JP2019117149A - キャスクの貯蔵方法および放射性物質貯蔵施設 - Google Patents

キャスクの貯蔵方法および放射性物質貯蔵施設 Download PDF

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Abstract

【課題】貯蔵効率を確保しつつキャスクの連鎖的転倒を防止する。【解決手段】設置床12に並んで配置された少なくとも3つの円柱形状のキャスク1について、隣り合うキャスク1の距離Lを設置床12からのキャスク1の高さ以下とし、かつ2つのキャスク1の中心Oを結ぶ直線Sからキャスク1の倒れる方向が外れるように設定する。【選択図】図7

Description

本発明は、キャスクの貯蔵方法および放射性物質貯蔵施設に関する。
例えば、原子力発電設備において使用された使用済燃料集合体は、放射性物質を含みその崩壊熱を生じるため冷却プールの水中にて所定期間にわたって冷却され、その後、放射性物質収納容器であるキャスクの内部に密閉された状態で収納され、貯蔵施設に運ばれて、長期間にわたって貯蔵される。
例えば、特許文献1には、使用済燃料集合体を収納した複数のキャスクを貯蔵する貯蔵施設について示されている。この貯蔵施設は、鉄筋コンクリート製の複数の仕切り壁でキャスク貯蔵領域を複数の貯蔵区域に分割し、当該貯蔵区域に、3基ずつ2行に配置された6基の金属キャスクが貯蔵される。
特開2013−217734号公報
貯蔵施設において、キャスクは、貯蔵効率の観点から直線状に並列させることが一般的である。しかしながら、キャスクを直線状に並列させると、地震などの衝撃により1つのキャスクが倒れると直線に沿って他のキャスクも連鎖的に倒れる懸念がある。多数のキャスクが倒れると、これを立て直すため貯蔵施設のクレーンが占有され、貯蔵施設の他の復旧作業の妨げとなるおそれがある。なお、連鎖的なキャスクの転倒を抑制するため、倒れたキャスクが他のキャスクに接触しないようにキャスク同士の間隔を大きく離すことが考えられるが、貯蔵効率が損なわれるため望ましくない。
本発明は上述した課題を解決するものであり、貯蔵効率を確保しつつキャスクの連鎖的転倒を防止することのできるキャスクの貯蔵方法および放射性物質貯蔵施設を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明の一態様に係るキャスクの貯蔵方法は、設置床に並んで配置された少なくとも3つの円柱形状のキャスクについて、隣り合う前記キャスクの距離を設置床からの前記キャスクの高さ以下とし、かつ2つの前記キャスクの中心を結ぶ直線から前記キャスクの倒れる方向が外れるように設定する。なお、円柱形状とは、円柱形状に基づいて一部が矩形形状を有する等の多角形状のキャスクを含むものである。
また、本発明の一態様に係るキャスクの貯蔵方法では、平面視において2つの前記キャスクの中心を結ぶ直線から他の前記キャスクの中心が外れるように設定することが望ましい。
また、本発明の一態様に係るキャスクの貯蔵方法では、前記キャスクを架台上に載置し、前記直線から前記架台の傾く方向が外れるように設定することが望ましい。
また、本発明の一態様に係るキャスクの貯蔵方法では、平面視において前記直線に対する前記架台の傾く向きを異ならせ、前記直線から前記架台の傾く方向が外れるように設定することが望ましい。
また、本発明の一態様に係るキャスクの貯蔵方法では、平面視において前記架台のアスペクト比により傾く向きを規定し、前記直線から前記架台の傾く方向が外れるように設定することが望ましい。
また、本発明の一態様に係るキャスクの貯蔵方法では、平面視において前記架台の形状により傾く向きを規定し、前記直線から前記架台の傾く方向が外れるように設定することが望ましい。
また、本発明の一態様に係るキャスクの貯蔵方法では、平面視において前記架台の脚部の剛性バランスにより傾く向きを規定し、前記直線から前記架台の傾く方向が外れるように設定することが望ましい。
また、本発明の一態様に係るキャスクの貯蔵方法では、各前記架台を連結して傾く向きを規定し、前記直線から前記架台の傾く方向が外れるように設定することが望ましい。
また、本発明の一態様に係るキャスクの貯蔵方法では、前記キャスクを配置する設置床を傾斜させ、前記直線から前記キャスクの倒れる方向が外れるように設定することが望ましい。
上述の目的を達成するために、本発明の一態様に係る放射性物質貯蔵施設は、設置床に放射性物質を配置可能であると共に、少なくとも側壁および天井壁が放射線遮蔽機能を有する建屋を備え、上述したいずれか1つに記載のキャスクの貯蔵方法により前記設置床にキャスクが配置されている。
本発明によれば、直線に沿って並んで配置されたキャスクが直線から外れるように倒れることから、直線に沿った連鎖的な転倒を防止することができる。また、並んで配置された隣り合うキャスクの間隔が、設置床からのキャスクの高さ以下の範囲であるため、貯蔵効率を確保することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る放射性物質貯蔵施設の斜視図である。 図2は、本発明の実施形態に係る放射性物質貯蔵施設の縦断面図である。 図3は、本発明の実施形態に係る放射性物質貯蔵施設の横断面図である。 図4は、本発明の実施形態に係る放射性物質貯蔵施設における冷却空気の流れを表す縦断面図である。 図5は、本発明の実施形態1に係るキャスクの貯蔵方法を表す平面図である。 図6は、本発明の実施形態1に係るキャスクの貯蔵方法を表す平面図である。 図7は、本発明の実施形態1に係るキャスクの貯蔵方法を表す平面図である。 図8は、本発明の実施形態1に係るキャスクの貯蔵方法を表す平面図である。 図9は、本発明の実施形態2に係るキャスクの貯蔵方法におけるキャスクおよび架台を表す側面図である。 図10は、本発明の実施形態2に係るキャスクの貯蔵方法を表す平面図である。 図11は、本発明の実施形態3に係るキャスクの貯蔵方法を表す平面図である。 図12は、本発明の実施形態3に係るキャスクの貯蔵方法を表す平面図である。 図13は、本発明の実施形態4に係るキャスクの貯蔵方法を表す平面図である。 図14は、本発明の実施形態4に係るキャスクの貯蔵方法を表す平面図である。 図15は、本発明の実施形態5に係るキャスクの貯蔵方法におけるキャスクおよび架台を表す側面図である。 図16は、本発明の実施形態5に係るキャスクの貯蔵方法を表す平面図である。 図17は、本発明の実施形態6に係るキャスクの貯蔵方法を表す平面図である。 図18は、本発明の実施形態7に係るキャスクの貯蔵方法を表す平面図である。 図19は、本発明の実施形態7に係るキャスクの貯蔵方法を表す側面図(図18におけるA矢視図)である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、本実施形態に係る放射性物質貯蔵施設の斜視図である。図2は、本発明の実施形態に係る放射性物質貯蔵施設の縦断面図である。図3は、本発明の実施形態に係る放射性物質貯蔵施設の横断面図である。図4は、本発明の実施形態に係る放射性物質貯蔵施設における冷却空気の流れを表す縦断面図である。
本実施形態における放射性物質貯蔵施設(以下、貯蔵施設という)11は、図1に示すように、全体がコンクリート壁によって構成され、設置床12、天井壁13、複数の側壁14を有している。そして、貯蔵施設11は、設置床12上に多数のキャスク1が配置される。このキャスク1は、例えば、原子力プラントにおいて使用済核燃料集合体(放射性物質)を収納している。また、貯蔵施設11は、一側に搬入用ゲート15を有する搬入用ピット16が設けられており、キャスク1は、図示しない運搬車両によりこの搬入用ピット16から貯蔵施設11の内部に搬入される。そして、貯蔵施設11は、上部にキャスク移送用クレーン17が設けられており、搬入用ピット16に搬入されたキャスク1は、このキャスク移送用クレーン17により移送され、所定の位置に配置される。また、図示しないが、搬入用ピット16に搬入されたキャスク1をキャスク移送用クレーン17により立起こす等の所定の姿勢にした後に、キャスク移送用クレーン17の代わりにエアパレット搬送装置により移送され、所定の位置に配置されてもよい。
貯蔵施設11について詳細に説明すると、図2および図3に示すように、設置床12の四方に互いに対向する第一側壁14aおよび第二側壁14bと、互いに対向する第三側壁14cおよび第四側壁14dが設けられ、各側壁14(14a,14b,14c,14d)の上端部に天井壁13が設けられて建屋21が構成されている。建屋21は、内部が中空形状をなし、設置床12と天井壁13と各側壁14(14a,14b,14c,14d)が放射線遮蔽機能を有している。放射線遮蔽機能は、例えば、コンクリートにより構成されることにより得られる。そして、建屋21の内部であって、設置床12の上面にキャスク1が複数配置される。
また、建屋21は、第一側壁14aおよび第二側壁14bの上部に、それぞれ第一吸気口22aおよび第二吸気口22bが設けられている。建屋21は、第一側壁14aおよび第二側壁14bの内面側に、それぞれ所定間隔をあけて対向して第一仕切壁23aおよび第二仕切壁23bが設けられている。第一仕切壁23aおよび第二仕切壁23bは、上端部が天井壁13に固定される一方、下端部が設置床12と所定隙間をあけて位置され、これにより第一吸気ダクト24aおよび第二吸気ダクト24bが設けられている。第一吸気ダクト24aおよび第二吸気ダクト24bは、第一吸気口22aおよび第二吸気口22bと建屋21の内部の設置床12側との間で双方を連通する。
建屋21は、天井壁13における中央部、つまり、天井壁13における第一側壁14aと第二側壁14bとの中間位置に換気塔25が上方に突出するように設けられている。換気塔25は、建屋21の内部に連通すると共に、第一側壁14aおよび第二側壁14b側に向く側壁に第一排気口26aおよび第二排気口26bが設けられている。
建屋21は、設置床12に、第一側壁14aと第二側壁14bとの中間部をあけて、第一側壁14aに隣接する第一放射性物質配置領域A1と、第二側壁14bに隣接する第二放射性物質配置領域A2が設けられている。そして、第一放射性物質配置領域A1と第二放射性物質配置領域A2の間に非放射性物質配置領域Bが設けられている。第一放射性物質配置領域A1および第二放射性物質配置領域A2にキャスク1が配置されるが、非放射性物質配置領域Bにはキャスク1が配置されない。
建屋21は、その内部に、設置床12上に配置される複数のキャスク1と第一排気口26aおよび第二排気口26bとを結ぶ領域に遮蔽板27が配置されている。遮蔽板27は、第一放射性物質配置領域A1および第二放射性物質配置領域A2と、第一排気口26aおよび第二排気口26bとを結ぶ領域に配置されている。遮蔽板27は、各キャスク1からの放射線が遮断されるようにコンクリート壁により構成され、第三側壁14cおよび第四側壁14dに架設された複数の梁28に支持されている。
複数のキャスク1は、第一放射性物質配置領域A1および第二放射性物質配置領域A2に配置されており、上方に向けて放射線が出ている。この場合、図2に示すように、第一放射性物質配置領域A1の各キャスク1から第二排気口26bに直線的に向かう領域線La1,La2に囲まれた放射線領域Saと、第二放射性物質配置領域A2の各キャスク1から第一排気口26aに直線的に向かう領域線Lb1,Lb2に囲まれた放射線領域Sbとが形成されるが、この2つの放射線領域Sa,Sbに遮蔽板27が水平をなして配置されている。
従って、複数のキャスク1は、第一放射性物質配置領域A1および第二放射性物質配置領域A2に配置されることで、各キャスク1から上方に向けて放射線が出ても、各排気口26a,26bに直線的に向かう放射線は、天井壁13、側壁14、換気塔25などにより遮蔽される。そして、各キャスク1から各排気口26a,26bに直線的に向かう放射線は、各放射線領域Sa,Sbに配置された遮蔽板27により遮蔽される。
また、図4に示すように、外気は、第一吸気口22aおよび第二吸気口22bから建屋21の内部に取り込まれ、第一吸気ダクト24aおよび第二吸気ダクト24bを通って下降し、設置床12上に配置された複数のキャスク1を冷却する。そして、各キャスク1を冷却した空気は、遮蔽板27を迂回するように上昇して換気塔25に至り、第一排気口26aおよび第二排気口26bから建屋21の外部に排出される。この場合、キャスク1を冷却して加熱された空気が上昇し、第一排気口26aおよび第二排気口26bから建屋21の外部に排出されることで、建屋21の内部が負圧となり、外気が第一吸気口22aおよび第二吸気口22bから吸引されて第一吸気ダクト24aおよび第二吸気ダクト24bに取り込まれる。
なお、上述した貯蔵施設11は、後述するキャスクの貯蔵方法が適用されるが、当該キャスクの貯蔵方法の適用は上述した貯蔵施設11に限定されない。当該キャスクの貯蔵方法の適用は、設置床12にキャスク1を配置可能であると共に、少なくとも側壁14および天井壁13が放射線遮蔽機能を有する建屋21を備える貯蔵施設であればよい。
[実施形態1]
図5は、実施形態1に係るキャスクの貯蔵方法を表す平面図である。図6は、実施形態1に係るキャスクの貯蔵方法を表す平面図である。図7は、実施形態1に係るキャスクの貯蔵方法を表す平面図である。図8は、実施形態1に係るキャスクの貯蔵方法を表す平面図である。
本実施形態のキャスクの貯蔵方法は、設置床12に少なくとも3つのキャスク1が並んで配置される。各キャスク1は同形状で円柱形状に形成されている。そして、少なくとも3つのキャスク1は、平面視において2つの中心Oを結ぶ直線Sからキャスク1の倒れる方向が外れるように設定されている。
具体的には、少なくとも3つのキャスク1は、平面視において2つのキャスク1の中心Oを結ぶ直線Sから他のキャスク1の中心Oが外れるように設定されている。
ここで、キャスク1の中心Oは、平面視で円柱形状の中心であり、かつ高さH(図2参照)方向での中心とする。また、キャスク1が並ぶとは、図5に示すように、平面視で直線Sに沿って配置され、かつ直線Sから外れるキャスク1の一部が直線Sに重なっている形態をいう。また、キャスク1が並ぶとは、図6に示すように、平面視で直線Sに沿って配置され、かつ直線Sから外れるキャスク1の外周が直線Sに接触している形態をいう。すなわち、キャスク1が並ぶとは、直線Sから交差する方向に外れる寸法が、キャスク1の半径以下である形態をいう。また、キャスク1が並ぶとは、並んで配置された隣り合うキャスク1の間隔Lが設置床12からのキャスク1の高さH以下の範囲である形態をいう。
そして、図7に示すように、直線Sが交差(直交)する配置においても、少なくとも3つのキャスク1のうち、2つのキャスク1の中心Oを結ぶ直線Sから他の1つのキャスク1の中心Oが外れるように設定される。
図5〜図7では、平面視で直線Sに沿って並んで配置された複数のキャスク1において、直線Sに沿って交互にキャスク1の中心Oが直線Sから外れる形態を示している。この限りではなく、図には明示しないが、平面視で直線Sに沿って並んで配置された複数のキャスク1において、隣り合う2つのキャスク1の中心Oが直線S上に配置され、当該2つのキャスク1に隣り合うキャスク1の中心Oが直線Sから外れる形態であってもよい。
すなわち、本実施形態のキャスクの貯蔵方法によれば、平面視で直線Sに沿って並んで配置された少なくとも3つのキャスク1において、隣り合う2つのキャスク1が共に倒れる方向は、図5および図6に示すように隣り合う2つのキャスク1の中心Oを結ぶ直線SAとなり、この直線SAに対して他のキャスク1の中心Oが外れるように配置することで、隣り合う2つのキャスク1が共に倒れる方向から他のキャスク1の倒れる方向が外れる。つまり、平面視で直線Sに沿って並んで配置された少なくとも3つのキャスク1において、隣り合う2つのキャスク1が共に倒れたとしても、他のキャスク1が倒れる事態を防止することができる。この結果、平面視で直線Sに沿って並んで配置された少なくとも3つのキャスク1において、連鎖的な転倒を防止することができる。また、並んで配置された隣り合うキャスク1の間隔Lが、設置床12からのキャスク1の高さH以下の範囲であるため、貯蔵効率を確保することができる。
ところで、設置床12に並んで配置された3つの同形状の円柱形状のキャスク1について、平面視において2つのキャスク1の中心Oを結ぶ直線Sから他のキャスク1の中心Oが外れる距離Xは、以下の関係により設定することができる。
図8に示すように、平面視において1番目と3番目に並ぶ2つのキャスク1A,1Cを結ぶ直線Sから、2番目のキャスク1Bの中心Oを直線Sと直交する方向に距離X外れるように設定する場合、キャスク1A,1B,1Cの直線Sに沿って隣り合う距離Lを等しくし、各キャスク1A,1B,1Cの直径をDとし、直線Sに沿って1番目のキャスク1Aが倒れ、倒れた1番目のキャスク1A’により2番目のキャスク1Bが倒れるとき、倒れた2番目のキャスク1B’の中心O’と直線Sとの距離をYとし、距離Yと距離Xとの関係をY=2Xとし、3番目のキャスク1Cの中心Oと倒れた2番目のキャスク1B’の中心O’とを結ぶ直線S1が直線Sに対してなす角度θを45°としたとき、距離Xを、D・1/2≧X>21/2/4・Dにて設定する。
従って、距離Xをキャスクの半径(D・1/2)以下とし、かつ21/2/4・Dより大きくなるように設定することで、連鎖的な転倒を防止する効果を顕著に得ることができる。
[実施形態2]
図9は、実施形態2に係るキャスクの貯蔵方法におけるキャスクおよび架台を表す側面図である。図10は、実施形態2に係るキャスクの貯蔵方法を表す平面図である。
本実施形態において、各キャスク1は同形状で円柱形状に形成されている。キャスク1の中心Oは、平面視で円柱形状の中心であり、かつ高さH(図9参照)での中心とする。
また、本実施形態において、図9および図10に示すように、キャスク1は、架台2の上に載置される。架台2は、平面視で正方形状に形成された板状部材であり、四つ角および四辺の中央に脚部2aが設けられている。架台2は、当該脚部2aが設置床12に接地して設置床12に配置される。また、架台2は、図には明示しないが、その上面の中央にキャスク1の底を嵌合するように凹部や凸部が設けられている。従って、平面視においてキャスク1と架台2の中心は一致するように構成されている。
本実施形態のキャスクの貯蔵方法は、設置床12に少なくとも3つのキャスク1が並んで配置される。ここで、キャスク1が並ぶとは、全てのキャスク1(架台2)の中心Oが直線S上に配置されている形態をいう。また、キャスク1が並ぶとは、直線Sに沿って配置された隣り合うキャスク1の間隔Lが設置床12からのキャスク1の高さH以下の範囲である形態をいう。
そして、設置床12に並んで配置された少なくとも3つのキャスク1は、平面視において2つキャスク1の中心Oを結ぶ直線Sからキャスク1の倒れる方向が外れるように設定されている。
具体的には、平面視においてキャスク1の中心Oを結ぶ直線Sから架台2の傾く方向が外れるように設定する。
ここで、架台2の傾く方向とは、本実施形態では、架台2が平面視で正方形状(アスペクト比が同じ)に形成されていることから、架台2は、四辺が向く4方向であって、規定を超える水平荷重が生じた場合に四辺が直交する4方向SBに倒れやすく、この4方向SBが架台2の傾く方向となる。
つまり、本実施形態では、架台2の傾く方向SBが、平面視においてキャスク1の中心Oを結ぶ直線Sから外れるように、架台2の向きを異ならせている。
図10では、平面視において各キャスク1の中心Oを結ぶ直線Sに対し、各キャスク1においてそれぞれの架台2の傾く方向SBの向きを直線Sに交差するように設定している。また、図には明示しないが、設置床12に並んで配置された3つのキャスク1において、平面視において各キャスク1の中心Oを結ぶ直線Sに対し、少なくとも1つのキャスク1における架台2の傾く方向SBの向きを直線Sに交差(直交でもよい)するように設定してもよい。
すなわち、本実施形態のキャスクの貯蔵方法によれば、平面視で直線Sに沿って並んで配置された少なくとも3つのキャスク1において、直線Sから架台2の傾く方向SBが外れるように設定されている。この結果、平面視で直線Sに沿って並んで配置されたキャスク1が直線Sから外れるように倒れることから、直線Sに沿った連鎖的な転倒を防止することができる。また、並んで配置された隣り合うキャスク1の間隔Lが、設置床12からのキャスク1の高さH以下の範囲であるため、貯蔵効率を確保することができる。
なお、本実施形態において、上述した実施形態1のように、少なくとも3つのキャスク1のうち、2つの中心Oを結ぶ直線Sから他の1つの中心Oが外れるように設定してもよい。
[実施形態3]
図11は、実施形態3に係るキャスクの貯蔵方法を表す平面図である。図12は、実施形態3に係るキャスクの貯蔵方法を表す平面図である。
本実施形態において、各キャスク1は同形状で円柱形状に形成されている。キャスク1の中心Oは、平面視で円柱形状の中心であり、かつ高さH(図9参照)の中心とする。
また、本実施形態において、キャスク1は、上述した実施形態2と同様に、架台2の上に載置される。架台2は、平面視で長方形状に形成された板状部材であり、四つ角および四辺の中央に脚部2aが設けられている。架台2は、当該脚部2aが設置床12に接地して設置床12に配置される。また、架台2は、図には明示しないが、その上面の中央にキャスク1の底を嵌合するように凹部や凸部が設けられている。従って、平面視においてキャスク1と架台2の中心は一致するように構成されている。
本実施形態のキャスクの貯蔵方法は、設置床12に少なくとも3つのキャスク1が並んで配置される。ここで、キャスク1が並ぶとは、全てのキャスク1(架台2)の中心Oが直線S上に配置されている形態をいう。また、キャスク1が並ぶとは、直線Sに沿って配置された隣り合うキャスク1の間隔Lが設置床12からのキャスク1の高さH以下の範囲である形態をいう。
そして、設置床12に並んで配置された少なくとも3つのキャスク1は、平面視において2つキャスク1の中心Oを結ぶ直線Sからキャスク1の倒れる方向が外れるように設定されている。
具体的には、平面視においてキャスク1の中心Oを結ぶ直線Sから架台2の傾く方向が外れるように設定する。
ここで、架台2の傾く方向とは、本実施形態では、架台2が平面視でアスペクト比が異なる長方形状に形成されていることから、アスペクト比により架台2は、長辺が向く2方向であって、規定を超える水平荷重が生じた場合に長辺が直交する2方向SCに倒れやすく、この2方向SCが架台2の傾く方向となる。
つまり、本実施形態では、架台2の傾く方向SCが、平面視においてキャスク1の中心Oを結ぶ直線Sから外れるように、架台2の向きを異ならせている。
図11では、平面視において各キャスク1の中心Oを結ぶ直線Sに対し、各キャスク1においてそれぞれの架台2の傾く方向SCの向きを直線Sに直交(交差でもよい)するように設定している。また、図12では、設置床12に並んで配置された3つのキャスク1において、平面視において各キャスク1の中心Oを結ぶ直線Sに対し、少なくとも1つ(図12では中央)のキャスク1における架台2の傾く方向SCの向きを直線Sに交差(直交でもよい)するように設定している。
すなわち、本実施形態のキャスクの貯蔵方法によれば、平面視で直線Sに沿って並んで配置された少なくとも3つのキャスク1において、直線Sから架台2の傾く方向SCが外れるように設定されている。この結果、平面視で直線Sに沿って並んで配置されたキャスク1が直線Sから外れるように倒れることから、直線Sに沿った連鎖的な転倒を防止することができる。また、並んで配置された隣り合うキャスク1の間隔Lが、設置床12からのキャスク1の高さ以下の範囲であるため、貯蔵効率を確保することができる。
なお、本実施形態において、上述した実施形態1のように、少なくとも3つのキャスク1のうち、2つの中心Oを結ぶ直線Sから他の1つの中心Oが外れるように設定してもよい。
[実施形態4]
図13は、実施形態4に係るキャスクの貯蔵方法を表す平面図である。図14は、実施形態4に係るキャスクの貯蔵方法を表す平面図である。
本実施形態において、各キャスク1は同形状で円柱形状に形成されている。キャスク1の中心Oは、平面視で円柱形状の中心であり、かつ高さH(図9参照)の中心とする。
また、本実施形態において、キャスク1は、上述した実施形態2と同様に、架台2の上に載置される。架台2は、平面視で矩形状の1つの角部が面取して非対称の5角形に形成された板状部材であり、各角および面取部に隣り合わない辺の中央に脚部2aが設けられている。架台2は、当該脚部2aが設置床12に接地して設置床12に配置される。また、架台2は、図には明示しないが、その上面にキャスク1の底を嵌合するように凹部や凸部が設けられている。
本実施形態のキャスクの貯蔵方法は、設置床12に少なくとも3つのキャスク1が並んで配置される。ここで、キャスク1が並ぶとは、全てのキャスク1(架台2)の中心Oが直線S上に配置されている形態をいう。また、キャスク1が並ぶとは、直線Sに沿って配置された隣り合うキャスク1の間隔Lが設置床12からのキャスク1の高さH以下の範囲である形態をいう。
そして、設置床12に並んで配置された少なくとも3つのキャスク1は、平面視において2つキャスク1の中心Oを結ぶ直線Sからキャスク1の倒れる方向が外れるように設定されている。
具体的には、平面視においてキャスク1の中心Oを結ぶ直線Sから架台2の傾く方向が外れるように設定する。
ここで、架台2の傾く方向とは、本実施形態では、架台2が平面視で矩形状の1つの角部が面取して形成されていることから、この形状により架台2は、面取部が向く方向SDであって、規定を超える水平荷重が生じた場合に面取部が向く方向SDに倒れやすく、この方向SDが架台2の傾く方向となる。
つまり、本実施形態では、架台2の傾く方向SDが、平面視においてキャスク1の中心Oを結ぶ直線Sから外れるように、架台2の向きを異ならせている。
図13では、平面視において各キャスク1の中心Oを結ぶ直線Sに対し、各キャスク1においてそれぞれの架台2の傾く方向SDの向きを直線Sに交差(直交させてもよい)するように設定している。図14では、平面視において各キャスク1の中心Oを結ぶ直線Sに対し、各キャスク1においてそれぞれの架台2の傾く方向SDの向きを直線Sに交差(直交させてもよい)させつつ、各々の傾く方向SDの向きを異ならせて設定している。また、図には明示しないが、設置床12に並んで配置された3つのキャスク1において、平面視において各キャスク1の中心Oを結ぶ直線Sに対し、少なくとも1つのキャスク1における架台2の傾く方向SDの向きを直線Sに交差(直交でもよい)するように設定してもよい。
すなわち、本実施形態のキャスクの貯蔵方法によれば、平面視で直線Sに沿って並んで配置された少なくとも3つのキャスク1において、直線Sから架台2の傾く方向SDが外れるように設定されている。この結果、平面視で直線Sに沿って並んで配置されたキャスク1が直線Sから外れるように倒れることから、直線Sに沿った連鎖的な転倒を防止することができる。また、並んで配置された隣り合うキャスク1の間隔Lが、設置床12からのキャスク1の高さH以下の範囲であるため、貯蔵効率を確保することができる。
なお、本実施形態において、上述した実施形態1のように、少なくとも3つのキャスク1のうち、2つの中心Oを結ぶ直線Sから他の1つの中心Oが外れるように設定してもよい。
[実施形態5]
図15は、実施形態5に係るキャスクの貯蔵方法におけるキャスクおよび架台を表す側面図である。図16は、実施形態5に係るキャスクの貯蔵方法を表す平面図である。
本実施形態において、各キャスク1は同形状で円柱形状に形成されている。キャスク1の中心Oは、平面視で円柱形状の中心であり、かつ高さH(図15参照)の中心とする。
また、本実施形態において、キャスク1は、図15に示すように、架台2の上に載置される。架台2は、平面視で正方形状に形成された板状部材であり、四つ角および四辺の中央に脚部2a,2bが設けられている。架台2は、当該脚部2a,2bが設置床12に接地して設置床12に配置される。また、架台2は、図には明示しないが、その上面の中央にキャスク1の底を嵌合するように凹部や凸部が設けられている。従って、平面視においてキャスク1と架台2の中心は一致するように構成されている。
本実施形態のキャスクの貯蔵方法は、設置床12に少なくとも3つのキャスク1が並んで配置される。ここで、キャスク1が並ぶとは、全てのキャスク1(架台2)の中心Oが直線S上に配置されている形態をいう。また、キャスク1が並ぶとは、直線Sに沿って配置された隣り合うキャスク1の間隔Lが設置床12からのキャスク1の高さH以下の範囲である形態をいう。
そして、設置床12に並んで配置された少なくとも3つのキャスク1は、平面視において2つキャスク1の中心Oを結ぶ直線Sからキャスク1の倒れる方向が外れるように設定されている。
具体的には、平面視においてキャスク1の中心Oを結ぶ直線Sから架台2の傾く方向が外れるように設定する。
ここで、架台2の傾く方向とは、本実施形態では、架台2の脚部2bが、規定を超える水平荷重が生じた場合に脚部2aと比較して座屈しやすく、この脚部2a,2bの剛性バランスにより架台2は、脚部2bを配置した部分に向く方向SEが架台2の傾く方向となる。脚部2bは、例えば、切欠が設けられていたり、途中で細く形成されていたり、脚部2aよりも細く形成されていたりすることで、脚部2aよりも剛性が低く座屈しやすく構成される。
つまり、本実施形態では、架台2の傾く方向SEが、平面視においてキャスク1の中心Oを結ぶ直線Sから外れるように、架台2の向きを異ならせている。
図16では、平面視において各キャスク1の中心Oを結ぶ直線Sに対し、各キャスク1においてそれぞれの架台2の傾く方向SEの向きを直線Sに交差や直交させつつ、各々の傾く方向SEの向きを異ならせて設定している。また、図には明示しないが、平面視において各キャスク1の中心Oを結ぶ直線Sに対し、各キャスク1においてそれぞれの架台2の傾く方向SEの向きを直線Sに交差や直交させて設定してもよい。また、図には明示しないが、設置床12に並んで配置された3つのキャスク1において、平面視において各キャスク1の中心Oを結ぶ直線Sに対し、少なくとも1つのキャスク1における架台2の傾く方向SEの向きを直線Sに交差(直交でもよい)するように設定してもよい。
すなわち、本実施形態のキャスクの貯蔵方法によれば、平面視で直線Sに沿って並んで配置された少なくとも3つのキャスク1において、直線Sから架台2の傾く方向SEが外れるように設定されている。この結果、平面視で直線Sに沿って並んで配置されたキャスク1が直線Sから外れるように倒れることから、直線Sに沿った連鎖的な転倒を防止することができる。また、並んで配置された隣り合うキャスク1の間隔Lが、設置床12からのキャスク1の高さH以下の範囲であるため、貯蔵効率を確保することができる。
なお、本実施形態において、上述した実施形態1のように、少なくとも3つのキャスク1のうち、2つの中心Oを結ぶ直線Sから他の1つの中心Oが外れるように設定してもよい。
[実施形態6]
図17は、実施形態6に係るキャスクの貯蔵方法を表す平面図である。
本実施形態において、各キャスク1は同形状で円柱形状に形成されている。キャスク1の中心Oは、平面視で円柱形状の中心であり、かつ高さH(図9参照)での中心とする。
また、本実施形態において、キャスク1は、上述した実施形態2と同様に、架台2の上に載置される。架台2は、平面視で正方形状に形成された板状部材であり、四つ角および四辺の中央に脚部2aが設けられている。架台2は、当該脚部2aが設置床12に接地して設置床12に配置される。また、架台2は、図には明示しないが、その上面の中央にキャスク1の底を嵌合するように凹部や凸部が設けられている。従って、平面視においてキャスク1と架台2の中心は一致するように構成されている。
本実施形態のキャスクの貯蔵方法は、設置床12に少なくとも3つのキャスク1が並んで配置される。ここで、キャスク1が並ぶとは、全てのキャスク1(架台2)の中心Oが直線S上に配置されている形態をいう。また、キャスク1が並ぶとは、直線Sに沿って配置された隣り合うキャスク1の間隔Lが設置床12からのキャスク1の高さH以下の範囲である形態をいう。
そして、設置床12に並んで配置された少なくとも3つのキャスク1は、平面視において2つのキャスク1の中心Oを結ぶ直線Sからキャスク1の倒れる方向が外れるように設定されている。
具体的には、図17に示すように、平面視においてキャスク1の中心Oを結ぶ直線Sから架台2の傾く方向が外れるように、隣り合う架台2が直線Sに沿って連結して設けられている。
ここで、架台2の傾く方向とは、本実施形態では、隣り合う架台2が直線Sに沿って連結部2cにより連結して設けられている。このため、架台2は、直線Sに沿って長い架台群として構成され、規定を超える水平荷重が生じた場合に架台群の短手方向である直線Sに直交する2方向SFに倒れやすく、この2方向SFが架台2の傾く方向となる。
つまり、本実施形態では、架台2の傾く方向SFが、平面視においてキャスク1の中心Oを結ぶ直線Sから外れるように、架台2を連結している。
図17では、1列に並んだ架台群を示しており、この架台群が直線S上で複数構成される。
すなわち、本実施形態のキャスクの貯蔵方法によれば、平面視で直線Sに沿って並んで配置された少なくとも3つのキャスク1において、直線Sから架台2の傾く方向SFが外れるように設定されている。この結果、平面視で直線Sに沿って並んで配置されたキャスク1が直線Sから外れるように倒れることから、直線Sに沿った連鎖的な転倒を防止することができる。また、並んで配置された隣り合うキャスク1の間隔Lが、設置床12からのキャスク1の高さH以下の範囲であるため、貯蔵効率を確保することができる。
[実施形態7]
図18は、実施形態7に係るキャスクの貯蔵方法を表す平面図である。図19は、実施形態7に係るキャスクの貯蔵方法を表す側面図(図18におけるA矢視図)である。
本実施形態において、各キャスク1は同形状で円柱形状に形成されている。キャスク1の中心Oは、平面視で円柱形状の中心であり、かつ高さH(図2参照)での中心とする。
本実施形態のキャスクの貯蔵方法は、設置床12に少なくとも3つのキャスク1が並んで配置される。ここで、キャスク1が並ぶとは、全てのキャスク1(架台2)の中心Oが直線S上に配置されている形態をいう。また、キャスク1が並ぶとは、直線Sに沿って配置された隣り合うキャスク1の間隔Lが設置床12からのキャスク1の高さH以下の範囲である形態をいう。
そして、設置床12に並んで配置された少なくとも3つのキャスク1は、平面視において2つの中心Oを結ぶ直線Sからキャスク1の倒れる方向が外れるように設定されている。
具体的には、図18および図19に示すように、平面視においてキャスク1の中心Oを結ぶ直線Sからキャスク1の倒れる方向が外れるように、設置床12が傾斜して設けられている。
設置床12は、平面視においてキャスク1の中心Oを結ぶ直線Sに直交(交差してもよい)するように傾斜している。
すなわち、本実施形態のキャスクの貯蔵方法によれば、平面視で直線Sに沿って並んで配置された少なくとも3つのキャスク1において、直線Sから架台2の傾く方向SGが外れるように設定されている。この結果、平面視で直線Sに沿って並んで配置されたキャスク1が直線Sから外れるように倒れることから、直線Sに沿った連鎖的な転倒を防止することができる。また、並んで配置された隣り合うキャスク1の間隔Lが、設置床12からのキャスク1の高さH以下の範囲であるため、貯蔵効率を確保することができる。
また、図18および図19では、直線Sが平行するように2列でキャスク1が並んで配置され、互いの列が離れる方向に下向きに設置床12が傾斜して設けられている。このため、平行して並ぶキャスク1においても連鎖的な転倒を防止することができる。
なお、本実施形態において、上述した実施形態1のように、少なくとも3つのキャスク1のうち、2つの中心Oを結ぶ直線Sから他の1つの中心Oが外れるように設定してもよい。
1(1A,1B,1C) キャスク
2a,2b 脚部
2c 連結部
11 貯蔵施設
12 設置床
13 天井壁
14(14a,14b,14c,14d) 側壁
15 搬入用ゲート
16 搬入用ピット
17 キャスク移送用クレーン
21 建屋
22a,22b 吸気口
23a,23b 仕切壁
24a,24b 吸気ダクト
25 換気塔
26a,26b 排気口
27 遮蔽板
28 梁

Claims (10)

  1. 設置床に並んで配置された少なくとも3つの円柱形状のキャスクについて、隣り合う前記キャスクの距離を設置床からの前記キャスクの高さ以下とし、かつ2つの前記キャスクの中心を結ぶ直線から前記キャスクの倒れる方向が外れるように設定するキャスクの貯蔵方法。
  2. 平面視において2つの前記キャスクの中心を結ぶ直線から他の前記キャスクの中心が外れるように設定する請求項1に記載のキャスクの貯蔵方法。
  3. 前記キャスクを架台上に載置し、前記直線から前記架台の傾く方向が外れるように設定する請求項1に記載のキャスクの貯蔵方法。
  4. 平面視において前記直線に対する前記架台の傾く向きを異ならせ、前記直線から前記架台の傾く方向が外れるように設定する請求項3に記載のキャスクの貯蔵方法。
  5. 平面視において前記架台のアスペクト比により傾く向きを規定し、前記直線から前記架台の傾く方向が外れるように設定する請求項3に記載のキャスクの貯蔵方法。
  6. 平面視において前記架台の形状により傾く向きを規定し、前記直線から前記架台の傾く方向が外れるように設定する請求項3に記載のキャスクの貯蔵方法。
  7. 平面視において前記架台の脚部の剛性バランスにより傾く向きを規定し、前記直線から前記架台の傾く方向が外れるように設定する請求項3に記載のキャスクの貯蔵方法。
  8. 各前記架台を連結して傾く向きを規定し、前記直線から前記架台の傾く方向が外れるように設定する請求項3に記載のキャスクの貯蔵方法。
  9. 前記キャスクを配置する設置床を傾斜させ、前記直線から前記キャスクの倒れる方向が外れるように設定する請求項1に記載のキャスクの貯蔵方法。
  10. 設置床に放射性物質を配置可能であると共に、少なくとも側壁および天井壁が放射線遮蔽機能を有する建屋を備え、請求項1〜9のいずれか1つに記載のキャスクの貯蔵方法により前記設置床にキャスクが配置されている放射性物質貯蔵施設。
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