JP2019119400A - シート空調装置およびシート空調システム - Google Patents

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Abstract

【課題】各シートに体温測定用の温度センサを追加することなくシート着座者の体温を推定できるシート空調装置を提供する。【解決手段】シートの下に配置され、シートの付近を空調するシート空調装置であって、冷媒を圧縮するコンプレッサと、コンプレッサにより圧縮された冷媒を気化させることで周囲の空気を冷却するエバポレータと、エバポレータで冷却された空気の温度を検出するエバポレータ後センサと、シート付近の空気をエバポレータへ送るブロアと、コンプレッサが停止している状態でブロアを作動させ、この状態でエバポレータ後センサが検出する温度に基づいて、シートに着座しているシート着座者の体温を推定する体温推定部43と、体温推定部43が推定したシート着座者の体温と設定温度とを少なくとも用いて、コンプレッサを作動させる空調制御を行う空調制御部42とを備える。【選択図】図4

Description

シート別に設置されシートの周囲を空調するシート空調装置、および、シート空調システムに関する。
特許文献1に開示されているように、シート別に空調が可能な空調装置が知られている。シート別に空調が可能な空調装置は、車室全体を空調する場合と異なり、シートに着座するシート着座者別に、各シート着座者の好みに応じた空調を行うことができる。
特開2006−131106号公報
シート別の空調を、シート着座者にとってより快適な空調とするためには、シート着座者の体温を推定し、推定結果を空調制御に反映させることが好ましい。シート着座者が汗をかくほどにシート着座者の体温が熱くなっている場合には、同じ設定温度でも、強めの冷房にしたり、風量を高くしたりするなど、体温に応じた制御をすることで、シート着座者の快適性が向上するからである。しかし、シート着座者の体温を推定するために、各シートに体温測定用の温度センサを追加するとコストアップになる。
本開示は、この事情に基づいて成されたものであり、その目的とするところは、各シートに体温測定用の温度センサを追加することなくシート着座者の体温を推定できるシート空調装置、および、シート空調システムを提供することにある。
上記目的は独立請求項に記載の特徴の組み合わせにより達成され、また、下位請求項は更なる有利な具体例を規定する。特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、開示した技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するためのシート空調装置は、
シート(2)の下に配置され、シートの付近を空調するシート空調装置(3)であって、
冷媒を圧縮するコンプレッサ(363)と、
コンプレッサにより圧縮された冷媒を気化させることで周囲の空気を冷却するエバポレータ(366)と、
エバポレータで冷却された空気の温度を検出するエバポレータ後センサ(367)と、
シート付近の空気をエバポレータへ送るブロア(361)と、
コンプレッサが停止している状態でブロアを作動させ、この状態でエバポレータ後センサが検出する温度に基づいて、シートに着座しているシート着座者の体温を推定する体温推定部(43)と、
体温推定部が推定したシート着座者の体温と設定温度とを少なくとも用いて、コンプレッサを作動させる空調制御を行う空調制御部(42)とを備える。
体温推定部は、コンプレッサが停止している状態で、シート付近の空気をエバポレータへ送るブロアを作動させる。このときにエバポレータ後センサで検出される温度は、シート付近の空気の温度に近い温度であり、シート着座者がいる場合は、ブロアが作動することによりエバポレータ後センサが検出する温度は、シート着座者の体温の影響を受けた温度となる。
そこで、体温推定部は、コンプレッサが停止している状態、かつ、ブロアが作動している状態でエバポレータ後センサが検出する温度に基づいてシート着座者の体温を推定する。このようにして体温を推定するので、体温センサを設ける必要がない。
また、シート空調装置はシート下にあるので、エバポレータ後センサもシート下すなわちシート着座者の近くにある。よって、体温推定部は、エバポレータ後センサが検出する温度から、精度よくシート着座者の体温の推定できる。
また、シート着座者の体温を推定するときはコンプレッサが停止しているので、エバポレータ後センサが検出する温度がエバポレータで冷やされた空気の影響を受けてしまうことも抑制される。これによっても、エバポレータ後センサが検出する温度から推定するシート着座者の体温の推定精度が高くなる。
また、上記目的を達成するためのシート空調システムに係る1つの開示は、
シート空調装置と、シートとを備えたシート空調システム(1)であって、
シートは、
シート着座者の背部を支えるシート背部(21)と、
シート背部の上端に接続され、シート着座者の頭部を支えるシート頭部(22)と、
シート着座者の臀部および大腿部を支えるシート座部(23)と、
シート背部の上端部およびシート頭部の一方または両方に形成され、冷房時に空気を吹き出す上方吹き出し口(26)と、を備え、
シート空調装置は、筐体(31)を備え、
筐体は、シート座部側の面に形成され、筐体内に空気を取り込む空気取り入れ口(32)を備え、
体温推定部は、シート空調装置に対して冷房開始指示が行われたことによりシート着座者の体温の推定を行う際に、ブロアを作動させる前にエバポレータ後センサが検出した温度が、シート着座者の首付近に吹き付けられると不快に感じる温度か否かを判断する不快温度閾値以上であれば、ブロアを冷房時とは反対回転させ、この状態でエバポレータ後センサが検出する温度に基づいて、シート着座者の体温を推定する。
上記目的を達成するためのシート空調システムに係る他の開示は、
シート空調装置と、シートとを備えたシート空調システム(1)であって、
シートは、
シート着座者の背部を支えるシート背部(21)と、
シート背部の上端に接続され、シート着座者の頭部を支えるシート頭部(22)と、
シート着座者の臀部および大腿部を支えるシート座部(23)と、
シート背部の上端部およびシート頭部の一方または両方に形成され、冷房時に空気を吹き出す上方吹き出し口(26)と、
シート背部の中央部またはそれよりも下方に形成され、暖房時に空気を吹き出す下方吹き出し口(27)と、
シート座部に形成され、暖房時に空気を吹き出す座部吹き出し口(28)と、を備え、
シート空調装置は、
筐体(31)と、
冷房時の空気の吹き出し口となる冷風吹き出し口(33)と、
暖房時の空気の吹き出し口となる温風吹き出し口(34)と、
筐体から空気を吹き出す吹き出し口を、冷風吹き出し口とするか温風吹き出し口とするかを切り替えるダンパ(381、382)と、を備え、
体温推定部は、シート空調装置に対して冷房開始指示が行われたことによりシート着座者の体温の推定を行う際に、ブロアを作動させる前にエバポレータ後センサが検出した温度が、シート着座者の首付近に吹き付けられると不快に感じる温度か否かを判断する不快温度閾値以上であれば、ダンパを、吹き出し口を温風吹き出し口とする側に切り替えてブロアを冷房時と同じ方向に回転させ、この状態でエバポレータ後センサが検出する温度に基づいて、シート着座者の体温を推定する。
シート空調システム1の全体構成図である。 シート空調装置3の外観図である。 シート空調装置3の内部構成を説明する図である。 図3の空調ECU40が実行する機能を示す機能ブロック図である。 図4の体温推定部43が実行する、作動開始予約情報を取得しているときの処理を示すフローチャートである。 図4の体温推定部43が実行する、作動開始指示を取得したときの処理を示すフローチャートである。 図6のS17の詳細処理を示すフローチャートである。 第2実施形態において体温推定部43が図7に代えて実行する処理を示すフローチャートである。
<第1実施形態>
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、シート空調システム1の全体構成図である。シート空調システム1は、シート2と、シート空調装置3とを備えている。本実施形態のシート空調システム1は、車両に搭載される。したがって、シート2に着座するシート着座者は、車両の乗員である。そこで、以下、シート着座者を乗員と記載する。
[シート2の構成]
シート2は、シート背部21と、シート頭部22と、シート座部23とを備えている。シート背部21は、乗員の背部を支える部分である。シート頭部22は、シート背部21の上端に接続され、乗員の頭部を支える。シート座部23は、乗員の臀部および大腿部を支える。
シート2の内部には、冷風ダクト24と温風ダクト25とが形成されている。冷風ダクト24は、冷房時の空調空気が流通するダクトである。冷風ダクト24は、一端がシート空調装置3に接続され、他端がシート背部21の上端とシート頭部22の下端との間に開口している。この開口はシート2の上方に形成された上方吹き出し口26である。
温風ダクト25は、暖房時の空調空気が流通するダクトである。温風ダクト25は、一端がシート空調装置3に接続される。温風ダクト25は流路が2つに別れ、2つの流路のうちの一方はシート背部21の内部に延び、他方はシート座部23の内部に延びる。
温風ダクト25においてシート背部21の内部に延びている部分の端は、シート背部21の乗員側の面付近に開口している。この開口の位置は、シート背部21の上下方向中央付近であり、この開口は、上方吹き出し口26よりも下方にある下方吹き出し口27である。なお、図1では、下方吹き出し口27は、1つ示されているが、下方吹き出し口27は複数であってもよい。
温風ダクト5においてシート座部23の内部に延びている部分の端は、シート座部23の乗員側の面付近に開口している。この開口は座部吹き出し口28である。なお、図1では、座部吹き出し口28は、2つ示されているが、座部吹き出し口28は1つでもよく、また3つ以上でもよい。
[シート空調装置3の構成]
シート空調装置3は、シート2の下に配置されている。図2にシート空調装置3の外観図を示している。シート空調装置3は、筐体31を備えている。本実施形態の筐体31は、直方体形状である。筐体31の上面31aに空気取り入れ口32が形成されている。この上面31aはシート座部23の表面側に向いている面である。空気取り入れ口32は、円形に開口している貫通穴である。なお、筐体31の側面にも、空気取り入れ口が形成されていてもよい。
筐体31は、1つの側面に、冷房時の空調空気の吹き出し口となる冷風吹き出し口33と、暖房時の空調空気の吹き出し口となる温風吹き出し口34とをそれぞれ1つずつ備える。冷風吹き出し口33には冷風ダクト24が接続され、温風吹き出し口34には温風ダクト25が接続される。
図3はシート空調装置3の内部構成を説明する図である。シート空調装置3は、空気を冷却および加温する機械的構成である空調ユニット35と、通信部39と、空調ECU40とを備えている。空調ユニット35は、空気を冷やす冷凍サイクル装置36と、空気を温めるPTCヒータ37と、冷房時と暖房時で空気の吹き出し口を切り替える吹き出し口切り替え機構38とを備える。
冷凍サイクル装置36は、ブロア361、冷媒管362、コンプレッサ363、コンデンサ364、膨張弁365、エバポレータ366、エバポレータ後センサ367を備える。
ブロア361は、空気取り入れ口32の下方に配置され、羽が回転することで、筐体31の内部に空気を取り入れる。筐体31の内部に空気を取り入れる方向へのブロア361の回転を正回転とする。ブロア361は逆回転も可能になっており、ブロア361が逆回転すると、筐体31内の空気が空気取り入れ口32から吹き出されることになる。なお、ブロア361の正逆回転の切り替えは、ブロア361が備えるモータへ流す電流の方向を切り替える切替回路により制御する。
冷媒管362内には冷媒が入っている。冷媒は、冷媒管362内を気体あるいは液体の状態で流れる。コンプレッサ363は、冷媒を圧縮して冷媒温度を上昇させる。コンプレッサ363により圧縮された冷媒は、コンデンサ364に供給される。
コンデンサ364には、ブロア361により筐体31内に取り入れられた空気が送風される。コンデンサ364は、この送風された空気に冷媒の熱を放熱させる。コンデンサ364で放熱され冷媒は、膨張弁365に供給される。膨張弁365において冷媒は、固定絞りで減圧される。膨張弁365で減圧された冷媒は、エバポレータ366に提供される。エバポレータ366において冷媒は気化され、ブロア361によりエバポレータ366の周囲に送風された空気を気化熱により冷却する。エバポレータ後センサ367は、エバポレータ366により冷却された空気の温度を検出する温度センサである。
筐体31の内部には、隔壁31b、31cが形成されている。隔壁31bは、エバポレータ366の冷風吹き出し口33側の端付近から、筐体31において冷風吹き出し口33が形成されている側面まで延びている。この構造により、隔壁31bは、エバポレータ366により冷却された空気が、冷却されていない空気と混ざることを防止する。
隔壁31cは、コンデンサ364の温風吹き出し口34側の端付近から、筐体31において温風吹き出し口34が形成されている側面まで延びている。この構造により、隔壁31cは、コンデンサ364あるいはPTCヒータ37により暖められた空気が、暖められていない空気と混ざることを防止する。
エバポレータ後センサ367が取り付けられている位置は、隔壁31bのエバポレータ366側の端よりも冷風吹き出し口33に近い位置である。したがって、エバポレータ後センサ367が検出する温度は、冷風吹き出し口33から吹き出される温度と考えることができる。
PTCヒータ37は、暖房装置であり、コンデンサ364の付近に配置される。なお、コンデンサ364は、コンプレッサ363で圧縮されることに伴い高温となった冷媒が供給されるので、コンデンサ364も暖房装置である。
吹き出し口切り替え機構38は、冷風ダンパ381、温風ダンパ382、2つのモータ383、384を備える。冷風ダンパ381は、冷風吹き出し口33の開度を調整する。温風ダンパ382は、温風吹き出し口34の開度を調整する。モータ383は冷風ダンパ381の開度を調整し、モータ384は温風ダンパ382の開度を調整する。
冷房時は、冷風吹き出し口33が開かれることにより、シート2の付近を冷房するための空気が、シート背部21の上端に位置する上方吹き出し口26から吹き出される。暖房時は、温風吹き出し口34が開かれることにより、シート2の付近を暖房するための空気が、シート背部21にある下方吹き出し口27とシート座部23にある座部吹き出し口28から吹き出される。
通信部39は、近距離無線通信を行うことができる。この通信部39は、シート空調装置3を無線操作する無線操作装置と通信するためのものである。無線操作装置は、たとえば、スマートフォンである。通信部39が行う近距離無線通信の一例は、Bluetooth(登録商標)規格に従う通信である。
通信部39は、車両から近距離無線通信により通信可能な距離以上離れた位置から送信される作動開始予約情報も取得する。作動開始予約情報は、シート空調装置3に作動を開始させる時刻である作動開始予約時刻、作動開始時の設定温度などを含んだ情報である。この情報を取得するための構成は、通信部39が広域通信を行う通信回路を備える構成でもよい。また、車両に搭載されて、広域通信と近距離通信とが可能な通信が車載通信装置との間の近距離無線通信により、間接的に、遠方からの作動開始予約情報を取得する構成でもよい。
空調ECU40は、ブロア361、PTCヒータ37、エバポレータ後センサ367、モータ383、384、通信部39と接続されている。また、車内LAN50を介して、車両内の種々の装置と通信可能になっている。車内LAN50を介して、日射センサが検出した日射量、外気温センサが検出した車両外部の外気温度が取得できる場合がある。
空調ECU40は、CPU、ROM、RAM等を備えたマイクロコンピュータを主体として構成される。空調ECU40は、ROM等のメモリに記憶された各種プログラムをCPU等のプロセッサが実行することで、ブロア361、PTCヒータ37、モータ383、384、通信部39を制御する。
[空調ECU40が実行する機能]
また、空調ECU40は、CPUが上記プログラムを実行することで、図4に示す予約時刻取得部41、空調制御部42、体温推定部43としての機能を実行する。なお、空調ECU40が実行する機能の一部または全部が専用のIC等により、ハードウェア構成として提供されてもよい。
予約時刻取得部41は、作動開始予約情報を通信部39から取得する。作動開始予約情報には、作動開始予約時刻が含まれているので、作動開始予約情報を取得することで、作動開始予約時刻を取得することができる。予約時刻取得部41は、作動開始予約情報を、体温推定部43と空調制御部42へ提供する。
空調制御部42は、設定温度と現在の温度とをもとに空調制御を行う。空調制御は、冷房、暖房、送風の3種類の制御が可能である。冷房時には、コンプレッサ363を作動させ、エバポレータ366により冷却された空気を冷風吹き出し口33から吹き出させる。このとき、エバポレータ後センサ367で検出する温度が目標吹き出し温度になるように冷房の強さを調整する。暖房時には、コンデンサ364およびPTCヒータ37の一方または両方で暖められた空気を温風吹き出し口34から吹き出させる。
冷房、暖房、送風のいずれの制御を実行するかは、ユーザの設定操作により決定できるようになっていてもよいし、設定温度と現在の温度とを比較して決定できるようになっていてもよい。また、空調制御部42は、設定温度に加えて、乗員の体温も用いて空調制御を行う。たとえば、同じ設定温度でも、乗員の体温が高いときには、目標吹き出し温度を低くする、風量を強くするなどの制御を行う。乗員の体温は体温推定部43が推定する。
体温推定部43は、エバポレータ後センサ367が検出する温度を用いて、乗員の体温を推定する。エバポレータ後センサ367は、乗員の付近にあるので、エバポレータ後センサ367が検出する温度は、乗員の体温の影響を受ける。したがって、エバポレータ後センサ367が検出する温度から、乗員の体温が推定できるのである。
ただし、コンプレッサ363が作動してエバポレータ366に冷媒が流れると、エバポレータ後センサ367が検出する温度は、エバポレータ366の温度の影響を強く受け、乗員の体温の影響は少なくなってしまう。そこで、体温推定部43は、空調制御部42にコンプレッサ363の作動を開始しないように指示して、乗員の着座後、コンプレッサ363が停止している状態で乗員の体温を推定する。
体温推定部43のより詳細な処理を、図5、図6、図7を用いて説明する。図5は、予約時刻取得部41から作動開始予約情報を取得しており、かつ、その作動開始予約情報に含まれている作動開始予約時刻が経過していない場合に実行する。
図5に示す処理は、直射日光により座面が暖かくなってしまっている可能性を考慮した処理である。直射日光により座面が暖かくなっていると、エバポレータ後センサ367で検出する温度は、乗員の温度よりも座面の温度の影響を強く受ける。その結果、エバポレータ後センサ367で検出する温度に基づいて推定する乗員の体温の精度が低下する。そこで、本実施形態では、作動開始予約時刻が取得できた場合には、事前にブロア361を回転させることで、座面の温度を下げておくのである。
ステップ(以下、ステップを省略)S1では、作動開始予約時刻の一定時間前となったか否かを判断する。一定時間は、座面の温度を下げるために必要な時間であり、予め設定されている。S1の判断がNOであれば、S1の判断を繰り返しつつ、予約時刻の一定時間前となるまで待機する。
S1の判断がYESになればS2に進む。S2では、ブロア361の回転を開始する。ブロア361の回転速度は、予め設定されている。なお、S2におけるブロア361の回転方向は正回転である。また、このとき、冷風吹き出し口33を開いてもよいが、温風吹き出し口34を開くほうが好ましい。温風吹き出し口34を開く場合、座部吹き出し口28から空気が吹き出されるので、座面の温度を早期に低下させることができるからである。
本実施形態では、図5の処理を、座面の温度や、車室内の温度を検出することなく実行する。これらの温度を検出することなく図5を実行する理由は次の通りである。仮に座面の温度が高くないとしても、図5の処理を実行することで、体温推定精度が低下する訳ではないからである。また、他の理由として、座面の温度や、車室内の温度を検出することなく図5の処理を実行することで、これらの温度を検出する手段を設ける必要がなくなる利点もあるからである。
次に図6を説明する。体温推定部43は、通信部39から作動開始指示を取得した場合に、図6に示す処理を開始する。あるいは、作動開始指示に加えて、乗員が着座したことを検出した場合に、図6に示す処理を開始してもよい。乗員が着座したか否かは、たとえば、着座センサの検出値から判断する。
S11では、冷房を実施するか否かを判断する。冷房を実施するか否かは、次のようにして判断する。作動開始指示が冷房の作動を指示する内容であれば、冷房を実施すると判断する。作動開始指示に冷房/暖房/送風の指示が含まれておらず、設定温度が指示されている場合、設定温度と現在の温度とを比較して、冷房を実施するか否かを判断する。なお、現在の温度は、エバポレータ後センサ367が検出する温度でもよいし、車内LAN50などを介して車室内の温度を現在の温度として取得してもよい。
S11の判断がNOであればS12に進む。S12では、暖房または送風制御を実施する。暖房制御は、設定温度に基づいて、温風吹き出し口34から吹き出す温風の温度を調整する。本実施形態での暖房制御には、乗員の体温は用いない。ただし、暖房制御にも、乗員の体温を用いてもよい。
S11の判断がYESであればS13に進む。S13では、車内LAN50を介して、日射量センサから日射量を取得する。S14では、S13で取得した日射量が、高日射閾値以上であるか否かを判断する。高日射閾値は、車両内の温度が暑くなっていると推定できるか否かを判断する閾値として設定される。高日射閾値の具体的な値は、実験等に基づいて予め設定される。
S14の判断がNOであればS15に進む。なお、日射量を取得できない場合にも、S14の判断をNOとする。S15では、車内LAN50を介して、外気温センサから外気温を取得する。
S16では、S15で取得した外気温が、高温閾値以上であるか否かを判断する。高温閾値も、車両内の温度が暑くなっていると推定できるか否かを判断する閾値として設定される。高温閾値の具体的な値は、実験等に基づいて予め設定される。
S16の判断がNOであればS17に進む。なお、外気温を取得できない場合にも、S16の判断をNOとする。S17では、体温推定処理を実行する。体温推定処理では、図7に示す処理を実行する。
図7において、S171では、前回、コンプレッサ363が作動してからの経過時間が、復帰時間以内であるか否かを判断する。復帰時間は、コンプレッサ363が作動することにより冷却されたエバポレータ366が雰囲気温度に近い温度まで復帰するまでに要する時間を意味しており、具体的な時間は、実験により決定した一定の時間とする。なお、経過時間の計測開始時点を、イグニッションスイッチがオフになった時点としてもよい。イグニッションスイッチがオフになることで、コンプレッサ363は停止するからである。
S171の判断がYESであればS172に進む。S172では、体温推定はしないことに決定して、S18に進む。S172に進む場合、エバポレータ後センサ367が検出する温度は、乗員の体温をあまり反映していない可能性が高いからである。
S171の判断がNOであればS173に進む。S173では、エバポレータ後センサ367から温度を取得する。S174では、S173で取得した温度が不快温度閾値以上であるか否かを判断する。不快温度閾値は、乗員の首付近に吹き付けられると不快に感じる温度か否かを判断する閾値である。
人は、一般に、高温の空気が首などに吹き付けられることを好まない場合が多い。次に、説明するように、体温推定処理では、ブロア361を回転させる。また、冷房時は、冷風吹き出し口33を開く。冷風吹き出し口33を開いた状態でブロア361を正回転させると、上方吹き出し口26から空気が吹き出されることになる。上方吹き出し口26から吹き出される空気が熱いと乗員が不快に感じる恐れがあることから、このS174でエバポレータ後センサ367が検出した温度が不快温度閾値以上か否かを判断する。
S174の判断がNOであればS175に進む。S175では、ブロア361を正回転させる。回転速度は、乗員の体温の影響ができるだけ反映されるように、実験に基づいて設定された低速回転速度である。
S174の判断がYESであればS176へ進む。S176ではブロア361を逆回転させる。ブロア361を逆回転させることにより、熱い空気が乗員の首付近に吹き付けられることが防止できる。逆回転時の回転速度も予め設定される。この回転速度は、S175を実行時と同じでもよいし、異なっていてもよい。
S175またはS176を実行後はS177に進む。S177では、ブロア361を回転させてからの経過時間が温度検出時間になったか否かを判断する。ブロア361を回転させた直後は、エバポレータ後センサ367が検出する温度に、乗員の体温の影響が反映されにくいことを考慮して、このS177の判断を設けている。
S177の判断がNOであれば繰り返しS177を判断しつつ待機する。S177の判断がYESになればS178に進む。S178では、エバポレータ後センサ367から温度を取得する。S179では、S178で取得した温度に基づいて、乗員の体温を推定する。エバポレータ後センサ367が検出した温度から乗員の体温を推定する方法は、たとえば、エバポレータ後センサ367が検出した温度と乗員の体温との対応関係をマップあるいは関係式により予め定めておく。このマップあるいは関係式と、S178で取得した温度から、乗員の体温を推定する。なお、乗員の体温を推定するために、エバポレータ後センサ367が検出した温度以外に、車室の温度を考慮してもよい。
説明を図6に戻す。体温推定処理を実行後はS18に進む。S18では、冷房制御を実行する。冷房制御では、設定温度と、S17で推定した乗員の体温とを少なくとも用い、所定の目標吹き出し温度決定式に基づいて目標吹き出し温度を決定する。そして、エバポレータ後センサ367が検出する温度が目標吹き出し温度になるように、コンプレッサ363の回転速度、ブロア361の回転速度などを制御する。なお、S172を実行したことにより、乗員の体温が推定されていない場合には、乗員の体温を用いないで目標吹き出し温度を決定する関係式を用いて、目標吹き出し温度を決定する。
S14の判断がYESあるいはS16の判断がYESであればS19に進む。S19では、高温時冷房制御を実行する。高温時冷房制御は、冷房を強状態にする制御であり、乗員の体温を用いないで目標吹き出し温度を決定する。車両内の温度が暑くなっている場合、座面の温度が高温になっている可能性が高い。座面の温度が高温になっていると、エバポレータ後センサ367により検出される温度は、乗員の体温の影響よりも座面の温度の影響を強く受ける。その結果、エバポレータ後センサ367が検出する温度から、精度よく乗員の体温を推定することが困難になる。加えて、車両内の温度が暑くなっているのであるから、乗員の体温によらず、乗員は強い冷房を希望する可能性が高い。そこで、S19では、冷房を強状態にする高温時冷房制御を実行する。
[実施形態のまとめ]
この実施形態では、体温推定部43は、空調制御部42がコンプレッサ363を作動させる前、すなわちコンプレッサ363が停止している状態でブロア361を作動させる。ブロア361を正回転させると、シート座部23に対向して開口する空気取り入れ口32から空気が筐体31内に取り入れられる。ブロア361を逆回転させると、上方吹き出し口26が空気取り入れ口となり、上方吹き出し口26から筐体31内に空気が取り入れられる。いずれの場合にもシート2の表面付近の空気が筐体31内に取り入れられる。
よって、このときにエバポレータ後センサ367で検出される温度は、シート2の表面付近の空気の温度に近い温度になる。乗員が着座している場合は、ブロア361が作動することによりエバポレータ後センサ367が検出する温度は、乗員の体温の影響を受けた温度となる。
そこで、体温推定部43は、コンプレッサ363が停止している状態、かつ、ブロア361が作動している状態でエバポレータ後センサ367が検出する温度に基づいて乗員の体温を推定する。このようにして体温を推定するので、体温センサを設ける必要がない。
また、シート空調装置3はシート2の下にあるので、エバポレータ後センサ367もシート2の下すなわち乗員の近くにある。よって、体温推定部43は、エバポレータ後センサ367が検出する温度から、精度よく乗員の体温の推定できる。
また、乗員の体温を推定するときはコンプレッサ363が停止しているので、エバポレータ後センサ367が検出する温度がエバポレータ366で冷やされた空気の影響を受けてしまうことも抑制される。これによっても、エバポレータ後センサ367が検出する温度から推定する乗員の体温の推定精度が高くなる。
また、本実施形態では、前回、コンプレッサ363が作動してからの経過時間が、復帰時間以内である場合(S171:YES)には、体温推定をしないようになっている(S172)。これにより、精度の悪い体温を推定してしまうことを抑制できる。
また、本実施形態では、乗員の体温の推定を行う際に、ブロア361を作動させる前にエバポレータ後センサ367が検出した温度が不快温度閾値以上であればブロアを冷房時とは反対回転させる(S176)。この状態でエバポレータ後センサ367が検出する温度に基づいて乗員の体温を推定する。これにより、温度の高い不快な空気が乗員の首付近に吹き付けられてしまうことを抑制しつつ、乗員の体温を推定することができる。
また、本実施形態では、作動開始予約時刻を取得できた場合には、作動開始予約時刻の一定時間前からブロア361を回転させる(S2)。これにより、仮に座面の温度が高くなってもいても、乗員の着座時には座面の温度を下げておくことができる。したがって、座面の温度が高いことにより、体温推定精度が低下してしまうことを抑制できる。
また、本実施形態では、日射量が高日射量閾値以上であれば(S14:YES)、乗員の体温を推定せず、高温時冷房を実施する(S19)。また、外気温が高温閾値以上であるときも(S16:YES)、乗員の体温を推定せず、高温時冷房を実施する(S19)。これにより、精度の悪い体温を推定してしまうことを抑制でき、かつ、乗員にとって快適な冷房を実行することができる。
また、シート空調装置3は空気取り入れ口32を、シート座部23側の面に形成している。つまり、空気取り入れ口32を筐体31において最も乗員に近い面に形成している。これにより、空気取り入れ口32から取り入れた空気の温度から推定する乗員の体温推定精度が向上する。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態を説明する。この第2実施形態以下の説明において、それまでに使用した符号と同一番号の符号を有する要素は、特に言及する場合を除き、それ以前の実施形態における同一符号の要素と同一である。また、構成の一部のみを説明している場合、構成の他の部分については先に説明した実施形態を適用できる。
第2実施形態では、体温推定部43は、図7に代えて図8に示す処理を実行する。図8に示す処理では、図7のS176に代えてS176−1を実行する。その他は図7と同じである。S176−1では冷風ダンパ381を閉じ、温風ダンパ382を開く。その後、S175に進み、ブロア361を正回転させる。このようにすることで、吹き出し口が、温風吹き出し口34側に切り替えられることになる。S175以降は第1実施形態と同じなので、この状態でエバポレータ後センサ367が検出する温度に基づいて、乗員の体温を推定することになる。
S176−1を実行することで、乗員の体温推定時、下方吹き出し口27および座部吹き出し口28から空気が吹き出される。したがって、仮に、それらの吹き出し口27、28から吹き出された空気が高温であるとしても、乗員の首付近にその高温の空気が吹き出される場合と比較して、乗員の不快感を軽減できる。
以上、実施形態を説明したが、開示した技術は上述の実施形態に限定されるものではなく、次の変形例も開示した範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。
<変形例1>
シート空調装置3に、ブロア361とは別に、エバポレータ366で冷やされた空気を冷風吹き出し口33の方向に送るファンが設けられていてもよい。また、コンデンサ364とPTCヒータ37により暖められた空気を温風吹き出し口34の方向に送るファンが設けられていてもよい。
<変形例2>
実施形態のシート空調システム1は車両に搭載されていた。しかし、シート空調システム1は車両に搭載される必要はなく、車両以外の乗り物に設定されたシートに代えて設置することができる。また、建物内に設置されたシートに代えて設置することもできる。
<変形例3>
実施形態では、上方吹き出し口26は、シート背部21の上端とシート頭部22の下端との間に開口していた。しかし、上方吹き出し口26は、乗員の首付近に風を吹き出すようになっていれば、実施形態の上方吹き出し口26の開口の位置よりも上方あるいは下方に位置していてもよい。
1:シート空調システム 2:シート 3:シート空調装置 5:温風ダクト 21:シート背部 22:シート頭部 23:シート座部 24:冷風ダクト 25:温風ダクト 26:上方吹き出し口 27:下方吹き出し口 28:座部吹き出し口 31:筐体 31a:上面 31b:隔壁 31c:隔壁 32:空気取り入れ口 33:冷風吹き出し口 34:温風吹き出し口 35:空調ユニット 36:冷凍サイクル装置 37:PTCヒータ 38:吹き出し口切り替え機構 39:通信部 40:空調ECU 41:予約時刻取得部 42:空調制御部 43:体温推定部 50:車内LAN 361:ブロア 362:冷媒管 363:コンプレッサ 364:コンデンサ 365:膨張弁 366:エバポレータ 367:エバポレータ後センサ 381:冷風ダンパ 382:温風ダンパ 383:モータ 384:モータ

Claims (8)

  1. シート(2)の下に配置され、前記シートの付近を空調するシート空調装置(3)であって、
    冷媒を圧縮するコンプレッサ(363)と、
    前記コンプレッサにより圧縮された前記冷媒を気化させることで周囲の空気を冷却するエバポレータ(366)と、
    前記エバポレータで冷却された空気の温度を検出するエバポレータ後センサ(367)と、
    前記シート付近の空気をエバポレータへ送るブロア(361)と、
    前記コンプレッサが停止している状態で前記ブロアを作動させ、この状態で前記エバポレータ後センサが検出する温度に基づいて、前記シートに着座しているシート着座者の体温を推定する体温推定部(43)と、
    前記体温推定部が推定した前記シート着座者の体温と設定温度とを少なくとも用いて、前記コンプレッサを作動させる空調制御を行う空調制御部(42)とを備えるシート空調装置。
  2. 前記体温推定部は、前記コンプレッサが停止してからの経過時間が、前記エバポレータが雰囲気温度に近い温度まで戻っていないと推定できる復帰時間内であれば、前記シート着座者の体温の推定を行わない、請求項1に記載のシート空調装置。
  3. 請求項1または2に記載のシート空調装置と、前記シートとを備えたシート空調システム(1)であって、
    前記シートは、
    前記シート着座者の背部を支えるシート背部(21)と、
    前記シート背部の上端に接続され、前記シート着座者の頭部を支えるシート頭部(22)と、
    前記シート着座者の臀部および大腿部を支えるシート座部(23)と、
    前記シート背部の上端部および前記シート頭部の一方または両方に形成され、冷房時に空気を吹き出す上方吹き出し口(26)と、を備え、
    前記シート空調装置は、筐体(31)を備え、
    前記筐体は、前記シート座部側の面に形成され、前記筐体内に空気を取り込む空気取り入れ口(32)を備え、
    前記体温推定部は、前記シート空調装置に対して冷房開始指示が行われたことにより前記シート着座者の体温の推定を行う際に、前記ブロアを作動させる前に前記エバポレータ後センサが検出した温度が、前記シート着座者の首付近に吹き付けられると不快に感じる温度か否かを判断する不快温度閾値以上であれば、前記ブロアを冷房時とは反対回転させ、この状態で前記エバポレータ後センサが検出する温度に基づいて、前記シート着座者の体温を推定するシート空調システム。
  4. 請求項1または2に記載のシート空調装置と、前記シートとを備えたシート空調システム(1)であって、
    前記シートは、
    前記シート着座者の背部を支えるシート背部(21)と、
    前記シート背部の上端に接続され、前記シート着座者の頭部を支えるシート頭部(22)と、
    前記シート着座者の臀部および大腿部を支えるシート座部(23)と、
    前記シート背部の上端部および前記シート頭部の一方または両方に形成され、冷房時に空気を吹き出す上方吹き出し口(26)と、
    前記シート背部の中央部またはそれよりも下方に形成され、暖房時に空気を吹き出す下方吹き出し口(27)と、
    前記シート座部に形成され、暖房時に空気を吹き出す座部吹き出し口(28)と、を備え、
    前記シート空調装置は、
    筐体(31)と、
    冷房時の空気の吹き出し口となる冷風吹き出し口(33)と、
    暖房時の空気の吹き出し口となる温風吹き出し口(34)と、
    前記筐体から空気を吹き出す吹き出し口を、前記冷風吹き出し口とするか前記温風吹き出し口とするかを切り替えるダンパ(381、382)と、を備え、
    前記体温推定部は、前記シート空調装置に対して冷房開始指示が行われたことにより前記シート着座者の体温の推定を行う際に、前記ブロアを作動させる前に前記エバポレータ後センサが検出した温度が、前記シート着座者の首付近に吹き付けられると不快に感じる温度か否かを判断する不快温度閾値以上であれば、前記ダンパを、前記吹き出し口を前記温風吹き出し口とする側に切り替えて前記ブロアを冷房時と同じ方向に回転させ、この状態で前記エバポレータ後センサが検出する温度に基づいて、前記シート着座者の体温を推定するシート空調システム。
  5. 前記空調制御部を作動させて空調制御を開始させる予約時刻である作動開始予約時刻を取得する予約時刻取得部(41)を備え、
    前記体温推定部は、前記予約時刻取得部が取得した前記作動開始予約時刻よりも前に前記ブロアを回転させる請求項1または2に記載のシート空調装置。
  6. 前記シート空調装置は車両に搭載され、
    前記体温推定部は、前記車両に搭載された日射センサが検出した日射量が、前記車両内の温度が暑くなっていると推定できる高日射閾値以上であれば、前記シート着座者の体温を推定せず、
    前記空調制御部は、前記日射センサが検出した前記日射量が前記高日射閾値以上であれば、前記シート着座者の体温推定結果によらない高温時の空調制御を実行する請求項1または2に記載のシート空調装置。
  7. 前記シート空調装置は車両に搭載され、
    前記体温推定部は、前記車両に搭載された外気温センサが検出した外気温度が、前記車両内の温度が暑くなっていると推定できる高温閾値以上であれば、前記シート着座者の体温を推定せず、
    前記空調制御部は、前記外気温センサが検出した前記外気温度が前記高温閾値以上であれば、前記シート着座者の体温推定結果によらない高温時の空調制御を実行する請求項1または2に記載のシート空調装置。
  8. 筐体(31)を備え、
    前記筐体は、シート座部側の面に形成され、前記筐体内に空気を取り込む空気取り入れ口(32)を備える請求項1、2、5〜7のいずれか1項に記載のシート空調装置。
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