JP2021131043A - エンジンの制御装置及び、制御方法 - Google Patents

エンジンの制御装置及び、制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】NOx生成の抑制、及び、スモーク排出の抑制を効果的に両立する。【解決手段】吸気通路21から燃焼室内に導入する吸入空気量を調整する吸気バルブ12の少なくとも閉弁タイミングを任意のタイミングに変更可能な可変動弁機構40を備えるエンジン10の制御装置100であって、吸気バルブ12を吸気行程の所定のタイミングで開弁させると共に、吸気行程の下死点よりも所定量遅角した圧縮行程の第1タイミングで閉弁させる制御部と、エンジン10から排気通路26に排出されるスモークの排出量を推定するスモーク排出量推定部110と、推定される排出量が所定の閾値を超えた場合に、吸気バルブ12の閉弁タイミングを第1タイミングよりも吸気行程の下死点側に所定量進角させる進角補正部130とを備える。【選択図】図1

Description

本開示は、エンジンの制御装置及び、制御方法に関する。
従来、排気の少なくとも一部を吸気系に再循環させて排気中に含まれる窒素酸化物(NOx)を低減させる排気再循環装置(Exhaust Gas Recirculation System :以下、EGR装置)が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、頂部に凹設されるキャビティの容積を小さくし、筒内で燃焼させる吸気の圧縮比を高めた高圧縮比ピストンが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2016−113960号公報 特開平5−296061号公報
ところで、熱効率を向上させる目的で高圧縮比ピストンを用いると、燃焼ガスの温度が上昇することで、NOxの生成量を増加させる場合がある。このようなNOxの生成を抑制すべく、EGR装置の稼働率(EGR率)を増加させるためには、EGRガスの温度を低下させることが有効である。しかしながら、この場合には、EGRクーラに冷却水を圧送するポンプの仕事量が増加し、エンジンの燃費性能に影響を与える可能性がある。さらに、EGR率を増加させると、筒内の酸素濃度の低下を招き、スモーク排出量が増加するといった課題もある。
本開示は、上記事情に鑑みてなされたものであり、NOx生成の抑制、及び、スモーク排出の抑制を効果的に両立することができるエンジンの制御装置及び制御方法を提供することを目的とする。
本開示の装置は、吸気通路から燃焼室内に導入する吸入空気量を調整する吸気バルブの少なくとも閉弁タイミングを任意のタイミングに変更可能な可変動弁機構を備えるエンジンの制御装置であって、前記吸気バルブを吸気行程の所定のタイミングで開弁させると共に、吸気行程の下死点よりも所定量遅角した圧縮行程の第1タイミングで閉弁させる制御部と、前記エンジンから排気通路に排出されるスモークの排出量を推定又は取得するスモーク排出量推定取得部と、推定又は取得される前記排出量が所定の閾値を超えた場合に、前記吸気バルブの閉弁タイミングを前記第1タイミングよりも吸気行程の下死点側に所定量進角させる進角補正部と、を備えることを特徴とする。
また、前記補正部は、推定又は取得される前記排出量が大きくなるほど、前記吸気バルブの閉弁タイミングを進角させる補正量を大きく設定することが好ましい。
また、前記エンジンには、前記排気通路に排出される排気の少なくとも一部を前記吸気通路に還流させる排気再循環装置が設けられていることが好ましい。
本開示の方法は、吸気通路から燃焼室内に導入する吸入空気量を調整する吸気バルブの少なくとも閉弁タイミングを任意のタイミングに変更可能な可変動弁機構を備えるエンジンの制御方法であって、前記吸気バルブを吸気行程の所定のタイミングで開弁させると共に、吸気行程の下死点よりも所定量遅角した圧縮行程の第1タイミングで閉弁させ、前記エンジンから排気通路に排出されるスモークの排出量を推定又は取得し、推定又は取得される前記排出量が所定の閾値を超えた場合に、前記吸気バルブの閉弁タイミングを前記第1タイミングよりも吸気行程の下死点側に所定量進角させることを特徴とする。
本開示の技術によれば、NOx生成の抑制、及び、スモーク排出の抑制を効果的に両立することができるエンジンの制御装置及び制御方法を提供することができる。
本実施形態に係るエンジンを示す模式的な全体構成図である。 本実施形態に係る制御装置及び、関連する周辺構成を示す模式的な機能ブロック図である。 (A)は、本実施形態に係る制御装置による補正前の吸排気バルブの開閉タイミングを示す図であり、(B)は、本実施形態に係る制御装置による補正後の吸排気バルブの開閉タイミングを示す図である。 本実施形態に係る制御装置による制御の流れを説明するチャート図である。
以下、添付図面に基づいて、本実施形態に係るエンジンの制御装置及び、制御方法を説明する。同一の部品には同一の符号を付してあり、それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
[全体構成]
図1は、本実施形態に係るエンジン10を示す模式的な全体構成図である。
エンジン10は、主としてシリンダヘッド11及び、シリンダブロック16を含むエンジン本体部を有する。
エンジン10のシリンダヘッド11の下部には、シリンダブロック16が設けられ、シリンダブロック16のシリンダC内にはピストンPが往復移動自在に収容されている。ピストンPは、頂面に容積の小さいキャビティVが凹設された高圧縮比ピストンとして構成されている。シリンダC内壁とシリンダヘッド11下面とキャビティVを有するピストンP頂面とにより燃焼室が区画されている。なお、エンジン10は、高圧縮比ピストンを有するエンジンに限定されず、ピストンPの上死点位置やストローク位置の変更により圧縮比を高める高圧縮比エンジンであってもよい。
ピストンPには、コネクティングロッドCRやクランクアームAR等を介してクランクシャフトCSが連結されており、ピストンPの往復運動が回転運動に変換されてクランクシャフトCSに伝達されるようになっている。なお、図示の関係上、図1にはエンジン10の複数気筒のうち1気筒のみを示し、他の気筒については図示を省略している。エンジン10は、複数気筒又は単気筒の何れであってもよい。
シリンダヘッド11には、燃焼室内に燃料を直噴するインジェクタ15が設けられている。インジェクタ15の燃料噴射量や噴射タイミングは、制御装置100から入力される指示信号に応じて制御される。なお、エンジン10は、直噴式エンジンに限定されず、予混合式エンジンであってもよい。
さらに、シリンダヘッド11には、シリンダC内に吸気を導入する吸気ポート11A及び、シリンダC内から排気を導出する排気ポート11Bが設けられている。また、シリンダヘッド11には、可変動弁機構40により開閉作動される吸気バルブ12及び、図示しない動弁機構により開閉作動される排気バルブ14が設けられている。排気バルブ14は、例えば、通常の開閉タイミング(膨張行程の下死点BDC近傍で開弁され、排気行程の上死点TDC近傍で閉弁されるタイミング)で開閉作動する。
可変動弁機構40は、吸気バルブ12の開閉タイミングを任意の時期に変更可能に構成されている。可変動弁機構40としては、例えば、電磁ソレノイドの電磁力により吸気バルブ12を直接的に開閉動作させる電磁駆動式バルブタイミング機構を用いることができる。なお、可変動弁機構40は、電磁駆動式に限定されず、カムプロフィールの異なる複数のカムを選択的に切替えることにより開閉タイミングを変更するカム切替式の動弁機構であってもよい。可変動弁機構40は、制御装置100から入力される指示信号に応じて制御される。なお、吸気バルブ12の開閉制御については後述する。
シリンダヘッド11の吸気側の側部には、吸気ポート11Aと連通する吸気マニホールド20が設けられている。吸気マニホールド20には吸気を導入する吸気通路21が接続されている。吸気通路21には、吸気上流側から順に、エアクリーナ22、過給機30のコンプレッサ32、インタークーラ23等が設けられている。
シリンダヘッド11の排気側の側部には、排気ポート11Bと連通する排気マニホールド25が設けられている。排気マニホールド25には排気を大気に導く排気通路26が接続されている。排気通路26には、排気上流側から順に、過給機30のタービン31、不図示の排気浄化装置等が設けられている。
過給機30は、排気により駆動するタービン31と、タービン31と回転軸で連結されて吸気を圧送するコンプレッサ32とを備えている。なお、過給機30は、図示例のコンベンショナルタイプに限定されず、可変翼を備える可変容量型タイプであってもよい。
EGR装置50は、排気通路26を流れる排気の少なくとも一部をEGRガスとして吸気通路21に再循環させるEGR通路51と、EGRガスを冷却する、例えば、水冷式のEGRクーラ52と、EGR通路51を開閉可能なEGRバルブ53とを備えている。EGRバルブ53は、好ましくは、EGRクーラ52よりも下流側のEGR通路51に設けられている。EGRバルブ53の開度は、制御装置100からの指令に応じて制御される。なお、EGRクーラ52は空冷式であってもよい。また、EGR装置50は、図示例の高圧EGR装置に限定されず、EGRガスをコンプレッサ32よりも上流側の吸気通路21に再循環させる低圧EGR装置であってもよい。
冷却水循環装置60は、冷却水を外気との熱交換により冷却するラジエータ61と、シリンダブロック16に形成されたウォータジャケット62と、ウォータジャケット62の出口部とラジエータ61の冷却水入口部とを接続する上流配管63と、ラジエータ61の冷却水出口部とウォータジャケット62の入口部とを接続する下流配管64と、上流配管63と下流配管64とを接続してラジエータ61を迂回するバイパス配管65と、上流配管63とバイパス配管65との分岐部に設けられたサーモスタット66と、冷却水を圧送するウォータポンプ67と、を備えている。ウォータポンプ67は、例えば、エンジン10の動力で駆動する可変容量型の機械式ポンプでもよく、モータで駆動する電動式ポンプであってもよい。
上流配管63の所定部位には、EGRクーラ52が介装されており、EGRクーラ52にてEGRガスが冷却水との熱交換により冷却されるようになっている。なお、EGRクーラ52は、下流配管64の所定部位に設けられてもよい。
上流配管63のウォータジャケット62出口部近傍には、ウォータジャケット62から上流配管63に流れ込む冷却水の温度を取得する水温センサ90が設けられている。水温センサ90のセンサ値は、電気的に接続された制御装置100に送信される。
吸入空気流量センサ(Mass flow sensor:以下、MAFセンサ)91は、エアクリーナ22から吸気通路21に導入される吸入空気流量qを取得する。ブースト圧センサ92は、コンプレッサ32により圧送される吸気の圧力(以下、ブースト圧PB)を取得する。エンジン回転数センサ93は、クランクシャフトCSから、エンジン回転数Ne(及び、クランク角CA)を取得する。アクセル開度センサ94は、不図示のアクセルペダルの踏み込み量に応じたアクセル開度Ac(インジェクタ15への噴射指示値Q)を取得する。車速センサ95は、エンジン10の動力を車両1の不図示の駆動輪に伝達するシャフト(例えば、プロペラシャフト)から車速Vを取得する。これら各センサ91〜95のセンサ値は、電気的に接続された制御装置100に送信される。
[制御装置]
図2は、本実施形態に係る制御装置100及び、関連する周辺構成を示す模式的な機能ブロック図である。
制御装置100は、例えば、コンピュータ等の演算を行う装置であり、互いにバス等で接続されたCPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入力ポート、出力ポート等を備え、プログラムを実行する。
また、制御装置100は、プログラムの実行により、スモーク排出量推定部110、バルブ開閉制御部120及び、進角補正部130を備える装置として機能する。これら各機能要素は、本実施形態では一体のハードウェアである制御装置100に含まれるものとして説明するが、これらのいずれか一部を別体のハードウェアに設けることもできる。
スモーク排出量推定部110(本開示のスモーク排出量推定取得部の一例)は、エンジン10の運転状態に基づいて、推定スモーク排出量Sを演算する。ここで、エンジン10の運転状態には、エンジン回転数センサ93から送信されるエンジン回転数Ne、アクセル開度センサ94から送信される噴射指示値Q、MAFセンサ91から送信される吸入空気流量q、ブースト圧センサ92から送信されるブースト圧PBの少なくとも何れかが含まれる。
具体的には、制御装置100のメモリには予め実験等により求めたエンジン10の運転状態と推定スモーク排出量Sとの関係を表したスモーク排出量マップM1が格納されている。スモーク排出量推定部110は、エンジン10の運転状態に基づいてスモーク排出量マップM1を参照することにより、推定スモーク排出量Sを演算する。なお、スモーク排出量マップM1は、制御装置100のメモリにマップとして格納される必要はなく、数値データとして格納されてもよい。また、推定スモーク排出量Sの推定手法はスモーク排出量マップM1に限定されず、エンジン10の運転状態を入力値として含むモデル式等から演算してもよい。スモーク排出量推定部110により演算される推定スモーク排出量Sは、バルブ開閉制御部120及び進角補正部130に送信される。
バルブ開閉制御部120は、エンジン回転数センサ93から送信されるクランク角CAに基づいて、可変動弁機構40に指示信号を送信することにより、吸気バルブ12の開閉タイミングを制御するバルブ開閉制御を実施する。具体的には、図3(A)に示すように、バルブ開閉制御部120は、スモーク排出量推定部110により推定される推定スモーク排出量Sが所定の閾値以下の場合には、可変動弁機構40に排気行程の上死点TDC近傍のクランク角CAで開弁指示信号を送信し、吸気行程の下死点BDC近傍よりも遅角側の圧縮行程の所定の第1タイミング(例えば、吸気行程の下死点BDCから約30度遅角させたタイミング)のクランク角CAで閉弁指示信号を送信する。これにより、吸気行程で燃焼室内に流入した吸気の一部が圧縮行程で吸気マニホールド20に噴き戻され、高圧縮比のピストンPを用いるエンジン10の筒内圧の過度な上昇が抑えられ、結果として、NOx生成が抑制されるようになる。
進角補正部130は、スモーク排出量推定部110から送信される推定スモーク排出量Sが所定の閾値を超えた場合に、吸気バルブ12の閉弁タイミングを、第1タイミングから吸気行程の下死点BDC側に所定量進角させる進角補正を実施する。
制御装置100のメモリには、予め実験等により求めた推定スモーク排出量Sと第1タイミングから圧縮行程の進角側への進角補正量ΔAとの関係を表した進角補正量マップM2が格納されている。進角補正部130は、スモーク排出量推定部110から送信される推定スモーク排出量Sが所定の閾値を超えた場合に、推定スモーク排出量Sに基づいて進角補正量マップM2を参照することにより、進角補正量ΔAを算出する。進角補正量マップM2においては、吸気バルブ12の閉弁タイミングが、第1タイミングよりも圧縮行程の進角側、かつ、吸気行程の下死点BDCよりも遅角側の第2タイミングとなるように進角補正量ΔAが設定されている。さらに、進角補正量マップM2は、推定スモーク排出量Sが大きいほど、進角補正量ΔAが大きくなり、推定スモーク排出量Sが小さいほど、進角補正量ΔAが小さくなるように設定されている。なお、進角補正量マップM2は、制御装置100のメモリにマップとして格納される必要はなく、数値データとして格納されてもよい。
図3(B)に示すように、進角補正部130は、吸気バルブ12の閉弁タイミングを、第1タイミング(例えば、吸気行程の下死点BDCから約30度遅角させたタイミング)から吸気行程の下死点BDC側に進角補正量ΔAだけ進角させた第2タイミング(例えば、吸気行程の下死点BDCから約15度遅角させたタイミング)とする進角補正を実施する。
このように、スモーク排出量が増加すると予想される運転状態において、吸気バルブ12の閉弁タイミングを第1タイミングから所定量進角させる進角補正を実施することにより、吸気マニホールド20に噴き戻される吸気量が減少するようになる。これにより、スモーク排出量が増加するような運転状態において、燃焼室内の酸素濃度の極端な低下が抑えられるようになり、スモーク排出量の増加を効果的に抑制することが可能になる。
次に、図4のフロー図を参照して、本実施形態に係る制御装置100による制御の流れを説明する。本制御は、例えば、イグニッションスイッチのON操作と同時に開始され、イグニッションスイッチのOFF操作により終了する。
ステップS110では、エンジン10の運転状態に基づいて、推定スモーク排出量Sを演算する。
ステップS120では、スモーク排出量推定部110から送信される推定スモーク排出量Sが、所定の閾値を超えているか否かを判定する。肯定(Yes)の場合、本制御はステップS140に進み、否定(No)の場合、本制御はステップS130に進む。
ステップS130では、可変動弁機構40に開弁指示信号及び閉弁指示信号を送信することにより、吸気バルブ12を排気行程の上死点TDC近傍で開弁し、吸気行程の下死点BDC近傍よりも遅角側の圧縮行程の所定の第1タイミングで閉弁させるバルブ開閉制御を実施する。その後、本制御はステップS110に戻る。
ステップS140では、吸気バルブ12の閉弁タイミングを、第1タイミングから吸気行程の下死点BDCよりも遅角側、かつ、第1タイミングよりも圧縮行程の進角側の第2タイミングに補正する進角補正を実施する。
ステップS150では、可変動弁機構40に開弁指示信号及び閉弁指示信号を送信することにより、吸気バルブ12を排気行程の上死点TDC近傍で開弁し、第1タイミングよりも圧縮行程の進角側、かつ、吸気行程の下死点BDCよりも遅角側の第2タイミングで閉弁させるバルブ開閉制御を実施する。その後、本制御はステップS110に戻る。すなわち、推定スモーク排出量Sが、所定の閾値未満となるまで進角補正が実施されるようになっている。以降、本制御は、上述のイグニッションスイッチのOFF操作が行われるまで各ステップを繰り返し実施する。
以上詳述した本実施形態によれば、スモーク排出量推定部110から送信される推定スモーク排出量Sが所定の閾値以下の場合には、吸気バルブ12を圧縮行程の第1タイミングで閉弁させるバルブ開閉制御が実施されるように構成されている。これにより、エンジン10の圧縮比の過度な上昇が抑えられ、燃焼室内の温度上昇を抑えられるようになり、NOx生成を効果的に抑制することが可能になる。また、NOx生成が抑制されることで、EGR率を低く抑えることができるようになり、ウォータポンプ67の仕事量の増加に伴うエンジン10の燃費性能の悪化を効果的に抑止することも可能になる。
一方、スモーク排出量推定部110から送信される推定スモーク排出量Sが所定の閾値を超えた場合には、吸気バルブ12の閉弁タイミングを、第1タイミングから吸気行程の下死点BDC側に所定量進角させる進角補正を実施するように構成されている。これにより、スモークの増加が予想される運転状態において、吸気マニホールド20に噴き戻される吸気量が低減され、燃焼室内の酸素濃度の極端な低下が抑止されるようになる。この結果、スモーク排出量を効果的に抑制することが可能になる。
[その他]
なお、本開示は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜に変形して実施することが可能である。
例えば、上記実施形態においては、エンジン10の運転状態に基づいて、推定スモーク排出量Sを演算しているが、排気通路26に排気中の粒子状物質(Particulate Matter:PM)の値を取得するPMセンサを設け、PMセンサのセンサ値に基づいて排気中のスモーク排出量を取得してもよい。
10 エンジン
11A 吸気ポート
11B 排気ポート
12 吸気バルブ
14 排気バルブ
20 吸気マニホールド
21 吸気通路
25 排気マニホールド
26 排気通路
30 過給機
40 可変動弁機構
50 EGR装置
52 EGRクーラ
60 冷却水循環装置
67 ウォータポンプ
100 制御装置
110 スモーク排出量推定部(スモーク排出量推定取得部)
120 バルブ開閉制御部
130 進角補正部

Claims (4)

  1. 吸気通路から燃焼室内に導入する吸入空気量を調整する吸気バルブの少なくとも閉弁タイミングを任意のタイミングに変更可能な可変動弁機構を備えるエンジンの制御装置であって、
    前記吸気バルブを吸気行程の所定のタイミングで開弁させると共に、吸気行程の下死点よりも所定量遅角した圧縮行程の第1タイミングで閉弁させる制御部と、
    前記エンジンから排気通路に排出されるスモークの排出量を推定又は取得するスモーク排出量推定取得部と、
    推定又は取得される前記排出量が所定の閾値を超えた場合に、前記吸気バルブの閉弁タイミングを前記第1タイミングよりも吸気行程の下死点側に所定量進角させる進角補正部と、を備える
    ことを特徴とするエンジンの制御装置。
  2. 前記補正部は、推定又は取得される前記排出量が大きくなるほど、前記吸気バルブの閉弁タイミングを進角させる補正量を大きく設定する
    請求項1に記載のエンジンの制御装置。
  3. 前記エンジンには、前記排気通路に排出される排気の少なくとも一部を前記吸気通路に還流させる排気再循環装置が設けられている
    請求項1又は請求項2に記載のエンジンの制御装置。
  4. 吸気通路から燃焼室内に導入する吸入空気量を調整する吸気バルブの少なくとも閉弁タイミングを任意のタイミングに変更可能な可変動弁機構を備えるエンジンの制御方法であって、
    前記吸気バルブを吸気行程の所定のタイミングで開弁させると共に、吸気行程の下死点よりも所定量遅角した圧縮行程の第1タイミングで閉弁させ、
    前記エンジンから排気通路に排出されるスモークの排出量を推定又は取得し、
    推定又は取得される前記排出量が所定の閾値を超えた場合に、前記吸気バルブの閉弁タイミングを前記第1タイミングよりも吸気行程の下死点側に所定量進角させる
    ことを特徴とするエンジンの制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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