JP2020026820A - ベルト式無段変速機 - Google Patents
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Abstract
【課題】大きなコストアップを招くことなく、チェーンベルトにおけるロッカーピンのリンクプレートからの脱落を容易に防止できるベルト式無段変速機を提供する。【解決手段】ガイドレール5のガイド部8に、チェーンベルト4の幅方向における両端部分で、チェーンベルト4の外周面との接触面からロッカーピン7に向かって延びる二つのフランジ10を設け、フランジ10は、互いに対向し、ロッカーピン7の軸方向における両側の端面7cにそれぞれ対向するとともに、ロッカーピン7が軸方向で移動した場合に端面7cのいずれかの部分と接触する対向面10aを有し、対向面10a間の距離w1と、ロッカーピン7が軸方向で移動した場合に対向面10aと接触する両端面7cのいずれかの部分の軸方向における長さd1との差を、軸方向で最も外側に配列されるリンクプレート6の板厚t1よりも小さくする。【選択図】図5
Description
この発明は、ベルト式無段変速機の構造に関するものであり、特に、動力伝達にチェーンベルトを用いるベルト式無段変速機に関するものである。
特許文献1に、チェーンベルトを用いたベルト式無段変速機が記載されている。この特許文献1に記載されたベルト式無段変速機におけるチェーンベルトは、チェーンベルトの幅方向に並ぶ複数のリンク(リンクプレート)、および、それらのリンク同士をチェーンベルトの長さ方向で屈曲可能に連結するピン(ロッカーピン)を備えている。チェーンベルトは、ベルト式無段変速機における二つのプーリに巻き掛けられ、それら二つのプーリの間で動力を伝達する。また、この特許文献1に記載されたベルト式無段変速機は、プーリに巻き掛けられたチェーンベルトの弦部の振動を抑制することを目的としており、チェーンベルトの弦部の端を各プーリに誘導するスタビライザ(ガイドレール)を有している。スタビライザは、チェーンベルトの弦部に接触するガイド部材、ガイド部材を移動可能に支持するケーシング、および、ガイド部材をチェーンベルトの弦部に向けて付勢する圧縮コイルばねを有している。ガイド部材には、チェーンベルトの幅方向における移動を規制するための凹所が形成されている。
また、特許文献2には、動力伝達チェーンに関する発明が記載されている。この特許文献2に記載された動力伝達チェーンは、例えば上記の特許文献1に記載されているようなベルト式無段変速機に用いられるチェーンベルトであり、チェーンベルトの幅方向に並ぶ複数のリンク(リンクプレート)、および、リンクを相互に連結するピン(ロッカーピン)を備えている。ピンの両端は、先細り形状に形成されており、チェーンベルトの幅方向で最も外側に配列される最外側リンクよりも更に外側に位置している。最外側リンクには、ピン両端の先細り形状部分の傾斜面と係合する爪部が形成されている。さらに、この特許文献2に記載されたチェーンベルトは、ピンが挿入された最外側リンクのピンからの抜け出しを防止するための抜け止め部材を備えている。抜け止め部材は、断面が溝形に形成されており、チェーンベルトの幅方向における両端の最外側リンクをチェーンベルトの外周側から挟み込むように、最外側リンクに取り付けられている。
上記の特許文献1に記載されたベルト式無段変速機は、ガイド部材および凹所が設けられたガイドレールを備えており、チェーンベルトの幅方向における移動を規制している。しかしながら、特許文献1記載されているガイド部材および凹所では、チェーンベルトにおけるリンクプレートからのロッカーピンの脱落を防止することができない。特許文献1記載されているガイド部材および凹所は、チェーンベルトのリンクプレートの側面と接触し、チェーンベルトの幅方向における移動を規制する。しかしながら、ガイド部材および凹所は、チェーンベルトのロッカーピンには接触しない(特許文献1の図2参照)。そのため、チェーンベルトの幅方向でロッカーピンがリンクプレートに対して相対移動した場合には、リンクプレートからロッカーピンが抜け出してしまうおそれがある。
上記のように、特許文献1に記載されているようなチェーンベルトを用いたベルト式無段変速機では、チェーンベルトにおけるリンクプレートからのロッカーピンの脱落を防止するための何らかの対策を講じる必要がある。チェーンベルトがプーリに巻き掛かっている箇所では、プーリによってチェーンベルトが挟圧され、その結果、チェーンベルトの幅方向におけるロッカーピンの移動が規制される。そのため、リンクプレートからロッカーピンが脱落することはない。また、チェーンベルトが動力を伝達している状態では、チェーンベルトに張力が作用する。そのため、チェーンベルトの張力によってロッカーピンとリンクプレートとの間に摩擦力が発生し、その摩擦力によってチェーンベルトの幅方向におけるロッカーピンの移動が規制される。それに対して、二つのプーリの間でチェーンベルトが直線状に進行する弦部では、チェーンベルトが上記のようなプーリによる挟圧から解放される。その結果、ロッカーピンの移動に対する規制がなくなってしまい、リンクプレートからロッカーピンが脱落してしまう可能性がある。そのため、例えば、図1に示すような従来のベルト式無段変速機に用いられるチェーンベルト101では、リンクプレート102に組み付けられたロッカーピン103の両端部に、多数のリテーナピン104が取り付けられている。リテーナピン104は、ロッカーピン103のリンクプレート102からの抜け出しを防止するための部材であり、例えば溶接によって各ロッカーピン103に接合されている。また、上記の特許文献2に記載されたチェーンベルトでは、ロッカーピンのリンクプレートからの脱落を防止するために、上記のような特殊な爪部を形成した最外側リンク、および、リンクプレートとロッカーピンとは別部材の抜け止め部材が特に設けられている。
このように、従来のチェーンベルトを用いたベルト式無段変速機では、ロッカーピンのリンクプレートからの脱落を防止するために、上記のような多数のリテーナピンを溶接し、あるいは、特殊な形状のリンクプレートや抜け止め部材などを別個に設けている。そのため、いずれの場合も、部品点数や組み付け工数が増大し、その結果、コストアップの大きな要因になっている。
この発明は上記のような技術的課題に着目して考え出されたものであり、大きなコストアップを招くことなく、チェーンベルトにおけるロッカーピンのリンクプレートからの脱落を容易に防止できるベルト式無段変速機を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、この発明は、プライマリプーリと、セカンダリプーリと、前記プライマリプーリおよび前記セカンダリプーリのそれぞれのプーリ溝に巻き掛けられて前記プライマリプーリと前記セカンダリプーリとの間で動力を伝達するチェーンベルトと、前記プライマリプーリと前記セカンダリプーリとの間で前記チェーンベルトが直線状に進行する弦部に接触して前記チェーンベルトを前記チェーンベルトの進行方向へ誘導するガイドレールとを備え、前記プーリ溝の溝幅を変化させることにより変速比を変更するベルト式無段変速機において、前記チェーンベルトは、複数の板状のリンクプレートと、複数の軸棒状のロッカーピンとを有し、前記リンクプレートに設けられた貫通穴に前記ロッカーピンが嵌め込まれて前記リンクプレート同士が環状に連結されており、前記ガイドレールは、前記弦部の長さ方向に延びて、前記チェーンベルトが進行する際に前記弦部の外周面または前記弦部の内周面が摺動するガイド部を有し、前記ガイド部は、前記チェーンベルトの幅方向における両端部分に、前記外周面との接触面または前記内周面との接触面から前記ロッカーピンに向かって延びる二つのフランジを有し、前記フランジは、互いに対向し、前記ロッカーピンの軸方向における両端面にそれぞれ対向するとともに、前記ロッカーピンが前記軸方向で移動した場合に前記両端面(前記ロッカーピンの軸方向における両側の端面)のいずれかの部分と接触する対向面を有し、前記対向面間の距離と、前記ロッカーピンが前記軸方向で移動した場合に前記対向面と接触する前記両端面のいずれかの部分の前記軸方向における長さとの差が、前記軸方向で最も外側に配列される前記リンクプレートの板厚よりも小さいことを特徴とするものである。
この発明のベルト式無段変速機では、チェーンベルトの弦部に接触するガイドレールが設けられる。ガイドレールは、変速に伴う弦部の傾きの変化に追従して揺動できるように支持されており、チェーンベルトの弦部と接触することによってチェーンベルトを適正な進行方向へ誘導する。また、チェーンベルトの弦部における振動を抑制する。そして、この発明のベルト式無段変速機では、チェーンベルトの外周面または内周面が摺動するガイドレールのガイド部に、ロッカーピンの両端面にそれぞれ対向するフランジが設けられる。その結果、チェーンベルトの幅方向でロッカーピンがリンクプレートに対して相対移動したとしても、ロッカーピンの端面がガイド部のいずれか一方のフランジに接触し、その相対移動が規制される。したがって、チェーンベルト自体には特に抜け止めの対策を施すことなく、ガイドレールのガイド部にフランジを形成する程度の軽微な変更のみで、上記のようなロッカーピンの相対移動を規制することができる。そのため、この発明のベルト式無段変速機によれば、大きなコストアップを招くことなく、チェーンベルトにおけるロッカーピンのリンクプレートからの脱落を容易に防止できる。
この発明の実施形態を、図を参照して説明する。なお、以下に示す実施形態は、この発明を具体化した場合の一例に過ぎず、この発明を限定するものではない。
この発明の実施形態で対象にするベルト式無段変速機は、伝動ベルトにチェーンベルトを採用した従来一般的なベルト式無段変速機である。例えば、前述の特許文献1に記載されているようなチェーンベルトを用いたベルト式無段変速機に適用することもできる。図2,図3に、この発明の実施形態におけるベルト式無段変速機1の概略の(基本的な)構成を示してある。図2,図3に示すベルト式無段変速機1は、既存の一般的なベルト式無段変速機と同様の構成である。その構成を簡単に説明すると、ベルト式無段変速機1は、動力源(図示せず)からトルクが伝達されるプライマリプーリ2、出力部材(図示せず)へトルクを伝達するセカンダリプーリ3、プライマリプーリ2とセカンダリプーリ3との間で動力を伝達するチェーンベルト4を、および、チェーンベルト4を進行方向へ誘導するガイドレール5を備えている。
プライマリプーリ2は、それぞれテーパ面が形成された固定シーブ2a、および、可動シーブ2bを有している。それら固定シーブ2aと可動シーブ2bとを対向させて配置することにより、それら固定シーブ2aと可動シーブ2bとの間にプーリ溝(ベルト巻き掛け溝)2cが形成されている。そして、可動シーブ2bをアクチュエータ(図示せず)によって固定シーブ2aに対して接近もしくは離隔するように移動させることにより、プーリ溝2cの幅を変化させるように構成されている。
同様に、セカンダリプーリ3は、それぞれテーパ面が形成された固定シーブ3a、および、可動シーブ3bを有している。それら固定シーブ3aと可動シーブ3bとを対向させて配置することにより、それら固定シーブ3aと可動シーブ3bとの間にプーリ溝(ベルト巻き掛け溝)3cが形成されている。そして、可動シーブ3bをアクチュエータ(図示せず)によって固定シーブ3aに対して接近もしくは離隔するように移動させることにより、ベルト巻き掛け溝3cの幅を変化させるように構成されている。
チェーンベルト4は、プライマリプーリ2とセカンダリプーリ3との間でトルクを伝達する伝動ベルトであって、プライマリプーリ2のプーリ溝2c、および、セカンダリプーリ3のプーリ溝3cに巻き掛けられている。チェーンベルト4は、前述の図1に示した従来のチェーンベルト101と同様に、チェーンベルトの幅方向に並ぶ複数のリンクプレート6、および、それらのリンクプレート6同士をチェーンベルト4の長さ方向で屈曲可能に環状に連結するロッカーピン7を備えている。
リンクプレート6は、例えば金属の板状部材によって形成されている。図4に示すように、リンクプレート6には、ロッカーピン7を挿入する貫通穴6aが形成されている。貫通穴6aは、前述の図1に示した従来のチェーンベルト101と同様に、リンクプレート6の長手方向(図4の左右方向)の両端側の二箇所に形成されている。
ロッカーピン7は、例えば金属の棒状部材によって形成されている。ロッカーピン7は、上記のように、リンクプレート6の貫通穴6aに嵌め込まれてリンクプレート6同士を連結するとともに、所定のリンクプレート6同士の間の相対回転が可能なようにリンクプレート6同士を支持している。図4に示す例では、ロッカーピン7は、並列に配置される第1ロッカーピン7aおよび第2ロッカーピン7bによって構成されている。それら第1ロッカーピン7aおよび第2ロッカーピン7bの二本が一組となって、貫通穴6aに嵌め込まれている。そして、図2に示しているように、ロッカーピン7は、ロッカーピン7の軸線方向(図2の左右方向)の両端面7cが、それぞれ、チェーンベルト4がプーリ2,3に巻き掛かった状態でプーリ溝2c,3cのテーパ面に接触して動力伝達面となるように構成されている。
上記のように構成された複数のリンクプレート6を、チェーンベルト4の幅方向に積層させるとともに、所定のリンクプレート6を貫通穴6aの間隔だけチェーンベルト4の長さ方向にずらして配置した状態で、貫通穴6にロッカーピン7が挿入される。それにより、リンクプレート6が環状に連結されて、チェーンベルト4が構成されている。
ガイドレール5は、チェーンベルト4をチェーンベルト4の進行方向へ誘導し、チェーンベルト4の弦部4aの振動を抑制するための部材であって、チェーンベルト4の弦部4aに対応する位置に設けられている。弦部4aは、プライマリプーリ2およびセカンダリプーリ3に巻き掛けられたチェーンベルト4が、プライマリプーリ2とセカンダリプーリ3との間で直線状に進行する部分である。
ガイドレール5は、ガイド部8、および、支持部9を有している。ガイド部8は、ガイドレール5がチェーンベルト4の弦部4aを覆うように設置された状態で、弦部4aの長さ方向(図4の左右方向)に延びてチェーンベルト4が摺動もしくは接触するように構成されている。支持部9は、ガイド部8と一体になっており、例えばベルト式無段変速機1のケース(図示せず)に、回転可能に支持されるための軸または軸穴が形成されている。図4に示す例では、ガイドレール5をケースなどの固定部に回転可能に支持するための軸穴9aが形成されている。
上記のようなガイドレール5を設けることにより、ベルト式無段変速機1で発生する振動や騒音を抑制することができる。例えば、ベルト式無段変速機1の運転時に、蛇行や波打ちなどチェーンベルト4が所定の振幅で振動した場合に、チェーンベルト4の弦部4aがガイドレール5に接触する。その結果、上記のようなチェーンベルト4の振動が抑制され、ひいては、ベルト式無段変速機1の振動や騒音が抑制される。チェーンベルト4は、進行中にガイドレール5に接触しても、上記のようにガイドレール5が回転可能に支持されているので、チェーンベルト4の進行が妨げられることはなく、チェーンベルト4は正規の進行方向に誘導される。一方、ガイドレール5は、回転可能に支持されているものの、ガイド部8で、チェーンベルト4の弦部4aを覆っているため、弦部4aによってガイドレール5の回転方向への揺動が制限されている。
さらに、この発明の実施形態におけるベルト式無段変速機1では、上記のようなガイドレール5のガイド部8に、チェーンベルト4におけるロッカーピン7のリンクプレート6からの脱落を防止するための二箇所のフランジ10が形成されている。具体的には、図5,図6に示すように、チェーンベルト4の外周側(図5,図6の上側)と接触するガイド部8、または、チェーンベルト4の内周側(図5,図6の下側)と接触するガイド部8のいずれか一方に、チェーンベルト4の幅方向(図5,図6の左右方向)における両端部分で、チェーンベルト4の外周面との接触面8a、または、チェーンベルト4の内周面との接触面8bからロッカーピン7に向かって延びる二箇所のフランジ10が形成されている。図5に示す例では、チェーンベルト4の外周面との接触面8aからロッカーピン7に向かって延びる二箇所のフランジ10が形成されている。また、図6に示す例では、チェーンベルト4の内周面との接触面8bからロッカーピン7に向かって延びる二箇所のフランジ10が形成されている。
二箇所のフランジ10は、それぞれ、互いに対向する対向面10aを有している。二箇所のフランジ10におけるそれぞれの対向面10aは、互いに対向するとともに、ロッカーピン7の軸方向(すなわち、チェーンベルト4の幅方向、図5,図6の左右方向)における両側の端面7cにそれぞれ対向する。そして、ロッカーピン7がその軸方向で移動した場合に、ロッカーピン7の端面7cのいずれかの部分と接触する。
そして、この発明の実施形態におけるベルト式無段変速機1は、チェーンベルト4およびガイドレール5が、それぞれ、二箇所のフランジ10におけるそれぞれの対向面10aの間の距離w1,w2と、ロッカーピン7がその軸方向で移動した場合にいずれか対向面10aと接触する部分のロッカーピン7の軸方向における長さd1,d2との差が、0よりも大きく、かつ、ロッカーピン7の軸方向で最も外側に配列されるリンクプレート6の板厚t1,t2よりも小さくなるように形成されている。
このように、この発明の実施形態におけるベルト式無段変速機1では、チェーンベルト4の幅方向でロッカーピン7がリンクプレート6に対して相対移動したとしても、ロッカーピン7の端面6cがガイド部8のいずれか一方のフランジ10に接触し、その相対移動が規制される。したがって、この発明の実施形態におけるベルト式無段変速機1によれば、チェーンベルト4自体には特に抜け止め等の対策を施すことなく、ガイドレール5のガイド部8にフランジ10を形成する程度の軽微な変更のみで、上記のようなロッカーピンの相対移動を規制することができる。そのため、大きなコストアップを招くことなく、チェーンベルト4におけるロッカーピン7のリンクプレート6からの脱落を容易に防止できる。
なお、ガイド部8に設けられるフランジ10には、図5,図6に示すように、段差10bが形成されていてもよい。段差10bは、それぞれ、互いに対向する対向面10cを有している。二箇所の段差10bにおけるそれぞれの対向面10cは、互いに対向するとともに、ロッカーピン7の軸方向で最も外側に配列されるリンクプレート6にそれぞれ対向する。そして、リンクプレート6がロッカーピン7の軸方向で外側に移動した場合に、リンクプレート6の側面と接触する。したがって、フランジ10に上記のような段差10bを設けることにより、チェーンベルト4におけるロッカーピン7のリンクプレート6からの脱落をより確実に防止することができる。
1…ベルト式無段変速機、 2…プライマリプーリ、 2a…(プライマリプーリ2の)固定シーブ、 2b…(プライマリプーリ2の)可動シーブ、 2c…(プライマリプーリ2の)プーリ溝(ベルト巻き掛け溝)、 3…セカンダリプーリ、 3a…(セカンダリプーリ3の)固定シーブ、 3b…(セカンダリプーリ3の)可動シーブ、 3c…(セカンダリプーリ3の)プーリ溝(ベルト巻き掛け溝)、 4…チェーンベルト、 4a…(チェーンベルト4の)弦部、 5…ガイドレール、 6…リンクプレート、 6a…貫通穴、 7…ロッカーピン、 7a…第1ロッカーピン、 7b…第2ロッカーピン、 7c…(ロッカーピンの)端面、 8…(ガイドレール5の)ガイド部、 9…(ガイドレール5の)支持部、 9a…(支持部9の)軸穴、 10…(ガイド部8の)フランジ、 10a…(フランジ10の)対向面。
Claims (1)
- プライマリプーリと、セカンダリプーリと、前記プライマリプーリおよび前記セカンダリプーリのそれぞれのプーリ溝に巻き掛けられて前記プライマリプーリと前記セカンダリプーリとの間で動力を伝達するチェーンベルトと、前記プライマリプーリと前記セカンダリプーリとの間で前記チェーンベルトが直線状に進行する弦部に接触して前記チェーンベルトを前記チェーンベルトの進行方向へ誘導するガイドレールとを備え、前記プーリ溝の溝幅を変化させることにより変速比を変更するベルト式無段変速機において、
前記チェーンベルトは、複数の板状のリンクプレートと、複数の軸棒状のロッカーピンとを有し、前記リンクプレートに設けられた貫通穴に前記ロッカーピンが嵌め込まれて前記リンクプレート同士が環状に連結されており、
前記ガイドレールは、前記弦部の長さ方向に延びて、前記チェーンベルトが進行する際に前記弦部の外周面または前記弦部の内周面が摺動するガイド部を有し、
前記ガイド部は、前記チェーンベルトの幅方向における両端部分に、前記外周面との接触面または前記内周面との接触面から前記ロッカーピンに向かって延びる二つのフランジを有し、
前記フランジは、互いに対向し、前記ロッカーピンの軸方向における両端面にそれぞれ対向するとともに、前記ロッカーピンが前記軸方向で移動した場合に前記両端面のいずれかの部分と接触する対向面を有し、
前記対向面間の距離と、前記ロッカーピンが前記軸方向で移動した場合に前記対向面と接触する前記両端面のいずれかの部分の前記軸方向における長さとの差が、前記軸方向で最も外側に配列される前記リンクプレートの板厚よりも小さい
ことを特徴とするベルト式無段変速機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018150994A JP2020026820A (ja) | 2018-08-10 | 2018-08-10 | ベルト式無段変速機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018150994A JP2020026820A (ja) | 2018-08-10 | 2018-08-10 | ベルト式無段変速機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2020026820A true JP2020026820A (ja) | 2020-02-20 |
Family
ID=69622147
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018150994A Pending JP2020026820A (ja) | 2018-08-10 | 2018-08-10 | ベルト式無段変速機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2020026820A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102021127905A1 (de) | 2021-10-27 | 2023-04-27 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Laschenkette mit spanfrei abgeschrägtem Sicherungselement und Verfahren zur Herstellung einer Laschenkette |
-
2018
- 2018-08-10 JP JP2018150994A patent/JP2020026820A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102021127905A1 (de) | 2021-10-27 | 2023-04-27 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Laschenkette mit spanfrei abgeschrägtem Sicherungselement und Verfahren zur Herstellung einer Laschenkette |
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