JP2019120474A - 熱交換器 - Google Patents

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Abstract

【課題】プレートを対向配置して形成される扁平流路管を並列配置し、扁平流路管の管軸方向に並列配置されるフィンに扁平流路管を挿通して構成される熱交換器において、熱交換効率を高めることができると共に、耐衝撃性、耐久性を向上することができる。【解決手段】一方のプレートと他方のプレートを対向配置して形成される扁平流路管2が厚み方向に間隔を開けて配置され、略板状のフィン7が扁平流路管2の管軸方向に間隔を開けて配置され、複数のフィン7の挿通穴71を貫通するようにして扁平流路管2の各々が設けられ、扁平流路管2の内側を流れる第1流体と扁平流路管2の外側を流れる第2流体との間で熱交換する熱交換器1であり、扁平流路管2の両端以外の領域に扁平流路管2の厚さを支持する支持部5が扁平流路管2の内方に突出し且つ相互に間隔を開けて設けられる。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば自動車の内燃機関の排気等の加熱流体と被加熱流体との熱交換を行う熱交換器に関する。
従来、自動車の内燃機関で発生した排気と被加熱流体との熱交換を行う熱交換器として、特許文献1の熱交換器が知られている。この熱交換器は、第1プレートの縁、第2プレートの縁にそれぞれ同一方向に突出した壁部を形成し、第1プレートの壁部と第2プレートの壁部を係合して第1プレートと第2プレートを対向配置することにより被加熱流体が流れる扁平流路管を形成し、この扁平流路管を間隔を開けて複数並列配置し、複数の扁平流路管を接続するフィンを設け、扁平管の扁平した部分とフィンで熱交換面積を増加させ、熱交換効率を高めた構造になっている。
特開2016−114331号公報
ところで、図16に示すように、第1プレート102と第2プレート103を対向配置して扁平流路管101を形成し、複数の扁平流路管101を間隔を開けて並列配置すると共に、複数の板状のフィン104を扁平流路管101の管軸方向に間隔を開けて並列配置し、複数の扁平流路管101を共通するフィン104の挿通穴105に挿通し、扁平流路管101とフィン104の挿通穴105の周縁部をろう付けや溶接で接合する構造とする場合、第1プレート102の平坦部と第2プレート103の平坦部は剛性が弱く歪が発生し易いため、扁平流路管101とフィン104が接触しない大きな隙間106が生じやすい。
この扁平流路管101とフィン104が接触しない大きな隙間106は、扁平流路管101とフィン104との境界部分における熱伝導を大きく低下させ、熱交換効率を大幅に低下させてしまう。また、扁平流路管101とフィン104が非接触となる大きな箇所は、扁平流路管101とフィン104との固定強度を弱め、熱交換器の耐衝撃性、耐久性を低下させてしまう。そのため、斯様な熱交換器において熱交換効率と耐衝撃性、耐久性を向上することが求められている。
本発明は上記課題に鑑み提案するものであり、プレートを対向配置して形成される扁平流路管を並列配置し、扁平流路管の管軸方向に並列配置されるフィンに扁平流路管を挿通して構成される熱交換器において、熱交換効率を高めることができると共に、耐衝撃性、耐久性を向上することができる熱交換器を提供することを目的とする。
本発明の熱交換器は、一方のプレートと他方のプレートを対向配置して形成される扁平流路管が厚み方向に間隔を開けて配置され、略板状のフィンが前記扁平流路管の管軸方向に間隔を開けて配置され、複数の前記フィンの挿通穴を貫通するようにして前記扁平流路管の各々が設けられ、前記扁平流路管の内側を流れる第1流体と前記扁平流路管の外側を流れる第2流体との間で熱交換する熱交換器であって、前記扁平流路管の両端以外の領域に前記扁平流路管の厚さを支持する支持部が前記扁平流路管の内方に突出し且つ相互に間隔を開けて設けられていることを特徴とする。
これによれば、支持部によって扁平流路管の厚さを支持し、扁平流路管に座屈や歪が発生することを防止し、扁平流路管とフィンとの間に接触しない大きな隙間が発生することを防止することができる。従って、扁平流路管とフィンとの境界部分における良好な熱伝導を確保し、第1流体と第2流体との間の熱交換効率を高めることができる。また、扁平流路管の両端以外の領域に扁平流路管の内方に突出し且つ相互に間隔を開けて設けられる支持部により、扁平流路管の内側を流れる第1流体の流れを乱流化し、熱交換を促進し、熱交換効率をより高めることができる。また、扁平流路管とフィンとの間に非接触となる大きな箇所を生ずることがないことから、扁平流路管とフィンとの固定強度を確保し、熱交換器の耐衝撃性、耐久性を向上することができる。
本発明の熱交換器は、前記一方のプレートに内方へ突出する第1突出部が形成されると共に、前記他方のプレートに内方へ突出する第2突出部が形成され、前記第1突出部の先端と前記第2突出部の先端が当接されて前記支持部が構成されていることを特徴とする。
これによれば、先端が当接される第1突出部と第2突出部は対応する位置に形成されることになることから、例えば第1突出部を有する金属製の一方のプレートと第2突出部を有する金属製の他方のプレートを共通する金型を用いてプレス成形、鋳造成形等で製造することが可能となり、高価な金型に要する費用を低減し、製造コストを低減することができる。
本発明の熱交換器は、前記一方のプレートの基板が平坦面で形成されると共に、前記他方のプレートに内方へ突出する前記支持部が形成され、前記支持部の先端が前記平坦面に当接されていることを特徴とする。
これによれば、一方のプレートの平坦面によって扁平流路管とフィンとの接触面積を増加させ、熱交換効率をより一層高めることができる。また、支持部の先端を平坦面に当接させることにより、例えば支持部を構成する第1突出部の先端と第2突出部の先端を当接させる構成よりも、支持部の位置に対する加工精度の許容範囲を大きくすることができ、ひいては歩留まりを向上することができる。
本発明の熱交換器は、前記一方のプレートに内方へ突出する前記支持部が形成されると共に、前記他方のプレートに内方へ突出する前記支持部が前記一方のプレートの前記支持部と異なる位置に形成され、前記一方のプレートの前記支持部の先端が前記他方のプレートの基板の平坦部に当接され、前記他方のプレートの前記支持部の先端が前記一方のプレートの基板の平坦部に当接されていることを特徴とする。
これによれば、一方のプレートの支持部が当接される他方のプレートの平坦部と、他方のプレートの支持部が当接される一方のプレートの平坦部によって扁平流路管とフィンとの接触面積を増加させ、熱交換効率をより一層高めることができる。また、一方のプレートの支持部の先端を他方のプレートの平坦部に当接させ、他方のプレートの支持部の先端を一方のプレートの平坦部に当接させることにより、例えば支持部を構成する第1突出部の先端と第2突出部の先端を当接させる構成よりも、支持部の位置に対する加工精度の許容範囲を大きくすることができ、ひいては歩留まりを向上することができる。
本発明の熱交換器は、前記扁平流路管が金属製の前記一方のプレートと金属製の前記他方のプレートから構成され、前記扁平流路管の前記支持部の外側が内方へ突出する形状に略対応して内方へ凹んでいることを特徴とする。
これによれば、一方のプレートと他方のプレートを金属製とし、内方へ突出する形状に略対応して外側が内方へ凹む支持部とすることにより、金属板材をプレス金型を用いてプレス成形し、一方のプレートと他方のプレートを製造することができる。即ち、プレス成形加工を用いて一方のプレートと他方のプレートを製造することができ、扁平流路管の製造に当たり、生産速度の向上、安定した量産性、材料歩留まりの向上を図ることができる。更に、一方のプレートの第1突出部の先端と他方のプレートの第2突出部の先端を当接して支持部を構成する構造では、一方のプレートと他方のプレートを共通する金型を用いてプレス成形することが可能であり、高価なプレス金型に要する費用を低減し、製造コストを低減することもできる。
本発明の熱交換器は、線状に設けられていることを特徴とする。
これによれば、線状に設けられる支持部により、扁平流路管の内側を流れる第1流体の流れ抵抗を抑え、第1流体のスムーズな流れを得ることができると共に、支持部で第1流体の流れを適度に乱流化し、熱交換を促進して熱交換効率を高めることができる。
本発明の熱交換器は、前記支持部が点在して設けられていることを特徴とする。
これによれば、点在する支持部により、扁平流路管の内側を流れる第1流体の流れをより複雑に乱流化し、熱交換を促進して熱交換効率をより一層高めることができる。
本発明の熱交換器は、前記扁平流路管の各々が前記フィンの各々に非連続接合状態で圧入保持されていることを特徴とする。
これによれば、溶接やろう付け等で連続接合せずに圧入保持だけで扁平流路管の各々とフィンの各々を位置決め固定できることから、溶接やろう付け等の連続接合の作業を無くすことができる。また、扁平流路管の厚さを支持する支持部が設けられていることにより、圧入保持によって扁平流路管の各々とフィンの各々を高強度で安定して固定することができる。
本発明の熱交換器は、前記扁平流路管の前記支持部の外側が内方へ突出する形状に略対応して内方へ凹んで形成されていると共に、前記フィンの各々の前記挿通穴にテーパ縁が形成され、前記扁平流路管の各々が前記フィンの各々に前記テーパ縁で圧入保持されていることを特徴とする。
これによれば、外側に凹みを有する扁平流路管の各々をフィンの各々に、テーパ縁の圧入保持によって高強度で安定して固定することができる。また、フィンのテーパ縁の扁平流路管への接触により、フィンと扁平流路管の接触面積を増加させ、熱交換効率をより一層高めることができる。
本発明の熱交換器は、各々の前記扁平流路管の管軸方向の両端に設けられているスリーブ部が全体に亘って内方への凹みのない略扁平楕円の断面形状で形成されており、前記スリーブ部の各々が構成部材に連続接合で固定されていることを特徴とする。
これによれば、扁平流路管の両端のスリーブ部を凹みのない略扁平楕円状にすることにより、スリーブ部を熱交換器の構成部材に溶接、ろう付け等の連続接合で固定し易くし、スリーブ部の各々を構成部材に高強度且つ高い安定性で連続接合し、固定することができる。
本発明によれば、プレートを対向配置して形成される扁平流路管を並列配置し、扁平流路管の管軸方向に並列配置されるフィンに扁平流路管を挿通して構成される熱交換器において、熱交換効率を高めることができると共に、耐衝撃性、耐久性を向上することができる。
(a)は本発明による第1実施形態の熱交換器の斜視図、(b)はその正面図。 (a)は図1(b)のA−A断面図、(b)は図1(b)のB−B断面図。 (a)は第1実施形態の熱交換器における扁平流路管の斜視図、(b)はその分解斜視図。 (a)は第1実施形態の熱交換器における扁平流路管の正面図、(b)は図3(a)のC−C端面図。 第1実施形態の熱交換器におけるフィンの斜視図。 (a)は第1実施形態の熱交換器における扁平流路管の一方の端部を構成部材に溶接した状態を示す斜視図、(b)はその溶接した部分の一部を正面から視た状態の部分正面説明図。 第1実施形態の熱交換器に外側の構成部材を設置した状態を説明する斜視説明図。 第1実施形態の第1変形例の熱交換器における扁平流路管の正面図。 (a)は第1実施形態の第2変形例の熱交換器における扁平流路管の斜視図、(b)はその正面図。 第1実施形態の第3変形例の熱交換器における扁平流路管の斜視図。 第1実施形態の第4変形例の熱交換器における扁平流路管の斜視図。 本発明による第2実施形態の熱交換器の斜視図。 (a)は第2実施形態の熱交換器における扁平流路管の斜視図、(b)はその正面図、(c)は同図(a)のD−D断面図。 本発明による第3実施形態の熱交換器の斜視図。 (a)は第3実施形態の熱交換器における扁平流路管の斜視図、(b)はその正面図、(c)は同図(a)のE−E断面図。 (a)は複数の扁平流路管と複数の板状フィンをそれぞれ並列配置して扁平流路管を板状フィンに接合する熱交換器の構成例を示す斜視図、(b)はその部分拡大図。
〔第1実施形態の熱交換器〕
本発明による第1実施形態の熱交換器1は、図1〜図5に示すように、厚み方向に間隔を開けて並列するように配置されている複数の扁平流路管2と、扁平流路管2の管軸方向に間隔を開けて並列するように配置されている複数の略板状のフィン7を備え、扁平流路管2の内側を流れる第1流体と扁平流路管2の外側を流れる第2流体との間で熱交換する熱交換器1を構成している。
各々のフィン7には対応する位置に挿通穴71が形成されており、それぞれの扁平流路管2は並列配置された複数のフィン7の対応位置に形成された挿通穴71に連通され、複数のフィン7の挿通穴71を貫通するようにして扁平流路管2の各々が設けられている。図示例では、それぞれのフィン7において、高さ方向に並ぶように挿通穴71が形成されていると共に、この高さ方向に並ぶ挿通穴71がフィン7の幅方向に間隔を開けて2組設けられている。そして、2組の高さ方向に並ぶ挿通穴71のそれぞれに扁平流路管2が連通されている。
扁平流路管2は、一方のプレートに相当する第1プレート3と、他方のプレートに相当する第2プレート4とから構成され、第1プレート3と第2プレート4を対向配置して形成されている。
第1プレート3は、例えば金属製の略矩形の平板をプレス成形する等により形成され、図2〜図4に示すように、基板31と、基板31の幅方向の両側で同一方向に屈曲されて形成されている側壁32・32を有する。基板31には、側壁32が突出する側に正面視略山形で突出するようにして第1突出部33が形成されており、第1突出部33は第1プレート3の長さ方向に延びて線状に形成されていると共に、基板31の幅方向に間隔を開けて並設されている。基板31の側壁32が突出する側と逆側の面は第1突出部33が突出する形状に略対応して凹んで形成されている。また、第1プレート3の長さ方向の両端の部分には、全体に亘って凹みのない断面視略コ字形のスリーブ構成部34が設けられている。
第2プレート4も、例えば金属製の略矩形の平板をプレス成形する等により形成され、図2〜図4に示すように、基板41と、基板41の幅方向の両側で同一方向に屈曲されて形成されている側壁42・42を有する。基板41には、側壁42が突出する側に正面視略山形で突出するようにして第2突出部43が形成されており、第2突出部43は第2プレート4の長さ方向に延びて線状に形成されていると共に、基板41の幅方向に間隔を開けて並設されている。基板41の側壁42が突出する側と逆側の面は第2突出部43が突出する形状に略対応して凹んで形成されている。また、第2プレート4の長さ方向の両端の部分にも、全体に亘って凹みのない断面視略コ字形のスリーブ構成部44が設けられている。
扁平流路管2は、第1プレート3の一方の側壁32の内側に第2プレート4の一方の側壁42を密接配置すると共に、第1プレート3の他方の側壁32の外側に第2プレート4の他方の側壁42を密接配置して、第1プレート3の側壁32・32と第2プレート4の側壁42・42を係合し、第1プレート3の基板31と第2プレート4の基板41を対向配置して形成されている。密接配置して係合された第1プレート3の側壁32・32と第2プレート4の側壁42・42は溶接等で連続接合されて固定されている。
扁平流路管2において、第1プレート3の内方へ突出する第1突出部33と、第2プレート4の内方へ突出する第2突出部43は、扁平流路管2の両端以外の領域で対応する位置に設けられており、第1突出部33の先端と第2突出部43の先端が当接されて扁平流路管2の厚さを支持する支持部5が構成されている。即ち、扁平流路管2の厚さを支持する支持部5は、扁平流路管の両端以外の領域に、扁平流路管2の内方に突出し且つ相互に間隔を開けて設けられている。
図示例における支持部5は、扁平流路管2の管軸方向に沿って線状に設けられている。また、扁平流路管2の支持部5の外側は、第1突出部33と第2突出部43によって構成される支持部5の内方へ突出する形状に略対応して、内方へ凹んで形成されており、図示例では扁平流路管2の外面に線状に延びる凹部51が設けられている。
扁平流路管2の管軸方向の両端には、第1プレート3の断面視略コ字形のスリーブ構成部34と第2プレート4の断面視略コ字形のスリーブ構成部44との係合によってスリーブ部6が設けられており、スリーブ部6は全体に亘って内方への凹みのない略扁平楕円の断面形状で形成されている。
フィン7は、図示例では略矩形板状であり、各々のフィン7が同形で同サイズに形成されている。フィン7・7相互の間隔は熱交換器として使用可能な範囲で適宜設定することが可能であり、例えば熱交換器1を自動車用の熱交換器とし、扁平流路管2の内側を流れる第1流体を被加熱流体の冷却水等、扁平流路管2の外側を流れる第2流体を加熱流体の内燃機関の排気とする場合には、フィン7・7相互の間隔は1.0mm〜20mmとすると好適であり、3mm〜5mmとするとより好適である。これにより、所要の熱交換を確保することができると共に、フィン7の密集で排気流路が狭まって排気の圧力損失、背圧の上昇が生ずることを防止し、自動車の内燃機関の排気効率、吸気効率、燃焼効率を高めることができる。
フィン7の挿通穴71には、図2及び図5に示すように、テーパ状に起立するテーパ縁72が挿通穴71の周縁に沿って設けられており、フィン7の各々の挿通穴71のテーパ縁72は同一方向に起立して形成されている。
熱交換器1の扁平流路管2の各々は、フィン7の各々に溶接、ろう付け等の連続接合を用いずに非連続接合状態で圧入保持或いは押圧保持されており、フィン7の各々の挿通穴71で圧入保持或いは押圧保持されている。本実施形態では、フィン7の挿通穴71にテーパ縁72が形成されていることから、基板31、基板42の外面に凹部51を有する扁平流路管2の各々は、フィン7の各々にテーパ縁72で圧入保持或いは押圧保持されている。この熱交換器1の構造は、間隔を開けて並列配置したフィン7にテーパ縁72の起立側と逆側から扁平流路管2を圧入することにより、或いは間隔を開けて並列配置した扁平流路管2にテーパ縁72の起立側と逆側からフィン7を圧入することにより形成される。
扁平流路管2の全体に亘って内方への凹みのない略扁平楕円断面形状のスリーブ部6の各々は、扁平流路管2、フィン7以外の熱交換器1の構成部材に溶接、ろう付け等の連続接合で固定され、例えば内部に第2流体が流れる熱交換器1のボディを構成する図6及び図7に示すボディ側部81の挿通穴82にスリーブ部6が挿入され、スリーブ部6と挿通穴82の周縁が溶接、ろう付け等の連続接合の接合部85で固定される。尚、図7における83は排気等の第2流体の流入管、84は排気等の第2流体の流出管であり、又、扁平流路管2の扁平面或いは基板31、基板42は第2流体の流通方向に沿って延びるように配置することが好ましい。
第1実施形態の熱交換器1によれば、支持部5によって扁平流路管2の厚さを支持し、扁平流路管2に圧入時や製造時等に座屈や歪が発生することを防止し、扁平流路管2とフィン7との間に接触しない大きな隙間が発生することを防止することができる。従って、扁平流路管2とフィン7との境界部分における良好な熱伝導を確保し、第1流体と第2流体との間の熱交換効率を高めることができる。また、扁平流路管2の両端以外の領域に扁平流路管2の内方に突出し且つ相互に間隔を開けて設けられる支持部5により、扁平流路管2の内側を流れる第1流体の流れを乱流化し、熱交換を促進し、熱交換効率をより高めることができる。また、扁平流路管2とフィン7との間に非接触となる大きな箇所を生ずることがないことから、扁平流路管2とフィン7との固定強度を確保し、熱交換器の耐衝撃性、耐久性を向上することができる。
また、先端が当接される第1プレート3の第1突出部33と第2プレート4の第2突出部43が対応する位置に形成されることになることから、例えば第1突出部33を有する金属製の第1プレート3と第2突出部43を有する金属製の第2プレート4を共通する金型を用いてプレス成形、鋳造成形等で製造することが可能となり、高価な金型に要する費用を低減し、製造コストを低減することができる。
更に、第1プレート3と第2プレート4を金属製とし、内方へ突出する形状に略対応して外側が内方へ凹む支持部5とすることにより、金属板材をプレス金型を用いてプレス成形し、第1プレート3と第2プレート4を製造することができる。即ち、プレス成形加工を用いて第1プレート3と第2プレート4を製造することができ、扁平流路管2の製造に当たり、生産速度の向上、安定した量産性、材料歩留まりの向上を図ることができる。特に、第1プレート3の第1突出部33の先端と第2プレート4の第2突出部43の先端を当接して支持部5を構成する構造では、第1プレート3と第2プレート4を共通する金型で製造することが可能であり、高価なプレス金型に要する費用を低減し、製造コストを低減することもできる。
また、扁平流路管2の管軸方向に沿って線状に設けられる支持部5により、扁平流路管2の内側を流れる第1流体の流れ抵抗を極力抑え、第1流体のスムーズな流れを得ることができると共に、支持部5で第1流体の流れを適度に乱流化し、熱交換を促進して熱交換効率を高めることができる。
また、溶接やろう付け等で連続接合せずに圧入保持だけで扁平流路管2の各々とフィン7の各々を位置決め固定できることから、溶接やろう付け等の連続接合の作業を無くすことができる。また、扁平流路管2の厚さを支持する支持部5が設けられていることにより、圧入保持によって扁平流路管2の各々とフィン7の各々を高強度で安定して固定することができる。
また、外側に凹みを有する扁平流路管2の各々をフィン7の各々に、テーパ縁72の圧入保持によって高強度で安定して固定することができる。また、フィン7のテーパ縁72の扁平流路管2への接触により、フィン7と扁平流路管7の接触面積を増加させ、熱交換効率をより一層高めることができる。
また、扁平流路管2の両端のスリーブ部6を凹みのない略扁平楕円状にすることにより、スリーブ部6を熱交換器1のボディ側部81等の構成部材に溶接、ろう付け等の連続接合で固定し易くし、スリーブ部6の各々を構成部材に高強度且つ高い安定性で連続接合し、固定することができる。
〔第1実施形態の熱交換器の第1変形例〜第4変形例〕
次に、第1プレート3の第1突出部33の先端と第2プレート4の第2突出部43の先端が当接されて支持部5が構成される第1実施形態の熱交換器1における第1変形例〜第4変形例について説明する。
第1実施形態の第1変形例の熱交換器1では、図8に示すように、扁平流路管2を構成する第1プレート3の第1突出部33aの先端が略平坦な平坦面331aで形成され、第2プレート4の第2突出部43aの先端が略平坦な平坦面431aで形成され、第1突出部33aの先端の平坦面331aと第2突出部43aの先端の平坦面431aが当接されて支持部5aが構成されている。第1突出部33a、第2突出部43aは正面視略台形で扁平流路管2の内方に突出しており、又、第1プレート3の第1突出部33a・33a相互のプレート幅方向の間隔、第2プレート4の第2突出部43a・43a相互のプレート幅方向の間隔は、第1実施形態における第1突出部33・33相互の間隔、第2突出部43・43相互の間隔よりも大きくなっている。その他の構成は第1実施形態と同一である。
第1変形例によれば、第1突出部33aの先端の平坦面331aと第2突出部43aの先端の平坦面431aとの当接で、より高強度で安定性の高い支持部5aを形成することができ、扁平流路管2の厚みをより高い強度で安定して支持することができる。その他、第1実施形態と対応する構成から対応する効果を得ることができる。
第1実施形態の第2変形例の熱交換器1では、図9に示すように、扁平流路管2を構成する第1プレート3の基板31に略截頭円形で内方に突出する第1突出部33bが外側で凹むようにして千鳥配置で点在して設けられていると共に、第2プレート4の基板41に略截頭円形で内方に突出する第2突出部43bが外側で凹むようにして千鳥配置で点在して設けられており、対応する位置に設けられている第1突出部33bの先端と第2突出部43bの先端が当接されて支持部5bが構成されている。即ち、扁平流路管2の厚さを支持する支持部5bが扁平流路管2内に点在して設けられている。尚、点在して設けられる第1突出部33b、43b、支持部5bの平面視形状は略円形以外に略多角形など適宜であり、又、点在して設ける配列も千鳥配置以外に行列配置など適宜である。
第2変形例によれば、点在する支持部5bにより、扁平流路管2の内側を流れる第1流体の流れをより複雑に乱流化し、熱交換を促進して熱交換効率をより一層高めることができる。その他、第1実施形態と対応する構成から対応する効果を得ることができる。
第1実施形態の第3変形例の熱交換器1では、図10に示すように、扁平流路管2を構成する第1プレート3の基板31に正面視略台形で内方に突出する第1突出部33cが外側で凹むようにして線状に設けられていると共に、第2プレート4の基板41に正面視略台形で内方に突出する第2突出部が外側で凹むようにして線状に設けられており、対応する位置に設けられている第1突出部33cの先端と第2突出部の先端が当接されて扁平流路管2の厚さを支持する支持部が構成されている。この支持部は扁平流路管2の長さ方向に延びると共に幅方向に間隔を開けて設けられ、又、幅方向に間隔を開けて並置された支持部が扁平流路管2の長さ方向に間隔を開けて2組設けられ、長さ方向で前後に位置する2組の並置された支持部は扁平流路管2の幅方向における位置をズラして設けられている。その他の構成は第1実施形態と同一である。
第3変形例によれば、それぞれが管軸方向に線状に延びる支持部により、扁平流路管2の内側を流れる第1流体の流れ抵抗を抑え、第1流体のスムーズな流れを得ることができると共に、複数組の並置された支持部を扁平流路管2の幅方向における位置をズラして設けることにより、扁平流路管2の内側を流れる第1流体の流れをより複雑に乱流化し、熱交換を促進して熱交換効率をより一層高めることができる。その他、第1実施形態と対応する構成から対応する効果を得ることができる。
第1実施形態の第4変形例の熱交換器1では、図11に示すように、扁平流路管2を構成する第1プレート3の基板31に延在方向視略山形で内方に突出する第1突出部33dが外側で凹むようにして線状に設けられていると共に、第2プレート4の基板41に延在方向視略山形で内方に突出する第2突出部が外側で凹むようにして線状に設けられており、対応する位置に設けられている第1突出部33dの先端と第2突出部の先端が当接されて扁平流路管2の厚さを支持する支持部が構成されている。この支持部は扁平流路管2の幅方向に間隔を開けて設けられていると共に、扁平流路管2の管軸方向に対して斜めに延びて設けられ、異なる長さの支持部が間隔を開けて並設されている。その他の構成は第1実施形態と同一である。
第4変形例によれば、線状に延びる支持部により、扁平流路管2の内側を流れる第1流体の流れ抵抗を抑え、第1流体のスムーズな流れを得ることができると共に、扁平流路管2の管軸方向に対して斜めに延びて設けられる支持部により、扁平流路管2の内側を流れる第1流体の流れの乱流化を促進し且つ第1流体が流れる流路の長さを長くし、熱交換の促進、熱交換効率の向上を図ることができる。その他、第1実施形態と対応する構成から対応する効果を得ることができる。
〔第2実施形態の熱交換器〕
次に、本発明による第2実施形態の熱交換器1pについて説明する。尚、第2実施形態で特に言及しない構成については第1実施形態と同様である。
第2実施形態の熱交換器1pは、図12に示すように、厚み方向に間隔を開けて並列するように配置されている複数の扁平流路管2pと、扁平流路管2pの管軸方向に間隔を開けて並列するように配置されている複数の略板状のフィン7を備え、扁平流路管2pの内側を流れる第1流体と扁平流路管2pの外側を流れる第2流体との間で熱交換する熱交換器1pを構成している。
第2実施形態におけるフィン7は第1実施形態におけるフィン7と同一であり、それぞれの扁平流路管2pは並列配置された複数のフィン7の対応位置に形成された挿通穴71に連通され、複数のフィン7の挿通穴71を貫通するようにして扁平流路管2pの各々が設けられている。扁平流路管2pの各々は、フィン7の各々に溶接、ろう付け等の連続接合を用いずに非連続接合状態で圧入保持或いは押圧保持されており、フィン7の各々の挿通穴71で圧入保持或いは押圧保持、より詳細にはフィン7の各々にテーパ縁72で圧入保持或いは押圧保持されている。
扁平流路管2pは、図13に示すように、一方のプレートに相当する第1プレート3pと、他方のプレートに相当する第2プレート4pとから構成され、第1プレート3pと第2プレート4pを対向配置して形成されている。
第1プレート3pは、例えば金属製の略矩形の平板をプレス成形する等により形成され、基板31pと、基板31pの幅方向の両側で同一方向に屈曲されて形成されている側壁32p・32pを有する。基板31pは平坦面で形成されており、側壁32pが突出する側の面も、その逆側の面も平坦面になっている。
第2プレート4pは、例えば金属製の略矩形の平板をプレス成形する等により形成され、基板41pと、基板41pの幅方向の両側で同一方向に屈曲されて形成されている側壁42p・42pを有する。基板41pには、側壁42pが突出する側に正面視略山形で突出するようにして支持部5pが形成されており、支持部5pは第2プレート4pの長さ方向に延びて線状に形成されていると共に、基板41pの幅方向に間隔を開けて並設されている。基板41pの側壁42pが突出する側と逆側の面は支持部5pが突出する形状に略対応して凹んで形成されている。また、第2プレート4pの長さ方向の両端の部分には、全体に亘って凹みのない断面視略コ字形のスリーブ構成部44pが設けられている。
扁平流路管2pは、第1プレート3pの一方の側壁32pの内側に第2プレート4pの一方の側壁42pを密接配置すると共に、第1プレート3pの他方の側壁32pの外側に第2プレート4pの他方の側壁42pを密接配置して、第1プレート3pの側壁32p・32pと第2プレート4pの側壁42p・42pを係合し、第1プレート3pの基板31pと第2プレート4pの基板41pを対向配置して形成されている。密接配置して係合された第1プレート3pの側壁32p・32pと第2プレート4pの側壁42p・42pは溶接等で連続接合されて固定されている。
扁平流路管2pにおいて、第2プレート4pの支持部5pは扁平流路管2pの両端以外の領域に設けられており、扁平流路管2pの管軸方向に沿って線状に設けられている支持部5pの先端が第1プレート3pの基板31pの平坦面に当接されている。そして、この平坦面に当接して扁平流路管2pの厚さを支持する支持部5pは、扁平流路管2pの内方に突出し且つ相互に間隔を開けて設けられている。
扁平流路管2pの支持部5pの外側は支持部5pの内方へ突出する形状に略対応して、内方へ凹んで形成され、凹部51pが設けられている。また、扁平流路管2pの管軸方向の両端には、断面視略コ字形の第1プレート3pと第2プレート4pの断面視略コ字形のスリーブ構成部44pとの係合によってスリーブ部6pが設けられており、スリーブ部6pは全体に亘って内方への凹みのない略扁平楕円の断面形状で形成されている。
第2実施形態の熱交換器1pによれば、第1プレート3pの平坦面によって扁平流路管2pとフィン7との接触面積を増加させ、熱交換効率をより一層高めることができる。また、支持部5pの先端を平坦面に当接させることにより、例えば支持部を構成する第1突出部の先端と第2突出部の先端を当接させる構成よりも、支持部5pの位置に対する加工精度の許容範囲を大きくすることができ、ひいては歩留まりを向上することができる。その他、第1実施形態と対応する構成から対応する効果を得ることができる。
〔第3実施形態の熱交換器〕
次に、本発明による第3実施形態の熱交換器1qについて説明する。尚、第2実施形態で特に言及しない構成については第1実施形態と同様である。
第3実施形態の熱交換器1qは、図14に示すように、厚み方向に間隔を開けて並列するように配置されている複数の扁平流路管2qと、扁平流路管2qの管軸方向に間隔を開けて並列するように配置されている複数の略板状のフィン7を備え、扁平流路管2qの内側を流れる第1流体と扁平流路管2qの外側を流れる第2流体との間で熱交換する熱交換器1qを構成している。
第3実施形態におけるフィン7は第1実施形態におけるフィン7と同一であり、それぞれの扁平流路管2qは並列配置された複数のフィン7の対応位置に形成された挿通穴71に連通され、複数のフィン7の挿通穴71を貫通するようにして扁平流路管2qの各々が設けられている。扁平流路管2qの各々は、フィン7の各々に溶接、ろう付け等の連続接合を用いずに非連続接合状態で圧入保持或いは押圧保持されており、フィン7の各々の挿通穴71で圧入保持或いは押圧保持、より詳細にはフィン7の各々にテーパ縁72で圧入保持或いは押圧保持されている。
扁平流路管2qは、図15に示すように、一方のプレートに相当する第1プレート3qと、他方のプレートに相当する第2プレート4qとから構成され、第1プレート3qと第2プレート4qを対向配置して形成されている。
第1プレート3qは、例えば金属製の略矩形の平板をプレス成形する等により形成され、基板31qと、基板31qの幅方向の両側で同一方向に屈曲されて形成されている側壁32q・32qを有する。基板31qには、側壁32qが突出する側に略截頭円錐形で突出するようにして支持部5qが形成されており、支持部5qは基板31qに点在して形成され、相互に間隔を開けて並設されている。基板31qの側壁32qが突出する側と逆側の面は支持部5qが突出する形状に略対応して凹んで形成されている。また、第1プレート3qの長さ方向の両端の部分には、全体に亘って凹みのない断面視略コ字形のスリーブ構成部34qが設けられている。
第2プレート4qも、例えば金属製の略矩形の平板をプレス成形する等により形成され、基板41qと、基板41qの幅方向の両側で同一方向に屈曲されて形成されている側壁42q・42qを有する。基板41qには、側壁42qが突出する側に略截頭円錐形で突出するようにして支持部5qが形成されており、支持部5qは基板41qに点在して形成され、相互に間隔を開けて並設されていると共に、第1プレート3qの支持部5qとは異なる位置に形成されている。基板41qの側壁42qが突出する側と逆側の面は支持部5qが突出する形状に略対応して凹んで形成されている。また、第2プレート4qの長さ方向の両端の部分には、全体に亘って凹みのない断面視略コ字形のスリーブ構成部44qが設けられている。
扁平流路管2qは、第1プレート3qの一方の側壁32qの内側に第2プレート4qの一方の側壁42qを密接配置すると共に、第1プレート3qの他方の側壁32qの外側に第2プレート4qの他方の側壁42qを密接配置して、第1プレート3qの側壁32q・32qと第2プレート4qの側壁42q・42qを係合し、第1プレート3qの基板31qと第2プレート4qの基板41qを対向配置して形成されている。密接配置して係合された第1プレート3qの側壁32q・32qと第2プレート4qの側壁42q・42qは溶接等で連続接合されて固定されている。
扁平流路管2qにおいて、第1プレート3qの支持部5q、第2プレート4qの支持部5qは、それぞれ扁平流路管2qの両端以外の領域に設けられている。第1プレート3qで内方へ突出する支持部5qの先端は第2プレート4qの基板41qの平坦部に当接され、第2プレート3qで内方へ突出する支持部5qの先端は第1プレート3qの基板31qの平坦部に当接され、扁平流路管2qの厚さを支持する支持部5qが、扁平流路管2qの内方に突出し且つ相互に間隔を開けて設けられる。
扁平流路管2qの支持部5qの外側は支持部5qの内方へ突出する形状に略対応して、内方へ凹んで形成され、凹部51qが設けられている。また、扁平流路管2qの管軸方向の両端には、第1プレート3qの断面視略コ字形のスリーブ構成部34qと第2プレート4qの断面視略コ字形のスリーブ構成部44qとの係合によってスリーブ部6qが設けられており、スリーブ部6qは全体に亘って内方への凹みのない略扁平楕円の断面形状で形成されている。
第3実施形態の熱交換器1qによれば、第1プレート3qの支持部5qが当接される第2プレート4qの平坦部と、第2プレート4qの支持部5qが当接される第1プレート3qの平坦部によって扁平流路管2とフィン7との接触面積を増加させ、熱交換効率をより一層高めることができる。また、第1プレート3qの支持部5qの先端を第2プレート4qの平坦部に当接させ、第2プレート4qの支持部5qの先端を第1プレート3qの平坦部に当接させることにより、例えば支持部を構成する第1突出部の先端と第2突出部の先端を当接させる構成よりも、支持部5qの位置に対する加工精度の許容範囲を大きくすることができ、ひいては歩留まりを向上することができる。その他、第1実施形態と対応する構成から対応する効果を得ることができる。
〔本明細書開示発明の包含範囲〕
本明細書開示の発明は、発明として列記した各発明、各実施形態の他に、適用可能な範囲で、これらの部分的な内容を本明細書開示の他の内容に変更して特定したもの、或いはこれらの内容に本明細書開示の他の内容を付加して特定したもの、或いはこれらの部分的な内容を部分的な作用効果が得られる限度で削除して上位概念化して特定したものを包含する。そして、本明細書開示の発明には下記変形例や追記した内容も含まれる。
例えば第1〜第3実施形態では、第1プレート3、3p、3qの側壁32、32p、32qと第2プレート4、4p、4qの側壁42、42p、42qを密接配置して係合し、当該箇所で連続接合して形成される扁平流路管2、2p、2qとしたが、本発明の熱交換器における扁平流路管には、一方のプレートと他方のプレートを対向配置して形成される適宜の扁平流路管が包含され、例えば一方のプレートと他方のプレートを対向配置し、側壁に対応する箇所に別部材の側壁を配置し、これらを連続接合して形成した扁平流路管等とすることも可能である。
また、各実施形態の支持部5、5a、5b、5p、5q等の形状、配置、線状又は点状又は線状と点状の組み合わせで設けるかは適宜変更することが可能である。
また、本発明の熱交換器における扁平流路管とフィンとの固定は、テーパ縁を有しないフィンの挿通穴で圧入保持或いは押圧保持する構成での固定とすることも可能であり、又、溶接、ろう付け等の連続接合、若しくは溶接、ろう付け等の連続接合と圧入保持・押圧保持との組み合わせとすることも可能である。
また、本発明の熱交換器において、扁平流路管の内側を流れる第1流体と、扁平流路管の外側を流れる第2流体のいずれを加熱流体、被加熱流体とするかは適宜である。更に、加熱流体は排気等の適宜のものとすることが可能であり、被加熱流体は冷却水、エア等の適宜のものとすることが可能である。また、本発明の熱交換器は、適宜の用途の熱交換器とすることが可能であり、例えば自動四輪車、自動二輪車等の自動車用熱交換器の他、建設機械用熱交換器、コージェネレーションシステムの熱交換器等とすることができる。
本発明は、例えば自動車の内燃機関の排気と被加熱流体との熱交換を行う排気用熱交換器などの熱交換器として利用することができる。
1、1p、1q…熱交換器 2、2p、2q…扁平流路管 3、3p、3q…第1プレート 31、31p、31q…基板 32、32p、32q…側壁 33、33a、33b、33c、33d…第1突出部 331a…平坦面 34、34q…スリーブ構成部 4、4p、4q…第2プレート 41、41p、41q…基板 42、42p、42q…側壁 43、43a、43b…第2突出部 431a…平坦面 44、44p、44q…スリーブ構成部 5、5a、5b、5p、5q…支持部 51、51p、51q…凹部 6、6p、6q…スリーブ部 7…フィン 71…挿通穴 72…テーパ縁 81…ボディ側部 82…挿通穴 83…流入管 84…流出管 85…接合部 101…扁平流路管 102…第1プレート 103…第2プレート 104…フィン 105…挿通穴 106…隙間

Claims (10)

  1. 一方のプレートと他方のプレートを対向配置して形成される扁平流路管が厚み方向に間隔を開けて配置され、
    略板状のフィンが前記扁平流路管の管軸方向に間隔を開けて配置され、
    複数の前記フィンの挿通穴を貫通するようにして前記扁平流路管の各々が設けられ、
    前記扁平流路管の内側を流れる第1流体と前記扁平流路管の外側を流れる第2流体との間で熱交換する熱交換器であって、
    前記扁平流路管の両端以外の領域に前記扁平流路管の厚さを支持する支持部が前記扁平流路管の内方に突出し且つ相互に間隔を開けて設けられていることを特徴とする熱交換器。
  2. 前記一方のプレートに内方へ突出する第1突出部が形成されると共に、前記他方のプレートに内方へ突出する第2突出部が形成され、
    前記第1突出部の先端と前記第2突出部の先端が当接されて前記支持部が構成されていることを特徴とする請求項1記載の熱交換器。
  3. 前記一方のプレートの基板が平坦面で形成されると共に、前記他方のプレートに内方へ突出する前記支持部が形成され、
    前記支持部の先端が前記平坦面に当接されていることを特徴とする請求項1記載の熱交換器。
  4. 前記一方のプレートに内方へ突出する前記支持部が形成されると共に、前記他方のプレートに内方へ突出する前記支持部が前記一方のプレートの前記支持部と異なる位置に形成され、
    前記一方のプレートの前記支持部の先端が前記他方のプレートの基板の平坦部に当接され、
    前記他方のプレートの前記支持部の先端が前記一方のプレートの基板の平坦部に当接されていることを特徴とする請求項1記載の熱交換器。
  5. 前記扁平流路管が金属製の前記一方のプレートと金属製の前記他方のプレートから構成され、
    前記扁平流路管の前記支持部の外側が内方へ突出する形状に略対応して内方へ凹んでいることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の熱交換器。
  6. 前記支持部が線状に設けられていることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の熱交換器。
  7. 前記支持部が点在して設けられていることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の熱交換器。
  8. 前記扁平流路管の各々が前記フィンの各々に非連続接合状態で圧入保持されていることを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の熱交換器。
  9. 前記扁平流路管の前記支持部の外側が内方へ突出する形状に略対応して内方へ凹んで形成されていると共に、前記フィンの各々の前記挿通穴にテーパ縁が形成され、
    前記扁平流路管の各々が前記フィンの各々に前記テーパ縁で圧入保持されていることを特徴とする請求項8記載の熱交換器。
  10. 各々の前記扁平流路管の管軸方向の両端に設けられているスリーブ部が全体に亘って内方への凹みのない略扁平楕円の断面形状で形成されており、
    前記スリーブ部の各々が構成部材に連続接合で固定されていることを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載の熱交換器。
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