータ回路20を構成する各スイッチング素子のオン/オフを制御する制御用IC(いわゆるマイコン等)である。
インバータ回路制御部21には、上位装置から回転数指令を入力される。インバータ回路制御部21は、モータ電流検出部22からモータ電流の検出信号を受け付ける。
インバータ回路制御部21は、上記モータ電流を監視しながら、モータ4の回転数が、当該回転数指令に示される回転数となるようにインバータ回路20を駆動させる。ここで、インバータ回路制御部21は、一般に良く知られているPWM(Pulse Width Modulation)制御に基づいてインバータ回路20を制御する。
(三相倍電圧整流回路の構成)
三相倍電圧整流回路1Aの回路構成について詳しく説明する。
図1に示すように、三相倍電圧整流回路1Aは、整流回路10と、昇圧回路11と、昇圧回路制御部12と、リアクタLと、を有している。
整流回路10は、三相交流電源3から供給される三相の交流電圧を整流し、整流電圧Vacとして出力する。
昇圧回路11は、昇圧回路制御部12の制御によって、三相交流電源3から入力される三相の交流電圧の最大値の2倍の電圧を、直流電圧Vdcとして出力することができる。
昇圧回路制御部12は、昇圧回路11を制御する制御用ICである。昇圧回路制御部12の具体的な機能構成については後述する。
整流回路10及び昇圧回路11は、互いに正極側同士がリアクタLを介して正極出力線αで接続されている。整流回路10及び昇圧回路11は、互いに負極側同士が負極出力線βで接続されている。
リアクタLは、正極出力線αに流れる電流を平滑化する。
以下の説明において、正極出力線αは、リアクタLを介して、第1正極出力線α1と、第2正極出力線α2とが直列接続された線である。
したがって、整流回路10は、整流電圧Vacを、第1正極出力線α1と負極出力線βとの間に出力する。
(整流回路の構成)
整流回路10について詳しく説明する。
整流回路10は、三相交流電源3から供給される三相の交流電圧(R相交流電圧、S相交流電圧及びT相交流電圧)を、各相に対応する3つの入力端子(R相入力端子QR、S相入力端子QS及びT相入力端子QT)の各々から入力して整流する。
R相交流電圧、S相交流電圧及びT相交流電圧の各々は、互いに120°の位相でずれながらそれぞれ周期Tcで振動している。
整流回路10は、6つの整流ダイオード(正極側R相整流ダイオード10Ra、負極側R相整流ダイオード10Rb、正極側S相整流ダイオード10Sa、負極側S相整流ダイオード10Sb、正極側T相整流ダイオード10Ta及び負極側T相整流ダイオード10Tb)で構成される。
整流回路10の正極側R相整流ダイオード10Ra及び負極側R相整流ダイオード10Rbは、三相交流電源3からR相入力端子QRを通じて入力されたR相交流電圧を整流する。具体的には、正極側R相整流ダイオード10Raは、R相入力端子QRから第1正極出力線α1にかけて順方向接続されている。また、負極側R相整流ダイオード10Rbは、負極出力線βからR相入力端子QRにかけて順方向接続されている。
整流回路10の正極側S相整流ダイオード10Sa及び負極側S相整流ダイオード10Sbは、三相交流電源3からS相入力端子QSを通じて入力されたS相交流電圧を整流する。具体的には、正極側S相整流ダイオード10Saは、S相入力端子QSから第1正極出力線α1にかけて順方向接続されている。また、負極側S相整流ダイオード10Sbは、負極出力線βからS相入力端子QSにかけて順方向接続されている。
整流回路10の正極側T相整流ダイオード10Ta及び負極側T相整流ダイオード10Tbは、三相交流電源3からT相入力端子QTを通じて入力されたT相交流電圧を整流する。具体的には、正極側T相整流ダイオード10Taは、T相入力端子QTから第1正極出力線α1にかけて順方向接続されている。また、負極側T相整流ダイオード10Tbは、負極出力線βからT相入力端子QTにかけて順方向接続されている。
(昇圧回路)
昇圧回路11について詳しく説明する。
昇圧回路11は、三相倍電圧整流回路1Aの出力電圧である直流電圧Vdcとして、三相交流電源3から入力される三相の交流電圧の最大値の2倍の電圧を出力することができる。
ここで、以下の説明において、三相の交流電圧の振幅相当の直流電圧Vdcを「一倍圧直流電圧Vdc1」と記載し、三相の交流電圧の振幅の2倍相当の直流電圧Vdcを「二倍圧直流電圧Vdc2」と記載して区別する(Vdc1=1/2・Vdc2)。例えば、三相交流電源3がAC200Vの交流電圧を出力する場合、一倍圧直流電圧Vdc1は、200√2Vとなり、二倍圧直流電圧Vdc2は、400√2Vとなる。さらに、一倍圧直流電圧Vdc1と二倍圧直流電圧Vdc2との中間の電圧を「中間電圧Vdc3」と記載する。Vdc1<Vdc3<Vdc2である。
一倍圧直流電圧Vdc1は、昇圧される前の電圧である基準電圧の例に該当する。
昇圧回路11は、正極側主ダイオードDaと、負極側主ダイオードDbと、正極側スイッチング素子11aと、負極側スイッチング素子11bと、2つのコンデンサ(正極側コンデンサCa及び負極側コンデンサCb)と、を備える。
2つのコンデンサ(正極側コンデンサCa及び負極側コンデンサCb)は、昇圧回路11の出力側に、出力の間において直列に接続されている。
具体的には、正極側コンデンサCaは、正極側主ダイオードDaのカソードと接続点Nとの間に接続されている。負極側コンデンサCbは、負極側主ダイオードDbのアノードと接続点Nとの間に接続されている。
なお、正極側コンデンサCa及び負極側コンデンサCbは同じ容量値である。したがって、接続点Nは、正極出力線αと負極出力線βとの電位差の中間電位点である。
正極側主ダイオードDaは、整流回路10の正極出力線αから正極側コンデンサCaにかけて順方向に接続される。具体的には、正極側主ダイオードDaのアノードが、第2正極出力線α2に接続され、正極側主ダイオードDaのカソードが、正極側コンデンサCaに接続されている。
負極側主ダイオードDbは、負極側コンデンサCbから整流回路10の負極出力線βにかけて順方向に接続される。具体的には、負極側主ダイオードDbのアノードが、負極側コンデンサCbに接続されて、負極側主ダイオードDbのカソードが、負極出力線βに接続されている。
正極側スイッチング素子11a及び負極側スイッチング素子11bは、それぞれパワートランジスタである。
正極側スイッチング素子11aは、正極出力線α(第2正極出力線α2)と接続点Nとの間に接続されている。負極側スイッチング素子11bは、負極出力線βと接続点Nとの間に接続されている。
正極側スイッチング素子11a及び負極側スイッチング素子11bは、後述する昇圧回路制御部12から出力されるスイッチング制御信号によりオン/オフ制御される。
本実施形態の場合、正極側スイッチング素子11a及び負極側スイッチング素子11bは、それぞれIGBTである。
この場合、正極側スイッチング素子11aのコレクタが、第2正極出力線α2に接続され、正極側スイッチング素子11aのエミッタが、接続点Nに接続されている。さらに、負極側スイッチング素子11bのエミッタが、負極出力線βに接続され、負極側スイッチング素子11bのコレクタが、接続点Nに接続されている。
後述する昇圧回路制御部12から正極側スイッチング素子11aのゲートに、スイッチング制御信号が印加されることによって、正極側スイッチング素子11aはオン/オフ制御される。
同様に昇圧回路制御部12から負極側スイッチング素子11bのゲートに、スイッチング制御信号が印可されることによって、負極側スイッチング素子11bはオン/オフ制御される。
(昇圧回路制御部)
昇圧回路制御部12について詳しく説明する。
図2は、昇圧回路制御部12の機能構成を示す概略ブロック図である。
図2に示すように、昇圧回路制御部12は、スイッチング動作決定部12dと、スイッチング素子制御部12gと、を備える。
スイッチング動作決定部12dは、正極側スイッチング素子11aおよび負極側スイッチング素子11bに行わせる動作を決定する。特に、スイッチング動作決定部12dは、正極側スイッチング素子11a、負極側スイッチング素子11bそれぞれをオンにする時間幅を決定する。
スイッチング素子制御部12gは、スイッチング動作決定部12dが決定した動作に従って、正極側スイッチング素子11aおよび負極側スイッチング素子11bのオン/オフを制御する。
次に、図3〜図11を参照して、インバータ装置1の動作について説明する。
以下では、直流電圧Vdcが一倍圧直流電圧Vdc1である状態(昇圧回路11がインバータ回路20へ一倍圧直流電圧Vdc1)を供給する状態を一倍圧モードと記載する。直流電圧Vdcが中間電圧Vdc3である状態(昇圧回路11がインバータ回路20へ中間電圧Vdc3)を供給する状態を中間電圧モードと記載する。直流電圧Vdcが二倍圧直流電圧Vdc2である状態(昇圧回路11がインバータ回路20へ二倍圧直流電圧Vdc2)を供給する状態を二倍圧モードと記載する。
図3は、昇圧回路11がインバータ回路20へ一倍圧直流電圧を供給する場合の、正極側スイッチング素子11aおよび負極側スイッチング素子11bのオン/オフの例を示す図である。図3における横軸は時刻を示す。
昇圧回路11からインバータ回路20へ一倍圧直流電圧を供給させる場合、スイッチング素子制御部12gは、正極側スイッチング素子11aおよび負極側スイッチング素子11bのいずれもオフ状態のままにする。
一倍圧モードで、回転数検出部13が検出するモータ4の回転数が所定の閾値より大きくなると、昇圧回路制御部12は、昇圧回路11を制御してインバータ回路20へ中間電圧を供給させる。その際、昇圧回路制御部12は、昇圧回路11からインバータ回路20へ供給する直流電圧Vdcが徐々に大きくなるように、昇圧回路11を制御する。
図4は、昇圧回路11がインバータ回路20へ中間電圧を供給し、中間電圧Vdc3が徐々に大きくなる第1段階における、正極側スイッチング素子11aおよび負極側スイッチング素子11bのオン/オフの例を示す図である。図4における横軸は時刻を示す。
昇圧回路制御部12は、正極側スイッチング素子11aがオンになる時間を設け、正極側スイッチング素子11aのオン/オフの切替を繰り返すことで、直流電圧Vdcを一倍圧直流電圧Vdc1から中間電圧Vdc3へ切り替える。さらに、昇圧回路制御部12は、正極側スイッチング素子11aがオンになる時間を徐々に長くしていくことで、直流電圧Vdc(中間電圧Vdc3)を徐々に大きくする。昇圧回路制御部12は、例えば、一倍圧モードから中間電圧モードに変わってからの経過時間に応じて正極側スイッチング素子11aがオンになる時間を徐々に長くしていく。
正極側スイッチング素子11aがオンになることで、整流回路10の両端と負極側コンデンサCbの両端とを接続する回路が形成され、負極側コンデンサCbに一倍圧直流電圧Vdc1に相当する電圧がかかり蓄電が行われる。この蓄電によって負極側コンデンサCbの電圧が一倍圧モードのときよりも高くなり、直流電圧Vdcが一倍圧直流電圧よりも大きい中間電圧になる。正極側スイッチング素子11aがオンになる時間が長くなることで、負極側コンデンサCbへの蓄電量が多くなり、負極側コンデンサCbの電圧が高くなる。これによって、中間電圧Vdc3となっている直流電圧Vdcが大きくなる。
正極側スイッチング素子11aがオンになる時間の時間全体に対するデューティ比が50%に達すると、昇圧回路制御部12は、正極側スイッチング素子11aがオフになっている時間の範囲内で、負極側スイッチング素子11bがオンになる時間を設け、負極側スイッチング素子11bのオン/オフの切替を繰り返す。さらに、昇圧回路制御部12は、負極側スイッチング素子11bがオンになる時間を徐々に長くしていくことで、直流電圧Vdc(中間電圧Vdc3)を徐々に大きくする。
図5は、昇圧回路11がインバータ回路20へ中間電圧を供給し、中間電圧Vdc3が徐々に大きくなる第2段階における、正極側スイッチング素子11aおよび負極側スイッチング素子11bのオン/オフの例を示す図である。図5における横軸は時刻を示す。
昇圧回路制御部12は、正極側スイッチング素子11aがオンになる時間の時間全体に対するデューティ比50%を保持し、正極側スイッチング素子11aがオフになっている時間の範囲内で、負極側スイッチング素子11bがオンになる時間を設け、負極側スイッチング素子11bのオン/オフの切替を繰り返す。さらに、昇圧回路制御部12は、負極側スイッチング素子11bがオンになる時間を徐々に長くしていくことで、直流電圧Vdc(中間電圧Vdc3)を徐々に大きくする。
負極側スイッチング素子11bがオンになることで、整流回路10の両端と正極側コンデンサCaの両端とを接続する回路が形成され、正極側コンデンサCaに一倍圧直流電圧Vdc1に相当する電圧がかかり蓄電が行われる。この蓄電によって正極側コンデンサCaの電圧が一倍圧モードのときよりも高くなり、直流電圧Vdcが、正極側スイッチング素子11aのみオン/オフを繰り返す場合(図4参照)よりも大きい中間電圧になる。負極側スイッチング素子11bがオンになる時間が長くなることで、正極側コンデンサCaへの蓄電量が多くなり、正極側コンデンサCaの電圧が高くなる。これによって、中間電圧Vdc3となっている直流電圧Vdcが大きくなる。昇圧回路制御部12は、例えば、正極側スイッチング素子11aがオンになる時間の時間全体に対するデューティ比が50%に達してからの経過時間に応じて負極側スイッチング素子11bがオンになる時間を徐々に長くしていく。
図6は、昇圧回路11がインバータ回路20へ二倍圧直流電圧を供給する場合の、正極側スイッチング素子11aおよび負極側スイッチング素子11bのオン/オフの例を示す図である。図6における横軸は時刻を示す。
負極側スイッチング素子11bがオンになる時間が長くなり、負極側スイッチング素子11bがオンになる時間の時間全体に対するデューティ比が50%に達することで、図6に例示するオン/オフが行われる。図6の例では、昇圧回路制御部12は、正極側スイッチング素子11aおよび負極側スイッチング素子11bのうちいずれか一方がオンになり他方がオフになるように、オン/オフの切替を繰り返す。
正極側コンデンサCa、負極側コンデンサCbそれぞれの電圧が蓄電によって一倍圧直流電圧Vdc1に相当する電圧になることで、直流電圧Vdcが二倍圧直流電圧Vdc2になる。
インバータ回路制御部21は、正極側スイッチング素子11aのみがオン/オフを繰り返す状態(図4参照)では、直流電圧Vdcが一倍圧直流電圧Vdc1であるとき(図3参照)と同じ制御にてインバータ回路20を制御する。また、インバータ回路制御部21は、正極側スイッチング素子11aおよび負極側スイッチング素子11bの両方がオン/オフを繰り返す状態(図5、図6参照)では、直流電圧Vdcが二倍圧直流電圧Vdc2であるとき(図6参照)の制御にてインバータ回路20を制御する。
特に、インバータ回路制御部21は、PWM制御におけるパルス幅の算出基準を、一倍圧直流電圧Vdc1のとき、二倍圧直流電圧Vdc2のときの2段階で切り替える。二倍圧直流電圧Vdc2のときは、一倍圧直流電圧Vdc1のときの半分のパルス幅に算出する基準を用いる。
このように、インバータ回路制御部21が、PWM制御におけるパルス幅を切り替えることで、昇圧回路制御部12が、昇圧回路11を制御してパルス幅が比較的広くなるように直流電圧Vdcを調整することができ、この点で、モータ4への電力供給の効率を比較的高くすることができる。
また、インバータ回路制御部21は、PWM制御におけるパルス幅を2段階に切り替えるという比較的簡単な処理で、直流電圧Vdcの変化に対応してインバータ回路20の制御を行うことができる。
図7は、直流電圧Vdcが、一倍圧直流電圧から二倍圧直流電圧へと徐々に変化する例を示す図である。図7のグラフの横軸は時刻を示し、縦軸は直流電圧Vdcを示す。
図7の例で、昇圧回路制御部12は、昇圧回路11を制御して、直流電圧Vdcを一倍圧直流電圧Vdc1から二倍圧直流電圧Vdc2へと徐々に変化させている。
上述したように、一倍圧モードで、回転数検出部13が検出するモータ4の回転数が所定の閾値より大きくなると、昇圧回路制御部12は、正極側スイッチング素子11aがオンになる時間を設け、正極側スイッチング素子11aのオン/オフの切替を繰り返すことで、直流電圧Vdcを一倍圧直流電圧Vdc1から中間電圧Vdc3へ切り替える。さらに、昇圧回路制御部12は、正極側スイッチング素子11aがオンになる時間を徐々に長くしていくことで、直流電圧Vdc(中間電圧Vdc3)を徐々に大きくする。
正極側スイッチング素子11aがオンになる時間の時間全体に対するデューティ比が50%に達すると、昇圧回路制御部12は、正極側スイッチング素子11aがオフになっている時間の範囲内で、負極側スイッチング素子11bがオンになる時間を設け、負極側スイッチング素子11bのオン/オフの切替を繰り返す。さらに、昇圧回路制御部12は、負極側スイッチング素子11bがオンになる時間を徐々に長くしていくことで、直流電圧Vdc(中間電圧Vdc3)を徐々に大きくする。
負極側スイッチング素子11bがオンになる時間の時間全体に対するデューティ比が50%に達すると、昇圧回路制御部12は、正極側スイッチング素子11aおよび負極側スイッチング素子11bのうちいずれか一方がオンになり他方がオフになるように、オン/オフの切替を繰り返す。これにより、直流電圧Vdcが二倍圧直流電圧Vdc2になる。
直流電圧Vdcが一倍圧直流電圧Vdc1から二倍圧直流電圧Vdc2へと徐々に変化することで、一倍圧直流電圧Vdc1から直接、二倍圧直流電圧Vdc2に切り替わる場合と比較して、モータ4に供給される電圧の急変を抑制できる。これにより、モータ4が脱調する可能性を低減させることができる。
図8は、直流電圧Vdcが、二倍圧直流電圧から一倍圧直流電圧へと徐々に変化する例を示す図である。図8のグラフの横軸は時刻を示し、縦軸は直流電圧Vdcを示す。
図8の例で、昇圧回路制御部12は、昇圧回路11を制御して、直流電圧Vdcを二倍圧直流電圧Vdc2から一倍圧直流電圧Vdc1へと徐々に変化させている。
二倍圧モードで、回転数検出部13が検出するモータ4の回転数が所定の閾値より小さくなると、昇圧回路制御部12は、負極側スイッチング素子11bがオンになる時間を徐々に短くしていくことで、直流電圧Vdcを二倍圧直流電圧Vdc2から徐々に減少させていく。
負極側スイッチング素子11bがオンになる時間が0、すなわち、負極側スイッチング素子11bがオフの状態を持続するようになると、昇圧回路制御部12は、正極側スイッチング素子11aがオンになる時間を徐々に短くしていくことで、直流電圧Vdcをさらに徐々に減少させていく。
正極側スイッチング素子11aがオンになる時間が0、すなわち、正極側スイッチング素子11aがオフの状態を持続するようになると、直流電圧Vdcは、一倍圧直流電圧Vdc1になる。
直流電圧Vdcが二倍圧直流電圧Vdc2から一倍圧直流電圧Vdc1へと徐々に変化することで、二倍圧直流電圧Vdc2から直接、一倍圧直流電圧Vdc1に切り替わる場合と比較して、モータ4に供給される電圧の急変を抑制できる。これにより、モータ4が脱調する可能性を低減させることができる。
昇圧回路制御部12が、正極側スイッチング素子11aのオン/オフの切替を、オンになる時間の時間全体に対するデューティ比50%で繰り返させ、負極側スイッチング素子11bがオフの状態を一定時間継続させるようにしてもよい。
図9は、正極側スイッチング素子11aが、オンになる時間の時間全体に対するデューティ比50%でオン/オフの切替を繰り返し、負極側スイッチング素子11bがオフの状態を継続する場合の、これらスイッチング素子のオン/オフの例を示す図である。図9における横軸は時刻を示す。
図10は、直流電圧Vdcの増加時に、正極側スイッチング素子11aが、オンになる時間の時間全体に対するデューティ比50%でオン/オフの切替を繰り返し、負極側スイッチング素子11bがオフの状態を一定時間継続する例を示す図である。
図10のグラフの横軸は時刻を示し、縦軸は直流電圧Vdcを示す。
図10の例では、時刻T1からT2まで間、昇圧回路制御部12が、正極側スイッチング素子11aのオン/オフの切替を、オンになる時間の時間全体に対するデューティ比50%で繰り返させ、負極側スイッチング素子11bがオフの状態を一定時間継続させている。これにより、時刻T1からT2までの間、直流電圧Vdcの値が一定になっている。 それ以外の点では、図7の場合と同様である。
このように、直流電圧Vdcが中間電圧Vdc3で一定値を継続する時間を設けることで、モータ4に供給される電圧の変化をさらに緩やかにすることができる。これにより、モータ4が脱調する可能性を低減させることができる。
直流電圧Vdcが中間電圧Vdc3で一定値を継続する間、インバータ回路制御部21によるインバータ回路20の制御として、一倍圧モードの場合、二倍圧モードの場合の何れかと同様の制御を行うようにしてもよい。あるいは、直流電圧Vdcが中間電圧Vdc3で一定値を継続する間、インバータ回路制御部21が、一倍圧モードの場合、二倍圧モードの場合の何れとも異なる制御にてインバータ回路20を制御するようにしてもよい。
図11は、直流電圧Vdcの減少時に、正極側スイッチング素子11aが、オンになる時間の時間全体に対するデューティ比50%でオン/オフの切替を繰り返し、負極側スイッチング素子11bがオフの状態を一定時間継続する例を示す図である。
図11のグラフの横軸は時刻を示し、縦軸は直流電圧Vdcを示す。
図11の例では、時刻T3からT4まで間、昇圧回路制御部12が、正極側スイッチング素子11aのオン/オフの切替を、オンになる時間の時間全体に対するデューティ比50%で繰り返させ、負極側スイッチング素子11bがオフの状態を一定時間継続させている。これにより、時刻T1からT2までの間、直流電圧Vdcの値が一定になっている。 それ以外の点では、図8の場合と同様である。
このように、直流電圧Vdcが中間電圧Vdc3で一定値を継続する時間を設けることで、モータ4に供給される電圧の変化をさらに緩やかにすることができる。これにより、モータ4が脱調する可能性を低減させることができる。
以上のように、正極側スイッチング素子11aおよび負極側スイッチング素子11bのうち何れか一方のスイッチング素子をオンにする時間を増加させながらオン/オフの切替を繰り返し、当該スイッチング素子をオンにする時間の時間全体に対するデューティ比が所定値に達すると、他方のスイッチング素子をオンにする時間を増加させながらオン/オフの切替を繰り返すことで、直流電圧Vdcを増加させる。
これにより、インバータ装置1では、直流電圧Vdcを徐々に増加させることができ、モータ4が脱調する可能性を低減させることができる。
また、インバータ装置1では、正極側スイッチング素子11aをオンにする時間および負極側スイッチング素子11bをオンにする時間を同時に変化させる必要がない点で、モータ4の脱調対策を比較的簡単な方法で行うことができる。
また、正極側スイッチング素子11aおよび負極側スイッチング素子11bのうち何れか一方のスイッチング素子をオンにする時間を減少させながらオン/オフの切替を繰り返し、当該スイッチング素子をオンにする時間が0に達すると、他方のスイッチング素子をオンにする時間を減少させながらオン/オフの切替を繰り返すことで、直流電圧Vdcを減少させる。
これにより、インバータ装置1では、直流電圧Vdcを徐々に減少させることができ、モータ4が脱調する可能性を低減させることができる。
また、インバータ装置1では、正極側スイッチング素子11aをオンにする時間および負極側スイッチング素子11bをオンにする時間を同時に変化させる必要がない点で、モータ4の脱調対策を比較的簡単な方法で行うことができる。
なお、昇圧回路制御部12の全部または一部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
1 インバータ装置
1A 三相倍電圧整流回路
4 モータ
10 整流回路
11 昇圧回路
11a 正極側スイッチング素子
11b 負極側スイッチング素子
Ca 正極側コンデンサ
Cb 負極側コンデンサ
12 昇圧回路制御部
12d スイッチング動作決定部
12g スイッチング素子制御部
13 回転数検出部
20 インバータ回路
21 インバータ回路制御部

Claims (4)

  1. モータに電力を供給するインバータ回路に対し、一倍圧直流電圧から、前記一倍圧直流電圧の2倍に相当する二倍圧直流電圧までの範囲内で直流電圧を供給する昇圧回路であって、
    前記インバータ回路と直列に接続された正極側コンデンサおよび負極側コンデンサと、
    自らがオンとなることで電圧供給元である整流回路の両端と前記負極側コンデンサの両端とを接続する回路を形成する正極側スイッチング素子と、
    自らがオンとなることで前記整流回路の両端と前記正極側コンデンサの両端とを接続する回路を形成する負極側スイッチング素子と、
    を備える昇圧回路と、
    前記昇圧回路が前記インバータ回路に供給する電圧を、前記一倍圧直流電圧から前記二倍圧直流電圧まで所定時間かけて徐々に増加させるよう、前記昇圧回路を制御する昇圧回路制御部であって、
    前記正極側スイッチング素子および負極側スイッチング素子のうち何れか一方のスイッチング素子をオンにする時間を増加させながらオン/オフの切替を繰り返し、当該スイッチング素子をオンにする時間の時間全体に対するデューティ比が所定値に達すると、他方のスイッチング素子をオンにする時間を増加させながらオン/オフの切替を繰り返すことで、前記直流電圧を増加させる昇圧回路制御部と、
    を備えるインバータ装置。
  2. 前記昇圧回路制御部は、
    前記正極側スイッチング素子および負極側スイッチング素子のうち何れか一方のスイッチング素子をオンにする時間を減少させながらオン/オフの切替を繰り返し、当該スイッチング素子をオンにする時間が0に達すると、他方のスイッチング素子をオンにする時間を減少させながらオン/オフの切替を繰り返すことで、前記直流電圧を減少させる、
    請求項1に記載のインバータ装置。
  3. モータに電力を供給するインバータ回路に対し、一倍圧直流電圧から、前記一倍圧直流電圧の2倍に相当する二倍圧直流電圧までの範囲内で直流電圧を供給する昇圧回路であって、
    前記インバータ回路と直列に接続された正極側コンデンサおよび負極側コンデンサと、
    自らがオンとなることで電圧供給元である整流回路の両端と前記負極側コンデンサの両端とを接続する回路を形成する正極側スイッチング素子と、
    自らがオンとなることで前記整流回路の両端と前記正極側コンデンサの両端とを接続する回路を形成する負極側スイッチング素子と、
    を備える昇圧回路が、
    前記正極側スイッチング素子および負極側スイッチング素子のうち何れか一方のスイッチング素子をオンにする時間を増加させながらオン/オフの切替を繰り返し、当該スイッチング素子をオンにする時間の時間全体に対するデューティ比が所定値に達すると、他方のスイッチング素子をオンにする時間を増加させながらオン/オフの切替を繰り返すことで、前記直流電圧を増加させるよう、前記昇圧回路を制御する
    ことを含む昇圧回路制御方法。
  4. モータに電力を供給するインバータ回路に対し、一倍圧直流電圧から、前記一倍圧直流電圧の2倍に相当する二倍圧直流電圧までの範囲内で直流電圧を供給する昇圧回路であって、
    前記インバータ回路と直列に接続された正極側コンデンサおよび負極側コンデンサと、
    自らがオンとなることで電圧供給元である整流回路の両端と前記負極側コンデンサの両端とを接続する回路を形成する正極側スイッチング素子と、
    自らがオンとなることで前記整流回路の両端と前記正極側コンデンサの両端とを接続する回路を形成する負極側スイッチング素子と、
    を備える昇圧回路を制御するコンピュータに、
    前記正極側スイッチング素子および負極側スイッチング素子のうち何れか一方のスイッチング素子をオンにする時間を増加させながらオン/オフの切替を繰り返し、当該スイッチング素子をオンにする時間の時間全体に対するデューティ比が所定値に達すると、他方のスイッチング素子をオンにする時間を増加させながらオン/オフの切替を繰り返すことで、前記直流電圧を増加させるよう、前記昇圧回路を制御させる
    ためのプログラム。
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