JP2019120003A - 継手部の充填施工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】横断勾配を有するプレキャストコンクリート床版の継手部のコンクリートの表面を、プレキャストコンクリート床版の表面と面一に、且つ平滑に仕上げる作業の手間を低減できる継手部の充填施工方法を提供する。【解決手段】プレキャストコンクリート床版10は、横断勾配Zを表面部分に備えており、継手部11のコンクリート15は、当該継手部11の上面開口を覆って押え型枠12を設置し、押え型枠12と、プレキャストコンクリート床版10の側面部10aと、底型枠13とによって囲まれる充填空間14に充填される。押え型枠12の下面には、空気溜リ部を形成する線状の凹溝12aが、継手部11の上面開口を覆う部分の下面の全域に亘って複数形成されている。コンクリート15の充填時にコンクリート15から上方に抜ける空気を、複数の線状の凹溝12aに溜めながら、充填空間14にコンクリート15を充填する。【選択図】図4

Description

本発明は、継手部の充填施工方法に関し、特に、連設方向に複数並べて配置されたプレキャストコンクリート床版の継手部にコンクリートを充填して固化させることにより、隣接するプレキャストコンクリート床版を互いに接合する際に用いる継手部の充填施工方法に関する。
例えば道路橋においては、老朽化したコンクリート床版を撤去して、新しいコンクリート床版と置き換える工事が、今後益々増大してゆくものと考えられている。道路橋は、橋脚や橋台の上に架設された複数の橋桁に支持させて、これらの橋桁の上にコンクリート床版を設置し、さらにアスファルト舗装を施すことによって形成されるものであり、老朽化した道路橋が構築された当時は、コンクリート床版は、主に現場打ちコンクリートによって形成されていたが、新しいコンクリート床版と置き換える際には、工期の短縮化を図ると共に、道路橋をいち早く開放できるようにするために、予め工場等で精度良く形成されたプレキャスト製のコンクリート床版(以下プレキャストコンクリート床版とする)を用いて、コンクリート床版を形成する工事が主流になっている(例えば、特許文献1参照)。
例えば道路橋のコンクリート床版をプレキャストコンクリート床版を用いて形成する場合、図1に示すように、例えば橋桁50の延設方向Xの幅Bが180cm程度、橋桁50の延設方向Xと垂直な方向Yの長さLが10m程度の大きさとなるように形成された複数のプレキャストコンクリート床版10を、橋桁50の延設方向Xに例えば幅が20〜40cm程度の間隔の継手部11を介在させながら、例えば2m程度のピッチで複数並べて設置し、しかる後に継手部11にコンクリートを供給して固化させることにより、隣接して設置されたプレキャストコンクリート床版10同士を一体として接合するようになっている。また、各々のプレキャストコンクリート床版10の幅方向(橋桁の延設方向)の端面には、プレキャストコンクリート床版10に埋設された鉄筋16の端部が突出しており(図2参照)、継手部11において、これらの対向する端面から突出する鉄筋16の端部をラップさせた状態で、コンクリートを供給して固化させることにより、複数のプレキャストコンクリート床版10が強固に接合一体化されたコンクリート床版20を得ることが可能になる。
特開2017−179926号公報
一方、例えば道路橋では、路面に降り注いだ雨水を排水するための例えば1.5〜2%程度の排水勾配を、道路の横断方向に横断勾配として形成する必要があり、また道路の曲線部分では、車両の走行を安定させるための例えば6%程度の道路勾配を、道路の横断方向に横断勾配として形成する必要がある。このため、コンクリート床版20を形成するプレキャストコンクリート床版10もまた、表面部分に横断勾配Zを備えるように形成される場合があり、表面部分に横断勾配Zを備えるプレキャストコンクリート床版10の継手部11のコンクリートは、表面部分に横断勾配を備えるように形成する必要がある。
継手部11のコンクリートを、表面部分に横断勾配Zを備えるように形成する際に、施工性を鑑みて、特にコンクリートとして流動性が高くセルフレベリング性に優れた高強度のコンクリートを使用する場合には、継手部11に供給されたコンクリートは、横断勾配の下流側部分において、表面が水平になろうとすることで、継手部11の上面開口から溢れ易くなって、コンクリートの表面仕上げを行い難くなる。
このため、従来の工法では、例えば図6に示すように、継手部11’の上面開口を覆って横断勾配の下流側から押え型枠12’を設置しておき、設置した押え型枠12’と、両側のプレキャストコンクリート床版10’の側面部10a’と、底型枠13’とによって囲まれる充填空間14’に、横断勾配の上流側からコンクリート15’を供給して充填することにより、充填されたコンクリート15’が継手部11’から溢れ出ないようにする施工方法が採用されていた。また、図6に示す従来の工法では、押え型枠12’は、継手部11’の両側のプレキャストコンクリート床版10’の端縁部の上面との間に、スペーサ部材30’を介在させて、プレキャストコンクリート床版10’の上面や継手部11’の上面開口よりも、5mm程度高い位置に下面を配置して、取り付けられるようになっている。これらの両側のスペーサ部材30’によって挟まれる嵩上げされた部分に、コンクリート15’が充填空間14’に充填された際にコンクリート15’から抜ける空気を逃がすことで、固化した後に嵩上げされた部分のコンクリ―ト15a’を除去して、品質が良好なコンクリート15’が、プレキャストコンクリート床版10’の上面よりも下方部分の継手部11’に、得られるようにしていた。
しかしながら、図6に示す従来の工法では、充填空間14’に充填されたコンクリート15’から抜ける空気を逃がすために余分に充填される、両側のスペーサ部材30’によって挟まれる嵩上げされた部分のコンクリート15a’は、充填されたコンクリート15’が固化した後に押え型枠12’やスペーサ部材30’を取り外した際に、相当の容積を保持したまま、プレキャストコンクリート床版10’の上面よりも突出した状態で残置されることになるため、このような突出した部分のコンクリート15a’を削り取って継手部11’の表面を仕上げる作業に、多くの手間を要することになる。
すなわち、例えば道路橋では、形成されたコンクリート床版20の上面に、アスファルト舗装を施工するのに先立って、防水層を敷設する必要があり、防水層を敷設するには、継手部11のコンクリート15の上面(表面)を、予め工場等で精度良く形成された高品質のプレキャストコンクリート床版10の上面(表面)と面一に、且つ平滑で均一に仕上げる必要がある。このようなことから、プレキャストコンクリート床版10’の上面よりも突出した部分の継手部11’のコンクリート15a’は、削り取って表面を仕上げる必要があり、継手部11’のコンクリート15a’を削り取って表面を仕上げるには、荒削りしたり、研磨したりするなどして、多くの手間を要することになる。また、研磨する際に粉塵や騒音を発生させて、周囲の環境に影響を及ぼすことになる。特に継手部11’のコンクリート15’として、流動性が高くセルフレベリング性に優れた高強度のコンクリートを用いた場合には、荒削りしたり、研磨したりする作業を複数回繰り返す必要を生じて、さらに多くの手間を要することになる。
本発明は、横断勾配を有するプレキャストコンクリート床版の継手部のコンクリートの表面を、プレキャストコンクリート床版の表面と面一に、且つ平滑に仕上げる作業の手間を効果的に低減することのできる継手部の充填施工方法を提供することを目的とする。
本発明は、連設方向に複数並べて配置されたプレキャストコンクリート床版の継手部にコンクリートを充填して固化させることにより、隣接するプレキャストコンクリート床版を互いに接合する際に用いる継手部の充填施工方法であって、複数並べて配置されたプレキャストコンクリート床版は、連設方向と垂直な方向に傾斜する横断勾配を表面部分に備えており、継手部のコンクリートは、当該継手部の上面開口を覆って横断勾配の下流側から押え型枠を設置し、設置した押え型枠と、両側のプレキャストコンクリート床版の側面部と、底型枠とによって囲まれる充填空間に、横断勾配の上流側から供給されて充填されるようになっており、前記押え型枠の前記継手部の上面開口を覆う部分の下面には、空気溜リ部を形成する線状の凹溝が、当該継手部の上面開口を覆う部分の下面の全域に亘って複数形成されており、コンクリートの充填時にコンクリートから上方に抜ける空気を、複数の前記線状の凹溝に溜めながら、前記充填空間にコンクリートを充填する継手部の充填施工方法を提供することにより、上記目的を達成したものである。
そして、本発明の継手部の充填施工方法は、前記線状の凹溝が、2〜5mmの溝深さを有するように形成されていることが好ましい。
また、本発明の継手部の充填施工方法は、前記線状の凹溝が、三角形の断面形状を備えるように形成されていることが好ましい。
さらに、本発明の継手部の充填施工方法は、前記線状の凹溝が、これの延設方向と垂直な方向に並べて複数連接して形成されていることが好ましい。
さらにまた、本発明の継手部の充填施工方法は、前記線状の凹溝が、延設方向をプレキャストコンクリート床版の表面部分の横断勾配の傾斜方向に沿わせるようにして形成されていることが好ましい。
また、本発明の継手部の充填施工方法は、前記押え型枠が、前記継手部の上面開口を覆って横断勾配の下流側から上流側に順次継ぎ足されて設置されるようになっており、順次継ぎ足された押え型枠と、両側のプレキャストコンクリート床版の側面部と、底型枠とによって囲まれる充填空間に、横断勾配の下流側から上流側に向けてコンクリートが順次充填されるようになっていることが好ましい。
さらに、本発明の継手部の充填施工方法は、前記横断勾配の下流側から上流側に順次継ぎ足される前記押え型枠が、下流側の前記押え型枠に形成された線状の凹溝に、上流側の前記押え型枠に形成された線状の凹溝が連通するように配置されて、前記継手部の上面開口を覆って設置されるようになっていることが好ましい。
さらにまた、本発明の継手部の充填施工方法は、前記継手部が、15〜50cmの幅を有していることが好ましい。
また、本発明の継手部の充填施工方法は、前記押え型枠が、透明な合成樹脂による成形品となっていることが好ましい。
本発明の継手部の充填施工方法によれば、横断勾配を有するプレキャストコンクリート床版の継手部のコンクリートの表面を、プレキャストコンクリート床版の表面と面一に、且つ平滑に仕上げる作業の手間を効果的に低減することができる。
本発明の好ましい一実施形態に係る継手部の充填施工方法が適用される、道路橋にプレキャストコンクリート床版による新しいコンクリート床版を設ける工事を説明する略示斜視図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る継手部の充填施工方法を説明する、図1のA部拡大図である。 複数のプレキャストコンクリート床版を、継手部を介在させて橋桁の延設方向に所定のピッチで複数並べて設置した状態を説明する上面図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る継手部の充填施工方法を説明する、図2のB−Bに沿った断面図である。 線状の凹溝に空気が溜められた状態を説明する、図4のC部拡大図である。 従来の継手部の充填施工方法を説明する、図3のB−Bに沿った断面図である。
本発明の好ましい一実施形態に係る継手部の充填施工方法は、例えば図1に示す道路橋における老朽化したコンクリート床版を撤去して、プレキャストコンクリート床版10による新しいコンクリート床版20と置き換える工事において、図2に示すように、隣接するプレキャストコンクリート床版10の間の継手部11の上面開口を覆って、押え型枠12を設置することにより実施される。本実施形態に係る継手部の充填施工方法は、現場打ちによるコンクリートを継手部11に供給して固化させることにより、隣接するプレキャストコンクリート床版10同士を接合一体化する際に、継手部11のコンクリート15(図4参照)を、両側のプレキャストコンクリート床版10の側面部10aと、底型枠13と、継手部11の上面開口を覆う押え型枠12とによって囲まれる充填空間14に、横断勾配Zの上流側から供給して充填するための施工方法として採用されたものである。
すなわち、本実施形態では、道路橋は、例えば道路の曲線部分を構成する道路橋となっており、形成されるコンクリート床版20は、道路の横断方向に、片側に傾斜する道路勾配のための例えば6%程度の横断勾配Zを有するものとなっている。また、コンクリート床版20を形成するプレキャストコンクリート床版10もまた、表面部分に道路勾配のための横断勾配Zを備えるように形成されており、これらの横断勾配Zを備えるプレキャストコンクリート床版10の間の継手部11のコンクリートもまた、表面部分に横断勾配Zを備えるように形成する必要がある。
このため、本実施形態では、継手部11に供給されたまだ固まらない状態のコンクリート15は、特に流動性が高くセルフレベリング性に優れた高強度のコンクリートが用いられている場合には、横断勾配Zの下流側部分において、表面が水平になろうとすることで、継手部11の上面開口から溢れ易くなることから、継手部11の上面開口を覆って横断勾配Zの下流側から押え型枠12を設置しておき、設置した押え型枠12と、両側のプレキャストコンクリート床版10の側面部10aと、底型枠13とによって囲まれる充填空間14に、横断勾配Zの上流側からコンクリート15(図4参照)を供給して充填することにより、充填されたコンクリート15が継手部11から溢れ出ないようにすることができるようになっている。
また、本実施形態の継手部の充填施工方法は、上述のように押え型枠12と、両側のプレキャストコンクリート床版10の側面部10aと、底型枠13とによって囲まれる充填空間14に、横断勾配Zの上流側からコンクリート15(図4参照)を供給して充填する際に、充填したコンクリート15から抜ける空気を、プレキャストコンクリート床版10の上面や継手部11の上面開口よりも上方に逃がすことができるようにすると共に、充填したコンクリート15が固化した後に、固化した継手部11のコンクリートの表面を、プレキャストコンクリート床版10の表面と面一に、且つ平滑に仕上げる作業の手間を、効果的に低減できるようにする機能を備えている。
そして、本実施形態の継手部の充填施工方法は、図1〜図3に示すように、連設方向である橋桁50の延設方向Xに複数並べて配置されたプレキャストコンクリート床版10の継手部11にコンクリート15を充填して固化させることにより、隣接するプレキャストコンクリート床版10を互いに接合する際に用いる充填施工方法であって、複数並べて配置されたプレキャストコンクリート床版10は、連設方向Xと垂直な方向Yに片側に傾斜する横断勾配Zを表面部分に備えており、継手部11のコンクリート15は、図4にも示すように、当該継手部11の上面開口を覆って横断勾配Zの下流側から押え型枠12を設置し(図2参照)、設置した押え型枠12と、両側のプレキャストコンクリート床版10の側面部10aと、底型枠13とによって囲まれる充填空間14に、横断勾配Zの上流側から供給されて充填されるようになっている。押え型枠12の継手部11の上面開口を覆う部分の下面には、図4に示すように、空気溜リ部を形成する線状の凹溝12aが、当該継手部11の上面開口を覆う部分の下面の全域に亘って複数形成されており、コンクリート15の充填時にコンクリート15から上方に抜ける空気を、複数の線状の凹溝12aに溜めながら、充填空間14にコンクリート15を充填するようになっている。
また、本実施形態では、線状の凹溝12aは、好ましくは三角形の断面形状を備えるように形成されており、これの延設方向と垂直な方向に並べて複数連接して形成されている。さらに、線状の凹溝12aは、これの延設方向をプレキャストコンクリート床版10の表面部分の横断勾配Zの傾斜方向である、プレキャストコンクリート床版10の連設方向Xと垂直な方向Yに、沿わせるようにして形成されている。
本実施形態では、老朽化したコンクリート床版を撤去して、プレキャストコンクリート床版10による新しいコンクリート床版20と置き換える工事が行われる道路橋は、例えば高速道路の曲線部分を構成する道路橋となっており、図1に示すように、道路の延長方向に所定の間隔をおいて構築された橋脚51に支持させて、複数本の橋桁50が、延設方向Xを平行に配置して架設されている。これらの橋桁50に支持させて、複数のプレキャストコンクリート床版10が、図2及び図3に示すように、橋桁50の延設方向Xに例えば幅が15〜50cm程度、より好ましくは20〜40cm程度の間隔の継手部11を介在させながら、例えば2m程度のピッチで複数並べて設置される。プレキャストコンクリート床版10は、例えば橋桁50の延設方向Xの幅Bが180cm程度、橋桁50の延設方向Xと垂直な方向Yの長さLが10m程度の大きさとなるように形成されており、各々のプレキャストコンクリート床版10の幅方向(橋桁の延設方向)の端面である側面部10aには、プレキャストコンクリート床版10に埋設された鉄筋16の端部が突出している。継手部11において、これらの対向する側面部10aから突出する鉄筋16の端部をラップさせると共に、適宜補強用の鉄筋が配筋されるようになっている。
また、本実施形態では、各々のプレキャストコンクリート床版10の底面部における、橋桁50の延設方向Xと垂直な方向Yに沿った両側の端縁部には、コンクリートを打ち込んだ後に構造物の一部となって解体を要しない型枠となる埋設型枠13aが、プレキャストコンクリート床版10の製造時に両側に張り出すようにして予め取り付けられている(図2、図3参照)。プレキャストコンクリート床版10を、橋桁50に支持させて複数並べて設置する際に、各々の継手部11においてこれらの埋設型枠13aを互いに突き合わせることによって、底型枠13が継手部11の底面部に形成される。さらに、本実施形態では、継手部11の横断勾配Zの下流側の端部には、プレキャストコンクリート床版10の橋桁50の延設方向Xと垂直な方向Yの端部の側面に沿わせるようにして、妻型枠17、が公知の方法によって取り付けられている(図2参照)。
そして、本実施形態では、底型枠13及び妻型枠17が取り受けられた各々の継手部11の横断勾配Zの下流側から、継手部11の上面開口を覆って押え型枠12を設置し、設置した押え型枠12と、両側のプレキャストコンクリート床版10の側面部10aと、底型枠13とによって囲まれる充填空間14に、横断勾配Zの上流側から継手部11のコンクリート15を供給して充填するようになっている。
ここで、本実施形態では、押え型枠12は、図4に示すように、例えば橋桁50の延設方向Xに例えば15〜50cm程度の間隔をおいて設けられた継手部11の幅よりも大きな、例えば30〜60cm程度の幅を備えている。押え型枠12は、両側の側端部12bの間の部分である、下面側に線状の凹溝12aが形成された中間部分を、継手部11の上面開口を覆ってこれの直上部分に配置した状態で、継手部11の両側のプレキャストコンクリート床版10の上に跨がるようにして取り付けられる。押え型枠12は、例えば1.5m程度の長さを有しており、両側の側端部12bを、両側のプレキャストコンクリート床版10の側縁部の上に載置した状態で、押え型枠12の長さ方向に所定の間隔をおいて配設された桟木18を、押え型枠12の幅方向に交差させて取り付け、押え型枠12からはみ出している桟木18の両端部分から両側のプレキャストコンクリート床版10に向けて、アンカー部材19を打ち込むことによって、プレキャストコンクリート床版10から浮き上がらない状態で固定される。これによって、押え型枠12と、両側のプレキャストコンクリート床版10の側面部10aと、底型枠13とによって囲まれる、充填空間14が形成される。
また、本実施形態では、押え型枠12は、例えば1.5m程度の長さを有しており、隣接するプレキャストコンクリート床版10の間の継手部11は、例えば10m程度の長さを有していることから、継手部11の上面開口を覆って横断勾配Zの下流側から上流側に順次継ぎ足されて設置されるようになっている(図2参照)。順次継ぎ足された押え型枠12と、両側のプレキャストコンクリート床版10の側面部と、底型枠13とによって囲まれる充填空間14には、横断勾配Zの下流側から上流側に向けてコンクリート15が順次充填されるようになっている。
さらに、本実施形態では、押え型枠12は、好ましくは透明な合成樹脂として、例えばアクリルによる成形品であるアクリル板を用いて形成されている。押え型枠12が、透明な合成樹脂による成形品となっていることにより、充填空間14にコンクリート15が充填されてゆく状況を、充填しながら容易に確認することが可能になる。
さらにまた、本実施形態では、上述のように、押え型枠12の継手部11の上面開口を覆う部分の下面には、空気溜リ部を形成する線状の凹溝12aが、当該継手部11の上面開口を覆う部分の下面の全域に亘って複数形成されている。ここで、線状の凹溝12aは、2〜5mmの溝深さを有するように形成されていることが好ましい。線状の凹溝12aが、2mm以上の溝深さを有していることにより、充填されたコンクリート15の内部に存在する気泡から抜ける空気を、溝の内部に確実に取り込むことが可能になる。線状の凹溝12aが、5mm以下の溝深さを有していることにより、充填されたコンクリート15の表面に健全なコンクリート面を確保することが可能になる。
また、本実施形態では、線状の凹溝12aは、2〜5mmの溝幅を有するように形成されていることが好ましく、三角形の断面形状を備えるように形成されていることが好ましい。線状の凹溝12aが、2〜5mmの溝幅を有していることにより、充填されたコンクリート15の内部に存在する気泡から抜ける空気を、溝の内部に確実に取り込むことが可能になると共に、充填されたコンクリート15の表面に健全なコンクリート面を確保することが可能になる。線状の凹溝12aが、三角形の断面形状を備えていることにより、気泡から抜けた空気と、充填された健全なコンクリート15とが、上下分かれた状態で溝の内部に確実に配置されるようにすることが可能になる。なお、線状の凹溝12aは、三角形の断面形状を備えている必要は必ずしも無く、半円形状、矩形状、台形状等、その他の種々の断面形状を備えていても良い。
さらに、線状の凹溝12aは、これの延設方向と垂直な方向に並べて複数連接して形成されていることが好ましい。これによって、充填されたコンクリート15の内部に存在する気泡から抜ける空気を、より確実に溝の内部に取り込むことが可能になると共に、充填されたコンクリート15の表面に健全なコンクリート面を、より確実に確保することが可能になる。また後述するように押え型枠12を横断勾配Zの下流側から上流側に順次継ぎ足して設置した場合でも、気泡から抜ける空気を、継ぎ足された型枠の端部から容易に抜くことが可能になる。線状の凹溝12aは、これの延設方向と垂直な方向に並べて複数連接して形成されている必要は必ずしも無く、縦横に交差するように並べて配置されていたり、隣接する線状の凹溝12aの間にある程度の間隔を保持した状態で並べて配置されていても良い。
さらにまた、線状の凹溝12aは、これの延設方向をプレキャストコンクリート床版10の表面部分の横断勾配Zの傾斜方向に沿わせるようにして形成されていることが好ましい。これによって、コンクリート15の充填時に、コンクリート15から上方に抜けて線状の凹溝12aに溜められた空気を、当該線状の凹溝12aの傾斜によって端部から抜くことで、外気に向けてよりスムーズに排除することが可能になる。
また、本実施形態では、上述のように、押え型枠12は、継手部11の上面開口を覆って横断勾配Zの下流側から上流側に順次継ぎ足されて設置されるようになっており、横断勾配Zの下流側から上流側に順次継ぎ足される押え型枠12は、下流側の押え型枠12に形成された線状の凹溝12aに、上流側の押え型枠12に形成された線状の凹溝12aが連通するように配置されて、継手部11の上面開口を覆って設置されるようになっていることが好ましい。これによって、順次継ぎ足された押え型枠12と、両側のプレキャストコンクリート床版10の側面部10aと、底型枠13とによって囲まれる充填空間14に、横断勾配Zの下流側から上流側に向けてコンクリートを順次充填して行く際に、継ぎ足された押え型枠12の間で連通する線状の凹溝12aの傾斜によって端部から抜くことで、コンクリート15から上方に抜けて線状の凹溝12aに溜められた空気を、外気に向けてよりスムーズに排除することが可能になる。
本実施形態の継手部の充填施工方法では、上述の構成を備える、継手部11の上面開口を覆う部分の下面に複数の線状の凹溝12aが形成された押え型枠12を、横断勾配Zの下流側から設置して、押え型枠12と、両側のプレキャストコンクリート床版10の側面部10aと、底型枠13とによって囲まれる充填空間14に、横断勾配Zの上流側から、好ましくは流動性が高くセルフレベリング性に優れた高強度のコンクリートを、継手部11のコンクリート15として供給して充填する。このような高強度のコンクリートとしては、例えば常温硬化型の超高強度繊維補強コンクリートである、商品名「スリムクリート」(株式会社大林組製)を用いることができる。
充填空間14に供給されたコンクリート15は、バイブレータ等の公知の振動装置を使用したり、押え型枠12を木槌で叩いたりすることなどによって振動が加えられて、十分に締め固められると共に、複数の線状の凹溝12aが形成された押え型枠12の下面に上面を密着させた状態で、充填空間14に充填される。押え型枠12の下面には、空気溜リ部を形成する線状の凹溝12aが、継手部11の上面開口を覆う部分の全域に亘って複数形成されているので、コンクリート15の充填時にコンクリート15から上方に抜ける空気を、複数の線状の凹溝12aに溜めながら、充填空間14にコンクリート15を充填することが可能になる。
そして、本実施形態の継手部の充填施工方法によれば、横断勾配Zを有するプレキャストコンクリート床版10の継手部11のコンクリート15の表面を、プレキャストコンクリート床版10の表面と面一に、且つ平滑に仕上げる作業の手間を、効果的に低減することが可能になる。
すなわち、本実施形態によれば、継手部11のコンクリート15は、当該継手部11の上面開口を覆って横断勾配Zの下流側から押え型枠12を設置し、設置した押え型枠12と、両側のプレキャストコンクリート床版10の側面部10aと、底型枠13とによって囲まれる充填空間14に、横断勾配Zの上流側から供給されて充填されるようになっており、押え型枠12の継手部11の上面開口を覆う部分の下面には、空気溜リ部を形成する線状の凹溝12aが、当該継手部11の上面開口を覆う部分の下面の全域に亘って複数形成されており、コンクリート15の充填時にコンクリート15から上方に抜ける空気を、複数の線状の凹溝12aに溜めながら、充填空間14にコンクリート15を充填するようになっている。
これによって、本実施形態によれば、図5に示すように、各々の線状の凹溝12aに溜められる空気によって、充填時に各々の線状の凹溝12aに侵入しようとするコンクリート15の量を抑制することで、継手部11に充填されたコンクリート15が固化した後に押え型枠12を取り外した際に、プレキャストコンクリート床版10の上面よりも突出した状態で残置される固化したコンクリート15の厚さを小さく、且つ突出するコンクリート15の量を少なくすることが可能になる。これによって、このような突出した部分のコンクリート15を荒削りしたり、研磨したりすることによって、継手部11のコンクリート15の表面を、プレキャストコンクリート床版10の表面と面一に、且つ平滑に仕上げる作業の手間を、効果的に低減することが可能になると共に、研磨する際に粉塵や騒音を発生させて、周囲の環境に影響を及ぼすことになるのを、効果的に抑制することが可能になる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、押え型枠は、透明な合成樹脂による成形品となっている必要は必ずしも無く、不透明が成形品であっても良い。プレキャストコンクリート床版は、道路橋のコンクリート床版を形成するものである必要は必ずしも無く、鉄道橋等のその他の種々のコンクリート床版を形成するものであっても良い。
10 プレキャストコンクリート床版
10a 側面部
11 継手部
12 押え型枠
12a 線状の凹溝
12b 側端部
13 底型枠
13a 埋設型枠
14 充填空間
15 継手部のコンクリート
16 鉄筋
17 妻型枠
18 桟木
19 アンカー部材
20 コンクリート床版
50 橋桁
51 橋脚
X 橋桁の延設方向(連設方向)
Y 連設方向(延設方向)と垂直な方向
Z 横断勾配
このため、従来の工法では、例えば図6に示すように、継手部11’の上面開口を覆って押え型枠12’を設置しておき、設置した押え型枠12’と、両側のプレキャストコンクリート床版10’の側面部10a’と、底型枠13’とによって囲まれる充填空間14’に、横断勾配の上流側からコンクリート15’を供給して充填することにより、充填されたコンクリート15’が継手部11’から溢れ出ないようにする施工方法が採用されていた。また、図6に示す従来の工法では、押え型枠12’は、継手部11’の両側のプレキャストコンクリート床版10’の端縁部の上面との間に、スペーサ部材30’を介在させて、プレキャストコンクリート床版10’の上面や継手部11’の上面開口よりも、5mm程度高い位置に下面を配置して、取り付けられるようになっている。これらの両側のスペーサ部材30’によって挟まれる嵩上げされた部分に、コンクリート15’が充填空間14’に充填された際にコンクリート15’から抜ける空気を逃がすことで、固化した後に嵩上げされた部分のコンクリ―ト15a’を除去して、品質が良好なコンクリート15’が、プレキャストコンクリート床版10’の上面よりも下方部分の継手部11’に、得られるようにしていた。
本発明は、連設方向に複数並べて配置されたプレキャストコンクリート床版の継手部にコンクリートを充填して固化させることにより、隣接するプレキャストコンクリート床版を互いに接合する際に用いる継手部の充填施工方法であって、複数並べて配置されたプレキャストコンクリート床版は、連設方向と垂直な方向に傾斜する横断勾配を表面部分に備えており、継手部のコンクリートは、当該継手部の上面開口を覆って押え型枠を設置し、設置した押え型枠と、両側のプレキャストコンクリート床版の側面部と、底型枠とによって囲まれる充填空間に、横断勾配の上流側から供給されて充填されるようになっており、前記押え型枠の前記継手部の上面開口を覆う部分の下面には、空気溜リ部を形成する線状の凹溝が、当該継手部の上面開口を覆う部分の下面の全域に亘って複数形成されており、コンクリートの充填時にコンクリートから上方に抜ける空気を、複数の前記線状の凹溝に溜めながら、前記充填空間にコンクリートを充填する継手部の充填施工方法を提供することにより、上記目的を達成したものである。
このため、本実施形態では、継手部11に供給されたまだ固まらない状態のコンクリート15は、特に流動性が高くセルフレベリング性に優れた高強度のコンクリートが用いられている場合には、横断勾配Zの下流側部分において、表面が水平になろうとすることで、継手部11の上面開口から溢れ易くなることから、継手部11の上面開口を覆って好ましくは横断勾配Zの下流側から押え型枠12を設置しておき、設置した押え型枠12と、両側のプレキャストコンクリート床版10の側面部10aと、底型枠13とによって囲まれる充填空間14に、横断勾配Zの上流側からコンクリート15(図4参照)を供給して充填することにより、充填されたコンクリート15が継手部11から溢れ出ないようにすることができるようになっている。
そして、本実施形態の継手部の充填施工方法は、図1〜図3に示すように、連設方向である橋桁50の延設方向Xに複数並べて配置されたプレキャストコンクリート床版10の継手部11にコンクリート15を充填して固化させることにより、隣接するプレキャストコンクリート床版10を互いに接合する際に用いる充填施工方法であって、複数並べて配置されたプレキャストコンクリート床版10は、連設方向Xと垂直な方向Yに片側に傾斜する横断勾配Zを表面部分に備えており、継手部11のコンクリート15は、図4にも示すように、当該継手部11の上面開口を覆って押え型枠12を設置し(図2参照)、設置した押え型枠12と、両側のプレキャストコンクリート床版10の側面部10aと、底型枠13とによって囲まれる充填空間14に、横断勾配Zの上流側から供給されて充填されるようになっている。押え型枠12の継手部11の上面開口を覆う部分の下面には、図4に示すように、空気溜リ部を形成する線状の凹溝12aが、当該継手部11の上面開口を覆う部分の下面の全域に亘って複数形成されており、コンクリート15の充填時にコンクリート15から上方に抜ける空気を、複数の線状の凹溝12aに溜めながら、充填空間14にコンクリート15を充填するようになっている。
そして、本実施形態では、底型枠13及び妻型枠17が取り付けられた各々の継手部11の好ましくは横断勾配Zの下流側から、継手部11の上面開口を覆って押え型枠12を設置し、設置した押え型枠12と、両側のプレキャストコンクリート床版10の側面部10aと、底型枠13とによって囲まれる充填空間14に、横断勾配Zの上流側から継手部11のコンクリート15を供給して充填するようになっている。
本実施形態の継手部の充填施工方法では、上述の構成を備える、継手部11の上面開口を覆う部分の下面に複数の線状の凹溝12aが形成された押え型枠12を、好ましくは横断勾配Zの下流側から設置して、押え型枠12と、両側のプレキャストコンクリート床版10の側面部10aと、底型枠13とによって囲まれる充填空間14に、横断勾配Zの上流側から、好ましくは流動性が高くセルフレベリング性に優れた高強度のコンクリートを、継手部11のコンクリート15として供給して充填する。このような高強度のコンクリートとしては、例えば常温硬化型の超高強度繊維補強コンクリートである、商品名「スリムクリート」(株式会社大林組製)を用いることができる。
すなわち、本実施形態によれば、継手部11のコンクリート15は、当該継手部11の上面開口を覆って好ましくは横断勾配Zの下流側から押え型枠12を設置し、設置した押え型枠12と、両側のプレキャストコンクリート床版10の側面部10aと、底型枠13とによって囲まれる充填空間14に、横断勾配Zの上流側から供給されて充填されるようになっており、押え型枠12の継手部11の上面開口を覆う部分の下面には、空気溜リ部を形成する線状の凹溝12aが、当該継手部11の上面開口を覆う部分の下面の全域に亘って複数形成されており、コンクリート15の充填時にコンクリート15から上方に抜ける空気を、複数の線状の凹溝12aに溜めながら、充填空間14にコンクリート15を充填するようになっている。

Claims (9)

  1. 連設方向に複数並べて配置されたプレキャストコンクリート床版の継手部にコンクリートを充填して固化させることにより、隣接するプレキャストコンクリート床版を互いに接合する際に用いる継手部の充填施工方法であって、
    複数並べて配置されたプレキャストコンクリート床版は、連設方向と垂直な方向に傾斜する横断勾配を表面部分に備えており、継手部のコンクリートは、当該継手部の上面開口を覆って横断勾配の下流側から押え型枠を設置し、設置した押え型枠と、両側のプレキャストコンクリート床版の側面部と、底型枠とによって囲まれる充填空間に、横断勾配の上流側から供給されて充填されるようになっており、
    前記押え型枠の前記継手部の上面開口を覆う部分の下面には、空気溜リ部を形成する線状の凹溝が、当該継手部の上面開口を覆う部分の下面の全域に亘って複数形成されており、
    コンクリートの充填時にコンクリートから上方に抜ける空気を、複数の前記線状の凹溝に溜めながら、前記充填空間にコンクリートを充填する継手部の充填施工方法。
  2. 前記線状の凹溝は、2〜5mmの溝深さを有するように形成されている請求項1記載の継手部の充填施工方法。
  3. 前記線状の凹溝は、三角形の断面形状を備えるように形成されている請求項1又は2記載の継手部の充填施工方法。
  4. 前記線状の凹溝は、これの延設方向と垂直な方向に並べて複数連接して形成されている請求項1〜3のいずれか1項記載の継手部の充填施工方法。
  5. 前記線状の凹溝は、延設方向をプレキャストコンクリート床版の表面部分の横断勾配の傾斜方向に沿わせるようにして形成されている請求項1〜4のいずれか1項記載の継手部の充填施工方法。
  6. 前記押え型枠は、前記継手部の上面開口を覆って横断勾配の下流側から上流側に順次継ぎ足されて設置されるようになっており、順次継ぎ足された押え型枠と、両側のプレキャストコンクリート床版の側面部と、底型枠とによって囲まれる充填空間に、横断勾配の下流側から上流側に向けてコンクリートが順次充填されるようになっている請求項1〜5のいずれか1項記載の継手部の充填施工方法。
  7. 前記横断勾配の下流側から上流側に順次継ぎ足される前記押え型枠は、下流側の前記押え型枠に形成された線状の凹溝に、上流側の前記押え型枠に形成された線状の凹溝が連通するように配置されて、前記継手部の上面開口を覆って設置されるようになっている請求項6記載の継手部の充填施工方法。
  8. 前記継手部が、15〜50cmの幅を有している請求項1〜7のいずれか1項記載の継手部の充填施工方法。
  9. 前記押え型枠が、透明な合成樹脂による成形品となっている請求項1〜8のいずれか1項記載の継手部の充填施工方法。
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