JP2019117714A - 筒状体 - Google Patents
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Abstract
Description
しかし、街灯などのない場所において、防護柵または手摺は夜間見えにくい。また歩道も歩きにくい。
このようなニーズに対して、例えば、特許文献1には、防護柵の水平に固定されたパイプの外周面に発光部材を設けたものが開示されている。また、特許文献2には、透明または半透明の中空円筒パイプにLED素子を設けた表示灯が開示されている。
本発明は、外部からの電力が必要ない、照明機能を備えた筒状体を提供することを目的としている。
この筒状体は、道路、階段や坂などに沿った柵等の一部に、設置面に略水平に組み込むものである。
手摺本体10は、太陽光を受けて発電する太陽電池モジュールと、その電力を蓄電する蓄電池と、その蓄電池の電力によって発光する照明と、日中に太陽電池モジュールの発電電力を蓄電池に蓄電させ、夜間に蓄電池の電力を用いて照明を発光させる制御部とを備えている。そのため、手摺本体10は、従来公知の柵型手摺に、照明機能を与えることができ、柵型手摺に沿った歩道を照らすことができる。
手摺本体10の大きさは、径が20〜100mm、好ましくは30〜80mmである。
第2収容部26の開口方向は、第1収容部21と重ならなければ特に限定されない。しかし、筒状体を手摺や防護柵に用いる場合、第2収容部26は、第1収容部21の反対側に開口させるのが好ましい。つまり、第1収容部21の中心を鉛直方向上側に開口せたとき、第2収容部26の中心が鉛直方向下側に対して角度をもった方向に開口しているのが好ましい。この場合、夜間において手摺に沿って設けられた歩道や車道を照らすことができる。
長尺基材11は、スチール、アルミニウム等の金属、あるいは、硬質の合成樹脂から成形される。強度の面から金属の金属押出形材、特に、アルミニウムまたはアルミニウム合金の押出形材が好ましい。
この第1収容部21の説明において、第1収容部21を半分に切断する鉛直面F1(手摺本体10の断面の円中心を通る)を中心に、鉛直面F1に近づく方向を内側、鉛直面F1から遠ざかる方向を外側とする。
第1係止部23は、図3bに示すように、長手方向に延びる嵌入溝23aと、その嵌入溝23aの底近辺に嵌入溝23aの内壁23a1から内側に延びる係止溝23bとを有する。また嵌入溝23aの外壁23a2は、内壁23a1より低くなっており、外壁23a2の上端から外側に延びる平面部23cが形成されている。この平面部23cと、第1枠11a1の端部(あるいは第2枠11a2の端部)とで、長手方向に延びるシールポケットCPを形成する。
第1光透過性カバー12は、図4aに示すように、長尺状のカバー本体31と、そのカバー本体の下面から突出する一対の第1脚部32とを有する。第1光透過性カバー12は、透光性の合成樹脂の押出成形体からなる。特に、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂の押出成形体からなるものが好ましい。
カバー本体31の厚みは、0.8〜10mm、好ましくは1〜5mmである。
このカバー本体31の説明において、カバー本体31を半分に切断する鉛直面F1(前述の第1収容部21を半分に切断する鉛直面と同一面)を中心に、鉛直面F1に近づく方向を内側、鉛直面F1から遠ざかる方向を外側とする。
また第1脚部32は、第1脚部32の基端近辺を中心として第1係止片32aが内外方向、特に外側に移動可能に弾性変形する。
なお、一対の第1脚部32は、鉛直面を中心として左右対称に設けられている。一対の第1脚部32の間は、第1基部22の一対の嵌入溝23aと実質的に同じ距離となっている。
第1光透過性カバー12と長尺基材11の第1収容部21との固定構造は、第1光透過性カバー12の第1脚部32と、第1収容部21の第1係止部23の嵌入溝23aとによって形成される。詳しくは、第1光透過性カバー12を、第1収容部21の上方から下降させることにより、第1脚部32のテーパ部32a1が嵌入溝23aの内壁23a1の上端と当接する。第1光透過性カバー12をさらに下降させることにより、テーパ部32a1が嵌入溝23aの内壁23a1の上端を滑り、それと同時に第1脚部32が外側に弾性変形し、第1脚部32が嵌入溝23a内に挿入される。第1脚部32の第1係止片32aが第1係止部23の係止溝23bと係合すると同時に、第1脚部32の弾性が解放される。このように長尺基材11の第1収容部21の上から下方に移動させるだけで、簡単に取り付けることができる。
また第1光透過性カバー12と第1係止部23との固定構造は、上記に限定されるものではない。例えば、第1収容部21に上方に延びる脚部も設け、第1光透過性カバー12にそれを受ける溝等を設けてもよい。その際、上記実施形態のように、第1光透過性カバー12を長尺基材11の第1収容部21の上方から下方に移動させ、第1光透過性カバーおよび長尺基材の係止部同士がクリップ嵌合することにより固定構造を形成するものが好ましい。さらに、第1光透過性カバーおよび第1収容部の係止部同士を接着剤等で固定してもよい。
第1光透過性カバー12と長尺基材11の第1収容部21との間のシール構造は、第1収容部21の第1係止部23の平面部23cと、第1枠11a1の端部(あるいは第2枠11a2の端部)とによって構成されるシールポケットCPに充填される液状のシール剤25(特に、シリコーン系のシール剤)によって形成される。詳しくは、図2bに示すように、第1光透過性カバー12の第1脚部32を、シール剤25が充填されるシールポケットCPを介して嵌入溝23a内に挿入することにより、長手方向に延びるシールポイントが形成される。
しかし、第1収容部21と第1光透過性カバー12との間のシール構造は、長手方向に連続して設けられていれば、上記に限定されるものではない。例えば、平面部23cから嵌入溝23aの内壁23a1まで延びて、嵌入溝23aを閉じるシリコーンゴム等のエラストマー製のガスケットシートを支持させてもよい。また、図4cに示すように、第1光透過性カバー12のカバー本体31の端部の下面と、第1枠11a1(または第2枠11a2)との間にガスケットシート25aを設けてもよい。
また第1光透過性カバー12と長尺基材11とを連結させた後は、長尺基材11の枠の外周面と、第1光透過性カバー12のカバー本体31の外周面とで一つの大きな円弧が形成される。そのため、美観に優れている。
これらの説明において、図5a、図5bに示すように、第2収容部26の開口している方向(手摺本体の断面の半径方向外側)を上方、その反対方向(手摺本体の断面の半径方向内側)を下方とする。また、第2収容部26及び第2カバー本体41を半分に切断する中心面F2を中心に、中心面F2に近づく方向を内側、中心面F2から遠ざかる方向を外側とする。
第2収容部26は、長手方向に延びる第2基部27と、その第2基部の両側に第2基部に沿って設けられる一対の第2係止部28とを有する。一対の第2係止部28は、第2基部27を中心に左右対称に設けられている。第2収容部26は、照明15を収容する。
第2係止部28は、第2基部27の両側端に上方に延びる一対の側壁28aと、その側壁28aの下部近辺に外側に向かって延びる係止溝28bとを有する。
第2脚部42は、第2カバー本体41の側縁から内側に入った部位から下側に向かって延びている。第2脚部42の下端には、長尺基材の第2係止部の係止溝28bと係合する第2係止片42aが形成されている。詳しくは、第2係止片42aは、下端から拡がるように傾斜するテーパ部42a1と、その上端から水平方向側縁側に延びる係止段部42a2とを備えている。また第2脚部42は、第2脚部42の基端近辺を中心として第2係止片42aが内外方向、特に内側方向に移動可能に弾性変形する。
第2光透過性カバー13を長尺基材11との固定構造も、上述するように、第2光透過性カバー13を長尺基材11の上方から下方に移動させ、第2光透過性カバーおよび長尺基材の係止部同士がクリップ嵌合することにより形成するものが好ましい。しかし、第1光透過性カバー12と長尺基材11の第1係止部23との固定構造と同様に、その固定構造は特に限定されない。接着剤等で固定してもよい。
また第2光透過性カバー13と長尺基材11とが連結されると、長尺基材11の第1枠及び第2枠の外周面と、第2光透過性カバー13の第2カバー本体41の外周面とで、一つの円弧を形成し、美観に優れている。
この実施形態では、第2収容部26と第2光透過性カバー13との間には、シール構造を設けていない。これは第2収容部26が下方に向かって開口しているため、水分が入りにくいためである。しかし、照明を水分から保護するべく、第2収容部26と第2光透過性カバー13との間にシール構造を設けてもよい。
なお、筒状体の断面形状は他の形状を呈してもよい。例えば、図7に示す第2の実施形態の手摺本体10aのように断面が三角形や多角形であってもよい。この場合、蓋材18や支柱のブラケットもその手摺本体10aに応じた形状を呈する。他の構成は、図1の手摺本体10と実質的に同じである。
A2 第2円弧
F1 鉛直面
F2 中心面
S1 第1空間
S2 第2空間
10 手摺本体
10a 手摺本体
11 長尺基材
11a1 第1枠
11a2 第2枠
11b 第2枠
12 第1光透過性カバー
13 第2光透過性カバー
14 太陽電池モジュール
15 照明
16 蓄電池
17 制御部
18 蓋材
18a 底部
18b シール材
21 第1収容部
22 第1基部
22a 連通孔
22b 凹部
23 第1係止部
23a 嵌入溝
23a1 内壁
23a2 外壁
23b 係止溝
23c 平面部
24 段部
25 シール材
25a シール材
26 第2収容部
27 第2基部
27a 連通孔
28 第2係止部
28a 側壁
28b 係止溝
31 第1カバー本体
32 第1脚部
32a 第1係止片
32a1 テーパ部
32a2 係止段部
41 第2カバー本体
42 第2脚部
42a 第2係止片
42a1 テーパ部
42a2 係止段部
100 柵型手摺
101 支柱
102 パイプ
Claims (3)
- 長手方向に沿って延びる第1収容部及び第2収容部を有する長尺基材と、
前記第1収容部との間に第1空間が形成されるように、前記長尺基材に固定される第1光透過性カバーと、
前記第2収容部との間に第2空間が形成されるように、前記長尺基材に固定される第2光透過性カバーと、
前記第1収容部に収容される太陽電池モジュールと、
前記第2収容部に収容される照明と、
前記太陽電池モジュールにより発生した電力を蓄電して前記照明に電力を供給する蓄電池とを備えている、
筒状体。 - 前記第2収容部は第1収容部の反対側に開口している、
請求項1記載の筒状体。 - 断面形状が円形である、
請求項1記載の筒状体。
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