JP2019120196A - 内燃機関 - Google Patents

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祐介 今森
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Kazuro Hotta
和郎 堀田
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Abstract

【課題】吸気再開方式の内部EGRにおいて、燃焼室から吸気ポートへ排出される排ガス量を増やし、燃焼室へ再び導入される排ガス量を確実に確保することを目的とする。【解決手段】エンジン1は、燃焼室3へ空気を供給する吸気口7と、吸気口7を開閉する吸気バルブ10と、燃料ガスの燃焼によって生じた排ガスを燃焼室3から外部へ排出する排気口8と、排気口8を開閉する排気バルブ11と、吸気バルブ10を駆動する吸気バルブ用カム23Aとを備え、吸気バルブ用カム23Aは、吸気バルブ10が、圧縮上死点後、排気バルブ11よりも前に開き、かつ、吸気バルブ10が、排気口8から排ガスを排出する排気行程中に開放される期間を有するように構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関に関するものである。
内燃機関では、燃料の燃焼によって生じる排ガス中の窒素酸化物(NOx)を低減するため、排気再循環(EGR:Exhaust Gas Recirculation)(以下「EGR」という。)が用いられる場合がある。EGRでは、排ガスの一部が燃焼前の空気に戻され、再び燃焼室へ供給される。これにより、吸気中の酸素濃度が大気よりも低減され、EGRを行わない場合に比べて燃焼温度が低下するため、NOxの発生が抑制される。
EGRには、排気経路と吸気経路を配管等で接続する外部EGRと、燃焼室から排出された排ガスを直接燃焼室へ導入する内部EGRがある。内部EGRは、外部EGRと比べて配管が不要であるため、簡潔な構成であり追加コストが不要になるという長所がある。
また、内部EGRには、吸気行程中に排気バルブを一時的に開くことによって、排気ポートから燃焼室へ排ガスを導入する排気再開方式と、排気行程中に吸気バルブを一時的に開き、吸気ポートへ排ガスを排出し、吸気行程で排ガスを含む空気を燃焼室へ導入する吸気再開方式がある。
下記の特許文献1では、内部EGRの吸気再開方式に関する技術であって、排気ガスを還流させる運転状態において、排気弁の開弁時期を、排気ガスを還流させない運転状態における排気弁の開弁時期よりも遅い時期に設定することが開示されている。
特開2013−133725号公報
レシプロエンジン(容積型内燃機関)の4ストローク機関において、排気行程の間に吸気バルブを開く吸気再開方式の内部EGRでは、排気行程において、吸気ポートと排気ポートの両方が開放される。しかし、排気行程の間、排気ポート側に比べて吸気ポートの圧力が高いため、燃焼室から吸気ポート側へ排ガスが供給されづらい。また、燃焼室内の圧力は、膨張行程の間、低下し続ける。そのため、図8に示すように、吸気再開方式において、吸気バルブ再開始め時期(IVsO)によっては、燃焼室と吸気ポートとの差圧が小さい。その結果、燃焼室から吸気ポートへ排出される排ガス量を十分に確保できない場合があり、燃焼室へ再び導入される排ガス量(EGR量)が不足する可能性がある。
また、燃焼室内の圧力は、エンジンの回転数などの影響によってばらつきが生じる。そのため、吸気再開方式において、燃焼室内の圧力が低い場合、排気行程中の吸気バルブの開放期間が短いと、燃焼室から吸気ポートへ排出される排ガス量が十分に確保されず、EGR量が不足する。
さらに、内部EGRは、外部EGRと比べて、燃焼室内(筒内)のガス温度が高くなるため、NOx低減量が少ない。そのため、内部EGRは、NOxの発生量を抑制するため、燃料の噴射タイミングを遅らせるなど、燃費率悪化を伴うチューニングが必要になる場合がある。したがって、内部EGRにおいて、吸気ポートへ排出される排ガス量を可能な限り増やして、NOx低減量を減らすことが望ましい。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、吸気再開方式の内部EGRにおいて、燃焼室から吸気ポートへ排出される排ガス量を増やし、燃焼室へ再び導入される排ガス量を確実に確保することが可能な内燃機関を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の内燃機関は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明の第1態様に係る内燃機関は、燃焼室へ空気を供給する吸気口と、前記吸気口を開閉する吸気バルブと、燃料ガスの燃焼によって生じた排ガスを前記燃焼室から外部へ排出する排気口と、前記排気口を開閉する排気バルブと、前記吸気バルブを駆動する吸気バルブ用カムとを備え、前記吸気バルブ用カムは、前記吸気バルブが、圧縮上死点後、前記排気バルブよりも前に開き、かつ、前記吸気バルブが、前記排気口から前記排ガスを排出する排気行程中に開放される期間を有するように構成されている。
この構成によれば、燃焼室内の圧力が高低し、ばらつく場合であっても、排気行程中において、吸気バルブが開いている期間が長いため、吸気口を通過する排ガス量を一定量以上確保することができる。その結果、燃焼室へ再び導入される所望のEGR量を確保でき、EGRのロバスト性を高めることができる。
本発明の第2態様に係る内燃機関は、燃焼室へ空気を供給する吸気口と、前記吸気口を開閉する吸気バルブと、燃料ガスの燃焼によって生じた排ガスを前記燃焼室から外部へ排出する排気口と、前記排気口を開閉する排気バルブと、前記吸気バルブを駆動する吸気バルブ用カムとを備え、前記吸気バルブ用カムは、前記吸気バルブが、圧縮上死点後、前記排気バルブと同時に開き、前記吸気バルブが、前記排気口から前記排ガスを排出する排気行程中に開放される期間を有するように構成され、かつ、前記吸気バルブが、圧縮上死点後150°未満で開き、圧縮上死点後250°以降に閉じるように構成されている。
この構成によれば、燃焼室内の圧力が高低し、ばらつく場合であっても、排気行程中において、吸気バルブが開いている期間が長いため、吸気口を通過して排出される排ガス量を一定量以上確保することができる。その結果、燃焼室へ再び導入される所望のEGR量を確保でき、EGRのロバスト性を高めることができる。
上記態様において、前記吸気口に接続される吸気ポート、又は、前記吸気バルブは、表面に断熱処理が施されてもよい。
この構成によれば、吸気ポートや吸気バルブの表面温度の低下を抑制でき、排ガス中の水分が凝縮し結露することを回避できる。
上記態様において、前記吸気口に接続される吸気ポートは、低温部側からの熱伝導によって内面に凝縮水が付着しないような材料厚さを有してもよい。
この構成によれば、冷却水の流通部分など低温部からの伝熱量が低減し、吸気ポートや吸気バルブの表面温度の低下を抑制でき、排ガス中の水分が凝縮し結露することを回避できる。
上記態様において、前記吸気口に設置され、前記吸気バルブが着座するバルブシート、又は、前記吸気バルブは、耐食性を有する材料でもよい。
この構成によれば、結露水によって硫酸が発生した場合であっても、部品の腐食を防ぐことができる。また、材料を変更する部品を限定することで、従来の鋳鉄等の比較的安価な材料のみからなるシリンダーヘッドに比べて、コストアップの幅を抑えられる。
本発明によれば、吸気再開方式の内部EGRにおいて、燃焼室から吸気ポートへ排出される排ガス量を増やし、燃焼室へ再び導入される排ガス量を確実に確保することができる。
本発明の一実施形態に係るエンジンを示す縦断面図である。 本発明の一実施形態に係るエンジンの吸気バルブ及び吸気バルブの駆動機構を示す縦断面図である。 本発明の一実施形態に係るエンジンの吸気バルブ用カムを示す正面図である。 第2実施例における圧力とクランク角度の関係を示すグラフ、及び、バルブリフト量とクランク角度の関係を示すグラフである。 吸気再開方式の内部EGRに関し、吸気バルブ、排気バルブ及びピストンの動作を示す説明図である。 第2実施例におけるバルブリフト量とクランク角度の関係を示すグラフである。 燃焼室圧力と燃焼室容積の関係を示すグラフである。 従来における圧力とクランク角度の関係を示すグラフ、及び、バルブリフト量とクランク角度の関係を示すグラフである。
以下に、本発明の一実施形態に係るエンジン1について、図面を参照して説明する。
本実施形態に係るエンジン1は、レシプロエンジン(容積型内燃機関)であって、4ストローク機関である。エンジン1は、例えば定置用発電機の駆動に用いられる。なお、エンジン1の用途はこれに限定されない。また、エンジン1には、過給機が接続される。
エンジン1は、図1に示すように、鋳鉄製又はアルミニウム製のシリンダーヘッド2の下方に燃焼室3が形成される。ピストン4は、燃焼室3の内部を往復動する。シリンダーヘッド2の内部には、空気及び排ガスが流通する吸気ポート5及び排気ポート6が形成されている。吸気ポート5と排気ポート6は、いずれも一端側が燃焼室3に接続されており、開口部である吸気口7又は排気口8を介して、空気及び排ガスが出入する。
吸気口7又は排気口8には、図2に示すように、バルブシート9が圧入されている。バルブシート9は、吸気バルブ10又は排気バルブ11が吸気口7又は排気口8を閉鎖するとき、吸気バルブ10又は排気バルブ11が着座する部材である。バルブシート9は、例えば、耐熱性及び耐摩耗性を有する焼結材料である。
シリンダーヘッド2には、貫通孔12が形成され、図2に示すように、貫通孔12には筒状のバルブガイド13が圧入されている。バルブガイド13の内部には、吸気バルブ10又は排気バルブ11のバルブ軸14が挿通され、バルブガイド13は、バルブ軸14を摺動可能に支持する。バルブガイド13は焼結材料で形成される。
以下、図2を参照して、吸気バルブ10及び吸気バルブ10を駆動する駆動機構について説明する。吸気バルブ10と排気バルブ11、及びこれらの駆動機構は、同一の構成を有するため、排気バルブ11及び排気バルブ11の駆動機構についての説明は省略する。
吸気バルブ10は、直径一定な円柱状のバルブ軸14と、バルブ軸14の下端が径方向に拡開された形状を有するバルブ傘部15とを備える。バルブ軸14とバルブ傘部15は、一体構造である。
吸気バルブ10は、実線で示す閉弁位置Cと、想像線で示す開弁位置Oとの間を、開閉ストロークS分だけ摺動する。吸気バルブ10又は排気バルブ11は、バルブリフタ16によって閉弁位置C側に常時付勢されている。
バルブリフタ16は、例えば、バルブスプリング17、バルブリテーナ18、バルブコッタ19、ロッカーアーム20及びラッシュアジャスタ21などから構成される。なお、バルブリフタ16の例は、この例に限定されない。ロッカーアーム20は、吸気バルブ10を開弁させる。ロッカーアーム20の一端に設けられたピボット部20aが、シリンダーヘッド2に装填されたラッシュアジャスタ21の球面状の頂部に回動自在に嵌合されている。ロッカーアーム20の他端に設けられたタペット部20bが、排気バルブ11のバルブ軸14上端に相対摺動自在に載置されている。
シリンダーヘッド2の上方には、カムシャフト22が軸支されている。カム23は、カムシャフト22の外周面に形成される。図2に示す例では、カム23は、ロッカーアーム20の中間部に設けられたカムフォロア20cを押圧するように配置される。ラッシュアジャスタ21は、油圧通路24から油圧を供給されて伸長し、カムフォロア20cとカム23との間隙を最小にする。
カムシャフト22が回転すると、カム23がカムフォロア20cを押し下げ、ロッカーアーム20のタペット部20bが排気バルブ11のバルブ軸14を押し下げる。その結果、排気バルブ11が閉弁位置Cから開弁位置Oまで押し下げられる。これにより、吸気バルブ10側では、空気が吸気ポート5から燃焼室3へ供給され、排気バルブ11側では、燃焼室3内での燃焼によって生成された排ガスが排気ポート6から排出される。
吸気バルブ10の場合、図3に示すように、カム23Aは、カムシャフト22の回転中心を中心とするカム23Aの基礎円に対して、主リフト部25と、副リフト部26が形成されている。主リフト部25は、空気を燃焼室3へ供給する吸気行程を実現するため、吸気バルブ10を押し下げるタイミングで、基礎円の半径よりも大きい径で形成されている。
副リフト部26は、主リフト部25とは異なる位置に形成される。副リフト部26は、吸気バルブ10が、圧縮上死点後、排気バルブ11と同時、又は、排気バルブ11よりも前に開き、吸気バルブ10が、排気口8から排ガスを排出する排気行程中に開放される期間を有するように構成される。副リフト部26は、基礎円の半径よりも大きい径で形成され、かつ、主リフト部25の最大半径よりも小さい径で形成される。副リフト部26による吸気バルブ10のリフト量は、吸気行程における吸気バルブ10のリフト量よりも小さい。排気行程中に吸気バルブ10が開くことによって、吸気口7を介して吸気ポート5内へ排ガスが排出される。
排気バルブ11の場合、カム23Bは、カムシャフト22の回転中心を中心とするカム23の基礎円に対して、主リフト部27が形成されている。主リフト部27は、燃焼室3から排ガスを排出するため、排気バルブ11を押し下げるタイミングで、基礎円の半径よりも大きい径で形成されている。
本実施形態の場合、カム23Aの形状によって、排気行程中に吸気口7を開く期間が設定される。これに対し、上記特許文献1のように、可変バルブタイミング機構の場合、吸気再開方式の内部EGRを行うと、吸気行程の期間に応じて、排気行程中に吸気口を開く期間が決定され制限されてしまう。一方、本実施形態の場合、吸気行程の期間に関わらず、排気行程中に吸気口7を開く期間を適切に設定でき、可変バルブタイミング機構の場合よりも期間を長くすることも可能である。
本実施形態に係るエンジン1では、内部EGRに関し、排気行程中に吸気バルブ10を開いて、排ガスを燃焼室3から吸気ポート5に排出する吸気再開方式が実現される。吸気再開方式では、排気行程の後、吸気行程で排ガスを含む空気が燃焼室3へ導入される。
以下、図4〜図8を参照して、本実施形態に係る吸気再開方式の内部EGRに関し、吸気バルブ10の開閉タイミングについて、第1実施例及び第2実施例を用いて説明する。
クランク角度について、圧縮上死点(TDC)を0°とする。燃焼は、圧縮上死点又はその前後で開始される。
第1実施例では、図4に示すように、排気バルブ11は、排気行程のため、圧縮上死点後(ATDC)後、約150°の位置で、排気口8を開き始め、図5(a)及び図5(b)に示した状態を経て、約270°の位置で最大開放となり、約380°の位置で排気口8を完全に閉鎖する。
また、吸気バルブ10は、吸気行程のため、圧縮上死点後、約340°の位置で吸気口7を開き始め、図5(c)に示した状態を経て、約450°の位置で最大開放となり、約560°の位置で吸気口7を完全に閉鎖する。0°から720°までの間にクランクが2回転、カム23が1回転する。これを1サイクルとし、吸気バルブ10側と排気バルブ側のいずれも、このサイクルを繰り返す。
さらに、吸気バルブ10は、吸気行程に開放されるだけでなく、圧縮上死点(ATDC)後、排気バルブ11よりも前に開き、かつ、図5(a)に示した状態のように、吸気ポート5が排気行程中に開放される期間を有する。吸気バルブ10は、排気行程の期間において吸気ポート5を閉じる。これにより、吸気バルブ10がリフトしている間、排ガスが燃焼室3から吸気ポート5に排出される。
以上、第1実施例によれば、吸気バルブ10が、圧縮上死点後、クランク角度が約150°の位置で排気バルブ11よりも前に吸気ポート5を開き、排気行程の期間内に吸気ポート5を閉じる。したがって、図4に示すように、排気行程開始直後の燃焼室3の圧力が比較的高く、燃焼室3と吸気ポート5との差圧が比較的大きい期間において、吸気バルブ10が再開する。
また、吸気バルブ10は、EGRのため、排気バルブ11よりも前に開き始めるため、比較的長い期間、吸気バルブ10が再開される。その結果、より多くの排ガスを吸気ポート5に排出することができ、所望のEGR量を確保できる。したがって、燃焼室3内の圧力がばらつく場合であっても、EGRのロバスト性を高めることができる。
エンジン1が発電機用である場合、自動車用よりも大型であり、その結果、過給機の隙間漏れが相対的に少ない。そのため、過給機効率が高いことから、吸気側の圧力が高い傾向にある。したがって、EGRのロバスト性を高めるため、本実施形態のように、図8に示した従来例と異なり、燃焼室3と吸気ポート5との差圧が比較的大きい期間において、吸気バルブ10が再開することが望ましい。
第2実施例では、図6に示すように、排気バルブ11は、排気行程のため、圧縮上死点後(ATDC)、150°未満の位置で、排気口8を開き始め、約270°の位置で最大開放となり、約380°の位置で排気口8を完全に閉鎖する。
また、吸気バルブ10は、吸気行程のため、圧縮上死点後、約340°の位置で吸気口7を開き始め、約450°の位置で最大開放となり、約560°の位置で吸気口7を完全に閉鎖する。0°から720°までの間にクランクが2回転、カム23が1回転する。これを1サイクルとし、吸気バルブ10側と排気バルブ11側のいずれも、このサイクルを繰り返す。
さらに、吸気バルブ10は、吸気行程に開放されるだけでなく、圧縮上死点後(ATDC)、排気バルブ11が排気ポート6を開くタイミングと同時に吸気ポート5を開き、吸気ポート5が排気行程中に開放される期間を有する。吸気バルブ10は、排気行程の期間において、圧縮上死点後、250°以降の位置で閉じる。これにより、吸気バルブ10がリフトしている間、排ガスが燃焼室3から吸気ポート5に排出される。
以上、第2実施例によれば、吸気バルブ10が、圧縮上死点後、クランク角度が150°未満の位置で排気バルブ11が排気ポート6を開くタイミングと同時に吸気ポート5を開くとともに、排気行程の期間内の250°以降に吸気ポート5を閉じる。したがって、排気行程開始直後の燃焼室3の圧力が比較的高く、燃焼室3と吸気ポート5との差圧が比較的大きい期間において、吸気バルブ10が再開する。また、クランク角度が150°未満から250°以降の比較的長い期間、吸気バルブ10が再開される。その結果、より多くの排ガスを吸気ポート5に排出することができ、所望のEGR量を確保できる。したがって、燃焼室3内の圧力がばらつく場合であっても、EGRのロバスト性を高めることができる。
また、上記第1及び第2実施例において、排気行程の期間、吸気バルブ10側と排気バルブ11側の両方から、燃焼室3内の排ガスが排出される。したがって、燃焼室3の圧力下降に要する時間を短縮化でき、排気行程の期間を短くできる。そのため、排気行程において吸気バルブ10を再開する内部EGRを行わない場合と異なり、排気バルブ11の開き始め時期(EVO)と、吸気バルブ10の再開始め時期(IVsO)の両方の開放のタイミングを、可能な範囲で遅いタイミングとすることができる。なお、排気バルブ11を完全に閉鎖させるタイミングは、変化させない。
その結果、圧縮上死点以降、排気バルブ11の開き始め時期(EVO)と、吸気バルブ10の再開始め時期(IVsO)までの膨張行程においてピストン4が得るエネルギーが大きくなる。したがって、排気行程において吸気バルブ10を再開する内部EGRを行わない場合(図7の一点鎖線)に比べて、図7の破線で示すように、サイクル効率が向上する。
さらに、吸気ポート5が形成されたシリンダーヘッド2は、水等が流通することによって冷却されている。したがって、本実施形態に係る内部EGRによって、吸気ポート5に排ガスが排出されると、吸気ポート5の内面で結露が生じるおそれがある。結露水は、排ガス中に含まれる硫黄成分によって硫酸腐食を発生させる。
これに対し、燃焼室3内の排ガスが排出される範囲における吸気ポート5や吸気バルブ10の表面へ断熱処理を施すことが望ましい。断熱処理は、金属表面に施す遮熱コーティングなどである。これにより、吸気ポート5や吸気バルブ10の表面温度の低下を抑制でき、排ガス中の水分が凝縮し結露することを回避できる。
または、吸気ポート5は、低温部側からの熱伝導によって内面に凝縮水が付着しないような材料厚さを有するように設定される。すなわち、燃焼室3内の排ガスが排出される範囲における吸気ポート5の材料厚さ(肉厚)を増大させる。特に吸気ポート5において、吸気口7から離れた位置よりも吸気口7側の方が肉厚に形成されるとよい。これにより、冷却水の流通部分など低温部からの伝熱量が低減する。その結果、吸気ポート5や吸気バルブ10の表面温度の低下を抑制でき、排ガス中の水分が凝縮し結露することを回避できる。
さらには、吸気バルブ10側のバルブシート9や、吸気バルブ10などの高い加工精度が必要な部品に対して、耐食性の高い材料、例えばステンレス合金などを用いてもよい。これにより、結露水によって硫酸が発生した場合であっても、部品の腐食を防ぐことができる。また、材料を変更する部品を限定することで、従来の鋳鉄等の比較的安価な材料のみからなるシリンダーヘッド2に比べて、コストアップの幅を抑えつつ、硫酸腐食の発生を回避できる。
1 :エンジン
2 :シリンダーヘッド
3 :燃焼室
4 :ピストン
5 :吸気ポート
6 :排気ポート
7 :吸気口
8 :排気口
9 :バルブシート
10 :吸気バルブ
11 :排気バルブ
12 :貫通孔
13 :バルブガイド
14 :バルブ軸
15 :バルブ傘部
16 :バルブリフタ
17 :バルブスプリング
18 :バルブリテーナ
19 :バルブコッタ
20 :ロッカーアーム
20a :ピボット部
20b :タペット部
20c :カムフォロア
21 :ラッシュアジャスタ
22 :カムシャフト
23,23A,23B :カム
24 :油圧通路
25,27 :主リフト部
26 :副リフト部

Claims (5)

  1. 燃焼室へ空気を供給する吸気口と、
    前記吸気口を開閉する吸気バルブと、
    燃料ガスの燃焼によって生じた排ガスを前記燃焼室から外部へ排出する排気口と、
    前記排気口を開閉する排気バルブと、
    前記吸気バルブを駆動する吸気バルブ用カムと、
    を備え、
    前記吸気バルブ用カムは、前記吸気バルブが、圧縮上死点後、前記排気バルブよりも前に開き、かつ、前記吸気バルブが、前記排気口から前記排ガスを排出する排気行程中に開放される期間を有するように構成されている内燃機関。
  2. 燃焼室へ空気を供給する吸気口と、
    前記吸気口を開閉する吸気バルブと、
    燃料ガスの燃焼によって生じた排ガスを前記燃焼室から外部へ排出する排気口と、
    前記排気口を開閉する排気バルブと、
    前記吸気バルブを駆動する吸気バルブ用カムと、
    を備え、
    前記吸気バルブ用カムは、前記吸気バルブが、圧縮上死点後、前記排気バルブと同時に開き、前記吸気バルブが、前記排気口から前記排ガスを排出する排気行程中に開放される期間を有するように構成され、かつ、前記吸気バルブが、圧縮上死点後150°未満で開き、圧縮上死点後250°以降に閉じるように構成されている内燃機関。
  3. 前記吸気口に接続される吸気ポート、又は、前記吸気バルブは、表面に断熱処理が施されている請求項1又は2に記載の内燃機関。
  4. 前記吸気口に接続される吸気ポートは、低温部側からの熱伝導によって内面に凝縮水が付着しないような材料厚さを有する請求項1又は2に記載の内燃機関。
  5. 前記吸気口に設置され、前記吸気バルブが着座するバルブシート、又は、前記吸気バルブは、耐食性を有する材料である請求項1又は2に記載の内燃機関。
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