JP2019120364A - チェーンベルト式無段変速装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】リンクプレートがリテーナピンに与える押圧力を抑制することができるチェーンベルト式無段変速装置を提供することを目的とする。【解決手段】円錐面17a,18aによりチェーンベルト13が巻き掛けられるV溝を形成する一対のシーブ17,18を備える。一対のシーブ17,18には、接触部材41がシーブ17,18と共に回転するように設けられている。接触部材41は、巻掛け径が最小の状態で、複数のリンクプレート30のうちロッカーピン31の軸線方向での端部に位置する端部リンクプレート30−1とリテーナピン32とのロッカーピン31の軸線方向での間Bの部分に位置する。また、接触部材41は、端部リンクプレート30−1にロッカーピン31の軸線方向で少なくとも一部が対向するように位置する。【選択図】図4

Description

本発明は、一対のプーリと、それらプーリに巻き掛けられたチェーンベルトとにより構成され、そのベルトの巻き掛け半径を変更することにより変速比を変化させるチェーンベルト式無段変速装置に関するものである。
従来、無段変速装置に使用されるチェーンベルトは、複数のクレードルピン(ロッカーピン)、複数のリンクプレート、および複数のリテーナピンを有している(例えば、特許文献1参照)。ロッカーピンは、軸線方向に配置されて両端がプーリのV溝を構成する一対の円錐面に当接する。リンクプレートは、ロッカーピンを挿入されるピン孔(連結孔)を有し、ロッカーピンの軸線方向に積層されて複数のロッカーピンによってチェーンの長手方向に無端状に連結される。リテーナピンは、ロッカーピンの軸線方向の両端部、より具体的にはリンクプレートを挟んだ両端部に、ロッカーピンの径方向で外側に突出して設けられているピンであり、複数のリンクプレートのうち軸線方向端部に位置する端部リンクプレートを抜け止めする。
リテーナピンは、抜け止めするためのものであるため、通常ではリンクプレートに接触していないが、初期の取り付け不良などのミスアライメントがあった場合には端部リンクプレートに接触することがある。また、変速比が最大の状態では、駆動側のプライマリプーリにおいて、シーブの円錐面に巻掛けられるチェーンベルトの巻掛け径がセカンダリプーリ側の巻掛け径よりも小径になり、円錐面に当接するロッカーピンの本数が少なくなる。このため、一対のシーブがロッカーピンを挟み付けることによる応力が大きくなるので、ロッカーピンが撓み易い。ロッカーピンが撓むと、端部リンクプレートが傾斜したり、軸線方向外側に向けて移動したりすることがある。このようになると、端部リンクプレートがリテーナピンに接触してリテーナピンの耐久性が低下するおそれがある。この場合、チェーンベルトに伝達される駆動トルクが高いため、端部リンクプレートの側面によりリテーナピンに高い応力が生じる。このような接触が繰り返し行われると、リテーナピンに施した、例えば溶接による固着が外れてリテーナピンがロッカーピンから脱落してしまうことがある。
そこで、特許文献1に記載の装置では、端部リンクプレートにおける連結孔に対してプーリの回転軸を中心とする径方向の内側に、ロッカーピンの軸線方向の外側に突出する第1の突起部を備えている。さらに、端部リンクプレートは、ピン孔に対してプーリの回転軸を中心とする径方向の外側に、ロッカーピンの軸線方向の外側に突出する第2の突起部を備えている。
また、リテーナピンの脱落を防止するように構成した無段変速機のリンクプレートチェーンが知られている(例えば、特許文献2参照)。そのリンクプレートチェーンは、端部リンクプレートに挿通される複数のロッカーピンのうち、チェーンの長手方向の前後における端側のロッカーピンのリテーナピンよりも内側のロッカーピンのリテーナピンを軸線方向における外側に取り付けている。
特開2015−129566号公報 特開2015−183744号公報
特許文献1に記載の装置では、チェーンベルトがプーリに巻き付く過程でロッカーピンが撓んで端部リンクプレートが軸線方向外側に相対的に移動した場合に、第1または第2の突起部が円錐面に接触することでリテーナピンと端部リンクプレートとの接触を回避している。しかしながら、第1および第2の突起部は端部リンクプレートに設けられており、また円錐面はプーリに設けられているため、第1または第2の突起部と円錐面とが繰り返し接触すると、端部リンクプレートと円錐面との少なくとも一方が変形することがある。例えば端部リンクプレートが変形すると、端部リンクプレートに接触する他のリンクプレートやそれらに挿入されるロッカーピンなどに片ベリなどが生じるおそれがある。さらに、端部リンクプレートが変形すると円錐面に第1および第2の突起部との2つの部材が繰り返し接触することがあるため、円錐面を変形させるおそれがある。円錐面が変形すると、円錐面がトルクをロッカーピンへの押圧力に変換して伝達するものであるため、ロッカーピンを変形させたり、あるいはロッカーピンの端部に接触しない部分が生じたりしてロッカーピンへのトルク伝達の効率を低下させるおそれがある。
特許文献2に記載の装置では、ロッカーピンが撓んでリンクプレートが軸線方向の外側に移動した場合に、内側のロッカーピンのリテーナピンよりも先に外側のロッカーピンのリテーナピンが端部リンクプレートに接触する。このため、外側のロッカーピンのリテーナピンに応力が生じてロッカーピンから外れると、端部リンクプレートがさらに移動して今度は内側のロッカーピンのリテーナピンに接触することになる。よって、リンクプレートがリテーナピンに与える押圧力を抑制するための対策面では未だ不十分と考えられ、まだ改善の余地がある。
この発明は上記の技術的課題に着目して考え出されたものであり、リンクプレートがリテーナピンに与える押圧力を抑制することができるチェーンベルト式無段変速装置を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、本発明は、厚さ方向に積層された複数のリンクプレートをロッカーピンが貫通して前記リンクプレートが環状に連結されてチェーンベルトが構成され、前記チェーンベルトが溝幅を広狭に変化させられるプーリに巻き掛けられるとともに、前記ロッカーピンの前記リンクプレートから突出している端部が前記プーリを構成している一対のシーブの円錐面に当接させられ、前記ロッカーピンの前記リンクプレートから突出している部分に、前記ロッカーピンの外側に突出して前記リンクプレートの前記ロッカーピンからの抜け止めを行うリテーナピンが設けられているチェーンベルト式無段変速装置において、前記プーリに巻き掛けられた前記チェーンベルトの巻掛け径が最小の状態で、前記複数のリンクプレートのうち前記ロッカーピンの軸線方向での端部に位置する端部リンクプレートと前記リテーナピンとの前記ロッカーピンの軸線方向での間の部分に位置し、かつ前記端部リンクプレートに前記ロッカーピンの軸線方向で少なくとも一部が対向するように位置する接触部材が前記プーリと共に回転するように設けられていることを特徴とするものである。
本発明によれば、プーリに巻き掛けられたチェーンベルトの巻掛け径が最小の状態で、端部リンクプレートとリテーナピンとのロッカーピンの軸線方向での間の部分に位置し、かつ端部リンクプレートにロッカーピンの軸線方向で少なくとも一部が対向するように位置する接触部材がプーリと共に回転するように設けられている。このため、ロッカーピンが撓んで端部リンクプレートが傾いたり、あるいは軸線方向の外側に向けて移動した場合に、その端部リンクプレートがリテーナピンよりも先に接触部材に接触する。これにより、リンクプレートがリテーナピンに与える押圧力を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る無段変速装置を模式的に示す説明図である。 チェーンベルトの一部を示す平面図である。 プライマリプーリの固定シーブの外観を示す斜視図である。 突起部材と端部リンクプレートとの関係を説明する説明図である。 突起部材の他の実施形態を示す説明図である。 巻掛け径が最小の際の図5に示した突起部材とチェーンベルトとの関係を示す説明図である。
図1は、本発明の一実施形態に係る無段変速装置を模式的に示す説明図である。無段変速装置(Continuously Variable Transmission(CVT))10は、例えば車両の駆動装置に使用されるものであり、プライマリプーリ11、セカンダリプーリ12、チェーンベルト13を備える。駆動トルクは、プライマリシャフト14に伝達される。CVT10は、プライマリシャフト14に入力された駆動トルクを無段階に変更可能なプーリ(変速)比で増減してセカンダリシャフト15に出力する。
プライマリプーリ11は、プライマリシャフト14と一体に形成された固定シーブ17と、プライマリシャフト14に対して軸線方向に摺動自在に支持される可動シーブ18(図4参照)とを有する。固定シーブ17の円錐面17aおよび可動シーブ18の円錐面18a(図4参照)は、プライマリシャフト14の軸線方向で対向して設けられている。一対の円錐面17a,18aは、プライマリプーリ11の第1V溝を形成する。
また、セカンダリプーリ12は、セカンダリシャフト15と一体に形成された固定シーブ(図示なし)と、セカンダリシャフト15に対して軸線方向に摺動自在に支持される可動シーブ19とを有する。固定シーブの円錐面(図示なし)および可動シーブ19の円錐面19aは、セカンダリシャフト15の軸線方向で対向して設けられている。一対の円錐面19aは、セカンダリプーリ12の第2V溝を形成する。
プライマリプーリ11は、可動シーブが固定シーブ17に対して軸線方向に移動することで第1V溝の溝幅が変化する。また、セカンダリプーリ12は、可動シーブ19が固定シーブに対して軸線方向に移動することで第2V溝の溝幅が変化する。これによって、第1V溝および第2V溝の溝幅が変更され、プーリ比が変更される。なお、プーリ比は、プライマリプーリ11の回転速度とセカンダリプーリ12の回転速度との比で算出される値である。
プライマリプーリ11は、チェーンベルト13を挟み付けている。チェーンベルト13の挟み付け範囲、つまり円錐面17aへの噛み込みが噛み込み角θの範囲に生じている。巻き掛け状態のチェーンベルト13は、プライマリプーリ11に巻き掛けられる巻掛け部22、セカンダリプーリ12に巻き掛けられる巻掛け部23、および巻掛け部22,23をつなぐ弦部(直線部)24,25で構成されている。弦部24,25は、プライマリプーリ11およびセカンダリプーリ12に接触していない範囲となっている。
プーリ比は、第1V溝および第2V溝の溝幅を変化させることにより変わる。つまり、チェーンベルト13が固定シーブ17の円錐面17aに接触する半径(巻掛け径)に比例する。チェーンベルト13は、プーリ比が小さいハイ側プーリ比(γmin)の際に、プライマリプーリ11に対する巻掛け径R1が相対的に径の大きな大径で、セカンダリプーリ12に対する巻掛け径R2が相対的に径の小さな小径となる。また、二点鎖線で記載したように、プーリ比が高いロー側プーリ比(γmax)の際には、プライマリプーリ11に対する巻掛け径R3が相対的に径の小さな小径で、セカンダリプーリ12に対する巻掛け径R4が相対的に径の大きな大径となる。なお、図1に示す矢印X方向は、例えば車両の前進時にチェーンベルトが走行する方向を示す。弦部25は引張側の弦部になり、また、弦部24は弛み側の弦部になる。
図2は、図1の矢印A方向から視たチェーンベルトの一部を示す平面図である。図2に示すようにチェーンベルト13は、リンクプレート30、ロッカーピン31、およびリテーナピン32を備えている。リンクプレート30は、ロッカーピン31により長手方向に複数並べて連結されている。長手方向は、プライマリプーリ11およびセカンダリプーリ12に巻き掛けられる方向である。また、リンクプレート30は、ロッカーピン31により長手方向に直交する軸線方向(厚さ方向)に積層して連結されている。
リンクプレート30には、連結孔33が形成されている。ロッカーピン31は、連結孔33に嵌め込まれることで複数のリンクプレート30を連結する。ロッカーピン31の両端部31aは、プライマリプーリ11の固定シーブ17および可動シーブ18(図4参照)の円錐面17a,18aに当接することで円錐面17a,18aからチェーンベルト13にトルクを伝達する。また、両端部31aは、セカンダリプーリ12の固定シーブの円錐面および可動シーブ19の円錐面19aに当接することでチェーンベルト13から固定シーブの円錐面および可動シーブ19の円錐面19aにトルクを伝達する。
リテーナピン32は、ロッカーピン31の両端部31a寄りでかつ外側に突出するように、例えば溶接により取り付けられている。具体的には、リテーナピン32は、複数のリンクプレート30のうち、ロッカーピン31の軸線方向における端に配置される端部リンクプレート30−1がロッカーピン31から抜けることを阻止するように、端部リンクプレート30−1とロッカーピン31の端部31aとの間に取り付けられている。
図3は、プライマリプーリの固定シーブの外観を示す斜視図である。図3に示すように固定シーブ17の円錐面17aには、径方向に突出する突起部材40が取り付けられている。この実施形態では、突起部材40は、環状に突出した形態になっており、円錐面17aと共に回転する。なお、突起部材40は、円錐面17aに一体的に取り付けられた形態でもよいし、別部材として取り付けられた形態であってもよい。なお、プライマリプーリ11の可動シーブ18(図4参照)の円錐面18aにも、前述したと同じまたは同様な突起部材40が取り付けられている。なお、突起部材40は、円環形状に限らず、例えば短冊状に切りかかれたものを円周状に並べて構成されていてもよい。
図4は、突起部材と端部リンクプレートとの関係を説明する説明図である。突起部材40は、先端側、つまり径方向の外周側に接触部材41を有する。接触部材41は、少なくとも巻掛け径が最小の状態の際に、プライマリシャフト14から端部リンクプレート30−1における連結孔33に対する内側部30aまでの径方向の長さに対応する位置に設けられている。また、端部リンクプレート30−1とリテーナピン32とのロッカーピン31の軸線方向での間隔Bの部分に位置し、かつ端部リンクプレート30−1にロッカーピン31の軸線方向で少なくとも一部が対向するように位置する。より具体的には、接触部材41は、ロッカーピン31の端部31aが円錐面17a,18aに接触する範囲C以外の範囲と、リテーナピン32と端部リンクプレート30−1との間隔Bとが重なる範囲に設けられている。この実施形態では、ロッカーピン31の端部31aが円錐面17a,18aに接触する範囲C以外の範囲は、プライマリシャフト14から範囲Cまでの範囲である。このため、巻掛け径が最小の状態の際に、例えば端部リンクプレート30が軸線方向の外側に向けて移動した場合に、端部リンクプレート30−1がリテーナピン32よりも先に接触部材41に接触する。これにより、端部リンクプレート30−1がリテーナピン32に付与する押圧力を抑制することができる。プライマリプーリ11は、本発明の実施形態におけるプーリの一例である。なお、突起部材40は、プライマリプーリ11以外に、セカンダリプーリ12に設けられていてもよい。また、円錐面17a,18aにインボリュートスプラインなどの形状をした案内溝を設け、接触部材41からの外力により突起部材40が案内溝に沿って案内されるように突起部材40を案内溝に結合し、突起部材40が円錐面17a,18aの径方向に移動するように構成されていてよい。
図5は、突起部材の他の実施形態を示す説明図である。図5に示す突起部材43は、複数の突起機構45により構成されており、突起機構45は、接触部材46および弾性部材47を備えている。接触部材46は、巻掛け径が最小の状態から最大の状態までの間にて、例えば端部リンクプレート30−1が軸線方向の外側に向けて移動する場合に、リテーナピン32よりも先にその端部リンクプレート30−1に接触する。なお、図5は、巻掛け径が最大の状態の際に固定シーブ17に巻き掛けられたチェーンベルト13と突起機構45との関係を模式的に示しており、個数や縮尺などは正確ではない。また、図5に示す二点鎖線13aは、巻掛け径が最大の状態におけるチェーンベルト13の移動軌跡を示している。
各突起機構45は、固定シーブ17の円錐面17aに、かつプライマリシャフト14を中心とする円周方向に沿って複数設けられており、円錐面17aと共に回転する。例えば突起機構45は、プライマリシャフト14を中心とする円周を等分した位置にそれぞれ設けられていてもよい。
接触部材46は、巻掛け径が最大の状態の際に、端部リンクプレート30−1とリテーナピン32とのロッカーピン31の軸線方向での間の部分に位置し、かつ端部リンクプレート30−1にロッカーピン31の軸線方向で少なくとも一部が対向するように位置する。
例えば端部リンクプレート30−1が軸線方向の外側に向けて移動した場合に、その端部リンクプレート30−1は、リテーナピン32よりも先に接触部材46の側面46bに接触する。接触部材46の上面46aには、巻掛け径が最大以外の際に、ロッカーピン31が径方向の外周側から接触する。これにより、接触部材46は、弾性部材47を径方向の内周側に向けて付勢する。弾性部材47は、径方向に弾性変形可能に取り付けられており、一端47aが円錐面17aに固定され、他端47bが接触部材46を保持している。一端47aは、例えば円錐面17aに設けられた段差部17bに取り付けられていてよい。段差部17bは、軸線方向と平行な円周面を有し、その円周面に一端47aを取り付ければよい。なお、弾性部材47としては、図5ではコイルばねとして記載しているが、本発明ではこれに限らず、径方向に向けて弾性変形自在の特性を有するものであれば、周知の部材を使用してもよい。
弾性部材47は、巻掛け径が最大の際に、接触部材46の上面46aがロッカーピン31に当接していないため、自由状態の長さになっている。このとき、プライマリシャフト14を中心とする側面46bまでの径方向の長さは、端部リンクプレート30−1の径方向における内側部30aまでの径方向の長さと略同じ長さになっている。また、図4で説明したと同じに、ロッカーピン31の端部31aが円錐面17aに接触する範囲C以外の範囲と、リテーナピン32および端部リンクプレート30−1の間隔Bとが重なる範囲に設けられている。このため、例えばロッカーピン31が撓んで端部リンクプレート30−1が傾いたり、あるいは軸線方向に移動しても、その端部リンクプレート30−1がリテーナピン32に接触するよりも先に接触部材46の側面46bに接触する。
図6は、巻掛け径が最小の際の図5に示した突起部材とチェーンベルトとの関係を示す説明図である。図6に示すようにチェーンベルト13の巻掛け径が最小の際には、一対の円錐面17a,18aに挟み込まれる巻掛け部にて突起機構45の外径が最大の巻掛け径の際と比べて小径に変化する。つまり、チェーンベルト13の巻掛け径が最小側に向けて変化する過程で、ロッカーピン31が接触部材46の上面46aに径方向の外側から内側に向けて当接して弾性部材47が径方向の内側に向けて圧縮される。
プライマリシャフト14を中心とする側面46bまでの径方向の長さは、円錐面17a,18aに挟み込まれる範囲にて、巻掛け径に応じた径方向の長さに連続的に変化する。これにより、プライマリシャフト14を中心とする側面46bまでの径方向の長さは、端部リンクプレート30−1の内側部30aまでの径方向の長さと略同じ長さになるように連続的に変化する。このため、接触部材46の側面46bは、巻掛け径が最小の状態でも、例えば端部リンクプレート30−1が傾いたり、あるいは端部31aに向けて移動したりした場合に、その端部リンクプレート30−1がリテーナピン32に接触するよりも先に接触部材46の側面46bに接触する。上述した突起部材43は、可動シーブ18の円錐面18aにも設けられている。なお、突起部材43は、セカンダリプーリ12に設けられていてもよい。また、突起機構45を構成する部材は、図5および図6で説明した接触部材46や弾性部材47に限らず、例えば周知のものを使用してもよい。
以上、本発明は、上述した実施形態で示した構成に限定されないのであって、特許を請求している範囲で適宜に変更して実施することができる。例えば突起部材40,43は、円錐面17a,18aに取り付けられることに限らず、例えば一対のプーリに含まれる回転軸、例えばプライマリシャフト14の外周部に設けられていてもよい。
また、図5および図6で説明したように突起機構45の外径を変速比に応じて変更可能な構成の場合には、接触部材46を、端部リンクプレート30−1のうち連結孔33を挟んだ径方向の外側部に接触するように設けられていてもよい。つまり、円錐面17a,18aのうち径方向の外周部から内周に向かって延びるように突起部材を設けてもよい。この場合には、接触部材を位置させる範囲は、ロッカーピン31の端部31aが円錐面17a,18aに接触する範囲C以外の範囲のうち、プライマリシャフト14を中心とする径方向にて範囲Cの外周側の範囲になる。
10…無段変速装置、 11…プライマリプーリ、 12…セカンダリプーリ、 13…チェーンベルト、 17…固定シーブ、 18…可動シーブ、 17a,18a…円錐面、 30…リンクプレート、 30−1…端部リンクプレート、 31…ロッカーピン、 32…リテーナピン、 40,43…突起部材、 41,46…接触部材。

Claims (1)

  1. 厚さ方向に積層された複数のリンクプレートをロッカーピンが貫通して前記リンクプレートが環状に連結されてチェーンベルトが構成され、前記チェーンベルトが溝幅を広狭に変化させられるプーリに巻き掛けられるとともに、前記ロッカーピンの前記リンクプレートから突出している端部が前記プーリを構成している一対のシーブの円錐面に当接させられ、前記ロッカーピンの前記リンクプレートから突出している部分に、前記ロッカーピンの外側に突出して前記リンクプレートの前記ロッカーピンからの抜け止めを行うリテーナピンが設けられているチェーンベルト式無段変速装置において、
    前記プーリに巻き掛けられた前記チェーンベルトの巻掛け径が最小の状態で、前記複数のリンクプレートのうち前記ロッカーピンの軸線方向での端部に位置する端部リンクプレートと前記リテーナピンとの前記ロッカーピンの軸線方向での間の部分に位置し、かつ前記端部リンクプレートに前記ロッカーピンの軸線方向で少なくとも一部が対向するように位置する接触部材が前記プーリと共に回転するように設けられていることを特徴とするチェーンベルト式無段変速装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102021127905A1 (de) 2021-10-27 2023-04-27 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Laschenkette mit spanfrei abgeschrägtem Sicherungselement und Verfahren zur Herstellung einer Laschenkette

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